JPH10271196A - 腕装着型通信装置 - Google Patents

腕装着型通信装置

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Publication number
JPH10271196A
JPH10271196A JP9072205A JP7220597A JPH10271196A JP H10271196 A JPH10271196 A JP H10271196A JP 9072205 A JP9072205 A JP 9072205A JP 7220597 A JP7220597 A JP 7220597A JP H10271196 A JPH10271196 A JP H10271196A
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JP
Japan
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plate
clasp
arm
arm band
engagement
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Withdrawn
Application number
JP9072205A
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English (en)
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Jiyogun Ka
助軍 何
Tomosumi Saruwatari
朋澄 猿渡
Masaru Terasawa
大 寺沢
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Seiko Epson Corp
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/273Adaptation for carrying or wearing by persons or animals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44CPERSONAL ADORNMENTS, e.g. JEWELLERY; COINS
    • A44C5/00Bracelets; Wrist-watch straps; Fastenings for bracelets or wrist-watch straps
    • A44C5/18Fasteners for straps, chains or the like
    • A44C5/22Fasteners for straps, chains or the like for closed straps
    • A44C5/24Fasteners for straps, chains or the like for closed straps with folding devices
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04RRADIO-CONTROLLED TIME-PIECES
    • G04R60/00Constructional details
    • G04R60/04Antennas attached to or integrated in watch bracelets

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Structure Of Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚のアンテナ板をそれぞれ腕バンドと一体
化したタイプの腕装着型通信装置において、腕への装着
性を高めることのできる構成を提供することにある。 【解決手段】 腕装着型通信装置1において、それを腕
に装着するときに第1の腕バンド3と第2の腕バンド4
とを中留めするのに3つ折り構造の中留め装置5を用い
ているので、装着しやすい。中留め下板51の上面部で
保護カバーから突出する突状接点部70は第2の腕バン
ド4の内周面で露出している第2のアンテナ板40に弾
性をもって当接し、第1のアンテナ板30と第2のアン
テナ板40とは、中留め下板51、保護ケース71内の
突状接点部付勢用ばね72、突状接点部70を介して導
通し、ループ状のアンテナを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信電波を受信ま
たは送信する機能を備えた腕装着型通信装置に関するも
のである。さらに詳しくは、本発明は、腕に装着したと
きにループ状のアンテナを構成するための2枚のアンテ
ナ板とそれぞれ一体になった2本の腕バンドの中留め構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用の送信機あるいは送信機として、
FMラジオ付き腕時計や腕時計型個別選択呼出受信機な
どが知られている。これらの携帯用通信装置のうち、腕
時計タイプの腕装着型通信装置では、図15(A)に示
すように、通信回路を内蔵の装置本体2Cと、該装置本
体2Cの腕時計における6時側から延びる第1のアンテ
ナ板30Cを可撓性の絶縁材で被覆した第1の腕バンド
3Cと、12時側から延びる第2のアンテナ板40Cを
可撓性の絶縁材で被覆した第2の腕バンド4Cとが構成
されている。また、第1の腕バンド3Cの端部および第
2の腕バンド4Cの所定位置には、図15(B)、
(C)に示すように、第1のアンテナ板30Cに導通す
る中留め金具本体5C、および第2のアンテナ板40C
に導通する中留め用のフック金具6がそれぞれ固定さ
れ、これらの金具によって、第1の腕バンド3Cと第2
の腕バンド4Cとを中留めするとともに、第1のアンテ
ナ板30Cと第2のアンテナ板40Cとを導通させてル
ープ状のアンテナを構成するようになっている。
【0003】このような中留め装置は、通常の時計に広
く採用されているので、その詳細な説明を省略するが、
中留め金具本体5Cに構成されている2本の係合軸のう
ち、一方の係合軸51Cに対してフック金具6Cのフッ
ク部61Cを掛けた後、フック金具6Cを中留め金具本
体5Cに重なるように連結軸62Cの軸線周りに回転さ
せると、中留め金具本体5Cの他方の係合軸52Cに対
してフック金具6Cの食いつき部分63Cが弾性変形し
ながら引っ掛かって、第1の腕バンド3Cと第2の腕バ
ンド4Cとの中留めが行われる。
【0004】その結果、第2のアンテナ板30Cは、連
結軸62C、フック金具6C、食いつき部分63C,係
合軸52C、中留め金具本体5Cを介して第2のアンテ
ナ板40Cに導通する。また、中留め金具本体5Cの側
で係合軸53Cに支持されている押さえ板54Cを起こ
すと、中留め金具本体5Cを第1の腕バンド3C上でス
ライドさせることが可能なので、バンド長さを利用者の
腕周りに合わせることができる。この際には、第1の腕
バンド3Cの内周面ではその長手方向に沿って第1のア
ンテナ板30Cが所定の間隔で露出する凹部301Cが
形成されているので、これらの凹部301Cのいずれか
に中留め金具本体5Cの位置決め用突起55Cが嵌まる
位置に中留め金具本体5Cをずらし、しかる後に、押さ
え板54Cを倒すと、押さえ板54Cにはバンド押さえ
爪(図示せず。)が形成されているので、中留め金具本
体5Cは第1の腕バンド3Cに固定された状態に戻る。
この状態で、位置決め用突起55Cは凹部301C内で
第1のアンテナ板3Cに導通するので、第1のアンテナ
板30Cと中留め金具本体5Cとが導通する状態とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腕装着型通信装置は、2本の別々の腕バンドを中留め用
金具本体5Cおよびフック金具6Cを介して結合するタ
イプであるにもかかわらず、第1の腕バンド3Cおよび
第2の腕バンド4Cにおいては、第1のアンテナ板30
