JPH10267607A - たわみ量測定装置 - Google Patents

たわみ量測定装置

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JPH10267607A
JPH10267607A JP7247497A JP7247497A JPH10267607A JP H10267607 A JPH10267607 A JP H10267607A JP 7247497 A JP7247497 A JP 7247497A JP 7247497 A JP7247497 A JP 7247497A JP H10267607 A JPH10267607 A JP H10267607A
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JP
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deflection amount
terminal
measurement
deflection
measuring
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JP7247497A
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English (en)
Inventor
Takeo Kamei
丈夫 亀井
Riichi Kokkyo
利一 国京
Kenichi Nakasu
健一 中洲
Futoshi Ida
太 位田
Kimihiro Terasaki
公浩 寺崎
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IHI Corp
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型であって、かつ高温度環境下においても
高い精度でたわみ量を測定することができるたわみ量測
定装置を得ること。 【解決手段】 本発明は、矢印S方向に移動自在とされ
た移動部材20と、移動部材20の貫通穴20aに螺合
されており、モータ22により回転駆動される棒部材2
1と、移動部材20の貫通穴20bに長手方向に摺動自
在に設けられその一端部に、低熱膨張係数の材料からな
る測定端子13Aの一端部が取り付けられた可動部材2
4と、円盤部材23と可動部材24との間に介挿された
バネ25と、測定端子13Aの略中央部に介挿されたコ
ア26と、コア26の機械的変位に比例した2次出力電
圧を出力する差動トランス27Aと、上記2次出力電圧
に基づいて測定端子13Aの先端の位置を求め、さらに
該位置に基づいてロータ2のたわみ量を求めるたわみ量
算出部とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ガスター
ビンエンジンのケーシングおよびロータ等の高温箇所の
たわみ量の測定に用いられるたわみ量測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジン等の運転時におい
ては、これらを構成するケーシングおよびロータ等の温
度が、軸流圧縮による温度上昇や高温ガスにより400
〜600℃にも達する。従って、ガスタービンエンジン
の運転後、徐々に冷却を行う処置を怠ると、エンジン内
に温度差が生じ、ケーシング、ロータ等にたわみが生じ
る。。
【0003】図11(a)〜(d)は、上述したガスタ
ービンエンジンにおける熱変形の様子を示す概略側断面
図である。図11(a)は、ガスタービンエンジンの運
転停止直後の状態を示す図である。図11(a)におい
て、1は、両端面が塞がれた略円筒形状のケーシングで
ある。2は、ケーシング1内部に設けられた略紡錘形状
のロータであり、その両端部がケーシング1の両端板に
軸受3、4を介して回転自在に軸支されている。このロ
ータ2の外周面には、複数の翼2a、2a、・・・が取り
付けられている。
【0004】上記構成において、ガスタービンエンジン
の運転が停止されると、図11(a)に示すケーシング
1内部は、高温ガスが均一に充満している状態とされ
る。そして、時間の経過とともに、図11(b)に示す
ケーシング1内部の高温ガスに対流が発生する。そし
て、図11(c)に示すようにケーシング1において
は、上部に高温ガスが滞留する一方、下部に低温ガスが
滞留する。
【0005】この結果、ケーシング1およびロータ2の
上半部の熱膨張が、ケーシング1およびロータ2の下半
部の熱膨張に比して大きくなるため、図11(d)に示
すように、ケーシング1およびロータ2に熱変形が生じ
る。すなわち、ロータ2の軸線は、正規の軸線J1か
ら、該軸線J1よりかなりずれた軸線J2に変位する。
【0006】そこで、従来より、上述したガスタービン
エンジンの熱変形によるたわみ量を測定する変位測定装
置の開発が進められている。この一例としては、レーザ
