JPH10264348A - 加飾成形用シートおよびその製造方法並びにその加飾成形用シートを用いた繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

加飾成形用シートおよびその製造方法並びにその加飾成形用シートを用いた繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の製造方法

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JPH10264348A
JPH10264348A JP9072325A JP7232597A JPH10264348A JP H10264348 A JPH10264348 A JP H10264348A JP 9072325 A JP9072325 A JP 9072325A JP 7232597 A JP7232597 A JP 7232597A JP H10264348 A JPH10264348 A JP H10264348A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱・加圧工程を含む成形工程によっても加
飾の絵柄や凹凸が消滅することなく、また、その加飾に
際して特別な設備を必要とすることなく、既存ないしは
市販の加飾シートをそのまま用いて成形に供することの
できる加飾成形用シートとその製造方法、およびその加
飾成形用シートを用いた繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の
製造方法を提供する。 【解決手段】 表面に絵柄と凹凸が形成されている加飾
シートの表面側に、電磁放射線を透過するフィルムを配
し、その間に低粘度の電磁放射線硬化樹脂を塗布・積層
した状態でフィルム側から電磁放射線を照射することに
よってその樹脂を硬化させた構造とすることにより、加
飾シートに形成されている凹凸に密着した状態で電磁放
射線硬化樹脂を硬化させて、その樹脂により加飾シート
の表面を保護することで、加熱・加圧工程によっても加
飾シートの表面状態を維持することのできる加飾成形用
シートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加飾成形用シートと
その製造方法、並びにその加飾成形用シートを用いた繊
維強化熱可塑性樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂発泡体からなる芯材層の表面
を、繊維強化合成樹脂からなる表皮層で覆った構造を持
ち、横断面が異形形状で長尺の複合発泡体は、近年、軽
量で強度を要求される材料、例えば内外装用建材その他
の分野で広く用いられている。
【0003】このような複合発泡体を効率的に製造する
方法として、特開平8−118484号公報に開示され
た方法が知られている。この公報開示の製造方法によれ
ば、繊維強化熱可塑性樹脂シートを連続的に中空状体に
賦形しながら、その内部に発泡性熱可塑性樹脂組成物を
発泡させつつ供給し、もしくは供給した後に中空状体内
部で発泡させるとともに、その全体を外周規制部材に導
いて中空状体外周面を所望の輪郭形状となるように賦形
することにより、熱可塑性樹脂発泡体からなる芯材層の
表面が繊維強化熱可塑性樹脂樹脂層からなる表皮層で覆
われ、かつ、その横断面が異形形状の長尺の繊維強化熱
可塑性樹脂発泡体を連続的に得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
製造方法によって得られる繊維強化熱可塑性樹脂発泡体
の表面に加飾を施す場合、 繊維強化熱可塑性樹脂発泡体を成形した後、その表面
にグラビア印刷等で加飾する方法 繊維強化熱可塑性樹脂シート表面にあらかじめグラビ
ア印刷を施しておく方法 繊維強化熱可塑性樹脂シート表面に、あらかじめ絵柄
が施されたシートを積層一体化しておく方法 等が考えられるが、の方法では成形品の形状が複雑な
場合には印刷できない部分が発生し、,の方法では
成形時における外周規制部材との摩擦により印刷柄が流
れてしまうといった不具合が、特に複雑な形状や発泡圧
力の高い場合に発生する。
【0005】また、成形された繊維強化熱可塑性樹脂発
泡体の表面に凹凸の模様を形成しようとした場合にも、
成形時の摩擦によって凹凸が消滅してしまったり、ある
いは成形後の繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の表面にエン
ボスロールにて凹凸を形成しようとしても、やはり複雑
な形状になると凹凸を付けることができない部位が発生
する。
【0006】ここで、従来、成形品の表面に凹凸模様の
加飾を施すための加飾シートの製造方法として、ロール
表面に形成された凹部に電磁放射線硬化樹脂を充填する
とともに、その電磁放射線硬化樹脂にフィルム基材を接
触させた状態で電磁放射線を照射して電磁放射線硬化樹
脂を硬化させることにより、表面に凹凸模様が形成され
た離型性フィルムを形成し、その離型性フィルムの凹凸
面に転写層を積層する方法(特開平4−225000
号)が知られており、また、この技術を利用して、上記
の離型性フィルムに対して別途用意された加飾シートを
絵柄および凹凸を同調させた状態で加熱プレスすること
により、加飾シートに凹凸を賦与する方法が提案されて
いる(特開平7−88955号)。
【0007】しかし、このような提案技術を採用した場
合には、加飾シートの絵柄に応じたエンボスロールを用
意する必要があって、市販の加飾シートをそのまま用い
た加飾を行うことは実質的に不可能であり、また、絵柄
と凹凸を同調させるために特別な設備が必要となるとい
う問題がある。
【0008】また、特開平2−41242号公報には、
硬化していない状態では熱可塑性樹脂としての特性を示
す固体をフィルム基材に塗布し、その固体上にエンボス
加工を施した後に、絵柄を形成する方法が開示されてい
る。しかし、この方法によっても、絵柄ないしは凹凸が
既に形成されている加飾シートを用いた加飾を施すこと
はできない。
【0009】本発明の目的は、前記した繊維強化熱可塑
性樹脂層からなる表皮層と、熱可塑性樹脂発泡体からな
る芯材層とからなる複合発泡体の連続製造方法等のよう
に、加熱や加圧工程を含む成形方法によっても、加飾の
絵柄や凹凸模様が消滅することがなく、また、その加飾
に際して特別な設備を必要とすることなく、しかも、既
