JP2002279449A - 3次元空間データ送信表示装置、3次元空間データ送信方法、3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

3次元空間データ送信表示装置、3次元空間データ送信方法、3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002279449A
JP2002279449A JP2001077589A JP2001077589A JP2002279449A JP 2002279449 A JP2002279449 A JP 2002279449A JP 2001077589 A JP2001077589 A JP 2001077589A JP 2001077589 A JP2001077589 A JP 2001077589A JP 2002279449 A JP2002279449 A JP 2002279449A
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data
dimensional object
object data
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JP2001077589A
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English (en)
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Toshiaki Saeki
俊彰 佐伯
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、サーバ装置からクライアント端末へ3
次元オブジェクトデータを送信する場合通信路の伝送能
力の悪化に伴い単位時間当たりに送信できるデータ量が
低下し、ユーザの希望する表示能力を実現できないとい
う問題があった。 【解決手段】 この発明の3次元空間データ送信表示装
置は、通信路40の輻輳していない状態での伝送能力に
基づき3次元空間の領域を分割する分割数と分割した各
領域単位に各領域に含まれる3次元オブジェクトデータ
の詳細度とをあらかじめ設定して、設定した分割数と詳
細度とに従い3次元空間の領域を分割して詳細度を設定
し、通信路40の伝送能力の変化に応じて詳細度を変更
することと、分割数を変更して詳細度を設定し直すこと
と、分割した各領域の領域サイズを変更することの少な
くともいずれか1つを実行して送信する3次元オブジェ
クトデータ量を調整するLOD制御部を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元空間データ
を送信及び表示する3次元空間データ送信表示装置、3
次元空間データ送信方法、並びにその記録媒体、に関す
るものである。特に、サーバ装置からクライアント端末
に対して3次元オブジェクトデータ送信する際、通信路
の輻輳状況に応じて、送信する3次元オブジェクトデー
タの容量を調整する3次元空間データ送信表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来技術として、図21は、特開
平05−266213号公報に示された3次元空間デー
タの高速表示方式の処理手順フローである。同高速表示
方式は、生成画像の劣化を最小限にして、広域に渡る大
量の空間データの任意指定部分を高速に表示する方式を
提供することを目的としたものである。複雑な3次元形
状をもつオブジェクトを指定されたいくつかのレベルの
精度で近似する階層簡略化と、空間データ管理の工夫に
より、視点を与えられた際、動的に必要最小限のデータ
を選択するようにしたものである。視点が与えられた
際、表示に必要な区分領域とその簡略モデルの動的選択
を行うことで、生成3次元画像の劣化を防ぎ、描画すべ
き画数を効果的に減少させることにより、高速に表示し
ようとするものである。同高速表示方式では、(a)距
離の区分数(簡略化のレベル数に等しい)、(b)距離
区分における境界値、(c)形状の簡略化の程度を制御
する値、をパラメータとして階層簡略化を実現し、
(a)は表示対象であるデータ集合の大きさと保有のた
めのメモリ容量によって、(b)は(a)の値と表示デ
ータ集合のオブジェクトの大きさに関する統計的性質及
びデータが占める3次元空間の大きさによって、さらに
(c)は、(b)の値とオブジェクトが表示画面に表示
される際の表示分解能力によって定まる大きさに基づい
て決定すると記載されている。また、視点を移動させる
場合に表示速度が一定となるような動的な表示制御を行
う際には、適応的に距離のしきい値を変えず、その距離
区分の簡略レベルの割当てを変える。即ち、表示速度を
ある値に指定したとして、視点を移動させた際、表示デ
ータの変動により指定値より遅くなる(表示データ量が
増えた場合)場合には、次の移動はレベル0をレベル
1、レベル1をレベル2、そして、レベル2を省略する
ように自動的に制御することで簡略化の程度を全体的に
強め、表示データ量を抑える(簡略レベルの関係は、レ
ベル0>レベル1>レベル2であり、レベルの値が大き
いほど省略される可能性が高くなる)。また速くなって
来た場合はこの逆である。また、上記階層簡略化処理
は、初期空間データのロード時に決定し、以降ウォーク
スルー時には変更されない。
【0003】第2の従来技術として、図22は、特開平
11−312255号公報に示された仮想空間表示装置
の動作手順を示すフローチャートである。同仮想空間表
示装置は移動する物体の表示速度を向上させることを目
的とし、以下に示す機能が開示されている。 ・仮想空間内で物体が移動している場合、物体の移動速
度に対応して、ポリゴンデータの緻密度を増減させ、ポ
リゴンデータサイズを増減させることにより、レンダリ
ング速度を向上させる。仮想空間内の物体(例えば、自
動車)に対して、外部記憶装置部から読み込んだ形状情
報から物体の移動速度の3段階 高、中、低に対応した
緻密度の異なる3種類のポリゴンデータを生成し保持し
ておく。仮想空間内に配置した物体(自動車)を表示す
る際、物体(自動車)の移動速度が遅い場合は、緻密度
が大きい緻密なポリゴンデータをレンダリングし表示す
る。物体の移動速度が中程度の場合は、緻密度が中程度
のポリゴンデータをレンダリングし表示する。物体の移
動速度が速い場合は、緻密度が小さい粗いポリゴンデー
タをレンダリングし表示する。 ・選択されたポリゴンデータをレンダリングする際の負
荷情報を算出する手段を、更に具備して、前記負荷情報
を考慮してポリゴンデータを選択する。 ・物体の回転速度に対応してポリゴンデータサイズを増
減させる。すなわち、回転を伴う物体が高速で回転して
いる場合は、緻密度の小さなデータサイズの小さいポリ
ゴンデータを表示し、低速で回転している場合は緻密度
の大きなデータサイズの大きいポリゴンデータを表示す
る。 ・仮想空間内をウォークスルーする場合、視点の移動速
度を考慮して、仮想空間内のオペレータの視点の移動速
度に対する物体の相対速度に対応させてポリゴンデータ
の緻密度を変えるようにする。
【0004】第3の従来技術として、図23は、特開平
9−282249号公報に示された3次元形状通信シス
テムの機能ブロック図である。また、図24は、3次元
形状生成装置の主要動作手順を示した流れ図である。3
次元形状生成装置910は、3次元形状リクエストによ
る形状要求を受け付けると、形状詳細度判定部914に
おいて、記述されたデータの大きさ、座標の精度などか
ら形状の詳細度を所定値から判定する。次いで、表示能
力判定部915において、移動端末の表示能力宣言部9
24に質問することにより、利用者端末920のタイ
プ、グラフィック表示に用いるハードウェアタイプ、3
次元表示の専用機構を有するか、テクスチャ表示能力を
持つか、等の情報を入手して、要求元端末の基本的な表
示能力を判定し、続けて、移動端末の表示能力宣言部9
24に質問を行い、要求元端末の現在の負荷状況を調べ
ると共に、質問応答時間を計測して、通信回線の回線状
況を把握して、現在の表示能力を計算する。次いで、形
状簡約部912において、表示能力判定部915により
判定された表示能力に基づいて、その表示能力に見合っ
た形状詳細度に形状記述を簡約化して形成する。例え
ば、テクスチャ処理能力が低いことを表示能力判定部9
15から得ている場合には、テクスチャ画像を縮小して
小さな画像のデータに変換する。また、形状簡約部91
2は、利用者端末920で浮動小数点演算能力が低いタ
イプの場合には座標の小数点以下の有効精度を小さくす
る。また、負荷が高くて、ポリゴンの処理能力が低い場
合には、物体の形状を外郭形状のみのような、より簡単
な形状で近似したものに置き換える。また、形状簡約部
912は、通信回線の伝送速度が遅い場合には一度に送
出する空間記述の大きさを小さくし、連続して送るなど
の処理を行なう。形状送信部913は、要求元の利用者
端末920の形状受信部921に対して通信回線を確立
し、簡約化形成された3次元形状記述を送出して(手順
S917)、3次元形状生成装置910の動作手順を終
了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、衛星写真の普及
により、衛星写真をテクスチャとして3次元CGモデル
にマッピングすることにより、3次元CGモデルからな
る3次元空間データの作成負荷を軽減することが可能に
なってきた。また、表示品質を向上できるようになっ
た。このような状況の中、衛星写真等の写真をテクスチ
ャとしてマッピングした大量な3次元空間データを、狭
い帯域の通信路、輻輳することにより利用できる帯域が
時々刻々変化するような通信路を利用して、携帯端末あ
るいはデスクトップ端末に、端末(ユーザ)のオンデマ
ンドな要求に応じて、ユーザにストレスを感じさせない
操作、利用を実現するように、送信し表示させるために
は、上述従来技術には、以下に示すような問題がある。
3次元空間データをサーバ装置から送信しながらクライ
アント端末で表示している最中に、ネットワークが輻輳
して伝送能力、通信帯域が変化して、単位時間当たりに
送信できる3次元空間データの量が変化した場合や、単
位時間当たりに送信しなければならない3次元空間デー
タ量が変化した場合に、送信する3次元空間データのデ
ータ量を変更しないで送信を続けると、クライアント端
末では、表示に必要なデータを受信するのに要する時間
が長くなる。このため、クライアント端末において、表
示処理が完了するまでに時間がかかり、操作性が悪くな
ったり、本来なら表示されているはずである3次元空間
データが未着であるために表示されないといった不具合
が発生するという問題を抱えている。上記従来技術で
は、上述通信路の輻輳の変化により、単位時間当たりに
送信しなければならないデータ量に比して、通信路の伝
送能力、端末の受信処理能力が不足する事態が発生した
場合に、送信する空間データの詳細度を変更して対処す
る具体的な手法についての記載がなされていない。ま
た、上記した特開平05−266213号公報に記載さ
れた発明は、階層簡略化処理は初期空間ロード時に決定
し、3次元仮想空間をウォークスルーする時に変更され
ない。このため、画像を表示している途中で通信路の伝
送能力或いは通信帯域が変化して単位時間当たりにサー
バ装置からクライアント端末に送信することのできるデ
ータ量が増減しても、簡略化の程度を変更できないとい
う問題が発生する。
【0006】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたものであり、狭い帯域の通信路や、輻輳すること
により利用できる帯域が時々刻々変化するような通信路
を利用する場合であっても、端末(ユーザ)のオンデマ
ンドな要求に応じて、ユーザにストレスを感じさせない
操作、利用を実現するように、衛星写真等の高解像度の
写真をテクスチャとしてマッピングした大量な3次元C
Gモデル(3次元オブジェクト)の詳細度を、適宜調整
して、3次元オブジェクトデータを効率良く送信し表示
することのできる3次元空間データ送信表示装置、3次
元空間データ送信方法、3次元空間データ送信方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を得ること目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る3次元仮
想空間を構成する3次元オブジェクトデータを送信する
サーバ装置と、上記サーバ装置と所定の通信路を介して
接続され、上記サーバ装置から送信された3次元オブジ
ェクトデータを受信して表示するクライアント端末とを
備える3次元空間データ送信表示装置は、上記3次元オ
ブジェクトデータは、上記クライアント端末により表示
される場合の詳細度を表す詳細度情報を有し、上記サー
バ装置は、上記クライアント端末から視点位置と視線方
向とを示す地点情報を受信して、受信した地点情報の視
点位置から上記地点情報の視線方向へ所定の距離を有す
る上記3次元仮想空間の領域を決定し、決定した3次元
仮想空間の領域を、上記3次元仮想空間の有する所定の
距離を上記視点位置を起点にしてあらかじめ設定された
分割数に分割するように分割して、分割した各領域に含
まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、上記視点
位置から上記分割した各領域までの距離に応じて各領域
単位に決定するLOD制御部(“LOD”は“Leve
l Of Detailの略称)を備えたことを特徴と
する。
【0008】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記LOD制御部は、取得した利
用可能伝送能力に応じて、分割した各領域に含まれる3
次元オブジェクトデータの詳細度を各領域単位に変更す
る詳細度設定変更部を備えたことを特徴とする。
【0009】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記LOD制御部は、取得した利
用可能伝送能力に応じて、上記3次元仮想空間の領域を
分割する分割数を変更して、上記3次元仮想空間の領域
を変更した分割数の領域に分割し直すとともに、分割し
直した各領域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳
細度を各領域単位に変更する分割数設定変更部を備えた
ことを特徴とする。
【0010】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記視線方向へ所定の距離を有す
る3次元仮想空間の領域は、上記視点位置を起点とする
所定の角度の視野角を有し、上記分割された各領域は、
隣接する領域との間に領域境界を有し、上記LOD制御
部は、上記取得した利用可能伝送能力に応じて上記3次
元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角を別の角
度の視野角に変更することと、上記取得した利用可能伝
送能力に応じて上記分割した各領域の領域境界を移動す
ることの、少なくともいずれか一方を実行して、上記各
領域に含まれる3次元オブジェクトデータのデータ量を
変更する分割領域設定変更部を備えたことを特徴とす
る。
【0011】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記3次元仮想空間の領域の有する所定
の距離は、クライアント端末によりレンダリングされる
3次元仮想空間の領域の最遠点までの距離であり、上記
通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝送能
力が変化する通信路であり、上記サーバ装置は、上記通
信路の輻輳状況を監視して、利用可能伝送能力を取得
し、上記LOD制御部は、上記取得した利用可能伝送能
力に応じて上記3次元仮想空間の領域の最遠点までの距
離を変更することを特徴とする。
【0012】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、利用可能な伝送能力が変
化する通信路であり、上記サーバ装置は、上記クアイア
ント端末から上記3次元オブジェクトデータを表示する
切替えフレームレートを示すフレームレート情報を受信
し、上記LOD制御部は、上記通信路の利用可能な伝送
能力を判定する伝送能力判定部を備えるとともに、受信
したフレームレート情報により示される切替えフレーム
レートを劣化させないように、上記3次元仮想空間を構
成する3次元オブジェクトデータのデータ量を調整する
所定のルールを記憶して、上記伝送能力判定部により判
定された上記通信路の伝送能力に基づいて、上記所定の
ルールを実行させるLOD設定ルール変更部を備えたこ
とを特徴とする。
【0013】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記3次元仮想空間の領域は、上記視点
位置を起点とする所定の角度の視野角を有し、上記分割
された各領域は、隣接する領域との間に領域境界を有
し、上記LOD設定ルール変更部が記憶する所定のルー
ルは、上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェク
トデータの詳細度を変更する第1のルールと、上記3次
元仮想空間の領域を分割する分割数を変更して、上記3
次元仮想空間の領域を変更した分割数に分割し直すとと
もに、分割し直した各領域に含まれる3次元オブジェク
トデータの詳細度を変更する第2のルールと、上記3次
元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角を別の角
度の視野角に変更することと、上記分割した各領域の領
域境界を移動させることの、少なくともいずれか1つを
行うことによって上記3次元仮想空間の領域の3次元オ
ブジェクトデータのデータ量を調整する第3のルールと
の、少なくともいずれか1つのルールであり、上記LO
D設定ルール変更部は、上記第1のルールを実行する詳
細度設定変更部と、上記第2のルールを実行する分割数
設定変更部と、上記第3のルールを実行する分割領域設
定変更部との少なくともいずれか1つを備えたことを特
徴とする。
【0014】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD設定ルール変更部に上記分割
数設定変更部が備えられている場合に、上記LOD制御
部は、上記3次元仮想空間の所定の単位空間領域に存在
する3次元オブジェクトデータのデータ容量を示す空間
オブジェクト密度情報を取得し、上記分割数設定変更部
は、上記3次元仮想空間の領域を分割する分割数を、上
記空間オブジェクト密度情報に基づいて決定し変更する
ことを特徴とする。
【0015】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD設定ルール変更部に上記分割
領域設定変更部が備えられている場合に、上記LOD制
御部は、上記3次元仮想空間の所定の単位空間領域に存
在する3次元オブジェクトデータのデータ容量を示す空
間オブジェクト密度情報を取得し、上記分割領域設定変
更部は、上記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度
の視野角を、上記空間オブジェクト密度情報に基づいて
別の角度の視野角を決定して変更することと、上記分割
した各領域の有する領域境界を移動させる移動量を、上
記空間オブジェクト密度情報に基づいて決定して上記分
割した各領域の有する領域境界を移動させることの、少
なくともいずれか一方を実行して、上記分割された各領
域に含まれる3次元オブジェクトデータのデータ量を調
整することを特徴とする。
【0016】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD設定ルール変更部に上記詳細
度設定変更部が備えられている場合に、上記LOD制御
部は、上記3次元仮想空間の所定の単位空間領域に存在
する3次元オブジェクトデータのデータ容量を示す空間
オブジェクト密度情報を取得し、上記詳細度設定変更部
は、上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクト
データの詳細度を、上記空間オブジェクト密度情報に基
づいて上記分割した領域単位に別の詳細度を決定して変
更することを特徴とする。
【0017】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD設定ルール変更部は、上記第
1のルールと上記第2のルールと上記第3のルールとの
少なくともいずれか1つのルールを実行させる場合の所
定の条件を記憶して、記憶した条件に基づいて上記第1
のルールと上記第2のルールと上記第3のルールとの少
なくともいずれか1つのルールを実行させるLOD設定
ルール変更管理部を備えたことを特徴とする。
【0018】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD設定ルール変更管理部が記憶
している所定の条件は、上記クライアント端末によって
上記3次元オブジェクトデータを最適に表示する場合の
上記通信路の伝送能力に基づいて設定する上記通信路の
利用可能な伝送能力の変化量であり、上記クライアント
端末によって上記3次元オブジェクトデータを最適に表
示する場合の上記通信路の伝送能力の変化量を示す第一
のレベルと上記第一のレベルよりも大きな変化量を示す
第二のレベルとを用いて、上記第一のレベルと上記第二
のレベルと上記伝送能力判定部により判定された伝送能
力と直前に判定された伝送能力との変化量とを比較し
て、比較した結果に従い、上記ルール1とルール2とル
ール3とのいずれか1つのルールを実行するための条件
であることを特徴とする。
【0019】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD制御部は、上記3次元仮想空
間の所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクト
データのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を
取得し、上記LOD設定ルール変更管理部は、上記空間
密度オブジェクト情報に応じて上記第一のレベルと上記
第二のレベルとの少なくともいずれか一方を、第一のレ
ベル<第二のレベルの関係を維持するように変更するこ
とを特徴とする。
【0020】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD制御部は、上記地点情報の視
点位置から上記地点情報の視線方向への所定の距離を有
する3次元仮想空間の領域に存在する3次元オブジェク
トデータのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報
を取得するオブジェクト密度算出部を備えて、上記オブ
ジェクト密度算出部により取得した上記オブジェクト密
度情報に応じて、上記3次元仮想空間の領域を分割し
て、上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクト
データの詳細度を、上記各領域単位に上記視点位置から
上記分割した各領域までの距離に応じて決定することを
特徴とする。
【0021】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置は、上記3次元オブジェクトデータ
は、上記クライアント端末により表示される場合の詳細
度を表す詳細度情報を有し、上記サーバ装置は、上記3
次元オブジェクトデータを記憶するオブジェクトデータ
記憶部と、上記クライアント端末から視点位置と視線方
向とを示す地点情報を受信して、受信した地点情報の視
点位置から上記地点情報の視線方向へ所定の距離を有す
る上記3次元仮想空間の領域を決定し、決定した3次元
仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトを構成す
る3次元オブジェクトデータを上記オブジェクトデータ
記憶部から抽出するオブジェクト抽出部と、上記オブジ
ェクト抽出部により抽出された3次元オブジェクト単位
に、上記視点位置から上記視線方向に所定の距離を有す
るとともに、上記視点位置を起点とする所定の角度の視
野角を有する抽出スコープを生成し、生成した抽出スコ
ープ単位に、抽出スコープに含まれる3次元オブジェク
トデータの詳細度を設定するLOD制御部とを備えたこ
とを特徴とする。
【0022】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記3次元オブジェクトデータは、上記
3次元オブジェクトデータにより構成されるオブジェク
トを識別するための属性を有し、上記LOD制御部は、
同じ属性を有する3次元オブジェクトデータを単位とし
て上記抽出スコープを生成して、生成した抽出スコープ
単位に、上記抽出スコープに含まれる3次元オブジェク
トデータの詳細度を設定することを特徴とする。
【0023】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記各抽出スコープは、上記視点位置か
ら上記視線方向に有する所定の距離と上記視点位置を起
点として有する所定の角度の視野角とにより所定のサイ
ズの領域を有し、上記LOD制御部は、上記抽出スコー
プ単位に、抽出スコープの有する所定のサイズの領域に
含まれる3次元オブジェクトデータのデータ容量を取得
し、取得したデータ容量に応じて上記抽出スコープの有
する所定のサイズの領域を所定の分割数に分割領域に分
割し、分割領域単位に詳細度を設定することをことを特
徴とする。
【0024】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記3次元オブジェクトデータの有する
属性は、少なくとも景観の外観を構成する景観オブジェ
クトデータと、上記景観オブジェクトデータにより構成
された景観をウォークスルーするアバターオブジェクト
データとを識別する属性であり、上記抽出スコープの分
割領域は、隣接する分割領域との間に領域境界を有し、
上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝
送能力が変化する通信路であり、上記サーバ装置は、上
記通信進路の輻輳状況を監視して、利用可能通信速度を
取得し、上記LOD制御部は、取得した利用可能通信速
度に応じて、上記属性がアバターオブジェクトデータで
ある3次元オブジェクトデータに対する抽出スコープの
有する所定のサイズの領域を分割する分割数を変更し
て、上記抽出スコープの有する所定のサイズの領域を変
更した分割数に分割し直して、分割し直した分割領域単
位に、かく分割領域に含まれる3次元オブジェクトデー
タの詳細度を設定し直すことと、上記抽出スコープの有
する所定の角度の視野角を別の角度の視野角に変更する
ことと、上記分割領域の領域境界を移動することと、上
記分割領域単位に詳細度を変更することの、少なくとも
いずれか1つを行なうことにより、上記サーバ装置から
上記クライアント端末に対して送信する3次元オブジェ
クトデータのデータ容量を調整することを特徴とする。
【0025】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置は、上記3次元オブジェクトデータ
は、上記クライアント端末により表示される場合の詳細
度を表す詳細度情報を有し、上記サーバ装置は、上記ク
ライアント端末から視点位置と視線方向とを示す地点情
報を受信して、受信した地点情報の視線方向に対して近
い位置に存在する上記3次元オブジェクトデータの詳細
度を、上記視線方向に対して遠い位置に存在する上記3
次元オブジェクトデータの詳細度に比べて高く設定する
LOD制御部を備えたことを特徴とする。
【0026】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記LOD制御部は、上記受信した地点
情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置情
報とに基づいて、視点の移動速度を求め、視点の移動に
伴い上記視線方向に対して遠ざかる上記3次元オブジェ
クトデータの詳細度を下げる比率を、視点の移動速度に
応じて大きく設定する比率変更部を備えたことを特徴と
する。
【0027】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記比率変更部は、取得した利用
可能伝送能力と直前に取得した利用可能伝送能力とを比
較して、上記利用可能通信速度が悪化していると判断し
た場合に、上記視点の移動に伴い上記視線方向に対して
遠ざかる上記3次元オブジェクトデータの詳細度を下げ
る比率を、大きく設定することを特徴とする。
【0028】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置は、上記3次元オブジェクトデータ
は、3次元オブジェクトのモデルを示すポリゴンデータ
と、上記ポリゴンデータにマッピングするテクスチャデ
ータとを有し、上記テクスチャデータは、1つのテクス
チャデータである場合と、関連する複数のテクスチャデ
ータが1つのテクスチャファイルにまとめられて定義さ
れたテクスチャデータである場合の、少なくともいずれ
か一方であり、上記サーバ装置は、上記テクスチャファ
イルがマッピングされたポリゴンデータを有する3次元
オブジェクトデータを、上記サーバ装置から上記クライ
アント端末に送信する最小送信オブジェクト単位とする
オブジェクト抽出部を備えたことを特徴とする。
【0029】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置は、上記3次元オブジェクトデータ
は、上記サーバ装置から上記クライアント端末へ上記3
次元オブジェクトデータを送信する場合の優先度を示す
優先度情報と、上記クライアント端末により表示される
場合の詳細度を表す詳細度情報とを少なくとも有し、上
記サーバ装置は、上記クライアント端末から視点位置と
視線方向とを示す地点情報を受信して、受信した地点情
報の視点位置から上記地点情報の視線方向へ所定の距離
を有する上記3次元仮想空間の領域を決定し、決定した
3次元仮想空間の領域を、上記3次元仮想空間の有する
所定の距離を上記視点位置を起点にしてあらかじめ設定
された分割数に分割するように分割して、分割した各領
域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、上
記視点位置から上記分割した各領域までの距離に応じて
各領域単位に決定するとともに、上記分割した各領域に
含まれる3次元オブジェクトデータの優先度を、上記視
