JPH10263367A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JPH10263367A
JPH10263367A JP9076211A JP7621197A JPH10263367A JP H10263367 A JPH10263367 A JP H10263367A JP 9076211 A JP9076211 A JP 9076211A JP 7621197 A JP7621197 A JP 7621197A JP H10263367 A JPH10263367 A JP H10263367A
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raw gas
pores
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catalyst
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JP9076211A
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Nobuyuki Hashimoto
信幸 橋本
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Sony Group Corp
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭装置において、酸化温度の高い原ガスを
脱臭できるようにすると共に、装置全体を小型化できる
ようにする。 【解決手段】 原ガス4を通す単数又は複数の細孔部1
1Aを備えた耐熱部材11と、この耐熱部材11の細孔
部11A内を加熱する触媒としての発熱体12と、耐熱
部材11の細孔部11Aの入口側から出口側へ原ガス4
を移動させる移動手段13とを備え、細孔部11Aを通
過して行く原ガス4を熱酸化処理して無臭化するように
した。白金線等により300〜400゜C程度に細孔部
11A内を局部的に昇温すればよいので、細孔部11A
以外を加熱する必要がない。従って、大がかりな断熱構
造を必要とせず、装置全体を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は室内用小型脱臭装
置や自動車用排出ガス脱臭装置等に適用して好適な脱臭
装置に関するものである。更に詳しくは、断熱部材に触
媒機能を持つ細孔部を設け、この細孔部を局部的に加熱
した状態で原ガスを通過させることにより、触媒発火点
の高い原ガスを脱臭できるようにすると共に、装置全体
を小型化できるようにした脱臭装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造工場や化学薬品工場に
おいてはクリーンな環境を維持するために脱臭装置が使
用されている。工場用の脱臭装置では原ガスが高温域で
脱臭処理される。例えば、化学反応室で生じた悪臭を伴
う原ガスが直接燃焼されて熱酸化される。一般にこの直
接燃焼法による脱臭装置では、一度に取り扱う量が多い
ため、断熱構造が大がかりになって装置全体が大型化す
る。脱臭処理に触媒を用いると、直接燃焼法に比べて低
温で脱臭できることが知られている。
【0003】一方、家庭においても室内の空気を清浄化
するために脱臭装置が使用されている。家庭用の脱臭装
置では原ガスが常温(低温域)で脱臭処理される。低温
域で脱臭処理可能な装置としては、吸着型や、化学反応
型、オゾン触媒型、光触媒型などの脱臭装置が知られて
いる。
【0004】図9は従来の吸着型脱臭装置の構成を示す
概念図である。図9に示すように、吸着型脱臭装置10
はケース1内に設けられた吸着材2及びガス移動部3か
ら構成される。ケース1には原ガス4を取り込む入口側
開口部1Aと、脱臭ガス5を放出する出口側開口部1B
とが設けられる。入口側開口部1Aには吸着材2が設け
られ、原ガス4が脱臭される。吸着材2には活性炭など
が使用される。出口側開口部1Bにはファン3Aとモー
タ3Bから構成されたガス移動部(ガス噴出部)3が設
けられ、クリーンになった脱臭ガス5が外部に放出され
る。
