JPH10270529A - 基板搬送装置及び方法 - Google Patents

基板搬送装置及び方法

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JPH10270529A
JPH10270529A JP9153997A JP9153997A JPH10270529A JP H10270529 A JPH10270529 A JP H10270529A JP 9153997 A JP9153997 A JP 9153997A JP 9153997 A JP9153997 A JP 9153997A JP H10270529 A JPH10270529 A JP H10270529A
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arm
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JP9153997A
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Nobuo Konishi
信夫 小西
Satoru Kawasaki
川崎  哲
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でありながら基板への汚染物質等
の再付着を確実に防ぐことができる基板搬送手段を提供
する。 【解決手段】 アーム21を移動させ,該アーム21上
に載せた状態で処理部4に対して基板Wを搬入出させる
基板搬送装置1において,アーム21の上面に配置され
た第一の支持部41と第二の支持部42をそれぞれ設け
ると共に,これら第一の支持部41と第二の支持部42
の何れか一方を膨出自在に構成し,かつ,この膨出自在
に構成した支持部の下方に加圧手段43を配置したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば半導体ウェハや
LCDガラス基板などといった基板を処理部に対して搬
入出する基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,半導体デバイスの製造工程にお
いては,半導体ウェハの如き基板上に回路や電極パター
ン等を形成するために,フォトリソグラフィが利用され
ている。このフォトリソグラフィでは,基板の洗浄,乾
燥,基板上へのレジスト膜の形成,レジスト膜の露光,
現像などといった一連の処理が行われる。そして,これ
ら洗浄等の処理を行う処理装置においては,カセットス
テーションに載置されたカセット内から取り出した基板
をアームに載せた状態で処理部に一枚ずつ搬送し,各基
板に対して洗浄等の処理を順次行う。また,処理部にお
ける処理を終了した基板を,再びアームに載せた状態で
搬送し,カセット内に戻している。
【0003】ところで,アーム上面において,例えば洗
浄前に基板を支持する部分と洗浄後に基板を支持する部
分が同じであると,洗浄前の基板を載せた際に基板裏面
に付いていた汚染物質がアーム上面を介して支持部に付
着し,洗浄後の基板をアーム上に載せて搬送する際に洗
浄済みの基板の裏面に汚染物質を再付着させてしまうと
いう問題がある。そこで,この問題を解決する手段とし
て,例えば,特開平5−152266号の基板搬送装置
が開示されている。即ち,この特開平5−152266
号の基板搬送装置では,カセット内から洗浄前の基板を
取り出して洗浄部まで搬送する基板取出アームと,洗浄
部において洗浄済みの基板をカセット内に戻す処理済み
基板収納アームを別々の機構に構成し,汚染物質の再付
着を防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,この基
板搬送装置のように基板取出アームと処理済み基板収納
アームを別々の機構に構成したものは,結局は取出用と
収納用のアームが別々に必要であり,また,取出用と収
納用のアームを切り替える駆動機構も比較的大型であっ
て,構造が複雑になるといった欠点がある。また,アー
ム全体が切り替え動作に伴って旋回等するため,アーム
を動かすための相当に広いスペースが必要であり,装置
スペースの有効利用が図れないという問題がある。
【0005】従って,本発明の目的は,簡単な構造であ
りながら基板への汚染物質等の再付着を確実に防ぐこと
ができる基板搬送装置と方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1の発明は,アームを移動させ,該アーム上
に載せた状態で処理部に対して基板を搬入出させる基板
搬送装置において,アームの上面に配置された第一の支
持部と第二の支持部をそれぞれ設けると共に,これら第