光をケーシング1およびロータ2の被測定面に照射し
て、その光学的距離の変位量からたわみ量を測定する非
接触式の変位測定装置がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したガ
スタービンエンジン等に用いられる変位測定装置は、そ
の使用条件の制限より以下の特性を満たすものであるこ
とが条件とされる。 (1)ガスタービンエンジンという超精密機械の特性よ
り、計測箇所の温度が400〜600℃という高温度環
境下であっても高い精度の測定ができること。 (2)ガスタービンエンジンが超高密度機械であること
から、スペースの制約上、小型であること。 しかしながら、従来の非接触式の変位測定装置において
は、被測定面(ケーシング1およびロータ2)が高温に
されされることにより変色するため、被測定面に照射さ
れたレーザ光が吸収、散乱してしまい、ひいては測定精
度が低いという欠点があった。
【0008】また、従来の非接触式の変位測定装置にお
いては、レーザ光を発生するレーザ発生装置が大型であ
るため、おのずと装置全体が大きくなってしまうという
欠点があった。
【0009】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、小型であって、かつ高温度環境下においても高い
精度でたわみ量を測定することができるたわみ量測定装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、測定対象物に対して所定距離をおいて対向配置さ
れ、低膨張係数の材料からなる略棒状の測定端子(13
A)と、前記測定端子を前記測定対象物の方向またはそ
の逆方向へ駆動する駆動装置(12A)と、前記測定端
子(13A)に取り付けられたコア(26)と、前記コ
ア(26)の位置に応じた電圧を出力するトランス(2
7A)と、前記電圧に基づいて、前記測定端子(13
A)の先端が前記測定対象物に当接した当接位置を求
め、前回求めた当接位置と今回求めた当接位置との距離
を、たわみ量として求めるたわみ量算出部(31)とを
具備することを特徴とする。また、請求項2に記載の発
明は、請求項1に記載のたわみ量測定装置において、前
記電圧と前記測定端子の先端の当接位置との対応関係を
表すテーブルを記憶する記憶部(30)を有し、前記た
わみ量算出部(31)は、前記トランス(27A)から
出力される電圧を、前記テーブルに適用することによ
り、実際の前記当接位置を求めることを特徴とする。ま
た、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載
のたわみ量測定装置において、前記測定端子(13A)
の後端部と前記駆動装置(12A)との間に介挿された
バネ(25)を具備することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よるたわみ量測定装置の構成を示す側断面図である。図
1においては、図11(a)の各部に対応する部分に
は、同一の符号を付けその説明を省略する。図1に示す
ケーシング1においては、外周面に、各々対向する位置
(図2(a)参照)に挿通穴1a、1bが形成されてい
る。また、図2(a)〜(c)は、図1に示すX−X線
視断面図である。
【0012】図1に示す10Aは、ブッシングであり、
ケーシング1の挿通穴1aの周縁部に取り付けられてい
る。11Aは、ケーシング1に対して直角をなすように
設けられた略円筒形状の円筒部材であり、その一端縁部
がブッシング10Aに取り付けられている。12Aは、
円筒部材11Aの他端縁部に取り付けられた駆動装置で
あり、測定端子13Aをケーシング1の半径方向に駆動
する。この測定端子13Aは、ロータ2のたわみ量の測
定に用いられる接触子であり、円筒部材11A内部に移
動自在に収容されている。また、測定端子13Aは、熱
膨張係数が小さい(1×10-7/deg)超アンバーに
より形成されており、その径は、例えば3mmとされて
いる。。
【0013】ここで、上述した駆動装置12Aの構成に
ついて図3を参照して詳述する。この図において、20
は、略直方体形状の移動部材であり、同図に示す矢印S
方向またはその逆方向に移動自在とされている。また、
この移動部材20の下部には、一端面から他端面までを
貫通してなる、雌ネジたる貫通穴20aが形成されてい
る。一方、移動部材20の上部には、一端面から他端面
までを貫通してなる貫通穴20bおよび雌ネジたる貫通
穴20cが連通するようにして形成されている。
【0014】21は、略棒形状の雄ネジたる棒部材であ
り、移動部材20の貫通穴20aに螺合されている。2
2は、図示しないギア機構を介して棒部材21を回転駆
動するモータである。23は、外周面にネジ山が形成さ
れた略円盤形状の円盤部材であり、移動部材20の貫通
穴20cに螺合されている。24は、略円柱形状の可動
部材であり、移動部材20の貫通穴20bに長手方向に