【0005】次に吸着型脱臭装置10の動作を説明す
る。例えば、悪臭を伴った原ガス4がファン3Aの回転
によって、この装置10の入口側開口部1Aに吸い込ま
れる。その結果、吸着材2によって原ガス4に含まれる
悪臭成分が脱臭される。吸着材2は原ガス4の種類によ
って吸着できないものもある。悪臭成分が除かれたクリ
ーンな脱臭ガス5は、ファン3Aの回転によって、この
装置10の出口側開口部1Bから外部へ放散される。
【0006】このように吸着型脱臭装置10では、悪臭
を伴った原ガス4をクリーンな脱臭ガス5に変換でき
て、しかも、構造が簡単であるという特徴を有してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吸着型脱臭装置は常温で使用される構造なので、200
゜C前後の高温域で脱臭処理されるガスには適用できな
い。このため、四大悪臭と呼ばれるアンモニア、硫化水
素、トリメチルアミン、メチルメルカプタン等を守備良
く脱臭できないという問題がある。
【0008】敢えて、これら酸化温度の高い原ガス4を
熱酸化方法等により脱臭しようとすると、工場などに設
備された直接燃焼装置のように断熱構造が大型化してし
まう。
【0009】そこで、本発明では断熱構造を小型化した
場合であっても、酸化温度の高い原ガスを効果的に脱臭
できるようにした脱臭装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る第1の脱臭装置では原ガスを通す単数
又は複数の細孔部を備えた耐熱部材と、この耐熱部材の
細孔部内を加熱する触媒としての発熱体とを備え、細孔
部を通過する原ガスを熱酸化して無臭化するようにし
た。
【0011】本発明の第1の脱臭装置では原ガスを熱酸
化させる細孔部内に、例えば、コイル状に形成した白金
線からなる発熱体を配置し、これに通電して、300〜
400゜C程度に昇温する。
【0012】これによって、酸化温度の高い原ガス(2
00゜C前後)を熱酸化でき、アンモニア、硫化水素、
トリメチルアミン、メチルメルカプタン等の原ガスを効
果的に脱臭できる。
【0013】そして、細孔部以外は加熱する必要がない
ので、大がかりな断熱構造を必要とせず、装置全体を小
型化できる。
【0014】本発明の第2の脱臭装置では耐熱部材の細
孔部の内壁が触媒によって表面処理されるので、原ガス
に対する触媒機能を高めることができる。従って、第1
の脱臭装置と同様に、小型装置ながら酸化温度の高い原
ガスを効果的に脱臭できる。
【0015】本発明の第3の脱臭装置では耐熱部材とし
て、触媒が混合された耐熱部材が使用されるので、第2
の脱臭装置と同様に原ガスに対する触媒機能を高めるこ
とができる。従って、第2の脱臭装置と同様に、小型装
置ながら酸化温度の高い原ガスを効果的に脱臭できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態に付いて説明をする。
【0017】図1は、実施の形態としての脱臭装置の構
成を示す図である。本実施の形態では、断熱部材に触媒
機能を持つ細孔部を設け、この細孔部を局部的に加熱し
た状態で原ガスを通過させることにより、酸化温度の高
い原ガスをも脱臭できるようにすると共に、装置全体を
小型化できるようにする。
【0018】図1に示すように、実施の形態としての脱
臭装置100はケース14内に設けられた耐熱部材11
及び移動手段13から構成される。ケース14には原ガ
ス4を取り込む入口側開口部14Aと、脱臭ガス5を放
出する出口側開口部14Bとが設けられる。
【0019】入口側開口部14Aには耐熱部材11が設
けられ、原ガス4が脱臭される。耐熱部材11には原ガ
ス4を通すための単数又は複数の細孔部11Aが備えら
れる。細孔部11Aは長さがLで、内径がdである。
【0020】細孔部11A内には触媒としての発熱体1
2が設けられ、細孔部11A内が局部的に加熱される。
発熱体12には例えば、コイル状に形成した白金が使用
される。この発熱体12の両端a,bから電流が供給さ
れる。
【0021】耐熱部材11の出口側開口部14Bには移
動手段13が設けられ、入口側開口部14Aから出口側
開口部14Bへ原ガス4が強制的に移動される。このと
