JPH10255318A - 集積型光学ユニット - Google Patents
集積型光学ユニットInfo
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- JPH10255318A JPH10255318A JP9059534A JP5953497A JPH10255318A JP H10255318 A JPH10255318 A JP H10255318A JP 9059534 A JP9059534 A JP 9059534A JP 5953497 A JP5953497 A JP 5953497A JP H10255318 A JPH10255318 A JP H10255318A
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Abstract
光学系が要求する精度で、かつ小型に構成し集積化に対
応する。 【解決手段】 光ディスク6が基板厚0.6mmの光ディ
スクの場合は平行平板ガラス9aが光ビームの光軸上に
位置するように電流を駆動コイル15に流し、光ディス
ク6が基板厚1.2mmの光ディスクの場合は平行平板ガ
ラス9bが光ビームの光軸上に位置するように逆向きの
電流を駆動コイル15に流す。この結果、駆動コイル1
5の発生磁界と永久磁石17の磁化との相互作用により
ロータ9が回転移動する。
Description
あるいは再生を行う光学的情報記録再生装置に用いられ
る集積型光学ユニットであって、更に詳しくは厚みの異
なるカバーガラスの光ディスクに対する球面収差を補正
する平行平板ガラスや開口絞りなどを光路内に挿脱させ
る集積型光学ユニットに関する。
ザ等の光源から光ビームを光学式情報記録媒体(以下、
光ディスクと記す)に集光させ、情報の記録・再生を行
うが、例えばコンパクトディスク(以下、CDと記す)
の場合は光ディスクのカバーガラスの厚みは1.2mmで
あり、またデジタルビデオディスク(DVD)等の場合
の光ディスクのカバーガラスの厚みは0.6mmとなって
おり、従来の光ディスク装置の集光光学系ではカバーガ
ラスの厚みが変わると互換性を保つことができない。
の厚みが1.2mmに対応した集光光学系を備えた光学ヘ
ッドの場合、カバーガラスの厚みが0.6mmの光ディス
クに対しては、負の球面収差が発生し十分な集光性能が
得られず、逆に光ディスクのカバーガラスの厚みが0.6
mmに対応した集光光学系を備えた光学ヘッドの場合、
カバーガラスの厚みが1.2mmの光ディスクに対して
は、正の球面収差が発生しやはり十分な集光性能を得る
ことができないといった問題がある。
報において、光源と集光光学系の間に平行平板ガラスを
配置し、この平行平板ガラスの厚みを調整することで収
差の補正を行う光学ヘッドが提案されている。
開平5−24095号公報においては、平行平板ガラス
を本体部にどのようにして組み込むのか具体的な開示は
何等なされておらず、単に平行平板ガラスを光軸に対し
て直角に移動させることで平行平板ガラスの厚みを調整
するとしているが、平行平板ガラスの移動を光学系が要
求する精度、例えば非点収差を抑えるために平行平板ガ
ラスを光軸に対して傾けることなく、かつ近年の光学ヘ
ッドの集積化に対応した状態で小型に構成することが難
しく、実質的に集積型の光学ヘッドでは上記問題を解決
することができないといった問題がある。
であり、球面収差を補正する平行平板ガラスの移動を光
学系が要求する精度で、かつ小型に構成し集積化に対応
することのできる集積型光学ユニットを提供することを
目的としている。
ットは、 1.ビームを照射する半導体レーザ部と、前記光ビーム
の光軸に対して平行に磁化された永久磁石及び光学特性
を変化させる光学素子を有し、前記光ビームの光軸に対
して直交する方向に移動可能な可動部と、前記永久磁石
に対して電磁作用による吸引力あるいは反発力を生じさ
せ、前記可動部を前記光軸に対して直交する方向に移動
させて前記光学素子を前記光ビームの光軸上に対して挿
脱させる駆動コイルとを備え、前記半導体レーザ部を保
持する保持部分と、前記可動部と接触する接触面とを同
一部材に形成した。
ムの光軸に対して平行に磁化された永久磁石及び光学特
性の異なる複数の光学素子を有し、前記光ビームの光軸
に対して直交する方向に移動可能な可動部と、前記永久
磁石に対して電磁作用による吸引力あるいは反発力を生
じさせ、前記可動部を前記光軸に対して直交する方向に
