JPH10264897A - 主ロータトルク補正装置 - Google Patents
主ロータトルク補正装置Info
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- JPH10264897A JPH10264897A JP9073159A JP7315997A JPH10264897A JP H10264897 A JPH10264897 A JP H10264897A JP 9073159 A JP9073159 A JP 9073159A JP 7315997 A JP7315997 A JP 7315997A JP H10264897 A JPH10264897 A JP H10264897A
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C27/00—Rotorcraft; Rotors peculiar thereto
- B64C27/82—Rotorcraft; Rotors peculiar thereto characterised by the provision of an auxiliary rotor or fluid-jet device for counter-balancing lifting rotor torque or changing direction of rotorcraft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C13/00—Control systems or transmitting systems for actuating flying-control surfaces, lift-increasing flaps, air brakes, or spoilers
- B64C13/02—Initiating means
- B64C13/16—Initiating means actuated automatically, e.g. responsive to gust detectors
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D1/00—Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
- G05D1/08—Control of attitude, i.e. control of roll, pitch, or yaw
- G05D1/0808—Control of attitude, i.e. control of roll, pitch, or yaw specially adapted for aircraft
- G05D1/0858—Control of attitude, i.e. control of roll, pitch, or yaw specially adapted for aircraft specially adapted for vertical take-off of aircraft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C27/00—Rotorcraft; Rotors peculiar thereto
- B64C27/82—Rotorcraft; Rotors peculiar thereto characterised by the provision of an auxiliary rotor or fluid-jet device for counter-balancing lifting rotor torque or changing direction of rotorcraft
- B64C2027/8263—Rotorcraft; Rotors peculiar thereto characterised by the provision of an auxiliary rotor or fluid-jet device for counter-balancing lifting rotor torque or changing direction of rotorcraft comprising in addition rudders, tails, fins, or the like
- B64C2027/8272—Rotorcraft; Rotors peculiar thereto characterised by the provision of an auxiliary rotor or fluid-jet device for counter-balancing lifting rotor torque or changing direction of rotorcraft comprising in addition rudders, tails, fins, or the like comprising fins, or movable rudders