点位置から上記3次元オブジェクトデータまでの距離と
上記視線方向からの視線乖離度との少なくともいずれか
一方に応じて設定するLOD制御部(“LOD”は“L
evel OfDetailの略称)を備えたことを特
徴とする。
【0030】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記LOD制御部は、上記受信し
た地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点
位置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴
い変化する上記3次元仮想空間の領域に含まれる3次元
オブジェクトデータの容量の変化との少なくともいずれ
か一方を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジ
ェクトデータの容量の変化と上記取得した通信路の利用
可能伝送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上
記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクトの優先
度と詳細度とを各領域単位に変更することを特徴とす
る。
【0031】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記LOD制御部は、上記受信し
た地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点
位置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴
い変化する上記3次元仮想空間の領域に含まれる3次元
オブジェクトデータの容量の変化との少なくともいずれ
か一方を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジ
ェクトデータの容量の変化と上記取得した通信路の利用
可能伝送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上
記3次元仮想空間の領域を分割する分割数を変更して、
上記3次元仮想空間の領域を変更した分割数の領域に分
割するとともに、分割し直した各領域に含まれる3次元
オブジェクトデータの優先度と詳細度とを各領域単位に
変更することを特徴とする。
【0032】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記視線方向へ所定の距離を有す
る3次元仮想空間の領域は、上記視点位置を起点とする
所定の角度の視野角を有し、上記分割された各領域は、
隣接する領域との間に領域境界を有し、上記LOD制御
部は、上記受信した地点情報の視点位置と直前に受信し
た地点情報の視点位置に基づいて視点の移動速度と、視
点位置の移動に伴い変化する3次元仮想空間の領域に含
まれる3次元オブジェクトデータの容量の変化との少な
くともいずれか一方を求め、上記視点の移動速度と上記
3次元オブジェクトデータの容量の変化と上記取得した
通信路の利用可能伝送能力との少なくともいずれか1つ
に応じて、上記3次元仮想空間の領域の有する所定の角
度の視野角を別の角度の視野角に変更することと、上記
視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量
の変化と上記取得した通信路の利用可能伝送能力との少
なくともいずれか1つに応じて、上記分割した各領域の
領域境界を移動することの、少なくともいずれか一方を
実行して、上記各領域に含まれる3次元オブジェクトデ
ータのデータ量を変更するともに上記各領域に含まれる
3次元オブジェクトデータの優先度を変更することを特
徴とする。
【0033】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記サーバ装置は、上記LOD制御部に
よって分割された各領域単位に、上記各領域に含まれる
3次元オブジェクトの詳細度と優先度とに基づいて上記
サーバ装置から上記クライアント端末に送信する3次元
オブジェクトデータを抽出するオブジェクト抽出部を備
えたことを特徴とする。
【0034】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記3次元オブジェクトデータの有する
優先度情報は、上記3次元オブジェクトデータにより構
成されるオブジェクトの外観的形状の視認性を向上させ
る度合いに応じて設定する静的優先度と、視点位置から
のオブジェクトまでの距離と視線方向と視線方向に対す
る乖離度とに応じて設定する動的優先度と、上記3次元
オブジェクトデータを上記サーバ装置から上記クライア
ント端末へ送信する場合の必要性を、上記静的優先度と
上記動的優先度とに基づいて設定する送信優先度とを示
す情報であり、上記LOD制御部は、上記受信した地点
情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置に
基づいて視点の移動速度を求めるとともに、上記3次元
オブジェクトデータに対して上記静的優先度を設定する
静的優先度設定部と、上記3次元オブジェクトデータに
対して上記動的優先度を設定する動的優先度設定部と、
上記3次元オブジェクトデータに対して上記送信優先度
を設定して、求めた視点の移動速度に基づいて視点の移
動速度が大きくなるに従い上記静的優先度の小さい3次
元オブジェクトデータの送信優先度を小さく設定する送
信優先度設定部とを備えることを特徴とする。
【0035】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記LOD制御部は、上記視点の
移動に伴い変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3
次元オブジェクトデータの容量の変化量を取得し、上記
静的優先度設定部は、上記利用可能伝送能力と上記視点
の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の変
化量との少なくともいずれか1つに応じて上記3次元オ
ブジェクトデータに対して静的優先度を設定し直し、上
記動的優先度設定部は、上記利用可能伝送能力と上記視
点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の
変化量との少なくともいずれか1つに応じて上記3次元
オブジェクトデータに対して動的優先度を設定し直し、
上記送信優先度設定部は、上記静的優先度と上記動的優
先度との設定し直しに応じて上記3次元オブジェクトデ
ータに対して送信優先度を設定し直すことを特徴とす
る。
【0036】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得し、上記3次元オブジェクトデータ
は、上記3次元オブジェクトデータにより構成されるオ
ブジェクトを識別するための属性を有し、上記LOD制
御部は、上記受信した地点情報の視点位置と直前に受信
した地点情報の視点位置に基づいて視点の移動速度と、
視点位置の移動に伴い変化する3次元仮想空間の領域に
含まれる3次元オブジェクトデータの容量の変化との少
なくともいずれか一方を求め、上記視点の移動速度と上
記3次元オブジェクトデータの容量の変化と上記取得し
た通信路の利用可能伝送能力との少なくともいずれか1
つに応じて、上記3次元オブジェクトデータの属性を別
の属性に変更することを特徴とする。
【0037】また、この発明に係る3次元空間データ送
信表示装置は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記サ
ーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可
能伝送能力を取得するとともに、上記クライアント端末
から上記3次元オブジェクトデータを表示する切替えフ
レームレートを示すフレームレート情報を受信し、上記
LOD制御部は、上記受信した地点情報の視点位置と直
前に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点位置の
変化量と視点の移動速度との少なくともいずれか一方を
求めて、求めた視点位置の変化量と視点の移動速度のい
ずれか一方によって変化する上記3次元仮想空間の領域
に含まれる3次元オブジェクトデータの容量の変化量を
求め、求めた3次元オブジェクトデータの容量の変化量
と、上記視点の移動速度と上記視点位置の変化量との少
なくともいずれか一方とにより上記3次元オブジェクト
データを上記サーバ装置から上記クライアント端末へ所
定の単位時間当たりに送信する第1の送信データ容量を
求めるとともに、上記通信路の利用可能伝送能力に基づ
く所定の単位時間当たりに送信できるデータ容量と、上
記フレームレート情報に基づく所定の単位時間当たりに
上記クライアント端末で受信して表示することのできる
3次元オブジェクトデータの処理データ容量とにより、
上記3次元オブジェクトデータを上記サーバ装置から上
記クライアント端末へ所定の単位時間当たりに送信する
第2の送信データ容量を求め、求めた第1の送信データ
容量と第2の送信データ容量とを比較して、小さい送信
データ容量を上記サーバ装置から上記クライアント端末
へ所定の単位時間当たりに送信できる最大の送信データ
容量として選択し、上記オブジェクト抽出部は、選択し
た最大の送信データ容量になるように上記サーバ装置か
ら上記クライアント端末に送信する3次元オブジェクト
データを抽出することを特徴とする。
【0038】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クライ
アント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信する
3次元空間データ送信方法は、上記3次元オブジェクト
データは、上記クライアント端末により表示される場合
の詳細度を表す詳細度情報を有し、上記3次元空間デー
タ送信方法は、上記クライアント端末から視点位置と視
線方向とを示す地点情報を受信して、受信した地点情報
の視点位置から上記地点情報の視線方向へ所定の距離を
有する上記3次元仮想空間の領域を決定し、決定した3
次元仮想空間の領域を、上記3次元仮想空間の有する所
定の距離を上記視点位置を起点にしてあらかじめ設定さ
れた分割数に分割するように分割して、分割した各領域
に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、上記
視点位置から上記分割した各領域までの距離に応じて各
領域単位に決定するLOD設定ステップ(“LOD”は
“Level Of Detailの略称)を有するこ
とを特徴とする。
【0039】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記通信路は、利用可能な伝送能力が変化す
る通信路であり、上記通信路の利用可能な伝送能力を判
定する伝送能力判定ステップと、上記クアイアント端末
から上記3次元オブジェクトデータを表示する切替えフ
レームレートを示すフレームレート情報を受信し、受信
したフレームレート情報により示される切替えフレーム
レートを劣化させないように、上記伝送能力判定ステッ
プにより判定された上記通信路の伝送能力に基づいて、
上記3次元仮想空間を構成する3次元オブジェクトデー
タのデータ量を調整する所定のルールを実行させるLO
D設定ルール変更ステップとを有することを特徴とす
る。
【0040】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記3次元仮想空間の領域は、上記視点位置
を起点とする所定の角度の視野角を有し、上記分割され
た各領域は、隣接する領域との間に領域境界を有し、上
記LOD設定ルール変更ステップにより実行される所定
のルールは、上記分割した各領域に含まれる3次元オブ
ジェクトデータの詳細度を変更する第1のルールと、上
記3次元仮想空間の領域を分割する分割数を変更して、
上記3次元仮想空間の領域を変更した分割数に分割し直
すとともに、分割し直した各領域に含まれる3次元オブ
ジェクトデータの詳細度を変更する第2のルールと、上
記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角を
別の角度の視野角に変更することと、上記分割した各領
域の領域境界を移動させることの、少なくともいずれか
1つを行うことによって上記3次元仮想空間の領域の3
次元オブジェクトデータのデータ量を調整する第3のル
ールとの、少なくともいずれか1つのルールであり、上
記第1のルールを実行する詳細度設定変更ステップと、
上記第2のルールを実行する分割数設定変更ステップ
と、上記第3のルールを実行する分割領域設定変更ステ
ップとの少なくともいずれか1つを有することを特徴と
する。
【0041】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記3次元空間データ送信方法が上記分割数
設定変更ステップを有している場合に、上記LOD設定
ステップにより、上記3次元仮想空間の所定の単位空間
領域に存在する3次元オブジェクトデータのデータ容量
を示す空間オブジェクト密度情報を取得し、上記分割数
設定変更ステップにより、上記3次元仮想空間の領域を
分割する分割数を、上記空間オブジェクト密度情報に基
づいて決定し変更することを特徴とする。
【0042】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記3次元空間データ送信方法が上記分割領
域設定変更ステップを有している場合に、上記LOD設
定ステップにより、上記3次元仮想空間の所定の単位空
間領域に存在する3次元オブジェクトデータのデータ容
量を示す空間オブジェクト密度情報を取得し、上記分割
領域設定変更ステップにより、上記3次元仮想空間の領
域の有する所定の角度の視野角を、上記空間オブジェク
ト密度情報に基づいて別の角度の視野角を決定して変更
することと、上記分割した各領域の有する領域境界を移
動させる移動量を、上記空間オブジェクト密度情報に基
づいて決定して上記分割した各領域の有する領域境界を
移動させることの、少なくともいずれか一方を実行し
て、上記分割された各領域に含まれる3次元オブジェク
トデータのデータ量を調整することを特徴とする。
【0043】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記3次元空間データ送信方法が上記詳細度
設定変更ステップを有している場合に、上記LOD設定
ステップにより、上記3次元仮想空間の所定の単位空間
領域に存在する3次元オブジェクトデータのデータ容量
を示す空間オブジェクト密度情報を取得し、上記詳細度
設定変更ステップにより、上記分割した各領域に含まれ
る3次元オブジェクトデータの詳細度を、上記空間オブ
ジェクト密度情報に基づいて上記分割した領域単位に別
の詳細度を決定して変更することを特徴とする。
【0044】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記LOD設定ルール変更ステップにより実
行される上記第1のルールと上記第2のルールと上記第
3のルールとの少なくともいずれか1つのルールを実行
させる場合の所定の条件を管理して、管理している所定
の条件に基づいて上記第1のルールと上記第2のルール
と上記第3のルールとの少なくともいずれか1つのルー
ルを実行させるLOD設定ルール変更管理ステップを有
することを特徴とする。
【0045】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記LOD設定ルール変更管理ステップによ
り管理されている所定の条件は、上記クライアント端末
によって上記3次元オブジェクトデータを最適に表示す
る場合の上記通信路の伝送能力に基づいて設定する上記
通信路の利用可能な伝送能力の変化量であり、上記伝送
能力の変化量を示す第一のレベルと上記第一のレベルよ
りも大きな変化量を示す第二のレベルとを用いて、上記
第一のレベルと上記第二のレベルと上記伝送能力判定ス
テップにより判定された伝送能力と直前に判定された伝
送能力との変化量とを比較して、比較した結果に従い、
上記ルール1とルール2とルール3とのいずれか1つの
ルールを実行するための条件であることを特徴とする。
【0046】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記LOD設定ステップにより、上記3次元
仮想空間の所定の単位空間領域に存在する3次元オブジ
ェクトデータのデータ容量を示す空間オブジェクト密度
情報を取得し、上記LOD設定ルール変更管理ステップ
により、上記空間密度オブジェクト情報に応じて上記第
一のレベルと上記第二のレベルとの少なくともいずれか
一方を、第一のレベル<第二のレベルの関係を維持する
ように変更することを特徴とする。
【0047】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クライ
アント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信する
3次元空間データ送信方法は、上記3次元オブジェクト
データは、上記サーバ装置から上記クライアント端末へ
上記3次元オブジェクトデータを送信する場合の優先度
を示す優先度情報と、上記クライアント端末により表示
される場合の詳細度を表す詳細度情報とを少なくとも有
し、上記クライアント端末から視点位置と視線方向とを
示す地点情報を受信して、受信した地点情報の視点位置
から上記地点情報の視線方向へ所定の距離を有する上記
3次元仮想空間の領域を決定し、決定した3次元仮想空
間の領域を、上記3次元仮想空間の有する所定の距離を
上記視点位置を起点にしてあらかじめ設定された分割数
に分割するように分割して、分割した各領域に含まれる
3次元オブジェクトデータの詳細度を、上記視点位置か
ら上記分割した各領域までの距離に応じて各領域単位に
決定するとともに、上記分割した各領域に含まれる3次
元オブジェクトデータの優先度を、上記視点位置から上
記3次元オブジェクトデータまでの距離と上記視線方向
からの視線乖離度との少なくともいずれか一方に応じて
設定するLOD設定ステップ(“LOD”は“Leve
l Of Detailの略称)を有することを特徴と
する。
【0048】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利
用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記LOD
設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況を監視し
て、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した地点情報
の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置に基づ
いて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い変化する
3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデ
ータの容量の変化との少なくともいずれか一方を求め、
上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの
容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝送能力と
の少なくともいずれか1つに応じて、上記分割した各領
域に含まれる3次元オブジェクトの優先度と詳細度とを
各領域単位に変更することを特徴とする。
【0049】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利
用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記LOD
設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況を監視し
て、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した地点情報
の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置に基づ
いて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い変化する
3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデ
ータの容量の変化との少なくともいずれか一方を求め、
上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの
容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝送能力と
の少なくともいずれか1つに応じて、上記3次元仮想空
間の領域を分割する分割数を変更して、上記3次元仮想
空間の領域を変更した分割数の領域に分割するととも
に、分割し直した各領域に含まれる3次元オブジェクト
データの優先度と詳細度とを各領域単位に変更すること
を特徴とする。
【0050】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利
用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記視線方
向へ所定の距離を有する3次元仮想空間の領域は、上記
視点位置を起点とする所定の角度の視野角を有し、上記
分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境界を
有し、上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻
輳状況を監視して、利用可能伝送能力を取得し、上記受
信した地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の
視点位置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動
に伴い変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元
オブジェクトデータの容量の変化との少なくともいずれ
か一方を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジ
ェクトデータの容量の変化と上記取得した通信路の利用
可能伝送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上
記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角を
別の角度の視野角に変更することと、上記視点の移動速
度と上記3次元オブジェクトデータの容量の変化と上記
取得した通信路の利用可能伝送能力との少なくともいず
れか1つに応じて、上記分割した各領域の領域境界を移
動することの、少なくともいずれか一方を実行して、上
記各領域に含まれる3次元オブジェクトデータのデータ
量を変更するともに上記各領域に含まれる3次元オブジ
ェクトデータの優先度を変更することを特徴とする。
【0051】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記LOD設定ステップにより分割された各
領域単位に、上記各領域に含まれる3次元オブジェクト
の詳細度と優先度とに基づいて上記サーバ装置から上記
クライアント端末に送信する3次元オブジェクトデータ
を抽出するオブジェクト抽出ステップを有することを特
徴とする。
【0052】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記3次元オブジェクトデータの有する優先
度情報は、上記3次元オブジェクトデータにより構成さ
れるオブジェクトの外観的形状の視認性を向上させる度
合いに応じて設定する静的優先度と、視点位置からのオ
ブジェクトまでの距離と視線方向と視線方向に対する乖
離度とに応じて設定する動的優先度と、上記3次元オブ
ジェクトデータを上記サーバ装置から上記クライアント
端末へ送信する場合の必要性を、上記静的優先度と上記
動的優先度とに基づいて設定する送信優先度とを示す情
報であり、上記LOD設定ステップにより、上記受信し
た地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点
位置に基づいて視点の移動速度を求め、上記3次元オブ
ジェクトデータに対して上記静的優先度を設定する静的
優先度設定ステップと、上記3次元オブジェクトデータ
に対して上記動的優先度を設定する動的優先度設定ステ
ップと、上記3次元オブジェクトデータに対して上記送
信優先度を設定して、求めた視点の移動速度に基づいて
視点の移動速度が大きくなるに従い上記静的優先度の小
さい3次元オブジェクトデータの送信優先度を小さく設
定する送信優先度設定ステップとを有することを特徴と
する。
【0053】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利
用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記LOD
設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況を監視し
て、利用可能伝送能力を取得して、上記視点の移動に伴
い変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブ
ジェクトデータの容量の変化量を取得し、上記静的優先
度設定ステップにより、上記利用可能伝送能力と上記視
点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の
変化量との少なくともいずれか1つに応じて上記3次元
オブジェクトデータに対して静的優先度を設定し直し、
上記動的優先度設定ステップにより、上記利用可能伝送
能力と上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデ
ータの容量の変化量との少なくともいずれか1つに応じ
て上記3次元オブジェクトデータに対して動的優先度を
設定し直し、上記送信優先度設定ステップにより、上記
静的優先度と上記動的優先度との設定し直しに応じて上
記3次元オブジェクトデータに対して送信優先度を設定
し直すことを特徴とする。
【0054】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法は、上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利
用可能な伝送能力が変化する通信路であり、上記LOD
設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況を監視し
て、利用可能伝送能力を取得するとともに、上記クライ
アント端末から上記3次元オブジェクトデータを表示す
る切替えフレームレートを示すフレームレート情報を受
信し、上記受信した地点情報の視点位置と直前に受信し
た地点情報の視点位置に基づいて視点位置の変化量と視
点の移動速度との少なくともいずれか一方を求めて、求
めた視点位置の変化量と視点の移動速度のいずれか一方
によって変化する上記3次元仮想空間の領域に含まれる
3次元オブジェクトデータの容量の変化量を求め、求め
た3次元オブジェクトデータの容量の変化量と、上記視
点の移動速度と上記視点位置の変化量との少なくともい
ずれか一方とにより上記3次元オブジェクトデータを上
記サーバ装置から上記クライアント端末へ所定の単位時
間当たりに送信する第1の送信データ容量を求めるとと
もに、上記通信路の利用可能伝送能力に基づく所定の単
位時間当たりに送信できるデータ容量と、上記フレーム
レート情報に基づく所定の単位時間当たりに上記クライ
アント端末で受信して表示することのできる3次元オブ
ジェクトデータの処理データ容量とにより、上記3次元
オブジェクトデータを上記サーバ装置から上記クライア
ント端末へ所定の単位時間当たりに送信する第2の送信
データ容量を求め、求めた第1の送信データ容量と第2
の送信データ容量とを比較して、小さい送信データ容量
を上記サーバ装置から上記クライアント端末へ所定の単
位時間当たりに送信できる最大の送信データ容量として
選択し、上記オブジェクト抽出ステップにより、上記L
OD設定ステップにより選択された最大の送信データ容
量になるように上記サーバ装置から上記クライアント端
末に送信する3次元オブジェクトデータを抽出すること
を特徴とする。
【0055】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クライ
アント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信する
3次元空間データ送信方法にをコンピュータに実行させ
るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体は、上記3次元オブジェクトデータは、上
記クライアント端末により表示される場合の詳細度を表
す詳細度情報を有し、上記3次元空間データ送信方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムは、上記ク
ライアント端末から視点位置と視線方向とを示す地点情
報を受信して、受信した地点情報の視点位置から上記地
点情報の視線方向へ所定の距離を有する上記3次元仮想
空間の領域を決定し、決定した3次元仮想空間の領域
を、上記3次元仮想空間の有する所定の距離を上記視点
位置を起点にしてあらかじめ設定された分割数に分割す
るように分割して、分割した各領域に含まれる3次元オ
ブジェクトデータの詳細度を、上記視点位置から上記分
割した各領域までの距離に応じて各領域単位に決定する
LOD設定ステップ(“LOD”は“LevelOf
Detailの略称)を有することを特徴とする。
【0056】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
通信路は、利用可能な伝送能力が変化する通信路であ
り、上記通信路の利用可能な伝送能力を判定する伝送能
力判定ステップと、上記クアイアント端末から上記3次
元オブジェクトデータを表示する切替えフレームレート
を示すフレームレート情報を受信し、受信したフレーム
