JPH10272828A - インクジェット記録方法並びにそれに用いるインク及びカール防止液 - Google Patents

インクジェット記録方法並びにそれに用いるインク及びカール防止液

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JPH10272828A
JPH10272828A JP9655397A JP9655397A JPH10272828A JP H10272828 A JPH10272828 A JP H10272828A JP 9655397 A JP9655397 A JP 9655397A JP 9655397 A JP9655397 A JP 9655397A JP H10272828 A JPH10272828 A JP H10272828A
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JP
Japan
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ink
recording medium
printing
recording
absorption coefficient
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Application number
JP9655397A
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English (en)
Inventor
Masato Igarashi
正人 五十嵐
Akio Kojima
明夫 小島
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Akiko Konishi
昭子 小西
Hirotaka Mochizuki
博孝 望月
Masayuki Koyano
正行 小谷野
Takanori Tsuyuki
孝範 露木
Ikuko Tanaka
郁子 田中
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットによる印字後の記録媒体がカ
ールすることのないインクジェット記録方法、インクジ
ェット記録用インク及びカール防止液を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録方法において、ブリ
ストー法における記録媒体へのぬれ時間が30ms以上
でかつ吸収係数が1.9ml/m2・ms1/2以上である
インクを用いて記録媒体に印字したのち、該記録媒体の
印字面の裏側面に少なくとも水を含む液体を印字に要し
たインク量と同量以下の量で付着させる。また、インク
ジェット記録方法において、ブリストー法における記録
媒体へのぬれ時間が30ms以下でかつ吸収係数が2.
0ml/m2・ms1/2以上であるインクを用いて記録媒
体に印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方法並びにそれに用いるインク及びカール防止液に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタは低騒
音、低ランニングコストといった利点から急速に普及
し、インクジェットプリンタ専用紙だけでなく一般のオ
フィスで使用される電子写真方式複写機などの複写用紙
にも印字可能なインクジェットプリンタ−も市場に投入
されている。また、電子写真複写機適性とインクジェッ
トプリンタ適性を兼ね備えたいわゆる共用紙も各社から
発売されている。しかしながら、ほぼ全面べタ印字する
等によりインク量が極端に多くなると、これらの複写用
紙あるいは共用紙では、インクジェットプリンタによる
印字の際にカール(紙が丸まる)が発生するという不具
合がある。この点を改良するために、例えば特開平7−
329413号公報には用紙の裏側に傷又は穴を形成す
る方法が開示されているが、この方法では紙力が弱くな
り、ちょっとしたことで用紙が破れるという欠点があ
る。また、特開平7‐205543号公報には用紙中の
発泡性粒子を発泡させて用紙の密度を特定の範囲にする
方法が開示されているが、用紙の製法が複雑になるとい
う欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は
このような問題点を解決し、インクジェットによる印字
後の記録媒体がカールすることのないインクジェット記
録方法、インクジェット記録用インク及びカール防止液
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、イ
ンクジェット記録方法において、ブリストー法における
記録媒体へのぬれ時間が30ms以上でかつ吸収係数が
1.9ml/m2・ms1/2以上であるインクを用いて記
録媒体に印字したのち、該記録媒体の印字面の裏側面に
少なくとも水を含む液体を印字に要したインク量と同量
以下の量で付着させることを特徴とするインクジェット
記録方法によって達成される。また、本発明の課題は、