摺動自在に設けられている。また、この可動部材24の
一端部には、測定端子13Aの一端部が取り付けられて
いる。すなわち、可動部材24は、測定端子13Aとと
もに同図に示す矢印S方向またはその逆方向に、移動距
離dの範囲内で移動自在とされている。
【0015】25は、円盤部材23と可動部材24との
間に介挿されたバネである。26は、測定端子13Aの
略中央部に介挿されたコアである。27Aは、移動部材
20の右方に配設された差動トランスであり、コア26
の機械的変位に比例した2次出力電圧VAを出力する
(図4参照)。この差動トランス27Aの中央部には、
貫通穴27aが形成されており、さらにこの貫通穴27
aの内周面には、一次コイル281およびその両側に2
次コイル282、282が各々配設されている。これら一
次コイル281および2次コイル282、282の内部に
は、コア26(測定端子13A)が貫通している。
【0016】すなわち、上述した2次出力電圧VAは、
2次コイル282、282の出力電圧であり、該2次コイ
ル282、282からは、図4に示すように、図5(a)
〜(d)に各々示すコア26の位置P1〜P3に比例した
2次出力電圧VA1〜VA3が出力される。
【0017】図1において、10Bは、ブッシング10
Aと同一構成のブッシングであり、ケーシング1の挿通
穴1bの周縁部に取り付けられている。11Bは、ケー
シング1に対して直角をなすように設けられた略円筒形
状の円筒部材であり、その一端縁部がブッシング10B
に取り付けられている。12Bは、円筒部材11Bの他
端縁部に取り付けられ、図3に示す駆動装置12Aと同
一構成である駆動装置であり、駆動装置12Aに対して
対向配置されている(図2(a)参照)。この駆動装置
12Bは、測定端子13Bをケーシング1の半径方向に
駆動する。
【0018】上記測定端子13Bは、ロータ2のたわみ
量の測定に用いられる接触子であり、円筒部材11Bの
内部に移動自在に収容されている。また、測定端子13
Bは、超アンバーにより形成されている。
【0019】14は、ケーシング1に対して同軸配置さ
れた円筒形状のダクトであり、その両端が固定部材15
〜18により固定されている。すなわち、ダクト14の
位置は、ケーシング1およびロータ2の変位にかかわら
ず不変であり、たわみ量測定の基準位置である。また、
このダクト14においては、外周面に、各々対向する位
置(図2(a)参照)に挿通穴14a、14bが形成さ
れている。
【0020】10Cは、ブッシング10Aと同一構成の
ブッシングであり、ダクト14の挿通穴14aの周縁部
に取り付けられている。11Cは、ダクト14に対して
直角をなすように設けられた略円筒形状の円筒部材であ
り、その一端縁部がブッシング10Cに取り付けられて
いる。12Cは、円筒部材11Cの他端縁部に取り付け
られ、図3に示す駆動装置12Aと同一構成である駆動
装置である。この駆動装置12Cは、測定端子13Cを
ケーシング1の半径方向に駆動する。
【0021】上記測定端子13Cは、ケーシング1のた
わみ量の測定に用いられる接触子であり、円筒部材11
Cの内部に移動自在に収容されている。また、測定端子
13Cは、超アンバーにより形成されている。
【0022】図1において、10Dは、ブッシング10
Aと同一構成のブッシングであり、ダクト14の挿通穴
14bの周縁部に取り付けられている。11Dは、ダク
ト14に対して直角をなすように設けられた略円筒形状
の円筒部材であり、その一端縁部がブッシング10Dに
取り付けられている。12Dは、円筒部材11Dの他端
縁部に取り付けられ、図3に示す駆動装置12Aと同一
構成である駆動装置であり、駆動装置12Cに対して対
向配置されている(図2(a)参照)。この駆動装置1
2Dは、測定端子13Dをケーシング1の半径方向に駆
動する。
【0023】上記測定端子13Dは、ケーシング1のた
わみ量の測定に用いられる接触子であり、円筒部材11
Dの内部に移動自在に収容されている。また、測定端子
13Dは、超アンバーにより形成されている。
【0024】図6(a)は、上述した一実施形態による
たわみ量測定装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。この図において、差動トランス27Aは、前述した
ようにコア26の位置に応じた2次出力電圧VAを出力
する。なお、図3に示すコア26の位置が、測定端子1
3Aの先端の位置と見なされることから、以下の説明に
おいては、2次出力電圧VAが測定端子13Aの先端の
位置に対応しているものと見なす。
【0025】図6(a)に示す27Bは、差動トランス
27A(図3参照)と同一構成の差動トランスであり、
駆動装置12B(図1参照)の内部に設けられている。
また、この差動トランス27Bは、測定端子13B(図
1参照)の先端の位置に応じた2次出力電圧VBを出力
する。27Cは、差動トランス27Aと同一構成の差動
