JPH10271695A - バッテリ残存容量検出装置及びハイブリッド電気自動車の発電制御装置 - Google Patents

バッテリ残存容量検出装置及びハイブリッド電気自動車の発電制御装置

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JPH10271695A
JPH10271695A JP7503497A JP7503497A JPH10271695A JP H10271695 A JPH10271695 A JP H10271695A JP 7503497 A JP7503497 A JP 7503497A JP 7503497 A JP7503497 A JP 7503497A JP H10271695 A JPH10271695 A JP H10271695A
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JP
Japan
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battery
voltage
internal resistance
motor
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JP7503497A
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English (en)
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Kazunari Handa
和功 半田
Hisamitsu Koga
久光 古賀
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/005Testing of electric installations on transport means
    • G01R31/006Testing of electric installations on transport means on road vehicles, e.g. automobiles or trucks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリ残存容量を従来の残存容量計よりも
正確に検出することができるバッテリ残存容量検出装置
を提供し、また、このバッテリ残存容量検出装置を適用
してモータの動力性能を低下させることなく適確な時期
に発電を開始することができるハイブリッド電気自動車
の発電制御装置を提供する。 【解決手段】 バッテリ電流In とバッテリの最低セル
電圧Vn とに基づいて、当該セルの内部抵抗Rと開放電
圧Vo とを求め、この内部抵抗Rと開放電圧Voとに基
づいて、モータ最大出力時に必要なバッテリ電圧Vmax
を求め、そして、このバッテリ電圧Vmax に基づいて、
モータ最大出力を出し続けたときにバッテリ電圧Vmax
が電圧限界VLに低下するまでの残り時間ΔTa (これ
はバッテリ残存容量に相当する)を推定し、この残り時
間ΔTa に基づきエンジンを駆動して発電を開始するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバッテリ残存容量検
出装置及びハイブリッド電気自動車の発電制御装置に関
し、特にリチウムイオンバッテリなどのように内部抵抗
が比較的小さくて余り変化せず高性能なバッテリの残存
容量を正確に検出する場合に適用して有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド電気自動車では、車両の駆
動用モータと、このモータに電力を供給するバッテリと
を備えると共に、このバッテリの残存容量が低下してき
たときに同バッテリを充電する発電機と、この発電機を
駆動するエンジンとを備えている。そして、このような
ハイブリッド電気自動車を含めた各種の電気自動車で
は、バッテリを充電する前にあとどれだけ走行し続ける
ことができるのかを検出することが重要であり、この検
出結果に基づいて、電気自動車では適切な時期に充電施
設でバッテリの充電を行い、ハイブリッド電気自動車で
は適切な時期に発電を開始してバッテリの充電を行うこ
とになる。
【0003】従来、ハイブリッド電気自動車では発電開
始時期を、バッテリ残存容量計によるバッテリ残存容量
