JPH10256350A - 半導体製造方法及びその装置 - Google Patents

半導体製造方法及びその装置

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JPH10256350A
JPH10256350A JP9051774A JP5177497A JPH10256350A JP H10256350 A JPH10256350 A JP H10256350A JP 9051774 A JP9051774 A JP 9051774A JP 5177497 A JP5177497 A JP 5177497A JP H10256350 A JPH10256350 A JP H10256350A
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JP
Japan
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alignment mark
semiconductor manufacturing
processing
processed
manufacturing apparatus
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Application number
JP9051774A
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English (en)
Inventor
Hisashi Nishigaki
寿 西垣
Hiroaki Hosai
弘明 法西
Yuichi Murakami
裕一 村上
Katsutoshi Higuchi
勝敏 樋口
Hiroshi Nishimura
博司 西村
Takao Ino
隆生 猪野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、半導体ウエハ表面の薄膜やレジスト
の凹凸及びレジストむらの影響を受けずに精度高くアラ
イメントマーク位置を検出する。 【解決手段】半導体ウエハ1に形成されたアライメント
マークを各CCDカメラ9、10により撮像し、この画
像信号に対して自己相関演算処理部111によりアライ
メントマーク幅をパラメータとする自己相関演算を行
い、この演算処理結果の信号波形からマーク位置座標演
算処理部112によりアライメントマークの位置座標を
求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理体としての
半導体ウエハに対してレジスト塗布や露光、現像、洗浄
処理等を行って半導体を製造する場合において、半導体
ウエハ上に形成されたアライメントマークによる位置決
めの動作やそのときの自動焦点合わせ、半導体ウエハを
スピン処理するときの位置決めの動作、半導体ウエハの
搬送動作を行う半導体製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程では、その露光工程にお
いて半導体ウエハ又マスク上に形成された位置合わせ用
のマーク(以下、アライメントマークと称する)を検出
し、このアライメントマーク位置に基づいて半導体ウエ
ハ又マスクをアライメントすることが行われる。
【0003】このようなアライメントにおけるアライメ
ントマークの検出方法としては、例えば次のような技術
がある。
【0004】第1に、『日経マイクロデバイス』1990年
11月号,P112 〜P113 に記載されている技術は、半導
体ウエハ上に描かれた回折格子状のアライメントマーク
にレーザ光を照射しながら半導体ウエハを載置するステ
ージを走査し、アライメントマークからの回折光をディ
テクタにより受光し、このディテクタにより光電変換さ
れた信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換してデ
ィジタル信号として波形メモリに格納する。そして、こ
の波形メモリに格納されたディジタル信号を波形処理プ
ロセッサによって処理してアライメントマークの位置を
検出する方法である。
【0005】第2に、特開昭63−274802号公報
に記載されている技術は、投影露光装置のステージ上に
セットされた半導体ウエハに対して少なくとも3波長の
光、又はこれら光を含む光で照射し、半導体ウエハ上に
描かれているアライメントマークからの反射光を分光
し、この分光された3波長の反射光の光学的光路長を変
え、これら波長の反射光を同一面上に結像させてアライ
メントマークの位置を検出する方法である。
【0006】しかしながら、第1の技術では、半導体ウ
エハ表面には、多層薄膜やレジストが形成されているの
で、凹凸やレジストむらなどがある。
【0007】このため、半導体ウエハの照明に単波長光
を使用する方法では、入射した光が半導体ウエハ表面の
薄膜やレジスト内で多重干渉を起こしてしまい、薄膜や
レジストの凹凸及びレジストむらの影響を受けてアライ
メントマーク位置検出の精度が著しく低下する。
【0008】第2の技術では、薄膜やレジストの凹凸及
びレジストむらの影響を受ける問題はないが、照明系及
び光学系が複雑で大掛かりな構成となり、その調整及び
制御が困難である。
【0009】一方、他のアライメントマークの検出方法
としては、例えば次のような技術がある。すなわち、第
3に、特開平2−122517号公報に記載されている
技術は、半導体ウエハ上においてアライメントマークに
対して所定の間隔をおいて補助マークを形成し、この補
助マークに対して光又は粒子線を走査して半導体ウエハ
の大局的な位置を検出するプリアライメントを行い、こ
の検出結果に基づいてアライメントマークに対して光、
又は粒子線を走査して半導体ウエハの位置ずれを検出す
る方法である。
【0010】第4に、特公昭63−35094号公報に
記載されている技術は、半導体ウエハ上のアライメント
マーク(微小マーク)に対して予め定められた相対位置
関係にあり、かつアライメントマークよりも大きな領域
にわたる範囲にパイロットマークを形成し、先ずこのパ
イロットマークに対して電子ビームを走査してその位置
を検出し、次にこの位置検出結果と上記相対位置関係に
従ってアライメントマークに対して電子ビームを走査し
てこのアライメントマーク位置を検出する方法である。
【0011】第5の技術は、光によりパターンを露光す
る縮小投影露光装置(ステッパ露光)において、CCD
(固体撮像素子)カメラを用いたテレビジョン画像(T
V画像)によりプリアライメントマークを検出し、この
検出情報に従ってCCDカメラをアライメントマーク位
置に移動してそのTV画像によりファインアライメント
を行う方法である。
【0012】第6の技術は、図39に示す光を用いたウ
エハアライメント装置を参照して説明する。
【0013】半導体ウエハ1に対する処理を行う真空チ
ャンバ2の内部には、θステージ3が配置され、このθ
ステージ3上に半導体ウエハ1を保持するホルダ4が設
けられている。又、真空チャンバ2の上部には、アライ
メント用の窓5が形成されている。
【0014】真空チャンバ2の外部には、XYZステー
ジ及びリニアスケール(以下、XYZステージと省略す
る)6が設けられ、このXYZステージ6の先端部に2
つのカメラ検出系7、8が取り付けられている。
【0015】これらカメラ検出系7、8には、各CCD
カメラ9、10が取り付けられるとともに各光ファイバ
ー11、12を介して光源であるランプハウスが接続さ
れている。
【0016】このような構成であれば、図40に示すア
ライメントフローチャートに従って、ステップ#1にお
いてXYZステージ6を駆動して2つのカメラ検出系
7、8を半導体ウエハ1における各アライメントマーク
位置の設計値の上方に移動する。
【0017】次にステップ#2において図41に示すよ
うに2台のCCDカメラ9、10により低倍率で各アラ
イメントマーク13、14の画像を取り込み、次のステ
ップ#3において各画像データから各アライメントマー
ク13、14の位置座標を測定する。
【0018】次にステップ#4において各アライメント
マーク13、14の測定結果に基づき、再びXYZステ
ージ6を駆動して2つのカメラ検出系7、8をマーク位
置の上方に移動し、次のステップ#5において図41に
示すように2台のCCDカメラ9、10により高倍率で
マーク15の画像を取り込み、次のステップ#6におい
てその画像データからマーク15の位置座標を測定す
る。
【0019】そして、次のステップ#7においてマーク
15の位置座標から半導体ウエハ1の位置ずれ量を求
め、半導体ウエハ1をアライメントする。
【0020】しかしながら、第3及び第4の技術では、
いずれもプリアライメント用のマークが必要であり、さ
らにプリアライメントマークを走査した後にファインア
ライメントマークを走査して位置検出を行うので、アラ
イメント処理に時間がかかる。
【0021】又、プリアライメントマークを検出すると
きには、電子ビームを広い範囲に走査しなければなら
ず、そのときの散乱電子により半導体ウエハ1上の他の
パターンに影響を及ぼす虞がある。
【0022】第5の技術では、上記第3及び第4の技術
と同様にプリアライメントマークが必要であり、そのう
えプリアライメントマークの検出機構とファインアライ
メントマークの検出機構とが別機構となり、その構造及
び制御が複雑となる。
【0023】さらに、プリアライメント後にファインア
ライメントを行うので、アライメント処理に時間がかか
る。
【0024】第6の技術では、2つのカメラ検出系7、
8に低倍率と高倍率との切換え機構が必要であり、その
うえ低倍率で概略の各アライメントマーク13、14の
位置を検出し、この後に高倍率に切り換えてマーク15
の正確な位置座標を求めるので、これもアライメント処
理に時間がかかる。
【0025】一方、半導体ウエハのアライメントを行う
場合には、アライメントマークを検出するときにアライ
メントマークに対して自動的に焦点を合わせることが行
われている。
【0026】この自動焦点合わせ方法としては、マーク
検出系とは別に焦点位置検出系を設けたものがあり、空
圧式と光学式とがある。
【0027】このうち空圧式は、例えば図42に示すよ
うにエアーマイクロメータ16を利用したものである。
ステージ17上には半導体ウエハ1が載置されている。
このステージ17の下部には、軸18が接続され、この
軸18に対してテコ19、送りねじ20等を介してパル
スモータ21が連結されている。
【0028】又、軸18に沿って圧電素子22が設けら
れ、かつステージ17の下方に微小変位計23が設けら
れている。
【0029】ステージ17の上方には、投影レンズ24
が配置され、この投影レンズ24の下部にエアーマイク
ロメータ16が設けられている。
【0030】このような構成であれば、投影レンズ24
の周囲から空気を噴出して半導体ウエハ1に当てると、
投影レンズ24と半導体ウエハ1との距離変動が供給側
空気室の空気圧変動として捕らえられるので、この圧力
差を投影レンズ24の位置制御に用いる。
【0031】光学式は、図43に示すように光源25か
ら放射された光(レーザ光)を光学レンズ26、送光ス
リット27を通し、投影レンズ28によりスリット像を
半導体ウエハ1上に投影する。この半導体ウエハ1から
の反射光を一対の光学系である光学レンズ29、振動ミ
ラー30を介して受光スリット31上に再結像し、これ
を受光素子32で検出して焦点位置検出を行う。
【0032】他の焦点合わせ方法としては、図44(a)
に示すようにカメラレンズ33と撮像素子34の間にハ
ーフミラー35を配置し、このハーフミラー35を介し
て合焦センサ36により像を検出して焦点が合っている
かを判定する。そして、この判定結果に基づいて増幅器
37を介してモータ38を駆動し、合焦メカニズム39
を動作させてカメラレンズ33を前後移動させ、合焦位
置となるように制御する。すなわち、合焦センサ36の
出力は、図44(b) に示すようにカメラレンズ33の位
置に応じて変化するので、この合焦センサ36の出力が
例えば零となるところから合焦位置に制御する。
【0033】他の焦点合わせ方法として画像処理を用い
たものがある。
【0034】この方法は、対象物に投影した何本かの光
条を観測し、その幅や尖鋭度から距離を情報を得、これ
を位置制御系にフィードバックするものである。
【0035】又、対象物のパターン画像から尖鋭度を得
る方法としては、例えば図45に示すように撮像装置4
0の観測により出力されるビデオ信号を微分回路41に
より微分し、次の絶対値回路42でその絶対値を求め
て、画像中のパターンのエッジ信号を得る。そして、こ
のエッジ信号がしきい値回路43に設定されたしきい値
を越える値をゲート回路44を通して積分回路45に送
り、その量を画面全体もしくは画面中に設けた窓の中で
積分することによってエッジ信号の全体的な強さを求
め、これが最大となるように山登り法で最適なレンズ位
置を求める。
【0036】すなわち、レンズ位置を微小ステップで送
りながら、その位置でのパターン画像を観測し、上記微
分回路41から積分回路45の処理を施してエッジ信号
の最大値を求める方法である。
【0037】しかしながら、図42に示す空圧式の自動
焦点合わせでは、半導体ウエハ1上にエアーを吹き付け
るので、エアー中にごみ等が混入していると、ごみが回
路パターンに付着し不良品の原因となる。又、ノズルと
半導体ウエハ1とのギャップ量が大きくとれないので、
半導体ウエハ1の搬送に対して不利となっている。
【0038】図43及び図44に示す光学式では、半導
体ウエハ1面の凹凸やウエハ下地の光の反射率の影響を
受けやすく、これが自動焦点合わせにおける精度低下の
原因となる。
【0039】又、これら空圧式及び光学式の自動焦点合
わせでは、マーク検出系とは別に焦点位置検出系を設け
なければならないので、その機構や制御系が複雑とな
る。
【0040】画像処理を用いた自動焦点合わせでは、マ
ーク検出系と焦点位置検出系が同一となるので機構的に
はシンプルであるが、上記空圧式及び光学式と比較して
焦点合わせに時間がかかる。そのうえ図45に示す画像
処理のしきい値を設ける方法では、画像中のパターン密
度が変化すると、しきい値が変化して焦点合わせに対応
できなくなる。
【0041】一方、半導体製造工程には、半導体ウエハ
を高速回転させてレジスト塗布、現像、洗浄等を行うプ
ロセスがある。
【0042】図46はかかるスピン処理装置を備えた半
導体製造装置の構成図であり、同図(a) は上方から見た
図、同図(b) は断面構成図である。
【0043】カップ46内では、レジスト塗布、現像、
洗浄等の処理が行われる。このカップ46内には、スピ
ンチャック47が配置され、これにスピンモータ48の
回転軸が連結されている。スピンチャック47には、真
空吸着穴49が形成されている。これらスピンチャック
47及びスピンモータ48は、図示しない上下機構によ
り上下動し、スピンチャック47がカップ46内に配置
される。
【0044】又、スピンチャック47の上方には、ウエ
ハチャック50が配置されている。このウエハチャック
50は、例えば半導体ウエハ1やのダミーの半導体ウエ
ハ(以下、ダミーウエハと称する)51を保持し、図示
しない直線駆動機構によりXY方向に移動し、ダミーウ
エハ51等をスピンチャック47に位置決めするものと
なっている。
【0045】このような装置では、ダミーウエハ51を
用いてスピンチャック47とウエハチャック50との回
転中心の位置合わせが行われる。
【0046】すなわち、ウエハチャック50は、中心部
にセンタ穴の形成されたダミーウエハ51を保持し、直
線駆動機構の動作によりXY方向に移動される。そし
て、ダミーウエハ51のセンタ穴とスピンチャック47
の真空吸着穴49とを目視により一致さることにより、
スピンチャック47とウエハチャック50との回転中心
の位置合わせを行っている。
【0047】しかしながら、このような回転中心の位置
合わせでは、スピンチャック47の回転軸と真空吸着穴
49との軸ずれ、さらには目視によりダミーウエハ51
のセンタ穴とスピンチャック47の真空吸着穴49とを
一致させるときの誤差により精度高く位置決めをするこ
とが困難である。
【0048】一方、半導体製造では、スピン処理装置に
より半導体ウエハをスピン洗浄するプロセスがある。
【0049】図47はかかるスピン処理装置の構成図で
あり、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は断面構成
図である。
【0050】スピンチャック52には、ウエハチャック
部53が設けられている。このスピンチャック52は、
図示しない駆動源に接続されて高速回転するものとなっ
ている。
【0051】ウエハチャック部53には、各固定ピン5
4を介して半導体ウエハ1を装着するものとなってい
る。
【0052】又、スピンチャック52には、カム板55
が設けられ、このカム板55の軸56に各レバー57が
設けられている。これらレバー57の端部には、それぞ
れ各ウエハクランプピン58が設けられている。
【0053】これらレバー57は、各軸59を中心に回
転自在に設けられ、この回転により各ウエハクランプピ