一の支持部と第二の支持部の何れか一方を膨出自在に構
成し,かつ,この膨出自在に構成した支持部の下方に加
圧手段を配置したことを特徴とする。この請求項1の基
板搬送装置において,請求項2に記載したように,前記
第一の支持部と第二の支持部の一方を,弾性部材からな
る支持部本体の上面に形成された環状の突起とし,他方
を,該環状の突起の中央に位置する支持部本体の上面と
して,支持部本体の内部に加圧室を設けるように構成す
ることができる。
【0007】また,請求項3の発明は,アームを移動さ
せ,該アーム上に載せた状態で処理部に対して基板を搬
入出させる基板搬送装置において,アームの上面に配置
された第一の支持部と第二の支持部をそれぞれ設けると
共に,これら第一の支持部と第二の支持部の何れか一方
を収縮自在に構成し,かつ,この収縮自在に構成した支
持部の下方に減圧手段を配置したことを特徴とする。こ
の請求項3の基板搬送装置において,請求項4に記載し
たように,前記第一の支持部と第二の支持部の一方を,
弾性部材からなる支持部本体の上面中央に形成された突
起とし,他方を,該突起の周囲を囲む支持部本体の上端
周縁部として,支持部本体の内部に減圧室を設けるよう
に構成することができる。
【0008】これら請求項1〜4の基板搬送装置におい
て,処理前の基板を処理部まで搬送する際には,例えば
第一の支持手段によって基板の下面を支持した状態にす
る。また,処理部において既に処理された基板を搬出す
る際には,例えば第二の支持手段によって基板の下面を
支持した状態にする。このように処理前の基板と処理後
の基板を同じアームの上面において別々の支持手段で支
持することによって,基板への汚染物質等の再付着を簡
単に防ぐことができるようになる。
【0009】また,請求項5の発明は,アームを移動さ
せ,該アーム上に載せた状態で処理部に対して基板を搬
入出させる基板搬送方法において,アームの上面に何れ
か一方が膨出自在に構成された基板を支持するための第
一の支持部と第二の支持部を配置し,基板の搬入もしく
は搬出の一方を行う場合は,該膨出自在に構成された支
持部を膨出させた状態とし,搬入もしくは搬出の他方を
行う場合は,該膨出自在に構成された支持部を膨出させ
ない状態とすることを特徴とする。更に,請求項6の発
明は,アームを移動させ,該アーム上に載せた状態で処
理部に対して基板を搬入出させる基板搬送方法におい
て,アームの上面に何れか一方が収縮自在に構成された
基板を支持するための第一の支持部と第二の支持部を配
置し,基板の搬入もしくは搬出の一方を行う場合は,該
収縮自在に構成された支持部を収縮させた状態とし,搬
入もしくは搬出の他方を行う場合は,該収縮自在に構成
された支持部を収縮させない状態とすることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を被処理体としての基板Wを洗浄する洗浄装置1に基
いて説明する。図1は,半導体ウェハやLCDガラス基
板などといった基板Wを洗浄するための洗浄装置1の平
面図である。この洗浄装置1は,本発明の実施の形態に
かかる基板搬送装置2を備えており,基板搬送装置2の
両側には,カセットステーション3と洗浄部4が対向し
て配置されている。
【0011】カセットステーション3には,図示しない
搬送ロボットなどによって搬入されたカセットCが載置
されている。このカセットCの内部には,複数枚の基板
Wが,水平になった姿勢で所定の間隔を空けて並列に整
列された状態で収納されている。基板Wは,例えば円板
形状からなる半導体ウェハや矩形状をなすLCDガラス
基板などである。
【0012】洗浄部4の中央には,搬送路10が形成さ
れており,この搬送路10に沿って主搬送アーム11が
移動する構成になっている。図示の例では,搬送路10
の一方側にアンモニア水溶液,過酸化水素水溶液,フッ
化水素水溶液などの各種薬液を用いて基板Wを洗浄する
ための薬液洗浄ユニット12,13,14が配置されて
いる。また,搬送路10の他方側には,基板Wをブラシ
によって洗浄するスクラバユニット15と,基板Wを純
水を用いてリンス洗浄すると共に基板Wを乾燥処理する
ためのリンス乾燥ユニット16が配置されている。そし
て,主搬送アーム11が搬送路10に沿って移動しなが
ら基板Wを各ユニット12〜16に所定の順序で搬送す
ることにより基板Wに対する各洗浄処理が行われるよう
になっている。
【0013】基板搬送装置2は,ベース20の前面に取
り付けられたアーム21を備えている。次に述べるよう
に,基板搬送装置2において,ベース20は図1に示す
XY方向に移動し,かつ,鉛直方向に昇降すると共に,
鉛直軸を中心に回転するように構成されている。そし
て,このベース20の移動に従って,カセットステーシ
