JPH10276952A - 外壁清掃装置 - Google Patents

外壁清掃装置

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JPH10276952A
JPH10276952A JP10664697A JP10664697A JPH10276952A JP H10276952 A JPH10276952 A JP H10276952A JP 10664697 A JP10664697 A JP 10664697A JP 10664697 A JP10664697 A JP 10664697A JP H10276952 A JPH10276952 A JP H10276952A
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JP
Japan
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cleaning
arm
building
wall
wall surface
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JP10664697A
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Tomio Nakamura
藤三雄 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 危険を伴うことなく、外壁面の清掃を行うこ
とができる外壁清掃装置を提供する。 【解決手段】 屋上案内路11と地上案内路14とに支
持されたアームガイドバー3に、外壁清掃装置1を設け
る。外壁清掃装置1は、アームガイドバー3に沿って上
下移動自在に設けられるとともに、ビルディング2の外
壁面4に着脱自在に吸着される吸着部31と、吸着部3
1に回動自在に支持されたアーム32と、アーム32の
一端部に脱着自在に取り付けられ、外壁面4を清掃する
清掃手段33と、アーム32の他端部に設けられ、外壁
面4へ向けて進退作動する進退部34とを備えている。
地上よりコントローラ62を操作することにより、ビル
ディング2の外壁面4を、洗浄液が供給されかつ回転駆
動されるブラシ52によって洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルディング等の
建築物の外壁面を清掃する外壁清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルディングの外壁面を清掃する
際には、ビルディングの周囲に足場を組むとともに、仮
囲いを設け、人手による洗浄作業が行われていた。ま
た、高層ビルにおいては、ビルディングにゴンドラを設
置するとともに、該ゴンドラを用いた人手による洗浄作
業が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビルデ
ィングの周囲に足場を組んで仮囲いを設けたり、ビルデ
ィングにゴンドラを設置する際には、多大の費用を要す
る。また、高所にて人手による洗浄作業を行うため危険
が伴う。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、危険を伴うことなく、外壁面の清
掃を行うことができる外壁清掃装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の外壁清掃装置にあっては、建築物の外壁面を
清掃する外壁清掃装置であって、前記建築物より前記外
壁面に沿って垂下された垂下体によって上下移動自在に
支持され、前記外壁面に着脱自在に吸着される吸着部
と、該吸着部に回動自在に支持されたアームと、該アー
ムの一端部に脱着自在に取り付けられ、前記外壁面を清
掃する清掃手段と、前記アームの他端部に設けられ、前
記外壁面へ向けて進退作動する進退部と、前記吸着部の
移動及び前記外壁面への着脱と、前記進退部の進退状態
と、前記外壁面に沿うとともに前記吸着部を中心とした
前記アームの回転動作とを制御するコントローラと、を
備えた。
【0006】すなわち、建築物の外壁面を清掃する際に
は、建築物の外壁面に沿って垂下された垂下体に、上下
移動自在に支持された吸着部を、コントローラにより、
所定の高さ位置まで移動するとともに前記外壁面に吸着
して固定する。そして、前記コントローラにより、前記
吸着部に支持されたアームの他端部における進退部を、
前記外壁面へ向けて進退作動し、アームの一端部に取り
付けられた清掃手段の前記外壁面からの不用意な逃げを
阻止しつつ、外壁面の清掃が行われる。このとき、前記
コントローラにより、前記外壁面に沿うとともに、前記