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 胴体姿勢を安定化させ、操縦性能を向上させ
る主ロータトルク補正装置を提供する。 【解決手段】 主ロータトルク補正装置101は、主ロ
ータ2およびテールロータ3を有するヘリコプタの装置
である。垂直尾翼4,5は迎角が可変に支持される。ア
クチュエータ47は、主ロータトルクの逆回りトルクを
テールロータ3とともに補正するために、迎角を調整す
る。垂直尾翼4,5の迎角が可変であるので、垂直尾翼
4,5で発生するトルクを調整して、主ロータトルクを
補正することができる。
る主ロータトルク補正装置を提供する。 【解決手段】 主ロータトルク補正装置101は、主ロ
ータ2およびテールロータ3を有するヘリコプタの装置
である。垂直尾翼4,5は迎角が可変に支持される。ア
クチュエータ47は、主ロータトルクの逆回りトルクを
テールロータ3とともに補正するために、迎角を調整す
る。垂直尾翼4,5の迎角が可変であるので、垂直尾翼
4,5で発生するトルクを調整して、主ロータトルクを
補正することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタの主ロ
ータトルクに逆回りのトルクを発生させて、主ロータト
ルクの補正を行う主ロータトルク補正装置に関する。
ータトルクに逆回りのトルクを発生させて、主ロータト
ルクの補正を行う主ロータトルク補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主ロータおよびテールロータを有するヘ
リコプタでは、主ロータが回転することによって、ヘリ
コプタの胴体は主ロータの回転する方向と逆回りの主ロ
ータトルクT1を受ける。トルクT1を打ち消すため
に、テールロータの推力が使用され、テールロータはト
ルクT1と逆回りのトルクT2を発生する。また、垂直
尾翼はその迎角が一定の値に固定されて支持され、トル
クT2と同じ向きのトルクT3を発生する。これらのト
ルクが互いに打ち消し合って、すなわちT1+T2+T
3=0となって、胴体の姿勢を安定させている。
リコプタでは、主ロータが回転することによって、ヘリ
コプタの胴体は主ロータの回転する方向と逆回りの主ロ
ータトルクT1を受ける。トルクT1を打ち消すため
に、テールロータの推力が使用され、テールロータはト
ルクT1と逆回りのトルクT2を発生する。また、垂直
尾翼はその迎角が一定の値に固定されて支持され、トル
クT2と同じ向きのトルクT3を発生する。これらのト
ルクが互いに打ち消し合って、すなわちT1+T2+T
3=0となって、胴体の姿勢を安定させている。
【0003】また近年、市街地のヘリポートに離着陸す
るコミュータヘリコプタの要望が高まっており、実現の
ためには騒音の低減化が要求されている。騒音対策とし
て、有効な手段の一つは、主ロータの回転速度を落とす
ことである。
るコミュータヘリコプタの要望が高まっており、実現の
ためには騒音の低減化が要求されている。騒音対策とし
て、有効な手段の一つは、主ロータの回転速度を落とす
ことである。
【0004】主ロータの回転速度を変化させると、ヘリ
コプタの主ロータトルクT1は変化して、トルクT1は
トルクT2およびトルクT3に釣り合わなくなってしま
う。その場合、パイロットはラダーペダルを操作して、
テールロータのピッチ角を変化させ、トルクT2を調整
して、胴体姿勢を維持している。
コプタの主ロータトルクT1は変化して、トルクT1は
トルクT2およびトルクT3に釣り合わなくなってしま
う。その場合、パイロットはラダーペダルを操作して、
テールロータのピッチ角を変化させ、トルクT2を調整
して、胴体姿勢を維持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、主ロー
タの回転速度の変化などによって、主ロータトルクT1
が変化すると、ヘリコプタ全体のトルクの釣り合いが崩
れる。トルクの釣り合いを崩さないために、パイロット
はラダーペダルを操作するが、ラダーペダルの操作によ
ってテールロータによるトルクT2を調整すると、その
後、パイロットはラダーペダルに一定量の入力を継続し
なければならず、パイロットにかかる負担が大きい。こ
のように、主ロータトルクT1変化に対して、パイロッ
トがラダーペダルを常に操作してテールロータによる逆
回りトルクT2を変化させて対応しているのが従来のヘ
リコプタである。
タの回転速度の変化などによって、主ロータトルクT1
が変化すると、ヘリコプタ全体のトルクの釣り合いが崩