ン58を円弧運動させて半導体ウエハ1の側面を押さえ
付けるものとなっている。
【0054】このような構成であれば、半導体ウエハ1
が各固定ピン54を介してウエハチャック部53に装着
されると、各レバー57はそれぞれ軸59を中心として
回転する。これらレバー57の回転により各ウエハクラ
ンプピン58は、図47(a)に示すように矢印A方向に
円弧運動し、半導体ウエハ1をその側面から押さえ付け
る。
【0055】この後、スピンチャック52は高速回転
し、半導体ウエハ1に対する洗浄を行う。
【0056】しかしながら、高速回転する場合、半導体
ウエハ1の側面を各ウエハクランプピン58により押さ
え付けているので、半導体ウエハ1の側面と各ウエハク
ランプピン58が接触するたびにダストが発生してウエ
ハクランプピン58に蓄積し、これが半導体ウエハ1に
再付着してしまう。
【0057】一方、半導体製造装置では、半導体ウエハ
等をキャリアとして各プロセス間に搬送することが行わ
れる。
【0058】図48はかかるキャリア搬送装置の構成図
であり、図49は上方から見た構成図である。
【0059】2台のキャリア搬送装置60、61は、複
数のキャリア62を例えば矢印(イ)方向に1個づつ順
送りする機能を有するもので、2台直列に連結されてい
る。
【0060】これらキャリア搬送装置60、61には、
それぞれキャリア搬送駆動装置62がキャリア搬送装置
架台64の長手方向に沿って設けられている。
【0061】このキャリア搬送駆動装置62は、キャリ
ア上下動駆動装置63をキャリア搬送装置架台64の長
手方向に沿った矢印(ロ)方向に移動させる機能を有し
ている。
【0062】このような構成であれば、キャリア上下動
駆動装置63はその上部に1個のキャリア62を載置す
る。キャリア搬送駆動装置62は、キャリア62を載置
した状態にキャリア上下動駆動装置63を移動させ、キ
ャリア62を例えば矢印A〜Dの手順で1個づつ順次搬
送する。
【0063】又、キャリア62の搬送距離が1台のキャ
リア搬送装置による搬送距離よりも長く、搬送距離を延
長する場合には、上記の通り2台やそれ以上の台数のキ
ャリア搬送装置60、61を連結する。
【0064】この場合、2台のキャリア搬送装置60、
61間には、図49に示すようにキャリア移載機65を
配置する。
【0065】このキャリア移載機65は、キャリア62
を把持するハンド66、このハンド66を駆動すると共
に上下動する上下駆動装置67、及びこの上下駆動装置
67を各キャリア搬送装置60、61の連結方向に沿っ
て移動させる駆動装置68から構成されている。
【0066】従って、キャリア移載機65は、例えばキ
ャリア搬送装置61により搬送されたキャリア62をハ
ンド66により把持して受取り、このハンド66及び上
下駆動装置67等の一体をキャリア搬送装置60側に移
動し、ハンド66により把持しているキャリア62をキ
ャリア搬送装置60に渡す。
【0067】又、2台のキャリア搬送装置60、61が
例えば図50に示すように直角方向に連結されている場
合がある。この場合もキャリア移載機65を2台のキャ
リア搬送装置60、61間に配置し、キャリア62の搬
送方向を変えることを行う。
【0068】しかしながら、複数台のキャリア搬送装置
60、61を連結する場合には、その間にキャリア移載
機65を配置しなければならない。このキャリア移載機
65は、上記の通りハンド66、上下駆動装置67及び
駆動装置68から構成されているので、大型となり広い
設置スペースを必要とするとともに高価である。
【0069】一方、半導体素子の製造工程においては、
成膜・エッチングによるパターン形成等の多数の工程を
経て素子が形成される。
【0070】成膜方法にはスパッタリング法やCVD法
等があり、エッチング法にはウエットエッチング法やド
ライエッチング法等が用いられる。このうちドライエッ
チング法には、RIE法やCDE法等がある。
【0071】これらの手法には、それぞれ固有の特徴が
あり、形成段階においてはこれらの手法のうち、各工程
ごとに必要な手法を組み合わせ用いられる。
【0072】例えば、金属配線形成工程においては、工
程は次の通りである。
【0073】(1) 金属膜の成膜工程、(2) レジストパタ
ーン形成工程、(3) 反応性ガスを用いたトライエッチン
グ工程、(4) レジスト剥離工程、(5) 洗浄工程である。
【0074】これらの工程のうち(1)(3)(4) の工程は真
空装置を用いて行われ、この他の工程は大気圧中で行わ
れるので、各工程は別個の装置として設置されている。
【0075】このように各工程毎に固有の装置が必要で
あり、工程によって組み合わせる手法が異なる。
【0076】このため、装置は単独で設置されることに
なり、各装置間の連結は特になされておらず、ごみや水
分・金属等の不純物が混入する問題があり、工程間にお
ける半導体基板の保持方法が重要となる。
【0077】例えば、金属配線形成における配線パター
ン加工工程では、各工程処理後、半導体基板は大気中に
保持され、この大気中保持による問題が発生する。すな
わち、工程後の半導体基板の後処理が重要な要素となっ
ており、この工程で特に問題となるのがAl系金属配線
の腐蝕である。
【0078】このAl系金属配線の腐蝕の問題は、ドラ
イエッチング工程終了後の大気開放によって、半導体基
板の塩素汚染と大気中の水分の反応により酸が発生し、
この酸によりAl系金属が腐蝕する。
【0079】これに対しては、ドライエッチング工程後
に真空中で加熱処理することで塩素汚染を低減し、腐蝕
発生を防止する試みが行われている。
【0080】このため、真空加熱処理装置を (1)金属膜
の成膜工程の後に新たに設置する必要があり、これによ
り工程が複雑となり、かつ処理に要する時間が長くな
り、装置の設置スペースが大きくなる。
【0081】又、多層金属配線形成における金属膜形成
や、特に接続穴への埋め込み配線形成時には、工程が連
結されていないことによる問題が発生する。例えば、下
層の活性層と配線層との接続時には、活性層表面の自然
酸化膜の影響による抵抗の増大や付着強度の低下が問題
となる。
【0082】さらに、多層金属配線における層間の自然
酸化膜や異物は、抵抗の増大や配線の信頼性の低下を生
じさせる。
【0083】このように各工程が連結されていないこと
による問題が発生し、特に多層金属配線形成においては
表面の清浄度が重要となる。
【0084】このような事から、1つの真空装置を用い
て複数工程の処理を行う半導体製造装置、すなわちマル
チチャンバシステムがある。
【0085】図51はかかるマルチチャンバシステムの
構成図である。
【0086】トランスファチャンバ70には、複数のプ
ロセスチャンバ71〜74及びローディングチャンバ7
5、アンローディングチャンバ76が接続され、これら
プロセスチャンバ71〜74とローディングチャンバ7
5、アンローディングチャンバ76とを結合するものと
なっている。
【0087】複数のプロセスチャンバ71〜74は、被
処理体としての半導体基板に対して金属膜の成膜や反応
性ガスを用いたトライエッチング、レジスト剥離などの
処理を行うものとなっている。
【0088】又、ローディングチャンバ75、アンロー
ディングチャンバ76は、半導体基板をトランスファチ
ャンバ70に対して出し入れするものとなっている。
【0089】トランスファチャンバ70内には、ロボッ
トアーム77が設けられている。このロボットアーム7
7は、各プロセスチャンバ71〜74、ローディングチ
ャンバ75、アンローディングチャンバ76の間に半導
体基板を移動させる機能を有している。
【0090】しかしながら、このようなマルチチャンバ
システムを用いれば、工程の連続化が可能となるが、個
別の工程で用いられる装置に比べて大型となり、そのう
え半導体基板の移動を行うロボットアーム77の構造の
複雑化によって故障が発生し、連続プロセスがとぎれる
ことがある。
【0091】
【発明が解決しようとする課題】以上のように半導体ウ
エハ表面の薄膜やレジストの凹凸及びレジストむらの影
響を受けてアライメントマーク位置検出の精度が低い。
【0092】又、プリアライメント後にファインアライ
メントを行ったり、低倍率から高倍率に切り換えてアラ
イメントを行うので、アライメント処理に時間がかか
る。
【0093】又、アライメントマークに対する自動焦点
合わせでは、空圧式においてエアー中のごみ付着により
不良品の原因となったり、光学式においてウエハ下地の
光の反射率の影響を受けて自動焦点合わせ精度が低下
し、さらに画像処理の方式では空圧式及び光学式と比較
して時間がかかるうえ、しきい値を設ければ画像中のパ
ターン密度が変化したときに焦点合わせに対応できな
い。
【0094】又、スピン処理装置において、スピンチャ
ック47の回転軸と真空吸着穴49との軸ずれや目視に
よる位置合わせにより、スピンチャック47とウエハチ
ャック50との回転中心の位置合わせを高精度にするこ
とが困難である。
【0095】又、スピン処理装置により洗浄を行う場
合、半導体ウエハ1の側面と各ウエハクランプピン58
が接触するたびにダストが発生し、これが半導体ウエハ
1に再付着してしまう。
【0096】又、キャリアを搬送する場合、キャリア移
載機65を配置しなければならず、これにより広い設置
スペースを必要とするとともに高価となる。
【0097】又、マルチチャンバシステムでは、個別の
工程で用いられる装置に比べて大型となり、かつロボッ
トアーム77の構造の複雑化によって故障が発生し、連
続プロセスがとぎれることがある。
【0098】そこで本発明(請求項1〜26)は、信頼
性の高い半導体素子を製造できる半導体製造方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
【0099】又、本発明(請求項1〜3)は、半導体ウ
エハ表面の薄膜やレジストの凹凸及びレジストむらの影
響を受けずに精度高くアライメントマーク位置を検出で
きる半導体製造方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0100】又、本発明(請求項4〜10)は、アライ
メント処理時間を高速化できる半導体製造方法及びその
装置を提供することを目的とする。
【0101】又、本発明(請求項11〜16)は、アラ
イメントマークに対する焦点合わせを精度高くできる半
導体製造方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0102】又、本発明(請求項17〜19)は、スピ
ンチャックとウエハチャックとの回転中心の位置合わせ
を高精度にできる半導体製造装置を提供することを目的
とする。
【0103】又、本発明(請求項20、21)は、半導
体ウエハを保持したときに発生するダストをクランプピ
ンに蓄積せずに半導体ウエハの汚染を防止できる半導体
製造装置を提供することを目的とする。
【0104】又、本発明(請求項22、23)は、搬送
距離や搬送方向が変わってもスペースをとることなく安
価な半導体製造装置を提供することを目的とする。
【0105】又、本発明(請求項24、25、26)
は、簡単な機構により被処理体を移動させて半導体製造
の連続処理ができる小型化を可能とした半導体製造装置
を提供することを目的とする。
【0106】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、被処
理体を所定位置に位置決めするときに被処理体上に形成
されたアライメントマークを検出する機能を有する半導
体製造方法において、アライメントマークを撮像したと
きの画像信号に対してアライメントマーク幅をパラメー
タとする自己相関演算を行い、この演算処理結果の信号
波形からアライメントマークの位置座標を求めるように
して上記目的を達成しようとする半導体製造方法であ
る。
【0107】請求項2によれば、被処理体を所定位置に
位置決めするときに被処理体上に形成されたアライメン
トマークを検出する機能を備えた半導体製造装置におい
て、アライメントマークを撮像する撮像手段と、この撮
像手段から出力される画像信号に対してアライメントマ
ーク幅をパラメータとする自己相関演算を行う自己相関
演算処理手段と、この自己相関演算処理手段の演算処理
結果の信号波形からアライメントマークの位置座標を求
めるマーク位置座標演算処理手段と、を備えて上記目的
を達成しようとする半導体製造装置である。
【0108】請求項3によれば、被処理体上に形成され
たアライメントマークを検出し、このアライメントマー
ク位置に基づいて被処理体を所定位置に位置決めする機
能を備えた半導体製造装置において、アライメントマー
クを撮像する撮像手段と、この撮像手段から出力される
画像信号に対してアライメントマーク幅をパラメータと
する自己相関演算を行う自己相関演算処理手段と、この
自己相関演算処理手段の演算処理結果の信号波形からア
ライメントマークの位置座標を求めるマーク位置座標演
算処理手段と、このマーク位置座標演算処理手段により
求められた位置座標に基づいて被処理体を移動し、被処
理体の位置ずれを調整する移動調整手段と、を備えて上
記目的を達成しようとする半導体製造装置である。
【0109】請求項4によれば、被処理体を所定位置に
位置決めするときに被処理体上に形成されたアライメン
トマークを検出する機能を有する半導体製造方法におい
て、被処理体を所定位置に配置したときの過去の位置ず
れ量に基づいて得られる自己回帰モデルによりアライメ
ントマークの位置を予測し、このアライメントマークの
予測位置に従ってアライメントマークの位置検出を行う
ようにして上記目的を達成しようとする半導体製造方法
である。
【0110】請求項5によれば、予め被処理体の過去の
位置ずれ量に基づいて自己回帰モデルのパラメータを求
め、このパラメータの自己回帰モデルによりアライメン
トマークの設計位置を補正する半導体製造方法である。
【0111】請求項6によれば、被処理体の過去の位置
ずれ量を保存し、これら位置ずれ量に基づいて自己回帰
モデルのパラメータを最適値に変更する学習機能を有す
る半導体製造方法である。
【0112】請求項7によれば、被処理体の過去の位置
ずれ量を保存してこれら位置ずれ量の平均値及び偏差を
求め、これら平均値及び偏差が所定のしきい値を越えた
場合、自己回帰モデルのパラメータを変更する半導体製
造方法である。
【0113】請求項8によれば、被処理体を所定位置に
位置決めするときに被処理体上に形成されたアライメン
トマークを検出する半導体製造装置において、過去にお
ける被処理体の所定位置に対する位置ずれ量に基づいて
得られた自己回帰モデルによりアライメントマークの位
置を予測する位置補正手段と、この位置補正手段により
予測されたアライメントマークの位置に従ってアライメ
ントマークの検出を行うマーク検出手段と、を備えて上
記目的を達成しようとする半導体製造装置である。
【0114】請求項9によれば、被処理体に対して電子
ビームを走査して被処理体に描画を行う半導体製造装置
において、過去における被処理体の所定位置に対する位
置ずれ量に基づいて得られた自己回帰モデルによりアラ
イメントマークの位置を予測する位置補正手段と、この
位置補正手段により予測されたアライメントマーク位置
に従って電子ビームを被処理体に走査してアライメント
マークの実際の位置を求めるマーク検出手段と、このマ
ーク検出手段により検出されたアライメントマークの実
際の位置から被処理体の位置ずれ量を求め、この位置ず
れ量に基づいて電子ビームの照射位置を補正する描画補
正手段と、を備えて上記目的を達成しようとする半導体
製造装置である。
【0115】請求項10によれば、真空チャンバ内に収
納された被処理体に対して所定の処理を行う半導体製造
装置において、過去における被処理体の所定位置に対す
る位置ずれ量に基づいて得られた自己回帰モデルにより
アライメントマークの位置を予測する位置補正手段と、
アライメントマークを撮像する撮像手段と、位置補正手
段により予測されたアライメントマーク位置に従って撮
像手段と被処理体との位置を相対的に移動させる移動機
構と、この移動機構による移動の後、撮像手段の撮像に
より得られた画像データからアライメントマークの実際
の位置を求め、この位置から被処理体の位置ずれ量を求
めて被処理体を所定位置に位置決めする位置決め手段
と、を備えて上記目的を達成しようとする半導体製造装
置である。
【0116】請求項11によれば、被処理体を所定位置
に位置決めする場合、被処理体上に形成されたアライメ
ントマークを撮像してこのアライメントマーク位置を検
出する半導体製造方法において、被処理体との間隔を複
数箇所に設定してそれぞれの箇所でアライメントマーク
を撮像し、これら複数の間隔ごとに各マーク画像データ
を処理してそれぞれ分散値を求め、これら分散値により
得られる近似曲線から撮像装置の焦点位置を求めるよう
にして上記目的を達成しようとする半導体製造方法であ
る。
【0117】請求項12によれば、複数の間隔ごとの各
マーク画像データを処理して各分散値を求め、これら分
散値により得られる近似曲線における最大値に対応する
ところを真の焦点位置とする半導体製造方法である。
【0118】請求項13によれば、被処理体との間隔を
複数箇所に設定してアライメントマークを撮像する場
