JPH10270019A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液二次電池

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JPH10270019A
JPH10270019A JP9074049A JP7404997A JPH10270019A JP H10270019 A JPH10270019 A JP H10270019A JP 9074049 A JP9074049 A JP 9074049A JP 7404997 A JP7404997 A JP 7404997A JP H10270019 A JPH10270019 A JP H10270019A
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negative electrode
carbon material
active material
electrode active
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JP9074049A
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Kenji Nakai
賢治 中井
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負極構造の崩壊と充放電の繰り返しに伴う容量
低下を抑えて、高容量で充放電サイクル特性に優れた非
水電解液二次電池とする。 【解決手段】リチウムを含む遷移金属複合酸化物を正極
活物質とする正極と、非水電解液と、炭素材料を負極活
物質とする負極を具備してなる非水電解液二次電池にお
いて、前記炭素材料を黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料と第
二の非黒鉛炭素材料の混合体とする。第一の非黒鉛炭素
材料(非晶質炭素)は、黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料の
合計重量のうちの4〜40%を占めるようにし、その平
均粒子径は黒鉛の平均粒子径の0.3〜3倍とする。か
つ、第二の非黒鉛炭素材料(アセチレンブラック)は、
黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料の合計重量に対して20%
以下の重量の混合割合とし、その平均粒子径を、前記黒
鉛と第一の非黒鉛炭素材料のいずれの粒子径よりも小さ
く、0.1μm以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素材料を負極活
物質として用いた非水電解液二次電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、非水電解液二次電池には、負極活
物質として金属リチウムあるいはリチウム合金が用いら
れていた。このような構成の電池では、充電時に、リチ
ウムがデンドライト状に負極に析出、成長して内部短絡
を起こしたり、金属リチウムの化学的活性度が高いため
に安全性が低下するという問題があった。そこで、負極
活物質として金属リチウムではなく、充電、放電に伴
い、リチウムを吸蔵、放出することができる炭素材料が
用いられるようになった。炭素材料として結晶性が高い
黒鉛(またはそれに類するものを含む)や、結晶性の低
い非晶質炭素を用いた非水電解液二次電池が既に商品化
されている。
【0003】黒鉛を負極活物質として用いた負極板は、
黒鉛の真密度が高いこととあいまって、負極板成形工程
のひとつである活物質のプレス充填工程後の負極板密度
が高くなる。また、リチウムの吸蔵、放出電位、すなわ
ち充電、放電電位の経時変化が平坦で、しかもリチウム
の酸化還元電位に極めて近い。さらに、初回充放電のク
ーロン効率が高い。従って、黒鉛を負極活物質として用
いた電池はエネルギ密度が高いという長所がある。一
方、結晶性の低い非晶質炭素を負極活物質として用いた
負極板は、非晶質炭素の真密度が低いこととあいまっ
て、負極板成形工程のひとつである活物質のプレス充填
工程後の負極板密度があまり高くならない。また、リチ
ウムの吸蔵、放出電位、すなわち充電、放電電位の経時
変化が黒鉛のように平坦ではなく傾斜を持っている。リ
チウムの吸蔵量が少ない状態での負極電位は、リチウム
の酸化還元電位よりもずっと高く、リチウムの吸蔵量が
増えるに従いリチウムの酸化還元電位に近づく。さら
に、初回充放電のクーロン効率が黒鉛を負極活物質とし