れる。トルクの釣り合いを崩さないために、パイロット
はラダーペダルを操作するが、ラダーペダルの操作によ
ってテールロータによるトルクT2を調整すると、その
後、パイロットはラダーペダルに一定量の入力を継続し
なければならず、パイロットにかかる負担が大きい。こ
のように、主ロータトルクT1変化に対して、パイロッ
トがラダーペダルを常に操作してテールロータによる逆
回りトルクT2を変化させて対応しているのが従来のヘ
リコプタである。
【0006】本発明の目的は、胴体姿勢を安定化させ、
操縦性能を向上させる主ロータトルク補正装置を提供す
ることである。
操縦性能を向上させる主ロータトルク補正装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、主ロータおよ
びテールロータを有するヘリコプタの主ロータトルク補
正装置であって、迎角が可変に支持された垂直尾翼と、
主ロータトルクの逆回りトルクをテールロータとともに
補正するために、迎角を調整する迎角調整手段とを備え
ることを特徴とする主ロータトルク補正装置である。本
発明に従えば、垂直尾翼の迎角が可変であるので、垂直
尾翼で発生するトルクを調整することができる。通常、
テールロータとともに垂直尾翼で発生するトルクが主ロ
ータトルクを打ち消しているが、主ロータのトルクが変
化したときに、テールロータによるトルク補正ととも
に、垂直尾翼の迎角を変更して、変化した主ロータトル
クを補正することができる。特に、対気速度が大きいと
きに、垂直尾翼は小さい迎角でも大きなトルクを発生す
るので、補正能力が高く、対気速度が小さいときに補正
能力の高いテールロータと分担して補正できる。
びテールロータを有するヘリコプタの主ロータトルク補
正装置であって、迎角が可変に支持された垂直尾翼と、
主ロータトルクの逆回りトルクをテールロータとともに
補正するために、迎角を調整する迎角調整手段とを備え
ることを特徴とする主ロータトルク補正装置である。本
発明に従えば、垂直尾翼の迎角が可変であるので、垂直
尾翼で発生するトルクを調整することができる。通常、
テールロータとともに垂直尾翼で発生するトルクが主ロ
ータトルクを打ち消しているが、主ロータのトルクが変
化したときに、テールロータによるトルク補正ととも
に、垂直尾翼の迎角を変更して、変化した主ロータトル
クを補正することができる。特に、対気速度が大きいと
きに、垂直尾翼は小さい迎角でも大きなトルクを発生す
るので、補正能力が高く、対気速度が小さいときに補正
能力の高いテールロータと分担して補正できる。
【0008】また本発明は、対気速度を計測する対気速
度計測手段と、主ロータトルクを計測する主ロータトル
ク計測手段と、テールロータのピッチ角を調整するピッ
チ角調整手段と、計測された対気速度および主ロータト
ルクに基づいて、前記迎角調整手段およびピッチ角調整
手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に従えば、計測した対気速度および主ロータトル
クに基づいて、テールロータのピッチ角および垂直尾翼
の迎角を制御するので、対気速度の変化や主ロータトル
クの変化によってトルクの釣り合いが崩れても、自動的
に釣り合い状態に復帰することができる。これによっ
て、対気速度や主ロータトルクが変化しても、パイロッ
トはラダーペダルを操作する必要がなくなり、操縦性能
が格段に向上する。また、テールロータのピッチ角およ
び垂直尾翼の迎角は、両方とも可変であるので、より確
実にトルクを調整することができ、より安定に胴体姿勢
を維持できる。
度計測手段と、主ロータトルクを計測する主ロータトル
ク計測手段と、テールロータのピッチ角を調整するピッ
チ角調整手段と、計測された対気速度および主ロータト
ルクに基づいて、前記迎角調整手段およびピッチ角調整
手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に従えば、計測した対気速度および主ロータトル
クに基づいて、テールロータのピッチ角および垂直尾翼
の迎角を制御するので、対気速度の変化や主ロータトル
クの変化によってトルクの釣り合いが崩れても、自動的
に釣り合い状態に復帰することができる。これによっ
て、対気速度や主ロータトルクが変化しても、パイロッ
トはラダーペダルを操作する必要がなくなり、操縦性能
が格段に向上する。また、テールロータのピッチ角およ
び垂直尾翼の迎角は、両方とも可変であるので、より確
実にトルクを調整することができ、より安定に胴体姿勢
を維持できる。
【0009】また本発明は、対気速度の増加とともに、
垂直尾翼によるトルク補正量が増加し、テールロータに
よるトルク補正量が減少することを特徴とする。本発明
に従えば、対気速度が小さいときは、トルク補正のため
