JPH10275896A - メモリ素子 - Google Patents

メモリ素子

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JPH10275896A
JPH10275896A JP9094799A JP9479997A JPH10275896A JP H10275896 A JPH10275896 A JP H10275896A JP 9094799 A JP9094799 A JP 9094799A JP 9479997 A JP9479997 A JP 9479997A JP H10275896 A JPH10275896 A JP H10275896A
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JP
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thin film
film
epitaxial
single crystal
pzt
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JP9094799A
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Atsushi Sakurai
敦 櫻井
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコン基板の上にPZT単結晶薄膜のよう
な強誘電体単結晶薄膜を形成できるようにする。 【解決手段】 酸化膜を除去したSi単結晶基板12の
上に蒸着法によりPtを成膜することにより、Si単結
晶基板12の表面にエピタキシャルPtシリサイド薄膜
13を形成する。ついで、デュアルイオンビームスパッ
タリング(DIBS)装置により、エピタキシャルPt
シリサイド薄膜13の上にエピタキシャルてエピタキシ
ャルPt薄膜14の上にエピタキシャルPZT薄膜15
を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメモリ素子に関す
る。特に、強誘電体メモリ、SPM(Scanning Probe M
icroscope)メモリ等の強誘電体薄膜を用いたメモリ素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的な強誘電体の一つにPZT[チタ
ン酸ジルコン酸鉛;Pb(Zr1-XTiX)O3]があ
る。PZTを強誘電体メモリ素子に利用するためには、
欠陥のないPZT単結晶薄膜をSi単結晶基板上に形成
することが望まれる。
【0003】PZTを薄膜化するための従来技術として
は、有機溶剤中に所望の強誘電体材料の成分となる元素
を溶かし込み、それを塗布した後焼成して結晶化させる
ゾルゲル法、スパッタリング法、蒸着法、ターゲットに
高密度化されたレーザーパルスを照射して放出されたイ
オンを基板上に堆積させて薄膜を形成するレーザーアブ
レーション法等の物理的気相堆積法や、MOCVD法等
の化学的気相堆積法によるものがある。MgO単結晶基
板、サファイア単結晶基板等の上には、これらの方法に
よって、すでにPZT単結晶薄膜が得られているが、S
i単結晶基板上に形成されたPZT薄膜はほとんど無配
向か、あるいは多結晶であり、単結晶薄膜は得られてい
ない。
【0004】Si単結晶基板上にPZT単結晶薄膜を作
製できれば、誘電率や残留分極はより大きくなり、ま
た、結晶粒界が無くなるためにリーク電流も小さくなる
ので、各種の強誘電体メモリ素子の特性向上を期待でき
る。しかし、Si単結晶基板上にPZT単結晶薄膜をエ
ピタキシャル成長させることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】Si単結晶基板上にP
ZT単結晶薄膜をエピタキシャル成長させることが困難
な理由は、PZT薄膜を形成する下地の結晶構造や、S
iが金属と合金を作り易いことなどにある。PZT単結
晶薄膜をメモリ素子として使用するためには、PZT単
結晶薄膜の上下に電極が必要であるため、Si単結晶基
