JPH10275247A - 仮想世界記述データ表示方法 - Google Patents

仮想世界記述データ表示方法

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JPH10275247A
JPH10275247A JP36116497A JP36116497A JPH10275247A JP H10275247 A JPH10275247 A JP H10275247A JP 36116497 A JP36116497 A JP 36116497A JP 36116497 A JP36116497 A JP 36116497A JP H10275247 A JPH10275247 A JP H10275247A
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JP
Japan
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virtual world
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world description
data
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JP36116497A
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English (en)
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Kaori Suzuki
香緒里 鈴木
Yasuhiro Kawakatsu
保博 川勝
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、膨大な量の仮想世界記述データを
転送して仮想世界を表示及び操作する際に、表示及び操
作開始までのユーザ待ち時間を削減することを目的とす
る。 【解決手段】 仮想世界を記述する仮想世界記述データ
を転送して表示するシステムは、仮想世界記述データを
保持し送信するサーバ装置と、仮想世界記述データを受
信し表示するクライアント装置を含み、サーバ装置は、
仮想世界記述データを格納する手段と、仮想世界記述デ
ータを分割して複数の仮想世界記述データセグメントを
生成する手段と、仮想世界記述データセグメントを一つ
ずつ送信する手段を含み、クライアント装置は、仮想世
界記述データセグメントを一つずつ受信する手段と、仮
想世界記述データが記述する仮想世界セグメントを一つ
ずつ表示する手段を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に仮想世界の
表示方法に関し、詳しくは他の場所にある仮想世界のデ
ータをコンピュータ・ネットワークを介してローカルな
場所に転送して仮想世界を表示及び操作する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの処理速度の向上及び3D
コンピュータグラフィクスの技術的発展によって、コン
ピュータ上に仮想的な世界を構築することが可能となっ
ている。即ち、コンピュータ内に構築された世界をディ
スプレイ表示すると共にユーザからの操作を処理するこ
とによって、ユーザ及び世界間のインターラクティブな
関係を確立し、仮想的な世界をユーザに提供することが
出来る。
【0003】またコンピュータネットワークの発展によ
って、クライアントをコンピュータネットワークを介し
てサーバに接続し、ユーザは様々なサービスを受けるこ
とが可能となっている。例えば、コンピュータネットワ
ークを介した仮想世界表示によるサービス提供の例とし
ては、バーチュアルモール等が挙げられる。このバーチ
ュアルモールに於ては、ショッピングモールの仮想世界
記述データをサーバ内に予め格納しておき、クライアン
トからのリクエストに応じて仮想世界記述データをクラ
イアントに転送する。転送されたショッピングモールの
仮想世界記述データは、クライアントのディスプレイに
表示される。ユーザはインターフェースを介した操作に
よって、ショッピングモール内を動き回ったり、仮想店
内で買い物をすること等が出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなコンピュー
タネットワークを介した仮想世界の表示及び操作に於て
は、仮想世界記述データが膨大な量であるために、サー
バからクライアントへのデータ転送に時間がかかるとい
う問題がある。仮想世界記述データは、一般に各物体の
形状を複数のポリゴンで表現するものであり、各ポリゴ
ンの形状を示す座標値及び法線ベクトル、更に各ポリゴ
ンの属性として色やテクスチャー等の情報を含む。ユー
ザから仮想世界記述データ転送のリクエストがあると、
サーバは膨大な数のポリゴンに対する上記データを一つ
のファイルとしてクライアント宛に転送する。クライア
ントはそのファイルが転送されてから仮想世界記述デー
タを表示するので、ユーザはファイル転送に要する時間
だけ仮想世界の表示及び操作を待つ必要がある。例えば
約100Kバイトの仮想世界記述データを2400bp
sの通信レートで転送するとすると、データ転送が終了
して仮想世界の表示及び仮想世界に対する操作を開始す
るまでに、ユーザは5〜6分程の時間待つ必要がある。
【0005】従って本発明は、膨大な量の仮想世界記述
データを転送して仮想世界を表示及び操作する際に、表
示及び操作開始までのユーザ待ち時間を削減することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に於て
は、クライアント装置に於て、通信路を介してサーバ装
置から仮想世界記述データを受信し、該仮想世界記述デ
ータによる仮想世界を表示する方法は、a)該仮想世界
記述データを分割した複数の仮想世界記述データセグメ
ントを一つずつ受信し、b)該仮想世界記述データセグ
メントが記述する仮想世界セグメントを該仮想世界記述
データセグメントを受信する毎に随時表示する各段階を
含むことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明に於ては、請求項1記載の
方法に於て、c)該仮想世界記述データセグメントを受
信している間及び該仮想世界セグメントを表示している
間を含め常時、該仮想世界に対するユーザからの操作を
処理する段階を更に含むことを特徴とする。請求項3の
発明に於ては、請求項2記載の方法に於て、前記段階
a)は、該仮想世界記述データセグメントの各々に割り
当てられた優先順位に従って、該仮想世界記述データセ
グメントを一つずつ受信する段階を含むことを特徴とす
る。
【0008】請求項4の発明に於ては、請求項1記載の
方法に於て、前記段階a)は、該仮想世界記述データセ
グメントの各々に割り当てられた優先順位に従って、該
仮想世界記述データセグメントを一つずつ受信する段階
を含み、d)該ユーザからの操作を該サーバ装置に送信
することで、該操作によって変化した状況の基で該サー
バ装置に該優先順位を再計算させる段階を更に含むこと
を特徴とする。
【0009】請求項5の発明に於ては、サーバ装置に於
て、仮想世界を記述する仮想世界記述データを通信路を
介してクライアント装置に転送する方法は、a)該仮想
世界記述データを分割して複数の仮想世界記述データセ
グメントを生成し、b)該クライアント装置に該仮想世
界記述データセグメントを一つずつ転送する各段階を含
むことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明に於ては、請求項5記載の
方法に於て、前記段階b)は、b1)該仮想世界記述デ
ータセグメントの各々に優先順位を割り当て、b2)該
優先順位に従って該仮想世界記述データセグメントを一
つずつ転送する各段階を含むことを特徴とする。請求項
7の発明に於ては、請求項5記載の方法に於て、該仮想
世界に対するユーザ操作に関する情報を該クライアント
装置から受信する段階を更に含み、前記段階b1)は、
該ユーザ操作によって変化した状況の基で該仮想世界記
述データセグメントの各々に割り当てる優先順位を再計
算することを特徴とする。
【0011】請求項8の発明に於ては、通信路を介して
サーバ装置から仮想世界記述データを受信し、該仮想世
界記述データによる仮想世界を表示する装置は、該仮想
世界記述データを分割した複数の仮想世界記述データセ
グメントを一つずつ受信する受信手段と、該仮想世界記
述データセグメントが記述する仮想世界セグメントを該
仮想世界記述データセグメントを受信する毎に随時表示
する表示手段を含むことを特徴とする。
【0012】請求項9の発明に於ては、請求項8記載の
装置に於て、該仮想世界記述データセグメントを受信し
ている間及び該仮想世界セグメントを表示している間を
含め常時、該仮想世界に対するユーザからの操作を処理
する手段を更に含むことを特徴とする。請求項10の発
明に於ては、請求項9記載の装置に於て、前記受信手段
は、該仮想世界記述データセグメントの各々に割り当て
られた優先順位に従って、該仮想世界記述データセグメ
ントを一つずつ受信することを特徴とする。
【0013】請求項11の発明に於ては、請求項8記載
の装置に於て、前記受信手段は、該仮想世界記述データ
セグメントの各々に割り当てられた優先順位に従って、
該仮想世界記述データセグメントを一つずつ受信するよ
うに構成されて成ると共に、該ユーザからの操作を該サ
ーバ装置に送信する手段を更に含み、該操作によって変
化した状況の基で該サーバ装置に該優先順位の再計算を
指示することを特徴とする。
【0014】請求項12の発明に於ては、仮想世界を記
述する仮想世界記述データを通信路を介してクライアン
ト装置に転送する装置は、該仮想世界記述データを分割
して複数の仮想世界記述データセグメントを生成する処
理手段と、該クライアント装置に該仮想世界記述データ
セグメントを一つずつ転送する転送手段を含むことを特
徴とする。
【0015】請求項13の発明に於ては、請求項12記
載の装置に於て、前記転送手段は、該仮想世界記述デー
タセグメントの各々に優先順位を割り当てる第1の手段
と、該優先順位に従って該仮想世界記述データセグメン
トを一つずつ転送する第2の手段を含むことを特徴とす
る。請求項14の発明に於ては、請求項13記載の装置
に於て、該仮想世界に対するユーザ操作に関する情報を
該クライアント装置から受信する手段を更に含み、前記
第1の手段は、該ユーザ操作によって変化した状況の基
で該優先順位を再計算することを特徴とする。
【0016】請求項15の発明に於ては、通信路を介し
てサーバ装置からクライアント装置に仮想世界記述デー
タを転送して該クライアント装置に該仮想世界記述デー
タによる仮想世界を表示するために、該サーバ装置であ
るコンピュータ及び該クライアント装置であるコンピュ
ータを制御するプログラムを記録した機械読み取り可能
な媒体に於て、該プログラムは、該サーバ装置に於て該
仮想世界記述データを分割して複数の仮想世界記述デー
タセグメントを生成する第1のプログラムコード手段
と、該サーバ装置から該クライアント装置に該仮想世界
記述データセグメントを一つずつ転送する第2のプログ
ラムコード手段と、該クライアント装置に於て、該仮想
世界記述データセグメントが記述する仮想世界セグメン
トを該仮想世界記述データセグメントを受信する毎に随
時表示する第3のプログラムコード手段を含むことを特
徴とする。
【0017】請求項16の発明に於ては、請求項15記
載の機械読み取り可能な媒体に於て、該クライアント装
置が該仮想世界記述データセグメントを受信している間
及び該仮想世界セグメントを表示している間を含め常
時、該仮想世界に対するユーザからの操作を処理する第
4のプログラムコード手段を更に含むことを特徴とす
る。
【0018】請求項17の発明に於ては、請求項16記
載の機械読み取り可能な媒体に於て、前記第2のプログ
ラムコード手段は、該仮想世界記述データセグメントの
各々に優先順位を割り当てる第5のプログラムコード手
段と、該優先順位に従って該仮想世界記述データセグメ
ントを一つずつ転送する第6のプログラムコード手段を
含むことを特徴とする。
【0019】請求項18の発明に於ては、請求項17記
載の機械読み取り可能な媒体に於て、前記優先順位は、
視点位置と視線方向に従って決定されることを特徴とす
る。請求項19の発明に於ては、仮想世界を記述する仮
想世界記述データを転送して表示するシステムは、請求
項8に記載の装置で構成されるクライアント装置と、請
求項12に記載の装置で構成されるサーバ装置とを含ん
で成る。
【0020】請求項20の発明に於ては、請求項19記
載のシステムに於て、該クライアント装置は、該仮想世
界記述データセグメントを受信している間及び該仮想世
界セグメントを表示している間を含め常時、該仮想世界
に対するユーザからの操作を処理する手段を更に含み、
前記仮想世界記述データセグメントを一つずつ転送する
手段は、該仮想世界記述データセグメントの各々に優先
順位を割り当てる手段と、該優先順位に従って該仮想世
界記述データセグメントを一つずつ転送する手段とを含
むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の原理と実施例を添
付の図面を用いて説明する。図1は本発明の原理による
仮想世界記述データ転送システムの構成図である。図1
の仮想世界記述データ転送システムは、サーバ10とク
ライアント20を含む。サーバ10は、仮想世界記述デ
ータ格納部11、データ処理・転送部12を含み、クラ
イアント20は、データ受信部21、データ表示・処理
部22、及び操作部23を含む。
【0022】サーバ10の仮想世界記述データ格納部1
1は、仮想世界のデータとして、仮想世界の各物体を構
成するポリゴンの座標値及び法線ベクトルや、ポリゴン
の属性値である色やテクスチャー等のデータを保持す
る。データ転送・処理部12は、仮想世界記述データ格
納部11から仮想世界記述データを読み込み、読み込ん
だ仮想世界記述データを複数の仮想世界記述データのセ
グメントに分割する。以降、分割された複数の仮想世界
記述データのセグメントを仮想世界記述データセグメン
トと呼び、仮想世界記述データセグメントが記述する仮
想世界部分を仮想世界セグメントと呼ぶ。データ転送・