にテールロータが効果的であり、対気速度が大きいとき
は、垂直尾翼がトルク補正に効果的である。一方、主ロ
ータトルクは、対気速度が小さいうちは対気速度の増加
とともに減少し、対気速度が大きい領域では対気速度の
増加とともに増加する。このため、上記のように、対気
速度に対して増加するトルク補正量と、対気速度に対し
て減少するトルク補正量との両方を用いてトルク補正を
行うと、全補正量は主ロータトルクと同じ対気速度依存
性を示すので、より確実なトルク補正が可能になる。ま
た、より広い対気速度の領域でトルク補正が可能となる
ので、トルク補正の汎用性が増す。
垂直尾翼によるトルク補正量が増加し、テールロータに
よるトルク補正量が減少することを特徴とする。本発明
に従えば、対気速度が小さいときは、トルク補正のため
にテールロータが効果的であり、対気速度が大きいとき
は、垂直尾翼がトルク補正に効果的である。一方、主ロ
ータトルクは、対気速度が小さいうちは対気速度の増加
とともに減少し、対気速度が大きい領域では対気速度の
増加とともに増加する。このため、上記のように、対気
速度に対して増加するトルク補正量と、対気速度に対し
て減少するトルク補正量との両方を用いてトルク補正を
行うと、全補正量は主ロータトルクと同じ対気速度依存
性を示すので、より確実なトルク補正が可能になる。ま
た、より広い対気速度の領域でトルク補正が可能となる
ので、トルク補正の汎用性が増す。
【0010】また本発明は、主ロータの回転速度を計測
する回転速度計測手段を備え、前記制御手段は、計測さ
れた回転速度に基づいて、トルク補正量を調整すること
を特徴とする。本発明に従えば、主ロータの回転速度が
変化したとき、主ロータトルクおよびこれに加えて計測
した回転速度に基づいて、トルク補正量の調整を行うの
で、補正の精度が格段に向上し、回転速度の変化によっ
て変化した主ロータトルクをより確実に補正することが
できる。
する回転速度計測手段を備え、前記制御手段は、計測さ
れた回転速度に基づいて、トルク補正量を調整すること
を特徴とする。本発明に従えば、主ロータの回転速度が
変化したとき、主ロータトルクおよびこれに加えて計測
した回転速度に基づいて、トルク補正量の調整を行うの
で、補正の精度が格段に向上し、回転速度の変化によっ
て変化した主ロータトルクをより確実に補正することが
できる。
【0011】また本発明は、一定対気速度で飛行時にテ
ールロータが故障した場合、垂直尾翼によるトルク補正
量が、テールロータによるトルク補正量分増加すること
を特徴とする。本発明に従えば、テールロータが故障し
たときに、テールロータの分も垂直尾翼がトルク補正を
行うので、飛行の継続が可能となる。
ールロータが故障した場合、垂直尾翼によるトルク補正
量が、テールロータによるトルク補正量分増加すること
を特徴とする。本発明に従えば、テールロータが故障し
たときに、テールロータの分も垂直尾翼がトルク補正を
行うので、飛行の継続が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示す図である。主ロータ2が回転することによって、ヘ
リコプタ1の胴体6は主ロータ2の回転する方向と逆回
りの主ロータトルクT1を受ける。これに対して、テー
ルロータ3は所定のピッチ角で回転することで、推力を
発生させ、トルクT1と逆回りのトルクT2を生じる。
また、垂直尾翼4,5は所定の迎角で支持され、ヘリコ
プタ1が前進飛行するときに、前方からの空気の流れの
方向を変えて、トルクT2と同じ向きのトルクT3を発
生する。これらのトルクT1〜T3が互いに打ち消し合
って、すなわちT1+T2+T3=0となって、胴体6
の姿勢を安定させる。
示す図である。主ロータ2が回転することによって、ヘ
リコプタ1の胴体6は主ロータ2の回転する方向と逆回
りの主ロータトルクT1を受ける。これに対して、テー
ルロータ3は所定のピッチ角で回転することで、推力を
発生させ、トルクT1と逆回りのトルクT2を生じる。
また、垂直尾翼4,5は所定の迎角で支持され、ヘリコ
プタ1が前進飛行するときに、前方からの空気の流れの
方向を変えて、トルクT2と同じ向きのトルクT3を発
生する。これらのトルクT1〜T3が互いに打ち消し合
って、すなわちT1+T2+T3=0となって、胴体6
の姿勢を安定させる。
【0013】図2は、図1のヘリコプタ1の駆動系統の
説明図である。一対のエンジン11,21の出力軸は、
一方向のトルク伝達が可能なフリーホイールクラッチ1
6,26を経由して、ハーフトロダイル型CVTやフル
トロダイル型CVTなどのトラクション変速機構12,
22にそれぞれ連結され、所望の変速比で減速または増
速される。トラクション変速機構12,22の出力軸は
ベベルギア13,23にそれぞれ連結され、さらにベベ