監視に基づく方法と、モータ出力監視に基づく方法との
2つの方法によって決定していた。図3は残存容量計に
よるバッテリ残存容量監視に基づいて発電開始時期を決
定する方法の説明図、図4はモータ出力監視に基づいて
発電開始時期を決定する方法の説明図である。
【0004】残存容量計とは、外部充電による満充電時
のバッテリ容量を100%とし、この100%容量(ア
ンペアアワー:Ah)からバッテリ電流(放電電流)の
積算値(Ah)を差し引いてバッテリ残存容量を求める
ものである。そして、この残存容量計によるバッテリ残
存容量監視に基づく発電開始時期決定方法とは、図3に
示すように、残存容量計によって求められるバッテリ残
存容量が時間の経過と共に低下して所定の発電開始容量
に達したら発電を開始してバッテリを充電し、その後バ
ッテリ残存容量が増加して所定の発電停止容量に達した
ら発電を停止するという方法である。
【0005】また、モータ出力監視に基づく発電開始時
期決定方法とは、モータへの指示出力とモータの実出力
との比率を演算し、この比率が設定比率以下になった
ら、図4に示すように、前記比率演算に用いられたモー
タの実出力を時系列に複数個プロット(図4中の白点)
し、これらのプロットデータを最小二乗法により近似
(図4中の実線)すると共に、この近似した実線とモー
タの出力限界(図中の点線)との交点における時刻T4
から、モータの最新実出力をプロットしたときの時刻T
3 を差し引いて、モータ出力が出力限界に達するまでの
残り時間ΔTb を推定し、この残り時間ΔTb に基づい
て発電開始時期を決定するという方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
残存容量計によるバッテリ残存容量監視に基づく発電開
始時期決定方法では、残存容量計によって求めたバッテ
リ残存容量と実際のバッテリ残存容量との間に差が生じ
易いため、残存容量計で求めたバッテリ残存容量が発電
開始容量に至る前に実際のバッテリ残存容量が大きく低
下してしまい、後述するトルク抑制によりモータへの指
示出力を十分に上げられないこともあって、走行不能に
至る可能性がある。
【0007】なお、残存容量計によって求めたバッテリ
残存容量と実際のバッテリ残存容量との間に差が生じる
のは、バッテリは化学反応により起電力を発生するもの
であることから、バッテリの実際の残存容量とバッテリ
端子で検出したバッテリ電流の積算値とは必ずしも対応
しないためであると考えられ、特に大電流放電の発生
や、発電機の作動及び下り坂でのモータの回生制動(モ
ータの発電機作用)によるバッテリへの充電によってバ
ッテリの充放電を繰り返すことなどにより、残存容量計
で求めたバッテリ残存容量と実際のバッテリ残存容量と
の間に差が生じる。更に、バッテリの劣化によってバッ
テリ残存容量が低下した場合にも、残存容量計で求めた
バッテリ残存容量と実際のバッテリ残存容量との間に差
が生じる。
【0008】また、上記のモータ出力監視に基づく発電
開始時期決定方法では、バッテリの過放電を防止するた
めに、バッテリ電圧に応じてモータのトルク抑制をして
モータ出力を低下させる必要があるため、モータの動力
性能が低下してしまう。
【0009】即ち、バッテリによってはモータ出力が出
力限界に至るよりも早くバッテリ電圧が大きく低下して
しまうことがあり、このようにバッテリ電圧が低下した
状態でトルク抑制をすることなく最大出力を発生させよ
うとすると、バッテリ自体は最大電力を供給する能力が
あるために、バッテリ電圧が使用下限電圧よりも低下し
過放電となってバッテリの損傷を招く虞がある。
【0010】そこで、かかる事態を防止するために、最
大出力を発生することができる領域でバッテリ電圧を監
視し、このバッテリ電圧が所定の制限電圧よりも低下し
たら、バッテリ電圧に応じてトルク抑制をし、モータへ
の指示出力の最大値を低下させ、アクセルペダル7をい
っぱいに踏んでも制限した出力以上のモータ出力を出す
ことがないようにした上で、残り時間Tf を推定しなけ
ればならなかった。このため前述の如く、モータの動力
性能を低下させてしまうことになる。
【0011】従って、本発明は上記従来技術に鑑み、バ
ッテリ残存容量を従来の残存容量計よりも正確に検出す
ることができるバッテリ残存容量検出装置を提供するこ
とを第1の課題とし、このバッテリ残存容量検出装置を