トランスであり、駆動装置12C(図1参照)の内部に
設けられている。また、この差動トランス27Cは測定
端子13C(図1参照)の先端の位置に応じた2次出力
電圧VCを出力する。
【0026】27Dは、差動トランス27Aと同一構成
の差動トランスであり、駆動装置12D(図1参照)の
内部に設けられている。また、この差動トランス27D
は、測定端子13Dの先端の位置に応じた2次出力電圧
VDを出力する。
【0027】30は、たわみ量の算出に必要な諸データ
を記憶する記憶部である。ここで、記憶部30のメモリ
マップを図6(b)に示す。この図に示す記憶領域aに
は、電圧/位置変換テーブルが記憶されている。この電
圧/位置変換テーブルは、図4に示す2次出力電圧VA
と測定端子13Aの先端の位置PAとの関係を表すテー
ブルであり、2次出力電圧VAを位置PAに変換するとき
に用いられる。また、電圧/位置変換テーブルは、2次
出力電圧VB、VCおよびVDを測定端子13B、13
C、測および13Dの各先端の位置に変換するときにも
用いられる。
【0028】また、記憶領域b〜eには、測定端子13
A〜13Dの先端の基準位置PA0〜PD0の各データが各
々記憶されている。ここで、基準位置PA0〜PD0とは、
図2(b)に示すようにケーシング1およびロータ2に
たわみが生じていない場合において、測定端子13A〜
13Dがケーシング1およびロータ2に当接していると
きの各先端の位置をいう。また、基準位置PA0〜PD0の
データは、たわみ量の測定前においてキャリブレーショ
ンにより予め求められるものである。
【0029】31は、たわみ量算出部であり、2次出力
電圧VA〜VDおよび記憶部30に記憶されている諸デー
タに基づいて、ケーシング1およびロータ2のたわみ量
を算出する。このたわみ量算出部31の動作の詳細につ
いては、後述する。
【0030】次に、上述した一実施形態によるたわみ量
測定装置の動作について説明する。図1において、ガス
タービンエンジンの運転が停止されると、ケーシング1
内部は、高温ガスが均一に充満している状態とされる。
このとき、ケーシング1およびロータ2には、前述した
温度差による熱変形が生じていないものとする。また、
このとき、図2(a)に示す測定端子13A、13Bの
各先端が、ケーシング1の内部に侵入しない位置にある
一方、測定端子13C、13Dの各先端は、ダクト14
の内部に侵入しない位置にある。以下、図2(a)に示
す測定端子13A〜13Dの先端の各位置を初期位置と
各々称する。
【0031】そして、装置各部に電源が供給されると、
図5(a)に示すモータ22が正転駆動され、棒部材2
1がこれに連動して回転駆動される。これにより、移動
部材20、コア26および測定端子13Aが同図に示す
矢印S方向へ各々移動される(図2(b)参照)。ま
た、これらコア26等の移動に伴って、差動トランス2
7Aから出力されている2次出力電圧VAが増加する
(図4参照)。そして、一定時間が経過すると、図5
(c)に示すように測定端子13Aの先端がロータ2に
当接する。このとき、コア26は位置P3に位置してお
り、かつ差動トランス27Aからは、2次出力電圧VA3
(図4参照)がたわみ量算出部31へ出力されている。
【0032】さらに、測定端子13Aの先端がロータ2
に当接した後も、図5(d)に示すように移動部材20
が移動されるが、測定端子13Aおよび可動部材24は
移動しない。これは、移動部材20の移動に伴って、バ
ネ25が収縮することによるものである。従って、この
場合、測定端子13Aにかかるべき負荷がバネ25に吸
収される。また、このとき、可動部材24が依然として
位置P3に位置しているため、差動トランス27Aより
出力されている2次出力電圧VA3は、図4に示すように
一定値とされている。
【0033】これにより、図6に示すたわみ量算出部3
1は、2次出力電圧VA3が一定値とされていることか
ら、測定端子13Aの先端がロータ2に当接したものと
判断して、記憶部30から電圧/位置変換テーブル(図
6(b)参照)を読み出す。次に、たわみ量算出部31
は、電圧/位置変換テーブルを用いて、2次出力電圧V
A3に対応する位置P3を求めた後、これを基準位置PA0
として、図6(b)に示す記憶部30の記憶領域bに書
き込む。
【0034】また、今の状態、すなわち、図2(b)に
示す測定端子13B、13Cおよび13Dがケーシング
1およびロータ2に当接している状態においては、図6
(a)に示す差動トランス27B、27Cおよび27D
からは、2次出力電圧VB、VCおよびVDがたわみ量算
出部31へ各々出力されている。たわみ量算出部31
は、上述した2次出力電圧VAの場合と同様にして、電
圧/位置変換テーブルより測定端子13B、13Cおよ
び13Dの各先端の基準位置PB0、PC0およびPD0を求
めた後、これらを記憶部30の記憶領域c、dおよびe
へ各々書き込む。これにより、たわみ量の測定前におけ
る基準位置PA0〜PD0のキャリブレーションが終了す
