JPH10266161A - マット部材およびその施工法 - Google Patents

マット部材およびその施工法

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JPH10266161A
JPH10266161A JP9156697A JP9156697A JPH10266161A JP H10266161 A JPH10266161 A JP H10266161A JP 9156697 A JP9156697 A JP 9156697A JP 9156697 A JP9156697 A JP 9156697A JP H10266161 A JPH10266161 A JP H10266161A
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mat member
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Takatsu Wagi
多克 和木
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World Engineering Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ部材を縦横に配置したものに対して接
続部材を配置し、各タイヤ部材を接続部材に対して接続
してマット部材を構成し、海底地盤の保護や構造物の基
礎の保護に利用する。 【解決手段】 破棄する古タイヤ11……を縦横に配置
し、各タイヤ部材を接続部材に対して固定具13を介し
て取付けてマット部材10を構成する。前記接続部材の
縦接続部材15の両端部にはアイ部材を設けて、クレー
ン等の吊具に係止させてマット部材の荷役に使用できる
ようにする。そして、前記マット部材10の製作時には
接続部材をタイヤ部材の上に配置した状態で組立て、敷
設時には接続部材を下部に位置させる状態で反転させて
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物として処理
される古タイヤを用いたマット状部材に関し、特に、古
タイヤを接続部材を介して相互に接続し、全体としてマ
ット状に形成したものを、海底地盤の洗掘からの保護部
材として用いること、および海底構造物の支持部材とし
て用いるマット部材に関する。
【0002】
【従来の技術】防波堤や岸壁等のような海洋構造物を構
築する際には、海底地盤上に捨石基礎を構築し、前記捨
石基礎の上にアスファルトマットのようなマット部材を
敷設して、その上にケーソン等を設置して海洋構造物を
構成している。前記アスファルトマットのようなマット
部材は、海洋構造物の捨石基礎上での摩擦増大部材とし
て用いる他に、止水部材としての性能を持たせるものも
あり、例えば、特開昭62−27141号公報等に示さ
れるような構造のものが知られている。前記従来例に示
されるアスファルトマットは、上下の2つの層に形成さ
れるアスファルト層の間に、内部補強層としてのガラス
クロスや金網等を挟むようにして配置し、前記内部補強
層の下面には、所定の間隔でワイヤロープを配置してい
る。前記ワイヤロープは、マット部材の両端部にアイ部
を配置しており、前記アイ部を吊具の係止部材に係止さ
せて、アスファルトマットの荷役を行う際に使用する。
また、前記ワイヤロープをマット本体に確実に固定する
ために、所定の間隔で係止補助部材を配置し、前記係止
補助部材をマットのアスファルト層の中に埋設させるこ
とにより、ワイヤがマットから抜け出すことがないよう
に保持する。
【0003】前記アスファルトマットは任意の大きさの
ものとして構成することができるものであり、例えば、
海洋構造物等の大きさに対応させて構成する場合でも、
最大サイズが10m×50mで、厚さが10cm程度のも
のとして構成することができる。したがって、任意のサ
イズのマット部材を構成することにより、広い面積を覆
うことが可能であり、専用の吊り枠装置等を使用するこ
とによって、海洋構造物の基礎を覆うようにして敷設す
る場合でも、比較的容易に施工を行うことができる。ま
た、前記従来例に示されるアスファルトマットの他に、
ゴム製のマット部材や織物で製作したシート状の部材、
プラスチック製のシート状部材等が使用される場合もあ
るが、防波堤や岸壁等のような海洋構造物の支持と基礎
地盤を洗掘から保護するためには、アスファルトマット
を用いることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記アスファルトマッ
トは、任意の厚さに形成することができるものであり、
例えば、ケーソン等のように、底面積が非常に大きいも
のであっても、大サイズのアスファルトマットを複数枚
敷き並べることによって容易にカバーすることが可能で
ある。ところが、前記アスファルトマットは、比較的重
量の大きなものであり、マットを施工現場に敷き込む作
業や、製造場所から施工現場に搬送する等の荷役を行う
場合には、大型のクレーン等の搬送装置を用いて行う必
要がある。また、アスファルトマットは、内部に配置し
ているワイヤの両端部をクレーンの吊具に支持させて、
