JPH10256072A - トロイダルコアの巻線機 - Google Patents

トロイダルコアの巻線機

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JPH10256072A
JPH10256072A JP5293197A JP5293197A JPH10256072A JP H10256072 A JPH10256072 A JP H10256072A JP 5293197 A JP5293197 A JP 5293197A JP 5293197 A JP5293197 A JP 5293197A JP H10256072 A JPH10256072 A JP H10256072A
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JP
Japan
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wire
core
toroidal core
toroidal
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP5293197A
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English (en)
Inventor
Buichi Oda
田 武 一 小
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Japan Automatic Machine Co Ltd
Nagata Seiki Co Ltd
Original Assignee
Japan Automatic Machine Co Ltd
Nagata Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単線、複撚り線等線種に関係なくユーザーの
要望にあったトロイダルコイルを得る。 【解決手段】 クローサロッド46をワイヤ通路に突出
し、巻き付けローラ64をトロイダルコア27の上方位
置から前方に回動してワイヤ10をトロイダルコア26
のコア孔を横切るように位置し、トロイダルコアの上面
および下面に当接するローラ29,31でトロイダルコ
ア27を軸線にほぼ平行な平面内で旋回させ、ワイヤ1
0をトロイダルコア27のコア孔を通して進出するかぎ
針103で引っ掛けたら、巻き付けローラ64をトロイ
ダルコア27の上方位置に戻し、ワイヤ10をらせん状
に巻き付けてトロイダルコイル150を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダルコイル
のコアにワイヤを任意の角度に巻きつけるトロイダルコ
アの巻線機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトロイダルコアの巻線機とし
て、円周方向に回転可能に保持されたトロイダルコアの
一面側にワイヤを供給し、トロイダルコアのコア孔の軸
線に沿って進退動するかぎ針により、かぎ針の進退時に
トロイダルコアの一面側に位置するワイヤを引っかけ、
かぎ針の退出時にワイヤをトロイダルコアのコア孔に挿
通し、挿通したワイヤをクランパで把持してトロイダル
コアルの軸線に略平行な平面内で旋回させてトロイダル
コアにらせん状に巻き付けてトロイダルコイルを形成す
るトロイダルコアの巻線機は、たとえば、特開昭63−
161606号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記形式のトロイダル
コアの巻線機では、トロイダルコアに巻回されるワイヤ
が、0.07mm程度と極めて小径のものであると、ワ
イヤ自体に腰がないため、ワイヤをトロイダルコアのコ
ア孔に挿通する時、ワイヤが撓んだり、ワイヤにふらつ
きがでて、ワイヤのトロイダルコアへの巻回を適切に行
なうことが困難である。
【0004】また、上記形式のトロイダルコアの巻線機
では、ワイヤの長さはトロイダルコアに巻回される巻き
数に応じた長さに切断され、切断されたワイヤをトロイ
ダルコアに巻回するが、ワイヤの長さはトロイダルコア
に巻回される巻き数に応じて変動するため、ワイヤ端の
保持が難しく、ワイヤをトロイダルコアへ巻回する際
に、ワイヤの端部が踊ったり、絡んだりして、トロイダ
ルコアへ巻回の半ばにして、ワイヤの折れや切断等が生
じ、コイル不良品を発生する原因となる。
【0005】また、上記形式のトロイダルコアの巻線機
では、ワイヤの径、ワイヤ長さに関連し、ワイヤをトロ
イダルコアに巻回中、クランパからワイヤを開放した瞬
間、ワイヤが弛み、縮み、歪等の現象が生じ、ワイヤを
トロイダルコアに巻回する際の、ワイヤ巻回作用が不安
定になる。
【0006】さらに、上記形式のトロイダルコアの巻線
機では、トロイダルコアは外周を一対のローラーで支持
し、支持機構は左右上下方向に多大な領域を占めている
構造であるから、装置全体のコンパクト化のネックにな
り、コスト的にも高価になってしまう。
【0007】さらに、上記形式のトロイダルコアの巻線
機では、トロイダルコアのコア孔の軸線に沿って進退動
する細いかぎ針の交換に相当の時間を必要とし、生産性
に支障を来たすことがある。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するトロイダ
