JPH1026824A - 感光性平版印刷版及びその製造方法 - Google Patents

感光性平版印刷版及びその製造方法

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JPH1026824A
JPH1026824A JP20119096A JP20119096A JPH1026824A JP H1026824 A JPH1026824 A JP H1026824A JP 20119096 A JP20119096 A JP 20119096A JP 20119096 A JP20119096 A JP 20119096A JP H1026824 A JPH1026824 A JP H1026824A
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JP
Japan
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acid
photosensitive
printing plate
lithographic printing
layer
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Application number
JP20119096A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kojima
康生 児島
Tomoyuki Matsumura
智之 松村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、ドットゲインの抑制された高
画像品質が得られるネガ型の感光性平版印刷版及びその
製造方法を提供することにある。 【解決手段】親水化処理を施されたシート状の支持体上
に、組成の異なる複数の層を有するネガ型感光性平版印
刷版において、前記複数層の内、少なくとも一層が活性
光線の照射により現像液に不溶化し、親水性の層を形成
する感光層であり、且つ該親水性の感光層の上層の内の
いずれかの層が活性光線の照射により現像液に不溶化
し、疎水性の層を形成する感光層であることを特徴とす
る感光性平版印刷版である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネガ型の感光性平版
印刷版及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネガ型の感光性平版印刷版は、親
水性表面を有する支持体上に、活性光線を照射すること
により現像液に対して不溶化する感光層を塗設して得ら
れるものであり、これに陰画フィルムを密着させて露光
し、現像液で未露光部を除去すると、未露光部の支持体
表面が露出し、露光部は親油性の陽画像を形成する。そ
の際、画像部を現像液に対して充分に不溶化し、さらに
印刷に供するに充分な機械的強度を与えるために、露光
量を一定以上与える必要がある。
【0003】しかし、露光の際に、感光層内の光散乱
と、感光層/支持体界面での拡散反射により、実際に得
られる版上の画像面積は陰画フィルムを通して露光され
る面積より大きくなる、所謂ドットゲインと呼ばれる現
象が生じてしまうという問題点を有している。特に網点
画像原稿や、級数の小さな文字原稿を用いた際にこのド
ットゲインによる画像品質の低下が問題になる。従来か
ら、この版上でのドットゲインを抑制するため、種々の
工夫がなされているが、未だ満足できるものは得られて
いないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、ドットゲインの抑制された高画像品質が得られるネ
ガ型の感光性平版印刷版及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 1.親水化処理を施されたシート状の支持体上に、組成
の異なる複数の層を有するネガ型感光性平版印刷版にお
いて、前記複数層の内、少なくとも一層が活性光線の照
射により現像液に不溶化し、親水性の層を形成する感光
層であり、且つ該親水性の感光層の上層の内のいずれか
の層が活性光線の照射により現像液に不溶化し、疎水性
の層を形成する感光層であることを特徴とする感光性平
版印刷版、
【0006】2.前記親水性の感光層が、(A)光重合
開始剤組成物、(B)重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物、(C)フィルム形成可能な高分子化合
物、を構成成分として含有することを特徴とする前記1
記載の感光性平版印刷版、
【0007】3.前記(C)フィルム形成可能な高分子
化合物が、水溶性の高分子化合物であることを特徴とす
る前記2記載の感光性平版印刷版、
【0008】4.前記(C)フィルム形成可能な高分子
化合物が、N−ビニル−2−ピロジノンのホモポリマー
及び/又は他の共重合可能なモノマーとの共重合体であ
ることを特徴とする前記3記載の感光性平版印刷版、
【0009】5.前記(B)重合可能なエチレン性不飽
和結合を有する化合物が、分子内にアルコール性水酸基
を有することを特徴とする前記2〜4のいずれかに記載
の感光性平版印刷版、
【0010】6.前記親水性の感光層が、(A)水溶性
又は水分散性の光重合開始剤組成物、(B)水溶性又は
水分散性の重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化
合物、(C)水系で分散可能な高分子エマルジョン、を
構成成分として含有することを特徴とする前記1記載の
感光性平版印刷版、
【0011】7.前記疎水性の感光層が、(a)光重合
開始剤組成物、(b)重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物、(c)フィルム形成可能な高分子化合
物、を構成成分として含有することを特徴とする前記1
〜6のいずれかに記載の感光性平版印刷版、
【0012】8.前記疎水性の感光層が、(a)光重合
開始剤組成物、(b)重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物、(c)有機溶剤系で分散可能な高分子
エマルジョン、を構成成分として含有することを特徴と
する前記1〜6のいずれかに記載の感光性平版印刷版、
【0013】9.前記疎水性の感光層が、ジアゾ化合物
を構成成分として含有することを特徴とする前記1〜8
のいずれかに記載の感光性平版印刷版、
【0014】10.前記疎水性の感光層の上に、酸素を
遮断する層を設けてなることを特徴とする前記1〜9の
いずれかに記載の感光性平版印刷版、
【0015】11.親水化処理を施されたシート状の支
持体上に、活性光線の照射により現像液に不溶化し、親
水性の層を形成する感光層を設け、さらにその上に、活
性光線の照射により現像液に不溶化し、疎水性の層を形
成する感光層を設けることを特徴とするネガ型の感光性
平版印刷版の製造方法、の各々により達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。 [支持体]本発明に使用される支持体としてはアルミニ
ウムが好ましく、アルミニウム支持体には、純アルミニ
ウムおよびアルミニウム合金よりなる支持体が含まれ
る。アルミニウム合金としては種々のものが使用でき、
例えば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜
鉛、鉛、ビスマス、ニッケル等の金属とアルミニウムの
合金が用いられる。
【0017】アルミニウム支持体は、粗面化に先立って
アルミニウム表面の圧延油を除去するために脱脂処理を
施すことが好ましい。脱脂処理としては、トリクレン、
シンナー等の溶剤を用いる脱脂処理、ケシロンとトリエ
タノール等のエマルジョンを用いたエマルジョン脱脂処
理等が用いられる。また、脱脂処理には、苛性ソーダ等
のアルカリの水溶液を用いることもできる。脱脂処理に
苛性ソーダ等のアルカリの水溶液を用いた場合、上記脱
脂処理のみでは除去できない汚れや酸化皮膜も除去する
ことができる。
【0018】感光層との密着性を良好にし、かつ保水性
を改善するために行われる砂目立て処理方法としては、
機械的に表面を粗面化する、いわゆる機械的粗面化法
と、電気化学的に表面を粗面化する、いわゆる電気化学
的粗面化法がある。機械的粗面化法には、例えば、ボー
ル研磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨等の方法
がある。また電気化学的粗面化法には、例えば、塩酸ま
たは硝酸等を含む電解液中で交流あるいは直流によって
支持体を電解処理する方法等がある。この内いずれか1
つ、もしくは2つ以上の方法を併用することにより、支
持体を砂目立てすることができる。
【0019】前述のような砂目立て処理して得られた支
持体の表面には、スマットが生成しているので、このス
マットを除去するために適宜水洗あるいはアルカリエッ
チング等の処理を行うことが一般に好ましい。このよう
な処理としては、例えば特公昭48−28123号公報
に記載されているアルカリエッチング法や特開昭53−
12739号公報に記載されている硫酸デスマット法等
の処理方法が挙げられる。
【0020】支持体には、通常、耐摩耗性、耐薬品性、
保水性を向上させるために、陽極酸化によって酸化被膜
を形成させる。この陽極酸化では一般的に、硫酸および
/またはリン酸等を10〜50%の濃度で含む水溶液を
電解液として電流密度1〜10A/dmで電解する方
法が好ましく用いられるが、他に米国特許第1,41
2,768号明細書に記載されている硫酸中で高電流密
度で電解する方法や米国特許第3,511,661号明
細書に記載されている燐酸を用いて電解する方法等があ
る。
【0021】支持体は、陽極酸化処理の後、ケイ酸アル
カリ、熱水等による処理や、ポリビニルホスホン酸等の
水溶性高分子化合物や弗化ジルコニウム酸カリウム水溶
液への浸漬などによる表面処理を施されることが好まし
い。
【0022】[感光性組成物]本発明は、上記表面処理
された支持体上に、組成の異なる複数の層を有するネガ
型感光性平版印刷版であり、前記複数層の内、少なくと