処理部12は更に、仮想世界記述データセグメントを一
つずつ単一のファイルとしてクライアント20に転送す
る。
【0023】クライアント20のデータ受信部21は、
一つずつ転送される仮想世界記述データセグメントを受
け取る。データ表示・処理部22は、データ受信部21
が一つずつ受信した仮想世界記述データセグメントをデ
ータ受信部21から順次受け取り、受け取った仮想世界
記述データセグメントが記述する仮想世界セグメントを
順次表示していく。操作部23はユーザからの操作入力
を受け取り、データ表示・処理部22に操作情報を受け
渡す。データ表示・処理部22は、仮想世界セグメント
の表示処理中であっても、操作部23からの操作情報を
受け付けてそれに応じた処理を行う。操作部23が受け
取るこの操作入力は、仮想世界に関連した操作であっ
て、例えば仮想世界内を移動したり仮想世界内で向きを
変えるといった視点位置座標や視線方向を変化させる操
作が含まれると共に、仮想世界内でドアを開けるといっ
た物体を移動させる操作も含まれる。
【0024】サーバ10のデータ転送・処理部12は、
仮想世界記述データを分割して転送する際に、分割され
た仮想世界記述データ(仮想世界記述データセグメン
ト)に優先順位を付けることが出来る。仮想世界記述デ
ータは基本的に物体或いは物体の纏まりに分割され、こ
の優先順位は、後述されるようにビューと物体との距
離、物体の大きさ、物体をユーザが選択した参照回数等
に基づいて決定される。そしてデータ転送・処理部12
は、仮想世界記述データセグメントを優先度の順に転送
する。このようにして、クライアント20のデータ表示
・処理部22は、仮想世界記述データセグメントを優先
度の高い順に表示していくことが出来る。
【0025】このように本発明の原理に於ては、仮想世
界記述データを複数に分割した仮想世界記述データセグ
メントが一つずつ転送され、転送された仮想世界記述デ
ータセグメントは順次表示される。また仮想世界記述デ
ータセグメントの表示処理中であっても、ユーザは仮想
世界に対する操作を行うことが出来る。従って、転送す
る仮想世界記述データの量が膨大であっても、最初のデ
ータ到来から仮想世界の表示を直ちに開始することが可
能となり、また全ての仮想世界記述データが転送され全
ての仮想世界が表示されるまで待つことなく、ユーザは
仮想世界に対する操作を開始することが出来る。
【0026】図2乃至図4は、本発明の原理による仮想
世界表示処理のフローチャートを示す。図2は、サーバ
10のデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図3は、クライアント20のデータ受
信部21が実行する処理のフローチャートを示す。また
図4は、クライアント20のデータ表示・処理部22が
実行する処理のフローチャートを示す。
【0027】図2のステップS1に於て、データ処理・
転送部12は、仮想世界記述データ格納部11から仮想
世界記述データを読み込む。ステップS2に於て、デー
タ処理・転送部12は、仮想世界記述データを複数に分
割する。ステップS3に於て、データ処理・転送部12
は、分割された仮想世界記述データ(仮想世界記述デー
タセグメント)を一つクライアント20に転送する。
【0028】ステップS4に於て、データ処理・転送部
12は、仮想世界記述データの転送が終了したか判断す
る。データ転送が終了した場合は処理はステップS5に
進み、終了していない場合は処理はステップS3に戻
る。ステップS5に於て、データ処理・転送部12は、
クライアント20に終了通知を転送する。これでデータ
処理・転送部12の処理を終了する。
【0029】図3のステップS11に於て、データ受信
部21は、サーバ10から終了通知が送られたか否かを
判断する。データ受信部21が終了通知を受信した場合
は、ステップS17に於てデータ表示・処理部22に終
了通知を供給し、処理を終了する。データ受信部21が
終了通知を受信していない場合は、ステップS12に進
む。
【0030】ステップS12に於て、データ受信部21
は、次のデータが転送済みであるか否かを判断する。デ
ータ転送済みである場合はステップS13に進み、さも
なければステップS11に戻る。ステップS13に於
て、データ受信部21は、サーバ10から転送された仮
想世界記述データセグメントを読み込む。
【0031】ステップS14に於て、データ受信部21
は、ステップS13で読み込んだデータを保持する。ス
テップS15に於て、データ受信部21は、転送中のフ
ァイルの最後まで読んだかどうか調べる。そのファイル
の最後まで受け取った場合はステップS16へ進み、さ
もなければステップS12に戻る。
【0032】ステップS16に於て、データ受信部21
は、データ表示・処理部22に仮想世界記述データセグ
メントの転送を通知する。ステップS16の後は、処理
はステップS11に戻る。図4のステップS21に於
て、データ表示・処理部22は、データ受信部21から
終了通知が送られたか否かを判断する。データ表示・処
理部22が終了通知を受信した場合は処理を終了する。
データ表示・処理部22が終了通知を受信していない場
合は、ステップS22に進む。
【0033】ステップS22に於て、データ表示・処理
部22は、次のデータが転送済みであるか否かを判断す
る。データ転送済みである場合はステップS23に進
み、さもなければステップS21に戻る。ステップS2
3に於て、データ表示・処理部22は、データ受信部2
1から転送された仮想世界記述データセグメントを読み
込む。
【0034】ステップS24に於て、データ表示・処理
部22は、データ受信部21から転送された仮想世界記
述データセグメントを表示中のデータに追加する。即
ち、データ表示・処理部22は、既に表示した或いは表
示中の表示用データに、新たに転送された仮想世界記述
データセグメントを付け加える。ステップS25に於
て、データ表示・処理部22は、現在の表示用データを
表示する。
【0035】ステップS26に於て、データ表示・処理
部22は、操作入力がある場合には、操作入力部23か
ら操作情報を受け取り対応した処理を行う。この場合の
処理とは、例えば、視点位置を移動するとか、視線方向
を変えるとか、物体を移動させるといった処理である。
以上のフローチャートに示された処理を実行することに
よって、図1の仮想世界記述データ転送システムは、仮
想世界記述データを複数に分割して仮想世界記述データ
セグメントとして一つずつ転送し、転送した仮想世界記
述データセグメントを順次表示することが出来る。
【0036】図5は、本発明の原理による仮想世界表示
処理に於て仮想世界記述データに優先順位を付ける場合
に、サーバ10のデータ処理・転送部12が実行する処
理のフローチャートを示す。図5のステップS31に於
て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格
納部11から仮想世界記述データを読み込む。
【0037】ステップS32に於て、データ処理・転送
部12は、仮想世界記述データを複数に分割する。ステ
ップS33に於て、データ処理・転送部12は、分割さ
れた仮想世界記述データ(仮想世界記述データセグメン
ト)の各々に優先順位を付ける。ステップS34に於
て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述データセ
グメントを割り当てられた優先順位の順番に並べる。
【0038】ステップS35に於て、データ処理・転送
部12は、仮想世界記述データセグメントを一つ優先順
位の順にクライアント20に転送する。ステップS36
に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デー
タの転送が終了したか判断する。データ転送が終了した
場合は処理はステップS37に進み、終了していない場
合は処理はステップS35に戻る。
【0039】ステップS37に於て、データ処理・転送
部12は、クライアント20に終了通知を転送する。こ
れでデータ処理・転送部12の処理を終了する。以上の
フローチャートに示された処理を実行することによっ
て、図1の仮想世界記述データ転送システムは、仮想世
界記述データを複数に分割して仮想世界記述データセグ
メントとして優先度順に一つずつ転送し、転送した仮想
世界記述データセグメントを優先度順に順次表示するこ
とが出来る。
【0040】以下に本発明の実施例を説明する。図6は
本発明の原理による仮想世界記述データ転送システムを
実現するための装置構成図である。図6に於て、図1と
同一の構成要素は同一の番号で参照され、その詳細な説
明は省略される。図6の仮想世界記述データ転送システ
ムは、サーバ10及びクライアント20を含む。基本的
にサーバ10とクライアント20は装置的に同様の構成
であるので、図6にはクライアント20の構成のみを示
す。
【0041】クライアント20は、CPU31、RAM
32、ROM33、インターフェース34及び35、及
び2次記憶36よりなるコンピュータと、ディスプレイ
41、入力装置42、外部記憶装置43、及び外部記憶
装置43に対応した記憶媒体44を含む。図1のデータ
受信部21、データ表示・処理部22、及び操作部23
の各々は、ソフトウェアプログラムがCPU31により
実行され、このCPU31がインターフェース34及び
35、ディスプレイ41、及び入力装置42を制御する
ことによって実現される。ソフトウェアプログラムは、
フロッピーディスクやCD−ROM等の記憶媒体である
記憶媒体44によって提供され、記憶媒体44から外部
記憶装置43を介して、2次記憶36に格納される。2
次記憶36に格納されたプログラムはCPU31によっ
て、RAM32のメモリ空間内にロードされ実行され
る。ROM33は、コンピュータを制御するための基本
プログラム等を格納する。ディスプレイ41は仮想世界
記述データを表示するためのものであり、キーボード及
びマウス等の入力装置42は操作情報を含むユーザ入力
を受け付けるためのものである。
【0042】クライアント20は、インターフェース3
5に接続されたネットワーク45を介してサーバ10に
接続され、ネットワーク45を介してサーバ10から仮
想世界記述データセグメントを一つずつ受信する。サー
バ10は、クライアント20と同様の構成のコンピュー
タによって実現される。図6の構成は、本発明によるシ
ステムの一例であって、本発明はこの構成に限定される
ものではない。
【0043】図7は、仮想世界記述データ格納部11が
格納する仮想世界記述データの一例を示す。図7の例で
は、想定される仮想世界は3つの物体よりなる。仮想世
界記述データ50は、視点の位置を示すビュー情報、第
1の物体を記述するデータである物体記述1、第2の物
体を記述するデータである物体記述2、第3の物体を記
述するデータである物体記述3を含む。また各物体記述
は、座標変換情報、属性に関する記述、及び形状に関す
る記述を含む。座標変換情報は、当該物体の位置及び向
き等を規定する情報であり、物体座標系と世界座標系と
の関連を示す。属性に関する記述は、当該物体を構成す
る各ポリゴンの属性である色やテクスチャー等を規定す
る。また形状に関する記述は、当該物体を構成する各ポ
リゴンの形状を示す座標情報を含み、例えば各ポリゴン
の頂点を表す3次元座標を含むものである。
【0044】図8は、データ処理・転送部12が仮想世
界記述データ50を複数に分割した場合の仮想世界記述
データセグメントの一例を示す。図8に示されるよう
に、分割された仮想世界記述データは、仮想世界記述デ
ータセグメント51乃至54からなる。仮想世界記述デ
ータセグメント51は、ビュー情報、及び仮想世界記述
データセグメント52乃至54が仮想世界記述データと
して含まれることを示すデータを含む。仮想世界記述デ
ータセグメント52乃至54は各々、図7の物体記述1
乃至物体記述3を含み、各物体に対する座標変換情報、
属性に関する記述、及び形状に関する記述からなる。
【0045】このようにデータ処理・転送部12が仮想
世界記述データ50を仮想世界記述データセグメント5
1乃至54に分割して、これらをデータ受信部21に転
送する。データ表示・処理部22は、データ受信部21
を介して受け取った仮想世界記述データセグメント51
から視点位置及び仮想世界に含まれる物体の個数を把握
する。更にデータ表示・処理部22は、順次送られる仮
想世界記述データセグメント52乃至54に含まれる各
物体の位置、向き、形状、色、及びテクスチャー等の情
報を基にして各物体を順次表示することが出来る。
【0046】図9は、本発明の原理による仮想世界記述
データの転送及び表示処理を説明するための図である。
図9はコンピュータ内に構築された仮想世界を模式的に
示した図であり、この仮想世界は、ビュー(視点位置)
60、雑草61、第1の木62、道路63、第2の木6
4、第1の家65、第3の木66、教会67、第2の家
68、雲69、山70、及び月71を含む。上記各物体
は複数のポリゴンを用いて表現され、各物体の位置及び
向き、更には各ポリゴンの形状、色、テクスチャー等が
仮想世界記述データによって規定される。
【0047】本発明の原理によれば、仮想世界記述デー
タを例えば雑草61、第1の木62、道路63等の各物
体に分割して、各仮想世界記述データセグメント毎に単
一のファイルとして転送するものである。従来に於ては
全ての仮想世界記述データを単一のファイルとして転送
して転送終了後にデータ表示をするため、ユーザは図9
に示される仮想世界が表示されるまで長い時間を待つ必
要があった。本発明に於ては、各仮想世界記述データセ
グメントが順次転送されて表示されるので、雑草61、
第1の木62、道路63等の各物体が転送された順に直
ちに表示される。またユーザは、既に表示された物体に
対して操作を行うことが出来る。
【0048】図9の仮想世界の例は、以下の実施例の説
明に於て随時用いられる。図10は、本発明による仮想
世界記述データ転送システムの第1の実施例の構成図を
示す。図10に於て図1と同一の構成要素は同一の番号
で参照され、その説明は省略される。図10の仮想世界
記述データ転送システムは、サーバ10Aとクライアン
ト20を含む。サーバ10Aは、仮想世界記述データ格
納部11、データ処理・転送部12、及び操作情報受信
部13を含む。クライアント20は、データ受信部2
1、データ表示・処理部22、及び操作部23を含む。