移動させて前記光学素子の1つを選択的に前記光ビーム
の光軸上に位置させる駆動コイルとを備え、前記半導体
レーザ部を保持する保持部分と、前記可動部と接触する
接触面とを同一部材に形成した。
ムの光軸に対して平行に磁化された永久磁石及び光学特
性の異なる複数の光学素子を有し、前記光ビームの光軸
に対して直交する方向に移動可能な可動部と、前記永久
磁石に対して電磁作用による吸引力あるいは反発力を生
じさせ、前記可動部を前記光軸に対して直交する方向に
移動させて前記光学素子の1つを選択的に前記光ビーム
の光軸上に位置させる駆動コイルとを備え、前記半導体
レーザ部を保持する保持部と前記可動部を保持する保持
部とを調整部材を介して結合した。
の実施の形態について述べる。
態に係わり、図1は光学ヘッドの概念構成を示す概念構
成図、図2は図1の集積型光学ユニットの具体的な構成
を示す構成図、図3は図2の移動板の構成を示す構成
図、図4は図2の集積型光学ユニットから照射される光
ビームと光ディスクのトラックとの関係を説明する説明
図、図5は図2の光検出器によるトラッキング回路の構
成を示す構成図、図6は図2の光検出器の配置を説明す
る説明図、図7は図2の集積型光学ユニットの変形例の
要部の構成を示す構成図である。
面収差の補正する平行平板ガラス9aあるいは9bを介
在させる光学ヘッド1は、半導体レーザ2及び光検出器
3を備えた本実施の形態の集積型光学ユニット4と、こ
の集積型光学ユニット4から発散した光ビームを平行光
にするコリメータレンズ5と、コリメータレンズ5から
の平行光を光ディスク6に集光させる対物レンズ7とを
備えて構成される。
からの光ビームを、反射プリズム8の反射面によりその
光軸を直角に曲げ対物レンズ7の光軸上に位置させ、ロ
ータ上に取付られた球面収差を補正する補正する厚さの
異なる2枚の平行平板ガラス9a、9bのうち9aを透
過させ、光分割素子10を介してコリメータレンズ5に
出射するようになっている。
素子10によりメインビームと2つのサブビームに分離
されてディスク6に照射され、その戻り光は、再び対物
レンズ7及びコリメータレンズ5により集積型光学ユニ
ット4に導かれる。集積型光学ユニット4では、戻り光
は、光分割素子10及びロータ9上の平行平板ガラス9
aを介して光検出器3により検出されるようになってい
る。
の光ディスク6への往路のみならず、光ディスク6から
の戻り光の復路においても球面収差の補正を行ってお
り、確実な情報の記録・再生を可能としている。
成を図2を用いて説明する。図2に示すように、集積型
光学ユニット4は、光検出器3を形成し半導体レーザ2
をマウントしたシリコン基板11と中央に圧入固定され
た樹脂または金属からなる支軸12とを備えた樹脂また
は金属からなる円盤状の本体部13に、平行平板ガラス
9a、9bを備えた円盤状のロータ9の中央に設けられ
た止めネジ14により支軸12の一端に形成されたネジ
部に回転自在に固定されており、ロータ9の内径部と止
めネジ14の円筒部は嵌合により支軸12の中心軸を中
心に回転自在になっている。なお、半導体レーザ2の近
傍には半導体レーザ2からの出力をモニタするモニタ用
光検出器3aが形成されている。
3の一方の側(図中右側)に設けられており、ロータ9
の該一方側には平行平板ガラス9a、9bが配置されて
いる。また、該一方側の反対側には駆動コイル15が絶
縁シート16を介して設けられていて、その対向するロ
ータ9の面にはロータ9の厚み方向に磁化された永久磁
石17が接着剤等により強固に固定されている。そし
て、駆動コイル15に電流を流しロータ9の厚み方向に
磁界を発生させることで、永久磁石17を移動させ、ロ
ータ9を支軸12の中心軸を中心に回転駆動するように
なっている。
切り欠き部が設けられており、この切り欠き部の面とス
トッパピン18とが当接することによりロータ9の回転
が規制されるようになっている。
ケージ19に収納されており、この第1のパッケージ1
9の外周には上蓋された円筒状の第2のパッケージ20
の側壁が嵌合する溝部21が設けられており、この溝部
21と第2のパッケージ20の側壁を嵌合させることで
第1のパッケージ19と第2のパッケージ20が一体的
に構成されている。第2のパッケージ20の上蓋部22
における検出器3及び半導体レーザ2が設けられている
側(図中右側)には開口部23が設けられていて、その
開口部23をふさぐように光分割素子10が取り付けら
れている。この光分割素子10の内側にはグレーティン