合、このアライメントマークの撮像位置を被処理体上の
所定方向に沿って複数箇所にする半導体製造方法であ
る。
【0119】請求項14によれば、被処理体を所定位置
に位置決めするときに、被処理体上に形成されたアライ
メントマークを撮像してこのアライメントマーク位置を
検出する半導体製造装置において、被処理体との間隔を
複数箇所に設定し、これら複数の間隔ごとに被処理体に
形成されたアライメントマークを撮像する撮像手段と、
この撮像装置の撮像により得られる各間隔ごとの各マー
ク画像データを処理して各分散値を求め、これら分散値
により得られる近似曲線から撮像装置の焦点位置を求め
る焦点合せ手段と、を備えて上記目的を達成しようとす
る半導体製造装置である。
【0120】請求項15によれば、焦点合せ手段は、複
数の間隔ごとの各マーク画像データを処理して各分散値
を求め、これら分散値により得られる近似曲線における
最大値に対応するところを真の焦点位置とする半導体製
造装置である。
【0121】請求項16によれば、被処理体と撮像手段
との間隔を複数箇所に設定してアライメントマークを撮
像する場合、このアライメントマークの撮像位置を被処
理体上の所定方向に沿って複数箇所に設定する半導体製
造装置である。
【0122】請求項17によれば、被処理体チャックに
より保持した被処理体をスピンチャックに対して位置合
わせして装着し、スピンチャック本体を高速回転させて
被処理体に対する所定の処理を行う半導体製造装置にお
いて、スピンチャックの回転中心に対するスポット状の
検出領域を有するセンサと、スピンチャックに装着さ
れ、スピンチャックの回転中心に対応する部分に被処理
体の位置決め部が形成されたダミー処理体と、このダミ
ー処理体をスピンチャックに装着する場合、センサによ
り位置決め部が検出される位置に被処理体チャックを位
置決めする位置決め手段と、を備えて上記目的を達成し
ようとする半導体製造装置である。
【0123】請求項18によれば、位置決め部は、位置
決め用処理体の中心に形成された突起である半導体製造
装置である。
【0124】請求項19によれば、位置決め部は、位置
決め用処理体の中心に形成された孔と、スピンチャック
本体の中心位置に設けられた信号源と、から成る半導体
製造装置である。
【0125】請求項20によれば、スピンチャックに被
処理体を装着するとともに被処理体を側面からクランプ
ピンにより押え付け、スピンチャックを高速回転させて
被処理体に対する処理を行う半導体製造装置において、
クランプピンの被処理体に対する接触位置を切り換える
接触位置切換手段、を備えて上記目的を達成しようとす
る半導体製造装置である。
【0126】請求項21によれば、接触位置切換手段
は、クランプピンを円弧運動させる半導体製造装置であ
る。
【0127】請求項22によれば、被処理体を載置した
搬送テーブルを搬送駆動装置により移動することにより
複数の被処理体を所定方向に順送りする搬送装置を備え
た半導体製造装置において、搬送装置における搬送駆動
装置の搬送長さを搬送ユニット本体よりも長く形成し、
かつ搬送装置における搬送駆動装置を、連結される他の
搬送装置の搬送駆動装置に対して搬送テーブルを受け渡
し可能な位置に配置して複数の搬送装置を直列に連結し
て上記目的を達成しようとする半導体製造装置である。
【0128】請求項23によれば、被処理体を載置した
搬送テーブルを搬送駆動装置により移動することにより
複数の被処理体を所定方向に順送りする搬送装置を備え
た半導体製造装置において、搬送装置における搬送駆動
装置の搬送長さを搬送装置本体よりも長く形成し、かつ
各搬送装置の間に、少なくとも被処理体の搬送方向を変
更する搬送方向変更機構を配置し、各搬送装置を所定の
角度をもって配置して上記目的を達成しようとする半導
体製造装置である。
【0129】請求項24によれば、被処理体に対する処
理を行う複数の処理室を備えた半導体製造装置におい
て、各処理室の間に回転自在に設けられ、この回転動作
により被処理体を保持して各処理室間に搬送するアーム
機構と、このアーム機構による各処理室間における被処
理体の受け渡し動作に応動して各処理室ごとに処理室の
開閉を行う複数の開閉機構と、を備えて上記目的を達成
しようとする半導体製造装置である。
【0130】請求項25によれば、アーム機構は、各処
理室の間に形成されたアーム待機室に設けられた半導体
製造装置である。
【0131】請求項26によれば、円周状に配置された
被処理体に対する処理を行う複数の処理室と、これら処
理室の中心部分に形成されたアーム待機室と、このアー
ム待機室内に回転自在に設けられ、この回転動作により
被処理体を保持して各処理室間に搬送するアーム機構
と、このアーム機構による各処理室間における被処理体
の受け渡し動作に応動して各処理室ごとに処理室の開閉
を行う複数の開閉機構と、を備えて上記目的を達成しよ
うとする半導体製造装置である。
【0132】上記請求項1によれば、半導体ウエハ等の
被処理体に形成されたアライメントマークを撮像し、こ
の撮像により得られた画像信号に対してアライメントマ
ーク幅をパラメータとする自己相関演算を行い、この演
算処理結果の信号波形からアライメントマークの位置座
標を求める。これにより、半導体ウエハ表面の薄膜やレ
ジストの凹凸及びレジストむらの影響を受けずに精度高
くアライメントマーク位置を検出できる。
【0133】上記請求項2によれば、被処理体に形成さ
れたアライメントマークを撮像手段により撮像し、この
画像信号に対して自己相関演算処理手段によりアライメ
ントマーク幅をパラメータとする自己相関演算を行い、
この演算処理結果の信号波形からマーク位置座標演算処
理手段によりアライメントマークの位置座標を求める。
【0134】上記請求項3によれば、被処理体に形成さ
れたアライメントマークを撮像手段により撮像し、この
画像信号に対して自己相関演算処理手段によりアライメ
ントマーク幅をパラメータとする自己相関演算を行い、
この演算処理結果の信号波形からマーク位置座標演算処
理手段によりアライメントマークの位置座標を求め、こ
のこの位置座標に基づいて被処理体を移動調整手段によ
り移動し、被処理体の位置ずれを調整する。
【0135】上記請求項4によれば、半導体ウエハ等の
被処理体を所定位置に配置したとき、この配置の過去の
位置ずれ量に基づいて得られる自己回帰モデルによりア
ライメントマークの位置を予測し、このアライメントマ
ークの予測位置に従ってアライメントマークの位置検出
を行う。これによりアライメント処理時間は高速化でき
る。
【0136】この場合、上記請求項5によれば、予め被
処理体の過去の位置ずれ量に基づいて自己回帰モデルの
パラメータを求め、このパラメータの自己回帰モデルに
よりアライメントマークの設計位置を補正する。
【0137】又、上記請求項6によれば、被処理体の過
去の位置ずれ量を保存し、これら位置ずれ量に基づいて
自己回帰モデルのパラメータを最適値に変更する。
【0138】又、上記請求項7によれば、被処理体の過
去の位置ずれ量の平均値及び偏差を求め、これら平均値
及び偏差が所定のしきい値を越えた場合、自己回帰モデ
ルのパラメータを変更する。
【0139】上記請求項8によれば、位置補正手段にお
いて過去における被処理体の所定位置に対する位置ずれ
量に基づいて得られた自己回帰モデルによりアライメン
トマークの位置を予測し、この予測されたアライメント
マークの位置に従ってマーク検出手段によりアライメン
トマークの検出を行う。
【0140】上記請求項9によれば、被処理体に対して
電子ビームを走査して被処理体に描画を行う場合、位置
補正手段において過去における被処理体の所定位置に対
する位置ずれ量に基づいて得られた自己回帰モデルによ
りアライメントマークの位置を予測し、この予測された
アライメントマークの位置に従ってマーク検出手段によ
りアライメントマークの検出を行う。そして、描画補正
手段によりアライメントマークの実際の位置から被処理
体の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量に基づいて電子
ビームの照射位置を補正する。これにより、アライメン
ト処理時間を高速化して電子ビームを走査による描画精
度を高くできる。
【0141】上記請求項10によれば、真空チャンバ内
に収納された被処理体に対して所定の処理を行う場合、
位置補正手段により過去における被処理体の所定位置に
対する位置ずれ量に基づいて得られた自己回帰モデルに
よりアライメントマークの位置を予測し、この予測され
たアライメントマーク位置に従って撮像手段と被処理体
との位置を移動機構により相対的に移動させ、この移動
の後、撮像手段の撮像により得られた画像データから位
置決め手段によってアライメントマークの実際の位置を
求め、この位置から被処理体の位置ずれ量を求めて被処
理体を所定位置に位置決めする。これにより、真空チャ
ンバ内の所定位置に対して被処理体を高精度に収納でき
て所定の処理を行うことができる。
【0142】上記請求項11によれば、被処理体に形成
されたアライメントマークに焦点を合わせる場合、撮像
装置と被処理体との間隔を複数箇所に設定してそれぞれ
の箇所でアライメントマークを撮像し、これら複数の間
隔ごとに各マーク画像データを処理してそれぞれ分散値
を求め、これら分散値により得られる近似曲線から撮像
装置の焦点位置を求める。これにより、アライメントマ
ークに対する焦点合わせを精度高くできる。
【0143】この場合、上記請求項12によれば、複数
の間隔ごとの各マーク画像データを処理して各分散値を
求め、これら分散値により得られる近似曲線における最
大値に対応するところを真の焦点位置とする。
【0144】又、上記請求項13によれば、このように
複数箇所に設定してアライメントマークを撮像する場
合、このアライメントマークの撮像位置を被処理体上の
所定方向に沿って複数箇所に設定して撮像する。
【0145】上記請求項14によれば、被処理体に形成
されたアライメントマークに焦点を合わせる場合、撮像
装置と被処理体との間隔を複数箇所に設定してそれぞれ
の箇所でアライメントマークを撮像し、これら複数の間
隔ごとに各マーク画像データを焦点合せ手段により処理
してそれぞれ分散値を求め、これら分散値により得られ
る近似曲線から撮像装置の焦点位置を求める。
【0146】この場合、上記請求項15によれば、焦点
合せ手段において複数の間隔ごとの各マーク画像データ
を処理して各分散値を求め、これら分散値により得られ
る近似曲線における最大値に対応するところを真の焦点
位置とする。
【0147】又、上記請求項16によれば、アライメン
トマークの撮像位置を被処理体上の所定方向に沿って複
数箇所に設定する。
【0148】上記請求項17によれば、スピンチャック
を高速回転させて被処理体に対する所定の処理を行う場
合、スピンチャックにこのスピンチャックの回転中心に
対応する部分に被処理体の位置決め部が形成されたダミ
ー処理体を装着し、このダミー処理体の位置決め部をセ
ンサにより検出するように、位置決め手段により被処理
体チャックを位置決めする。このようにしてセンサによ
りダミー処理体の位置決め部が検出されれば、スピンチ
ャックとウエハチャックとの回転中心の位置合わせが高
精度に行える。
【0149】この場合、上記請求項18によれば、位置
決め部は、位置決め用処理体の中心に形成された突起で
ある。
【0150】又、上記請求項19によれば、位置決め部
は、位置決め用処理体の中心に形成された孔と、スピン
チャック本体の中心位置に設けられた信号源とから構成
され、この信号源から発せられる光等がセンサにより検
出され、スピンチャックとウエハチャックとの回転中心
の位置合わせが行われる。
【0151】上記請求項20によれば、被処理体を側面
からクランプピンにより押え付け、スピンチャックを高
速回転させて被処理体に対する処理を行う場合、クラン
プピンの被処理体に対する接触位置を接触位置切換手段
により切り換える。これにより、半導体ウエハを保持し
たときに発生するダストをクランプピンに蓄積せずに半
導体ウエハの汚染を防止できる。
【0152】この場合、上記請求項21によれば、接触
位置切換手段は、クランプピンを円弧運動させる。
【0153】上記請求項22によれば、被処理体を1個
づつ順送りして搬送する場合、搬送駆動装置の搬送長さ
を搬送装置本体よりも長く形成する。そして、複数の搬
送装置を連結する場合、搬送駆動装置を連結される他の
搬送装置の搬送駆動装置に対して搬送テーブルを受け渡
し可能な位置に配置する。これにより、搬送距離が変わ
ってもスペースをとることなく搬送ができる。
【0154】上記請求項23によれば、被処理体を1個
づつ順送りして搬送する場合、搬送装置における搬送駆
動装置の搬送長さを搬送装置本体よりも長く形成する。
そして、各搬送装置の間に、少なくとも被処理体の搬送
方向を変更する搬送方向変更機構を配置する。これによ
り、搬送方向が変わってもスペースをとることなく搬送
ができる。
【0155】上記請求項24によれば、被処理体に対す
る処理を行う複数の処理室間にアーム機構を回転自在に
設け、このアーム機構の回転動作により被処理体を保持
して各処理室間に搬送し、かつこのアーム機構による被
処理体の受け渡し動作に応動して各処理室ことに設けら
れた開閉機構を動作させ、被処理体を各処理室に出し入
れする。これにより、簡単な機構により被処理体を移動
させて半導体製造の連続処理ができる。
【0156】この場合、上記請求項25によれば、アー
ム機構は、各処理室の間に形成されたアーム待機室に設
けられている。
【0157】上記請求項26によれば、アーム機構を設
けたアーム待機室の周囲に、円周状に被処理体に対する
処理を行う複数の処理室を配置し、このアーム機構を回
転動作させるとともに、このアーム機構の動作に応動し
て各処理室ごとの各開閉機構を開閉し、各処理室間に被
処理体を搬送した出し入れする。
【0158】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図39と同一部分には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。
【0159】本発明の請求項1に対応する半導体製造方
法は、半導体ウエハ1を所定位置に位置決めするとき
に、半導体ウエハ1上に形成されたアライメントマーク
を検出する場合、このアライメントマークを撮像したと
きの画像信号に対してアライメントマーク幅をパラメー
タとする自己相関演算を行い、この演算処理結果の信号
波形からアライメントマークの位置座標を求めるものと
なっている。
【0160】図1はかかる半導体製造方法を適用した本
発明の請求項2、3に対応する半導体製造装置の構成図
である。
【0161】カメラ検出系7、8には、各光ファイバー
11、12を介してランプハウス100が接続されてお
り、このランプハウス100は、光量調整部101によ
り発光強度が調整されるようになっている。
【0162】各カメラ検出系7、8には、ドライバー1
02を介して光学倍率切替え部103が接続されてい
る。この光学倍率切替え部103は、ドライバー102
を駆動して各カメラ検出系7、8を低倍率モード又は高
倍率モードのいずれかに切り替える機能を有している。
【0163】又、ステージ制御部104は、ドライバー
105を介してθステージ3及びXYZステージ6を駆
動制御するもので、このうちXYZステージ6に対して
は、リニアスケール6aからのXYZステージ6の位置
の測定値をデテクタ106を通して取り込んでフィード
バック制御する機能を有している。
【0164】一方、各CCD9、10は、カメラコント
ローラ107により撮影制御され、これらCCD9、1
0から出力される各画像信号は、カメラコントローラ1
07を通して画像入力部(画像メモリ)108に記憶さ
れるものとなっている。
【0165】画像処理部109は、画像入力部108に
記憶されている画像データに対し、半導体ウエハ1に形
成されているアライメントマーク幅をパラメータとする
自己相関演算を行い、この演算処理結果の信号波形から
アライメントマークの位置座標を求める機能を有してい
る。
【0166】図2はかかる画像処理部109の具体的な
構成図である。
【0167】この画像処理部109は、相関パラメータ
記憶部110、自己相関演算処理部111及びマーク位
置座標演算処理部112の各機能を有している。
【0168】相関パラメータ記憶部110には、相関パ
ラメータであるマーク幅wが記憶されている。
【0169】自己相関演算処理部111は、相関パラメ
ータ記憶部110に記憶されている相関パラメータであ
るマーク幅wを読み出し、画像入力部108に記憶され
ている画像データに対して自己相関演算処理を行う機能
を有している。
【0170】この自己相関関数は、図3に示すように入
力信号をBo(i)、自己相関演算処理後の出力信号をB
(i) とすると、
【数1】 となる。
【0171】ここで、Nは信号データm番目からn番目
までの個数である。
【0172】マーク位置座標演算処理部112は、自己
相関演算処理部11の演算処理結果の信号波形からアラ
イメントマークの位置座標を求める機能を有している。
【0173】CPU113は、光量調整部101、光学
倍率切替え部103、ステージ制御部104及び画像処