る。
【0035】そして、図5(d)に示す移動部材20が
図5(a)に示す位置から移動距離d分移動すると、モ
ータ22が逆転駆動され、移動部材20、測定端子13
Aは、前述した動作と逆の動作を経て同図に示す矢印S
と逆方向に移動し、図2(c)に示すように、測定端子
13A〜13Dの各先端は、初期位置に位置する。
【0036】そして、時間の経過に伴って、図7に示す
ケーシング1内部の高温ガスに対流が発生する。ケーシ
ング1においては、上部に高温ガスが滞留する一方、下
部に低温ガスが滞留する。この結果、ケーシング1およ
びロータ2の上半部の熱膨張が、ケーシング1およびロ
ータ2の下半部の熱膨張に比して大きくなるため、ケー
シング1およびロータ2に熱変形が生じる。すなわち、
ロータ2の軸線は、正規の軸線J1から、該軸線J1より
かなりずれた軸線J2に変位する。
【0037】この状態において、図8(a)に示す駆動
装置12A、12B、12Cおよび12Dが駆動される
と、前述した動作と同様にして、測定端子13A、13
B、13Cおよび13Dが各々ケーシング1の中心へ向
けて移動される。そして、図8(b)に示すように測定
端子13A、13B、13Cおよび13Dの各先端がケ
ーシング1およびロータ2に各々当接すると、図6
(a)に示す差動トランス27A、27B、27Cおよ
び27Dから各々出力されている2次出力電圧VA、V
B、VCおよびVDが一定値となる。
【0038】これにより、たわみ量算出部31は、前述
した動作と同様にして、一定値たる2次出力電圧VA、
VB、VCおよびVDと電圧/位置変換テーブルとから、
図8(b)に示す状態における測定端子13A、13
B、13Cおよび13Dの各先端の測定位置を各々求め
る。今、上記各先端の位置は、次のように求められたも
のとする。 PA1:測定端子13Aの先端の測定位置 PB1:測定端子13Bの先端の測定位置 PC1:測定端子13Cの先端の測定位置 PD1:測定端子13Dの先端の測定位置
【0039】次に、たわみ量算出部31は、記憶部30
より基準位置PA0、PB0、PC0およびPD0を読み出した
後、該基準位置PA0、PB0、PC0およびPD0と、位置P
A1、PB1、PC1およびPD1との間の各距離を、たわみ量
BA、BB、BCおよびBDとして求める。上記たわみ量B
AおよびBBは、図8(a)に示す測定端子13Aおよび
13Bに対向するロータ2のたわみ量であり、一方、た
わみ量BC、BDは、測定端子13Cおよび13Dに対向
するケーシング1のたわみ量である。そして、たわみ量
算出部31は、たわみ量B1、B2、B3およびB4を測定
データDとして、図示しない表示器へ出力する。これに
より、表示器には、測定結果たるたわみ量B1、B2、B
3およびB4が表示される。
【0040】そして、一定時間が経過すると、駆動装置
12A、12B、12Cおよび12Dが逆転駆動され、
図8(c)に示すように、測定端子13A〜13Dの各
先端は、初期位置に位置する。
【0041】そして、例えば、一定時間間隔をおいて、
図8(a)〜(c)に示す手順が繰り返され、複数のた
わみ量B1、B2、B3およびB4が測定される。
【0042】そして、図9に示すようにケーシング1内
部の温度が室温に戻ると、最終的なたわみ量の測定が行
われる。すなわち、前述した動作と同様にして図10
(a)〜(c)に示す手順を経て、たわみ量B1、B2、
B3およびB4が測定される。
【0043】以上説明したように、本発明の一実施形態
によるたわみ量測定装置によれば、測定端子13A、1
3B、13Cおよび13Cとして熱膨張係数が低い材質
のものを用いているため、高温度環境下であっても高い
精度でたわみ量を測定することができる。また、一実施
形態によるたわみ量測定装置によれば、従来の非接触式
に代えて接触式の構成とされているため、ケーシング1
およびロータ2の変色が測定結果に影響を及ぼすことが
ない。また、一実施形態によるたわみ量測定装置によれ
ば、従来のもののようにレーザ発生装置に代えて機械的
部品により構成されているため、装置を小型にすること
ができる。
【0044】さらに、一実施形態によるたわみ量測定装
置によれば、測定端子13A、13B、13Cおよび1
3Dの径が小さいので、狭い箇所であっても楽にたわみ
量の測定をすることができる。加えて、一実施形態によ
るたわみ量測定装置によれば、図3に示すバネ25を設
けた構成としたので、測定端子13Aの先端がロータ2
に当接した後であっても、測定端子13Aに余計な負荷
がかからないため、測定端子13Aの寿命を延ばすこと
ができる。
【0045】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの一実施形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述
した一実施形態によるたわみ量測定装置においては、一