レート情報により示される切替えフレームレートを劣化
させないように、上記伝送能力判定ステップにより判定
された上記通信路の伝送能力に基づいて、上記3次元仮
想空間を構成する3次元オブジェクトデータのデータ量
を調整する所定のルールを実行させるLOD設定ルール
変更ステップとを有することを特徴とする。
【0057】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
3次元仮想空間の領域は、上記視点位置を起点とする所
定の角度の視野角を有し、上記分割された各領域は、隣
接する領域との間に領域境界を有し、上記LOD設定ル
ール変更ステップにより実行される所定のルールは、上
記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクトデータ
の詳細度を変更する第1のルールと、上記3次元仮想空
間の領域を分割する分割数を変更して、上記3次元仮想
空間の領域を変更した分割数に分割し直すとともに、分
割し直した各領域に含まれる3次元オブジェクトデータ
の詳細度を変更する第2のルールと、上記3次元仮想空
間の領域の有する所定の角度の視野角を別の角度の視野
角に変更することと、上記分割した各領域の領域境界を
移動させることの、少なくともいずれか1つを行うこと
によって上記3次元仮想空間の領域の3次元オブジェク
トデータのデータ量を調整する第3のルールとの、少な
くともいずれか1つのルールであり、上記3次元空間デ
ータ送信方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムは、上記第1のルールを実行する詳細度設定変更ス
テップと、上記第2のルールを実行する分割数設定変更
ステップと、上記第3のルールを実行する分割領域設定
変更ステップとの少なくともいずれか1つを有すること
を特徴とする。
【0058】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させる
ためのプログラムが上記分割数設定変更ステップを有し
ている場合に、上記LOD設定ステップにより、上記3
次元仮想空間の所定の単位空間領域に存在する3次元オ
ブジェクトデータのデータ容量を示す空間オブジェクト
密度情報を取得し、上記分割数設定変更ステップによ
り、上記3次元仮想空間の領域を分割する分割数を、上
記空間オブジェクト密度情報に基づいて決定し変更する
ことを特徴とする。
【0059】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させる
ためのプログラムが上記分割領域設定変更ステップを有
している場合に、上記LOD設定ステップにより、上記
3次元仮想空間の所定の単位空間領域に存在する3次元
オブジェクトデータのデータ容量を示す空間オブジェク
ト密度情報を取得し、上記分割領域設定変更ステップに
より、上記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度の
視野角を、上記空間オブジェクト密度情報に基づいて別
の角度の視野角を決定して変更することと、上記分割し
た各領域の有する領域境界を移動させる移動量を、上記
空間オブジェクト密度情報に基づいて決定して上記分割
した各領域の有する領域境界を移動させることの、少な
くともいずれか一方を実行して、上記分割された各領域
に含まれる3次元オブジェクトデータのデータ量を調整
することを特徴とする。
【0060】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させる
ためのプログラムが上記詳細度設定変更ステップを有し
ている場合に、上記LOD設定ステップにより、上記3
次元仮想空間の所定の単位空間領域に存在する3次元オ
ブジェクトデータのデータ容量を示す空間オブジェクト
密度情報を取得し、上記詳細度設定変更ステップによ
り、上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクト
データの詳細度を、上記空間オブジェクト密度情報に基
づいて上記分割した領域単位に別の詳細度を決定して変
更することを特徴とする。
【0061】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
LOD設定ルール変更ステップにより実行される上記第
1のルールと上記第2のルールと上記第3のルールとの
少なくともいずれか1つのルールを実行させる場合の所
定の条件を管理して、管理している所定の条件に基づい
て上記第1のルールと上記第2のルールと上記第3のル
ールとの少なくともいずれか1つのルールを実行させる
LOD設定ルール変更管理ステップを有することを特徴
とする。
【0062】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
LOD設定ルール変更管理ステップにより管理されてい
る所定の条件は、上記クライアント端末によって上記3
次元オブジェクトデータを最適に表示する場合の上記通
信路の伝送能力に基づいて設定する上記通信路の利用可
能な伝送能力の変化量であり、上記伝送能力の変化量を
示す第一のレベルと上記第一のレベルよりも大きな変化
量を示す第二のレベルとを用いて、上記第一のレベルと
上記第二のレベルと上記伝送能力判定ステップにより判
定された伝送能力と直前に判定された伝送能力との変化
量とを比較して、比較した結果に従い、上記ルール1と
ルール2とルール3とのいずれか1つのルールを実行す
るための条件であることを特徴とする。
【0063】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の所定
の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデータの
データ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得し、
上記LOD設定ルール変更管理ステップにより、上記空
間密度オブジェクト情報に応じて上記第一のレベルと上
記第二のレベルとの少なくともいずれか一方を、第一の
レベル<第二のレベルの関係を維持するように変更する
ことを特徴とする。
【0064】この発明に係る3次元仮想空間を構成する
3次元オブジェクトデータを送信するサーバ装置と、上
記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記サ
ーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを受
信して表示するクライアント端末とを備える3次元空間
データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クライ
アント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信する
3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させる
ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、上記3次元オブジェクトデータは、上記
サーバ装置から上記クライアント端末へ上記3次元オブ
ジェクトデータを送信する場合の優先度を示す優先度情
報と、上記クライアント端末により表示される場合の詳
細度を表す詳細度情報とを少なくとも有し、上記3次元
空間データ送信方法をコンピュータに実行させるための
プログラムは、上記クライアント端末から視点位置と視
線方向とを示す地点情報を受信して、受信した地点情報
の視点位置から上記地点情報の視線方向へ所定の距離を
有する上記3次元仮想空間の領域を決定し、決定した3
次元仮想空間の領域を、上記3次元仮想空間の有する所
定の距離を上記視点位置を起点にしてあらかじめ設定さ
れた分割数に分割するように分割して、分割した各領域
に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、上記
視点位置から上記分割した各領域までの距離に応じて各
領域単位に決定するとともに、上記分割した各領域に含
まれる3次元オブジェクトデータの優先度を、上記視点
位置から上記3次元オブジェクトデータまでの距離と上
記視線方向からの視線乖離度との少なくともいずれか一
方に応じて設定するLOD設定ステップ(“LOD”は
“Level Of Detailの略称)を有するこ
とを特徴とする。
【0065】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝送能
力が変化する通信路であり、上記LOD設定ステップに
より、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可能伝送
能力を取得し、上記受信した地点情報の視点位置と直前
に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点の移動速
度と、視点位置の移動に伴い変化する3次元仮想空間の
領域に含まれる3次元オブジェクトデータの容量の変化
との少なくともいずれか一方を求め、上記視点の移動速
度と上記3次元オブジェクトデータの容量の変化と上記
取得した通信路の利用可能伝送能力との少なくともいず
れか1つに応じて、上記分割した各領域に含まれる3次
元オブジェクトの優先度と詳細度とを各領域単位に変更
することを特徴とする。
【0066】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝送能
力が変化する通信路であり、上記LOD設定ステップに
より、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可能伝送
能力を取得し、上記受信した地点情報の視点位置と直前
に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点の移動速
度と、視点位置の移動に伴い変化する3次元仮想空間の
領域に含まれる3次元オブジェクトデータの容量の変化
との少なくともいずれか一方を求め、上記視点の移動速
度と上記3次元オブジェクトデータの容量の変化と上記
取得した通信路の利用可能伝送能力との少なくともいず
れか1つに応じて、上記3次元仮想空間の領域を分割す
る分割数を変更して、上記3次元仮想空間の領域を変更
した分割数の領域に分割するとともに、分割し直した各
領域に含まれる3次元オブジェクトデータの優先度と詳
細度とを各領域単位に変更することを特徴とする。
【0067】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝送能
力が変化する通信路であり、上記視線方向へ所定の距離
を有する3次元仮想空間の領域は、上記視点位置を起点
とする所定の角度の視野角を有し、上記分割された各領
域は、隣接する領域との間に領域境界を有し、上記LO
D設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況を監視し
て、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した地点情報
の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置に基づ
いて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い変化する
3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデ
ータの容量の変化との少なくともいずれか一方を求め、
上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの
容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝送能力と
の少なくともいずれか1つに応じて、上記3次元仮想空
間の領域の有する所定の角度の視野角を別の角度の視野
角に変更することと、上記視点の移動速度と上記3次元
オブジェクトデータの容量の変化と上記取得した通信路
の利用可能伝送能力との少なくともいずれか1つに応じ
て、上記分割した各領域の領域境界を移動することの、
少なくともいずれか一方を実行して、上記各領域に含ま
れる3次元オブジェクトデータのデータ量を変更すると
もに上記各領域に含まれる3次元オブジェクトデータの
優先度を変更することを特徴とする。
【0068】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
LOD設定ステップにより分割された各領域単位に、上
記各領域に含まれる3次元オブジェクトの詳細度と優先
度とに基づいて上記サーバ装置から上記クライアント端
末に送信する3次元オブジェクトデータを抽出するオブ
ジェクト抽出ステップを有することを特徴とする。
【0069】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
3次元オブジェクトデータの有する優先度情報は、上記
3次元オブジェクトデータにより構成されるオブジェク
トの外観的形状の視認性を向上させる度合いに応じて設
定する静的優先度と、視点位置からのオブジェクトまで
の距離と視線方向と視線方向に対する乖離度とに応じて
設定する動的優先度と、上記3次元オブジェクトデータ
を上記サーバ装置から上記クライアント端末へ送信する
場合の必要性を、上記静的優先度と上記動的優先度とに
基づいて設定する送信優先度とを示す情報であり、上記
LOD設定ステップにより、上記受信した地点情報の視
点位置と直前に受信した地点情報の視点位置に基づいて
視点の移動速度を求め、上記3次元オブジェクトデータ
に対して上記静的優先度を設定する静的優先度設定ステ
ップと、上記3次元オブジェクトデータに対して上記動
的優先度を設定する動的優先度設定ステップと、上記3
次元オブジェクトデータに対して上記送信優先度を設定
して、求めた視点の移動速度に基づいて視点の移動速度
が大きくなるに従い上記静的優先度の小さい3次元オブ
ジェクトデータの送信優先度を小さく設定する送信優先
度設定ステップとを有することを特徴とする。
【0070】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝送能
力が変化する通信路であり、上記LOD設定ステップに
より、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可能伝送
能力を取得して、上記視点の移動に伴い変化する3次元
仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデータの
容量の変化量を取得し、上記静的優先度設定ステップに
より、上記利用可能伝送能力と上記視点の移動速度と上
記3次元オブジェクトデータの容量の変化量との少なく
ともいずれか1つに応じて上記3次元オブジェクトデー
タに対して静的優先度を設定し直し、上記動的優先度設
定ステップにより、上記利用可能伝送能力と上記視点の
移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の変化
量との少なくともいずれか1つに応じて上記3次元オブ
ジェクトデータに対して動的優先度を設定し直し、上記
送信優先度設定ステップにより、上記静的優先度と上記
動的優先度との設定し直しに応じて上記3次元オブジェ
クトデータに対して送信優先度を設定し直すことを特徴
とする。
【0071】また、この発明に係る3次元空間データ送
信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記
通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝送能
力が変化する通信路であり、上記LOD設定ステップに
より、上記通信路の輻輳状況を監視して、利用可能伝送
能力を取得するとともに、上記クライアント端末から上
記3次元オブジェクトデータを表示する切替えフレーム
レートを示すフレームレート情報を受信し、上記受信し
た地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点
位置に基づいて視点位置の変化量と視点の移動速度との
少なくともいずれか一方を求めて、求めた視点位置の変
化量と視点の移動速度のいずれか一方によって変化する
上記3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェク
トデータの容量の変化量を求め、求めた3次元オブジェ
クトデータの容量の変化量と、上記視点の移動速度と上
記視点位置の変化量との少なくともいずれか一方とによ
り上記3次元オブジェクトデータを上記サーバ装置から
上記クライアント端末へ所定の単位時間当たりに送信す
る第1の送信データ容量を求めるとともに、上記通信路
の利用可能伝送能力に基づく所定の単位時間当たりに送
信できるデータ容量と、上記フレームレート情報に基づ
く所定の単位時間当たりに上記クライアント端末で受信
して表示することのできる3次元オブジェクトデータの
処理データ容量とにより、上記3次元オブジェクトデー
タを上記サーバ装置から上記クライアント端末へ所定の
単位時間当たりに送信する第2の送信データ容量を求
め、求めた第1の送信データ容量と第2の送信データ容
量とを比較して、小さい送信データ容量を上記サーバ装
置から上記クライアント端末へ所定の単位時間当たりに
送信できる最大の送信データ容量として選択し、上記オ
ブジェクト抽出ステップにより、上記LOD設定ステッ
プにより選択された最大の送信データ容量になるように
上記サーバ装置から上記クライアント端末に送信する3
次元オブジェクトデータを抽出することを特徴とする。
【0072】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この実施の形態1
では、ポリゴンにより構成された3次元モデルに静止画
をテクスチャとしてマッピングして高品質化と3次元化
を実現した3次元空間(3次元地図を含む)データを、
ネットワーク接続されたノート型パーソナルコンピュー
タや、携帯情報端末に向けて、オンデマンドに配信し
て、ユーザに対してストレスを感じさせない3次元空間
のウォークスルーを実現することを目的とした、3次元
空間データ送信表示装置の一例を以下に説明する。同装
置は、視点移動に伴って新たに表示対象となる空間に存
在する空間データ(表示オブジェクト)を、リアルタイ
ムにサーバ装置からクライアント端末に送信して、表示
に必要な最小限のデータをダウンロードするだけで、広
大な3次元空間において、シーンのリアルタイムな表示
とスムーズな視点移動によるウォークスルーを実現する
ことを狙っている。しかし、視点移動に伴って発生する
表示オブジェクトをリアルタイムに表示できるように送
信するには、次世代移動体通信をターゲットにしても伝
送能力がまだ不十分であるため、すべての同表示オブジ
ェクトを送信しきれないという問題がある。さらに、視
点移動速度が上昇すると、送信しなければならない同表
示オブジェクトのデータ容量が増加し、また、通信路の
利用可能伝送能力が劣化すると、送信速度が遅くなった
り、単位時間当たりに送信することのできるデータ容量
が低下するため、リアルタイムな表示の実現がよりいっ
そう困難となる。そこで、上述問題を解消するために、
空間データの疎密状況、視点移動速度、伝送能力の変化
に応じて、送信する空間データのLOD(Level
Of Detail)を制御するLOD制御部を、同装
置に備えた。上記LOD制御部は、予め指定されたフレ
ームレートにて、ビュワーの表示性能を考慮して定めた
表示オブジェクトの目標LOD設定(ビュワーで表示す
るときの表示オブジェクトのLOD設定)による表示品
質に極力近づけてリアルタイムな表示ができるように、
視点移動速度、通信路の利用可能伝送能力の変化に応じ
て、送信する表示オブジェクトのLODを適宜調整し
て、同表示オブジェクトの送信データ総量を調整する。
上記フレームレートは、図1に示すフローチャートのS
20からS23までの処理を実行するために要する時間
であるものとする。図1は、クライアント端末におい
て、視点から見える3次元空間のシーンを表示する動作
フローを示す図である。視点位置、視線方向が決定(S
20)すると、表示オブジェクトデータをサーバからダ
ウンロード(S21)し、ダウンロードした表示オブジ
ェクトデータを、レンダリング時に参照されるオブジェ
クトデータベース(シーングラフ)に追加登録(S2
2)し、レンダリング(S23)する。このS20から
S23までの一連の処理を1回実行することにより、視
点から見える映像1フレームを表示することができる。
このS20からS23までの一連の処理の単位時間当た
りに繰り返し実行される回数をフレームレート(fra
me/sec)と称する。また、目標LODとは、クラ
イアント端末においてビュワーで表示オブジェクトを表
示するときに、シーンを指定されたフレームレートにて
切り替え表示することができるように、1シーンの表示
に要する表示オブジェクトのデータ総量を調整するため
に設定した空間オブジェクトのLODを指す。視点の移
動により新たに単位時間当たりに送信対象となる表示オ
ブジェクトと、通信路の利用可能な伝送能力とクライア
ント端末において単位時間当たりにシーンに追加するこ
とのできる表示オブジェクトのデータサイズから決まる
単位時間当たりにビュワーに新たに追加表示することの
できる表示オブジェクトとの、どちらか一方のデータサ
イズの小さい方を単位時間当たりの送信データ総量とす
る。
【0073】図2は、実施の形態1に係る3次元空間デ
ータ送信表示装置の機能ブロック図である。図2は、3
次元仮想空間を構成する3次元オブジェクトデータを送
信するサーバ装置(以下、”サーバ装置”を”サーバ”
と称する)10と、同サーバ10と有線または無線の通
信路40を介して接続され、サーバ10から送信された
3次元オブジェクトを受信し表示するクライアント端末
20、とからなるインターネットあるいはイントラネッ
トに接続された本発明に係る3次元空間データ送信表示
装置の一例を示している。11は、クライアント端末の
視点位置からの距離と単位空間当たりに存在するオブジ
ェクトデータサイズである空間オブジェクト密度との少
なくともいずれか一方に応じて3次元仮想空間の領域を
動的に複数の領域に分割し、分割した各領域毎に表示す
るオブジェクトの詳細度を同視点位置からの距離に応じ
て段階的に決定するLOD制御部である。30は、3次
元オブジェクトデータを記憶するオブジェクト情報記憶
部である。3次元オブジェクトデータは、クライアント
端末に送信する場合の優先度を示す優先度情報とクライ
アント端末において表示される場合の詳細度を示す詳細
度情報を有するものとする。12は、視点の移動にとも
ない、3次元仮想空間に新たに表示される3次元オブジ
ェクトの3次元オブジェクトデータを、オブジェクト情
報記憶部30より取得するオブジェクト抽出部である。
取得した3次元オブジェクトデータに対して、優先度が
高い3次元オブジェクトほど、かつ、送信前の通信路の
輻輳状況を考慮した利用可能な伝送速度が速いほど、3
次元オブジェクトを構成するデータの詳細度を高く設定
し、サーバからクライアント端末に対して単位時間当た
りに送信できる送信データ容量の上限値が変更される度
に、前記上限値の変更前に設定された上記3次元オブジ
ェクトの詳細度を設定し直し、変更された送信データ容
量の上限値を超えないように、優先度情報の設定された
3次元オブジェクトの中から、優先度の高い3次元オブ
ジェクトから順に選択し直す3次元オブジェクト抽出部
である。上記優先度は、表示オブジェクトの外観的形状
に基づく視認性を向上させる度合いに応じて定めた静的
優先度と、ユーザの要求、利用目的に応じて動的に定め
た動的優先度と、上記動的優先度に応じて表示オブジェ
クトの送信する必要性、リアルタイム性を示す送信優先
度とがある。上記静的優先度と動的優先度とに基づい
て、上記送信優先度を、視点移動速度に応じて設定す
る。但し、実施の形態1では詳細度のみに着目し、別の
実施の形態で優先度にも着目するようにする。13は、
クライアント端末から送信されてくるクライアント端末
の表示部の時々刻々変化する現在の視点位置座標と視線
方向ベクトルとを現在地点情報として受信する地点情報
受信部であり、14は、クライアント端末の表示画面に
表示される出現順または視点位置に近い3次元オブジェ
クト程早く送信するように、クライアント端末20に送
信する3次元オブジェクトの送信スケジュールに従い、
上記オブジェクト抽出部12において選択された3次元
オブジェクトをそのときの通信路の伝送能力に応じて送
信する送信部である。また、送信部14は、上記送信デ
ータ容量の上限値が変更される度に上記オブジェクト抽
出部12において選択し直された3次元オブジェクトデ
ータを送信するための送信スケジュールに切り替えて、
同設定し直したスケジュールにしたがって3次元オブジ
ェクトを順次送信する。21は、サーバ10から順次オ
ブジェクト単位に送信されてくる3次元オブジェクトを
着信順に、順次主記憶装置または補助記憶装置に登録保
管していき、登録保管後、シーンへの追加処理を順次依
頼する受信部である。22は、クライアント端末の表示
部が表示している現在の視点位置座標と視線方向ベクト
ルとを現在地点情報としてサーバ10に定期的に送信す
る地点情報送信部である。24は、シーン構成情報デー
タベースであり、3次元空間シーンの3次元オブジェク
トデータを記憶する。23は、受信部21から通知のあ
った3次元オブジェクトを3次元空間のシーン構成情報
データベース(シーングラフ)に追加を行い、表示する
3次元オブジェクトの詳細度を指示し、シーン構成情報
データベースに登録されたシーン構成情報に基づいて視
点から見える3次元仮想空間のシーンをレンダリングす
る表示部である。
【0074】また、図3は、実施の形態1に係る3次元
空間データ送信表示装置のLOD制御部の機能ブロック
図である。100は、通信路40の現在利用可能な伝送
能力の検出を行う伝送能力判定部である。101は、計
測された時々刻々変化する通信路40の伝送能力に応じ
て、或いは視点の移動速度に応じて、3次元仮想空間の
領域を分割する上記領域の分割数と上記分割した領域の
有するサイズと各領域内でのオブジェクトの表示モデル
の詳細度を、クライアント端末の表示部32での表示の
切替えフレームレートが劣化しないように適宜動的に変
更するLOD設定ルール変更部である。
【0075】また、図4は、上記LOD制御部11内の
LOD設定ルール変更部101の機能ブロック図であ
る。1010は、上記分割数を通信路の時々刻々変化す
る伝送能力に応じて変更する分割数設定変更部である。
1011は、上記分割した各領域の有するサイズを通信
路の伝送能力に応じて変更する分割領域設定変更部であ
る。1012は、上記分割した各領域内において表示す
るオブジェクトの段階的な詳細度を通信路の伝送能力或
いは、視点の移動速度に応じて変更する詳細度設定変更
部である。1013は分割数設定変更部1010と分割
領域設定変更部1011と詳細度設定変更部1012を
実行するルールを管理するLOD設定ルール変更管理部
である。
【0076】先ず、LOD制御部の機能について説明す
る。LOD制御部は、ベストエフォートなあらかじめ定
められたLOD(Level Of Detail:詳
細度)による表示方式を維持しつつ、サーバからクライ
アント端末へ送信する送信データ量をコントロールする
ことを目的としている。まず、LOD制御部は、あらか
じめ想定した伝送能力において、通信特性(統計的な輻
輳情報)、クライアント端末のレンダリング性能(端末
性能)、クライアント端末における表示映像の切替えフ
レームレート、3次元空間のオブジェクトの存在する比
率すなわち空間疎密度等を考慮のうえ、クライアント端
末の表示部23において表示する3次元空間の映像の表
示のさせ方、すなわちLODの実現形態を3次元仮想空
間内に存在する3次元オブジェクトに対して設定する。
通信路が輻輳して利用可能伝送能力(この場合の伝送能
力とは、通信路の通信速度或いは、単位時間当たりに送
信できるデータ量を示すものとする)が変化しない限
り、あらかじめ設定されたLODにより3次元空間を表
示する。あらかじめ設定されたLODによる表示品質
が、クライアント端末のレンダリング性能、CPU性
能、メモリ性能、等のクライアント端末の性能と3次元
オブジェクトデータを送信する伝送能力、とにおける最
高品質の映像表示となる。
【0077】地点情報受信部13により視点の位置が受
信・決定されると、直ちに、上記LOD制御部11は、
上記通信路の輻輳状況に応じて時々刻々変化する現在の
利用可能伝送能力を外部機構から入手あるいは、LOD
制御部11内の伝送能力判定部100において入手す
る。入手した利用可能伝送能力に応じて、適宜、動的に
上記分割した各領域において表示するオブジェクトの詳
細度、または、上記3次元仮想空間領域を分割する分割
数、または、上記各々の領域のサイズ、領域境界を変更
する。通信路の利用可能伝送能力があらかじめ予定した
伝送能力よりも劣化すると、単位時間当たりに送信でき
るオブジェクトデータ量が低減する。したがって、サー
バから単位時間あたりに送信できるデータ量が低減する
分、クライアント端末でも、単位時間あたりに受信でき
るデータ量が低減する。同利用可能伝送能力の低減があ
る一定時間以内である場合は、その間、クライアント端
末での予定していた受信時間より多くかかっても、一定
時間以内であるため、サーバ側ではLODの設定を変更
しない。これはLOD設定変更のための負荷が同利用可
能伝送能力の低減によるオーバーヘッドを上回るため、
かえって処理に時間を要することとなり、操作性が一層
悪くなってしまうためである。一定時間を超えて低減状
態が継続された場合は、LODの設定を変更して、単位
時間あたりの受信データ量が低減しても、クライアント
端末での表示映像の切替えフレームレートを維持できる
ように、データの詳細度を変更して、表示するオブジェ
クトのデータ総量を低減させる。
【0078】次いで、どのようにしてLODの設定を変
更するかについて説明する。まず、LODの設定手法の
概要について説明する。図5にLODの設定手法の一例
を示す。図5では、視点位置pから視線方向へR3の距
離を有する点p,点c’,点cとにより構成された3次
元仮想空間の空間領域をサーバ10からクライアント端
末20に送信する3次元オブジェクトデータを含む送信
オブジェクト抽出領域である送信データ抽出スコープを
示している。点p,点c’,点cとにより構成された3
次元仮想空間の空間領域を送信オブジェクト抽出領域と
呼ぶ。送信オブジェクト抽出領域は、視野角であるβの
送信オブジェクト抽出領域角を有している。この送信オ