水平吊りを行う必要があり、環境の温度の影響を受けて
アスファルトの硬さが変化しやすいことから、不適切な
荷役を行ったりすると、マットが破損したりする場合が
ある。そこで、マットを安定した状態で荷役を行うため
には、熟練した作業員に対しても多くの注意を要求する
ものとなり、作業能率を向上させることが困難であると
いう課題が残っている。
【0005】また、前記アスファルトマットに代えて使
用されるゴムマットでは、厚さが30〜50mm程度で、
1×2m程度の小サイズのマット部材を用いるために、
海底地盤に敷き並べて地盤の保護に使用するためには多
くの問題があり、ケーソン等の製造時に陸上で一体に組
み合わせて、その構造物の底面に配置するような使用態
様に適用されることが多い。さらに、その他の織物やプ
ラスチック製のマット部材は、海洋構造物の基礎の支持
部材や、海底地盤の保護部材としては、前記ゴムマット
等に比較してもその使用実績は少ないものであり、可能
性を追及しているのが現状である。
【0006】前述したようなマット部材の他に、廃棄物
としての古タイヤを用いて、海洋構造物に対する消波部
材や、構造物の支持部材として使用することが提案され
ている。例えば、実開昭50−146328号公報や特
開昭61−1712号公報等に示されるように、多数の
古タイヤを結束手段を用いてマット状に形成し、そのマ
ット状部材をシートと組み合わせて用いることが考えら
れている。また、前記従来例においては、特に、地面や
河川の底、海底等にシート状の遮水部材を敷設し、その
上に土砂や廃棄物を投下した際に、その投下物によりシ
ートが破損することを防止するために、シートの上にタ
イヤを配置している。前述したようなシート状の遮水部
材に対する保護部材として、古タイヤを利用することの
他に、多数の古タイヤを立体的に組み合わせてブロック
状の構造物を形成し、そのブロック状のものを組み合わ
せて海底等に配置し、人工魚礁や消波構造物として利用
することも提案されている。例えば、特開平6−158
628号公報や、特開平8−70730号公報等には、
古タイヤを任意に組み合わせて所望のブロック状構造体
として構成し、海中に沈積させて利用することが提案さ
れている。
【0007】しかしながら、前記各従来例に示される古
タイヤを利用する場合に、重量が数10kgもある古タイ
ヤ(以下「タイヤ部材」と呼ぶ)を施工現場で個別に並
べたり、組み合わせる作業を行うことが必要となり、材
料費は比較的安価であるものの、現場での施工経費が高
いものとなる。特に、タイヤ部材を平面状に敷き並べて
海底地盤の保護に利用しようとすると、タイヤ部材組み
合わせ体をマット状に製作する作業を海底の現場で行う
必要があり、潜水作業者の作業に依存しなければならな
いという問題が発生する。また、波浪によりマット状の
部材が移動することを防止するためには、タイヤ部材の
空洞内部にコンクリートや石等を詰め込むことも考えら
れているが、陸上でタイヤ部材に重量物を詰め込んで組
み合わせる場合には、その詰め込み作業と敷設作業に多
くの負担を強いることになる。さらに、海底の施工現場
でタイヤ部材に重量物を組み合わせる方法を用いようと
すると、海底での作業がより多くなり、施工コストにも
大きな影響が与えられるために、タイヤ部材の有効利用
を考慮したとしても、総合的には従来のアスファルトマ
ット等に比較できないものとなっている。
【0008】本発明は、前述したような従来のタイヤ部
材の利用方法を改善するもので、従来のアスファルトマ
ット等と同じような施工方式に適用が可能で、タイヤ部
材の有効利用を可能とするとともに、施工性の良いマッ
ト状のマット部材を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマット部材は、
タイヤ部材を縦横に並べて配置し、前記タイヤ部材を並
べたものに対してネット状の接続部材を配置して、前記
接続部材にタイヤ部材を係止部材を用いて各々接続し、
前記接続部材の端部に吊具に対する係合部材を設け、吊
具を介して荷役に対応させ得るように構成している。ま
た、本発明においては、タイヤ部材を同一のサイズのも
のを密接させて配置するとともに、端部のタイヤ部材と
して大サイズのタイヤを配置してマット部材を構成する
ことができる。さらに、本発明においては、同一サイズ
のタイヤ部材を組み合わせたものに対して、そのタイヤ
間の隙間の部分に小サイズのタイヤ部材を配置して構成
することも可能である。
【0010】本発明のマット施工法は、前記タイヤ部材
と接続部材とを組み合わせて構成したマット部材に対し
て、織物またはシート状の部材を組み合わせて用い、海
洋構造物の基礎の保護に用いることも可能である。さら
に、本発明においては、前記タイヤ部材と接続部材とを
組み合わせたマット部材を海洋構造物の基礎の保護に用
いるに際して、タイヤ部材の一部もしくはマット部材の
全体にアスファルトマスチック、アスファルトコンクリ
ートや水中コンクリート等のような流動体を施工し、マ
ット部材の補強とマットに形成される隙間または空隙の
面積の調節とを行うこともできる。
【0011】前述したように構成したことにより、本発
明のマット部材においては、タイヤ部材を接続部材によ
りシート状に構成した際に、その接続部材の端部に配置
