JPH10278060A - 積層成形体の成形装置とその成形方法 - Google Patents

積層成形体の成形装置とその成形方法

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JPH10278060A
JPH10278060A JP10402997A JP10402997A JPH10278060A JP H10278060 A JPH10278060 A JP H10278060A JP 10402997 A JP10402997 A JP 10402997A JP 10402997 A JP10402997 A JP 10402997A JP H10278060 A JPH10278060 A JP H10278060A
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JP
Japan
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layer
molding
resin
mold
molten resin
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Application number
JP10402997A
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English (en)
Inventor
Tetsuyuki Ota
哲行 大田
Masahiko Hara
正彦 原
Tatsufumi Oono
樹史 大野
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 型費、設備費の低減、工数削減によるコスト
ダウンが可能になるばかりか、プレスモールド法により
積層成形体を成形することである。 【解決手段】 積層成形体の表面を成形する表側成形面
6aを有する上部成形型6と、積層成形体の裏面を成形
する裏側成形面7aを有する下部成形型7とを備え、下
部成形型7にゲート8を設け、ゲート8を、2層側射出
用ゲート9と、2層側射出用ゲート9を中心とした円上
に等間隔で複数個形成された円弧状の1層側射出用ゲー
ト10とから構成し、2層側射出用ゲート9を2層側射
出用ノズル14に連なる2層側樹脂注入孔13に接続
し、複数個の1層側射出用ゲート10を、1層側射出用
ノズル12に連なる1層側樹脂注入孔11に接続し、1
層側射出用ゲート10を2層側射出用ゲート9に対して
外方に開くように斜めに形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアトリ
ム等の自動車用内装部品の好適なプレスモールド製品と
しての積層成形体の成形装置とその成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の積層成形体の製造にあって、ま
ず、1層目の基材1を成形する場合には、図10の
(1)に示すように1層目成形用の上部成形型43を下
降し、次に、下部成形型44から2層目射出用孔開けピ
ン45をキャビティ46内に突出させ、下部成形型44
に設けた1層目樹脂射出シリンダ47から1層目樹脂マ
ニホールド48を介してゲート48aからキャビティ4
6内に1層目樹脂49を射出し、加圧・賦形し、2層目
射出用孔開けピン45を戻した後に上部成形型43を上
昇する。
【0003】次に、図10の(2)に示すように上部成
形型43を2層目用の上部成形型50に交換し、図10
の(3)に示すように上部成形型50を下降し、次に、
下部成形型44に設けた2層目樹脂射出シリンダ51か
ら2層目樹脂マニホールド52を介してゲート52aか
らキャビティ46内に2層目樹脂53を射出して、1層
目の基材1に表皮2を成形した後に上部成形型50を上
昇して、積層成形体Aを取り出す。
【0004】多層樹脂成形品の成形方法として特開平1
−206015号公報に開示されたものがある。この多
層樹脂成形品の成形方法は、複数種の可塑材をそれぞれ
異なる可塑化射出装置で可塑化して射出成形を行うと
き、多層射出成形を行う場合には、金型側に同心円状に
配設された多層成形ノズルを有するホットランナマニホ
ールドを射出位置に対面させて配置し、各可塑化射出装
置の各ノズルをホットランナマニホールドの多層成形用
の複数個の所定の通路にそれぞれ連結し、各可塑化射出
装置を金型キャビティとホットランナマニホールドを介
して連通した状態で順次射出して多層射出成形を行い、
多色射出成形を行う場合には、ホットランナマニホール
ドを金型との対面位置以外の位置に移動させた後、各可
塑化射出装置の各ノズルを互いに独立した多色成形用の
複数個の通路を有する金型のキャビティと直接連通させ
るようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
積層成形体の成形方法にあっては、上部成形型が2つ必
要になり、上部成形型43、50をスライドさせて交換
するために、設備が大きくなるばかりか2サイクルで成
形するようになって、工数が多くなるという問題点があ
った。
【0006】後者の多層樹脂成形品の成形方法は、1型
で多層樹脂成形を行うことができるが、プレスモールド
法による成形ではなく射出成形法による成形で行うもの
であり、例えば、芯材に表皮材を積層した積層成形体の
製造の場合、射出成形法による成形では射出圧が高く、