吸着部を中心とした前記アームの回転動作を制御するこ
とにより、前記吸着部を中心とする前記アームの前記一
端部が描く軌跡に沿った範囲の清掃が行われる。そし
て、前記コントローラによって、前記吸盤部による吸着
状態が解除され、該吸盤部は、異なる高さ位置へ移動さ
れるとともに外壁面に固定され、前記異なる高さ位置の
清掃が行われる。
【0007】また、前記アームは、該アームの延在方向
に沿って前記清掃手段を移動自在に支持する一方、前記
コントローラは、前記アームに沿った前記清掃手段の移
動を制御する。
【0008】これにより、前記アームの回転動作と共
に、該アームの延在方向に沿った前記清掃手段の移動を
制御することにより、前記アームの前記一端部が描く軌
跡に沿うとともに、前記アームに沿った前記清掃手段の
移動範囲を幅寸法とする領域内の清掃が行われる。
【0009】さらに、前記清掃手段は、回転駆動される
ブラシと、該ブラシに洗浄液を供給する洗浄液供給手段
と、前記ブラシの回転に伴う前記洗浄液の飛散を防止す
る覆い部とからなり、前記覆い部に、当該覆い部内へ負
圧を供給する負圧供給路を接続した。
【0010】すなわち、前記外壁面は、洗浄液供給手段
より洗浄液が供給され、かつ回転駆動されるブラシによ
って洗浄される。このとき、前記アームは、該アームの
他端部に設けられた前記進退部の進退作動により、前記
ブラシが設けられた一端部が前記外壁面へ向けて付勢さ
れており、前記外壁面からの不用意な逃げが阻止され
る。また、前記清掃手段は、前記ブラシの回転に伴う前
記洗浄液の飛散を防止する覆い部を有し、該覆い部に
は、当該覆い部内へ負圧を供給する負圧供給路が接続さ
れているので、前記ブラシによる洗浄時において、前記
洗浄液は、外部へ飛散することなく、前記負圧供給路を
介して回収される。
【0011】加えて、前記垂下体を、前記建築物の屋上
の縁部に沿って配設された第1のガイド部と、地上にて
前記建築物の周囲に配設された第2のガイド部とによ
り、前記建築物の周囲に沿って移動可能に支持する一
方、前記コントローラは、前記下垂体の前記建築物の周
囲に沿った移動を制御する。
【0012】これにより、建築物の外壁面を上下方向に
沿って清掃する前記清掃手段は、建築物の周囲に沿った
横方向へ移動される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかる
外壁清掃装置1の使用状態を示す模式図であり、該外壁
清掃装置1が、建築物であるビルディング2に設置され
た垂下体としてのアームガイドバー3に沿って移動され
るとともに、前記ビルディング2の外壁面4を清掃する
状態が示されている。
【0014】すなわち、前記ビルディング2には、図2
に示すように、前記アームガードバー3の上端部を支持
する第1のガイド部としての屋上案内路11が、屋上1
2の縁部に沿って配設されている。また、前記ビルディ
ング2が建てられた地上13にあっては、前記アームガ
イドバー3の下端部を支持する第2のガイド部として地
上案内路14が、前記ビルディング2の周囲の部位に配
設されている。両案内路11,14は、図3に示すよう
に、直線状に形成された直管部材15,・・・と、屈曲
された曲管部材16との組み合わせにより形成されてお
り、前記直管部材15及び前記曲管部材16は、それぞ
れ側部に開口溝17,・・・を有した断面U字状に形成
されている。前記直管部材15及び前記曲管部材16の
端部には、互いに嵌合した状態で接続可能な接続部1
8,・・・が形成されており、互いに接続した状態で、
各々の前記開口溝17,17が連続するように構成され
ている。また、前記アームガイドバー3も同様に、断面
U字状に形成された複数の直管部材15,・・・及び曲
管部材16,・・・が接続されて形成されている。
【0015】このアームガイドバー3は、図4に示すよ
うに、ビルディング2の屋上12に配設された前記屋上
案内路11に、第1のローラ21を介して移動自在に支
持された支持部22と、該支持部22よりビルディング
2の側方へ延出した延出部23と、該延出部23より前
記外壁面4に沿って垂下した垂下部24とからなり、該
垂下部24の下端は、地上13に配設された前記地上案
内路14に、第2のローラ25を介して移動自在に支持
されている。該第2のローラ25には、モータが接続さ
れており(図示せず)、該モータを作動させることによ
り、前記アームガイドバー3を、前記ビルディング2の
周囲に沿って移動できるように構成されている。そし
て、前記アームガイドバー3は、前記開口溝17がビル
ディング2側に開口するようにセットされており、この
開口溝17には、前記外壁清掃装置1が設けられてい
る。
【0016】この外壁清掃装置1は、前記アームガイド