ブジェクト抽出領域を、予め設定された分割数を“3”
として分割した各空間領域が、点p,点a’,点aとに
より構成された分割領域Aと点a’,点b’,点b,点
aとにより構成された分割領域Bと点b’,点c’,点
c,点bとにより構成された分割領域Cとである。分割
領域A,B,Cは、視線方向への距離R3をR1とR2
−R1とR3−R2とに分割するように分割した空間領
域である。図5では、イメージしやすいように、2次元
の送信オブジェクト抽出領域を説明した。次に、図6に
よって3次元の送信オブジェクト抽出領域を説明する。
図6(1)の点p,点c’,点cとにより構成された送
信オブジェクト抽出領域は、図5の点p,点c’,点c
とにより構成された送信オブジェクト抽出領域を説明し
た図と同じ図である。図6(2)により分割領域Bにつ
いて3次元の送信オブジェクト抽出空間領域を説明す
る。図6(1)に視線方向ベクターと直行し視点位置p
を通るベクターK軸を示した。このK軸回りに点a’,
点b’,点b,点aとにより構成された分割領域Bを角
+Φ、−Φ回転して空間と交差した部分が図6(2)に
斜線で示した3次元の送信オブジェクト抽出空間領域で
ある。同一空間領域内に存在するオブジェクトの表示モ
デルの詳細度はすべて同じとする。詳細度は空間領域単
位に設定する。図7に各分割領域毎の詳細度と視点から
の路離との関係を示す。この図7の詳細度設定例は、通
信路が全く輻輳していない状態で利用可能な伝送能力
(V1)を前提にして設定された詳細度を設定したもの
とする。図7の分割領域A,B,Cのそれぞれに含まれ
る3次元オブジェクトの詳細度の関係は、分割領域A>
分割領域B>分割領域Cとして、視点に近い空間領域に
含まれるオブジェクトデータほど、詳細度を高く設定す
る。通信路が輻輳してきたために、利用可能伝送能力が
V1より遅くなったとする。この場合、単位時間あたり
に送信するデータ量を低減させなければならない。この
低減するルールは、図8に示す通り3つのルールが考え
られる。 (1)空間領域の分割数、空間領域サイズは不変とし、
各空間領域に割り当てられた詳細度を空間領域単位に変
更する。 (2)空間領域の分割数を変更して、各空間領域にあら
ためて詳細度を再設定する。 (3)空間領域の分割数、各分割領域の詳細度は変更し
ないが、各分割領域の領域サイズを変更する。 上記(1)〜(3)のルールを適宜使い分けることによ
り、あらかじめ定められたLODを設定変更する。以下
に図8の(1)〜(3)のルールを用いる場合のメリッ
ト、デメリットについて説明する。
【0079】ルール(1)では、表示するモデルの詳細
度を空間領域単位で低減させることにより、レンダリン
グしなければならないオブジェクトの表示モデルのデー
タサイズを低減しよとするものである。よりデータ量の
すくないモデルに変えて送信することになるため、送信
量劣化を吸収することが可能となる。分割数に相当する
段階的な詳細度区分、つまり分割領域A>空間領域B>
空間領域Cとなる詳細度と分割領域の関係を維持するよ
うに、各領域の詳細度を変更する。ルール(2)は、分
割数を少なくすることにより、表示に必要となる表示モ
デルのデータ量を削減しようとするものである。分割数
が少なくなると、送信しなければならない同一オブジェ
クトの表示モデルの数が少なくて済む。したがって、送
信データ量が削減されることになるが、同時に、分割数
が少なくなることで、詳細度を高く設定されてしまうオ
ブジェクトが発生し、その増分データがオブジェクトの
数の低減によるデータ量を上回る場合は、マイナス効果
となってしまう。マイナス効果となってしまわないよう
に分割数を変更し、改めて領域単位に詳細度を設定す
る。
【0080】本発明では、例えば、同一モデルであって
詳細度の異なる表示モデルのデータは、それぞれ別個の
データとして作成し、扱いをそれぞれ独立した別個のデ
ータとして扱う。したがって、同一オブジェクトであっ
ても異なる複数の詳細度の表示モデルが必要な場合は、
複数の別個の表示モデルが送信されることになる。した
がって、詳細度の数が多いと同じオブジェクトであって
も表示モデルが複数個必要となるため、送信データが多
くなってしまうという欠点がある。しかし、必ずしも、
すべての詳細度の表示モデルを送信する必要はなく、ま
た、必要にせまられるとその要求される詳細度の表示モ
デルをオンデマンドに送信すればよい。また、1個の詳
細な表示モデルを送信し、あとはクライアント端末にお
いて、さまざまな詳細度の表示モデルを自動生成する手
法もある。この場合、分割数が少ないと、クライアント
端末において自動生成しなければならない異なる詳細度
の表示モデルの数が少なくなるため、同モデルの生成に
要する処理時間を軽減することが可能となる。その処理
時間が軽減された分、受信処理に割り振ることができる
ようになるため、伝送能力が低下した分の受信処理時間
の増大分を幾分か吸収することができる。分割数を増や
した場合、分割数を変更する直前の詳細度のオブジェク
トの表示モデルに変えて、低解像度の表示モデルに変更
することが可能となるため、変更前のオブジェクトのデ
ータサイズから変更後のデータサイズとの差分が、変更
後のオブジェクトのデータサイズを上回る場合は、送信
データ量を削減する効果があり、有効なLOD設定変更
といえる。しかし、分割数の増大は、モデルの詳細度を
細分することになる。細分するだけその分、同一オブジ
ェクトの表示モデルを余分に必要とするため、かえって
送信データが増えてしまう場合がある。また、ある一定
の数の分割数を実現しないと、すべてのデータが低解像
度となってしまうなど、見た目に違和感のある映像とな
ってしまう場合がある。このような場合は、ルール適用
にあたっては、表示品質の維持の観点から制限を設けて
おく。
【0081】ルール(3)は、各空間領域の領域サイズ
の変更により、ビュワーでレンダリングしなければなら
ないデータ量の低減量が、通信路の輻輳により低減した
単位時間あたりの送信データ量を上回ることができる場
合に適用する。このことにより、送信データ量、レンダ
リングする表示モデルのデータ量を削減する。図9にル
ール(3)を適用して図7に示した各空間領域の空間領
域サイズを変更する例を示す。図9は図7に比べて分割
領域Aが狭くなり、分割領域Cが広くなっている。これ
により、全体的なデータ容量を低減している。図7の分
割領域Aは点p,点a,点a’とから構成されて、各点
を結ぶ線が領域境界となる。また、分割領域Bは点
b’,点a’,点a,点bとから構成されて、各点を結
ぶ線が領域境界となる。図9は図7の分割領域Aの領域
境界aa’を視点位置方向に移動させて、分割領域Aを
点p,点a1,点a1’とにより構成された空間領域に
領域サイズを変更する。更に、図7の分割領域Bの領域
境界bb’を視点位置方向に移動させて、分割領域Bを
点a1’,点b1’,点b1,点a1により構成された
空間領域に領域サイズを変更する。このように、領域境
界を移動させたことによって領域サイズが変更になる場
合と、領域境界を移動させても領域サイズが変更されな
い場合がある。図10に領域境界を移動させても領域サ
イズが変更されない例を示す。図10では、領域境界a
a’を領域境界a2a2’に変更して分割領域Aの領域
サイズが変更になった分、領域境界bb’を領域境界b
2b2’に変更して、領域境界Aの領域サイズを変更し
ないように、領域境界を移動させている。つまり、領域
境界aa’を領域境界a2a2’に変更する場合に点a
2’a’aa2による領域サイズと点b2’b’bb2
による領域サイズが同じサイズであるということであ
る。また、図11のように、図5の視野角である送信オ
ブジェクト抽出領域角βを狭くして、別の視野角である
送信オブジェクト抽出領域角α(角β>角α)に変更し
て、分割領域A,B,Cの各領域サイズを変更してもか
まわない。ルール(3)の適用ではカバーしきれない場
合、特に、分割領域Aの最高詳細度で表示する予定であ
ったオブジェクトの領域が極端に狭まらないように、予
め、表示のさせ方(表示戦略)において、この細目を決
定しておく。すなわち、最高品質の空間エリアをどこま
で維持するか等である。この細目を考慮の上、ルール
(3)を適用して、目的とするデータ削減が実現できな
い場合、は、ルール(1)または(2)を適用する。ル
ール(1)を適用せずとも、多少の領域を変更すること
で伝送能力の変化による送信するデータ量の変化に対応
できるのであれば、このルール(3)により対応する。
このルール(3)の適用により変更された詳細度は、振
り返る等の動作により前に表示対象となった3次元オブ
ジェクトが再び表示されるときに、初期設定のLODに
戻す。この場合、前回の送信オブジェクトデータとして
用意したオブジェクトデータの中で不足しているオブジ
ェクトデータは、オブジェクト情報記憶部30からダウ
ンロードする。また、伝送能力の劣化状況に応じてもル
ールの適用を変更する必要がある。例えば、領域の詳細
度を変更するルール(1)の適用によるデータのリダク
ション効果、及び調整範囲と、ルール(3)の適用によ
るデータのリダクション効果、及びオブジェクトデータ
のデータ量の調整範囲とは、あきらかに異なる。ルール
(1)は、分割したある領域内のすべてのオブジェクト
の詳細度を変更するため、詳細度を変更することによる
表示モデルのデータ量の削減量は、ルール(3)の適用
による領域サイズの変更による表示モデルのデータ容量
の削減量よりはるかに大きくなる。ルール(1)を適用
することによる表示モデルのデータ量の微調整は、ルー
ル(3)の適用に比べてはるかに困難といえる。ルール
(3)では、領域境界を移動させた範囲が調整範囲とな
る。例えば、図10では、斜線で示した領域(点a’,
a2’,a2,a)が調整範囲となる。しかし、ルール
(1)を適用する場合は、分割領域Aの領域全体が調整
範囲となる。ルール(3)では、各区分領域の境界の移
動のさせ方によって、自在にオブジェクトの表示モデル
のデータ量の削減量を変更することができる。よって、
リダクションしなければならないデータ量に応じて取る
べきルールを決定する必要がある。また、調整範囲につ
いても、ルール(1)は分割領域単位でしか変更できな
いが、ルール(3)では、ごく限られた部分領域におい
て詳細度を変更することができるため、ルール(1)に
比べてルール(3)の方が、変更データ量は小さくなる
が自由に変更を加えることが可能である。しかし、ルー
ル(1)は、ルール(3)に比べて、ある領域の詳細度
の設定を変更するだけて、広域の表示モデルのデータ量
の削減を大規模に行うことが可能となる。これらのルー
ルを適用する基本は、あくまでも、輻輳が無い状況であ
らかじめ決めた表示仕様の実現であり、これから極端に
逸脱するようなルールの適用は避けなければならない。
これはルール適用にあたっての制約条件として具備させ
る。
【0082】図12にルール適用手順を示す適用手順設
定ルールの例を示す。図4のLOD設定ルール変更管理
部1013は、図12に示したルールを記憶して、これ
らのルールの実行管理を行なう。LOD設定ルール変更
管理部1013は、微小な調整の場合はルール(3)を
用い、大きな調整はルール1、を用いる。さらに調整量
が大きい場合は、ルール2を適用する、というように管
理を行う。LOD設定ルール変更管理部1013は、ル
ール(1)から(3)を適用する為に、予め第一のレベ
ルと第二のレベルを設定、記憶しておく。ここでは第一
のレベル、第二のレベルを、通信路の伝送能力の変化量
と比較する。このため、第一のレベル、第二のレベル
は、輻輳状態のない通信路において3次元オブジェクト
データを送信する場合を想定したオブジェクトの詳細度
を維持できる伝送能力の下限値と上限値とから設定した
値である。通信路の利用可能伝送能力の変化に応じて、
同変化量が第一レベルのある一定値以下である(変化量
が比較的小さい)場合は、領域の分割数、各分割領域内
オブジェクトの詳細度は変更しないが、各分割領域の設
定領域サイズを変更することにより上記LOD設定を変
更し(ルール(3)の適用)、同変化量が第一レベルの
ある一定値以上第二レベルのある一定値未満である場合
は、領域の分割数、領域サイズは不変とし、各領域に割
り当てられたオブジェクトの詳細度を領域単位で変更す
ることにより上記LOD設定を変更し、(ルール(1)
の適用)同変化量が第二レベル以上である(変化量が大
きい)場合は、領域の区分数を変更して、各領域にあら
ためて詳細度を再設定する(ルール(2)の適用)こと
により上記LOD設定を変更するように、LOD設定変
更ルールを適用することを示したものである。また、第
一レベル、第二レベルの一定値は、視界内のオブジェク
トの空間疎密度、または、時々刻々変化する現在利用可
能な通信路の通信速度、または、視点移動速度に応じて
動的に設定し直すという処理も合わせて、LOD設定ル
ール変更管理部1013において行う。
【0083】次に、上記3次元データ送信表示装置にお
いて、通信路の輻輳状況が変化して利用可能伝送能力
(通信速度)が低下した場合に、クライアント端末の表
示部23における3次元空間の表示映像の切替えフレー
ムレートを劣化させず、しかも、表示品質を極力落とす
こと無く、上記LOD制御部11が低下した伝送能力に
応じて、予め定められた表示のためのLODの設定を適
宜変更する動作について説明する。
【0084】通信路の利用可能伝送能力が想定速度であ
る場合の、LOD設定は、予め想定した通信路の伝送能
力を用いて、クライアント端末において指定されたフレ
ームレートで3次元空間をレンダリングすることがで
き、しかも表示されるべきオブジェクトの抜けが極力少
なくなるように設定されたLODである。どのオブジェ
クトを、どのような詳細度で表示するかという規則、す
なわち、LOD設定規則を適用することにより、オブジ
ェクトの詳細度を適宜調整して、常にレンダリング時に
表示しなければならないオブジェクトのデータ量をある
指定された(目標LODを実現するためのみに要するデ
ータサイズ)最大サイズ以下になるよう調整する。LO
Dルールは3次元空間内のオブジェクトのデータ密度か
ら予め計算して3次元空間を構成するエリアごとに、設
定しておく。このようなLODルールを使えば、常に1
シーンを構成するのに必要なデータ量を上記最大サイズ
以下に抑えることが可能となる。ただし、上記最大サイ
ズが、空間のオブジェクトが存在するデータ量にくらべ
て、著しく小さい場合は、粗く表示品質の悪い映像とな
ってしまう。予め利用する通信路の伝送能力を想定し
て、LODルールを3次元空間を構成するエリアの部分
サブエリアごとに設定しておけば、伝送能力が劣化しな
い限り、予定したフレームレートで予定した表示品質を
実現することができる。
【0085】このようにして予め決定したLOD設定ル
ールを、利用可能伝送能力の変動に応じて、適宜動的に
変更することにより、利用可能伝送能力が変動する通信
路を経由して、サーバからデータを、ダウンロードしな
がら、クライアント端末で表示するシステムにおいて、
極力予め予定したフレームレートで、予定した表示品質
をベストエフォートではあるが実現しようとする処理方
式(動作)について説明する。
【0086】図2に、3次元空間を構成する3次元オブ
ジェクトを送信するサーバ10と、サーバと有線または
無線の通信路40を介して接続され、サーバ10から送
信された3次元オブジェクトを受信し表示するクライア
ント端末20からなる3次元空間データ送信表示装置の
例が示してある。今、通信路40の輻輳状況が悪化し、
現在の利用可能伝送能力が想定利用可能伝送能力より遅
くなったとする。直ちに、サーバ10のLOD制御部1
1の伝送能力判定部100において、現在利用可能な通
信路の伝送能力が遅くなったことが検出される(S1、
伝送能力判定ステップ)。伝送能力判定部100におい
て同伝送能力の下落が確認されると(S2、伝送能力判
定ステップ)、直ちに伝送能力判定部100は、LOD
設定ルール変更部101に、利用可能伝送能力が下落し
たことを通知する(S3、LOD設定ルール変更ステッ
プ)。LOD設定ルール変更部101は、受け取った利
用可能伝送能力の変化量に応じて、同変化量が第一レベ
ルのある一定値以下である場合は(S4、LOD設定ル
ール変更管理ステップ)、領域の分割数、各分割領域内
オブジェクトの詳細度は変更しないが、各分割領域の設
定領域サイズを変更することにより上記LOD設定を変
更するように、分割領域設定変更部1011に指示を出
す(S5、LOD設定ルール変更ステップ、ルール
(3))。分割領域設定変更部1011は、受け取った
指示にしたがって、伝送能力の下落により低下する単位
時間あたりに伝送することのできるオブジェクトデータ
の低下量に相当する送信データの削減を、上記各領域の
空間領域サイズを変更することにより、実現しようとす
る(S6、分割領域設定変更ステップ)。例えば、図1
0に示すように図7に示した領域境界を変更する。図1
0に示すように、詳細度の高い分割領域A,Bの領域サ
イズを狭めて、低詳細度の領域を増やすように領域境界
aa’,bb’をa2a2’、b2b2’に変更する。
このことにより、送信するオブジェクトのデータサイズ
を小さくして、単位時間当たりに伝送しなければならな
いオブジェクトのデータサイズを低減することができ
る。領域境界を移動させることにより、微少なデータ量
の変更が容易に行える。
【0087】また、伝送能力の下落した変化量が第一レ
ベルのある一定値以上第二レベルのある一定値未満であ
る場合は(S7、LOD設定ルール変更管理ステッ
プ)、領域の分割数、領域サイズは不変とし、各領域に
割り当てられたオブジェクトの詳細度を領域単位で変更
することにより上記LOD設定を変更するように、詳細
度設定変更部1012に指示する。(S8、LOD設定
ルール変更ステップ、ルール(1)) 各領域で表示するオブジェクトの詳細度を変更すること
により、領域単位で表示に必要となるオブジェクトのデ
ータサイズを低減する(S9、詳細度設定変更ステッ
プ)。同手法は、領域単位で変更を行うため、詳細度を
変更することによる送信データの低減量は、上記ルール
(3)を適用する場合に比べてはるかに大きくなる。ま
た、データ量の低減量は、伝送能力の下落分に合わせる
ことは難しく、極力下落量に近くなるような詳細度の変
更を行う。しかしながら、オブジェクトの各種詳細度の
表示モデルとして提供されているオブジェクトモデルの
データサイズは、連続ではなく段階的であるため、下落
量を超えるが極力下落量に近くなるような詳細度を選択
する。したがって、下落量をはるかに上回ってしまう場
合が発生することがある。しかし、詳細度の設定値を変
更するだけであるため、変更処理のための負荷は分割領
域設定変更部1011より軽微であるというメリットが
ある。
【0088】また、同変化量が第二レベル以上である場
合は、領域の区分数を変更して、各領域にあらためて詳
細度を再設定することにより(LOD設定ルール変更管
理ステップ)上記LOD設定を変更するように、分割数
設定変更部1010に指示を出す(S10、LOD設定
ルール変更ステップ、ルール(2))。分割数が多いほ
ど、その表示のために必要なオブジェクトの表示モデル
の数が多くなる。表示の際のデータ量は、そのときどき
において、最小な規模のデータサイズでの表示ができる
ため、表示のために要する処理時間を低減し、フレーム
レートを維持することが容易となる。しかし、送信しな
ければならないオブジェクトの表示モデルの数が増える
ために結果として、送信しなければならないオブジェク
トのデータサイズが多くなってしまうというデメリット
がある。そこで、極端に伝送能力が下落してしまった場
合は、データの送出量を大幅に抑える必要があるため、
同一オブジェクトに対する、表示モデルの送信する個数
を低減することを主なねらいとして、送信データ量を低
減させる。通信量の下落の程度に応じて、分割数を決定
し、領域境界、詳細度を予め定められたルールに従って
決定する(S11、分割数設定変更ステップ)。予め定
められたルールでは、表示させたときに違和感なく自然
に見えるような、詳細度の設定、領域境界の設定方法を
明記しておく。このルールに記述された方法に基づいた
範囲内で自由に、領域境界、詳細度を設定する。
【0089】また、第一レベル、第二レベルの一定値
は、視界内のオブジェクトの空間疎密度に応じて動的に
設定し直すという処理も合わせてLOD設定ルール変更
部101において行う。表示領域内に存在するオブジェ
クトのデータ総量が、利用可能伝送能力に比して少ない
領域では、少々下落してもLODの設定を変更する必要
がなく、また、他の領域では、分割数設定変更部101
0によるLODの変更を行う必要があっても、当領域で
は、分割領域設定変更部1011による変更で十分対処
できる場合がある。したがって、表示しようとする空間
の疎密状況と想定伝送能力から第一レベル、第二レベル
の一定値を領域ごとに設定してもかまわない。また、時
々刻々変化する現在利用可能を伝送能力、視点移動速度
に応じて、第一レベル、第二レベルの一定値を領域ごと
に設定する。予め表示しようとする空間に存在するオブ
ジェクトを特定できないような空間である場合は、上記
第一レベル、第二レベルの一定値を固定的に設定するこ
とはできないため、動的に、表示しようとする空間の疎
密状況を検知して、検知した値に応じて第一レベル、第
二レベルの一定値を設定し直すことが必要となる。ま
た、視点を移動しなくても、時間と共に、表示しなけれ
ばならないオブジェクトのデータ量が変動するような場
合にも第一レベルと第二レベルの値を変更する。
【0090】上記した図5のように、分割領域は、視点
位置Pを中心に送信オブジェクト抽出領域角βと距離R
3とによりなる点P,c,c’の3次元仮想空間領域を
分割して生成した。しかし、図14のように、送信オブ
ジェクト抽出領域を点c3,c,c’c3’とにより
構成される空間領域として、分割領域Aを点a3,a,
a’a3’とにより構成される空間領域として、分割
領域Bを点b3,b,b’b3’と点a3,a,a’
a3’とにより構成される空間領域として、分割領域
Cを点c3,c,c’c3’と点b3,b,b’
3’とにより構成される空間領域としてもかまわない。
【0091】図13に示す処理手順を実行する3次元仮
想空間データ送信方法をコンピュータに実行させる為の
プログラムをサーバ10の記憶部に記憶させておいて、
このプログラムを実行することによって、上記図13の
手順をLOD設定ルール変更管理部1013に動作させ
てサーバ10からクライアント端末20に送信する3次
元オブジェクトデータのデータ量を調整する。
【0092】この実施の形態1で説明した3次元空間を
構成する3次元オブジェクトを送信するサーバと、サー
バと有線または無線の通信路を介して接続され、サーバ
から送信された3次元オブジェクトを受信し表示するク
ライアント端末からなる3次元空間データ送信表示装置
は、クライアント端末の視点位置からの距離に応じて3
次元仮想空間を動的に複数の領域に分割し、各領域毎に
表示するオブジェクトの詳細度を同視点位置からの距離
に応じて段階的に決定するLOD制御部を有し、上記L
OD制御部は、上記通信路の輻輳状況により時々刻々変
化する利用可能通信速度に応じて、動的に上記各領域に
おいて表示するオブジェクトの詳細度と上記領域の分割
数を変更し、上記サーバは、同変更に応じて送信するオ
ブジェクトの詳細度を動的に変更する。
【0093】また、上記LOD制御部は、上記通信路の
輻輳状況により時々刻々変化する利用可能通信速度に応
じて、上記分割した各々の領域の設定空間サイズ、領域
境界を動的に変更し、上記サーバは、同変更に応じて送
信するオブジェクトの詳細度を動的に変更する。
【0094】また、上記LOD制御部は、通信路の現時
点の利用可能な伝送能力を判定する伝送能力判定部と、
視点位置に応じて動的に決定される上記同一領域内では
同一詳細度のオブジェクトデータを表示モデルとする上
記領域の分割数と上記領域の設定空間サイズと各領域内
でのオブジェクトの表示モデルの詳細度を、計測された
時々刻々変化する伝送能力に応じて、クライアント端末
の表示部での表示の切替えフレームレートが劣化しない
ように適宜動的に変更するLOD設定ルール変更部とを
備える。
【0095】また、上記LOD設定ルール変更部は、上
記領域分割数を通信路の時々刻々変化する伝送能力に応
じて変更する分割数設定変更部と、上記分割領域サイズ
を通信路の伝送能力に応じて変更する分割領域設定変更
部と、上記各分割領域内において表示するオブジェクト
の段階的な詳細度を通信路の伝送能力に応じて変更する
詳細度設定変更部とを備えて、送信対象空間の3次元オ
ブジェクトの上記空間オブジェクト密度に応じて、分割
数、分割領域サイズ、各分割領域の詳細度の変更量を決
定する。
【0096】また、上記LOD設定ルール変更部は、通
信路で利用可能な最速の通信速度において設定された最
適な表示を実現するLOD設定をベースとして、通信路
の利用可能伝送能力の変化に応じて、変化量が第一レベ
ルのある一定値以下である場合は、領域の分割数、各分
割領域内オブジェクトの詳細度は変更しないが、各分割
領域の設定領域サイズを変更することにより上記LOD
設定を変更し、変化量が第一レベルのある一定値以上第
二レベルのある一定値未満である場合は、領域の分割
数、領域サイズは不変とし、各領域に割り当てられたオ
ブジェクトの詳細度を領域単位で変更することにより上
記LOD設定を変更し、変化量が第二レベル以上である
場合は、領域の分割数を変更して、各領域にあらためて
詳細度を再設定することにより上記LOD設定を変更
し、第一レベル、第二レベルの一定値は、視界内のオブ
ジェクトの空間疎密度に応じて動的に再設定するLOD
設定ルール変更管理部を備える。
【0097】この実施の形態1では、クライアント端末
の視点位置からの距離に応じて3次元仮想空間を動的に
複数の領域に分割し、各領域毎に表示するオブジェクト
の詳細度を同視点位置からの距離に応じて段階的に決定
するLOD設定ステップと、上記通信路の輻輳状況によ
り時々刻々変化する利用可能通信速度に応じて動的に上
記各領域において表示するオブジェクトの詳細度と上記
領域の分割数を変更するLOD設定ルール変更ステップ
とを有する3次元空間データ送信方法によって、送信す
る3次元オブジェクトデータのデータ量を調整する。
【0098】また、上記通信路の輻輳状況により時々刻
々変化する利用可能通信速度に応じて、上記各々の領域
の設定空間サイズ、領域境界を動的に変更して、同変更
に応じて送信するオブジェクトの詳細度を動的に変更す
る分割領域設定変更ステップを有する3次元空間データ
送信方法によって、送信する3次元オブジェクトデータ
のデータ量を調整する。
【0099】また、3次元空間データ送信方法の上記L
OD設定ステップは、通信路の現時点の利用可能な伝送
能力を判定する伝送能力判定ステップと、視点位置に応
じて動的に決定される上記同一領域内では同一詳細度の
オブジェクトデータを表示モデルとする上記領域の分割
数と上記領域の設定空間サイズと各領域内でのオブジェ
クトの表示モデルの詳細度を、計測された時々刻々変化
する伝送能力に応じて、クライアント端末の表示部での
表示の切替えフレームレートが劣化しないように適宜動
的に変更するLOD設定ルール変更ステップとを有す
る。
【0100】また、3次元空間データ送信方法の上記L
OD設定ルール変更ステップは、上記領域分割数を通信
路の時々刻々変化する伝送能力に応じて変更する分割数
設定変更ステップと、上記分割領域サイズを通信路の伝
送能力に応じて変更する分割領域設定変更ステップと、
上記各分割領域内において表示するオブジェクトの段階
的な詳細度を通信路の伝送能力に応じて変更する詳細度
設定変更ステップとを有して、送信対象空間の3次元オ
ブジェクトの上記空間オブジェクト密度に応じて、分割
数、分割領域サイズ、各分割領域の詳細度の変更量を決
定する。
【0101】また、3次元空間データ送信方法の上記L
OD設定ルール変更ステップは、通信路で利用可能な最
速の通信速度において設定された最適な表示を実現する
LOD設定をベースとして、通信路の利用可能伝送能力
の変化に応じて、変化量が第一レベルのある一定値以下
である場合は、領域の分割数、各分割領域内オブジェク
トの詳細度は変更しないが、各分割領域の設定領域サイ
ズを変更することにより上記LOD設定を変更し、変化
量が第一レベルのある一定値以上第二レベルのある一定
値未満である場合は、領域の分割数、領域サイズ、領域
境界は不変とし、各領域に割り当てられたオブジェクト
の詳細度を領域単位で変更することにより上記LOD設
定を変更し、変化量が第二レベル以上である場合は、領
域の分割数を変更して、各領域にあらためて詳細度を再
設定することにより上記LOD設定を変更し、第一レベ
ル、第二レベルの一定値は、視界内のオブジェクトの空
間疎密度に応じて動的に決定するLOD設定ルール変更
管理ステップを有する。
【0102】この実施の形態1では、クライアント端末
の視点位置からの距離に応じて3次元仮想空間を動的に
複数の領域に分割し、各領域毎に表示するオブジェクト
の詳細度を同視点位置からの距離に応じて段階的に決定
するLOD設定ステップと、上記通信路の輻輳状況によ
り時々刻々変化する利用可能通信速度に応じて動的に上
記各領域において表示するオブジェクトの詳細度と上記
領域の分割数を変更する分割数設定変更ステップを有す
るコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録した3
次元空間データ送信方法を実行する。
【0103】また、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録されたコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録した3次元空間データ送信方法は、上記通信
路の輻輳状況により時々刻々変化する利用可能通信速度
に応じて、上記各々の領域の設定空間サイズ、領域境界
を動的に変更して、同変更に応じて送信するオブジェク
トの詳細度する分割領域設定変更ステップを有する。
【0104】また、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録されたコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録した3次元空間データ送信方法の上記LOD
設定ステップは、通信路の現時点の利用可能な伝送能力
を判定する伝送能力判定ステップと、視点位置に応じて
動的に決定される上記同一領域内では同一詳細度のオブ
ジェクトデータを表示モデルとする上記領域の分割数と
上記領域の設定空間サイズ、領域境界と各領域内でのオ
ブジェクトの表示モデルの詳細度を、計測された時々刻
々変化する伝送能力に応じて、クライアント端末の表示
部での表示の切替えフレームレートが劣化しないように
適宜動的に変更するLODルール設定変更ステップとを
有する。
