JPH10265332A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
水中油型乳化組成物Info
- Publication number
- JPH10265332A JPH10265332A JP9093105A JP9310597A JPH10265332A JP H10265332 A JPH10265332 A JP H10265332A JP 9093105 A JP9093105 A JP 9093105A JP 9310597 A JP9310597 A JP 9310597A JP H10265332 A JPH10265332 A JP H10265332A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- hyaluronic acid
- emulsion composition
- acid
- carboxyvinyl polymer
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- Pending
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- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Colloid Chemistry (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 界面活性剤を使用しなくとも、長期にわたり
油浮き等のない安定な乳化組成物を提供することを目的
とする。 【解決手段】 アルキル変性カルボキシビニルポリマー
と、アセチル化ヒアルロン酸とを含有することを特徴と
する水中油型乳化組成物。
油浮き等のない安定な乳化組成物を提供することを目的
とする。 【解決手段】 アルキル変性カルボキシビニルポリマー
と、アセチル化ヒアルロン酸とを含有することを特徴と
する水中油型乳化組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中油型乳化組成
物、特にその経時安定性の改善に関する。
物、特にその経時安定性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧用の乳化組成物として
は、各種の油性および水性の原料を乳化したクリーム、
乳液などが広く用いられている。かかる乳化組成物を得
るためには、乳化組成物の経時安定性を保証するために
界面活性剤を使用することが必須とされていた。
は、各種の油性および水性の原料を乳化したクリーム、
乳液などが広く用いられている。かかる乳化組成物を得
るためには、乳化組成物の経時安定性を保証するために
界面活性剤を使用することが必須とされていた。
【0003】しかし、界面活性剤は皮膚刺激を有するも
のが多い。一方で近年、化粧品についてもより一層の安
全性が期待されている。これらの観点から、界面活性剤
の配合が問題とされる事態も生じてきた。そのため、界
面活性剤を使用せずに乳化組成物を得る方法も提案され
ている(特公平2−38253号公報、特公昭62−3
1681号公報、特公昭61−38166号公報)。
のが多い。一方で近年、化粧品についてもより一層の安
全性が期待されている。これらの観点から、界面活性剤
の配合が問題とされる事態も生じてきた。そのため、界
面活性剤を使用せずに乳化組成物を得る方法も提案され
ている(特公平2−38253号公報、特公昭62−3
1681号公報、特公昭61−38166号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の界面活性剤を使用しない乳化組成物は、乳化の長期安
定性の点で必ずしも満足できるものではなかった。本発
明は前記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、
その目的は、安全性が高く、経時の乳化安定性が良好な
水中油型乳化組成物を提供することにある。
の界面活性剤を使用しない乳化組成物は、乳化の長期安
定性の点で必ずしも満足できるものではなかった。本発
明は前記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、
その目的は、安全性が高く、経時の乳化安定性が良好な
水中油型乳化組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
前記問題点を解決すべく検討を重ねた結果、アルキル変
性カルボキシビニルポリマーとアセチル化ヒアルロン酸
を配合することにより乳化の経時安定性および使用感が
向上することを見いだし、本発明を完成するに至った。
前記問題点を解決すべく検討を重ねた結果、アルキル変
性カルボキシビニルポリマーとアセチル化ヒアルロン酸
を配合することにより乳化の経時安定性および使用感が
向上することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明にかかる水中油型乳化組
成物は、アルキル変性カルボキシビニルポリマー0.0
05〜1重量%と、油性成分0.1〜50重量%と、ヒ
アルロン酸構成単位当たりのアセチル基の置換数が2〜
4であるアセチル化ヒアルロン酸0.0001〜10重
量%とを含むことを特徴とする。また、本発明にかかる
水中油型乳化組成物において、実質的に界面活性剤を含
有しないものも好適である。
成物は、アルキル変性カルボキシビニルポリマー0.0
05〜1重量%と、油性成分0.1〜50重量%と、ヒ
アルロン酸構成単位当たりのアセチル基の置換数が2〜