Cおよび第2のアンテナ板40Cがそれぞれ一体化さ
れ、かつ、これらのアンテナ板が利用者の手首を傷つけ
ないように分厚い合成樹脂で被覆されているので、第1
の腕バンド3Cおよび第2の腕バンド4Cは、通常の腕
時計に構成されているバンドと比較して柔軟性に乏し
い。このため、装置本体2Cを腕に載せて、第1の腕バ
ンド3Cを手首に廻した後、第2の腕バンド4Cを引き
寄せようとしたときに、第2の腕バンド4Cは手首の周
りに沿って垂れておらず、そのまま水平に延びたままに
あるので、第2の腕バンド4Cに指が届かないことが多
く、腕への装着性が悪いという問題点がある。
【0006】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
2枚のアンテナ板をそれぞれ腕バンドと一体化したタイ
プの腕装着型通信装置において、腕への装着性を高める
ことのできる構成を提供することにある。
【0007】また、本発明の課題は、腕への装着性を高
めたときでも2枚のアンテナ板の導通を確実に行うこと
のできる接点機構を備えた腕装着型通信装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、通信回路を内蔵の装置本体と、該装置
本体の腕時計における6時側および12時側のうち、一
方の側から延びる第1のアンテナ板を可撓性の絶縁材で
被覆した第1の腕バンドと、他方の側から延びる第2の
アンテナ板を可撓性の絶縁材で被覆した第2の腕バンド
と、該第2の腕バンドと前記第1の腕バンドとを中留め
したときに前記第1のアンテナ板と前記第2のアンテナ
板とを導通させてループ状のアンテナを構成する接点機
構を具備する中留め装置とを有する腕装着型通信装置に
おいて、前記中留め装置は、前記第1の腕バンドに基端
部が固着された中留め下板と、該中留め下板の先端部に
第1の連結軸を介して連結された中留め中板と、該中留
め中板の先端部に第2の連結軸を介して連結され、か
つ、前記第2の腕バンドに固定された中留め上箱と、前
記中留め中板を前記第1の連結軸の軸線周りに回転させ
て前記中留め下板に重ねたときに該中留め下板に前記中
留め上箱を固定するとともに、該固定した状態の解除が
可能な中留め用ロック機構とを備えた三つ折り構造を有
していることを特徴とする。
【0009】本発明では、第1の腕バンドと第2の腕バ
ンドを中留めするのに3つ折り構造の中留め装置を用い
ているので、装置本体、第1の腕バンド、中留め装置、
および第2の腕バンドで構成された輪の中に手首を通し
てから第1の腕バンドと第2の腕バンドを中留めする。
従って、従来のように分離した2本の腕バンドを用いた
場合と違って、腕装着型通信装置が腕から誤って落ちて
しまうという不便さがない。とりわけ、第1のアンテナ
板および第2のアンテナ板が内蔵され、かつ、それを絶
縁材で覆ったため、第1の腕バンドおよび第2の腕バン
ドが比較的硬いような場合でも、2本の腕バンドがそれ
ぞれ分割したタイプのものと相違して、第2の腕バンド
を手首に廻した後、第1の腕バンドを引き寄せるという
操作が不要なので、腕への装着を容易に行えるという利
点がある。
【0010】本発明において、各腕バンドにおいてアン
テナ板を被覆する絶縁材としては、合成樹脂、皮、ナイ
ロン、合成皮革、布等々を用いることができる。これら
の絶縁材のうち、合成樹脂を絶縁材としてアンテナ板を
被覆した場合には、アンテナ板との一体成形で腕バンド
を製造できるなどの利点がある。このような合成樹脂製
の絶縁材を用いると、腕バンドが一層、柔軟性のないも
のになりやすいが、それでも、本発明では3つ折り構造
の中留め装置を採用しているので、腕への装着性が高
い。それ故、アンテナ板を被覆する絶縁材として合成樹
脂を用いたことの利点を最大限活かすことができる。
【0011】本発明において、前記接点機構は、前記第
2のアンテナ板の前記第2の腕バンドの内周面での露出
部分と、前記第1のアンテナ板に導通した状態で前記中
留め下板の上面部で突出し、前記第1の腕バンドと前記
第2の腕バンドとを中留めしたときに前記第2のアンテ
ナ板の露出部分に当接して導通する突状接点部とを有し
ていることが好ましい。この場合に、前記中留め中板に
は、前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドとを中留
めしたときに前記突状接点部に重なる位置に穴が形成さ
れ、この穴を通って前記突状接点部が前記第2のアンテ
ナ板の露出部分に当接することが好ましい。3つ折り構
造の中留め装置を採用すると、第1の腕バンドと第2の
腕バンドとの間には中留め中板が介在する。そこで、中
留め中板を避ける位置に突状接点部を配置して第2のア
ンテナ板の露出部分に当接させる構成もある。これに対
して、中留め中板に穴を設け、この穴を通って、突状接
点部が中留め中板が第2のアンテナ板に接するように構
成すると、突状接点部の位置などについての制約が緩和
され、中留め下板の小型化などを図ることができる。
【0012】このように構成した場合には、前記突状接
点部は、前記第2のアンテナ板の露出部分に対して弾性
をもって当接するように接点付勢用ばねで付勢されてい
ることが好ましい。このように構成すると、中留め装置
のいずれかの部分にがたや寸法精度の低下があっても、
突状接点部はばねで付勢されている分、第2のアンテナ
板に確実に導通する。
【0013】本発明において、前記突状接点部は、前記
接点付勢用ばねの一部として構成される場合があり、こ
のように構成すると部品点数を削減できる。
【0014】本発明において、前記中留め下板の上面部
には、前記接点付勢用ばねを覆う保護カバーを構成し、
この保護カバーの上面部から前記突状接点部が突出する
ように構成することが好ましい。このように構成する
と、接点付勢用ばねは保護カバーで覆われ、露出してい
ないので、利用者の手や他の物が触れて変形してしまう
ことがない。従って、突状接点部は接点付勢用ばねに付
勢されて第2のアンテナ板に確実に導通する。また、接
点付勢用ばねが利用者の手首などを傷つけることもな
い。
【0015】本発明では3つ折り構造を利用したことを
積極的に利用するという観点から、前記第2のアンテナ
板の露出部分は、前記中留め中板を前記中留め下板に重
ねたときに該中留め下板の先端側からはみ出ない範囲に
形成されていることが好ましい。このように構成する
と、中留め中板を前記中留め下板に重ねて腕バンドを中
留めしたときには、第2のアンテナ板の露出部分のう
ち、第2の腕バンドの先端側に位置する部分は第1の腕
バンドによって完全に隠れ、第2の腕バンドの基端側に
位置する露出部分は中留め下板で隠れる。従って、第2
のアンテナ板が部分的に露出する構造であっても、この
露出部分は、腕バンドを中留めしたときには完全に隠れ
る。それ故、腕に装着した状態でも、第2のアンテナ板
の露出部分に肌が触れることがないので、装着感がよ
い。また、第2のアンテナ板の露出部分に汚れが付かな
いので、バンド長さを調整したときに、それまで導通に
使用されていなかったところで導通が行われるようにな
っても、導通不良が起きることがない。
【0016】本発明において、前記中留め上箱には、前
記第2の腕バンドを挟持した状態と、この挟持状態を解
除して前記第2の腕バンドの長手方向における前記中留
め上箱の固定位置を調整可能とする中留め上箱固定用ロ
ック機構を構成することによって、バンド長さを調整で
きるようにすることが好ましい。
【0017】この場合には、前記第2の腕バンドの内周
面にはその長手方向に沿って複数の凹凸が所定の間隔で
形成され、前記中留め上箱固定用ロック機構は、前記凹
凸のいずれかに係合して前記中留め上箱の前記第2の腕
バンド上での位置ずれを防止する係合突起を備えている
ことが好ましい。
【0018】また、前記凹凸を前記第2の腕バンドの長
手方向に沿って一定間隔で形成するとともに、前記中留
め上箱には、前記複数の凹凸のうち所定の凹凸と前記係
合突起とを係合させる際に他の凹凸を基準にして前記係
合突起と該係合突起が係合すべき凹凸との位置合わせを
行うための指標を構成しておくことが好ましい。腕バン
ドに対する中留め上箱の固定位置を調整しようとしたと