て用いた場合のようには高くない。従って、非晶質炭素
を負極活物質として用いた電池はエネルギ密度が低いと
いう短所がある。このような炭素材料の種類による特性
の違いから、負極活物質には黒鉛が用いられるようにな
ってきている。
【0004】しかし、黒鉛を負極活物質として用いた非
水電解液二次電池は、上記のような長所がある反面、以
下のような短所もある。すなわち、リチウムの吸蔵、放
出に伴う黒鉛の体積膨張、収縮が非晶質炭素よりも大き
いために負極構造が崩壊しやすい。黒鉛が高密度充填さ
れた負極板構造では、非水電解液が保持されるべき空間
が少なく、充放電反応時のリチウムの拡散が阻まれ過電
圧が増大し、負極電位がリチウムの酸化還元電位よりも
卑となり、黒鉛や負極集電体表面で充放電可逆性に乏し
いリチウムが析出することが原因で、充放電の繰り返し
に伴う容量低下が大きい。
【0005】そこで、負極活物質として黒鉛と非黒鉛炭
素材料の混合体を用いる提案がなされている(特開平7
−192724公報)。この技術は、炭素材料を高密度
充填した負極板構造を目指すと共に、充放電に際してリ
チウムイオンの拡散速度を速くすることを目指してい
る。さらに、充電終止時の電位(負極単体の電位)が卑
な負極が得られるとしており、エネルギ密度、サイクル
特性、信頼性に優れた非水電解液二次電池を目指してい
る。
【0006】しかし、上記公開公報が開示する技術は、
黒鉛と非黒鉛炭素材料の混合割合と黒鉛と非黒鉛炭素材
料の粒子径比について、混合割合と粒子径比の最適な組
合せを具体的に示していない。本発明者が確認したとこ
ろでは、黒鉛と非黒鉛炭素材料を単に混合して負極に用
いただけでは、充放電サイクル特性が不十分であった。
充放電サイクルの繰り返しに伴う容量低下の状況を調査
した結果、次のことが明らかとなった。 (1)放電はできるが充電ができないという充電量不
足、すなわち、放電電気量をすべて充電できないという
状況になっている。 (2)しかし、充電した電気量は次の放電で放電できる
という状態で充放電サイクルが繰り返されており、しか
も、電池の内部抵抗、特に負極の抵抗増加を伴ってい
る。このような現象は、次のメカニズムで起こると推測
される。すなわち、黒鉛と非黒鉛炭素材料の混合割合と
黒鉛と非黒鉛炭素材料の粒子径比について、混合割合と
粒子径比の最適な組合せを採用しない限り、黒鉛や非黒
鉛炭素材料粉末の粒子同士のつながりによって形成され
る電子伝導のネットワークがあまり発達しない。特に、
黒鉛が収縮している放電後においては、上記粒子同士の
つながりが切れた箇所が現れ、電子伝導のネットワーク
が部分的に切断される。電子伝導のネットワークが切断
された粒子は、電気的に孤立し、もはや次の充電で反応
に関与しない。その結果、負極の充電利用率が低下し充
電量不足の状態になる。充放電サイクルでこのような状
態がが繰り返されると、負極抵抗の増大と、充電量不足
による容量低下を引き起こす。
【0007】一方、炭素質材料からなる粉末にそれより
粒子径の小さい導電性粉末を混合した負極を用いること
により、サイクル特性の改善を目指した非水溶媒系二次
電池が提案されている(特開平8−306354公
報)。具体的には、前記公開公報に開示された技術は、
炭素質材料からなる粉末として平均粒径6μmの非晶質
炭素粉末と粒子径の小さい導電性粉末として平均粒径
0.04μmのアセチレンブラックの組合せを示してい
る。この技術においては、炭素質材料からなる粉末粒子
間の空隙を埋める導電剤としての役割を、粒子径の小さ
い導電性粉末に期待している。しかし、粒子径の小さい
導電性粉末を単に炭素質材料粉末に混合するというだけ
では、粒子径の小さい導電性粉末が炭素質材料粉末の粒
子間の空隙(この空隙は電解液が入り込む空隙でもあ
る)を埋め過ぎてしまい、電解液中のリチウムイオンの
拡散を阻害することになる。その結果、拡散過電圧の増
大を伴って容量低下を引き起こすという不都合が生じ
る。このような不都合を避けるために、粒子径の小さい
導電性粉末の混合割合を減らすと、導電剤としての作用
を十分に発揮できないことになる。特に、炭素質材料と
して黒鉛を用いた場合には、粒子径の小さい導電性粉末
が充電・放電時のリチウムの吸蔵・放出に伴う黒鉛の層
間の膨張・収縮に十分追随できない。黒鉛の層間が収縮
している放電後においては、黒鉛粒子や粒子径の小さい
導電性粉末の粒子の間のつながりが切れた箇所が現れ、
電子伝導のネットワークが部分的に切断される。電子伝
導のネットワークが切断された粒子は、電気的に孤立
し、もはや次の充電で反応に関与しない。その結果、負
極の充電利用率が低下し充電量不足の状態になる。充放
