JPH10266377A - 断熱材吹付け用積層シート、断熱層及び形成方法 - Google Patents
断熱材吹付け用積層シート、断熱層及び形成方法Info
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- JPH10266377A JPH10266377A JP9091681A JP9168197A JPH10266377A JP H10266377 A JPH10266377 A JP H10266377A JP 9091681 A JP9091681 A JP 9091681A JP 9168197 A JP9168197 A JP 9168197A JP H10266377 A JPH10266377 A JP H10266377A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】木造建築物で使用される断熱材の吹付作業を簡
単に行えるようにすること。 【解決手段】プラスチックのフイルム基材５３と断熱材
付着層５４とを有する断熱材吹付け用積層シート５１を
胴縁３と柱６又は間柱７の間に配置し、断熱材吹付け用
積層シート５１に断熱材５２の原液を吹き付けてなる建
築用断熱層５の形成方法、又、その建築用断熱層５、又
は、それに使用する断熱材吹付け用積層シート５１。
単に行えるようにすること。 【解決手段】プラスチックのフイルム基材５３と断熱材
付着層５４とを有する断熱材吹付け用積層シート５１を
胴縁３と柱６又は間柱７の間に配置し、断熱材吹付け用
積層シート５１に断熱材５２の原液を吹き付けてなる建
築用断熱層５の形成方法、又、その建築用断熱層５、又
は、それに使用する断熱材吹付け用積層シート５１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造住宅などの建
築物の外壁の内側に通気層を設けて配置される断熱吹付
け用積層シート、断熱層及びその形成方法に関するもの
である。
築物の外壁の内側に通気層を設けて配置される断熱吹付
け用積層シート、断熱層及びその形成方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、木造住宅などの建築物の建築にお
いて、図４に示されているように、木造建築物の壁部ａ
にある柱ｉや間柱ｊに合板ｇと透湿防水紙ｆを胴縁ｃで
固定し、建築物の外側ｋでは外壁ｂを胴縁ｃに取り付け
ると共に、建築物の内側ｌでは合板ｇに断熱材の原液を
吹き付けて発泡させた吹付け断熱材ｈを合板ｇに付着さ
せている。これにより、建築物の壁面の気密性を有する
断熱層ｅが形成されている。
いて、図４に示されているように、木造建築物の壁部ａ
にある柱ｉや間柱ｊに合板ｇと透湿防水紙ｆを胴縁ｃで
固定し、建築物の外側ｋでは外壁ｂを胴縁ｃに取り付け
ると共に、建築物の内側ｌでは合板ｇに断熱材の原液を
吹き付けて発泡させた吹付け断熱材ｈを合板ｇに付着さ
せている。これにより、建築物の壁面の気密性を有する
断熱層ｅが形成されている。
【０００３】しかし、合板ｇと透湿防水紙ｆを現場で取
り付けるために、合板ｇの運搬作業、合板ｇと透湿防水
紙ｆの取付作業など多くの労力、工期、及びコストがか
かっていた。
り付けるために、合板ｇの運搬作業、合板ｇと透湿防水
紙ｆの取付作業など多くの労力、工期、及びコストがか
かっていた。
【０００４】
＜イ＞本発明は、建築物で使用されるウレタンフォーム
などの吹付作業を簡単に行えるようにすることにある。 ＜ロ＞また、本発明は、建築物において気密性に優れた
断熱層を提供することにある。
などの吹付作業を簡単に行えるようにすることにある。 ＜ロ＞また、本発明は、建築物において気密性に優れた
断熱層を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本願発明は、プラスチッ
クフィルム基材に断熱材付着層が積層されており、建築
物の内側に通気層を設けて配置され、断熱材の原液が吹
き付けられる、断熱材吹付け用積層シート、又は、プラ