【0049】サーバ10Aの操作情報受信部13は、ク
ライアント20の操作部23に対してユーザ入力された
操作情報を、クライアント20のデータ表示・処理部2
2を介して受け取る。第1の実施例に於ては、操作情報
受信部13は、初期ビューの情報即ち初期状態での視点
位置の情報を受け取り、この初期ビュー情報をデータ処
理・転送部12に供給する。
【0050】データ処理・転送部12は、仮想世界記述
データを複数に分割して仮想世界記述データセグメント
とする。データ処理・転送部12は更に、仮想世界記述
データセグメントの各々と初期視点位置との間の距離を
求め、この距離が近い順に各仮想世界記述データセグメ
ントに優先順位を付ける。この優先順位に従って、デー
タ処理・転送部12は仮想世界記述データセグメントを
一つずつ順番に転送する。クライアント20側の動作は
図1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0051】なおある仮想世界記述データセグメントと
視点位置との間の距離を求める際には、例えば、ポリゴ
ンの最初に登録されている頂点と視点位置との間の距離
を求めればよい。或いは例えば、視点位置から延びる視
線方向に存在するポリゴンについてのみ、距離を計算す
るようにしてもよい。図9の例を参照して、ビュー60
が初期ビューであるとすると、各物体は道路63、雑草
61、第1の木62、第2の木64、・・・の順に初期
ビューに近い。従って、道路63、雑草61、第1の木
62、第2の木64、・・・の順に優先順位が付けられ
ることになる。これらの物体は優先順位の順に転送・表
示されるので、まず始めに道路63が表示され、次に雑
草61が表示され、更に後続する物体が順次表示され
る。全ての物体が表示されていなくとも、ユーザは既に
表示された物体、例えば道路63、に対して操作を行う
ことが出来る。
【0052】図11は、第1の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図11のステップS1−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS1−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0053】ステップS1−3に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々と初
期視点との間の距離を求める。ステップS1−4に於
て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述データセ
グメントの各々に、距離の近い順に優先順位を付ける。
ステップS1−5に於て、データ処理・転送部12は、
仮想世界記述データセグメントを優先順位の順番に並べ
る。
【0054】ステップS1−6に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントを一つ優先
順位の順にクライアント20に転送する。ステップS1
−7に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述
データの転送が終了したか判断する。データ転送が終了
した場合は処理はステップS1−8に進み、終了してい
ない場合は処理はステップS1−6に戻る。
【0055】ステップS1−8に於て、データ処理・転
送部12は、クライアント20に終了通知を転送する。
これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。以上
のフローチャートに示された処理を実行することによっ
て、第1の実施例の仮想世界記述データ転送システム
は、仮想世界記述データを複数に分割して、初期ビュー
に近い順に仮想世界記述データセグメントを一つずつ転
送して表示し、既に表示された物体に対してはユーザ操
作可能とすることが出来る。
【0056】図12は、本発明による仮想世界記述デー
タ転送システムの第2の実施例の構成図を示す。図12
に於て図10と同一の構成要素は同一の番号で参照さ
れ、その説明は省略される。図12の仮想世界記述デー
タ転送システムは、サーバ10Bとクライアント20を
含む。サーバ10Bは、仮想世界記述データ格納部1
1、データ処理・転送部12、操作情報受信部13、及
び参照データ保持部14を含む。またクライアント20
は、データ受信部21、データ表示・処理部22、及び
操作部23を含む。
【0057】サーバ10Bの操作情報受信部13は、ク
ライアント20の操作部23に対してユーザ入力された
操作情報を、クライアント20のデータ表示・処理部2
2を介して受け取る。第2の実施例に於て操作情報受信
部13が受け取る操作情報は、ビューの移動や物体の選
択等の情報である。操作情報受信部13は、この操作情
報をデータ処理・転送部12に供給する。
【0058】データ処理・転送部12は、受け取った操
作情報を基にして、ビューが各物体に対して所定距離内
に近づいた回数や各物体が選択された回数を逐次計数し
て参照回数として記録し、これを参照データ保持部14
に保存する。次回に当該仮想世界記述データの転送が要
求された際、データ処理・転送部12は、まず操作情報
受信部13より初期ビューを受け取る。データ処理・転
送部12は更に、仮想世界記述データを複数に分割し、
参照データ保持部14から各物体の参照回数を参照する
ことによって、仮想世界記述データセグメントに参照回
数が多い順に優先順位を付ける。この優先順位に従っ
て、データ処理・転送部12は仮想世界記述データセグ
メントを一つずつ順番に転送する。クライアント20側
の動作は図1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0059】図9の例を参照して、例えば教会67が最
も過去の参照回数が多く、第1の家65が次に参照回数
が多いとする。この場合、教会67、第1の家65、・
・・の順に優先順位が付けられることになる。これらの
物体は優先順位の順に転送・表示されるので、まず始め
に教会67が表示され、次に第1の家65が表示され、
更に後続する物体が順次表示される。全ての物体が表示
されていなくとも、ユーザは既に表示された物体、例え
ば教会67、に対して操作を行うことが出来る。
【0060】図13は、第2の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図13のステップS2−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、新規の参照回数保存用のデー
タを作成する。この新規の参照回数保存用データは、図
13の処理の最後に於て過去の参照回数のデータを更新
するものである。
【0061】ステップS2−2に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データ格納部11から仮想世
界記述データを読み込む。ステップS2−3に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データを複数に
分割する。ステップS2−4に於て、データ処理・転送
部12は、参照データ保持部14から前回の参照回数の
データを読み込む。
【0062】ステップS2−5に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々に、
参照回数の多い順に優先順位を付ける。ステップS2−
6に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータセグメントを優先順位の順番に並べる。ステップS
2−7に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記
述データセグメントを一つ優先順位の順にクライアント
20に転送する。
【0063】ステップS2−8に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データの転送が終了したか判
断する。データ転送が終了した場合は処理はステップS
2−13に進み、終了していない場合は処理はステップ
S2−9に進む。ステップS2−9に於て、データ処理
・転送部12は、クライアント20から操作情報受信部
13に転送された操作情報があるか否か判断する。操作
情報がある場合はステップS2−10に進み、操作情報
が存在しない場合はステップS2−7に戻る。
【0064】ステップS2−10に於て、データ処理・
転送部12は、現在のビューと各仮想世界記述データセ
グメント(各物体)との距離が所定値以下であるか否か
判断する。距離が所定値以下の場合はステップS2−1
2に進み、それ以外の場合はステップS2−11に進
む。ステップS2−11に於て、データ処理・転送部1
2は、転送済みのデータのうちで選択されたものがある
か否かを判断する。選択された場合はステップS2−1
2に進み、それ以外の場合はステップS2−7に戻る。
【0065】ステップS2−12に於て、データ処理・
転送部12は、ビューとの距離が所定値以下の仮想世界
記述データセグメント或いは選択された仮想世界記述デ
ータセグメントの参照回数(新規参照回数データ)を一
つ増やす。この後、処理はステップS2−7に戻る。転
送終了後のステップS2−13に於て、データ処理・転
送部12は、クライアント20に終了通知を転送する。
【0066】ステップS2−14に於て、データ処理・
転送部12は、参照データ保存部14の参照回数のデー
タを新規参照回数のデータで更新する。これでデータ処
理・転送部12の処理を終了する。以上のフローチャー
トに示された処理を実行することによって、第2の実施
例の仮想世界記述データ転送システムは、仮想世界記述
データを複数に分割して、参照回数の多い順に仮想世界
記述データセグメントを一つずつ転送して表示し、既に
表示された物体に対してはユーザ操作可能とすることが
出来る。このように過去の参照回数によって優先順位を
付けることによって、近づいたり操作を行いやすいもの
を先に表示して操作を可能とすることが出来る。
【0067】以下に、優先順位を付ける基準を様々に変
えた場合の実施例について説明する。本発明の仮想世界
記述データ転送システムの第3の実施例は、優先順位を
各物体の大きさに応じて割り当てるものである。なお第
3の実施例に於ては、図10と同一構成の仮想世界記述
データ転送システムが用いられる。
【0068】まず図10を参照して、第3の実施例を説
明する。データ処理・転送部12は、仮想世界記述デー
タを複数に分割する。データ処理・転送部12は、仮想
世界記述データセグメントの形状データを仮想世界に配
置したときの物理的な大きさを求め、この大きさが大き
い順に優先順位を付ける。この優先順位に従って、デー
タ処理・転送部12は仮想世界記述データセグメントを
一つずつ順番に転送する。クライアント20側の動作は
図1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0069】図9の例を参照して、物理的な大きさは、
例えば月71、山70、雲69、教会67、第1の木6
2、・・・の順で大きいとする。この場合、月71、山
70、雲69、教会67、第1の木62、・・・の順に
優先順位が付けられることになる。これらの物体は優先
順位の順に転送・表示されるので、まず始めに月71が
表示され、次に山70が表示され、更に後続する物体が
順次表示される。全ての物体が表示されていなくとも、
ユーザは既に表示された物体、例えば山70、に対して
操作を行うことが出来る。
【0070】図14は、第3の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図14のステップS3−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS3−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0071】ステップS3−3に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各形状
(各物体)の大きさを求める。ステップS3−4に於
て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述データセ
グメントの各々に、大きさの大きい順に優先順位を付け
る。ステップS3−5に於て、データ処理・転送部12
は、仮想世界記述データセグメントを優先順位の順番に
並べる。
【0072】ステップS3−6に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントを一つ優先
順位の順にクライアント20に転送する。ステップS3
−7に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述
データの転送が終了したか判断する。データ転送が終了
した場合は処理はステップS3−8に進み、終了してい
ない場合は処理はステップS3−6に戻る。
【0073】ステップS3−8に於て、データ処理・転
送部12は、クライアント20に終了通知を転送する。
これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。以上
のフローチャートに示された処理を実行することによっ
て、第3の実施例の仮想世界記述データ転送システム
は、仮想世界記述データを複数に分割して、物理的大き
さの大きい順に仮想世界記述データセグメントを一つず
つ転送して表示し、既に表示された物体に対してはユー
ザ操作可能とすることが出来る。
【0074】なお上記説明では物体の物理的大きさとし
たが、物理的大きさの代わりに、視点位置から見たとき
の各物体の見えの大きさを計算して、これによって優先
順位を付けるようにしてもよい。即ち、表示する際の各
物体の表示上の大きさによって優先順位を付けてもよ
い。このように各物体の大きさによって優先順位を付け
ることによって、大きくて目につきやすいものを先に表
示して操作を可能とすることが出来る。
【0075】本発明の仮想世界記述データ転送システム
の第4の実施例は、優先順位を各物体の高度に応じて割
り当てるものである。なお第4の実施例に於ては、図1
0と同一構成の仮想世界記述データ転送システムが用い