も一層が活性光線の照射により現像液に不溶化し、親水
性の層を形成する感光層(以下、親水性感光層というこ
ともある。)であり、且つ該親水性感光層の上層の内の
いずれかの層が活性光線の照射により現像液に不溶化
し、疎水性の層を形成する感光層(以下、親油性感光層
ということもある。)である。
【0023】本発明において、親水性感光層及び親油性
感光層の両感光層の感光系には、光重合系及びジアゾ樹
脂系の何れも適用可能である。
【0024】前記親水性感光層は、請求項2に示すよう
に、(A)光重合開始剤組成物、(B)重合可能なエチ
レン性不飽和結合を有する化合物、(C)フィルム形成
可能な高分子化合物、を構成成分として含有する構成を
有し、特に(C)フィルム形成可能な高分子化合物が、
好ましくは水溶性の高分子化合物、より具体的にはN−
ビニル−2−ピロジノンのホモポリマー及び/又は他の
共重合可能なモノマーとの共重合体であることがより好
ましい。また、(B)重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物が、分子内にアルコール性水酸基を有す
ることが好ましい。
【0025】または請求項6に示すように前記親水性感
光層は、(A)水溶性又は水分散性の光重合開始剤組成
物、(B)水溶性又は水分散性の重合可能なエチレン性
不飽和結合を有する化合物、(C)水系で分散可能な高
分子エマルジョン、を構成成分として含有する構成であ
ることである。
【0026】前記疎水性感光層は、請求項7に示すよう
に、(a)光重合開始剤組成物、(b)重合可能なエチ
レン性不飽和結合を有する化合物、(c)フィルム形成
可能な高分子化合物、を構成成分として含有する構成で
あること、または請求項8に示すように、(a)光重合
開始剤組成物、(b)重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物、(c)有機溶剤系で分散可能な高分子
エマルジョン、を構成成分として含有する構成であるこ
とである。
【0027】以下、本発明の感光性平版印刷版に用いら
れる感光性組成物について説明する。
【0028】[ジアゾ化合物]感光性組成物中のジアゾ
化合物は、例えば、芳香族ジアゾニウム塩とホルムアル
デヒドまたはアセトアルデヒドとの縮合物で代表される
ジアゾ樹脂である。特に好ましくは、p−ジアゾフェニ
ルアミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドと
の縮合物の塩、例えばヘキサフルオロホウ燐酸塩、テト
ラフルオロホウ酸塩、過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と
前記縮合物との反応生成物であるジアゾ樹脂無機塩や、
米国特許第3,300,309号明細書中に記載されて
いるような、前記縮合物とスルホン酸類との反応生成物
であるジアゾ樹脂有機塩等が挙げられる。さらにジアゾ
樹脂は、好ましくは結合剤と共に使用される。かかる結
合剤としては種々の高分子化合物を使用することができ
るが、好ましくは特開昭54−98613号公報に記載
されているような芳香族性水酸基を有する単量体、例え
ばN−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、N
−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o
−、m−、またはp−ヒドロキシスチレン、o−、m
−、またはp−ヒドロキシフェニルメタクリレート等と
他の単量体との共重合体、米国特許第4,123,27
6号明細書中に記載されているようなヒドロキシエチル
アクリレート単位またはヒドロキシエチルメタクリレー
ト単位を主な繰り返し単位として含むポリマー、シェラ
ック、ロジン等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米
国特許第3,751,257号明細書中に記載されてい
るような線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール
のフタレート化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒ
ドリンから縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、
セルロースアセテートフタレート等のセルロール誘導体
が包含される。
【0029】さらにジアゾ化合物として好ましくは、ジ
アゾジフェニルアミンと分子内にカルボニル基、スルホ
ニル基から選ばれた少なくとも一つの基を有する芳香族
化合物との共縮合樹脂であることである。共縮合の比率
は、モル比で、ジアゾジフェニルアミン/芳香族化合物
=30/70〜95/5であり、特に好ましくはジアゾ
ジフェニルアミンとp−ヒドロキシ安息香酸との共縮合
物で、モル比が50/50〜80/20である。
【0030】請求項9に示す本発明において、特に好ま
しいジアゾ化合物は、芳香族ジアゾニウム化合物とカル
ボニル化合物との縮合樹脂である。この縮合樹脂におい
ては、下記一般式(1)又は(2)で表される構造を有
するジアゾ樹脂を用いるのが好ましい。
【0031】
【化1】 [式中、Rは水素原子、アルキル基、又はフェニル基を
表し、R、R及びRはそれぞれ水素原子、アルコ
キシ基、又はアルキル基を表し、Xは対アニオンを表
す。Yは−NH−、−O−又は−S−を表す。nは整数
を表す。]
【0032】
【化2】 [式中、Aは縮合可能な芳香族性基を表し、R、R
、R、X、Y、nは前記一般式(1)で用いられ
たものと同義である。]
【0033】上記一般式(1)及び(2)で表されるジ
アゾ樹脂の構造単位とする芳香族ジアゾニウム化合物に
は、例えば、特公昭49−48001号に挙げられるよ
うなジアゾニウム塩を用いることができるが、特にジフ
ェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類が好ましい。ジフ
ェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類は、4−アミノジ
フェニルアミン類から誘導されるが、このような4−ア
ミノジフェニルアミン類としては、4−アミノジフェニ
ルアミン、4−アミノ−3−メトキシジフェニルアミ
ン、4−アミノ−2−メトキシジフェニルアミン、4´
−アミノ−2−メトキシジフェニルアミン、4´−アミ
ノ−4−メトキシジフェニルアミン、4−アミノ−3−
メチルジフェニルアミン、4−アミノ−3−エトキシジ
フェニルアミン、4−アミノ−3−(β−ヒドロキシエ
トキシ)ジフェニルアミン、4−アミノジフェニルアミ
ン−2−スルホン酸、4−アミノジフェニルアミン−2
−カルボン酸、4−アミノジフェニルアミン−2´−カ
ルボン酸等を挙げることができる。これらの内、特に好
ましいものとしては、4−アミノジフェニルアミン、4
−アミノ−3−メトキシジフェニルアミンを挙げること
ができる。
【0034】上記一般式(2)において、Aで表される
芳香族性基を与えるために用いることができる芳香族化
合物の具体例としては、m−クロロ安息香酸、ジフェニ
ル酢酸、フェノキシ酢酸、p−メトキシフェニル酢酸、
p−メトキシ安息香酸、2,4−ジメトキシ安息香酸
2,4−ジメチル安息香酸、p−フェノキシ安息香酸、
4−アニリノ安息香酸、4−(m−メトキシアニリノ)
安息香酸、4−(p−メチルベンゾイル)安息香酸、4
−(p−メチルアニリノ)安息香酸、フェノール、クレ
ゾール、キシレノール、レゾルシン、2−メチルレゾル
シン、メトキシフェノール、エトキシフェノール、カテ
コール、フロログルシン、p−ヒドロキシエチルフェノ
ール、ナフトール、ピロガロール、ヒドロキノン、p−
ヒドロキシベンジルアルコール、4−クロロレゾルシ
ン、ビフェニル−4,4´−ジオール、1,2,4−ベ
ンゼントリオール、ビスフェノールA、2,4−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシベ
ンゾフェノン、p−ヒドロキシアセトフェノン、4,4
´−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4´−ジメ
トキシジフェニルエーテル、4,4´−ジヒドロキシジ
フェニルアミン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルス
ルフィド、クミルフェノール、クロロフェノール、ブロ
モフェノール、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、
2−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒド
ロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、3,
5−ジヒドロキシ安息香酸、4−クロロ−2,6−ジヒ
ドロキシ安息香酸、4−メトキシ−2,6−ジヒドロキ
シ安息香酸、没食子酸、フロログリシンカルボン酸、N
−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、N−
(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、桂皮酸、
桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、p−ヒドロキシ桂皮酸、
スチレン、ヒドロキシスチレン、スチルベン、4−ヒド
ロキシスチルベン、4,4´−ジヒドロキシスチルベ
ン、4−カルボキシスチルベン、4,4´−ジカルボキ
シスチルベン、ジフェノールエーテル、ジフェニルアミ
ン、ジフェニルチオエーテル、4−メトキシジフェニル
エーテル、4−メトキシジフェニルアミン、4−メトキ
シジフェニルチオエーテル等を挙げることができる。
【0035】上記ジアゾ樹脂は、公知の方法、例えば、
フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニア
リング(Photo.Sci.Eng.)第17巻、第
33頁(1973)、米国特許2,063,631号、