き、細孔部11Aを通過して行く原ガス4が熱酸化処理
されて無臭化される。これにより、クリーンになった脱
臭ガス5が外部に放出される。
【0022】このように本実施の形態の脱臭装置100
では耐熱部材11の細孔部11A内に設けられた発熱体
12に電流を供給し、触媒として発熱体12を300〜
400゜C程度に昇温するだけでよい。従って、細孔部
11A以外を加熱する必要がないので、大がかりな断熱
構造を必要とせず、装置全体を小型化できる。
【0023】また、本実施の形態では細孔部11A内の
温度が300〜400゜C程度に上昇するので、室内の
悪臭はもとより、200゜C前後と酸化温度の高い原ガ
ス4でもほぼ完全に熱酸化でき、四大悪臭と呼ばれるア
ンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、メチルメルカ
プタン等の原ガスも効果的に脱臭できる。
【0024】(実施例)図2は実施例としての白金触媒
型脱臭装置200の構成を示す図である。図2におい
て、白金触媒型脱臭装置200はケース14内に設けら
れたセラミック体21及びガス移動部23から構成され
る。入口側開口部14Aには耐熱部材11としてのセラ
ミック体21が設けられ、原ガス4が脱臭される。セラ
ミック体21の大きさは、この例では縦が30cmで、
横が30cmで、長さ(セラミック体の厚み)Lが10
cm程度である。セラミック体21には、内径dが4m
mφ程度で、縦×横=24×24個のスルーホール(細
孔部)21Aが蜂の巣状に開口され、原ガス4が通され
る。図2ではスルーホール21A内の状態を明確にする
ために4×4列の場合を示している。
【0025】各々のスルーホール21A内には発熱体1
2としてのコイル状の白金線22が設けられる。白金線
22の直径は0.1〜0.2mmφ程度である。白金線
22の両端a,bから通電すると、スルーホール21A
内が300〜400゜C程度に加熱される。白金線22
の代わりにコイル状のコバルト、ニッケル、クロム又は
酸化チタン等を使用してもよい。これらも触媒として機
能するからである。セラミック体21の出口側開口部1
4Bにはガス移動部23が設けられる。ガス移動部23
はファン23Aとモータ23Bから構成される。
【0026】次に、白金触媒型脱臭装置200の動作を
説明する。例えば、アンモニア、硫化水素、トリメチル
アミン、メチルメルカプタン等の悪臭を伴った環境下に
本装置200を置く。その後、白金線22に通電し、モ
ータ23Aをオンする。すると、これらの原ガス4がフ
ァン23Aの回転によって、本装置200の入口側開口
部14Aに吸い込まれる。この吸い込みによって、セラ
ミック体21の各々のスルーホール21Aに原ガス4が
引き込まれる。
【0027】例えば、流速Vでもって原ガス4がスルー
ホール21A内を通過していく。このとき、白金線22
によってスルーホール21A内が300〜400゜C程
度に加熱されているので、原ガス4が熱酸化される。原
ガス4を白金線22に多く接触させるためには、原ガス
4が乱流となってスルーホール21A内を通過すること
が好ましい。白金線22に多く接触するほど、悪臭成分
がより一層熱分解されて脱臭効果が向上するからであ
る。
【0028】これにより、悪臭成分が熱分解されたクリ
ーンな脱臭ガス5が、ファン23Aの回転によって、こ
の装置200の出口側開口部14Bから外部へ放出され
る。
【0029】このように本実施例の白金触媒型脱臭装置
200では、悪臭を伴った原ガス4をクリーンな脱臭ガ
ス5に変換できて、しかも、小型の耐熱部材(縦×横=
35×35cm2)11を用いても、これに多数のスル
ーホール21Aを設けることができるから、小型でも十
分な脱臭効果が得られる。従って、脱臭装置を小型化で
きる。
【0030】また、本実施例ではスルーホール21A内
の温度が300〜400゜C程度に上昇することによっ
て、酸化温度が200゜C前後のアンモニア、硫化水
素、トリメチルアミン、メチルメルカプタン等をほぼ完
全に脱臭できる。特に、白金線22は耐酸化性、耐高温
性、安定性に優れ、発熱体12としての寿命が長い。白
金線22をコイル状に形成することで、白金線22に原