芯材層と表皮材層とが混ざり合い、品質の良好な積層成
形体の成形を行うことが難しく、また、射出成形法によ
る成形ではコスト高になるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、型
費、設備費の低減、工数削減によるコストダウンが可能
になるばかりか、プレスモールド法により積層成形体を
成形することができる積層成形体の成形装置を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明の第2の目的とするところ
は、射出成形法によらず、1型で且つ1サイクルでプレ
スモールド法により積層成形体を容易に製造することが
できる積層成形体の成形方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、請求項1の発明に係る積層成形体の成形装
置は、1層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成される積
層成形体を、モールドプレス成形により成形する積層成
形体の成形装置において、前記積層成形体の表面を成形
する表側成形面を有する上部成形型と、前記積層成形体
の裏面を成形する裏側成形面を有する下部成形型とを備
え、前記下部成形型の前記裏側成形面にゲートを設け、
前記ゲートを、2層側射出用ゲートと、前記2層側射出
用ゲートを中心とした円上に等間隔で複数個形成された
1層側射出用ゲートとから構成し、前記2層側射出用ゲ
ートを2層側射出用ノズルに連なる2層側樹脂注入孔に
接続し、複数個の前記1層側射出用ゲートを、1層側射
出用ノズルに連なる1層側樹脂注入孔に接続し、前記1
層側射出用ゲートを前記2層側射出用ゲートに対して外
方に開くように斜めに形成したことを特徴とする。
【0010】かかる構成により、開型状態で上部成形型
の下降後に一時停止して、2層側射出用ゲートから下側
成形型の裏側成形面と上部成形型の表側成形面との間に
2層用溶融樹脂の供給を開始し、1層側射出用ゲートか
ら表、裏側成形面間に1層用溶融樹脂の供給を開始し、
再び、上側成形型の下降を開始して1層用溶融樹脂と2
層用溶融樹脂とを加圧し、表、裏側成形面間に行き渡ら
せて閉型し、次に、1層用溶融樹脂と2層用溶融樹脂と
の供給を終了し、冷却・固化を待って開型する。
【0011】このように、射出成形法によらず、1型で
且つ1サイクルでプレスモールド法により積層成形体を
製造することができる。このために、型費、設備費の低
減、工数削減によるコストダウンが可能になるばかり
か、プレスモールド法による成形では射出圧が低く、1
層用溶融樹脂と2層用溶融樹脂とが混ざり合い難く、ま
た、樹脂の充填は上部成形型のプレスにより行われるた
めに、さらに混ざり合い難く品質の良好な積層成形体の
成形を行うことができる。
【0012】また、前記1層側射出用ゲートを前記2層
側射出用ゲートに対して外方に開くように斜めに形成し
たことにより、1層用溶融樹脂は、2層用溶融樹脂に射
出圧が加わらないようになり、1層用溶融樹脂の上方に
2層用溶融樹脂を良好に積層することができる。
【0013】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項2の発明に係る積層成形体の成形装置は、請
求項1に記載の積層成形体の成形装置において、前記上
部成形型の前記表側成形面に突起部を設け、前記下部成
形型の裏側成形面に分割溝型収容凹部を設けると共に、
前記分割溝型収容凹部内に移動可能に分割溝型を収容
し、前記下部成形型に、前記分割溝型の移動操作を行う
分割溝型移動操作手段を設け、前記突起部を前記分割溝
型に挿入して、前記下側成形型の裏側成形面と前記上部
成形型の表側成形面との間に2層側樹脂成形キャビティ
と1層側樹脂成形キャビティとを形成し、前記2層側樹
脂成形キャビティに前記ゲートを設けた。
【0014】かかる構成により、開型状態で上部成形型
の下降後に一時停止して、上部成形型に設けた突起部
を、下部成形型の分割溝型収容凹部に収容された分割溝
型に挿入して、下側成形型の裏側成形面と上部成形型の
表側成形面との間に2層側樹脂成形キャビティと1層側
樹脂成形キャビティとを形成し、2層樹脂成形キャビテ
ィに2層用溶融樹脂の供給を開始し、2層側樹脂成形キ
ャビティに1層用溶融樹脂の供給を開始し、再び、上側
成形型に下降を開始して分割溝型を下降し、1層用溶融
樹脂と2層用溶融樹脂とを加圧し、2層樹脂成形キャビ
ティに行き渡らせて、次に、1層用溶融樹脂との供給を
続ける一方、2層用溶融樹脂の供給を終了し、この終了
と同時に、上側成形型を微上昇すると共に、分割溝型を
下降して、突起部と分割溝型との間に空隙を形成して、
空隙を通して1層用溶融樹脂を1層樹脂成形キャビティ
に流入させて、1層用溶融樹脂を満たした時点で閉型
し、冷却・固化を待って開型し2層成形部を有する樹脂
成形品を成形することができる。
【0015】このために、請求項1の発明の作用と同様
な作用を奏し得るばかりか、樹脂成形品の半分が2層
で、他の半分が1層の樹脂成形品を成形することができ
る。
【0016】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項3の発明に係る積層成形体の成形装置は、請
求項1に記載の積層成形体の成形装置において、前記上
部成形型の前記表側成形面に突起部を設け、前記下部成
形型の裏側成形面に、前記突起部が挿入される凹部を設