同2,679,498号各明細書、特公昭49−480
01号公報に記載の方法に従い、硫酸や燐酸或いは塩酸
中で芳香族ジアゾニウム塩、必要に応じて上記一般式
(2)においてAで表される芳香族性基を与える芳香族
化合物及び活性カルボニル化合物、例えば、パラホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、ア
セトン、或いはアセトフェノン等を重縮合させることに
よって得られる。
【0036】上記ジアゾ樹脂の対アニオンは、該ジアゾ
樹脂と安定に塩を形成するものが好ましい。親油性感光
層に適用するジアゾ樹脂の場合は、該樹脂を有機溶媒に
可溶となるアニオンが好ましい。親油性感光層に適用す
るジアゾ樹脂の場合は、該樹脂を有機溶媒に可溶となす
アニオンが好ましい。このようなアニオンを形成する酸
としては、デカン酸及び安息香酸等の有機カルボン酸、
フェニル燐酸等の有機燐酸、有機スルホン酸を含み、典
型的な例としては、メタンスルホン酸、クロロエタンス
ルホン酸、ドデカンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、アントラ
キノンスルホン酸、ナフチルスルホン酸、アルキル置換
ナフチルスルホン酸等の脂肪族スルホン酸並びに芳香族
スルホン酸、ヘキサフルオロ燐酸、テトラフルオロホウ
酸等のハロゲン化ルイス酸、過塩素酸、過ヨウ素酸等の
過ハロゲン酸等を挙げることができる。但し、これに限
られるものではない。これらの中で、特に好ましいの
は、ヘキサフルオロ燐酸、テトラフルオロホウ酸、メシ
チレンスルホン酸である。また、親水性感光層に適用す
るジアゾ樹脂の場合は、該樹脂を水溶性となすアニオン
が好ましい。このようなアニオンを形成する酸として
は、硫酸、塩酸が代表的である。
【0037】本発明において、用いるジアゾ樹脂の分子
量には特に限定はなく、例えば、上記のジアゾ樹脂は、
各単量体のモル比及び縮合条件を種々変えることによ
り、その分子量は任意の値として得ることができるが、
本発明においては一般に好ましくは分子量が約400〜
10,000のものが有効に利用でき、より好ましくは
約800〜5,000のものが適当である。また、感光
性組成物中に含有されるこれらのジアゾ化合物の量は0
〜30重量%が好ましいが、より好ましくは0.5〜2
0重量%である。
【0038】(フィルム形成可能な高分子化合物)本発
明に係るフィルム形成可能な高分子化合物の内、親油性
感光層に用いられるものとしては、バインダーとして機
能する親油性高分子化合物を含有させることができる。
本発明において用いることができるバインダーとしての
親油性高分子化合物は、任意のものを用いることができ
るが、例えば、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、
ポリビニルクロライド及びそのコポリマー、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シェラッ
ク、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等が
挙げられる。これらの中で好ましく用いられるものに、
下記(1)〜(12)に示すモノマーから選ばれるモノ
マーの共重合体が挙げられる。
【0039】(1)芳香族水酸基を有するモノマー、例
えば、N−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミ
ド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミ
ド、o−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレ
ン、m−ヒドロキシスチレン、o−ヒドロキシフェニル
アクリレート、p−ヒドロキシフェニルアクリレート、
m−ヒドロキシフェニルアクリレート等。
【0040】(2)脂肪族水酸基を有するモノマー、例
えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、N−メチロールアクリルア
ミド、N−メチロールメタクリルアミド、4−ヒドロキ
シブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリ
レート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、5−ヒ
ドロキシペンチルメタクリレート、6−ヒドロキシヘキ
シルアクリレート、6−ヒドロキシヘキシルメタクリレ
ート、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、
N−(2−ヒドロキシエチル)メタクリルアミド、ヒド
ロキシエチルビニルエーテル等。
【0041】(3)アミノスルホニル基を有するモノマ
ー、例えば、m−アミノスルホニルフェニルメタクリレ
ート、p−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、
m−アミノスルホニルフェニルアクリレート、p−アミ
ノスルホニルフェニルアクリレート、N−(p−アミノ
スルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(p−ア
ミノスルホニルフェニル)アクリルアミド等。
【0042】(4)不飽和スルホンアミドを有するモノ
マー、例えば、N−(p−トルエンスルホニル)アクリ
ルアミド、N−(p−トルエンスルホニル)メタクリル
アミド等。
【0043】(5)α,β−不飽和カルボン酸類、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、無水イタコン酸等。
【0044】(6)置換又は無置換のアルキルアクリレ
ート、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ア
ミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、アク
リル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシ
ル、アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシル、アク
リル酸ベンジル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル
酸−2−クロロエチル、N,N−ジメチルアミノエチル
アクリレート、グリシジルアクリレート等。
【0045】(7)置換又は無置換のアルキルメタクリ
レート、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸アミル、メ
タクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリ
ル酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸デシ
ル、メタクリル酸ウンデシル、メタクリル酸ドデシル、
メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル、
メタクリル酸−2−クロロエチル、N,N−ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
等。
【0046】(8)アクリルアミドもしくはメタクリル
アミド類、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルアクリル
アミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−フェ
ニルアクリルアミド、N−ニトロフェニルアクリルアミ
ド、N−エチル−N−フェニルアクリルアミド等。
【0047】(9)フッ化アルキル基を含有するモノマ
ー、例えば、トリフルオロエチルアクリレート、トリフ
ルオロエチルメタクリレート、テトラフルオロプロピル
アクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレー
ト、ヘキサフルオロプロピルメタクリレート、オクタフ
ルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチル
メタクリレート、ヘプタデカフルオロデシルアクリレー
ト、ヘプタデカフルオロデシルメタクリレート、N−ブ
チル−N−(2−アクリロキシエチル)ヘプタデカフル
オロオクチルスルホンアミド等。
【0048】(10)エチルビニルエーテル、2−クロ
ロエチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、フェニ
ルビニルエーテル等のビニルエーテル類。
【0049】(11)ビニルアセテート、ビニルクロロ
アセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビ
ニルエステル類。
【0050】(12)スチレン、メチルスチレン、クロ
ロメチルスチレン等のスチレン類。
【0051】(13)メチルビニルケトン、エチルビニ
ルケトン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケト
ン等のビニルケトン類。
【0052】(14)エチレン、プロピレン、イソブチ
レン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類。
【0053】(15)N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルカルバゾール、4−ビニルピリジン等。
【0054】(16)シアノ基含有モノマー、例えば、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、2−ペンテン
ニトリル、2−メチル−3−ブテンニトリル、2−シア
ノエチルアクリレート、o−シアノスチレン、m−シア
ノスチレン、p−シアノスチレン等。
【0055】さらに上記モノマーと共重合し得るモノマ
ーを共重合させてもよい。また、上記モノマーの共重合