板上に電極材料により金属膜を形成し、その上にPZT
単結晶薄膜を形成する必要がある。しかも、PZT単結
晶薄膜を得るためには、電極となる金属膜もエピタキシ
ャル成長させる必要がある。電極材料としては、例えば
強誘電体材料との格子定数のミスマッチが小さく高融点
金属であるなどの理由によりPtが用いられることが多
い。
【0006】しかし、Si単結晶基板の上に金属膜を形
成すると、Si単結晶基板と金属膜との界面が合金化し
てアモルファスもしくは多結晶なシリサイド膜が形成さ
れるので、金属膜をエピタキシャル成長させることがで
きない。この結果、金属膜の上に形成されたPZT薄膜
も無配向となる。
【0007】図1は、Si単結晶基板上にPZT薄膜を
形成された強誘電体基板の従来構造を示す図である。こ
の従来構造は、金属層であるPt薄膜とSi単結晶基板
との合金化を避けるようにしたものである。この強誘電
体基板1にあっては、Si単結晶基板2の(111)面
の上に多結晶SiO2薄膜3が形成され、その上に密着
性を良くするためのTi膜4とPt薄膜5が形成され、
その上にPZT薄膜6が形成されている。Si単結晶基
板2の上には、多結晶SiO2薄膜3が形成されている
ので、Pt薄膜5とSi単結晶基板2との合金化が避け
られる。しかも、Ptは自己配向性が強いので、アモル
ファスな多結晶SiO2薄膜3上に成膜すると、Pt薄
膜5は(111)面で強く配向して表面の結晶方位が揃
い易くなる。
【0008】しかし、この強誘電体基板1においては、
下地のPt薄膜5がPZT薄膜6と結晶構造が異なり、
格子定数も異なるので、Pt薄膜5もPZT薄膜6もエ
ピタキシャル成長せず、多結晶膜あるいは配向膜にとど
まっている。この結果、PZT薄膜6とSi単結晶基板
2とのミスフィット率は27.9%にも上っていた。
【0009】このような多結晶Pt薄膜5は、PZT薄
膜6と反応してPt薄膜5の近傍のPZT薄膜6の特性
を劣化させ、またリーク電流を増大させる傾向があっ
た。さらに、Pt薄膜5は下地のSiO2薄膜3との密
着性にも問題があるためTi膜4が必要であり、Pt単
層では電極として用いるのが難しかった。
【0010】なお、電極材料としては、貴金属の酸化物
電極も試みられているが、酸化物電極は製作が困難であ
る。
【0011】上記のように、Si単結晶基板上に強誘電
体薄膜を形成することが望まれているにもかかわらず、
従来にあってはSi単結晶基板上にPZT単結晶薄膜を
得ることはできなかった。
【0012】本発明は叙上の技術的背景に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、良質な単結
晶の強誘電体薄膜を持つメモリ素子を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のメモリ
素子は、半導体基板と、前記半導体基板の表面にエピタ
キシャル成長させられた、前記半導体基板を構成する半
導体材料と同じ材料と金属材料との半導体合金膜と、前
記半導体合金膜の表面に設けられたエピタキシャル金属
膜と、当該エピタキシャル金属膜の表面に設けられた強
誘電体単結晶薄膜とからなることを特徴としている。
【0014】請求項2に記載のメモリ素子は、シリコン
基板と、前記シリコン基板の表面に設けられたエピタキ
シャルシリサイド膜と、前記エピタキシャルシリサイド
膜の表面に設けられたエピタキシャル金属膜と、前記エ
ピタキシャル金属膜の表面に設けられた強誘電体単結晶
薄膜とからなることを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の実施態様は、請求項2記
載のメモリ素子において、前記エピタキシャルシリサイ
ド膜が、Pt、Ni、Co、Pd、Cr、Y、Er、I
rの群から選択された1つの元素のシリサイドであるこ
とを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の実施態様は、請求項1又
は2記載のメモリ素子において、前記エピタキシャル金
属膜が、イオンアシストの効果を用いて形成されたもの