きには、係合突起を係合させようとする凹凸が隠れてし
まい見えないので、その調整に手間がかかることがあ
る。しかるに本発明のように、凹凸が一定間隔で形成さ
れていることを利用して、他の凹凸と位置決め用の指標
との間で位置合わせを行い、係合突起と該係合突起が係
合すべき凹凸との位置合わせを間接的であっても可能と
しておけば、位置合わせが容易である。
【0019】本発明では、前記中留め上箱固定用ロック
機構および前記中留め用ロック機構を構成する各部品の
うち、前記中留め上箱の側に構成されている部品は、ロ
ックユニットとして一体に構成されていることが好まし
い。
【0020】本発明では、前記中留め用ロック機構は、
前記中留め下板の上面部で起立するフックと、前記中留
め中板を前記中留め下板に重ねた状態で前記中留め上箱
を前記中留め下板に向けて押圧したときに前記中留め上
箱の下面部で前記フックに対して係合用ばねによる弾性
をもって自動的に係合する係合片とを有し、該係合片
は、前記フックとの係合を解除するための外部操作があ
ったときに前記係合用ばねの付勢力に抗して変位して前
記フックとの係合が解除されるように構成されているこ
とが好ましい。
【0021】この場合には、たとえば、前記中留め用ロ
ック機構は、前記係合片として、前記中留め上箱の両側
面部のうちそれぞれ反対側の側面部で突出する外端部、
および該外端部から前記フックの反対側まで回り込んで
該フックにそれぞれ反対側で係合する内端部を備える2
枚の係合板を有し、該2枚の係合板は、前記係合用ばね
によってそれぞれの外端側に向けて付勢されていること
によって、前記内端部が弾性をもって前記フックに係合
するとともに、前記中留め上箱の両側面部で前記外端部
のそれぞれが押されたときには前記係合用ばねの付勢力
に抗して変位し、前記内端部のそれぞれが前記フックか
ら離れ該フックとの係合が解除されるように構成されて
いることが好ましい。このように構成すると、中留め上
箱の両側面部を持つときに係合板の外端部を押すだけで
係合板とフックとの係合が解除されるので、中留めを容
易に解除できる。
【0022】ここで、前記2枚の係合板は、前記内端部
が前記フックの反対側まで互いに逆向きに回り込むよう
に構成されていることによって係合板同士が重なること
なく平面的に配置されていることが好ましい。このよう
に構成すると、薄く構成できるので、中留め上箱内に配
置するのに適している。
【0023】本発明では、前記中留め用ロック機構は、
前記中留め下板の上面部で該中留め下板の先端部に向け
て屈曲した形状で起立するフックと、前記第2の腕バン
ドの側において前記中留め上箱の本体部分とは別体に構
成され、前記第2の連結軸に対してその軸線周りに回転
可能に支持された係合板とを有し、該係合板は、前記中
留め中板を前記中留め下板に重ねた状態で前記第2の連
結軸の軸線周りに回転して前記第2の腕バンドに対して
起立する姿勢から平伏する姿勢に切り換えられるまでの
間に前記フック内に入り込んで該フックと係合する係合
軸と、該係合軸が前記フックと係合した後に該係合部分
を支点にして前記係合板が前記中留め下板に向けて押し
付けられたときに該中留め下板の両側面部に形成されて
いる係合穴に嵌まり込む係合用小突起とを備えている構
成であってもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、本発明の実施の
形態を説明する。
【0025】[実施の形態1]図1は、本形態の腕装着
型通信装置の全体構成を示す説明図、図2は、この腕装
着型通信装置の内部構造全体を示す断面図である。
【0026】図1において、腕装着型通信装置1は、装
置本体2と、この装置本体2の腕時計における6時の側
から延びる第1の腕バンド3と、12時の側から延びる
第2の腕バンド4と、これらの腕バンドを中留めするた
めの中留め装置5とから構成されている。また、第1の
腕バンド3に第2の腕バンド4の先端部分を止めておく
遊革29も付加されている。
【0027】装置本体2は、その表面側中央に液晶表示
パネル20が構成され、この液晶表示パネルの6時の側
には2つのプッシュスイッチ201、202が配置され
ている。また、装置本体2の3時の側の側面部にも2つ
のプッシュスイッチ203、204が配置されている。
【0028】図2に示すように、装置本体2の内部には
回路組立体21およびボタン型の回路駆動用電池(図示
せず。)が積層配置された構造になっている。回路組立
体21には高周波アナログICや信号処理用のデジタル
ICなどといった種々の電子部品が回路基板(図示せ
ず。)実装され、これらの電子部品によって送信用およ
び受信用の通信回路が構成されている。
【0029】第1の腕バンド3および第2の腕バンド4
は、その内部に金属製の第1のアンテナ板30および金
属製の第2のアンテナ板40を備えており、これらの第
1のアンテナ板30および第2のアンテナ板40は合成
樹脂からなる絶縁材301、401で被覆されている。
第1の腕バンド3および第2の腕バンド4は、装置本体
2に連結する基端部31、41が肉厚になっており、基
端部31、41の内部では第1のアンテナ板30の基端
部302および第2のアンテナ板40の基端部402の
それぞれに対して接点ピン303、403が導通してい
る。これらの接点ピン303、403は、第1の腕バン
ド3および第2の腕バンド4が装置本体2に固定ピン3
05、405および止めねじ304、404などで連結
された状態で回路組立体21に導通する状態にある。
【0030】詳しくは後述するが、第1のアンテナ板3
0および第2のアンテナ板40は、中留め装置5を介し
て第1の腕バンド3と第2の腕バンド4とが中留めされ
た状態で導通し、かつ、装置本体2内では回路組立体2
1を介して導通しているので、ループ状のアンテナを構
成することになる。従って、腕装着型通信装置1では、
第1のアンテナ板30および第2のアンテナ板40を用
いたループ状のアンテナによる通信電波の受信、および
通信電波の受信が可能となる。
【0031】このようなループ状のアンテナを構成しな
がら、装置本体2を腕に取り付けるための中留め装置5
として、本形態では、3つ折り構造の中留め装置5が用
いられている。本形態の3つ折り構造の中留め装置5
は、その基本的な構造は従来からある腕時計に使用され
ているものと同一であるが、第1のアンテナ板30と第
2のアンテナ板40とを導通させる必要があることか
ら、以下に説明するような改良が施されている。
【0032】(中留め装置)図3および図4はそれぞ
れ、腕装着型通信装置に用いた中留め装置を斜め上方お
よび斜め下方からから見た斜視図である。
【0033】図3および図4に示すように、本形態で用
いた中留め装置5は、第1の腕バンド3に基端部510
が固着された金属製の中留め下板51と、この中留め下
板51の先端部511に第1の連結軸501を介して基
端部520が連結された金属製の中留め中板52と、こ
の中留め中板52の先端部521に第2の連結軸502
を介して連結され、かつ、第2の腕バンド4に固定され
た金属製の中留め上箱55と、中留め中板52を第1の
連結軸501の軸線周りに回転させて中留め下板51に
重ねたときに中留め下板51と中留め上箱55とを固定
するとともに、この固定の解除が可能な中留め用ロック
機構6とが構成されている。
【0034】中留め下板51は、その基端部510に構
成されている矩形の枠部分に第1の腕バンド3の先端部
が嵌め込まれ、かつ、その下面側から止められた2本の
ねじ306によって固定されて第1の腕バンド3に内蔵
の第1のアンテナ板30に導通している(図2を参
照。)。中留め下板51は基端部510から先端部51
1にかけてその両側513が上方に曲げられており、高
い強度を有している。
【0035】中留め下板51はその基端側に矩形の穴5
14が開けられ、かつ、その先端側の縁部分では上方に
向けて中留め用ロック機構6のフック61が起立してい
る。また、中留め下板51には、穴514よりやや先端
側の部分に直方体形状の保護カバー71が溶接などで固
定され、その上面部に形成されている矩形の穴710か