け、前記突起部を前記凹部に挿入して、前記下側成形型
の裏側成形面と前記上部成形型の表側成形面との間に2
層側樹脂成形キャビティと1層側樹脂成形キャビティと
を形成し、前記2層側樹脂成形キャビティに前記ゲート
を設け、前記ゲートの前記1層側射出用ゲートに連なる
1層側樹脂注入孔に、前記1層側樹脂成形キャビティに
1層用溶融樹脂の切替え供給を行う溶融樹脂切替え手段
を設けた。
【0017】かかる構成により、開型状態で上部成形型
の下降後に一時停止して、上部成形型に設けた突起部
を、下部成形型に形成した凹部に挿入して、下側成形型
の裏側成形面と上部成形型の表側成形面との間に2層側
樹脂成形キャビティと1層側樹脂成形キャビティとを形
成し、2層側射出用ゲートから2層樹脂成形キャビティ
に2層用溶融樹脂の供給を開始し、1層側射出用ゲート
から2層側樹脂成形キャビティに1層用溶融樹脂の供給
を開始し、再び、上側成形型を下降して、突起部を凹部
に更に挿入して、1層用溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂
とを加圧し、2層樹脂成形キャビティに行き渡らせて、
次に、2層用溶融樹脂の供給を終了し、この終了と同時
に、1層用溶融樹脂を、1層樹脂成形キャビティに流入
させて満たした時点で閉型し、冷却・固化を待って開型
し2層成形部を有する樹脂成形品を成形することができ
る。
【0018】このために、請求項1の発明の作用と同様
な作用を奏し得るばかりか、樹脂成形品の半分が2層
で、他の半分が1層の樹脂成形品を成形することができ
る。
【0019】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項4の発明に係る積層成形体の成形方法は、1
層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成される積層成形体
を、モールドプレス成形により成形するようにした積層
成形体の成形方法において、上部成形型を下降後に一時
停止して、2層側射出用ゲートから下側成形型の裏側成
形面と前記上部成形型の表側成形面との間に2層用溶融
樹脂の供給を開始し、直ちに、1層側射出用ゲートから
前記表、裏側成形面間に1層用溶融樹脂の供給を開始
し、再び、前記上側成形型の下降を開始して前記1層用
溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧し、前記表、裏
側成形面間に行き渡らせて閉型し、次に、前記1層用溶
融樹脂と前記2層用溶融樹脂との供給を終了し、冷却・
固化を待って開型するようにしたことを特徴とする。
【0020】したがって、射出成形法によらず、1型で
且つ1サイクルでプレスモールド法により積層成形体を
容易に製造することができる。
【0021】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項5の発明に係る積層成形体の成形方法は、1
層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成される積層成形体
を、モールドプレス成形により成形するようにした積層
成形体の成形方法において、上部成形型を下降後に一時
停止して、前記上部成形型に設けた突起部を、下部成形
型の分割溝型収容凹部に収容された分割溝型に挿入し
て、前記下側成形型の裏側成形面と前記上部成形型の表
側成形面との間に2層側樹脂成形キャビティと1層側樹
脂成形キャビティとを形成し、2層側射出用ゲートから
2層樹脂成形キャビティに2層用溶融樹脂の供給を開始
し、直ちに、1層側射出用ゲートから2層側樹脂成形キ
ャビティに1層用溶融樹脂の供給を開始し、再び、前記
上側成形型に下降を開始して前記分割溝型を下降し、前
記1層用溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧し、前
記2層樹脂成形キャビティに行き渡たらせて、次に、前
記1層用溶融樹脂の供給を続ける一方、前記2層用溶融
樹脂の供給を終了し、この終了と同時に、前記上側成形
型を微上昇すると共に、前記分割溝型を下降して、前記
突起部と前記分割溝型との間に空隙を形成して、前記空
隙を通して前記1層用溶融樹脂を1層樹脂成形キャビテ
ィに流入させて、前記1層用溶融樹脂を満たした時点で
閉型し、冷却・固化を待って開型するようにしたことを
特徴とする。
【0022】したがって、射出成形法によらず、1型で
且つ1サイクルでプレスモールド法により半分が2層
で、他の半分が1層の樹脂成形品を成形することができ
る。
【0023】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項6の発明に係る積層成形体の成形方法は、1
層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成される積層成形体
を、モールドプレス成形により成形するようにした積層
成形体の成形方法において、上部成形型を下降後に一時
停止して、前記上部成形型に設けた突起部を、下部成形
型に形成した凹部に挿入して、前記下側成形型の裏側成
形面と前記上部成形型の表側成形面との間に2層側樹脂
成形キャビティと1層側樹脂成形キャビティとを形成
し、2層側射出用ゲートから2層樹脂成形キャビティに
2層用溶融樹脂の供給を開始し、直ちに、1層側射出用
ゲートから2層側樹脂成形キャビティに1層用溶融樹脂