インクジェット記録方法において、ブリストー法におけ
る記録媒体へのぬれ時間が30ms以下でかつ吸収係数
が2.0ml/m2・ms1/2以上であるインクを用いて
記録媒体に印字することを特徴とするインクジェット記
録方法によって達成される。
【0005】本発明のインクジェット記録方法によれ
ば、ブリストー法における記録媒体へのぬれ時間が30
ms以上でかつ吸収係数が1.9ml/m2・ms1/2
上であるインクを用いて記録媒体に印字したのち、該記
録媒体の印字面の裏側面に少なくとも水を含む液体を印
字に要したインク量と同量以下の量で付着させることに
よって、印字後に記録媒体がカールすることを防止する
ことができる。さらに、インクとして、ブリストー法に
おける記録媒体へのぬれ時間が50ms以上でかつ吸収
係数が2.0ml/m2・ms1/2以上であるインクを用
いることにより、印字後における記録媒体のカールをよ
りよく防止することができる。
【0006】また、記録媒体の印字面の裏側面に付着さ
せる少なくとも水を含む液体としては、印字に用いたイ
ンクに近いブリストー法におけるぬれ時間及び吸収係数
を有する液体を用いることが好ましく、特にブリストー
法における記録媒体へのぬれ時間が50ms以上でかつ
吸収係数が2.0ml/m2・ms1/2以上である液体を
用いることが好ましい。さらに、印字に用いたインク組
成物から色材を除いた成分からなる液体を用いることが
特に好ましい。
【0007】少なくとも水を含む液体を記録媒体の印字
面の裏側面に付着させるには、例えば塗布ローラー方式
により、汲み上げローラーと塗布ローラーの間隔または
相対速度を調整することによって塗布量を調整するよう
にすればよい。また少なくとも水を含む液体を均一に付
着させる必要はなく、むしろ画像信号(インク塗布量)
に応じて付着量を調整する機構により付着させることが
好ましい。また、少なくとも水を含む液体を記録媒体の
印字面の裏側面に付着させたのち、記録媒体を乾燥させ
ることが好ましく、記録媒体を乾燥させるために用いる
ヒーターも、付着させた液体が多い時には強く、少ない
時には弱く加熱する等の制御手段を有するヒーターを用
いることが好ましい。
【0008】また、本発明のインクジェット記録方法に
よれば、ブリストー法における記録媒体へのぬれ時間が
30ms以下でかつ吸収係数が2.0ml/m2・ms
1/2以上であるインクを用いて記録媒体に印字すること
により、印字後における記録媒体のカールを防止するこ
とができる。
【0009】上記本発明のインクジェット記録方法のい
ずれの場合においても、印字の際における記録媒体への
インク1滴当たりの付着量が5g/m2以上であること
が好ましく、それにより印字後における記録媒体のカー
ルを更によりよく防止することができる。インク1滴当
たりの付着量とは、インク1滴が記録媒体に付着した際
の画素面積でインク1滴当たりの重量を除した値をg/
2で表した量である。
【0010】本発明のインクジェット記録方法には、
水、着色剤、水溶性有機溶媒、界面活性剤などを含有す
るインクを用いることができ、水溶性有機溶媒や界面活
性剤の種類、含有量などを調整することにより、所望の
ブリストー法における記録媒体へのぬれ時間および吸収
係数を有するインクを得ることができる。ブリストー法
における記録媒体へのぬれ時間および吸収係数は、図1
に示す浸透性測定装置を用いて次のようにして求めるこ
とができる。
【0011】すなわち、図1において、インクジェット
記録用インク1が40μl入ったインク溜め2を回転ホ
イール3の周面に密着して特定の移動速度で移動してい
る記録用紙(マイペーパー、NBSリコー社製)4に接
触させ、インク溜めのスリット(スリット幅1mm、ス
リット長さ17.5mm)を通して記録用紙面にインク
を吸収させることにより記録用紙面上に図2に示すイン
ク転移跡を得て、次式からインクの接触時間tとインク
の転移量Vを求める。 接触時間t(ms)=スリット幅d(mm)×1000
/紙の移動速度S(mm/秒) 転移量V(ml/m2)=インク量Q(μl)×100
0/(インク転移跡の長さL(mm)×スリット長さw
(mm))
【0012】記録用紙4の移動速度を変化させて、それ
ぞれの移動速度の場合におけるインクの接触時間tとイ
ンクの転移量Vを求める。上記のようにして求められた
インクの接触時間tとインクの転移量Vから、t1/2
対してVをプロットし、図3に示すようなインクの記録
用紙への吸収曲線を描き、吸収曲線が横軸に対して平行
である間の時間をぬれ時間、それ以降の吸収曲線の傾き
を吸収係数として、それぞれの値を求めることができ
る。
【0013】本発明のインクジェット記録方法に用いる
インクの着色剤としては、カラーインデックスにおいて
酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用
染料に分類される染料で耐水性、耐光性に優れたものを
用いることが好ましい。これら染料の具体例としては、
酸性染料及び食用染料として、C.I.アシッド.イエ
ロー17,23,42,44,79,142、C.I.