ルコアの巻線機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダルコア
の巻線機は、トロイダルコアの一面側にワイヤを供給
し、トロイダルコアのコア孔を進退動するかぎ針によ
り、その進出時にコア孔の一面側にあるワイヤを引っ掛
け、その退出時にワイヤをコア孔に挿通し、巻き付けロ
ーラをトロイダルコアの回りを回転させるとともにトロ
イダルコアを軸線にほぼ平行な平面内で旋回させること
で、挿通したワイヤをトロイダルコアの巻付部にらせん
状に巻き付けてトロイダルコイルを形成するトロイダル
コアの巻線機において、トロイダルコアのコア孔に挿通
したワイヤの端末を把持する吸引装置と、この吸引装置
の吸い込み量をトロイダルコアに巻き付けられて変動す
るワイヤ長さに応じて変化させてワイヤの端末に一定の
張力を与える空気制御装置を設け、吸引装置は断面コ字
状の吸着板とこの吸着板を囲む円筒体と有し、吸着板は
基端面に大径の孔、両側面に小径の孔を有し、円筒体は
上部および下部に吸い込み口を有し、下部吸い込み口に
連結されるパイプに開閉手段を設けたことを特徴とす
る。
【0010】本発明のトロイダルコアの巻線機は、トロ
イダルコアの一面側にワイヤを供給し、トロイダルコア
のコア孔を進退動するかぎ針により、その進出時にコア
孔の一面側にあるワイヤを引っ掛け、その退出時にワイ
ヤをコア孔に挿通し、巻き付けローラをトロイダルコア
の回りを回転させるとともにトロイダルコア回動装置に
よりトロイダルコアを軸線にほぼ平行な平面内で旋回さ
せることで、挿通したワイヤをトロイダルコアの巻付部
にらせん状に巻き付けてトロイダルコイルを形成するト
ロイダルコアの巻線機において、トロイダルコア回動装
置は、トロイダルコアの上面に当接する弾性材料で成形
したローラを支持する上ブラケットと、トロイダルコア
の下面に当接する弾性材料で成形したローラを支持する
下ブラケットと、一対のローラをコアの上下面を挟持し
た状態で任意の角度で回転させる回動機構とを有し、上
ブラケットと下ブラケットはL形案内溝を有する連結板
により連結され、上ブラケットは下ブラケットに対して
L形案内溝に沿って移動することを特徴とする。
【0011】本発明のトロイダルコアの巻線機は、トロ
イダルコアの一面側にワイヤを供給し、トロイダルコア
のコア孔を進退動するかぎ針により、その進出時にコア
孔の一面側にあるワイヤを引っ掛け、その退出時にワイ
ヤをコア孔に挿通し、巻き付けローラをトロイダルコア
の回りを回転させるとともにトロイダルコアを軸線にほ
ぼ平行な平面内で旋回させることで、挿通したワイヤを
トロイダルコアの巻付部にらせん状に巻き付けてトロイ
ダルコイルを形成するトロイダルコアの巻線機におい
て、トロイダルコアを支持するコアサポートのワイヤ端
末通路側に吸気孔を設け、この吸気孔を空気吸引手段に
連結するとともに、コアサポートの吸気孔を覆うように
端末吸着板を上下動自在に配置したことを特徴とする。
本発明のトロイダルコアの巻線機は、トロイダルコアの
一面側にワイヤ長さ設定手段を介してワイヤを供給し、
トロイダルコアのコア孔を進退動するかぎ針により、そ
の進出時にコア孔の一面側にあるワイヤを引っ掛け、そ
の退出時にワイヤをコア孔に挿通し、巻き付けローラを
トロイダルコアの回りを回転させるとともにトロイダル
コアを軸線にほぼ平行な平面内で旋回させることで、挿
通したワイヤをトロイダルコアの巻付部にらせん状に巻
き付けてトロイダルコイルを形成するトロイダルコアの
巻線機において、ワイヤ長さ設定手段は、外周面にワイ
ヤを巻き付ける溝を設けた円板と、円板に巻き付けられ
るワイヤを保持する保持手段と、円板に巻き付けられる
ワイヤの長さが所定長さであることを検出する検出手段
とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
より説明する。図1は本発明によるトロイダルコア巻線
機の上面図を示し、図2は本発明によるトロイダルコア
巻線機の正面図を示し、図3は本発明によるトロイダル
コア巻線機の側面図を示す。
【0013】本発明によるトロイダルコア巻線機は、図
1ないし図3に示すように、ワイヤ供給手段1と、ワイ
ヤ長さ設定手段2と、コア回動手段3と、ワイヤ卷回手
段4と、ワイヤ吸引手段5と、巻付ローラ位置決め手段
6と、かぎ針手段7と、かぎ針駆動手段8とを有する。
【0014】上記ワイヤ供給手段1は、図4ないし図6
に示すように、巻線機本体の一側に配置されたワイヤコ
ーン9と、このワイヤコーン9から引き出される極細ワ
イヤ10を案内するワイヤガイド11と、引き出される
ワイヤ10に張力を付与するテンションリング12と、
切断した後のワイヤ10を保持するためのワイヤ押え1
3と、ワイヤ長さ設定手段2により設定される長さにワ
イヤ10を切断するための切断具14を有する。ワイヤ
コーン9から引き出される極細ワイヤ10は所定の張力
を加えた状態でワイヤ長さ設定手段2に供給される。
【0015】上記ワイヤ長さ設定手段2は、図6および
図7に示すように、機枠15に軸支された溝付き円板1
6と、この溝付き円板16の側面に配置された固定プレ
ート17および押えプレート18と、固定プレート17
および押えプレート18の内面に配置された弾性押え片
17a,18aと、押えプレート18を固定プレート1
7に圧接するばね手段19と、固定プレート17および
押えプレート18のワイヤ流れ方向上流側に配置された
逆ハ型開口部を形成するガイド部材20と、機枠15に
