JPH10270924A - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents

車両用ガラスアンテナ

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JPH10270924A
JPH10270924A JP6816397A JP6816397A JPH10270924A JP H10270924 A JPH10270924 A JP H10270924A JP 6816397 A JP6816397 A JP 6816397A JP 6816397 A JP6816397 A JP 6816397A JP H10270924 A JPH10270924 A JP H10270924A
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JP
Japan
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antenna
horizontal line
power supply
extending along
glass
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JP6816397A
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Inventor
Shingo Tadokoro
田所伸吾
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Central Glass Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens

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Abstract

(57)【要約】 【課題】FMラジオ放送波に対して受信利得が高いアン
テナとTV放送波に対して受信利得が高い自動車用のガ
ラスアンテナを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、一例として側部窓ガラスの下
部コーナー部に設けた第1の給電部から窓ガラスの側辺
に沿って延びる第1の垂直線条と該垂直線条に接続され
上辺に沿って延びる第1の水平線条を主たる構成とし、
該第1の水平線条と平行に延びる第2の水平線条を少な
くとも具備するFMラジオ放送波受信用の第1のアンテ
ナと、第1の給電部に近接配置される第2の給電部から
下辺に沿って延びる第1の水平線条と第2の給電部から
側辺に沿って延びる垂直線条と該垂直線条に接続され第
1のアンテナの最下部の水平線条と近接、平行に延びる
第2の水平線条とを少なくとも具備するTV放送波受信
用の第2のアンテナから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車など、車両用
の側部窓ガラスに設けたガラスアンテナに関し、特にF
Mラジオ放送波とTV放送波など、周波数帯域の異なる
電波を受信するに好適なガラスアンテナに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のガラスアンテナとして
は、後部窓ガラスの加熱用導電線条の上部余白部あるい
は下部余白部に導電線条を設けたアンテナ、前部窓ガラ
スに導電線条を設けたアンテナなどが知られており、実
用化もされているが、前者にあっては、本来スペースが
少ない上に、視界を妨げる恐れがあるので、アンテナ占
有面積が小さくなり、必ずしも充分な受信利得が得られ
なかった。
【0003】また、後者の前部窓ガラスに設けたアンテ
ナは、比較的受信利得は高いが、運転者の視界を妨げな
いように、後部窓ガラス以上に取付場所の制約がある。
そこで、このような制約がほとんどなく、しかも比較的
面積の大きな側部窓ガラスが装着されたRV車などの普
及により、側部窓ガラスに設けたアンテナが注目されて
おり、左右両方の側部窓ガラスに一対のアンテナを設け
てダイバーシティ受信を行う実開昭58−61509
号、少なくとも一方の側部窓ガラスに2系統のアンテナ
を設けて一つは時計回りに、他方は反時計回りに配設す
る特開昭61−265904号、一対の給電部を相互に