の供給を開始し、再び、前記上側成形型を下降して、前
記突起部を前記凹部に更に挿入して、前記1層用溶融樹
脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧し、前記2層樹脂成形
キャビティに行き渡らせて、次に、前記2層用溶融樹脂
の供給を終了し、この終了と同時に、1層用溶融樹脂
を、1層樹脂成形キャビティに流入させて満たした時点
で閉型し、冷却・固化を待って開型するようにしたこと
を特徴とする。
【0024】したがって、射出成形法によらず、1型で
且つ1サイクルでプレスモールド法により半分が2層
で、他の半分が1層の樹脂成形品を成形することができ
る。
【0025】
【実施の形態例】以下、本発明の実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0026】(実施の形態例1)図1乃至図4は本発明
に係る実施の形態例1を示し、図1は積層成形体の成形
装置の断面図、図2は同成形装置のゲートの断面図、図
3は同成形装置のゲートの平面図、図4は積層成形体の
成形方法のフローチャートである。
【0027】プレスモールド製品は、図10の(3)に
示す積層成形体Aであり、例えば、基材1と表皮(表面
用樹脂)(エラストマー等)2からなる製品である。こ
のような積層成形体Aは、図1に示すプレスモールド成
形装置B1により製造されるものである。このプレスモ
ールド成形装置B1は、積層成形体Aの表面3aを成形
する表側成形面6aを有する上側成形型6と、積層成形
体Aの裏面3bを成形するの裏側成形面7aを有する下
側成形型7とを備えており、下側成形型7の裏側成形面
7aの中央部にはゲート8が設けてある。
【0028】このゲート8は、その中央に円形孔からな
る2層側射出用ゲート9と、この2層側射出用ゲート9
を中心とした円上に等間隔で3個形成された円弧状の1
層側射出用ゲート10とから構成してある。そして、3
個の1層側射出用ゲート10には1層側樹脂注入孔11
が接続してあり、この1層側樹脂注入孔11は下部成形
型7の側面部に開口していて、この開口部に1層側射出
用ノズル12に連なり、これらで1層溶融樹脂射出手段
を構成している。この場合、1層側射出用ゲート10
は、図2に示すように2層側射出用ゲート9に対して外
方に開くように斜めに形成してある。
【0029】2層側射出用ゲート9には2層側樹脂注入
管13が接続してあり、この2層側樹脂注入管13の垂
直部13aは、1層側射出用ゲート10の1層側樹脂注
入孔11の垂直部11a内の中心に位置しており、樹脂
注入管13は途中で1層側樹脂注入孔11の側壁部を貫
通して、下部成形型7の側面部に開口していて、この開
口部に2層側射出用ノズル14に連なり、これらで2層
溶融樹脂射出手段を構成している。
【0030】次に、積層成形体Aの成形方法を、図1〜
図3及び図4に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0031】図4に示すようにプレスモールド成形装置
B1を開型状態にして(ステップS1)、上部成形型6
を下降し(ステップS2)、この上側成形型6を一時停
止する(ステップS3)。この状態で、図1に示すよう
に2層側射出用ノズル14から樹脂注入管13を介して
2層側射出用ゲート9から下側成形型7の裏側成形面7
aと表側成形面6aとの間に2層用溶融樹脂(エラスト
マー等)U2の供給を開始する(ステップS4)。直ち
に、1層側射出用ノズル12から樹脂注入孔11を介し
て1層側射出用ゲート10から下側成形型7の裏側成形
面7aと表側成形面6aとの間に1層用溶融樹脂(PP
等)U1の供給を開始する(ステップS5)。
【0032】この場合、1層用溶融樹脂U1の射出速度
と2層用溶融樹脂U2の射出速度とを略同じにする。1
層側射出用ゲート10は、図2に示すように2層側射出
用ゲート9に対して外方に開くように斜めに形成してあ
るために、1層用溶融樹脂U1は、図2の矢印で示すよ
うに2層用溶融樹脂U2に射出圧が加わらないようにな
り、1層用溶融樹脂U1の上方に2層用溶融樹脂U2が
積層される。
【0033】再び、上側成形型6に下降を開始する(ス
テップS6)。この上側成形型6の下降により1層用溶
融樹脂U1と2層用溶融樹脂U2とを加圧し、裏側成形
面7aと表側成形面6aとの間に1層用溶融樹脂U1と
2層用溶融樹脂U2が完全に行き渡ると閉型する(ステ
ップS7)。
【0034】次に、1層用溶融樹脂U1と2層用溶融樹
脂U2との供給を終了し(ステップS8)、冷却・固化
(ステップS9)を待って、上側成形型6を上昇させて
開型し(ステップS10)、製品(積層成形体A)を取
り出す(ステップS11)。
【0035】上記した実施の形態例によれば、開型状態
で上部成形型6の下降後に一時停止し、2層側射出用ゲ
ート9から上側成形型6の裏側成形面6aと下部成形型
7の表側成形面7aとの間に2層用溶融樹脂U2の供給
を開始し、1層側射出用ゲート10から表、裏側成形面
7a、6a間に1層用溶融樹脂U1の供給を開始し、再
び、上側成形型6の下降を開始して1層用溶融樹脂U1
と2層用溶融樹脂U2とを加圧し、表、裏側成形面7
a、6a間に行き渡らせて閉型し、次に、1層用溶融樹
脂U1と2層用溶融樹脂U2との供給を終了し、冷却・
固化を待って開型し、積層成形体Aを成形することがで
きる。
【0036】このように、射出成形法によらず、1型で
且つ1サイクルでプレスモールド法により積層成形体A