存ないしは市販の加飾シートをそのまま用いることので
きる加飾成形用シートとその製造方法、および、その加
飾成形用シートを用いた繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の加飾成形用シートは、表面に絵柄および凹
凸が形成されている加飾シートの表面に、電磁放射線硬
化樹脂を密に介在させた状態で、電磁放射線を透過する
フィルムが積層された構造を有していることによって特
徴づけられる。
【0011】ここで、本発明の加飾成形用シートは、成
形品の表面に加飾シートを転写させることにより加飾す
るものであり、その転写後に電磁放射線硬化樹脂よりも
外側の層を剥離するのであるが、その剥離を容易化する
ために、加飾シートの表面に剥離層が形成されていても
よい(請求項2)。
【0012】また、本発明の加飾成形用シートは、加飾
シートの裏面側に、複数の連続繊維が略一定の配向状態
で熱可塑性樹脂と一体化された層を少なくとも1層有し
てなる繊維強化熱可塑性樹脂層が積層されていてもよく
(請求項3)、このような構成により、前記した繊維強
化熱可塑性樹脂発泡体の連続製造方法に用いて、成形工
程と加飾工程とを実質的に同時に行うことのできる加飾
成形用シートが得られる。
【0013】本発明の加飾成形用シートの製造方法は、
表面に絵柄および凹凸が形成されている加飾シートの表
面側と、紫外線を透過するフィルムの片面との少なくと
もいずれか一方に、粘度が10〜5000cpsの電磁
放射線硬化樹脂を連続的に塗布し、その電磁放射線硬化
樹脂を挟んで上記シートとフィルムを積層した後、その
積層体のフィルム側の面より電磁放射線を照射すること
により、上記電磁放射線硬化樹脂を硬化させることによ
って特徴づけられる(請求項4)。
【0014】この本発明の製造方法においては、加飾シ
ート、電磁放射線硬化樹脂、および電磁放射線を透過す
るフィルムを含む積層体の、フィルム側の面より電磁放
射線を照射する工程において、当該積層体のフィルム側
の面を電磁放射線を透過することのできる緩やかな凸曲
面部材に押し当てながら、その凸曲面部材を介して積層
体に電磁放射線を照射する(請求項5)ことが好まし
い。
【0015】一方、本発明の繊維強化熱可塑性樹脂発泡
体の製造方法は、請求項3に記載の加飾成形用シート、
すなわち加飾シートの表面側に電磁放射線硬化樹脂と電
磁放射線を透過するフィルムが順に積層され、同加飾シ
ートの裏面側には繊維強化熱可塑性樹脂層が積層されて
なる加飾成形用シートを、フィルム側が外側となるよう
に連続的に中空状体に賦形しつつ、その内面に発泡性熱
可塑性樹脂組成物を発泡させながら供給するとともに、
その全体を外周規制部材へと導き、その規制部材によっ
て中空状体外側輪郭を所望の断面形状へと形状変化させ
ることにより賦形した後、電磁放射線硬化樹脂の層を含
めてその外側、もしくは、剥離層を含めてその外側を剥
離することによって特徴づけられる(請求項6)。
【0016】ここで、本発明の繊維強化熱可塑性樹脂発
泡体の製造方法においては、加飾成形用シートを賦形し
て得られる中空状体の内部に、発泡性熱可塑性樹脂組成
物を上記のように発泡させながら供給するのに代えて、
発泡性熱可塑性樹脂組成物を中空状体内に供給した後
に、その樹脂組成物を中空状体の内部で発泡させてもよ
い(請求項7)。
【0017】本発明の加飾成形用シートは、表面に艶消
し処理やワイピング処理等のように絵柄表面に凹凸が施
されている加飾シートの表面状態を、加工時の加熱や加
圧等から保護することを目的として、電磁放射線を透過
するフィルムと加飾シートの表面(絵柄側)との間に、
電磁放射線硬化樹脂を密に介在させた構造、換言すれば
加飾シートの表面凹凸が転写された状態の電磁放射線硬
化樹脂をフィルムとの間に介在させた構造を採用してい
る。すなわち、加飾シートの表面側とフィルムとの間を
密に埋める3次元硬化した電磁放射線硬化樹脂は、加工
時の加熱、加圧によって可塑化することなく転写状態を
保存することができ、加飾シートの凹凸を保護すること
ができる。
【0018】また、このような構造の加飾成形用シート
を製造するための本発明方法においては、電磁放射線を
透過するフィルムと加飾シートの絵柄側の面との間に、
粘度が10〜5000cpsの液状の電磁放射線硬化樹
脂を介在させるため、加飾シート表面の凹部の内部に電
磁放射線硬化樹脂が完全に充満し、その状態で電磁放射
線を照射することにより、既に表面に凹凸が形成されて
いる加飾シート、従って市販の加飾シートを用いて、そ
の表面側とフィルムとの間に電磁放射線硬化樹脂が密に
介在した構造の加飾シートを、特別な設備を用いること
なく得ることができる。
【0019】この本発明の加飾成形用シートの製造方法
において、請求項5のように、加飾シート/電磁放射線
硬化樹脂/フィルムからなる積層体のフィルム側の面か
ら電磁放射線を照射するに当たり、フィルム側の面を電
磁放射線を透過することのできる緩やかな凸曲面部材に
押し当てながら、その凸曲面部材を介して積層体に電磁
放射線を照射することにより(図1参照)、フィルムの
平滑性を維持しながら電磁放射線硬化樹脂を硬化させる
ことができて好適である。
【0020】ここで、前記した公報記載の提案技術にお
いては、電磁放射線硬化樹脂によりフィルム表面に凹凸
を形成する際、ロール等の凸曲面にフィルムを押し当て
ながらロールの外側より電磁放射線を照射する。これに
対し本発明の加飾成形用シートを製造するに当たって
は、加飾シート自体は電磁放射線を透過しない材料をも
使用する場合も生じるため、そのような加飾シートを用
いる場合には、従来技術のように成形するためには、上
記の積層体を加飾シート側がロールに接する状況で電磁
放射線を照射する必要が生じる。そのとき、加飾シート
の凹凸レベルが小さい場合にはそれほど問題にはならな
いが、凹凸レベルが大きくなると、その凹凸表面の状態
に影響され、フィルム側の平滑性が保持できなくなる。
そこで図1に示すように、フィルム側を石英ガラス等の
電磁放射線を透過する材料をR形状等の凸曲面に形成し
た部材にフィルム側を押し当てながらその部材を介して
電磁放射線を照射して樹脂を硬化させることにより、加
飾シートに形成されている凹凸に左右されずにフィルム
表面の平滑性を保持しつつ、樹脂を硬化させることが可
能となる。この凸曲面を有する部材は、図1のようにそ
れ自体回転しないものであっても、筒状等に形成してそ
れ自体が回転する機構を有していても構わない。
