JPH10265037A - アンプル供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランダム収納式のアンプル供給装置において
アンプル収納容器から１つずつアンプルを取り出す際に
取出手段付近に詰まったり、取り出しの空振りが生じた
りするのを防止し確実に取出しできるようにする。 【解決手段】 底板１ａが一方向に傾斜自在としたアン
プル収納容器１内にランダム状に収納されたアンプルＡ
を整列受部材２で整列状に受けて持上げ、最上位置に来
ると受面７の傾斜で側壁５の外へアンプルＡを落とし、
そのアンプルＡを払出手段３の搬送ベルト２６により外
部へ排出し、アンプルＡを供給する。収納容器内のアン
プル数量が減少すると、その減少量に応じて底板１ａの
傾きを大きくしてアンプル持上げが空振りしないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、収納容器内にラ
ンダムに収納されたアンプルやバイアル等の注射薬を処
方箋の指示に従って供給するアンプル供給装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】収納容器内にランダムな状態でアンプル
を保管し、必要に応じてアンプルを取り出して供給する
アンプル供給装置が、例えば特開平７−３００２３７号
公報、特開平８−２３０８２６号公報、特開平８−２２
５１４０号公報などから公知である。

【０００３】第１の公報の物品格納装置は、ランダム状
態に収納容器内に収納したアンプルを底部に没入してい
る上面が凹面で溝を有するヘッドをシリンダロッドで突
き上げて上面に乗っているアンプルを上方に持上げ、吸
引式の吸着部で吸着してコンベアへ移載するという方式
のものである。

【０００４】第２の公報の薬剤供給容器は、アンプルを
ランダム状に収納する収納容器内に仕切板を左右自在に
移動するように設けて仕切板で仕切られた２つの収納室
の容積を可変とし、各室に上部に受部材を有する突上ロ
ッドを設け、受部材を所定高さ持上げると受部材の傾斜
に接続する搬送ラインに接続されて受部材上のアンプル
を排出供給するというように形成されている。

【０００５】第３の公報のアンプル払出し装置は、アン
プル収納容器の底板を傾斜状とし、その一部に設けた穴
に沿って上下動する突上部材でアンプルを１本だけ持上
げ、所定高さ位置で突上部材の傾きが一致するもう１つ
の傾斜底板上に落下させ、このもう１つの傾斜底板の一
部に設けたもう１つの突上部材でさらにもう１度アンプ
ルを上昇させ、アンプルを１本だけ正確に破損させるこ
となく取り出して供給するというものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したラ
ンダム収納方式のアンプル供給装置は、アンプルを収納
容器内に整然と収納保持する整列方式のものに比べてア
ンプルの収納操作が簡易であるため、最近ではアンプル
供給装置として主流となっている。

【０００７】しかしながら、アンプルをランダム状態に
収納容器内に収納してそれらの中から１本又は数本程度
を取り出して整列させた後１つずつ供給するという方式
であるため、アンプルを取り出すためのピック手段の周
辺に多数のアンプルが集合し、従って取出口周辺で詰ま
り易く、場当たり的にピック手段を容器内で昇降させる
ため、ピック手段にアンプルが乗っていないまま上昇し
アンプルの取出しが空振りとなるという点でアンプルの
取出しの確率が低く、確実にピック手段でアンプルを取
り出すことができない場合がある。

【０００８】このような問題に対処する方法として、ア
ンプルの複数個を収納容器から整列状態で容器側壁に沿
ってピック手段により持上げてこれを整列方向に１つず
つ払い出す方法が考えられる。この場合ピック手段は少
なくともアンプルの１．５倍以上の長さでその上部に複
数のアンプルを持上げると必然的に整列状態で持上げる
ようになる幅、即ち略アンプル径と同程度のものを用い
ればよい。

【０００９】しかし、このようなピック手段を用いる場
合、底板が水平な収納容器内にランダム状に収納されて
いるアンプルが容器一杯まで入っているときはピック手
段の方へアンプルが少しずつ寄ってくるが、アンプルの
収納数が減少し山積み状態が少なくなるとピック手段へ
アンプルが移動しなくなるから、常にアンプルがピック
手段の方へ寄ってくるようにしたいときは収納容器の底
板を傾斜状とする必要がある。