設けた支持部21に取付けられ、押えプレート17を固
定プレート16から離れる方向に動かすワイヤ解放手段
22とを有する。ワイヤ解放手段22は、ストッパロッ
ド23とこのストッパロッド23の先端に設けられた金
具24を有する。溝付き円板16は側面に設けたつまみ
25を手で持って回すことで回動し、溝付き円板16の
回動量は、図7および図8に示すように、溝付き円板1
6に隣接配置されたセンサ装置150により検出され
る。
【0016】上記コア回動手段3は、図9ないし図11
に示すように、コアサポート26の上側に配置された上
側シャフト28と、上側シャフト28の先端部に設けら
れコアサポート26に配置されたコア27の上面に当接
する弾性ゴムローラ29と、コアサポート26の下側に
配置された下側シャフト30と、この下側シャフト30
の先端部に設けられコアサポート26に配置されたコア
27の下面に当接する弾性ゴムローラ31と、下側シャ
フト30を回動自在に支持して巻線機本体に固定された
下ブラケット32と、上側シャフト28を回動自在に支
持して下ブラケット32に対して可動に配置された上ブ
ラケット33とを有する。
【0017】上記上ブラケット33は、図9および図1
1に示すように、一対の連結部材34,34およびばね
手段35,35により下ブラケット32に連結されてい
る。この上ブラケット33は、シリンダ装置151に連
結されていて、シリンダ装置151により図12で示す
位置と図14で示す位置の間を移動する。すなわち、上
ブラケット33は、側面に前後方向に間隔を置いて突設
した案内ピン152,152を下ブラケット32に固定
された連結部材34に設けたL形案内溝153に係合す
ることで、L形案内溝153の直線部分に沿って前後方
向に動かされる。上ブラケット33の前方に位置する案
内ピン152はばね手段35を介して下ブラケット32
に突設したピン154に連結されている。上ブラケット
33は連結部材34に設けたL形案内溝153の先端円
弧部に沿って移動するので、上ブラケット33に設けた
弾性ゴムローラ29は、コアサポート26に配置された
コア27の上方に移動した後、その位置から垂直方向下
方に移動する。そのため、弾性ゴムローラ29は、コア
27の表面を滑ることなくコア27に当接するので、弾
性ゴムローラ29によりコア27が傷付けられることは
ない。
【0018】また、上ブラケット33の上面の前端側に
は支持部材36が設けられている。この支持部材36に
はL形ガイド37が突設されている。このL型ガイド3
7は、コア27の上面から見ると、垂直方向に延びる部
分がかぎ針103に対してフックに対応する位置がフッ
クにワイヤ10がかからない外側位置であり、端部はコ
アサポート26の近くまで垂直方向に延びている。
【0019】また、上ブラケット33に支持された上側
シャフト28の端部は、上ブラケット33から突出し、
この突出部分に歯車28aが装着されている。同様に、
下側シャフト30に支持された下側シャフト30の端部
も下ブラケット32から突出し、この突出部分に上側シ
ャフト28に設けた歯車28aと同一形の歯車30aが
装着されている。この歯車30aは上ブラケット33が
前後方向に移動した際に確実に歯車28aと噛み合うよ
うに歯車28aより長く設定されている。歯車30aと
歯車28aは噛み合うので上側シャフト28と下側シャ
フト30は同期して回動し、上側シャフト28に設けた
弾性ゴムローラ29と下側シャフト30に設けた弾性ゴ
ムローラ31も同期して回動する。
【0020】また、下側シャフト30の歯車30aより
端側の部分にワンウェイクラッチを内蔵したブッシュ3
8が装着されている。このブッシュ38にL形ロッド3
9が連結されている。このL形ロッド39はコイルばね
40により常時下方にばね付勢されている。L形ロッド
39はかぎ針駆動手段8の押し棒41により上方に動か
される。すなわち、L形ロッド39が、かぎ針駆動手段
8の押し棒41により上方に動かされると、ブッシュ3
8に内蔵されたワンウェイクラッチはL形ロッド39の
上方の動きで下側シャフト30を回動するように設定さ
れているので、L形ロッド39の上方の動きで下側シャ
フト30が回動し、この下側シャフト30の回動に同期
して上側シャフト28も回動する。上側シャフト28の
先端に弾性ゴムローラ29が設けられ、下側シャフト3
0の先端に弾性ゴムローラ31が設けられているので、
弾性ゴムローラ29と弾性ゴムローラ31も同期して回
動し、弾性ゴムローラ29と弾性ゴムローラ31の回動
により、コアサポート26に配置された弾性ゴムローラ
29,30により上下で挾持されたコア27が所定角度
だけ回動する。コア27の回動角度はL形ロッド39の
上方ストロークの長さにより決められる。
【0021】また、下側シャフト30のブッシュ38よ
り端側の部位に逆止めクラッチ42が設けられている。
この逆止めクラッチ42は、ロッド43により下ブラケ
ット32に固定されている。L形ロッド39の端部にレ
バー44が設けられている。このレバー44に磁石45
が設けられている。レバー44は磁石45を介してテン
ションリング12をばね手段12aの力に抗して引き寄
せる。
【0022】さらに、図6に示すように、下ブラケット
32にはクローサーロッド46が固定されている。この
クローサーロッド46は図示しないシリンダに連結され
ていてこのシリンダにより進退自在に動く。
【0023】また、図9に示すように、コアサポート2