理部109を動作制御し、かつ画像処理部109により
求められたアライメントマークの位置座標をステージ制
御部104に渡す機能を有している。
【0174】このステージ制御部104は、アライメン
トマークの位置座標を受けると、この位置座標に基づい
てドライバ105を駆動してθステージ3を動作させ、
半導体ウエハ1のθ調整を行う機能を有している。
【0175】次に上記の如く構成された装置におけるウ
エハアライメント動作について説明する。
【0176】半導体ウエハ1は、図示しないオリフラ合
せ装置によりオリフラ合せされ、これも図示しないロボ
ットにより真空チャンバ1内に搬送される。
【0177】ランプハウス100から放射された光は、
各光ファイバー11、12を通してカメラ検出系7、8
に達し、これらカメラ検出系7、8から半導体ウエハ1
面上に照射される。
【0178】このとき光量調整部101は、ランプハウ
ス100の発光強度を調整し、半導体ウエハ1の下地の
光量を調整する。
【0179】又、光学倍率切替え部103は、ドライバ
ー102を駆動して各カメラ検出系7、8を低倍率モー
ド又は高倍率モードのいずれかに切り替える。
【0180】各カメラ検出系7、8によるオートフォー
カスの後、これらカメラ検出系7、8を通して各CCD
カメラ9、10は、半導体ウエハ1面上に描かれた2箇
所のアライメントマーク像を撮像し、それぞれ各画像信
号を出力する。これら画像信号は、画像入力部108に
よりディジタル変換され、各画像データとして記憶され
る。
【0181】ところで、各CCDカメラ9、10により
撮像した各アライメントマーク像は、図4に示す例えば
十字形状であり、このマーク像に対する1ラインの信号
波形は、図5に示すようにマークエッジ部分以外に薄膜
やレジストの凹凸及びむらの影響により、ノイズ成分つ
まり両端の盛り上がりを含んだ形となっている。
【0182】しかるに、自己相関演算処理部111は、
相関パラメータ記憶部110に記憶されている相関パラ
メータであるマーク幅wを読み出し、画像入力部108
に記憶されている画像データに対して上記式(1) 〜(3)
の自己相関関数を演算処理する。
【0183】すなわち、自己相関演算処理部111は、
画像入力部108に記憶されている画像データを原信号
とし、この原信号に対して式(1) 〜(3) の自己相関関数
を演算処理する。
【0184】例えば、原信号が図6に示す信号波形であ
れば、式(1) の自己相関関数を演算処理することにより
図7に示す信号波形B1(i)が得られ、式(2) の自己相関
関数を演算処理することにより図8に示す信号波形B2
(i)が得られる。
【0185】この後、自己相関演算処理部111は、式
(3) を演算して各信号波形B1(i)、B2(i)の乗算値を求
めることにより、図9に示す自己相関関数の処理結果の
信号波形Bを求める。
【0186】この信号波形Bは、ノイズが除去されてマ
ークエッジ部分が顕著に現れたものとなる。
【0187】しかるに、マーク位置座標演算処理部11
2は、自己相関演算処理部11の演算処理結果の信号波
形Bのマークエッジ部分を検出することによりアライメ
ントマークの位置座標を求める。
【0188】そして、このアライメントマーク位置座標
は、CPU113によりステージ制御部104に渡され
る。
【0189】このステージ制御部104は、アライメン
トマークの位置座標を受けると、この位置座標に基づい
てドライバ105を駆動してθステージ3を動作させ、
半導体ウエハ1のθ調整を行う。
【0190】この結果、半導体ウエハ1に対するアライ
メントが行われる。
【0191】このように上記第1の実施の形態において
は、半導体ウエハ1に形成されたアライメントマークを
各CCDカメラ9、10により撮像し、この画像信号に
対して自己相関演算処理部111によりアライメントマ
ーク幅をパラメータとする自己相関演算を行い、この演
算処理結果の信号波形からマーク位置座標演算処理部1
12によりアライメントマークの位置座標を求めるの
で、半導体ウエハ1表面の薄膜やレジストの凹凸及びレ
ジストむらの影響を受けずに精度高くアライメントマー
ク位置を検出できる。
【0192】そのうえ、検出されたアライメントマーク
の位置座標に基づいて半導体ウエハ1をθステージ3を
駆動することにより半導体ウエハ1に対する位置ずれを
調整して高精度なアライメントができる。
【0193】又、画像処理方式を採用しているので、構
成がシンプルであり、その調整及び制御が簡単である。
【0194】なお、本発明の第1の実施の形態は、半導
体製造における半導体ウエハのアライメントに適用した
場合について説明したが、これに限らず半導体の画像処
理を用いた検査装置や半導体以外の画像処理を用いて部
品を識別・検査する装置等にも適用してもよい。
【0195】(2) 次に本発明の第2の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0196】本発明の請求項4〜7に対応する半導体製
造方法は、半導体ウエハ1を所定位置に位置決めすると
きに半導体ウエハ1上に形成されたアライメントマーク
を検出する際に、半導体ウエハ1を所定位置に配置した
ときの過去の位置ずれ量に基づいて得られる自己回帰モ
デルによりアライメントマークの位置を予測し、このア
ライメントマークの予測位置に従ってアライメントマー
クの位置検出を行うものとなっている。
【0197】この場合、予め半導体ウエハ1の過去の位
置ずれ量に基づいて自己回帰モデルのパラメータを求
め、このパラメータの自己回帰モデルによりアライメン
トマークの設計位置を補正する。
【0198】又、半導体ウエハ1の過去の位置ずれ量を
保存し、これら位置ずれ量に基づいて自己回帰モデルの
パラメータを最適値に変更する。
【0199】又、半導体ウエハ1の過去の位置ずれ量を
保存してこれら位置ずれ量の平均値及び偏差を求め、こ
れら平均値及び偏差が所定のしきい値を越えた場合、自
己回帰モデルのパラメータを変更する。
【0200】図10はかかる半導体製造方法を適用した
本発明の請求項8、9に対応するパターン描画装置の構
成図である。
【0201】試料室120には、防振台121上に設け
られている。この試料室120内には、XYステージ1
22が設けられ、このXYステージ122上に試料とし
ての半導体ウエハ1を保持するホルダ123が設けられ
ている。
【0202】この試料室120の上部には、電子ビーム
系を形成する電子銃124が設けられている。この電子
銃124から照射される電子ビームの進行路には、電磁
照明装置125、第1成形アパーチャ126、第2成形
アパーチャ127が配置され、かつ電磁投影レンズ12
8、電磁縮小レンズ129、電磁対物レンズ130が配
置されている。
【0203】又、電子ビームの進行路には、ブランキン
グ電極131、成形偏向器132、主偏向器133及び
副偏向器134が配置されている。
【0204】一方、主制御装置135は、描画データ部
136に記憶されている描画データに従ってパターンデ
ータ発生装置137を動作させ、このパターンデータ発
生装置137において発生した描画パターンデータをビ
ーム制御装置138に送るものとなっている。
【0205】このビーム制御装置138は、描画パター
ンデータに従ってブランキング電極131、成形偏向器
132、主偏向器133及び副偏向器134を動作制御
する機能を有している。
【0206】従って、電子銃124から照射された電子
ビームは、電磁照明装置125により均一照明ビームと
なり、第1成形アパーチャ126により正方形に成形さ
れ、この後に電磁投影レンズ128によって菱形と矩形
とから成る第2成形アパーチャ127に投影される。
【0207】このとき、電子ビームは、第2成形アパー
チャ127に対する照射形状及びその面積がCADデー
タに従ってものとなるように、成形偏向器132により
第2成形アパーチャ127に対する照射位置が制御され
る。
【0208】この第2成形アパーチャ127を通過した
電子ビームパターンは、電磁縮小レンズ129及び電磁
対物レンズ130により縮小投影されるが、このときの
描画パターン位置に対する電子ビーム位置は、主偏向器
133及び副偏向器134により制御される。
【0209】この場合、主偏向器133は、描画照射域
であるフレーム内の位置を、半導体ウエハ1を搭載した
XYステージ122の位置を参照しながら制御し、かつ
副偏光器134は、フレーム内を細かく分割した描画範
囲に対してその位置制御を行う。
【0210】なお、ブランキング電極131は、電子ビ
ームの有無を制御する。
【0211】電子検出器139は、試料室120の上部
に設けられ、半導体ウエハ1に電子ビームが照射された
ときに発生する反射電子を検出する機能を有している。
【0212】マーク検出装置140は、電子検出器13
9から出力される検出信号を受け、この検出信号を処理
して半導体ウエハ1上に描かれているアライメントマー
クの位置を検出する機能を有している。
【0213】Zセンサ141は、試料室120の上部で
半導体ウエハ1の上方に設けられ、半導体ウエハ1の高
さを測定する機能を有している。この半導体ウエハ1の
高さ測定値は、ビーム制御装置138に送られている。
【0214】測長装置142は、XYステージ122の
位置から半導体ウエハのXY平面上の位置を測長する機
能を有しており、この測長値はビーム制御装置138及
びXYステージ制御装置143に送られている。
【0215】このXYステージ制御装置143は、主制
御装置135から送られてくる位置データに従ってXY
ステージ122を駆動制御する機能を有している。
【0216】位置補正装置144は、過去における半導
体ウエハ1の所定位置に対する位置ずれ量に基づいて得
られた自己回帰モデルにより半導体ウエハ1上のアライ
メントマークの位置を予測する機能を有するもので、補
正関数係数記憶部145及び位置補正部146の各機能
を有している。
【0217】補正関数係数記憶部145は、主制御装置
135により係数が設定されるもので、自己回帰モデル
のパラメータ(次数、係数)を記憶する機能を有する。
【0218】位置補正部146は、主制御装置135か
らの位置データの指令を受け、補正関数係数記憶部14
5に記憶されているパラメータを受取り、このパラメー
タを用いて自己回帰モデルを演算して位置データを補正
し、この補正した位置データをXYステージ143に送
る機能を有している。
【0219】なお、補正した位置データをXYステージ
制御装置143に送ることにより、XYステージ制御装
置143は、補正した位置データに基づいて電子ビーム
の照射位置を補正するようにXYステージ122を駆動
制御する。
【0220】又、主制御装置135には、端末装置14
7が接続されている。
【0221】次に半導体ウエハ1のアライメント方法
(レジストレーション)について図11に示すマーク位
置検出のフローチャートに従って説明する。
【0222】先ず、自己回帰モデルの決定が行われる。
【0223】半導体ウエハ1に対する描画前には、ステ
ップ#10において、予めオートローダ(図示せず)か
らXYステージ122に搬送されたときの試料である半
導体ウエハ1の位置ずれ量が、図11に示す半導体ウエ
ハ1に描かれているアライメントマーク1aを検出する
ことによりデータ収集される。
【0224】すなわち、電子検出器139は、半導体ウ
エハ1に電子ビームが照射されたときに発生する反射電
子を検出し、この反射電子量に応じた検出信号をマーク
検出装置140に送る。
【0225】このマーク検出装置140は、電子検出器
139から出力された検出信号を受けて半導体ウエハ1
上のアライメントマーク1aの位置を検出し、この位置
データを主制御装置135に送る。
【0226】次に主制御装置135は、ステップ#11
において、データ収集した位置データに基づいて自己回
帰モデルのパラメータ(次数、係数)を決定し、続くス
テップ#12においてパラメータ(次数、係数)を位置
補正装置144の補正関数係数記憶部145に設定す
る。
【0227】ここで、自己回帰モデルのパラメータ(次
数、係数)の決定方法について説明する。
【0228】{Xi }i=1,2,…N を半導体ウエハ1の位
置ずれデータとすると、自己回帰モデルは、 Xn+1 =a1 ・xn +a2 ・xn-2 +…+am ・xn-m+1 +wn+1 …(4) で表される。mは次数、ai はモデルの係数、wn+1 は
白色雑音である。
【0229】上記式(4) の次数mは、次式により示され
るFPEの値が最小となるように選択すればよい。
【0230】
【数2】 以上の手順により、半導体ウエハ1の位置ずれデータ
(Δx、Δy、Δθ)に対してそれぞれ自己回帰モデル
の次数と係数とを求め、半導体ウエハ1上のアライメン
ト(レジストレーション)のマーク検出時に自己回帰モ
デルを用いて、位置補正部146においてアライメント
マーク1aの設計位置を補正する。
【0231】次に半導体ウエハアライメント(レジスト
レーション)のマーク検出手順について説明する。
【0232】主制御装置135は、ステップ#13にお
いて、アライメントマーク1aの設計位置(x,y)を
位置補正装置144に送る。
【0233】この位置補正装置144の位置補正部14
6は、ステップ#14において、上記式(4) の自己回帰
モデルを演算して過去の位置ずれデータから今回の位置
ずれ量(Δx、Δy、Δθ)を計算し、次式を演算して
アライメントマーク1aのマーク位置(u,v)を予測
し、XYステージ制御装置143に送る。
【0234】
【数3】 このXYステージ制御装置143は、ステップ#15に
おいて、予測したアライメントマーク1aのマーク位置
(u,v)に従ってXYステージ122を駆動し、アラ
イメントマーク1aの位置を移動する。
【0235】次に、電子銃124から照射される電子ビ
ームをマーク位置(u,v)に従って走査し、このとき
に電子検出器139は、半導体ウエハ1からの反射電子
を検出してその検出信号を出力する。
【0236】マーク位置検出装置140は、ステップ#
16において、電子検出器139から出力される検出信
号を受けてアライメントマーク1aのマーク位置を測定
する。
【0237】次に、主制御装置135は、ステップ#1
7において、測定されたマーク位置に基づいて半導体ウ
エハ1の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量をビーム制
御装置138に送る。
【0238】このビーム制御装置138は、ステップ#
18において、位置ずれ量に従って成形偏向器132、
主偏向器133及び副偏向器134を動作制御し、電子
銃124から照射される電子ビーム位置を補正し、半導
体ウエハ1に対するパターン描画を行う。
【0239】なお、主制御装置135は、半導体ウエハ
1の過去の位置ずれ量を保存し、これら位置ずれ量に基
づいて自己回帰モデルのパラメータを最適値に変更する
ようにしてもよい。
【0240】又、主制御装置135は、ステップ#19
において、半導体ウエハ1の過去の位置ずれ量を保存
し、これら位置ずれ量の平均値及び偏差3σを求め、次
のステップ#20において、これら平均値及び偏差3σ
が所定のしきい値を越えた場合、ステップ#21に移っ
て再びステップ#10〜#12を実行し、自己回帰モデ
ルのパラメータを計算し直し、最適なパラメータを求め
て補正関数係数記憶部145に記憶するようにしてもよ
い。
【0241】このように上記第2の実施の形態において
は、半導体ウエハ1を所定位置に配置したときの過去の
位置ずれ量に基づいて得られる自己回帰モデルによりア
ライメントマーク1aの位置を予測し、このアライメン
トマーク1aの予測位置に従ってアライメントマーク1
aの位置検出を行うようにしたので、アライメント処理
時間を高速化でき、かつこのアライメント処理時間の高
速化により電子ビームを走査による描画精度を高くでき
る。
【0242】すなわち、自己回帰モデルを用いた統計処
理手法により、XYステージ122に載置されている半
導体ウエハ1のアライメントマーク1aの位置を予測
し、この位置に電子ビームを走査して正確なマーク位置
を検出するので、プリアライメントが不要であり、アラ
イメント処理時間を高速化できる。
【0243】又、自己回帰モデルのパラメータ(次数、
係数)を学習機能により常に最適値に設定するので、信
頼性を向上できる。
【0244】さらに、プリアライメントマークの検出機
構が必要ないので、構造及び制御が簡単となる。
【0245】(3) 次に本発明の第3の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0246】図13はかかる半導体製造方法を適用した
本発明の請求項10に対応するウエハアライメント装置
の構成図である。
【0247】位置補正装置150は、過去における半導
体ウエハ1の所定位置に対する位置ずれ量に基づいて得
られた自己回帰モデルにより半導体ウエハ1上のアライ
メントマークの位置を予測する機能を有するもので、補
正関数係数記憶部151及び位置補正部152の各機能
を有している。
【0248】補正関数係数記憶部150は、CPU11
3により係数が設定されるもので、自己回帰モデルのパ
ラメータ(次数、係数)を記憶するものとなっている。