グ24が設けられ、その反対側すなわち外側にはホログ
ラム25が設けられている。
ビームは、反射プリズム8によりその光軸を直角に曲げ
対物レンズ7の光軸上に位置され、球面収差を補正する
平行平板ガラス9aあるいは9bを透過させ、光分割素
子10に出射される。そして、光ビームは光分割素子1
0により、図3(a)に示すように、メインビーム31
と2つのサブビーム32、33となって光ディスク6に
照射される。
1.2mm)におけるメインビーム31及び2つのサブビ
ーム32、33とトラック34との関係を示しており、
メインビーム31及び2つのサブビーム32、33を結
ぶ直線とトラック34のとの交差角θは所定の角度に固
定されている。CDのトラックピッチは1.6μであっ
て、サブビーム32、33をトラック境界に位置させた
場合にメインビーム31をトラック中央に位置させるこ
とができ、従って、サブビーム32、33によりトラッ
キング制御が可能になっている。ところが、高密度記録
用の光ディスク(基板厚0.6mm)では、図3(b)に
示すように、トラックピッチが0.74μであるため、サブ
ビーム32、33をトラック境界に位置させることがで
きず、トラッキング制御が不安定になる。
うに、検出器3に4つの光検出部を設けている。つま
り、光ディスク6からの戻り光を光分割素子10のホロ
グラム25により、±1次光に分割し、CD等の光ディ
スク(基板厚1.2mm)に対しては、4分割光検出部3
5でメインビームの+1次光によりRF信号及びフォー
カスエラー信号(非点収差法あるいはビームサイズ法)
を得、光検出部36、37で2つのサブビーム32、3
3の+1次光を受光し3ビーム法によりトラッキングエ
ラー信号を得る。また、高密度記録用の光ディスク(基
板厚0.6mm)に対しては、4分割光検出部35でメイ
ンビームの+1次光によりRF信号及びフォーカスエラ
ー信号を得、4分割光検出部38でメインビームの−1
次光を受光し位相差法やプッシュプル法によりトラッキ
ングエラー信号を得る。
は、例えば情報の再生等により光ディスクの種類を判別
するディスク判別部39からの判別信号に基づきコント
ローラ40がスイッチ41を制御し、CD等の光ディス
ク(基板厚1.2mm)の場合は光検出部36、37を入
力とした差動増幅器42を選択し、高密度記録用の光デ
ィスク(基板厚0.6mm)の場合は4分割光検出部38
の交差した受光部の出力を入力とした差動増幅器43を
選択するようになっている。スイッチ41により選択さ
れたトラック制御信号は、コントローラ40により制御
されるゲイン制御回路44により増幅され、位相補償回
路45により位相補償がなされ、ドライバ46によりト
ラッキングコイル47を駆動制御しトラッキング制御は
行われるようになっている。なお、RF信号及びフォー
カス制御信号に関しては公知であるので、説明は省略す
る。
より見た図5に示すように、中心角45度に離されて平
行平板ガラス9a、9bが配置されており、平行平板ガ
ラス9aは厚さが1.8mmであって高密度記録用の光デ
ィスク(基板厚0.6mm)の場合に光ビームの光軸上に
位置し、平行平板ガラス9bは厚さが0.13mmであって
CD等の光ディスク(基板厚1.2mm)の場合に光ビー
ムの光軸上に位置するようになっている。
わたり複数、例えば中心角が45度の略扇形の4つに分
割され配置されており、分割されたそれぞれは上述した
ようにロータ9の厚さ方向に磁化されているが、磁化の
向きが交互になっている。また、駆動コイル15は、4
5度離された中心角が45度の略扇型の2つのコイルか
らなり、駆動コイル15に電流を流しロータ9の厚さ方
向に磁界を発生させることで、電磁作用によりロータ9
を回転駆動するようになっている。つまり、駆動コイル
15に流す電流の向きにより発生磁界の向きを変え、永
久磁石17の4つに分解された交互に磁化の向きの異な
る磁石部分に対する斥力と吸引力とによりロータ9を回
転移動させるようになっている。なお、駆動コイル15
に流す電流はコントローラ40により制御されている。
る止めネジ14には、切り欠き部14aが設けられてお
り、この切り欠き部14aの切り欠き面14bにストッ
パピン18が当接することによりロータ9の回転が規制
されるようになっている。
35、光検出部36、37及び4分割光検出部38の具
体的な配置を示している。
の作用について説明する。
置(図示せず)に光ディスク6が挿入されると、ディス
ク判別部39により光ディスク6の種類が判別され、コ