6に隣接した位置にガイド棒50が配置されている。こ
のガイド棒50はU字状部分50aとこのU字状部分5
0aの一端から円弧部50bを介して上下方向に延びる
直線部分50cとから形成されている。直線部分50c
の下端はコアサポート26に配置されたコア27の上方
約1mmの位置まで伸びている。ガイド棒50はコアサ
ポート26に隣接した位置で左右方向に移動可能であ
る。ガイド棒50の軸51の端部には連結板52が固定
されている。
【0024】また、下ブラケット32に固定された側面
板53には、図9に示すようにサポート54が固定され
ている。このサポート54はシリンダ55に連結されて
いる。シリンダ55はレバー57を押すことによりレバ
ー57に設けたスイッチ56をオンオフ動作する。
【0025】また、コアサポート26の上面にはワイヤ
端末保持装置155が設けられている。このワイヤ端末
保持装置155は、図11に示すように、端縁を上方に
カール状とした端末吸着板156と、コアサポート26
のワイヤ端末通路に臨むように開口した貫通孔157
と、この貫通孔157に連結されたパイプ158を有す
る。パイプ158は図示しない空気吸引手段に連結され
ている。端末吸着板156は、2本のピン159,15
9により上下動自在に貫通孔157を覆うように配置さ
れている。
【0026】しかして、図示しない空気吸引手段が作動
すると、パイプ158に供給される吸引エアにより端末
吸着板156はコアサポート26側に吸引され、コアサ
ポート26のワイヤ通路を通るワイヤ端末を挟持する。
そのため、コア27から伸びるワイヤ端末の緩みを防止
する。そのため、かぎ針手段7のかぎ針103が上下動
しながらコア27に新しくワイヤを巻回する際、かぎ針
103が緩んだワイヤ端末を引っ掛けてしまうことがな
い。
【0027】上記ワイヤ卷回手段4は、図15に示すよ
うに、機枠の一部を構成する側面板60と支え板66に
軸支されたシャフト62aと、このシャフト62aの側
面板60と支え板66の間に装着された小歯車67と、
支え板66より突出された部分に固定されたフック69
と、支え板61に軸支されたシャフト62bと、このシ
ャフト62bの突出する部分に固定されたアーム63
と、このアーム63の自由端側に取付けられた巻き付け
ローラ64およびワイヤカイド65と、シャフト62b
の内側に突出された部分に固定されたフック70と、フ
ック69とフック70を互いに近付く方向にばね付勢す
るばね手段71と、シャフト62bを所定角度回動させ
る押圧手段72とを有する。
【0028】上記巻き付けローラ64の側面にはマーク
部64aが設けられている。このマーク部64aの動き
はセンサ64bにより検出される。シャフト62に設け
た小歯車67は、図示しない駆動装置の駆動軸に設けた
大歯車73と噛み合っている。そのため、大歯車73の
回転によりシャフト62aが回転し、シャフト62aの
フック69とばね手段71で連結されたフック70を通
してアーム63に設けた巻き付けローラ64が回転す
る。すなわち、かぎ針103がワイヤ10を引っ掛けて
下降する際、ワイヤ10が巻き付けローラ64の外周に
接しながら巻き付けローラ64を回動させるが、巻き付
けローラ64に設けたマーク部64aの回動をセンサ6
4bで検出することで、ワイヤ10がかぎ針103に確
実に引っ掛けられていることを確認できる。
【0029】上記押圧手段72は、図6に示す機枠の一
部を構成するキャップ74に固定されたプレート75
と、このプレート75に固定されたサポート76と、こ
のサポート76に設けられたスイッチ77と、サポート
76を貫通して延びるロッド78と、このロッド78に
設けられてスイッチ77をオンオフ動作する押し板79
と、ロッド78の先端に設けられた連結板80と、この
連結板80にロッド部81を連結したシリンダ82と、
シリンダ82のロッド部81の先端に設けられた先端金
具83を有する。
【0030】上記ワイヤ吸引手段5は、図5および図1
6に示すように、断面略コ字形をなし基面に大径の孔8
5aを列設し側面全域に多数の小径の孔85bを穿設し
コア回動手段3のコアサポート26の直下に開口端が位
置するように配置された吸着板86と、この吸着板86
を囲むように配置された円筒体87とを有する。
【0031】上記円筒体87は、図17に示すように、
上方部分と下方部分にそれぞれ吸込み口88とを有す
る。円筒体87に設けた上側吸込み口88にはホース1
60が連結され,下側吸込み口88にはホース161が
連結されている。ホース161には開閉シャッタ162
が配置されている。ホース160およびホース161
は、空気量制御装置を備えた空気吸引装置163に連結
されている。開閉シャッタ162は、電磁弁164およ
びコントローラ165により制御されるシリンダ装置1
66により開閉制御される。開閉シャッタ162は、コ
ア27へのワイヤ10の巻き付け初期の段階で開く。
【0032】しかして、コア27へのワイヤ10の巻き
付け初期の段階では、円筒体87の内部の空気は吸込み
口88,88を介して吸引され、コア27へのワイヤ1
0の巻き付け終期の段階では、下側の吸込み口88が閉
じられ上側の吸込み口88を介して吸引される。すなわ
ち、空気吸引装置163が作動すると、円筒体87に連
なる吸着板86の内部の空気も吸着板86に設けた孔8
5a,85bを通って吸引され、吸着板86の内部が減
圧され、吸着板86の壁面に吸引力が発生する。
【0033】上記吸着板86の壁面に形成される吸引力