する係止部材を介して、クレーン等の装置により吊り下
げて荷役を行うことが可能であり、従来の海洋構造物の
保護等に用いるマット部材と同様な使用形態をとること
ができる。また、本発明においては、ネット状部材に対
してタイヤ部材を隙間なく取付けているために、接続部
材を介してタイヤ部材が自由度を持ち、マット部材の反
転、折り曲げ等の作用に十分対処できるので、荷役作業
を容易に行うことができる。そして、本発明のマット部
材は、隙間の面積を任意に調整したものとして構成する
ことが可能であり、海洋構造物を支持する地盤や基礎を
波浪による洗掘から保護するために、または、構造物の
滑動防止部材として使用することが可能である。
【0012】本発明のマット施工法においては、マット
部材とシート状のものとを組み合わせて海底地盤や構造
物の保護のために使用することが可能であり、透水性を
有するシートとマット部材とを組み合わせて施工するこ
とや、不透水性のシートと組み合わせて施工することに
より、構造物の基礎に要求される性質に対処させること
ができる。また、前記タイヤ部材によるマット部材の安
定性を向上させるために、アスファルトマスチック、水
中コンクリートのような流動体を打設して施工すること
も可能であり、タイヤ部材の中央の孔の部分またはマッ
ト部材の所定の範囲に亘って流動体を施工して強化作用
を施すことにより、マット部材の安定性を向上させるこ
とができる。さらに、構造物にマット端部を接して配置
する場合にも、その接続部に流動体を充満させる等の手
段を用いることにより、構造物の基礎部分とマットの端
部との間に隙間等が生じないように施工可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明のタイヤ製マット部材を説明する。図1、2に示す例
は、タイヤ部材11を接続部材のようなものを用いて接
続する例を示しているもので、図1に示すように、タイ
ヤ部材11……を平面状に並べた状態で、その上部に縦
横に接続部材を配置し、各接続部材とタイヤ部材とを固
定具13を介して取付けて、タイヤ製マット部材10を
構成する場合を示している。前記タイヤ製マット部材1
0においては、固定具13に用いる固定部材としては、
任意の手段を用いることができるものであり、例えば、
タイヤ部材の所定の箇所に孔を設けてボルト状の部材を
挿通させ、接続部材とタイヤ部材とを直接結合すること
や、針金やロープのような部材を用いて、接続部材とタ
イヤ部材とを結合する手段等を用いることができる。ま
た、タイヤ部材の所定の箇所にフック状のものを植え込
み、そのフック状の部材と接続部材とを紐状のもので接
続してもよい。図示される例では、前記接続部材をタイ
ヤ部材を密接させて敷き並べた上に、縦接続部材15…
…と横接続部材17……を縦横に所定の間隔で配置し、
各タイヤ部材を縦横の接続部材に対して各々接続して、
接続部材のネット状部材に対してタイヤ部材を隙間なく
取付けたタイヤ製マット部材10として構成する。
【0014】図2に示す例は、縦横の接続部材によりタ
イヤ部材を串刺し状に取付けて、タイヤ製マット部材1
0Aを構成する場合を示しているもので、タイヤ部材の
横の部分に設けた4つの孔に縦接続部材15と横接続部
材17との接続部材を縦横に挿通し、タイヤ部材を一体
化したタイヤ製マット部材を形成することができる。前
記タイヤ製マット部材10Aの例において、タイヤ部材
を接続部材に対して固定するためには、任意の構成の係
止具14……をそれぞれ配置することが可能であり、前
記係止具としてはタイヤ部材に設ける孔よりも大径のリ
ング状部材を、接続部材に固着させて取り付けることも
可能である。なお、図示する例においては、係止具をタ
イヤ部材の内側に配置する場合を示しているが、前記係
止具14は隣接するタイヤ部材の間に取付けて、接続部
材に対してタイヤ部材が摺動しないように保持させるこ
とも可能である。
【0015】前記図1、2に示したようにして、接続部
材により構成したネット状部材に対して、タイヤ部材を
取付けて構成するタイヤ製マット部材は、図3の側面図
に示されるように構成される。この例では、縦接続部材
1の両端部にアイ部16……をそれぞれ設けておき、ク
レーンの吊具に設けた係止部材に対して、前記縦接続部
材15のアイ部16をそれぞれ係止させて、マット部材
を吊り下げる状態で荷役を行うことができるようにす
る。そして、海底地盤の表面等にタイヤ製マット部材1
0を敷設する場合に、従来のアスファルトマットと同様
に、水平吊り方式を用いて取り扱うことができるもので
あり、その他に、縦接続部材の一方の端部に設けたアイ
部16に対して吊具を係止することにより、垂直吊りを
行うこともできる。
【0016】図3に示す例は、地盤上に敷設した状態を
も示しているもので、接続部材を下部に位置させて、接
続部材がウェイトとして作用する状態で、タイヤ部材が
波浪や水の流れに対抗できるようにする。つまり、本実
施例では、タイヤ製マット部材10を製造する際に、接
続部材をタイヤ部材の上に配置する状態で、タイヤ部材
を接続部材に接続する作業を容易に行い得るようにする
が、タイヤ製マット部材を現場で施工する際には、タイ
ヤ製マット部材を反転させる状態で敷設するような方式