バー3に沿って上下移動自在に支持されるとともに、前
記外壁面4に着脱自在に吸着される吸着部31と、該吸
着部31に回動自在に支持されたアーム32と、該アー
ム32の一端部に脱着自在に取り付けられ、前記外壁面
4を清掃する清掃手段33と、前記アーム32の他端部
に設けられ、前記外壁面4へ向けて進退作動する進退部
34とを備えている。前記吸盤部31は、円錐台形状に
形成された筒状のゴム部材からなる吸盤部35と、該吸
盤部35を支持する支持体36とからなり、該吸盤部3
5は、前記支持体36内に設けられた真空ポンプに接続
されている。前記支持体36は、前記アームガイドバー
3の開口溝17に内嵌したギヤ機構37、及び該ギヤ機
構37を作動するモータ(図示せず)を備えており、前
記吸着部31を前記アームガイドバー3に沿って、上下
方向へ移動できるように構成されている。また、前記支
持体36は、モータを有した回転機構を備えており(図
示せず)、当該支持体36を中心に、前記アーム32を
前記外壁面4に沿って回動可能に構成されている。
【0017】前記アーム32には、図5に示すように、
該アーム32の長さ方向に沿った溝部41が形成されて
おり、該溝部41には、前記清掃手段33を脱着自在に
取り付ける取付部42が、当該溝部41に沿って移動自
在に設けられている。これにより、前記アーム32の回
転動作と共に、該アーム32に設けられた前記取付部4
2を前記溝部41に沿って移動することにより、図6に
示すように、前記取付部42に取り付けられた前記清掃
手段33を、前記アーム32の前記一端部が描く軌跡K
に沿うとともに、前記アーム32に沿った前記取付部4
2の移動範囲を幅寸法Hとする領域内にて移動できるよ
うに構成されている。
【0018】また、前記清掃手段33は、図4に示した
ように、前記取付部42に取り付けられるとともに、駆
動モータ(図示せず)を備えた駆動部51と、該駆動部
51より延出する筒状の駆動軸に取り付けられたブラシ
52とを備えており、該ブラシ52には、前記駆動軸及
び前記アーム32を介して、前記支持体36内の電動ポ
ンプ(図示せず)に収容された洗浄液が適宜供給される
ように構成されている。また、前記ブラシ52は、該ブ
ラシ52の回転に伴う前記洗浄液の飛散を防止する覆い
部53によって覆われており、該覆い部53には、当該
覆い部53内へ負圧を供給する負圧供給路としての供給
パイプ54が接続されている。該供給パイプ54は、前
記支持体36に接続されており、前記供給パイプ54を
介して集められた前記洗浄液が、前記支持体36内に設
けられた収容部(図示せず)に収容されるように構成さ
れている。
【0019】前記進退部34は、前記アーム32の他端
部に設けられた進退機構(図示せず)と、該進退機構に
よって前記外壁面4へ向かって進退作動される進退バー
55とからなり、該進退バー55が前記外壁面4へ向け
て延出された状態で、前記清掃手段33の前記ブラシ5
2が、外壁面4に付勢されるように構成されている。
【0020】そして、前記吸着部31における前記支持
体36には、ケーブル61を介してコントローラ62が
接続されており、前記ケーブル61は、前記コントロー
ラ62を地上13より操作可能な長さに設定されてい
る。このコントローラ62は、前記アームガイドバー3
の下端に設けられた第2のローラ25を駆動するモータ
と、前記吸着部31の吸盤部35に接続された真空ポン
プと、前記支持体36を前記アームガイドバー3の開口
溝17に沿って移動するギヤ機構37のモータと、前記
アーム32を回転させる回転機構のモータと、前記清掃
手段33をアーム32の溝部41に沿って移動する移動
機構のモータと、前記清掃手段33のブラシ52を回転
駆動する駆動モータと、前記清掃手段33のブラシ52
に洗浄液を供給する電動ポンプと、前記覆い部53内へ
負圧を供給する供給機構と、前記進退部34の進退機構
との制御を行えるように構成されている。
【0021】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、ビルディング2の外壁面4を清掃する際には、ビル
ディング2の屋上12に配設された屋上案内路11と、
地上13に配設された地上案内路14とにより、外壁清
掃装置1を支持するアームガイドバー3を支持した後、
コントローラ62を操作して、外壁清掃装置1の支持体
36を前記アームガイドバー3の開口溝17に沿って移
動することにより、前記外壁清掃装置1の高さ位置を清
掃開始位置まで移動する。そして、前記コントローラ6
2を操作して、外壁清掃装置1に設けられた吸着部31
を該吸着部31の吸盤部35における吸引力により、外
壁面4に吸着した状態で固定する。