は、コア27に巻き付けられるワイヤ10の自由端を壁
面に吸着し、ワイヤ10の自由端がカール状になること
がない。このように、コア27へのワイヤ10の巻き付
け終期の段階で下側の吸込み口88を閉じることで、ワ
イヤ10が短かくなっても一定のテンションを付与する
ことができ、ワイヤの安定した吸着を図ることができ
る。この場合、吸着板86の壁面に形成される孔85
a,85bの内、基面に設けた孔85aは側面の孔85
bより大径となっているので、ワイヤ10の長さで変化
するテンションに対して、ワイヤ10の長さが短くなっ
た時、ワイヤ10を大径の孔85aを通る空気で吸引す
ることでワイヤ10を吸着板86の壁面に吸着する。
【0034】上記巻付ローラ位置決め手段6は、図5お
よび図15に示すように、機枠の一部を構成する側面板
60に固定されたサポート89と、このサポート89に
摺動自在に配置されたスライダ90と、このスライダ9
0に一体のロックプレート91と、このロックプレート
91とサポート89を連結するばね手段92と、ロック
プレート91を動かすシリンダ93と、ワイヤ卷回手段
4のシャフト62の端部に固定されたロックプレート9
4とを有する。ロックプレート94には切欠き95が設
けられ、ロックプレート91にはロックプレート94に
設けた切欠き95に係合するノッチ96が設けられてい
る。そのため、シリンダ93が作動して、ロックプレー
ト91が前進する方向に動くと、ロックプレート91に
設けたノッチ96がロックプレート94に設けた切欠き
95に係合し、ロックプレート91に設けたノッチ96
がロックプレート94をノッチ96が切欠き95に整合
する位置まで動かし、これにより、シャフト62に設け
た連結板63に取付けられた巻き付けローラ64の位置
決めが正確に行なわれる。
【0035】上記かぎ針手段7は、図5および図18に
示すように、略L形をなすかぎ針サポート100と、こ
のかぎ針サポート100の先端部分に設けた長手方向に
延びる溝にばね手段101を介して配置されたスライド
ロック102と、このスライドロック102の上に配置
されたかぎ針103と、スライドロック101の動きを
規制する手段104と、かぎ針サポート100にピン1
05を介して取付けられたロッド106と、このロッド
106にばね手段107を介して上下動自在に装着され
たフックカバー108と、かぎ針駆動手段8の案内装置
115に係合する支持ローラ109とを有する。かぎ針
サポート100の下端部にはかぎ針駆動手段8に回動自
在に連結するための孔110が設けられている。
【0036】上記かぎ針103は、摩擦抵抗を少なくす
るようにたとえばチタンコーティング処理されている。
すなわちかぎ針103は、チタンナイトライドで表面被
覆されている。そのため、かぎ針103によりワイヤ1
0をコア27に引き込む際に、ワイヤとかぎ針のフック
部との滑りがよくなり、トロイダルコイルの製品におけ
る電気抵抗の均一化を図ることができ、また、かぎ針の
フック部の耐摩擦性が向上しかぎ針の消耗を抑えること
ができる。
【0037】上記かぎ針駆動手段8は、図4、図5およ
び図19に示すように、側面板60に設けた上支えプレ
ート111および下支えプレート112に上下端を支持
されたロッドレスシリンダ113と、このロッドレスシ
リンダ113に設けられ上下動するスライダ114と、
上記かぎ針手段7を案内する案内装置115とを有す
る。上支えプレート111および下支えプレート112
にはスイッチ取付けシャフト116がロッドレスシリン
ダ113に並列するように配置されている。このスイッ
チ取付けシャフト116には上下方向に間隔を置いて複
数のスイッチ117が配置されている。また、上支えプ
レート111にはダンパー118が取付けられている。
ロッドレスシリンダ113に設けたスライダ114に
は、プレート119が取付けられている。このプレート
119にはコ字状サポート120が固定され、このコ字
状サポート120にサポート121を介して上記押し棒
41が固定されている。上記コ字状サポート120に設
けた取付け部120aに上記かぎ針手段7のかぎ針サポ
ート100が孔110を介して回動自在に取付けられて
いる。コ字状サポート120に隣接した位置には上下方
向に延びるようにレール122が設けられており、この
レール122にスライダ123が固定されている。この
スライダ123はロッドレスシリンダ113に設けたス
ライダ114の水平方向の動きを規制する。
【0038】さらに、上記コ字状サポート120には、
図5に示すように、カム124が取付けられている。こ
のカム124は、側面板60に取付けたプレート125
に設けたスイッチ126,127,128を作動する。
【0039】上記かぎ針手段案内装置115は、図20
に示すように、直進路130とバイパス路131を形成
する案内板132と、案内板132の直進路130とバ
イパス路131の間に配置されて直進路130とバイパ
ス路131を仕切る複数のカム板133,134,13
5と、直進路130とバイパス路131の分岐点に配置
されたクイックレバー136,137,138,139
を有し、かぎ針手段7の支持ローラ109を案内するこ
とで、かぎ針手段7を直進路130で下降しバイパス路
131で上昇する。
【0040】図12ないし図14にコア27の着脱手段
を示す。シリンダ装置151が作動すると、ピストン1
51aが矢印D方向に動き、上ブラケット33は、図1
2に示す作動位置から図14に示す位置に動き、コアサ