【0105】また、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録されたコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録した3次元空間データ送信方法の上記LOD
設定ルール変更ステップは、上記領域分割数を通信路の
時々刻々変化する伝送能力に応じて変更する分割数設定
変更ステップと、上記分割領域サイズ、領域境界を通信
路の伝送能力に応じて変更する分割領域設定変更ステッ
プと、上記各分割領域内において表示するオブジェクト
の段階的な詳細度を通信路の伝送能力に応じて変更する
詳細度設定変更ステップとを有して、送信対象空間の3
次元オブジェクトの疎密に応じて、分割数、分割領域サ
イズ、各分割領域の詳細度の変更量を決定する。
【0106】また、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録されたコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録した3次元空間データ送信方法の上記LOD
設定ルール変更ステップは、通信路で利用可能な最速の
通信速度において設定された最適な表示を実現するLO
D設定をベースとして、通信路の利用可能伝送能力の変
化に応じて、変化量が第一レベルのある一定値以下であ
る場合は、領域の分割数、各分割領域内オブジェクトの
詳細度は変更しないが、各分割領域の設定領域サイズを
変更することにより上記LOD設定を変更し、変化量が
第一レベルのある一定値以上第二レベルのある一定値未
満である場合は、領域の分割数、領域サイズ、領域境界
は不変とし、各領域に割り当てられたオブジェクトの詳
細度を領域単位で変更することにより上記LOD設定を
変更し、変化量が第二レベル以上である場合は、領域の
分割数を変更して、各領域にあらためて詳細度を再設定
することにより上記LOD設定を変更し、第一レベル、
第二レベルの一定値は、視界内のオブジェクトの上記空
間オブジェクト密度に応じて動的に決定するLOD設定
ルール変更管理ステップを有する。
【0107】実施の形態2.この実施の形態2では、上
記3次元空間送信表示装置が扱う上記3次元空間が、予
め空間内に存在する3次元オブジェクトを特定できない
空間を含む場合において、通信路の通信状況が変化して
利用可能伝送能力が変化した場合の、LODの設定変更
する手法について説明する。予め空間内に存在する3次
元オブジェクトを特定できない空間とは、例えば表示し
ようとする空間が、不特定な時間に、不特定な場所に、
自由にオブジェクトが出現したり消滅するような場合を
含む空間である。
【0108】図15は、実施の形態2に係る3次元空間
データ送信表示装置の機能ブロック図である。図15で
示す、15以外の構成要素は、実施の形態1で説明した
図2に示した構成要素の有する機能と同等の機能を有す
るものとする。15は、要求に応じて指定された表示し
ようとする3次元空間領域に存在するオブジェクトの存
在状況、すなわち、単位空間当たりに存在するオブジェ
クトのデータ容量(空間オブジェクト密度)を算出する
空間オブジェクト密度算出部である。実施の形態1で
は、表示しようとする空間に存在するオブジェクトは、
予め分かっており、しかも変化しないことが前提となっ
ている。したがって、上記装置を稼動させる以前に、予
め空間オブジェクト密度を算出しておき、データベース
化しておくことが可能である。データベース化して実行
時に参照するだけでよい。しかし、表示しようとする空
間が、不特定な時間に、不特定な場所に、自由にオブジ
ェクトが出現したり消滅するような場合は、予め、表示
しようとする空間に存在するオブジェクトを特定するこ
とができないという問題がある。そこで、表示しようと
する空間に対して適宜、オブジェクトの存在する空間オ
ブジェクト密度を計算して得る必要がある。このような
空間オブジェクト密度を空間オブジェクト密度算出部1
5において算出する。LOD制御部11は、この空間オ
ブジェクト密度算出部15の算出した空間オブジェクト
密度に基づいて、ベースとする、すなわち、通信路40
の利用可能伝送能力が想定した伝送能力である場合のL
OD(分割対象とする3次元空間領域の分割数、分割し
た空間領域単位の詳細度の決定)の設定を行う。この設
定されたLODであれば、クライアント端末において指
定された表示の切替えフレームレートと表示品質を維持
することが可能である。通信路40の伝送能力が変化し
た場合は、実施の形態1で行った処理方式にてLODの
設定が変更される。
【0109】この実施の形態2で説明した3次元空間デ
ータ送信表示装置は、上記3次元空間送信表示装置が扱
う上記3次元空間が、予め空間内に存在する3次元オブ
ジェクトを特定できない空間を含む場合において、上記
LOD制御部が、上記3次元空間内のオブジェクトの存
在状況を監視し、必要に応じて指定された領域の単位空
間当たりに存在するオブジェクトデータサイズである空
間オブジェクト密度を算出する空間オブジェクト密度算
出部を備え、上記オブジェクト密度算出部から表示しよ
うとする空間オブジェクト密度を入手し、入手した空間
オブジェクト密度とクライアント端末の視点位置からの
距離に応じて3次元仮想空間を動的に複数の領域に分割
し、各領域毎に表示するオブジェクトの詳細度を同視点
位置からの距離に応じて段階的に決定する。
【0110】また、上記3次元空間送信表示装置が扱う
上記3次元空間が、予め空間内に存在する3次元オブジ
ェクトを特定できない空間を含む場合、3次元空間デー
タ送信方法の上記LOD設定ステップは、上記3次元空
間内のオブジェクトの存在状況を監視し、必要に応じて
指定された領域の単位空間当たりに存在するオブジェク
トデータサイズである空間オブジェクト密度を算出する
空間オブジェクト密度算出ステップと、上記オブジェク
ト密度算出ステップにおいて表示しようとする空間オブ
ジェクト密度を入手し、入手した空間オブジェクト密度
とクライアント端末の視点位置からの距離に応じて3次
元仮想空間を動的に複数の領域に分割し、各領域毎に表
示するオブジェクトの詳細度を同視点位置からの距離に
応じて段階的に決定するステップを有する。
【0111】また、上記3次元空間が、予め空間内に存
在する3次元オブジェクトを特定できない空間を含む場
合において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記
録されたコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録した3次元空間データ送信方法の上記LOD設定ス
テップは、上記3次元空間内のオブジェクトの存在状況
を監視し、必要に応じて指定された領域の単位空間当た
りに存在するオブジェクトデータサイズである空間オブ
ジェクト密度を算出する空間オブジェクト密度算出ステ
ップと、上記オブジェクト密度算出ステップにおいて表
示しようとする空間オブジェクト密度を入手し、入手し
た空間オブジェクト密度とクライアント端末の視点位置
からの距離に応じて3次元仮想空間を動的に複数の領域
に分割し、各領域毎に表示するオブジェクトの詳細度を
同視点位置からの距離に応じて段階的に決定するステッ
プを有する。
【0112】実施の形態3.この実施の形態3では、上
記3次元空間送信表示装置が扱う上記3次元空間が、景
観の外観を構成する3次元オブジェクトからなる景観オ
ブジェクトと、上記景観オブジェクトにより構成された
3次元空間をウォークスルーする複数のアバターオブジ
ェクトから構成される場合において、通信路の通信状況
が変化して利用可能伝送能力が変化した場合のLODを
設定変更する場合について説明する。
【0113】上記3次元空間の場合、アバターオブジェ
クトが増加することにより、表示空間のオブジェクトの
空間オブジェクト密度が大きくなるために、送信データ
が増大した場合は、アバターオブジェクトに対して、よ
り強力なリダクション効果がでるようなLODの設定を
行うように、実施の形態1で示した手法を適用する。ア
バターオブジェクトに対するLODの設定と警官オブジ
ェクトに対するLODの設定は別々に行う。このため、
アバターオブジェクトが予想以上に増加しても、クライ
アント端末20では景観表示の品質を落とすこと無く同
3次元空間を表示することが可能となる。このように、
アバターオブジェクトと、景観オブジェクトにLODの
設定を別々にそれぞれのオブジェクトに適したLODの
設定を行う。すなわち、実施の形態1で示したLODの
設定変更手法(図12)を関係オブジェクトとそれぞれ
別個に適用することになる。データの低減量が空間オブ
ジェクトの増大分と同等かそれ以上であればよい。この
ような3次元空間を表示している最中に、通信路40で
利用できる伝送能力が変化した場合、伝送能力の悪化に
対するLODの設定変更を、アバターオブジェクトと景
観オブジェクトにはそれぞれ別個のLODの設定変更を
施す。このときのデータのリダクション総計(アバター
オブジェクトと景観オブジェクトに対してそれぞれ行っ
たLODの設定変更結果によるデータ削減量の総計)が
通信路の伝送能力の下落に対応するものであればよいこ
とになる。アバターオブジェクトと景観オブジェクトと
の存在比率、ユーザの要求、利用目的等に応じて、アバ
ターオブジェクトと景観オブジェクトのそれぞれに対し
て個別にLODの設定変更を実施する。LODの設定変
更は、すべて、実施の形態1で説明した手法によって行
う。
【0114】3次元オブジェクトデータに属性を設定
し、属性に応じてLODを設定する。属性は例えば上記
に説明したアバターオブジェクトと景観オブジェクトで
ある。
【0115】この実施の形態3で説明した3次元空間デ
ータ送信表示装置は、上記3次元空間が、景観の外観を
構成する3次元オブジェクトからなる景観オブジェクト
と、上記景観オブジェクトにより構成された3次元空間
をウォークスルーする複数のアバターオブジェクトから
構成される場合において、上記LOD制御部が、通信路
の輻輳状況の変化により変化する利用可能通信速度に応
じて、アバターオブジェクトのLODを変更するが景観
オブジェクトのLODは変更しない、または、アバター
オブジェクトと景観オブジェクトに対してそれぞれ異な
るLODの設定変更を行う。
【0116】また、上記3次元空間が、景観の外観を構
成する3次元オブジェクトからなる景観オブジェクト
と、上記景観オブジェクトにより構成された3次元空間
をウォークスルーする複数のアバターオブジェクトから
構成される場合において、3次元空間データ送信方法の
上記LOD設定ステップは、通信路の輻輳状況の変化に
より変化する利用可能通信速度に応じて、アバターオブ
ジェクトのLODを変更するが景観オブジェクトのLO
Dは変更しない。
【0117】また、上記3次元空間が、景観の外観を構
成する3次元オブジェクトからなる景観オブジェクト
と、上記景観オブジェクトにより構成された3次元空間
をウォークスルーする複数のアバターオブジェクトから
構成される場合において、コンピュータ読み取り可能な
記録媒体に記録されたコンピュータに実行させるための
プログラムを記録した3次元空間データ送信方法の上記
LOD設定ステップは、通信路の輻輳状況の変化により
変化する利用可能通信速度に応じて、アバターオブジェ
クトのLODを変更するが景観オブジェクトのLODは
変更しない。
【0118】実施の形態4.実施の形態1のLOD制御
部11は、同一領域内に存在するオブジェクトに対し
て、等しく同等のLODの設定を行うが、本実施の形態
4では、3次元オブジェクトデータにオブジェクトの属
性を有するようにしてオブジェクトの詳細度と上記領域
の分割数、領域サイズ、領域境界、をオブジェクト単位
あるいは、同種の属性を持つ複数のオブジェクト単位
に、個別に設定するLOD制御部について説明する。実
施の形態4で説明する3次元空間データ送信表示装置
は、図2に示した3次元空間データ送信表示装置と同じ
構成要素を持つものとする。
【0119】3次元空間を構成する3次元オブジェクト
は、一般的には、表示モデルが1個しかないものや、製
作者が自由に表示モデルの簡略化バージョンを作成して
いる場合が多く、画一的に決められた詳細度のレベルに
対し、相応しいと思われる詳細度のレベルを表示モデル
に対して割り振らなければならなくなる。そのため、本
来の想定している詳細度と表示されるモデルとの間に違
和感が発生することが考えられる。また、オブジェクト
の種類によって、表示のさせ方、特に詳細度の低減のさ
せ方を、それぞれ異なる固有の設定方法にてLODの設
定を行いたい場合がある。このような要求を実現するた
めには、本実施の形態4のLOD制御部では、実施の形
態1で行ったLODの設定変更手法を、個々のオブジェ
クト単位、あるいは、同種の属性を持つ複数のオブジェ
クトを単位として、それぞれ異なるLODの設定変更を
行う。図16にオブジェクト単位にLODを設定する例
を説明する。図16(1)は、オブジェクト1に対する
LODの設定を説明している。図16(2)は、オブジ
ェクト2に対するLODの設定を説明している。オブジ
ェクト1は、点P,C,C’で表わされる送信データ抽
出スコープ(送信オブジェクト抽出領域)を分割数が2
である為、分割領域A1とA2とに分割している。分割
する時の視点位置Pから分割領域A1の最遠点までの距
離はR1とし、視点位置Pから分割領域A2の最遠点ま
での距離はR2となるように分割する。また、詳細度の
レベルは、分割領域A1はレベル1、分割領域A2はレ
ベル3とする。一方、オブジェクト2は、点P,C,
C’で表わされる送信データ抽出スコープ(送信オブジ
ェクト抽出領域)を分割数が3である為、分割領域B1
とB2とB3とに分割している。分割する時の視点位置
Pから分割領域B1の最遠点までの距離はR3とし、視
点位置Pから分割領域B2の最遠点までの距離はR4と
し、視点位置Pから分割領域B3の最遠点までの距離は
R5となるように分割する。また、詳細度のレベルは、
分割領域B1はレベル1、分割領域B2はレベル2、分
割領域B3はレベル3とする。オブジェクト1と2とが
同じ3次元仮想空間に存在するような場合は、LOD制
御部11は、オブジェクト1と2それぞれに対して図1
6(1)、(2)に示した送信データ抽出スコープ(送
信オブジェクト抽出領域)を生成する。そして、それぞ
れの送信データ抽出スコープに基づいたLODで、クラ
イアント端末に送信する3次元オブジェクトデータを生
成する。
【0120】また、通信路40の伝送能力が変化した場
合も、オブジェクト1、2それぞれ個別のLODを変更
するルールを適用する。例えば、図12に示したルール
1から3を適用する為の条件である第一のレベルの値と
第二のレベルの値とをオブジェクト1とオブジェクト2
とでは異なる値を設定する。こうすることによって、オ
ブジェクト1と2とで、ルール1から3を適用する基準
を容易に変更することができ、それぞれのオブジェクト
の特徴や、ユーザの希望、利用目的を反映したLODの
設定変更を行なうことができる。また、3次元オブジェ
クトを構成する3次元オブジェクトデータに属性を示す
属性情報を設定する。例えば、オブジェクトの利用目的
を示す属性情報であると、同じ利用目的を持つ3次元オ
ブジェクトが同一3次元空間に存在する場合には、同一
の送信データ抽出スコープ内にこれら同じ属性を設定さ
れたオブジェクトが含まれて、異なる属性を設定された
オブジェクトについては、異なる送信データ抽出スコー
プが設定される。このため、クライアント端末におい
て、3次元仮想空間を表示した場合、同じ属性を設定さ
れたオブジェクトを違和感なく表示することができる。
個々のオブジェクト単位、あるいは、同種の属性を持つ
複数のオブジェクト単位に行ったLODの設定変更結果
の総計が、表示オブジェクトの増分と同等かそれ以上と
なるように、LODの設定変更を行う。
【0121】この実施の形態4で説明した3次元空間デ
ータ送信表示装置は、上記LOD制御部が、上記各領域
において表示するオブジェクトの詳細度と上記領域の分
割数、領域サイズ、領域境界、をオブジェクト単位ある
いは、同種の属性を持つ複数のオブジェクト単位に、個
別に設定する。
【0122】また、3次元空間データ送信方法の上記L
OD設定ステップは、上記各領域において表示するオブ
ジェクトの詳細度と上記領域の分割数、領域サイズ、領
域境界、をオブジェクト単位あるいは、同種の属性を持
つ複数のオブジェクト単位に、個別に設定するステップ
を有する。
【0123】また、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録された3コンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録した次元空間データ送信方法の上記LOD
設定ステップは、上記各領域において表示するオブジェ
クトの詳細度と上記領域の分割数、領域サイズ、領域境
界、をオブジェクト単位あるいは、同種の属性を持つ複
数のオブジェクト単位に、個別に設定するステップを有
する。
【0124】実施の形態5.本実施の形態5では、実施
の形態1で示したLOD制御部11が、視線方向から離
れるにしたがって詳細度を下げる比率を大きく設定し、
かつ、通信路の現在利用できる伝送能力または視点の移
動速度に応じて、詳細度を下げる比率を変更する動作に
ついて説明する。
【0125】実施の形態5の3次元空間データ送信表示
装置は、図2に示した3次元空間データ送信表示装置と
同じ構成であるものとする。実施の形態1では、LOD
制御部は、視点位置からの距離に応じて、オブジェクト
の詳細度を決定し、通信路の利用可能伝送能力、視点移
動速度の変化に応じて、詳細度を調整する方式であっ
た。したがって、調整が行われても、視点位置からの距
離が近いオブジェクトほど詳細度は高く、遠方ほど詳細
度は小さくなる。本実施の形態5のLOD制御部11で
は、実施の形態1の視点位置からの距離に基づく詳細度
の設定方式に替えて、視線方向からの乖離度に基づいて
詳細度を設定する方式(代替LOD設定方式と呼ぶ)、
あるいは、実施の形態1の距離に基づく詳細度の設定方
式に加えて、視線方向からの乖離度に基づいて詳細度を
設定する方式を併用する方式(併用LOD設定方式と呼
ぶ)を採用する。その他のLODの設定変更の仕方は実
施の形態1で示した通りである。したがって、利用可能
伝送能力が変化した場合や視点移動速度が変化した場合
のLOD設定の変更方式は、実施の形態1で示した方式
にて処理する。
【0126】代替LOD設定方式では、視線方向からの
乖離度の小さいオブジェクトほど詳細度を高く設定す
る。また、併用LOD設定方式では、視線方向からの乖
離度が小さいほど、視点位置からの距離が小さいほど、
オブジェクトの詳細度を高く設定する。さらに、同乖離
度の大きさにしたがって詳細度を下げる比率の大きさ
を、通信路の利用可能伝送能力が小さいほど、視点移動
速度が大きいほど、大きくするように、オブジェクトの
詳細度を設定する。図17、18は、視点位置との距離
と視線乖離度を併用して分割した分割領域を示す図であ
る。図17において、斜線で示した分割領域Dは、視点
からの距離がR1とR2との間にあり、視線乖離度がΘ
の分割領域である。図18の点a’,e,d,b’とか
らなる分割領域Eと、点a,b,g,fとからなる分割
領域Eとは、分割領域Dと視点位置からの距離はR1と
R2との間にあり、これらの領域に含まれる3次元オブ
ジェクトの詳細度は、実施の形態1では同じ詳細度にな
る。但し、分割領域Eの視線方向への乖離度はβ/2で
あり、β/2はΘよりも大きい。このため、代替LOD
設定方式および併用LOD設定方式では、分割領域Dに
含まれる3次元オブジェクトの詳細度を、点a’,e,
d,b’とからなる分割領域Eと、点a,b,g,fと
からなる分割領域Eとに含まれる3次元オブジェクトの
詳細度よりも、高くなるように設定する。
【0127】この実施の形態5で説明した3次元空間デ
ータ送信表示装置は、視線方向に近い位置に存在するオ
ブジェクトほど詳細度を高く設定するLOD制御部を有
し、通信路の現在利用できる通信速度または視点の移動
速度に応じて、視線方向から離れるにしたがって詳細度
を下げる比率を大きく設定する。
【0128】また、上記LOD制御部において、視点の
移動速度に応じて、視線方向から離れるにしたがって詳
細度を下げる比率を大きく設定する比率変更部を有す
る。
【0129】また、視線方向に近い位置に存在するオブ
ジェクトほど詳細度を高く設定するLOD設定ステップ
と、通信路の現在利用できる通信速度または視点の移動
速度に応じて、視線方向から離れるにしたがって詳細度
を下げる比率を大きく設定する比率変更ステップを有す
る3次元空間データ送信方法によって、送信する3次元
オブジェクトデータのデータ量を調整する。
【0130】また、3次元空間データ送信方法の上記L
OD設定ステップは、通信路の現在利用できる通信速度
または視点の移動速度に応じて、視線方向から離れるに
したがって詳細度を下げる比率を大きく設定する比率変
更ステップを有する。
【0131】実施の形態6.実施の形態6ではオブジェ
クトを構成するポリゴンデータとテクスチャデータとに
着目して、関係のあるテクスチャデータがまとめられて
1つのテクスチャファイルが構成され、そのテクスチャ
ファイルがマッピングされるポリゴンデータにより構成
される3次元オブジェクトを、サーバ10からクライア
ント端末20にデータを送信する最小送信データ単位と
する。1つのテクスチャファイルに含まれているテクス
チャデータは、一般的に複数のポリゴンデータにマッピ
ングしている。この場合、ポリゴン単位にオブジェクト
を分割することは、基本的に、不可能である。もし、無
理に分割するのであれば、テクスチャデータを切り出し
て、分割しようとするオブジェクトにマッピングし直す
ことになる。しかし、1つのテクスチャファイルがマッ
ピングされている複数のポリゴンを1まとまりにして最
小送信データ単位とすることは容易に実現できる。さら
に、1つのテクスチャファイルがマッピングされている
ポリゴンデータを有する3次元オブジェクト単位に送信
オブジェクト抽出領域を設定するとともに、LODの設
定を行う。そして、通信路の伝送能力の変化や視点の移
動速度の変化や、オブジェクトデータの密度の変化によ
りLODの設定を変更する場合も1つのテクスチャファ
イルがマッピングされているポリゴンデータを有する3
次元オブジェクト単位に行う。
【0132】この実施の形態6で説明した3次元空間デ
ータ送信表示装置は、1個のまとまりのあるテクスチャ
データがマッピングされたポリゴンにより構成された3
次元形状オブジェクトを単位として送信対象空間データ
を細分し、同3次元形状オブジェクトまたは1個のまと
まりのある同テクスチャデータを送信オブジェクトの最
小単位とすることを特徴とする。
【0133】実施の形態7.上記実施の形態1から6で
は3次元オブジェクトデータの詳細度を通信路の伝送能
力の変化に応じて変更して、サーバからクライアント端
末に送信する送信データ量を調整した。この実施の形態
7ではさらに、3次元オブジェクトデータに優先度を示
す優先度情報を設定して、詳細度のほかに優先度を変更
することによっても、送信データ量を調整する例を説明
する。
【0134】実施の形態7における3次元空間データ送
信表示装置は図2に示す機能ブロック図と同じ構成要素
を有するものとする。ただし、LOD制御部11は、図
19に示す構成要素を更に有するものとする。図19に
おいて、LOD制御部11は、1020の静的優先度設
定部、1021の動的優先度設定部、1022の送信優
先度設定部を備える。静的優先度設定部1020、動的
優先度設定部1021、送信優先度設定部1022のそ
れぞれの機能は後で説明する。
【0135】始めに、優先度の種類を説明する。表示オ
ブジェクトの外観的形状に基づく視認性を向上させる度
合いに応じて定めた静的優先度と、ユーザの要求、利用
目的に応じて動的に定めた動的優先度と、静的優先度と
動的優先度とによって、表示オブジェクトの送信する必
要性、リアルタイム性を示す送信優先度を視点移動速度
に応じて設定する。動的優先度は、視点位置とオブジェ
クトとの距離が小さい程、また、視線方向ベクターと視
点位置から表示オブジェクトに向かう方向ベクターとの
なす角(視線乖離度)が小さい程、優先度を大きく設定
する。送信優先度は、視点移動速度が大きくなるにした
がって、静的優先度が小さいオブジェクトほどより優先
度を小さく設定する。例えば、動的優先度の大きいオブ
ジェクト(視点位置からの距離が小さいオブジェクト、
視線方向からの乖離度の小さいオブジェクト)であって
も、静的優先度が小さいオブジェクトは視認性が低いた
め、通信路40の伝送能力が悪化すればする程、空間オ
ブジェクトの疎密状況が密になる程、視点移動速度が大
きくなればなる程、送信優先度をより小さく設定する。
【0136】図5に示したような送信データ抽出領域
(以下送信データ抽出スコープと呼ぶ)を用いて、視点
位置を基準とした3次元空間を、視点移動速度、通信路
の利用可能伝送能力、空間オブジェクトの疎密状況に応
じて、動的に複数の領域に分割した各分割領域毎に、送
信する3次元オブジェクト(送信或いは、表示オブジェ
クト)の優先度と詳細度を設定し直して、同送信オブジ
ェクトの送信するデータが、送信するときの通信路の状
況に応じて送信可能な送信データ総量以下になるように
調整する。LOD設定の原則は、視点と表示オブジェク
トの距離と視線乖離度に応じて、遠方ほど視線方向から
離れるほど粗くなるように表示オブジェクトの詳細度を
設定する。
【0137】実施の形態1と同じように、LOD制御部
11は、視点移動速度や利用可能伝送能力が変化した場
合は、同変化に応じて、3次元空間の分割数、分割領域
サイズ、分割領域境界を適宜変更し、各分割領域におい
て選択する表示オブジェクトのLOD(詳細度)を変更
する。そしてさらに、表示オブジェクトの優先度も、視
点移動速度や利用可能伝送能力が変化した場合に、同変
化に応じて3次元空間の分割数、分割領域サイズ、分割
領域境界を適宜変更する。そして、各分割領域において
オブジェクト抽出部12が選択する表示オブジェクトの
優先度も変更する。
【0138】視点移動速度が速くなったり、利用可能伝
送能力が悪化した場合に、LODの設定を変更して、単
位時間当たりに送信するデータ量を低減する手法につい
て説明する。送信データ量を低減するためのLOD設定
を変更するルールは、例えば、図8に示したように3通
りの変更手法が考えられる。図8に示すルール(3)
は、各分割領域の領域サイズを変更することにより、送
信データ量を低減しようとするものである。視点移動速
度が速くなる程、また、利用可能通信速度が遅くなる
程、図5に示す送信オブジェクト抽出領域が示す各分割
領域の領域範囲(R1,32,R3,β)を小さく変更
することにより、送信オブジェクト抽出領域により分割
される各分割領域の領域サイズを変更する。この場合、
LODの変更対象となる送信オブジェクトの数がルール
(1)、(2)に比べて少なく、同送信データの低減量
が比較的少ない場合に有効な変更手法である。ルール
(1)は、分割領域単位に表示オブジェクトのLODを
低減する。ルール(3)の場合に比べて、LODの変更
対象となる送信オブジェクトの数が多くなるため、ルー
ル(3)より同低減量が多い場合に効果的な低減手法と
なる。ルール(2)は、分割数を変更することにより、
送信データ量を低減する。分割数を低減すると、送信し
なければならない異なる詳細度の同一オブジェクトの表
示モデルの送信データを削減することができる。しか
し、分割数が減ることから分割領域間の表示オブジェク
トのLODの差が大きくなるため、表示品質が損われる
可能性が高くなる。しかし、リアルタイム性を優先する
場合には有効な手段といえる。このようなルール
(1),(2),(3)を適用することによる送信デー
タの低減量が、視点移動速度の上昇または通信速度の低
下により発生するLOD変更前のLODによる未送信デ
ータ量を上回る場合、同ルールの適用は、有効なLOD
の変更手段といえる。上記ルールの適用にあたっては、
送信データを低減する度合い(リダクション効果)が大
きくなるほど、ルールの適用によるLODの変更対象と
なる空間領域の広さ(調整範囲)が大きくなるほど、ビ
ュワーの表示映像の画質が劣化する度合いが大きくなる
ため、リダクション効果と調整範囲を考慮する必要があ
る。過去に送信対象となった空間が再度送信対象空間と
して選択された場合は、過去に送信した既送信オブジェ
クトのLODのレベルが目標LODより低いLODで、
再送時のLODが既送信オブジェクトのLODより高い
場合は、同オブジェクトを再送し、既送信オブジェクト
と指し替える。同既送信オブジェクトのLODが目標L
ODと同じである場合は、再送は行わない。これは、目
標LOD以上のLODの表示オブジェクトを送信して表
示しようとすると、クライアント端末のビュワーの表示
性能の限界から、レンダリング速度が劣化するために、
予め指定したフレームレートを維持できなくなってしま
うためである。
【0139】上記3次元空間データ送信表示装置におい
て、LOD制御部は、クライアント端末から受信した視
点位置座標、または、視線方向ベクター情報の少なくと
も1つの情報を用いて、送信する3次元オブジェクトを
抽出するために、上記視点からの距離に応じて3次元空
間を動的に複数の領域に分割し、送信データ総量が指定
された一定値以下で極大となるように、各分割領域ごと
に、送信するオブジェクトの優先度と詳細度を決定す
る。オブジェクト抽出部12は、各分割領域毎に定めら
れた、送信オブジェクトの優先度を用いて、各領域毎に
送信するオブジェクトを検索し、指定された優先度のオ
ブジェクトを抽出する。各領域において抽出されたオブ
ジェクトのデータ総量が、指定された一定値以下で極大
となっているかを判定する。極大かどうかの判定は、い
ずれかの分割領域において、優先度または詳細度を1ラ
ンク高く設定し直して、送信オブジェクトを抽出し直し
た場合の送信オブジェクトの総量が同指定された一定値
を超える場合、優先度または詳細度を1ランク高く設定
し直す直前の各分割領域の優先度と詳細度の組み合わせ
が、送信オブジェクトの総量が極大となる。クライアン
ト端末から送信されてくる視点移動速度と3次元オブジ
ェクトの空間疎密状況から算定される単位時間あたり
に、クライアント端末のビュワーの視界範囲に入ってく
るオブジェクトのデータ容量と、3次元オブジェクトの
送信時の利用可能伝送能力と単位時間当たりに受信した
オブジェクトをシーンを構成するシーン構成データベー
ス(シーングラフ)に追加することのできるデータ容量
とから算定される単位時間当たりに同オブジェクトをレ
ンダリングして表示することのできるデータ容量の内、
どちらか小さい方のデータ容量をサーバからクライアン
ト端末に単位時間あたりに送信するデータ総量の最大
値、すなわち、上記一定値とする。
【0140】また、LOD制御部は、クライアント端末