によって得られる共重合体を、例えば、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート等によって修飾し
たものも含まれるが、これらに限られるものではない。
【0056】使用するモノマーは上記モノマー群におい
て任意であるが、一般的なアルカリ性水溶液系の現像液
を使用する場合は、前記モノマー群(5)に挙げる、カ
ルボン酸類と他のモノマーとの共重合体であることが好
ましい。その際のカルボン酸と他のモノマーの共重合比
率は、カルボン酸含有モノマーが、全体の1〜30モル
%の範囲であることが好ましい。また、上記共重合体の
分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)によって測定される。重量平均で好ましくは1万
〜20万であるが、これに限定されない。
【0057】また、その他の好適に用いられる高分子化
合物としてポリウレタンをアルカリ可溶化した特公昭5
4−19773号、特開昭57−94747号、同60
−182437号、62−58242号、同62−12
3452号、同62−123453号、同63−113
450号、特開平2−146042号に記載の高分子化
合物も有用である。
【0058】本発明の感光性平版印刷版の感光層に用い
られる感光性組成物中に含有される親油性高分子化合物
は、感光性組成物の固型分中に好ましくは30〜95重
量%含有させる。また、必要に応じて、ポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹
脂等の任意の樹脂を添加してもよい。
【0059】親水性感光層においては、水溶性の高分子
化合物、中でもN−ビニル−2−ピロジノンのホモポリ
マー及び/又は他の共重合可能なモノマーとの共重合体
であることが好ましく、例えば、共重合可能なモノマー
としては、前述の(1)〜(12)に示すモノマーが挙
げられる。
【0060】[付加重合性不飽和結合を有する化合物]
本発明の感光性組成物に用いられる付加重合性不飽和結
合を有する化合物(以下、光重合モノマーという。)
は、特に制限はなく、従来公知のものが使用でき、分子
内に付加重合性不飽和結合を1個有する化合物(以下、
単官能モノマーという。)でもよいし、複数有する化合
物(以下、多官能モノマーという。)でもよい。分子内
に含まれる付加重合性不飽和結合は、アクリロイル基ま
たはメタクリロイル基のものが好ましい。
【0061】単官能モノマーの例としては、鎖状又は環
状のアルキル(メタ)アクリレート、芳香族アルコール
の(メタ)アクリレート、多価アルコールのモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレンオキサイド(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレンオキサイド(メタ)アクリ
レート、フッ化アルキル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ基含有アルキル
(メタ)アクリレート、アルコキシ基含有アルキル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0062】多官能モノマーとしては、多価アルコール
又は高フェノールに付加重合性不飽和結合を導入した化
合物が好ましく用いられる。多価アルコール又は多価フ
ェノールに付加重合性不飽和結合を導入する方法とし
て、多価アルコール又は多価フェノールに、アクリロイ
ル基又はメタクリロイル基をエステル結合により導入す
る方法が第一に挙げられる。この方法に用いることので
きる多価アルコールとしては、例えば、鎖状又は環状の
アルカンジオール、ポリエチレンオキサイド、ポリプロ
ピレンオキサイド、エチレンオキサイドで変性したアル
カンジオール、プロピレンオキサイドで変性したアルカ
ンジオール、エチレンオキサイドで変性した多価フェノ
ール類、プロピレンオキサイドで変性した多価フェノー
ル類、エチレンオキサイドで変性したビスフェノール
類、プロピレンオキサイドで変性したビスフェノール
類、ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサイ
ドの縮合体、グリセロール、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ジグ
リセロール、トリグリセロール、トリスヒドロキシエチ
ルイソシアヌレート等が好ましく用いられる。
【0063】また、これらの多価アルコールの水酸基
を、エチレンオキサイド、ポリエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、エピ
クロルヒドリン、カプロラクトン等で変性したポリオー
ルに、2以上のアクリロイル基又はメタクリロイル基を
導入した化合物も好ましく用いることができる。
【0064】その他の例としては、上記の多価アルコー
ル類にアクリロイルオキシエチルイソシアネート、メタ
クリロイルオキシエチルイソシアネート等のイソシアネ
ート基含有(メタ)アクリレートを反応させたり、高イ
ソシアネート化合物に2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレートを反応
して得られるウレタンアクリレート類も挙げることがで
きる。また、燐酸のアクリロイルオキシエチルエステ
ル、メタクリロイルオキシエチルエステルの誘導体も用
いることができる。
【0065】また、上記の例以外にも「UV/EB硬化
ハンドブック−原料編−」加藤清祖編(高分子刊行会)
の11〜65頁、「UV・EB硬化技術の応用と市場」
田畑米穂監修、ラドテック研究会編(シーエムシー)の
7〜55頁に記載された光重合モノマー・オリゴマーも
用いることができる。
【0066】上記光重合モノマーの具体例は、本発明に
用いることのできる光重合モノマーを例示したものであ
って、本発明で用いることができる光重合モノマーは、
上記具体例により限定されるものではない。さらにこれ
らの光重合モノマーは感光性組成物中に複数を併用する
ことも可能である。該光重合モノマーの感光性組成部中
の含有量は、好ましくは5〜80重量%の範囲であり、
より好ましくは10〜50重量%の範囲である。
【0067】上記付加重合性不飽和結合を有する化合物
は、親油性感光層にも、親水性感光層にも適用可能であ
るが、特に親水性感光層においては、水溶性を有する化
合物が望ましい。
【0068】[光重合開始剤]親油性感光層に適用でき
る光重合開始剤としては、この技術分野で通常知られて
いる光重合開始剤、例えばベンゾインメチルエーテル等
のベンゾイン誘導体、ベンゾフェノン等のベンゾフェノ
ン誘導体、チオキサントン誘導体、アントラキノン誘導
体、アクリドン誘導体等、をあげることができるが、請
求項2に記載するように好ましくは、下記一般式(I
I)、一般式(III)、一般式(IV)で表される構
造を有する化合物の内、少なくとも一種を含有するもの
である。
【0069】
【化3】 式中、Arは置換又は非置換のフェニレン基、ナフチレ
ン基又は複素環式芳香基を示し、Rは水素原子、アル
キル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキル
チオ基、ヒドロキシ基、ハロゲン、−COOR、−O
−(CH−COOR
【0070】
【化4】 −R−COOR、−R−CONHR、−NHC
ORを示し(Rは水素原子、アルキル基、置換アル
キル基、アリール基、置換アリール基を示し、Rは水
素原子又はメチル基を示し、Rはアルキレン基を示
し、Rはアルキル基、置換アルキル基、アルコキシ
基、アリール基、置換アリール基を示す。d、eは1〜
10の整数を示す。)、bは0〜2の整数を示し、Xは
ハロゲンを示し、c、dは0〜3の整数を示すが、c+
d≦5の範囲内である。
【0071】
【化5】 式中、R10、R11はアルキル基、ハロゲンを示し、
f、gは0〜4の整数を示す。
【0072】
【化6】 式中、R12、R13は水素原子、ジアルキルアミノ基
を示す。
【0073】上記一般式(II)で表される構造を有す
る化合物の具体例としては、下記のものを挙げることが
できる。
【0074】
【化7】
【0075】
【化8】
【0076】
【化9】
【0077】また、上記一般式(III)で表される構
造を有する化合物の具体例としては、2−クロロチオキ
サントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−
ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオ
キサントン、イソプロピルチオキサントン等を挙げるこ
とができる。
【0078】光重合開始剤は、感光性組成物における含
有量は、好ましくは0.2〜15重量%の範囲であり、
より好ましくは0.5〜10重量%の範囲である。
【0079】また、親水性感光層に適用可能な光重合開
始剤としては、水溶性を有することが望ましく、好まし
い化合物の例としては、日本化薬社製、カヤキュアーQ
TX等の4級アンモニウム塩含有チオキサントン等が挙
げられ、また、これらの化合物と、トリエタノールアミ
ン等の水溶性3級アミンの併用が好ましく用いられる。
【0080】[アルカリ可溶性樹脂]アルカリ可溶性樹
脂としては、ノボラック樹脂、フェノール性水酸基を有
するビニル系重合体、特開昭55−57841号公報に
記載されている多価フェノールとアルデヒド又はケトン
との縮合樹脂等が挙げられる。
【0081】本発明に使用できるノボラック樹脂として
は、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾ
ール・ホルムアルデヒド樹脂、特開昭55−57841
号公報に記載されているようなフェノール・クレゾール
・ホルムアルデヒド共重合体樹脂、特開昭55−127
553号公報に記載されているようなp−置換フェノー
ルとフェノールもしくは、クレゾールとホルムアルデヒ
ドとの共重合体樹脂等が挙げられる。
【0082】前記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×
10〜7.50×10、重量平均分子量Mwが1.