アシッド.レッド1,8,13,14,18,26,2
7,35,37,42,52,82,87,89,9
2,97,106,111,114,115,134,
186,249,254,289、C.I.アシッド.
ブルー9,29,45,92,249、C.I.アシッ
ド.ブラック1,2,7,24,26,94、C.I.
フード.イエロー3,4、C.I.フード.レッド7,
9,14、C.I.フード.ブラック1,2、直接性染
料としてC.I.ダイレクト.イエロー1,12,2
4,26,33,44,50,86,120,132,
142,144、C.I.ダイレクト.レッド1,4,
9,13,17,20,28,31,39,80,8
1,83,89,225,227、C.I.ダイレク
ト.オレンジ26,29,62,102、C.I.ダイ
レクト.ブルー1,2,6,15,22,25,71,
76,79,86,87,90,98,163,16
5,199,202、C.I.ダイレクト.ブラック1
9,22,32,38,51,56,71,74,7
5,77,154,168,171、塩基性染料として
C.I.ベーシック.イエロー1,2,11,13,1
4,15,19,21,23,24,25,28,2
9,32,36,40,41,45,49,51,5
3,63,64,65,67,70,73,77,8
7,91、C.I.ベーシック.レッド2,12,1
3,14,15,18,22,23,24,27,2
9,35,36,38,39,46,49,51,5
2,54,59,68,69,70,73,78,8
2,102,104,109,112、C.I.ベーシ
ック.ブルー1,3,5,7,9,21,22,26,
35,41,45,47,54,62,65,66,6
7,69,75,77,78,89,92,93,10
5,117,120,122,124,129,13
7,141,147,155、C.I.ベーシック.ブ
ラック2,8、反応性染料としてC.I.リアクティ
ブ.ブラック3,4,7,11,12,17、C.I.
リアクティブ.イエロー1,5,11,13,14,2
0,21,22,25,40,47,51,55,6
5,67、C.I.リアクティブ.レッド1,14,1
7,25,26,32,37,44,46,55,6
0,66,74,79,96,97、C.I.リアクテ
ィブ.ブルー1,2,7,14,15,23,32,3
5,38,41,63,80,95などを挙げることが
できる。特に酸性染料及び直接性染料が好ましい。
【0014】また、インクジェット記録用として開発さ
れた染料としては、例えば、ゼネカ社が上市しているP
rojet Fast B1ack 2、Projet F
ast Magenta 2、Projet Fast Y
ellow2、ProjetFast Cyan 2(登
録商標)が挙げられる。また、着色剤として顔料を用い
ることもでき、有機顔料としてはアゾ系、フタロシアニ
ン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジ
ン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ぺリレン系、イソ
インドレノン系、アニリンブラック、アゾメチン系、ロ
ーダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等が挙げら
れ、無機顔料としては酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイ
エロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金
属粉等が挙げられる。
【0015】また、本発明のインクジェット記録方法に
用いるインクの水溶性有機溶媒は、インクの乾燥防止や
溶解安定性向上などの目的で添加されるものであり、そ
の具体例としては、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセロ
ール、1,2,6−へキサントリオール、1,2,4−
ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオ−ル、ペ
トリオール等の多価アルコール類、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル等の多価アルコ−ルアルキルエーテル類、エ
チレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリ
コールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリー
ルエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒド
ロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,
3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等
の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物
類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチ
ロラクトンなどを挙げることができる。これらの溶媒
は、単独もしくは複数混合して用いることができる。
【0016】また、本発明に用いるインクには、インク
のぬれ性や浸透性を向上させる等の目的で更に界面活性
剤を添加することができる。界面活性剤としては、アニ
オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活
性剤、非イオン性界面活性剤などを用いることができ
る。アニオン性界面活性剤の具体例としては、石鹸、N
−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、アシル
化ペプチド等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩、スルホ琥珀酸塩、アルキルスルホ琥珀酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルスルホン
酸塩等のスルホン酸塩、硫酸化油、アルキル硫酸塩、ア
ルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルエーテル硫酸
塩、アルキルアミド硫酸塩等の硫酸エステル塩、アルキ
ルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリ
ールリン酸塩等のリン酸エステル塩、フルオロアルキル
カルボン酸塩、フルオロアルキルスルホン酸塩、フルオ
ロアルキルリン酸エステル、カルボン酸変性ポリジメチ
ルシロキサン、スルホン酸変性ポリジメチルシロキサン
などを、カチオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪
族アミン塩、アルキル第4級アンモニウム塩、フルオロ
アルキルトリメチルアンモニウム塩、芳香族アミン塩、
芳香族第4級アンモニウム塩、複素環第4級アンモニム
塩などを、両性界面活性剤の具体例としては、カルボキ
シベタイン、スルホベタイン等のべタイン型、アミノカ
ルボン酸塩、イミダゾリンなどを、また非イオン性界面
活性剤の具体例としては、脂肪族アルコールのエチレン
オキサイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル系やポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル系、アルキルアミンオキサイド類を挙げるこ
とができる。
【0017】また、着色剤として顔料を用いる場合に
は、顔料分散剤として親水性高分子を用いることがで
き、天然系ではアラビアガム、トラガンガム、グーアガ
ム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラ
クトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性
高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高
分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等
の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微
生物系高分子、半合成系ではメチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の
繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、デ
ンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分
子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル等の海藻系高分子、純合成系ではポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメ
チルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリル
アミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶
性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性ス
チレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリ
ル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、或い
はポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールまたは
β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ
金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官
能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天
然高分子化合物などが挙げられる。
【0018】本発明におけるインクには水、着色剤、水
溶性有機溶媒、界面活性剤の他に従来より知られている
添加剤を加えることができる。例えば、防腐防黴剤とし
て、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、
2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安
息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム
等を用いることができる。また、pH調整剤として、調
合されるインクに悪影響をおよぼさずにpHを7以上に
調整できるものであれば、任意の物質を使用することが