られる。まず図10を参照して、第4の実施例を説明す
る。データ処理・転送部12は、仮想世界記述データを
複数に分割して、分割された形状データを仮想世界に配
置したときの物理的な高度を求める。データ処理・転送
部12は更に、この高度がビューの高度と近い順に優先
順位を付ける。この優先順位に従って、データ処理・転
送部12は仮想世界記述データセグメントを一つずつ順
番に転送する。クライアント20側の動作は図1の場合
と同様であるので説明を省略する。
【0076】図9の例を参照して、例えば高い所にある
雲69や月71、及び低いところにある雑草61などは
優先順位が低くなる。従って各物体を優先順位の順に転
送・表示すると、雲69、月71、雑草61等は他の物
体の後に表示されることになる。これらの雲69、月7
1、雑草61等が表示されていなくても、ユーザは既に
表示された物体に対して操作を行うことが出来る。
【0077】図15は、第4の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図15のステップS4−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS4−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0078】ステップS4−3に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各物体の
高度を調べる。ステップS4−4に於て、データ処理・
転送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々
に、物体の高度とビューの高度との差が小さい順に優先
順位を付ける。
【0079】ステップS4−5に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントを優先順位
の順番に並べる。ステップS4−6に於て、データ処理
・転送部12は、仮想世界記述データセグメントを一つ
優先順位の順にクライアント20に転送する。ステップ
S4−7に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界
記述データの転送が終了したか判断する。データ転送が
終了した場合は処理はステップS4−8に進み、終了し
ていない場合は処理はステップS4−6に戻る。
【0080】ステップS4−8に於て、データ処理・転
送部12は、クライアント20に終了通知を転送する。
これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。以上
のフローチャートに示された処理を実行することによっ
て、第4の実施例の仮想世界記述データ転送システム
は、仮想世界記述データを複数に分割して、物体の高度
とビューの高度との近い順に仮想世界記述データセグメ
ントを一つずつ転送して表示し、既に表示された物体に
対してはユーザ操作可能とすることが出来る。従って、
視野に入りやすい高さのものを先に表示して操作可能と
することが出来る。
【0081】なお上記説明では物体の高度とビューの高
度との差で優先順位を決定したが、物体の高度と視点方
向ベクトルの対応する位置での高さとの差で優先順位を
決定してもよい。即ち、注視方向を上に向けたときには
高度の高いものが優先的に転送・表示されるようにして
もよい。この場合には、視方向に応じて、視野に入りや
すい物体を先に表示して操作可能とすることが出来る。
【0082】本発明の仮想世界記述データ転送システム
の第5の実施例は、優先順位を各物体の重要度に応じて
割り当てるものである。なお第5の実施例に於ては、図
10と同一構成の仮想世界記述データ転送システムが用
いられる。まず図10を参照して、第5の実施例を説明
する。データ処理・転送部12は、仮想世界記述データ
を複数に分割して、仮想世界記述データセグメントの各
々に設定されている重要度順に優先順位を付ける。この
優先順位に従って、データ処理・転送部12は仮想世界
記述データセグメントを一つずつ順番に転送する。クラ
イアント20側の動作は図1の場合と同様であるので説
明を省略する。
【0083】図16は、第5の実施例に於て、複数に分
割された仮想世界記述データの一例を示す。図16の仮
想世界記述データは、仮想世界記述データセグメント8
1乃至84を含む。図16の仮想世界記述データセグメ
ント81乃至84は各々、図8の仮想世界記述データセ
グメント51乃至54に、対応する重要度を付加したも
のとなっている。この重要度は分割する前の仮想世界記
述データに予め設定されているものであり、仮想世界記
述データを作成する際に、作成者が各物体の予測参照頻
度や仮想世界の全体構造を把握するに有用な物体である
か等を考慮することによって、各物体の重要度を決定す
るものである。具体的にどのような重要度の決定方法を
用いるかは設計時の選択事項であり、詳細な説明は省略
する。
【0084】図9の例を参照して、例えば、道63は仮
想世界の構造を把握する上で重要であると考えられる場
合、道63には高い重要度が設定され、また教会67が
参照頻度は高いだろうと予測される場合、教会67には
高い重要度が設定される。従って各物体を優先順位の順
に転送・表示すると、道63や教会67等は他の物体よ
り優先して表示されることになる。全ての物体が表示さ
れていなくても、ユーザは既に表示された物体、例えば
道63や教会67、に対して操作を行うことが出来る。
【0085】図17は、第5の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図17のステップS5−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS5−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0086】ステップS5−3に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々に、
予め設定されている重要度順に優先順位を付ける。ステ
ップS5−4に於て、データ処理・転送部12は、仮想
世界記述データセグメントを優先順位の順番に並べる。
ステップS5−5に於て、データ処理・転送部12は、
仮想世界記述データセグメントを一つ優先順位の順にク
ライアント20に転送する。
【0087】ステップS5−6に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データの転送が終了したか判
断する。データ転送が終了した場合は処理はステップS
5−7に進み、終了していない場合は処理はステップS
5−5に戻る。ステップS5−7に於て、データ処理・
転送部12は、クライアント20に終了通知を転送す
る。これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。
【0088】以上のフローチャートに示された処理を実
行することによって、第5の実施例の仮想世界記述デー
タ転送システムは、仮想世界記述データを複数に分割し
て、各物体の重要度順に仮想世界記述データセグメント
を一つずつ転送して表示し、既に表示された物体に対し
てはユーザ操作可能とすることが出来る。従って、重要
なものを先に表示して操作可能とすることが出来る。
【0089】本発明の仮想世界記述データ転送システム
の第6の実施例は、優先順位を各物体のエネルギーに応
じて割り当てるものである。なお第6の実施例に於て
は、図10と同一構成の仮想世界記述データ転送システ
ムが用いられる。まず図10を参照して、第6の実施例
を説明する。データ処理・転送部12は、仮想世界記述
データを複数に分割し、各仮想世界記述データセグメン
トに予め設定されたパラメータ及び予め作成された地図
情報を用いて、各仮想世界記述データセグメントのエネ
ルギーを求める。データ処理・転送部12は更に、仮想
世界記述データセグメントの各々に対してエネルギーの
小さい順に優先順位を付ける。この優先順位に従って、
データ処理・転送部12は仮想世界記述データセグメン
トを一つずつ順番に転送する。クライアント20側の動
作は図1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0090】このエネルギーを計算するためのパラメー
タは、分割する前の仮想世界記述データに予め設定され
ているものであり、仮想世界記述データを作成する際に
作成者が決定しておくものである。パラメータの例とし
ては、各物体の人気度(例えば予測参照頻度)等が挙げ
られる。また地図情報は、各物体へ到達する際に通過す
る経路(例えば道)の通りやすさ、即ちその経路の広さ
や障害物の有無等、に関する情報である。ある物体のエ
ネルギーを計算する際には、その物体の人気度、その物
体までの距離、その物体までの経路の通りやすさ等の関
数としてエネルギーを求める。この際、人気度が高いほ
ど、距離が短いほど、また経路が通りやすいほど、エネ
ルギーが小さくなるように計算される。なお、具体的に
どのようなエネルギー決定方法を用いるかは設計時の選
択事項の範疇であり、詳細な説明は省略する。
【0091】図9の例を参照して、例えば、第1の家6
5は魅力があるがそこまでの経路が通りにくく、教会6
7は遠いが魅力がありかつ経路(道63)は通りやすい
とする。これらの兼ね合いで、例えば教会67が最もエ
ネルギーが小さく、第1の家65が次にエネルギーが小
さいと決定される。従って各物体を優先順位の順に転送
・表示すると、まず教会67が表示され、次に第1の家
65が表示され、更に後続の物体が順次表示されること
になる。全ての物体が表示されていなくても、ユーザは
既に表示された物体、例えば教会67、に対して操作を
行うことが出来る。
【0092】図18は、第6の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図18のステップS6−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS6−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0093】ステップS6−3に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各物体の
エネルギーを、予め設定されたパラメータ及び地図情報
を用いて計算する。ステップS6−4に於て、データ処
理・転送部12は、仮想世界記述データセグメントの各
々にエネルギーの小さい順に優先順位を付ける。
【0094】ステップS6−5に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントを優先順位
の順番に並べる。ステップS6−6に於て、データ処理
・転送部12は、仮想世界記述データセグメントを一つ
優先順位の順にクライアント20に転送する。ステップ
S6−7に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界
記述データの転送が終了したか判断する。データ転送が
終了した場合は処理はステップS6−8に進み、終了し
ていない場合は処理はステップS6−6に戻る。
【0095】ステップS6−8に於て、データ処理・転
送部12は、クライアント20に終了通知を転送する。
これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。以上
のフローチャートに示された処理を実行することによっ
て、第6の実施例の仮想世界記述データ転送システム
は、仮想世界記述データを複数に分割して、物体のエネ
ルギーの小さい順に仮想世界記述データセグメントを一
つずつ転送して表示し、既に表示された物体に対しては
ユーザ操作可能とすることが出来る。従って、例えば到
達しやすくかつ魅力のある物体を先に表示して操作可能
とすることが出来る。
【0096】以下に、何等かの優先順位を決定してその
優先順位の順番で各仮想世界記述データセグメントを転
送する際に、ユーザとのインターラクションを向上さ
せ、また転送データ量を削減する実施例について説明す
る。第7の実施例は、優先順位を動的に割り当てること
によってデータ転送中のユーザとのインターラクション
を向上させるものである。なお第7の実施例に於ては、
図10と同一構成の仮想世界記述データ転送システムが
用いられる。
【0097】まず図10を参照して、第7の実施例を説
明する。データ処理・転送部12は、仮想世界記述デー
タを複数に分割して、仮想世界記述データセグメントの
各々に優先順位を割り当てる。ここで優先順位を割り当
てる基準は、視点からの距離、参照回数、或いは物体高
度等であり、前記実施例で説明された優先順位のうちで
操作情報によって変更し得るものとする。この優先順位
に従って、データ処理・転送部12は仮想世界記述デー
タセグメントを一つずつ順番に転送する。
【0098】サーバ10Bの操作情報受信部13は、ク
ライアント20の操作部23に対してユーザ入力された
操作情報を、クライアント20のデータ表示・処理部2
2を介して受け取る。操作情報はビューの移動や物体の
選択等である。操作情報受信部13は、この操作情報を
データ処理・転送部12に供給する。データ処理・転送
部12は、操作情報受信部13から操作情報を受け取る
と、この操作情報に基づいて新たに優先順位を決定す
る。この際、既に転送した仮想世界記述データセグメン
トは除外して、残りの仮想世界記述データセグメントの
間の優先順位を再計算する。この優先順位に従って、デ
ータ処理・転送部12は仮想世界記述データセグメント
を一つずつ順番に転送する。なおクライアント20側の
動作は図1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0099】図9の例を参照して、例えば視点位置に近
いものから優先的に転送・表示するとして、ビュー60
が初期ビューであるとすると、各物体は道路63、雑草
61、第1の木62、第2の木64、・・・の順に優先
順位が付けられ、この順番で転送・表示される。従っ
て、まず始めに道路63が表示され、次に雑草61が表
示され、更に後続する物体が順次表示される。ここで、
雑草61が表示されたがまだ後続する物体が転送されな
い段階で、ユーザが操作部23に対して視点移動操作を