ントローラ40は、光ディスク6が高密度記録用の光デ
ィスク(基板厚0.6mm)の場合、平行平板ガラス9a
が光ビームの光軸上に位置するように電流を駆動コイル
15に流す。この結果、駆動コイル15の発生磁界と永
久磁石17の磁化との相互作用によりロータ9が回転移
動し、切り欠き部14aの切り欠き面14bにストッパ
ピン18が当接することによりロータ9の回転が規制さ
れる。そして、切り欠き部14aの切り欠き面14bに
ストッパピン18が当接しロータ9が停止した後は、駆
動コイル15に通電し続け、平行平板ガラス9aを光ビ
ームの光軸上に保持し光ディスク6に対して記録再生を
行う。
がCD等の光ディスク(基板厚1.2mm)の場合、平行
平板ガラス9bが光ビームの光軸上に位置するように高
密度記録用の光ディスク(基板厚0.6mm)の場合とは
逆向きの電流を駆動コイル15に流す。この結果、駆動
コイル15の発生磁界と永久磁石17の磁化との相互作
用によりロータ9が回転移動し、切り欠き部14aの切
り欠き面14bにストッパピン18が当接することによ
りロータ9の回転が規制される。そして、高密度記録用
の光ディスク(基板厚0.6mm)の場合と同様に、切り
欠き部14aの切り欠き面14bにストッパピン18が
当接しロータ9が停止した後は、駆動コイル15に通電
し続け、平行平板ガラス9bを光ビームの光軸上に保持
し光ディスク6に対して記録再生を行う。
ット4では、球面収差を補正する厚さの異なる2枚の平
行平板ガラス9a、9bを備えたロータ9を、駆動コイ
ル15と永久磁石17との電磁作用により回転移動さ
せ、光ディスク6の種類に応じて平行平板ガラス9a、
9bを選択的に光ビームの光軸上に位置させると共に、
止めネジ14を支軸12に回転自在に固定しロータ9と
本体部13を一体構造とし、さらに、本体部13上を介
して、反射プリズム8と半導体レーザ2をマウントした
シリコン基板11と一体構造としているため、光学系が
要求する精度で集積型光学ユニット4を組み立てること
ができ、また、球面収差を補正する平行平板ガラス9
a、9bの移動を駆動コイル15と永久磁石17により
行っているので、小型に構成することができる。
持すると第1のパッケージ19及び第2のパッケージ2
0からなる一体構造の内部の温度が上昇し、シリコン基
板11と第2のパッケージ20に熱が伝わり、光分割素
子10や反射プリズム8等の光学素子に位置ずれが生
じ、シリコン基板11上の光検出器3からの出力信号の
劣化につながる恐れがある。そこで、駆動コイル15か
ら発生する熱を効率的に放熱するために本体部13を金
属性の材質とし、また、本体部13とシリコン基板11
を分離し、シリコン基板11を直接第1のパッケージ1
9に固着するとなおよい。
CD等の光ディスク(基板厚1.2mm)用の平行平板ガ
ラスと、高密度記録用の光ディスク(基板厚0.6mm)
用の平行平板ガラスとをそれぞれ設けるとしたが、例え
ばCD等の光ディスク(基板厚1.2mm)に対して球面
収差が生じないように光学設計を行うことで、CD等の
光ディスク(基板厚1.2mm)用の平行平板ガラスを設
けず単なる開口とし、高密度記録用の光ディスク(基板
厚0.6mm)用の平行平板ガラスのみを設けるようにし
てもよい。さらに平行平板ガラスの代わりに絞りを用い
てもよい。
復路に球面収差の補正する平行平板ガラスを介在させる
としたが、少なくとも光ビームの往路に球面収差の補正
する平行平板ガラスを介在させればよく、例えば図7に
示すように、半導体レーザ2のフランジ部を本体部13
に嵌合させ、ロータ9、グレーティング24、偏光ビー
ムスプリッタ48、コリメータレンズ5及び1/4波長
板49を介して対物レンズ7により光ビームを光ディス
ク6に照射し、戻り光を対物レンズ7、1/4波長板4
9及びコリメータレンズ5を介して偏光ビームスプリッ
タ48に導き、偏光ビームスプリッタ48で反射され光
検出器3で受光されるようにしてもよい。このとき、グ
レーティング24、偏光ビームスプリッタ48、コリメ
ータレンズ5、1/4波長板49、対物レンズ7及び光
検出器3は所定の光学精度を有して第2の本体部50に
組み込まれており、一方、本体部13のロータ9と接触
する部分13aと半導体レーザ2の嵌合部との直角度を
30分以内としている。そして第2の本体部50を本体
部13に結合ピン51により結合することで、光学系が
要求する精度で、上記の各光学素子を小型に組み込むこ
とができる。なお、光学系が要求する精度とは、例えば