を用いる。このような敷設方式を採用する場合には、当
然、吊具によりタイヤ製マット部材の一方の端部を支持
して垂直吊り方式を用いることになるが、接続部材のネ
ット状部材に対して、各タイヤ部材を余裕を持たせて取
付けることにより、垂直吊り方式を用いた場合でも、タ
イヤ製マット部材からタイヤ部材が外れたりすることが
ない。
【0017】図4に示す例は、タイヤ製マット部材の両
端部に大サイズのタイヤ部材12を配置して、マット端
部の重量を大きく形成し、海底に敷設した際の安定性を
向上させるようにする場合を示している。このタイヤ製
マット部材10Bの例では、従来のアスファルトマット
において、マット端部に重量物を取付けておき、波浪の
影響によりマット端部があおられたりして、マットの安
定性に障害が発生することを防止する手段が用いられて
いることに対応するものである。また、タイヤ製マット
部材10Bを構成するタイヤ部材としては、端部のタイ
ヤ部材12に大型トラックや特殊作業車両の他に、航空
機に使用される大サイズのタイヤ等のように、大型で重
量の大きなタイヤを配置し、中央部のタイヤ部材11と
しては一般の乗用車のタイヤ部材を用いる等の、サイズ
の異なるタイヤ部材を組み合わせてタイヤ製マット部材
を構成することができる。そして、タイヤ製マット部材
10Bにおいても、マットの両端部で縦接続部材15に
アイ部16を各々設けておき、荷役に使用できるように
する。
【0018】前記実施例に示されたタイヤ製マット部材
は、図5〜8のそれぞれに示されるように構成すること
ができるもので、図5に示す例においては、タイヤ部材
11を縦横の列状に配置し、縦接続部材15……と横接
続部材17……とを碁盤の目状に配置して、各接続部材
に対して固定具13……を用いて固定したタイヤ製マッ
ト部材10を構成する。また、前記縦接続部材15と横
接続部材17との交差部には、クリップ部材を装着して
接続部18を形成し、接続部材によるネット状の部材を
構成することも可能であり、前記接続部18としては、
針金を巻き付けて構成することも可能である。そして、
前記縦接続部材15……の両端部に設けたアイ部16…
…を介して、クレーンの吊具に係止させ、縦吊りまたは
水平吊りにより、タイヤ製マット部材を取り扱うことが
できるようにする。
【0019】図6に示す例は、マットの隙間を少なくす
るように配置する場合を示しているもので、横接続部材
17により多数のタイヤ部材を接続して、タイヤ部材の
列状のものを作成し、そのタイヤ部材の列の凹部に別の
列のタイヤ部材が入り込む状態で組み合わせるようにす
る。そして、それ等を多数本の縦接続部材15……によ
り接続し、各縦接続部材を固定具13……を介して接続
し、全体として接続部材により構成したネット状部材に
対して、タイヤ部材を隙間が少なくなるように配置して
タイヤ製マット部材10aを構成している。また、本実
施例のタイヤ製マット部材10aにおいて、前記縦接続
部材15の両端部、または一方の端部には、アイ部16
をそれぞれ配置して荷役に使用すること、および、前記
縦横の接続部材の交差部に接続部18を設けて、接続部
材によるネット状部材を構成することも可能であり、他
のタイヤ製マット部材の実施例と同様に構成される。
【0020】図7に示されるタイヤ製マット部材10B
は、前記図4のタイヤ製マット部材の平面図として示す
ものであり、縦接続部材15……を用いて、小サイズの
タイヤ部材11を列状に接続したものと、大サイズのタ
イヤ部材を用いて列状に形成したものとを組み合わせて
タイヤ製マット部材として構成している。本実施例で
は、前記図4において説明したように、タイヤ製マット
部材の端部を波浪等の影響を受けてあおられたりするこ
とを防止することができるようにするもので、端部に配
置する大サイズのタイヤ部材12が、波浪に対抗して安
定性を向上させることができるようにする。また、前記
タイヤ製マット部材10Bに配置する接続部材の端部に
設けるアイ部は、縦接続部材15または横接続部材17
のいずれにも設けることが可能であり、アイ部を設けた
接続部材に対して、他の直交する接続部材を接続するこ
とができ、直交する接続部材の端部は、アイ部を設けた
接続部材に対して結合部19を介して接続し、各接続部
材の交差部を接続部18を介して固着し、接続部材によ
るネット状のものを構成する。
【0021】図8に示すタイヤ製マット部材10Cは、
前記図5に示すマット部材におけるタイヤ部材11……
の間の隙間部分に、さらに小サイズのタイヤ部材11a
……をそれぞれ挿入して配置し、マット部材の平面的な
隙間をできるだけ少なくする処理を施す場合を示してい
る。このマット部材10Cにおいて、タイヤ11として
大型トラックのタイヤを使用する場合には、小型のスク
ーターのタイヤのような小サイズのものをそれぞれの隙
間に介在させるように装着することができる。そして、
それ等の小サイズのタイヤを縦横の接続部材15a、1
7aを介して相互に接続し、前記接続部材15a、17
aの端部を任意の接続部材15、17に接続して、接続
部材によるネットの網目を小さいものとして構成する。
したがって、図8に示すようなマット部材を構成する場
合には、ネットの網目を小さく設定できるために、マッ