スチックフィルム基材に断熱材付着層が積層されてお
り、建築物の外壁より内側に通気層を設けて配置され、
断熱材の原液が吹き付けられる、断熱材吹付け用積層シ
ート、又は、前記断熱材吹付け用積層シートにおいて、
断熱材がウレタンフォーム、メラミンフォーム、ユリア
フォーム、フェノールフォームの少なくとも１種類から
なることを特徴とする、断熱材吹付け用積層シート、又
は、前記断熱材吹付け用積層シートにおいて、プラスチ
ックフィルム基材は、ポリエステルからなることを特徴
とする、断熱材吹付け用積層シート、又は、前記断熱材
吹付け用積層シートにおいて、断熱材付着層は、不織
布、ネット、又は布からなることを特徴とする、断熱材
吹付け用積層シート、又は、前記断熱材吹付け用積層シ
ートにおいて、断熱材付着層は、プラスチックフィルム
基材に表面易接着加工した層であることを特徴とする、
断熱材吹付け用積層シート、又は、前記断熱材吹付け用
積層シートにおいて、プラスチックフィルム基材と、不
織布、ネット又は布とを接着剤又は加熱加工により貼り
合わせたことを特徴とする、断熱材吹付け用積層シー
ト、又は、建築物の内側に通気層を設けて配置される建
築用断熱層において、プラスチックのフィルム基材に断
熱材付着層が積層された断熱材吹付け用積層シートと、
断熱材吹付け用積層シートの付着層側に断熱材の原液が
吹き付けられて、断熱材が付着されたことを特徴とす
る、建築用断熱層、又は、建築物の外壁より内側に通気
層を設けて配置される建築用断熱層において、プラスチ
ックのフィルム基材に断熱材付着層が積層された断熱材
吹付け用積層シートと、断熱材吹付け用積層シートの付
着層側に断熱材の原液が吹き付けられて、断熱材が付着
されたことを特徴とする、建築用断熱層、又は、建築物
の内側に通気層を設けて配置される建築用断熱層の形成
方法において、建築物の内側にプラスチックのフィルム
基材と断熱材付着層とを有する断熱材吹付け用積層シー
トを配置し、断熱材吹付け用積層シートに断熱材の原液
を吹き付けることを特徴とする、建築用断熱層の形成方
法、又は、建築物の外壁より内側に通気層を設けて配置
される建築用断熱層の形成方法において、プラスチック
のフィルム基材と断熱材付着層とを有する断熱材吹付け
用積層シートを胴縁と柱又は間柱の間に配置し、断熱材
吹付け用積層シートに断熱材の原液を吹き付けることを
特徴とする、建築用断熱層の形成方法にある。
クフィルム基材に断熱材付着層が積層されており、建築
物の内側に通気層を設けて配置され、断熱材の原液が吹
き付けられる、断熱材吹付け用積層シート、又は、プラ
スチックフィルム基材に断熱材付着層が積層されてお
り、建築物の外壁より内側に通気層を設けて配置され、
断熱材の原液が吹き付けられる、断熱材吹付け用積層シ
ート、又は、前記断熱材吹付け用積層シートにおいて、
断熱材がウレタンフォーム、メラミンフォーム、ユリア
フォーム、フェノールフォームの少なくとも１種類から
なることを特徴とする、断熱材吹付け用積層シート、又
は、前記断熱材吹付け用積層シートにおいて、プラスチ
ックフィルム基材は、ポリエステルからなることを特徴
とする、断熱材吹付け用積層シート、又は、前記断熱材
吹付け用積層シートにおいて、断熱材付着層は、不織
布、ネット、又は布からなることを特徴とする、断熱材
吹付け用積層シート、又は、前記断熱材吹付け用積層シ
ートにおいて、断熱材付着層は、プラスチックフィルム
基材に表面易接着加工した層であることを特徴とする、
断熱材吹付け用積層シート、又は、前記断熱材吹付け用
積層シートにおいて、プラスチックフィルム基材と、不
織布、ネット又は布とを接着剤又は加熱加工により貼り
合わせたことを特徴とする、断熱材吹付け用積層シー
ト、又は、建築物の内側に通気層を設けて配置される建
築用断熱層において、プラスチックのフィルム基材に断
熱材付着層が積層された断熱材吹付け用積層シートと、
断熱材吹付け用積層シートの付着層側に断熱材の原液が
吹き付けられて、断熱材が付着されたことを特徴とす
る、建築用断熱層、又は、建築物の外壁より内側に通気