電サイクルでこのような状態が繰り返されると、負極抵
抗の増大と、充電量不足による容量低下を引き起こす。
特開平8−306354号公報に開示された技術の範囲
では、充放電サイクル特性改善が十分達されているとは
いえない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、電子伝導のネットワークが切断されるとい
う負極構造の崩壊と充放電の繰り返しに伴う容量低下を
抑えて、高容量で充放電サイクル特性に優れた非水電解
液二次電池とすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る非
水電解液二次電池は、リチウムを含む遷移金属複合酸化
物を正極活物質とする正極と、非水電解液と、炭素材料
を負極活物質とする負極を具備した構成において、前記
炭素材料を黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料と第二の非黒鉛
炭素材料の混合体とする。前記第一の非黒鉛炭素材料
は、前記黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料の合計重量のうち
の4〜40%を占めるようにし、その平均粒子径は黒鉛
の平均粒子径の0.3〜3倍とする。かつ、前記第二の
非黒鉛炭素材料は、前記黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料の
合計重量に対して20%以下の重量の混合割合とし、そ
の平均粒子径を、前記黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料のい
ずれの粒子径よりも小さく、0.1μm以下にする。第
二の非黒鉛炭素材料の混合割合は、上記黒鉛と第一の非
黒鉛炭素材料の合計重量に対して0.5%以上の重量と
するのが好ましい。これらの特徴により非水電解液二次
電池の上記課題を達成できる。
【0010】負極に用いる炭素材料を黒鉛と非黒鉛炭素
材料の混合体とするのは、非黒鉛炭素材料(特に非晶質
炭素)を用いた場合の負極板密度があまり高くならない
という短所を逆に有効利用して、負極板の密度をあまり
高くせずに、電解液が保持される空隙を確保する作用を
発揮させるためである。また、リチウムの吸蔵・放出に
よる体積膨張・収縮が黒鉛よりも小さい第一の非黒鉛炭
素材料を混合することで、負極板全体としての体積膨張
・収縮を低減し、負極構造の崩壊をくい止める作用を発
揮させるためである。
【0011】上記作用を発揮させるためには、黒鉛と第
一の非黒鉛炭素材料の混合体に占める第一の非黒鉛炭素
材料の割合が4重量%以上40重量%以下でなければな
らない。4重量%未満であれば、負極板密度は黒鉛を活
物質として用いた負極板と同等に高くなる。一方、40
重量%を越えると、非黒鉛炭素材料は初回充放電のクー
ロン効率が低いという面が顕在化し、十分な電池容量が
得られないという不都合が生じるため好ましくない。さ
らに、第一の非黒鉛炭素材料の平均粒子径が黒鉛の平均
粒子径の0.3倍未満であると、第一の非黒鉛炭素材料
が黒鉛粒子間に詰め込まれて負極板密度が高くなり、電
解液が保持される空間を確保することができなくなる。
一方、3倍を越えると逆に負極板密度が低下しすぎ、負
極活物質の充填量が低下するために電池容量が低下す
る。
【0012】尚、黒鉛に非黒鉛炭素材料を混合せずに、
負極板成形工程でプレス条件を工夫することにより負極
板密度が高くならないようにすることもできるが、この
ようにして作製した負極板では、黒鉛粒子同士のつなが
りによって形成される電子伝導のネットワークがあまり
発達していないために、特に黒鉛が収縮している放電後
においては、黒鉛粒子同士のつながりが切れた箇所が現
れ、電子伝導のネットワークが部分的に切断される。電
子伝導のネットワークが切断された黒鉛はもはや次の充
電で反応に関与せず、負極板の充電利用率が低下する。
充放電サイクルによりこのような現象が繰り返される
と、負極抵抗の増大と、充電量不足による容量低下をひ
き起こすこととなり所望の効果は得られない。
【0013】さらに、平均粒子径が黒鉛と第一の非黒鉛
炭素材料のいずれの粒子径よりも小さく0.1μm以下
である第二の非黒鉛炭素材料をも混合するのは、その導
電性と非常に細かい粒子特性を生かし、第二の非黒鉛炭
素材料を黒鉛等の粒子間に適当に回り込ませるためであ
る。第二の非黒鉛炭素材料は、第一の非黒鉛炭素材料と
共に充放電に伴う黒鉛の膨張・収縮に追随する。すなわ
ち、第二の非黒鉛炭素材料の混合によって、黒鉛の膨張