【0021】また、請求項6および7に記載の繊維強化
熱可塑性樹脂発泡体の製造方法は、上記した電磁放射線
硬化樹脂による絵柄・凹凸の保護効果を利用して、繊維
強化熱可塑性樹脂発泡体の連続製造工程において、その
成形品の表面に同時に加飾を行うことを可能としたもの
であって、加飾シートの裏面に繊維強化熱可塑性樹脂層
を積層し、表面(加飾側)に電磁放射線硬化樹脂を密に
介してフィルムが積層されてなる請求項3に記載の加飾
成形用シートを連続的に中空状体に賦形しつつ、その内
部に発泡性熱可塑性樹脂組成物を発泡させつつ供給し、
または供給した後に発泡させ、中空状体の外周を規制部
材で所望の形状に賦形するから、繊維強化熱可塑性樹脂
発泡体の連続成形と同時にその表面に加飾を施すことが
できる。
【0022】本発明の加飾シートおよびその製造方法、
並びにその加飾シートを利用した繊維強化熱可塑性樹脂
発泡体の製造方法において用いられる具体的な材料、あ
るいは具体的な方法は、以下に示す通りのとすることが
できる。
【0023】<加飾シートについて>一般に市販されて
いる絵柄および凹凸を有した加飾目的のシートの全てを
使用することができる。
【0024】すなわち、材質は特に限定されない。電磁
放射線硬化樹脂が硬化する際に強固に密着してしまうよ
うな材質の場合、例えばポリ塩化ビニル樹脂、塩素化ポ
リ塩化ビニル樹脂、および塩化ビニル共重合体等で成形
されたシートは電磁放射線硬化樹脂に接着してしまうの
であるが、このような材質の樹脂からなる加飾シートを
用いる場合、その表面に剥離層を形成すればよい。ま
た、加飾シートの裏面側に繊維強化熱可塑性樹脂層を形
成する場合には、その繊維強化熱可塑性樹脂層に使用さ
れる熱可塑性樹脂組成物と熱融着する材質からなる加飾
シートを用いることにより、これらの積層に当たっては
簡単に熱圧着により成形できるために好適であるが、熱
融着しないものでも接着剤を介して積層一体化すればよ
いので、加飾シートの材質としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、塩素化
ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル系樹脂、ナイロン、ポリ
エチレンテレフタレート、アラミド、ポリフェニレンサ
ルファイド、フッ素系樹脂、熱可塑性エラストマー等の
従来公知の熱可塑性樹脂や合成紙、布、金属泊等も含ま
れる。
【0025】また、加飾シートの凹凸の高さ(深さ)
は、0.1μm(艶消しのために必要な凹凸レベル)〜
2mm(屋外用途で遠くから見て凹凸が認識されるレベ
ルは400μm以上が必要)であり、0.1μm以下で
あると鏡面と変わらない表面状態となり、2mmを越え
ると凹凸の凹部にボイドを巻き込まずに電磁放射線硬化
樹脂を充満させることが困難となる。
【0026】<剥離層について>電磁放射線硬化樹脂に
対して密着する材質からなる加飾シートを用いる場合に
加飾シートの表面に形成する剥離層としては、(1)加
飾シートとは強固に接着するが電磁放射線硬化樹脂とは
接着しないもの、(2)加飾シート表面とは弱く接着
し、電磁放射線硬化樹脂とは強固に接着するもの、
(3)電磁放射線硬化樹脂、加飾シートともに弱く接着
するもの等、場合によって適宜に選択することができ
る。例えば元々の加飾シートの表面状態をそのまま保持
したい場合は(2)、(3)のものを選択すべきであ
り、加飾シート表面を保護する機能を剥離層に持たせた
い場合には(1)を選択すればよい。
【0027】剥離層を形成する樹脂としては、セルロー
ス誘導体、アクリル系樹脂、ビニル重合体、メラミン樹
脂等の熱硬化性樹脂や電磁放射線硬化樹脂等が挙げら
れ、厚みは0.1μm〜10μmとすればよい。
【0028】<フィルムについて>電磁放射線を透過す
るフィルムの材質としては、一般に市販されているもの
の中で電磁放射線を透過することのできる全てのフィル
ムが使用可能である。しかし、繊維強化熱可塑性樹脂発
泡体の成形と同時に加飾を行う場合には、繊維強化熱可
塑性樹脂発泡体を成形する温度条件等、熱成形によって
フィルムが溶融軟化して、外周規制部材との摩擦等によ
り剥離して、加飾層を保護することのできないものは使
用できない。樹脂としてはポリエステル、ポリアミド、
アクリル系樹脂、ポリプロピレン、ポリカーボネート、
ポリイミド、ポリスチレン、フッ素系樹脂等が挙げられ
る。例えば、繊維強化熱可塑性樹脂シートおよび発泡性
熱可塑性樹脂組成物に使用する熱可塑性樹脂の主成分を
ポリ塩化ビニル樹脂とすると、その成形温度は約200
°Cであるので、その温度において溶融軟化せず、か
つ、電磁放射線を透過するフィルムとして、耐熱性を有
するポリエチレンテレフタレートの2軸延伸フィルム等
を挙げることができる。
【0029】また、このフィルムの厚みは10〜100
μm、好ましくは20μm〜60μmである。10μm
以下であると、繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の連続製造
工程に用いる場合に外周規制部材の表面にある微細な凹
凸を拾ってしまい、100μm以上であると成形される
繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の外側輪郭がシャープにな
らないという問題が生じる。
【0030】<電磁放射線硬化樹脂について>電磁放射
線硬化樹脂としては、電子線硬化系および紫外線硬化系
を挙げることができるが、設備が比較的廉価である紫外
線硬化系を用いることが好適である。
【0031】紫外線硬化系の樹脂組成物としては、主成
分であるエポキシアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート等の紫外線重合性オリゴマー、組成物の粘度調整、
硬化後の保護層の硬度等の物性を調整するための単官
能、多官能アクリレート等の紫外線重合性モノマー、紫
外線を吸収して励起され、ラジカルを発生してラジカル
反応を開始させるためのベンゾイン系、アセトフェノン
系、チオキサンソン系等の光開始剤や、酸素の悪影響を
防止するアミン系、キノン系の光開始助剤、重合に関与
しないフリーラジカルを除去するための安定剤および熱
重合禁止剤を配合したものを用いる。
【0032】以上の組成物に配合する各構成剤において
具体的に好適に用いられるものとして、紫外線重合性モ
ノマーとしては、イソデシルアクリレート、イソオクチ