層を設けて配置される建築用断熱層において、プラスチ
ックのフィルム基材に断熱材付着層が積層された断熱材
吹付け用積層シートと、断熱材吹付け用積層シートの付
着層側に断熱材の原液が吹き付けられて、断熱材が付着
されたことを特徴とする、建築用断熱層、又は、建築物
の内側に通気層を設けて配置される建築用断熱層の形成
方法において、建築物の内側にプラスチックのフィルム
基材と断熱材付着層とを有する断熱材吹付け用積層シー
トを配置し、断熱材吹付け用積層シートに断熱材の原液
を吹き付けることを特徴とする、建築用断熱層の形成方
法、又は、建築物の外壁より内側に通気層を設けて配置
される建築用断熱層の形成方法において、プラスチック
のフィルム基材と断熱材付着層とを有する断熱材吹付け
用積層シートを胴縁と柱又は間柱の間に配置し、断熱材
吹付け用積層シートに断熱材の原液を吹き付けることを
特徴とする、建築用断熱層の形成方法にある。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
の形態を説明する。
【０００７】＜イ＞建築物の外周部の構築の概要 建築物の壁部、屋根部又は床部などの外周部の構築にお
いて、外壁や屋根より内側に通気層を設けて断熱材吹付
け用積層シートを取り付け、又は床部に断熱材吹付け用
積層シートを取り付ける。断熱材吹付け用積層シート
は、フイルム基材５３と断熱材が付着しやすい断熱材付
着層とからなる積層シートとする。
いて、外壁や屋根より内側に通気層を設けて断熱材吹付
け用積層シートを取り付け、又は床部に断熱材吹付け用
積層シートを取り付ける。断熱材吹付け用積層シート
は、フイルム基材５３と断熱材が付着しやすい断熱材付
着層とからなる積層シートとする。
【０００８】図１には、木造住宅などの木造建築物の外
壁部１の例を示す。断熱材吹付け用積層シート５１は、
外壁２より内側９に通気層４を設けて、柱６や間柱７な
どの軸組構造体の外側８に取り付けられる。断熱材吹付
け用積層シート５１の取り付けの際、フイルム基材５３
が建築物の外側に向き、断熱材付着層５４が内側９に向
くように配置される。断熱材吹付け用積層シート５１へ
の断熱材５２の原液の吹付けは、建築物の内側９から断
熱材付着層５４に断熱材５２をしっかりと付着させる。
そして断熱層５を作成する。
壁部１の例を示す。断熱材吹付け用積層シート５１は、
外壁２より内側９に通気層４を設けて、柱６や間柱７な
どの軸組構造体の外側８に取り付けられる。断熱材吹付
け用積層シート５１の取り付けの際、フイルム基材５３
が建築物の外側に向き、断熱材付着層５４が内側９に向
くように配置される。断熱材吹付け用積層シート５１へ
の断熱材５２の原液の吹付けは、建築物の内側９から断
熱材付着層５４に断熱材５２をしっかりと付着させる。
そして断熱層５を作成する。
【０００９】この断熱材５２の原液の吹付の前又は後
に、胴縁３に外壁２を取り付け、壁部を構築する。
に、胴縁３に外壁２を取り付け、壁部を構築する。
【００１０】＜ロ＞断熱材吹付け用積層シート 断熱材吹付け用積層シート５１は、図２に示されている
ように、フイルム基材５３と、吹き付けられた断熱材５
２が付着しやすい断熱材付着層５４との積層シートであ
る。
ように、フイルム基材５３と、吹き付けられた断熱材５
２が付着しやすい断熱材付着層５４との積層シートであ
る。
【００１１】フイルム基材５３は、防水性や施工性など
を有し、プラスチックフィルムが使用できる。施工性に
ついては、柱６や間柱７にカッター止めできること、及
び断熱材５２の吹付けによる発泡圧および熱で変形しな
いものが好ましい。
を有し、プラスチックフィルムが使用できる。施工性に
ついては、柱６や間柱７にカッター止めできること、及
び断熱材５２の吹付けによる発泡圧および熱で変形しな
いものが好ましい。
【００１２】プラスチックは、例えばポリエステル、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、塩ビ、ポリエチレン、耐
熱性の高いフイルム（ポリイミド、ポリエチレンナフタ