【００１０】ところが、収納容器の底板を傾斜状に固定
して設けると、その傾斜分だけ収納容器内に入れること
ができるアンプルの数量が減少する。

【００１１】この発明は、かかる従来のアンプル供給装
置における上記のような問題に留意して、多数のアンプ
ルがランダム状に収納される収納容器から整列状に送っ
てアンプルを１つずつ取り出すことによりアンプルが詰
まるのを防止し確実にアンプルを１つずつ取り出して供
給できる高効率で簡易、シンプルな構成のアンプル供給
装置を提供することを課題とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する手段として、多数のアンプルがランダムに収納
されるアンプル収納容器をその底板を一方向に傾斜自在
として設け、上記底板の傾斜時に下方側となる側壁内側
に沿って昇降自在で、かつ側壁に沿って複数のアンプル
をアンプル径に相当の幅の受面で整列状に受入れ保持す
る整列受部材と、この整列受部材の受面上のアンプルを
整列方向に外部へ１つずつ排出する払出手段と、上記払
出手段によるアンプルの払出しを検出して収納容器内の
アンプル収納量の減少に応じて底板の傾斜角度を調整す
る制御部とを備えて成るアンプル供給装置の構成とした
のである。

【００１３】上記の構成としたこの発明のアンプル供給
装置は、多数のアンプルをランダム状に収納した状態で
アンプルを次のように１つずつ効率よく空振りすること
なく確実に払い出すことができる。

【００１４】収納容器内に投入されているアンプルは、
収納容器の底板が水平であってもアンプルが容器内に満
杯に入れられていると自然に自重ですべり移動する。こ
のため、整列受部材の上面を底板の傾斜下方側端の高さ
に合わせると多数のアンプルが整列受部材上に乗り、一
部が引っかかる状態となり、次に整列受部材を上昇させ
るとこの整列受部材の受面幅がアンプル径に相当の幅で
あるため受面上に乗れないアンプルは落下し持上げられ
るアンプルは受面幅内に乗るものだけとなり、必然的に
アンプルを整列させることとなる。

【００１５】こうして整列状態で持上げられた複数のア
ンプルを払出手段で整列方向に払出手段により払い出す
とアンプルは１つずつ順次排出口から外部へ排出され
る。但し、上記払出手段は外部へ排出するまでに、整列
受部材上に整列状態に揃えられたアンプルをそのまま整
列方向に払い出したり、あるいは収納容器の側壁外へ整
列状態のまま移載しその後整列方向と並行に払い出した
りする手段を含むものとする。

【００１６】アンプルが払出されていくうちに山積み状
のアンプルが崩れると、次第にアンプルが整列受部材の
方へ移動しなくなり、そのままでは整列受部材のアンプ
ル持上動作が空振りとなるため、収納容器の底板が傾け
られる。この傾きはアンプルの減少に応じて少しずつ傾
斜角度を大きくし設定最大角度まで調整される。このた
め、アンプルは全量が整列受部材の方へ移動し、空振り
することはない。

【００１７】

【実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面
を参照して説明する。図１は実施形態のアンプル供給装
置の主要断面図、図２は平面図、図３は側面図である。
このアンプル供給装置は、アンプルを収納するアンプル
収納容器１と、その一側壁に沿って設けられるアンプル
の整列受部材２と、この整列受部材上の側壁外に設けら
れたアンプルを外部へ排出するための払出手段３とから
成る。なお、図２に示すように、収納容器１の排出部の
外側にはアンプル受４が設けられ、その横にロータ４１
を有する排出手段４０が設置されている。

【００１８】アンプル収納容器１は多数のアンプルＡを
ランダム状に収納する容器である。下底の底板１ａが片
端に回転自在に支持された回転軸９に回転ソレノイド８
を連結した回転駆動部を介して一方向に傾斜自在に設け
られている。この傾斜底板１ａを傾斜させたとき、その
傾きの下方側に設けられる側壁５に沿って昇降する整列
受部材２が設けられ、側壁５の内側面は整列受部材のガ
イド面の役目もする。

【００１９】この側壁５より少し内側寄りに設けたシャ
ッタ６との間で整列受部材２は昇降する。シャッタ６の
上端は整列受部材２の下端に接続されている。シャッタ
６は整列受部材２が上昇した際にその下方のスペースに
アンプルＡが落下するのを防止するために設けられてい
る。１ａｆは底板端に設けたカバー部材であり、弾力性
のあるゴム、布などを用いて底板１ａが傾斜した時に生
じる隙間を埋める役目をする。