ルギア14,24と噛合して回転軸方向が変換される。
ベベルギア14と一体的に回転する歯車15およびベベ
ルギア24と一体的に回転する歯車25はコレクタギア
7と噛合して、主ロータ軸8を回転駆動する。コレクタ
ギア7はさらに、ベベルギア31と一体的に回転する歯
車32に噛合して、テールロータ3を回転駆動する。
説明図である。一対のエンジン11,21の出力軸は、
一方向のトルク伝達が可能なフリーホイールクラッチ1
6,26を経由して、ハーフトロダイル型CVTやフル
トロダイル型CVTなどのトラクション変速機構12,
22にそれぞれ連結され、所望の変速比で減速または増
速される。トラクション変速機構12,22の出力軸は
ベベルギア13,23にそれぞれ連結され、さらにベベ
ルギア14,24と噛合して回転軸方向が変換される。
ベベルギア14と一体的に回転する歯車15およびベベ
ルギア24と一体的に回転する歯車25はコレクタギア
7と噛合して、主ロータ軸8を回転駆動する。コレクタ
ギア7はさらに、ベベルギア31と一体的に回転する歯
車32に噛合して、テールロータ3を回転駆動する。
【0014】こうして、エンジン11,21の回転数を
一定に保持した状態で、トラクション変速機構16,2
6の変速比を調整することによって、主ロータ軸8に連
結した主ロータ2の回転数を調整することができる。
一定に保持した状態で、トラクション変速機構16,2
6の変速比を調整することによって、主ロータ軸8に連
結した主ロータ2の回転数を調整することができる。
【0015】図3は、ヘリコプタ1のトルク補正装置1
01を示す図である。垂直尾翼4,5は連結されてお
り、その迎角は可変である。移動する下部スワッシュプ
レート53は、回転する上部スワッシュプレート52を
移動させて、テールロータ3のピッチ角を可変にしてい
る。対気速度計42が計測した対気速度、トルクセンサ
43が計測した主ロータ2のトルクT1、回転数センサ
44が計測した主ロータ2の回転数、スイッチ45から
の切換信号、およびジャイロ46が計測したヨー角は、
コンピュータ41に送られる。コンピュータ41は、こ
れらに基づいてアクチュエータ47,48を駆動する。
アクチュエータ47,48の入力とラダーペダルによる
操縦入力は、レバー71,72によって混合される。し
たがって、垂直尾翼4,5の迎角およびテールロータ3
のピッチ角は、アクチュエータ47,48がどの位置に
あってもパイロットのラダーペダル操縦入力によって制
御することができる。また、パイロットがラダーペダル
の操縦を行わない場合においても、コンピュータ41か
らの入力によってアクチュエータ47,48は制御され
るので、垂直尾翼4,5の迎角およびテールロータ3の
ピッチ角が調整され、主ロータ2のトルクを自動的に補
正する。
01を示す図である。垂直尾翼4,5は連結されてお
り、その迎角は可変である。移動する下部スワッシュプ
レート53は、回転する上部スワッシュプレート52を
移動させて、テールロータ3のピッチ角を可変にしてい
る。対気速度計42が計測した対気速度、トルクセンサ
43が計測した主ロータ2のトルクT1、回転数センサ
44が計測した主ロータ2の回転数、スイッチ45から
の切換信号、およびジャイロ46が計測したヨー角は、
コンピュータ41に送られる。コンピュータ41は、こ
れらに基づいてアクチュエータ47,48を駆動する。
アクチュエータ47,48の入力とラダーペダルによる
操縦入力は、レバー71,72によって混合される。し
たがって、垂直尾翼4,5の迎角およびテールロータ3
のピッチ角は、アクチュエータ47,48がどの位置に
あってもパイロットのラダーペダル操縦入力によって制
御することができる。また、パイロットがラダーペダル
の操縦を行わない場合においても、コンピュータ41か
らの入力によってアクチュエータ47,48は制御され
るので、垂直尾翼4,5の迎角およびテールロータ3の
ピッチ角が調整され、主ロータ2のトルクを自動的に補
正する。
【0016】また、トルク補正装置は下記の図4,図5
に示す構成であってもよい。
に示す構成であってもよい。
【0017】図4はヘリコプタ1のトルク補正装置10
2を示す図である。トルク補正装置102はトルク補正
装置101とは異なり、ラダーペダルはアクチュエータ
48とは連動するが、アクチュエータ47とは連動しな
い。したがって、垂直尾翼4,5の迎角は、コンピュー
タ41によってのみ制御され、テールロータ3のピッチ
角は、コンピュータ41およびラダーペダルの両方によ
って制御される。このように、垂直尾翼4,5の迎角お
よびテールロータ3のピッチ角を個別に制御でき、テー
ルロータ3のピッチ角にはパイロットの操縦入力とコン
ピュータ41の制御の両方が反映される。
2を示す図である。トルク補正装置102はトルク補正
装置101とは異なり、ラダーペダルはアクチュエータ