レート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン
など）、ウレタン等を使用できる。
リプロピレン、ポリスチレン、塩ビ、ポリエチレン、耐
熱性の高いフイルム（ポリイミド、ポリエチレンナフタ
レート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン
など）、ウレタン等を使用できる。
【００１３】断熱材付着層５４は、断熱材５２の付着性
を高め、剛性を高めるものが好ましく、例えば不織布、
ネット状のもの、布などを使用できる。
を高め、剛性を高めるものが好ましく、例えば不織布、
ネット状のもの、布などを使用できる。
【００１４】不織布の材質は、種々のものが使用できる
が、例えば、合成繊維の長繊維や強化ガラス繊維などが
好ましい。
が、例えば、合成繊維の長繊維や強化ガラス繊維などが
好ましい。
【００１５】又、フイルム基材５３の表面にシボ加工、
エッチング加工、プライマー処理などの表面易接着加工
した層でも良い。
エッチング加工、プライマー処理などの表面易接着加工
した層でも良い。
【００１６】フイルム基材５３と断熱材付着層５４の接
着方法は、熱圧加工や接着剤などで接着すると良い。フ
イルム基材５３と不織布等の断熱材付着層５４とを接着
して積層シートとする場合は、前述の防水性等の諸物性
は積層シート全体で有することでよい。
着方法は、熱圧加工や接着剤などで接着すると良い。フ
イルム基材５３と不織布等の断熱材付着層５４とを接着
して積層シートとする場合は、前述の防水性等の諸物性
は積層シート全体で有することでよい。
【００１７】また、断熱材付着層５４と反対側のフィル
ム基材５３面に適宜、白色塗工や静電防止処理等を施し
ても良い。
ム基材５３面に適宜、白色塗工や静電防止処理等を施し
ても良い。
【００１８】なお、断熱材吹付け用積層シート５１とし
て、難燃性の材料を使用すると、難燃性の建築物の建設
に適している。
て、難燃性の材料を使用すると、難燃性の建築物の建設
に適している。
【００１９】＜ハ＞断熱材 断熱材吹付け用積層シート５１に吹き付けられた断熱材
５２は、ウレタンフォーム、メラミンフォーム、ユリア
フォームなどの吹付け発泡により得られる。これらは、
独立気泡量が８０％以上のもので、ＪＩＳ−７５２６の
物性を満たしていれば良い。施工厚さは、２５ｍｍ以下
であれば、２０ｋｇ／ｃｍ3以上のもの、２５〜５０ｍ
ｍでは、２５ｋｇ／ｃｍ3以上のもの、５０ｍｍ以上で
は、３０ｋｇ／ｃｍ3以上のものが望ましい。
５２は、ウレタンフォーム、メラミンフォーム、ユリア
フォームなどの吹付け発泡により得られる。これらは、
独立気泡量が８０％以上のもので、ＪＩＳ−７５２６の
物性を満たしていれば良い。施工厚さは、２５ｍｍ以下
であれば、２０ｋｇ／ｃｍ3以上のもの、２５〜５０ｍ
ｍでは、２５ｋｇ／ｃｍ3以上のもの、５０ｍｍ以上で
は、３０ｋｇ／ｃｍ3以上のものが望ましい。
【００２０】以下に、実施例を示す。
【００２１】＜イ＞断熱材吹付け用積層シートの実施例 断熱材吹付け用積層シート、合板、及び塩ビフィルムに
ついて、各々断熱材としてウレタンフォームを使用した
場合の付着性の測定値、及びタッカーによる破壊の有無
を図３に示す。
ついて、各々断熱材としてウレタンフォームを使用した
場合の付着性の測定値、及びタッカーによる破壊の有無
を図３に示す。
【００２２】塩ビフィルムとガラスメッシュを熱圧加工
により積層した断熱材吹付け用積層シート、及びポリエ
ステルフィルムとポリエステルフィラメントの不織布を
接着剤で積層した断熱材吹付け用積層シートは、ウレタ
ンフォームとの付着性が、合板と同程度か、それ以上の
値を得た。それに対して、通常の塩ビフィルムやシボ加
工した塩ビフィルムは、付着性が合板より劣っている。
により積層した断熱材吹付け用積層シート、及びポリエ
ステルフィルムとポリエステルフィラメントの不織布を
接着剤で積層した断熱材吹付け用積層シートは、ウレタ
ンフォームとの付着性が、合板と同程度か、それ以上の
