JPH1027207A - 自動取引装置および情報提供用端末装置 - Google Patents

自動取引装置および情報提供用端末装置

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JPH1027207A
JPH1027207A JP18090696A JP18090696A JPH1027207A JP H1027207 A JPH1027207 A JP H1027207A JP 18090696 A JP18090696 A JP 18090696A JP 18090696 A JP18090696 A JP 18090696A JP H1027207 A JPH1027207 A JP H1027207A
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信二 栗原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATMやCD等の自動取引装置における表示
部に案内画像以外の画像データを表示可能にして、現金
取引のためのみでなく、各種情報を提供するための端末
装置として有効に利用できるようにする。 【解決手段】 取引用画像データ以外の情報提供用画像
データとその画像データを表示する際の表示条件を含む
制御データとを保持する情報提供用データベース5と、
この情報提供用データベース5から情報提供用画像デー
タおよび制御データを読み出しその制御データ内の表示
条件に従って情報提供用画像データを表示部2に表示さ
せるようにこの表示部2の表示状態を制御する情報提供
用表示制御部6とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図4) 発明の実施の形態 〔a〕本実施形態の自動取引装置の全体構成の説明(図
5) 〔b〕表示データベースの説明(図6〜図8) 〔c〕処理部の各種機能の説明(図9,図10,図1
3) 〔d〕自動取引装置とセンタとの間の通信の説明(図1
0〜図12) 〔e〕自動取引装置へのデータダウンロードの説明(図
13,図14) 〔f〕条件設定手順の説明(図15〜図20) 〔g〕自動取引装置の全体動作の説明(図21〜図4
0) 〔h〕その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、銀行等の
金融機関の自動機コーナーにおける自動預金支払機〔A
TM(Automatic Teller Machine)〕あるいは各種貸金業
のキャッシング・コーナーにおける現金自動支払機〔C
D(Cash Dispenser)〕として用いられるとともに、利用
者に対して各種情報を提供するための端末装置としても
用いられる自動取引装置に関する。また、本発明は、街
角や各種店舗内などに設置され、利用者に対して各種情
報を提供するための情報提供用端末装置に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、銀行等の金融機関の自動機コー
ナーや各種貸金業のキャッシング・コーナーには、自動
取引装置としてのATMやCDが設置されている。この
ような自動取引装置では、利用者が、取引通帳やカード
などの取引媒体を挿入し、ディスプレイ(表示部)に表
示された案内画像を参照しながら、そのディスプレイ画
面上のタッチパネル等を操作することにより、現金の出
金や預入といった取引が行なわれるようになっている。
【0004】また、近年、商店街,地下街等の街角や各
種店舗内には、その商店街,地下街や店舗の案内を行な
うべく、各種情報を提供するための情報提供用端末装置
が設置されている。このような情報提供用端末装置で
は、利用者が、ディスプレイ(表示部)に表示された案
内画像を参照しながら、そのディスプレイ画面上のタッ
チパネル等を操作することにより、その利用者が商店
街,地下街や店舗を利用する際に知りたい情報が、ディ
スプレイ上の画像データ(絵,図形,写真,文字等)あ
るいはスピーカからの音声データ(音楽,音声等)とし
て出力され、その利用者に提供されるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の自動取引装置は、通常、前述のような現金の取引の
みに利用されているが、人通りの多い公共的な箇所に設
置されているので、取引を行なっていない期間や利用者
の待ち時間などに、ディスプレイ上に案内画像以外の画
像データを表示できるようにすれば、現金取引のための
みでなく、各種情報を提供するための端末装置として極
めて有効に利用されることになるものと考えられる。
【0006】一方、上述した従来の情報提供用端末装置
では、参照者の少ない情報を保持していても無駄であり
記憶容量の無駄遣いとなるので、参照者の多い有効な情
報のみを保持して提供できるようにすることが望まれて
いる。同時に、利用者にとって有効な情報のみを提供で
きるようにすることも望まれている。また、複数箇所に
設置された端末装置により利用者に対して同様の情報を
同時に提供したい場合、各端末装置毎にその情報をイン
ストールしていては極めて面倒であり、例えば全国的に
その端末装置が設置されているような場合には、その情
報をインストールするために極めて多数の人員や手間を
要することになる。
【0007】なお、上述のような各種要望は、自動取引
装置を情報提供用端末装置として用いる場合にも生じる
ものである。本発明は、このような状況に鑑み、表示部
に案内画像以外の画像データを表示可能にして、取引の
ためのみでなく、各種情報を提供するための端末装置と
して有効に利用できるようにした、自動取引装置を提供
することを第1の目的とする。
【0008】また、本発明は、参照者の多い有効な情報
や利用者にとって有効な情報を提供できるようにするほ
か、端末装置が複数箇所に設置されている場合でも情報
提供用データを容易かつ迅速にインストールできるよう
にした情報提供用端末装置を提供することを第2の目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は第1発明の原理ブ
ロック図で、この図1に示すように、第1発明の自動取
引装置1は、表示部2,取引用データベース3,取引用
表示制御部4,情報提供用データベース5および情報提
供用表示制御部6を有して構成されている。ここで、表
示部2は、利用者が取引を行なう際に必要な参照画像を
表示するものであり、取引用データベース3は、参照画
像として表示されるべき取引用画像データを保持するも
のであり、取引用表示制御部4は、取引用データベース
3の取引用画像データを参照画像として表示部2に表示
させるようにこの表示部2の表示状態を制御するもので
ある。
【0010】そして、情報提供用データベース5は、取
引用画像データ以外の情報提供用画像データとその画像
データを表示する際の表示条件を含む制御データとを保
持するものであり、情報提供用表示制御部6は、情報提
供用データベース5から情報提供用画像データおよび制
御データを読み出し、その制御データ内の表示条件に従
って情報提供用画像データを表示部2に表示させるよう
にこの表示部2の表示状態を制御するものである(請求
項1)。
【0011】これにより、案内画像以外の情報提供用画
像データを、制御データ内の表示条件に従って表示部2
に表示でき、自動取引装置1を、取引のためのみでな
く、各種情報を提供するための端末装置として利用する
ことができる。なお、上述した自動取引装置1には、下
記項目(1)〜(12)に記載する各種機能をそなえて
もよい。
【0012】(1)前記表示条件を、情報提供用画像デ
ータを表示部2に表示するタイミングを指定する時間的
表示条件とし、現時刻がその時間的表示条件を満たすか
否かを判断するためのタイマ機構をそなえ、このタイマ
機構により現時刻が時間的表示条件を満たすと判断され
ている場合、情報提供用表示制御部6が情報提供用画像
データを表示部2に表示させるようにこの表示部2の表
示状態を制御する(請求項2)。
【0013】これにより、季節に影響を受ける情報や、
特定の期日だけに提供したい情報や、特定の曜日だけに
提供したい情報や、特定の時間帯だけ(例えば夕方だけ
等)に提供したい情報がある場合、その情報を提供すべ
き期間等の時間的表示条件を予め設定しておくだけで、
特定の期間だけ自動的にその情報(情報提供用画像デー
タ)を表示部2に表示させることができる。
【0014】(2)前記表示条件を表示部2に表示させ
ながら対話形式で係員による表示条件の操作を可能にす
る係員処理機構をそなえる(請求項3)。この係員処理
機構を用いることにより、予め設定した表示条件を確認
することができるほか、表示条件を全て設定し直すこと
なく、予め設定した表示条件を変更あるいは削除したり
新たな表示条件を追加したりすることができる。
【0015】(3)情報提供用表示制御部6が、取引用
表示制御部4と協働して情報提供用画像データを取引用
画像データとともに表示部2上の同一画面内で同時に表
示させるようにこの表示部2の表示状態を制御する(請
求項4)。これにより、利用者は、自動取引装置1によ
り通常の取引を行ないながら、同時に表示部2上で取引
以外の情報の提供を受けることができる。
【0016】この時、情報提供用画像データとして表示
部2上の表示情報を絞り込むための選択メニュー項目を
含み、情報提供用表示制御部6が、選択メニュー項目を
取引の進行に従って表示部2に表示させるようにこの表
示部2の表示状態を制御するとともに、利用者が表示部
2上の選択メニュー項目から所定項目を選択しその所定
項目についての画像データを表示部2に表示させるよう
に情報提供用表示制御部6に対して指示を与えるための
選択入力部をそなえてもよい(請求項5)。これによ
り、利用者は、取引処理を行ないながら、同時に取引以
外の情報を絞り込み、提供される情報を詳細化・細分化
していくことができる。
【0017】さらに、選択メニュー項目の優先度を項目
毎に表示条件として予め設定しておき、情報提供用表示
制御部6が、選択メニュー項目のうち優先度の高い項目
を表示部2上で他の項目よりも強調的に表示させるよう
にこの表示部2の表示状態を制御してもよい(請求項
6)。これにより、情報提供者は、自らが提供したい情
報の重要度(優先度)に応じて選択メニュー項目の表示
状態を強調させることができる。
【0018】(4)情報提供用画像データとして表示さ
れる情報画面の優先度および表示時間を、情報画面毎に
表示条件として予め設定しておき、利用者が取引のため
の処理の完了を待機している期間中に情報提供用画像デ
ータを表示部2に表示させる場合、情報提供用表示制御
部6が、処理を完了するまでの処理時間を求め、その処
理時間内に表示を完了することのできる情報画面を、優
先度の高い順に表示時間を加算しながら選択し、選択し
た情報画面を情報提供用画像データとして表示部2に表
示させるようにこの表示部2の表示状態を制御する(請
求項7)。これにより、利用者が取引のための処理の完
了を待機している期間(処理時間)が短い場合でも、重
要度(優先度)に応じた情報提供が可能になる。
【0019】(5)取引に際して利用者により挿入され
る取引媒体に、利用者固有の情報を予め記録するととも
に、情報提供用データベース5に、利用者固有の情報に
応じた情報提供用画像データを予め保持させておき、情
報提供用表示制御部6が、取引媒体における利用者固有
の情報に応じた情報提供用画像データを情報提供用デー
タベース5から読み出し、その情報提供用画像データを
表示部2に表示させるようにこの表示部2の表示状態を
制御する(請求項8)。これにより、取引媒体に予め記
録された利用者固有の情報を参照することで、表示部2
により情報の提供を行なう際に、例えば利用者の国籍,
性別,年齢,趣味等に応じた情報を、適当な言語で提供
することが可能になる。
【0020】(6)同様に、取引に際して利用者により
挿入される取引媒体に、利用者固有の情報を予め記録す
るとともに、取引用データベース3に、利用者固有の情
報に応じた取引用画像データを予め保持させておき、取
引用表示制御部4が、取引媒体における利用者固有の情
報に応じた取引用画像データを取引用データベース3か
ら読み出し、その取引用画像データを表示部2に表示さ
せるようにこの表示部2の表示状態を制御してもよい
(請求項9)。これにより、取引媒体に予め記録された
利用者固有の情報を参照することで、取引のための案内
画像を表示部2に表示する際に、例えば利用者の国籍に
応じた適当な言語でその案内情報を表示することが可能
になる。
【0021】(7)取引の単位時間当たりの処理件数が
多くなった混雑状態を判別する混雑状態判別機構をそな
え、この混雑状態判別機構が混雑状態になったと判別し
た場合、情報提供用表示制御部6が、情報提供用画像デ
ータの表示を停止させる(請求項10)。これにより、
取引を行なう利用者の混雑時には、情報提供用画像デー
タの表示が停止され、自動取引装置1が通常の取引のた
めのみに利用され、円滑な運用が可能になる。
【0022】(8)取引用表示制御部4が動作しない取
引時間外には、情報提供用表示制御部6のみが動作して