適用してモータの動力性能を低下させることなく適確な
時期に発電を開始することができるハイブリッド電気自
動車の発電制御装置を提供することを第2の課題とす
る。
【0012】なお、先に発行された特開平6−3472
7号公報には「電池残存容量計」が開示されている。こ
の電池残存容量計は、電池(バッテリ)の放電電流を検
出し、この放電電流が所定値以上であり且つ増加してい
るという条件が満足されていると判定されたときに、そ
のときの放電電流及び放電電圧と予め設けられている放
電電流及び放電電圧に対する残存容量を示すマップとに
基づいてバッテリ残存容量を算出するものであり、鉛バ
ッテリのように放電により比較的大きく内部抵抗が増加
するようなものには有効な手段であるが、リチウムイオ
ンバッテリなどのように放電によってバッテリ電圧(開
放電圧)が比較的リニアに低下するようなものには、本
発明が有効であると考えられる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
る本発明のバッテリ残存容量検出装置は、バッテリ電流
を検出する電流検出手段と、バッテリ電圧を検出する電
圧検出手段と、前記電流検出手段により検出されたバッ
テリ電流と前記電圧検出手段により検出されたバッテリ
電圧とに基づいてバッテリの内部抵抗を推定する内部抵
抗推定手段と、前記電流検出手段により検出されたバッ
テリ電流と前記電圧検出手段により検出されたバッテリ
電圧と前記内部抵抗推定手段により推定された前記内部
抵抗とに基づいてバッテリの開放電圧を演算する開放電
圧演算手段と、前記内部抵抗推定手段により推定された
前記内部抵抗と前記開放電圧演算手段により演算された
前記開放電圧とに基づいて、バッテリの負荷に最大電力
を供給するときに必要なバッテリ電圧を演算する電圧演
算手段と、この電圧演算手段により演算されたバッテリ
電圧に基づいて、最大電力供給を続けたときにバッテリ
電圧が所定電圧に低下するまでの残り時間を推定する残
り時間推定手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】また、上記第2の課題を解決する本発明の
ハイブリッド電気自動車の発電制御装置は、車両の駆動
用モータと、このモータに電力を供給するバッテリと、
このバッテリを充電する発電機と、この発電機を駆動す
るエンジンとを備えたハイブリッド電気自動車の発電制
御装置であって、バッテリ電流を検出する電流検出手段
と、バッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、前記電流
検出手段により検出されたバッテリ電流と前記電圧検出
手段により検出されたバッテリ電圧とに基づいてバッテ
リの内部抵抗を推定する内部抵抗推定手段と、前記電流
検出手段により検出されたバッテリ電流と前記電圧検出
手段により検出されたバッテリ電圧と前記内部抵抗推定
手段により推定された前記内部抵抗とに基づいてバッテ
リの開放電圧を演算する開放電圧演算手段と、前記内部
抵抗推定手段により推定された前記内部抵抗と前記開放
電圧演算手段により演算された前記開放電圧とに基づい
て、モータ最大出力時に必要なバッテリ電圧を演算する
電圧演算手段と、この電圧演算手段により演算されたバ
ッテリ電圧に基づいて、モータ最大出力を出し続けたと
きにバッテリ電圧が所定電圧に低下するまでの残り時間
を推定する残り時間推定手段とを備え、この残り時間推
定手段により推定された前記残り時間に基づいて前記エ
ンジンを駆動して発電を開始することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態に係る発電制御
装置を備えたハイブリッド電気自動車の概略構成図、図
2は前記発電制御装置の構成を示すブロック図である。
【0017】図1に示すように、ハイブリッド電気自動
車にはバッテリ1が搭載されており、バッテリ1はモー
タコントローラ2を介してモータ3に電気的に接続され
ている。モータ3は図示しない車両の駆動輪に連結され
ている。従って、このハイブリッド電気自動車は、バッ
テリ1からモータ3にモータコントローラ2を介して電
力が供給され、これによりモータ3が駆動輪を回転駆動
して走行する。なお、モータコントローラ2では、運転
者によるアクセルペダル7の踏み込み量に応じてアクセ
ル開度センサー8から出力されるアクセル開度によりモ
ータ3への指示出力を設定し、この指示出力に基づいて