でき、その例としては、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化
物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化
物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩な
どが挙げられる。
【0019】キレート試薬としては、例えばエチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、
ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、
ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢
酸ナトリウなどを用いることができ、防錆剤としては、
例えば酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリ
コール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニイウムニト
ライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシ
ルアンモニウムニトライトなどを用いることができる。
その他目的に応じて水溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外線
吸収剤を添加することもできる。
【0020】また、本発明のインクジェット記録方法に
おいて記録媒体の印字面の裏側面に付着させる少なくと
も水を含む液体としては、水のほか水溶性有機溶媒、界
面活性剤などを含有する液体を用いることができ、水溶
性有機溶媒や界面活性剤の種類、含有量などを調整する
ことにより、所望のブリストー法における記録媒体への
ぬれ時間および吸収係数を有する液体を得ることができ
る。
【0021】水溶性有機溶媒としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオ
ール、グリセロール、1,2,6−へキサントリオー
ル、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタ
ントリオ−ル、ペトリオール等の多価アルコール類、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラ
エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル等の多価アルコ−ルアルキ
ルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価
アルコールアリールエーテル類、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−
ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−
カプロラクタム等の含窒素複素環化合物、ホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール
等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エ
チレン、γ−ブチロラクトンなどを使用することがで
き、これらの溶媒は、単独もしくは複数混合して用いる
ことができる。
【0022】また、ぬれ性や浸透性を向上させる等の目
的で、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、
両性界面活性剤、1価アルコールなどを添加することが
できる。また、上記水溶性有機溶媒や界面活性剤の他に
防腐防黴剤、防錆剤、水溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外
線吸収剤を添加することもできる。防腐防黴剤として
は、例えばデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリ
ウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナト
リウム等が使用でき、また、防錆剤としては酸性亜硫酸
塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモ
ン、ジイソプロピルアンモニイウムニトライト、四硝酸
ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウム
ニトライト等が使用できる。
【0023】
【作用】本発明のインクジェット記録方法によれば、ブ
リストー法における記録媒体へのぬれ時間が30ms以
上でかつ吸収係数が1.9ml/m2・ms1/2以上であ
るインクを用いて記録媒体に印字したのち、該記録媒体
の印字面の裏側面に少なくとも水を含む液体を印字に要
したインク量と同量以下の量で付着させることによっ
て、印字後に記録媒体がカールすることを防止すること
ができる。また、本発明のインクジェット記録方法によ
れば、ブリストー法における記録媒体へのぬれ時間が3
0ms以下でかつ吸収係数が2.0ml/m2・ms1/2
以上であるインクを用いて記録媒体に印字することによ
り、印字後における記録媒体のカールを防止することが
できる。
【0024】印字後における記録媒体がカールするメカ
ニズムとしては、以下のように考えられる。すなわち、
(1)印字により、記録媒体の印字面の繊維だけがイン