ョン3に載置されたカセットC内から洗浄前の基板Wを
取り出し,その基板Wをアーム21上に載せながら搬送
して,洗浄部4の主搬送アーム11に受け渡すと共に,
洗浄部4において既に洗浄された基板Wを主搬送アーム
11から受け取ってアーム21上に載せながら搬送し,
カセットステーション3のカセットC内に戻す構成にな
っている。
【0014】ベース20は,図2に示す姿勢においてベ
ース20をX軸方向に水平移動させてアーム21をカセ
ットCに対して前進および後退させる進退機構22と,
この進退機構22の下面を回転自在かつ昇降自在に支持
することによってアーム21を回転および昇降させる回
転昇降機構23と,この回転昇降機構23の下方を支持
してY軸方向に設けられたレール24に沿って走行する
ことによってアーム21を横方向に移動させる横移動機
構25とによって支持されている。そして,これら進退
機構22,回転昇降機構23および横移動機構25の協
働によって,カセットステーション3に載置されたカセ
ットC内にアーム21を嵌入させた状態でアーム21を
上昇させることにより,カセットC内から洗浄前の基板
Wを取り出すことができるようになっている。そして,
こうして取り出した基板Wをアーム21上に載せながら
搬送し,基板搬送装置2の後方において待機している洗
浄部4の主搬送アーム11に受け渡すようになってい
る。また,洗浄部4において既に洗浄された基板Wをカ
セットC内に戻す場合には,基板搬送装置2の後方にお
いて洗浄済みの基板Wを載せた状態で待機している洗浄
部4の主搬送アーム11の下方にアーム21を嵌入さ
せ,その状態からアーム21を上昇させることにより,
主搬送アーム11上から洗浄済みの基板Wを受け取るよ
うになっている。そして,こうして取り出した基板Wを
アーム21上に載せながら搬送し,カセットステーショ
ン3のカセットC内に戻すようになっている。
【0015】アーム21の上面には,少なくとも三箇所
以上に配置された第一の支持手段31と第二の支持手段
32がそれぞれ設けられている。具体的な構成は後述す
るが,これら第一の支持手段31と第二の支持手段32
は,アーム21の上面において第二の支持手段32とは
接触させずに第一の支持手段31だけによって基板Wの
下面を支持する状態と,アーム21の上面において第一
の支持手段31とは接触させずに第二の支持手段32だ
けによって基板Wの下面を支持する状態とに切り替えら
れる構成になっている。
【0016】ここで図3は,特に円板形状をなす半導体
ウェハの如き基板Wの搬送に適したアーム21の斜視図
である。図示のように,このアーム21は,ベース20
の前面に取り付けられた一枚の板部材35によって構成
されており,その上面には,三箇所ずつに配置された第
一の支持手段31と第二の支持手段32がそれぞれ設け
られている。また,板部材35の先端部と基端部には半
導体ウェハの如き基板Wの周縁を位置決めするためのガ
イド36,37が設けられている。そして,このガイド
36,37の間で位置決めした基板Wの下面を,板部材
35の上面において第一の支持手段31のみで支持する
状態と,第二の支持手段32のみで支持する状態とに切
り替えられる構成になっている。
【0017】また,図4は,特に矩形状をなすLCDガ
ラス基板の如き基板Wの搬送に適したアーム21の斜視
図である。図示のように,このアーム21は,ベース2
0の前面に取り付けられた二本のアーム部材38によっ
て構成されており,その上面には,それぞれ三箇所ずつ
に配置された第一の支持手段31と第二の支持手段32
が,合計で六箇所ずつに設けられている。そして,これ
ら二本のアーム部材38の上面において,基板Wの下面
を第一の支持手段31のみで支持する状態と,第二の支
持手段32のみで支持する状態とに切り替えられる構成
になっている。
【0018】このように,アーム21の形状は,例えば
一枚の板部材35や二本のアーム部材38などといった
ように,自由に構成することが可能である。また,第一
の支持手段31と第二の支持手段32は,基板Wの下面
を安定して支持できるように,何れもアーム21上面の
少なくとも三箇所以上に配置されていれば良い。
【0019】さて,図1に示した洗浄装置1において
は,先ず,搬送ロボットなどによって搬入されたカセッ
トCがカセットステーション3に載置される。このカセ
ットCの内部には,まだ洗浄されていない基板Wが,複
数段に並列に整列された姿勢で収納されている。
【0020】次に,基板搬送装置2のアーム21によっ
て,このカセットCの内部から基板Wを取り出す作業が
開始する。なお,このようにカセットC内からまだ洗浄
されていない基板Wを取り出す際には,アーム21の上
面において第一の支持手段31のみによって基板Wの下