を製造することができる。このために、型費、設備費の
低減、工数削減によるコストダウンが可能になるばかり
か、プレスモールド法による成形では射出圧が低く、1
層用溶融樹脂U1と2層用溶融樹脂U2とが混ざり合い
難く、また、樹脂の充填は上部成形型6のプレスにより
行われるために、さらに混ざり合い難く品質の良好な積
層成形体Aの成形を行うことができる。
【0037】また、1層側射出用ゲート10を2層側射
出用ゲート9に対して外方に開くように斜めに形成した
ことにより、1層用溶融樹脂U1は、2層用溶融樹脂U
2に射出圧が加わらないようになり、1層用溶融樹脂U
1の上方に2層用溶融樹脂U2を良好に積層することが
できる。
【0038】(実施の形態例2)本発明に係る積層成形
体の成形装置を図5乃至図7に示す。本発明に係る積層
成形体の成形装置であるプレスモールド成形装置B2
は、成形品Aの表面3aを成形する表側成形面6aを有
する上側成形型6と、成形品Aの裏面3bを成形するの
裏側成形面7aを有する下側成形型7とを備えており、
上側成形型6の表側成形面6aの中央には、この表側成
形面6aを2層成形部の表側成形面6a−1と1層成形
部の表側成形面6a−2とに2分する突起部20が形成
してあり、また、下側成形型7の裏側成形面7aの中央
部には、前後方向に沿って分割溝型収容凹部21は形成
してあり、この分割溝型収容凹部21により裏側成形面
7aは2層成形部の裏側成形面7a−1と1層成形部の
裏側成形面7a−2とに2分されている。
【0039】そして、分割溝型収容凹部21内には上下
動可能に分割溝型23が収容してあり、また、下側成形
型7には、図7に示すように前後及び中間部にそれぞれ
型作動シリンダ24が設けてあり、この型作動シリンダ
24のピストンロッド25は分割溝型23に連結してあ
り、これらで分割溝型移動手段を構成している。
【0040】また、下側成形型7の裏側成形面7a−1
にはゲート8が設けてある。このゲート8は、上記した
実施の形態例1の場合のゲート8と同構成であるので、
説明を省略する。
【0041】次に、積層成形体である樹脂成形品の製造
方法を説明する。プレスモールド成形装置B2を開型状
態にして、上部成形型6を下降し、この上側成形型6を
一時停止する。この場合、型作動シリンダ24の作動に
より上昇している分割溝型23に上側成形型6の突起部
20が挿入される。このために、分割溝型23と突起部
20とにより表側成形面6a−1と裏側成形面7a−1
とが成す2層側樹脂成形キャビティK2と表側成形面6
a−2と裏側成形面7a−2とが成す1層側樹脂成形キ
ャビティK1とが形成される。
【0042】この状態で、2層側射出用ノズル14から
樹脂注入管13を介して2層側射出用ゲート9から2層
側樹脂成形キャビティK2に2層用溶融樹脂U2の供給
を開始する。直ちに、1層側射出用ノズル12から樹脂
注入孔11を介して1層側射出用ゲート10から2層側
樹脂成形キャビティK2に1層用溶融樹脂U1の供給を
開始する。
【0043】この場合、1層用溶融樹脂U1の射出速度
と2層用溶融樹脂U2の射出速度とを略同じにする。1
層側射出用ゲート10は、2層側射出用ゲート9に対し
て外方に開くように斜めに形成してあるために、1層用
溶融樹脂U1は2層用溶融樹脂U2に射出圧が加わらな
いようになり、1層用溶融樹脂U1の上方に2層用溶融
樹脂U2が積層される。
【0044】再び、上側成形型6に下降を開始する。こ
の場合、型作動シリンダ24を作動して分割溝型23を
上側成形型6の下降に併せて下降する。この上側成形型
7の下降により1層用溶融樹脂U1と2層用溶融樹脂U
2とを加圧し、2層側樹脂成形キャビティK2の裏側成
形面7a−1と表側成形面6a−1との間に1層用溶融
樹脂K1と2層用溶融樹脂K2が完全に行き渡る。
【0045】次に、1層用溶融樹脂U1との供給を続け
る一方、2層用溶融樹脂U2との供給を終了し、この終
了と同時に、上側成形型6を微上昇すると共に、型作動
シリンダ24を作動して分割溝型23を下降する。した
がって、上側成形型6の突起部20と分割溝型23との
間に空隙Pができて、この空隙Pを通して1層用溶融樹
脂U1が、表側成形面6a−2と裏側成形面7a−2と
が成す1層側樹脂成形キャビティK1に流入して、この
1層側樹脂成形キャビティK1を1層用溶融樹脂U1を
満たした時点で閉型し、冷却・固化を待って、上側成形
型6を上昇させて開型し、2層成形部と1層成形部を有
する樹脂成形品を取り出す。
【0046】上記した実施の形態例2によれば、上記し
た実施の形態例1の作用と同様な作用を奏し得るばかり
か、半分が2層で、他の半分が1層の樹脂成形品を成形
することができる。
【0047】(実施の形態例3)本発明の実施の形態例
3に係る積層成形体の成形装置を図8及び図9に示す。
【0048】この積層成形体の成形装置であるプレスモ
ールド成形装置B3が、成形品Aの表面3aを成形する
表側成形面6aを有する上側成形型6と、成形品Aの裏
面3bを成形するの裏側成形面7aを有する下側成形型
7とを備えており、上側成形型6の表側成形面6aの中
央には、この表側成形面6aを2層成形部の表側成形面
6a−1と1層成形部の表側成形面6a−2とに2分す
る突起部20が形成してあり、また、下側成形型7の裏
側成形面7aの中央部には、前後方向に沿って凹部21
が形成してあり、この凹部21により裏側成形面7aは
2層成形部の裏側成形面7a−1と1層成形部の裏側成