ガス4を接触させる確率を高くすることができる。
【0031】次に、図3及び図4を参照しながら、原ガ
ス4が乱流状態となる流速Vと、スルーホール21Aの
長さLを算出する。図3Aはスルーホール21A内の原
ガス4の乱流状態を示し、図3Bはその原ガス4の層流
状態を示す図である。
【0032】図3Aに示すようにスルーホール21A内
で原ガス4が乱流状態となる流速Vは(1)式、すなわ
ち、 V=Rec・μ・R・T/(d・p)・・・(1) により与えられる。図3Aにおいて、矢印は速度ベクト
ルの方向を示している。ここで、原ガス4が空気の場合
であって、スルーホール21Aの内径dが4mmφで、
スルーホール21A内の温度θが350゜Cの場合の流
速Vを計算する。
【0033】但し、Recは臨界レイノルズ数であり、
スルーホール21A内の原ガス4が図3Bに示す層流状
態から図3Aに示す乱流状態になるときの定数である。
スルーホール21Aが円管状の場合、臨界レイノルズ定
数Recの最小値は2320である。セラミック体21
の内径dとその内壁の粗さεとの相対値ε/dを考慮す
ると、臨界レイノルド数Recは3000となる。
【0034】この値は乱流が一番発生し難い状態として
臨界レイノルズ定数を修正したものである。セラミック
体1の内壁の粗さεは管壁内の不規則突起物の高さの平
均値であり、コンクリート管に準ずる。コンクリート管
の内壁の粗さεは0.31〜3.05程度である。ε=
0.31のとき乱流が一番発生し難い状態となるから、
相対値ε/dにε=0.31を代入する。この相対値ε
/d=0.0775によってRec=2320を修正す
ると、Recは3000となる。
【0035】図4は空気の動粘性係数μ対温度θの関係
を示すグラフである。図4において、縦軸は片対数目盛
りであり、空気の動粘性係数μkgf・sec/m2
示している。横軸は等分目盛りでり、空気の温度θ゜C
を示している。図4によれば、温度θ=350゜Cで空
気の動粘性係数μは3.3×10-6kgf・sec/m
2が得られる。MKS単位で示すと3.37×10-7
g/sec・m2となる。
【0036】また、Rはガス定数であり、空気の場合は
287J/kgf・Kである。Tはスルーホール21A
内の絶対温度であり、(273+θ)Kである。pは標
準大気圧であり、1atm(760mmHg,101.
3kPa=101.3×103N/m2)である。
【0037】これらの数値を(1)に式に代入すると、
流速Vは0.446m/secとなる。従って、V=
0.5m/sec以上であれば、スルーホール21A内
を乱流域とすることができる。これにより、原ガス4と
白金線22とを確実に接触させることができる。因み
に、臨界レイノルズ定数=2320を用いて層流域と乱
流域との境界となる境界速度Vcを計算すると、Vcは
約0.34m/secとなる。
【0038】次に、原ガス4の流速Vに基づいてセラミ
ック体21のスルーホール21Aの長さLを(2)式、
すなわち、 L=α・V・t・・・(2) により算出する。但し、αは触媒反応の余裕を見込むた
めの重み係数である。tは原ガス4と触媒との接触時間
である。原ガス4は触媒と0.02sec(経験値)も
触れれば反応する。重み係数αを1とすればセラミック
体21の厚さLは0.01mとなる。触媒反応の余裕を
見て重み係数αを10に採ると、スルーホール21Aの
長さLは0.1mとなる。従って、セラミック体21の
厚さLを1〜10cm程度に選べばよい。
【0039】(他の実施例)図5は他の実施例としての
セラミック体31の構成を示す図である。図5におい
て、セラミック体31には上述したセラミック体21に
比べて内径が小さく、開口数も大幅に増やしたスルーホ
ール31Aが設けられる。スルーホール31内にはセラ
ミック体21と異なり、発熱体12としての白金線32
が線状に設けられる。白金線32の代わりにコバルト、
ニッケル又はクロムを線状に形成して用いてもよい。
【0040】この実施例ではスルーホール31Aの数を
増やして線状の白金線32を用いたので、白金の使用量
を減らせる。従って、脱臭装置200のコストダウンを
図れる。
【0041】図6は他の実施例としてのセラミック体4