・収縮の緩衝材的作用を付与し、いかなる状態において
も黒鉛や第一の非黒鉛炭素材料の粒子間に電解液が入り
込む隙間を確保しつつ、電子伝導のネットワークを保持
させることができる。第二の非黒鉛炭素材料の混合割合
を黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料の合計重量に対して20
%以下の重量としたのは、20%を越えると、第二の非
黒鉛炭素材料の非常に細かい粒子特性のために結着性が
急激に低下し、電極に成形できなかったり、集電体に塗
着できなかったり、また、仮に塗着できたとしても、す
ぐに集電体から活物質が剥離してしまうといった物理的
不都合を生じるからである。配合するバインダ(結着
剤)の増量でこのような不都合を回避することはできる
が、バインダには一般に絶縁性の有機物が用いられるた
め、電極の電気抵抗が増大するし、バインダ配合量が増
えた分、活物質比率が減ることになる。バインダ配合量
の増加は、電池容量、エネルギ密度の低下等、デメリッ
トの方が多いので実用的とはいえない。第二の非黒鉛炭
素材料の混合割合を黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料の合計
重量に対して0.5%以上の重量にすると、黒鉛や第一
の非黒鉛炭素材料の粒子間に電子伝導のネットワークを
構築する作用、黒鉛の膨張・収縮の緩衝材的作用、電解
液保持材的作用を十二分に発揮させることができる。
【0014】本発明に係る非水電解液二次電池は上記の
ように絶大なる効果が得られるにもかかわらず、負極製
造工程は、従来の非水電解液二次電池の負極製造工程を
大幅に変更することがなく、簡単で安全であることか
ら、工業的利用価値は極めて大きいといえる。
【0015】
【発明の実施の形態】正極活物質となるリチウムを含む
遷移金属複合酸化物としてLiCoO2を用い、LiCoO2粉末と
黒鉛粉末(導電剤)とポリフッ化ビニリデン(PVDF,バ
インダ)の混合物にN−メチル−2−ピロリドン(分散
媒)を加え、混練混合してスラリを調製する。このスラ
リを正極集電体となるアルミニウム箔に塗着、乾燥、プ
レスの工程後、裁断し帯状の正極板とする。負極活物質
となる炭素材料として黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料であ
る非晶質炭素と第二の非黒鉛炭素材料であるカーボンブ
ラックを用い、黒鉛と非晶質炭素とカーボンブラックと
PVDFの混合物にN−メチル−2−ピロリドンを加え、混
練混合してスラリを調製する。このスラリを負極集電体
となる銅箔に塗着、乾燥、プレス、裁断し帯状の負極板
とする。カーボンブラックは、一般に吸油量の大きい炭
素材として知られており、負極の電解液保持材としての
働きもあるので、リチウムイオンの拡散性の向上に有利
である。カーボンブラックは、アセチレンブラックやケ
ッチェンブラック等である。
【0016】得られた帯状の正極板と負極板を、帯状の
セパレータを介して重ね、捲回する。できあがった捲回
電極体は円筒状の電池缶に入れ、電解液注入後、上蓋を
取付け、封口して本発明に係る電池が得られる。電解液
は、炭酸エチレンと炭酸ジメチルと炭酸ジエチルの混合
溶媒にLiPF6を1mol/l溶解したものであり、前記
各溶媒の混合比は体積にして30:50:20である。
組立てた電池は充電、放電を繰り返し、所期のサイクル
容量低下のないことを確認する。
【0017】
【実施例】
比較例a、実施例a〜e、比較例b 図1は、本発明を実施した円筒形リチウム二次電池の断
面図である。1は正極集電体で、厚さ20μmのアルミ
ニウム箔である。平面サイズは50mm×450mmであ
る。2は正極集電体1に保持させた正極活物質層で、リ
チウムイオンを電極反応種とし充電・放電に伴いリチウ
ムイオンを放出・吸蔵する正極活物質LiCoO2と黒鉛(導
電助剤)とPVDF(バインダ)と電解液とから構成され
る。正極活物質層2の詳細な作製方法を記す。LiCoO
2(平均粒径約1〜2μm)と黒鉛(平均粒径約0.5μ
m)とPVDFを重量比で80:10:10に十分混合し、
そこへN−メチル−2−ピロリドンを適量加え、十分に
混練混合しスラリにする。このスラリをロールtoロール
の転写により正極集電体1の両面に同じ厚さで塗着、乾
燥した後、プレスにより所定の極板厚さになるまで圧縮
し、正極活物質層2を得る(但し、この段階では電解液
は入っていない)。正極活物質層2の厚さは正極集電体
1の両面共各々74〜84μmである。
【0018】3は負極集電体で、厚さ10μmの銅箔で