モータ3の出力を制御する。
【0018】また、このハイブリッド電気自動車にはバ
ッテリ1とモータ3とに電力を供給する発電機10と、
この発電機10を駆動するエンジン9とが搭載されてい
る。従ってバッテリ1の残存容量が低下すると、適切な
時期(詳細後述)にエンジン9を始動して発電機10の
発電を開始し、バッテリ1を充電する。なお、エンジン
9にはウォータジャケット13が設けられ、またエンジ
ン9の排気系には排気ガスを浄化する触媒装置17と、
この触媒装置17の触媒を加熱する加熱装置(電気ヒー
タ等)15とが設けられている。
【0019】そして更に、このハイブリッド電気自動車
には、電流検出器11と、電圧検出器12と、制御装置
6とを備えた本実施の形態に係る発電制御装置が設けら
れている。
【0020】電流検出器11では、バッテリ電流(バッ
テリ1からモータ3へ出力される放電電流)In を検出
し、この検出したバッテリ電流In を制御装置6へ出力
する。
【0021】電圧検出器12では、バッテリ1を構成す
る各セルの端子電圧を検出すると共に、この検出した複
数のセル電圧のなかから最低セル電圧Vn を選択し、こ
の最低セル電圧Vn を制御装置6へ出力する。なお、バ
ッテリ1は複数のモジュールから構成され且つ各モジュ
ールは複数のセルから構成されており、バッテリ1を構
成する最小単位がセルである。
【0022】制御装置6では、電流検出器11から入力
したバッテリ電流In と、電圧検出器12から入力した
最低セル電圧Vn と、予め設定されている各種の定数と
に基づいて、発電機10の発電開始時期を決定する。以
下、図2に基づいて、この制御装置6における処理内容
を詳細に説明する。
【0023】図2に示すように、制御装置6ではまず、
内部抵抗推定部21において、電流検出器11と電圧検
出器12とにより走行中に検出されたバッテリ電流In
と最低セル電圧Vn とに基づいて、当該セルの内部抵抗
Rを推定する。
【0024】即ち、所定のサンプリング周期でn個のバ
ッテリ電流In と最低セル電圧Vnとをサンプリング
し、これらのバッテリ電流In と最低セル電圧Vn との
関係を表すn個のデータをプロット(図中の白点)した
後、これらのプロットデータを最小二乗法によって近似
(図中の実線)し、この近似した実線の傾きを当該セル
の内部抵抗Rとする。つまり、バッテリ電流In が増す
と内部抵抗Rによる電圧降下が増して最低セル電圧Vn
が低下するため、バッテリ電流In と最低セル電圧Vn
との関係は図示の如く右下がりの特性となり、この傾き
が内部抵抗Rを表すことになる。
【0025】続いて、開放電圧演算部22では、内部抵
抗推定部21で推定された内部抵抗Rと、前記n個のバ
ッテリ電流In 及び最低セル電圧Vn とから、(1)式
によって当該セルの開放電圧Vonを演算する。即ち、最
低セル電圧Vn に、内部抵抗Rによる電圧降下(R×I
n )を加算して開放電圧Vonを求める。なお、セルの開
放電圧とはセル(バッテリ1)に負荷がかかっていない
とき(モータ3が停止しているとき)のセル端子電圧
(セルの起電力に相当する)であり、セル(バッテリ
1)に負荷がかかれば(モータ3を回転させれば)モー
タ出力に応じたバッテリ電流(負荷電流)In が流れ
て、内部抵抗Rによる電圧降下(In ×R)により、セ
ル端子電圧は開放電圧よりも低下する。従って、(1)
式によりセルの開放電圧Vonが求められる。
【0026】
【数1】
【0027】但し、この開放電圧演算部22で演算され
た開放電圧Vonはn個のサンプリングデータの合計電圧
であるため、次の平均演算部23において、この開放電
圧V onをnで割り、平均の開放電圧Vo を求める。
【0028】最大出力時セル電圧演算部24では、平均
演算部23で演算された開放電圧V o と、内部抵抗推定
部21で推定された内部抵抗Rと、各セル毎の最大供給
電力Wmax とから、(2)式によってモータ最大出力時
のバッテリ電流Imax を演算し、更にこのバッテリ電流
max と前記内部抵抗Rとから、(3)式によってモー
タ最大出力時のセル電圧Vmax を演算する。なお、各セ
ル毎の最大供給電力W max は、バッテリ1全体の最大供
給電力Wmaxn(kW)を(W)に単位換算し、且つセル
数で割って求める。また、最大供給電力Wmaxnはモータ
最大出力に、モータ3やモータコントローラ2における
効率(電力損失)を考慮してその分を加算した値として