ク滴を吸収して伸びる。(2)印字時は記録媒体がプラ
テン等で固定されているため、コックリング(波打ち)
は起こるが記録媒体全体としてはカールしていない。 (3)印字終了後、記録媒体が排出されて固定されなく
なると、時間経過とともに印字面の繊維だけが乾燥して
縮むため、印字面を凹としてカールする。これに対し、
本発明のインクジェット記録方法によれば、記録媒体の
印字面とその裏側面の繊維が均等に伸びるため、カール
を防止することができるものと考えられる。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれにより限定されるものではない。
【0026】実施例1 イエロー染料Projet Fast Yellow 2(ゼネカ社製)1.5
0重量%およびIJ Yellow307H(ダイワ社製)0.50重
量%、ジエチレングリコール7.50重量%、グリセロ
ール2.50重量%、界面活性剤(ECTD3NEX、日光ケミ
カルズ社製)1.00重量%、防腐防黴剤(P-100、三愛
石油社製)0.40重量%および残量純水の組成物を6
0℃で攪拌溶解し、室温にて放冷後、水酸化リチウム1
0%水溶液によってpHが8.5になるように調整し、
これを有効濾過面積4cm2、濾過孔径0.2μmの濾
過フィルターにて濾過してNo.1のインクジェット記
録用インクを調製した。
【0027】このインクジェット記録用インクおよび記
録用紙(マイペーパー、NBSリコー社製)、および図
1に示す装置を用いてブリストー法におけるインクジェ
ット記録用インクの記録用紙へのぬれ時間および吸収係
数を求めた。すなわち、図1において、インクジェット
記録用インク1が40μl入ったインク溜め2を回転ホ
イール3の周面に密着して1.25mm/秒の移動速度
で移動している記録用紙4に接触させ、インク溜めのス
リット(スリット幅1mm、スリット長さ17.5m
m)を通して記録用紙面にインクを吸収させることによ
り図2のようなインク転移跡を得て、次式からインクの
接触時間tとインクの転移量Vを求めた。 接触時間t(ms)=スリット幅d(mm)×1000
/紙の移動速度S(mm/秒) 転移量V(ml/m2)=インク量Q(μl)×100
0/(インク転移跡の長さL(mm)×スリット長さw
(mm))
【0028】記録用紙4の移動速度を2.5mm/秒、
5mm/秒、12.5mm/秒、25mm/秒、50m
m/秒とした以外は上記と同様にして各々のインクの接
触時間tとインクの転移量Vを求めた。上記のようにし
て求めた各々のインクの接触時間tとインクの転移量V
から、t1/2に対してVをプロットし、図3に示すよう
なインクの記録用紙への吸収曲線を描き、吸収曲線が横
軸に対して平行である間の時間をぬれ時間、それ以降の
傾きを吸収係数として、それぞれの値を求めた。その結
果を表1に示す。
【0029】また、表1に示す処方を用いた以外は上記
と同様にしてNo.2、3、4、5、6、7、8および
9のインクジェット記録用インクを調製し、上記と同様
にしてぬれ時間および吸収係数を求めた。その結果を表
1に示す。さらに、上記各インクの処方からイエロー染
料を除いた以外は上記と同様にして各インクに対応する
カール防止液を調製した。
【0030】
【表1】
【0031】次に、このようにして調製したインクジェ
ット記録用インクおよびカール防止液を用い、図4に模
式的に示すインクジェット記録装置により、下記のよう
にして記録用紙に記録した時の記録用紙のカールを測定
した。すなわち、図4において、記録用紙(マイペーパ
ー、NBSリコー社製)5を紙送りローラ6aにより紙
押さえ7とプラテン8の間に横送りし、No.1のイン
クを用いてインクジェット印字ヘッド9により図5に示
す印字パターンのべタ印字(インク1滴当たりの付着量
4g/m2)を行なった。印字された記録用紙を紙送り
ローラ6bにより塗布ローラ10に送り、べタ印字のイ
ンク付着量と同量のカール防止液(No.1のインクの
処方からイエロー染料を除いた液)11を記録用紙の印
字面と反対の面に塗布し、紙送りローラ6cによってヒ
ーター12aと12bとの間に送って乾燥させ印字され
た記録用紙を得た。また、インク1滴当たりの付着量を
7g/m2、10g/m2とした以外は上記と同様にして
印字された記録用紙を得た。
【0032】一方、カール防止液を塗布せず、ヒーター
による乾燥も行わなかった以外は上記と同様にして印字
された各記録用紙を得た。印字後のそれぞれの記録用紙
を20℃65%の環境に放置したときの3分後及び1日
後の記録用紙のカールを測定した。その結果を表2に示
す。さらに、No.2、3、4、5、6、7、8および
9のインクジェット記録用インク、およびそれら各イン
クに対応するカール防止液を用いた以外は上記と同様に
して記録用紙のカールを測定した。その結果を下記◎、
○、△、×、××の各印により表2に示す。
【0033】 ◎:平面上に放置した時に用紙の前両端のカールが平均
して15゜未満のものを示す。 ○:平面上に放置した時に用紙の前両端のカールが平均
して15゜以上30゜未満のものを示す。 △:平面上に放置した時に用紙の前両端のカールが平均
して30゜以上60゜未満のものを示す。 ×:平面上に放置した時に用紙の前両端のカールが平均
して60゜以上90゜未満のものを示す。 ××:平面上に放置した時に用紙の前両端のカールが平
均して90゜以上のものを示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2から明らかなように、ブリストー法に
おける記録用紙へのぬれ時間が30ms以上でかつ吸収