ある。平面サイズは50mm×490mmである。4は負極
集電体3に保持させた負極活物質層で、リチウムイオン
を電極反応種とし充電・放電に伴いリチウムイオンを吸
蔵・放出する負極活物(黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料で
ある非晶質炭素と第二の非黒鉛炭素材料であるアセチレ
ンブラックの混合体)とPVDF(バインダ)と電解液とか
ら構成される。負極活物質層4の詳細な作製方法を記
す。平均粒径15μmの黒鉛と平均粒径23μmの非晶
質炭素(平均粒径は黒鉛の1.5倍)と平均粒径40nm
のアセチレンブラック(電気化学工業製「デンカブラッ
ク」粉状品)を、表1に示すように混合する。すなわ
ち、黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料である非晶質炭素(表
中では「第一」と表示)は、重量比で98:2〜50:
50の範囲で混合する。第二の非黒鉛炭素材料であるア
セチレンブラック(表中では「第二」と表示)は、黒鉛
と非晶質炭素の合計重量に対し5%混合する。さらに、
前記混合体とPVDFを重量比で90:10となるように混
合し、そこへN−メチル−2−ピロリドンを適量加え、
十分に混練混合しスラリにする。このスラリをロールto
ロールの転写により負極集電体3の両面に同じ厚さで塗
着、乾燥した後、プレスにより所定の極板厚さになるま
で圧縮し、負極活物質層4を得る(但し、この段階では
電解液は入っていない)。負極活物質層4の厚さは負極
集電体3の両面共各々76〜86μmである。このとき
の負極活物質層の密度は、表1に示すように、約1.3
〜1.45g/cm3である。
【0019】5は帯状のセパレータで、厚さ25μmの
微多孔性のポリエチレンフィルムである。帯状の正極板
と負極板を、セパレータ5を介し重ね、捲回する。でき
あがった捲回電極体を円筒状の電池缶6に挿入する。そ
して、負極集電体に予め溶接しておいたタブ端子を電池
缶6の底部に溶接する。
【0020】正極活物質層と負極活物質層の厚さの和は
320μmとした。320μmを越えると、捲回電極体
の直径が電池缶6の内径よりも大きくなって、捲回電極
体を電池缶6に挿入できない。320μm未満であれ
ば、逆に捲回電極体の直径が電池缶6の内径よりも小さ
くなって、電池としての容量が十分得られないからであ
る。また、正極活物質の初回充電容量を145mAh/
g、負極活物質の初回充電容量を黒鉛、非晶質炭素共に
360mAh/gとして、初回充電容量が同じになるよう
に正極、負極活物質量を決定した。このバランスが崩
れ、例えば正極活物質量よりも負極活物質量が多けれ
ば、負極での不可逆容量が大きくなって、容量が低くな
るし、逆に負極活物質量よりも正極活物質量が多けれ
ば、負極活物質のリチウム吸蔵能力以上のリチウムが正
極活物質から供給されるため、初回の充電で、負極活物
質や負極集電体表面でリチウムが析出するという問題が
生じる。
【0021】7は正極キャップで、8は正極タブ端子で
ある。正極タブ端子8は予め正極集電体1に溶接してお
き、正極キャップ7に溶接する。次に、電解液5mlを電
池缶6内に注入する。電解液は、炭酸エチレンと炭酸ジ
メチルと炭酸ジエチルの混合溶媒にLiPF6を1mol/
l溶解したものであり、前記各溶媒の混合比は体積にし
て30:50:20である。9は絶縁性のガスケットで
ある。正極キャップ7を電池缶上部に配置し、ガスケッ
ト9を介して電池缶上部をかしめ、電池を密閉する。
【0022】ここで、正極キャップ7内には、電池内圧
の上昇に応じて作動する電流遮断機構(圧力スイッチ)
と前記電流遮断機構が作動する圧力よりも高い圧力に応
じて開放作動する弁機構が組み込まれている。このよう
にして、電池を完成した。
【0023】
【表1】
【0024】比較例c、実施例f〜k、比較例d 負極活物質となる黒鉛と非晶質炭素とを重量比で80:
20、アセチレンブラックを黒鉛と非晶質炭素の合計重
量に対し5%となるように混合し、上記実施例cと同様
に電極、電池を作製した。各例で黒鉛の平均粒径を15
μmとし、非晶質炭素の平均粒径を各例で3〜60μm
の範囲から選択して、表2に示すように、非晶質炭素
(表中では「第一」と表示)の平均粒径を黒鉛の0.2
〜4倍の範囲で変化させた。このときの負極活物質密度
は、表2に示すように、約1.34〜1.44g/cm3
である。尚、アセチレンブラックは、表中では「第二」
と表示した。
【0025】
【表2】
【0026】実施例m〜r、比較例e 負極活物質となる黒鉛と非晶質炭素とを重量比で80:
20、アセチレンブラックを黒鉛と非晶質炭素の合計重