らは、後述する接点機構を構成する突状接点部70が突
出している。
【0036】中留め下板51と中留め中板52とは、中
留め下板51の先端部511においてその両側をリング
状に曲げ加工することに構成された2つの小さな円筒
部、中留め中板52の基端部においてその中央部分をリ
ング状に曲げ加工することに構成され、中留め下板51
の2つの円筒部の間に位置する円筒部、およびこれら3
つの円筒部に通された第1の連結軸501によって連結
されているので、中留め中板52は第1の連結軸501
の軸線周りに回転可能である。なお、第1の連結軸51
0は、両軸端部が押し潰し加工されているので、円筒部
からなる軸孔から抜け出ることはない。
【0037】中留め中板52は、金属板に対してその長
手方向に2つの矩形の穴523、524が形成されたも
のである。これらの2つの穴523、524のうち、中
留め中板52の基端側に位置する大きな方の穴523
は、中留め中板52を第1の連結軸501の軸線周りに
回転させて中留め下板51に重なるように折り返したと
きに、前記の保護カバー71が突き抜けるためのもので
あり、それより先端側に位置する小さな方の穴524
は、中留め中板52を前記のとおり中留め下板51に重
なるように折り返したときに、前記のフック61が突き
抜けるためのものである。
【0038】これに対して、第2の腕バンド4の側に
は、その長手方向の所定位置に中留め上箱55が固定さ
れている。この中留め上箱55の本体カバー550は、
第2の腕バンド4の長手方向に沿ってわずかに湾曲した
形状の上面部551、およびこの上面部の側端縁で下方
に折り曲げ加工されてなる両側面部552を備え、第2
の腕バンド4に被さった状態にある。ここで、中留め上
箱55には、本体カバー550との間に第2の腕バンド
4を挟むように両側面部552にロックユニット80が
固定されている。
【0039】(ロックユニット)図5は、腕装着型通信
装置に用いたロックユニットの斜視図である。
【0040】図5に示すように、ロックユニット80
は、第2の腕バンド4の長手方向における先端側に位置
する端部からは2枚の支持板801が突出し、この2枚
の支持板801には小さな穴がそれぞれ形成されてい
る。一方、中留め中板52の先端部521をリング状に
曲げ加工した円筒部は、前記の支持板801の穴に連通
する位置にあるので、これらの円筒部および穴に第2の
連結軸502を通すことによって、この第2の連結軸5
02を介して、中留め中板52とロックユニット80と
が連結している。すなわち、中留め中板52と中留め上
箱55とは第2の連結軸502およびロックユニット8
0を介して連結している。このため、中留め上箱55
は、第2の連結軸502の軸線周りに回転することが可
能である。それ故、図2に示したように、中留め下板5
1、中留め上箱55、および中留め上箱55は、いずれ
も各連結部分で折り返すことができ、かつ、このように
折り返せば、中留め下板51、中留め上箱55、および
中留め上箱55はこの順序で重なることになる。
【0041】(中留め用ロック機構)図6は、ロックユ
ニットに内蔵の係合板および係合用コイルばねの構成を
示す平面図、図7は、ロックユニットを中留め上箱に取
り付けたときの構造を示す断面図である。
【0042】このようにして中留め中板52を中留め下
板51に重ねたときに、中留め下板51と中留め上箱5
5とを固定するための中留め用ロック機構6として、本
形態では、図3に示すフック61に対して、図4および
図5に示すように、第2の腕バンド4の内周面の側にお
いて中留め上箱55に支持されたロックユニット80内
の係合板81、82(係合片)が用いられる。
【0043】中留め用ロック機構6は、図6および図7
に示すように、中留め中板52を中留め下板51に重ね
たときに、フック61が中留め中板52の穴を通り抜け
てきたときに、その先端部に係合して中留め下板51と
中留め上箱55とをロックするためのもので、両側が開
口する偏平な角筒状のフレーム83と、このフレーム8
3の両側から外端部811、821が突出するようにフ
レーム83の内部に配置された2枚の係合板81、82
と、フレーム83の内部において係合板81、82の間
に配置された2本の係合用コイルばね84、85とが用
いられている。フレーム83の上面部および下面部に
は、中留め中板52を中留め下板51に重ねたときに前
記のフック61の先端側が突き抜けてくる矩形の穴83
1、832が互いに重なる位置に形成されている。
【0044】2枚の係合板81、82は、同じ構造のも
のが表裏反対に配置されたもので、中留め中板52を中
留め下板51に重ねたときにフック61が突き抜けてく
る穴800をフレーム83の穴831、832と重なる
位置に構成するように配置されている。すなわち、2枚
の係合板81、82は、中留め上箱55の両側面部55
2のうちそれぞれ反対側の側面部でそれぞれ突出する外
端部811、821、および該外端部811、821か
らフック61が出現してくる位置(穴800)を互いに
逆の方を通るように真っ直ぐ延びる連結部812、82
2、およびこの連結部812、822の先端側でそれぞ
れ内側に屈曲してフック61が出現してくる位置(穴8
00)の反対側まで回り込んだ状態にある内端部81
3、823を備える構造になっている。
【0045】2枚の係合板81、82は、フレーム83
の内部でその長手方向(矢印Aで示す方向)にスライド
可能な状態に配置され、かつ、ばね係合用コイルばね8
4、85は2枚の係合板81、82をそれぞれの外端部
に向けて付勢している。従って、2枚の係合板81、8
2は、ばね係合用コイルばね84、85によって互いに
内端部813、823同士が接近する方向に付勢されて
いる状態にあるが、それでも、係合板81、82に形成
されている矩形の穴814、824の内周縁に対して、
フレーム83の下面側で切り起こされたストッパー83
6、837が当接しているので、内端部813、823
同士がこれ以上接近しないようになっている。このた
め、2枚の係合板81、82の内端部813、823の
間には常にフック61が突き抜けてくる穴800が一定
の幅寸法で構成されている状態にある。
【0046】2枚の係合板81、82の外端部811、
821はフレーム83の両側で常に一定の寸法だけ突出
している状態にあり、この外端部811、821を両側
から押せばフレーム83の内部に引っ込めることが可能
である。
【0047】そこで、本形態では、ロックユニット80
を中留め上箱55に固定するにあたっては、中留め上箱
55の両側面部552に矩形の穴555を形成してお
き、ロックユニット80の側において係合板81、82
の外端部811、821をフレーム83内に押し込みな
がら中留め上箱55の側面部522の内側に差し込んだ
後、ロックユニット80をずらしていき、外端部81
1、821を穴555に嵌める。この状態で、各係合板
81、82の外端部811、821は中留め上箱55の
両側面部522からわずかに突出した状態にあるので、
それを両側から押せば、各係合板81、82は互いに内
側に引っ込むので、2枚の係合板81、82の内端部8
13、823の間に構成されていた穴800は広がるこ
とになるので、フック61との係合を解除できる。
【0048】(中留め上箱固定用ロック機構)また、本
形態では、中留め上箱55に対してロックユニット80
を固定することで、中留め上箱55の本体カバー550
とロックユニット80の上面部との間に第2の腕バンド
4が挟持され、中留め上箱55は第1の腕バンド3の所
定位置に固定される。この状態で、ロックユニット80
は中留め上箱55の両側面部522に係合板81、82
を介して引っ掛かっている状態にあるが、両側面部52
2で突出している外端部811、821をピンなどで押
し込みながらロックユニット80をずらすと、ロックユ
ニット80が外れる。従って、バンド長さが適正になる
ように中留め上箱55の位置を第2の腕バンド4の長手
方向でずらした後、再び、中留め上箱55にロックユニ
ット80を固定し直すことができる。このようにして、
本形態では、フレーム83に内蔵の2本の係合用コイル