4であるアセチル化ヒアルロン酸0.0001〜10重
量%とを含むことを特徴とする。また、本発明にかかる
水中油型乳化組成物において、実質的に界面活性剤を含
有しないものも好適である。
【0007】
【本発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。本発明に用いられるアルキル変性
カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸
アルキル共重合体で、例えばカーボポール[Carbopol]
1342、ペミュレン[Pemulen]TR-1、ペミュレン[Pemul
en]TR-2(BF Goodrich社製)の商品名で知られている
ものが挙げられる。
いて詳細に説明する。本発明に用いられるアルキル変性
カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸
アルキル共重合体で、例えばカーボポール[Carbopol]
1342、ペミュレン[Pemulen]TR-1、ペミュレン[Pemul
en]TR-2(BF Goodrich社製)の商品名で知られている
ものが挙げられる。
【0008】アルキル変性カルボキシビニルポリマーの
配合量は乳化組成物中0.005〜1重量%が好まし
く、さらに好ましくは0.03〜0.5重量%である。
0.005重量%未満では乳化しにくいことがあり、1
重量%を越えて配合しても乳化作用および乳化安定性向
上効果の増大は期待できない。さらに使用性の観点から
は、0.03〜0.5重量%の範囲が最も好ましい。な
お、増粘剤として通常用いられているカルボキシビニル
ポリマー、例えば、カーボポール[Carbopol]941(BF
Goodrich社製)、ハイビスワコー105(和光純薬社製)
等では、油分を安定に乳化することはできない。
配合量は乳化組成物中0.005〜1重量%が好まし
く、さらに好ましくは0.03〜0.5重量%である。
0.005重量%未満では乳化しにくいことがあり、1
重量%を越えて配合しても乳化作用および乳化安定性向
上効果の増大は期待できない。さらに使用性の観点から
は、0.03〜0.5重量%の範囲が最も好ましい。な
お、増粘剤として通常用いられているカルボキシビニル
ポリマー、例えば、カーボポール[Carbopol]941(BF
Goodrich社製)、ハイビスワコー105(和光純薬社製)
等では、油分を安定に乳化することはできない。
【0009】本発明で使用されるアセチル化ヒアルロン
酸の配合量は、0.0001〜10重量%が好ましく、
さらに好ましくは0.001〜5重量%である。0.0
001重量%未満ではその効果は十分発揮されないこと
があり、10重量%を越えると使用性面でべたつきを生
じることがあるため好ましくない。
酸の配合量は、0.0001〜10重量%が好ましく、
さらに好ましくは0.001〜5重量%である。0.0
001重量%未満ではその効果は十分発揮されないこと
があり、10重量%を越えると使用性面でべたつきを生
じることがあるため好ましくない。
【0010】本発明に使用されるアセチル化ヒアルロン
酸は、ヒアルロン酸換算で1万〜100万程度の分子量
をもつものが好適である。また、本発明に使用されるア
セチル化ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸構成単位当たり
アセチル基の置換数が2〜4のものが好適である。アセ
チル基の置換数が2より少ないと本発明の効果は十分得
られないことがあり、アセチル基の置換数が4より多い
ものを得るのは製法上困難である。本発明に使用される
アセチル化ヒアルロン酸の製法は次の通りである。
酸は、ヒアルロン酸換算で1万〜100万程度の分子量
をもつものが好適である。また、本発明に使用されるア
セチル化ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸構成単位当たり
アセチル基の置換数が2〜4のものが好適である。アセ
チル基の置換数が2より少ないと本発明の効果は十分得
られないことがあり、アセチル基の置換数が4より多い
ものを得るのは製法上困難である。本発明に使用される
アセチル化ヒアルロン酸の製法は次の通りである。
【0011】例えば粉末状のヒアルロン酸を酢酸に分散
し、触媒として無水トリフルオロ酢酸を加えて反応させ
る方法や、酢酸に分散しp−トルエンスルホン酸を加え
さらに無水酢酸を加えて反応させる方法、無水酢酸溶媒
に懸濁させ濃硫酸を加えて反応させる方法等が知られて
いる(特開平6−9707、特開平8−53501)。
本発明において用いられるアセチル化ヒアルロン酸とア
ルキル変性カルボキシビニルポリマーの配合重量比は5
0:1〜1:500であることが好適である。
し、触媒として無水トリフルオロ酢酸を加えて反応させ
る方法や、酢酸に分散しp−トルエンスルホン酸を加え
さらに無水酢酸を加えて反応させる方法、無水酢酸溶媒
に懸濁させ濃硫酸を加えて反応させる方法等が知られて
いる(特開平6−9707、特開平8−53501)。
本発明において用いられるアセチル化ヒアルロン酸とア
ルキル変性カルボキシビニルポリマーの配合重量比は5
0:1〜1:500であることが好適である。
【0012】本発明において用いられる油性成分として
は、通常化粧料に用いられる極性および非極性のいずれ
のものも使用でき、例えば、マカデミアナッツ油、月見
草油、オリーブ油、ミンク油、ホホバ油、ラノリン、ス
クワレン等の天然動植物油脂類、流動パラフィン、スク
ワラン、ワセリン等の炭化水素類、パラフィンワック
ス、鯨ロウ、蜜ロウ、キャンデリラワックス、カルナバ