離間させて設け、給電部から縦方向に延びるアンテナ線
条を設けた実開昭61−197710号、ほぼ側部窓ガ
ラス全域にわたり2系統のアンテナを設けた実開昭61
−197712号など数多くの出願もされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
58−61509号は、左右側部窓ガラスのアンテナに
よりダイバーシティ受信するものであるが、それぞれ1
系統のアンテナで受信するものであるから、76MHz
〜90MHzのFMラジオ放送波、1〜3チャンネルの
TV放送波帯(以下、VHF−L帯と略称する)、4〜
12チャンネルのTV放送波帯(以下、VHF−H帯と
略称する)の非常に広範囲の電波を受信することは困難
である。
【0005】また、特開昭61−265904号、実開
昭61−197710号、実開昭61−197712号
などには2系統のTV放送波受信用のアンテナが示され
ているが、2系統のアンテナの一つが下辺の1辺のみ、
2系統のアンテナともせいぜい2辺に沿って延びるアン
テナなので、一般的には十分な受信利得を得るのは困難
であり、ましてFMラジオ放送波からTV放送波VHF
帯の全域にわたり高い受信利得を得ることは困難であ
り、同じ側部窓ガラスに設けられたアンテナの指向特性
はある程度類似したものにならざるをえず、2系統のア
ンテナをダイバーシティ受信をして特定方向の利得の落
ち込み(ディップ)を互いに補完しあうには不十分であ
った。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、FMラジオ放送波に対して受信利得が高いア
ンテナとTV放送波に対して受信利得が高いアンテナを
自動車用のガラスアンテナとして提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、第1のアンテナをFMラジオ放送波
受信用、第2のアンテナをTV放送波受信用とする場合
に、車両用の側部窓ガラスの下部コーナー部に設けた第
1の給電部から窓ガラスの側辺に沿って延びる第1の垂
直線条と該垂直線条に接続され上辺に沿って延びる第1
の水平線条を主たる構成とするか、あるいは第1の垂直
線条、第1の水平線条に、給電部とは反対側の側辺に沿
って延びる第2の垂直線条を加えたものを主たる構成と
し、該第1の水平線条と平行に延びる第2の水平線条を
少なくとも具備するFMラジオ放送波受信用の第1のア
ンテナと、第1の給電部に近接配置される第2の給電部
から下辺に沿って延びる第1の水平線条と第2の給電部
から側辺に沿って延びる垂直線条と該垂直線条に接続さ
れ第1のアンテナの最下部の水平線条と近接、平行に延
びる第2の水平線条とを少なくとも具備するTV放送波
受信用のアンテナから構成されるようにしたことを特徴
とするものであり、主たる構成をなす第1のアンテナの
第1の垂直線条と第1の水平線条の合計長さ、あるいは
第1の垂直線条と第1の水平線条と第2の垂直線条の合
計長さを500mm〜800mmあるいは1000mm
〜1600mmの範囲とするとともに、第2のアンテナ
の第1の水平線条の長さを400mm〜600mmある
いは200mm〜300mmの範囲にするとそれぞれが
受信電波に対して、受信電波の波長をλ、アンテナの短
縮率をα(ほぼ0.7)としたときに、λα/4あるい
はλα/2の共振長さとなり、受信利得が高くなるので
好ましい。
【0008】また、第1のアンテナをTV放送波受信
用、第2のアンテナをFMラジオ放送波受信用とする場
合には、側部窓ガラスの下部コーナー部に設けた第1の
給電部から窓ガラスの側辺に沿って延びる垂直線条と該
垂直線条に接続され上辺に沿って延びる第1の水平線条
を主たる構成とするTV放送波受信用の第1のアンテナ
と、第1の給電部に近接配置される第2の給電部から下
辺に沿って延びる第1の水平線条と該第1の水平線条の
先端に接続され給電部とは反対側の側辺を沿って延びる
垂直線条かあるいは折り返して第1の水平線条と平行に
延びる水平線条と第2の給電部から側辺に沿って延びる
垂直線条と該垂直線条に接続され第1のアンテナの最下
部の水平線条と近接、平行に延びる第2の水平線条とを
少なくとも具備するFMラジオ放送波受信用の第2のア
ンテナから構成されるようにしたことを特徴とするもの