のビュワーの視点移動速度の変化に応じて、通信路の利
用可能伝送能力の変化に応じて、送信対象空間の空間疎
密状況の変化に応じて、上記各分割領域ごとに、領域サ
イズ、または、領域境界を変更し、各領域毎に、送信オ
ブジェクトとして抽出するオブジェクトの優先度と詳細
度を変更する。視点移動速度が上昇あるいは、空間疎密
状況が高くなると、LOD制御部は、各分割領域の領域
サイズを変更するか、領域境界を変更し、さらに、各分
割領域内で送信オブジェクトとして抽出するオブジェク
トの優先度または詳細度を下げる。
【0141】また、上記LOD制御部は、表示オブジェ
クトの外観的形状に基づく視認性を向上させる度合いに
応じて優先度を設定する静的優先度設定部1020と、
視点からの距離と視線方向との乖離度に応じて優先度を
設定した動的優先度設定部1021と、静的優先度と動
的優先度から送信する必要性の高いオブジェクトほど高
い優先度を設定する送信優先度設定部1022とを有
し、上記送信優先度設定部1022は、視点移動速度が
大きくなるにつれて、静的優先度の小さいオブジェクト
ほどより送信優先度を小さく設定する。静的優先度設定
部1020では、3次元空間領域内の3次元オブジェク
トの外観的形状に基づく視認性を向上させる度合いの高
いオブジェクトほど、優先度を高く設定する。したがっ
て、一般的には、3次元オブジェクトの外観形状が他の
オブジェクトより大きく、シーン表示時には、目立つオ
ブジェクトほど、静的優先度を高く設定する。動的優先
度設定部1021では、視点からの距離が小さいほど、
視線方向との乖離度が小さいほど、高い優先度を割当て
る。送信優先度設定部1022は、静的優先度と動的優
先度と視点移動速度から送信する必要性の高さを示す優
先度を動的にオブジェクトに割当てる。静的優先度が高
いほど、動的優先度が高いほど送信優先度は高く設定さ
れる。また、視点移動速度が速くなるほど、動的優先度
の高いオブジェクトであっても、静的優先度の小さいオ
ブジェクトほど、送信優先度はより小さく設定される。
静的優先度が小さいオブジェクトは、周囲のオブジェク
トに比べて形状が小さいため、視認性が悪く、視点移動
速度が早くなるにつれて、視認される度合いがより一層
小さくなる。このため、送信する必要性が下落すると判
断する。 送信優先度 P 動的優先度 Pv 静的優先度 Ps 視点移動速度 V として、送信優先度を P = α(V,Ps) + γ*Pv α(V,Ps)は負の領域を含む値であり、視点移動速
度Vの変化に応じて変動し、Vが大きくなるにしたがっ
て、より小さくなり、Psが小さくなるにしたがって、
より小さくなる。最小値は、 −γ*Pv となり、送
信優先度Pがゼロとなる。負の領域とは、図6(2)の
斜線で示される領域の視線方向よりも下側に図示されて
いる領域である。γ≧0、P≧0、α≧−γ*PvPの
算出時に、上記動的優先度のききを良くする場合に、γ
を大きく設定する。上記LOD制御部は、例えば、上記
分割領域において選択する送信オブジェクトの優先度と
して、上記静的優先度、または、上記動的優先度、また
は、上記送信優先度を採用する。
【0142】また、実施の形態4で説明した3次元オブ
ジェクトデータの属性の違いによって詳細度を設定する
ことに関連させて、優先度を3次元オブジェクトデータ
の属性の違いによって設定しても構わない。
【0143】また、静的優先度設定部1020により3
次元オブジェクトデータに静的優先度を設定するのは、
静的優先度設定ステップにより行う。動的優先度設定部
1021により3次元オブジェクトデータに動的優先度
を設定するのは、動的優先度設定ステップにより行う。
送信優先度設定部1022により3次元オブジェクトデ
ータに送信優先度を設定するのは、送信優先度設定ステ
ップにより行う。また、オブジェクト抽出部12により
送信するオブジェクトを抽出するのは、オブジェクト抽
出ステップにより行う。またLOD制御部11によりL
ODの設定を行うのはLOD設定ステップにより行う。
【0144】実施の形態8.また、図5で示した分割領
域は、すべての分割領域の送信オブジェクト抽出領域角
がβであった。しかし、図20のように、各分割領域ご
とに送信オブジェクト抽出領域角を異なる角度にするこ
とも可能である。図20の点P,a1,b1で示される
分割領域1の送信オブジェクト抽出領域角はβ1、点a
1’,a2,b2,b2’で示される分割領域2の送信
オブジェクト抽出領域角はβ2、点a2’,a3,b
3,b2’で示される分割領域3の送信オブジェクト抽
出領域角はβ3である(β1>β2>β3)。このよう
に送信オブジェクト抽出領域角を分割領域ごとに変える
ことにより、視点位置Pから遠い位置にある分割領域の
領域サイズを、すべての分割領域で同一の送信オブジェ
クト抽出領域角を用いたものより小さくすることが可能
となる。また、図5のR3を調整しても、送信オブジェ
クト抽出領域を変更することができる。
【0145】実施の形態9.上記実施の形態4で、属性
情報を有する3次元オブジェクトについて説明を行なっ
た。実施の形態9では、3次元オブジェクトの有する属
性情報を別の属性情報に変更して、送信するデータ量を
調整する例を説明する。
【0146】通信路40の伝送能力の悪化により単位時
間当たりにサーバ10からクライアント端末20へ送信
できるデータ量が減少したり、視点の移動速度が速くな
ったり、送信オブジェクト抽出領域に含まれる3次元オ
ブジェクトデータのデータ密度が濃くなると、送信する
データ量を減少するように調整する。これまでは、3次
元オブジェクトデータの詳細度を調整したり、優先度を
変更してデータ量を調整した。しかし、オブジェクト抽
出部12が指定された属性の3次元オブジェクトを送信
対象に選択するような場合には、送信対象とする属性を
有する3次元オブジェクトの属性を、別の属性に変更し
て、オブジェクト抽出部12により選択されないように
する。こうすることによって、送信するデータ量を調整
することも可能である。また、属性を変更する3次元オ
ブジェクトデータを、静的優先度の小さい3次元オブジ
ェクトデータを対象にすることによって、クライアント
端末側で表示を行なった時に違和感のない表示を実現で
きるようになる。
【0147】この実施の形態9で説明した3次元空間デ
ータ送信表示装置は、上記LOD制御部が、上記通信路
の輻輳状況により時々刻々変化する利用可能通信速度に
応じて、レンダリングする領域の最遠点までの距離を動
的に変更し、同変更に伴って、上記各領域において表示
するオブジェクトの詳細度、上記領域の分割数、上記各
々の領域の設定空間サイズ、領域境界を動的に変更し、
上記サーバは、同変更に応じて送信するオブジェクトの
詳細度を動的に変更する。
【0148】また、この実施の形態9では、上記通信路
の輻輳状況により時々刻々変化する利用可能通信速度に
応じて、レンダリングする領域の最遠点までの距離を動
的に変更するステップと、同変更に伴って、上記各領域
において表示するオブジェクトの詳細度、上記領域の分
割数、上記各々の領域の設定空間サイズ、領域境界を動
的に変更するLOD設定ルール変更ステップとを有する
3次元空間データ送信方法によって、送信する3次元オ
ブジェクトデータのデータ量を調整する。
【0149】また、この実施の形態9では、上記通信路
の輻輳状況により時々刻々変化する利用可能通信速度に
応じて、レンダリングする領域の最遠点までの距離を動
的に変更して、同変更に伴って、上記各領域において表
示するオブジェクトの詳細度、上記領域の分割数、上記
各々の領域の設定空間サイズ、領域境界を動的に変更す
るLOD設定ルール変更ステップを有するコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録した3次元空間データ
送信方法を実行する。
【0150】
【発明の効果】上記した各実施の形態において一例を示
した3次元データ送信表示装置及び、3次元空間データ
表示方法及び、3次元空間データ送信方法を実現するプ
ログラムを記録した記録媒体の発明の効果を、以下に述
べる。
【0151】LOD制御部、LOD設定ステップによ
り、輻輳状態のない通信路によりデータを送信する場合
を想定して、3次元空間領域を分割する分割数と、領域
サイズと、分割した領域単位の3次元オブジェクトデー
タの詳細度とを設定する。そして、通信路の伝送能力の
変化や、視点の移動速度の変化や、3次元空間領域のデ
ータの疎密状況の変化等ににより、送信する3次元オブ
ジェクトデータのデータ量を調整ようにした。このた
め、ユーザにストレスを感じさせない操作性とベストエ
フォートな表示品質を容易に実現することが可能とな
る。
【0152】また、送信する3次元オブジェクトデータ
のデータ量を調整は、分割数の変更と、分割した領域の
サイズの変更と、分割領域単位の詳細度の変更との少な
くともいずれかのルールを実行することによって実現す
るようにした。さらに、上記いずれかのルールを実行す
るために第一のレベルと第二のレベル(第一と第二のレ
ベルの関係は第一のレベル<第二のレベルの関係であ
る)を設けて、実行するルールを決定するようにした。
また、第一のレベルと第二のレベルとは、伝送能力の変
化量とした。このため、伝送能力の悪化に対して、送信
データ量を適切に調整することを可能にした。
【0153】また、第一のレベルと第二のレベルとは、
3次元空間領域のデータの疎密状況の変化に応じて設定
変更するようにした。このため、さらに、3次元空間の
データの疎密状況に応じても、送信データ量を適切に調
整することを可能にした。
【0154】また、オブジェクト単位(例えば、アバタ
ーや景観を表わすオブジェクトの属性、オブジェクトの
ポリゴンデータにマッピングされているテクスチャデー
タの種類)に第一のレベルと第二のレベルとを設定可能
にした。このため、1つの3次元空間領域に複数のオブ
ジェクトが存在していても、それぞれのオブジェクトの
利用目的やユーザの要望、空間におけるオブジェクトの
存在比率を考慮して送信データ量の調整を容易に行なう
ことができる。
【0155】また、オブジェクト単位(例えば、アバタ
ーや景観を表わすオブジェクトの属性、オブジェクトの
ポリゴンデータにマッピングされているテクスチャデー
タの種類)に分割数や領域サイズ、詳細度を設定可能に
した。このため、1つの3次元空間領域に複数のオブジ
ェクトが存在していても、それぞれのオブジェクトの利
用目的やユーザの要望、空間におけるオブジェクトの存
在比率を考慮して送信データ量の調整を容易に行なうこ
とができる。例えば、属性がアバターオブジェクトや景
観オブジェクトを表わす場合、アバターの数が多くなっ
ても、景観の表示を損なうことなく、ユーザにストレス
を感じさせない操作性を実現することができる。さら
に、オブジェクト単位に提供されている表示モデルのデ
ータサイズが異なるような場合であっても、提供されて
いる表示モデルのデータサイズを強制的にカスタマイズ
することなく、表示モデルのデータサイズに応じた最適
なLODの設定が容易に可能となる。
【0156】また、出現するオブジェクトを事前に想定
できない3次元空間のデータを送信する場合には、3次
元空間のデータ疎密状況を判定して、判定した結果に応
じて分割数や領域サイズ、詳細度を決定するようした。
このため、予め存在するオブジェクトが特定できないよ
うな空間であっても、効果的なLODを実現でき、ユー
ザにストレスを感じさせない操作性とベストエフォート
な表示品質を実現することができる。さらに、予め存在
するオブジェクトが特定できないような空間であって
も、送信するデータ量の調整を適切に行なうことができ
る。
【0157】また、視線方向から離れるにしたがって詳
細度を下げる比率を大きく設定し、かつ、通信路の現在
利用できる伝送能力(通信速度)または視点の移動速度
に応じて、同下げる比率を変更するようにした。このた
め、データ伝送能力がクライアント端末が単位時間あた
りに必要とするデータ量より著しく小さくなる場合であ
っても、注目している視線方向のオブジェクトをより詳
細に高品質に表示することが可能となる。
【0158】また、3次元オブジェクトデータにクライ
アント端末に送信する場合の優先度を示す優先度情報を
有するようにした。そして、優先度を通信路の伝送能力
の変化や、視点の移動速度、3次元空間のデータ疎密状
況の変化によって変更するようにした。このため、優先
度を変更することによっても送信データ量を調整するこ
とが可能になる。
【0159】さらに、優先度は、オブジェクトの外観的
形状の視認性を向上させる度合いに応じて設定する静的
優先度と、視点位置からオブジェクトまでの距離と視線
方向と視線方向に対する乖離度とに応じて設定する動的
優先度と、クライアント端末へ送信する必要性を、静的
優先度と動的優先度とに基づいて設定する送信優先度と
した。そして、通信路の伝送能力の変化や、視点の移動
速度、3次元空間のデータ疎密状況の変化によって、静
的優先度と動的優先度、さらには送信優先度とを変更す
るようにした。このため、優先度を変更することによっ
ても送信データ量を調整することが可能になるととも
に、注目している視線方向のオブジェクトをより詳細に
高品質に表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のフレームレートを説明する図。
【図2】 実施の形態1に係る3次元空間データ送信表
示装置の機能ブロック図。
【図3】 実施の形態1に係る3次元空間データ送信表
示装置のLOD制御部の機能ブロック図。
【図4】 実施の形態1に係る3次元空間データ送信表
示装置のLD制御部内のLOD設定ルール変更部の機能
ブロック図。
【図5】 実施の形態1に係るクライアント端末に送信
する対象となる3次元空間の領域を2次元で示す図。
【図6】 (1)は実施の形態1に係るクライアント端
末に送信する対象となる3次元空間の領域を2次元で示
す図。(2)は(1)の分割領域Bを3次元で示す図。
【図7】 実施の形態1に係る分割した領域ごとの詳細
度を説明す図。
【図8】 LOD設定ルールの例を示す図。
【図9】 図7に示した各分割領域の領域サイズを変更
する例を示す図。
【図10】 分割領域の領域境界を移動させても領域サ
イズが変更されない例を示す図。
【図11】 送信オブジェクト抽出領域角の変更による
領域サイズの変更を説明する図。
【図12】 LOD設定ルールの適用手順設定ルールの
例を示す図。
【図13】 実施の形態1に係るLODの設定変更処理
手順を示す図。
【図14】 実施の形態1に係る別の送信オブジェクト
抽出領域と分割領域を説明する図。
【図15】 実施の形態2に係る3次元空間データ送信
表示装置の機能ブロック図。
【図16】 (1)は実施の形態4に係るオブジェクト
1に対してLODを設定する例を示す図。(2)は実施
の形態4に係るオブジェクト2に対してLODを設定す
る例を示す図。
【図17】 実施の形態5に係る視点位置からの距離と
視線方向からの乖離度とに従い詳細度を設定する一例を
説明する図。
【図18】 実施の形態5に係る視点位置からの距離と
視線方向からの乖離度とに従い詳細度を設定する一例を
説明する図。
【図19】 実施の形態7に係るLOD制御部の機能ブ
ロック図。
【図20】 実施の形態8に係る送信オブジェクト抽出
領域の一例を示す図。
【図21】 特開平05−266213号公報に示され
た3次元空間データの高速表示方式の処理手順のフロ
ー。
【図22】 特開平11−312255号公報に示され
た仮想空間表示装置の動作手順を示すフローチャート。
【図23】 特開平9−282249号公報に示された
3次元形状通信システムの機能ブロック図。
【図24】 特開平9−282249号公報に示された
3次元形状生成装置の主要動作手順を示した流れ図。
【符号の説明】
10 サーバ(装置)、11 LOD制御部、12 オ
ブジェクト抽出部、13 地点情報受信部、14 送信
部、15 空間オブジェクト密度算出部、20クライア
ント端末、21 受信部、22 地点情報送信部、23
表示部、24 シーン構成情報データベース、30
オブジェクト情報記憶部、40 通信路、100 伝送
能力判定部、101 LOD設定ルール変更部、101
0分割数設定変更部、1011 分割領域設定変更部、
1012 詳細度設定変更部、1013 LOD設定ル
ール変更管理部、1020 静的優先度設定部、102
1 動的優先度設定部、1022 送信優先度設定部。

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元仮想空間を構成する3次元オブジ
    ェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記クライアント端
    末により表示される場合の詳細度を表す詳細度情報を有
    し、 上記サーバ装置は、上記クライアント端末から視点位置
    と視線方向とを示す地点情報を受信して、受信した地点
    情報の視点位置から上記地点情報の視線方向へ所定の距
    離を有する上記3次元仮想空間の領域を決定し、決定し
    た3次元仮想空間の領域を、上記3次元仮想空間の有す
    る所定の距離を上記視点位置を起点にしてあらかじめ設
    定された分割数に分割するように分割して、分割した各
    領域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、
    上記視点位置から上記分割した各領域までの距離に応じ
    て各領域単位に決定するLOD制御部(“LOD”は
    “Level Of Detailの略称)を備えたこ
    とを特徴とする3次元空間データ送信表示装置。
  2. 【請求項2】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
    て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記LOD制御部は、取得した利用可能伝送能力に応じ
    て、分割した各領域に含まれる3次元オブジェクトデー
    タの詳細度を各領域単位に変更する詳細度設定変更部を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の3次元空間デー
    タ送信表示装置。
  3. 【請求項3】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
    て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取 得し、上記LOD制御部は、取得した利用可能伝送能力
    に応じて、上記3次元仮想空間の領域を分割する分割数
    を変更して、上記3次元仮想空間の領域を変更した分割
    数の領域に分割し直すとともに、分割し直した各領域に
    含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を各領域単
    位に変更する分割数設定変更部を備えたことを特徴とす
    る請求項1、または2に記載の3次元空間データ送信表
    示装置。
  4. 【請求項4】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じ
    て利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記視線方向へ所定の距離を有する3次元仮想空間の領
    域は、上記視点位置を起点とする所定の角度の視野角を
    有し、 上記分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境
    界を有し、 上記LOD制御部は、上記取得した利用可能伝送能力に
    応じて上記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度の
    視野角を別の角度の視野角に変更することと、 上記取得した利用可能伝送能力に応じて上記分割した各
    領域の領域境界を移動することの、少なくともいずれか
    一方を実行して、上記各領域に含まれる3次元オブジェ
    クトデータのデータ量を変更する分割領域設定変更部を
    備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載の3次元空間データ送信表示装置。
  5. 【請求項5】 上記3次元仮想空間の領域の有する所定
    の距離は、クライアント端末によりレンダリングされる
    3次元仮想空間の領域の最遠点までの距離であり、 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝
    送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記LOD制御部は、上記取得した利用可能伝送能力に
    応じて上記3次元仮想空間の領域の最遠点までの距離を
    変更することを特徴とする請求項1記載の3次元空間デ
    ータ送信表示装置。
  6. 【請求項6】 上記通信路は、利用可能な伝送能力が変
    化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記クアイアント端末から上記3次
    元オブジェクトデータを表示する切替えフレームレート
    を示すフレームレート情報を受信し、 上記LOD制御部は、上記通信路の利用可能な伝送能力
    を判定する伝送能力判定部を備えるとともに、 受信したフレームレート情報により示される切替えフレ
    ームレートを劣化させないように、上記3次元仮想空間
    を構成する3次元オブジェクトデータのデータ量を調整
    する所定のルールを記憶して、上記伝送能力判定部によ
    り判定された上記通信路の伝送能力に基づいて、上記所
    定のルールを実行させるLOD設定ルール変更部を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の3次元空間データ送
    信表示装置。
  7. 【請求項7】 上記3次元仮想空間の領域は、上記視点
    位置を起点とする所定の角度の視野角を有し、 上記分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境
    界を有し、 上記LOD設定ルール変更部が記憶する所定のルール
    は、 上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクトデー
    タの詳細度を変更する第1のルールと、 上記3次元仮想空間の領域を分割する分割数を変更し
    て、上記3次元仮想空間の領域を変更した分割数に分割
    し直すとともに、分割し直した各領域に含まれる3次元
    オブジェクトデータの詳細度を変更する第2のルール
    と、 上記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角
    を別の角度の視野角に変更することと、上記分割した各
    領域の領域境界を移動させることの、少なくともいずれ
    か1つを行うことによって上記3次元仮想空間の領域の
    3次元オブジェクトデータのデータ量を調整する第3の
    ルールとの、少なくともいずれか1つのルールであり、 上記LOD設定ルール変更部は、上記第1のルールを実
    行する詳細度設定変更部と、上記第2のルールを実行す
    る分割数設定変更部と、上記第3のルールを実行する分
    割領域設定変更部との少なくともいずれか1つを備えた
    ことを特徴とする請求項6記載の3次元空間データ送信
    表示装置。
  8. 【請求項8】 上記LOD設定ルール変更部に上記分割
    数設定変更部が備えられている場合に、 上記LOD制御部は、上記3次元仮想空間の所定の単位
    空間領域に存在する3次元オブジェクトデータのデータ
    容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得し、 上記分割数設定変更部は、上記3次元仮想空間の領域を
    分割する分割数を、上記空間オブジェクト密度情報に基
    づいて決定し変更することを特徴とする請求項7記載の
    3次元空間データ送信表示装置。
  9. 【請求項9】 上記LOD設定ルール変更部に上記分割
    領域設定変更部が備えられている場合に、 上記LOD制御部は、上記3次元仮想空間の所定の単位
    空間領域に存在する3次元オブジェクトデータのデータ
    容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得し、 上記分割領域設定変更部は、上記3次元仮想空間の領域
    の有する所定の角度の視野角を、上記空間オブジェクト
    密度情報に基づいて別の角度の視野角を決定して変更す
    ることと、上記分割した各領域の有する領域境界を移動
    させる移動量を、上記空間オブジェクト密度情報に基づ
    いて決定して上記分割した各領域の有する領域境界を移
    動させることの、少なくともいずれか一方を実行して、
    上記分割された各領域に含まれる3次元オブジェクトデ
    ータのデータ量を調整することを特徴とする請求項7記
    載の3次元空間データ送信表示装置。
  10. 【請求項10】 上記LOD設定ルール変更部に上記詳
    細度設定変更部が備えられている場合に、 上記LOD制御部は、上記3次元仮想空間の所定の単位
    空間領域に存在する3次元オブジェクトデータのデータ
    容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得し、 上記詳細度設定変更部は、上記分割した各領域に含まれ
    る3次元オブジェクトデータの詳細度を、上記空間オブ
    ジェクト密度情報に基づいて上記分割した領域単位に別
    の詳細度を決定して変更することを特徴とする請求項7
    記載の3次元空間データ送信表示装置。
  11. 【請求項11】 上記LOD設定ルール変更部は、上記
    第1のルールと上記第2のルールと上記第3のルールと
    の少なくともいずれか1つのルールを実行させる場合の
    所定の条件を記憶して、記憶した条件に基づいて上記第
    1のルールと上記第2のルールと上記第3のルールとの
    少なくともいずれか1つのルールを実行させるLOD設
    定ルール変更管理部を備えたことを特徴とする請求項7
    記載の3次元空間データ送信表示装置。
  12. 【請求項12】 上記LOD設定ルール変更管理部が記
    憶している所定の条件は、 上記クライアント端末によって上記3次元オブジェクト
    データを最適に表示する場合の上記通信路の伝送能力に
    基づいて設定する上記通信路の利用可能な伝送能力の変
    化量であり、上記クライアント端末によって上記3次元
    オブジェクトデータを最適に表示する場合の上記通信路
    の伝送能力の変化量を示す第一のレベルと上記第一のレ
    ベルよりも大きな変化量を示す第二のレベルとを用い
    て、上記第一のレベルと上記第二のレベルと上記伝送能
    力判定部により判定された伝送能力と直前に判定された
    伝送能力との変化量とを比較して、比較した結果に従
    い、上記ルール1とルール2とルール3とのいずれか1
    つのルールを実行するための条件であることを特徴とす
    る請求項11記載の3次元空間データ送信表示装置。
  13. 【請求項13】 上記LOD制御部は、上記3次元仮想
    空間の所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェク
    トデータのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報
    を取得し、 上記LOD設定ルール変更管理部は、上記空間密度オブ
    ジェクト情報に応じて上記第一のレベルと上記第二のレ
    ベルとの少なくともいずれか一方を、第一のレベル<第
    二のレベルの関係を維持するように変更することを特徴
    とする請求項12記載の3次元空間データ送信表示装
    置。
  14. 【請求項14】 上記LOD制御部は、上記地点情報の
    視点位置から上記地点情報の視線方向への所定の距離を
    有する3次元仮想空間の領域に存在する3次元オブジェ
    クトデータのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情
    報を取得するオブジェクト密度算出部を備えて、上記オ
    ブジェクト密度算出部により取得した上記オブジェクト
    密度情報に応じて、上記3次元仮想空間の領域を分割し
    て、上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクト
    データの詳細度を、上記各領域単位に上記視点位置から
    上記分割した各領域までの距離に応じて決定することを
    特徴とする請求項1記載の3次元空間データ送信表示装
    置。
  15. 【請求項15】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記クライアント端
    末により表示される場合の詳細度を表す詳細度情報を有
    し、 上記サーバ装置は、上記3次元オブジェクトデータを記
    憶するオブジェクトデータ記憶部と、 上記クライアント端末から視点位置と視線方向とを示す
    地点情報を受信して、受信した地点情報の視点位置から
    上記地点情報の視線方向へ所定の距離を有する上記3次
    元仮想空間の領域を決定し、決定した3次元仮想空間の
    領域に含まれる3次元オブジェクトを構成する3次元オ
    ブジェクトデータを上記オブジェクトデータ記憶部から
    抽出するオブジェクト抽出部と、 上記オブジェクト抽出部により抽出された3次元オブジ
    ェクト単位に、上記視点位置から上記視線方向に所定の
    距離を有するとともに、上記視点位置を起点とする所定
    の角度の視野角を有する抽出スコープを生成し、生成し
    た抽出スコープ単位に、抽出スコープに含まれる3次元
    オブジェクトデータの詳細度を設定するLOD制御部と
    を備えたことを特徴とする3次元空間データ送信表示装
    置。
  16. 【請求項16】 上記3次元オブジェクトデータは、上
    記3次元オブジェクトデータにより構成されるオブジェ
    クトを識別するための属性を有し、 上記LOD制御部は、同じ属性を有する3次元オブジェ
    クトデータを単位として上記抽出スコープを生成して、
    生成した抽出スコープ単位に、上記抽出スコープに含ま