【0249】位置補正部152は、CPU113からの
位置データの指令を受け、補正関数係数記憶部151に
記憶されているパラメータを受取り、このパラメータを
用いて自己回帰モデルを演算して位置データを補正し、
この補正した位置データをステージ制御部104に送る
機能を有している。
【0250】なお、補正した位置データをステージ制御
部104に送ることにより、ステージ制御部104は、
補正した位置データに基づいて各光学レンズ系7、8か
らの光の照射位置を補正するようにXYZステージ6を
駆動制御する。
【0251】次に半導体ウエハ1のアライメント方法に
ついて図14に示すマーク位置検出のフローチャートに
従って説明する。
【0252】先ず、自己回帰モデルの決定が行われる。
【0253】半導体ウエハ1に対する処理前には、ステ
ップ#30において、予めオートローダ(図示せず)か
ら真空チャンバ2内のXYステージ122に搬送された
ときの半導体ウエハ1の位置ずれ量が、半導体ウエハ1
に描かれているアライメントマーク1aを検出すること
によりデータ収集される。
【0254】すなわち、各CCDカメラ9、10は、各
光学レンズ系7、8を通して半導体ウエハ1に形成され
た各アライメントマーク1aを撮像してその画像信号を
出力する。
【0255】画像処理部109は、各CCDカメラ9、
10の各撮像により得られる画像データを画像処理し、
各アライメントマーク1a位置を検出する。
【0256】次にCPU113は、ステップ#31にお
いて、データ収集した位置データに基づいて自己回帰モ
デルのパラメータ(次数、係数)を決定し、続くステッ
プ#32においてパラメータ(次数、係数)を位置補正
装置144の補正関数係数記憶部145に設定する。
【0257】以上の手順により、半導体ウエハ1の位置
ずれデータ(Δx、Δy、Δθ)に対してそれぞれ自己
回帰モデルの次数と係数とを求め、半導体ウエハ1上の
アライメントのマーク検出時に自己回帰モデルを用い
て、位置補正部150においてアライメントマーク1a
の設計位置を補正する。
【0258】次に半導体ウエハアライメントのマーク検
出手順について説明する。
【0259】CPU113は、ステップ#33におい
て、アライメントマーク1aの設計位置(x,y)を位
置補正装置150に送る。
【0260】この位置補正装置150の位置補正部15
2は、ステップ#34において、自己回帰モデルを演算
して過去の位置ずれデータから今回の位置ずれ量(Δ
x、Δy、Δθ)を計算し、次式を演算してアライメン
トマーク1aのマーク位置(u,v)を予測し、ステー
ジ制御部104に送る。
【0261】このステージ制御部104は、ステップ#
35において、予測したアライメントマーク1aのマー
ク位置(u,v)に従ってXYZステージ7を駆動し、
アライメントマーク1aの位置を移動する。
【0262】次に、各光学レンズ系7、8は、ステップ
#36において、高倍率モードに切り替えられる。各C
CDカメラ9、10は、高倍率モードの各光学レンズ系
7、8を通して半導体ウエハ1の各アライメントマーク
1aを撮像し、その画像信号を出力する。
【0263】画像処理部109は、各CCDカメラ9、
10からの各画像信号を画像処理し、2箇所のアライメ
ントマーク1aのマーク位置を測定する。
【0264】次に、CPU113は、ステップ#37に
おいて、測定されたマーク位置に基づいて半導体ウエハ
1の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量をステージ制御
部104に送る。
【0265】このステージ制御部104は、ステップ#
38において、位置ずれ量に従ってXYZステージ6及
びθステージ3を駆動し、半導体ウエハ1に対するアラ
イメントを行う。
【0266】なお、CPU113は、半導体ウエハ1の
過去の位置ずれ量を保存し、これら位置ずれ量に基づい
て自己回帰モデルのパラメータを最適値に変更するよう
にしてもよい。
【0267】又、CPU113は、ステップ#39にお
いて、半導体ウエハ1の過去の位置ずれ量を保存し、こ
れら位置ずれ量の平均値及び偏差3σを求め、次のステ
ップ#40において、これら平均値及び偏差3σが所定
のしきい値を越えた場合、ステップ#41に移って再び
ステップ#30〜#32を実行し、自己回帰モデルのパ
ラメータを計算し直し、最適なパラメータを求めて補正
関数係数記憶部151に記憶するようにしてもよい。
【0268】このように上記第3の実施の形態によれ
ば、上記第2の実施の形態と同様に、アライメント処理
時間を高速化でき、かつ真空チャンバ2内の所定位置に
対して半導体ウエハ1を高精度に収納できて所定の処理
を行うことができる。
【0269】なお、上記第2及び第3の実施の形態は、
電子ビーム描画装置やウエハアライメント装置に適用す
るに限らず、その他の半導体製造装置、例えば縮小投影
露光装置や検査装置のアライメント、或いは測長SEM
のアライメントにも適用でき、さらに半導体以外のアラ
イメントの必要な装置に適用できる。
【0270】(4) 次に本発明の第4の実施の形態につい
て説明する。
【0271】本発明の請求項11〜13に対応する半導
体製造方法は、半導体ウエハ1上に形成されたアライメ
ントマーク1aを撮像装置、例えばCCDカメラにより
撮像してこのアライメントマーク位置を検出する場合、
半導体ウエハ1とCCDカメラの間隔を複数箇所に設定
し、それぞれの箇所でアライメントマーク1aを撮像
し、これら複数の間隔ごとに各マーク画像データを処理
してそれぞれ分散値を求め、これら分散値により得られ
る近似曲線から撮像装置の焦点位置を求めるものであ
る。
【0272】この場合、複数の間隔ごとの各マーク画像
データを処理して各分散値を求め、これら分散値により
得られる近似曲線における最大値に対応するところを真
の焦点位置とする。
【0273】又、半導体ウエハ1とCCDカメラとの間
隔を複数箇所に設定してアライメントマーク1aを撮像
する場合、このアライメントマーク1aの撮像位置を半
導体ウエハ1上の所定方向に沿って複数箇所に設定す
る。
【0274】図15は本発明の請求項14〜16に対応
する半導体製造装置を適用したアライメント装置の構成
図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して
その詳しい説明は省略する。
【0275】2つのカメラ検出系7、8は、半導体ウエ
ハ1の上方に配置され、それぞれ図16に示すように半
導体ウエハ1上に描かれた2箇所のアライメントマーク
1aを視野内に入れるように配置されている。
【0276】又、これらカメラ検出系7、8は、XYZ
ステージ6及びステージ制御部160の動作制御によ
り、半導体ウエハ1との間隔を複数箇所、例えば図17
に示すように3つの間隔、すなわち測定開始点Z1 、測
定点Z2 及びZ3 にそれぞれ設定されるものとなってい
る。
【0277】一方、画像処理部161は、画像入力部1
08に記憶された各CCDカメラ9、10別でかつ各測
定点Z1 、Z2 、Z3 別の各画像データを読み出し、こ
れら画像データを処理してそれぞれ分散値vを求め、こ
れら分散値vにより得られる近似曲線の最大値に対応す
るところを各CCDカメラ9、10の真の焦点位置とし
て求める機能を有している。
【0278】次に上記の如く構成された装置におけるウ
エハアライメント動作について説明する。
【0279】半導体ウエハ1は、図示しないオリフラ合
せ装置によりオリフラ合せされ、これも図示しないロボ
ットにより真空チャンバ2内に搬送される。
【0280】ランプハウス100から放射された光は、
各光ファイバー11、12を通してカメラ検出系7、8
に達し、これらカメラ検出系7、8から半導体ウエハ1
面上に照射される。
【0281】このとき光量調整部101は、ランプハウ
ス100の発光強度を調整し、半導体ウエハ1の下地の
光量を調整する。
【0282】又、光学倍率切替え部103は、ドライバ
ー102を駆動して各カメラ検出系7、8を低倍率モー
ド又は高倍率モードのいずれかに切り替える。
【0283】2つのカメラ検出系7、8は、図16に示
すように半導体ウエハ1上に描かれている2箇所のアラ
イメントマーク1aにそれぞれ対応して配置される。
【0284】これらカメラ検出系7、8を通して各CC
Dカメラ9、10は、半導体ウエハ1面上に描かれた2
箇所のアライメントマーク1a像を観察する。
【0285】次に、このアライメントマーク1aを用い
ての自動焦点合わせが行われる。
【0286】すなわち、ステージ制御部160は、XY
Zステージ6を駆動し、各カメラ検出系7、8を図17
に示す測定開始点Z1 に設定する。
【0287】各CCDカメラ9、10は、それぞれカメ
ラ検出系7、8を通して半導体ウエハ1面上に描かれた
2箇所のアライメントマーク1a像を撮像し、それぞれ
各画像信号を出力する。これら画像信号は、画像入力部
108によりディジタル変換され、各画像データとして
記憶される。
【0288】画像処理部161は、画像入力部108に
記憶された各CCDカメラ9、10別でかつ各測定点Z
1 別の各画像データを読み出し、これら画像データに対
して1次微分の処理を行い、その信号データの分散値を
演算し求める。
【0289】図18はかかる画像データに対するkライ
ン目の信号プロファイル、及びその1次微分した信号プ
ロファイルを示す。
【0290】画像処理部161は、これら画像データに
対する1次微分処理及びその信号データの分散値を、画
像データの画面全体又は何本かのラインについて行い、
それを積分することで平均化処理する。
【0291】続いて、ステージ制御部160は、XYZ
ステージ6を駆動し、各カメラ検出系7、8を図17に
示す測定点Z2 、Z3 に順次設定する。
【0292】これら測定点Z2 、Z3 において、各CC
Dカメラ9、10は、それぞれカメラ検出系7、8を通
して半導体ウエハ1面上に描かれた2箇所のアライメン
トマーク1a像を撮像し、それぞれ各画像信号を出力す
る。これら画像信号は、画像入力部108によりディジ
タル変換され、各画像データとして記憶される。
【0293】画像処理部161は、画像入力部108に
記憶された各CCDカメラ9、10別でかつ各測定点Z
2 、Z3 別の各画像データを読み出し、上記同様にこれ
ら画像データに対して1次微分の処理を行い、その信号
データの分散値を演算し求める。
【0294】次に画像処理部161は、各測定点Z1 、
Z2 、Z3 別の各分散値vを用いてZ軸方向との関係か
ら図19に示すような2次曲線近似式vを求める。
【0295】この2次曲線近似式vは、 v=aZ2 +bZ+c …(10) により表される。
【0296】画像処理部161は、この2次曲線近似式
vにおける分散値の最大値を検出し、この最大値に対応
するところを各CCDカメラ9、10の真の焦点位置と
して決定する。
【0297】図20及び図21は、かかる焦点合わせの
分散値についての実験データを示し、このうち図20は
半導体ウエハ1の下地Poly 、図20は半導体ウエハ1
の下地Alである。
【0298】これら実験データから分かるように、半導
体ウエハ1の下地Poly 、Alの両者とも分散値の波形
が2次曲線となっており、かつ焦点位置で最大値を示し
ている。
【0299】これらCCDカメラ9、10の真の焦点位
置は、CPU113を通してステージ制御部160に送
られる。このステージ制御部160は、XYZステージ
6のZ軸方向に駆動して各カメラ検出系7、8を、各C
CDカメラ9、10の真の焦点位置に移動する。
【0300】この後、各CCDカメラ9、10は、それ
ぞれカメラ検出系7、8を通して半導体ウエハ1面上に
描かれた2箇所のアライメントマーク1a像を撮像し、
それぞれ各画像信号を出力する。これら画像信号は、画
像入力部108によりディジタル変換され、各画像デー
タとして記憶される。
【0301】画像処理部161は、画像入力部108に
記憶された各画像データから各アライメントマーク1a
の位置を求め、半導体ウエハ1の回転方向の位置ずれ量
を演算し求める。この位置ずれ量は、CPU113によ
りステージ制御部160に渡される。
【0302】このステージ制御部160は、半導体ウエ
ハ1の回転方向の位置ずれ量を受けると、この位置ずれ
量に基づいてドライバ105を駆動してθステージ3を
動作させ、半導体ウエハ1のθ調整を行う。
【0303】このように上記第4の実施の形態において
は、各CCDカメラ9、10を半導体ウエハ1に対して
各測定点Z1 、Z2 、Z3 に設定し、これら測定点Z1
、Z2 、Z3 でアライメントマーク1aを撮像し、こ
れらマーク画像データを処理してそれぞれ分散値を求
め、これら分散値により得られる2次曲線近似式におけ
る分散値の最大値に対応するところを各CCDカメラ
9、10の真の焦点位置として求めるようにしたので、
アライメントマーク1aに対する焦点合わせを精度高く
できる。
【0304】すなわち、画像処理方式を用いているの
で、構成がシンプルであり、半導体ウエハ1面の凹凸や
パターン密度、下地種類による影響を受けずに焦点合わ
せができる。
【0305】又、3箇所の測定点Z1 、Z2 、Z3 によ
り焦点位置を決定するので、焦点合わせを高速にかつ精
度高くできる。
【0306】なお、上記第4の実施の形態は、次の通り
に変形してよい。
【0307】例えば、3箇所の測定点Z1 、Z2 、Z3
により真の焦点位置を求めるのでなく、これら測定点を
増やすことにより真の焦点位置Zmの精度を向上させる
ことは言うまでもない。
【0308】又、焦点合わせ精度を高くするために、決
定した焦点位置Zmを中心として各カメラ検出系7、8
を±ΔZの範囲でスキャンし、この範囲での分散値を求
めてその最大となるところを検出すれば、より精度の高
い真の焦点位置を決定することができる。
【0309】又、上記第4の実施の形態では、各CCD
カメラ9、10を各測定点Z1 、Z2 、Z3 に設定する
箇所を半導体ウエハ1に対して1箇所としているが、こ
の測定開始点Z1 の箇所をX軸及びY軸方向に対して複
数箇所にしてもよい。
【0310】図22及び図23はかかる測定開始点Z1
の箇所をX軸、Y軸方向に対して変更した場合の焦点位
置(フォーカス位置)を示している。このうち図22
(a)(b)はCCDカメラ9におけるX軸、Y軸方向に対す
るフォーカス位置、図23(a)(b)はCCDカメラ10に
おけるX軸、Y軸方向に対するフォーカス位置を示して
いる。
【0311】又、上記第4の実施の形態では、自動焦点
合せ方法をウエハアライメント装置に適用した場合につ
いて説明したが、半導体の画像処理を用いた検査装置や
半導体以外の画像処理を用いて部品を識別・検査する装
置等にも適用できる。
【0312】(5) 次に本発明の第5の実施の形態につい
て説明する。なお、図46と同一部分には同一符号を付
してある。
【0313】図24は本発明の請求項17〜19に対応
するスピン処理装置を備えた半導体製造装置の構成図で
ある。
【0314】カップ46内では、半導体ウエハ1に対す
るレジスト塗布、現像、洗浄等の処理が行われる。
【0315】このカップ46内には、スピンチャック4
7が配置され、これにスピンモータ48の回転軸が連結
されている。このスピンチャック47には、真空吸着穴
49が形成されている。
【0316】これらスピンチャック47及びスピンモー
タ48は、図示しない上下機構により上下動し、スピン
チャック47がカップ46内に配置される。
【0317】又、スピンチャック47の上方には、ウエ
ハチャック50が配置されている。このウエハチャック
50は、例えば半導体ウエハ1やのダミーの半導体ウエ
ハ(以下、ダミーウエハと称する)170を保持し、搬
送装置171の直線駆動機構によりXY方向に移動し、
ダミーウエハ170等をスピンチャック47の回転中心
に位置決めするものとなっている。
【0318】ところで、スピンチャック47の上部に
は、位置検出治具172が取り付けられている。
【0319】この位置検出治具172は、スピンチャッ
ク47とウエハチャック50との回転中心を位置合わせ
するときに、スピンチャック47に対して真空吸着され
るもので、スピンチャック47の回転中心に一致いる位
置に突起173が形成されている。
【0320】一方、ダミーウエハ170には、L字形状
のセンサ位置調整機構174を介して反射型の位置セン
サ175が設けられている。
【0321】この位置センサ175は、ビームスポット
を出力し、その反射ビームスポットを検出して検出対象
の位置を検出するもので、ダミーウエハ170の回転中
心に向かってビームスポットを出力するものとなってい
る。このビームスポット径は、位置検出治具172の突
起173とほぼ同径に形成されている。
【0322】この位置センサ175は、ビームスポット
径と突起173とが一致したときに出力電圧が最大とな
るものとなっている。
【0323】この位置センサ175の出力端子には、電
圧計176が接続され、その測定電圧値が中心検出部1
77に送られている。
【0324】この中心検出部177は、電圧計176の
測定電圧値を入力して最大となるところを検出し、かつ
図25に示すように測定電圧値の最大となるダミーウエ
ハ170のポジションを(x1 、y1 )、次にスピンチ