48とは連動するが、アクチュエータ47とは連動しな
い。したがって、垂直尾翼4,5の迎角は、コンピュー
タ41によってのみ制御され、テールロータ3のピッチ
角は、コンピュータ41およびラダーペダルの両方によ
って制御される。このように、垂直尾翼4,5の迎角お
よびテールロータ3のピッチ角を個別に制御でき、テー
ルロータ3のピッチ角にはパイロットの操縦入力とコン
ピュータ41の制御の両方が反映される。
【0018】図5はヘリコプタ1のトルク補正装置10
3を示す図である。トルク補正装置103はトルク補正
装置101,102とは異なり、ラダーペダル73はコ
ンピュータ41に電気的に接続される。ラダーペダル7
3からの操縦入力は、コンピュータ41に送られる。ア
クチュエータ47は、コンピュータ41からの信号に基
づいて、垂直尾翼4,5の迎角を制御する。アクチュエ
ータ48は、コンピュータ41からの信号に基づいて、
テールロータ3のピッチ角を制御する。したがって、垂
直尾翼4,5の迎角およびテールロータ3のピッチ角
は、個別に制御され、しかも、パイロットの操縦入力を
反映することができる。
3を示す図である。トルク補正装置103はトルク補正
装置101,102とは異なり、ラダーペダル73はコ
ンピュータ41に電気的に接続される。ラダーペダル7
3からの操縦入力は、コンピュータ41に送られる。ア
クチュエータ47は、コンピュータ41からの信号に基
づいて、垂直尾翼4,5の迎角を制御する。アクチュエ
ータ48は、コンピュータ41からの信号に基づいて、
テールロータ3のピッチ角を制御する。したがって、垂
直尾翼4,5の迎角およびテールロータ3のピッチ角
は、個別に制御され、しかも、パイロットの操縦入力を
反映することができる。
【0019】なお、トルク補正装置101は電気系のコ
ンピュータ41、対気速度計42、トルクセンサ43、
回転数センサ44、スイッチ45、およびジャイロ46
が故障した場合でも、パイロットによるラダーペダルの
操縦によって、飛行を継続することができる。さらに、
これらの電気系の機器が無い構成も可能である。この場
合、パイロットが垂直尾翼4,5の迎角およびテールロ
ータ3のピッチ角の両方を制御できる。
ンピュータ41、対気速度計42、トルクセンサ43、
回転数センサ44、スイッチ45、およびジャイロ46
が故障した場合でも、パイロットによるラダーペダルの
操縦によって、飛行を継続することができる。さらに、
これらの電気系の機器が無い構成も可能である。この場
合、パイロットが垂直尾翼4,5の迎角およびテールロ
ータ3のピッチ角の両方を制御できる。
【0020】図6は、トルクT1〜T3の対気速度依存
性を示すグラフである。グラフの横軸はヘリコプタ1の
対気速度を示し、縦軸はトルクT1〜T3,T2+T3
を示す。対気速度がゼロから上昇するにつれて、主ロー
タが下方へ流れ落とす空気の量が増加して、主ロータト
ルクT1は減少する。しかし、所定の速度V1たとえば
60ktで、トルクT1は増加に転じる。トルクT1を
打ち消すためには、トルクT2およびトルクT3の和を
トルクT1と同じ大きさで逆回り、すなわちT2+T3
=−T1としなければならない。対気速度の増加にとと
もに、テールロータ3が回転して側方へ流した空気は、
後方へ流されるようになり、|トルクT2|は減少して
いく。一方、対気速度の増加とともに、垂直尾翼4,5
に当たる空気の速度が大きくなり、|トルクT3|は増
加していく。
性を示すグラフである。グラフの横軸はヘリコプタ1の
対気速度を示し、縦軸はトルクT1〜T3,T2+T3
を示す。対気速度がゼロから上昇するにつれて、主ロー
タが下方へ流れ落とす空気の量が増加して、主ロータト
ルクT1は減少する。しかし、所定の速度V1たとえば
60ktで、トルクT1は増加に転じる。トルクT1を
打ち消すためには、トルクT2およびトルクT3の和を
トルクT1と同じ大きさで逆回り、すなわちT2+T3
=−T1としなければならない。対気速度の増加にとと
もに、テールロータ3が回転して側方へ流した空気は、
後方へ流されるようになり、|トルクT2|は減少して
いく。一方、対気速度の増加とともに、垂直尾翼4,5
に当たる空気の速度が大きくなり、|トルクT3|は増
加していく。
【0021】したがって、対気速度が小さいときには、
テールロータ3による効果が支配的になり、逆に対気速
度が大きいときには、垂直尾翼4,5による効果が支配
的となる。つまり、単調に減少する|トルクT2|およ
び単調に増加する|トルクT3|を合わせると、トルク
T1の増減に一致させやすく、トルク補正はより確実に
実現される。
テールロータ3による効果が支配的になり、逆に対気速
度が大きいときには、垂直尾翼4,5による効果が支配
的となる。つまり、単調に減少する|トルクT2|およ