ロウ等のワックス類、セタノール、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソ
ステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、
リノレイン酸、オキシステアリン酸等の高級脂肪酸類、
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、イソ
プロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチン酸、イ
ソプロピルイソステアリン酸、2エチルヘキサン酸グリ
セリール等のエステル類、ジエチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンペンタエリスリトールエーテル、ポリオキシプロピ
レンブチルエーテル、リノール酸エチル等の極性オイ
ル、その他シリコーン油等を加えることもできる。この
うち固形あるいは半固形の油性成分を多く配合すると凝
集作用が強くなり、外観および粒子の状態が悪くなるの
で液状油を多く用いる方が望ましい。油性成分全体に対
して液状油の占める割合は、好ましくは50重量%以上
である。また、乳化組成物に対する油性成分全体の配合
量は、0.1〜50重量%が適当である。
は、通常化粧料に用いられる極性および非極性のいずれ
のものも使用でき、例えば、マカデミアナッツ油、月見
草油、オリーブ油、ミンク油、ホホバ油、ラノリン、ス
クワレン等の天然動植物油脂類、流動パラフィン、スク
ワラン、ワセリン等の炭化水素類、パラフィンワック
ス、鯨ロウ、蜜ロウ、キャンデリラワックス、カルナバ
ロウ等のワックス類、セタノール、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソ
ステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、
リノレイン酸、オキシステアリン酸等の高級脂肪酸類、
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、イソ
プロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチン酸、イ
ソプロピルイソステアリン酸、2エチルヘキサン酸グリ
セリール等のエステル類、ジエチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンペンタエリスリトールエーテル、ポリオキシプロピ
レンブチルエーテル、リノール酸エチル等の極性オイ
ル、その他シリコーン油等を加えることもできる。この
うち固形あるいは半固形の油性成分を多く配合すると凝
集作用が強くなり、外観および粒子の状態が悪くなるの
で液状油を多く用いる方が望ましい。油性成分全体に対
して液状油の占める割合は、好ましくは50重量%以上
である。また、乳化組成物に対する油性成分全体の配合
量は、0.1〜50重量%が適当である。
【0013】また、本発明の水中油型乳化組成物には、
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンE、酢
酸トコフェロール、アスコルビン酸エステル、ビタミン
A酸、レシチン、γ−オリザノール、葉酸等のビタミン
類およびビタミン様作用物質類、エストラジオール、吉
草酸エストラジオール、エチニルエストラジオール、プ
ロスタグランジン、プロピオン酸テストステロン等のホ
ルモン類、ベンゾフェノン、4−t−ブチル−4−メト
キシ−ジベンゾイルメタン、ジメトキシケイ皮酸エチル
ヘキサン酸グリセリル、p−アミノ安息香酸エステル、
パラメトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸フェニル等
の紫外線吸収剤類、L−メントール、カンファー等の消
炎剤、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベ
ン等の防腐剤、トリクロサン、ジブチルヒドロキシトル
エン等の殺菌剤などを配合することができる。
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンE、酢
酸トコフェロール、アスコルビン酸エステル、ビタミン
A酸、レシチン、γ−オリザノール、葉酸等のビタミン
類およびビタミン様作用物質類、エストラジオール、吉
草酸エストラジオール、エチニルエストラジオール、プ
ロスタグランジン、プロピオン酸テストステロン等のホ
ルモン類、ベンゾフェノン、4−t−ブチル−4−メト
キシ−ジベンゾイルメタン、ジメトキシケイ皮酸エチル
ヘキサン酸グリセリル、p−アミノ安息香酸エステル、
パラメトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸フェニル等
の紫外線吸収剤類、L−メントール、カンファー等の消
炎剤、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベ
ン等の防腐剤、トリクロサン、ジブチルヒドロキシトル
エン等の殺菌剤などを配合することができる。
【0014】さらに、本発明の水中油型乳化組成物に
は、必要に応じて適当な香料、色素等を乳化安定性、使
用感を損なわない範囲で添加してもよい。また、モノグ
リセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、ジグリセリン
イソステアリン酸エステル等の親油性活性剤を少量併用
すると乳化安定性はさらに向上する。
は、必要に応じて適当な香料、色素等を乳化安定性、使
用感を損なわない範囲で添加してもよい。また、モノグ
リセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、ジグリセリン
イソステアリン酸エステル等の親油性活性剤を少量併用
すると乳化安定性はさらに向上する。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例によりさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれにより限定される
ものではない。なお、以下に示す配合量はすべて重量%
である。また、アセチル化度とは、アセチル化ヒアルロ
ン酸のヒアルロン酸構成単位当たりのアセチル基の置換
数を示す。まず、本発明者らは、実質的に界面活性剤を
含まない水中油型乳化組成物を検討する過程で、下記の
ような試験を行った。
らに詳しく説明するが、本発明はこれにより限定される
ものではない。なお、以下に示す配合量はすべて重量%
である。また、アセチル化度とは、アセチル化ヒアルロ
ン酸のヒアルロン酸構成単位当たりのアセチル基の置換
数を示す。まず、本発明者らは、実質的に界面活性剤を
含まない水中油型乳化組成物を検討する過程で、下記の
ような試験を行った。
【0016】〔実施例1、比較例1〜4〕表1に示す種
々の組成の化粧用乳化組成物を、油相成分(A)を水相
成分(B)に添加しながら乳化機で乳化して作製し、乳
化組成物の安定性の評価を行った。評価結果もあわせて
表1に示す。なお、乳化組成物の安定性の評価基準は以
下の通りとした。 〔安定性評価基準〕 ○:油分離が全く認められない △:油分離が僅かに認められる ×:油分離が明確に認められる
々の組成の化粧用乳化組成物を、油相成分(A)を水相
成分(B)に添加しながら乳化機で乳化して作製し、乳
化組成物の安定性の評価を行った。評価結果もあわせて
表1に示す。なお、乳化組成物の安定性の評価基準は以
下の通りとした。 〔安定性評価基準〕 ○:油分離が全く認められない △:油分離が僅かに認められる ×:油分離が明確に認められる
【0017】
【表1】 ──────────────────────────────────── 成 分 実施例 比較例 比較例 比較例 比較例 1 1 2 3 4 ──────────────────────────────────── A.流動パラフィン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 スクワラン 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 B.アルキル変性カルボキシ ビニルポリマー *1 0.3 - 0.3 - - カルボキシビニルポリマー*2 - - - - 0.3 KOH 0.1 - 0.1 - 0.1 アセチル化ヒアルロン酸 *3 0.2 - - 0.2 0.2 グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 エチルアルコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 メチルパラベン 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 イオン交換水 残余 残余 残余 残余 残余 ──────────────────────────────────── 50℃,1ケ月の安定性 ○ × △ × △ ──────────────────────────────────── *1:ペミュレン TR-2(BF Goodrich社製) *2:ハイビスワコー 105(和光純薬社製) *3:アセチル化度3.5、分子量約20万
【0018】表1の結果から明かなように、アルキル変
性カルボキシビニルポリマーとアセチル化ヒアルロン酸
を併用した乳化組成物(実施例1)は、両者ともに配合
しない乳化組成物(比較例1)および両者を併用しない
乳化組成物(比較例2、3)と比較して、安定性のよい
乳化組成物が得られることがわかる。また、アルキル変
性カルボキシビニルポリマーの代わりに通常のカルボキ
シビニルポリマーを用いた乳化組成物(比較例4)で
は、本発明にかかる乳化組成物(実施例1)のような優
れた乳化安定性は得られないことがわかる。したがっ
て、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとアセチル
化ヒアルロン酸を併用することにより、安定性のよい乳
化組成物が得られることがわかる。
性カルボキシビニルポリマーとアセチル化ヒアルロン酸
を併用した乳化組成物(実施例1)は、両者ともに配合
しない乳化組成物(比較例1)および両者を併用しない
乳化組成物(比較例2、3)と比較して、安定性のよい
乳化組成物が得られることがわかる。また、アルキル変
性カルボキシビニルポリマーの代わりに通常のカルボキ
シビニルポリマーを用いた乳化組成物(比較例4)で
は、本発明にかかる乳化組成物(実施例1)のような優
れた乳化安定性は得られないことがわかる。したがっ
て、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとアセチル
化ヒアルロン酸を併用することにより、安定性のよい乳
化組成物が得られることがわかる。
【0019】つぎに、本発明をより明確にするため本発
明の実施例をさらに挙げる。以下に示す組成の乳化組成
物を実施例1と同様にして製造した。実施例1と同様な
評価を行ったところ、各実施例の乳化組成物は実施例1
と同様優れた安定性を示した。
明の実施例をさらに挙げる。以下に示す組成の乳化組成
物を実施例1と同様にして製造した。実施例1と同様な
評価を行ったところ、各実施例の乳化組成物は実施例1
と同様優れた安定性を示した。