ポート26に配置されたコア27の上方に取り出し空間
を形成する。この取り出し空間を形成することで、コア
27はコアサポート26から簡単に取り出すことができ
る。
【0041】つぎに、トロイダルコア巻線機の作用を各
手段の関連において説明する。ワイヤーコーン9より送
り出されるワイヤ10は、ガイド11を経てテンション
リング12よりワイヤ押さえ13に保持されている。
【0042】この状態において、ロッドレスシリンダ1
13のスライダ114は上昇位置にあり、かぎ針手段7
に設けたかぎ針103は、コアステージ26に設けたコ
ア27の孔を通って上方に突き出た状態にある。かぎ針
103のこの位置がスタート位置であり、この段階では
空気吸引装置163も作動し、ワイヤ吸引手段5の円筒
体87の内部の空気は吸込み口88,88を介して吸引
され、円筒体87に連なる吸着板86の内部の空気も吸
着板86に設けた孔85a,85bを通って吸引され、
吸着板86の内部は減圧されて吸着板86の壁面に吸引
力が発生している。
【0043】この段階では、図10に示すように、レバ
ー44に設けた磁石45とテンションリング12の先端
は接触した状態にある。そのため、ワイヤ押さえ13を
支持する受け台141に設けられた切断具14、ワイヤ
押さえ13、ワイヤガイド11はコアステージ26に接
近した前進位置にある。
【0044】つぎに、ワイヤ押さえ13に保持されたワ
イヤ10をガイド部材20を通して溝付き円板16に設
けた押えプレート18および固定プレート17に保持さ
せる。そして、つまみ25を手で持って溝付き円板16
を図6の矢印A方向に回すと、押えプレート18と固定
プレート17で保持されたワイヤ10は、溝付き円板1
6の回動とともに、溝付き円板16の溝に沿って巻き付
けられる。ワイヤ10の溝付き円板16への巻き付け長
さは、押えプレート18がストッパロッド23の先端金
具24に当たる位置までである。
【0045】押えプレート18が先端金具24に当たる
と、押えプレート18が固定プレート17から離れる方
向に動き、押えプレート18と固定プレート17により
ワイヤ保持が解放され、これ以上、溝付き円板16が回
動しても、ワイヤ10が溝付き円板16の溝に巻き付け
られない。溝付き円板16の回動はセンサ150により
検出される。これにより、溝付き円板16により所定の
長さのワイヤ10が供給されたことが分かる。
【0046】つぎに、図示しない制御装置のスタートボ
タンを押すと、かぎ針駆動手段8のロッドレスシリンダ
113が作動し、ロッドレスシリンダ113に設けたス
ライダ114が下降し、このスライダ114に作動連結
されたかぎ針手段7に設けたかぎ針103がフック部で
ワイヤ10を引掛けて下降する。かぎ針手段7は案内装
置115の直進路130に沿って下降する。
【0047】この時、かぎ針駆動手段8の押し棒41も
同様に下降する。このかぎ針103の下降により、ワイ
ヤ押さえ13に保持されたワイヤ10はワイヤの初期供
給位置から巻き付けローラー64に接触しない位置まで
移動する。
【0048】かぎ針駆動手段8の押し棒41が下降する
と、L形ロッド39がワイヤ巻回手段4のばね手段40
に付勢されて下方に動き、このL形ロッド39に連結さ
れたレバー44がテンションリング12から外れる方向
に動き、テンションリング12がばね手段12aにより
後方に動き、これに応じて、受け台に設けた切断具1
4、ワイヤ押さえ13、ワイヤガイド11もコアステー
ジ26から遠のく位置に後退する。これらテンションリ
ング12等の後退により、ワイヤ10の流れが変化し、
巻き付けローラー64が回動する際に、巻き付けローラ
ー64がワイヤ押さえ13に保持されたワイヤ10に接
触することがない。
【0049】さらに、かぎ針手段7が下降して最下端位
置に至ると、スイッチ142が作動し、かぎ針駆動手段
8のロッドレスシリンダ113が逆方向に作動し、ロッ
ドレスシリンダ113に設けたスライダ114が上昇す
る。このスライダ114の上昇に伴なうかぎ針手段7の
上昇はかぎ針手段案内装置115のバイパス路131に
沿って行なわれる。
【0050】スライダ114の上昇により、図5のコ字
状サポート120に設けたカム124が取付けたプレー
ト125に設けたスイッチ127を作動すると、図示し
ないシリンダが作動し大歯車73が回動する。この大歯
車73の回動量はストッパー143により規制されてい
る。大歯車73が回動すると、この大歯車73に噛み合
う小歯車67が1回転する。小歯車67が回転すると、
巻き付けローラー64が図21(a)で示す位置から図
21(b)を通り図21(c)で示す位置になる。この
巻き付けローラー64の回動によりコア27にワイヤ1
0が巻き付けられる。この巻き付けローラー64の回動
は、側面に設けたマーカ部をセンサにより検出すること
で検出される。これにより、ワイヤ10がかぎ針103
に引っ掛けられたことが確認できる。
【0051】巻き付けローラー64の回動が終了する
と、シリンダ93が作動し、ロックプレート91のノッ
チ96が前進し、ノッチ96がロックプレート94のノ
ッチ溝95に挿入し、これにより、巻き付けローラー6
4の位置が固定される。
【0052】その後、スライダ114がさらに上昇する
と、スイッチ126が作用し、かぎ針103のフックカ
バー108は、図18に示すように先端がコアサポート
26の下面に当たる。そのため、それ以上スライダ11
4が上昇すると、フックカバー108はそれ以上上昇せ