面を支持できる状態とする。そして,図2で説明した進
退機構22,回転昇降機構23および横移動機構25の
協働によってアーム21を移動させ,カセットステーシ
ョン3に載置されたカセットC内にアーム21を嵌入さ
せた後,アーム21を上昇させる。こうして,カセット
C内に収納されていた基板Wの下面を第一の支持手段3
1のみによって支持し,基板Wを下からすくい上げるよ
うにしてアーム21上に受け取る。そして,こうしてア
ーム21上に受け取った基板WをカセットC内から取り
出す。
【0021】次に,こうして取り出した基板Wの下面を
アーム21上において第一の支持手段31のみによって
支持した状態を維持しながら,進退機構22,回転昇降
機構23および横移動機構25の協働によって搬送し,
基板Wを基板搬送装置2の後方において待機している洗
浄部4の主搬送アーム11に受け渡す。こうして受け渡
された基板Wは,主搬送アーム11の移動によって洗浄
部4の各ユニット12〜16に所定の順序で搬送され,
基板Wに対する各洗浄処理が行われる。そして,洗浄部
4における洗浄処理の終了した基板Wは,洗浄部4の主
搬送アーム11に載せられた姿勢で,基板搬送装置2の
後方において待機した状態となる。
【0022】次に,こうして洗浄部4における洗浄処理
を終了した基板WをカセットC内に戻す際には,アーム
21の上面において第二の支持手段32のみによって基
板Wの下面を支持できる状態とする。そして,図2で説
明した進退機構22,回転昇降機構23および横移動機
構25の協働によってアーム21を移動させ,基板搬送
装置2の後方において主搬送アーム11に載せられた姿
勢で待機している基板Wの下方にアーム21を位置させ
た後,アーム21を上昇させる。こうして,主搬送アー
ム11上に載せられていた基板Wの下面を第二の支持手
段32のみによって支持し,基板Wを下からすくい上げ
るようにしてアーム21上に受け取る。そして,進退機
構22,回転昇降機構23および横移動機構25の協働
によってアーム21を移動させて,アーム21上に受け
取った基板Wを搬送し,カセットステーション3に載置
されているカセットC内に基板Wを戻す。そして,以上
の工程を繰り返すことによって,カセットC内に収納さ
れた基板Wに対する洗浄処理をすべて終了すると,搬送
ロボットなどによってカセットCはカセットステーショ
ン3から搬出される。
【0023】かくして,この実施の形態の基板搬送装置
2によれば,カセットステーション3に載置されたカセ
ットCと洗浄部4の主搬送アーム11との間で基板Wを
搬送するに際し,洗浄前の基板Wは第一の支持手段31
のみによって支持し,洗浄後の基板Wは第二の支持手段
32のみによって支持しているので,例え洗浄前の基板
W下面から汚染物質が第一の支持手段31に付着したと
しても,それが洗浄後の基板Wに再付着する心配がな
い。なお,この実施の形態の基板搬送装置2において,
洗浄前の基板Wを第二の支持手段32のみによって支持
してカセットCから主搬送アーム11に搬送し,洗浄後
の基板Wを第一の支持手段31のみによって支持して主
搬送アーム11からカセットCに搬送するように構成し
ても,同様に汚染物質の再付着を防止できるようにな
る。
【0024】以下に,本発明の基板搬送装置2において
好適に採用される第一の支持手段31と第二の支持手段
32の具体的な構成について説明する。
【0025】図5は,アーム21の上面に形成した支持
部本体40の上面に環状の突起からなる第一の支持部4
1を形成し,この支持部41の中央の支持部本体40上
面を第二の支持部42にした実施の形態を示す斜視図で
ある。なお,説明のため一つの第一の支持部41と第二
の支持部42だけを示したが,アーム21の上面には何
れも同様の構成のこれら第一の支持部41と第二の支持
部42が少なくとも三つ以上配置されている。
【0026】これら第一の支持部41と第二の支持部4
2を含む支持部本体40は,弾性のある材質により一体
成型されている。また,図6に示すように,支持部本体
40の内部には,第二の支持部42の下方に配置された
加圧手段としての流体溜め室43が設けられており,こ
の流体溜め室43には,回路44を介して例えば空気な
どの流体を供給できる構成になっている。そして,流体
溜め室43に流体を供給していない状態では,図6にお
いて実線42で示されるように,第一の支持部41が第
二の支持部42よりも高くなっている。一方,流体溜め
室43内に流体を供給すると,図6において一点鎖線4
2’で示されるように第二の支持部42が上方に膨張し
て,第二の支持部42が第一の支持部41よりも高くな
る構成になっている。
【0027】この実施の形態にあっては,洗浄前の基板
Wをアーム21上に載せて搬送する際には,例えば図7