適用例としてガスタービンエンジンの例について説明し
たが、これに限定されることなく、いかなる部位であっ
てもたわみ量の測定が可能である。例えば、一実施形態
によるたわみ量測定装置は、火力、原子力発電所の蒸気
タービン等のたわみ量測定にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1、2に記載の発明によれば、測
定端子として熱膨張係数が低い材質のものを用いている
ため、高温度環境下であっても高い精度でたわみ量を測
定することができる。また、請求項1、2に記載の発明
によれば、従来の非接触式に代えて接触式の構成とされ
ているため、従来のもののように測定対象物の変色が測
定結果に影響を及ぼすことがない。さらに、請求項1、
2に記載の発明によれば、従来のもののようにレーザ発
生装置に代えて機械的部品により構成されているため、
装置を小型にすることができる。
【0047】加えて、請求項3に記載の発明によれば、
バネを設けた構成としたので、測定端子の先端が測定対
象物に当接した後であっても、測定端子に余計な負荷が
かからないため、測定端子の寿命を延ばすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるたわみ量測定装置
の構成を示す側断面図である。
【図2】 図1に示すX−X線視断面図である。
【図3】 図1に示す駆動装置12Aの構成を示す側断
面図である。
【図4】 本発明の一実施形態における電圧/位置変換
テーブルを示す図である。
【図5】 図3に示す駆動装置12Aの動作を説明する
図である。
【図6】 本発明の一実施形態によるたわみ量測定装置
の電気的構成を示す図である。
【図7】 同一実施形態によるたわみ量測定装置の動作
を説明する側断面図である。
【図8】 図7に示すY−Y線視断面図である。
【図9】 本発明の一実施形態によるたわみ量測定装置
の動作を説明する側断面図である。
【図10】 図9に示すZ−Z線視断面図である。
【図11】 ガスタービンエンジンにおける熱変形の様
子を示す概略側断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング(測定対象物) 2 ロータ(測定対象物) 12A 駆動装置 13A 測定端子 25 バネ 26 コア 27A 差動トランス(トランス) 30 記憶部 31 たわみ量算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中洲 健一 東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内 (72)発明者 位田 太 東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内 (72)発明者 寺崎 公浩 東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に対して所定距離をおいて対
    向配置され、低膨張係数の材料からなる略棒状の測定端
    子(13A)と、 前記測定端子を前記測定対象物の方向またはその逆方向
    へ駆動する駆動装置(12A)と、 前記測定端子(13A)に取り付けられたコア(26)
    と、 前記コア(26)の位置に応じた電圧を出力するトラン
    ス(27A)と、 前記電圧に基づいて、前記測定端子(13A)の先端が
    前記測定対象物に当接した当接位置を求め、前回求めた
    当接位置と今回求めた当接位置との距離を、たわみ量と
    して求めるたわみ量算出部(31)とを具備することを
    特徴とするたわみ量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧と前記測定端子の先端の当接位
    置との対応関係を表すテーブルを記憶する記憶部(3
    0)を有し、 前記たわみ量算出部(31)は、前記トランス(27
    A)から出力される電圧を、前記テーブルに適用するこ
    とにより、実際の前記当接位置を求めること、 を特徴とする請求項1に記載のたわみ量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記測定端子(13A)の後端部と前記
    駆動装置(12A)との間に介挿されたバネ(25)、 を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の
    たわみ量測定装置。
JP7247497A 1997-03-25 1997-03-25 たわみ量測定装置 Withdrawn JPH10267607A (ja)

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Cited By (3)

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