ルアクリレート、フェノキシヒドロキシプロピルアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート等が
挙げられる。光開始剤としては、当該光開始剤の分子自
体が分子開裂してラジカルを開始するものが熱的に安定
であり、好適に用いることができる。例えば、ベンゾイ
ンエーテル、α,α−ジエトキシアセトフェノンや、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等が挙げら
れ、その他比較的熱的に安定なベンゾフェノンやチオキ
サンソン、キサンソン等も使用できる。光開始助剤とし
ては、3級アミンを分子中に持つ比較的高分子である、
4−ジエチルアミノイソアミルベンゾエート等が挙げら
れる。
【0033】更に、本発明の目的を達成するためには、
熱成形においても、凹凸を保持し、また、絵柄が流れな
いようにしなければならず、電磁放射硬化樹脂の硬化後
の樹脂に求められる性能としては、フィルムと強固に接
着し、熱成形時の加熱によって界面が剥離せず、かつ、
硬化した樹脂自体は粘弾性を有するが可塑性は有しな
い、つまり、熱によって変形しないものである必要があ
る。よって電磁放射線硬化樹脂は3次元硬化するもの、
つまりその配合組成中に多官能のオリゴマーあるいはモ
ノマーを一定比率で含有するものを用いることが好まし
い。
【0034】<電磁放射線硬化樹脂の塗布方法について
>電磁放射線硬化樹脂は、塗布する温度領域においてそ
の粘度が10〜5000cpsとなるようにオリゴマー
/モノマーの配合比率等により調整し、フィルム上にナ
イフコーター、接触コーター、ロッドコーター、絞りコ
ーター、押出コーティング等の従来より知られているコ
ーティング技術の中から、使用する樹脂粘度および加飾
シートの凹凸のレベルによって最適なものが選択され
る。例えば凹部の深さが200μm以下の比較的小さい
凹凸の場合には、ナイフコーターや接触コーター等が好
適に用いられ、上記以上の深い凹凸の場合には、絞りコ
ーターが好適に用いられる。このような塗工機により電
磁放射線硬化樹脂をフィルムに塗布した後、加飾シート
を積層してもよいし、その逆でもよく、絞りコーターを
用いる場合にはフィルム、加飾シートをそれぞれに対応
するロール上に供給し、そのロール上で電磁放射線硬化
樹脂をフィルム/加飾シート間に供給することも可能で
ある。いずれの場合もフィルム/加飾シートの間隙にボ
イドを巻き込まないように塗布しなければならない。ボ
イドを巻き込むと、その後の工程で電磁放射線により樹
脂を硬化させる際に、ボイド部分の加飾シート表面が変
形してしまい、元来の加飾シートの表面状態を維持する
ことができなくなってしまう。
【0035】<電磁放射線硬化樹脂の硬化方法>電磁放
射線硬化フィルムを硬化させるための具体的な方法とし
ては、加飾シート/フィルム間に電磁放射線硬化樹脂が
塗布・積層されてなる積層体を、連続的に電磁放射線照
射装置に供給し、電磁放射線をフィルム側より照射する
ことによって電磁放射線硬化樹脂を硬化させる方法を挙
げることができる。照射する電磁放射線については、紫
外線、電子線等が挙げられるが、その照射源や照射装置
は従来から公知のものを使用することができ、照射時間
や出力等については、使用する電磁放射線硬化樹脂によ
って調整される。
【0036】例えば、紫外線照射装置としては、照射源
に低圧・高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、パル
スキセノンランプ、無電極放電ランプが用いられ、電子
線照射装置としては、照射源としてパンテグラフ型、共
振変圧型などの公知の電子線加速器が用いられる。
【0037】<繊維強化熱可塑性樹脂層について> 熱可塑性樹脂の種類 本発明の加飾成形用シートにおける加飾シートの裏面側
に積層される繊維強化熱可塑性樹脂層に用いられる熱可
塑性樹脂の種類は特に限定されないが、例えばポリ塩化
ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリメ
チルメタアクリレートや熱可塑性エラストマーが挙げら
れる。また、上記熱可塑性樹脂を主成分とする共重合体
やグラフト樹脂、例えばエチレン−塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、シラン変性ポリ
エチレン、アクリル酸変性ポリプロピレンが挙げられ
る。
【0038】また、上記熱可塑性樹脂は単独で使用され
ても、併用すなわちポリマーアロイとして使用されても
よく、熱安定剤、可塑剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、顔料、無機充填材、補強短繊維等の添加剤、充填
材、加工助剤、改質剤等が添加されてもよい。
【0039】繊維強化熱可塑性樹脂層中の熱可塑性樹
脂の条件 本発明において、繊維強化熱可塑性樹脂層に用いられる
熱可塑性樹脂は、溶融粘度が1×105 〜1×107
イズの高粘度の熱可塑性樹脂を用いることにより、中空
状体を賦形するための外周規制部材としての引抜金型等
の内部での断面変化の際にも繊維強化熱可塑性樹脂層の
厚みムラを抑制することができ、成形性に優れた繊維強
化熱可塑性樹脂層が得られ、好適である。
【0040】熱可塑性樹脂の粘度が1×105 ポイズ以
下であると、発泡樹脂の圧力により強化層の厚みムラが
生じ、1×107 ポイズ以上であると、製品の断面形状
が単純断面形状ならば成形できるが、複雑な形状になる
と発泡樹脂の圧力で賦形することが難しくなり、成形性
が悪くなる。
【0041】また、外周規制部材としての引抜金型にお
いて、繊維強化熱可塑性樹脂層が伸長される場合があ
り、このような場合には、伸長性に富んだ熱可塑性樹脂
を用いるのが好ましく、伸長性を向上させるために架橋
処理を施してもよい。
【0042】更に、繊維強化熱可塑性樹脂層には気密性
が要求され、この気密性は、繊維強化熱可塑性樹脂層中
の強化繊維の体積割合や、強化繊維と熱可塑性樹脂との
密着性、上記した断面変化、伸長変化の程度によるが、
気密性を付与するために繊維強化熱可塑性樹脂中に別途
延伸性、気密性に富む熱可塑性樹脂のみの層を設けても
よい。
【0043】強化繊維の種類 本発明において、繊維強化熱可塑性樹脂層に用いられる
強化繊維としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、シリ