情報提供用画像データを表示部2に表示させるようにこ
の表示部2の表示状態を制御する(請求項11)。これ
により、自動取引装置1は、取引時間内(金融機関等の
営業時間内)には取引を行なうため(もしくは取引と情
報提供との両方を行なうため)に利用される一方、取引
時間外(営業時間外)には情報提供用の端末装置として
利用される。
【0023】(9)前記選択メニュー項目の項目毎に利
用者の紹介回数を紹介ログとして保持し、情報提供用表
示制御部6が、その紹介ログに保持された紹介回数を参
照し、紹介回数の少ない項目についての情報提供用画像
データを他の情報提供用画像データに置き換えて表示部
2に表示させるようにこの表示部2の表示状態を制御す
る(請求項12)。これにより、紹介回数の少ない情報
提供用画像データは他の情報提供用画像データに置き換
えられ、紹介回数の多い即ち参照者の多い有効な情報が
保持されて提供され、無駄な情報は提供せず有効な情報
のみを提供することが可能になる。
【0024】(10)上位装置に対して通信回線を介し
通信可能に接続され、上位装置側から、情報提供用画像
データまたは制御データのインストールまたはメンテナ
ンスを行なう(請求項13)。これにより、複数箇所に
設置された自動取引装置1により利用者に対して同様の
情報を同時に提供するような場合、上位装置(ホストコ
ンピュータ)から一括的にその情報をインストールした
りメンテナンスしたりすることができる。
【0025】(11)情報提供用画像データの参照状況
を利用者毎に保持する参照状況データベースを、装置内
部、もしくは、通信回線を介し通信可能に接続された上
位装置にそなえ、情報提供用表示制御部6が、取引に際
して利用者により挿入される取引媒体に記録された利用
者特定情報に基づいて、当該利用者による参照状況を参
照状況データベースで参照し、その参照状況に応じた情
報提供用画像データを情報提供用データベース5から読
み出し、その情報提供用画像データを表示部2に表示さ
せるようにこの表示部2の表示状態を制御する(請求項
14)。これにより、利用者の情報参照傾向を参照状況
データベースにより把握でき、利用者にとって、不要な
情報ではなく有効な情報のみを提供することが可能にな
る。
【0026】(12)上述した取引用表示制御部4と情
報提供用表示制御部6とを共通化しこれら2つの表示制
御部4および6の機能を一つの表示制御部により実現し
てもよい(請求項15)。これにより、別機能の表示制
御部を2つそなえる必要がなく、装置構成を簡素化する
ことができる。図2は第2発明の原理ブロック図で、こ
の図2に示すように、第2発明の情報提供用端末装置1
Aは、情報出力部2A,情報提供用データベース5A,
情報提供制御部6A,選択入力部7Aおよび紹介ログ8
を有して構成されている。
【0027】ここで、情報出力部2Aは、利用者に情報
を提供すべくその情報を出力するものであり、情報提供
用データベース5Aは、情報出力部2Aから出力される
べき情報についての情報提供用データを保持するもので
あり、情報提供制御部6Aは、情報提供用データを情報
出力部2Aから出力させるようにこの情報出力部2Aの
動作状態を制御するものであり、選択入力部7Aは、利
用者が紹介を要求する情報の項目を選択しその項目につ
いての情報提供用データを情報出力部2Aから出力させ
るようにこの情報提供制御部2Aに対して指示を与える
ためのものである。
【0028】そして、紹介ログ8は、前記項目毎に利用
者の紹介回数を保持するものであり、本発明では、情報
提供制御部6Aが、紹介ログ8に保持された紹介回数を
参照し、その紹介回数の少ない項目についての情報提供
用データを他の情報提供用データに置き換えて情報出力
部2Aから出力させるようにこの情報出力部2Aの動作
状態を制御する(請求項16)。
【0029】これにより、紹介回数の少ない情報提供用
データは他の情報提供用データに置き換えられ、紹介回
数の多い即ち参照者の多い有効な情報が保持されて提供
され、無駄な情報は提供せず有効な情報のみを提供する
ことが可能になる。図3は第3発明の原理ブロック図
で、この図3に示すように、第3発明の情報提供用端末
装置1Bは、情報出力部2B,情報提供用データベース
5B,情報提供制御部6Bおよび選択入力部7Bを有し
て構成されている。
【0030】ここで、情報出力部2Bは、利用者に情報
を提供すべくその情報を出力するものであり、情報提供
用データベース5Bは、情報出力部2Bから出力される
べき情報についての情報提供用データを保持するもので
あり、情報提供制御部6Bは、情報提供用データを情報
出力部2Bから出力させるようにこの情報出力部2Bの
動作状態を制御するものであり、選択入力部7Bは、利
用者が紹介を要求する情報の項目を選択しその項目につ
いての情報提供用データを情報出力部2Bから出力させ
るようにこの情報提供制御部2Bに対して指示を与える
ためのものである。
【0031】そして、本発明の情報提供用端末装置1B
は、上位装置9に対して通信回線10を介し通信可能に
接続されており、この上位装置9側から、情報提供用デ
ータのインストールまたはメンテナンスが行なわれるよ
うに構成されている(請求項17)。これにより、複数
箇所に設置された情報提供用端末装置1Bにより利用者
に対して同様の情報を同時に提供するような場合、上位
装置9から一括的にその情報をインストールしたりメン
テナンスしたりすることができる。
【0032】図4は第4発明の原理ブロック図で、この
図4に示すように、第4発明の情報提供用端末装置1C
は、情報出力部2C,情報提供用データベース5C,情
報提供制御部6Cおよび選択入力部7Cを有して構成さ
れている。ここで、情報出力部2Cは、利用者に情報を
提供すべくその情報を出力するものであり、情報提供用
データベース5Cは、情報出力部2Cから出力されるべ
き情報についての情報提供用データを保持するものであ
り、情報提供制御部6Cは、情報提供用データを情報出
力部2Cから出力させるようにこの情報出力部2Cの動
作状態を制御するものであり、選択入力部7Cは、利用
者が紹介を要求する情報の項目を選択しその項目につい
ての情報提供用データを情報出力部2Cから出力させる
ようにこの情報提供制御部2Cに対して指示を与えるた
めのものである。
【0033】そして、本発明では、情報提供時に利用者
を特定できる場合、情報提供用データの参照状況を利用
者毎に保持する参照状況データベース11が、情報提供
用端末装置1Cの内部、もしくは、通信回線10を介し
て通信可能に接続された上位装置9にそなえられ、情報
提供制御部6Cが、特定された当該利用者による参照状
況を該参照状況データベース11で参照し、その参照状
況に応じた情報提供用データを情報提供用データベース
5Cから読み出し、その情報提供用データを情報出力部
2Cから出力させるようにこの情報出力部2Cの動作状
態を制御する(請求項18)。
【0034】これにより、利用者の情報参照傾向を参照
状況データベース11により把握でき、利用者にとっ
て、不要な情報ではなく有効な情報のみを提供すること
が可能になる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔a〕本実施形態の自動取引装置の全体構成の説明 図5は本発明の一実施形態としての自動取引装置の全体
構成を示すブロック図であり、この図5に示すように、
本実施形態の自動取引装置20は、銀行等の金融機関の
自動機コーナーや各種貸金業のキャッシング・コーナー
においてATMもしくはCDとして用いられるととも
に、情報提供用端末装置としての機能も有するもので、
表示部21,取引用データベース22,表示データベー
ス23,処理部24および入力部25を有して構成され
ている。
【0036】ここで、表示部(情報出力部)21は、自
動取引装置20の利用者が取引を行なう際に参照する案
内画像(取引用画像データ)や、その利用者に提供すべ
き情報(情報提供用画像データ)を表示するもので、表
示ユニット21aおよび表示メモリ21bを有して構成
されている。表示ユニット21aは、例えばCRTや液
晶ディスプレイから構成され、処理部24により表示メ
モリ21bに展開されたデータを表示するものである。
【0037】取引用データベース22は、前述した案内
画像として表示されるべき取引用画像データを保持する
ものである。また、表示データベース(情報提供用デー
タベース)23は、本実施形態の自動取引装置20にお
いて様々な情報提供を可能とするために必要なインフォ
メーションデータやその管理用のデータを保持するもの
で、取引用画像データ以外の情報提供用画像データとそ
の画像データを表示する際の表示条件を含む制御データ
(後述する制御ファイルや全管理ファイル)とを保持す
るものである。この表示データベース23に保持される
各種データの詳細については、図6〜図8を参照しなが
ら後述する。なお、これらのデータベース22や23
は、例えばHD(Hard Disk)やMO(Magneto-Optical
memory)といった外部記憶装置に格納されている。
【0038】処理部24は、本実施形態の自動取引装置
20の動作(取引動作や情報提供動作)を制御するもの
で、CPU24aおよび各種ファイル24bを有して構
成されている。この処理部24は、作業域24cを有す
るほか、各種ファイル24bに保持されるデータに基づ
いてCPU24aが所定のプログラムを実行することに
より後述する取引処理部24d,制御ファイル処理部2
4e,タイマ監視処理部24f,回線制御処理部24g
および係員処理部24hとしての機能を実現するもので
ある。
【0039】なお、各種ファイル24bは、例えば過去
10回の取引の処理時間(ホストコンピュータとの交信
時間等)をファイルとして保持するものである。また、
作業域24cは、プログラムメモリとして機能するほ
か、各処理を行なうためのワークエリアまたはバッファ
エリアとしても機能するものである。入力部25は、通
常の取引に際してはその取引に必要な各種データ(暗証
番号,取引種別,取引金額,金融機関名,支店名,口座
名,口座番号等)を入力するための機能を果たすもの
で、このような機能のほかに、本実施形態では、表示部
21の表示ユニット21aに表示された選択メニュー項
目から所定項目を選択しその所定項目についての画像デ
ータを表示ユニット21aに表示させるように処理部2
4に対して指示を与える選択入力部としての機能も果た
している。この入力部25は、通常、表示ユニット21
aの画面上に配設されたタッチパネルとして構成され、
文字入力キー等を有しているが、キーボードやマウス等
で構成してもよい。
【0040】〔b〕表示データベースの説明 本実施形態における表示データベース23には、情報提
供者が自動取引装置20の利用者に対して提供すること
を望む各種情報(取引用案内画像以外の情報)が、図6
に示すように、その情報単位毎に、データDi(i=
1,2,…,n:nは自然数)とそのデータDi用の制
御ファイルFi(i=1,2,…,n:nは自然数)と
の対(図7参照)で格納される。また、表示データベー
ス23には、これらのデータDiを表示する際に必要な
全情報共通の表示条件を保持する全管理ファイル(図8
参照)F0が格納されている。
【0041】ここで、データDiは、基本的に、表示ユ
ニット21aで表示されるべき画像データ(絵,図形,
写真,文字等)であるが、自動取引装置20(もしくは
情報提供用端末装置)にスピーカ等の音声を出力するた
めの機構がそなえられている場合には、そのデータDi
には音声データ(音楽,音声等)を含めることもでき
る。
【0042】このデータDiは、例えば図7に示すよう
に、表示画面A,B,Cとしてそれぞれ通常的に表示さ
れる3種類のインフォメーションデータDai,Dbi,D
ciと、後述するごとく利用頻度(利用者による参照状
況)に応じて表示画面A〜Cと置き換えられ表示画面
D,Eとしてそれぞれ表示されうる2種類の置き換え用
インフォメーションデータDdi,Deiとを有している。
【0043】また、データDi用の制御ファイルFiに
は、データDiを表示する際の表示条件を含む制御デー
タ、例えば以下のような条件や紹介ログ等のデータが保
持されている。 データDiを表示(出力)すべきタイミングを指定す
る時間的表示条件(例えば、時間帯,曜日,期間,日付
等):この時間的表示条件に基づいて、後述するごとく
表示タイミングを制御する。なお、n個のデータDi用
の制御ファイルFiに設定された時間的表示条件が重複
する場合には、予め仕様で取り決められた表示優先順位
(プライオリティ)に従って、後述する制御ファイル処
理部24eにより表示制御が行なわれる。また、係員処
理部24hの機能により、図15〜図19を参照しなが
ら後述するごとく、時間的表示条件についての確認/追
加/変更/削除を行なえるようになっている。
【0044】データDiにおける5項目分のインフォ
メーションデータDai〜Deiの優先度(重要度):この
優先度に基づいて、後述するごとく重要なデータ(選択
メニュー項目)を強調的に表示するように制御する。 各インフォメーションデータDai〜Deiを構成する情