係数が1.9ml/m2・ms1/2以上であるNo.1、
2、3、4、5、6のインクを用いて記録用紙に印字し
たのち、インクの処方から染料を除いたカール防止液を
記録用紙の印字面の裏側面に印字に要したインク量と同
じ量で付着させた場合には、カール防止液を付着させな
かった場合に比べて記録用紙のカールを防止することが
できる。特に、ブリストー法における記録用紙へのぬれ
時間が50ms以上でかつ吸収係数が2.0ml/m2
・ms1/2以上であるNo.2、3、4のインクを用い
て上記と同様に印字しカール防止液を付着させた場合に
記録用紙のカールをよりよく防止することができる。
【0036】また、ブリストー法における記録用紙への
ぬれ時間が30ms以下でかつ吸収係数が2.0ml/
2・ms1/2以上であるNo.7、8のインクを用いて
記録用紙に印字した場合には、カール防止液の付着の有
無に関わらず、記録用紙のカールをよりよく防止するこ
とができる。また、上記いずれの場合においても、印字
における記録媒体へのインク1滴当たりの付着量を5g
/m2以上とすることにより、記録用紙のカールをより
よく防止することができる。
【0037】実施例2 下記表3に示す処方を用いた以外は実施例1と同様にし
てNo.10、11、12、13、14、15、16、
17および18のインクジェット記録用インクを調製
し、実施例1と同様にして、ぬれ時間および吸収係数を
求めた。その結果を表3に示す。さらに、上記各インク
の処方からマゼンタ染料を除いた以外は上記と同様にし
て各インクに対応するカール防止液を調製した。次に、
このようにして調製したインクジェット記録用インクお
よびカール防止液を用いた以外は実施例1と同様にして
記録用紙のカールを測定した。その結果を表4に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】表4から明らかなように、ブリストー法に
おける記録用紙へのぬれ時間が30ms以上でかつ吸収
係数が1.9ml/m2・ms1/2以上であるNo.1
0、11、12、13、14、15のインクを用いて記
録用紙に印字したのち、インクの処方から染料を除いた
カール防止液を記録用紙の印字面の裏側面に印字に要し
たインク量と同じ量で付着させた場合には、カール防止
液を付着させなかった場合に比べて記録用紙のカールを
防止することができる。特に、ブリストー法における記
録用紙へのぬれ時間が50ms以上でかつ吸収係数が
2.0ml/m2・ms1/2以上であるNo.11、1
2、13のインクを用いて上記と同様に印字しカール防
止液を付着させた場合に記録用紙のカールをよりよく防
止することができる。
【0041】また、ブリストー法における記録用紙への
ぬれ時間が30ms以下でかつ吸収係数が2.0ml/
2・ms1/2以上であるNo.16、17のインクを用
いて記録用紙に印字した場合には、カール防止液の付着
の有無に関わらず、記録用紙のカールをよりよく防止す
ることができる。また、上記いずれの場合においても、
印字における記録媒体へのインク1滴当たりの付着量を
5g/m2以上とすることにより、記録用紙のカールを
よりよく防止することができる。
【0042】実施例3 表5に示す処方を用いた以外は実施例1と同様にしてN
o.19、20、21、22、23、24、25、26
および27のインクジェット記録用インクを調製し、実
施例1同様にして、ぬれ時間および吸収係数を求めた。
その結果を表5に示す。さらに、上記各インクの処方か
らシアン染料を除いた以外は上記と同様にして各インク
に対応するカール防止液を調製した。次に、このように
して調製したインクジェット記録用インクおよびカール
防止液を用いた以外は実施例1と同様にして記録用紙の
カールを測定した。その結果を表6に示す。
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】表6から明らかなように、ブリストー法に
おける記録用紙へのぬれ時間が30ms以上でかつ吸収
係数が1.9ml/m2・ms1/2以上であるNo.1
9、20、21、22、23、24のインクを用いて記
録用紙に印字したのち、インクの処方から染料を除いた
カール防止液を記録用紙の印字面の裏側面に印字に要し
たインク量と同じ量で付着させた場合には、カール防止
液を付着させなかった場合に比べて記録用紙のカールを
防止することができる。特に、ブリストー法における記
録用紙へのぬれ時間が50ms以上でかつ吸収係数が
2.0ml/m2・ms1/2以上であるNo.20、2
1、22のインクを用いて上記と同様に印字しカール防
止液を付着させた場合に記録用紙のカールをよりよく防
止することができる。
【0046】また、ブリストー法における記録用紙への
ぬれ時間が30ms以下でかつ吸収係数が2.0ml/
2・ms1/2以上であるNo.25、26のインクを用
いて記録用紙に印字した場合には、カール防止液の付着
の有無に関わらず、記録用紙のカールをよりよく防止す
ることができる。また、上記いずれの場合においても、
印字における記録媒体へのインク1滴当たりの付着量を
5g/m2以上とすることにより、記録用紙のカールを
よりよく防止することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録方法によれ
ば、印字後における記録媒体のカールを防止することが
できる。また、本発明のインクジェット記録用インク、
カール防止液を用いることにより印字後における記録媒
体のカールを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブリストー法による浸透性測定装置を模式的に