00×10〜3.00×10、より好ましくはMn
が5.00×10〜4.00×10、Mwが3.0
0×10〜2.00×10である。上記ノボラック
樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上組合せて用いて
もよい。上記ノボラック樹脂の感光性組成物中に占める
割合は5〜95重量%が好ましい。本発明に好ましく用
いられるフェノール性水酸基を有するビニル系共重合体
としては、該フェノール性水酸基を有する単位を分子構
造中に有する重合体であり、下記一般式[I]〜[V]
の少なくとも1つの構造単位を含む重合体が好ましい。
【0083】
【化10】
【0084】[式中、RおよびRはそれぞれ水素原
子、アルキル基又はカルボキシル基、好ましくは水素原
子を表わす。Rは水素原子、ハロゲン原子又はアルキ
ル基を表わし、好ましくは水素原子又はメチル基、エチ
ル基等のアルキル基を表わす。Rは水素原子、アルキ
ル基、アリール基又はアラルキル基を表わし、好ましく
は水素原子を表わす。Aは窒素原子又は酸素原子と芳香
族炭素原子とを連結する、置換基を有していてもよいア
ルキレン基を表わし、mは0〜10の整数を表わし、B
は置換基を有していてもよいフェニレン基又は置換基を
有してもよいナフチレン基を表わす。]
【0085】本発明に用いられる重合体としては共重合
体型の構造を有するものが好ましく、前記一般式[I]
〜一般式[V]でそれぞれ示される構造単位と組合せて
用いることができる単量体単位としては、例えばエチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレ
ン等のエチレン系不飽和オフィレン類、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−ク
ロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン、マレイン
酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類、
例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸−2−クロロエチル、アクリル酸フ
ェニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸エチル等のα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル類、例えば
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル
類、例えばアクリルアミド等のアミド類、例えばアクリ
ルアニリド、p−クロロアクリルアニリド、m−ニトロ
アクリルアニリド、m−メトキシアクリルアニリド等の
アニリド類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル類、
例えばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニルエ
ーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、ビニリデン
クロライド、ビニリデンシアナイド、例えば1−メチル
−1−メトキシエチレン、1,1−ジメトキシエチレ
ン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−ジメトキシ
カルボニルエチレン、1−メチル−1−ニトロエチレン
等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニルピロール、N
−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビ
ニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル
系単量体がある。これらのビニル系単量体は、不飽和二
重結合が開裂した構造で高分子化合物中に存在する。
【0086】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し、好ましい。これらの単量体は、本発明に
用いられる重合体中にブロックまたはランダムのいずれ
かの状態で結合していてもよい。
【0087】本発明に用いられるビニル系共重合体は上
記に限定されないし、上記ビニル系共重合体に、これ以
外のビニル系共重合体を併用してもよい。
【0088】本発明に用いられるビニル系重合体の感光
性組成物中に占める割合は30〜95重量%であること
が好ましい。ビニル系重合体は、上記重合体を単独で用
いてもよいし、又2種以上組合せて用いてもよい。又、
他の高分子化合物等と組合せて用いることもできる。
【0089】[露光により酸を生成する化合物]感光性
組成物に用いることができる、露光により酸を生成する
化合物としては、例えば、ハロメチルオキサジアゾール
化合物、ハロメチル−s−トリアジン化合物等が用いら
れる。ハロメチルオキサジアゾール化合物とは、オキサ
ジアゾール類にハロメチル基、好ましくはトリクロロメ
チル基を有する化合物である。
【0090】これらの化合物は公知であり、例えば特公
昭57−6096号公報、同61−51788号公報、
特公平1−28369号公報、特開昭60−13853
9号公報、同60−177340号公報、同60−24
1049号公報等に記載されている。また、ハロメチル
−s−トリアジン化合物とは、s−トリアジン環に1以
上のハロメチル基、好ましくはトリクロロメチル基を有
する化合物である。露光により酸を生成する化合物とし
ては、更に、例えば特開昭50−36209号公報に記
載のo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲ
ニド、特開昭53−36223号公報に記載されている
o−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸クロライド
と電子吸引性置換基を有するフェノール類、またはアニ
リン酸とのエステル化合物またはアミド化合物、特開昭
55−77742号公報、特開昭57−148784号
公報等に記載のハロメチルビニルオキサジアゾール化合
物及びジアゾニウム塩等が挙げられる。
【0091】感光性組成物中における前記露光により酸
を生成する化合物の添加量は、0.01〜30重量%が
好ましく、より好ましくは、0.1〜10重量%であ
り、特に好ましくは、0.2〜3重量%である。これら
の化合物は、単独あるいは2種以上混合して使用でき
る。
【0092】[感脂化剤]本発明の感光性組成物には感
脂化剤を含有してもよい。感脂化剤は、感光層表面の親
油性を高めるものであり、例えば、p−ヒドロキシスチ
レンと脂肪酸のエステル、スチレン−無水マレイン酸共
重合体のアルコールによるハーフエステル化合物、長鎖
アルキル基含有のノボラック樹脂、フッ素系界面活性剤
等が挙げられ、好ましいのは、p−ヒドロキシスチレン
と脂肪酸のエステル、スチレン−無水マレイン酸共重合
体のアルコールによるハーフエステル化合物、長鎖アル
キル基含有のノボラック樹脂であり、中でも長鎖アルキ
ル基含有ノボラック樹脂(アルキル置換フェノール樹
脂)が特に好ましい。添加量はその使用対象、目的によ
って異なるが、一般には全固形分に対して、0.01〜
30重量%である。上記アルキル置換フェノール樹脂
は、アルキル置換フェノールと、アルデヒド類の重縮合
により得られる樹脂である。ここで用いられるアルキル
置換フェノールの、アルキルで置換される位置及び置換
基数は任意であるが、特に好ましくは1つのアルキル基
を4位に有する構造が挙げられる。またアルキル基の構
造は鎖状、分枝状、環状のいずれでも構わず、アルキル
基を構成する炭素数も任意であるが、好ましくは炭素数
1〜20の範囲のアルキル基が挙げられる。またこれら
のアルキル置換フェノールは芳香環に他の置換基を有し
ていても構わない。また、アルキル置換フェノールとア
ルデヒド類を重縮合する際、無置換のフェノールを加え
て共縮合を行うことも好ましく行うことができる。
【0093】[有機酸・無機酸・酸無水物]感光性組成
物には、有機酸・無機酸・酸無水物が含有されてもよ
い。本発明に使用される酸としては、例えば特開昭60
−88942号、特願昭63−293107号に記載の
有機酸と、日本化学会編「化学便覧新版」(丸善出版)
第92〜158頁に記載の無機酸が挙げられる。有機酸
の例としては、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベン
ゼンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼルスルホン酸、m−ベ
ンゼンジスルホン酸等のスルホン酸、p−トルエンスル
フィン酸、ベンジルスルフィン酸、メタンスルフィン酸
等のスルフィン酸、フェニルホスホン酸、メチルホスホ
ン酸、クロルメチルホスホン酸等のホスホン酸、ギ酸、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ペンタン酸、ヘ
キサン酸、ヘプタン酸等の脂肪族モノカルボン酸、シク
ロヘキサンカルボン酸等の脂環式モノカルボン酸、安息
香酸、o−、m−、p−ヒドロキシ安息香酸、o−、m
−、p−メトキシ安息香酸、o−、m−、p−メチル安
息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、フロログリシ
ンカルボン酸、没食子酸、3,5−ジメチル安息香酸等
の芳香族モノカルボン酸が挙げられる。また、マロン
酸、メチルマロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、イタコン酸、リンゴ酸等の飽和
または、不飽和脂肪族ジカルボン酸、テトラヒドロフタ
ル酸、1,1−シクロブタンジカルボン酸、1,1−シ
クロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジ
カルボン酸、1,1−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロ
ヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン
酸等を挙げることができる。
【0094】上記有機酸の内、より好ましいものは、p
−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、
メシチレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、ベンゼルスルホン酸、m−ベンゼンジスルホン
酸等のスルホン酸、またはcis−1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、シリンガ酸等がある。無機酸の例と
しては、硝酸、硫酸、塩酸、ケイ酸、リン酸等が挙げら
れ、さらに好ましくは、硫酸、リン酸である。
【0095】酸無水物を用いる場合の、酸無水物の種類
も任意であり、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息
香酸等、脂肪族・芳香族モノカルボン酸から誘導される
もの、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル
酸、無水フタル酸等、脂肪族・芳香族ジカルボン酸から
誘導されるもの等を挙げることができる。好ましい酸無
水物は、無水グルタル酸、無水フタル酸である。これら
の化合物は、単独あるいは2種以上混合して使用でき
る。これらの酸の含有量は、全感光性組成物の全固形分
に対して、一般的に0.05〜5重量%であって、好ま
しくは、0.1〜3重量%の範囲である。
【0096】[界面活性剤]感光性組成物は界面活性剤
を含んでもよい。界面活性剤としては、両性界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオ
ン界面活性剤、フッ素系界面活性剤等を挙げることがで
きる。
【0097】上記両性界面活性剤としては、ラウリルジ
メチルアミンオキサイド、ラウリルカルボキシメチルヒ
ドロキシエチル、イミダゾリニウムベタイン等がある。
アニオン界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸
エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
ナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキル
リン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリル硫酸エステル
塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキ
シエチレンアルキルリン酸エステル等がある。カチオン
界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第4級アンモ
ニウム塩、アルキルベタイン等がある。ノニオン界面活
性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレン誘導体、オキシエチレン・オキシプロピレン
ブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノール
アミド等がある。
【0098】フッ素系界面活性剤としては、フルオロ脂
肪族基を含むアクリレートまたはメタアクリレートおよ
び(ポリオキシアルキレン)アクリレートまたは(ポリ
オキシアルキレン)メタアクリレートの共重合体等があ
る。これらの化合物は、単独あるいは2種以上混合して
使用することができる。特に好ましくはFC−430
(住友3M(株)製)フッ素系ポリエチレングリコール
#−2000(関東化学(株)製)である。感光性組成
物中に占める割合は、0.01〜10重量%であること
が好ましく、さらに好ましくは0.01〜5重量%で使
用される。
【0099】[色素]感光性組成物には、さらに色素を
用いることができる。該色素は、露光による可視画像
(露光可視画像)と現像後の可視画像を得ることを目的
として使用される。
【0100】該色素としては、フリーラジカルまたは酸
と反応して色調を変化するものが好ましく使用できる。
ここに「色調が変化する」とは、無色から有色の色調へ
の変化、有色から無色あるいは異なる有色の色調への変
化のいずれをも包含する。好ましい色素は酸と塩を形成
して色調を変化するものである。例えば、ビクトリアピ
ュアブルーBOH(保土谷化学社製)、オイルブルー#
603(オリエント化学工業社製)、パテントピュアブ
ルー(住友三国化学社製)、クリスタルバイオレット、
ブリリアントグリーン、エチルバイオレット、メチルバ
イオレット、メチルグリーン、エリスロシンB、ペイシ
ックフクシン、マラカイトグリーン、オイルレッド、m
−クレゾールパープル、、ローダミンB、オーラミン、
4−p−ジエチルアミノフェニルイミナフトキノン、シ
アノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等に
代表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン
系、アゾメチン系またはアントラキノン系の色素が有色
から無色あるいは異なる有色の色調へ変化する変色剤の
例として挙げられる。
【0101】一方、無色から有色に変化する変色剤とし
ては、ロイコ色素及び、例えばトリフェニルアミン、ジ
フェニルアミン、o−クロロアニリン、1,2,3−ト
リフェニルグアニジン、ナフチルアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェ
ニルアミン、1,2−ジアニリノエチレン、p,p′,
p″−トリス−ジメチルアミノトリフェニルメタン、
p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェニルメチルイミ
ン、p,p′,p″−トリアミノ−o−メチルトリフェ
ニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェニ
ル−4−アニリノナフチルメタン、p,p′,p″−ト
リアミノトリフェニルメタンに代表される第1級または
第2級アリールアミン系色素が挙げられる。上記の変色
剤の感光性組成物中に占める割合は、0.01〜10重
量%であることが好ましく、更に好ましくは0.02〜
5重量%で使用される。これらの化合物は、単独あるい
は2種以上混合して使用できる。尚、特に好ましい色素
は、ビクトリアピュアブルーBOH、オイルブルー#6
03である。
【0102】[溶媒]感光性組成物を溶解する際に使用
し得る溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、
n−ペンタノール、ヘキサノール等の脂肪族アルコール
類、アリルアルコール、ベンジルアルコール、アニソー
ル、フェネトール、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ノナン、デカン等の炭化水素類、ジ
アセトンアルコール、3−メトキシ−1−ブタノール、
4−メトキシ−1−ブタノール、3−エトキシ−1−ブ
タノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノー
ル、3−メトキシ−3−エチル−1−1ペンタノール−
4−エトキシ−1−ペンタノール、5−メトキシ−1−
ヘキサノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
プロピルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、メチルペンチルケトン、メチルヘキシルケトン、
エチルブチルケトン、ジブチルケトン、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、γ−
ブチロラクトン、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、4−
ヒドロキシ−2−ブタノン、4−ヒドロキシ−2−ペン
タノン、5−ヒドロキシ−2−ペンタノン、4−ヒドロ
キシ−3−ペンタノン、6−ヒドロキシ−2−ヘキサノ
ン、3−メチル−3−ヒドロキシ−2−ペンタノン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレン
グリコール、エチレングリコールモノアセテート、エチ
レングリコールジアセテート、プロピレングリコールモ
ノアセテート、プロピレングリコールジアセテート、エ
チレングリコールアルキルエーテル類およびそのアセテ
ート(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ、フェニルセロソルブ、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジブチルエーテル、メチルセロ
ソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート)、ジ
エチレングリコールモノアルキルエーテル類およびその
アセテート(ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、モノエチルエーテル、モノi−プロピルエーテル、
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテルアセテート等)、ジエチレングリコールジアル
キルエーテル類(DMDG、DEDG、DBDG、ME
DG)、トリエチレングリコールアルキルエーテル類
(モノメチルエーテル、モノエチルエーテル、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル
等)、プロピレングリコールアルキルエーテル類および
そのアセテート(モノメチルエーテル、モノエチルエー
テル、n−プロピルエーテル、モノブチルエーテル、ジ
メチルエーテル、ジエチルエーテル、モノメチルエーテ