【００２０】整列受部材２は、図示の例では側壁５の幅
と略同じ長さ延びており、少なくともアンプル長さの
１．５倍以上の長さとし、この細長い厚板を横にして昇
降させるものである。整列受部材２の厚さは大略アンプ
ルの直径と同程度である。

【００２１】図３に整列受部材２を昇降させるため側壁
５の外側に設けた駆動部の詳細を示す。１１は昇降支持
板、１２は昇降用モータであり、上記支持板１１に払出
手段３の搬送モータ１３を直接支持し、又モータ１３の
出力軸が連結されるプーリ軸１５で駆動されるプーリ１
６を張出支持板１１ａで支持している。昇降支持板１１
にはその両端に１対の連結アーム１７が取り付けられ、
この連結アーム１７は側壁５に垂直に設けられたガイド
溝１８を貫通して側壁５の内側の整列受部材２に連結さ
れている。

【００２２】昇降支持板１１の略中央には昇降用ロッド
１９が支持板１１をスライド自在に挿通して立設され、
このロッド１９の一面に刻設したラック歯形２０にピニ
オン２１、歯車群２２から成る減速機構が係合し、この
減速機構に昇降用モータ１２の回転力を伝達すると昇降
支持板１１全体が昇降するようになっている。１９ａ、
１９ｂはロッド１９の上下端の支持部材である。

【００２３】２３はセンサ取付板であり、その上下両端
に設けた２つの昇降センサＰ_S に対し上記張出支持板１
１ａの端の検出板２４が通過すると遮光されて整列受部
材２の昇降が上、下端位置で検出され、その検出信号に
より昇降が停止される。２５は取付板である。

【００２４】この実施形態では払出手段３はプーリ１６
間に掛け渡された無端ベルト２６から成る搬送装置であ
り、前述した搬送モータ１３により駆動されて整列受部
材２上のアンプルＡを整列方向に排出するようにしてい
る。アンプル受４は排出されたアンプルＡを排出手段４
０側へ送るため底板が排出手段４０側へ若干傾斜してお
り、この底板上を転がったアンプルＡが排出手段４０の
ロータ４１に来るとアンプルＡはその受溝４３に没入す
る。このロータ４１をモータ４２で回転させることによ
りアンプルＡは１つずつ図４に示す排出口４４から供給
される。

【００２５】なお、図示のように、排出口４４の直前に
はアンプルの通過を検出する一対のセンサＰｈが設けら
れている。

【００２６】図５は収納容器の底板１ａ、整列受部材
２、払出手段３、払落手段３０を駆動制御する制御回路
の概略ブロック図である。５０は制御部であり、底板１
ａの回転軸９を駆動するソレノイド８に設けたロータリ
エンコーダＲｅ、整列受部材２の上、下端で昇降動作を
検出するセンサＰｓ、払出手段３によるアンプルＡの払
出しを検出するセンサＰ_H などからの入力信号により各
駆動対象のソレノイド８、３６やモータ１２、１３など
を論理演算して制御信号を送り出し制御する。５１ａ〜
ｄはそれぞれ駆動回路である。

【００２７】上記払出手段３の外側には無端ベルト２６
で送られるアンプルＡがベルト上に存在するかどうかを
検出するための一対のアンプル検出センサＰ_H が設けら
れており、アンプルＡが存在すると発光側からの光が受
光側で受光できないことによりアンプルＡの存在を検出
する。

【００２８】なお、３０はアンプル払落手段である。こ
の払落手段３０は、万一アンプルＡが整列受部材２上に
直立状で持上げられた場合にアンプルを整列して送るこ
とができなくなるのを防止するためのものである。

【００２９】以上のように構成した上記第１実施形態の
アンプル供給装置ではアンプル供給が次のように実施さ
れる。アンプル収納容器１内には予め多数のアンプルＡ
がランダム状態に投入され供給状態にある。アンプル供
給開始のトリガ信号が制御部に入力されると、その時整
列受部材２が側壁５の任意の高さ位置にあれば必ず一旦
整列受部材２が降下し、その受面７を容器１の底板１ａ
の傾斜下方の位置に一致させる。

