JPH10271241A - テレビ電話装置 - Google Patents

テレビ電話装置

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JPH10271241A
JPH10271241A JP9191307A JP19130797A JPH10271241A JP H10271241 A JPH10271241 A JP H10271241A JP 9191307 A JP9191307 A JP 9191307A JP 19130797 A JP19130797 A JP 19130797A JP H10271241 A JPH10271241 A JP H10271241A
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JP
Japan
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telephone
data
input
videophone
video
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Pending
Application number
JP9191307A
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English (en)
Inventor
Seiya Kato
誠也 加藤
Yuichiro Irie
雄一郎 入江
Masatoshi Watanuki
正敏 綿貫
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高品位の画像伝送が可能で、小型軽量で拡張性
に富んだISDN回線を使用したテレビ電話装置を提供
する。 【解決手段】データ入出力端子にパソコン88を接続した
テレビ電話装置41とデータ入出力端子にカメラ88´を接
続したテレビ電話装置41´相互間をアナログ公衆回線87
により接続し、パソコン88からのコマンドをテレビ電話
装置41またはアナログ公衆回線87を介して他のテレビ電
話装置41´まで送信し、これらテレビ電話装置41,41´
にてコマンドを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声データと同時
に画像データを送受信するテレビ電話装置及びシステム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時における高度情報化社会の発達に伴
い、大容量の各種情報を高速に伝送する通信媒体に対す
る需要がますます増加している。
【0003】そこで、このような需要に対応すべく、1
988年にTTC(Telecommunicatio
n Technology Comittee:(社)
電信電話技術委員会)の標準通信方式としてJJ−4
0.10「アナログ電話帯域静止画像通信方式」が制定
され、これにより通信回線を介して白黒の画像データを
相互に授受することが可能となり、その後の1989年
にTTCの標準通信方式が改定され、白黒の画像データ
のみならず、カラーの画像データを授受することも可能
となり、これらのTTCの標準通信方式に沿ったテレビ
電話装置が種々開発されている。
【0004】ところで、このようなテレビ電話装置は、
音声による説明だけでは相手に伝わりにくい情報を画像
という視覚に訴える情報としても伝達することができる
ことから、さらなる普及が有望視されており、その種類
も、接続する通信網の種類と画像及び音声の伝送機能の
種類によって、例えば、アナログ公衆回線に接続して白
黒静止画像やカラー静止画像を伝送するもの、また、カ
ラー動画像を伝送するもの等がある。
【0005】また、例えば、アナログ公衆回線に接続し
て白黒静止画像を伝送する白黒静止画テレビ電話装置で
は、画像データを圧縮することなく、そのまま伝送する
方式を採っており、例えば、1画面が100×160画
素で64階調(6ビット)の白黒画像データを扱う場
合、100×160×6=96000ビットのデータを
約8,740bps(Bit Per Second)
程度の伝送速度で伝送していたため、1画面分の画像デ
ータの伝送に約11秒の時間を要していた。
【0006】しかし、このように、画像データは情報量
が多く、そのままの形で処理するにはメモリ容量、通信
速度等の関係から、蓄積型の目的以外では実用的でな
い。
【0007】そこで、伝送する画像データ及び音声デー
タを、例えば1/20から1/100程度に圧縮して伝
送することにより、アナログ電話帯域を利用して、2〜
10枚/秒程度のカラー動画像の送信/受信を可能とし
た動画テレビ電話装置が実用化されている。
【0008】この画像データの圧縮伝送は、きわめて膨
大な量のデータを伝送するため、多少の伝送遅れが発生
しても通話の進行に対する影響があまり大きくない、可
変長符号化方式(例えば、CCITT勧告H.261に
基づく可変長符号化方式等)が一般に使われている。
【0009】一方、音声データの圧縮伝送では、音声デ
ータをデジタル化することにより、平均生成ビット長を
圧縮することができるが、一般に、最大ビット長が保証
されないエントロピー圧縮(例えば、ハフマン符号化
等)を音声信号に適用すると、エントロピー圧縮によっ
て音声信号が長いビット長に生成されてしまった場合、
音声信号に大きな伝送遅れが発生し、通話の進行に対す
る影響が大きくなってしまうことから、固定化ビット長
で符号化して伝送している。
【0010】なお、このようなアナログ通信網に接続さ
れるテレビ電話装置では、画像データと音声データとを
多重化して送受信する通信機能を有しており、その接続
される通信網に対する通信手順と、その通信手順に基づ
いて通信信号に付加して送受信される画像データと音声
データの符号化処理に関しては、ITU−T勧告等によ
って通信網の種類毎に規定されている。
【0011】また、ISDN回線を使った画像、音声通
信は、ITU−TのH.320で規格化されている。こ
の規格準拠のテレビ電話は、LCD、電話機、カメラ、
画像入出力端子を内蔵するテレビ電話装置で、画像の符
号化方式は、ITU−TのH.261準拠(動き補償+
DCT)で行ない、音声符号化はITU−TのG.71
1準拠及びADPCM24kbpsで行ない、さらにI
SDN回線での通信速度は、64kbps、128kb
psで行なうようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アナログ一
般回線を使用して静止画像を送信するテレビ電話装置に
あっては、データ伝送中は膨大なデータ量の画像データ
が回線を専用するため、データ伝送速度が遅いアナログ
一般回線では、画像更新時間の間隔が長くなってしま
う。
【0013】そこで、画像更新間隔を短くするために、
静止画像圧縮技術によりデータ量を減らすことが考えら
れるが、ある程度以上のデータ圧縮を行なうと画質が著
しく低下してしまう。また、動画圧縮技術を用いて画像
の更新をスムーズにした場合でも、アナログ一般回線で
は送信できるデータ量が限られるため、やはり画質の劣
化が問題になる。
【0014】また、画像データ及び音声データを圧縮し
て伝送するものでは、画像入力部であるカメラ、画像表
示部であるCRTやLCD、音声入力部である電話機が
一体に構成されているため、装置の小型軽量化が難し
く、また、既存の電話機を使用できないという問題があ
った。そして、このようなテレビ電話装置では、画像入
力は、内蔵のカメラから、画像出力は、内蔵のCRTや
LCD、音声出力は、内蔵電話機と決められているた
め、他のAV機器とデータをやり取りするような拡張性
に欠けていた。
【0015】さらに、ISDN回線を使用したテレビ電
話装置でも同様に、CRTやLCDなどの画像表示手段
や電話機を内蔵しており、価格的に高価になるととも
に、従来使用していたアナログ電話機を使用できないと
いう問題があった。また、外部機器とのインタフェース
が画像、音声の入出力端子のみであるため、外部機器か
らのテレビ電話装置側への制御やテレビ電話装置側から
外部機器への制御など多様な使い方ができなかった。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、高品位の画像伝送を可能にするとともに、拡張性に
富んだデジタル回線を使用したテレビ電話装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
デジタル通信回線に接続されるテレビ電話装置におい
て、アナログ通信回線に接続される電話機を接続する接
続手段と、この接続手段を介して電話機のオフフックあ
るいはオンフックを検出するフック検出手段と、ダイヤ
ル番号を入力する入力手段と、上記フック検出手段によ
りオフフックが検出された後、上記入力手段によりダイ
ヤル番号が入力されると、上記デジタル通信回線に呼設
定する呼設定手段とを具備したことを特徴とする。
【0018】このような構成とすれば、アナログ通信回
線に接続した既存の電話機を利用しながら、画像及び音
声データをデジタル回線を用いて効率よく伝送して高品
位な画像伝送を実現できる。
【0019】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記入力手段は、上記接続手段を介し
て入力される電話機からのダイヤル音をデータに変換
し、ダイヤル番号として出力する変換手段を具備したこ
とを特徴とする。
【0020】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、アナログ通信回線に接続され