量に対し0.1〜25%の範囲から選択して混合し、上
記実施例cと同様に電極、電池を作製した。負極と正極
の仕様を表3に示す。表中では、非晶質炭素を「第
一」、アセチレンブラックを「第二」と表示した。
【0027】
【表3】
【0028】従来例1〜4 従来例1として、負極活物質に黒鉛を用い、非晶質炭素
とアセチレンブラックは混合しない負極板とし、他は上
記実施例と同様に電池を作製した。従来例1の負極活物
質層の密度は1.5g/cm3である。また、従来例2と
して負極活物質層の密度を1.4g/cm3とした以外は
前記従来例1と同様に電池を作製した。従来例3,4と
して、負極活物質に黒鉛とアセチレンブラックを用い、
非晶質炭素は混合しない負極板とし、他は上記実施例と
同様に電池を作製した。従来例3の負極活物質層の密度
は1.46g/cm3である。また、従来例4の負極活物
質層の密度は1.44g/cm3である。各従来例の負極
と正極の仕様を表4に示す。
【0029】
【表4】
【0030】実施例a〜r、比較例a〜eにおいて負極
活物質層の密度は、プレスによって可能な最大値であ
る。各例で負極活物質層の密度が異なるのは、炭素材混
合体中の非晶質炭素の混合割合の違い、アセチレンブラ
ックの混合割合の違い、黒鉛と非晶質炭素の粒径比の違
いによって、プレスで可能な最大値が異なるためであ
る。これ以上プレスすると負極活物質層の密度は大きく
なることなく、負極板が負極集電体と共に圧延されるだ
けで、負極板の幅、長さ共に大きくなるといった寸法変
化が生じてしまう。実施例a〜r、比較例a〜eにおい
て負極活物質層の厚さ、正極活物質層の厚さが異なるの
は、正極活物質の初回充電容量を145mAh/g、負極
活物質の初回充電容量を黒鉛、非晶質炭素共に360m
Ah/gとして、初回充電容量が同じになるように正極、
負極活物質量を決定したからである。実施例a〜r、比
較例a〜eにおいて正極活物質層の密度3.5g/cm3
は、プレスによって可能な最大値である。これ以上プレ
スすると正極活物質層の密度は大きくなることなく、正
極板が正極集電体と共に圧延されるだけで、正極板の
幅、長さ共に大きくなるといった寸法変化が生じてしま
う。比較例eでは、負極を形成することができなかっ
た。これは、アセチレンブラックの非常に微細な粒子特
性(平均粒径0.1μm以下)のために、アセチレンブ
ラックの混合割合が多くなると負極活物質層の粘着性が
急激に低下したことに起因している。
【0031】上記各例の電池を充放電し、容量確認と充
放電サイクルの進行に伴う容量保持率を調べた。充放電
条件は以下の通りである。 充電:4.15V定電圧,制限電流1A,3時間,25
℃ 放電:1A定電流,終止電圧2.5V,25℃ 図2に、比較例a、実施例a〜e、比較例bの電池およ
び従来例1、従来例2の電池について、黒鉛と非晶質炭
素(第一の非黒鉛炭素材料)の合計重量に対する非晶質
炭素の混合量と初回放電容量の関係を示す。比較例a、
実施例a〜e、比較例bの電池では、非晶質炭素混合量
が増えるに従って初回放電容量が直線的に低下してい
る。これは、非晶質炭素の混合量が増えると負極活物質
層の密度が低下することに起因している。非晶質炭素混
合量が40重量%を越えると、この直線からずれ、初回
放電容量の低下が大きくなる。これは、非晶質炭素混合
量が40重量%を越えると、負極活物質層の密度が大き
く低下することに起因している。非晶質炭素を混合しな
い従来例1の電池では初回の放電容量は1427mAhと
大きな値を示したのに対し、従来例2の電池では138
0mAhと低くなった。これは、従来例1の電池では負極
活物質層の上限密度が1.5g/cm3であったために負
極活物質の充填量が多く、一方、従来例2の電池では負
極活物質層の密度を意図的に1.4g/cm3としたので
負極活物質の充填量が少ないためである。
【0032】図3に、比較例a、実施例a〜e、比較例
bの電池および従来例1、従来例2の電池について、充
放電サイクルを繰り返した時の放電容量の推移を示す。
比較例aおよび従来例1、従来例2の電池では充放電サ
イクルの繰り返しに伴う放電容量低下が大きいのに対し
て、実施例a〜e、比較例bの電池では良好なサイクル
特性を示している。比較例aおよび従来例1の電池にお
いて放電容量低下が大きいのは、電池の負極活物質層の
密度が高いために、高密度充填された負極板構造では非
水電解液が保持されるべき空間が少なく、充放電反応時
のリチウムの拡散が阻まれ、過電圧が増大、負極電位が
リチウムの酸化還元電位よりも卑となり、黒鉛や負極集
電体表面で充放電可逆性に乏しいリチウムが析出するこ