ト部材の強度を向上させ得るとともに、マット部材にお
ける隙間の面積を少なくして、保護する地盤や構造物基
礎に対する洗掘防止の作用を良好に行わせることが可能
である。
【0022】前記本発明の各実施例において、縦接続部
材15と横接続部材17に用いる接続部材としては、チ
ェーンのようなものを用いると、接続部材の重量が大き
いことから、タイヤ製マット部材の安定性を向上させる
ことが可能である。その他の接続部材としては、鋼製の
ワイヤや、合成繊維製のロープ等の他に、鉄筋等の棒状
のもの、鋼製のパイプ等の部材を使用することや、それ
等の材料を組み合わせて用いることができる。また、タ
イヤ部材を接続部材に取付けるための固定具としては、
前述したように、任意の構造の接続部材を用いることが
可能であるが、接続部材に対してタイヤ部材を若干自由
度(遊び)を持たせて接続する手段を用いる場合には、
タイヤ製マット部材を吊り上げたりする際に、ネット状
部材からタイヤ部材が外れたりすることを防止でき、荷
役や敷設作業を容易に行うことができるものとなる。さ
らに、本発明の実施例に示すタイヤ製マット部材は、単
純にタイヤ部材を接続部材により接続したマット状のも
のをそのまま敷設することができるが、その他に、タイ
ヤ製マット部材を敷設した後で、アスファルトマスチッ
クや水中コンクリートを打設して、タイヤ部材の中間部
の大きな開口部やタイヤ部材間に形成される隙間を充填
することが可能である。
【0023】
【実施例】前述したように構成されるタイヤ製マット部
材は、図9、10に示されるように、潜堤や人工リーフ
を洗掘から保護する部材として有効に用いることが可能
である。例えば、砂地の海岸において、浜の砂を浸蝕か
ら保護するために、従来より、潜堤や人工リーフを海岸
線から離れた沖合側に構築することが構想されており、
図9に示すように、マウンド2を構築して、その表面を
波浪から保護するために、マット等の保護部材を配置し
て覆うことが考えられている。本発明においては、海底
地盤1上に周辺の海底地盤の砂を浚渫して地盤上に盛り
上げたマウンド2を構築し、その表面をタイヤ製マット
部材10により保護して、マウンド2を波浪から保護す
る場合を示している。また、砂によりマウンドを構築す
る他に、海底地盤1上に捨て石を投棄してマウンドを構
築する場合もあるが、前記マウンドを小さな捨て石によ
り構築する場合や、潜堤構築現場の近くの海底の砂等を
盛り上げてマウンドを構築する場合には、石や砂等が波
浪により簡単に流されてしまうという問題がある。
【0024】そこで、本発明のタイヤ製マット部材を潜
堤の保護部材として用いる時に、波浪の影響が特に大き
いと考えられる場合には、マウンドの表面にゴムシート
やプラスチック製のシート、またはアスファルトマット
のような任意の厚さのシート20を敷設して、その上に
タイヤ製マット部材10を敷設し、前記シート20をタ
イヤ製マット部材10により押えて保護する手段を用い
ることができる。また、波浪の影響が大きい場所に構築
する潜堤等に対しては、シート部材20の上にタイヤ製
マット部材10を配置してから、タイヤ製マット部材の
タイヤ部材を全部埋める状態でアスファルトマスチック
を打設し、マウンドをより強固に保護する方法を用いる
こともできる。
【0025】その他に、タイヤ製マット部材に配置する
タイヤ部材の内部にアスファルトマスチックやコンクリ
ートのような流動体を打設し、その流動体を固化させる
ことにより、タイヤ製マット部材の安定性を向上させる
方法を用いることが可能である。さらに、前記流動体を
マット部材の端部の所定の範囲に対して、またはマット
部材の全体に施工して、波浪に対するマット部材の安定
性を向上させることも可能である。そして、タイヤ製マ
ット部材の表面に所定の厚さの捨石層を構築する等の表
面の保護する等の工事を追加して施工することにより、
海岸の美観に影響を与えずに、砂浜を保護することがで
きる。
【0026】図10に示す例は、波浪の荒い海岸に潜堤
を構築する場合に、タイヤ製マット部材10Bをマウン
ドの保護に使用する場合を示しているもので、小サイズ
のタイヤ部材により構成したマットの両端部に、大サイ
ズのタイヤ部材による強化層を設けて、波浪の影響に対
抗できるような手段を構成している。また、本実施例に
おいても、マウンドを砂等で構築した場合には、潮流に
より洗掘が進むことを防止するために、マウンドの表面
を透水性を有する織物製、またはプラスチック製の不透
水性のシート部材、もしくはゴムマット等で保護し、そ
の上面にタイヤ製マット部材10Bを配置して、タイヤ
製マット部材の両端部の大サイズのタイヤ部材12が、
タイヤ製マット部材の押えの作用を行い得るようにす
る。なお、本実施例においても、タイヤ製マット部材の
全体をアスファルトマスチックにより保護すること、ま
たはタイヤ部材の中央部にアスファルトマスチックやコ
ンクリートを充填するような処理を施して、潜堤の安定
性を向上させることも可能である。
【0027】前記図9、10に示されるような潜堤を構
築する場合に、その潜堤の表面部分を覆うタイヤ製マッ
ト部材は、波浪の衝撃を吸収して、下部のマウンドには
強い水流が生じないような作用を発揮できる。そこで、
前記マウンドの表面を覆うシート部材としては、水は透