る既存の電話機を有効に使用して、装置の拡張性を高め
ることができる。
【0021】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記入力手段により入力されたダイヤ
ル番号を外部の表示装置に出力する出力手段を具備した
ことを特徴とする。
【0022】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、DTMF(Dual Ton
e Multi−Frequency:押しボタンダイ
ヤル信号)による入力内容をテレビ画面に表示して確認
することが可能になる。
【0023】請求項4記載の発明は、通信回線に接続さ
れるテレビ電話装置において、データ処理装置を接続す
る接続手段と、この接続手段を介して上記データ処理装
置から指示コマンドを受信する受信手段と、この受信手
段で受信した指示コマンドに基づいて前記テレビ電話装
置を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0024】このような構成とすれば、通信回線に接続
したテレビ電話装置に外部接続するパーソナルコンピュ
ータ等のデータ処理装置によりテレビ電話装置における
動作を制御することができるため、テレビ電話装置の操
作を任意設定に応じて自動化できるだけでなく、送受信
する画像データ及び音声データを作成/加工することが
できるので、多種多様な使用方法を構築することがで
き、きわめて発展性に富んだものとすることができる。
【0025】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の発明において、上記指示コマンドは、呼設定指示であ
り、この呼設定指示の後に続いてダイヤル番号が入力さ
れると、上記通信回線に呼設定する呼設定手段を具備し
たことを特徴とする。
【0026】この様な構成とすれば、上記請求項4記載
の発明の作用に加えて、データ処理装置からの呼設定指
示に基づいて呼設定が可能となり、いちいちテレビ電話
装置側で呼設定をする必要が無くなる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、上記通信回線との断続を制御する回線制御
手段と、上記データ処理装置により書換え可能な電話番
号及びサブアドレスを記憶する記憶手段を有し、上記回
線制御手段は、この記憶手段の記憶内容に基づいて通信
回線との断続を制御することを特徴とする。
【0028】このような構成とすれば、上記請求項5記
載の発明の作用に加えて、1つの通信回線で複数の電話
番号及びサブアドレスに基づくテレビ電話の接続を行な
うことができる。
【0029】請求項7記載の発明は、上記請求項4記載
の発明において、上記テレビ電話装置の制御状態あるい
は上記通信回線より得た情報を上記接続手段を介して上
記データ処理装置へ送信する情報送信手段をさらに具備
したことを特徴とする。
【0030】このような構成とすれば、上記請求項4記
載の発明の作用に加えて、テレビ電話装置の制御状態、
例えば通話状態等あるいは通信回線から送られてきた、
例えば通話状態を表示するための表示情報や通話料金の
情報等をデータ処理装置に送信してその表示部で表示さ
せ、あるいは通信回線から送られてきた情報に基づいて
このテレビ電話装置またはデータ処理装置の制御動作を
遠隔操作させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下本発明を適用したテレビ電話
装置の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0032】図1は同実施の形態に係るテレビ電話装置
41の外観斜視図であり、図2(a)は同テレビ電話装
置41の背面図、図2(b)は同平面図、図2(c)は
同正面図、図2(d)は同側面図、図2(e)は同底面
図である。
【0033】図1及び図2において、テレビ電話装置4
1は、その前面に画像を取込むための円筒状のカメラブ
ロック42を備え、そのカメラブロック42には、入力
画像取込調整用のフォーカス調整レバー43、画角調整
用のレンズ切換レバー44、画像の取込みを禁止するレ
ンズカバーレバー45、及び画像を取込むためのカメラ
レンズ部46を備えている。
【0034】また、上記以外に装置前面部には、テレビ
電話の開始時と終了時とに使用するスタート/ストップ
ボタン47、このスタート/ストップボタン47に組込
まれた使用状態を示すためのLED(Light Em
itting Diode)48、テレビ電話装置41
を後述するリモコンからの信号によって制御するための
リモコン受光部49を備えている。
【0035】また、本実施の形態のテレビ電話装置41
の背面には、図2(a)に示すようにISDN回線のD
SU(Data Servce Unit)装置への接
続端子(8極8芯)51、既存のアナログ電話機との接
続端子(4極4芯)52、外部からの画像と音声とを取
込むための映像入力端子53、音声入力端子54、マイ
ク入力端子55、外部への画像/音声を出力するための
映像出力端子56、音声出力端子57、データ入出力端
子571が設けられている。
【0036】また、これ以外に、マイク入力及び音声入
力の音量を制御をするための、マイク入力レベル調整つ
まみ58、ライン入力レベル調整つまみ59が設けられ
ている。さらに、電源関係では、AC電源入力端子60
と主電源スイッチ61とを備えている。
【0037】さらにまた、テレビ電話装置41の底面に
は、図2(d)に示すようにテレビ電話装置41の動作
の初期設定を行なうためのディップスイッチ611を設
けている。
【0038】図3は上記図1及び図2で示したテレビ電
話装置41を制御するためのリモコン62を示すもので
あり、図3(a)は上面図、図3(b)は正面図であ
る。図3(a)において、上面部にはテレビ電話装置4
1を制御するための赤外線を変調したリモコン制御信号
を発するリモコン送信部63が設けられている。
【0039】また、図3(b)に示すリモコン62に
は、各種操作キーが配列されており、キーボードの機能
を切換えてキーの数以上の操作を行なえるようにしたフ
ァンクションキー64、マルチ画面の選択や「YES」
を選択する場合のマルチ画面/YES選択キー65、子
画面の選択や「NO」を選択する場合の子画面/NO選
択キー66、データを保存する場合の保存キー67、画
像データ等を取込む場合の取込キー68、マルチ画面を
選択した場合に各画面を選択する画面選択キー69、保
存している画像データ等を削除する場合の削除キー7
0、カメラブロック42から取込んだ画像と映像入力端
子53から入力される画像とを切換えるカメラ/ビデオ
選択キー71、カメラ等で取込んだ画像データ等を送信
する送信キー72、テレビ電話の通話相手側を呼出す場
合の呼出キー73、テレビ電話装置41の所定の動作を
開始させ、あるいは停止させるスタート/ストップキー
74などを備えている。
【0040】図4(a)乃至図4(c)は上記した構成
のテレビ電話装置を既存の電話機、テレビジョン受像機
(以下、テレビと略称する)、通信回線(この場合、デ
ジタル回線としてISDN回線)に接続した接続構成図
である。
【0041】図4(a)はテレビ電話接続前の状態を示
しており、DSU(DigitalService U
nit)装置80を接続ケーブル831を介してISD
N回線82に接続している。また、81は接続前のテレ
ビ、84は電話機の親機、85は親機84と通信を行な
う子機である。
【0042】図4(b)はテレビ電話接続後の状態を示
す図であり、電話機(親機)84を接続ケーブル832
を介してテレビ電話装置41の接続端子(4極4芯)5
2に接続し、DSU装置80を接続ケーブル833を介
してテレビ電話装置41のISDN回線接続端子(8極
8芯)51に接続している。さらに、AVコード81a
を介してテレビ電話装置41の映像出力端子56、音声
出力端子57にテレビ81を接続している。また、電源
入力端子60にはACコードが接続されて電力が供給さ
れる。
【0043】このような接続状態において、図2に示す
本体背面の主電源スイッチ61をオンにすると、イニシ
ャライズを実行して接続完了となる。
【0044】図4(c)は、テレビ電話装置41には、
テレビ81、電話機86の他に、外部機器として、例え
ばパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略称す
る)88を接続し、また、通話相手側のテレビ電話装置
41′には、テレビ81′、電話機86′の他に、外部
機器として、例えばパソコン88′を接続し、これらテ
レビ電話装置41、41′をそれぞれDSU装置80、
80′を介してISDN回線87に接続し、画像デー
タ、音声データなどの送受信を行なうようにしている。
【0045】この場合、DSU装置80からの接続ケー
ブル833をテレビ電話装置41のISDN回線接続端
子51に接続し、接続ケーブル81bを介してテレビ電
話装置41の電話機接続端子52に電話機86を接続
し、AVコード81aを介してテレビ電話装置41の映
像出力端子56、音声出力端子57にテレビ81を接続
し、さらにケーブル(RS−232C)81cを介して
テレビ電話装置41のデータ入出力端子571にパソコ
ン88を接続している。また、電源入力端子60にはA
Cコードが接続されて電力が供給される。
【0046】また、テレビ電話装置41′側について
も、同様であり、その説明は省略するが、ここではテレ