であることを特徴としている。
【0017】
【作用】シリコンのような半導体基板材料は金属と反応
して合金化し易いが、この半導体合金膜(シリサイド
膜)をアモルファス化させることなく、制御された環境
下で成長させることによってエピタキシャル成長させれ
ば、シリコン基板等の半導体基板上にエピタキシャルシ
リサイド膜等のエピタキシャル半導体合金膜を形成する
ことができる。従って、半導体基板の表面に半導体合金
膜(シリサイド膜)のエピタキシャル成長膜が得られる
ため、半導体基板と反応させることなく、その上に金属
膜をエピタキシャル成長させることができる。よって、
このエピタキシャル金属膜の上に強誘電体薄膜、特にP
ZTやチタン酸バリウム(BaTiO3)等の薄い酸化
物強誘電体薄膜を良質の単結晶薄膜として形成すること
が可能になる。
【0018】これらの強誘電体単結晶薄膜は、多結晶の
場合に比べて誘電率や残留分極が大きくなり、また結晶
粒界が存在しないためにリーク電流が小さくなり、表面
形状も平滑になる。この結果、優れた強誘電体メモリや
SPMメモリ等の強誘電体薄膜を用いた高性能のメモリ
素子を製作することができる。
【0019】また、メモリ素子の電極としては、酸化物
電極を用いることができるが、本発明のメモリ素子では
金属膜を電極としているので、酸化物電極よりも容易に
作製することができ、低抵抗の電極が得られる。
【0020】一方、従来の多結晶金属電極(多結晶Pt
膜)は、誘電体薄膜と反応して金属電極近傍の誘電体薄
膜の特性を劣化させ、またリーク電流も増大する傾向が
あった。しかし、本発明によれば、電極となる金属膜は
エピタキシャル薄膜であるので、熱的、化学的に非常に
安定している。
【0021】さらに、半導体合金膜(シリサイド膜)と
エピタキシャル金属膜とは、金属同志の接合となるの
で、接合強度も得られる。
【0022】また、エピタキシャル金属膜を成膜する際
に、最適なイオンアシスト条件を設定してイオンアシス
トの効果を用いれば、金属膜のエピタキシャル成長を促
進することができる。
【0023】なお、ここでいう単結晶薄膜は、完全な単
結晶ではなく多少の多結晶や転移等を含んでもよく、エ
ッチピットでみた転移密度が108cm-2以下、特に好
ましくは105cm-2であればよい。また、シリコン基
板のような半導体基板と合金化する金属とその上に形成
されるエピタキシャル金属膜とは異なる金属であっても
差し支えない。
【0024】
【発明の実施の形態】
(メモリ素子の構造)図2に示すようなメモリ素子11
の製造方法を説明する。図2に示すメモリ素子11は、
Si単結晶基板12の上にエピタキシャルSiPt薄膜
(エピタキシャルPtシリサイド薄膜)13と、エピタ
キシャルPt薄膜(電極)14と、エピタキシャルPZ
T薄膜15を形成し、その上面に多結晶Pt電極16を
設けたものである。
【0025】(メモリ素子の製造方法)まず、Si単結
晶基板12の上にエピタキシャルSiPt薄膜13を成
膜する方法について説明する。(111)面Si単結晶
基板12の表面に生成しているSiO2膜を除去し、そ
の表面に蒸着法によってPtを成膜した後、真空雰囲気
で700℃以上の温度でアニール処理することによりS
i単結晶基板12の表面にエピタキシャルSiPt薄膜
13を約50nmの膜厚に形成した。
【0026】ついで、デュアルイオンビームスパッタリ
ング装置(以下、DIBS装置という)17を用いて、
エピタキシャルSiPt薄膜13の上に約100nmの
膜厚のエピタキシャルPt薄膜14を成長させた。この
DIBS装置17を図3に示す。このDIBS装置17
にあっては、スパッタ用イオン源18、Ptターゲット
19、アシスト用イオン源20、抵抗加熱ヒーター2
1、真空ポンプ22等を備えている。エピタキシャルS
iPt薄膜13を形成されたSi単結晶基板12は、ス
テンレス製の真空容器23内に納められ、抵抗加熱ヒー
ター21により加熱保持される。真空容器23内のSi
単結晶基板12は熱電対(図示せず)により温度が検知
され、成膜中は温度が一定に制御される。また、真空容
器23の内部は真空ポンプ22により排気され、所定の