    れる3次元オブジェクトデータの詳細度を設定すること
    を特徴とする請求項15記載の3次元空間データ送信表
    示装置。
  17. 【請求項17】 上記各抽出スコープは、上記視点位置
    から上記視線方向に有する所定の距離と上記視点位置を
    起点として有する所定の角度の視野角とにより所定のサ
    イズの領域を有し、 上記LOD制御部は、 上記抽出スコープ単位に、抽出スコープの有する所定の
    サイズの領域に含まれる3次元オブジェクトデータのデ
    ータ容量を取得し、取得したデータ容量に応じて上記抽
    出スコープの有する所定のサイズの領域を所定の分割数
    に分割領域に分割し、分割領域単位に詳細度を設定する
    ことをことを特徴とする請求項16記載の3次元空間デ
    ータ送信表示装置。
  18. 【請求項18】 上記3次元オブジェクトデータの有す
    る属性は、少なくとも景観の外観を構成する景観オブジ
    ェクトデータと、上記景観オブジェクトデータにより構
    成された景観をウォークスルーするアバターオブジェク
    トデータとを識別する属性であり、 上記抽出スコープの分割領域は、隣接する分割領域との
    間に領域境界を有し、 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応じて利用可能な伝
    送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信進路の輻輳状況を監視し
    て、利用可能通信速度を取得し、 上記LOD制御部は、取得した利用可能通信速度に応じ
    て、上記属性がアバターオブジェクトデータである3次
    元オブジェクトデータに対する抽出スコープの有する所
    定のサイズの領域を分割する分割数を変更して、上記抽
    出スコープの有する所定のサイズの領域を変更した分割
    数に分割し直して、分割し直した分割領域単位に、かく
    分割領域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度
    を設定し直すことと、上記抽出スコープの有する所定の
    角度の視野角を別の角度の視野角に変更することと、上
    記分割領域の領域境界を移動することと、上記分割領域
    単位に詳細度を変更することの、少なくともいずれか1
    つを行なうことにより、上記サーバ装置から上記クライ
    アント端末に対して送信する3次元オブジェクトデータ
    のデータ容量を調整することを特徴とする請求項17記
    載の3次元空間データ送信表示装置。
  19. 【請求項19】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記クライアント端
    末により表示される場合の詳細度を表す詳細度情報を有
    し、 上記サーバ装置は、上記クライアント端末から視点位置
    と視線方向とを示す地点情報を受信して、受信した地点
    情報の視線方向に対して近い位置に存在する上記3次元
    オブジェクトデータの詳細度を、上記視線方向に対して
    遠い位置に存在する上記3次元オブジェクトデータの詳
    細度に比べて高く設定するLOD制御部を備えたことを
    特徴とする次元空間データ送信表示装置。
  20. 【請求項20】 上記LOD制御部は、上記受信した地
    点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置
    情報とに基づいて、視点の移動速度を求め、視点の移動
    に伴い上記視線方向に対して遠ざかる上記3次元オブジ
    ェクトデータの詳細度を下げる比率を、視点の移動速度
    に応じて大きく設定する比率変更部を備えたことを特徴
    とする請求項19記載の3次元空間データ送信表示装
    置。
  21. 【請求項21】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記比率変更部は、取得した利用可能伝送能力と直前に
    取得した利用可能伝送能力とを比較して、上記利用可能
    通信速度が悪化していると判断した場合に、上記視点の
    移動に伴い上記視線方向に対して遠ざかる上記3次元オ
    ブジェクトデータの詳細度を下げる比率を、大きく設定
    することを特徴とする請求項20記載の3次元空間デー
    タ送信表示装置。
  22. 【請求項22】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置において、 上記3次元オブジェクトデータは、3次元オブジェクト
    のモデルを示すポリゴンデータと、上記ポリゴンデータ
    にマッピングするテクスチャデータとを有し、 上記テクスチャデータは、1つのテクスチャデータであ
    る場合と、関連する複数のテクスチャデータが1つのテ
    クスチャファイルにまとめられて定義されたテクスチャ
    データである場合の、少なくともいずれか一方であり、 上記サーバ装置は、上記テクスチャファイルがマッピン
    グされたポリゴンデータを有する3次元オブジェクトデ
    ータを、上記サーバ装置から上記クライアント端末に送
    信する最小送信オブジェクト単位とするオブジェクト抽
    出部を備えたことを特徴とする3次元空間データ送信表
    示装置。
  23. 【請求項23】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記サーバ装置から
    上記クライアント端末へ上記3次元オブジェクトデータ
    を送信する場合の優先度を示す優先度情報と、上記クラ
    イアント端末により表示される場合の詳細度を表す詳細
    度情報とを少なくとも有し、 上記サーバ装置は、上記クライアント端末から視点位置
    と視線方向とを示す地点情報を受信して、受信した地点
    情報の視点位置から上記地点情報の視線方向へ所定の距
    離を有する上記3次元仮想空間の領域を決定し、決定し
    た3次元仮想空間の領域を、上記3次元仮想空間の有す
    る所定の距離を上記視点位置を起点にしてあらかじめ設
    定された分割数に分割するように分割して、分割した各
    領域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、
    上記視点位置から上記分割した各領域までの距離に応じ
    て各領域単位に決定するとともに、上記分割した各領域
    に含まれる3次元オブジェクトデータの優先度を、上記
    視点位置から上記3次元オブジェクトデータまでの距離
    と上記視線方向からの視線乖離度との少なくともいずれ
    か一方に応じて設定するLOD制御部(“LOD”は
    “Level OfDetailの略称)を備えたこと
    を特徴とする3次元空間データ送信表示装置。
  24. 【請求項24】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記LOD制御部は、上記受信した地点情報の視点位置
    と直前に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点の
    移動速度と、視点位置の移動に伴い変化する上記3次元
    仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデータの
    容量の変化との少なくともいずれか一方を求め、上記視
    点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の
    変化と上記取得した通信路の利用可能伝送能力との少な
    くともいずれか1つに応じて、上記分割した各領域に含
    まれる3次元オブジェクトの優先度と詳細度とを各領域
    単位に変更することを特徴とする請求項23記載の3次
    元空間データ送信表示装置。
  25. 【請求項25】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記LOD制御部は、上記受信した地点情報の視点位置
    と直前に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点の
    移動速度と、視点位置の移動に伴い変化する上記3次元
    仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデータの
    容量の変化との少なくともいずれか一方を求め、上記視
    点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の
    変化と上記取得した通信路の利用可能伝送能力との少な
    くともいずれか1つに応じて、上記3次元仮想空間の領
    域を分割する分割数を変更して、上記3次元仮想空間の
    領域を変更した分割数の領域に分割するとともに、分割
    し直した各領域に含まれる3次元オブジェクトデータの
    優先度と詳細度とを各領域単位に変更することを特徴と
    する請求項23、または24に記載の3次元空間データ
    送信表示装置。
  26. 【請求項26】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記視線方向へ所定の距離を有する3次元仮想空間の領
    域は、上記視点位置を起点とする所定の角度の視野角を
    有し、 上記分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境
    界を有し、 上記LOD制御部は、上記受信した地点情報の視点位置
    と直前に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点の
    移動速度と、視点位置の移動に伴い変化する3次元仮想
    空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデータの容量
    の変化との少なくともいずれか一方を求め、上記視点の
    移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の変化
    と上記取得した通信路の利用可能伝送能力との少なくと
    もいずれか1つに応じて、上記3次元仮想空間の領域の
    有する所定の角度の視野角を別の角度の視野角に変更す
    ることと、上記視点の移動速度と上記3次元オブジェク
    トデータの容量の変化と上記取得した通信路の利用可能
    伝送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上記分
    割した各領域の領域境界を移動することの、少なくとも
    いずれか一方を実行して、上記各領域に含まれる3次元
    オブジェクトデータのデータ量を変更するともに上記各
    領域に含まれる3次元オブジェクトデータの優先度を変
    更することを特徴とする請求項23から25のいずれか
    に記載の3次元空間データ送信表示装置。
  27. 【請求項27】 上記サーバ装置は、上記LOD制御部
    によって分割された各領域単位に、上記各領域に含まれ
    る3次元オブジェクトの詳細度と優先度とに基づいて上
    記サーバ装置から上記クライアント端末に送信する3次
    元オブジェクトデータを抽出するオブジェクト抽出部を
    備えたことを特徴とする請求項23から26のいずれか
    に記載の3次元空間データ送信表示装置。
  28. 【請求項28】 上記3次元オブジェクトデータの有す
    る優先度情報は、 上記3次元オブジェクトデータにより構成されるオブジ
    ェクトの外観的形状の視認性を向上させる度合いに応じ
    て設定する静的優先度と、視点位置からのオブジェクト
    までの距離と視線方向と視線方向に対する乖離度とに応
    じて設定する動的優先度と、 上記3次元オブジェクトデータを上記サーバ装置から上
    記クライアント端末へ送信する場合の必要性を、上記静
    的優先度と上記動的優先度とに基づいて設定する送信優
    先度とを示す情報であり、 上記LOD制御部は、上記受信した地点情報の視点位置
    と直前に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点の
    移動速度を求めるとともに、上記3次元オブジェクトデ
    ータに対して上記静的優先度を設定する静的優先度設定
    部と、上記3次元オブジェクトデータに対して上記動的
    優先度を設定する動的優先度設定部と、上記3次元オブ
    ジェクトデータに対して上記送信優先度を設定して、求
    めた視点の移動速度に基づいて視点の移動速度が大きく
    なるに従い上記静的優先度の小さい3次元オブジェクト
    データの送信優先度を小さく設定する送信優先度設定部
    とを備えることを特徴とする請求項23記載の3次元空
    間データ送信表示装置。
  29. 【請求項29】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記LOD制御部は、上記視点の移動に伴い変化する3
    次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデー
    タの容量の変化量を取得し、 上記静的優先度設定部は、上記利用可能伝送能力と上記
    視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量
    の変化量との少なくともいずれか1つに応じて上記3次
    元オブジェクトデータに対して静的優先度を設定し直
    し、 上記動的優先度設定部は、上記利用可能伝送能力と上記
    視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量
    の変化量との少なくともいずれか1つに応じて上記3次
    元オブジェクトデータに対して動的優先度を設定し直
    し、 上記送信優先度設定部は、上記静的優先度と上記動的優
    先度との設定し直しに応じて上記3次元オブジェクトデ
    ータに対して送信優先度を設定し直すことを特徴とする
    請求項28記載の3次元空間データ送信表示装置。
  30. 【請求項30】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得し、 上記3次元オブジェクトデータは、上記3次元オブジェ
    クトデータにより構成されるオブジェクトを識別するた
    めの属性を有し、 上記LOD制御部は、上記受信した地点情報の視点位置
    と直前に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点の
    移動速度と、視点位置の移動に伴い変化する3次元仮想
    空間の領域に含まれる3次元オブジェクトデータの容量
    の変化との少なくともいずれか一方を求め、上記視点の
    移動速度と上記3次元オブジェクトデータの容量の変化
    と上記取得した通信路の利用可能伝送能力との少なくと
    もいずれか1つに応じて、上記3次元オブジェクトデー
    タの属性を別の属性に変更することを特徴とする請求項
    23記載の3次元空間データ送信表示装置。
  31. 【請求項31】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記サーバ装置は、上記通信路の輻輳状況を監視して、
    利用可能伝送能力を取得するとともに、上記クライアン
    ト端末から上記3次元オブジェクトデータを表示する切
    替えフレームレートを示すフレームレート情報を受信
    し、 上記LOD制御部は、 上記受信した地点情報の視点位置と直前に受信した地点
    情報の視点位置に基づいて視点位置の変化量と視点の移
    動速度との少なくともいずれか一方を求めて、 求めた視点位置の変化量と視点の移動速度のいずれか一
    方によって変化する上記3次元仮想空間の領域に含まれ
    る3次元オブジェクトデータの容量の変化量を求め、求
    めた3次元オブジェクトデータの容量の変化量と、上記
    視点の移動速度と上記視点位置の変化量との少なくとも
    いずれか一方とにより上記3次元オブジェクトデータを
    上記サーバ装置から上記クライアント端末へ所定の単位
    時間当たりに送信する第1の送信データ容量を求めると
    ともに、 上記通信路の利用可能伝送能力に基づく所定の単位時間
    当たりに送信できるデータ容量と、上記フレームレート
    情報に基づく所定の単位時間当たりに上記クライアント
    端末で受信して表示することのできる3次元オブジェク
    トデータの処理データ容量とにより、上記3次元オブジ
    ェクトデータを上記サーバ装置から上記クライアント端
    末へ所定の単位時間当たりに送信する第2の送信データ
    容量を求め、求めた第1の送信データ容量と第2の送信
    データ容量とを比較して、小さい送信データ容量を上記
    サーバ装置から上記クライアント端末へ所定の単位時間
    当たりに送信できる最大の送信データ容量として選択
    し、 上記オブジェクト抽出部は、選択した最大の送信データ
    容量になるように上記サーバ装置から上記クライアント
    端末に送信する3次元オブジェクトデータを抽出するこ
    とを特徴とする請求項27記載の3次元空間データ送信
    表示装置。
  32. 【請求項32】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クラ
    イアント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信す
    る3次元空間データ送信方法において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記クライアント端
    末により表示される場合の詳細度を表す詳細度情報を有
    し、 上記3次元空間データ送信方法は、上記クライアント端
    末から視点位置と視線方向とを示す地点情報を受信し
    て、受信した地点情報の視点位置から上記地点情報の視
    線方向へ所定の距離を有する上記3次元仮想空間の領域
    を決定し、決定した3次元仮想空間の領域を、上記3次
    元仮想空間の有する所定の距離を上記視点位置を起点に
    してあらかじめ設定された分割数に分割するように分割
    して、分割した各領域に含まれる3次元オブジェクトデ
    ータの詳細度を、上記視点位置から上記分割した各領域
    までの距離に応じて各領域単位に決定するLOD設定ス
    テップ(“LOD”は“Level Of Detai
    lの略称)を有することを特徴とする3次元空間データ
    送信方法。
  33. 【請求項33】 上記通信路は、利用可能な伝送能力が
    変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記通信路の利用可能な伝送能力を判定する伝送能力判
    定ステップと、 上記クアイアント端末から上記3次元オブジェクトデー
    タを表示する切替えフレームレートを示すフレームレー
    ト情報を受信し、受信したフレームレート情報により示
    される切替えフレームレートを劣化させないように、上
    記伝送能力判定ステップにより判定された上記通信路の
    伝送能力に基づいて、上記3次元仮想空間を構成する3
    次元オブジェクトデータのデータ量を調整する所定のル
    ールを実行させるLOD設定ルール変更ステップとを有
    することを特徴とする請求項32載の3次元空間データ
    送信方法。
  34. 【請求項34】 上記3次元仮想空間の領域は、上記視
    点位置を起点とする所定の角度の視野角を有し、 上記分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境
    界を有し、 上記LOD設定ルール変更ステップにより実行される所
    定のルールは、 上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクトデー
    タの詳細度を変更する第1のルールと、 上記3次元仮想空間の領域を分割する分割数を変更し
    て、上記3次元仮想空間の領域を変更した分割数に分割
    し直すとともに、分割し直した各領域に含まれる3次元
    オブジェクトデータの詳細度を変更する第2のルール
    と、 上記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角
    を別の角度の視野角に変更することと、上記分割した各
    領域の領域境界を移動させることの、少なくともいずれ
    か1つを行うことによって上記3次元仮想空間の領域の
    3次元オブジェクトデータのデータ量を調整する第3の
    ルールとの、少なくともいずれか1つのルールであり、 上記3次元空間データ送信方法は、上記第1のルールを
    実行する詳細度設定変更ステップと、上記第2のルール
    を実行する分割数設定変更ステップと、上記第3のルー
    ルを実行する分割領域設定変更ステップとの少なくとも
    いずれか1つを有することを特徴とする請求項33記載
    の3次元空間データ送信方法。
  35. 【請求項35】 上記3次元空間データ送信方法が上記
    分割数設定変更ステップを有している場合に、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記分割数設定変更ステップにより、上記3次元仮想空
    間の領域を分割する分割数を、上記空間オブジェクト密
    度情報に基づいて決定し変更することを特徴とする請求
    項34記載の3次元空間データ送信方法。
  36. 【請求項36】 上記3次元空間データ送信方法が上記
    分割領域設定変更ステップを有している場合に、 上記3次元空空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記分割領域設定変更ステップにより、上記3次元仮想
    空間の領域の有する所定の角度の視野角を、上記空間オ
    ブジェクト密度情報に基づいて別の角度の視野角を決定
    して変更することと、上記分割した各領域の有する領域
    境界を移動させる移動量を、上記空間オブジェクト密度
    情報に基づいて決定して上記分割した各領域の有する領
    域境界を移動させることの、少なくともいずれか一方を
    実行して、上記分割された各領域に含まれる3次元オブ
    ジェクトデータのデータ量を調整することを特徴とする
    請求項34記載の3次元空間データ送信方法。
  37. 【請求項37】 上記3次元空間データ送信方法が上記
    詳細度設定変更ステップを有している場合に、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記詳細度設定変更ステップにより、上記分割した各領
    域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、上
    記空間オブジェクト密度情報に基づいて上記分割した領
    域単位に別の詳細度を決定して変更することを特徴とす
    る請求項34記載の3次元空間データ送信方法。
  38. 【請求項38】 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ルール変更ステップにより実行される上
    記第1のルールと上記第2のルールと上記第3のルール
    との少なくともいずれか1つのルールを実行させる場合
    の所定の条件を管理して、管理している所定の条件に基
    づいて上記第1のルールと上記第2のルールと上記第3
    のルールとの少なくともいずれか1つのルールを実行さ
    せるLOD設定ルール変更管理ステップを有することを
    特徴とする請求項34記載の3次元空間データ送信方
    法。
  39. 【請求項39】 上記LOD設定ルール変更管理ステッ
    プにより管理されている所定の条件は、 上記クライアント端末によって上記3次元オブジェクト
    データを最適に表示する場合の上記通信路の伝送能力に
    基づいて設定する上記通信路の利用可能な伝送能力の変
    化量であり、上記伝送能力の変化量を示す第一のレベル
    と上記第一のレベルよりも大きな変化量を示す第二のレ
    ベルとを用いて、上記第一のレベルと上記第二のレベル
    と上記伝送能力判定ステップにより判定された伝送能力
    と直前に判定された伝送能力との変化量とを比較して、
    比較した結果に従い、上記ルール1とルール2とルール
    3とのいずれか1つのルールを実行するための条件であ
    ることを特徴とする請求項38記載の3次元空間データ
    送信方法。
  40. 【請求項40】 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記LOD設定ルール変更管理ステップにより、上記空
    間密度オブジェクト情報に応じて上記第一のレベルと上
    記第二のレベルとの少なくともいずれか一方を、第一の
    レベル<第二のレベルの関係を維持するように変更する
    ことを特徴とする請求項39記載の3次元空間データ送
    信方法。
  41. 【請求項41】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クラ
    イアント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信す
    る3次元空間データ送信方法において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記サーバ装置から
    上記クライアント端末へ上記3次元オブジェクトデータ
    を送信する場合の優先度を示す優先度情報と、上記クラ
    イアント端末により表示される場合の詳細度を表す詳細
    度情報とを少なくとも有し、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記クライアント端末から視点位置と視線方向とを示す
    地点情報を受信して、受信した地点情報の視点位置から
    上記地点情報の視線方向へ所定の距離を有する上記3次
    元仮想空間の領域を決定し、決定した3次元仮想空間の
    領域を、上記3次元仮想空間の有する所定の距離を上記
    視点位置を起点にしてあらかじめ設定された分割数に分
    割するように分割して、分割した各領域に含まれる3次
    元オブジェクトデータの詳細度を、上記視点位置から上
    記分割した各領域までの距離に応じて各領域単位に決定
    するとともに、上記分割した各領域に含まれる3次元オ
    ブジェクトデータの優先度を、上記視点位置から上記3
    次元オブジェクトデータまでの距離と上記視線方向から
    の視線乖離度との少なくともいずれか一方に応じて設定
    するLOD設定ステップ(“LOD”は“Level
    Of Detailの略称)を有することを特徴とする
    3次元空間データ送信方法。
  42. 【請求項42】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した
    地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位
    置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い
    変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの容量の変化との少なくともいずれか一方
    を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクト
    データの容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝
    送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上記分割
    した各領域に含まれる3次元オブジェクトの優先度と詳
    細度とを各領域単位に変更することを特徴とする請求項
    41記載の3次元空間データ送信方法。
  43. 【請求項43】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した
    地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位
    置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い
    変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの容量の変化との少なくともいずれか一方
    を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクト
    データの容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝
    送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上記3次
    元仮想空間の領域を分割する分割数を変更して、上記3
    次元仮想空間の領域を変更した分割数の領域に分割する
    とともに、分割し直した各領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの優先度と詳細度とを各領域単位に変更す
    ることを特徴とする請求項41、または42に記載の3
    次元空間データ送信方法。
  44. 【請求項44】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記視線方向へ所定の距離を有する3次元仮想空間の領
    域は、上記視点位置を起点とする所定の角度の視野角を
    有し、 上記分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境