過するが砂を通さないような性質を持つ織物製のシート
部材を用いることができ、タイヤ製マット部材のタイヤ
部材の隙間を介して水流を通過させ得るような表面部材
を設けることができる。例えば、透水性のシート部材を
用いる場合には、タイヤ部材の中央部のみにアスファル
トマスチック等を充満させて、マウンドの表面カバー部
材に大きな透水性を持たせるようにすることが可能にな
る。
【0028】さらに、前述したようにして、潜堤の表面
をカバーした場合に、前記カバー部材の端部が波浪によ
りあおられるという問題が発生するが、前記タイヤ製マ
ット部材の端部には、タイヤ部材に充填処理を施さない
開口率の大きな部分を形成しておき、洗掘により海底地
盤が掘られた場合に、その洗掘部1aにタイヤ製マット
部材の端部が入り込むようにさせる。そして、海底地盤
がマットの端部で一定の形状に洗掘されて、その洗掘部
1aにマット端部のタイヤ部材が入り込むと、その後の
洗掘は生じないように保護され、潜堤は安定した状態に
維持される。また、前記潜堤は、干潮時の潮位以下の高
さに構築すると、タイヤ製マット部材が水上に露出する
ことがなく、海岸の美観上での問題は発生しないもので
あり、前記潜堤を越えて海岸に到達する波は、潜堤の表
面のタイヤ部材による抵抗によって、海岸に当たる潮の
強さが減衰される状態となるために、砂浜の波浪による
浸蝕を防止する作用を良好に発揮できるものとなる。
【0029】
【実施例2】図11に示す例は、防波堤等のような構造
物の基礎を、タイヤ製マット部材により保護する場合を
示しているもので、海底地盤1の上に所定の高さに構築
された捨石基礎5の上に、アスファルトマット7を介し
て防波堤3のケーソン等が載置される。前記捨石基礎5
の保護のために、被覆捨石層6、6aを所定の厚さに施
工し、構造物の海側には基礎の保護のために、タイヤ製
マット部材10Bを配置するとともに、海底地盤を洗掘
から保護するために、アスファルトマット8を配置して
基礎の安定性を向上させている。前記タイヤ製マット部
材10Bを配置して構造物の基礎を保護する場合にも、
図4に示したような端部に大サイズのタイヤ部材を設け
たタイヤ製マット部材を設けると、タイヤ製マット部材
の安定性を向上させる効果をより有効に発揮させること
ができる。
【0030】また、前記構造物の基礎の保護のためにタ
イヤ製マット部材を用いる場合に、アスファルトマット
を敷設した上にタイヤ製マット部材を配置することの他
に、被覆捨石層と海底地盤に亘ってタイヤ製マット部材
を配置して設け、前記タイヤ製マット部材のタイヤ部材
の中央部の孔を充填するように、アスファルトマスチッ
クを打設する等の処理を施すことができる。そして、タ
イヤ製マット部材を単独で使用することが可能であるこ
とから、タイヤ製マット部材を任意のマット部材と組み
合わせて使用すること等の、任意の使用形態を選択する
ことができる。さらに、海底地盤を波浪から保護するた
めに、タイヤ製マット部材を2層または複数層に重ねて
施工できるものであり、そのような工法を適用する場合
には、各層のタイヤ製マット部材を任意の場所でワイヤ
等を用いて接続し、厚い保護層として構築することが可
能である。
【0031】図12に示す例は、前記図11の場合と同
様に、海底地盤1の上に所定の高さに構築された捨石基
礎5の上に、アスファルトマット7を介して防波堤3の
ケーソン等が載置される場合の別の実施例を示してい
る。本実施例では、捨石基礎5の先端部と海底地盤とを
保護するために、タイヤ製マット部材10aを配置して
おり、また、構造物の基礎部分の保護のために、タイヤ
製マット部材10を配置して、タイヤ製マット部材によ
る2種類の保護手段を設けている。また、海底地盤上に
敷設するタイヤ製マット部材10aは、地盤を保護する
ために設けるものであるから、タイヤ製マット部材の下
面に透水性を持つシート等を敷き込んでから、その上面
に施工するような手段を組み合わせて用いることが可能
である。さらに、構造物3の基礎部分から地盤までの間
で、捨石基礎の表面を保護するためのタイヤ製マット部
材10に対しては、構造物の敷設海域の波浪の状態に合
わせて、シートを使用することも可能であり、タイヤ製
マット部材にアスファルトマスチックのような流動体を
施工して、マット端部の安定性を向上させたり、タイヤ
製マット部材の間隙の比率や大きさ等を調整することも
できる。
【0032】本発明のタイヤ製マット部材においては、
隙間の比率を調整するためやマットの安定性を向上させ
るために、例えば図13に示すように、タイヤ製マット
部材に配置する各タイヤ部材の中央部の孔に流動体25
をそれぞれ充満させることができる。このような流動体
25をタイヤ部材に充満させる場合には、タイヤ製マッ
ト部材を所定の海域に施工した後で、アスファルトマス
チック等の流動体を各タイヤ部材の孔に注入するような
手段を用いて、マットに大きな開口が残らないような処
理を施すことが可能となる。前記流動体をタイヤ部材に
充満させる方法は、他の構造のタイヤ製マット部材に対
しても適用が可能であり、また、砂地の保護のために用
いるタイヤ製マット部材に対しては、タイヤ間の隙間に
も流動体を注入して、タイヤ製マット部材の開口率(隙