【0022】次に、前記コントローラ62により、前記
吸着部31に支持されたアーム32の他端部に設けられ
た進退部34にて、進退バー55を前記外壁面4へ向け
て延出し、アーム32の一端部に取り付けられた清掃手
段33のブラシ52を、外壁面4に付勢し、該外壁面4
からの不用意な逃げを阻止するとともに、前記ブラシ5
2に洗浄液を供給しつつ、該ブラシ52を回転させて前
記外壁面4を洗浄する。このとき、前記ブラシ52は、
前記外壁面4へ向けた付勢力が加えられているので、外
壁面4に付着した頑固な汚れをも確実に洗浄することが
できる。また、前記清掃手段33は、前記ブラシ52の
回転に伴う前記洗浄液の飛散を防止する覆い部53を有
するとともに、該覆い部53には、当該覆い部53内へ
負圧を供給する供給パイプ54が設けられており、該供
給パイプ54を介して集められた洗浄液が前記支持体3
6内に設けられた収容部に収容されるように構成されて
いる。このため、前記ブラシ52による洗浄時におい
て、仮囲い等を設けることなく、前記洗浄液の外部への
飛散を防止することができる。
【0023】また、このとき前記コントローラ62によ
り、前記アーム32を回転作動させると同時に、前記清
掃手段33が取り付けられた取付部42を前記アーム3
2の溝部41に沿って移動する。これにより、前記清掃
手段33を、図6に示したように、前記アーム32の前
記一端部が描く軌跡Kに沿うとともに、前記アーム32
に沿った前記取付部42の移動範囲を幅寸法Hとした領
域内にて移動させることができるので、この領域をもっ
て洗浄を行うことができる。
【0024】そして、現在の高さ位置における洗浄が終
了した際には、前記コントローラ62により、前記吸盤
部31による吸着状態を解除した後、外壁清掃装置1の
支持体36を前記アームガイドバー3の開口溝17に沿
って移動することにより、前記外壁清掃装置1の高さ位
置を下方へ移動するとともに、吸着部31を外壁面4に
吸着した状態で固定して前記清掃行程を繰り返す。これ
らの清掃行程を、ビルディングの上部より下部へわたっ
て行うことにより、前記清掃手段33の移動範囲を幅寸
法とするビルディング2の高さ方向に沿った洗浄を行う
ことができるので、外壁面4を清掃する清掃手段33
が、単純にビルディング2の高さ方向に移動され、前記
清掃手段33による清掃範囲のみをもってビルディング
2の高さ方向に沿った清掃を行う場合と比較して、高さ
方向に沿った一移動当たりの清掃範囲を広げることがで
きる。すなわち、ビルディング2を高さ方向に沿って清
掃する際には、前述したように、上方より下方へ移動し
ながら清掃作業を行うことが一般的であり、清掃しなが
らの下方への移動行程と、清掃を行わずに外壁清掃装置
1のみを移動する上方への移動行程とが繰り返し行われ
る。このとき、高さ方向に沿った一移動当たりの清掃範
囲が狭い場合には、清掃しながらの前記下方への移動行
程の回数の増加に伴い、清掃を行わずに装置のみを移動
する上方への移動行程の回数が増加するため、効率が著
しく悪化する。しかしながら、本実施の形態にかかる外
壁清掃装置1にあっては、高さ方向に沿った一移動当た
りの清掃範囲を広げることができるので、清掃効率を高
めることができる。
【0025】また、前記アーム32が回転作動された際
に、該アーム32に設けられた前記清掃手段33が描く
軌跡上に、ビルディング2の外壁面4より突出した出窓
やバルコニー等の突出物が設けられている場合には、前
記コントローラ62を操作することにより、前記清掃手
段33を前記アーム32の回転中心側、すなわち前記吸
盤部31側へ移動することができる。これにより、前記
突出物を避けた清掃作業を行うことができる。なお、前
記清掃手段33の前記覆い部53に障害物感知センサー
を設けておくことにより、前記突出物を回避しても良
い。
【0026】このようにして、前記ビルディング2の所
定位置における高さ方向の洗浄が終了した際には、前記
コントローラ62を操作するとともに、前記外壁清掃装
置1を支持したアームガイドバー3を、該アームガイド
バー3の下端部に設けられた第2のローラ25を駆動す
ることにより、前記アームガイドバー3を前記ビルディ
ング2の周囲に沿って横方向へ移動することができる。
これにより、前記ビルディング2の外壁面4の総ての領
域を効率的に清掃することができる。
【0027】以上のように、ビルディング2の周囲に足
場を組んだり、ビルディング2にゴンドラを設置するこ
と無く、ビルディング2の外壁面4を清掃することがで
きるので、足場の組み付け及び撤去の費用や、ゴンドラ
の設置費用が不要となる。また、複数のビルディング2
が近接していて、隣接するビルディングの間に足場を組
んだり、ゴンドラを吊り下げることができない場合であ