とが原因と考えられる。従来例2の電池において負極活
物質層の密度を1.4g/cm3と意図的に低く抑えてあ
るにもかかわらず放電容量低下が大きいのは、次のよう
な現象が起こっているからと考えられる。すなわち、意
図的に負極活物質層の密度を低く抑えたことによって、
黒鉛粒子同士のつながりによって形成される電子伝導の
ネットワークがあまり発達していないために、特に黒鉛
が収縮している放電後においては、黒鉛粒子同士のつな
がりが切れた箇所が現れ、電子伝導のネットワークが部
分的に切断される。電子伝導のネットワークが切断され
た黒鉛はもはや次の充電で反応に関与せず、負極の充電
利用率が低下し、充放電サイクルによりこのような現象
が繰り返されると、負極抵抗の増大を伴って容量低下を
ひき起こす。
【0033】以上の実施例、比較例、従来例の結果か
ら、負極板の黒鉛と非晶質炭素(第一の非黒鉛炭素材
料)の合計重量に対する非晶質炭素の混合割合は、4重
量%以上40重量%以下でなければならないことが理解
できる。4重量%未満であれば、第一の非黒鉛炭素材料
(特に非晶質炭素)を用いた場合に負極板密度があまり
高くならないという短所を逆に有効利用することができ
なくなり、負極板密度は黒鉛だけを活物質として用いた
場合と同等に高くなる。すなわち、電解液が保持される
空隙を確保しにくくなる。第一の非黒鉛炭素材料が40
重量%を越えると、初回充放電のクーロン効率が低いこ
とと負極抵抗の増大が原因で、十分な電池容量が得られ
ないという不都合が生じるため好ましくないことが明ら
かとなった。
【0034】図4に、比較例c、実施例f〜k、比較例
dの電池について、黒鉛の平均粒子径に対する非晶質炭
素(第一の非黒鉛炭素材料)の平均粒子径の比(粒径
比)と初回放電容量の関係を示す。粒径比が大きくなる
につれて緩やかな下に凸の形状を示しながら初回放電容
量が低下していく。ところが、粒径比が3を越えると初
回放電容量の低下が大きくなる。これは、粒径比が3を
越えると、すなわち、黒鉛に対して非晶質炭素の平均粒
径が大きすぎると負極活物質層の密度の低下も大きくな
り、負極活物質の充填量が少なくなったためである。
【0035】図5に、比較例c、実施例f〜k、比較例
dの電池について、充放電サイクルを繰り返した時の放
電容量推移を示す。比較例cの電池では充放電サイクル
を繰り返しに伴う放電容量低下が大きいのに対して、実
施例f〜k、比較例dの電池では良好なサイクル特性を
示している。比較例cの電池において放電容量低下が大
きいのは、負極活物質層の密度が高いために、高密度充
填された負極板構造では非水電解液が保持されるべき空
間が少なく、充放電反応時のリチウムの拡散が阻まれ、
過電圧が増大、負極電位がリチウムの酸化還元電位より
も卑となり、黒鉛や負極集電体表面で充放電可逆性に乏
しいリチウムが析出することが原因と考えられる。
【0036】以上の実施例、比較例の結果から、非黒鉛
炭素材料(第一の非黒鉛炭素材料)の平均粒子径は黒鉛
の平均粒子径の0.3〜3倍であることが好ましいこと
が判る。非黒鉛炭素材料(第一の非黒鉛炭素材料)の平
均粒子径が黒鉛の平均粒子径の0.3倍未満であると、
非黒鉛炭素材(第一の非黒鉛炭素材料)粒子が黒鉛粒子
間に詰め込まれ、負極板密度が高くなり、電解液が保持
される空隙を確保することができず、課題を達成できな
いし、3倍を越えると逆に負極板密度が低下しすぎ、負
極活物質の充填量が低下するために電池容量が低下する
ことが明らかとなった。
【0037】図6に、実施例m〜r、従来例3、従来例
4の電池について、充放電サイクルを繰り返した時の放
電容量推移を示す。従来例3、従来例4の電池では、充
放電サイクルの繰り返しに伴う放電容量の低下が大きい
のに対し、実施例m〜rの電池では、良好な充放電サイ
クル特性を示している。就中、アセチレンブラック(第
二の非黒鉛炭素材料)の混合割合を黒鉛と非晶質炭素
(第一の非黒鉛炭素材料)の合計重量に対して0.5%
以上とした実施例n〜rの電池では、極めて良好な充放
電サイクル特性を示している。導電性と非常に細かい粒
子特性を生かして、黒鉛等の粒子間に適当に回り込ませ
たアセチレンブラック(第二の非黒鉛炭素材料)が、充
放電に伴う黒鉛の膨張・収縮に追随して黒鉛の膨張・収
縮の緩衝材的な作用をし、また、いかなる状態において
も黒鉛や第一の非黒鉛炭素材料の粒子間に電解液が入り
込む間隙を確保しつつ、電子伝導のネットワークを保持
する作用をしている。以上の実施結果から、アセチレン
ブラック(第二の非黒鉛炭素材料)の混合割合は、黒鉛
と第一の非黒鉛炭素材料の合計重量に対して20%以下