値を得た。それに対して、通常の塩ビフィルムやシボ加
工した塩ビフィルムは、付着性が合板より劣っている。
【００２３】タッカーによる破壊では、断熱材吹付け用
積層シートは、合板と同様に破壊されなかった。それに
対して、通常の塩ビフィルムやシボ加工した塩ビフィル
ムだけでは、タッカーで破壊された。
積層シートは、合板と同様に破壊されなかった。それに
対して、通常の塩ビフィルムやシボ加工した塩ビフィル
ムだけでは、タッカーで破壊された。
【００２４】断熱材吹付け用積層シートでは、直接、ウ
レタンフォームの原液を吹き付けた際に、ウレタン発泡
時の圧力や発熱が生じても、積層シートが外に広がり、
通気層をつぶしてしまうこともなかった。それに対し
て、従来の透湿防水シートは、ウレタン発泡時の圧力や
発熱によって、透湿防水シートが通気層側に広がり、通
気層をつぶすことがある。
レタンフォームの原液を吹き付けた際に、ウレタン発泡
時の圧力や発熱が生じても、積層シートが外に広がり、
通気層をつぶしてしまうこともなかった。それに対し
て、従来の透湿防水シートは、ウレタン発泡時の圧力や
発熱によって、透湿防水シートが通気層側に広がり、通
気層をつぶすことがある。
【００２５】この結果、断熱材吹付け用積層シートを用
いると、通気層内の温度の上昇を防止でき、通気層内の
結露の防止、及び、ウレタンフォームや柱又は間柱の劣
化を防止することができる。
いると、通気層内の温度の上昇を防止でき、通気層内の
結露の防止、及び、ウレタンフォームや柱又は間柱の劣
化を防止することができる。
【００２６】＜ロ＞断熱材の実施例 断熱材吹付け用積層シート５１は、片面に約３０μの白
色塗工を施した約５０μのポリエステルのフイルム基材
５３と厚さ約９０μ、密度約４０ｇ／ｍ2のポリエステ
ルフィラメントの不織布とを白色塗工面の反対面におい
てウレタン系接着剤で積層したもので、平均厚さが約１
７０μｍ、密度が約１４５ｇ／ｍ2、引き裂き強度ＭＤ
／ＣＤが２０．１／１８．１ｋｇ／ｍｍ（ＪＩＳ−Ｋ７
１２８（Ａ））であった（品名：ピーチコート ＳＥＫ
−１７０ＨＴＺ（日清紡績株式会社））。
色塗工を施した約５０μのポリエステルのフイルム基材
５３と厚さ約９０μ、密度約４０ｇ／ｍ2のポリエステ
ルフィラメントの不織布とを白色塗工面の反対面におい
てウレタン系接着剤で積層したもので、平均厚さが約１
７０μｍ、密度が約１４５ｇ／ｍ2、引き裂き強度ＭＤ
／ＣＤが２０．１／１８．１ｋｇ／ｍｍ（ＪＩＳ−Ｋ７
１２８（Ａ））であった（品名：ピーチコート ＳＥＫ
−１７０ＨＴＺ（日清紡績株式会社））。
【００２７】この断熱材吹付け用積層シートを４５５ｍ
ｍ又は５００ｍｍピッチの柱６又は間柱７の通気層４側
にタッカーで固定する。この際、断熱材吹付け用積層シ
ートのウレタンフォーム付着層を内側とする。その後、
断熱材付着層にウレタンフォームの原液を常法により厚
さ４０〜１２０ｍｍになるように吹付け発泡する。発泡
後のウレタンフォームの見掛け比重は４０ｋｇ／ｍ3と
なり、独立気泡率は９０％であった。
ｍ又は５００ｍｍピッチの柱６又は間柱７の通気層４側
にタッカーで固定する。この際、断熱材吹付け用積層シ
ートのウレタンフォーム付着層を内側とする。その後、
断熱材付着層にウレタンフォームの原液を常法により厚
さ４０〜１２０ｍｍになるように吹付け発泡する。発泡
後のウレタンフォームの見掛け比重は４０ｋｇ／ｍ3と
なり、独立気泡率は９０％であった。
【００２８】この結果、断熱材吹付け用積層シート５１
は、タッカーによる取付でも破損することはなく、また
変形することもなく、断熱材吹付け用積層シートとウレ
タンフォームは、３．２ｋｇ／ｃｍ2の付着力で強固に
付着した。
は、タッカーによる取付でも破損することはなく、また
変形することもなく、断熱材吹付け用積層シートとウレ
タンフォームは、３．２ｋｇ／ｃｍ2の付着力で強固に
付着した。
【００２９】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 ＜イ＞断熱材吹付け用積層シートを使用すると、従来、