であり、この場合に第1のアンテナの第1の垂直線条と
第1の水平線条の合計長さを400mm〜600mmあ
るいは200mm〜300mmの範囲とするとともに、
第2のアンテナの第1の水平線条と、該水平線条に接続
される垂直線条の合計長さあるいは、第1の水平線条
と、該水平線条から折り返して第1の水平線条と平行に
延びる水平線条の合計長さを500mm〜800mmあ
るいは1000mm〜1600mmの範囲とすると、そ
れぞれが受信電波に対して共振長さとなり、受信利得が
高くなるので好ましい。
【0009】第1のアンテナは、FMラジオ放送波受信
用の場合は第1の垂直線条と第1の水平線条、あるいは
第1の垂直線条と第1の水平線条と第2の垂直線条が、
TV放送波受信用の場合には第1の垂直線条と第1の水
平線条がそれぞれ受信帯域に対して共振する主たるエレ
メントとなり、この第1の水平線条と平行に延びる第2
の水平線条を設けて二重にすることにより、FMラジオ
放送波、あるいはTV放送波に対して広い範囲で受信利
得を向上させ、さらに第2のアンテナと容量結合させる
ことにより、お互いに利得を高めあって受信することが
できる。
【0010】第2のアンテナは、TV放送波受信用とす
る場合には、下辺に沿って延びる第1の水平線条が、F
Mラジオ放送波受信用とする場合には、第1の水平線条
と、実施例3に示すように、第1の水平線条に接続さ
れ、給電部とは反対側の側辺を沿って延びる垂直線条
か、あるいは、実施例には示さないが、第1の水平線条
の先端から折り返して第1の水平線条と平行に延びる水
平線条が、それぞれ主たるエレメントとして作用するよ
うにこの合計長さを受信電波の共振長さにすることによ
り、受信利得を向上させるだけでなく、さらに第1のア
ンテナと容量結合させることによりさらに受信利得を向
上させ、広帯域性を付与している。
【0011】また、本発明のアンテナは2系統設けるも
のであり、この2系統のアンテナでダイバーシティ受信
すると指向特性が類似したもの同士のダイバーシティ受
信ということになり、効果が半減するが、本発明では、
一方はFMラジオ放送波、他方はTV放送波などと受信
帯域を変えて受信するので、指向特性が類似していて
も、指向特性の異なる他方の側部窓ガラスに設けたアン
テナ(この場合に実施例1に示すように本発明の構成と
してもよいし、別の構成でも勿論よい)、後部窓ガラス
あるいは前部窓ガラスに設けたガラスアンテナ、ホイッ
プアンテナなどのポールアンテナなどとダイバーシティ
受信すると、より好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の2系統のアンテナからの
給電部は、側部窓ガラスのどちらかの側辺に沿った部
分、すなわち窓ガラスの下部コーナーから窓ガラスの側
辺中央部までの箇所に近接配置する。
【0013】第1のアンテナは、FMラジオ放送波受信
用の場合には、第1の給電部から窓ガラスの側辺に沿っ
て延びる第1の垂直線条と該垂直線条に接続され上辺に
沿って延びる第1の水平線条を主たる構成とするか、あ
るいは第1の垂直線条と第1の水平線条に給電部とは反
対側の側辺に沿って延びる第2の垂直線条を加えたもの
を主たる構成とし、TV放送波受信時には第1の垂直線
条と水平線条を主たる構成とし、FMラジオ放送波受信
用とする場合に、第1の水平線条と平行に延びる第2の
水平線条を少なくとも具備するものであり、第2の水平
線条は実施例1の(a)に示すように給電部から2本延
びる構成にするか、実施例1の(b)に示すように、短
い垂直線条で2本の水平線条を接続する構成にするか、
あるいは実施例2に示すように第1の水平線条を折り返
して第2の水平線条を形成するような構成にしてもよ
い。
【0014】第2のアンテナは、TV放送波受信用とす
る場合には、第1の給電部に近接配置される第2の給電
部から下辺に沿って延びる第1の水平線条と第2の給電
部から側辺に沿って延びる垂直線条と該垂直線条に接続
され第1のアンテナの最下部の水平線条と近接、平行に
延びる第2の水平線条とを少なくとも具備するように
し、FMラジオ放送波受信用とする場合には、下辺に沿
って延びる第1の水平線条と該第1の水平線条の先端に
接続され給電部とは反対側の側辺に沿って延びる垂直線
条かあるいは折り返して第1の水平線条と平行に延びる
水平線条と、第2の給電部から側辺に沿って延びる垂直