コン繊維、ボロン繊維等の無機繊維、ポリエステル繊
維、アラミド繊維、ビニロン等の有機合成繊維、鉄、チ
タン等の金属繊維や、絹、綿、麻等の天然繊維等、補強
繊維として使用可能な全ての繊維を使用することがで
き、これらのうちの単一種の繊維、もしくはこれらのう
ちの互いに異なる複数種類の混合繊維であってもよい。
【0044】上記繊維は、得られる繊維強化熱可塑性樹
脂層の耐衝撃性を維持しつつ表面円滑性を損なわないた
めには、直径1〜50μm、特に3〜25μmとするこ
とが好ましく、連続繊維が略一定の配向で樹脂と一体化
されてなる層が少なくとも1層あればよく、他は長さ1
0μm以上の長繊維または連続繊維を用いるのが好まし
い。
【0045】また、補強効果、気密性を得るために、繊
維はフィラメント1本1本の間に熱可塑性樹脂が十分に
含浸し、保持された状態のものが好ましい。そこで、繊
維と樹脂との接着性を高めるために、従来よりガラス繊
維に施されている表面処理や、繊維と樹脂との親和性を
改善するための前処理を繊維に施してもよい。
【0046】強化繊維の形態 繊維強化熱可塑性樹脂層内部での繊維形態としては、上
記したように少なくとも1層、連続繊維が略一定の方向
に配された層を有していれば他は特に限定されず、例え
ば、長繊維がランダムに配向した状態、または長繊維が
相互に絡み合ったマット状、連続繊維が集束されたスト
ランド状、繊維を2次元および3次元に織ったクロス
状、更に連続フィラメント1本1本が熱可塑性樹脂中に
分散し、かつ、シートの長手方向に引き揃えられた状態
のもの等が挙げられる。
【0047】また、繊維強化熱可塑性樹脂層はこれらの
各種形態の繊維からなる層を相互に積層した複数層の積
層体であってもよい。 繊維強化熱可塑性樹脂層の条件 以上の各条件のほかに、繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の
表皮層を形成する繊維強化熱可塑性樹脂層の条件として
は、厚みは特に限定されないが、薄いと補強効果がな
く、厚いと賦形が困難となるため、厚みは0.1〜5m
m程度とすることが好ましい。繊維強化熱可塑性樹脂層
中の繊維量は、少ないと十分な補強効果、成形安定性を
得ることができず、また、多いと熱可塑性樹脂が含浸で
きず融着が困難となり、却って補強効果、気密性が低下
するので、5〜70容量%とすることが好ましい。
【0048】また、繊維強化熱可塑性樹脂層は成形途上
に発生する剪断抵抗の殆ど全てを担うことになるため、
成形温度領域において、その長手方向への引張強度、弾
性率共に、上記剪断抵抗レベルに合わせて設計される必
要があるが、例として、後述する実施例に挙げた繊維強
化熱可塑性樹脂層は、引張強度、弾性率レベルがそれぞ
れ50MPa、5GPa以上のものであり、成形途上に
おいて繊維強化熱可塑性樹脂層が長手方向に歪むことな
く、また破断することなく、安定して成形することがで
きた。
【0049】繊維強化熱可塑性樹脂層の製造方法 本発明における繊維強化熱可塑性樹脂層は、例えば繊維
強化熱可塑性樹脂シートとして製造されるが、その製造
方法はについては特に限定されるものではないが、例え
ば以下のようにして製造することができる。
【0050】一方向に引き揃えられて配された繊維形態
を有する繊維強化熱可塑性樹脂シートを得ようとすると
きには、流動槽の内部に粉体状熱可塑性樹脂を入れ、槽
底に設けた多孔板から空気を噴出させることにより流動
化状態として、その中にガイドロールにより誘導された
繊維束を複数本通過させ、熱可塑性樹脂付着繊維束と
し、その後、加熱ロールを通過させることによって繊維
に熱可塑性樹脂を含浸させ、冷却ロールを通過させて所
望の繊維強化熱可塑性樹脂シートを得る。
【0051】また、繊維がランダムな状態で配されてい
る層を有する繊維強化熱可塑性樹脂シートを得ようとす
るときには、その層は、上記と同等の方法により得られ
た熱可塑性樹脂付着繊維束を、ロータリーカッターで細
断して無端ベルト上に落下させて集積し、その後、その
上方に設けた別の無端ベルトとの間で挟みつつ加圧して
加熱炉内を通過させ、細断された繊維に熱可塑性樹脂を
含浸させ、その後冷却ガイドロールを通過させることに
よって得ることができる。
【0052】一方、粘度が低い樹脂を使用する場合に
は、熱可塑性樹脂を溶融状態で繊維基材中に直接含浸さ
せて繊維強化熱可塑性樹脂シートを得ることができる。
この際、複合化された後、熱可塑性樹脂が溶融時に自重
により落下しないものである必要がある。そのため、複
合化の後、架橋処理等により熱可塑性樹脂を高分子化
し、あるいは変性することにより、溶融粘度を高くする
ことが必要である。
【0053】また、請求項1または2の加飾形成用シー
トの加飾シートの裏面側に繊維強化熱可塑性樹脂層を積
層して請求項3の加飾成形用シートを得るに当たり、そ
の積層方法は特に限定されないが、(1)加飾シートと
繊維強化熱可塑性樹脂層に使用される熱可塑性樹脂が互
いに熱融着可能な樹脂であれば、少なくとも上記の両層
のうち少なくとも一方を熱融着可能な温度にまで加熱
し、積層して接着する方法を採用することができ、ま
た、(2)加飾シートと繊維強化熱可塑性樹脂層に使用
される熱可塑性樹脂が互いに熱融着が不可能な樹脂であ
れば、これら両層の界面に接着剤を塗布することにより
接着積層することも可能である。
【0054】<熱可塑性樹脂発泡体層について> 熱可塑性樹脂発泡体層に使用される熱可塑性樹脂の条
件 請求項6,7の発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂発泡体
の製造方法において、芯材層となる熱可塑性樹脂発泡体
層に使用される熱可塑性樹脂としては、発泡体として連
続的に成形できるものであれば基本的に使用可能である
が、繊維強化熱可塑性樹脂層に使用される熱可塑性樹脂
と熱融着性を有するものが好ましい。しかし、接着剤層
を介して接合され、成形での加熱および冷却固化されて
後、繊維強化熱可塑性樹脂層と当該発泡体層が容易に剥
離しないものであれば使用可能である。また、成形温度
領域において、繊維強化熱可塑性樹脂層とともに可塑化
状態となり、かつ、繊維強化熱可塑性樹脂層の熱可塑性
樹脂よりも粘度の低い、流動しやすいものであることが
好ましい。また、製品用途にもよるが、発泡体自体には
硬質、軟質の別は問わない。
【0055】熱可塑性樹脂発泡体層の条件 熱可塑性樹脂発泡体層の条件としては、発泡倍率は1.