間の比率)を小さい値として構成し、タイヤ製マット部
材の隙間を通って、水が大量に流通しないような処理を
施して、洗掘作用が発生することを防止できるようにす
る。
【0033】前記図13に示すようにタイヤ製マット部
材に対して流動体を施工する場合に、図14に示すよう
に、タイヤ製マット部材の下面に敷き込んだシート20
を流動体の下面を規制する部材(型枠部材)として利用
することが可能である。そして、流動体をホース等を用
いて注入する際に、タイヤの孔から流動体が大量に下部
に漏れ出す等の不都合が生じないようにする。また、タ
イヤ部材に注入する流動体は任意の厚さに施工すること
ができるもので、施工海域の波浪の荒さや地盤の土質等
に対応させて、その流動体の注入量の設定が可能であ
る。
【0034】図14に示す例は、タイヤ製マット部材に
配置する各タイヤ部材の各々に対して、個別に仕切り板
を配置する場合の例を示しているもので、タイヤ部材1
0の下面に板部材21を固定して取付けることができ
る。また、タイヤ部材の中央部の空隙部分に対して中板
部材22を挿入しておくような手段を用いることも可能
である。前記板部材21、22をタイヤに対して配置す
る場合には、任意の固定手段を用いて設けることができ
るもので、陸上でネット部材に対してタイヤ部材を組み
合わせる際に、板部材を一体に取付けることが可能であ
る。そして、前記図14、15にそれぞれ示されたよう
に、タイヤ部材と型枠部材とを組み合わせて施工し、そ
の後で流動体を施工する場合には、流動体の施工量を任
意に調整することができる。また、タイヤ製マット部材
の下部の地盤や基礎が比較的小さい石等で構成されてい
る場合には、シートや板をタイヤ製マット部材に組み合
わせずに流動体を直接施工して、タイヤ製マット部材と
基礎の表面の石とを組み合わせる状態で、タイヤ製マッ
ト部材による保護層を構築することもできる。
【0035】前述したようにして、タイヤ製マット部材
に対して流動体を施工する場合に、タイヤ製マット部材
をタイヤのみで構成する場合の空隙率、または、空隙の
大きさを任意に調整することが可能になる。また、タイ
ヤ製マット部材と透水性のシート等を組み合わせた場合
には、地盤が泥や細かい砂等の場合にも、タイヤ製マッ
ト部材を通る水流を任意に制御することが可能であり、
地盤の洗掘の防止の作用を良好に発揮させることができ
る。さらに、タイヤ製マット部材に対して流動体を施工
することにより、タイヤ製マット部材の重量を増大さ
せ、波浪に対するマット部材の安定性を向上させるとと
もに、透水性を適宜調整することができるものとなる。
【0036】前記本発明のタイヤ製マット部材の実施例
は、基礎やマウンドの表面をカバーして、波浪から保護
する例を用いて説明したが、本発明のタイヤ製マット部
材は、海洋構造物の滑動防止のために、従来のアスファ
ルトマットと同様な使用形態を用いることも可能であ
る。例えば、構造物の下面に対応させてタイヤ製マット
部材を配置しておき、その上にケーソンのような構造物
を載置すると、アスファルトマットと同様な滑動防止の
作用を発揮させることが可能になる。
【0037】
【発明の効果】前述したように構成したことにより、本
発明のマット部材においては、タイヤ部材を接続部材に
よりシート状に構成した際に、その接続部材の端部に配
置する係止部材を介して、クレーン等の装置により吊り
下げて荷役を行うことが可能であり、従来の海洋構造物
の保護等に用いるマット部材と同様な使用形態をとるこ
とができる。また、本発明においては、ネット状部材に
対してタイヤ部材を隙間なく取付けているために、接続
部材を介してタイヤ部材が自由度を持ち、マット部材の
反転、折り曲げ等の作用に十分対処できるので、荷役作
業を容易に行うことができる。そして、本発明のマット
部材は、隙間の面積を任意に調整したものとして構成す
ることが可能であり、海洋構造物を支持する地盤や基礎
を波浪による洗掘から保護するために、または、構造物
の滑動防止部材として使用することが可能である。
【0038】本発明のマット施工法においては、マット
部材とシート状のものとを組み合わせて海底地盤や構造
物の保護のために使用することが可能であり、透水性を
有するシートとマット部材とを組み合わせて施工するこ
とや、不透水性のシートと組み合わせて施工することに
より、構造物の基礎に要求される性質に対処させること
ができる。また、前記タイヤ部材によるマット部材の安
定性を向上させるために、アスファルトマスチック、水
中コンクリートのような流動体を打設して施工すること
も可能であり、タイヤ部材の中央の孔の部分またはマッ
ト部材の所定の範囲に亘って流動体を施工して強化作用
を施すことにより、マット部材の安定性を向上させるこ
とができる。さらに、構造物にマット端部を接して配置
する場合にも、その接続部に流動体を充満させる等の手
段を用いることにより、構造物の基礎部分とマットの端
部との間に隙間等が生じないように施工可能である。
【0039】本発明のマット部材においては、破棄処分
されるタイヤ部材を有効に活用することができるととも
に、ネット状部材の材料と組立の費用のみを必要とする
ものであるために、マット部材の製作コストを低減させ
ることができる。また、タイヤ部材は海底等に並べた場