行ったとする。この場合、操作情報により定義される新
たなビュー位置を基にして、転送されていない物体の優
先順位が再計算される。例えば視点位置が教会67の付
近に移動されたとすると、残りの物体のうちで教会67
が最も優先順位の高いものとして再計算される。再計算
後、各物体は新たな優先順位にしたがって転送・表示さ
れる。従って雑草61が表示された後には、教会67の
データが転送されて、新たな視点位置から見込んだ仮想
世界に、まず道路63、雑草61、及び教会67が表示
され、それに続いて後続の物体が順次表示されることに
なる。
【0100】図19は、第7の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図19のステップS7−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS7−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0101】ステップS7−3に於て、データ処理・転
送部12は、操作情報があるかどうか調べる。操作情報
がある場合はステップ7−4に進み、さもなければステ
ップS7−6に進む。なお初期状態では、操作情報は初
期ビューの情報である。ステップS7−4に於て、デー
タ処理・転送部12は、未転送の仮想世界記述データセ
グメントの各々に、操作情報によって変化した状態の基
で優先順位を割り当てる。
【0102】ステップS7−5に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントを優先順位
の順番に並べる。ステップS7−6に於て、データ処理
・転送部12は、仮想世界記述データセグメントを一つ
優先順位の順にクライアント20に転送する。ステップ
S7−7に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界
記述データの転送が終了したか判断する。データ転送が
終了した場合は処理はステップS7−8に進み、終了し
ていない場合は処理はステップS7−3に戻る。
【0103】ステップS7−8に於て、データ処理・転
送部12は、クライアント20に終了通知を転送する。
これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。以上
のフローチャートに示された処理を実行することによっ
て、第7の実施例の仮想世界記述データ転送システム
は、仮想世界記述データを複数に分割して、優先順位に
従って仮想世界記述データセグメントを一つずつ転送し
て表示すると共に、新たなユーザ操作があった場合に
は、未転送の仮想世界記述データセグメントの優先順位
を再計算して転送することが出来る。従って、ビュー位
置などの状態が変化しても、変化後の状態において必要
度の高いデータを優先的に転送・表示して操作可能とす
ることが出来る。
【0104】第8の実施例は、優先順位の低い仮想世界
記述データセグメントを纏めて2次元データとして転送
することによって、転送するデータ量の削減をはかるも
のである。なお第8の実施例に於ては、図10と同一構
成の仮想世界記述データ転送システムが用いられる。ま
ず図10を参照して、第8の実施例を説明する。データ
処理・転送部12は、仮想世界記述データを複数に分割
して、仮想世界記述データセグメントの各々に優先順位
を割り当てる。データ処理・転送部12は更に、優先順
位が所定値以下の仮想世界記述データセグメントを選択
して、それらを2次元情報に変換して一つに纏める。優
先順位に従って、データ処理・転送部12は仮想世界記
述データセグメントを一つずつ順番に転送し、最後に2
次元情報を転送する。なおクライアント20側の動作は
図1の場合と同様であるので説明を省略する。図20は
仮想世界記述データの一例を示し、図21は図20の仮
想世界記述データを複数に分割して所定値以下の優先順
位のものを2次元データとした場合の一例を示す。
【0105】図20の例では、想定される仮想世界は5
つの物体よりなる。仮想世界記述データ90は、視点の
位置を示すビュー情報、第1の物体を記述するデータで
ある物体記述1、第2の物体を記述するデータである物
体記述2、第3の物体を記述するデータである物体記述
3、第4の物体を記述するデータである物体記述4、第
5の物体を記述するデータである物体記述5を含む。こ
こで第3の物体、第4の物体、及び第5の物体が、分割
後の優先順位が低く2次元データに変換されるものとす
る。
【0106】図21に示されるように、分割された仮想
世界記述データは、仮想世界記述データセグメント91
乃至94からなる。仮想世界記述データセグメント91
は、ビュー情報、及び仮想世界記述データセグメント9
2乃至94が仮想世界記述データとして含まれることを
示すデータを含む。仮想世界記述データセグメント92
及び93は各々、図20の物体記述1及び物体記述2を
含み、各物体に対する座標変換情報、属性に関する記
述、及び形状に関する記述からなる。仮想世界記述デー
タセグメント94は、図20の物体記述3乃至物体記述
5の情報を纏めて2次元表現したものであり、座標変換
情報、2次元データに関する記述、及び形状に関する記
述を含む。
【0107】図9の例を参照して、例えば視点位置に近
いものから優先的に転送・表示するとして、ビュー60
が初期ビューであるとすると、各物体は道路63、雑草
61、第1の木62、第2の木64、・・・の順に優先
順位が付けられる。ここで所定距離以上ビューから離れ
ている物体、例えば雲69、山70、及び月71は、2
次元データに変換される。即ち、雲69、山70、及び
月71の視点位置から見たときの見え方を表示計算によ
り求めて、その見え方を表現する絵画的な2次元データ
を求める。これらの2次元データは纏めて背景に埋め込
まれる。各物体は優先順位の順で一つずつ転送・表示さ
れ、最後に雲69、山70、及び月71を含む背景の2
次元データが纏めて転送・表示される。従って、各物体
が順番に表示された後に、雲69、山70、及び月71
が纏めて表示されることになる。このように2次元的に
表現された物体は立体感がなく、また視点移動等をして
も見え方が変化しない等の問題があるが、例えば雲6
9、山70、及び月71等の物体であれば支障はない。
【0108】図22は、第8の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図22のステップS8−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS8−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0109】ステップS8−3に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々に優
先順位を割り当てる。ステップS8−4に於て、データ
処理・転送部12は、仮想世界記述データセグメント
を、優先順位が所定値以下のものと所定値以上のものと
に分類する。ステップS8−5に於て、データ処理・転
送部12は、優先順位が所定値以下の仮想世界記述デー
タセグメントを用いて表示計算を行い、2次元データを
作成する。
【0110】ステップS8−6に於て、データ処理・転
送部12は、背景の形状を作成し、2次元データをマッ
ピングする。例えば図9の例で言えば、背景に雲69、
山70、及び月71を割り付ける。ステップS8−7に
於て、データ処理・転送部12は、優先順位が所定値以
上の物体を優先順位順で並べ、背景データを並びの最後
にする。
【0111】ステップS8−8に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントを並べられ
た順番で一つ転送する。ステップS8−9に於て、デー
タ処理・転送部12は、仮想世界記述データの転送が終
了したか判断する。データ転送が終了した場合は処理は
ステップS8−10に進み、終了していない場合は処理
はステップS8−8に戻る。
【0112】ステップS8−10に於て、データ処理・
転送部12は、クライアント20に終了通知を転送す
る。これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。
以上のフローチャートに示された処理を実行することに
よって、第8の実施例の仮想世界記述データ転送システ
ムは、仮想世界記述データを複数に分割して、優先順位
に従って仮想世界記述データセグメントを一つずつ転送
して表示すると共に、優先順位が所定値以下の物体は2
次元データとして纏めて転送・表示することが出来る。
従って、データ転送量を削減して、優先度が低い物体で
も比較的早期に表示することが出来る。
【0113】第9の実施例は、優先順位の低い仮想世界
記述データセグメントを簡易ポリゴンデータとして転送
することによって、転送するデータ量の削減をはかるも
のである。なお第9の実施例に於ては、図10と同一構
成の仮想世界記述データ転送システムが用いられる。ま
ず図10を参照して、第9の実施例を説明する。データ
処理・転送部12は、仮想世界記述データを複数に分割
して、仮想世界記述データセグメントの各々に優先順位
を割り当てる。優先順位に従って、データ処理・転送部
12は仮想世界記述データセグメントを一つずつ順番に
転送する。但し優先順位が所定値以下の仮想世界記述デ
ータセグメントを転送する際、データ処理・転送部12
は、予め設定されている簡易ポリゴンデータを選択して
転送する。なおクライアント20側の動作は図1の場合
と同様であるので説明を省略する。
【0114】図23は、第9の実施例に於て用いられる
分割され転送される仮想世界記述データの一例を示す。
図23に示されるように、分割され転送される仮想世界
記述データは、仮想世界記述データセグメント101乃
至104からなる。仮想世界記述データセグメント10
1は、ビュー情報、及び仮想世界記述データセグメント
102乃至104が仮想世界記述データとして含まれる
ことを示すデータを含む。仮想世界記述データセグメン
ト102及び103は各々、物体記述1及び物体記述2
を含み、各物体に対する座標変換情報、属性に関する記
述、及び形状に関する記述からなる。仮想世界記述デー
タセグメント104は、座標変換情報、属性に関する記
述、及び簡易なポリゴンに関する記述を含む。図23は
転送される仮想世界記述データセグメントを示している
ので、仮想世界記述データセグメント102及び103
は完全なポリゴンデータだけを含み、仮想世界記述デー
タセグメント104は簡易ポリゴンデータだけを含んだ
ものとして示される。しかし分割された転送前の段階で
は、仮想世界記述データセグメントの各々が、完全なポ
リゴンデータ及び簡易ポリゴンデータを有する構成とす
ることが好ましい。
【0115】図9の例を参照して、例えば視点位置に近
いものから優先的に転送・表示するとして、ビュー60
が初期ビューであるとすると、各物体は道路63、雑草
61、第1の木62、第2の木64、・・・の順に優先
順位が付けられる。この優先順位の順番で、各物体が一
つずつ転送・表示される。但しデータ転送の際に、所定
距離以上ビューから離れている物体、例えば山70及び
月71に関しては、完全なポリゴンデータではなく簡易
ポリゴンデータを転送する。即ち、例えば山70の形状
を詳細に表現した完全なポリゴンデータではなく、山7
0の概略形状をより少ない数のポリゴンで表現した簡易
ポリゴンデータを転送する。
【0116】図24は、第9の実施例に於て、サーバ1
0Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロー
チャートを示す。図24のステップS9−1に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格納部1
1から仮想世界記述データを読み込む。ステップS9−
2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述デ
ータを複数に分割する。
【0117】ステップS9−3に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々に優
先順位を割り当てる。ステップS9−4に於て、データ
処理・転送部12は、仮想世界記述データセグメントを
優先順位の順番に並べる。ステップS9−5に於て、デ
ータ処理・転送部12は、転送する仮想世界記述データ
セグメントの優先順位が所定値以下であるか否かを判断
する。所定値以下の場合はS9−6に進み、それ以外の
場合はS9−8に進む。
【0118】ステップS9−6に於て、データ処理・転
送部12は、簡易ポリゴンデータのみを含んだ仮想世界
記述データセグメントを一つ転送する。ステップS9−
8では、データ処理・転送部12は、完全なポリゴンデ
ータのみを含んだ仮想世界記述データセグメントを一つ
転送するステップS9−7に於て、データ処理・転送部
12は、仮想世界記述データの転送が終了したか判断す
る。データ転送が終了した場合は処理はステップS9−
9に進み、終了していない場合は処理はステップS9−
5に戻る。
【0119】ステップS9−9に於て、データ処理・転
送部12は、クライアント20に終了通知を転送する。
これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。以上
のフローチャートに示された処理を実行することによっ
て、第9の実施例の仮想世界記述データ転送システム
は、仮想世界記述データを複数に分割して、優先順位に
従って仮想世界記述データセグメントを一つずつ転送し
て表示すると共に、優先順位が所定値以下の物体は簡易
データとして転送・表示することが出来る。従って、デ
ータ転送量を削減して、優先度が低い物体でも比較的早
期に表示することが出来る。
【0120】第10の実施例は、優先順位の低い仮想世
界記述データセグメントを平面データとして転送するこ
とによって、転送するデータ量の削減をはかるものであ
る。なお第10の実施例に於ては、図10と同一構成の
仮想世界記述データ転送システムが用いられる。まず図
10を参照して、第10の実施例を説明する。データ処
理・転送部12は、仮想世界記述データを複数に分割し
て、仮想世界記述データセグメントの各々に優先順位を
割り当てる。優先順位に従って、データ処理・転送部1