ルアセテート、モノエチルエーテルアセテート等)、ジ
プロピレングリコールアルキルエーテル類(モノメチル
エーテル、モノエチルエーテル、n−プロピルエーテ
ル、モノブチルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチル
エーテル)、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、
ギ酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチ
ル、酪酸メチル、酪酸エチル等のカルボン酸エステル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、炭酸プロピレン
等が挙げられる。これらの溶媒は、単独あるいは2種以
上混合して使用できる。
【0103】[被覆層]感光性平版印刷版は、上記感光
層上に皮膜形成能を有する水不溶性で有機溶媒可溶性の
高分子化合物から成る被覆層を形成することができる。
上記のようにして設けられた感光層の表面には、真空焼
き枠を用いた密着露光の際の真空引きの時間を短縮し、
且つ焼きボケを防ぐため、マット層を設けることが好ま
しい。具体的には、特開昭50−125805号、特公
昭57−6582号、同61−28986号の各公報に
記載されているようなマット層を設ける方法、特公昭6
2−62337号公報に記載されているような固体粉末
を熱融着させる方法等が挙げられる。
【0104】また請求項10に示すように、感光層表面
に、光重合の酸素阻害を防止する目的で、ポリビニルア
ルコール、酸性セルロース類等のような酸素遮断性に優
れたポリマーからなるオーバーコート層を設けることも
できる。この酸素遮断の効果を有するオーバーコート層
は、親油性感光層に光重合感光系を適用した場合に特に
効果的である。塗布方法としては、感光層の塗布と同様
の従来公知の方法が用いられる。
【0105】[マット剤]マット層の目的は密着露光に
おける画像フィルムと感光性平版印刷版との真空密着性
を改良することにより、真空引き時間を短縮し、さらに
密着不良による露光時の微小網点のつぶれを防止するこ
とである。マット層の塗布方法としては、特開昭55−
12974号に記載されているパウダリングされた固体
粉末を熱融着する方法、特開昭58−182636号に
記載されているポリマー含有水をスプレーし乾燥させる
方法等があり、どの方法でもよいが、マット層自体がア
ルカリ現像液に溶解するか、あるいはこれにより除去可
能な物が望ましい。
【0106】[塗布]本発明は、前述したように組成の
異なる複数の層を有する構成である。複数層を塗布する
方法としては、親水性感光層溶液を塗布、乾燥した後、
連続的に親油性感光層溶液を塗布、乾燥する方法や、親
水性感光層溶液が湿潤状態にあるうちにウェット・オン
・ウェット方式で親油性感光層溶液を塗布する方法等が
挙げられる。塗布方法としては、従来公知の方法、例え
ば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン
塗布等が用いられる。この他、同時重層塗布法を採用す
ることも好ましい。感光層膜厚は特に制限しないが、全
膜厚で5〜30mg/mが好ましい。
【0107】[露光]こうして得られた感光性平版印刷
版の使用に際しては、従来から常用されている方法を適
用することができ、例えば線画像、網点画像などを有す
る透明原画を感光面に密着して露光し、次いでこれを適
当な現像液を用いて非画像部の感光性層を除去すること
によりレリーフ像が得られる。露光に好適な光源として
は、水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、
ケミカルランプ、カーボンアーク灯などが使用される。
【0108】[処理]本発明の感光性平版印刷版の現像
処理に用いられる現像液、現像補充液は有機溶剤を含有
するものであってもよいし、実質的に有機溶剤を含有し
ないpH12以上のアルカリ水溶液であってもよい。
【0109】先ず、実質的に有機溶媒(溶剤)を含まな
い現像液について説明する。実質的に有機溶媒を含まな
い現像液とは、有機溶媒の含有率が1重量%以下である
ことを言う。
【0110】アルカリ金属の珪酸塩を含む水系アルカリ
現像液とは、アルカリ金属の珪酸塩、例えば、ケイ酸カ
リウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、メ
タケイ酸カリウムなどを含むものであって、これらアル
カリ金属の珪酸塩を含む水系アルカリ現像液には、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム第三リン酸ナトリウム、
第二リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の他のアルカリ剤を含有させることができる。この時
のアルカリ水溶液の濃度は、感光性組成物及びアルカリ
の種類により異なるが、概して0.1〜10重量%の範
囲が適当である。
【0111】現像液において、〔SiO〕/〔M〕
(式中、〔SiO〕はSiOのモル濃度を示し、
〔M〕はアルカリ金属のモル濃度を示す)が0.5〜
1.2が好ましく、SiO濃度が総重量に対して4〜
7重量%が好ましい。現像補充液にはノニオン界面活性
剤を添加してもよい。ノニオン界面活性剤の添加量は、
0.01〜10重量%の範囲であり、好ましくは0.0
2〜2重量%の範囲である。現像補充液は2液以上で構
成してもよいが、補充装置の供給部、収容タンクなどが
複雑になり、装置が大きくなる等の理由から、現像補充
液は1液構成であることが好ましい。現像液のpH(2
5℃)は、12以上13.5以下が好ましく、現像補充
液のpH(25℃)は、12.5以上14以下が好まし
く、現像補充液のpHが現像液のpHより0.5以上高
いことが好ましい。
【0112】現像補充液には、ケイ酸アルカリ以外のア
ルカリ剤を含有させることができる。そのようなアルカ
リ剤としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナト
リウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、第
三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等のような無機ア
ルカリ剤、モノ、ジ又はトリエタノールアミン及び水酸
化テトラアルキルアンモニウムのような有機アルカリ剤
及び有機ケイ酸アンモニウムなどが挙げられる。上記ア
ルカリ剤の現像液中の含有量は0.05〜20重量%の
範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%の
範囲である。現像補充液は、〔SiO〕/〔M〕(式
中、〔SiO〕はSiOのモル濃度を示し、〔M〕
はアルカリ金属のモル濃度を示す)が0.2〜0.8で
あり、SiO濃度が総重量に対して4〜7重量%であ
る。更に、現像液、現像補充液には、公知の添加物を添
加することができる。
【0113】次に、有機溶媒(溶剤)を含有する現像液
について説明する。本発明に使用される現像液は水を主
溶媒とするアルカリ性溶液であり、アルカリ剤、有機溶
剤を含み、必要に応じてアニオン界面活性剤、無機塩等
を含むものが用いられる。
【0114】アルカリ剤としては、ケイ酸ナトリウム、
ケイ酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、重炭酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウ
ム等の無機アルカリ剤、又はモノ、ジもしくはトリエタ
ノールアミン或いはプロパノールアミンのような有機ア
ルカリ剤が有利に使用される。アルカリ剤の現像液中に
おける含有量は0.05〜4重量%が好ましく、0.1
〜2重量%の範囲がより好ましい。
【0115】有機溶剤としては、n−プロピルアルコー
ル、ベンジルアルコールの如きアルコール類、及びフェ
ニルセロソルブの如きグリコールエーテルが有用であ
る。有機溶剤の現像液中における含有量としては0.5
〜15重量%が好ましく、1〜5重量%の範囲がより好
ましい。
【0116】アニオン界面活性剤としては、例えば、ラ
ウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩、例
えば、ドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルアリル
スルホン酸塩、例えば、ジ(2−エチルヘキシル)スル
ホコハク酸ナトリウム等の二塩基性脂肪酸エステルのス
ルホン酸塩、例えば、n−ブチルナフタレンスルホン酸
ナトリウム等のアルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキル(フェノール)エーテル硫酸塩
等が挙げられるが、これらの中でn−ブチルナフタレン
スルホン酸等のアルキルナフタレンスルホン酸塩が好適
に使用される。アニオン型界面活性剤の現像液中におけ
る含有量は0.1〜5重量%が好適であり、0.5〜
1.5重量%の範囲がより好ましい。
【0117】無機塩としては、リン酸、ケイ酸、炭酸、
亜硫酸等のアルカリ又はアルカリ土類の水溶性塩が用い
られるが、特にアルカリ又はアルカリ土類亜硫酸塩が好
適に用いられる。無機塩の現像液中における好ましい含
有量は0.05〜5重量%の範囲であり、より好ましく
は0.1〜1重量%の範囲である。現像液中には必要に
応じて更に消泡剤、湿潤剤等を含有させておくことも有
用である。
【0118】[不感脂化処理]本発明は、露光、現像し
た感光性平版印刷版を不感脂化処理してもよい。不感脂
化剤としては、親水性有機高分子化合物、界面活性剤、
酸、緩衝剤、有機溶媒を含むことができる。
【0119】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明する。 実施例1 (支持体の作成)厚さ0.3mmのアルミニウム板(材
質1050、調質H16)を5重量%苛性ソーダ水溶液
中で65℃、1分間脱脂処理を行った後、水洗し、0.