合板下地を作成するのに、２人工で５日かかった工程を
１人工で２日に短縮することができ、大幅な工期の短縮
を図ることができる。 ＜ロ＞更に、この工法で建てられた戸建住宅は、簡便で
高気密性、及び高断熱性を得ることができる。
できる。 ＜イ＞断熱材吹付け用積層シートを使用すると、従来、
合板下地を作成するのに、２人工で５日かかった工程を
１人工で２日に短縮することができ、大幅な工期の短縮
を図ることができる。 ＜ロ＞更に、この工法で建てられた戸建住宅は、簡便で
高気密性、及び高断熱性を得ることができる。
【図１】木造建築物の壁部の構造図
【図２】断熱材吹付け用積層シートの断面図
【図３】ウレタンフォームとの付着性を示す図
【図４】従来の木造建築物の壁部の構造図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ３２Ｂ 27/36 Ｂ３２Ｂ 27/36 27/40 27/40 27/42 27/42 Ｅ０４Ｂ 1/78 Ｅ０４Ｂ 1/78 Ｂ (72)発明者 奥谷達也 東京都足立区西新井栄町１−18−１ 日清 紡績株式会社東京工場内
Claims (11)
- 【請求項１】プラスチックフィルム基材に断熱材付着層
が積層されており、建築物の内側に通気層を設けて配置
され、断熱材の原液が吹き付けられる、 断熱材吹付け用積層シート。 - 【請求項２】プラスチックフィルム基材に断熱材付着層
が積層されており、建築物の外壁より内側に通気層を設
けて配置され、断熱材の原液が吹き付けられる、 断熱材吹付け用積層シート。 - 【請求項３】請求項１に記載の断熱材吹付け用積層シー
トにおいて、 断熱材がウレタンフォーム、メラミンフォーム、ユリア
フォーム、フェノールフォームの少なくとも１種類から
なることを特徴とする、 断熱材吹付け用積層シート。 - 【請求項４】請求項１に記載の断熱材吹付け用積層シー
トにおいて、 プラスチックフィルム基材は、ポリエステルからなるこ
とを特徴とする、 断熱材吹付け用積層シート。 - 【請求項５】請求項１に記載の断熱材吹付け用積層シー
トにおいて、 断熱材付着層は、不織布、ネット、又は布からなること
を特徴とする、 断熱材吹付け用積層シート。 - 【請求項６】請求項１に記載の断熱材吹付け用積層シー
トにおいて、 断熱材付着層は、プラスチックフィルム基材に表面易接
着加工した層であることを特徴とする、 断熱材吹付け用積層シート。 - 【請求項７】請求項１に記載の断熱材吹付け用積層シー
トにおいて、 プラスチックフィルム基材と、不織布、ネット又は布と
を接着剤又は加熱加工により貼り合わせたことを特徴と
する、 断熱材吹付け用積層シート。 - 【請求項８】建築物の内側に通気層を設けて配置される
建築用断熱層において、 プラスチックのフィルム基材に断熱材付着層が積層され
た断熱材吹付け用積層シートと、 断熱材吹付け用積層シートの付着層側に断熱材の原液が
吹き付けられて、断熱材が付着されたことを特徴とす
る、 建築用断熱層。 - 【請求項９】建築物の外壁より内側に通気層を設けて配
置される建築用断熱層において、 プラスチックのフィルム基材に断熱材付着層が積層され
た断熱材吹付け用積層シートと、 断熱材吹付け用積層シートの付着層側に断熱材の原液が
吹き付けられて、断熱材が付着されたことを特徴とす
る、 建築用断熱層。 - 【請求項１０】建築物の内側に通気層を設けて配置され
る建築用断熱層の形成方法において、 建築物の内側にプラスチックのフィルム基材と断熱材付
着層とを有する断熱材吹付け用積層シートを配置し、 断熱材吹付け用積層シートに断熱材の原液を吹き付ける
ことを特徴とする、 建築用断熱層の形成方法。 - 【請求項１１】建築物の外壁より内側に通気層を設けて
配置される建築用断熱層の形成方法において、 プラスチックのフィルム基材と断熱材付着層とを有する
断熱材吹付け用積層シートを胴縁と柱又は間柱の間に配
置し、 断熱材吹付け用積層シートに断熱材の原液を吹き付ける