線条と該垂直線条に接続され第1のアンテナの最下部の
水平線条と近接、平行に延びる第2の水平線条とを少な
くとも具備するものであり、第2のアンテナの第2の水
平線条と第1のアンテナの最下部との間隔は3〜10m
mの範囲とし、容量結合させることが必要不可欠であ
る。
【0015】補助エレメントについては、必ずしもなく
てもよいが、後述する実施例1の符号15aで示すエレ
メント、実施例2の符号5b、5cで示すエレメント、
実施例3の符号3d、5eで示すエレメントなど、受信
利得向上、指向特性改善、インピーダンスマッチングな
どの目的で第1のアンテナあるいは第2のアンテナに各
種のエレメントを付加することもできる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1の(a)と(b)は、それぞれ本発明のガ
ラスアンテナを一方の側部窓ガラスと他方の側部窓ガラ
スに設けた車外側から見た正面図、図2と図3はそれぞ
れ実施例2と実施例3を示す車外側から見た正面図、図
4と図5はそれぞれ実施例1における一方の窓ガラスに
設けた第1のアンテナのFMラジオ放送波帯の電波を受
信したときの指向特性図と第2のアンテナのTV放送波
帯の電波を受信したときの指向特性図、図6と図7はそ
れぞれ実施例1における他方の窓ガラスに設けた第1の
アンテナのFMラジオ放送波帯の電波を受信したときの
指向特性図と第2のアンテナのTV放送波帯の電波を受
信したときの指向特性図である。
【0017】実施例1 図1(a)、(b)に示すように、車両用の一方の側部
窓ガラスと他方の側部窓ガラスに本発明のガラスアンテ
ナを装着してダイバーシティ受信する場合の例である。
【0018】一方の側部窓ガラスとして装着される板ガ
ラス1には、第1の給電部2から窓ガラスの側辺に沿っ
て延びる長さが200mmの第1の垂直線条31と該垂
直線条に接続され上辺に沿って延びる長さが450mm
の第1の水平線条32を主たる構成とし、該第1の水平
線条と平行に延びる長さが450mmの第2の水平線条
3からなるFMラジオ放送波受信用の第1のアンテナ
3と、第1の給電部2に近接配置される第2の給電部4
から下辺に沿って延びる長さが420mmの第1の水平
線条51と第2の給電部4から側辺に沿って延びる長さ
が290mmの垂直線条52と該垂直線条52に接続され
第1のアンテナの最下部の水平線条(第1の水平線条3
2)と近接、平行に延びる長さが400mmの第2の水
平線条53からなるTV放送波受信用の第2のアンテナ
5を曲げ加工前にスクリーン印刷して、曲げ加工と同時
に焼成して形成する。
【0019】他方の側部窓ガラスとして装着される板ガ
ラス11には、第1の給電部12から窓ガラスの側辺に
沿って延びる長さが180mmの第1の垂直線条131
と該垂直線条に接続され上辺に沿って延びる長さが45
0mmの第1の水平線条13 2を主たる構成とし、該第
1の水平線条と平行に延び、短い垂直線条(長さ20m
m)により第1の水平線条132に接続される長さが4
50mmの第2の水平線条133からなるFMラジオ放
送波受信用の第1のアンテナ13と、第1の給電部2に
近接配置される第2の給電部14から下辺に沿って延び
る長さが420mmの第1の水平線条151と第2の給
電部14から側辺に沿って延びる長さが250mmの垂
直線条152と該垂直線条152に長さが230mmの水
平線条とそのほぼ中央部の短い垂直線条を介して接続さ
れ第1のアンテナの最下部の水平線条(第1の水平線条
132)と近接、平行に延びる長さが350mmの第2
の水平線条153を主たる構成とし、第1の水平線条1
1のほぼ中央部に長さが10mmの短い垂直線条によ
り接続される長さが420mmの水平線条を補助エレメ
ント15aとして付加した第2のアンテナ15を曲げ加
工前にスクリーン印刷して、曲げ加工と同時に焼成して
形成する。
【0020】このようにして得られた板ガラス1、11
の寸法を上辺エッジ長さ=600mm、下辺エッジ長さ
=610mm、側辺の長辺側エッジ長さ=460mm、
側辺の短辺側エッジ長さ=400mmとして自動車の側
部窓ガラスに装着して、本発明のアンテナ3、5と1
3、15によって、76MHz〜90MHzのFMラジ
オ放送波帯、90MHz〜108MHzのVHF−L
帯、170MHz〜222MHzのVHF−H帯、47