ず、かぎ針103のみがコア27の孔を貫通すめ位置ま
で上昇する。
【0053】つぎに、スイッチ126からの指令により
シリンダ82が作動し、先端金具83、連結板80、押
し板79が同時に前進する。先端金具83が前進するこ
とにより、フック70を回動させ、巻き付けローラー6
4をさらに図21(c)で示す位置から図21(d)で
示す位置に回動する。巻き付けローラー64が図21
(d)で示す位置に回動すると同時に、シリンダ49が
作動し、クローサーロッド46が前に移動する。これに
より、クローサーロッド46は、図21(c)から図2
1(d)の位置に移動し、ワイヤ10の端末がコア27
に近付かないようにする。また、ワイヤ10の端末は端
末吸着板156により挟持されているので、ワイヤ10
がかぎ針103によりコア27の中に引かれる際に、ワ
イヤ10の端末がコア27に巻かれたワイヤ10に接触
してワイヤ10を傷付けてしまうことがない。
【0054】押し板79がスイッチ77に当たり、スイ
ッチ77が作用すると、シリンダ55のピストンが後退
し、これと同時に、連結板52も後退し、ガイド棒50
も後退する。この時、ガイド棒50は、図21(d)の
位置にあり、ガイド棒50のU字状部分50a内にある
ワイヤ10が後退する。このことにより、かぎ針103
のフックにワイヤ10が、さらに入り、かぎ針103の
フックがワイヤ10をより確実にキャッチする。かぎ針
103は低摩擦材料で被覆されているので、かぎ針10
3の消耗を低く抑えることができる。
【0055】シリンダ55のピストンが後退すると同時
に、レバー57も後退しスイッチ56が作動し、かぎ針
駆動手段8のロッドレスシリンダ113が正方向に作動
し、スライダ114が下降を開始する。このスライダ1
14の下降に伴い、かぎ針103もワイヤ10を引っか
けて真下に下降し、カム124によりスイッチ126、
スイッチ127、スイッチ128も次々に非作用となり
動作をしていたシリンダ類は最初の動作位置に戻され
る。
【0056】巻き付けローラー64は、ばね手段71に
より戻され、図21(e)位置に置かれ、つぎの送り段
階の体制をとる。この際、シリンダ82の先端金具83
も最初の位置に戻され、クローサーロッド46も後退し
た位置に置かれる。
【0057】かぎ針103がさらに下がると、図21
(f)で示すように、ワイヤ10の端末はコア27の孔
を通って下方に延びる位置にある。この段階で巻き付け
ローラー64が作動すると、巻き付けローラー64は、
図21(g)を通り、図21(c)の位置にくる。
【0058】上記巻線工程において、アクシデント、た
とえば、ワイヤ10にテンションがかからなかったり、
ワイヤ10のカールが強かったした場合、ワイヤ10の
巻回中に、ワイヤ10が暴れたりして、かぎ針103で
ワイヤ10を引っ掛ける際に不安定になる。ワイヤ10
がたるんで、ワイヤ10がかぎ針103のフックに引っ
掛かかりにくくなった場合、ガイド棒50は図22
(a)の位置から図22(b)の位置に移動し、ワイヤ
10がガイド棒50のU字状部分50aに掛り、ワイヤ
10は、U字状部分50aとかぎ針103と直線部分5
0cとL形ガイド37に接触して位置決めされるので、
ワイヤ10はかぎ針103のフックに強制的に入れられ
る。また、L形ガイド37を設けたことで、ワイヤ10
がたるみすぎても、ワイヤ10がかぎ針103のフック
の背中側に回ってしまうことがない。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、コア
にすでに巻かれているワイヤが傷付けられることはな
く、トロイダルコアの内径が小さくワイヤ径が極細いワ
イヤのトロイダルコイルの製品を得ることができ、ま
た、ワイヤの種類は単線、複撚り線等線種に関係なくユ
ーザーの要望にあったトロイダルコイルの製品を得るこ
とができ、しかも、ワイヤ巻付け装置の自動化による生
産性の向上と製品の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトロイダルコア巻線機の上面図。
【図2】本発明によるトロイダルコア巻線機の正面図。
【図3】本発明によるトロイダルコア巻線機の側面図。
【図4】本発明によるトロイダルコア巻線機の下部分の
斜視図。
【図5】本発明によるトロイダルコア巻線機の中間部分
の斜視図。
【図6】本発明によるトロイダルコア巻線機の上部分の
斜視図。
【図7】ワイヤ長さ設定手段の正面図。
【図8】ワイヤ長さ設定手段の側面図。
【図9】コア回動手段の斜視図。
【図10】ワイヤ供給手段の斜視図。
【図11】コア回動手段の下ブラケット部分の分解斜視
図。
【図12】コア回動手段の作動位置を示す側面図。
【図13】コア回動手段の作動位置を示す上面図。
【図14】コア回動手段の引き戻し位置を示す側面図。
【図15】ワイヤ巻回手段の斜視図。
【図16】ワイヤ吸引手段の吸着板を示す図。
【図17】ワイヤ吸引手段の作動を示す図。
【図18】かぎ針手段の側面図。
【図19】かぎ針駆動手段の作動を示す図。
【図20】かぎ針案内装置を示す図。
【図21】巻き付けローラとかぎ針との位置関係を示す
図。
【図22】ガイド棒の作用を示す図。
【符号の説明】