1の構成を示す図である。図6において、セラミック体
41のスルーホール41Aの内壁には白金42が表面処
理されている。例えば、スルーホール41Aの内壁にお
いて、ガンマ−アルミナに白金42を担持させ、この状
態でセラミック体41にホーロー焼き付け処理を施す。
これにより、スルーホール41Aの内壁に白金42が形
成される。
【0042】この実施例では、スルーホール41Aの内
側に表面処理された白金42によって触媒機能が更に高
められ、スルーホール41Aを通過して行く原ガス4の
熱酸化処理をより一層向上できる。
【0043】この実施例では、上述した白金線32の代
わりにコバルト線、ニッケル線、クロム線又は酸化チタ
ン線等によってスルーホール41A内を加熱できる。こ
のため、白金の使用量を減らせるので、コストダウンを
図れる。
【0044】図7は他の実施例としてのセラミック体5
1の構成を示す図である。図7において、セラミック体
51には粉状の白金52が混入される。例えば、ガンマ
−アルミナに白金52を混合して練り上げ、その後、こ
れを焼結処理する。これにより、白金52が混入したセ
ラミック体51が形成される。
【0045】この実施例では、セラミック体51に混合
された白金52によって、触媒機能が高められ、スルー
ホール51Aを通過して行く原ガス4の熱酸化処理をよ
り一層向上できる。
【0046】上述した白金52の代わりにコバルト、ニ
ッケル、クロム又は酸化チタン等をセラミック体51に
混合してもよい。これにより、白金を全く使用しない
で、脱臭装置200が形成できるので、大幅なコストダ
ウンを図れる。
【0047】図8は他の実施例としてのセラミック体6
1の構成を示す図である。図8において、セラミック体
61のスルーホール61Aの内壁には凸状突起部62が
設けられる。例えば、ガンマ−アルミナを練り上げ、そ
の後、スルーホール61Aの凹凸を形どった鋳型に入れ
てこれを焼結処理する。この際に、スルーホール61A
の半身部分の形を備えた鋳型と、両側にスルーホール6
1Aの半身部分の形を備えた鋳型とを用いる。焼結され
たものを組み合わせることにより、図8に示すような凸
状突起物62を備えたセラミック体61が形成される。
【0048】この実施例では、スルーホール61Aの内
側に凸状突起物62が設けられ、乱流が発生し易くされ
ている。このため、スルーホール61Aを通過して行く
原ガス4が、上述した白金線等に接触する確率が高めら
れ、触媒による熱酸化処理をより一層向上できる。上述
した白金線の代わりにコバルト線、ニッケル線、クロム
線又は酸化チタン線等を用いてもよい。
【0049】本実施例では耐熱部材11をセラミック体
21、31、41、51、61で構成する場合について
説明したが、このようなセラミック体に代えて赤レンガ
や白レンガで耐熱部材11を構成してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の脱臭装置で
は、耐熱部材に単数又は複数の細孔部が設けられ、この
細孔部内が加熱された状態で、原ガスを細孔部に通すこ
とにより熱酸化処理して無臭化するようにした。
【0051】このような構成によって、白金線等により
300〜400゜C程度に細孔部内を局部的に昇温する
ことができるので、細孔部以外を特に加熱する必要がな
い。従って、大がかりな断熱構造を必要とせず、装置全
体を小型化できる。
【0052】また、本発明の脱臭装置では酸化温度の高
い原ガスを効果的に熱酸化でき、これによって、アンモ
ニア、硫化水素、トリメチルアミン、メチルメルカプタ
ン等の原ガスを効果的に脱臭できる。
【0053】このような脱臭装置は室内用小型脱臭装置
や自動車用排出ガス脱臭装置等に適用して極めて好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての脱臭装置の構成を示す概念
図である。
【図2】実施例としての脱臭装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図3】Aはスルーホール21A内の乱流状態を示し、
Bはその層流状態を示す断面図である。
【図4】空気の動粘性係数μ対温度θの関係を示すグラ
フである。