報画面毎の優先度(重要度)および表示時間(図36参
照):これらの優先度および表示時間に基づいて、図3
6〜図40を参照しながら後述するごとく情報の表示時
間の調整(画面の間引き処理)を行なう。
【0045】通常的に表示される3種類のインフォメ
ーションデータDai,Dbi,Dciの参照状況(利用者の
紹介回数)をデータDai,Dbi,Dci毎に保持する紹介
ログ:その参照状況と後述する置き換え対象回数とに基
づいて、後述するごとく表示すべきインフォメーション
データの置き換え(Dai,Dbi,DciとDdi,Deiとの
置き換え)を行なう。
【0046】さらに、全管理ファイルF0には、図8に
示すような各種データ〔表示条件:即ち下記のような
取引/情報提供優先基準値,画面分割(ラスタ),
各データ標準(ラスタ),強調データ(ラスタ),
強調データ詳細,置き換え対象回数〕が保持されてい
る。 取引/情報提供優先基準値:1時間当たりの取引件数
の基準値(例えば0〜999の範囲で設定される)。こ
の基準値は、制御ファイル処理部24eが有する混雑状
態判別機構(後述)としての機能により、取引の単位時
間当たりの処理件数が多くなった混雑状態を判別するた
めに用いられる。つまり、この基準値よりも実際の1時
間当たりの取引件数が多くなった場合には混雑状態にな
ったものと判別される。なお、この基準値は、係員処理
部24hの機能により、図20を参照しながら後述する
ごとく設定/変更できるようになっている。
【0047】画面分割:取引用画像データと情報提供
用画像データとを表示ユニット21aの画面上で同時に
表示する際の分割位置を指定する値。その値は、ユーザ
仕様により例えば0〜640の範囲で予め設定される。 各データ標準:情報提供用画像データを標準的に表示
する際の画面上での大きさを指定する値。その値は、ユ
ーザ仕様により例えば0〜480の範囲で予め設定され
る。
【0048】強調データ:情報提供用画像データを優
先度に応じて強調的に表示する際の画面上での大きさを
指定する値。その値は、ユーザ仕様により例えば0〜4
80の範囲で予め設定される。 強調データ詳細:情報提供用画像データを強調デー
タとして設定された大きさで強調的に表示する際に、さ
らなる強調的表示を行なうか否かを設定するものであ
る。例えば、この値が“0”である場合には、強調対象
の画像データを、強調データとして設定された大きさ
で強調的に表示するだけであるが、“1”である場合に
は、その強調対象の画像データを大きく表示するととも
に太枠で囲む。また、“2”である場合には、その強調
対象の画像データを大きく表示するとともにその表示部
分の輝度調整を行なう(強調部分を明るくするなど)。
このほか、表示色を変えて強調表示を行なうようにして
もよい。
【0049】置き換え対象回数:ある一つのデータD
i内で通常的に表示するインフォメーションデータを他
の置き換え用インフォメーションデータに置き換える契
機を判断するために用いられる基準値。例えば1000
回取引が行なわれる間の参照回数として設定され、標準
的には(デフォルトとしては)例えば10回/1000
が設定される。後述するごとく、所定回数の取引実行後
に紹介ログに保持されている実際の参照回数が置き換え
対象回数未満のインフォメーションデータが存在する場
合、そのインフォメーションデータが他の置き換え用イ
ンフォメーションデータに置き換えられるようになって
いる。
【0050】〔c〕処理部の各種機能の説明 次に、本実施形態の処理部24における取引処理部24
d,制御ファイル処理部24e,タイマ監視処理部24
f,回線制御処理部24gおよび係員処理部24hとし
ての機能について説明する。取引処理部24dは、自動
取引装置20としての本来の機能を実現するためのもの
で、利用者により挿入された磁気カード(図示せず;取
引媒体)のMS(磁気ストライプ)部からのデータ読取
処理や、その読取結果と利用者による入力部25からの
暗証番号,取引種別,取引金額,金融機関名,支店名,
口座名,口座番号等の入力結果とに応じた各種処理や、
現金の入出金処理などの自動取引装置20(ATM,C
D)としての基本的処理を行なう部分である。この取引
処理部24dは、取引用データベース22の取引用画像
データを参照画像として表示部21の表示ユニット21
aに表示させるようにこの表示ユニット21aの表示状
態を制御する取引用表示制御部としての機能も有してい
る。
【0051】ところで、取引に際して利用者により自動
取引装置20に挿入される磁気カード(MS部)は、一
般に図9に示すようなデータフォーマットを有してい
る。この図9に示すように、MS部には、暗証番号,ユ
ーザコード(会社コード),支店コード,口座番号(会
員番号)などが記録されるほか、クレジットカード等の
場合にはそのほか支払可能残高,支払限度額,最新使用
年月,有効期限なども記録されるようになっている。ま
た、MS部には、予備フィールドと呼ばれ、ユーザがア
サイン(割付)することのできる未使用部分がそなえら
れている。本実施形態では、取引時に挿入される磁気カ
ードのMS部における予備フィールドに、利用者固有の
情報を予め記録しておく。その利用者固有の情報とは、
例えば、国籍,性別,年齢,趣味等に関するものであ
る。
【0052】また、本実施形態では、取引用データベー
ス22に、利用者固有の情報に応じた取引用画像データ
が予め保持されている。具体的に本実施形態では、国籍
情報に応じた各種言語によって表記された取引用案内画
像が取引用データベース22に保持されており、国籍情
報に応じた言語による取引用案内画像を取引用データベ
ース22から読み出すことができるようになっている。
【0053】同様に、本実施形態の表示データベース2
3にも、利用者固有の情報に応じた情報提供用画像デー
タが予め保持されている。具体的に本実施形態の表示デ
ータベース23には、国籍情報に応じた各種言語によっ
て表記された情報提供用画像データが保持されるほか、
情報提供用画像データが利用者の国籍,性別,年齢,趣
味等の利用者固有情報毎に分類されて保持されており、
利用者の国籍,性別,年齢,趣味等に応じた情報提供用
画像データを、利用者の国籍情報に応じた言語で表示デ
ータベース23から読み出すことができるようになって
いる。
【0054】そして、取引処理部24d(取引用表示制
御部)は、取引時に磁気カードのMS部における予備フ
ィールドから読み取られた利用者固有情報(ここでは国
籍情報)に基づいて、その国籍情報に応じた言語(英語
圏の国籍ならば英語,フランス語圏の国籍ならばフラン
ス語等)によって表記された取引用画像データを取引用
データベース22から読み出し、その取引用画像データ
を表示ユニット21aに表示させるように表示部21の
表示状態を制御する機能も有している。実際には、表示
メモリ21bに、国籍情報に応じた言語で表記された取
引用画像データを展開する。このとき、国籍情報に応じ
た言語に関する情報は、各種ファイル24bにおける言
語モードとして登録される。この言語モードは、通常、
日本語であるが、国籍情報に基づき英語等の他言語を表
示する場合には、その言語に応じた設定に切り換えられ
るようになっている。
【0055】タイマ監視処理部24fは、本実施形態の
自動取引装置20全体のタイマ監視を行なうとともに、
インフォメーション切換時間(情報提供用画像データの
表示切換時間)を制御ファイル処理部24eに対して通
知し、インフォメーションの切換依頼(表示ユニット2
1aに表示される情報提供用画像データの切換依頼)を
行なう機能を有している。
【0056】ここで、タイマ監視処理部24fは、表示
データベース23に保持される各データDi用の制御フ
ァイルFiを検索して、各制御ファイルFiに予め設定
されている時間的表示条件を参照し、現時刻がその時間
的表示条件を満たすか否かを判断している。タイマ監視
処理部24fは、時間的表示条件を満たすデータDiを
表示部21で表示するための依頼(前記切換依頼)を制
御ファイル処理部24eに対して行なう。
【0057】制御ファイル処理部24eは、本実施形態
の自動取引装置20において様々な情報提供を可能とす
べく表示データベース23に対するアクセスを行なうと
ともに、そのアクセスにより得られたデータ(情報提供
用画像データ)を表示メモリ21bに展開して表示ユニ
ット21aに表示させるもので、後述するごとく、表示
ユニット21aでの画面分割管理,センタのホストコン
ピュータ(以下、ホストという)もしくはサーバ(図1
0の符号30参照)からのインフォメーションデータの
ファイル転送など各種機能も果たす。
【0058】特に、本実施形態の制御ファイル処理部2
4eは、表示データベース23から情報提供用のデータ
Diを読み出すとともに、表示データベース23の制御
ファイルFiや全管理ファイルF0のほかに各種ファイ
ル24bを参照し、これらのファイルFi,F0,24
bに設定されている表示条件(あるいはタイマ監視処理
部24fからの依頼や入力部25からの指示)に従って
情報提供用のデータDiを表示部21の表示ユニット2
1aで表示させるようにその表示ユニット21aの表示
状態を制御する情報提供用表示制御部としての機能を有
している。
【0059】以下に、本実施形態の制御ファイル処理部
24eにより実現される、情報提供用表示制御部として
の各種機能(1)〜(11)について説明する。 (1)タイマ監視処理部24fから、時間的表示条件を
満たすデータDiを表示部21で表示するための依頼を
受けると、そのデータDiを表示データベース23から
読み出し、制御ファイルFi(紹介ログ等),全管理フ
ァイルF0,各種ファイル24b(過去10回の取引の
処理時間等)に設定されたデータに基づき、そのデータ
Diを表示部21の表示ユニット21aに表示させるべ
く表示メモリ21bに展開する。
【0060】(2)取引処理部24dのもつ取引用表示
制御部としての機能と協働して情報提供用画像データを
取引用画像データとともに表示部21の表示ユニット2
1a上の同一画面内で同時に表示させるように表示ユニ
ット21aの表示状態(表示メモリ21bへのデータ展
開)を制御する。このとき、全管理ファイルF0に設定
されている画面分割の値(図8参照)に基づいて、同一
画面内において情報提供用画像データと取引用画像デー
タとが分割表示される。
【0061】(3)情報提供用画像データとして表示部
21の表示ユニット21a上の表示情報を絞り込むため
の選択メニュー項目(例えば図24参照)を含み、その
選択メニュー項目を取引の進行に従って表示ユニット2
1aに表示させるように表示ユニット21aの表示状態
を制御する。このとき、利用者が、入力部25(タッチ
パネル等)を用いて表示ユニット21a上の選択メニュ
ー項目から所定項目を選択すると、入力部25から制御
ファイル処理部24eに対して、その所定項目について
の画像データを表示ユニット21a上に表示させるよう
に指示が与えられる。
【0062】(4)選択メニュー項目のうち優先度(前
述のごとくデータDi用の制御ファイルFiに予め設定
されたもの)の高い項目を、全管理ファイルF0に設定
されている強調データおよび強調データ詳細の値(図8
参照)に基づいて、表示ユニット21a上で他の項目よ
りも強調的に表示させるように表示ユニット21aの表
示状態を制御する。
【0063】(5)利用者が取引のための処理の完了を
待機している期間中に情報提供用画像データDiを表示
部21に表示させる場合、図36〜図40を参照しなが
ら後述するごとく、処理を完了するまでの処理時間(例
えば、内部処理時間,センタ交信時間などの総和)を、
各種ファイル24bに保持された過去10回の取引の処
理時間の平均値に基づいて求め、その処理時間内に表示
を完了することのできる情報画面を、優先度の高い順に
表示時間を加算しながら選択し、選択した情報画面を情
報提供用画像データとして表示ユニット21aに表示さ
せるように表示ユニット21aの表示状態を制御する。
ここで、データDi(インフォメーションデータDai〜
Deiのいずれか)を構成する情報画面毎の優先度および
表示時間は、前述のごとくデータDi用の制御ファイル
Fiに予め設定されている。
【0064】(6)取引時に磁気カードのMS部におけ
る予備フィールドから読み取られた利用者固有情報(例
えば国籍,性別,年齢,趣味等)に応じた情報提供用画
像データを、利用者の国籍情報(各種ファイル24bの
言語モード)に応じた言語で表示データベース23から
読み出し、その情報提供用画像データを表示ユニット2
1aに表示させるように表示部21の表示状態を制御す
る。
【0065】(7)図8に示すごとく全管理ファイルF
0に設定された取引/情報提供優先基準値(1時間当た
りの取引件数の基準値)に基づいて取引の単位時間当た
りの処理件数が多くなった混雑状態を判別する混雑状態
判別機構を有しており、この混雑状態判別機構にて基準
値よりも実際の1時間当たりの取引件数が多くなった場
合には混雑状態になったものと判別され、混雑状態と判
断されている間は、情報提供用画像データの表示ユニッ
ト21a上での表示を停止する。