合でも、その耐久性を確保できるものであり、海水を汚
染することもなく、海草の付着を阻止せずに、海中の小
動物に対する隠れ場所を提供することが可能である。そ
して、マット表面の凹凸が波浪の勢いを減衰させて、構
造物に対する波浪の影響を少なくするので、構造物や基
礎に対する保護の作用を良好に発揮させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 タイヤ部材の構成を示す説明図である。
【図2】 タイヤ部材の別の例の構成を示す説明図であ
る。
【図3】 同一サイズのタイヤ部材を配置したマット部
材の説明図である。
【図4】 端部に大サイズのタイヤ部材を配置したマッ
ト部材の説明図である。
【図5】 本発明のマット部材の平面図である。
【図6】 マット部材の他の実施例の平面図である。
【図7】 端部に大サイズのタイヤ部材を配置したマッ
ト部材の平面図である。
【図8】 タイヤ間に小サイズのタイヤを配置したマッ
ト部材の平面図である。
【図9】 潜堤の表面保護にマット部材を用いた例の説
明図である。
【図10】 潜堤の表面保護にマット部材を用いた別の
例の説明図である。
【図11】 構造物の基礎の保護にマット部材を用いる
例の説明図である。
【図12】 本発明のタイヤ製マット部材の別の使用状
態の説明図である。
【図13】 タイヤ製マット部材に流動体を組合わせる
例の説明図である。
【図14】 図13の側面図である。
【図15】 タイヤ部材に板部材を組み合わせる例の説
明図である。
【符号の説明】
1 海底地盤、 2 潜堤、 3 構造物、 1
0 マット部材、11、12 タイヤ部材、 13
固定部、 15、17 接続部材、16 係合
部材、 18 接続部、 20 シート部材、2
1、22 板部材、 25 流動体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ部材を縦横に並べて配置し、 前記タイヤ部材を並べたものに対してネット状の接続部
    材を配置して、前記接続部材にタイヤ部材を係止部材を
    用いて各々接続し、 前記接続部材の端部に吊具に対する係合部材を設け、吊
    具を介して荷役に対応させることを特徴とするマット部
    材。
  2. 【請求項2】 タイヤ部材を縦横に並べて配置し、 前記タイヤ部材を並べたものに対してネット状の接続部
    材を配置して、前記接続部材にタイヤ部材を係止部材を
    用いて各々接続し、 前記接続部材の端部に吊具に対する係合部材を設け、吊
    具を介して荷役に対応させるとともに、 前記タイヤ部材は同一のサイズのものを密接させて配置
    し、端部のタイヤ部材には大サイズのものを配置して構
    成することを特徴とするマット部材。
  3. 【請求項3】 タイヤ部材を縦横に並べて配置し、 前記タイヤ部材を並べたものに対してネット状の接続部
    材を配置して、前記接続部材にタイヤ部材を係止部材を
    用いて各々接続し、 前記接続部材の端部に吊具に対する係合部材を設け、吊
    具を介して荷役に対応させるとともに、 前記タイヤ部材は同一のサイズのものを密接させて配置
    し、前記タイヤ部材の間の空間部を埋めるように、小サ
    イズのタイヤ部材を配置して構成することを特徴とする
    マット部材。
  4. 【請求項4】 タイヤ部材を縦横に並べて配置し、前記
    タイヤ部材を並べたものに対してネット状の接続部材を
    配置して、前記接続部材にタイヤ部材を係止部材を用い
    て各々接続して構成したたマット部材に対して、織物ま
    たはシート状の部材を組み合わせて用い、海洋構造物の
    基礎の保護に用いることを特徴とするマット施工法。
  5. 【請求項5】 前記タイヤ部材と接続部材とを組み合わ
    せたマット部材を海洋構造物の基礎の保護に用いるに際
    して、タイヤ部材の一部もしくはマット部材の全体にア
    スファルトマスチックのような流動体を施工し、マット
    部材の補強を行うことを特徴とする請求項4に記載のマ
    ット施工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467423B1 (ko) * 2002-01-25 2005-01-24 주식회사 솔빛이엔씨 폐타이어를 이용한 보강토 옹벽 축조구조
JP2008208694A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Nippon Solid Co Ltd 土木用マット
CN110205979A (zh) * 2019-04-03 2019-09-06 北部湾大学 一种资源化利用型的人工沙质海岸防护设施及其施工方法

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JP2008208694A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Nippon Solid Co Ltd 土木用マット
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