いる。
【0029】
【数2】
【0030】(2)式は、Wmax =Imax ×Vmax
(3)式を代入し、これをImax の式として整理するこ
とにより得られる式である。そして、この(2)式によ
り求めたImax を(3)式に代入し、開放電圧Vo から
内部抵抗Rによる電圧降下(R×Imax )を差し引くこ
とによって、モータ最大出力時のセル電圧Vmax を求め
ている。
【0031】一方、ゲイン演算部25では、予め設定さ
れたモータ最大出力Mmax とモータ出力限界MLとの比
であるゲインGmax を演算する。
【0032】セル電圧限界設定部26では、ゲイン演算
部25で演算されたゲインGmax に基づき、予め設定さ
れたセル電圧とゲインとの関係を表すテーブルデータか
らゲインGmax に対応するセル電圧を求め、このセル電
圧をセル電圧限界VLとして設定する。
【0033】そして、残り時間推定部27ではまず、最
大出力時セル電圧演算部24において順次演算されるモ
ータ最大出力時のセル電圧Vmax を時系列に複数個プロ
ット(図中の白点)する。このモータ最大出力時のセル
電圧Vmax は、バッテリ(セル)残存容量の低下に伴っ
て開放電圧Vo や内部抵抗Rが変化することにより、図
示の如く時間の経過(残存容量の低下)と共に低下す
る。そこで、これらのプロットデータを最小二乗法によ
り近似(図中の実線)すると共に、この近似した実線と
セル電圧限界設定部26で設定されたセル電圧限界VL
(図中の点線)との交点における時刻T2 から、最新の
モータ最大出力時セル電圧Vmax をプロットしたときの
時刻T1 を差し引いて、モータ最大出力時のセル電圧V
max がセル電圧限界VLに達するまでの残り時間ΔTa
を推定する。
【0034】つまり、この残り時間ΔTa はモータ最大
出力を出し続けるとした場合に、セル電圧Vmax がセル
電圧限界VLに達するまでの残り時間である。
【0035】発電開始時期決定部28では、残り時間推
定部27で推定された残り時間ΔT a とプリヒート時間
とを比較し、残り時間ΔTa がプリヒート時間以下にな
ったらエンジン9及び発電機10に発電開始指令を出力
する。プリヒート時間とは触媒装置17の触媒を加熱す
るのに必要な時間と、エンジン9を暖機するのに必要な
時間とを加算したものである。
【0036】このようなプリヒート時間を確保するの
は、発電を開始する前に、触媒装置17の触媒を加熱装
置15によって予め所定の温度に加熱しておくと共に、
エンジン9をアイドル回転で所定時間駆動して暖機運転
を行うことにより、エンジン9の排気ガス性能を良好に
保つためである。
【0037】なお、図示は省略したが、発電開始後には
最高セル電圧を監視し、この最高セル電圧が所定電圧以
上になった時点でバッテリ1への充電を止める。
【0038】以上のように、本実施の形態に係るハイブ
リッド電気自動車の発電制御装置では、内部抵抗推定部
21と、開放電圧演算部22及び平均演算部23とにお
いて、走行中の最低セル電圧Vn とバッテリ電流In
から内部抵抗Rと開放電圧V o とを求めた後、これらの
内部抵抗Rと開放電圧Vo とに基づき、最大出力時セル
電圧演算部24においてモータ最大出力時のセル電圧V
max を求める。そして、このモータ最大出力時のセル電
圧Vmax がセル電圧限界VLに至るまでの残り時間ΔT
a (これはバッテリ残存容量に相当する)を残り時間推
定部27において推定し、この残り時間ΔTa に基づ
き、発電開始時期決定部28において発電開始時期を決
定する。なお、バッテリ電流In 及び最低セル電圧Vn
のサンプリングは走行中常時行い、これらに基づいて残
り時間ΔTa を順次推定し更新する。
【0039】このため、本実施の形態に係るハイブリッ
ド電気自動車の発電制御装置によれば、従来の残存容量
計よりも正確にバッテリ残存容量(モータ最大出力を出
し続けたときにモータ最大出力時のセル電圧Vmax がセ
ル電圧限界VLに至るまでの残り時間ΔTa )を検出す
ることができ、そして、この残り時間ΔTa に基づいて
発電開始時期を決定するため、モータ最大出力で走り続
けてもセル電圧Vmaxがセル電圧VLになる前に確実に
発電を開始することができ、従ってバッテリ1の過放電
を招くことがなく、しかもモータ3の動力性能を低下さ
せる必要がない。
【0040】特に、本実施の形態に係るハイブリッド電