0MHz〜770MHzのTV放送波UHF帯(以下、
UHF帯と略称する)の電波を受信して、標準のダイポ
ールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差
(以下、ダイポール比と略称する)で表すと、アンテナ
3が平均値でそれぞれ−18.6dB、−26.4d
B、−21.6dB、−19.2dBとなり、アンテナ
5が平均値でそれぞれ−22.0dB、−21.3d
B、−17.4dB、−17.2dBとなり、アンテナ
13が平均値でそれぞれ−19.4dB、−26.3d
B、−21.9dB、−18.9dBとなり、アンテナ
15が平均値でそれぞれ−22.0dB、−21.1d
B、−17.9dB、−17.6dBとなり、FMラジ
オ放送波に対してアンテナ3とアンテナ13が、TV放
送波帯に対してアンテナ5と15が良好なアンテナであ
ることがわかる。また、UHF帯に対してはそれぞれの
アンテナが良好なアンテナであることがわかる。
【0021】また、アンテナ3とアンテナ13のFMラ
ジオ放送波帯の電波に対する指向特性はそれぞれ図4と
図6に示すようになり、アンテナ5とアンテナ15のT
V放送波VHF−H帯の電波に対する指向特性はそれぞ
れ図5と図7に示すようになった。
【0022】この結果から明らかなように同じ窓ガラス
に設けたアンテナ3とアンテナ5、アンテナ13とアン
テナ15は受信周波数が異なっても受信利得の落ち込み
(ディップ)位置が同じような方向にあって指向特性が
類似したものになっているが、FMラジオ放送波受信用
のアンテナ3と13、TV放送波受信用のアンテナ5と
15はいずれもディップ位置が異なり互いに補完するよ
うな関係にあることがわかる。
【0023】従って実際には本発明の構成のアンテナを
左右の側部窓ガラスに設けて、FMラジオ放送波を受信
するときには、アンテナ3とアンテナ13によりダイバ
ーシティ受信をし、TV放送波VHF−L帯を受信する
ときには左右の側部窓ガラスのTV放送波受信用のアン
テナ5と15(好ましくはホイップアンテナを加えて)
により、TV放送波VHF−H帯を受信するときにはア
ンテナ5と15により、TV放送波UHF帯を受信する
ときには左右の側部窓ガラスに設けた4系統のアンテナ
により、それぞれダイバーシティ受信すると好ましい。
【0024】実施例2 図2に示す実施例2は第1のアンテナをFMラジオ放送
波受信用とし第2の垂直線条を主たる構成として加え、
第2のアンテナをTV放送波受信用とした例である。
【0025】一方の側部窓ガラスとして装着される板ガ
ラス1には、第1の給電部2から窓ガラスの側辺に沿っ
て延びる長さが180mmの第1の垂直線条31と該垂
直線条に接続され上辺に沿って延びる長さが450mm
の第1の水平線条32と該第1の水平線条32に接続さ
れ、給電部とは反対側の側辺に沿って延びる長さが35
0mmの第2の垂直線条34を主たる構成とし、該垂直
線条から折り返される垂直線条35を介して該第1の水
平線条32と平行に延びる長さが470mmの第2の水
平線条33からなるFMラジオ放送波受信用の第1のア
ンテナ3と、第1の給電部2に近接配置される第2の給
電部4から下辺に沿って延びる長さが420mmの第1
の水平線条51と第2の給電部4から側辺に沿って延び
る長さが270mmの垂直線条52と該垂直線条52に接
続され第1のアンテナの最下部の水平線条(第1の水平
線条32)と近接、平行に延びる長さが380mmの第
2の水平線条53、に第2の水平線条53の先端から折り
返した長さが380mmの補助エレメント5bと第2の
給電部4から垂直に延びる長さが290mmの補助エレ
メント5cを付加したものである。
【0026】このようにして得られたアンテナ3、アン
テナ5も実施例1と同等の受信利得が得られ、指向特性
におけるディップ位置もほぼ同じ方向にあることを確認
した。
【0027】実施例3 図3に示す実施例3は第1のアンテナをTV放送波受信
用アンテナ、第2のアンテナをFMラジオ放送波受信用
のアンテナとした例である。
【0028】一方の側部窓ガラスとして装着される板ガ
ラス1には、下部コーナー部に設けた第1の給電部2か
ら窓ガラスの側辺に沿って延びる長さが200mmの垂
直線条31と該垂直線条31に接続され、上辺に沿って延
びる長さが340mmの第1の水平線条32を主たる構