5倍から30倍が好ましく、更に好適な範囲は1.5倍
から5倍である。発泡倍率が1.5倍を下回ってくる
と、断面変化させ難くなり、30倍以上であると成形時
の加熱により発泡セルが破泡してしまい、気密性と発泡
圧力を保持することができなくなる。
【0056】<繊維強化熱可塑性樹脂層を伴う加飾成形
用シートを中空状に賦形する方法>加飾シートの裏面側
に繊維強化熱可塑性樹脂層が積層されてなる加飾成形用
シートを中空状体に賦形する方法は、特に限定されるも
のではないが、例えば、実施例において後述する金型を
用いる方法のほかに、合成樹脂性のシューやロール等で
徐々に曲げていく方法が挙げられる。中空状体に賦形す
る際には、遠赤外線ヒータやブロアで加熱し、熱可塑性
樹脂を軟化状態としながら賦形を行う。
【0057】なお、本発明でいう「中空状体」とは、シ
ートの端部どうしが突き合わされ、あるいは単純に重な
りあわされて賦形されているもののほか、加飾成形用シ
ートの一方の端には加飾シートを一部設けずに繊維強化
熱可塑性樹脂層のみの領域を設け、その繊維強化熱可塑
性樹脂層のみの領域において他方の端部と重なりあわせ
ることで中空状体に賦形してもよい。
【0058】また、繊維強化熱可塑性樹脂層を有する加
飾成形用シートを中空状体に賦形する際、複数枚のシー
トを用い、それぞれの端部どうしを重ね合わせて全体と
して1つの中空状体に賦形してもよい。
【0059】更に、当然のことではあるが、加飾シート
は加飾の必要な部分にのみ繊維強化熱可塑性樹脂層に対
して積層されていればよく、中空状体の全表面に加飾シ
ートが積層されている必要はない。
【0060】
【実施例】以下、本発明を適用して実際に加飾成形用シ
ート並びに繊維強化熱可塑性樹脂発泡体を製造した実施
例を、比較例とともに述べる。
【0061】(実施例1)加飾シートとフィルムの間に
電磁放射線硬化樹脂を介在させてなる加飾成形用シート
を、以下の方法により製造した。
【0062】電磁放射線を透過するフィルムとしては、
ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人製:TYP
E=SC,厚み38μm,内面コロナ処理品)を用い
た。このフィルムを以下、フィルムAと称する。
【0063】加飾シートとしては、表面に凹凸を有する
木目柄の加飾シートを用いた。具体的には、軟質塩化ビ
ニル樹脂シート表面にフッ素樹脂層を有した市販の加飾
シート(凸版印刷株式会社製:製品名TOOPANスー
パーEX,正目模様,凹部深さ=50〜90μm)であ
り、以下、この加飾シートを加飾シートBと称する。
【0064】電磁放射線硬化樹としては、紫外線によっ
て硬化する下記の〔表1〕に示した配合の樹脂組成物
(粘度=500cps/25°C)を用いた。以下、こ
の樹脂組成物を樹脂組成物Cと称する。
【0065】
【表1】
【0066】製造装置は図1に示した構造のものを用
い、以下の手順にて加飾成形用シートを製造した。すな
わち、繰り出し機1から上記のフィルムAを繰り出し、
張力および位置調整することのできるガイドバー2を介
してロールコーター3aに誘導した。また、これに対向
して、繰り出し機4から上記加飾シートBをその加飾面
(凹凸面)を上に向けた状態で繰り出し、ガイドバー5
を介してロールコーター3bに誘導した。ロールコータ
ー3a,3bを経たフィルムAと加飾シートBは、加飾
シートBの加飾面がフィルムA側に向いた状態で相互に
積層されるようにした。この積層に先立ち、ロールコー
ター3a上に配された塗布装置6により、フィルムAの
コロナ処理を施した面に30g/m2 の割合で樹脂組成
物Cを塗布した。これにより、フィルムAと加飾シート
Bは、樹脂組成物Cを介在させた状態で相互に積層され
ることになる。この積層体を、以下、積層シートD1と
称する。ここで、樹脂組成物Cは前記のように粘度が5
00cpsと低粘度であるため、この積層工程において
樹脂組成物Cは加飾シートBの加飾面に形成されている
凹凸の凹部内を含めてフィルムAと加飾シートBとの間
に密に充満した。
【0067】ロールコーター3a,3bの下方には硬化
炉7を配置しており、この硬化炉7内には、石英等の紫
外線を透過する部材を曲率半径1000mmに加工して
なる曲面部材8と、その曲面部材8の凹曲面側(内面
側)から100mm離れて配置された、高圧水銀灯(1
60W/cm)を主体とする紫外線照射装置9を収容し
ている。
【0068】ロールコーター3a,3bを経てフィルム
A/加飾シートCの間に樹脂組成物Cを充満させた積層
シートD1は、ガイドバーを経て硬化炉7内に誘導し
た。硬化炉7内において積層シートD1は、フィルムA
側が曲面部材8の凸曲面側(外周面側)に沿うように押
しつけられながら移送されるよう、複数のガイドバーに
より誘導した。そして、その曲面部材8の凹面側から紫
外線照射装置9からの紫外線を照射した。これにより、
積層シートD1内の樹脂組成物Cは、積層シートD1が
曲面部材8に押しつけられながら移送される間に、紫外
線を透過する曲面部材8およびフィルムAを介して紫外
線が照射されて硬化し、加飾成形用シートD2となる。
この樹脂組成物Cの硬化後の加飾成形用シートD2は、
ガイドバーにより一対の引取ロール10の間に導き、引
取速度=5m/分にて引き取って巻取機11に巻き取っ
た。
【0069】得られた加飾成形用シートD2は、図2に
その模式的断面図を示すように、加飾シートB上に形成
されていた凹部にも樹脂組成物Cが充満し、かつ、樹脂
組成物Cからなる層が厚み30μmで形成されていた。
【0070】(実施例2)実施例1で得た加飾成形用シ
ートD2に繊維強化熱可塑性樹脂シートを積層して繊維
強化熱可塑性樹脂層付きの加飾成形用シートFを製造
し、更にそのシートFを用いて繊維強化熱可塑性樹脂発
泡体を製造した。
【0071】繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造 ガラス繊維束(日東紡績(株)製:4400g/km、
繊維径23μm)を12本引き揃えて、下記の〔表2〕
に示す配合のポリ塩化ビニル樹脂の粉体がエアにより流
動している槽内に引き込み、ガラス繊維束をフィラメン
ト単位に解しつつ、ガラスフィラメントにポリ塩化ビニ
ル樹脂粉を付着させた。このポリ塩化ビニル樹脂が付着
したガラス繊維を平面状に引き揃えた状態で、220°
Cに加熱されたピンチロールで10kg/cmにて加圧
しながら加熱し、ポリ塩化ビニル樹脂を溶融させてガラ
ス繊維間に浸入させた。次いで冷却ピンチロールで冷却
し、幅170mm、厚み0.5mmのガラス繊維強化ポ
リ塩化ビニルシート(このシートを、以下、繊維強化シ
ートE1と称する)と、同じ厚みで幅が100mmのガ
ラス繊維強化ポリ塩化ビニルシート(このシートを、以
下、繊維強化シートE2と称する)を得た。
【0072】
【表2】