    界を有し、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した
    地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位
    置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い
    変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの容量の変化との少なくともいずれか一方
    を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクト
    データの容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝
    送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上記3次
    元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角を別の角
    度の視野角に変更することと、上記視点の移動速度と上
    記3次元オブジェクトデータの容量の変化と上記取得し
    た通信路の利用可能伝送能力との少なくともいずれか1
    つに応じて、上記分割した各領域の領域境界を移動する
    ことの、少なくともいずれか一方を実行して、上記各領
    域に含まれる3次元オブジェクトデータのデータ量を変
    更するともに上記各領域に含まれる3次元オブジェクト
    データの優先度を変更することを特徴とする請求項41
    から43のいずれかに記載の3次元空間データ送信方
    法。
  45. 【請求項45】 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより分割された各領域単位
    に、上記各領域に含まれる3次元オブジェクトの詳細度
    と優先度とに基づいて上記サーバ装置から上記クライア
    ント端末に送信する3次元オブジェクトデータを抽出す
    るオブジェクト抽出ステップを有することを特徴とする
    請求項41から44のいずれかに記載の3次元空間デー
    タ送信方法。
  46. 【請求項46】 上記3次元オブジェクトデータの有す
    る優先度情報は、 上記3次元オブジェクトデータにより構成されるオブジ
    ェクトの外観的形状の視認性を向上させる度合いに応じ
    て設定する静的優先度と、視点位置からのオブジェクト
    までの距離と視線方向と視線方向に対する乖離度とに応
    じて設定する動的優先度と、 上記3次元オブジェクトデータを上記サーバ装置から上
    記クライアント端末へ送信する場合の必要性を、上記静
    的優先度と上記動的優先度とに基づいて設定する送信優
    先度とを示す情報であり、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記受信した地点情報
    の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置に基づ
    いて視点の移動速度を求め、 上記3次元オブジェクトデータに対して上記静的優先度
    を設定する静的優先度設定ステップと、 上記3次元オブジェクトデータに対して上記動的優先度
    を設定する動的優先度設定ステップと、 上記3次元オブジェクトデータに対して上記送信優先度
    を設定して、求めた視点の移動速度に基づいて視点の移
    動速度が大きくなるに従い上記静的優先度の小さい3次
    元オブジェクトデータの送信優先度を小さく設定する送
    信優先度設定ステップとを有することを特徴とする請求
    項41記載の3次元空間データ送信方法。
  47. 【請求項47】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得して、上記視点の
    移動に伴い変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3
    次元オブジェクトデータの容量の変化量を取得し、 上記静的優先度設定ステップにより、上記利用可能伝送
    能力と上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデ
    ータの容量の変化量との少なくともいずれか1つに応じ
    て上記3次元オブジェクトデータに対して静的優先度を
    設定し直し、 上記動的優先度設定ステップにより、上記利用可能伝送
    能力と上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデ
    ータの容量の変化量との少なくともいずれか1つに応じ
    て上記3次元オブジェクトデータに対して動的優先度を
    設定し直し、 上記送信優先度設定ステップにより、上記静的優先度と
    上記動的優先度との設定し直しに応じて上記3次元オブ
    ジェクトデータに対して送信優先度を設定し直すことを
    特徴とする請求項46記載の3次元空間データ送信方
    法。
  48. 【請求項48】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法は、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得するとともに、上
    記クライアント端末から上記3次元オブジェクトデータ
    を表示する切替えフレームレートを示すフレームレート
    情報を受信し、上記受信した地点情報の視点位置と直前
    に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点位置の変
    化量と視点の移動速度との少なくともいずれか一方を求
    めて、求めた視点位置の変化量と視点の移動速度のいず
    れか一方によって変化する上記3次元仮想空間の領域に
    含まれる3次元オブジェクトデータの容量の変化量を求
    め、求めた3次元オブジェクトデータの容量の変化量
    と、上記視点の移動速度と上記視点位置の変化量との少
    なくともいずれか一方とにより上記3次元オブジェクト
    データを上記サーバ装置から上記クライアント端末へ所
    定の単位時間当たりに送信する第1の送信データ容量を
    求めるとともに、 上記通信路の利用可能伝送能力に基づく所定の単位時間
    当たりに送信できるデータ容量と、上記フレームレート
    情報に基づく所定の単位時間当たりに上記クライアント
    端末で受信して表示することのできる3次元オブジェク
    トデータの処理データ容量とにより、上記3次元オブジ
    ェクトデータを上記サーバ装置から上記クライアント端
    末へ所定の単位時間当たりに送信する第2の送信データ
    容量を求め、求めた第1の送信データ容量と第2の送信
    データ容量とを比較して、小さい送信データ容量を上記
    サーバ装置から上記クライアント端末へ所定の単位時間
    当たりに送信できる最大の送信データ容量として選択
    し、 上記オブジェクト抽出ステップにより、上記LOD設定
    ステップにより選択された最大の送信データ容量になる
    ように上記サーバ装置から上記クライアント端末に送信
    する3次元オブジェクトデータを抽出することを特徴と
    する請求項45記載の3次元空間データ送信方法。
  49. 【請求項49】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クラ
    イアント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信す
    る3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記クライアント端
    末により表示される場合の詳細度を表す詳細度情報を有
    し、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、上記クライアント端末から視
    点位置と視線方向とを示す地点情報を受信して、受信し
    た地点情報の視点位置から上記地点情報の視線方向へ所
    定の距離を有する上記3次元仮想空間の領域を決定し、
    決定した3次元仮想空間の領域を、上記3次元仮想空間
    の有する所定の距離を上記視点位置を起点にしてあらか
    じめ設定された分割数に分割するように分割して、分割
    した各領域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細
    度を、上記視点位置から上記分割した各領域までの距離
    に応じて各領域単位に決定するLOD設定ステップ
    (“LOD”は“LevelOf Detailの略
    称)を有することを特徴とする3次元空間データ送信方
    法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  50. 【請求項50】 上記通信路は、利用可能な伝送能力が
    変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記通信路の利用可能な伝送能力を判定する伝送能力判
    定ステップと、 上記クアイアント端末から上記3次元オブジェクトデー
    タを表示する切替えフレームレートを示すフレームレー
    ト情報を受信し、受信したフレームレート情報により示
    される切替えフレームレートを劣化させないように、上
    記伝送能力判定ステップにより判定された上記通信路の
    伝送能力に基づいて、上記3次元仮想空間を構成する3
    次元オブジェクトデータのデータ量を調整する所定のル
    ールを実行させるLOD設定ルール変更ステップとを有
    することを特徴とする請求項49載の3次元空間データ
    送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  51. 【請求項51】 上記3次元仮想空間の領域は、上記視
    点位置を起点とする所定の角度の視野角を有し、 上記分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境
    界を有し、 上記LOD設定ルール変更ステップにより実行される所
    定のルールは、 上記分割した各領域に含まれる3次元オブジェクトデー
    タの詳細度を変更する第1のルールと、 上記3次元仮想空間の領域を分割する分割数を変更し
    て、上記3次元仮想空間の領域を変更した分割数に分割
    し直すとともに、分割し直した各領域に含まれる3次元
    オブジェクトデータの詳細度を変更する第2のルール
    と、 上記3次元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角
    を別の角度の視野角に変更することと、上記分割した各
    領域の領域境界を移動させることの、少なくともいずれ
    か1つを行うことによって上記3次元仮想空間の領域の
    3次元オブジェクトデータのデータ量を調整する第3の
    ルールとの、少なくともいずれか1つのルールであり、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、上記第1のルールを実行する
    詳細度設定変更ステップと、上記第2のルールを実行す
    る分割数設定変更ステップと、上記第3のルールを実行
    する分割領域設定変更ステップとの少なくともいずれか
    1つを有することを特徴とする請求項50記載の3次元
    空間データ送信方法をコンピュータに実行させるための
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  52. 【請求項52】 上記3次元空間データ送信方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムが上記分割数設
    定変更ステップを有している場合に、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記分割数設定変更ステップにより、上記3次元仮想空
    間の領域を分割する分割数を、上記空間オブジェクト密
    度情報に基づいて決定し変更することを特徴とする請求
    項51記載の3次元空間データ送信方法をコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  53. 【請求項53】 上記3次元空間データ送信方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムが上記分割領域
    設定変更ステップを有している場合に、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記分割領域設定変更ステップにより、上記3次元仮想
    空間の領域の有する所定の角度の視野角を、上記空間オ
    ブジェクト密度情報に基づいて別の角度の視野角を決定
    して変更することと、上記分割した各領域の有する領域
    境界を移動させる移動量を、上記空間オブジェクト密度
    情報に基づいて決定して上記分割した各領域の有する領
    域境界を移動させることの、少なくともいずれか一方を
    実行して、上記分割された各領域に含まれる3次元オブ
    ジェクトデータのデータ量を調整することを特徴とする
    請求項51記載の3次元空間データ送信方法をコンピュ
    ータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  54. 【請求項54】 上記3次元空間データ送信方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムが上記詳細度設
    定変更ステップを有している場合に、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記詳細度設定変更ステップにより、上記分割した各領
    域に含まれる3次元オブジェクトデータの詳細度を、上
    記空間オブジェクト密度情報に基づいて上記分割した領
    域単位に別の詳細度を決定して変更することを特徴とす
    る請求項51記載の3次元空間データ送信方法をコンピ
    ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  55. 【請求項55】 上記3次元空間データ送信方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムは、 上記LOD設定ルール変更ステップにより実行される上
    記第1のルールと上記第2のルールと上記第3のルール
    との少なくともいずれか1つのルールを実行させる場合
    の所定の条件を管理して、管理している所定の条件に基
    づいて上記第1のルールと上記第2のルールと上記第3
    のルールとの少なくともいずれか1つのルールを実行さ
    せるLOD設定ルール変更管理ステップを有することを
    特徴とする請求項51記載の3次元空間データ送信方法
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  56. 【請求項56】 上記LOD設定ルール変更管理ステッ
    プにより管理されている所定の条件は、 上記クライアント端末によって上記3次元オブジェクト
    データを最適に表示する場合の上記通信路の伝送能力に
    基づいて設定する上記通信路の利用可能な伝送能力の変
    化量であり、上記伝送能力の変化量を示す第一のレベル
    と上記第一のレベルよりも大きな変化量を示す第二のレ
    ベルとを用いて、上記第一のレベルと上記第二のレベル
    と上記伝送能力判定ステップにより判定された伝送能力
    と直前に判定された伝送能力との変化量とを比較して、
    比較した結果に従い、上記ルール1とルール2とルール
    3とのいずれか1つのルールを実行するための条件であ
    ることを特徴とする請求項55記載の3次元空間データ
    送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  57. 【請求項57】 上記3次元空間データ送信方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記3次元仮想空間の
    所定の単位空間領域に存在する3次元オブジェクトデー
    タのデータ容量を示す空間オブジェクト密度情報を取得
    し、 上記LOD設定ルール変更管理ステップにより、上記空
    間密度オブジェクト情報に応じて上記第一のレベルと上
    記第二のレベルとの少なくともいずれか一方を、第一の
    レベル<第二のレベルの関係を維持するように変更する
    ことを特徴とする請求項56記載の3次元空間データ送
    信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  58. 【請求項58】 3次元仮想空間を構成する3次元オブ
    ジェクトデータを送信するサーバ装置と、 上記サーバ装置と所定の通信路を介して接続され、上記
    サーバ装置から送信された3次元オブジェクトデータを
    受信して表示するクライアント端末とを備える3次元空
    間データ送信表示装置の、上記サーバ装置から上記クラ
    イアント端末へ上記3次元オブジェクトデータを送信す
    る3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体において、 上記3次元オブジェクトデータは、上記サーバ装置から
    上記クライアント端末へ上記3次元オブジェクトデータ
    を送信する場合の優先度を示す優先度情報と、上記クラ
    イアント端末により表示される場合の詳細度を表す詳細
    度情報とを少なくとも有し、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記クライアント端末から視点位置と視線方向とを示す
    地点情報を受信して、受信した地点情報の視点位置から
    上記地点情報の視線方向へ所定の距離を有する上記3次
    元仮想空間の領域を決定し、決定した3次元仮想空間の
    領域を、上記3次元仮想空間の有する所定の距離を上記
    視点位置を起点にしてあらかじめ設定された分割数に分
    割するように分割して、分割した各領域に含まれる3次
    元オブジェクトデータの詳細度を、上記視点位置から上
    記分割した各領域までの距離に応じて各領域単位に決定
    するとともに、上記分割した各領域に含まれる3次元オ
    ブジェクトデータの優先度を、上記視点位置から上記3
    次元オブジェクトデータまでの距離と上記視線方向から
    の視線乖離度との少なくともいずれか一方に応じて設定
    するLOD設定ステップ(“LOD”は“Level
    Of Detailの略称)を有することを特徴とする
    3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
  59. 【請求項59】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した
    地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位
    置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い
    変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの容量の変化との少なくともいずれか一方
    を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクト
    データの容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝
    送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上記分割
    した各領域に含まれる3次元オブジェクトの優先度と詳
    細度とを各領域単位に変更することを特徴とする請求項
    58記載の3次元空間データ送信方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  60. 【請求項60】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した
    地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位
    置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い
    変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの容量の変化との少なくともいずれか一方
    を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクト
    データの容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝
    送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上記3次
    元仮想空間の領域を分割する分割数を変更して、上記3
    次元仮想空間の領域を変更した分割数の領域に分割する
    とともに、分割し直した各領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの優先度と詳細度とを各領域単位に変更す
    ることを特徴とする請求項58、または59に記載の3
    次元空間データ送信方法をコンピュータに実行させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  61. 【請求項61】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記視線方向へ所定の距離を有する3次元仮想空間の領
    域は、上記視点位置を起点とする所定の角度の視野角を
    有し、 上記分割された各領域は、隣接する領域との間に領域境
    界を有し、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得し、上記受信した
    地点情報の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位
    置に基づいて視点の移動速度と、視点位置の移動に伴い
    変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3次元オブジ
    ェクトデータの容量の変化との少なくともいずれか一方
    を求め、上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクト
    データの容量の変化と上記取得した通信路の利用可能伝
    送能力との少なくともいずれか1つに応じて、上記3次
    元仮想空間の領域の有する所定の角度の視野角を別の角
    度の視野角に変更することと、上記視点の移動速度と上
    記3次元オブジェクトデータの容量の変化と上記取得し
    た通信路の利用可能伝送能力との少なくともいずれか1
    つに応じて、上記分割した各領域の領域境界を移動する
    ことの、少なくともいずれか一方を実行して、上記各領
    域に含まれる3次元オブジェクトデータのデータ量を変
    更するともに上記各領域に含まれる3次元オブジェクト
    データの優先度を変更することを特徴とする請求項58
    から60のいずれかに記載の3次元空間データ送信方法
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  62. 【請求項62】 上記3次元空間データ送信方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより分割された各領域単位
    に、上記各領域に含まれる3次元オブジェクトの詳細度
    と優先度とに基づいて上記サーバ装置から上記クライア
    ント端末に送信する3次元オブジェクトデータを抽出す
    るオブジェクト抽出ステップを有することを特徴とする
    請求項58から61のいずれかに記載の3次元空間デー
    タ送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  63. 【請求項63】 上記3次元オブジェクトデータの有す
    る優先度情報は、 上記3次元オブジェクトデータにより構成されるオブジ
    ェクトの外観的形状の視認性を向上させる度合いに応じ
    て設定する静的優先度と、視点位置からのオブジェクト
    までの距離と視線方向と視線方向に対する乖離度とに応
    じて設定する動的優先度と、 上記3次元オブジェクトデータを上記サーバ装置から上
    記クライアント端末へ送信する場合の必要性を、上記静
    的優先度と上記動的優先度とに基づいて設定する送信優
    先度とを示す情報であり、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記受信した地点情報
    の視点位置と直前に受信した地点情報の視点位置に基づ
    いて視点の移動速度を求め、 上記3次元オブジェクトデータに対して上記静的優先度
    を設定する静的優先度設定ステップと、 上記3次元オブジェクトデータに対して上記動的優先度
    を設定する動的優先度設定ステップと、 上記3次元オブジェクトデータに対して上記送信優先度
    を設定して、求めた視点の移動速度に基づいて視点の移
    動速度が大きくなるに従い上記静的優先度の小さい3次
    元オブジェクトデータの送信優先度を小さく設定する送
    信優先度設定ステップとを有することを特徴とする請求
    項58記載の3次元空間データ送信方法をコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  64. 【請求項64】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得して、上記視点の
    移動に伴い変化する3次元仮想空間の領域に含まれる3
    次元オブジェクトデータの容量の変化量を取得し、 上記静的優先度設定ステップにより、上記利用可能伝送
    能力と上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデ
    ータの容量の変化量との少なくともいずれか1つに応じ
    て上記3次元オブジェクトデータに対して静的優先度を
    設定し直し、 上記動的優先度設定ステップにより、上記利用可能伝送
    能力と上記視点の移動速度と上記3次元オブジェクトデ
    ータの容量の変化量との少なくともいずれか1つに応じ
    て上記3次元オブジェクトデータに対して動的優先度を
    設定し直し、 上記送信優先度設定ステップにより、上記静的優先度と
    上記動的優先度との設定し直しに応じて上記3次元オブ
    ジェクトデータに対して送信優先度を設定し直すことを
    特徴とする請求項63記載の3次元空間データ送信方法
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  65. 【請求項65】 上記通信路は、通信路の輻輳状況に応
    じて利用可能な伝送能力が変化する通信路であり、 上記3次元空間データ送信方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムは、 上記LOD設定ステップにより、上記通信路の輻輳状況
    を監視して、利用可能伝送能力を取得するとともに、上
    記クライアント端末から上記3次元オブジェクトデータ
    を表示する切替えフレームレートを示すフレームレート
    情報を受信し、上記受信した地点情報の視点位置と直前
    に受信した地点情報の視点位置に基づいて視点位置の変
    化量と視点の移動速度との少なくともいずれか一方を求
    めて、求めた視点位置の変化量と視点の移動速度のいず
    れか一方によって変化する上記3次元仮想空間の領域に
    含まれる3次元オブジェクトデータの容量の変化量を求
    め、求めた3次元オブジェクトデータの容量の変化量
    と、上記視点の移動速度と上記視点位置の変化量との少
    なくともいずれか一方とにより上記3次元オブジェクト
    データを上記サーバ装置から上記クライアント端末へ所
    定の単位時間当たりに送信する第1の送信データ容量を
    求めるとともに、 上記通信路の利用可能伝送能力に基づく所定の単位時間
    当たりに送信できるデータ容量と、上記フレームレート
    情報に基づく所定の単位時間当たりに上記クライアント
    端末で受信して表示することのできる3次元オブジェク
    トデータの処理データ容量とにより、上記3次元オブジ
    ェクトデータを上記サーバ装置から上記クライアント端
    末へ所定の単位時間当たりに送信する第2の送信データ
    容量を求め、求めた第1の送信データ容量と第2の送信
    データ容量とを比較して、小さい送信データ容量を上記
    サーバ装置から上記クライアント端末へ所定の単位時間
    当たりに送信できる最大の送信データ容量として選択
    し、 上記オブジェクト抽出ステップにより、上記LOD設定
    ステップにより選択された最大の送信データ容量になる
    ように上記サーバ装置から上記クライアント端末に送信
    する3次元オブジェクトデータを抽出することを特徴と
    する請求項62記載の3次元空間データ送信方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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