1 ワイヤ供給手段 2 ワイヤ長さ設定手段 3 コア回動手段 4 ワイヤ巻回手段 5 ワイヤ吸引手段 6 巻付ローラ位置決め手段 7 かぎ針手段 8 かぎ針駆動手段 10 ワイヤ 26 コアサポート 27 コア 28a 歯車 29 弾性ゴムローラ 30a 歯車 31 弾性ゴムローラ 32 下ブラケット 33 上ブラケット 34 連結部材 36 支持部材 37 L形ガイド 39 L形ロッド 46 クローサーロッド 50 ガイド棒 50a U字状部分 50b 円弧部分 50c 直線部分 64 巻き付けローラ 103 かぎ針 150 センサ装置 153 L形案内溝 155 ワイヤ端末保持装置 156 端末吸着板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トロイダルコアの一面側にワイヤを供給
    し、トロイダルコアのコア孔を進退動するかぎ針によ
    り、その進出時にコア孔の一面側にあるワイヤを引っ掛
    け、その退出時にワイヤをコア孔に挿通し、巻き付けロ
    ーラをトロイダルコアの回りを回転させるとともにトロ
    イダルコアを軸線にほぼ平行な平面内で旋回させること
    で、挿通したワイヤをトロイダルコアの巻付部にらせん
    状に巻き付けてトロイダルコイルを形成するトロイダル
    コアの巻線機において、トロイダルコアのコア孔に挿通
    したワイヤの端末を把持する吸引装置と、この吸引装置
    の吸い込み量をトロイダルコアに巻き付けられて変動す
    るワイヤ長さに応じて変化させてワイヤの端末に一定の
    張力を与える空気制御装置を設け、吸引装置は断面コ字
    状の吸着板とこの吸着板を囲む円筒体と有し、吸着板は
    基端面に大径の孔、両側面に小径の孔を有し、円筒体は
    上部および下部に吸い込み口を有し、下部吸い込み口に
    連結されるパイプに開閉手段を設けたことを特徴とする
    トロイダルコアの巻線機。
  2. 【請求項2】トロイダルコアの一面側にワイヤを供給
    し、トロイダルコアのコア孔を進退動するかぎ針によ
    り、その進出時にコア孔の一面側にあるワイヤを引っ掛
    け、その退出時にワイヤをコア孔に挿通し、巻き付けロ
    ーラをトロイダルコアの回りを回転させるとともにトロ
    イダルコア回動装置によりトロイダルコアを軸線にほぼ
    平行な平面内で旋回させることで、挿通したワイヤをト
    ロイダルコアの巻付部にらせん状に巻き付けてトロイダ
    ルコイルを形成するトロイダルコアの巻線機において、
    トロイダルコア回動装置は、トロイダルコアの上面に当
    接する弾性材料で成形したローラを支持する上ブラケッ
    トと、トロイダルコアの下面に当接する弾性材料で成形
    したローラを支持する下ブラケットと、一対のローラを
    コアの上下面を挟持した状態で任意の角度で回転させる
    回動機構とを有し、上ブラケットと下ブラケットはL形
    案内溝を有する連結板により連結され、上ブラケットは
    下ブラケットに対してL形案内溝に沿って移動すること
    を特徴とするトロイダルコアの巻線機。
  3. 【請求項3】トロイダルコアの一面側にワイヤを供給
    し、トロイダルコアのコア孔を進退動するかぎ針によ
    り、その進出時にコア孔の一面側にあるワイヤを引っ掛
    け、その退出時にワイヤをコア孔に挿通し、巻き付けロ
    ーラをトロイダルコアの回りを回転させるとともにトロ
    イダルコアを軸線にほぼ平行な平面内で旋回させること
    で、挿通したワイヤをトロイダルコアの巻付部にらせん
    状に巻き付けてトロイダルコイルを形成するトロイダル
    コアの巻線機において、トロイダルコアを支持するコア
    サポートのワイヤ端末通路側に吸気孔を設け、この吸気
    孔を空気吸引手段に連結するとともに、コアサポートの
    吸気孔を覆うように端末吸着板を上下動自在に配置した
    ことを特徴とするトロイダルコアの巻線機。
  4. 【請求項4】トロイダルコアの一面側にワイヤ長さ設定
    手段を介してワイヤを供給し、トロイダルコアのコア孔
    を進退動するかぎ針により、その進出時にコア孔の一面
    側にあるワイヤを引っ掛け、その退出時にワイヤをコア
    孔に挿通し、巻き付けローラをトロイダルコアの回りを
    回転させるとともにトロイダルコアを軸線にほぼ平行な
    平面内で旋回させることで、挿通したワイヤをトロイダ
    ルコアの巻付部にらせん状に巻き付けてトロイダルコイ
    ルを形成するトロイダルコアの巻線機において、ワイヤ
    長さ設定手段は、外周面にワイヤを巻き付ける溝を設け
    た円板と、円板に巻き付けられるワイヤを保持する保持
    手段と、円板に巻き付けられるワイヤの長さが所定長さ
    であることを検出する検出手段とを有することを特徴と
    するトロイダルコアの巻線機。
  5. 【請求項5】かぎ針に低摩擦材料の被覆層を設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のトロ
    イダルコアの巻線機。
  6. 【請求項6】巻き付けローラに巻き付けローラの回転を
    検出する手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載のトロイダルコアの巻線機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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