ャック47を180°回転させて電圧計176の測定電
圧値が最大となるポジションを(x2 、y2 )とする
と、 ((x1 +x2 )/2、(y1 +y2 )/2) のポジションで、ウエハチャック50とスピンチャック
47の各回転中心が一致することを検出する機能を有し
ている。
【0325】コントローラ178は、スピンモータ48
の駆動及び搬送装置171の搬送動作などを制御する機
能を有するもので、電圧計176の測定電圧値が最大を
示したときに、スピンチャック47を180°回転動作
させる機能を有している。
【0326】次に上記の如く構成された装置の位置合わ
せ動作について説明する。
【0327】スピンチャック47には、突起173の形
成された位置検出治具172が吸着される。
【0328】又、ウエハチャック50には、位置センサ
175の設けられたダミーウエハ170がウエハチャッ
ク50の外周部のテーパの嵌め合いにより取り付けられ
る。
【0329】搬送装置171は、ウエハチャック50を
XY平面内においてX方向及びY方向にスライド移動す
る。
【0330】このようにウエハチャック50をX方向及
びY方向にスライド移動させることにより、位置センサ
175のピームスポットと位置検出治具172上の突起
173とが図26に示すように一致すると、位置センサ
175の出力電圧は最大を示す。
【0331】この位置センサ175の出力電圧は、電圧
計176により測定され、この測定電圧値は中心検出部
177に送られる。
【0332】この中心検出部177は、電圧計176の
測定電圧値を入力して最大となるところを検出し、かつ
この測定電圧値の最大となるダミーウエハ170のポジ
ションを(x1 、y1 )とする。
【0333】なお、このダミーウエハ170のポジショ
ン(x1 、y1 )は、搬送装置171から読み取る。
【0334】ここで、中心検出部177からコントロー
ラ178に測定電圧値の最大を検出したことの旨を送る
と、コントローラ178は、スピンモータ48を回転駆
動してスピンチャック47を180°回転させる。
【0335】このスピンチャック47の回転動作時に、
位置センサ175は、ビームスポットを照射し、位置検
出治具172からの反射ビームスポットを受光してそれ
に応じた電圧を出力する。
【0336】そして、中心検出部177は、スピンチャ
ック47の回転動作時に、電圧計176の測定電圧値を
入力して最大となるところを検出し、かつこの測定電圧
値の最大となるスピンチャック47のポジションを(x
2 、y2 )とする。
【0337】この中心検出部177は、ダミーウエハ1
70のポジション(x1 、y1 )及びスピンチャック4
7のポジションを(x2 、y2 )に基づき、 ((x1 +x2 )/2、(y1 +y2 )/2) のポジションで、ウエハチャック50とスピンチャック
47の各回転中心が一致することを検出する。
【0338】従って、搬送装置171は、このポジショ
ンとなるようにウエハチャック50をX及びY方向に移
動し、ウエハチャック50とスピンチャック47の各回
転中心を一致させる。
【0339】このように上記第5の実施の形態において
は、スピンチャック47を高速回転させて半導体ウエハ
1に対する処理を行う場合、スピンチャック47に突起
173の形成された位置検出治具172を吸着させ、か
つウエハチャック50に位置センサ175の設けられた
ダミーウエハ170を嵌め合わせ、位置センサ175が
突起173を検出して最大の出力電圧を示すポジション
に基づいてスピンチャック47とウエハチャック50と
の回転中心の位置合わせを行うので、スピンチャック4
7の形状に関係なくスピンチャック47とウエハチャッ
ク50との回転中心の位置合わせを高精度にできる。
【0340】このような高精度な位置合わせができるこ
とから、スピンチャック47に要求される精度をそれ程
高くする必要もなくなり、スピンチャック47にかかる
製造の加工工数を減らすことができ安価にできる。
【0341】又、1つの位置センサ175を用いるとい
う簡単な構成であり、かつこの位置センサ175の出力
電圧に対する処理も複雑な演算や制御を必要としない。
【0342】なお、本発明の上記第4の実施の形態は、
次のように変形してもよい。
【0343】例えば、位置センサ175は、ダミーウエ
ハ170上に設けるのに限らず、図27に示すようにス
ピンチャン47上に設けるようにしてもよい。
【0344】又、図28に示すように回転中心に穴17
9の形成されたダミーウエハ180をウエハチャック5
0に嵌め合わせ、かつ位置センサ175を支持アーム1
81を介してスピンチャン47上に設ける。そして、支
持アーム181上における位置センサ175の対向位置
に投光センサ182を配置する。
【0345】このような構成であれば、スピンチャック
47とウエハチャック50との回転中心が一致したと
き、位置センサ175に入射する投光センサ182から
の光は、最大の光量となる。
【0346】従って、最大光量を示すウエハチャック5
0のポジション及びスピンチャック47を回転させたと
きの最大光量を示すポジションに基づいてスピンチャッ
ク47とウエハチャック50との回転中心となるポジシ
ョンを検出できる。
【0347】(6) 次に本発明の第6の実施の形態につい
て説明する。なお、図47と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。
【0348】図29は本発明の請求項20、21に対応
する半導体製造装置における基板保持装置の構成図であ
る。なお、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は断面
構成図である。
【0349】この半導体製造装置は、スピンチャック5
2に半導体ウエハ1を装着するとともに半導体ウエハ1
を側面から3本のウエハクランプピン58により押え付
け、スピンチャック52を高速回転させて半導体ウエハ
1に対するスピン洗浄を行う機能を有している。
【0350】この半導体製造装置内の基板保持装置に
は、3本のクランプピン58の半導体ウエハ1に対する
接触位置を切り換える接触位置切換手段190が備えら
れている。
【0351】この接触位置切換手段190は、カム板5
5及びレバー57を駆動源191により駆動し、レバー
57を軸59を中心として回転させ、クランプピン58
を図30に示すようにA方向、又はB方向に円弧運動さ
せる機能を有している。
【0352】具体的に接触位置切換手段190は、先ず
クランプピン58をA方向に円弧運動させて半導体ウエ
ハ1を保持し、次にスピン洗浄時にクランプピン58を
B方向に円弧運動させて半導体ウエハ1を保持する機能
を有している。
【0353】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0354】半導体ウエハ1が各固定ピン54を介して
ウエハチャック部53に装着されると、3本の各レバー
57はそれぞれ軸59を中心として回転する。
【0355】すなわち、これらレバー57は、駆動源1
91の駆動によりカム板55を介して軸59を中心とし
て図30に示すようにA方向に円弧運動する。
【0356】このA方向に円弧運動により3本の各ウエ
ハクランプピン58は、このウエハクランプピン58の
接触点aにおいて半導体ウエハ1の側面から半導体ウエ
ハ1を押さえ付ける。
【0357】次に各レバー57は、駆動源191の駆動
によりカム板55を介して軸59を中心として図30に
示すようにB方向に円弧運動する。このB方向に円弧運
動により3本の各ウエハクランプピン58は、このウエ
ハクランプピン58の接触点bにおいて半導体ウエハ1
の側面から半導体ウエハ1を押さえ付ける。
【0358】この後、スピンチャック52は高速回転
し、半導体ウエハ1に対する洗浄が行われる。
【0359】このように半導体ウエハ1に対する各ウエ
ハクランプピン58の接触点をaからbに切り換えてス
ピン洗浄を行えば、半導体ウエハ1に対する洗浄時に、
各ウエハクランプピン58の特に接触点aに対する洗浄
を同時に行うことになる。
【0360】このように上記第6の実施の形態において
は、半導体ウエハ1を側面から各ウエハクランプピン5
8により押え付け、スピンチャック52を高速回転させ
て半導体ウエハ1に対するスピン洗浄を行う場合、各ウ
エハクランプピン58の半導体ウエハ1に対する接触点
aからbに切り換えるようにしたので、半導体ウエハ1
を保持したときに発生するダストを各ウエハクランプピ
ン58に蓄積せずに半導体ウエハ1の汚染を防止でき
る。
【0361】なお、各ウエハクランプピン58は、円弧
運動に限らず、半導体ウエハ1に対して2点以上の接触
点がある機構であればよい。
【0362】又、半導体ウエハ1に対するスピン洗浄に
限らず、半導体ウエハ1に対するレジスト塗布、現像、
洗浄等の処理を行うに適用してもよい。
【0363】(7) 次に本発明の第7の実施の形態につい
て説明する。なお、図47と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。
【0364】図31は本発明の請求項22に対応する半
導体製造装置におけるキャリア搬送装置の構成図であ
る。なお、同図(a) はキャリア搬送装置の搬送ユニット
の側面構成図、同図(b) は上方から見た構成図である。
【0365】搬送ユニット本体としての架台200に
は、その上部にキャリアステーシ201が設けられ、キ
ャリアステーシ201上に各キャリア62別に載置する
ための各キャリアガイド202が設けられている。
【0366】又、この架台200には、キャリア搬送駆
動装置203が備えられている。このキャリア搬送駆動
装置203は、架台200の長手方向よりも長く形成さ
れ、かつ架台200内の一方の壁側によせて設けられて
いる。なお、図31では架台200の長手方向をX軸方
向としている。
【0367】このキャリア搬送駆動装置203における
架台200から突出された部分は、図31(b) に示すよ
うにキャリア62の受け渡しポジション204となる。
【0368】このキャリア搬送駆動装置203上には、
キャリア上下動駆動装置205を介してキャリア搬送テ
ーブル206が設けられている。このキャリア上下動駆
動装置205は、キャリア搬送テーブル206をZ軸方
向に上下動させる機能を有している。
【0369】キャリア搬送制御装置207は、各キャリ
ア62を例えば図面上右から左へ順送する場合、キャリ
ア上下動駆動装置205を上昇制御してキャリア搬送テ
ーブル206上にキャリア62を載せてキャリアガイド
202から逃がし、この状態でキャリア上下動駆動装置
205を所定位置まで搬送制御し、所定位置まで搬送す
るとキャリア上下動駆動装置205を下降制御してキャ
リア62を降ろす機能を有している。
【0370】次に上記の如く構成された装置のキャリア
搬送動作について説明する。
【0371】このキャリア搬送装置では、例えば図面上
最も左側のキャリア62が図示しないAGV(自動化ガ
イド車両)又はキャリア移載機で他の箇所に移載された
後、残りのキャリア62が順次搬送される。
【0372】すなわち、キャリア搬送制御装置207
は、キャリア上下動駆動装置205を上昇制御してキャ
リア搬送テーブル206上にキャリア62を載せてキャ
リアガイド202から逃がす。
【0373】この状態でキャリア搬送制御装置207
は、キャリア搬送駆動装置203をX軸方向に駆動制御
し、キャリア上下動駆動装置205を所定位置まで搬送
制御させる。
【0374】そして、キャリア62が所定位置まで搬送
されると、キャリア搬送制御装置207は、キャリア上
下動駆動装置205を下降制御してキャリア62をキャ
リアガイド202に下降する。
【0375】次にキャリア搬送装置の搬送ユニットを2
連連結した実施の形態について図32の構成図を参照し
て説明する。同図(a) は側面構成図、同図(b) は上方か
ら見た構成図、同図(c) は搬送ユニットの長手方向から
見た構成図である。なお、図31と同一部分には同一符
号を付してその詳しい説明は省略する。
【0376】搬送ユニットを2連連結する場合、一方の
搬送ユニットにおけるキャリア搬送駆動装置203は架
台200内の一方の壁側によせて設けられ、他方の搬送
ユニットにおけるキャリア搬送駆動装置203は架台2
00内の他方の壁側によせて設けられている。
【0377】これら搬送ユニットを2連連結すると、図
32(b) に示すように一方のキャリア搬送駆動装置20
3の受け渡しポジション204と、他方のキャリア搬送
駆動装置203とが対向配置させる部分、すなわち受渡
し位置208が形成されている。
【0378】次に搬送ユニットを2連連結したキャリア
搬送動作について説明する。
【0379】一方の搬送ユニット(図面上右側)におい
て、キャリア搬送制御装置207は、キャリア上下動駆
動装置205を上昇制御してキャリア搬送テーブル20
6上にキャリア62を載せてキャリアガイド202から
逃がす。
【0380】この状態でキャリア搬送制御装置207
は、キャリア搬送駆動装置203をX軸方向に駆動制御
し、キャリア上下動駆動装置205を受渡し位置208
まで搬送制御させる。
【0381】そして、キャリア62が受渡し位置208
まで搬送されると、キャリア搬送制御装置207は、キ
ャリア上下動駆動装置205を下降制御してキャリア6
2を降ろす。
【0382】続いて、他方の搬送ユニット(図面上左
側)において、キャリア搬送制御装置207は、受渡し
位置208においてキャリア上下動駆動装置205を上
昇制御してキャリア搬送テーブル206上にキャリア6
2を載せてキャリアガイド202から逃がす。
【0383】この状態でキャリア搬送制御装置207
は、キャリア搬送駆動装置203をX軸方向に駆動制御
し、キャリア上下動駆動装置205を所定位置まで搬送
制御させる。
【0384】このキャリア62が所定位置まで搬送され
ると、キャリア搬送制御装置207は、キャリア上下動
駆動装置205を下降制御してキャリア62を降ろす。
【0385】これ以降、上記キャリア62の搬送動作が
繰り返され、キャリア62が1つづつ順送される。
【0386】このように上記第7の実施の形態のおいて
は、キャリア搬送駆動装置203の搬送長さを架台20
0よりも長く形成し、搬送ユニットを例えば2連連結し
てキャリア62の受渡し位置208を形成したので、キ
ャリア受渡しに別途設置していたキャリア移載器が不要
となり、キャリア62の搬送距離が変わってもスペース
をとることなく安価に搬送ができる。
【0387】なお、上記実施の形態は、搬送ユニットを
2連連結するに限らず、複数ユニット連結するようにし
てもよい。
【0388】(8) 次に本発明の第8の実施の形態につい
て説明する。
【0389】図33は本発明の請求項23に対応する半
導体製造装置におけるキャリア搬送装置の構成図であ
る。なお、図31と同一部分には同一符号を付してその
詳しい説明は省略する。
【0390】このキャリア搬送装置は、2台の搬送ユニ
ット(架台200、200)を直角方向に連結したとき
の配置を示している。
【0391】これら搬送ユニットの間には、図34に示
すような搬送方向変更機構210が配置されている。な
お、同図には、キャリア62を受渡しする各受渡し位置
P、Q、及び各搬送ユニットの間の位置関係を示すA、
Bが記載されている。
【0392】この搬送方向変更機構210は、キャリア
62の搬送方向を変更する機能を有するもので、第1の
キャリア搬送駆動装置211、第2のキャリア搬送駆動
装置212、及びキャリア回転駆動装置213から構成
されている。
【0393】第1のキャリア搬送駆動装置211は、キ
ャリア62を、例えば受渡し位置Pから次の受渡し位置
Qの線上までX軸方向に搬送する機能を有している。
【0394】第2のキャリア搬送駆動装置212は、キ
ャリア受渡し位置P線上から次の受渡し位置QまでY軸
方向に搬送する機能を有している。
【0395】キャリア回転駆動装置213は、キャリア
62を回転させてキャリア62の搬送方向を変更する機
能を有している。
【0396】次に上記の如く構成された装置のキャリア
搬送動作について説明する。
【0397】一方の搬送ユニット(図面上右下)では、
上記搬送ユニット(図31)と同様な搬送動作を行う。
【0398】すなわち、キャリア搬送制御装置207
は、キャリア上下動駆動装置205を上昇制御してキャ
リア搬送テーブル206上にキャリア62を載せてキャ
リアガイド202から逃がす。
【0399】この状態でキャリア搬送制御装置207
は、キャリア搬送駆動装置203をX軸方向に駆動制御
し、キャリア上下動駆動装置205を受渡し位置Pまで
搬送制御させる。
【0400】そして、キャリア62が受渡し位置Pまで
搬送されると、キャリア搬送制御装置207は、キャリ
ア上下動駆動装置205を下降制御してキャリア62を
降ろす。そして、キャリア搬送制御装置207は、キャ
リア搬送駆動装置203を駆動制御し、キャリア上下動
駆動装置205及びキャリア搬送テーブル206を元の
位置に戻す。
【0401】この後、第1のキャリア搬送駆動装置21
1は、キャリア62を、受渡し位置Pから次の受渡し位
置Qの線上までX軸方向に搬送する。
【0402】次にキャリア回転駆動装置213は、キャ