形面7a−2とに2分されている。
【0049】また、下側成形型7の裏側成形面7a−1
には、上記した実施の形態例1の場合のゲート8と同構
成のゲート8が設けてある。すなわち、このゲート8
は、図2に示すように、その中央に円形孔からなる2層
側射出用ゲート9と、この2層側射出用ゲート9を中心
とした円上に等間隔で3個形成された円弧状の1層側射
出用ゲート10とから構成してある。
【0050】そして、3個の1層側射出用ゲート10に
は樹脂注入孔11の垂直部11aが接続してあり、この
樹脂注入孔11の横孔部11bは下部成形型7の側面部
に開口していて、この開口部に1層側射出用ノズル12
に連なり、これらで1層溶融樹脂射出手段を構成してい
る。
【0051】また、樹脂注入孔11の横孔部11bには
切替バルブ26が設けてあり、この切替バルブ26の一
方の出口側は横孔部11bに、他方の出口側は分岐孔2
7にそれぞれ通じており、この分岐孔27は下部成形型
7の裏側成形面7a−2に設けたゲート28に通じてい
て、これらで溶融樹脂切替手段を構成している。
【0052】2層側射出用ゲート9には樹脂注入管13
が接続してあり、この樹脂注入管13の垂直部13a
は、1層側射出用ゲート10の樹脂注入孔11の垂直部
11a内の中心に位置しており、樹脂注入管13は途中
で樹脂注入孔11の側壁部を貫通して、下部成形型7の
側面部に開口していて、この開口部に2層側射出用ノズ
ル14に連なり、これらで2層溶融樹脂射出手段を構成
している。
【0053】次に、積層成形体である樹脂成形品の製造
方法を説明する。プレスモールド成形装置B3を開型状
態にして、上部成形型6を下降し、この上側成形型6を
一時停止する。この場合、上側成形型6の突起部20が
凹部21に挿入される。このために、突起部20により
表側成形面6a−1と裏側成形面7a−1とが成す2層
側樹脂成形キャビティK2と表側成形面6a−2と裏側
成形面7a−2とが成す1層側樹脂成形キャビティK1
とが形成される。
【0054】この状態で、2層側射出用ノズル14から
樹脂注入管13を介して2層側射出用ゲート9から2層
側樹脂成形キャビティK2に2層用溶融樹脂U2の供給
を開始する。直ちに、1層側射出用ノズル12から樹脂
注入孔11を介して1層側射出用ゲート10から2層側
樹脂成形キャビティK2に1層用溶融樹脂U1の供給を
開始する。
【0055】この場合、1層用溶融樹脂U1の射出速度
と2層用溶融樹脂U2の射出速度とを略同じにする。1
層側射出用ゲート10は、2層側射出用ゲート9に対し
て外方に開くように斜めに形成してあるために、1層用
溶融樹脂U1は2層用溶融樹脂U2に射出圧が加わらな
いようになり、1層用溶融樹脂U1の上方に2層用溶融
樹脂U2が積層される。
【0056】再び、上側成形型6に下降を開始する。こ
の場合、突起部20が凹部21に更に挿入される。この
上側成形型7の下降により1層用溶融樹脂U1と2層用
溶融樹脂U2とを加圧し、2層側樹脂成形キャビティK
2の裏側成形面7a−1と表側成形面6a−1との間に
1層用溶融樹脂U1と2層用溶融樹脂U2が完全に行き
渡る。
【0057】次に、2層用溶融樹脂U2との供給を終了
し、この終了と同時に、切替バルブ26を切替えて、分
岐孔27を介してゲート28より1層用溶融樹脂U1
を、表側成形面6a−2と裏側成形面7a−2とが成す
1層側樹脂成形キャビティK1に流入して、この1層側
樹脂成形キャビティK1を1層用溶融樹脂U1を満たし
た時点で閉型し、冷却・固化を待って、上側成形型6を
上昇させて開型し、2層成形部及び1層成形部を有する
樹脂成形品を取り出す。
【0058】上記した実施の形態例3によれば、上記し
た実施の形態例1の作用と同様な作用を奏し得るばかり
か、半分が2層で、他の半分が1層の樹脂成形品を成形
することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る積層成形体の成形装置によれば、射出成形法によら
ず、1型で且つ1サイクルでプレスモールド法により積
層成形体を製造することができる。このために、型費、
設備費の低減、工数削減によるコストダウンが可能にな
るばかりか、プレスモールド法による成形では射出圧が
低く、1層目樹脂と2層目樹脂とが混ざり合い難く、ま
た、樹脂の充填は上部成形型のプレスにより行われるた
めに、さらに混ざり合い難く品質の良好な積層成形体の
成形を行うことができる。
【0060】また、前記1層側射出用ゲートを前記2層
側射出用ゲートに対して外方に開くように斜めに形成し
たことにより、1層用溶融樹脂は、2層用溶融樹脂に射
出圧が加わらないようになり、1層用溶融樹脂の上方に
2層用溶融樹脂を良好に積層することができる。
【0061】また、請求項2の発明に係る積層成形体の
成形装置によれば、請求項1の発明の効果と同様な効果
を奏し得るばかりか、半分が2層で、他の半分が1層の
樹脂成形品を成形することができる。
【0062】また、請求項3の発明に係る積層成形体の
成形装置によれば、請求項1の発明の効果と同様な効果
を奏し得るばかりか、半分が2層で、他の半分が1層の
樹脂成形品を成形することができる。
【0063】また、請求項4の発明に係る積層成形体の
成形方法によれば、開型状態で上部成形型の下降後に一
時停止して、2層側射出用ゲートから下側成形型の裏側
成形面と前記上部成形型の表側成形面との間に2層用溶
融樹脂の供給を開始し、直ちに、1層側射出用ゲートか