ビ電話装置41側と同符号にダッシュ「′」を付して示
している。
【0047】次に、図5により上記テレビ電話装置41
内の回路構成について説明する。同図に示す如くテレビ
電話装置41は、電話機制御部90、カメラ部91、ビ
デオ回路部92、ビデオ処理部93、ビデオ表示部9
4、NCU(NetworkControl Uni
t)部95、音声処理部96、CPU(Central
Processing Unit)部97、ISDN処
理部98、インタフェース100、キー・LED99、
ディップスイッチ611及びリモコン62よりなってい
る。
【0048】カメラ部91は、テレビ電話装置41に周
囲の画像を取込むためのもので、レンズ911、CCD
(Charge Coupled Device)91
2、CCDドライバ913、A/D変換器、D/A変換
器、フィルタ等からなるアナログLSI(図では「AD
/DA」と示す)914、色処理のためのDSP(Di
gital Signal Processor)91
5より構成している。
【0049】ここで、レンズ911は、ガラスまたはプ
ラスチックからなる光学レンズであり、CCD912
は、レンズ911によって結像された光の強度に基づい
た電気信号を発生するものである。そして、この発生し
た電気信号をドライバー913で増幅し、アナログLS
I914でA/D変換するもので、このA/D変換され
た画像デジタルデータは、DSP915により色処理が
施された後、再びアナログLSI914によりD/A変
換され、ビデオ信号として出力されるようにしている。
【0050】ビデオ回路部92は、同期分離、フィルタ
等のディスクリート回路であり、カメラ部91と画像入
力端子の双方から入力があった場合に、リモコン62か
らの制御によりこれらの2つの入力の切換えを行なうよ
うにしている。そして、このビデオ回路部92で入力処
理されたビデオ信号は、ビデオ処理部93への入力信号
として与えられる。
【0051】ビデオ処理部93は、A/D変換器、D/
A変換器、PLL回路、フィルタ回路等からなるアナロ
グLSI931、画像入力制御回路932、RAM(R
andom Access Memory)933、画
像圧縮・伸張回路934から構成している。
【0052】そして、ビデオ回路部92により同期分離
の後、輝度、色差信号は、各々アナログLSI931に
より、A/D変換され、デジタルデータとして、画像入
力制御回路932のコントロールに従って各々RAM9
33に一時記憶される。このRAM933に一時記憶さ
れた入力画像データは、後述するCPU部97からの命
令により、画像入力制御回路932から順次読出され、
画像圧縮・伸張回路934に送出されるようにしてい
る。
【0053】画像圧縮・伸張回路934は、入力画像を
所定の符号化方式、すなわち取扱う画像の種類(この場
合、静止画)に応じて、例えばJPEG(Joint
Photographic Coding Exper
ts Group)アルゴリズムにより8×8画素ブロ
ック毎のDCT(Discrete CosineTr
ansform:離散コサイン変換)量子化、ハフマン
符号化などにより、圧縮・符号化処理を実行するもの
で、処理後のデータを順次RAM933に書込むように
している。
【0054】また、画像圧縮・伸張回路934は圧縮・
符号化された画像データを上記とは逆に復号化、伸張す
る機能をも有し、RAM933に画像圧縮・量子化、符
号化されたデータを順次読出し、復号化、逆量子化、伸
張処理を行ない、順次RAM933に書込むようにもし
ている。これにより、RAM933は入力画像データ、
圧縮画像データ、伸張画像データをそれぞれの記憶領域
に記憶し、各々の領域を画像入力制御回路932により
コントロールされるようになっている。
【0055】ビデオ表示部94は、表示制御回路94
1、RAM942、OSDC(OnScreen Di
splay Cotroler)943より構成してい
る。表示制御回路941は、後述するCPU部97から
の命令により、RAM933に一時記憶されている入力
画像また伸張画像をRAM942に順次転送し、これら
の画像を表示仕様に応じて補間、間引きを行なって出力
画像信号を生成し、RAM942に一時記憶させるよう
にしている。また、CPU部97からの命令により、O
SDC943に内蔵されている文字ROM(Read
Only Memory)を読出し、RAM942に一
時記憶されている出力画像信号と合成し、アナログLS
I931に送出するようにもしている。アナログLSI
931は、デジタル信号をD/A変換し、ビデオ出力信
号として、画像出力端子に出力するようにしている。
【0056】NCU部95は、ISDN処理部とISD
N回線DSUとのインタフェース、電話機への音声出力
信号を同時に外部出力するための回路、電話機からの音
声入力信号と外部音声入力、マイク入力信号を合成する
ための回路等からなるディスクリート回路である。そし
て、電話機からの音声入力信号、外部からの音声入力信
号、外部マイク入力端子からの音声入力信号は、合成さ
れて処理する音声処理部96へ送られる。逆に音声処理
部96からの出力信号は、電話機及び音声出力端子へ出
力される。
【0057】電話機制御部90は、電話機信号発生器9
01、DTMFレシーバ902、スピーカ903から構
成している。電話機信号発生器901は、電話機に対す
るリンガ音による呼出信号などを出力するもので、スピ
ーカ903から出力すると共に、NCU部95を介して
電話機に出力するようにしている。DTMFレシーバ9
02は、NCU部95を介して送られてくる多周波ダイ
ヤル信号を受信するものである。
【0058】音声処理部96は、CODEC961、R
AM962、音声圧縮・伸張回路963より構成してい
る。CODEC961は、フィルタ、A/D変換器、D
/A変換器よりなっていて、上記NCU部93からの音
声信号(アナログ信号)をA/D変換して順次RAM9
62に一時記憶させるようにしている。音声圧縮・伸張
回路963は、RAM962に一時記憶されたデジタル
音声データを、例えばCELP(Code−Excit
ed Linear Prediction)アルゴリ
ズムにより、一定時間の入力データに対して、分析する
手段、分析されたパラメータにより波形合成する手段、
入力波形及び合成波形の誤差算出手段等による所定の符
号化方式によって圧縮・符号化処理を実行し、その圧縮
音声データをRAM962に一時記憶するようにしてい
る。
【0059】逆にRAM962に圧縮・符号化された圧
縮音声データは、音声圧縮・伸張回路963により復号
化、伸張処理され順次CODEC961によりD/A変
換されて、NCU部95を通り電話機への音声出力また
は音声出力端子に出力するようにもしている。
【0060】CPU部97は、CPU971、RAM9
72、GA(Gate Array)973及びフラッ
シュメモリ974により構成している。CPU971
は、本テレビ電話装置41内の各部を制御する各種制御
信号をバスBを介して各部に出力するとともに、接続さ
れる通信回線の接続に応じた通信制御プログラムを実行
するもので、ここでは、さらにキー入力部や表示部から
なるキー・LED99及び本テレビ電話装置の動作設定
などの初期設定を行うディップスイッチ611を接続し
ている。
【0061】また、CPU971は、カメラ部91また
は外部画像入力端子より入力された画像が圧縮・符号化
されてRAM933に一時記憶されている画像圧縮デー
タと、電話機または外部音声入力、マイク入力からの音
声信号が圧縮・符号化されてRAM962に一時記憶さ
れている音声圧縮データとを多重化し、画像・音声圧縮
データとしてバスBを介してISDN処理部98に出力
する。
【0062】逆にCPU971は、通話相手側のテレビ
電話装置(41′)から多重化して送信される画像・音
声データを受信し、これがISDN処理部98により復
調されて入力されると、復調された画像・音声データを
分離処理し、画像圧縮データとバスBを介して上記RA
M933に出力するとともに、圧縮音声データをバスB
を介してRAM962に出力する。
【0063】RAM972は、CPU971により実行
されるプログラム処理において利用されるプログラムデ
ータや、圧縮した画像及び音声データ等を格納する半導
体メモリである。GA973は、CPU971周辺のラ
ンダムロジックをまとめたもので、例えば、本テレビ電
話装置を制御するリモコン62からの入力信号取込回路
等を有している。フラッシュメモリ974は、CPU9
71の拡張プログラムなどを記憶しておく半導体メモリ
である。
【0064】ISDN処理部98は、ISDNプロトコ
ルの制御、CPU971とのインタフェースを行なうD
SP981、CPU971とのデータの変調、復調を行
なうDLC(Data Link Controle
r)982、ROM983、RAM984により構成し
ている。
【0065】DSP981及びDLC982は、CPU
971より送られてくる多重化された画像・音声圧縮デ
ータを、ISDN回線のB1チャネル(64kbps)
の回線交換を使って送信するための伝送信号に変換する
変調器(モジュレータModulator)としての機
能と、送信と同一のISDN回線のB1チャネル(64
kbps)の回線交換で伝送される信号を再びCPU9
71で解読可能なデジタル信号に戻す復調器(デモジュ
レータ demodulator)としての機能を備え
たものであり、NCU部95によって利用する通信回線
としてISDN基本インタフェース(2B+D)の回線
での使用可能となっている。
【0066】ROM983はDSP981で利用するプ