ばね84、85、これらの係合用コイルばね84、85
で付勢されている係合板81、82、および中留め上箱
55の側面部822に構成されている穴555を利用し
て、ロックユニット80と中留め上箱55の本体カバー
550との間で第2の腕バンド4を上下から挟持した状
態と、この挟持状態を解除して第2の腕バンド4の長手
方向における中留め上箱55の固定位置を調整可能とす
る中留め上箱固定用ロック機構8が構成されている。そ
れ故、中留め上箱固定用ロック機構8および中留めロッ
ク機構6を構成する各部品のうち、中留め上箱55の側
に構成される各部品は1つのロックユニット80として
構成されているといえる。
【0049】第2の腕バンド4の内周面にはその長手方
向に沿って複数の凹凸49が一定の間隔で形成され、中
留め上箱固定用ロック機構8の側では、ロックユニット
80を構成するフレーム83の上面部に、凹凸79のい
ずれかに係合して中留め上箱55の位置ずれを防止する
係合突起86、87が左右に2列ずつ構成されている。
従って、前記の2列の係合突起86、87が凹凸49に
係合するようにロックユニット80と第2の腕バンド4
との相対位置を調整しながら、ロックユニット80を中
留め上箱55の本体カバー550に取り付ける。
【0050】このような位置調整を容易とするために、
図8に示すように、中留め上箱55の本体カバー550
の側面部552の内周面のうち、穴555の両側には、
前記の複数の凹凸49のうち所定の凹凸49と係合突起
86、87とを係合させる際に他の凹凸49を基準にし
て係合突起86、87と該係合突起86、87が係合す
べき凹凸49との位置合わせを行うための指標59が2
箇所に形成されている。
【0051】従って、第2の腕バンド4に対する中留め
上箱55の固定位置を調整しようとしたときには、係合
突起86、87を係合させようとする凹凸49がロック
ユニット80で隠れてしまい見えないので、その調整に
手間がかかることがある。しかるに本形態のように、凹
凸49が一定間隔で形成されていることを利用して、他
の凹凸49と位置決め用の指標59との間で位置合わせ
を行い、係合突起86、87と該係合突起86、87が
係合すべき凹凸49との位置合わせを間接的であっても
可能としておけば都合がよい。
【0052】(接点機構)このように構成した中留め装
置5では、第1の腕バンド3と第2の腕バンド4とを中
留めしたときに第1のアンテナ板30と第2のアンテナ
板40とを導通させてループ状のアンテナを構成する接
点機構7が構成されている。この接点機構7として、第
2のアンテナ板40は第2の腕バンド4の内周面で長手
方向に露出しており、この露出部分400に対して、図
9に一点鎖線Lで示すように、前記の保護カバー71の
上面部から突出する突状接点部70が接する構造のもの
が採用されている。ここで、突状接点部70は、接点付
勢用ばね72を構成する金属製の板ばねの一部として構
成され、この板ばねの部分は保護カバー71の内部に収
納されている。
【0053】本形態では、第2のアンテナ板40の露出
部分400は、中留め中板52を中留め下板51に重ね
て中留めしたときにこの中留め下板51の先端側からは
み出ない範囲に形成されている。
【0054】このような接点機構7を3つ折り構造の中
留め装置5に対して構成すると、第1の腕バンド3と第
2の腕バンド4との間には中留め中板52が介在するの
で、第1のアンテナ板30と第2のアンテナ板40とを
確実に導通させるのが難しくなる。しかるに本形態で
は、中留め下板51に中留め中板52を重ねたときに突
状接点部70および保護カバー71に対応する位置には
中留め中板52に穴523を設け、この穴523を突状
接点部70および保護カバー71が通って、突状接点部
70と第2のアンテナ板40の露出部分400とが弾性
をもって導通する。従って、3つ折り構造の中留め装置
5の基本的な構造を変えることなく、第1のアンテナ板
30と第2のアンテナ板40とを確実に導通させること
ができる。また、突状接点部70の位置に対する制約が
少ないので、中留め下板51を小型化できる。しかも、
突状接点部70は、接点付勢用ばね72で付勢され、第
2のアンテナ板40の露出部分400に対して弾性をも
って当接するので、中留め装置5にがたや寸法精度が低
い部分があっても、突状接点部70は第2のアンテナ板
40に確実に導通する。また、突状接点部70は、接点
付勢用ばね72としての板ばねの一部として構成されて
いるので、部品点数を削減できる。また、接点付勢用ば
ね72として板ばねを用いると大きな付勢力を得るにも
薄くて済むので、中留め装置5の中に組み込むのに適し
ている。さらに、接点付勢用ばね72は保護カバー71
で覆われ、露出していないので、利用者の手や他の物が
触れて接点付勢用ばね72が変形することがない。従っ
て、突状接点部70は接点付勢用ばね72に付勢されて
第2のアンテナ板40に確実に導通するとともに、接点
付勢用ばね72が利用者の手首などを傷つけることもな
い。
【0055】(本形態の作用、主な効果)このように構
成した腕装着型通信装置1において、それを腕に装着す
るときに第1の腕バンド3と第2の腕バンド4とを中留
めするのに3つ折り構造の中留め装置5を用いているの
で、第1の腕バンド3と第2の腕バンド4とが中留め装
置5を介して連結している。従って、腕装着型通信装置
1を腕に装着するときには、装置本体2、第1の腕バン
ド3、中留め装置5、および第2の腕バンド4で構成さ
れた輪の中に手首を通した後、中留め中板52を中留め
下板51に重ね、しかる後に、中留め上箱55を中留め
下板51に向けて押すと、中留め下板51の上面部で起
立するフック61は、中留め中板52の穴524を通っ
て、ロックユニット80の下面側の穴831、係合板8
1、82で構成された穴800、ロックユニット80の
上面側の穴832を突き抜ける。このとき、係合板8
1、82はその穴800にフック61の先端部が通ると
きにはそれぞれ外側に押しやられるが、先端部が通り過
ぎた後は係合用コイルばね84、85の付勢力によって
元の位置に向かって戻り、フック61に係合し、第1の
腕バンド3と第2の腕バンド4とが中留めされる。この
とき、中留め下板51の上面部で保護カバーから突出す
る突状接点部70は第2の腕バンド4の内周面で露出し
ている第2のアンテナ板40に弾性をもって当接し、第
1のアンテナ板30と第2のアンテナ板40とは、中留
め下板51、保護ケース71内の突状接点部付勢用ばね
72、突状接点部70を介して導通し、ループ状のアン
テナを構成する。一方、腕装着型通信装置1を腕から外
す際には、中留め上箱55の両側面部522を持つとき
にそこから突出している係合板81、82の外端部81
1、821を押し込むだけで、係合板81、82とフッ
ク61との係合が解除されるので、中留めを容易に解除
できる。このようなロック機構として薄い係合板81、
82を用い、かつ、2枚の係合板81、82がフック6
1の反対側まで互いに逆向きに回り込むように配置して
それらが重なることなく平面的に配置してある。それ
故、ロックユニット80を薄く構成できるので、中留め
上箱55内に配置するのに適している。しかも、係合板
81、82自身を用いてロックユニット80を中留め上
箱55に対して着脱可能にし、第2の腕バンド4から中
留め上箱55を外してその固定位置を変えるにようにし
てあるので、少ない部品点数でバンド長さを調整できる
ように構成できる。
【0056】このように、本形態の腕装着型通信装置1
によれば、第1の腕バンド3と第2の腕バンド4を中留
めするのに3つ折り構造の中留め装置5を用いているの
で、装置本体2、第1の腕バンド3、中留め装置5、お
よび第2の腕バンド4で構成された輪の中に手首を通し
てから中留めする。従って、腕装着型通信装置1が腕か
ら落ちてしまうという不便さがない。とりわけ、第1の
アンテナ板30および第2のアンテナ板40が内蔵さ
れ、かつ、それを厚めの合成樹脂(絶縁材301、40
1)で覆ったため、第1の腕バンド3および第2の腕バ
ンド4が比較的硬いような場合でも、腕バンドがそれぞ
れ分割したタイプのものと相違して第2の腕バンド4を