に示すように流体溜め室43に流体を供給しないで第一
の支持部41を第二の支持部42よりも高くさせ,基板
Wの下面を第一の支持部41のみによって支持する。一
方,洗浄後の基板Wを搬送する際には,図8に示すよう
に流体溜め室43に回路44を介して流体を供給して第
二の支持部42を第一の支持部41よりも高くさせ,基
板Wの下面を第二の支持部42のみによって支持する。
このように,洗浄の前後において基板Wの下面を第一の
支持部41と第二の支持部42で切り替えて支持するこ
とにより,洗浄前の基板Wから第一の支持部41に付着
した汚染物質を洗浄後の基板Wに再付着させることを防
止できるようになる。
【0028】なお,洗浄前の基板Wを第二の支持部42
のみによって支持し,洗浄後の基板Wは第一の支持部4
1のみによって支持するように構成しても,同様に汚染
物質の再付着を防止できる。また,第一の支持部41の
下方に流体溜め室43を配置して,流体溜め室43に流
体を供給していない状態では第二の支持部42が第一の
支持部41よりも高くなり,流体溜め室43内に流体を
供給した状態では第一の支持部41が第二の支持部42
よりも高くなるように構成することもできる。
【0029】次に図9は,アーム21の上面に形成した
支持部本体50の上面中央に突起形状をなす第一の支持
部51を形成し,この支持部51の周囲を囲む支持部本
体50の上端周縁部を第二の支持部52にした実施の形
態を示す斜視図である。なお同様に,説明のため一つの
第一の支持部51と第二の支持部52だけを示したが,
アーム21の上面には何れも同様の構成のこれら第一の
支持部51と第二の支持部52が少なくとも三つ以上配
置されている。
【0030】これら第一の支持部51と第二の支持部5
2を含む支持部本体50は,弾性のある材質により一体
成型されている。また,図10に示すように,支持部本
体50の内部には,第一の支持部51の下方に配置され
た減圧手段としての減圧室53が設けられており,この
減圧室53の内部は回路54を介して吸引することによ
り減圧できる構成になっている。そして,減圧室53内
を減圧していない状態では,図10において実線51で
示されるように,第一の支持部51が第二の支持部52
よりも高くなっている。回路54を介して吸引すること
により減圧室53内を減圧すると,図10において一点
鎖線51’で示されるように支持部本体50の上面が凹
んだ状態となって,第二の支持部52が第一の支持部5
1よりも高くなる構成になっている。
【0031】この実施の形態にあっては,洗浄前の基板
Wをアーム21上に載せて搬送する際には,例えば図1
1に示すように減圧室53内を減圧しないで第一の支持
部51を第二の支持部52よりも高くさせ,基板Wの下
面を第一の支持部51のみによって支持する。一方,洗
浄後の基板Wを搬送する際には,図12に示すように回
路54を介して吸引することにより減圧室53内を減圧
して第二の支持部52を第一の支持部51よりも高くさ
せ,基板Wの下面を第二の支持部52のみによって支持
する。このように,洗浄の前後において基板Wの下面を
第一の支持部51と第二の支持部52で切り替えて支持
することにより,洗浄前の基板Wから第一の支持部51
に付着した汚染物質を洗浄後の基板Wに再付着させるこ
とを防止できるようになる。
【0032】なお,洗浄前の基板Wを第二の支持部52
のみによって支持し,洗浄後の基板Wは第一の支持部5
1のみによって支持するように構成しても,同様に汚染
物質の再付着を防止できる。また,第一の支持部51の
下方に減圧室53を配置して,減圧室53内を減圧して
いない状態では第二の支持部52が第一の支持部51よ
りも高くなり,減圧室53内を減圧した状態では第一の
支持部51が第二の支持部52よりも高くなるように構
成することもできる。
【0033】以上,本発明の実施の形態を基板Wを洗浄
する洗浄装置1に基づいて説明したが,本発明の基板搬
送装置は,洗浄以外の例えば基板の乾燥やレジスト膜の
塗布などといった他の処理を行う各種の処理装置に適用
することも可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば,アーム自体を動かすこ
となく支持手段を切り替えることにより,処理前の基板
と処理後の基板を別々の支持手段によって支持すること
ができる。従って,比較的簡単な構造でありながら処理
後の基板に対する汚染物質の再付着などといった問題を
確実に解決できるといった特徴がある。また,基板搬送
装置を小型に構成できるので,スペースの有効利用を図
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄装置の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる基板搬送装置の斜