リア62をCCW方向に90°回転させてキャリア62
の搬送方向を変更する。
【0403】さらに第2のキャリア搬送駆動装置212
は、キャリア受渡し位置P線上から次の受渡し位置Qま
でY軸方向に搬送し、他方の搬送ユニット(図面上左
上)に渡す。
【0404】このように上記第8の実施の形態において
は、キャリア62を1個づつ順送りして搬送する場合、
キャリア搬送駆動装置203の搬送長さを架台200よ
りも長く形成し、これら架台200の間に、キャリア6
2の搬送方向を変更する搬送方向変更機構210を配置
したので、キャリア受渡しに別途設置していたキャリア
移載器が不要となり、キャリア62の搬送方向が直角方
向等に変わってもスペースをとることなく安価に搬送が
できる。
【0405】なお、上記第8の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。
【0406】例えば、搬送ユニットを直角連結して搬送
する場合、第1のキャリア搬送駆動装置211及び第2
のキャリア搬送駆動装置212は、一定のストロークを
有するので、モータの他にエアーシリンダを利用した構
成でもよい。
【0407】又、キャリア回転駆動装置213は、モー
タの他にロータアクチュエータを利用した構成でもよ
い。
【0408】さらにキャリア上下駆動装置205もモー
タの他にエアーシリンダを利用した構成でもよい。
【0409】(9) 次に本発明の第9の実施の形態につい
て説明する。
【0410】図35は本発明の請求項24、25に対応
する半導体製造装置におけるマルチチャンバシステムの
構成図である。
【0411】ローディングチャンバ220及び複数のプ
ロセスチャンバ、例えばプロセスチャンバ221、22
2が直線状に配列されている。
【0412】これらローディングチャンバ220及び各
プロセスチャンバ221、222の間には、それぞれア
ーム待機チャンバ223、224が配置されている。
【0413】これらアーム待機チャンバ223、224
内には、それぞれ半導体ウエハ1をローディングチャン
バ220、各プロセスチャンバ221、222の各チャ
ンバ間に搬送する各ロボットアーム225が設けられて
いる。
【0414】これらロボットアーム225は、それぞれ
回転軸226を中心にして回転し、半導体ウエハ1を保
持する先端部225aを円弧運動させて、例えばローデ
ィングチャンバ220とプロセスチャンバ221との間
に搬送させるものとなっている。
【0415】又、各アーム待機チャンバ223、224
とローディングチャンバ220及び各プロセスチャンバ
221、222との各間には、それぞれバルブ227が
設けられている。
【0416】これらバルブ227は、各アーム待機チャ
ンバ223、224とローディングチャンバ220及び
各プロセスチャンバ221、222との各間を仕切り、
かつ開閉動作するものとなっている。
【0417】図36はかかるアーム待機チャンバ22
3、224の側面から見た構成図である。ロボットアー
ム225の回転軸226には、回転機構228が連結さ
れている。
【0418】又、半導体ウエハ1は、各プロセスチャン
バ221、222内において上下ピン229上に載置さ
れている。この上下ピン229は、ウエハ上下駆動機構
230により上下動するものとなっている。
【0419】上記各バルブ227には、それぞれバルブ
上下駆動機構231が設けられている。このバルブ上下
駆動機構231は、各バルブ227を上下動して各チャ
ンバ間を開閉動作するものとなっている。
【0420】コントローラ232は、半導体ウエハ1の
各チャンバ間の受け渡し動作に応じてロボットアーム2
25の回転機構228、ウエハ上下駆動機構230及び
バルブ上下駆動機構231を駆動制御する機能を有して
いる。
【0421】次に上記の如く構成されたマルチチャンバ
システムのウエハ搬送動作について説明する。
【0422】(a) 例えば、プロセス処理中、各プロセス
チャンバ221、222内の各ウエハ上下ピン229
は、下降状態にあり、半導体ウエハ1を保持している。
【0423】又、各バルブ227は、それぞれバルブ上
下駆動機構231により上昇し、ローディングチャンバ
220とプロセスチャンバ221との間、及び各プロセ
スチャンバ221、222の間をバルブ閉としている。
【0424】又、各ロボットアーム225は、それぞれ
アーム待機チャンバ223内において待機位置で待機し
ている。
【0425】(b) プロセスが終了すると、各プロセスチ
ャンバ221、222内の各ウエハ上下ピン229は、
ウエハ上下駆動機構230の駆動により半導体ウエハ1
を保持した状態で所定位置まで上昇する。
【0426】又、各バルブ227は、それぞれバルブ上
下駆動機構231により下降し、ローディングチャンバ
220とプロセスチャンバ221との間、及び各プロセ
スチャンバ221、222の間をバルブ開とする。
【0427】又、各ロボットアーム225は、それぞれ
アーム待機チャンバ223内において待機位置で待機し
ている。
【0428】(c) 続いて上下ピン229の上昇及びバル
ブ227の開の状態に、ロボットアーム225は、円弧
運動し、先端部225aをアームプロセス位置、例えば
プロセスチャンバ221内の半導体ウエハ1の保持され
ているところに移動する。
【0429】例えば、各プロセスチャンバ221、22
2間のロボットアーム225は、回転機構228の駆動
により円弧運動し、先端部225aを例えばプロセスチ
ャンバ221内の半導体ウエハ1の保持されて上方に移
動する。
【0430】(d) ここで、ロボットアーム225が半導
体ウエハ1を保持すると、上下ピン229はウエハ上下
駆動機構230の駆動により下降する。
【0431】(e) 次にロボットアーム225は、半導体
ウエハ1を保持した状態で、回転機構228の駆動によ
り円弧運動し、次のアームプロセス位置、例えばプロセ
スチャンバ222内の半導体ウエハ1を保持する上方に
移動する。
【0432】(f) 次にロボットアーム225が半導体ウ
エハ1を保持する上方に到達すると、プロセスチャンバ
222内の上下ピン229はウエハ上下駆動機構230
の駆動により上昇する。これにより、半導体ウエハ1
は、プロセスチャンバ222内の上下ピン229上に受
け渡される。
【0433】(g) 次にロボットアーム225は、回転機
構228の駆動により円弧運動し、アーム待機チャンバ
224内の待機位置で待機する。
【0434】(h) 次に各プロセスチャンバ221、22
2内の各ウエハ上下ピン229は、それぞれ半導体ウエ
ハ1を保持して下降し、かつ各バルブ227は、バルブ
上下駆動機構231により上昇し、ローディングチャン
バ220とプロセスチャンバ221との間、及び各プロ
セスチャンバ221、222の間をバルブ閉状態とす
る。
【0435】この後、各プロセスチャンバ221、22
2内においてプロセス処理が行われる。
【0436】このように上記第9の実施の形態において
は、ローディングチャンバ220と各プロセスチャンバ
221、222の間にアーム待機チャンバ223、22
4を設け、このロボットアーム225の回転動作により
半導体ウエハ1を保持して各チャンバ220〜222間
に搬送し、かつこの半導体ウエハ1の受け渡し動作に応
動して各チャンバ220〜222とアーム待機チャンバ
223、224との間に設けられた各バルブ227を開
閉動作させるので、簡単な機構により半導体ウエハ1を
各チャンバ220〜222間に搬送させ、半導体製造の
連続処理ができる。
【0437】すなわち、真空下における半導体製造工
程、例えば成膜、エッチング、アニール等の大気開放を
伴わない連続処理ができる。
【0438】又、各チャンバ間において半導体ウエハ1
の搬送速度が速くなり、かつ搬送機構が簡単化すること
から、半導体製造工程の連続処理に対して格別の効果を
もたらす。
【0439】又、アーム待機チャンバ223、224内
のロボットアーム225による搬送構成であれば、各プ
ロセスチャンバ間に存在する中間室を小型化することが
可能となり、従来のマルチチャンバシステムよりも小型
化が可能である。
【0440】(10)次に本発明の第10の実施の形態につ
いて説明する。
【0441】図37は本発明の請求項24、25に対応
する半導体製造装置におけるマルチチャンバシステムの
構成図である。
【0442】ローディングチャンバ240及び複数のプ
ロセスチャンバ、例えばプロセスチャンバ241、24
2、…が直線状に配列されている。
【0443】これらローディングチャンバ240及び各
プロセスチャンバ241、242の間には、それぞれア
ーム待機チャンバ243、244、…が配置されてい
る。
【0444】これらアーム待機チャンバ243、244
内には、それぞれ半導体ウエハ1をローディングチャン
バ240、各プロセスチャンバ241、242の各チャ
ンバ間に搬送する各ロボットアーム245が設けられて
いる。
【0445】これらロボットアーム245は、それぞれ
回転軸246を中心にして回転し、半導体ウエハ1を保
持して円弧運動して、例えばローディングチャンバ24
0とプロセスチャンバ241との間に搬送させるものと
なっている。
【0446】又、各アーム待機チャンバ243、244
とローディングチャンバ240及び各プロセスチャンバ
241、242との各間には、それぞれバルブ247が
設けられている。
【0447】これらバルブ247は、各アーム待機チャ
ンバ243、244とローディングチャンバ240及び
各プロセスチャンバ241、242との各間を仕切り、
かつ開閉動作するものとなっている。
【0448】又、ローディングチャンバ240及び最終
のプロセスのプロセスチャンバに隣接する大気中には、
それぞれ各ロボットアーム248、249が配置されて
いる。
【0449】これらロボットアーム248、249は、
各ロボットアーム245と同様に円弧運動して半導体ウ
エハ1をローディングチャンバ240内に搬送し、又は
最終のプロセスチャンバから外部に搬送するものとなっ
ている。
【0450】このような構成であれば、ロボットアーム
248の円弧運動により半導体ウエハ1がローディング
チャンバ240内に搬送され、その後にプロセス処理時
間に応じて、各アーム待機チャンバ243内のロボット
アーム245の円弧運動により半導体ウエハ1が各プロ
セスチャンバ241、242、…間に搬送される。
【0451】これにより、半導体ウエハ1に対する真空
雰囲気中での連続処理ができる。
【0452】(11)次に本発明の第11の実施の形態につ
いて説明する。
【0453】図38は本発明の請求項26に対応する半
導体製造装置におけるマルチチャンバシステムの構成図
である。
【0454】環状にローディングチャンバ250及び3
つのプロセスチャンバ251〜253が配置されてい
る。
【0455】これらチャンバ250〜253の中央部に
は、十字形状のアーム待機チャンバ254が配置されて
いる。
【0456】このアーム待機チャンバ254内には、十
字形状のロボットアーム255が設けられている。この
ロボットアーム255は、回転軸255aを中心として
回転するもので、十字形状の各先端部にそれぞれ半導体
ウエハ1の保持部が設けられている。
【0457】又、ローディングチャンバ250、及びロ
ーディングチャンバ250とプロセスチャンバ251と
の間、さらには各プロセスチャンバ相互間には251〜
253の間には、それぞれバルブ256〜261が設け
られている。
【0458】これらバルブ256〜261は、アーム待
機チャンバ254とローディングチャンバ250及び各
プロセスチャンバ251〜253との各間を仕切り、か
つ開閉動作するものとなっている。
【0459】このような構成であれば、ローディングチ
ャンバ250内に外部から半導体ウエハ1がローディン
グされると、ロボットアーム255は、ローディングチ
ャンバ250内の半導体ウエハ1を保持する。
【0460】このとき、ロボットアーム255は、各プ
ロセスチャンバ251〜252内の半導体ウエハ1を同
時に保持する。
【0461】又、各バルブ257〜261は、開放状態
となる。
【0462】そして、半導体ウエハ1の保持の後、ロボ
ットアーム255は、回転軸255aを中心として回転
し、例えば、ローディングチャンバ250内の半導体ウ
エハ1をプロセスチャンバ251のアームプロセス位置
に搬送し、同時にプロセスチャンバ251内の半導体ウ
エハ1を次のプロセスチャンバ252のアームプロセス
位置に搬送し、さらにプロセスチャンバ252内の半導
体ウエハ1を次のプロセスチャンバ253のアームプロ
セス位置に搬送する。
【0463】なお、プロセスチャンバ253内の半導体
ウエハ1は、外部にアンローディングされる。
【0464】この後、各バルブ257〜261は、閉じ
た状態となり、各プロセスチャンバ251〜253内に
おいてそれぞれプロセス処理が行われる。
【0465】このように上記第11の実施の形態におい
ては、アーム待機チャンバ254の周囲に、円周状に各
プロセスチャンバ251〜253を配置し、このロボッ
トアーム255を回転動作させるとともに各バルブ25
7〜261をロボットアーム255の動作に応動して開
閉動作するようにしたので、簡単な機構により半導体ウ
エハ1を各チャンバ220〜222間に搬送させ、半導
体製造の連続処理、例えば、真空下における半導体製造
工程、例えば成膜、エッチング、アニール等の大気開放
を伴わない連続処理ができる。
【0466】又、各プロセスチャンバ251〜253の
各処理時間がほぼ等しい場合、これらプロセスチャンバ
251〜253内の半導体ウエハ1を同時に搬送するこ
とができ、半導体製造の生産性をより向上できる。
【0467】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
26によれば、信頼性の高い半導体素子を製造できる半
導体製造方法及びその装置を提供できる。
【0468】又、本発明の請求項1〜3によれば、半導
体ウエハ表面の薄膜やレジストの凹凸及びレジストむら
の影響を受けずに精度高くアライメントマーク位置を検
出できる半導体製造方法及びその装置を提供できる。
【0469】又、本発明の請求項4〜10によれば、ア
ライメント処理時間を高速化できる半導体製造方法及び
その装置を提供できる。
【0470】又、本発明の請求項9によれば、アライメ
ント処理時間を高速化して電子ビームを走査による描画
精度を高くできる半導体製造装置を提供できる。
【0471】又、本発明の請求項10によれば、真空チ
ャンバ内の所定位置に対して被処理体を高精度に収納で
きて所定の処理を行うことができる半導体製造装置を提
供できる。
【0472】又、本発明の請求項11〜16によれば、
アライメントマークに対する焦点合わせを精度高くでき
る半導体製造方法及びその装置を提供できる。
【0473】又、本発明の請求項17〜19によれば、
スピンチャックとウエハチャックとの回転中心の位置合
わせを高精度にできる半導体製造装置を提供できる。
【0474】又、本発明の請求項20、21によれば、
半導体ウエハを保持したときに発生するダストをクラン
プピンに蓄積せずに半導体ウエハの汚染を防止できる半
導体製造装置を提供できる。
【0475】又、本発明の請求項22、23によれば、
搬送距離や搬送方向が変わってもスペースをとることな
く安価な半導体製造装置を提供できる。
【0476】又、本発明の請求項24、25、26によ
れば、簡単な機構により被処理体を移動させて半導体製
造の連続処理ができる小型化を可能とした半導体製造装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる半導体製造装置の第1の実施の
形態を示す構成図。
【図2】同装置における画像処理部の具体的な構成図。
【図3】自己相関演算処理部の入出力信号の関係を示す
図。
【図4】アライメントマークに対するスキャンラインを
示す図。
【図5】アライメントマークをスキャンしたときの信号
波形図。
【図6】アライメントマークをスキャンしたときの原信
号の波形例を示す図。
【図7】原信号に対する自己相関演算処理の波形図。
【図8】原信号に対する自己相関演算処理の波形図。
【図9】自己相関演算処理後の波形図。
【図10】本発明に係わる半導体製造方法を適用した第
2の実施の形態におけるパターン描画装置の構成図。
【図11】同装置のマーク位置検出のフローチャート。
【図12】アライメントマーク検出作用を示す模式図。
【図13】本発明に係わる半導体製造方法を適用した第
3の実施の形態におけるウエハアライメント装置の構成
図。
【図14】同装置のマーク位置検出のフローチャート。
【図15】本発明に係わる半導体製造方法を適用した第
4の実施の形態におけるウエハアライメント装置の構成
図。
【図16】各カメラ検出系の配置図。
【図17】各カメラ検出系の測定点を示す図。
【図18】焦点合わせ動作における1次微分の信号プロ
ファイルを示す図。
【図19】1次微分の信号プロファイルの分散値による
2次曲線近似式の波形図。
【図20】2次曲線近似式の実験データを示す図。
【図21】2次曲線近似式の実験データを示す図。
【図22】1次微分の信号プロファイルの分散値を示す
図。
【図23】1次微分の信号プロファイルの分散値を示す
図。