【００３０】受面７が当初は水平に保持されている底板
１ａに一致すると、底板１ａ上にある多数のアンプルＡ
のいくつかが受面７上へ移動し保持される。この状態で
整列受部材２が上昇を始めると、受面７に一部のみ乗っ
ているアンプルは払い落とされ、受面７上に完全に乗っ
ているアンプルだけが必然的に整列状態となって保持さ
れ、持上げられる。但し、アンプルＡが直立状で受面７
上に保持されることがあり、その場合はアンプル払落手
段３０で払い落とされる。

【００３１】整列受部材２が上昇して最上限位置に達す
ると、整列受部材２に組込まれている無端ベルト２６上
に乗ったアンプルＡは無端ベルト２６で送られて排出端
からアンプル受４へ排出され、さらに排出手段４０へ送
られて、この排出手段４０で１つずつ排出される。

【００３２】整列受部材２はその受面７がフラットな平
面状であり、かつ払出手段３として無端ベルト２６を整
列受部材２の上縁に組込んでいる。従って、払出手段３
による払出路は整列受部材２の上縁沿いの整列方向に設
けてあるから、側壁５の外側への払出路を設ける必要も
なく、側壁５は収納容器１の他の側壁と同じ高さまで延
びている。但し、払出路が側壁５と直交方向の側壁と交
叉する部分は切欠き１ｘを設けて払出口としている。

【００３３】このアンプル供給装置では、整列受部材２
で持上げられた整列状のアンプルＡをそのままの位置で
水平に無端ベルト２６で横移動させて払い出すこととな
る。

【００３４】ところでアンプル等の薬剤を補充した場
合、前記底板１ａは水平状態であり容器内の薬剤が最大
限収納でき、収納容器は底板１ａが水平のままでも収納
アンプルを払い出すことができる。しかし、しばらく払
いだすと整列受部材２上にアンプルが乗らなくなり、払
い出し精度が悪化する。即ち、アンプルＡが払い出され
山積み状態が崩れてアンプルが整列受部材２の方へ寄ら
なくなるのである。

【００３５】そこで、底板１ａを少しずつ傾けてアンプ
ルＡが整列受部材２の方へ移動するように底板１ａの傾
きを制御するが、以下では図６のフローチャートを参照
して説明する。

【００３６】ステップＳ₁ では整列受部材２の上昇を開
始し、Ｓ₂ で払出手段３の作動を始めてアンプルを払い
出し、Ｓ₃ においてその排出口でのアンプルの払出しを
検出する。Ｓ₄ でアンプルの払出しの有無を判定し、ア
ンプルの払出しがある限り上記ステップが繰り返される
ことは言うまでもない。

【００３７】しかし、アンプル払出しの有無のチェック
の結果アンプルの払出しがなく、整列受部材２によるア
ンプル持上げが空振りであると、ステップＳ₆ でその空
振りがたとえば２回であることが判断されれば、Ｓ₇ で
ソレノイド８を駆動して底板の傾きを、所定角度ずつ傾
斜させる傾斜角度の第１段目の傾きとし、この傾きで最
初の動作を繰り返す。

【００３８】第１段目の傾きである程度アンプルが払出
されるとやがて、上述したのと同じように再びアンプル
の払出しがなくなってくる。従って、アンプルの払出し
がなくなる都度底板１ａの傾きを２段目、３段目……と
傾きを大きくする。

【００３９】このように払出しがなくなるとその都度ソ
レノイドを１段ずつ立ち上げ容器底板１ａの傾斜をきつ
くしていき、Ｓ₈ で傾斜が最大に設定され、再び設定さ
れた２回の払い出しを空振りした場合は、アンプルの欠
品としてＳ₁₀で欠品表示をして動作を停止する。なお、
払い出し精度を向上するため、特にアンプルを１つずつ
払い出す方法として図４に示した、ロータ式の計数装置
を接続し、これによりアンプルの払出しをカウントする
のが好ましい。

【００４０】このロータ計数装置はロータ外周部にアン
プル外形に対応した溝を形成し、溝に対し、斜めに横切
るセンサ光通過溝を形成しており、払い出したアンプル
を１本づつ溝に導入し、ロータの回転にともない１本づ
つ払い出される。