2は仮想世界記述データセグメントを一つずつ順番に転
送する。但し優先順位が所定値以下の仮想世界記述デー
タセグメントを転送する際、データ処理・転送部12
は、平面データを計算して転送する。なおクライアント
20側の動作は図1の場合と同様であるので説明を省略
する。
【0121】図9の例を参照して、例えば視点位置に近
いものから優先的に転送・表示するとして、ビュー60
が初期ビューであるとすると、各物体は道路63、雑草
61、第1の木62、第2の木64、・・・の順に優先
順位が付けられる。この優先順位の順番で、各物体が一
つずつ転送・表示される。但しデータ転送の際に、例え
ば山70及び月71等の所定距離以上ビューから離れて
いる物体は、平面に投影して変換した平面データを求
め、これを転送する。即ち、例えば山70の3次元形状
を平面に投影して2次元形状として平面データを作成
し、この平面データを転送する。この際、山70の平面
データと月71の平面データとは個別の物体データであ
り、別々に転送される。表示された仮想世界に於て、平
面データである山70及び月71は、例えば視点が変化
しても見え方は変わらないが、3次元的な位置情報を有
した物体であるので、視点移動に伴いその位置関係は変
化する。従って、第8の実施例のように、2次元データ
が纏められ背景として埋め込まれている場合よりは、よ
り適切に仮想世界を表現することが出来る。
【0122】図25は、第10の実施例に於て、サーバ
10Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロ
ーチャートを示す。図25のステップS10−1に於
て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格
納部11から仮想世界記述データを読み込む。ステップ
S10−2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世
界記述データを複数に分割する。
【0123】ステップS10−3に於て、データ処理・
転送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々に
優先順位を割り当てる。ステップS10−4に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データセグメン
トを優先順位の順番に並べる。ステップS10−5に於
て、データ処理・転送部12は、転送する仮想世界記述
データセグメントの優先順位が所定値以下であるか否か
を判断する。所定値以下の場合はS10−6に進み、そ
れ以外の場合はS10−9に進む。
【0124】ステップS10−6に於て、データ処理・
転送部12は、転送する仮想世界記述データセグメント
の形状を平面に投影して平面データに変換する。ステッ
プS10−7に於て、仮想世界記述データセグメントの
形状データを平面データで置き換えて、仮想世界記述デ
ータセグメントを一つ転送する。ステップS10−9で
は、データ処理・転送部12は、分割後のそのままの仮
想世界記述データセグメントを一つ転送するステップS
10−8に於て、データ処理・転送部12は、仮想世界
記述データの転送が終了したか判断する。データ転送が
終了した場合は処理はステップS10−10に進み、終
了していない場合は処理はステップS10−5に戻る。
【0125】ステップS10−10に於て、データ処理
・転送部12は、クライアント20に終了通知を転送す
る。これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。
以上のフローチャートに示された処理を実行することに
よって、第9の実施例の仮想世界記述データ転送システ
ムは、仮想世界記述データを複数に分割して、優先順位
に従って仮想世界記述データセグメントを一つずつ転送
して表示すると共に、優先順位が所定値以下の物体は平
面データとして転送・表示することが出来る。従って、
データ転送量を削減して、優先度が低い物体でも比較的
早期に表示することが出来る。
【0126】第11の実施例は、優先順位の低い仮想世
界記述データセグメントに対しては、その物体を示す名
称を転送することによって、転送するデータ量の削減を
はかるものである。図26は、本発明による仮想世界記
述データ転送システムの第11の実施例の構成図を示
す。図26に於て図10と同一の構成要素は同一の番号
で参照され、その説明は省略される。
【0127】図26の仮想世界記述データ転送システム
は、サーバ10Aとクライアント20Aを含む。サーバ
10Aは、仮想世界記述データ格納部11、データ処理
・転送部12、及び操作情報受信部13を含む。クライ
アント20Aは、データ受信部21、データ表示・処理
部22、操作部23、及び既製データ保持部24を含
む。
【0128】サーバ10Aのデータ処理・転送部12
は、仮想世界記述データを複数に分割して、仮想世界記
述データセグメントの各々に優先順位を割り当てる。優
先順位に従って、データ処理・転送部12は仮想世界記
述データセグメントを一つずつ順番に転送する。但し優
先順位が所定値以下の仮想世界記述データセグメントを
転送する際、データ処理・転送部12は、対応する物体
の名称を転送する。
【0129】クライアント20Aのデータ受信部21
は、サーバ10Aからデータを一つずつ受信し、受信し
たデータをデータ表示・処理部22に順次転送する。デ
ータ表示・処理部22は、受け取ったデータが名称(即
ち名前)であるときに、既製データ保持部24からその
名前を有するデータを検索する。そしてデータ表示・処
理部22は、検索されたデータの属性記述及び形状記述
を用いて、転送された仮想世界記述データセグメントに
対応する物体を表示する。
【0130】図27は、第11の実施例に於て、分割さ
れ転送される仮想世界記述データの一例を示す。図27
に示されるように、分割され転送される仮想世界記述デ
ータは、仮想世界記述データセグメント111乃至11
4からなる。仮想世界記述データセグメント111は、
ビュー情報、及び仮想世界記述データセグメント112
乃至114が仮想世界記述データとして含まれることを
示すデータを含む。仮想世界記述データセグメント11
2及び113は各々、物体記述1及び物体記述2を含
み、各物体に対する座標変換情報、属性に関する記述、
及び形状に関する記述からなる。仮想世界記述データセ
グメント114は、座標変換情報及び名前に関するデー
タを含む。この例に於ては、仮想世界記述データセグメ
ント114の表現する物体は月であり、その名称「月」
が名前データとして含まれる。
【0131】図9の例を参照して、例えば視点位置に近
いものから優先的に転送・表示するとして、ビュー60
が初期ビューであるとすると、各物体は道路63、雑草
61、第1の木62、第2の木64、・・・の順に優先
順位が付けられる。この優先順位の順番で、各物体が一
つずつ転送・表示される。但しデータ転送の際に、所定
距離以上ビューから離れている物体、例えば月71に関
しては、その名称「月」で内容を置き換えた仮想世界記
述データセグメントを転送する。受信・表示側では、名
称「月」に対応するデータをデータベースから検索し
て、検索されたデータの示す属性及び形状を用いて月7
1を表示する。従って例えば、図9の月71は三日月で
あっても、データベースに登録された月の形状が満月で
あれば、月71は満月として表示されることになる。
【0132】図28は、第11の実施例に於て、サーバ
10Aのデータ処理・転送部12が実行する処理のフロ
ーチャートを示す。図28のステップS11−1に於
て、データ処理・転送部12は、仮想世界記述データ格
納部11から仮想世界記述データを読み込む。ステップ
S11−2に於て、データ処理・転送部12は、仮想世
界記述データを複数に分割する。
【0133】ステップS11−3に於て、データ処理・
転送部12は、仮想世界記述データセグメントの各々に
優先順位を割り当てる。ステップS11−4に於て、デ
ータ処理・転送部12は、仮想世界記述データセグメン
トを優先順位の順番に並べる。ステップS11−5に於
て、データ処理・転送部12は、転送する仮想世界記述
データセグメントの優先順位が所定値以下であるか否か
を判断する。所定値以下の場合はS11−6に進み、そ
れ以外の場合はS11−8に進む。
【0134】ステップS11−6に於て、データ処理・
転送部12は、仮想世界記述データセグメントの属性情
報及び形状情報を予め設定された名前情報で置き換え
て、仮想世界記述データセグメントを一つ転送する。ス
テップS11−8では、データ処理・転送部12は、分
割されたそのままの仮想世界記述データセグメントを一
つ転送するステップS11−7に於て、データ処理・転
送部12は、仮想世界記述データの転送が終了したか判
断する。データ転送が終了した場合は処理はステップS
11−9に進み、終了していない場合は処理はステップ
S11−5に戻る。
【0135】ステップS11−9に於て、データ処理・
転送部12は、クライアント20に終了通知を転送す
る。これでデータ処理・転送部12の処理を終了する。
図29は、第11の実施例に於て、クライアント20A
のデータ表示・処理部22が実行する処理のフローチャ
ートを示す。ステップS11−11に於て、データ表示
・処理部22は、データ受信部21から終了通知が送ら
れたか否かを判断する。データ表示・処理部22が終了
通知を受信した場合は処理を終了する。データ表示・処
理部22が終了通知を受信していない場合は、ステップ
S11−12に進む。
【0136】ステップS11−12に於て、データ表示
・処理部22は、データが転送中であるか否かを判断す
る。データ転送中である場合はステップS11−13に
進み、さもなければステップS11−11に戻る。ステ
ップS11−13に於て、データ表示・処理部22は、
データ受信部21から転送された仮想世界記述データセ
グメントを読み込む。
【0137】ステップS11−14に於て、データ表示
・処理部22は、転送された仮想世界記述データセグメ
ントに於て、属性情報及び形状情報の代わりに名前が転
送されているか否かを判断する。名前が転送された場合
はステップS11−16に進み、さもなければステップ
S11−15に進む。ステップS11−16に於て、デ
ータ表示・処理部22は、転送された名前を有するデー
タを既製データ保持部24から検索する。
【0138】ステップS11−17に於て、データ表示
・処理部22は、検索したデータの属性情報及び形状情
報を、転送された仮想世界記述データセグメントに挿入
する。この後、処理はステップS11−15に進む。ス
テップS11−15に於て、データ表示・処理部22
は、転送された仮想世界記述データセグメントを表示中
のデータに追加する。即ち、データ表示・処理部22
は、既に表示した或いは表示中の表示用データに、新た
に転送された仮想世界記述データセグメントを付け加え
る。
【0139】ステップS11−18に於て、データ表示
・処理部22は、現在の表示用データを表示する。この
後、処理はステップS11−11に戻る。以上のフロー
チャートに示された処理を実行することによって、第1
1の実施例の仮想世界記述データ転送システムは、仮想
世界記述データを複数に分割して、優先順位に従って仮
想世界記述データセグメントを一つずつ転送して表示す
ると共に、優先順位が所定値以下の物体は名前データを
転送して、受信側で名前に対応するデータを受信側デー
タベースから検索して表示することが出来る。従って、
データ転送量を削減して、優先度が低い物体でも比較的
早期に表示することが出来る。また受信側データベース
にデータを登録することによって、所望のデータをロー
カルに設定できるという利点がある。
【0140】以上、本発明は実施例に従って説明された
が、本発明は上記実施例に限られるものではなく、様々
な変形・修正を特許請求の範囲を逸脱することなく行う
ことが出来る。また、請求項3記載の方法に於て、前記
優先順位は、該仮想世界記述データセグメントが記述す
る該仮想世界セグメントの各々と視点位置との距離に応
じた順位としても良い。
【0141】請求項3記載の方法に於て、前記優先順位
は、該仮想世界に於て該仮想世界セグメントに対するユ
ーザからの参照回数に応じた順位としても良い。請求項
3記載の方法に於て、前記優先順位は、該仮想世界セグ
メントの該仮想世界における物理的な大きさに応じた順
位としても良い。請求項3記載の方法に於て、前記優先
順位は、該仮想世界セグメントの該仮想世界における高
度と視点位置との関係に応じた順位としても良い。
【0142】請求項3記載の方法に於て、前記優先順位
は、該仮想世界記述データセグメントの各々に予め割り
当てられた重要度に応じた順位としても良い。請求項3
記載の方法に於て、前記優先順位は、視点位置の移動し
やすさを規定する予め作成されたデータに応じた順位と
しても良い。請求項2記載の方法に於て、前記段階b)
が、該仮想世界記述データセグメントが名称であるとき
に該名称に対応する仮想世界セグメントをデータベース
から検索する段階を更に含んでも良い。
【0143】請求項6記載の方法に於て、前記段階b
1)は、該仮想世界記述データセグメントが記述する仮
想世界セグメントの各々と視点位置との距離に従って該
優先順位を決定しても良い。請求項6記載の方法に於
て、該仮想世界に対するユーザ操作に関する情報を該ク
ライアント装置から受信して、該仮想世界記述データセ
グメントが記述する仮想世界セグメントに対するユーザ
操作の参照回数を計数する段階を更に含み、前記段階b
1)は、該仮想世界セグメントの該参照回数に応じて対
応する仮想世界記述データセグメントの該優先順位を決
定しても良い。
【0144】請求項6記載の方法に於て、前記段階b
1)は、該仮想世界記述データセグメントが記述する仮
想世界セグメントの該仮想世界における物理的な大きさ
に従って該優先順位を決定しても良い。請求項6記載の
方法に於て、前記段階b1)は、該仮想世界記述データ
セグメントが記述する仮想世界セグメントの該仮想世界
における高度と視点位置との関係に従って該優先順位を
決定しても良い。
【0145】請求項6記載の方法に於て、該仮想世界記
述データを作成する際に該仮想世界記述データセグメン
トの各々に重要度を付与する段階を更に含み、前記段階
b1)は、該重要度に応じて該仮想世界記述データセグ