ら前記表、裏側成形面間に1層用溶融樹脂の供給を開始
し、再び、前記上側成形型の下降を開始して前記1層用
溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧し、前記表、裏
側成形面間に行き渡らせて閉型し、次に、前記1層用溶
融樹脂と前記2層用溶融樹脂との供給を終了し、冷却・
固化を待って開型するようにしたことにより、射出成形
法によらず、1型で且つ1サイクルでプレスモールド法
により積層成形体を容易に製造することができる。
【0064】また、請求項5の発明に係る積層成形体の
成形方法によれば、開型状態で上部成形型の下降後に一
時停止して、前記上部成形型に設けた突起部を、下部成
形型の分割溝型収容凹部に収容された分割溝型に挿入し
て、前記下側成形型の裏側成形面と前記上部成形型の表
側成形面との間に2層側樹脂成形キャビティと1層側樹
脂成形キャビティとを形成し、2層側射出用ゲートから
2層側樹脂成形キャビティに2層用溶融樹脂の供給を開
始し、直ちに、1層側射出用ゲートから2層側樹脂成形
キャビティに1層用溶融樹脂の供給を開始し、再び、前
記上側成形型に下降を開始して前記分割溝型を下降し、
前記1層用溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧し、
前記2層側樹脂成形キャビティに行き渡らせて、次に、
前記1層用溶融樹脂との供給を続ける一方、前記2層用
溶融樹脂の供給を終了し、この終了と同時に、前記上側
成形型を微上昇すると共に、前記分割溝型を下降して、
前記突起部と前記分割溝型との間に空隙を形成して、前
記空隙を通して前記1層用溶融樹脂を1層側樹脂成形キ
ャビティに流入させて、前記1層用溶融樹脂を満たした
時点で閉型し、冷却・固化を待って開型するようにした
ことにより、射出成形法によらず、1型で且つ1サイク
ルでプレスモールド法により半分が2層で、他の半分が
1層の樹脂成形品を成形することができる。
【0065】また、請求項6の発明に係る積層成形体の
成形方法によれば、開型状態で上部成形型の下降後に一
時停止して、前記上部成形型に設けた突起部を、下部成
形型に形成した凹部に挿入して、前記下側成形型の裏側
成形面と前記上部成形型の表側成形面との間に2層側樹
脂成形キャビティと1層側樹脂成形キャビティとを形成
し、2層側射出用ゲートから2層側樹脂成形キャビティ
に2層用溶融樹脂の供給を開始し、直ちに、1層側射出
用ゲートから2層側樹脂成形キャビティに1層用溶融樹
脂の供給を開始し、再び、前記上側成形型を下降して、
前記突起部を前記凹部に更に挿入して、前記1層用溶融
樹脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧し、前記2層側樹脂
成形キャビティに行き渡らせて、次に、前記2層用溶融
樹脂の供給を終了し、この終了と同時に、1層用溶融樹
脂を、1層側樹脂成形キャビティに流入させて満たした
時点で閉型し、冷却・固化を待って開型するようにした
ことにより、射出成形法によらず、1型で且つ1サイク
ルでプレスモールド法により半分が2層で、他の半分が
1層の樹脂成形品を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層成形体の成形装置(実施の形
態例1)の断面図である。
【図2】同成形装置のゲートの断面図である。
【図3】同成形装置のゲートの平面図である。
【図4】積層成形体の成形方法のフローチャートであ
る。
【図5】本発明に係る積層成形体の成形装置(実施の形
態例2)の断面図である。
【図6】図5のC部の拡大図である。
【図7】下部成形型の平面図である。
【図8】本発明に係る積層成形体の成形装置(実施の形
態例3)の断面図である。
【図9】図5のD部の拡大図である。
【図10】(1)〜(3)は従来の積層成形体の成形方
法の説明図である。
【符号の説明】
6 上部成形型 6a 表側成形面 7 下部成形型 7a 裏側成形面 8 ゲート 9 2層側射出用ゲート 10 1層側射出用ゲート 11 1層側樹脂注入孔 12 1層側射出用ノズル 13 2層側樹脂注入孔 14 2層側射出用ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:58

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成
    される積層成形体を、モールドプレス成形により成形す
    る積層成形体の成形装置において、 前記積層成形体の表面を成形する表側成形面を有する上
    部成形型と、前記積層成形体の裏面を成形する裏側成形
    面を有する下部成形型とを備え、 前記下部成形型の前記裏側成形面にゲートを設け、 前記ゲートを、2層側射出用ゲートと、前記2層側射出
    用ゲートを中心とした円上に等間隔で複数個形成された
    1層側射出用ゲートとから構成し、 前記2層側射出用ゲートを2層側射出用ノズルに連なる
    2層側樹脂注入孔に接続し、複数個の前記1層側射出用
    ゲートを、1層側射出用ノズルに連なる1層側樹脂注入
    孔に接続し、前記1層側射出用ゲートを前記2層側射出
    用ゲートに対して外方に開くように斜めに形成したこと
    を特徴とする積層成形体の成形装置。
  2. 【請求項2】 前記上部成形型の前記表側成形面に突起
    部を設け、前記下部成形型の裏側成形面に分割溝型収容