視図である。
【図3】半導体ウェハの如き基板の搬送に適したアーム
の斜視図である。
【図4】LCDガラス基板の如き基板の搬送に適したア
ームの斜視図である。
【図5】第一の支持部と第二の支持部の何れか一方の下
方に流体溜め室を配置した実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図6】図5の実施の形態にかかる支持部本体の断面図
である。
【図7】図5の実施の形態における洗浄前の基板を搬送
する状態の説明図である。
【図8】図5の実施の形態における洗浄後の基板を搬送
する状態の説明図である。
【図9】第一の支持部と第二の支持部の何れか一方の下
方に減圧室を配置した実施の形態を示す斜視図である。
【図10】図18の実施の形態にかかる支持部の断面図
である。
【図11】図18の実施の形態における洗浄前の基板を
搬送する状態の説明図である。
【図12】図18の実施の形態における洗浄後の基板を
搬送する状態の説明図である。
【符号の説明】
W 基板 C カセット 2 基板搬送装置 3 カセットステーション 4 洗浄部 21 アーム 41,51 第一の支持手段 42,52 第二の支持手段 43 流体溜め室 53 減圧室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アームを移動させ,該アーム上に載せた
    状態で処理部に対して基板を搬入出させる基板搬送装置
    において,アームの上面に配置された第一の支持部と第
    二の支持部をそれぞれ設けると共に,これら第一の支持
    部と第二の支持部の何れか一方を膨出自在に構成し,か
    つ,この膨出自在に構成した支持部の下方に加圧手段を
    配置したことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の支持部と第二の支持部の一方
    が,弾性部材からなる支持部本体の上面に形成された環
    状の突起であり,他方が,該環状の突起の中央に位置す
    る支持部本体の上面であり,支持部本体の内部に加圧室
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 アームを移動させ,該アーム上に載せた
    状態で処理部に対して基板を搬入出させる基板搬送装置
    において,アームの上面に配置された第一の支持部と第
    二の支持部をそれぞれ設けると共に,これら第一の支持
    部と第二の支持部の何れか一方を収縮自在に構成し,か
    つ,この収縮自在に構成した支持部の下方に減圧手段を
    配置したことを特徴とする基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記第一の支持部と第二の支持部の一方
    が,弾性部材からなる支持部本体の上面中央に形成され
    た突起であり,他方が,該突起の周囲を囲む支持部本体
    の上端周縁部であり,支持部本体の内部に減圧室を設け
    たことを特徴とする請求項3に記載の基板搬送装置。
  5. 【請求項5】 アームを移動させ,該アーム上に載せた
    状態で処理部に対して基板を搬入出させる基板搬送方法
    において,アームの上面に何れか一方が膨出自在に構成
    された基板を支持するための第一の支持部と第二の支持
    部を配置し,基板の搬入もしくは搬出の一方を行う場合
    は,該膨出自在に構成された支持部を膨出させた状態と
    し,搬入もしくは搬出の他方を行う場合は,該膨出自在
    に構成された支持部を膨出させない状態とすることを特
    徴とする基板搬送方法。
  6. 【請求項6】 アームを移動させ,該アーム上に載せた
    状態で処理部に対して基板を搬入出させる基板搬送方法
    において,アームの上面に何れか一方が収縮自在に構成
    された基板を支持するための第一の支持部と第二の支持
    部を配置し,基板の搬入もしくは搬出の一方を行う場合
    は,該収縮自在に構成された支持部を収縮させた状態と
    し,搬入もしくは搬出の他方を行う場合は,該収縮自在
    に構成された支持部を収縮させない状態とすることを特
    徴とする基板搬送方法。
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JP2017224657A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置および基板搬送方法
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