【0066】(8)各データDi用の制御ファイルFi
における前記紹介ログに保持された紹介回数を参照し、
紹介回数の少ない項目(インフォメーションデータ)に
ついての情報提供用画像データを他の情報提供用画像デ
ータに置き換えて表示ユニット21aに表示させるよう
に表示ユニット21aの表示状態を制御する。例えば図
7に示した例に基づいて説明すると、制御ファイルFi
内に保持されているインフォメーションデータDai,D
bi,Dciについての紹介ログを参照し、所定回数(例え
ば1000回)の取引が行なわれる間の参照回数が、図
8に示すごとく全管理ファイルF0に設定された置き換
え対象回数(例えば10回)未満の、インフォメーショ
ンデータが存在している場合には、そのインフォメーシ
ョンデータを置き換え用のインフォメーションデータD
di,Deiと置き換えて、以降の表示制御を行なう。
【0067】(9)情報提供用画像データの参照状況
(以前にどのような情報提供用画像データを選択し参照
しているかに関する情報)を利用者毎に保持する参照状
況データベース(顧客データベース;図示せず)を、本
実施形態の自動取引装置20内部、もしくは、図10や
図13に示すごとく通信回線31を介し通信可能に接続
されたセンタのホスト(サーバ,上位装置)30に予め
そなえておく。なお、後述する例では、参照状況データ
ベース(顧客データベース)はセンタ側にそなえられて
いるものとして説明を行なう。そして、取引に際して利
用者により挿入される取引媒体(例えば前述した磁気カ
ード)に記録された利用者特定情報(口座番号,会員番
号等)に基づいて、当該利用者による参照状況を参照状
況データベースから参照し、その参照状況に応じた情報
提供用画像データ(利用者の趣味,嗜好等に見合った画
像データ)を表示データベース23から読み出し、その
情報提供用画像データを表示ユニット21aに表示させ
るように表示ユニット21aの表示状態を制御する。
【0068】(10)後述する回線制御処理部24gや
係員処理部24hからの指示に応じてインフォメーショ
ンデータ等のファイル転送を行なう。 (11)取引処理部24dが動作しない取引時間(金融
機関の自動機コーナーや各種貸金業のキャッシング・コ
ーナーの営業時間)外には、制御ファイル処理部24e
が上述のごとく動作し、自動取引装置20を情報提供用
端末装置として動作させる。
【0069】なお、上述した制御ファイル処理部24e
における情報提供用表示制御部としての機能と取引処理
部24dにおける取引用表示制御部としての機能とを実
現するためのハードウエアは、実際には共通化されてお
り、本装置20の簡素化が図られている。さて、回線制
御処理部24gは、回線プロトコルや通常の取引電文を
管理したり、センタのホスト30(図10または図13
参照)からのインフォメーションデータを管理したりす
るものであり、インフォメーションデータを受信した場
合には、制御ファイル処理部24eに対してデータ受信
指示を出力して表示データベース23の対象部分の更新
を指示するようになっている。
【0070】つまり、本実施形態の自動取引装置20
は、図10や図13に示すように、ホスト30に対して
通信回線31を介し通信可能に接続されており、ホスト
30側から、回線制御処理部24gを介して、表示デー
タベース23における情報提供用画像データや制御ファ
イルのインストール(ダウンロード)やメンテナンスを
行なうことが可能になっている。
【0071】なお、利用者が取引中にインフォメーショ
ンを選択・参照する場合に、回線制御処理部24gおよ
び通信回線31を介して行なわれる自動取引装置20と
センタ(ホスト30)との間の通信の詳細については、
図10〜図12を参照しながら後述する。また、回線制
御処理部24gおよび通信回線31を介して行なわれ
る、ホスト30から自動取引装置20へのデータダウン
ロードの詳細については、図13および図14を参照し
ながら後述する。
【0072】係員処理部24hは、自動取引装置20内
において、表示データベース23にインフォメーション
データをインストールしたり、表示データベース23に
インストールされているデータDiについての各制御フ
ァイルFiを更新したりすべく、制御ファイル処理部2
4eに対して指示を出力するもので、制御ファイルFi
(表示条件)等の内容を表示ユニット21aに表示させ
ながら対話形式で係員による表示条件の操作を可能にす
るものである。この係員処理部24hを用いて行なわれ
る具体的な条件設定手順(表示ユニット21a上の表示
状態の遷移等)については、図15〜図20を参照しな
がら後述する。
【0073】〔d〕自動取引装置とセンタとの間の通信
の説明 次に、以下では、自動取引装置20とセンタ(ホスト3
0)との間の通信について、図10〜図12を参照しな
がら説明する。図10に示すように、自動取引装置20
は、センタのホスト30に対して所定の通信回線31を
介し通信可能に接続されており、取引毎に、例えば図1
1(a)に示すようなフォーマットを有する取引要求電
文(ファイル)32をセンタのホスト30側に送信し、
この取引要求電文32に対する応答として、図11
(b)に示すようなフォーマットを有する取引応答電文
(ファイル)33をホスト30側から受信することによ
り、ホスト30との通信を行なうようになっている。
【0074】具体的に、上記の取引要求電文32及び取
引応答電文33は、それぞれ、図11(a)及び図11
(b)に示すように、本実施形態では、データ(電文)
の種別(テキストファイル等)が指定されるヘッダ部3
4と、所定の各種データが格納されるデータ部35とを
有しており、通常、取引要求電文32のデータ部35に
は、例えば、利用者(顧客)による入出金操作時におけ
る取引金額,暗証番号,顧客データ(口座番号,会員番
号など)が格納され、取引応答電文33の取引応答電文
33のデータ部35には、その応答としての取引金額,
取引明細印字用の印字データ等が格納される。
【0075】そして、本実施形態では、取引要求電文3
3には、図11(a)中に網かけ部で示すように、取引
中の顧客が表示部21上で選択・参照しているインフォ
メーションデータの番号(インフォメーションデータ選
択情報)を含ませる(セットする)ことができるように
なっており、取引応答電文33には、図11(b)中に
網かけ部で示すように、その顧客に特有のインフォメー
ションデータ(センタ側の顧客データベースに保持され
ている)をセットすることができるようになっている。
【0076】また、上記の取引応答電文33のインフォ
メーションデータ部(図11(b)の網かけ部)には、
例えば図12に示すように、顧客に流したいインフォメ
ーションデータの番号(情報内容),全管理ファイルF
0内の情報設定(変更)用としての取引処理/情報提供
優先の基準値(図8参照)などを指定できるほか、特
に、取引中の顧客に対してインフォメーションデータ以
外にサービスメッセージなどがある場合には、そのメッ
セージデータをセットすることができるようになってい
る。
【0077】これにより、本実施形態の自動取引装置2
0は、取引要求電文32中にその顧客が選択・参照して
いるインフォメーションデータの番号をセットしてセン
タ側へ送信することで、センタの顧客データベースを随
時更新して次回の取引の際にその顧客向けの情報を流す
ためのデータベースを構築したり、取引応答電文33中
にセットされたインフォメーションデータ番号に該当す
るデータに表示中のインフォメーションを切り替えるこ
とで、その顧客の趣味や嗜好に合ったインフォメーショ
ンを自動的に提供したりすることができる。
【0078】また、取引応答電文33中にサービスメッ
セージがセットされている場合は、インフォメーション
データと併せてそのサービスメッセージも顧客に提供す
ることができる。 〔e〕ホストから自動取引装置へのデータダウンロード
の説明 次に、以下では、センタのホスト30から本自動取引装
置20への情報提供用画像データや制御ファイル(以
下、コンテンツということがある)のインストール(ダ
ウンロード)について、図13及び図14を参照しなが
ら説明する。
【0079】図13に示すように、この場合、自動取引
装置20は、回線品質や回線速度を考慮してセンタのホ
スト(サーバ)30に対して、例えばINS−C(Bチ
ャネル回線交換)網を利用しディジタルサービスユニッ
ト(DSU)36等を介して接続されている。なお、こ
こでは、自動取引装置20,ホスト30は、それぞれ、
所望の回線(チャネル)交換制御を行なうための通信ボ
ード37,回線ドライバ38,ファイル転送部39など
を有している。
【0080】そして、自動取引装置20は、センタのホ
スト30から情報提供用画像データや制御ファイルなど
をダウンロードする場合、まずスケジュールOFF時刻
に連動する精査要求/精査応答電文の送受信処理が完了
した後で、ダウンロードの開始を要求する電文(例え
ば、新規電文種別“8”)をホスト30へ送信する。こ
れに対し、ホスト30は、ダウンロードを許可する場合
には許可電文(例えば、“X”とする)を、ダウンロー
ドを許可しない場合には拒否電文(例えば、“Y”とす
る)を自動取引装置20へ送信する。
【0081】さらに、自動取引装置20は、ホスト30
から受信した電文が許可電文“X”であった場合には、
図14(a)に示すようなフォーマット〔ファイル名,
拡張子,(再送)シーケンス番号,データを指定〕で、
必要なコンテンツを要求するコンテンツ要求電文40を
ホスト30へ送信し、このコンテンツ要求電文40の応
答として、図14(b)に示すようなコンテンツ応答電
文41をホスト30から受信することにより、コンテン
ツデータのダウンロードを行なう。
【0082】一方、ホスト30からの電文が拒否電文
“Y”であった場合、自動取引装置20は、コンテンツ
データ無しとしてそのまま電源OFFする。なお、具体
的に、このときの送受信シーケンスは、以下のようにな
る。 コンテンツ要求電文送信(自動取引装置20→ホス
ト30) コンテンツ応答電文受信(受信する際にシーケンス
番号をチェック) 4パケットに1回程度コンテンツ要求電文送信〔シ
ーケンス番号がずれていた場合にはコンテンツ要求電文
にシーケンスずれを発生させたファイル名,拡張子,再
送シーケンス番号をセットし再送要求を行なう〕 nファイルの転送(ホスト30→自動取引装置2
0) 終了(最初にホスト30から送信してもらう初期設
定ファイル("CONTENTS.INI")内に必要なファイル情報
が格納されているので、ファイル転送終了後、自動取引
装置20側で電源OFFする) ただし、上記のシーケンス番号には、再送シーケンスが
ある場合にのみ所定の数値が指定され、再送シーケンス
がない場合には例えば“00000”がセットされる。
【0083】なお、上記の例では、自動取引装置20側
からセンタのホスト30へコンテンツ要求電文40を送
信しているが、例えば、センタ(ホスト30)側から自
動取引装置20に対してコンテンツデータを送信する要
求電文を送信し、自動取引装置20がそのデータを受け
られる状態であったらコンテンツ応答電文をホスト30
へ返すことにより、その後のデータ(コンテンツデー
タ)をコピー(ダウンロード)することも可能である。
【0084】このように、上述の自動取引装置20によ
れば、上位装置としてのホスト30に対してINS−C
などの通信回線31を介し通信可能に接続され、ホスト
30側から、コンテンツデータ(インフォメーションデ
ータまたは制御ファイル)のインストール(またはメン
テナンス)が行なわれるので、複数箇所に設置された自
動取引装置20により顧客に対して同様の情報を同時に
提供するような場合、その情報をホスト30から統括的
に管理することができる。従って、例えば全国的にその
自動取引装置20が設置されているような場合にも、そ
の情報を極めて容易に且つ迅速にインストール(または
メンテナンス)できる。
【0085】なお、ここでは、通信回線31としてIN
S−Cを利用した場合を例に説明したが、ATM(Async
hronous Transfer Mode)網などの高速通信網を利用する
ことも可能である。また、センタ(ホスト30)側のデ
ィスクのディレクトリ構成を自動取引装置20側と同様
な環境にできれば、上記のような電文形式でなく、単な
るファイル転送方式によりデータのダウンロードを行な
うことも可能である。
【0086】〔f〕条件設定手順の説明 次に、以下では、上記の係員処理部24hを用いて行な
われる具体的な条件設定手順について説明する。 (1)時間的表示条件の設定 まず、上記の係員処理部24hを用いて行なわれる時間
的表示条件設定手順(表示ユニット21a上の表示状態
の遷移)について、図15〜図19を参照しながら説明
する。
【0087】例えば、インフォメーションデータ(デー
タDi)を表示ユニット21a上に表示すべきタイミン
グを指定する時間的表示条件(時間帯,曜日,期間,日
付等)を確認/追加/変更/削除することを考える。こ
の場合、まず、自動取引装置20の保守・管理者(係
員)は、例えばタッチパネルを通じて「条件設定」用の
ボタンに触れるなどの所定の操作を自動取引装置20に