成とし、第1の水平線条32と平行に延びる長さが34
0mmの補助エレメント3dを付加したTV放送波受信
用の第1のアンテナ3と、第1の給電部に近接配置され
る第2の給電部4から下辺に沿って延びる長さが520
mmの第1の水平線条51と該第1の水平線条の先端に
接続され給電部とは反対側の側辺を沿って延びる長さが
200mmの垂直線条52と、第2の給電部4から側辺
に沿って延びる長さが280mmの垂直線条53と該垂
直線条に接続され第1のアンテナの最下部の水平線条
(第1の水平線条32)と近接、平行に延びる長さが3
20mmの第2の水平線条54に、該水平線条54と平行
に延びる長さが320mmの補助エレメント5eを付加
したFMラジオ放送波受信用の第2のアンテナ5を形成
する。
【0029】このようにして得られたアンテナ3、アン
テナ5も実施例1と同等の受信利得が得られ、指向特性
におけるディップ位置もほぼ同じ方向にあることを確認
した。
【0030】
【発明の効果】本発明のガラスアンテナは、以上説明し
たように、側部窓ガラスに設けたアンテナであり、2系
統のアンテナのパターンに工夫を凝らし、受信利得を向
上させ、さらにそれぞれのアンテナを互いに容量結合さ
せるように配設したので、それぞれのアンテナに広帯域
性を付与するものであり、2系統のアンテナは異なる電
波を受信させることにより、指向特性が類似しても支障
がないようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)と(b)は、それぞれ本発明のガラスア
ンテナを一方の側部窓ガラスと他方の側部窓ガラスに設
けた車外側から見た正面図である。
【図2】実施例2を示す車外側から見た正面図である。
【図3】実施例3を示す車外側から見た正面図である。
【図4】実施例1における一方の窓ガラスに設けた第1
のアンテナのFMラジオ放送波帯の電波を受信したとき
の指向特性図である。
【図5】実施例1における一方の窓ガラスに設けた第2
のアンテナのTV放送波帯の電波を受信したときの指向
特性図である。
【図6】実施例1における他方の窓ガラスに設けた第1
のアンテナのFMラジオ放送波帯の電波を受信したとき
の指向特性図である。
【図7】実施例1における他方の窓ガラスに設けた第2
のアンテナのTV放送波帯の電波を受信したときの指向
特性図である。
【符号の説明】
1、11 板ガラス 2、12 第1の給電部 3、13 第1のアンテナ 4、14 第2の給電部 5、15 第2のアンテナ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用の側部窓ガラスの下部コーナー部に
    設けた第1の給電部から窓ガラスの側辺に沿って延びる
    第1の垂直線条と該垂直線条に接続され上辺に沿って延
    びる第1の水平線条を主たる構成とし、該第1の水平線
    条と平行に延びる第2の水平線条を少なくとも具備する
    FMラジオ放送波受信用の第1のアンテナと、第1の給
    電部に近接配置される第2の給電部から下辺に沿って延
    びる第1の水平線条と第2の給電部から側辺に沿って延
    びる垂直線条と該垂直線条に接続され第1のアンテナの
    最下部の水平線条と近接、平行に延びる第2の水平線条
    とを少なくとも具備するTV放送波受信用の第2のアン
    テナから構成されるようにしたことを特徴とする車両用
    ガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】第1のアンテナの第1の垂直線条と第1の
    水平線条の合計長さを500mm〜800mmあるいは
    1000mm〜1600mmの範囲とするとともに、第
    2のアンテナの第1の水平線条の長さを400mm〜6
    00mmあるいは200mm〜300mmの範囲とした
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ガラスアンテ
    ナ。
  3. 【請求項3】車両用の側部窓ガラスの下部コーナー部に
    設けた第1の給電部から窓ガラスの側辺に沿って延びる
    第1の垂直線条と該垂直線条に接続され上辺に沿って延
    びる第1の水平線条と該第1の水平線条に接続され、給