手首に廻した後、第1の腕バンド3を引き寄せるという
操作が不要なので、腕への装着を容易に行えるという利
点がある。それ故、第1のアンテナ板30および第2の
アンテナ板40を合成樹脂で一体成形することにより第
1の腕バンド3および第2の腕バンド4を安価に製造
し、しかも、第1のアンテナ板30および第2のアンテ
ナ板40を腕を傷つけないように厚めの合成樹脂で覆う
など、第1の腕バンド3および第2の腕バンド4の絶縁
材として合成樹脂を採用することの利点を活かすことが
できる。
【0057】さらにまた、3つ折り構造の中留め装置5
を採用したことを積極的に利用するという観点から、第
2のアンテナ板40の露出部分は、中留め中板52を中
留め下板51に重ねたときに中留め下板51の先端側か
らはみ出ない範囲に形成されている。このため、第2の
アンテナ板40の露出部分400のうち、第2の腕バン
ド4の先端側に位置する部分は第1の腕バンド3によっ
て完全に隠れ、第2の腕バンド4の基端側に位置する露
出部分は中留め下板51で隠れる。従って、第2のアン
テナ板40の露出部分に肌が触れることがないので、装
着感がよい。また、第2のアンテナ板40の露出部分4
00に汚れが付かないので、バンド長さを調整したとき
に、それまで導通に使用されていなかったところで導通
が行われるようになっても、導通不良が起きることがな
い。
【0058】[実施の形態1の変形例]図10は実施の
形態1の変形例に係る腕装着型通信装置に用いた中留め
装置を斜め上方から見た斜視図である。
【0059】なお、上記の実施の形態では、接点機構7
として、中留め下板51に直方体形状の保護カバー71
を固定し、その上面部から突状接点部70が突出してい
る構成であったが、図10に示すように、第1の腕バン
ド3との連結を行っている中留め下板51の基端部51
0に金属製の接点付勢用ばね76を溶接などの方法で固
定し、その上端部分を突状接点部75として利用しても
よい。このように構成した場合には、第1の腕バンド3
と第2の腕バンド4とを中留めしたときに中留め中板5
2を避けて突状接点部75が第2のアンテナ板40の露
出部分400に弾性をもって当接し、導通することにな
る。
【0060】[実施の形態2]図11は、本発明の実施
の形態2に係る腕装着型通信装置の全体構成を示す説明
図、図12はその要部を示す断面図である。
【0061】本形態に係る腕装着型通信装置1は、実施
の形態1と基本的な構成が同一であるので、対応する部
分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。す
なわち、図11および図12に示すように、本形態に係
る腕装着型通信装置1も、通信回路を内蔵の装置本体2
と、該装置本体2の腕時計における6時側から延びる金
属製の第1のアンテナ板30を合成樹脂製の可撓性の絶
縁材301で被覆した第1の腕バンド3と、12時側か
ら延びる金属製の第2のアンテナ板40を合成樹脂製の
可撓性の絶縁材401で被覆した第2の腕バンド4と、
第2の腕バンド4と第1の腕バンド3とを中留めしたと
きに第1のアンテナ板30と第2のアンテナ板40とを
導通させてループ状のアンテナを構成する接点機構7A
を具備する中留め装置5Aとを有する点で実施の形態1
と同等である。また、中留め装置5Aは、第1の腕バン
ド3に基端部が固着された中留め下板51と、中留め下
板51の先端部に第1の連結軸501を介して連結され
た中留め中板52と、中留め中板52の先端部に第2の
連結軸502を介して連結され、かつ、第2の腕バンド
4に固定された中留め上箱55Aと、中留め中板52を
第1の連結軸501の軸線周りに回転させて中留め下板
51に重ねたときに中留め下板51に中留め上箱55A
を固定するとともに、該固定した状態の解除が可能な中
留め用ロック機構6Aとを備えた三つ折り構造を有して
いる点でも実施の形態1と同様である。
【0062】但し、中留め用ロック機構6Aには、図1
3および図14に示すように、中留め上箱55Aの本体
部分550Aとは別体の係合板90が使用されて点で実
施の形態1と相違する。
【0063】図13は、腕装着型通信装置の中留め上箱
の構成を示す断面図、図14は、この中留め上箱を備え
る中留め装置を用いて腕バンドの中留めを行う様子を示
す断面図である。
【0064】中留め用ロック機構6Aには、中留め下板
51の上面部で該中留め下板51の先端部511に向け
て屈曲した形状で起立するフック91Aと、第2の腕バ
ンド4の側において中留め上箱55の本体部分550A
とは別体に構成され、第2の連結軸502に対してその
軸線周りに回転可能に支持された係合板90とが用いら
れている。この係合板90は、第2の連結軸502の軸
線周りに回転可能して、第2の腕バンド4に対して斜め
に起立する姿勢から平伏する姿勢との間で切り換わり、
かかる動作を利用して、中留め上箱55Aを中留め下板
51に固定する。
【0065】すなわち、係合板90のうち、第2の腕バ
ンド4より内側に位置する下端部91には、中留め中板
52を中留め下板51に重ねた状態で第2の連結軸50
2の軸線周りに矢印Bの方向に回転して第2の腕バンド
4に対して起立する姿勢から平伏する姿勢に切り換えら
れるまでの間に、矢印Dで示すように、フック61A内
に入り込んで該フック61Aと係合する係合軸92が構
成されている。従って、係合軸92がフック61Aと係
合した後も、係合板90Aを第2の腕バンド4に対して
平伏するように矢印Bの方向に押さえつけようとする
と、その力は、フック61Aと係合軸92との係合部分
を支点にして、矢印Cで示すように、係合板90を中留
め下板51に向けて押し付ける力として作用する。ここ
で、中留め下板51の両側面部518には係合穴519
がそれぞれ形成されている一方、係合板90の両側面部
93の内側には係合穴519と対応する位置に係合用小
突起93が形成されている。このため、図12に示すよ
うに、係合板90の両側面部93と中留め下板51の両
側面部518とが重なったとき、係合用小突起94は係
合穴519に嵌まる。その結果、中留め上箱55の本体
部分550Aは係合板90を介して中留め用下板51固
定され、第1の腕バンド3と第2の腕バンド4との中留
めが行われる。
【0066】本形態でも、第1の腕バンド3と第2の腕
バンド4とを中留めしたときに第1のアンテナ板30と
第2のアンテナ板40とを導通させてループ状のアンテ
ナを構成するための接点機構7Aとして、実施の形態1
と同様に、第2の腕バンド4の内周面ではその長手方向
に沿って第2のアンテナ板40が露出している一方、第
1のアンテナ板30に導通する中留め下板51の上面部
では突状接点部70Aが突出している。
【0067】但し、本形態において、突状接点部70A
は、接点付勢用ばね72Aとしての板ばねの一部を加工
して構成され、前記のフック61Aよりも中留め下板5
1の基端部510の側でこのフック61Aに背面側から
被さるような形態で起立している。このようにして突状
接点部70Aを配置した位置は、中留め中板52を中留
め下板51に重ねたときでも中留め中板52と重ならな
い位置であるため、第1の腕バンド3と第2の腕バンド
4とを中留めしたときには、中留め中板52を避けて、
第2のアンテナ板40の露出部分400に弾性をもって
当接することになる。その結果、第1のアンテナ板30
と第2のアンテナ板40とは、中留め下板51、接点付
勢用ばね72A、突状接点部70Aを介して導通し、ル
ープ状のアンテナを構成する。なお、第2のアンテナ板
40の露出部分は、中留め中板52を中留め下板51に
重ねたときにこの中留め下板51の先端側からはみ出な
い範囲に形成されているので、第2のアンテナ板40の
露出部分に肌が触れないのは、実施の形態1と同様であ
る。
【0068】また、腕装着型通信装置1を腕から外すと
きには、上記の動作とは逆に、係合板90を第2の連結
軸502の軸線周りに回転させて第2の腕バンド4に対
して平伏する姿勢から斜めに起立する姿勢に切り換え
る。その結果、係合板90の両側面部93に形成されて
いる小突起94は中留め下板51の両側面部518に形