っても、外壁面4の清掃を容易に行うことができる。さ
らに、清掃作業時においては、前記コントローラ62を
地上より操作することにより、清掃作業を行うことがで
きるので、高所での危険の伴う作業を廃止することがで
き、安全性を確保することができる。
【0028】なお、本実施の形態においては、外壁清掃
装置1のアーム32に設けられた取付部42に、ブラシ
52を取り付けた場合についてのみ説明したが、例え
ば、外壁面4に高圧水を噴出する高圧洗浄装置を取り付
けても良い。さらに、前記外壁面4に付着した洗浄液を
ふき取るモップやスポンジを取り付けたり、あるいは、
前記洗浄液を乾燥させるための照射装置や、前記外壁面
4へ熱風を吹き付ける装置等の乾燥用具を取り付けても
良い。
【0029】また、本発明の実施の形態にあっては、外
壁清掃装置1を、アームガイドバー3に沿って移動自在
に支持した場合を例に挙げて説明したが、例えば、前記
ビルディング2が高層であって、前記アームガイドバー
3の設置が困難な場合には、前記外壁清掃装置1を紐状
部材により吊り下げ、前記外壁清掃装置1をビルディン
グ2の外壁面4に沿って移動自在に支持しても良い。さ
らに、前記アームガイドバー3及び前記紐状部材を、前
記ビルディング2の途中階より前記外壁面4に沿って垂
下させても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の外壁清掃
装置を用いることにより、建築物の周囲に足場を組んだ
り、建築物にゴンドラを設置すること無く、建築物の外
壁面を清掃することができるので、足場の組み付け及び
撤去の費用や、ゴンドラの設置費用が不要となる。ま
た、複数の建築物が近接していて、隣接する建築物の間
に足場を組んだり、ゴンドラを吊り下げることができな
い場合であっても、外壁面の清掃を容易に行うことがで
きる。さらに、コントローラを地上、あるいは屋上より
操作して、清掃作業を行うことによって、高所での危険
の伴う作業を廃止することができ、安全性を確保するこ
とができる。
【0031】そして、建築物の高さ方向に移動される前
記外壁清掃装置は、該清掃装置の吸着部に支持されたア
ームを回転動作させることにより、吸着部を中心とする
前記アームの一端部が描く軌跡に沿った範囲をもって、
前記建築物の高さ方向に沿った清掃を行うことができる
ので、前記外壁面を清掃する清掃手段が、単純に建築物
の高さ方向に移動され、前記清掃手段における清掃範囲
のみをもって、建築物の高さ方向に沿った清掃を行う場
合と比較して、高さ方向に沿った一移動当たりの清掃範
囲を広げることができる。すなわち、建築物を高さ方向
に沿って清掃する際には、上方より下方へ移動しながら
清掃作業を行うことが一般的であり、清掃しながらの下
方への移動行程と、清掃を行わずに装置のみを移動する
上方への移動行程とが繰り返し行われる。このとき、高
さ方向に沿った一移動当たりの清掃範囲が狭い場合に
は、清掃しながらの前記下方への移動行程の回数の増加
に伴い、清掃を行わずに装置のみを移動する上方への移
動行程の回数が増加するため、効率が著しく悪化する。
しかしながら、本発明の外壁清掃装置においては、高さ
方向に沿った一移動当たりの清掃範囲を広げることがで
きるので、清掃効率を高めることができる。
【0032】また、コントローラにより、アームに設け
られた清掃手段を、アームの延在方向に沿って移動制御
できるように構成された外壁清掃装置にあっては、前記
アームの回転動作と共に、該アームの延在方向に沿った
前記清掃手段の移動を制御することにより、前記清掃手
段が設けられた前記アームの一端部が描く軌跡に沿うと
ともに、該アームに沿った前記清掃手段の移動範囲を幅
寸法とする領域内の清掃を行うことができるので、前記
一移動当たりの清掃効率を、さらに高めることができ
る。そして、前記アームが回転作動された際に、該アー
ムの一端部に設けられた前記清掃手段が描く軌跡上に、
建築物の外壁面より突出した出窓やバルコニー等の突出
物が設けられている場合であっても、前記清掃手段を前
記アームの回転中心側へ移動することにより、前記突出
物を避けた清掃作業を行うことができる。
【0033】さらに、前記清掃手段が、回転駆動される
ブラシと、該ブラシに洗浄液を供給する洗浄液供給手段
と、前記ブラシの回転に伴う前記洗浄液の飛散を防止す
る覆い部とからなり、前記覆い部に、当該覆い部内へ負
圧を供給する負圧供給路が接続された外壁清掃装置にお
いては、建築物の外壁面を、洗浄液供給手段より洗浄液
が供給され、かつ回転駆動されるブラシによって洗浄す
ることができる。このとき、前記アームの他端部に設け
られた前記進退部の進退作動により、前記アームの一端
部に設けられた前記ブラシは、前記外壁面へ向けて付勢