    電部とは反対側の側辺に沿って延びる第2の垂直線条を
    主たる構成とし、該第1の水平線条と平行に延びる第2
    の水平線条を少なくとも具備するFMラジオ放送波受信
    用の第1のアンテナと、第1の給電部に近接配置される
    第2の給電部から下辺に沿って延びる第1の水平線条と
    第2の給電部から側辺に沿って延びる垂直線条と該垂直
    線条に接続され第1のアンテナの最下部の水平線条と近
    接、平行に延びる第2の水平線条とを少なくとも具備す
    るTV放送波受信用の第2のアンテナから構成されるよ
    うにしたことを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  4. 【請求項4】第1のアンテナの第1の垂直線条と第1の
    水平線条と第2の垂直線条の合計長さを500mm〜8
    00mmあるいは1000mm〜1600mmの範囲と
    するとともに、第2のアンテナの第1の水平線条の長さ
    を400mm〜600mmあるいは200mm〜300
    mmの範囲としたことを特徴とする請求項3記載の車両
    用ガラスアンテナ。
  5. 【請求項5】車両用の側部窓ガラスの下部コーナー部に
    設けた第1の給電部から窓ガラスの側辺に沿って延びる
    垂直線条と該垂直線条に接続され上辺に沿って延びる第
    1の水平線条を主たる構成とするTV放送波受信用の第
    1のアンテナと、第1の給電部に近接配置される第2の
    給電部から下辺に沿って延びる第1の水平線条と該第1
    の水平線条の先端に接続され給電部とは反対側の側辺に
    沿って延びる垂直線条かあるいは折り返して第1の水平
    線条と平行に延びる水平線条と第2の給電部から側辺に
    沿って延びる垂直線条と該垂直線条に接続され第1のア
    ンテナの最下部の水平線条と近接、平行に延びる第2の
    水平線条とを少なくとも具備するFMラジオ放送波受信
    用の第2のアンテナから構成されるようにしたことを特
    徴とする車両用ガラスアンテナ。
  6. 【請求項6】第1のアンテナの垂直線条と第1の水平線
    条の合計長さを400mm〜600mmあるいは200
    mm〜300mmの範囲とするとともに、第2のアンテ
    ナの第1の水平線条と、該水平線条に接続される垂直線
    条の合計長さあるいは、第1の水平線条と、該水平線条
    から折り返して第1の水平線条と平行に延びる水平線条
    の合計長さを500mm〜800mmあるいは1000
    mm〜1600mmの範囲としたことを特徴とする請求
    項5記載の車両用ガラスアンテナ。
  7. 【請求項7】第1のアンテナは別の窓ガラスに設けたガ
    ラスアンテナあるいはホイップアンテナなどと、第2の
    アンテナも別の窓ガラスに設けたガラスアンテナあるい
    はホイップアンテナなどとそれぞれダイバーシティ受信
    するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6の
    いずれかに記載の車両用ガラスアンテナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049706A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Central Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ
JP2009105665A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Central Glass Co Ltd 自動車用のガラスアンテナ

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JP2009049706A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Central Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ
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