ログラムやデータ等を格納する半導体メモリである。R
AM984は、DSP981で実行するプログラムをR
OM983よりブートして格納し、またDSP981が
実行するプログラム処理において利用する各種プログラ
ムデータを一時的に記憶し、さらに送受信データバッフ
ァ等としても使用される半導体メモリである。
【0067】なお、本実施の形態におけるISDN処理
部98及びNCU部95は、ISDN基本インタフェー
ス(2B+D)の1B(64kbps)回線1チャンネ
ルでの伝送が可能となっており、処理単位としては、画
像データ、音声データまたは制御データを各パケット構
成として時分割伝送を行い、1画面分の(通常)画像デ
ータを約0.9秒に1コマの割合で間欠動画像として伝
送する。また、精細画像データの場合は、約7.5秒に
1コマの割合で伝送するようにしている。
【0068】インタフェース100は、RS−232C
のドライバレシーバ回路で、RS−232Cのコネクタ
を有するとともに、パソコン88(88′)を接続し、
ATコマンドなどのCPU971への入力データ、フラ
ッシュメモリへ974のCPU971の拡張プログラム
の入力データ、CPU971やビデオ処理部93からの
画像データなどのデータの入出力を行なうものである。
【0069】次に、このようなテレビ電話装置41によ
る画像データ及び音声データの送受信を図6(a),
(b)により説明する。この場合、送信データ及び受信
データは、画像データ、音声データ、及び制御データを
パケット構成で時分割伝送を行なっている。各々のデー
タにはヘッダ及びCRC(Cyclic Redund
ancy Check:冗長度符号チェック方式)符号
が追加されるため、実際に伝送して有効な画像データは
約28000bps、音声データも約7000bpsで
ある。
【0070】すなわち、画像データとして、例えば1画
面が112×128画素で4096色(12bit)の
カラー画像データを扱う場合、1画面の画像データ量
は、112×128×12=172,032ビット(=
約21.5キロバイト)となり、画像圧縮処理により、
約1/7にデータ圧縮することで、24,500ビット
の画像データとし、この24,500ビットを1秒に伝
送できるビット数(約28,000ビット)で割った時
間、すなわち24,500÷28,000=0.9秒に
1コマの割合で間欠動画を伝送する。したがって、実際
には、172,032ビットを3.5で割って求められ
る49,152ビットの画像データを約1/7に圧縮し
て約7,000ビットの画像データとして伝送してい
る。
【0071】一方、音声データは量子化ビット数12ビ
ットを、サンプリング周波数8KHzでサンプリングし
たデジタルデータとして扱い、この12×8,000=
96,000ビットの音声データを約1/14に圧縮し
て約7,000ビットの音声として伝送している。
【0072】図6は多重化符号の構成を示すものであ
り、本実施の形態ではV.32bisモデムのため、多
重化符号を送受信双方で行なっている。
【0073】次に上記実施の形態の動作を説明する。
【0074】図7において、まずオペレータが本テレビ
電話装置41に接続された外部接続電話機86の受話器
を持ち上げ、オフフック状態となると(ステップ70
1)、NCU部95を介してCPU971はこのオフフ
ックを検出する(ステップ702)。
【0075】CPU971は、電話機86のオフフック
を検出すると、常時切られているビデオ回路92の電源
をオンし、画像入力、画像出力を動作させる。このとき
の自画像の出力をテレビ81に1/16の小画面として
表示するとともに、発信する電話番号を入力するための
文字を表示し、さらに電話制御部90の電話機信号発生
器901より電話機86にダイヤルトーンを出力する
(ステップ703)。
【0076】図8(a)は、電話番号入力画面を示すも
ので、電話番号とサブアドレスが最大19桁入力可能に
なっている。
【0077】この場合、オペレータによりテレビ電話装
置41前面のスタート/ストップキー47またはリモコ
ン62のスタート/ストップキー74のいずれかの操作
によっても同様な動作を行なうことができる。
【0078】次に、オペレータは、相手の電話番号を、
電話機86からプッシュボタンを操作してダイヤルする
(ステップ704)。すると、この時に発生されるDT
MF信号は、NCU部95を介して電話制御部90のD
TMFレシーバ902で番号にデコードされ、CPU9
71に送られて蓄積されるとともに、キャラクタ変換や
画像データ合成が行われ、図8(a)に示す画面中に、
入力番号として表示される(ステップ705)。この場
合、CPU971は、最初のDTMF信号を受取ると、
電話制御部90の電話機信号発生器901からのDTM
F音の出力を停止する。
【0079】この電話番号の入力は、リモコン62ある
いはパソコン88からも行なうことができる。リモコン
62を使用するときは、オペレータがリモコン62のキ
ーを押すと、この押されたキーに対応する赤外線コード
として出力される。
【0080】すると、GA973は、赤外線コードをキ
ーデータに変換してRAM972に蓄積し、画面表示す
るようになる。また、パソコン88を使用するときは、
パソコン88のキーを操作することにより、電話番号を
インターフェース100を介して入力し、RAM972
に蓄積し、画面表示するようになる。
【0081】電話番号の入力終了によりオペレータがス
タートに相当するキーを押した場合(ステップ70
6)、または電話番号入力から5秒間、次の電話番号入
力がない場合にCPU971は、相手番号などISDN
電話を発呼するための情報、制御データをDSP981
に送り、このDSP981よりNCU部95を介してI
SDN回線87に発呼情報を送信する(ステップ70
7)。
【0082】発呼情報は、ISDN回線87を介して相
手側のテレビ電話装置41′に送られ、同テレビ電話装
置41′のNCU部95を介してDSP981で受信さ
れる。DSP981は、この情報をCPU971に送信
する。CPU971は、発呼情報を受信すると、電話制
御部90の電話機信号発生器901によりスピーカ90
3より呼出し音を発生させ、また、通常切られているビ
デオ回路92の電源をオンして、画像入力、画像出力動
作させ、着信画像を表示する(ステップ708)。
【0083】図8(b)は、テレビ電話装置41′側で
の着信画面を示すもので、テレビ81の1/16の小画
面aに自画像を表示するとともに、残りの画面bにIS
DN着信データ中に含まれる発信者電話番号などを表示
している。
【0084】また、このテレビ電話装置41′での呼出
し情報は、ISDN回線87を介してテレビ電話装置4
1にも送られ、この呼出し情報をCPU971が受信す
ると、電話制御部90の電話機信号発生器901により
スピーカ903よりCALL音を発生させ、同時に呼出
中画像を表示する(ステップ709)。
【0085】図8(c)は、テレビ電話装置41側での
呼出中の画像を示すもので、テレビ81の1/16の小
画面aに自画像を表示するとともに、残りの画面bに呼
出中の相手電話番号などを表示している。
【0086】この状態から、テレビ電話装置41′でオ
フフックすると(ステップ710)、CPU971がこ
れを検出し、ISDN回線87と接続処理するための制
御をDSP981に行なわせ、この間、テレビ81に
は、図8(d)に示すように1/16の小画面aに自画
像を表示させるとともに、残りの画面bに接続中の旨を
表示させる(ステップ711)。
【0087】このときテレビ電話装置41側において
も、テレビ電話装置41′からの応答情報をNCU部9
5を介してCPU971で検出すると、ISDN回線8
7の接続処理するための制御をDISP981に行なわ
せ、この間、テレビ81には、図8(d)に示すように
1/16の小画面aに自画像を表示させるとともに、残
りの画面bに接続中の旨を表示させる(ステップ71
2)。
【0088】その後、ISDN回線87での接続が終了
すると、テレビ電話装置41とテレビ電話装置41′と
の間で、以下に述べるような画像データ、音声データの
送信処理と受信処理が実行され、同時に、テレビ電話通
信中画像を表示する。
【0089】図9(a)は、テレビ電話装置41および
テレビ電話装置41′でのテレビ電話通信中画像を示す
もので、テレビ81の画面が4分割され、左上に相手の
通常画面a、左下に必要に応じた相手の高精細画面b、
右下に自分の通常画面c、右上に必要に応じた自分の高
精細画面dをそれぞれ表示している。
【0090】なお、本実施の形態のテレビ電話装置で
は、送信処理および受信処理において、画像データ処理
と音声データ処理とを同時に並行して実行するので、以
下では、送信処理を画像送信処理と音声送信処理とにそ
れぞれ分け、また、受信処理を画像受信処理と音声受信
処理とに分けて説明する。
【0091】画像送信処理では、カメラ部91によって
画像が撮像されると、この画像データは、ビデオ回路9
2、アナログLSI931、画像入力制御回路932を
通ってRAM933に格納される。このRAM933内
に格納された画像データは、画像圧縮伸長回路934に
よる所定の圧縮処理により圧縮される。圧縮された画像
データは、バスを介してCPU971に読取られる。C
PU971では、読取った画像データに画像ヘッダを付
け、バスを介してISDN処理部98に送る。これによ
りISDN処理部98から、CRCが付加され変調され
た画像データが公衆回線87を介して相手のテレビ電話
装置41′に送られる。
【0092】音声送信処理では、外部接続の電話機86
の受話器から入力される音声データがNCU部95を介