ことを特徴とする、 建築用断熱層の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9091681A JPH10266377A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 断熱材吹付け用積層シート、断熱層及び形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9091681A JPH10266377A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 断熱材吹付け用積層シート、断熱層及び形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10266377A true JPH10266377A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=14033246
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9091681A Pending JPH10266377A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 断熱材吹付け用積層シート、断熱層及び形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10266377A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006057398A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Kurabo Ind Ltd | 断熱構造 |
| JP2013199821A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-10-03 | Nippon Jukankyo Kk | 通気層形成用部材 |
| JP2014066089A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Nippon Jukankyo Kk | 通気層形成用部材 |
| CN106761199A (zh) * | 2017-01-17 | 2017-05-31 | 成都华固特种门窗有限公司 | 一种夹层设置保温结构的木质平开门 |
| JP2018172895A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 建築物の外壁構造 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP9091681A patent/JPH10266377A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006057398A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Kurabo Ind Ltd | 断熱構造 |
| JP2013199821A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-10-03 | Nippon Jukankyo Kk | 通気層形成用部材 |
| JP2014066089A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Nippon Jukankyo Kk | 通気層形成用部材 |
| CN106761199A (zh) * | 2017-01-17 | 2017-05-31 | 成都华固特种门窗有限公司 | 一种夹层设置保温结构的木质平开门 |
| JP2018172895A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 建築物の外壁構造 |
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