【0073】繊維強化熱可塑性樹脂シートと加飾成形
用シートの積層 上記繊維強化シートE1を170°Cに加熱するととも
に、その中央部分に、実施例1で得た幅160mmの加
飾成形用シートD2をピンチロールにて積層し、熱融着
させることにより、図3に模式的断面図を示すように、
繊維強化シートE1と加飾成形用シートD2が積層融着
一体化されてなる加飾成形用シートFを得た。
【0074】発泡性熱可塑性樹脂組成物 ポリ塩化ビニルを主成分とする下記の〔表3〕に示す配
合を発泡性熱可塑性樹脂組成物Gとして用いた。配合に
際しては、スーパーミキサを用いて樹脂温度が100°
Cになるまで行った。
【0075】
【表3】
【0076】繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の製造装置
およびその金型 繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の製造装置および金型を、
図4に模式的断面図で示す。
【0077】一方のシート繰り出し機101に加飾成形
用シートFを巻回するとともに、他方のシート繰り出し
機102には繊維強化シートE2を巻回した。シート繰
り出し機101から繰り出した加飾成形用シートFは、
押出機103に装着された押出金型104と、その外周
を囲むような形状を有する金型105の間に挿入され
る。押出金型104と金型105の間には、図5に図4
におけるX−X′で示す箇所での加飾成形用シートFの
断面図を示すような形状で通過することのできる間隙が
形成されている。また、図示はしていないが、押出金型
104の下流側(図中左方)には、加飾成形用シートF
を平板状から図5に示す断面形状に徐々に賦形していく
ことのできる賦形治具およびそのシートFを加熱軟化さ
せるための熱風加熱装置を配している。
【0078】また、金型105の下方には繊維強化シー
トE2を導入するための導入孔1051が形成されてお
り、この導入孔1051から導入された繊維強化シート
E2は、図5の形状に賦形された加飾成形用シートFの
開口部分を塞ぐように加飾成形用シートFに対して重ね
られ、図6に図4におけるY−Y′で示す箇所での断面
図を示すように、2つのシートFとE2によって全体と
して中空状体Tを形成するようになっている。なお、繊
維強化シートE2と加飾成形用シートFとは、加飾成形
用シートFの開口部分の両側に形成される折り返し部分
に対して、それぞれ5mmの幅で重なるようになってい
る。また、図示を省略しているが、金型105の下方に
は、導入孔1051に導入される繊維強化シートE2を
その前段で加熱軟化させるための熱風加熱装置が配設さ
れている。
【0079】押出金型104は、金型105と共同して
加飾成形用シートFを図5の形状に賦形するための水平
のコア金型部1041と、このコア金型部1041から
直角に下方に屈曲し、加飾成形用シートFの開口部分を
通って押出機103に連結される鉛直部1042を有し
ており、これらの全体を通じて、中空状体Tの内部に向
けて開口する円形の樹脂流路1043が複数本並列に形
成されている。そして、この樹脂流路1043を介して
押出機103から供給される発泡性樹脂組成物Gを、中
空状体T内に押し出せるようになっている。
【0080】押出金型104および金型105の下流側
には、賦形金型107が設けられている。この賦形金型
107の断面形状は、その上流端(押出金型104,金
型105との接合部分)においては図6に示した中空状
体Tの断面形状と同等であるが、下流端においては、図
7に図4におけるZ−Z′で示す箇所での製品の断面形
状、つまり製品の最終断面形状と同等の形状となってお
り、その間、徐々に断面形状が変化している。
【0081】この賦形金型107および前記した金型1
05は、それぞれの外周面に設けられた加熱用ヒーター
107aおよび105aにより所望温度に加熱できるよ
うになっている。
【0082】賦形金型107の下流側には、断熱材10
8を介して冷却金型109が連結されている。この断熱
材108および冷却金型109の断面形状は賦形金型1
07の下流端における形状と全く同じである。そして、
冷却金型109の下流側には成形品を引き取るための引
取機110が設けられている。
【0083】繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の製造 以上の製造装置並びに金型において、押出金型104を
170°Cに温度調整した状態で、加飾成形用シートF
を熱風加熱装置にて100°Cに加熱軟化させつつ、賦
形治具によって図5の形状に賦形し、押出金型104と
金型105の間に形成された間隙内にその上流側開口部
から挿入して通過させる一方、金型105の導入孔10
51に対し、熱風加熱装置により100°Cに加熱軟化
させた繊維強化シートE2を挿入し、シートFとE2に
より図6に示した中空状体Tを連続的に得た。同時に、
その中空状体Tの内部に、押出機103の内部で205
°Cに加熱混練した発泡性樹脂組成物Gを樹脂流路10
43を介して発泡させながら押出した。その後、中空状
体Tおよびその内部の樹脂組成物Gの全体を、180°
Cに加熱した賦形金型107内に導入し、発泡性樹脂組
成物Gの発泡圧力により中空状体Tの外周面を賦形金型
107の内周面に押し当てつつ引取機110で引き取る
ことにより緩やかに断面変化させ、図7に示した形状に
賦形した後、冷却金型109で冷却し、更に加飾成形用
シートFの表面側のフィルムAおよび樹脂組成物Cを剥
離することにより、図7に一点鎖線を付した領域に加飾
シートBが配された繊維強化熱可塑性樹脂からなる表皮
層と、熱可塑性樹脂発泡体からなる芯材層を備えてなる
断面異形形状の繊維強化熱可塑性樹脂発泡体を得た。
【0084】この繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の表面の
加飾シートBは、元来の表面状態がそのまま保存されて
いることが確認された。 (実施例3)実施例2と同じ製造装置および金型を用い
て、加飾成形用シートFおよび繊維強化シートE2を上
記と全く同じ中空状体Tに賦形するとともに、その内部
に、押出機103の内部で180°Cに加熱混練した発
泡性樹脂組成物Gを発泡させずに供給し、賦形金型10
7を220°Cに温度調整して樹脂組成物Gを加熱する
ことにより発泡させ、その発泡圧力によって全体を実施
例1と全く同じ形状に賦形した後、冷却金型109によ
り冷却し、更にフィルムAと樹脂組成物Cを剥離するこ
とによって、実施例2と同じ繊維強化熱可塑性樹脂発泡
体を得た。この実施例3により製造した繊維強化熱可塑
性樹脂発泡体の表面の加飾シートBについても、元来の
表面状態がそのまま保存されていることが確認された。
【0085】(比較例1)加飾シートBを繊維強化熱可