して音声処理部96に入力されると、この音声処理部9
6により入力音声データは所定の圧縮処理により圧縮さ
れる。また、圧縮された入力音声データはバスを介して
CPU971に読取られる。CPU971では、この読
取ったデータに音声ヘッダを付けてISDN処理部98
に送る。これによりISDN処理部98から、CRCが
付加され変調された音声データがISDN回線87を介
して相手のテレビ電話装置41′に送られる。
【0093】画像受信処理では、ISDN回線87を介
して相手のテレビ電話装置41′から送られてきた変調
データがNCU部95を介してISDN処理部98に取
込まれて復調される。そして、復調された受信データ
が、バスを介してCPU971に読取られる。CPU9
71では、この読取った受信データの画像ヘッダを判別
し、画像データである場合は、バスを介して画像圧縮伸
長回路934に送って伸長させる。伸長された画像デー
タは、バスを介して表示制御回路941に送られ、ビデ
オ信号としてアナログLSI931、ビデオ回路92を
介して出力される。
【0094】音声受信処理では、ISDN回線87を介
して相手のテレビ電話装置41′から送られてきた変調
データがNCU部95を介してISDN処理部98に取
込まれて復調される。そして、復調された受信データ
は、バスを介してCPU971に読取られる。CPU9
71では、この読取った受信データの音声ヘッダを判別
し、音声データである場合は、バスを介して音声圧縮伸
長回路963により伸長させる。伸長された音声データ
は、CODEC961によりD/A変換され、NCU部
95を通って外部接続電話機86に出力される。
【0095】以下、このような送信処理及び受信処理
が、外部接続の電話機86がオンフックするのを検出す
るまで、繰返し実行される。
【0096】その後、外部接続の電話機86がオンフッ
クすると(ステップ713)、テレビ電話装置41でC
PU971がこれを検出し、切断情報がテレビ電話装置
41′に送信される。そして、この切断情報が、テレビ
電話装置41′のNCU部95を介してCPU971で
検出されると、電話制御部90の電話機信号発生器90
1によってスピーカ903よりビジー音が発生され、さ
らに、解放情報がテレビ電話装置41に送信される(ス
テップ714)。そして、テレビ電話装置41におい
て、NCU部95を介してCPU971が解放情報を検
出すると、通話料金が表示されるとともに、解放完了情
報が送信され(ステップ715)、ISDN回線87を
解放し、処理を終了する。一方、テレビ電話装置41′
でもオンフックすると、ビジー音が停止され(ステップ
716)、処理を終了する。
【0097】図9(b)は、テレビ電話装置41での料
金表示画面を示すもので、テレビ81にテレビ電話の料
金を理由表示(例えば正常)とともに表示している。
【0098】次に、上記のような一連の処理に用いられ
るCPU971でのフローチャートを図10乃至図12
によりさらに説明する。
【0099】まず、装置の電源を投入すると、図10に
示すメインルーチンのフローチャートが実行される。こ
の場合、まずCPU971は初期化として内部RAM、
外部RAMを共にクリアし、各デバイスのリセットを行
なう(ステップ1001)。次いで、ディップスイッチ
611の設定状態を読取り、各変数の値を決定する(ス
テップ1002)。
【0100】その後、本テレビ電話装置41の状態によ
り変化する値(以下、モード)に応じて、ローカルモー
ド、テレビ電話モードのいずれであるかを判断する(ス
テップ1003)。
【0101】この場合、初期状態のモードはローカルモ
ードであるが、各モードはサブルーチンの形態をとって
おり、必ずメインルーチンに戻るようになっている。
【0102】すなわち、ローカルモードであると判断し
た場合には、(ステップ1004)、図11に示すサブ
ルーチンがローカルモードでの処理として実行される
(ステップ1004)。このローカルモードは、テレビ
電話として動作する前の単体動作を可能にしたモードで
ある。
【0103】まず、パソコン88を接続したデータ入出
力端子571に対する処理を行なう(ステップ110
1)。ここでは、RS−232Cポートに対する処理を
行ない、次いでローカルモードでのタスク処理を行なう
(ステップ1102)。このタスク処理としては、例え
ば、カメラ部91により撮像した画像データをビデオ回
路92に取込み、ビデオ表示部94に転送してビデオ出
力信号に変換してからテレビ81に表示する場合があ
る。
【0104】次に、ISDN回線87から送られてくる
コマンドを監視し、ISDNコマンドの受信を待受けて
(ステップ1103)、受信があった場合には受信コマ
ンドに対応した処理を行なう(ステップ1104)。そ
して、電話機86がオフフック状態となるのを待機し
(ステップ1105)、オフフックになったと判断した
時点でテレビ電話モードに移行設定し(ステップ110
6)、実際にテレビで和モードにおける通信処理を行な
い(ステップ1107)、以上でこの待受け処理を終了
する。
【0105】一方、上記ステップ1103でISDNコ
マンドの受信がないと判断した場合は、次に電話機86
のフック状態を監視し(ステップ1108)、オンフッ
クのままならば、テレビ電話装置41やリモコン62で
のキー操作の状態を読取る処理を行なって(ステップ1
109)、その後に上記図10のメインルーチンにリタ
ーンする。また、ステップ1108でオフフックである
と判断すると、電話番号のDTMF信号により相手側の
電話番号の取得処理を行ない(ステップ1110)、次
いでISDN発信処理を行なって(ステップ111
1)、相手側との接続完了を待ってから処理を終了する
(ステップ1112)。
【0106】次にテレビ電話モードでは、図12に示す
サブルーチンが実行される。
【0107】この場合、まずRS−232Cポートに対
する処理を行なってから(ステップ1201)、データ
の受信処理を行なう(ステップ1202)。この場合の
受信処理は、相手から受信したデータに関する処理がそ
の時点での通信速度に遅れないように行なう必要があ
る。次に、相手に送るべき画像データの作成と相手から
送られてきた画像データの処理を行なう(ステップ12
03)。同様に、音声についても処理を行ない(ステッ
プ1204)、データを回線に乗せて送出するための処
理を行なう(ステップ1205)。
【0108】そして、上記ローカルモードと同様にタス
ク処理を行ない(ステップ1206)、電話機86のフ
ック状態を監視して(ステップ1207)、オンフック
のままであると判断した場合にはモードをローカルモー
ドに設定して(ステップ1208)、上記図10のメイ
ンルーチンにリターンする。
【0109】また、ステップ1207でフック状態がオ
フフックになったと判断した場合に、本テレビ電話装置
41でのキー操作の状態を読取る処理を行ない(ステッ
プ1209)、それから上記図10のメインルーチンに
リターンする。
【0110】したがって、上記のように動作すれば、テ
レビ電話の際にやり取りされる画像データ及び音声デー
タを画像圧縮伸長回路93や音声圧縮伸長回路96によ
り圧縮するとともに、ISDN処理部98により変調復
調し、これらを同時に伝送するようにできるので、これ
ら画像データ及び音声データを効率よく伝送して高品位
な画像伝送を実現することができる。
【0111】また、テレビ電話装置41には、外部から
の画像と音声とを取込むための映像入力端子53、音声
入力端子54、マイク入力端子55、外部への画像/音
声を出力するための映像出力端子56、音声出力端子5
7などのAV機器のための外部入出力端子を有している
ので、家庭用テレビを始めとして、外部のAV機器を接
続できると共に、さらに、電話機接続端子52に既存の
電話機86も接続することができるので、装置の拡張性
に富み、さらに内蔵のCRTやLCDを省くことも可能
になって、装置の小型軽量化も実現することができる。
【0112】なお、上述した実施の形態では、テレビ電
話装置41に既存の電話機、テレビ、パソコン、通信回
線を接続するものとして説明したが、既存電話機は接続
せず、テレビ電話装置41に電話機の機能を併設するも
のとしてもよい。
【0113】また、パソコン88に代えて、他の外部機
器、例えば携帯情報端末等のデータ処理装置を接続する
ことも可能である。
【0114】また、画像データの圧縮方式としては、上
述したJPEGアルゴリズムに限らず、例えばブロック
符号化方式、予測符号化方式などであってもよい。ま
た、音声データの圧縮方式としては、CELPアルゴリ
ズムに限らず、例えば、ADPCM(Adaptire
Differential Cade Modula
tion)方式やVSELP(Vector Sum
ExcitedLiner Prediction)方
式であってもよい。
【0115】また、上述の実施の形態では、テレビ画面
にISDN着信データ中に含まれる発信者電話番号など
を表示しているが、着信時、ISDN回線87より送信
される発呼コマンド中に発信アドレス、サブアドレスを
含ませておき、これらをDSP981で読出すととも
に、CPU971によりビデオ制御部94、ビデオ処理
部93、ビデオ回路92を介して画像出力することで、
発信者のアドレス、サブアドレスをテレビ画面に表示す
ることができる。また、これら発信アドレス、サブアド
レスをインタフェース100よりデータ入出力端子57
1を介してパソコン88に出力することもできるものと
する。
【0116】さらに、テレビ電話装置41に接続された
電話機86より入力されるDTMF音によりデータ入出