5モル塩酸水溶液中で、25℃、電流密度60A/dm
の条件下で30秒間電解エッチング処理を行った。次
いで、5重量%苛性ソーダ水溶液中で60℃、10秒間
のデスマット処理を施した後、20重量%硫酸水溶液中
で20℃、電流密度3A/dmの条件下で1分間陽極
酸化処理を行った。さらに水洗し、続いて80℃の3号
珪酸ソーダ1.5%水溶液で20秒間封孔処理を行い、
水洗し、支持体を作成した。
【0120】上記の通り作成した支持体上に、下記組成
を有する感光液1を乾燥重量が1.0g/mになるよ
うに塗布し、85℃の気流下で2分間乾燥し、その上に
下記組成を有する感光液2を同じく乾燥重量が1.0g
/mになるように塗布し、85℃の気流下で2分間乾
燥して感光性平版印刷版試料を作成した。
【0121】 感光液1(親水性感光層用) ポリビニルピロリドン 5.5g ECH変性グリセロールトリアクリレート(デナコールアクリレートDA−3 14、長瀬産業社製) 3.0g 4級アンモニウム塩含有チオキサントン(カヤキュアーQTX、日本化薬社製 ) 0.5g トリエタノールアミン 0.5g ジアゾジフェニルアミン硫酸塩とホルムアルデヒドの縮合樹脂 0.5g 水 100ml
【0122】 感光液2(親油性感光層用) HEMA/AN/MAA/EMA(40/25/5/30)共重合体(Mw1 00,000) 5.3g ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.0g 2,4−ジエチルチオキサントン 0.5g 1−(4−メトキシスチリル)−3,5−ビス(トリクロロメチル)−s−ト リアジン 0.2g 4−(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸 0.3g ジアゾジフェニルアミン・ヘキサフルオロホスフェートとホルムアルデヒドの 縮合樹脂 0.5g 青色染料(ビクトリアピュアブルーBOH、保土谷化学社製) 0.2g フッ素系界面活性剤(フロラードFC−430、住友3M社製)0.03g 乳酸メチル 65ml プロピレングリコールモノエチルエーテル 25ml メチルエチルケトン 10ml
【0123】比較例1 前記の通り作成した支持体上に、実施例1の感光液2を
乾燥重量が2.0g/mになるように塗布し、85℃
の気流下で2分間乾燥して感光性平版印刷版試料を作成
した。
【0124】実施例2 前記の通り作成した支持体上に、下記組成を有する感光
液3を乾燥重量が1.0g/mになるように塗布し、
85℃の気流下で2分間乾燥し、その上に下記組成を有
する感光液4を同じく乾燥重量が1.0g/mになる
ように塗布し、85℃の気流下で2分間乾燥して感光性
平版印刷版試料を作成した。
【0125】 感光液3(親水性感光層用) ポリビニルピロリドン 5.5g ECH変性グリセロールトリアクリレート(デナコールアクリレートDA−3 14、長瀬産業社製) 3.0g 4級アンモニウム塩含有チオキサントン(カヤキュアーQTX、日本化薬社製 ) 0.5g トリエタノールアミン 0.5g 水 100ml
【0126】 感光液4(親油性感光層用) HEMA/AN/MAA/EMA(40/25/5/30)共重合体(Mw1 00,000) 5.3g ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.0g 2,4−ジエチルチオキサントン 0.5g 1−(4−メトキシスチリル)−3,5−ビス(トリクロロメチル)−s−ト リアジン 0.2g 4−(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸 0.3g 青色染料(ビクトリアピュアブルーBOH、保土谷化学社製) 0.2g フッ素系界面活性剤(フロラードFC−430、住友3M社製)0.03g 乳酸メチル 65ml プロピレングリコールモノエチルエーテル 25ml メチルエチルケトン 10ml
【0127】実施例3 前記の通り作成した支持体上に、前記感光液3を乾燥重
量が1.0g/mになるように塗布し、85℃の気流
下で2分間乾燥し、その上に前記感光液4を同じく乾燥
重量が1.0g/mになるように塗布し、85℃の気
流下で2分間乾燥し、その上に酸素遮断層溶液(ポリビ
ニルアルコールの3%水溶液に界面活性剤を添加したも
の)を乾燥重量が0.5g/mになるように塗布し、
85℃の気流下で2分間乾燥して感光性平版印刷版試料
を作成した。
【0128】比較例2 前記の通り作成した支持体上に、前記感光液4を乾燥重
量が2.0g/mになるように塗布し、85℃の気流
下で2分間乾燥して感光性平版印刷版試料を作成した。
【0129】比較例3 前記の通り作成した支持体上に、前記感光液4を乾燥重
量が2.0g/mになるように塗布し、85℃の気流
下で2分間乾燥し、その上に酸素遮断層溶液(ポリビニ
ルアルコールの3%水溶液に界面活性剤を添加したも
の)を乾燥重量が0.5g/mになるように塗布し、
85℃の気流下で2分間乾燥して感光性平版印刷版試料
を作成した。
【0130】得られた各感光性平版印刷版試料について
下記評価方法に従って、網点面積を測定した。結果を表
1に示す。
【0131】(評価方法)得られた試料を、メタルハラ
イドランプを用いて、網点原稿を通して40mJ/cm
の露光を行った。次に、コニカ社製PS版現像液SD
N−21(4倍希釈)に25℃で60秒間浸漬した後、
流水中でスポンジで擦り現像処理した。得られた印刷版
を用いて、ハイデルベルグGTO印刷機で印刷した。得
られた紙面上の網点面積を反射濃度換算で測定した。
【0132】
【表1】
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、ドットゲインの抑制さ
れた高画像品質が得られるネガ型の感光性平版印刷版及
びその製造方法を提供することができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水化処理を施されたシート状の支持体上
    に、組成の異なる複数の層を有するネガ型感光性平版印
    刷版において、前記複数層の内、少なくとも一層が活性
    光線の照射により現像液に不溶化し、親水性の層を形成
    する感光層であり、且つ該親水性の感光層の上層の内の
    いずれかの層が活性光線の照射により現像液に不溶化
    し、疎水性の層を形成する感光層であることを特徴とす
    る感光性平版印刷版。
  2. 【請求項2】前記親水性の感光層が、(A)光重合開始
    剤組成物、(B)重合可能なエチレン性不飽和結合を有
    する化合物、(C)フィルム形成可能な高分子化合物、
    を構成成分として含有することを特徴とする請求項1記
    載の感光性平版印刷版。
  3. 【請求項3】前記(C)フィルム形成可能な高分子化合
    物が、水溶性の高分子化合物であることを特徴とする請
    求項2記載の感光性平版印刷版。
  4. 【請求項4】前記(C)フィルム形成可能な高分子化合
    物が、N−ビニル−2−ピロジノンのホモポリマー及び
    /又は他の共重合可能なモノマーとの共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の感光性平版印刷版。
  5. 【請求項5】前記(B)重合可能なエチレン性不飽和結
    合を有する化合物が、分子内にアルコール性水酸基を有
    することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の
    感光性平版印刷版。
  6. 【請求項6】前記親水性の感光層が、(A)水溶性又は
    水分散性の光重合開始剤組成物、(B)水溶性又は水分
    散性の重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合
    物、(C)水系で分散可能な高分子エマルジョン、を構
    成成分として含有することを特徴とする請求項1記載の
    感光性平版印刷版。
  7. 【請求項7】前記疎水性の感光層が、(a)光重合開始
    剤組成物、(b)重合可能なエチレン性不飽和結合を有
    する化合物、(c)フィルム形成可能な高分子化合物、
    を構成成分として含有することを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の感光性平版印刷版。
  8. 【請求項8】前記疎水性の感光層が、(a)光重合開始
    剤組成物、(b)重合可能なエチレン性不飽和結合を有
    する化合物、(c)有機溶剤系で分散可能な高分子エマ
    ルジョン、を構成成分として含有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の感光性平版印刷版。
  9. 【請求項9】前記疎水性の感光層が、ジアゾ化合物を構
    成成分として含有することを特徴とする請求項1〜8の
    いずれかに記載の感光性平版印刷版。
  10. 【請求項10】前記疎水性の感光層の上に、酸素を遮断
    する層を設けてなることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれかに記載の感光性平版印刷版。
  11. 【請求項11】親水化処理を施されたシート状の支持体
    上に、活性光線の照射により現像液に不溶化し、親水性
    の層を形成する感光層を設け、さらにその上に、活性光
    線の照射により現像液に不溶化し、疎水性の層を形成す
    る感光層を設けることを特徴とするネガ型の感光性平版
    印刷版の製造方法。
JP20119096A 1996-07-11 1996-07-11 感光性平版印刷版及びその製造方法 Pending JPH1026824A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007171406A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Fujifilm Corp 平版印刷版の作製方法および平版印刷版原版
JP2007225836A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Fujifilm Corp 感光性平版印刷版

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