対して行なう。
【0088】すると、自動取引装置20は、係員処理部
24hにより、図15に示すような設定画面(制御ファ
イルFi等の内容)を表示ユニット21a上に表示す
る。そして、係員が、表示ユニット21a上で確認/追
加/変更/削除したいインフォメーション(A,B,
C,・・・)に触れてインフォメーションを選択する
と、係員処理部24hは、例えば図16に示すように、
表示ユニット21a上に表示期間の設定画面(該当する
制御ファイルFi内の表示条件)を表示させる。
【0089】係員は、表示期間の追加/変更を行なう場
合には、追加/変更を行ないたい表示期間(1〜n)の
数字(年月日)に触れるなどの選択操作後、画面下部に
表示されている数字キー42を用いて数字入力操作を行
なうことにより、表示期間(○○年○○月○○日〜○○
年○○月○○日)を入力してゆき、表示期間の削除を行
なう場合には、削除したい表示期間(1〜n)に触れた
後、数字キー42によりその期間の全ての数字(年月
日)を“0”にする。なお、数字入力操作を誤った場合
は、取消キー44に触れた後、入力をやり直す。
【0090】表示期間の入力が終了すれば(あるいは、
表示期間の確認が済めば)、係員はOKキー43に触れ
ることによりデータの登録を行なう。すると、自動取引
装置20では、係員処理部24hを通じて、入力された
データ(年月日)を該当する制御ファイルFiに出力し
て表示期間の操作を行なう〔ただし、確認操作の場合は
結果的に制御ファイルFiに対する操作は行なわれなか
ったことになる(以降も同様)〕とともに、図17に示
すように、次の画面(表示時間の設定画面)を表示ユニ
ット21a上に表示する。
【0091】さらに、係員は、表示時間の追加/変更を
行なう場合には、上記の表示期間の設定と同様の手順
で、表示時間(○○時○○分)を入力してゆき、表示時
間の削除を行なう場合には、削除したい表示期間(1〜
n)に触れた後、数字キー42によりその期間の全ての
数字(時,分)を“0”にする。なお、このときも、数
字入力を誤った場合は、取消キー44に触れた後、入力
をやり直す。
【0092】その後、表示時間の入力が終了すると(あ
るいは、表示時間の確認が済むと)、係員はOKキー4
3に触れることにより、データ(時,分)の登録操作を
行なう。すると、自動取引装置20では、同様に係員処
理部24hを通じて、入力されたデータを該当する制御
ファイルFiに出力して表示時間の操作を行なうととも
に、図18に示すように、次の画面(表示曜日の設定画
面)を表示ユニット21a上に表示する。
【0093】さらに、係員は、この設定画面上で表示曜
日の選択を行なう場合には、選択したい曜日(月曜日〜
日曜日)の「□」(又は「■」部分に触れて表示状態を
反転させる。ただし、この場合、表示状態が「□」で未
選択(非表示)、「■」で選択済(表示)である。表示
曜日の選択が終了すると、係員はOKキー43に触れる
ことにより、自動取引装置20に対してデータ(曜日)
の登録操作を行なう。
【0094】自動取引装置20では、係員処理部24h
を通じて、入力されたデータを該当する制御ファイルF
iに出力して表示曜日の操作を行なうとともに、例えば
図19に示すような次の画面(特定表示日の設定画面)
を表示ユニット21a上に表示する。そして、係員は、
特定表示日の追加/変更を行なう場合には、同様の手順
で、インフォメーションBの特定表示日(○○年○○月
○○日)を入力してゆき、特定表示日の削除を行なう場
合には、削除したい特定表示日(1〜n)に触れた後、
数字キー42によりその期間の全ての数字を“0”にし
た後、OKキー43に触れることにより、自動取引装置
20に対するデータ(年月日)の登録操作を行なう。
【0095】自動取引装置20では、係員処理部24h
を通じて、入力されたデータを該当する制御ファイルF
iに出力して特定表示日の操作を行なうとともに、表示
ユニット21a上の表示画面を初期画面〔図15(a)
参照〕に戻す。なお、上記の各操作の途中で係員が確認
/追加/変更/削除操作自体を取り消すために取消キー
44に触れた場合は、いずれの場合も、表示ユニット2
1a上の表示画面が初期画面に戻る。
【0096】以上の設定操作により、季節に影響を受け
る情報や、特定の期日だけに提供したい情報や、特定の
曜日だけに提供したい情報や、特定の時間帯だけ(例え
ば夕方だけ等)に提供したい情報を、特定の期間だけ自
動的に表示部2に表示させることが可能になる。 (2)取引/情報提供優先基準値設定 次に、以下では、係員処理部24hを用いて、本自動取
引装置20を取引優先,情報提供優先のいずれとして動
作させるかの基準となる取引/情報提供優先基準値(図
8参照)を設定(変更)する際の設定操作について、図
20を参照しながら説明する。
【0097】まず、係員は、自動取引装置20に対して
取引/情報提供優先基準値設定キー(図示略)に触れる
などして取引/情報提供優先基準値の設定(変更)を行
なう旨の指示を行なう。すると、自動取引装置20は、
係員処理部24hを通じて表示データベース23にアク
セスして、例えば図20に示すような基準値設定画面を
表示ユニット21aに表示する。
【0098】係員は、取引/情報提供優先基準値とし
て、前述したように1時間当たりの取引件数を例えば0
〜999の範囲で入力する。この場合は、例えば、件数
を入力したい部分に触れた後、数字キー42に触れるこ
とにより件数が入力される。なお、入力を誤った場合
は、取消キー44に触れた後、入力をやり直す。そし
て、件数入力が終了すると、係員はOKキー43に触れ
ることによりデータ(取引件数)の登録操作を行なう。
すると、自動取引装置20は、係員処理部24hを通じ
て、入力データ(取引件数)を表示データベース23の
全管理ファイルF0に出力することにより、取引/情報
提供優先基準値の設定(変更)を行なう。
【0099】なお、本設定処理は、項目(d)にて図1
0〜図12により前述したように、ホスト30からの取
引応答電文33により行なうことも可能である。以上の
ように本実施形態の自動取引装置20によれば、係員処
理部24hにより、インフォメーションデータの表示条
件(制御ファイルFi内の表示期間,表示時間,表示曜
日や全管理ファイルF0内の基準値等)を表示ユニット
21a上に表示させながら対話形式で係員による表示条
件の操作を行なうことができるので、予め設定した表示
条件を確認できるほか、表示条件を変更/追加/削除し
たい場合には、もう一度表示条件を全て設定(入力)し
直すのではなく、予め設定した表示条件を本自動取引装
置20上で操作するだけで、必要な表示条件の変更/追
加/削除などを容易に行なうことができる。
【0100】なお、上記の各例はいずれもタッチパネル
式の入力方式を採用した場合であるが、入力方式はこれ
に限定されるものではなく、例えばキー入力方式などの
他の入力方式を採用してもよく、この場合は、キー押下
により数字入力等が行なわれることになる。 〔g〕自動取引装置の全体動作の説明 次に、以下では、本自動取引装置20の全体動作につい
て、顧客(利用者)が取引として出金操作を行なった場
合を例に、図21〜図23に示すフローチャート(ステ
ップS1〜S23,S31〜S41)及び図24〜図3
5を参照しながら説明する。
【0101】(1)全体処理 まず、図21に示すように、自動取引装置20では、制
御ファイル処理部24eによって、表示データベース2
3にアクセスしてデータDiとそのデータDi用の制御
ファイルFiとを検索し、初期画面として表示すべき選
択メニュー項目(インフォメーションデータDai〜D
ci:図7参照)を得る(ステップS1)。そして、制
御ファイル処理部24eは、表示データベース23にお
ける全管理ファイルF0内の画面分割(ラスタ)を参照
し、取引処理部24dと協動して、表示ユニット21a
上に、例えば図24に示すように、案内画像(カード挿
入待ち画面)と選択メニュー項目(表示画面)A〜Cと
を初期画面として同一画面上に画面分割して表示させる
ように表示ユニット21aの表示状態を制御する(ステ
ップS2)。
【0102】なお、このとき、制御ファイル処理部24
eは、全管理ファイルF0に設定されている強調データ
および強調データ詳細の値(図8参照)に基づいて、選
択メニュー項目A〜Cのうちプライオリティの高い項目
を、表示ユニット21a上他の項目よりも強調的に表示
させるように表示ユニット21aの表示状態を制御すれ
ば、特に提供したい情報を確実に顧客に対してアピール
することができる。
【0103】この状態で、取引処理部24dは、自動取
引装置20へ磁気カードなどの取引媒体が顧客により挿
入されたか否かを判定しており(ステップS3)、カー
ドが挿入されていなければ(ステップS3でNOと判定
されれば)、さらに表示画面A〜Cのいずれかが表示ユ
ニット21a(タッチパネル)を通じて選択(インフォ
メーション選択)されたか否かを判定する(ステップS
21)。
【0104】この結果、顧客によりインフォメーション
選択が行なわれなかった場合、つまり、カード挿入もイ
ンフォメーション選択も行なわれなかった場合、取引処
理部24d(制御ファイル処理部24e)は、初期画面
表示処理を維持する(ステップS21のNOルート)。
一方、顧客によりカードが挿入されると(ステップS3
でYESと判定されると)、取引処理部24dが、挿入
された磁気カードのMS部から暗証番号,ユーザコー
ド,支店コード,口座番号(会員番号)などを読み取
る。
【0105】このとき、MS部の予備フィールドに顧客
固有の情報(例えば、国籍情報)が記録されていた場合
には、取引処理部24dは、各種ファイル24bに基づ
いて言語モードをその国籍情報に応じたモードに設定を
切り替える。例えば、国籍情報がアメリカ,イギリス等
の英語圏のものであったら、言語モードを英語モードに
切り替える。
【0106】音声ガイダンス(音声データ)がある場合
には、そのデータのモードも英語用のものに切り替える
(「暗証番号を入れてください」→「Push your Person
al Identification Number please 」等:ステップS
4)。これにより、顧客の国籍(又は性別,年齢,趣味
等)に応じた情報が、適当な言語で提供され、顧客に対
する利便性の向上に大いに寄与することとなる。なお、
以下では、便宜上、上記の国籍情報が日本であった(M
S部の予備フィールドに国籍情報が記録されていない通
常の場合も含む)ものとする。
【0107】上記のような言語モードの切り替え処理の
後、取引処理部24dは、次の案内画像として暗証番号
入力用画面(図25参照)を取引用データベース22か
ら読み出して、表示ユニット21aに表示することによ
って、顧客に対して暗証番号の入力を促す。音声ガイダ
ンス(音声データ)がある場合には、同時に音声によっ
ても暗証番号の入力を促してもよい(ステップS5)。
【0108】このとき、自動取引装置20は、制御ファ
イル処理部24eによって、インフォメーションA〜C
の選択が顧客により行なわれたか否かを判定しており
(入力待ち処理:ステップS6)、暗証番号の入力のみ
が行なわれた場合(インフォメーション選択が行なわれ
なかった場合)には、取引処理部24dによって、入力
された暗証番号と磁気カードのMS部から読み取った暗
証番号とが一致しているかどうかのチェック処理を行な
う(ステップS7)。一致していれば、取引処理部24
dは、さらに次の案内画像として、金額入力用画面(図
26参照)を表示ユニット21aに表示する(ステップ
S8)。
【0109】また、このときも、自動取引装置20は、
制御ファイル処理部24eによってインフォメーション
選択の入力待ち処理を行なっており(ステップS9)、
インフォメーション選択されていなければ(金額入力の
みが行なわれた場合)は、取引処理部24dが、MS部
に記録されている支払い可能残高や支払い限度額等に基
づいて入力金額が適正なものかをどうかをチェックする
(ステップS9のNOルートからステップS10)。
【0110】入力金額が適正なものであれば、取引処理
部24dは、さらに次の案内画像として金額確認入力用
画面(図27参照)を表示ユニット21aに表示させる
(ステップS11)。このとき、制御ファイル処理部2
4eは、確認入力とともにインフォメーション選択の入
力待ち処理を行なう(ステップS12)。そして、顧客
により確認操作(図27において確認キー45に触れる
等)のみが行なわれ、インフォメーション選択は行なわ
れなかった場合(ステップS12でNOと判定された場
合)、取引処理部24dは、確認入力が正常に行なわれ
たことをチェックし(ステップS13)、図22に示す
ように、回線制御処理部24gを通じてセンタのホスト
30との電文(取引要求電文32,取引応答電文33:
図11参照)送受信処理を行なった後、取引応答電文3
3内の取引金額,印字データに基づいて、現金計数処
理,レシート(取引明細)・ジャーナル(履歴)印字処
理などを実行する(ステップS14)。
【0111】この際、制御ファイル処理部24eは、図
12により前述したごとく、受信した取引応答電文33