    凹部を設けると共に、前記分割溝型収容凹部内に移動可
    能に分割溝型を収容し、前記下部成形型に、前記分割溝
    型の移動操作を行う分割溝型移動操作手段を設け、前記
    突起部を前記分割溝型に挿入して、前記下側成形型の裏
    側成形面と前記上部成形型の表側成形面との間に2層側
    樹脂成形キャビティと1層側樹脂成形キャビティとを形
    成し、前記2層側樹脂成形キャビティに前記ゲートを設
    けた請求項1に記載の積層成形体の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記上部成形型の前記表側成形面に突起
    部を設け、前記下部成形型の裏側成形面に、前記突起部
    が挿入される凹部を設け、前記突起部を前記凹部に挿入
    して、前記下側成形型の裏側成形面と前記上部成形型の
    表側成形面との間に2層側樹脂成形キャビティと1層側
    樹脂成形キャビティとを形成し、前記2層側樹脂成形キ
    ャビティに前記ゲートを設け、前記ゲートの前記1層側
    射出用ゲートに連なる1層側樹脂注入孔に、前記1層側
    樹脂成形キャビティに1層用溶融樹脂の切替え供給を行
    う溶融樹脂切替え手段を設けた請求項1に記載の積層成
    形体の成形装置。
  4. 【請求項4】 1層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成
    される積層成形体を、モールドプレス成形により成形す
    るようにした積層成形体の成形方法において、上部成形
    型を下降後に一時停止して、2層側射出用ゲートから下
    側成形型の裏側成形面と前記上部成形型の表側成形面と
    の間に2層用溶融樹脂の供給を開始し、直ちに、1層側
    射出用ゲートから前記表、裏側成形面間に1層用溶融樹
    脂の供給を開始し、再び、前記上側成形型の下降を開始
    して前記1層用溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧
    し、前記表、裏側成形面間に行き渡らせて閉型し、次
    に、前記1層用溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂との供給
    を終了し、冷却・固化を待って開型するようにしたこと
    を特徴とする積層成形体の成形方法。
  5. 【請求項5】 1層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成
    される積層成形体を、モールドプレス成形により成形す
    るようにした積層成形体の成形方法において、上部成形
    型を下降後に一時停止して、前記上部成形型に設けた突
    起部を、下部成形型の分割溝型収容凹部に収容された分
    割溝型に挿入して、前記下側成形型の裏側成形面と前記
    上部成形型の表側成形面との間に2層側樹脂成形キャビ
    ティと1層側樹脂成形キャビティとを形成し、2層側射
    出用ゲートから2層樹脂成形キャビティに2層用溶融樹
    脂の供給を開始し、直ちに、1層側射出用ゲートから2
    層側樹脂成形キャビティに1層用溶融樹脂の供給を開始
    し、再び、前記上側成形型に下降を開始して前記分割溝
    型を下降し、前記1層用溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂
    とを加圧し、前記2層樹脂成形キャビティに行き渡たら
    せて、次に、前記1層用溶融樹脂の供給を続ける一方、
    前記2層用溶融樹脂の供給を終了し、この終了と同時
    に、前記上側成形型を微上昇すると共に、前記分割溝型
    を下降して、前記突起部と前記分割溝型との間に空隙を
    形成して、前記空隙を通して前記1層用溶融樹脂を1層
    樹脂成形キャビティに流入させて、前記1層用溶融樹脂
    を満たした時点で閉型し、冷却・固化を待って開型する
    ようにしたことを特徴とする積層成形体の成形方法。
  6. 【請求項6】 1層側樹脂に2層側樹脂を積層して構成
    される積層成形体を、モールドプレス成形により成形す
    るようにした積層成形体の成形方法において、上部成形
    型を下降後に一時停止して、前記上部成形型に設けた突
    起部を、下部成形型に形成した凹部に挿入して、前記下
    側成形型の裏側成形面と前記上部成形型の表側成形面と
    の間に2層側樹脂成形キャビティと1層側樹脂成形キャ
    ビティとを形成し、2層側射出用ゲートから2層樹脂成
    形キャビティに2層用溶融樹脂の供給を開始し、直ち
    に、1層側射出用ゲートから2層側樹脂成形キャビティ
    に1層用溶融樹脂の供給を開始し、再び、前記上側成形
    型を下降して、前記突起部を前記凹部に更に挿入して、
    前記1層用溶融樹脂と前記2層用溶融樹脂とを加圧し、
    前記2層樹脂成形キャビティに行き渡らせて、次に、前
    記2層用溶融樹脂の供給を終了し、この終了と同時に、
    1層用溶融樹脂を、1層樹脂成形キャビティに流入させ
    て満たした時点で閉型し、冷却・固化を待って開型する
    ようにしたことを特徴とする積層成形体の成形方法。
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