塑性樹脂シートE1に直接熱圧着させようと試みたが、
これら両者が相互に熱融着可能な温度(150°C)ま
で加熱し、線圧0.5kg/cmで加圧すると、加飾シ
ートBの表面の凹凸は全て消滅してしまった。
【0086】(比較例2)幅160mmの加飾シートB
を繊維強化シートE1の中央部に接着剤にて接着したも
のを用いて、他は実施例2と全く同じ製造装置および金
型を用い、かつ、全く同じ条件にて繊維強化熱可塑性樹
脂発泡体を製造した。
【0087】得られた繊維強化熱可塑性樹脂発泡体に配
された加飾シートBは、その表面の絵柄が全て流れてし
まい、また、加飾シートBはその一部が剥離していた。 (比較例3)加飾シートBの絵柄側にフィルムAを積層
してなる積層体を、幅160mmの繊維強化シートE1
の中央部に150°Cにて融着一体化させたものを用い
て、実施例2と全く同じ製造装置および金型を用い、か
つ、全く同じ条件にて繊維強化熱可塑性樹脂発泡体を製
造した後、フィルムAを剥離した。
【0088】加飾シートBの表面の絵柄の流れは殆ど無
いが、凹凸は完全に消失していた。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、表面に絵柄と凹凸が形
成された加飾シートの表面側に、電磁放射線を透過する
フィルムを配するとともに、これら両者の間に電磁放射
線硬化樹脂を密に充填した構造を有し、この構造は、一
般に市販されている加飾シートをそのまま利用し、比較
的粘度の低い電磁放射線硬化樹脂をフィルムとの間に介
在させてフィルム側から電磁放射線を照射することによ
って容易に得られるものであるから、特別な設備を設け
ることなく、加熱・加圧成形においても加飾シートの当
初の表面状態を損なうことなく、加飾シートを成形品の
基材と熱融着により強固に接着させることのできる加飾
成形用シートが得られる。
【0090】また、このような加飾成形用シートのフィ
ルムとは反対側の面に繊維強化熱可塑性樹脂層を積層し
たものを用いることにより、繊維強化熱可塑性樹脂層に
より発泡樹脂層が覆われてなる繊維強化熱可塑性樹脂発
泡体の連続成形工程と同時にその表面の加飾を行うこと
が可能となり、軽量で高強度かつ複雑な異形断面形状を
有し、しかもその表面の任意領域が加飾された成形品を
極めて能率的に製造することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の加飾成形用シートの製造装
置の構成図
【図2】本発明の実施例1で得た加飾成形用シートの構
造を示す模式的断面図
【図3】本発明の実施例2で製造した加飾成形用シート
Fの構造を示す模式的断面図
【図4】本発明の実施例2,3の繊維強化熱可塑性樹脂
発泡体の製造装置並びに金型の構成を示す模式的断面図
【図5】図3のX−X′で示す箇所での加飾成形用シー
トFの断面図
【図6】図3のY−Y′で示す箇所での中空状体Tの断
面図
【図7】図3のZ−Z′で示す箇所での成形品の断面図
(製品の最終断面図)
【符号の説明】
1,4 シート繰り出し機 3a,3b ロールコーター 6 塗布装置 7 硬化炉 8 曲面部材 9 紫外線照射装置 101,102 シート繰り出し機 103 押出機 104 押出金型 1041 コア金型部 1042 鉛直部 1043 樹脂流路 105 金型 1051 導入孔 107 賦形金型 109 冷却金型 110 引取機 T 中空状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に絵柄および凹凸が形成された加飾
    シートの表面側に、電磁放射線硬化樹脂を密に介在させ
    た状態で、紫外線を透過するフィルムが積層されてなる
    加飾成形用シート。
  2. 【請求項2】 上記加飾シートの表面に剥離層が形成さ
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の加飾成形
    用シート。
  3. 【請求項3】 上記加飾シートの裏面側に、複数の連続
    繊維が略一定の配向状態で熱可塑性樹脂と一体化された
    層を少なくとも1層有してなる繊維強化熱可塑性樹脂層
    が積層されていることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の加飾成形用シート。
  4. 【請求項4】 表面に絵柄および凹凸が形成されている
    加飾シートの表面側と、紫外線を透過するフィルムの片
    面との少なくともいずれか一方に、粘度が10〜500
    0cpsの電磁放射線硬化樹脂を連続的に塗布し、その
    電磁放射線硬化樹脂を挟んで上記シートとフィルムを積
    層した後、その積層体のフィルム側の面より電磁放射線
    を照射することにより、上記電磁放射線硬化樹脂を硬化
    させることを特徴とする加飾成形用シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記電磁放射線硬化樹脂に上記積層体の
    フィルム側の面より電磁放射線を照射する際、当該積層
    体のフィルム側の面を電磁放射線を透過することのでき
    る緩やかな凸曲面部材に押し当てながら、その凸曲面部
    材を介して積層体に電磁放射線を照射することを特徴と
    する、請求項4に記載の加飾成形用シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の加飾成形用シートを、
    フィルム側が外側となるように連続的に中空状体に賦形
    しつつ、その内面に発泡性熱可塑性樹脂組成物を発泡さ
    せながら供給するとともに、その全体を外周規制部材へ
    と導き、その規制部材によって中空状体外側輪郭を所望
    の断面形状へと形状変化させることにより賦形した後、
    上記電磁放射線硬化樹脂の層を含めてその外側、もしく
    は、剥離層を含めてその外側を剥離することを特徴とす
    る、繊維強化熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の加飾成形用シートを、
    フィルム側が外側となるように連続的に中空状体に賦形
    しつつ、その内部に発泡性熱可塑性樹脂組成物を供給し
    た後に、その樹脂組成物を中空状体内部で発泡させると
    ともに、その全体を外周規制部材へと導き、その規制部
    材によって中空状体外側輪郭を所望断面形状へと形状変
    化させることにより賦形した後、上記電磁放射線硬化樹
    脂の層を含めてその外側、もしくは、剥離層を含めてそ
    の外側を剥離することを特徴とする、繊維強化熱可塑性
    樹脂発泡体の製造方法。
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