示す断面図である。
【図2】ブリストー法によるインク転移跡を示す説明図
である。
【図3】本ブリストー法によるインクの記録用紙に対す
る吸収曲線を示す説明図である。
【図4】本発明のインクジェット記録方法を実施するイ
ンクジェット記録装置の一例を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】本発明のインクジェット記録方法により印字し
た印字パターンの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録用インク 2 インク溜め 3 回転ホイール 4 記録用紙 5 記録用紙 6a 紙送りローラ 6b 紙送りローラ 6c 紙送りローラ 7 紙押さえ 8 プラテン 9 インクジェット印字ヘッド 10 塗布ローラ 11 カール防止液 12a ヒーター 12b ヒーター
フロントページの続き (72)発明者 小西 昭子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 望月 博孝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小谷野 正行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 露木 孝範 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 郁子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録方法において、ブリ
    ストー法における記録媒体へのぬれ時間が30ms以上
    でかつ吸収係数が1.9ml/m2・ms1/2以上である
    インクを用いて記録媒体に印字したのち、該記録媒体の
    印字面の裏側面に少なくとも水を含む液体を印字に要し
    たインク量と同量以下の量で付着させることを特徴とす
    るインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録方法において、ブリ
    ストー法における記録媒体へのぬれ時間が50ms以上
    でかつ吸収係数が2.0ml/m2・ms1/2以上である
    インクを用いて記録媒体に印字したのち、該記録媒体の
    印字面の裏側面に少なくとも水を含む液体を印字に要し
    たインク量と同量以下の量で付着させることを特徴とす
    るインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも水を含む液体のブリストー法
    における記録媒体へのぬれ時間が30ms以上でかつ吸
    収係数が1.9ml/m2・ms1/2以上であることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも水を含む液体のブリストー法
    における記録媒体へのぬれ時間が50ms以上でかつ吸
    収係数が2.0ml/m2・ms1/2以上であることを特
    徴とする請求項2記載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも水を含む液体がインク組成物
    から色材を除いた成分からなることを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも水を含む液体を付着させたの
    ち記録媒体を乾燥させることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 インクジェット記録方法において、ブリ
    ストー法における記録媒体へのぬれ時間が30ms以下
    でかつ吸収係数が2.0ml/m2・ms1/2以上である
    インクを用いて記録媒体に印字することを特徴とするイ
    ンクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 印字における記録媒体へのインク1滴当
    たりの付着量が5g/m2以上であることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6または7記載のインクジ
    ェット記録方法。
  9. 【請求項9】 ブリストー法における記録媒体へのぬれ
    時間が30ms以下でかつ吸収係数が2.0ml/m2
    ・ms1/2以上であることを特徴とするインクジェット
    記録用インク。
  10. 【請求項10】 インク組成物から色材を除いた成分か
    らなることを特徴とするインクジェット記録用カール防
    止液。
  11. 【請求項11】 ブリストー法における記録媒体へのぬ
    れ時間が50ms以上でかつ吸収係数が2.0ml/m
    2・ms1/2以上であることを特徴とするインクジェット
    記録用カール防止液。
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EP1605306A1 (en) 2004-06-09 2005-12-14 Canon Kabushiki Kaisha Tool, method for drying recording sheet using the same, method for correcting warpage using the same, and unit having the same
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