メントの該優先順位を決定しても良い。請求項6記載の
方法に於て、視点位置の移動しやすさを規定するデータ
を作成する段階を更に含み、前記段階b1)は、該仮想
世界記述データセグメントが記述する仮想世界セグメン
トの各々に該視点位置を移動させる際の該移動しやすさ
に応じて、対応する仮想世界記述データセグメントの該
優先順位を決定しても良い。
【0146】請求項6記載の方法に於て、該仮想世界に
対するユーザ操作に関する情報を該クライアント装置か
ら受信する段階を更に含み、前記段階b1)は、該ユー
ザ操作によって変化した状況の基で該優先順位を再計算
しても良い。請求項6記載の方法に於て、前記段階b
1)は、該優先順位が所定値より低い該仮想世界記述デ
ータセグメントを2次元データに変換する段階を更に含
んでも良い。
【0147】請求項6記載の方法に於て、前記段階b
1)は上記2次元データ変換段階に加えて、該2次元デ
ータに変換された該仮想世界記述データセグメントを一
つに纏める段階を更に含んでも良い。請求項6記載の方
法に於て、前記段階b2)は、該優先順位が所定値より
低い該仮想世界記述データセグメントを転送する際に、
該仮想世界記述データセグメントが記述する仮想世界セ
グメントの形状を近似的に表現したデータを、該仮想世
界記述データセグメントとして転送する段階を更に含ん
でも良い。
【0148】請求項6記載の方法に於て、前記段階b
2)は、該優先順位が所定値より低い該仮想世界記述デ
ータセグメントを転送する際に、該仮想世界記述データ
セグメントが記述する仮想世界セグメントの形状を平面
に投影したデータを、該仮想世界記述データセグメント
として転送する段階を更に含んでも良い。請求項6記載
の方法に於て、前記段階b2)は、該優先順位が所定値
より低い該仮想世界記述データセグメントを転送する際
に、該仮想世界記述データセグメントが記述する仮想世
界セグメントの名称を、該仮想世界記述データセグメン
トとして転送する段階を更に含んでも良い。
【0149】請求項10記載の装置に於て、前記優先順
位は、該仮想世界記述データセグメントが記述する該仮
想世界セグメントの各々と視点位置との距離に応じた順
位としても良い。請求項10記載の装置に於て、前記優
先順位は、該仮想世界に於て該仮想世界セグメントに対
するユーザからの参照回数に応じた順位としても良い。
【0150】請求項10記載の装置に於て、前記優先順
位は、該仮想世界セグメントの該仮想世界における物理
的な大きさに応じた順位としても良い。請求項10記載
の装置に於て、前記優先順位は、該仮想世界セグメント
の該仮想世界における高度と視点位置との関係に応じた
順位としても良い。請求項10記載の装置に於て、前記
優先順位は、該仮想世界記述データセグメントの各々に
予め割り当てられた重要度に応じた順位としても良い。
【0151】請求項10記載の装置に於て、前記優先順
位は、視点位置の移動しやすさを規定する予め作成され
たデータに応じた順位としても良い。請求項10記載の
装置に於て、該ユーザからの操作を該サーバ装置に送信
する手段を更に含み、該操作によって変化した状況の基
で該サーバ装置に該優先順位を再計算させても良い。
【0152】請求項9記載の装置に於て、前記表示手段
は、該仮想世界記述データセグメントが名称であるとき
に該名称に対応する仮想世界セグメントをデータベース
から検索する手段を更に含んでも良い。請求項13記載
の装置に於て、前記第1の手段は、該仮想世界記述デー
タセグメントが記述する仮想世界セグメントの各々と視
点位置との距離に従って該優先順位を決定しても良い。
【0153】請求項13記載の装置に於て、該仮想世界
に対するユーザ操作に関する情報を該クライアント装置
から受信して、該仮想世界記述データセグメントが記述
する仮想世界セグメントに対するユーザ操作の参照回数
を計数する手段を更に含み、前記第1の手段は、該仮想
世界セグメントの該参照回数に応じて対応する仮想世界
記述データセグメントの該優先順位を決定しても良い。
【0154】請求項13記載の装置に於て、前記第1の
手段は、該仮想世界記述データセグメントが記述する仮
想世界セグメントの該仮想世界における物理的な大きさ
に従って該優先順位を決定しても良い。請求項13記載
の装置に於て、前記第1の手段は、該仮想世界記述デー
タセグメントが記述する仮想世界セグメントの該仮想世
界における高度と視点位置との関係に従って該優先順位
を決定しても良い。
【0155】請求項13記載の装置に於て、該仮想世界
記述データを作成する際に該仮想世界記述データセグメ
ントの各々に重要度を付与する手段を更に含み、前記第
1の手段は、該重要度に応じて該仮想世界記述データセ
グメントの該優先順位を決定しても良い。請求項13記
載の装置に於て、視点位置の移動しやすさを規定するデ
ータを作成する手段を更に含み、前記第1の手段は、該
仮想世界記述データセグメントが記述する仮想世界セグ
メントの各々に該視点位置を移動させる際の該移動しや
すさに応じて、対応する仮想世界記述データセグメント
の該優先順位を決定しても良い。
【0156】請求項13記載の装置に於て、該仮想世界
に対するユーザ操作に関する情報を該クライアント装置
から受信する手段を更に含み、前記第1の手段は、該ユ
ーザ操作によって変化した状況の基で該優先順位を再計
算しても良い。請求項13記載の装置に於て、前記第1
の手段は、該優先順位が所定値より低い該仮想世界記述
データセグメントを2次元データに変換する段階を更に
含んでも良い。
【0157】請求項13記載の装置に於て、上記2次元
データ変換段階に加えて、前記第1の手段は、該2次元
データに変換された該仮想世界記述データセグメントを
一つに纏める段階を更に含んでも良い。請求項13記載
の装置に於て、前記第2の手段は、該優先順位が所定値
より低い該仮想世界記述データセグメントを転送する際
に、該仮想世界記述データセグメントが記述する仮想世
界セグメントの形状を近似的に表現したデータを、該仮
想世界記述データセグメントとして転送する手段を更に
含んでも良い。
【0158】請求項13記載の装置に於て、前記第2の
手段は、該優先順位が所定値より低い該仮想世界記述デ
ータセグメントを転送する際に、該仮想世界記述データ
セグメントが記述する仮想世界セグメントの形状を平面
に投影したデータを、該仮想世界記述データセグメント
として転送する手段を更に含んでも良い。請求項13記
載の装置に於て、前記第2の手段は、該優先順位が所定
値より低い該仮想世界記述データセグメントを転送する
際に、該仮想世界記述データセグメントが記述する仮想
世界セグメントの名称を、該仮想世界記述データセグメ
ントとして転送する手段を更に含んでも良い。
【0159】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、該仮想世界に於て該仮想世界セグメントに対す
るユーザからの参照回数を計数するプログラムコード手
段を更に含み、前記第5のプログラムコード手段は、該
仮想世界セグメントの該参照回数に応じて対応する仮想
世界記述データセグメントの該優先順位を決定しても良
い。
【0160】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、前記第5のプログラムコード手段は、該仮想世
界セグメントの該仮想世界における物理的な大きさに従
って該優先順位を決定しても良い。請求項17記載の機
械読み取り可能な媒体に於て、前記第5のプログラムコ
ード手段は、該仮想世界セグメントの該仮想世界におけ
る高度と視点位置との関係に従って該優先順位を決定し
ても良い。
【0161】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、該仮想世界記述データを作成する際に該仮想世
界記述データセグメントの各々に重要度を付与するプロ
グラムコード手段を更に含み、前記第5のプログラムコ
ード手段は、該重要度に応じて該仮想世界記述データセ
グメントの該優先順位を決定しても良い。請求項17記
載の機械読み取り可能な媒体に於て、視点位置の移動し
やすさを規定するデータを作成するプログラムコード手
段を更に含み、前記第5のプログラムコード手段は、該
仮想世界セグメントの各々に該視点位置を移動させる際
の該移動しやすさに応じて、対応する仮想世界記述デー
タセグメントの該優先順位を決定しても良い。
【0162】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、前記第5のプログラムコード手段は、該ユーザ
からの操作が処理された場合に、該操作によって変化し
た状況の基で該優先順位を再計算しても良い。請求項1
7記載の機械読み取り可能な媒体に於て、前記第5のプ
ログラムコード手段は、該優先順位が所定値より低い該
仮想世界記述データセグメントを2次元データに変換す
るプログラムコード手段を更に含んでも良い。
【0163】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、前記第5のプログラムコード手段は、該2次元
データに変換された該仮想世界記述データセグメントを
一つに纏めるプログラムコード手段を更に含んでも良
い。請求項17記載の機械読み取り可能な媒体に於て、
前記第6のプログラムコード手段は、該優先順位が所定
値より低い該仮想世界記述データセグメントを転送する
際に、該仮想世界記述データセグメントに対応する該仮
想世界セグメントの形状を近似的に表現したデータを該
仮想世界記述データセグメントとして転送するプログラ
ムコード手段を更に含んでも良い。
【0164】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、前記第6のプログラムコード手段は、該優先順
位が所定値より低い該仮想世界記述データセグメントを
転送する際に、該仮想世界記述データセグメントに対応
する該仮想世界セグメントの形状を平面に投影したデー
タを該仮想世界記述データセグメントとして転送するプ
ログラムコード手段を更に含んでも良い。
【0165】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、前記第6のプログラムコード手段は、該優先順
位が所定値より低い該仮想世界記述データセグメントを
転送する際に、該仮想世界記述データセグメントに対応
する該仮想世界セグメントの名称を該仮想世界記述デー
タセグメントとして転送するプログラムコード手段を更
に含んでも良い。
【0166】請求項17記載の機械読み取り可能な媒体
に於て、上記転送プログラムコード手段に加え、前記第
3のプログラムコード手段は、該仮想世界記述データセ
グメントが該名称であるときに該名称に対応する仮想世
界セグメントを該クライアントのデータベースから検索
するプログラムコード手段を更に含んでも良い。仮想世
界を記述する仮想世界記述データを転送して表示するシ
ステムに於て、該仮想世界記述データを保持し送信する
サーバ装置と、該仮想世界記述データを受信し表示する
クライアント装置を含み、該サーバ装置は、該仮想世界
記述データを格納する手段と、該仮想世界記述データを
分割して複数の仮想世界記述データセグメントを生成す
る手段と、該仮想世界記述データセグメントを一つずつ
送信する手段を含み、該クライアント装置は、該仮想世
界記述データセグメントを一つずつ受信する手段と、該
仮想世界記述データが記述する仮想世界セグメントを一
つずつ表示する手段を含むことを特徴とする。
【0167】上記システムに於て、該クライアント装置
は、該仮想世界記述データセグメントを受信している間
及び該仮想世界セグメントを表示している間を含め常
時、該仮想世界に対するユーザからの操作を処理する手
段を更に含んでも良い。上記システムに於て、前記仮想
世界記述データセグメントを一つずつ送信する手段は、
該仮想世界記述データセグメントの各々に優先順位を割
り当てる手段と、該優先順位に従って該仮想世界記述デ
ータセグメントを一つずつ転送する手段を含んでも良
い。
【0168】仮想世界セグメントと視点位置との距離に
従って優先順位を付けた場合には、初期視点位置に近い
ものを優先的に表示・操作することが出来る。仮想世界
セグメントに対する参照回数に応じて優先順位を付けた
場合には、近づいたり操作を行いやすいものを優先的に
転送・表示することが出来る。仮想世界セグメントの大
きさによって優先順位を決定した場合には、大きくて目
につきやすいものを優先的に表示・操作することが出来
る。
【0169】仮想世界セグメントの高度に従って優先順
位を決定した場合には、視野に入りやすい高さのものを
優先的に表示・操作することが出来る。仮想世界セグメ
ントの所定の重要度に従って優先順位を決定した場合に
は、重要なものを優先的に表示・操作することが出来
る。仮想世界セグメントに視点位置を到達させる際の視
点位置の移動しやすさに応じて優先順位を決定した場合
には、操作を行いやすいものを優先的に表示・操作する
ことが出来る。
【0170】操作によって変化した状況の基で優先順位
が再計算された場合には、仮想世界記述データの転送中
に例えば視点位置が変化しても、新たな視点位置に応じ
て必要なデータを優先的に転送・表示することが出来
る。優先順位の低い仮想世界記述データセグメントを2
次元データに変換した場合には、データ転送量を削減
し、優先順位の低い仮想世界セグメントでも比較的早期
に表示することが出来る。
【0171】優先順位の低い仮想世界記述データセグメ
ントを2次元データに変換して更にそれらを一つに纏め
て転送・表示した場合には、データ転送量を更に削減
し、優先順位の低い仮想世界セグメントでも比較的早期
に表示することが出来る。優先順位の低い仮想世界記述
データセグメントは形状を近似したデータとして転送し
た場合には、データ転送量を削減することが可能とな
り、優先順位の低い仮想世界セグメントでも比較的早期
に表示することが出来る。
【0172】優先順位の低い仮想世界記述データセグメ
ントは形状を平面に投影したデータとして転送した場合
には、データ転送量を削減することが可能となり、優先
順位の低い仮想世界セグメントでも比較的早期に表示す
ることが出来る。優先順位の低い仮想世界記述データセ
グメントは対応する名称として転送した場合には、デー
タ転送量を削減することが可能となり、優先順位の低い
仮想世界セグメントでも比較的早期に表示することが出
来る。