真空度まで減圧される。しかして、スパッタ用イオン源
18よりPtターゲット19に向けてイオンを照射し、
このイオンによりPtターゲット19をスパッタリング
し、Ptターゲット19より飛び出したPt元素をエピ
タキシャルSiPt薄膜13の表面に堆積させる。同時
に、アシスト用イオン源20よりSi単結晶基板12に
向けてイオンを照射し、Pt薄膜14のエピタキシャル
成長を促進させる。
【0027】ここで、Pt薄膜14をエピタキシャル成
長させるためには、イオンアシスト条件を最適化する必
要がある。イオンアシスト条件を最適化することによ
り、Pt薄膜のエピタキシャル成長が可能になる。下記
データは、DIBS装置17によりエピタキシャルPt
薄膜14を作製するための最適条件を示している。 基板温度: 300℃ 成膜時真空度: 5×10-5Torr スパッタイオン・エネルギー: 1000eV アシストイオン: Ar+ アシストイオン・エネルギー: 500eV
【0028】次に、MOCVD(有機金属気相成長)法
を用いてエピタキシャルPZT薄膜15を約500nm
の膜厚に成膜した。このMOCVD装置24を図4に示
す。エピタキシャルPt薄膜14を形成されたSi単結
晶基板12は、ステンレス製の反応容器25内に納めら
れ、抵抗加熱ヒーター26によって加熱保持される。反
応容器25内のSi単結晶基板12は、熱電対27によ
って温度を検知されており、成膜工程中は一定温度に温
度制御される。反応容器25内のガスは油回転ポンプ2
8を介して排気され、反応容器25内が減圧される。反
応容器25内の圧力は、圧力計29によって検知され、
成膜中は圧力調整バルブ30で一定圧力となるように制
御される。また、Pb、Zr、Tiの原料ソースとして
は、それぞれジピバロイルメタン鉛、テトラターシャリ
ーブトキシジルコニウム、テトライソプロポキシドチタ
ンを用いた。これらの原料ソースはそれぞれ、原料容器
31,32,33に封入され、各原料ソースにとって適
切な温度、圧力に保持され、キャリアガスArをこれら
の原料容器31,32,33に通じることにより、反応
容器25内のSi単結晶基板12上まで輸送される。酸
素の原料ソースとしては、酸素ガスO2を用いた。これ
らの原料ソースの流量、温度、圧力は、それぞれ流量制
御装置34,35,36,37、温度制御装置(図示せ
ず)及び圧力調整バルブ38により一定に制御される。
なお、39,40,41は切り替え弁である。
【0029】下記データは、エピタキシャルPZT薄膜
15を作製する代表的な条件であり、この条件に従って
エピタキシャルPt薄膜14の上にエピタキシャルPZ
T薄膜15の成膜を行なった。 全圧力: 10Torr 反応温度: 700℃ ジピバロイルメタン鉛の温度: 135℃ ジピバロイルメタン鉛の圧力: 10Torr ジピバロイルメタン鉛のキャリアガス流量: 200sccm テトラターシャリーブトキシジルコニウムの温度: 35℃ テトラターシャリーブトキシジルコニウムの圧力: 10Torr テトラターシャリーブトキシジルコニウムのキャリアガス流量: 100sccm テトライソプロポキシドチタンの温度: 35℃ テトライソプロポキシドチタンの圧力: 100Torr テトライソプロポキシドチタンのキャリアガス流量: 100sccm 酸素の温度: 150℃ 酸素の圧力: 5Torr 酸素のキャリアガス流量 400sccm
【0030】このようにして、Si単結晶基板12上
に、膜厚約50nmのエピタキシャルSiPt薄膜13
と、その上に膜厚約100nmのエピタキシャルPt薄
膜14と、その上に膜厚約500nmのエピタキシャル
PZT薄膜15が形成された強誘電体基板を得た後、蒸
着法によりエピタキシャルPZT薄膜15上に多結晶P
t電極16を形成して薄膜メモリ構造のメモリ素子11
を完成した。
【0031】(観察結果)上記のようにして得られた強
誘電体基板(多結晶Pt電極16を形成する前のもの)
をICP(誘導結合高周波プラズマ発光分光分析)法に
より分析した結果、エピタキシャルPZT薄膜15の組
成は、Zr成分比X=0.51(Ti成分比1−X=0.