【００４１】但し、この場合のセンサは図４に示したも
のと若干異なっており、ロータが導入部、検出部、排出
部のいずれかの工程にあると、ロータに形成した溝が各
工程に対応した位置で停止し、この停止中に検出部でア
ンプルが前記溝に入っているかいないか斜めに横切るセ
ンサが判定し、アンプルが無い場合、払い出しのカウン
トを行わないというものである。検出センサは通常、光
センサを使用し、受光部に向けて発光する発光部との間
をアンプルが遮断して検出信号を発生する。

【００４２】しかし、アンプルの中には透明容器で、ラ
ベルなしの無色薬剤が存在するため、光検出センサを使
用する場合、センサの設置に工夫を必要とする。アンプ
ル長手方向、直径方向にセンサラインを通過させると、
前記条件アンプルは検出しないことが多く、センサの光
度調整等シビアに行っても、検出エラーが発生する。こ
のためセンサの検出はアンプルの外径にもよるが、入射
角度を小さくすると光検出センサを使用しても確実な検
出が行え、この角度は６０度以下であることが望まし
く、６０から８５度の入射角でもセンサの光度調整等の
処置である程度検出精度の向上が期待できる。しかし、
入射角がきつすぎるとセンサ間の距離が離れる上、アン
プルをとらえきれない恐れもあり、好ましい角度は５５
度から３０度の範囲が好ましい。

【００４３】また、ここでアンプル計数装置に関するセ
ンサを説明したが、アンプル情報をとらえる手段として
欠品、残量、移動状態等の検出に応用できることはいう
までもない。また、このセンサはマイクロスイッチ等を
使用しても、払い出しを検出できる。この検出部は導入
部、排出部と兼用することができ、動作中の検出も可能
である。

【００４４】なお、上記実施形態ではアンプル供給装置
の底板は水平状態を基準として説明したが、底板は図示
の状態をさらに拡大した例として基準状態をマイナス角
度に設定してもよい。その場合、例えば−１５°〜−１
０°に基準状態を設定し、これからスタートして→水平
→プラス角度へと角度を変化させるようにする。

【００４５】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
アンプル供給装置は、底板が一方向に傾斜自在としたラ
ンダム収納形容器と、アンプルをアンプル径と同幅程の
受面でアンプルを整列状に受けて所定高さまで持上げる
整列受部材と、そこから整列方向に送り出して１つずつ
アンプルを払い出す払出手段とを備えたものとしたか
ら、収納容器は最大量のアンプルを収納でき、アンプル
が減少しても底板を傾けて整列部材の方へアンプルを移
動できる。又整列受部材上に自重で乗ったアンプルを持
上げることにより必然的に整列して持上げ、整列方向に
送り出すことによりアンプルを１つずつ排出でき、従っ
て空振りすることなく効率よく確実にアンプルを供給で
きると共にシンプルで簡易な構成とすることにより装置
全体を経済的なコストで製造できるという種々の効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態のアンプル供給装置の主要断面図

【図２】同上の平面図

【図３】同上の側面図

【図４】排出手段の断面図

【図５】収納容器底板の傾斜角度などを制御する制御回
路の概略ブロック図

【図６】作用を説明するフローチャート

【符号の説明】

１ アンプル収納容器 ２ 整列受部材 ３ 払出手段 ４ アンプル受 ５ 側壁 ６ シャッタ ７ 整列受面 ２６ 無端ベルト ３０ 払落手段

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数のアンプルがランダムに収納される
   アンプル収納容器をその底板を一方向に傾斜自在として
   設け、上記底板の傾斜時に下方側となる側壁内側に沿っ
   て昇降自在で、かつ側壁に沿って複数のアンプルをアン
   プル径に相当の幅の受面で整列状に受入れ保持する整列
   受部材と、この整列受部材の受面上のアンプルを整列方
   向に外部へ１つずつ排出する払出手段と、上記払出手段
   によるアンプルの払出しを検出して収納容器内のアンプ
   ル収納量の減少に応じて底板の傾斜角度を調整する制御
   部とを備えて成るアンプル供給装置。
2. 【請求項２】 前記払出手段を側壁内側の整列受部材に
   組み込んだことを特徴とする請求項１に記載のアンプル
   供給装置。
3. 【請求項３】 前記整列受部材で直立状に持上げられた
   アンプルを払い落とす手段を備えたことを特徴とする請
   求項１又は２に記載のアンプル供給装置。
4. 【請求項４】 前記払出手段上にアンプルが保持されて
   いることを検出するアンプル検出手段を備えたことを特
   徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載のアンプル供
   給装置。