び単調に増加する|トルクT3|を合わせると、トルク
T1の増減に一致させやすく、トルク補正はより確実に
実現される。
【0022】また、図2のトラクション変速機構16,
26によって、主ロータ2の回転速度が変化すると、図
6の主ロータ2のトルクT1は全速度領域で変化する。
このとき、図3〜図5に示したように、テールロータ3
のピッチ角および垂直尾翼4、5の迎角が調整され、ト
ルクT2およびトルクT3の和が変化して、トルクT1
に再び釣り合うようになる。
26によって、主ロータ2の回転速度が変化すると、図
6の主ロータ2のトルクT1は全速度領域で変化する。
このとき、図3〜図5に示したように、テールロータ3
のピッチ角および垂直尾翼4、5の迎角が調整され、ト
ルクT2およびトルクT3の和が変化して、トルクT1
に再び釣り合うようになる。
【0023】なお、テールロータ3の故障時には、パイ
ロットが故障を確認した後、スイッチ45をオンに切り
換えると、切替信号がコンピュータ41に送られる。コ
ンピュータ41は、切替信号に基づいて、テールロータ
3の補正量分を垂直尾翼4,5の補正量で補うように、
アクチュエータ47を制御する。または、ジャイロ46
で計測した胴体6のヨー角が、コンピュータ41に送ら
れる。コンピュータ41は、ヨー角を所定の閾値と比較
して、ヨー角が閾値よりも大きいときに、上記同様、テ
ールロータ3の補正量分を垂直尾翼4,5の補正量で補
うように、アクチュエータ47を制御する。これによっ
て、テールロータ3の故障時にも、垂直尾翼4,5を調
整して、基地まで飛行して戻ることができる。
ロットが故障を確認した後、スイッチ45をオンに切り
換えると、切替信号がコンピュータ41に送られる。コ
ンピュータ41は、切替信号に基づいて、テールロータ
3の補正量分を垂直尾翼4,5の補正量で補うように、
アクチュエータ47を制御する。または、ジャイロ46
で計測した胴体6のヨー角が、コンピュータ41に送ら
れる。コンピュータ41は、ヨー角を所定の閾値と比較
して、ヨー角が閾値よりも大きいときに、上記同様、テ
ールロータ3の補正量分を垂直尾翼4,5の補正量で補
うように、アクチュエータ47を制御する。これによっ
て、テールロータ3の故障時にも、垂直尾翼4,5を調
整して、基地まで飛行して戻ることができる。
【0024】図7は、ヘリコプタのヨー角の対気速度依
存性を示すグラフである。横軸が対気速度を示し、縦軸
がヨー角を示すこのグラフには、故障時において、本発
明に係るヘリコプタ1のヨー角と、比較例として従来の
ヘリコプタのヨー角とが描かれている。ヘリコプタ1
は、従来よりも小さな対気速度までヨー角をゼロに維持
した状態で飛行可能である。従来、60ktなどの速度
V1では、ヨー角は−15度などの所定値αをとってい
るが、ヘリコプタ1はそれよりもヨー角が小さくなって
いる。これによって、基地まで飛行して戻ることができ
る速度領域が、より低速度側に延長され、飛行をさらに
安全にすることができる。
存性を示すグラフである。横軸が対気速度を示し、縦軸
がヨー角を示すこのグラフには、故障時において、本発
明に係るヘリコプタ1のヨー角と、比較例として従来の
ヘリコプタのヨー角とが描かれている。ヘリコプタ1
は、従来よりも小さな対気速度までヨー角をゼロに維持
した状態で飛行可能である。従来、60ktなどの速度
V1では、ヨー角は−15度などの所定値αをとってい
るが、ヘリコプタ1はそれよりもヨー角が小さくなって
いる。これによって、基地まで飛行して戻ることができ
る速度領域が、より低速度側に延長され、飛行をさらに
安全にすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、垂直尾翼
で発生するトルクを調整することができ、変化した主ロ
ータトルクを補正することができる。特に、対気速度が
大きいときに、補正能力が高い。
で発生するトルクを調整することができ、変化した主ロ
ータトルクを補正することができる。特に、対気速度が
大きいときに、補正能力が高い。
【0026】また、対気速度の変化や主ロータトルクの
変化によってトルクの釣り合いが崩れても、自動的に釣
り合い状態に復帰することができ、操縦性能が格段に向
上する。
変化によってトルクの釣り合いが崩れても、自動的に釣
り合い状態に復帰することができ、操縦性能が格段に向
上する。
【0027】さらに、全補正量は主ロータトルクと同じ
対気速度依存性を示すので、より確実なトルク補正が可
能になる。また、トルク補正の汎用性が増す。
対気速度依存性を示すので、より確実なトルク補正が可
能になる。また、トルク補正の汎用性が増す。
【0028】さらに、回転速度も計測してトルク補正量
の調整を行うので、補正の精度が格段に向上する。
の調整を行うので、補正の精度が格段に向上する。