され、前記ブラシの外壁面からの不用意な逃げを阻止す
ることができるとともに、このブラシを、前記外壁面に
付勢することができる。このため、外壁面に付着した頑
固な汚れをも確実に洗浄することができる。
【0034】そして、前記清掃手段は、前記ブラシの回
転に伴う前記洗浄液の飛散を防止する覆い部を有し、該
覆い部には、当該覆い部内へ負圧を供給する負圧供給路
が接続されているので、前記ブラシによる洗浄時におい
て、仮囲いを設けることなく、前記洗浄液の外部への飛
散を防止することができる。さらに、前記負圧供給路を
介して前記洗浄液を回収することもできる。
【0035】加えて、前記垂下体を、前記建築物の屋上
の縁部に沿って配設された第1のガイド部と、地上にて
前記建築物の周囲に配設された第2のガイド部とによ
り、前記建築物の周囲に沿って移動可能に支持するとと
もに、前記下垂体の前記建築物の周囲に沿った移動を前
記コントローラにより制御することができる外壁清掃装
置では、垂下体に沿って上下に移動される前記清掃手段
により、建築物の外壁面を上下方向に沿って清掃した
後、前記垂下体を前記建築物の周囲に沿って横方向へ移
動することにより、前記建築物の外壁面の総ての領域
を、清掃することができる。したがって、清掃効率の優
れた外壁清掃装置となり得る。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の使用状態を示す図であ
る。
【図2】同実施の形態におけるビルディングを示した平
面図である。
【図3】同実施の形態における屋上案内路及び地上案内
路を示す分解図である。
【図4】同実施の形態を示す側面図である。
【図5】同実施の形態におけるアームを示す平面図であ
る。
【図6】同実施の形態におけるアームの作動状態を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 外壁清掃装置 2 ビルディング(建築物) 3 アームガイドバー(垂下体) 4 外壁面 11 屋上案内路(第1のガイド部) 14 地上案内路(第2のガイド部) 31 吸着部 32 アーム 33 清掃手段 34 進退部 52 ブラシ 53 覆い部 54 供給パイプ(供給路) 62 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の外壁面を清掃する外壁清掃装置
    であって、 前記建築物より前記外壁面に沿って垂下された垂下体に
    よって上下移動自在に支持され、前記外壁面に着脱自在
    に吸着される吸着部と、 該吸着部に回動自在に支持されたアームと、 該アームの一端部に脱着自在に取り付けられ、前記外壁
    面を清掃する清掃手段と、 前記アームの他端部に設けられ、前記外壁面へ向けて進
    退作動する進退部と、 前記吸着部の移動及び前記外壁面への着脱と、前記進退
    部の進退状態と、前記外壁面に沿うとともに前記吸着部
    を中心とした前記アームの回転動作とを制御するコント
    ローラと、 を備えたことを特徴とする外壁清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記アームは、該アームの延在方向に沿
    って前記清掃手段を移動自在に支持する一方、前記コン
    トローラは、前記アームに沿った前記清掃手段の移動を
    制御することを特徴とした請求項1記載の外壁清掃装
    置。
  3. 【請求項3】 前記清掃手段は、回転駆動されるブラシ
    と、該ブラシに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前
    記ブラシの回転に伴う前記洗浄液の飛散を防止する覆い
    部とからなり、前記覆い部に、当該覆い部内へ負圧を供
    給する負圧供給路を接続したことを特徴とする請求項1
    または2にいずれか記載の外壁清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記垂下体を、前記建築物の屋上の縁部
    に沿って配設された第1のガイド部と、地上にて前記建
    築物の周囲に配設された第2のガイド部とにより、前記
    建築物の周囲に沿って移動可能に支持する一方、前記コ
    ントローラは、前記下垂体の前記建築物の周囲に沿った
    移動を制御することを特徴とした請求項1、2または3
    にいずれか記載の外壁清掃装置。
JP10664697A 1997-04-09 1997-04-09 外壁清掃装置 Pending JPH10276952A (ja)

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