【0173】優先順位の低い仮想世界記述データセグメ
ントが対応する名称として転送された場合には、該名称
に対応する仮想世界セグメントをローカルなデータベー
スから検索して表示した場合には、使いたいデータをロ
ーカルに設定することが出来る。
【0174】
【発明の効果】請求項1、5、8、12、15、19の
発明に於ては、仮想世界記述データを分割して一つずつ
転送(受信)するので、全てのデータ転送が終了しなく
ても仮想世界の表示を漸進的に行うことが出来る。請求
項2、9、16、20の発明に於ては、仮想世界記述デ
ータを分割して一つずつ受信して表示すると共にユーザ
からの操作入力を許すので、全てのデータ転送が終了し
なくても仮想世界の表示を漸進的に行い、表示された仮
想世界に対して操作を行うことが出来る。
【0175】請求項3、6、10、13、17、20発
明に於ては、分割された仮想世界記述データの各々に優
先順位を付け、この優先順位に従って転送するので、必
要なデータを早期に表示・操作することが可能となる。
請求項18の発明に於ては、視点位置と視線方向とに従
って、仮想世界セグメントに優先順位を付けるので、見
え易いべきものを優先的に表示・操作することが出来
る。
【0176】請求項4、7、11、14の発明に於て
は、操作によって変化した状況の基で優先順位を再計算
するので、仮想世界記述データの転送中に例えば視点位
置が変化しても、新たな視点位置に応じて必要なデータ
を優先的に転送・表示することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理による仮想世界記述データ転送シ
ステムの構成図である。
【図2】図1のデータ処理・転送部が実行する処理のフ
ローチャートである。
【図3】図1のデータ受信部が実行する処理のフローチ
ャートである。
【図4】図1のデータ表示・処理部が実行する処理のフ
ローチャートである。
【図5】本発明の原理による仮想世界表示処理に於て仮
想世界記述データに優先順位を付ける場合に、サーバの
データ処理・転送部が実行する処理のフローチャートで
ある。
【図6】本発明の原理による仮想世界記述データ転送シ
ステムを実現するための装置構成図である。
【図7】図1の仮想世界記述データ格納部が格納する仮
想世界記述データの一例を示す図である。
【図8】図1のデータ処理・転送部が図7の仮想世界記
述データを複数に分割した場合の仮想世界記述データの
一例を示す図である。
【図9】コンピュータ内に構築された仮想世界を模式的
に示した図である。
【図10】本発明による仮想世界記述データ転送システ
ムの第1の実施例の構成図である。
【図11】第1の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図12】本発明による仮想世界記述データ転送システ
ムの第2の実施例の構成図である。
【図13】第2の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図14】第3の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図15】第4の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図16】第5の実施例に於て、複数に仮想世界記述デ
ータセグメントの一例を示す図である。
【図17】第5の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図18】第6の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図19】第7の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図20】第8の実施例に於ける仮想世界記述データの
一例を示す図である。
【図21】図20の仮想世界記述データを複数に分割し
て所定値以下の優先順位のものを2次元データとした場
合の一例を示す図である。
【図22】第8の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図23】第9の実施例に於て、分割され転送される仮
想世界記述データの一例を示す図である。
【図24】第9の実施例に於て、サーバのデータ処理・
転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図25】第10の実施例に於て、サーバのデータ処理
・転送部が実行する処理のフローチャートである。
【図26】本発明による仮想世界記述データ転送システ
ムの第11の実施例の構成図である。
【図27】第11の実施例に於て、分割され転送される
仮想世界記述データの一例を示す図である。
【図28】第11の実施例に於て、サーバのデータ処理
・転送部が実行する処理のフローチャートを示す。
【図29】第11の実施例に於て、クライアントのデー
タ表示・処理部が実行する処理のフローチャートを示
す。
【符号の説明】
10、10A、10B サーバ 11 仮想世界記述データ格納部11 12 データ処理・転送部 13 操作情報受信部 20、20A クライアント 21 データ受信部 22 データ表示・処理部 23 操作部23 24 既製データ保持部 31 CPU 32 RAM 33 ROM 34、35 インターフェース 36 2次記憶 41 ディスプレイ 42 入力装置 43 外部記憶装置 44 記憶媒体

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クライアント装置に於て、通信路を介して
    サーバ装置から仮想世界記述データを受信し、該仮想世
    界記述データによる仮想世界を表示する方法であって、 a)該仮想世界記述データを分割した複数の仮想世界記
    述データセグメントを一つずつ受信し、 b)該仮想世界記述データセグメントが記述する仮想世
    界セグメントを該仮想世界記述データセグメントを受信
    する毎に随時表示する各段階を含むことを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】c)該仮想世界記述データセグメントを受
    信している間及び該仮想世界セグメントを表示している
    間を含め常時、該仮想世界に対するユーザからの操作を
    処理する段階を更に含むことを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】前記段階a)は、該仮想世界記述データセ
    グメントの各々に割り当てられた優先順位に従って、該
    仮想世界記述データセグメントを一つずつ受信する段階
    を含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】前記段階a)は、該仮想世界記述データセ
    グメントの各々に割り当てられた優先順位に従って、該
    仮想世界記述データセグメントを一つずつ受信する段階
    を含み、 d)該ユーザからの操作を該サーバ装置に送信すること
    で、該操作によって変化した状況の基で該サーバ装置に
    該優先順位を再計算させる段階を更に含むことを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】サーバ装置に於て、仮想世界を記述する仮
    想世界記述データを通信路を介してクライアント装置に
    転送する方法であって、 a)該仮想世界記述データを分割して複数の仮想世界記
    述データセグメントを生成し、 b)該クライアント装置に該仮想世界記述データセグメ
    ントを一つずつ転送する各段階を含むことを特徴とする
    方法。
  6. 【請求項6】前記段階b)は、 b1)該仮想世界記述データセグメントの各々に優先順
    位を割り当て、 b2)該優先順位に従って該仮想世界記述データセグメ
    ントを一つずつ転送する各段階を含むことを特徴とする
    請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】該仮想世界に対するユーザ操作に関する情
    報を該クライアント装置から受信する段階を更に含み、
    前記段階b1)は、該ユーザ操作によって変化した状況
    の基で該仮想世界記述データセグメントの各々に割り当
    てる優先順位を再計算することを特徴とする請求項5記
    載の方法。
  8. 【請求項8】通信路を介してサーバ装置から仮想世界記
    述データを受信し、該仮想世界記述データによる仮想世
    界を表示する装置であって、 該仮想世界記述データを分割した複数の仮想世界記述デ
    ータセグメントを一つずつ受信する受信手段と、 該仮想世界記述データセグメントが記述する仮想世界セ
    グメントを該仮想世界記述データセグメントを受信する
    毎に随時表示する表示手段を含むことを特徴とする装
    置。
  9. 【請求項9】該仮想世界記述データセグメントを受信し
    ている間及び該仮想世界セグメントを表示している間を
    含め常時、該仮想世界に対するユーザからの操作を処理
    する手段を更に含むことを特徴とする請求項8記載の装
    置。
  10. 【請求項10】前記受信手段は、該仮想世界記述データ
    セグメントの各々に割り当てられた優先順位に従って、
    該仮想世界記述データセグメントを一つずつ受信するこ
    とを特徴とする請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】前記受信手段は、該仮想世界記述データ
    セグメントの各々に割り当てられた優先順位に従って、
    該仮想世界記述データセグメントを一つずつ受信するよ
    うに構成されて成ると共に、該ユーザからの操作を該サ
    ーバ装置に送信する手段を更に含み、該操作によって変
    化した状況の基で該サーバ装置に該優先順位の再計算を
    指示することを特徴とする請求項8記載の装置。
  12. 【請求項12】仮想世界を記述する仮想世界記述データ
    を通信路を介してクライアント装置に転送する装置であ
    って、 該仮想世界記述データを分割して複数の仮想世界記述デ
    ータセグメントを生成する処理手段と、 該クライアント装置に該仮想世界記述データセグメント
    を一つずつ転送する転送手段を含むことを特徴とする装
    置。
  13. 【請求項13】前記転送手段は、 該仮想世界記述データセグメントの各々に優先順位を割
    り当てる第1の手段と、 該優先順位に従って該仮想世界記述データセグメントを
    一つずつ転送する第2の手段を含むことを特徴とする請
    求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】該仮想世界に対するユーザ操作に関する
    情報を該クライアント装置から受信する手段を更に含
    み、前記第1の手段は、該ユーザ操作によって変化した
    状況の基で該優先順位を再計算することを特徴とする請
    求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】通信路を介してサーバ装置からクライア
    ント装置に仮想世界記述データを転送して該クライアン
    ト装置に該仮想世界記述データによる仮想世界を表示す
    るために、該サーバ装置であるコンピュータ及び該クラ
    イアント装置であるコンピュータを制御するプログラム
    を記録した機械読み取り可能な媒体であって、該プログ
    ラムは、 該サーバ装置に於て該仮想世界記述データを分割して複
    数の仮想世界記述データセグメントを生成する第1のプ
    ログラムコード手段と、 該サーバ装置から該クライアント装置に該仮想世界記述
    データセグメントを一つずつ転送する第2のプログラム
    コード手段と、 該クライアント装置に於て、該仮想世界記述データセグ
    メントが記述する仮想世界セグメントを該仮想世界記述
    データセグメントを受信する毎に随時表示する第3のプ
    ログラムコード手段を含むことを特徴とする機械読み取
    り可能な媒体。
  16. 【請求項16】該クライアント装置が該仮想世界記述デ
    ータセグメントを受信している間及び該仮想世界セグメ
    ントを表示している間を含め常時、該仮想世界に対する
    ユーザからの操作を処理する第4のプログラムコード手
    段を更に含むことを特徴とする請求項15記載の機械読
    み取り可能な媒体。
  17. 【請求項17】前記第2のプログラムコード手段は、 該仮想世界記述データセグメントの各々に優先順位を割
    り当てる第5のプログラムコード手段と、 該優先順位に従って該仮想世界記述データセグメントを
    一つずつ転送する第6のプログラムコード手段を含むこ
    とを特徴とする請求項16記載の機械読み取り可能な媒
    体。
  18. 【請求項18】前記優先順位は、視点位置と視線方向に
    従って決定されることを特徴とする請求項17記載の機
    械読み取り可能な媒体。
  19. 【請求項19】請求項8に記載の装置で構成されるクラ
    イアント装置と、 請求項12に記載の装置で構成されるサーバ装置と、を
    含んで成る、仮想世界を記述する仮想世界記述データを
    転送して表示するシステム。
  20. 【請求項20】該クライアント装置は、該仮想世界記述
    データセグメントを受信している間及び該仮想世界セグ
    メントを表示している間を含め常時、該仮想世界に対す
    るユーザからの操作を処理する手段を更に含み、前記仮
    想世界記述データセグメントを一つずつ転送する手段
    は、 該仮想世界記述データセグメントの各々に優先順位を割
    り当てる手段と、 該優先順位に従って該仮想世界記述データセグメントを
    一つずつ転送する手段と、を含むことを特徴とする請求
    項19記載のシステム。
JP36116497A 1997-02-03 1997-12-26 仮想世界記述データ表示方法 Withdrawn JPH10275247A (ja)

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