内に、顧客インフォメーション(取引中の顧客に固有の
インフォメーションデータ,サービスメッセージ等)が
指定されているか否かを判定しており(ステップS1
5)、指定されていなければ(ステップS15でNOと
判定されれば)、各種ファイル24bから紹介ログ(利
用頻度ファイル)情報を取得し、プライオリティの高い
ものの表示を行なう。
【0112】このとき、取引処理部24dは、計算中画
面(図28参照)を表示ユニット21aに表示させるこ
とで、上記の電文送受信処理,現金計数処理,レシート
・ジャーナル(履歴)印字処理などの計算処理実行中で
ある旨を顧客に通知する(ステップS16)。なお、こ
のように顧客が取引のための処理の完了を待機している
期間中は、図28(または後述する図33)に示すよう
に画面分割した状態のままインフォメーションを表示す
るのではなく、画面全体にインフォメーションを表示す
るようにしてもよい。
【0113】その後、取引処理部24dは、上記の各処
理が完了すると、次の案内画像として磁気カード・レシ
ート放出画面(図29参照)を取引用データベース22
から読み出して表示ユニット21aに表示させるととも
に、実際に磁気カード,レシートの放出処理を実行し、
顧客により磁気カード,レシートが抜き取られた否かを
監視する(ステップS17)。
【0114】顧客が磁気カード,レシートを抜き取る
と、取引処理部24dは、現金放出画面(図30参照)
を取引用データベース22から読み出して表示ユニット
21aに表示させるとともに、実際に現金を放出させ、
さらに、その現金が抜き取られた否かを監視する(ステ
ップS18)。現金が抜き取られると、制御ファイル処
理部24eが、各種ファイル24bから取得した前記紹
介ログ情報を更新し、その情報(利用頻度)に応じて、
利用頻度(参照頻度)の少ない(例えば、1000回の
取引に対して10回未満)のインフォメーションデータ
Dai〜Dciを置き換え用のインフォメーションデー
タDdi,Deiのいずれかに置き替えるなどの更新処
理を行なう(ステップS19)。これにより、自動取引
装置20が利用される程、顧客には、紹介回数の多い即
ち参照者の多い有効な情報のみが効率的に提供される。
【0115】なお、上記のステップS15において、セ
ンタのホスト30から受信した取引応答電文33内に、
顧客インフォメーションが指定されていた場合は、制御
ファイル処理部24eが次のような処理(ステップS2
0)を行なった後、上記(ステップS17以降)の処理
が実行される。すなわち、制御ファイル処理部24e
は、取引応答電文33内に指定されたインフォメーショ
ンデータ番号に該当するインフォメーションデータを表
示データベース23から読み出し表示ユニット21aに
表示させる。顧客インフォメーションとして、サービス
メッセージデータが指定されていれば、画面上のメッセ
ージ欄などにそのメッセージも併せて表示させる(ステ
ップS15のYESルートからステップS20)。
【0116】また、このとき、上記の取引応答電文33
に情報変更用データ(取引/情報提供優先基準値など)
が指定されていた場合は、回線制御処理部24gを通じ
て制御ファイル処理部24eが表示データベース23の
全管理ファイルF0あるいは各種ファイル24h内の該
当するデータを変更する。以上の処理は、顧客により、
一切、インフォメーション選択操作が行なわれず、取引
操作のみが行なわれた場合(あるいは、後述するように
混雑状態により自動取引装置20が取引処理専用(優
先)の装置として動作した場合)であるが、以下、取引
操作と並行して、インフォメーション選択操作が行なわ
れた場合の処理について説明する。
【0117】まず、上記のステップS21(図21参
照)において、顧客によりインフォメーション選択操作
(表示画面A〜Cのいずれかに触れる等)が行なわれ
る、つまり、カード挿入後、取引操作は行なわれずイン
フォメーション選択操作のみが行なわれると、自動取引
装置20は、情報提供用端末装置として動作し、選択さ
れたインフォメーションのサブインフォメーションを、
順次、表示データベース23から読み出して表示ユニッ
ト21aに表示してゆく(ステップS21のYESルー
トからステップS22)。
【0118】また、上記のステップS6(あるいはステ
ップS9,S12:図21参照)において、例えば、顧
客が、取引操作と並行してインフォメーション選択操作
を行なうと、制御ファイル処理部24eが、選択された
インフォメーション(例えば、インフォメーションB)
のサブインフォメーションを、順次、表示データベース
23から読み出し、案内画面の遷移に従って表示ユニッ
ト21aに表示させてゆく〔図31〜図35参照:ステ
ップS6(あるいはステップS9,S12)のNOルー
トからステップS23)。
【0119】つまり、利用者は、取引処理を実行しなが
ら、インフォメーション選択操作により、提供されるイ
ンフォメーションの詳細化・細分化を実行でき、取引処
理と並行して情報の絞り込みを効率的に行なえる。な
お、例えば図33〜図35に示すように、顧客が取引の
ための処理の完了を待機している期間中にインフォメー
ションデータB(サブインフォメーション)を表示ユニ
ット21aに表示させる場合、制御ファイル処理部24
eは、処理が完了するまでの時間内に少なくとも優先度
(重要度)高いものは表示できるよう、必要に応じて後
述するような表示画面の間引き処理を実行する。
【0120】また、このように、取引中にインフォメー
ション選択操作が行なわれた場合は、上記のステップS
14(図22参照)において、前述したように、ホスト
30への取引要求電文32内にそのインフォメーション
データの番号をセットすることにより、そのインフォメ
ーションデータを顧客データベース更新(構築)用の元
帳以外の顧客付加情報として提供することも可能である
(次回の取引の際に、その顧客向けの情報を流すための
データベースに活用)。
【0121】従って、この場合は、顧客の情報参照傾向
を顧客データベース(参照状況データベース)により把
握でき、次回からの取引に際し、その顧客にとって有効
な情報のみを効率的に提供することができるようにな
る。以上のように、本実施形態の自動取引装置20によ
れば、インフォメーション(情報提供用画像データ)と
案内画面(取引用画像データ)とを同一画面内で同時に
表示することにより、利用者は、自動取引装置20によ
り通常の取引を行ないながら、同時に取引以外の様々な
情報の提供を受けることができる、つまり、取引機能と
情報提供機能とを並列的に実行でき、極めて効率的な情
報提供を行なえる。
【0122】(2)インフォメーション選択処理 ところで、本自動取引装置20は、上記の処理におい
て、初期画面を(カード挿入待ち画面)を表示させる前
に全管理ファイルF0内の情報を参照してインフォメー
ション(情報提供用画面)を表示させるか否かを決定し
ている。すなわち、図23に示すように、自動取引装置
20は、制御ファイル処理部24eによって表示データ
ベース23にアクセスして全管理ファイルF0内の情報
を取得(GET)しその情報を作業域24cに展開した
後(ステップS31)、タイマ監視処理部24fによっ
て現時刻が本装置20の運用時間(本来の取引業務を行
なえる時間:例えばキャッシング・コーナーの営業時
間)内であるか否かを判定する(ステップS32)。
【0123】この結果、現時刻が運用時間外であった場
合(ステップS32でNOと判定された場合)、タイマ
監視処理部24fは、自動取引装置20を情報提供用端
末装置として動作させるべく、取引処理部24dに対し
て取引用画面(取引用画像データ)の表示(出力)を解
放(停止)するよう指示を出し(ステップS33)、そ
の旨(取引なし情報)を各種ファイル24bにセットす
る(ステップS34)。
【0124】一方、現時刻が運用時間内であった場合
(ステップS32でYESと判定された場合)、タイマ
監視処理部24fは、その旨を制御ファイル処理部24
eに通知し、制御ファイル処理部24eは、表示データ
ベース23にアクセスして表示すべきインフォメーショ
ンデータ(データDi)があるか否かを判定する(ステ
ップS35)。
【0125】表示すべきインフォメーションデータがな
い場合(ステップS35でNOと判定された場合)、制
御ファイル処理部24eは、各種ファイル24bにその
旨(情報なし)をセットする(ステップS36)。表示
すべきインフォメーションデータがある場合(ステップ
S35でYESと判定された場合)、制御ファイル処理
部24eは、さらに作業域24cに展開された全管理フ
ァイルF0の情報を参照して、取引/情報提供優先基準
値(図8参照)を取得し(ステップS37)、混雑状態
判別機構により、1時間当たりの取引件数がこの基準値
を超えているか否か(つまり、混雑状態)を判定する
(ステップS38)。
【0126】この結果、1時間当たりの取引件数が上記
基準値を超えている(混雑状態である)場合(ステップ
S38でNOと判定された場合)、制御ファイル処理部
24eは、各種ファイル24bにその旨(情報なし)を
セットすることにより、混雑状態と判断されている間
は、情報提供用画面を解放して通常の取引処理を優先さ
せる(ステップS36)。
【0127】一方、1時間当たりの取引件数が上記基準
値を超えていない場合(ステップS38でYESと判定
された場合)、制御ファイル処理部24eは、表示デー
タベース23から制御ファイルFi内の情報を取得し
(ステップS39)、表示条件(時間的表示条件)を満
たすデータDi(インフォメーションデータDai〜D
ci)があるか否かを判定する(ステップS40)。
【0128】時間的表示条件を満たすデータDiがない
場合(ステップS40でNOと判定された場合)、制御
ファイル処理部24eは、各種ファイル24bにその旨
(情報なし)をセットすることにより、情報提供用画面
を解放する(ステップS36)。時間的表示条件を満た
すデータDiがある場合(ステップS40でYESと判
定された場合)、制御ファイル処理部24eは、該当す
るデータDiの番号や表示条件が重複している場合の表
示優先順位(プライオリティ)を各種ファイル24bに
セットすることにより、以降、そのデータDi(インフ
ォメーションデータDai〜Dci)を案内画面(取引
用画像)と併せて表示させる(ステップS41)。
【0129】このように、上述の自動取引装置20によ
れば、取引を行なう利用者の混雑時には、情報提供用画
像データDiの表示を停止することにより、自動取引装
置20が通常の取引のためのみに利用されるので、本来
行なわれるべき取引が滞りなく行なわれるようになり、
円滑な運用が可能になる。また、取引時間内には取引
(もしくは取引と情報提供と)を行なう一方、取引時間
外には情報提供を行なうように切換を行なうので、自動
取引装置20を取引時間外に情報提供用の端末装置とし
て極めて有効に利用することができる。
【0130】さらに、図15〜図19により前述したご
とく情報を提供すべき期間等の時間的表示条件を予め設
定しておくだけで、特定の期間だけ自動的にその画像デ
ータDiを表示ユニット21aに表示できるようにな
り、利用者に対して情報を特定の期間だけ効率的に提供
することが可能になる。 (3)画面(インフォメーションデータ)の間引き処理 ところで、自動取引装置20は、上述したように、顧客
が取引のための処理の完了を待機している期間中にイン
フォメーションデータ(情報提供用画像データDi)を
表示ユニット21aに表示させる場合、制御ファイル処
理部24eが、例えば図36に示すようにデータDi用
の制御ファイルFi内に設定されている重要度/表示時
間テーブル46に基づき、必要に応じて表示画面(イン
フォメーション)の間引き処理を行なう。なお、図36
において重要度は数値の小さいもの程、重要度が高いを
こと表す。
【0131】以下、この間引き処理について、図37に
示すフローチャート(ステップS51〜S55)を参照
しながら説明する。まず、制御ファイル処理部24e
は、処理が完了するまでの取引処理時間を、例えば次式
(1)により計算し(ステップS51)、その取引処理
時間が全てのインフォメーションを表示した場合の時間
〔フル表示時間:図36ではインフォメーションA〜H
の表示時間の合計(36秒)〕よりも長いか否か、つま
り、計算した処理時間内に全てのインフォメーション
(36秒分のインフォメーションA〜H)を表示できる
か否かを判定する(ステップS52)。
【0132】 取引処理時間=内部処理時間+センタ交信時間+現金計数時間・・・(1) なお、上記の内部処理時間,センタ交信時間は、各種フ
ァイル24bに保持された過去10回の取引の処理時間
の平均値に基づいて算出され、現金計数時間は、指定金
額に基づいて算出される。この結果、取引処理時間がフ
ル表示時間よりも長く(36秒以上)、その処理時間内
に全てのインフォメーションを表示できる場合(ステッ
プS52でYESと判定された場合)、制御ファイル処
理部24eは、例えば図39に示すように、各インフォ
メーションA〜Hの重要度に関わらず、全てのインフォ
メーションA〜Hを取引処理と並行して順に表示ユニッ
ト21aに表示させてゆく(ステップS54)。なお、