であり、好ましくは0.5%以上である。従来例3にお
いて放電容量低下が大きいのは、負極活物質層の炭素材
中に非晶質炭素(第一の非黒鉛炭素材料)が混合されて
おらず、微細なアセチレンブラック(第二の非黒鉛炭素
材料)の少量混合だけでは、充放電による黒鉛の膨張・
収縮に追随できないからである。特に、黒鉛が収縮して
いる放電後においては、黒鉛粒子や、アセチレンブラッ
ク同士のつながりが切れた箇所が現れ、電子伝導のネッ
トワークが部分的に切断される。電子伝導のネットワー
クが切断された粒子は電気的に孤立し、もはや次の充電
で反応に関与せず、負極の充電利用率が低下する。充放
電サイクルによりこのような現象が繰り返されると、負
極抵抗の増大と、充電量不足による容量低下をひき起こ
す。従来例4において放電容量の低下が大きいのは、負
極活物質の炭素材中に非晶質炭素(第一の非黒鉛炭素材
料)が混合されておらず、微細なアセチレンブラック
(第二の非黒鉛炭素材料)だけが相当量混合されてお
り、負極活物質層の密度が高くなっているからである。
そして、このように炭素材が高密度充填された負極板構
造では、非水電解液が保持されるべき空隙が少なく、充
放電反応時のリチウムの拡散が阻まれ、過電圧が増大
し、負極電位がリチウムの酸化還元電位よりも卑とな
り、黒鉛や負極集電体表面で充放電可逆性に乏しいリチ
ウムが析出する。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る実施例で説明したように、
黒鉛を負極活物質として用いる場合には、第一の非黒鉛
炭素材料と第二の非黒鉛炭素材料を負極活物質層に適量
共存させることが有効であるある。第一の非黒鉛炭素材
料の役割は、負極活物質層の密度を高め過ぎず、電解液
が入り込める間隙を確保することである。また、第二の
非黒鉛炭素材料の役割は、黒鉛の膨張・収縮の緩衝作用
と、いかなる充電状態、放電状態においても負極活物質
層の電子伝導のネットワークを維持すること、電解液を
保持することである。これらの作用により、本発明に係
る非水電解液二次電池は、高容量でかつ充放電サイクル
特性にこの上なく優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の非水電解液二次電池の断
面図である。
【図2】比較例a、実施例a〜e、比較例bの電池およ
び従来例1、従来例2の電池について、非晶質炭素(第
一の非黒鉛炭素材料)混合量と初回放電容量の関係を示
す図である。
【図3】比較例a、実施例a〜e、比較例bの電池およ
び従来例1、従来例2の電池について、充放電サイクル
を繰り返した時の放電容量推移を示す図である。
【図4】比較例c、実施例f〜k、比較例dの電池につ
いて、黒鉛の平均粒子径に対する非晶質炭素の平均粒子
径の比(粒径比)と初回放電容量の関係を示す図であ
る。
【図5】比較例c、実施例f〜k、比較例dの電池につ
いて、充放電サイクルを繰り返した時の放電容量推移を
示す図である。
【図6】実施例m〜r、比較例e、従来例3、従来例4
の電池について、充放電サイクルを繰り返した時の放電
容量推移を示す図である。
【符号の説明】
1は正極集電体 2は正極活物質層 3は負極集電体 4は負極活物質層 5はセパレータ 6は電池缶 7は正極キャップ 8は正極タブ端子 9はガスケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムを含む遷移金属複合酸化物を正極
    活物質とする正極と、非水電解液と、炭素材料を負極活
    物質とする負極を具備してなる非水電解液二次電池にお
    いて、 前記炭素材料が黒鉛と第一の非黒鉛炭素材料と第二の非
    黒鉛炭素材料の混合体であり、 上記第一の非黒鉛炭素材料は、上記黒鉛と第一の非黒鉛
    炭素材料の合計重量のうちの4〜40%を占め、その平
    均粒子径が黒鉛の平均粒子径の0.3〜3倍であり、 上記第二の非黒鉛炭素材料は、上記黒鉛と第一の非黒鉛
    炭素材料の合計重量に対して20%以下の重量の混合割
    合であり、その平均粒子径は、上記黒鉛と第一の非黒鉛
    炭素材料のいずれの粒子径よりも小さく、0.1μm以
    下であることを特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】第二の非黒鉛炭素材料が、黒鉛と第一の非
    黒鉛炭素材料の合計重量に対して0.5%以上の重量の
    混合割合である請求項1記載の非水電解液二次電池。
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