49)であり、Pb/(Zr+Ti)=1であることが
確認された。また、電子顕微鏡(SEM)によりエピタ
キシャルPZT薄膜15の表面を観察した結果、格子不
整合による欠陥は観察されなかった。さらに、X線回折
測定の結果、エピタキシャルPZT薄膜15の(11
1)面のピークのみが見られ、エピタキシャルPZT薄
膜15の(111)面が配向していることが分かった。
また、電子線回折測定において、エピタキシャルPt薄
膜14の[110]方向とエピタキシャルPZT薄膜1
5の[110]方向とが平行であり、エピタキシャル成
長していることが確認された。
【0032】(補足実験)MOCVD装置24によるエ
ピタキシャルPZT薄膜15の成膜工程において、Zr
とTiの各原料容器に導入するキャリアガスの流量およ
び原料温度および圧力を調整することにより、PZT薄
膜のZr組成比Xを変化させて成膜を行なったところ、
0.2≦X≦0.8の範囲でエピタキシャル成長するこ
とが確認された。
【0033】また、成膜温度(反応温度)を350℃〜
850℃の範囲で変えて成膜したところ、450℃〜8
50℃の範囲でPZT薄膜がエピタキシャル成長した。
【0034】さらに、(100)面Si単結晶基板や
(110)面Si単結晶基板の上にPZT薄膜を形成し
た場合にも、PZT薄膜がエピタキシャル成長した。比
較のため、Si単結晶基板上の多結晶SiO2薄膜の上
に形成された配向(111)Pt膜を用い、同様の条件
下でPZT薄膜の成長を行なったが、得られた膜はいず
れも多結晶膜であった。尚、比較例では、前記のように
ミスフィット率が27.9%であったが、(111)面
エピタキシャルPt薄膜の上に形成された(111)面
PZT薄膜では、ミスフィット率は2.1%となった。
【0035】(その他)上記実施形態では、エピタキシ
ャルPt薄膜14の成膜方法としてDIBS装置17を
用いる場合を説明したが、イオンアシスト蒸着法などイ
オンアシストの効果を利用する他の手法を用いても、イ
オンアシスト条件の最適化を行なうことにより、上記実
施形態例と同様な効果を得ることができる。
【0036】また、上記実施形態では、PZT単結晶薄
膜の成膜方法として熱CVD装置を用いた場合を説明し
たが、プラズマCVD、レーザーCVD、レーザーアブ
レーション、スパッタリング、蒸着などの手法を用いて
も可能であり、上記実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0037】また、上記実施形態では、強誘電体薄膜と
してPZT薄膜を形成する場合を説明したが、この他に
もBaTiO3単結晶薄膜やPbTiO3単結晶薄膜等を
同様にしてSi単結晶基板上にエピタキシャル成長さ
せ、各種強誘電メモリ素子を構成する場合にも本発明を
適用することができる。
【0038】また、基板としては、Si単結晶基板に限
らず、半絶縁性GaAs基板のような化合物半導体基板
であってもよい。さらに、エピタキシャル金属膜の材料
もPtに限ることなく、Ni、Co、Pd、Cr、Y、
Er、IrのようにSiと反応してシリサイドを生成す
る金属元素を用いることができる。
【0039】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、発明の要旨の範囲内において、種々の
応用、変形を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来構造の誘電体基板を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるメモリ素子を示す正
面図である。
【図3】DIBS装置の構成を示す図である。
【図4】MOCVD装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
12 Si単結晶基板 13 エピタキシャルSiPt薄膜 14 エピタキシャルPt薄膜 15 エピタキシャルPZT薄膜 16 多結晶Pt電極 17 DIBS装置 24 MOCVD装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面にエピタキシャル成長させられ
    た、前記半導体基板を構成する半導体材料と同じ材料と
    金属材料との半導体合金膜と、 前記半導体合金膜の表面に設けられたエピタキシャル金
    属膜と、 当該エピタキシャル金属膜の表面に設けられた強誘電体
    単結晶薄膜とからなるメモリ素子。
  2. 【請求項2】 シリコン基板と、 前記シリコン基板の表面に設けられたエピタキシャルシ
    リサイド膜と、 前記エピタキシャルシリサイド膜の表面に設けられたエ
    ピタキシャル金属膜と、 前記エピタキシャル金属膜の表面に設けられた強誘電体
    単結晶薄膜とからなるメモリ素子。
  3. 【請求項3】 前記エピタキシャルシリサイド膜は、P
    t、Ni、Co、Pd、Cr、Y、Er、Irの群から
    選択された1つの元素のシリサイドであることを特徴と
    する、請求項2に記載のメモリ素子。
  4. 【請求項4】 前記エピタキシャル金属膜は、イオンア
    シストの効果を用いて形成されたものであることを特徴
    とする、請求項1又は2に記載のメモリ素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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