【図5】他の実施例としてのセラミック体31の構成を
示す斜視図である。
【図6】他の実施例としてのセラミック体41の構成を
示す斜視図である。
【図7】他の実施例としてのセラミック他51の構成を
示す斜視図である。
【図8】他の実施例としてのセラミック体61の構成を
示す斜視図である。
【図9】従来の吸着型脱臭装置の構成を示す概念図であ
る。
【符号の説明】 1,14 ケース 1A,14A 入口側開口部 1B,14B 出口側開口部 2 吸着材 3,23 ガス移動部 3A,23A ファン 3B,23B モータ 4 原ガス 5 脱臭ガス 10 吸着型脱臭装置 11 耐熱部材 11A 細孔部 12 発熱体 13 移動手段 21,31,41,51,61 セラミック体 21A,31A,41A,51A,61A スルーホー
ル 22 白金線 32 線状の白金線 42 白金 52 粉状の白金 62 凸状突起物 100 脱臭装置 200 白金触媒型脱臭装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/42 B01J 23/74 311A 23/75 321A 23/755

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原ガスを通す単数又は複数の細孔部を備
    えた耐熱部材と、 前記耐熱部材の細孔部内を加熱する触媒としての発熱体
    とを備え、 前記細孔部を通過する原ガスを熱酸化して無臭化するよ
    うにしたことを特徴とする脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体には線状もしくはコイル状の
    白金、コバルト、ニッケル、クロム又は酸化チタンを用
    いたことを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 原ガスを通す単数又は複数の細孔部を備
    えた耐熱部材と、 前記耐熱部材の細孔部内を加熱する発熱体とを備え、 前記耐熱部材の少なくとも細孔部の内壁が触媒によって
    表面処理されたことを特徴とする脱臭装置。
  4. 【請求項4】 原ガスを通す単数又は複数の細孔部を備
    えた耐熱部材と、 前記耐熱部材の細孔部内を加熱する発熱体とを備え、 前記耐熱部材として、触媒が混合された耐熱部材が使用
    されることを特徴とする脱臭装置。
  5. 【請求項5】 前記触媒には白金、コバルト、ニッケ
    ル、クロム又は酸化チタンを用いたことを特徴とする請
    求項3及び4に記載の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 前記耐熱部材の細孔部内に凹凸部が設け
    られ、前記細孔部内に乱流を発生し易くしたことを特徴
    とする請求項1、2、3、4及び5に記載の脱臭装置。
  7. 【請求項7】 前記耐熱部材の細孔部の入口側から出口
    側へ原ガスを噴出させる移動手段が設けられることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5及び6に記載の脱臭
    装置。
  8. 【請求項8】 前記耐熱部材の細孔部を通過する原ガス
    の流速Vを(1)式、すなわち、 V=Rec・μ・R・T/(d・p)・・・(1) [但し、Recは臨界レイノルズ数、μは原ガスの動粘
    性係数、Rはガス定数、Tは細孔部内の絶対温度、dは
    細孔部の内径、pは標準大気圧である。]により求め、
    前記原ガスの流速Vに基づいて前記断熱部材の細孔部の
    長さLを(2)式、すなわち、 L=α・V・t・・・(2) [但し、αは触媒反応の余裕を見込む重み係数、tは原
    ガスと触媒との接触時間である。]により決めることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6及び7に記載
    の脱臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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