力端子571に接続されたパソコン88を制御すること
ができるものとする。この場合、電話機86より入力さ
れるDTMF音を電話制御部90内のDTMFレシーバ
902で認識し、キャラクタデータに変換してCPU9
71に送信する。CPU971では、このキャラクタデ
ータをインタフェース100よりデータ入出力端子57
1に出力し、パソコン88を制御するようになる。
【0117】一方、通信相手のテレビ電話装置41′の
電話機86′より入力されたDTMF音は音声データと
して送られてくる。この音声データは、ISDN処理部
98のDLC982でデータ部分が切出されてCPU9
71に送られる。CPU971では、音声データを音声
処理部96に送り、音声圧縮伸長回路962で伸長し、
CODEC961でアナログ音声に復調してDTMFレ
シーバ902に入力させ、ここで認識してキャラクタデ
ータに変換してCPU971に送信する。そして、CP
U971からインタフェース100によりデータ入出力
端子571を介してパソコン88に出力し、このキャラ
クタデータによりパソコン88を制御するようになる。
【0118】同様に、自分側、通信相手側の双方に接続
される電話機86(86′)より入力されるDTMF音
を認識して、CPU971処理を制御するコマンドに使
用することもできる。
【0119】(第2の実施の形態)以下本発明を適用し
たテレビ電話装置の第2の実施の形態を図面を参照して
説明する。
【0120】なお、テレビ電話装置の外観構成について
は上記図1及び図2と、テレビ電話装置を制御するため
のリモコンの外観構成については上記図3と、テレビ電
話装置を既存の電話機、テレビジョン受像機、パソコ
ン、及び通信回線に接続した構成については上記図4
と、そして、テレビ電話装置内の回路構成については上
記図5とそれぞれ同様であるものとし、同一部分には同
一符号を付してその図示及び説明は省略するものとす
る。
【0121】さらに、テレビ電話装置41による画像デ
ータ及び音声データの送受信で使用する多重化符号の構
成については上記図6と、通話動作時全体における処理
については上記図7と、そして、一連の処理に用いられ
るCPU971でのフローチャートについては上記図1
0乃至図12と同様であるものとし、やはり同一部分に
は同一符号を付してその図示及び説明は省略するものと
する。
【0122】すなわち本実施の形態においては、外部制
御機器としてテレビ電話装置41のデータ入出力端子5
71に接続したパソコン88によりテレビ電話装置41
を自動制御するものである。
【0123】その動作の初期設定としては、上記図10
のステップ1001においてジョブ側の電話番号と、も
し必要であるならばサブアドレスの番号とをテレビ電話
装置41本体に登録する。この番号は、CPU部97の
RAM972の所定のアドレス位置に書込まれると同時
に、フラッシュメモリ974にも書込み、このテレビ電
話装置41の電源をオフした状態でも保持するもので、
一旦フラッシュメモリ974に該番号を書込んだ後は、
テレビ電話装置41の電源オン時にこのフラッシュメモ
リ974に保持している番号を読出してその都度RAM
972の上記所定のアドレス位置に書込設定するものと
する。
【0124】また、こうしてRAM972の所定アドレ
ス位置及びフラッシュメモリ974に書込んだ番号は、
外部接続したパソコン88により必要によって読出し、
あるいは消去の処理を行なうこともできるものとする。
特に消去の処理を行なう場合、パソコン88はRAM9
72のみならずフラッシュメモリ974の該番号を書込
んだアドレス位置を含むメモリエリアをも消去するよう
にCPU971により制御させることとなる。
【0125】次に、図13によりCPU部97のCPU
971がパソコン88からなんらかのコマンドを受信
し、このコマンドに従ってシステム制御を実行する場合
の動作について説明する。
【0126】まずCPU971はその処理当初において
パソコン(PC)88からコマンドが入力されるのを待
機し(ステップ1301)、入力されたと判断した時点
で他の動作に対する割込処理として、入力されたコマン
ドの受信処理を実行する(ステップ1302)。
【0127】次いで、この受信したコマンドが予め設定
されている正常なものであるか否かを判断し(ステップ
1303)、正常なものではなく、したがって実行する
ことができないと判断した場合には、その時点でパソコ
ン88に対して送信してきたコマンドの実行を失敗した
ことを示すエラー通知を行ない(ステップ1304)、
以上でこの処理を終了し、再び次のパソコン88からの
コマンドを待機する上記ステップ1301からの処理に
移行する。
【0128】また、上記ステップ1303で受信したコ
マンドが予め設定されている正常なものであると判断し
た場合には、次いでそのコマンドが通信相手側のテレビ
電話装置41′で制御を実行させる種類の、相手側への
送信を必要とするものであるか否かを判断する(ステッ
プ1305)。
【0129】ここで、相手側への送信を必要とするもの
ではないと判断した場合には、自システム内でそのコマ
ンドを実行するものとして、次にその時点での各種動作
環境からコマンドを実行することが可能であるか否か判
断する(ステップ1306)。
【0130】可能であると判断すると、実際にそのコマ
ンドを実行した上で(ステップ1307)、パソコン8
8に対して送信してきたコマンドの実行を終了したこと
を示す通知を行ない(ステップ1308)、以上でこの
処理を終了して、再び次のパソコン88からのコマンド
を待機する上記ステップ1301からの処理に移行す
る。
【0131】また、上記ステップ1306で各種動作環
境から受信したコマンドを実行することが不可能である
と判断した場合には、パソコン88に対して現在ビジー
状態であって送信してきたコマンドを実行することがで
きないことを示す旨の通知を行ない(ステップ130
9)、以上でこの処理を終了して、再び次のパソコン8
8からのコマンドを待機する上記ステップ1301から
の処理に移行する。
【0132】さらに、上記ステップ1305でパソコン
88から受信したコマンドが、通信相手側のテレビ電話
装置41′で制御を実行させる種類の、相手側への送信
を必要とするものであると判断した場合には、次いでそ
の時点で上記図12で説明したテレビ電話モードによる
動作を実行中であり、コマンドを送信することができる
か否かを判断する(ステップ1310)。
【0133】ここで、テレビ電話モードによる動作を実
行中であると判断した場合には、バスBを介して当該コ
マンドをDSP981に送り、このDSP981よりN
CU部95を介してISDN回線87から通話接続が確
保されている相手側へ送信する(ステップ1311)。
【0134】そして、送信したコマンドに対応して相手
側からの応答があるのを待機し(ステップ1312)、
応答があった時点で、その応答の内容から送信したコマ
ンドを正常に実行して終了したか否かを判断する(ステ
ップ1313)。
【0135】ここで応答の内容が送信したコマンドを正
常に実行して終了したとのことであった場合には、改め
てパソコン88に対して送信してきたコマンドの実行を
終了したことを示す通知を行ない(ステップ130
8)、以上でこの処理を終了して、再び次のパソコン8
8からのコマンドを待機する上記ステップ1301から
の処理に移行する。
【0136】また、上記ステップ1310でパソコン8
8から受信したコマンドが、通信相手側のテレビ電話装
置41′で制御を実行させる種類の、相手側への送信を
必要とするものでありながら、その時点でテレビ電話モ
ードによる動作を実行しておらず、コマンドを送信する
ことができないと判断した場合、あるいは上記ステップ
1313で送信したコマンドに対応して相手側から送ら
れてきた応答の内容から、送信したコマンドを正常に実
行して終了していないと判断した場合にあっては、パソ
コン88に対して送信してきたコマンドの実行を失敗し
たことを示すエラー通知を行ない(ステップ130
4)、以上でこの処理を終了し、再び次のパソコン88
からのコマンドを待機する上記ステップ1301からの
処理に移行する。
【0137】次に図14によりCPU部97のCPU9
71が通信相手側のパソコン88′からテレビ電話装置
41′を介してなんらかのコマンドを受信し、このコマ
ンドに従ってシステム制御を実行する場合の動作につい
て説明する。
【0138】この場合、テレビ電話による通話時におい
てCPU971は、相手側のテレビ電話装置41′から
コマンドが入力されるのを待機し(ステップ140
1)、入力されたと判断した時点で他の動作に対する割
込処理として、入力されたコマンドの受信処理を実行す
る(ステップ1402)。
【0139】次いで、この受信したコマンドが予め設定
されている正常なものであるか否かを判断し(ステップ
1403)、正常なものではなく、したがって実行する
ことができないと判断した場合には、その時点で相手側
のテレビ電話装置41′を介してパソコン88′に対し
て送信してきたコマンドの実行を失敗したことを示すエ
ラー通知を応答として行ない(ステップ1404)、以
上でこの処理を終了し、再び相手側からの次のコマンド
を待機する上記ステップ1401からの処理に移行す
る。
【0140】また、上記ステップ1403で相手側から
受信したコマンドが予め設定されている正常なものであ
ると判断した場合には、次いでその時点での各種動作環
境からコマンドを実行することが可能となるのを待機す
る(ステップ1405)。
【0141】そして、コマンドの実行が可能となった時
点でステップ1405によりこれを判断し、次いで実際