取引処理が終了すると、取引処理部24dが、前述した
ように磁気カード,レシート,現金(紙幣)の排出処理
を実行する(ステップS55)。
【0133】一方、取引処理時間がフル表示時間よりも
短く(例えば25秒)、その処理時間内に全てのインフ
ォメーションを表示することができない場合(ステップ
S52でNOと判定された場合)、制御ファイル処理部
24eは、表示するインフォメーションを重要度の高い
順に表示時間を加算しながら選択してゆく。これによ
り、上記の重要度/表示時間テーブル46は、例えば図
38(a)に示すように重要度の低いインフォメーショ
ンD,E(4秒+6秒分)が間引かれて、図38(b)
に示すように更新される(ステップS53)。
【0134】そして、制御ファイル処理部24eは、図
38(b)に示す重要度/表示時間テーブル46に基づ
いて、表示ユニット21aの表示制御を行なうことによ
って、例えば図40に示すように、網かけ部で示すイン
フォメーションD,Eを間引き、それ以外のインフォメ
ーションA〜C,F〜Hを取引処理と並行して順に表示
させてゆく(ステップS54)。取引処理が終了すれ
ば、取引処理部24dが磁気カード,レシート,現金
(紙幣)の排出処理を実行する(ステップS55)。こ
のように、自動取引装置20は、取引処理の処理時間に
応じてインフォメーションを間引きすることにより、処
理時間が短い場合でも、利用者に対して、その重要度に
応じて情報を確実に提供することができる。
【0135】以上のように、本実施形態における自動取
引装置20によれば、表示部21(表示ユニット21
a)に本来の取引のための案内画像以外の情報提供用画
像を表示可能にしているので、取引のためのみでなく、
各種情報を提供するための端末装置としても有効に利用
することができるようになる。 〔h〕その他 なお、上述した実施形態では、ATMもしくはCDなど
の自動取引装置20に情報提供用端末装置としての上記
各種機能を適用しているが、例えば、街角や各種店に設
置され店舗の案内等を行なうような情報提供用端末装置
自体に適用することも可能であり、この場合も、上述の
実施形態と同様に、以下のような利点が得られる。
【0136】(1)紹介回数の少ないインフォメーショ
ンデータを他のインフォメーションデータに置き換える
ことで、紹介回数の多い即ち参照者の多い有効な情報の
みが提供され、利用者に対して有効な情報のみを効率的
に提供することができる。 (2)複数箇所に設置された情報提供用端末装置により
利用者に対して同様の情報を同時に提供するような場
合、コンテンツ要求電文40,コンテンツ応答電文41
(図14参照)の送受信処理、あるいはファイル転送処
理などにより、その情報をホスト30などの上位装置側
から統括的に管理(インストール/メンテナンス)する
ことができる。従って、例えば全国的にその情報提供用
端末装置が設置されているような場合にも、その情報を
極めて容易に且つ迅速にインストール/メンテナンスで
きる。
【0137】(3)利用者の情報参照傾向を顧客データ
ベース(参照状況データベース)により把握できるの
で、利用者にとって有効な情報のみを効率的に提供する
ことができる。
【0138】
【発明の効果】以上詳述したように、第1発明の自動取
引装置によれば、以下のような作用ないし効果が得られ
る。 (1)表示部に案内画像以外の情報提供用画像データを
表示可能にして、取引のためのみでなく、各種情報を提
供するための端末装置として有効に利用することができ
る(請求項1〜15)。
【0139】(2)情報を提供すべき期間等の時間的表
示条件を予め設定しておくだけで、特定の期間だけ自動
的にその画像データを表示部に表示でき、利用者に対し
て情報を特定の期間だけ効率的に提供することができる
(請求項2)。 (3)係員処理機構を用いることにより、予め設定した
表示条件を確認できるほか、表示条件を変更,追加,削
除したい場合には、もう一度表示条件を全て設定し直す
のではなく、予め設定した表示条件を本装置上で操作す
るだけで、変更,追加,削除を容易に行なうことができ
る(請求項3)。
【0140】(4)情報提供用画像データと取引用画像
データとを同一画面内で同時に表示することにより、利
用者は、自動取引装置により通常の取引を行ないなが
ら、同時に取引以外の情報の提供を受けることができ、
取引機能と情報提供機能とを並列的に実行でき、極めて
効率的な情報提供を行なえる(請求項4)。 (5)利用者は、取引処理を実行しながら、提供される
情報の詳細化・細分化を実行できるので、取引処理と並
行して情報の絞り込みを効率的に行なえる(請求項
5)。
【0141】(6)情報提供者は情報の重要度に応じて
選択メニュー項目を強調的に表示させることができ、特
に提供したい情報を確実に利用者に対してアピールする
ことができる(請求項6)。 (7)処理時間に応じて情報提供用画像データ(情報画
面)を間引きすることにより、処理時間が短い場合で
も、重要度に応じて情報を確実に提供することができる
(請求項7)。
【0142】(8)取引媒体に予め記録された利用者固
有の情報に応じて情報の提供を行なうことにより、例え
ば利用者の国籍,性別,年齢,趣味等に応じた情報を、
適当な言語で提供することが可能になり、利用者に対す
る利便性が大幅に向上する(請求項8)。 (9)同様に、取引媒体に予め記録された利用者固有の
情報に応じて取引のための案内画像を表示することによ
り、例えば利用者の国籍に応じた適当な言語でその案内
情報を表示することが可能になり、利用者に対する利便
性の向上に寄与する(請求項9)。
【0143】(10)取引を行なう利用者の混雑時に
は、情報提供用画像データの表示を停止することによ
り、自動取引装置が通常の取引のためのみに利用される
ので、本来行なわれるべき取引が滞りなく行なわれるよ
うになり、円滑な運用が可能になる(請求項10)。 (11)取引時間内には取引(もしくは取引と情報提供
と)を行なう一方、取引時間外には情報提供を行なうよ
うに切換を行なうことで、自動取引装置を取引時間外に
情報提供用の端末装置として極めて有効に利用すること
ができる(請求項11)。
【0144】(12)紹介回数の少ない情報提供用画像
データを他の情報提供用画像データに置き換えることに
より、紹介回数の多い即ち参照者の多い有効な情報のみ
が提供され、利用者に対して有効な情報のみを効率的に
提供することができる(請求項12)。 (13)複数箇所に設置された自動取引装置により利用
者に対して同様の情報を同時に提供するような場合、そ
の情報を上位装置から統括的に管理(インストール/メ
ンテナンス)することができる。従って、例えば全国的
にその装置が設置されているような場合にも、その情報
を極めて容易に且つ迅速にインストール/メンテナンス
できる(請求項13)。
【0145】(14)利用者の情報参照傾向を参照状況
データベースにより把握できるので、利用者にとって有
効な情報のみを効率的に提供することができる(請求項
14)。 (15)取引用表示制御部と情報提供用表示制御部とを
共通化することにより、別機能の表示制御部を2つそな
える必要がなく、装置を極めて簡素に構成することがで
きる(請求項15)。
【0146】また、第2発明の情報提供用端末装置によ
れば、紹介回数の少ない情報提供用データを他の情報提
供用データに置き換えることで、紹介回数の多い即ち参
照者の多い有効な情報のみが提供され、利用者に対して
有効な情報のみを効率的に提供することができる(請求
項16)。さらに、第3発明の情報提供用端末装置によ
れば、複数箇所に設置された装置により利用者に対して
同様の情報を同時に提供するような場合、その情報を上
位装置から統括的に管理(インストール/メンテナン
ス)することができる。従って、例えば全国的にその装
置が設置されているような場合にも、その情報を極めて
容易に且つ迅速にインストール/メンテナンスできる
(請求項17)。
【0147】そして、第4発明の情報提供用端末装置に
よれば、利用者の情報参照傾向を参照状況データベース
により把握できるので、利用者にとって有効な情報のみ
を効率的に提供することができる(請求項18)。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の原理ブロック図である。
【図2】第2発明の原理ブロック図である。
【図3】第3発明の原理ブロック図である。
【図4】第4発明の原理ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態としての自動取引装置(情
報提供用端末装置)の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本実施形態における表示データベースの構成を
説明するための図である。
【図7】本実施形態の表示データベースにおける情報提
供用画像データの詳細構成を説明するための図である。
【図8】本実施形態の表示データベースにおける全管理
ファイルの詳細構成を説明するための図である。
【図9】一般的な磁気カード(MS部)のデータフォー
マットの一例を示す図である。
【図10】本実施形態の自動取引装置とセンタとの間の
通信を説明するための図である。
【図11】本実施形態の自動取引装置とセンタとの間の
通信時に用いられる電文のフォーマット例を示す図で、
(a)は取引要求電文を示す図、(b)は取引応答電文
を示す図である。
【図12】本実施形態における取引応答電文内にセット
されるインフォメーションデータのフォーマット例を示
す図である。
【図13】本実施形態の自動取引装置へのデータダウン
ロードを説明するための図である。
【図14】本実施形態におけるデータダウンロード時に
用いられる電文のフォーマット例を示す図で、(a)は
コンテンツ要求電文を示す図、(b)はコンテンツ応答
電文を示す図である。
【図15】本実施形態の自動取引装置における条件(時
間的表示条件)設定手順を説明するための図である。
【図16】本実施形態の自動取引装置における条件(時
間的表示条件)設定手順を説明するための図である。
【図17】本実施形態の自動取引装置における条件(時
間的表示条件)設定手順を説明するための図である。
【図18】本実施形態の自動取引装置における条件(時
間的表示条件)設定手順を説明するための図である。
【図19】本実施形態の自動取引装置における条件(時
間的表示条件)設定手順を説明するための図である。
【図20】本実施形態の自動取引装置における条件(基
準値)設定手順を説明するための図である。
【図21】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するためのフローチャートである。
【図22】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するためのフローチャートである。
【図23】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するためのフローチャートである。
【図24】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図25】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図26】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図27】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図28】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図29】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図30】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図31】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図32】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図33】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図34】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図35】本実施形態の自動取引装置の全体動作を説明
するための画面表示例を示す図である。
【図36】本実施形態の間引き処理に用いられる重要度
/表示時間テーブルの一例を示す図である。
【図37】本実施形態の自動取引装置の間引き処理を説
明するためのフローチャートである。
【図38】(a),(b)はそれぞれ本実施形態の間引
き処理時の重要度/表示時間テーブルの状態遷移を説明
するための図である。
【図39】本実施形態の間引き処理を説明するための表
示画面遷移例を示す図である。
【図40】本実施形態の間引き処理を説明するための表