成されている係合穴519から抜け出た後、フック61
Aに係合していた係合軸92がフック61A内から抜け
出てくる。
【0069】このように構成した腕装着型通信装置1で
も、中留め上箱55Aには、その本体部分550Aの側
に第2の腕バンド4を上下から挟持した状態と、この挟
持状態を解除して第2の腕バンド4の長手方向における
中留め上箱55Aの固定位置を調整可能とする中留め上
箱固定用ロック機構8Aとが構成されている。すなわ
ち、中留め上箱固定用ロック機構8Aでは、中留め上箱
55の本体部分550Aの両側面部552Aの間に支持
軸553Aが配置され、この支持軸553Aには固定爪
86A(係合突起)を備える回転レバー80Aが支持さ
れている一方、第2の腕バンド4の内周面にはその長手
方向に沿って複数の凹凸49が一定の間隔で形成されて
いる。このため、図13に示すように、支持軸553A
の軸線周りにレバー80Aを回転させて固定爪86Aを
第2の腕バンド4の凹凸49から外した状態で中留め上
箱55Aを第2の腕バンド4の長さ方向の所定位置まで
ずらし、しかる後に、図12および図14に示すよう
に、支持軸553Aの軸線周りにレバー80Aを回転さ
せて固定爪86Aを第2の腕バンド4の凹凸49に係合
さると、第2の腕バンド4は固定爪86Aと中留め上箱
55Aの本体部分550Aとの間に挟持された状態にな
って、中留め上箱55Aは第2の腕バンド4に固定され
る。
【0070】[その他の実施の形態]なお、上記のいず
れの形態でも、装置本体2の6時の側から第1の腕バン
ド3を延ばし、12時の側から第2の腕バンド4を延ば
したが、それとは逆に、装置本体2の12時の側から第
1の腕バンド3を延ばし、6時の側から第2の腕バンド
4を延ばしてもよい。また、上記各形態に係る各構成を
それぞれ組み合わせてもよいことは勿論である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る腕装
着型通信装置では、第1の腕バンドと第2の腕バンドを
中留めするのに3つ折り構造の中留め装置を用いている
ので、装置本体、第1の腕バンド、中留め装置、および
第2の腕バンドで構成された輪の中に手首を通してから
第1の腕バンドと第2の腕バンドを中留めする。従っ
て、腕装着型通信装置が腕から誤って落ちてしまうとい
う不便さがない。とりわけ、第1のアンテナ板および第
2のアンテナ板が内蔵され、かつ、それを絶縁材で覆っ
たため、第1の腕バンドおよび第2の腕バンドが比較的
硬いような場合でも、腕への装着を容易に行えるという
利点がある。また、各腕バンドにおいてアンテナ板を被
覆する絶縁材として合成樹脂を用いると、腕バンドが一
層、柔軟性のないものになりやすいが、それでも、本発
明では3つ折り構造の中留め装置を採用しているので、
腕への装着性が高いので、合成樹脂を用いたことの弊害
がなく、アンテナ板との一体成形で腕バンドを製造でき
るなど、絶縁材として合成樹脂を用いたことの利点を最
大限活かすことができる。また、3つ折り構造の中留め
装置であれば、第2のアンテナ板の露出部分が肌が触れ
ないように構成することもできる。従って、第2のアン
テナ板の露出部分に汚れが付かないので、バンド長さを
調整したときに、それまで導通に使用されていなかった
ところで導通が行われるようになっても、導通不良が起
きることがない。
【0072】また、突状接点部が接点付勢用ばねで付勢
されて第2のアンテナ板の露出部分に対して弾性をもっ
て当接するように構成すると、中留め装置のいずれかの
部分にがたや寸法精度の低下があっても、突状接点部と
第2のアンテナ板とは確実に導通する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る腕装着型通信装置
の全体構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す腕装着型通信装置の内部構造全体を
示す断面図である。
【図3】図1に示す腕装着型通信装置に用いた中留め装
置を斜め上方から見た斜視図である。
【図4】図1に示す腕装着型通信装置に用いた中留め装
置を斜め下方から見た斜視図である。
【図5】図1に示す腕装着型通信装置に用いたロックユ
ニットの斜視図である。
【図6】図5に示すロックユニットに内蔵の係合板およ
び係合用コイルばねの構成を示す平面図である。
【図7】図5に示すロックユニットを中留め上箱に取り
付けたときの構造を示す断面図である。
【図8】図5に示すロックユニットを中留め上箱に取り
付け直す際の位置決めに用いる指標の説明図である。
【図9】図3に示す中留め装置を用いて腕バンドの中留
めを完了した状態を示す断面図である。
【図10】図1に示す腕装着型通信装置の変形例に用い
た中留め装置を斜め上方から見た斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る腕装着型通信装
置の全体構成を示す説明図である。
【図12】図11に示す腕装着型通信装置の要部を示す
断面図である。
【図13】図11に示す腕装着型通信装置の中留め上箱
の構成を示す断面図である。
【図14】図11に示す腕装着型通信装置の中留め装置
を用いて腕バンドの中留めを行う様子を示す断面図であ
る。
【図15】(A)は従来の腕装着型通信装置の斜視図、
(B)、(C)はそれぞれ従来の腕装着型通信装置の中
留め金具の説明図である。
【符号の説明】
1 腕装着型通信装置 2 装置本体 3 第1の腕バンド 4 第2の腕バンド 5 中留め装置 6、6A 中留め用ロック機構 7、7A 接点機構 8、8A 中留め上箱固定用ロック機構 20 液晶表示パネル 21 回路組立体 30 第1のアンテナ板 40 第2のアンテナ板 49 第2の腕バンドの凹凸 51 中留め下板 52 中留め中板 55、55A 中留め上箱 59 指標 61 フック 70、70A、75 突状接点部 71 保護カバー 72、76 接点付勢用ばね 71A 接点付勢用ばね 80 ロックユニット 80A 回転レバー 81、82 係合板(係合片) 84、85 係合用コイルばね 86、87 係合突起 86A 固定爪 90 係合板 91A フック 92 係合軸 93 係合用小突起 301、401 合成樹脂からなる絶縁材 400 第2のアンテナ板の露出部分 501 第1の連結軸 502 第2の連結軸 519 係合穴 811、821 係合板の外端部 813、823 係合板の内端部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺沢 大 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコー電子工業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回路を内蔵の装置本体と、該装置本
    体の腕時計における6時側および12時側のうち、一方
    の側から延びる第1のアンテナ板を可撓性の絶縁材で被
    覆した第1の腕バンドと、他方の側から延びる第2のア
    ンテナ板を可撓性の絶縁材で被覆した第2の腕バンド
    と、該第2の腕バンドと前記第1の腕バンドとを中留め
    したときに前記第1のアンテナ板と前記第2のアンテナ
    板とを導通させてループ状のアンテナを構成する接点機
    構を具備する中留め装置とを有する腕装着型通信装置に
    おいて、 前記中留め装置は、前記第1の腕バンドに基端部が固着
    された中留め下板と、該中留め下板の先端部に第1の連
    結軸を介して連結された中留め中板と、該中留め中板の
    先端部に第2の連結軸を介して連結され、かつ、前記第
    2の腕バンドに固定された中留め上箱と、前記中留め中
    板を前記第1の連結軸の軸線周りに回転させて前記中留
    め下板に重ねたときに該中留め下板に前記中留め上箱を
    固定するとともに、該固定した状態の解除が可能な中留
    め用ロック機構とを備えた三つ折り構造を有しているこ
    とを特徴とする腕装着型通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記絶縁材は合成樹