にそのコマンドを実行した上で(ステップ1406)、
相手側のテレビ電話装置41′を介してパソコン88′
に対して送信してきたコマンドの実行を終了したことを
示す通知を応答として行ない(ステップ1407)、以
上でこの処理を終了して、再び相手側からの次のコマン
ドを待機する上記ステップ1401からの処理に移行す
る。
【0142】なお、上記図13及び14では、自分側及
び相手側のテレビ電話装置がテレビ電話モードであるこ
とが前提として説明したが、これに限定されることはな
い。すなわち、自分側あるいは相手側のテレビ電話装置
がテレビ電話モードとなっていないとき、あるいは通信
路が接続されていないときは、テレビ電話モードへ自動
的に移行させる、あるいはテレビ電話装置を立ちあげ
る。すなわち、通信路は接続されているがテレビ電話モ
ードでないときは、自分側あるいは相手側のテレビ電話
装置にテレビ電話モードに移行する旨のコマンドを送
り、相手側テレビ電話装置と通信路が接続されていない
ときは、相手側装置との接続ができてないときは、呼設
定メッセージのサブアドレス等のユーザ情報領域にコマ
ンドを入力して発呼して相手側テレビ電話装置を動作状
態とする。
【0143】次いで、図15及び図16を用いてパソコ
ン88によりテレビ電話装置41でテレビ電話モードの
通話時の動作制御を行なう場合の、CPU部97のCP
U971による処理内容を説明する。
【0144】まず、着呼時の動作について説明する。
【0145】テレビ電話装置41にISDN回線87を
介して着呼があった場合、CPU971はまずRAM9
72及びフラッシュメモリ974に電話番号及びサブア
ドレスの登録があることを確認した上で(ステップ15
01)、それらの登録されている番号のいずれかと着呼
した番号とが一致しているか否かにより自機宛ての着呼
であるか否かを判断する(ステップ1502)。
【0146】これは、1つのISDN回線87に複数の
電話番号及びサブアドレスを設定することが可能であ
り、テレビ電話装置41に自機の電話番号を識別できる
ようにするために行なう処理であって、ここで、登録さ
れている番号のいずれかとも着呼した番号が一致しなか
った場合には、その着呼は無効であるものとして以上で
この処理を終了するが、登録されている番号のいずれか
1つと着呼した番号とが一致した場合、着呼があったも
のとして電話機制御部90の電話機信号発生器901と
スピーカ903とによってリンガー音を鳴動させると共
に、既存の電話機86においても同様にリンガー音を鳴
動させ、着呼があることを報知させる(ステップ150
3)。
【0147】また、上記ステップ1501でRAM97
2及びフラッシュメモリ974に電話番号及びサブアド
レスの登録がないと判断した場合には、着呼により送ら
れてきた番号が電話番号のみである場合には上記と同様
にリンガー音を鳴動させ、着呼があることを報知させる
が、サブアドレスも送信されてきた場合には自機宛ての
着呼ではないものと見做し、上記の登録されている番号
のいずれかとも着呼した番号が一致しなかった場合と同
様にその着呼は無効であるものとして以上でこの処理を
終了する。
【0148】しかるに、上記リンガー音の鳴動の後、パ
ソコン88へ着呼があることを通知すると共に(ステッ
プ1504)、このパソコン88からの設定状態により
発呼側の電話番号等を表示する状態となっているか否か
判断し(ステップ1505)、表示する状態となってい
ると判断した場合にのみ、ISDN回線87を介して送
られてきた発呼側の電話番号及びサブアドレスがあれば
そのサブアドレスもパソコン88に送信してその表示部
で表示させる(ステップ1506)。
【0149】その後、パソコン88からオフフックのコ
マンドが入力されるか否かにより当該着呼を受けるか否
かを判断し(ステップ1507)、該コマンドが入力さ
れない場合は、ISDN回線87で回線の接続が切れた
か否かを判断する(ステップ1508)、という処理を
繰返し交互に実行することで、オフフックのコマンドが
入力されるか、または回線の接続が切られるのを待機す
る。
【0150】パソコン88からオフフックのコマンドが
入力されないままに回線の接続が切れたと判断した場合
には、その時点でこの処理を終了するが、パソコン88
からオフフックのコマンドが入力されたと判断した場合
には、次いで当該着呼を受けて通話を行なうものとして
オフフックし(ステップ1509)、画像データ及び音
声データの送受信を行なうテレビ電話での通話を開始す
るためのネゴシエーション処理を実行した後(ステップ
1510)、ISDN回線87の対応するB1チャネル
またはB2チャネルの接続状態を未接続から画像データ
及び音声データの送受信を行なうテレビ電話の接続状態
に変更設定して、テレビ電話による通話を開始する(ス
テップ1511)。
【0151】なお、回線の接続状態としては、上記未接
続、テレビ電話接続の他に、音声データのみの送受を行
なう通常の音声電話接続がある。
【0152】その後、テレビ電話の接続状態にあって、
テレビ電話の接続状態に設定していないISDN回線8
7のもう一方のB2チャネルまたはB1チャネルに接続
状態の変化があるか否か(ステップ1512)、ISD
N回線87から理由表示情報を受信したか否か(ステッ
プ1513)、パソコン88からその時点での接続状態
の情報を読出す要求コマンドを受信したか否か(ステッ
プ1514)、同じくパソコン88から理由情報を読出
す要求コマンドを受信したか否か(ステップ1515)
を続けて判断する。
【0153】ここでいずれもないと判断した場合は、そ
の他のパソコン88からのコマンドに対応した処理を施
しながら(ステップ1520)、テレビ電話に関する画
像データ及び音声データの送受信処理を実行し(ステッ
プ1521)、ISDN回線87との接続が切れたか否
か、すなわち通話が終了したか否かを判断して(ステッ
プ1522)、接続が切れていなければ、再び上記ステ
ップ1512に戻る。
【0154】こうして、ステップ1512〜1515,
1520〜1522の処理を繰返し実行しながらテレビ
電話による通話を続行する。
【0155】なお、上記ステップ1512でテレビ電話
の接続状態に設定していないISDN回線87のもう一
方のB2チャネルまたはB1チャネルに接続状態の変化
があると判断した場合には、その変化のあったB2チャ
ネルまたはB1チャネルの接続状態を更新設定した後
(ステップ1516)、上記ステップ1513に至る。
【0156】上記ステップ1513でISDN回線87
から理由表示情報を受信したと判断した場合には、受信
した理由情報をRAM972に更新設定した後(ステッ
プ1517)、上記ステップ1514に至る。
【0157】上記ステップ1514でパソコン88から
その時点での接続状態の情報を読出す要求コマンドを受
信したと判断した場合には、その要求コマンドに応答す
るべくパソコン88に対して接続状態の情報を送信し、
テレビ電話装置41の現在の接続状態を確認させた後
(ステップ1518)、上記ステップ1515に至る。
【0158】上記ステップ1515でパソコン88から
理由情報を読出す要求コマンドを受信したと判断した場
合には、テレビ電話装置41になんらかのイベントが発
生した際にその原因を把握するべく参照のためにパソコ
ン88が該要求コマンドを送信してきたものとして、R
AM972に保持している理由情報をパソコン88に対
して送信した後(ステップ1519)、上記ステップ1
515に至る。
【0159】そして、上記ステップ1522でISDN
回線87との接続状態が切れたと判断した場合には、こ
のテレビ電話装置41または通話の相手側のテレビ電話
装置41′の少なくとも一方でオンフックし、通話を終
了したこととなるので、このテレビ電話装置41が発呼
側であるか否か判断する(ステップ1523)。
【0160】そして、ここで発呼側ではなく、着呼側で
あると判断した場合には、そのままこの処理を終了す
る。
【0161】次にこのテレビ電話装置41でパソコン8
8の制御により発呼を行なう場合の動作について説明す
る。
【0162】テレビ電話装置41でパソコン88の制御
によりISDN回線87を介して発呼を行なう場合、C
PU971はまずパソコン88からの発呼コマンドが入
力されるのを待機し(ステップ1524)、入力された
と判断すると、当該コマンドに続けて送られてくる相手
側の電話番号及びサブアドレスがある場合にはサブアド
レスを用いてオフフックすると共に発呼処理を実行する
(ステップ1525)。
【0163】その後、発呼した相手側のテレビ電話装置
41′でオフフックされて相手側が通話を受けたか否か
(ステップ1526)、あるいは相手側が通話を受けな
いままに接続を切ったか否か(ステップ1527)の判
断を繰返し実行することでこれらを待機するもので、相
手側が通話を受けないままに接続を切ったと判断した場
合にはこの発呼を無効として処理を終了し、再び上記ス
テップ1524に戻るが、相手側のテレビ電話装置4
1′でオフフックされて相手側が通話を受けたと判断し
た場合には、上記ステップ1510に進んで画像データ
及び音声データの送受信を行なうテレビ電話での通話を
開始するためのネゴシエーション処理を実行し、以後は
上述した着呼時の動作と同様の処理を実行する。
【0164】そして、上記ステップ1522でISDN
回線87との接続状態が切れたと判断し、続くステップ
1523でこのテレビ電話装置41が発呼側であると判
断すると、次にパソコン88により通話料金のデータを
送信するべく設定されているか否か判断し(ステップ1
528)、設定されていると判断した場合にのみ、IS