【0020】 〔実施例2〕 成 分 配合量(%) A.ジメチルポリシロキサン 10 マカデミアナッツオイル 5 ワセリン 10 B.アルキル変性カルボキシビニルポリマー*4 0.9 アセチル化ヒアルロン酸(アセチル化度2) 1 ポリエチレングリコール 5 ジプロピレングリコール 7 トリエタノールアミン 0.6 メタリン酸ナトリウム 0.1 メチルパラベン 0.1 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.3 イオン交換水 残 余 *4:ペミュレン TR-1(BF Goodrich社製)
【0021】 〔実施例3〕 成 分 配合量(%) A.流動パラフィン 10 オリーブ油 1 ラノリン 3 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1 ビタミンEアセテート 0.3 ブチルパラベン 0.2 香料 0.1 B.プロピレングリコール 6 1,3ブチレングリコール 4 アセチル化ヒアルロン酸(アセチル化度3) 0.001 エデト酸三ナトリウム 0.1 アルキル変性カルボキシビニルポリマー*5 0.5 アスコルビン酸リン酸マグネシウム 1 プラセンタエキス 0.3 KOH 0.2 イオン交換水 残 余 *5:カーボポール 1342(BF Goodrich社製)
【0022】 〔実施例4〕 成 分 配合量(%) A.ジメチルポリシロキサン 0.5 デカメチルシクロペンタシロキサン 1 ホホバ油 0.5 B.アルブチン 1 ニンジンエキス 0.5 アルキル変性カルボキシビニルポリマー*1 0.05 カルボキシビニルポリマー*2 0.3 アセチル化ヒアルロン酸(アセチル化度4) 0.05 エチルアルコール 8 エデト酸三ナトリウム 0.1 メチルパラベン 0.1 フェノキシエタノール 0.2 KOH 0.15 イオン交換水 残 余
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、即ち、乳化組成物にア
ルキル変性カルボキシビニルポリマーと、アセチル化ヒ
アルロン酸とを配合させることにより、乳化の長期安定
性に優れた水中油型乳化組成物を得ることができる。ま
た、乳化組成物に実質的に界面活性剤を含有しなくて
も、乳化の長期安定性に優れた水中油型乳化組成物を得
ることができる。
ルキル変性カルボキシビニルポリマーと、アセチル化ヒ
アルロン酸とを配合させることにより、乳化の長期安定
性に優れた水中油型乳化組成物を得ることができる。ま
た、乳化組成物に実質的に界面活性剤を含有しなくて
も、乳化の長期安定性に優れた水中油型乳化組成物を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 47/36 A61K 47/36 H
Claims (2)
- 【請求項1】 アルキル変性カルボキシビニルポリマー
0.005〜1重量%と、油性成分0.1〜50重量%
と、アセチル基の置換数が、ヒアルロン酸構成単位当た
り、2〜4であるアセチル化ヒアルロン酸0.0001
〜10重量%とを含有することを特徴とする水中油型乳
化組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の乳化組成物において、
実質的に界面活性剤を含有しないことを特徴とする水中
油型乳化組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9093105A JPH10265332A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 水中油型乳化組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9093105A JPH10265332A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 水中油型乳化組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265332A true JPH10265332A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=14073254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9093105A Pending JPH10265332A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 水中油型乳化組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10265332A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163756A (ja) * | 1999-12-07 | 2001-06-19 | Pola Chem Ind Inc | しっとり感を有する皮膚外用剤 |
JP2004262777A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-24 | Shiseido Co Ltd | アセチル化ヒアルロン酸含有眼用医薬組成物 |
JP2006036910A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Nippon Junyaku Kk | 粉末状共重合体の製造方法及びその共重合体、並びに高分子乳化剤 |
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