    脂から構成されていることを特徴とする腕装着型通信装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記接点機
    構は、前記第2のアンテナ板の前記第2の腕バンドの内
    周面での露出部分と、前記第1のアンテナ板に導通した
    状態で前記中留め下板の上面部で突出し、前記第1の腕
    バンドと前記第2の腕バンドとを中留めしたときに前記
    第2のアンテナ板の露出部分に当接して導通する突状接
    点部とを有していることを特徴とする腕装着型通信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記突状接点部は、
    前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドとを中留めし
    たときに前記突状接点部に重なる位置に穴が形成され、
    この穴を通って前記突状接点部は前記第2のアンテナ板
    の露出部分に当接することを特徴とする腕装着型通信装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記前記突状接点部
    は、前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドとを中留
    めしたときに前記中留め中板を避けて前記第2のアンテ
    ナ板の露出部分に当接するように構成されていることを
    特徴とする腕装着型通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし6のいずれかにおいて、
    前記突状接点部は、前記第2のアンテナ板の露出部分に
    対して弾性をもって当接するように接点付勢用ばねで付
    勢されていることを特徴とする腕装着型通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記突状接点部は、
    前記接点付勢用ばねの一部として構成されていることを
    特徴とする腕装着型通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、前記中留め
    下板の上面部には、前記接点付勢用ばねを覆う保護カバ
    ーが構成され、該保護カバーの上面部から前記突状接点
    部が突出していることを特徴とする腕装着型通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項3ないし8のいずれかにおいて、
    前記第2のアンテナ板の露出部分は、前記中留め中板を
    前記中留め下板に重ねたときに該中留め下板の先端側か
    らはみ出ない範囲に形成されていることを特徴とする腕
    装着型通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記中留め上箱は、前記第2の腕バンドを挟持した
    状態と、この挟持状態を解除して前記第2の腕バンドの
    長手方向における前記中留め上箱の固定位置を調整可能
    とする中留め上箱固定用ロック機構を備えていることを
    特徴とする腕装着型通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記第2の腕バ
    ンドの内周面にはその長手方向に沿って複数の凹凸が所
    定の間隔で形成され、前記中留め上箱固定用ロック機構
    は、前記凹凸のいずれかに係合して前記中留め上箱の前
    記第2の腕バンド上での位置ずれを防止する係合突起を
    備えていることを特徴とする腕装着型通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記凹凸は前記
    第2の腕バンドの長手方向に沿って一定間隔で形成さ
    れ、前記中留め上箱は、前記複数の凹凸のうち所定の凹
    凸と前記係合突起とを係合させる際に他の凹凸を基準に
    して前記係合突起と該係合突起が係合すべき凹凸との位
    置合わせを行うための指標を備えていることを特徴とす
    る腕装着型通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかにおい
    て、前記中留め上箱固定用ロック機構および前記中留め
    用ロック機構を構成する各部品のうち、前記中留め上箱
    の側に構成される部品は、ロックユニットとして一体に
    構成されていることを特徴とする腕装着型通信装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかにおい
    て、前記中留め用ロック機構は、前記中留め下板の上面
    部で起立するフックと、前記中留め中板を前記中留め下
    板に重ねた状態で前記中留め上箱を前記中留め下板に向
    けて押圧したときに前記中留め上箱の下面部で前記フッ
    クに対して係合用ばねによる弾性をもって自動的に係合
    する係合片とを有し、 該係合片は、前記フックとの係合を解除するための外部
    操作があったときに前記係合用ばねの付勢力に抗して変
    位して前記フックとの係合が解除されるように構成され
    ていることを特徴とする腕装着型通信装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記中留め用ロ
    ック機構は、前記係合片として、前記中留め上箱の両側
    面部のうちそれぞれ反対側の側面部で突出する外端部、
    および該外端部から前記フックの反対側まで回り込んで
    該フックにそれぞれ反対側で係合する内端部を備える2
    枚の係合板を有し、 該2枚の係合板は、前記係合用ばねによってそれぞれの
    外端側に向けて付勢されていることによって、前記内端
    部が弾性をもって前記フックに係合するとともに、前記
    中留め上箱の両側面部で前記外端部のそれぞれが押され
    たときには前記係合用ばねの付勢力に抗して変位し、前
    記内端部のそれぞれが前記フックから離れ該フックとの
    係合が解除されるように構成されていることを特徴とす
    る腕装着型通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記2枚の係合
    板は、前記内端部が前記フックの反対側まで互いに逆向
    きに回り込むように構成されていることによって係合板
    同士が重なることなく平面的に配置されていることを特
    徴とする腕装着型通信装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし12のいずれかにおい
    て、前記中留め用ロック機構は、前記中留め下板の上面
    部で該中留め下板の先端部に向けて屈曲した形状で起立
    するフックと、前記第2の腕バンドの側において前記中
    留め上箱の本体部分とは別体に構成され、前記第2の連
    結軸に対してその軸線周りに回転可能に支持された係合
    板とを有し、 該係合板は、前記中留め中板を前記中留め下板に重ねた
    状態で前記第2の連結軸の軸線周りに回転して前記第2
    の腕バンドに対して起立する姿勢から平伏する姿勢に切
    り換えられるまでの間に前記フック内に入り込んで該フ
    ックと係合する係合軸と、該係合軸が前記フックと係合
    した後に該係合部分を支点にして前記係合板が前記中留
    め下板に向けて押し付けられたときに該中留め下板の両
    側面部に形成されている係合穴に嵌まり込む係合用小突
    起とを備えていることを特徴とする腕装着型通信装置。
JP9072205A 1997-03-25 1997-03-25 腕装着型通信装置 Withdrawn JPH10271196A (ja)

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