気自動車の発電制御装置では、最低セル電圧Vn を監視
し、この最低セル電圧Vn に基づいて推定した残り時間
ΔT a により発電開始時期を決定しているため、バッテ
リ1の各セル間に比較的大きな電圧のバラツキがある場
合、例えば1つのセルだけが他のセルよりも劣化が早く
て当該セルの電圧だけが他のセルの電圧よりも比較的低
いような場合にも、当該セルが過放電となるのを確実に
防止することができる。
【0041】従って逆にいえば、セル間の電圧のバラツ
キが小さければ(一般にセル間の電圧のバラツキは小さ
い)、最低セル電圧Vn に代えてバッテリ1の端子電圧
を監視し、このバッテリ電圧とバッテリ電流とに基づい
て、バッテリ電圧がバッテリ電圧限界に達するまでの残
り時間を推定するようにしてもよい。
【0042】なお、上記のように開放電圧Vo を求めず
に、電圧検出器12で検出したセル電圧を直接利用する
こともできるように思われるが、次のような理由から開
放電圧Vo を求める必要がある。
【0043】即ち、電圧検出器12によって検出される
セル電圧は時々刻々変化する走行状態(モータ出力変
化)に応じて変化しており一定していない。これに対し
て、開放電圧Vo はバッテリ残存容量に応じた一定の静
的な電圧である。そして、上記のように、モータ最大出
力時のセル電圧Vmax から残り時間ΔTa を推定すれ
ば、この残り時間ΔTa に基づいて発電開始時期を決定
することにより、モータ最大出力で走り続けてもセル電
圧が電圧限界になる前に確実に発電を開始することがで
きることになるが、そのためにはモータ最大出力時のセ
ル電圧Vmax を計算する必要があり、この計算には開放
電圧Vo が必要となるためである。
【0044】また、上記では本発明をハイブリッド電気
自動車の発電制御装置に適用した場合について説明した
が、これに限定するものではなく、ハイブリッド電気自
動車以外の電気自動車等、バッテリを用いた他の装置に
も適用することができる。例えば電気自動車に適用した
場合には、残存容量検出装置として利用し、残り時間推
定部27で推定した残り時間ΔTa をそのまま、或いは
走行距離に換算して表示することにより、充電施設でバ
ッテリを充電する前にあとどれだけ走行することができ
るかを知る目安となる。
【0045】また、従来の残存容量計との併用によって
2重系を構成することにより、信頼性を高めることもで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1の発明の残存容量検出装置によれ
ば、バッテリ電流とバッテリ電圧とに基づいて、バッテ
リの内部抵抗と開放電圧とを求め、これらの内部抵抗と
開放電圧とに基づいて、バッテリの負荷に最大電力を供
給するときに必要なバッテリ電圧を求め、そして、この
バッテリ電圧に基づいて、最大電力供給を続けたときに
(バッテリの負荷が電気自動車の駆動用モータである場
合にはモータ最大出力を出し続けたときに)バッテリ電
圧が所定電圧に低下するまでの残り時間(これはバッテ
リ残存容量に相当する)を推定するため、従来の残存容
量計よりも正確にバッテリ残存容量を検出することがで
きる。
【0047】また、第2の発明のハイブリッド電気自動
車の発電制御装置によれば、バッテリ電流とバッテリ電
圧とに基づいて、バッテリの内部抵抗と開放電圧とを求
め、これらの内部抵抗と開放電圧とに基づいて、モータ
最大出力時に必要なバッテリ電圧を求め、このバッテリ
電圧に基づいて、モータ最大出力を出し続けたときにバ
ッテリ電圧が所定電圧に低下するまでの残り時間(これ
はバッテリ残存容量に相当する)を推定するため、従来
の残存容量計よりも正確にバッテリ残存容量を検出する
ことができ、そして、この検出結果に基づきエンジンを
駆動して発電を開始するため、モータ最大出力で走り続
けてもバッテリ電圧が所定電圧になる前に確実に発電を
開始することができ、従ってバッテリの過放電を招くこ
とがなく、しかもモータの動力性能を低下させる必要が
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る発電制御装置を備え
たハイブリッド電気自動車の概略構成図である。
【図2】前記発電制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】従来の残存容量計によるバッテリ残存容量監視
に基づいて発電開始時期を決定する方法の説明図であ
る。