【0029】さらに、テールロータが故障したときに、
テールロータの分も垂直尾翼がトルク補正を行うので、
飛行の継続が可能となる。
テールロータの分も垂直尾翼がトルク補正を行うので、
飛行の継続が可能となる。
【図1】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】図1のヘリコプタ1の動力系統を示す図であ
る。
る。
【図3】図1のヘリコプタ1のトルク補正装置101を
示す図である。
示す図である。
【図4】トルク補正装置102を示す図である。
【図5】トルク補正装置103を示す図である。
【図6】トルクT1〜T3の対気速度依存性を示すグラ
フである。
フである。
【図7】ヘリコプタのヨー角依存性を示すグラフであ
る。
る。
1 ヘリコプタ 2 主ロータ 3 テールロータ 4,5 垂直尾翼 6 胴体 41 コンピュータ 42 対気速度計 43 トルクセンサ 44 回転数センサ 47,48 アクチュエータ 101〜103 主ロータトルク補正装置 T1〜T3 トルク
Claims (5)
- 【請求項1】 主ロータおよびテールロータを有するヘ
リコプタの主ロータトルク補正装置であって、 迎角が可変に支持された垂直尾翼と、 主ロータトルクの逆回りトルクをテールロータとともに
補正するために、迎角を調整する迎角調整手段とを備え
ることを特徴とする主ロータトルク補正装置。 - 【請求項2】 対気速度を計測する対気速度計測手段
と、 主ロータトルクを計測する主ロータトルク計測手段と、 テールロータのピッチ角を調整するピッチ角調整手段
と、 計測された対気速度および主ロータトルクに基づいて、
前記迎角調整手段およびピッチ角調整手段を制御する制
御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の主ロ
ータトルク補正装置。 - 【請求項3】 対気速度の増加とともに、垂直尾翼によ
るトルク補正量が増加し、テールロータによるトルク補
正量が減少することを特徴とする請求項1記載の主ロー
タトルク補正装置。 - 【請求項4】 主ロータの回転速度を計測する回転速度
計測手段を備え、 前記制御手段は、計測された回転速度に基づいて、トル
ク補正量を調整することを特徴とする請求項1記載の主
ロータトルク補正装置。 - 【請求項5】 一定対気速度で飛行時にテールロータが
故障した場合、垂直尾翼によるトルク補正量が、テール
ロータによるトルク補正量分増加することを特徴とする
請求項1記載の主ロータトルク補正装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9073159A JP3051357B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 主ロータトルク補正装置 |
US08/970,122 US6053452A (en) | 1997-03-26 | 1997-11-13 | Compensation apparatus for main rotor torque |
EP97203610A EP0867364A3 (en) | 1997-03-26 | 1997-11-19 | Compensation apparatus for main rotor torque |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9073159A JP3051357B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 主ロータトルク補正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264897A true JPH10264897A (ja) | 1998-10-06 |
JP3051357B2 JP3051357B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=13510125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9073159A Expired - Fee Related JP3051357B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 主ロータトルク補正装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6053452A (ja) |
EP (1) | EP0867364A3 (ja) |
JP (1) | JP3051357B2 (ja) |
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