DN回線87を介して受信する通話料金のデータをパソ
コン88に送信してその表示部で表示させ(ステップ1
529)、以上でこの処理を終了する。
【0165】このようにテレビ電話装置41の動作を外
部接続したパソコン88によって自動制御することが実
際に可能となり、テレビ電話装置41及び通話相手側の
テレビ電話装置41′における各種操作をパソコン88
(88′)にて遠隔制御するだけでなく、例えばパソコ
ン88にビデオテープレコーダを接続してのテレビ電話
接続による留守番電話機能、パソコン88に保持するオ
ペレータの個人住所録データ等に基づく着呼応答の自動
選択、パソコン88で作成あるいは加工した画像データ
及び音声データの送受信等、きわめて多種多様な用途に
対応することができるようになる。
【0166】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、アナログ
通信回線に接続した既存の電話機を利用しながら、画像
及び音声データをデジタル回線を用いて効率よく伝送し
て高品位な画像伝送を実現できる。
【0167】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、アナログ通信回線に接続
される既存の電話機を有効に使用して、装置の拡張性を
高めることができる。
【0168】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、DTMF(Dual T
one Multi−Frequency:押しボタン
ダイヤル信号)による入力内容をテレビ画面に表示して
確認することが可能になる。
【0169】請求項4記載の発明によれば、通信回線に
接続したテレビ電話装置に外部接続するパーソナルコン
ピュータ等のデータ処理装置によりテレビ電話装置にお
ける動作を制御することができるため、テレビ電話装置
の操作を任意設定に応じて自動化できるだけでなく、送
受信する画像データ及び音声データを作成/加工するこ
とができるので、多種多様な使用方法を構築することが
でき、きわめて発展性に富んだものとすることができ
る。
【0170】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明の効果に加えて、データ処理装置からの呼
設定指示に基づいて呼設定が可能となり、いちいちテレ
ビ電話装置側で呼設定をする必要がなくなる。
【0171】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
5記載の発明の効果に加えて、1つの通信回線で複数の
電話番号及びサブアドレスに基づくテレビ電話の接続を
行なうことができる。
【0172】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明の効果に加えて、テレビ電話装置の制御状
態、例えば通話状態等あるいは通信回線から送られてき
た、例えば通話状態を表示するための表示情報や通話料
金の情報等をデータ処理装置に送信してその表示部で表
示させ、あるいは通信回線から送られてきた情報に基づ
いてこのテレビ電話装置またはデータ処理装置の制御動
作を遠隔操作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るテレビ電話装
置の外観構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係るテレビ電話装置の背面、平
面、正面、側面及び底面を示す図。
【図3】同実施の形態に係るリモコンの外観構成を示す
図。
【図4】同実施の形態に係るテレビ電話装置の接続構成
を示す図。
【図5】同実施の形態に係るテレビ電話装置の回路構成
を示すブロック図
【図6】同実施の形態に係る多重化符号の構成を示す図
である。
【図7】同実施の形態に係る動作を説明するためのタイ
ムチャート。
【図8】同実施の形態に係るテレビ画面の表示例を示す
図。
【図9】同実施の形態に係るテレビ画面の表示例を示す
図。
【図10】同実施の形態に係る動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図11】同実施の形態に係る動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図12】同実施の形態に係る動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る動作を説明
するためのフローチャート。
【図14】同実施の形態に係る動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図15】同実施の形態に係る動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図16】同実施の形態に係る動作を説明するためのフ
ローチャート。
【符号の説明】
41,41′…テレビ電話装置 42…カメラブロック 43…フォーカス調整レバー 44…レンズ切換レバー 45…レンズカバーレバー 46…カメラレンズ部 47…スタート/ストップボタン 48…LED 49…リモコン受光部 51…電話回線接続端子 52…電話機接続端子 53…映像入力端子 54…音声入力端子 55…マイク入力端子 56…映像出力端子 57…音声出力端子 571…データ入出力端子 58…マイク入力レベル調整つまみ 59…ライン入力レベル調整つまみ 60…AC電源入力端子 61…主電源スイッチ 611…ディップスイッチ 62…リモコン 63…リモコン送信部 64…ファンクションキー 65…マルチ画面/YES選択キー 66…子画面/NO選択キー 67…保存キー 68…取込キー 69…画面選択キー 70…削除キー 71…カメラ/ビデオ選択キー 72…送信キー 73…呼出キー 74…スタート/ストップキー 80,80′…DSU装置 81,81′…テレビジョン受像機 81a…AVコード 81b,83…接続ケーブル 81c…ケーブル(RS−232C) 82…電話回線 84…親機 85…子機 86,86′…電話機 87…一般アナログ公衆回線(PSTN) 88,88′…パーソナルコンピュータ 91…カメラ部 92…ビデオ回路部 93…ビデオ処理部 94…ビデオ表示部 95…NCU部 96…音声処理部 97…CPU部 98…ISDN処理部 99…キー・LED 911…レンズ 912…CCD 913…CCDドライバ 914,931…アナログLSI(AD/DA) 915…DSP 932…画像入力制御回路 933,942,962,972,984…RAM 934…画像圧縮・伸張回路 941…表示制御回路 943…OSDC 961…CODEC 963…音声圧縮・伸張回路 971…CPU 972…RAM 973…GA 974…フラッシュメモリ 981…DSP 982…AFE 983…ROM 100…インタフェース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル通信回線に接続されるテレビ電
    話装置において、 アナログ通信回線に接続される電話機を接続する接続手
    段と、 この接続手段を介して電話機のオフフックあるいはオン
    フックを検出するフック検出手段と、 ダイヤル番号を入力する入力手段と、 上記フック検出手段によりオフフックが検出された後、
    上記入力手段によりダイヤル番号が入力されると、上記
    デジタル通信回線に呼設定する呼設定手段とを具備した
    ことを特徴とするテレビ電話装置。
  2. 【請求項2】 上記入力手段は、上記接続手段を介して
    入力される電話機からのダイヤル音をデータに変換し、
    ダイヤル番号として出力する変換手段を具備したことを
    特徴とする請求項1記載のテレビ電話装置。
  3. 【請求項3】 上記入力手段により入力されたダイヤル
    番号を外部の表示装置に出力する出力手段を具備したこ
    とを特徴とする請求項1記載のテレビ電話装置。
  4. 【請求項4】 通信回線に接続されるテレビ電話装置に
    おいて、 データ処理装置を接続する接続手段と、 この接続手段を介して上記データ処理装置から指示コマ
    ンドを受信する受信手段と、 この受信手段で受信した指示コマンドに基づいて前記テ
    レビ電話装置を制御する制御手段とを具備したことを特
    徴とするテレビ電話装置。
  5. 【請求項5】 上記指示コマンドは、呼設定指示であ
    り、この呼設定指示の後に続いてダイヤル番号が入力さ
    れると、上記通信回線に呼設定する呼設定手段を具備し
    たことを特徴とする請求項4 記載のテレビ電話装置。
  6. 【請求項6】 上記通信回線との断続を制御する回線制
    御手段と、 上記データ処理装置により書換え可能な電話番号及びサ
    ブアドレスを記憶する記憶手段とをさらに有し、 上記回線制御手段は、この記憶手段の記憶内容に基づい
    て通信回線との断続を制御することを特徴とする請求項
    5記載のテレビ電話装置。
  7. 【請求項7】 上記テレビ電話装置の制御状態あるいは
    上記通信回線より得た情報を上記接続手段を介して上記
    データ処理装置へ送信する情報送信手段をさらに具備し
    たことを特徴とする請求項4記載のテレビ電話装置。
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JP1272297 1997-01-27
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