【図4】従来のモータ出力監視に基づいて発電開始時期
を決定する方法の説明図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 3 モータ 6 制御装置 9 エンジン 10 発電機 11 電流検出器 12 電圧検出器 21 内部抵抗推定部 22 開放電圧演算部 23 平均演算部 24 最大出力時セル電圧演算部 25 ゲイン演算部 26 セル電圧限界設定部 27 残り時間推定部 28 発電開始時期決定部 Gmax ゲイン In バッテリ電流 ML モータ出力限界 Mmax モータ最大出力 R 内部抵抗 Vn 最低セル電圧 Vo 開放電圧 Vmax モータ最大出力時のセル電圧 VL 電圧限界 Wmaxn バッテリの最大供給電力 Wmax 各セルの最大供給電力 ΔTa 残り時間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ電流を検出する電流検出手段
    と、 バッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電流検出手段により検出されたバッテリ電流と前記
    電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧とに基づい
    てバッテリの内部抵抗を推定する内部抵抗推定手段と、 前記電流検出手段により検出されたバッテリ電流と前記
    電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧と前記内部
    抵抗推定手段により推定された前記内部抵抗とに基づい
    てバッテリの開放電圧を演算する開放電圧演算手段と、 前記内部抵抗推定手段により推定された前記内部抵抗と
    前記開放電圧演算手段により演算された前記開放電圧と
    に基づいて、バッテリの負荷に最大電力を供給するとき
    に必要なバッテリ電圧を演算する電圧演算手段と、 この電圧演算手段により演算されたバッテリ電圧に基づ
    いて、最大電力供給を続けたときにバッテリ電圧が所定
    電圧に低下するまでの残り時間を推定する残り時間推定
    手段とを備えたことを特徴とするバッテリ残存容量検出
    装置。
  2. 【請求項2】 車両の駆動用モータと、このモータに電
    力を供給するバッテリと、このバッテリを充電する発電
    機と、この発電機を駆動するエンジンとを備えたハイブ
    リッド電気自動車の発電制御装置であって、 バッテリ電流を検出する電流検出手段と、 バッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電流検出手段により検出されたバッテリ電流と前記
    電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧とに基づい
    てバッテリの内部抵抗を推定する内部抵抗推定手段と、 前記電流検出手段により検出されたバッテリ電流と前記
    電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧と前記内部
    抵抗推定手段により推定された前記内部抵抗とに基づい
    てバッテリの開放電圧を演算する開放電圧演算手段と、 前記内部抵抗推定手段により推定された前記内部抵抗と
    前記開放電圧演算手段により演算された前記開放電圧と
    に基づいて、モータ最大出力時に必要なバッテリ電圧を
    演算する電圧演算手段と、 この電圧演算手段により演算されたバッテリ電圧に基づ
    いて、モータ最大出力を出し続けたときにバッテリ電圧
    が所定電圧に低下するまでの残り時間を推定する残り時
    間推定手段とを備え、 この残り時間推定手段により推定された前記残り時間に
    基づいて前記エンジンを駆動して発電を開始することを
    特徴とするハイブリッド電気自動車の発電制御装置。
JP7503497A 1997-03-27 1997-03-27 バッテリ残存容量検出装置及びハイブリッド電気自動車の発電制御装置 Withdrawn JPH10271695A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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