示画面遷移例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置 1A〜1C 情報提供用端末装置 2 表示部 2A〜2C 情報出力部 3 取引用データベース 4 取引用表示制御部 5,5A〜5C 情報提供用データベース 6 情報提供用表示制御部 6A〜6C 情報提供制御部 7A〜7C 選択入力部 8 紹介ログ 9 上位装置 10,31 通信回線 11 参照状況データベース 20 自動取引装置(情報提供用端末装置) 21 表示部 21a 表示ユニット 21b 表示メモリ 22 取引用データベース 23 表示データベース(情報提供用データベース) 24 処理部 24a CPU 24b 各種ファイル 24c 作業域 24d 取引処理部(取引用表示制御部) 24e 制御ファイル処理部(情報提供用表示制御部,
情報提供制御部,混雑状態判別機構) 24f タイマ監視処理(タイマ機構) 24g 回線制御処理部 24h 係員処理部(係員処理機構) 25 入力部(選択入力部) 30 ホスト(サーバ,上位装置) 32 取引要求電文 33 取引応答電文 34 ヘッダ部 35 データ部 36 ディジタルサービスユニット(DSU) 37 通信ボード 38 回線ドライバ 39 ファイル転送部 40 コンテンツ要求電文 41 コンテンツ応答電文 42 数字キー 43 OKキー 44 取消キー 45 確認キー 46 重要度/表示時間テーブル

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が取引を行なう際に参照する案内
    画像を表示する表示部と、前記案内画像として表示され
    るべき取引用画像データを保持する取引用データベース
    と、該取引用データベースの前記取引用画像データを前
    記案内画像として該表示部に表示させるように該表示部
    の表示状態を制御する取引用表示制御部とを有してなる
    自動取引装置において、 前記取引用画像データ以外の情報提供用画像データとそ
    の画像データを表示する際の表示条件を含む制御データ
    とを保持する情報提供用データベースと、 該情報提供用データベースから前記情報提供用画像デー
    タおよび前記制御データを読み出し、その制御データ内
    の表示条件に従って前記情報提供用画像データを該表示
    部に表示させるように該表示部の表示状態を制御する情
    報提供用表示制御部とをそなえたことを特徴とする、自
    動取引装置。
  2. 【請求項2】 前記表示条件が、前記情報提供用画像デ
    ータを該表示部に表示するタイミングを指定する時間的
    表示条件であり、 現時刻が前記時間的表示条件を満たすか否かを判断する
    ためのタイマ機構をそなえ、 該タイマ機構により現時刻が前記時間的表示条件を満た
    すと判断されている場合、該情報提供用表示制御部が前
    記情報提供用画像データを該表示部に表示させるように
    該表示部の表示状態を制御することを特徴とする、請求
    項1記載の自動取引装置。
  3. 【請求項3】 前記表示条件を該表示部に表示させなが
    ら対話形式で係員による前記表示条件の操作を可能にす
    る係員処理機構をそなえたことを特徴とする、請求項1
    または請求項2に記載の自動取引装置。
  4. 【請求項4】 該情報提供用表示制御部が、該取引用表
    示制御部と協働して前記情報提供用画像データを前記取
    引用画像データとともに該表示部上の同一画面内で同時
    に表示させるように該表示部の表示状態を制御すること
    を特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    自動取引装置。
  5. 【請求項5】 前記情報提供用画像データとして、該表
    示部上の表示情報を絞り込むための選択メニュー項目が
    含まれ、 該情報提供用表示制御部が、前記選択メニュー項目を前
    記取引の進行に従って該表示部に表示させるように該表
    示部の表示状態を制御するとともに、 利用者が該表示部上の前記選択メニュー項目から所定項
    目を選択しその所定項目についての画像データを該表示
    部に表示させるように該情報提供用表示制御部に対して
    指示を与えるための選択入力部をそなえたことを特徴と
    する、請求項4記載の自動取引装置。
  6. 【請求項6】 前記選択メニュー項目の優先度が、項目
    毎に前記表示条件として予め設定され、 該情報提供用表示制御部が、前記選択メニュー項目のう
    ち前記優先度の高い項目を該表示部上で他の項目よりも
    強調的に表示させるように該表示部の表示状態を制御す
    ることを特徴とする、請求項5記載の自動取引装置。
  7. 【請求項7】 前記情報提供用画像データとして表示さ
    れる情報画面の優先度および表示時間が、情報画面毎に
    前記表示条件として予め設定され、 利用者が前記取引のための処理の完了を待機している期
    間中に前記情報提供用画像データを該表示部に表示させ
    る場合、該情報提供用表示制御部が、前記処理を完了す
    るまでの処理時間を求め、その処理時間内に表示を完了
    することのできる前記情報画面を、前記優先度の高い順
    に前記表示時間を加算しながら選択し、選択した情報画
    面を前記情報提供用画像データとして該表示部に表示さ
    せるように該表示部の表示状態を制御することを特徴と
    する、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の自動取引
    装置。
  8. 【請求項8】 前記取引に際して利用者により挿入され
    る取引媒体に、利用者固有の情報を予め記録するととも
    に、該情報提供用データベースに、前記利用者固有の情
    報に応じた情報提供用画像データを予め保持させてお
    き、 該情報提供用表示制御部が、該取引媒体における前記利
    用者固有の情報に応じた情報提供用画像データを該情報
    提供用データベースから読み出し、その情報提供用画像
    データを該表示部に表示させるように該表示部の表示状
    態を制御することを特徴とする、請求項1〜請求項7の
    いずれかに記載の自動取引装置。
  9. 【請求項9】 前記取引に際して利用者により挿入され
    る取引媒体に、利用者固有の情報を予め記録するととも
    に、該取引用データベースに、前記利用者固有の情報に
    応じた取引用画像データを予め保持させておき、 該取引用表示制御部が、該取引媒体における前記利用者
    固有の情報に応じた取引用画像データを該取引用データ
    ベースから読み出し、その取引用画像データを該表示部
    に表示させるように該表示部の表示状態を制御すること
    を特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    自動取引装置。
  10. 【請求項10】 前記取引の単位時間当たりの処理件数
    が多くなった混雑状態を判別する混雑状態判別機構をそ
    なえ、 該混雑状態判別機構が混雑状態になったと判別した場
    合、該情報提供用表示制御部が、前記情報提供用画像デ
    ータの表示を停止させることを特徴とする、請求項1〜
    請求項9のいずれかに記載の自動取引装置。
  11. 【請求項11】 該取引用表示制御部が動作しない取引
    時間外には、該情報提供用表示制御部のみが動作して前
    記情報提供用画像データを該表示部に表示させるように
    該表示部の表示状態を制御することを特徴とする、請求
    項1〜請求項10のいずれかに記載の自動取引装置。
  12. 【請求項12】 前記選択メニュー項目の項目毎に利用
    者の紹介回数を紹介ログとして保持し、 該情報提供用表示制御部が、該紹介ログに保持された前
    記紹介回数を参照し、その紹介回数の少ない項目につい
    ての情報提供用画像データを他の情報提供用画像データ
    に置き換えて該表示部に表示させるように該表示部の表
    示状態を制御することを特徴とする、請求項5または請
    求項6に記載の自動取引装置。
  13. 【請求項13】 上位装置に対して通信回線を介し通信
    可能に接続され、該上位装置側から、前記情報提供用画
    像データまたは前記制御データのインストールまたはメ
    ンテナンスが行なわれることを特徴とする、請求項1〜
    請求項12のいずれかに記載の自動取引装置。
  14. 【請求項14】 前記情報提供用画像データの参照状況
    を利用者毎に保持する参照状況データベースを、装置内
    部、もしくは、通信回線を介し通信可能に接続された上
    位装置にそなえ、 該情報提供用表示制御部が、前記取引に際して利用者に
    より挿入される取引媒体に記録された利用者特定情報に
    基づいて、当該利用者による前記参照状況を該参照状況
    データベースで参照し、その参照状況に応じた情報提供
    用画像データを該情報提供用データベースから読み出
    し、その情報提供用画像データを該表示部に表示させる
    ように該表示部の表示状態を制御することを特徴とす
    る、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の自動取引
    装置。
  15. 【請求項15】 該取引用表示制御部と該情報提供用表
    示制御部とが共通化されこれら2つの表示制御部の機能
    が一つの表示制御部により実現されていることを特徴と
    する、請求項1〜請求項14のいずれかに記載の自動取
    引装置。
  16. 【請求項16】 利用者に情報を提供すべくその情報を
    出力する情報出力部と、該情報出力部から出力されるべ
    き情報についての情報提供用データを保持する情報提供
    用データベースと、前記情報提供用データを該情報出力
    部から出力させるように該情報出力部の動作状態を制御
    する情報提供制御部と、前記利用者が紹介を要求する情
    報の項目を選択しその項目についての情報提供用データ
    を該情報出力部から出力させるように該情報提供制御部
    に対して指示を与えるための選択入力部とを有してなる
    情報提供用端末装置において、 前記項目毎に利用者の紹介回数を紹介ログとして保持
    し、 該情報提供制御部が、該紹介ログに保持された前記紹介
    回数を参照し、その回数の少ない項目についての情報提
    供用データを他の情報提供用データに置き換えて該情報
    出力部から出力させるように該情報出力部の動作状態を
    制御することを特徴とする、情報提供用端末装置。
  17. 【請求項17】 利用者に情報を提供すべくその情報を
    出力する情報出力部と、該情報出力部から出力されるべ
    き情報についての情報提供用データを保持する情報提供
    用データベースと、前記情報提供用データを該情報出力
    部から出力させるように該情報出力部の動作状態を制御
    する情報提供制御部と、前記利用者が紹介を要求する情
    報の項目を選択しその項目についての情報提供用データ
    を該情報出力部から出力させるように該情報提供制御部
    に対して指示を与えるための選択入力部とを有してなる
    情報提供用端末装置において、 上位装置に対して通信回線を介し通信可能に接続され、
    該上位装置側から、前記情報提供用データのインストー
    ルまたはメンテナンスが行なわれることを特徴とする、
    情報提供用端末装置。
  18. 【請求項18】 利用者に情報を提供すべくその情報を
    出力する情報出力部と、該情報出力部から出力されるべ
    き情報についての情報提供用データを保持する情報提供
    用データベースと、前記情報提供用データを該情報出力
    部から出力させるように該情報出力部の動作状態を制御
    する情報提供制御部と、前記利用者が紹介を要求する情
    報の項目を選択しその項目についての情報提供用データ
    を該情報出力部から出力させるように該情報提供制御部
    に対して指示を与えるための選択入力部とを有してなる
    情報提供用端末装置において、 情報提供時に利用者を特定できる場合、前記情報提供用
    データの参照状況を利用者毎に保持する参照状況データ
    ベースを、装置内部、もしくは、通信回線を介して通信
    可能に接続された上位装置にそなえ、 該情報提供制御部が、特定された当該利用者による前記
    参照状況を該参照状況データベースで参照し、その参照
    状況に応じた情報提供用データを該情報提供用データベ
    ースから読み出し、その情報提供用データを該情報出力
    部から出力させるように該情報出力部の動作状態を制御
    することを特徴とする、情報提供用端末装置。
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