【図24】本発明に係わる半導体製造装置の第5の実施
の形態を示す構成図。
【図25】ウエハチャックとスピンチャックとの回転中
心合わせの作用を示す図。
【図26】位置センサによる突起の検出を示す図。
【図27】同装置の変形例を示す構成図。
【図28】同装置の変形例を示す構成図。
【図29】本発明に係わる半導体製造装置の第6の実施
の形態の基板保持装置の構成図。
【図30】同装置におけるウエハクランプピンの円弧運
動を示す図。
【図31】本発明に係わる半導体製造装置の第7の実施
の形態のキャリア搬送装置の構成図。
【図32】本発明に係わる半導体製造装置の2連連結し
たキャリア搬送装置の構成図。
【図33】本発明に係わる半導体製造装置の第8の実施
の形態のキャリア搬送装置の構成図。
【図34】同装置における搬送方向変更機構の構成図。
【図35】本発明に係わる半導体製造装置の第9の実施
の形態のマルチチャンバシステムの構成図。
【図36】同システムにおけるアーム待機チャンバを側
面から見た構成図。
【図37】本発明に係わる半導体製造装置の第10の実
施の形態のマルチチャンバシステムの構成図。
【図38】本発明に係わる半導体製造装置の第11の実
施の形態のマルチチャンバシステムの構成図。
【図39】従来のウエハアライメント装置の構成図。
【図40】同装置のアライメントフローチャート。
【図41】同装置のアライメント作用を示す模式図。
【図42】エアーマイクロメータによる自動焦点位置検
出系の構成図。
【図43】光学式による自動焦点位置検出系の構成図。
【図44】合焦センサによる自動焦点位置検出系の構成
図。
【図45】画像処理による自動焦点位置検出系の構成
図。
【図46】スピン処理装置を備えた半導体製造装置の構
成図。
【図47】洗浄を行うスピン処理装置の構成図。
【図48】キャリア搬送装置の構成図。
【図49】2台のキャリア搬送装置を直列連結したとき
の構成図。
【図50】2台のキャリア搬送装置を直角方向に連結し
たときの構成図。
【図51】マルチチャンバシステムの構成図。
【符号の説明】
1…半導体ウエハ、3…θステージ、6…XYZステー
ジ、7,8…カメラ検出系、9,10…CCD、47…
スピンチャック、48…スピンモータ、50…ウエハチ
ャック、55…カム板、57…レバー、58…ウエハク
ランプピン、62…キャリア、104…ステージ制御
部、107…カメラコントローラ、108…画像入力部
(画像メモリ)、109…画像処理部、110…相関パ
ラメータ記憶部、111…自己相関演算処理部、112
…マーク位置座標演算処理部、120…試料室、122
…XYステージ、124…電子銃、126…第1成形ア
パーチャ、127…第2成形アパーチャ、128…電磁
投影レンズ、130…電磁対物レンズ、132…成形偏
向器、133…主偏向器、134…副偏向器、135…
主制御装置、137…パターンデータ発生装置、138
…ビーム制御装置、139…電子検出器、140…マー
ク検出装置、143…XYステージ制御装置、144…
位置補正装置、145…補正関数係数記憶部、146…
位置補正部、150…位置補正装置、151…補正関数
係数記憶部、152…位置補正部、161…画像処理
部、170…ダミーウエハ、172…位置検出治具、1
73…突起、174…センサ位置調整機構、175…位
置センサ、176…電圧計、177…中心検出部、17
8…コントローラ、190…接触位置切換手段、191
…駆動源、200…架台、201…キャリアステーシ、
202…キャリアガイド、203…キャリア搬送駆動装
置、204…受け渡しポジション、205…キャリア上
下動駆動装置、206…キャリア搬送テーブル、207
…キャリア搬送制御装置、210…搬送方向変更機構、
211…第1のキャリア搬送駆動装置、212…第2の
キャリア搬送駆動装置、213…キャリア回転駆動装
置、220…ローディングチャンバ、221,222…
プロセスチャンバ、223,224…アーム待機チャン
バ、225…ロボットアーム、227…バルブ。
フロントページの続き (72)発明者 樋口 勝敏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 西村 博司 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 猪野 隆生 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を所定位置に位置決めするとき
    に前記被処理体上に形成されたアライメントマークを検
    出する機能を有する半導体製造方法において、 前記アライメントマークを撮像したときの画像信号に対
    して前記アライメントマーク幅をパラメータとする自己
    相関演算を行い、この演算処理結果の信号波形から前記
    アライメントマークの位置座標を求める、ことを特徴と
    する半導体製造方法。
  2. 【請求項2】 被処理体を所定位置に位置決めするとき
    に前記被処理体上に形成されたアライメントマークを検
    出する機能を備えた半導体製造装置において、 前記アライメントマークを撮像する撮像手段と、 この撮像手段から出力される画像信号に対して前記アラ
    イメントマーク幅をパラメータとする自己相関演算を行
    う自己相関演算処理手段と、 この自己相関演算処理手段の演算処理結果の信号波形か
    ら前記アライメントマークの位置座標を求めるマーク位
    置座標演算処理手段と、を具備したことを特徴とする半
    導体製造装置。
  3. 【請求項3】 被処理体上に形成されたアライメントマ
    ークを検出し、このアライメントマーク位置に基づいて
    前記被処理体を所定位置に位置決めする機能を備えた半
    導体製造装置において、 前記アライメントマークを撮像する撮像手段と、 この撮像手段から出力される画像信号に対して前記アラ
    イメントマーク幅をパラメータとする自己相関演算を行
    う自己相関演算処理手段と、 この自己相関演算処理手段の演算処理結果の信号波形か
    ら前記アライメントマークの位置座標を求めるマーク位
    置座標演算処理手段と、 このマーク位置座標演算処理手段により求められた位置
    座標に基づいて前記被処理体を移動し、前記被処理体の
    位置ずれを調整する移動調整手段と、を具備したことを
    特徴とする半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 被処理体を所定位置に位置決めするとき
    に前記被処理体上に形成されたアライメントマークを検
    出する機能を有する半導体製造方法において、 前記被処理体を所定位置に配置したときの過去の位置ず
    れ量に基づいて得られる自己回帰モデルにより前記アラ
    イメントマークの位置を予測し、このアライメントマー
    クの予測位置に従って前記アライメントマークの位置検
    出を行う、ことを特徴とする半導体製造方法。
  5. 【請求項5】 予め前記被処理体の過去の位置ずれ量に
    基づいて前記自己回帰モデルのパラメータを求め、この
    パラメータの自己回帰モデルにより前記アライメントマ
    ークの設計位置を補正することを特徴とする請求項4記
    載の半導体製造方法。
  6. 【請求項6】 前記被処理体の過去の位置ずれ量を保存
    し、これら位置ずれ量に基づいて前記自己回帰モデルの
    パラメータを最適値に変更する学習機能を有することを
    特徴とする請求項4記載の半導体製造方法。
  7. 【請求項7】 前記被処理体の過去の位置ずれ量を保存
    してこれら位置ずれ量の平均値及び偏差を求め、これら
    平均値及び偏差が所定のしきい値を越えた場合、前記自
    己回帰モデルのパラメータを変更することを特徴とする
    請求項6記載の半導体製造方法。
  8. 【請求項8】 被処理体を所定位置に位置決めするとき
    に前記被処理体上に形成されたアライメントマークを検
    出する半導体製造装置において、 過去における前記被処理体の所定位置に対する位置ずれ
    量に基づいて得られた自己回帰モデルにより前記アライ
    メントマークの位置を予測する位置補正手段と、 この位置補正手段により予測された前記アライメントマ
    ークの位置に従って前記アライメントマークの検出を行
    うマーク検出手段と、を具備したことを特徴とする半導
    体製造装置。
  9. 【請求項9】 被処理体に対して電子ビームを走査して
    前記被処理体に描画を行う半導体製造装置において、 過去における前記被処理体の所定位置に対する位置ずれ
    量に基づいて得られた自己回帰モデルによりアライメン
    トマークの位置を予測する位置補正手段と、 この位置補正手段により予測された前記アライメントマ
    ーク位置に従って前記電子ビームを前記被処理体に走査
    して前記アライメントマークの実際の位置を求めるマー
    ク検出手段と、 このマーク検出手段により検出された前記アライメント
    マークの実際の位置から前記被処理体の位置ずれ量を求
    め、この位置ずれ量に基づいて前記電子ビームの照射位
    置を補正する描画補正手段と、を具備したことを特徴と
    する半導体製造装置。
  10. 【請求項10】 真空チャンバ内に収納された被処理体
    に対して所定の処理を行う半導体製造装置において、 過去における前記被処理体の所定位置に対する位置ずれ
    量に基づいて得られた自己回帰モデルによりアライメン
    トマークの位置を予測する位置補正手段と、 前記アライメントマークを撮像する撮像手段と、 前記位置補正手段により予測された前記アライメントマ
    ーク位置に従って前記撮像手段と前記被処理体との位置
    を相対的に移動させる移動機構と、 この移動機構による移動の後、前記撮像手段の撮像によ
    り得られた画像データから前記アライメントマークの実
    際の位置を求め、この位置から前記被処理体の位置ずれ
    量を求めて前記被処理体を所定位置に位置決めする位置
    決め手段と、を具備したことを特徴とする半導体製造装
    置。
  11. 【請求項11】 被処理体を所定位置に位置決めする場
    合、前記被処理体上に形成されたアライメントマークを
    撮像してこのアライメントマーク位置を検出する半導体
    製造方法において、 前記被処理体との間隔を複数箇所に設定してそれぞれの
    箇所で前記アライメントマークを撮像し、これら複数の
    間隔ごとに各マーク画像データを処理してそれぞれ分散
    値を求め、これら分散値により得られる近似曲線から前
    記撮像装置の焦点位置を求める、ことを特徴とする半導
    体製造方法。
  12. 【請求項12】 複数の間隔ごとの各マーク画像データ
    を処理して各分散値を求め、これら分散値により得られ
    る近似曲線における最大値に対応するところを真の焦点
    位置とすることを特徴とする請求項11記載の半導体製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記被処理体との間隔を複数箇所に設
    定して前記アライメントマークを撮像する場合、このア
    ライメントマークの撮像位置を前記被処理体上の所定方
    向に沿って複数箇所にすることを特徴とする請求項11
    記載の半導体製造方法。
  14. 【請求項14】 被処理体を所定位置に位置決めすると
    きに、前記被処理体上に形成されたアライメントマーク
    を撮像してこのアライメントマーク位置を検出する半導
    体製造装置において、 前記被処理体との間隔を複数箇所に設定し、これら複数
    の間隔ごとに前記被処理体に形成された前記アライメン
    トマークを撮像する撮像手段と、 この撮像装置の撮像により得られる各間隔ごとの各マー
    ク画像データを処理して各分散値を求め、これら分散値
    により得られる近似曲線から前記撮像装置の焦点位置を
    求める焦点合せ手段と、を具備したことを特徴とする半
    導体製造装置。
  15. 【請求項15】 前記焦点合せ手段は、複数の間隔ごと
    の各マーク画像データを処理して各分散値を求め、これ
    ら分散値により得られる近似曲線における最大値に対応
    するところを真の焦点位置とすることを特徴とする請求
    項14記載の半導体製造装置。
  16. 【請求項16】 前記被処理体と前記撮像手段との間隔
    を複数箇所に設定して前記アライメントマークを撮像す
    る場合、このアライメントマークの撮像位置を前記被処
    理体上の所定方向に沿って複数箇所に設定することを特
    徴とする請求項14記載の半導体製造装置。
  17. 【請求項17】 被処理体チャックにより保持した被処
    理体をスピンチャックに対して位置合わせして装着し、
    前記スピンチャック本体を高速回転させて前記被処理体
    に対する所定の処理を行う半導体製造装置において、 前記スピンチャックの回転中心に対するスポット状の検
    出領域を有するセンサと、 前記スピンチャックに装着され、前記スピンチャックの
    回転中心に対応する部分に前記被処理体の位置決め部が
    形成されたダミー処理体と、 このダミー処理体を前記スピンチャックに装着する場
    合、前記センサにより前記位置決め部が検出される位置
    に前記被処理体チャックを位置決めする位置決め手段
    と、を具備したことを特徴とする半導体製造装置。
  18. 【請求項18】 位置決め部は、位置決め用処理体の中
    心に形成された突起であることを特徴とする請求項17
    記載の半導体製造装置。
  19. 【請求項19】 位置決め部は、位置決め用処理体の中
    心に形成された孔と、前記スピンチャック本体の中心位
    置に設けられた信号源と、から成ることを特徴とする請
    求項17載の半導体製造装置。
  20. 【請求項20】 スピンチャックに被処理体を装着する
    とともに前記被処理体を側面からクランプピンにより押
    え付け、前記スピンチャックを高速回転させて前記被処
    理体に対する処理を行う半導体製造装置において、 前記クランプピンの前記被処理体に対する接触位置を切
    り換える接触位置切換手段、を具備したことを特徴とす
    る半導体製造装置。
  21. 【請求項21】 接触位置切換手段は、前記クランプピ
    ンを円弧運動させることを特徴とする請求項20載の半
    導体製造装置。
  22. 【請求項22】 被処理体を載置した搬送テーブルを搬
    送駆動装置により移動することにより複数の前記被処理
    体を所定方向に順送りする搬送装置を備えた半導体製造
    装置において、 前記搬送装置における前記搬送駆動装置の搬送長さを搬
    送ユニット本体よりも長く形成し、 かつ前記搬送装置における前記搬送駆動装置を、連結さ
    れる他の搬送装置の搬送駆動装置に対して前記搬送テー
    ブルを受け渡し可能な位置に配置して複数の前記搬送ユ
    ニットを直列に連結する、ことを特徴とする半導体製造
    装置。
  23. 【請求項23】 被処理体を載置した搬送テーブルを搬
    送駆動装置により移動することにより複数の前記被処理
    体を所定方向に順送りする搬送装置を備えた半導体製造
    装置において、 前記搬送ユニットにおける前記搬送駆動装置の搬送長さ
    を搬送装置本体よりも長く形成し、 かつ前記各搬送装置の間に、少なくとも前記被処理体の
    搬送方向を変更する搬送方向変更機構を配置し、前記各
    搬送装置を所定の角度をもって配置する、ことを特徴と
    する半導体製造装置。
  24. 【請求項24】 被処理体に対する処理を行う複数の処
    理室を備えた半導体製造装置において、 前記各処理室の間に回転自在に設けられ、この回転動作
    により前記被処理体を保持して前記各処理室間に搬送す
    るアーム機構と、 このアーム機構による前記各処理室間における前記被処
    理体の受け渡し動作に応動して前記各処理室ごとに処理
    室の開閉を行う複数の開閉機構と、を備えたことを特徴
    とする半導体製造装置。
  25. 【請求項25】 アーム機構は、前記各処理室の間に形
    成されたアーム待機室に設けられたことを特徴とする請
    求項24記載の半導体製造装置。
  26. 【請求項26】 円周状に配置された被処理体に対する
    処理を行う複数の処理室と、 これら処理室の中心部分に形成されたアーム待機室と、 このアーム待機室内に回転自在に設けられ、この回転動
    作により前記被処理体を保持して前記各処理室間に搬送
    するアーム機構と、 このアーム機構による前記各処理室間における前記被処
    理体の受け渡し動作に応動して前記各処理室ごとに処理
    室の開閉を行う複数の開閉機構と、を備えたことを特徴
    とする半導体製造装置。
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