半導体レーザから照射される発散光束中に平行平板ガラ
スや絞り(開口)を位置させる際に、光ディスク上で非
点収差などの発生や対物レンズの瞳上での光強度分布の
アンバランスを抑制できる程度の精度である。
に係わり、図8は集積型光学ユニットの構成を示す構成
図、図9は図8の駆動コイルの構成を示す構成図であ
る。
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
集積型光学ユニット61では、図示はしないが、グレー
ティング24及びホログラム25を備えた光分割素子1
0、半導体レーザ2、光検出器3及び反射プリズム8か
らなるホログラムユニット62のフランジ部が、SUS
304またはアルミニウム合金の材質からなる円筒状の
保持部材63の内面に嵌合され、圧入あるいは紫外線硬
化型の接着剤で固定・保持され、この保持部材63は図
示しないネジ類により円筒状の調整部材64に固定され
ている。また、非球面ガラスで焦点距離f、作動距離W
Dのコリメータレンズ65を接合した円筒上の鏡枠66
の外面が、円筒状の本体部材67の内面に光軸方向に移
動可能に嵌合され、コリメータレンズ65の前側の焦点
位置がホログラムユニット62の半導体レーザ2(図示
せず)の発光点と一致するように、本体部材67に設け
られた鏡枠止めネジ68により鏡枠66が本体部材67
に固定されている。
(a)に示すように、本体部材67には結合ピン69が
圧入されて設けられており、調整部材64に設けられた
図示しない結合孔に結合ピン69を嵌合させることで、
調整部材64と本体部材67とを結合している。また、
本体部材67の底部には移動板70が設けられており、
移動板70は長手側面側が切り欠きされ略S字形状にな
っている。
動板70が光軸に直角な一方向に移動を規制するための
移動板70の厚さよりやや深い凹形状の段差部71が第
2の本体部67の底部に形成され、この段差部71に移
動板70を移動可能に収納し、段差部71の内側側面7
1aと移動板70の側面とを摺動させることで、移動板
70の移動方向を規制している。また、移動板70には
移動量を規制するための長孔72が設けられ、この長孔
72を介してガイドピン73を本体部材67に嵌合させ
ることで、ガイドピン73と長孔72との当接により移
動板70の移動量を規制している。
光学中心がδだけ離れて厚みが1.8mmの第1の平板ガ
ラス部74と厚みが0.13mmの第2の平板ガラス部75
とが一体となって平行平板ガラス76を形成し、平行平
板ガラス76の第2の平板ガラス部75の中心からδだ
け離れた位置に厚さ方向に磁化された永久磁石77が接
着剤により固定され設けられている。
石77側上面には図示しない絶縁シートを介して駆動コ
イル78が接着剤により固定して設けられており、図9
に示すように、この駆動コイル78は渦巻き状に形成さ
れていて、通電により永久磁石77の磁化方向に磁界を
発生させるようになっている。
底面にはピン79、80がそれぞれ設けられていて、ピ
ン79、80には引っ張りバネ81の両端が引っかけら
れており、移動板70の図中左側への移動を付勢してい
る。つまり、駆動コイル78の通電により永久磁石77
との電磁作用の斥力により移動板70は図中右側に移動
し、平行平板ガラス76の第2の平板ガラス部75の光
学中心が光ビームの光軸中心に位置するが、駆動コイル
78への通電を停止すると、引っ張りバネ81の付勢力
により移動板70は図中左側に移動し、平行平板ガラス
76の第1の平板ガラス部74の光学中心が光ビームの
光軸中心に位置する(図8(a)参照)。
内側側面71aと移動板70の側面の摺動により方向が
規制され、長孔72とガイドピン73により移動量が規
制されている。
の通電が行われていない状態、すなわち、移動板70が
図中左側に位置しているときは(初期位置)、平行平板
ガラス76の第1の平板ガラス部74が光軸上に位置
し、駆動コイル78への通電により移動板70が図中右
側に位置しているときは平行平板ガラス76の第2の平
板ガラス部75が光軸上に位置するようになっている。
放熱するために、移動板70との底面と駆動コイル78
の表面には0.5mm程度の隙間が設けられ、さらに空冷
のための窓部82が設けられている。その他の構成は第
1の実施の形態と同じである。
の作用について説明する。
種類が判別され、コントローラ40は、光ディスク6が
高密度記録用の光ディスク(基板厚0.6mm)の場合、
初期状態では平行平板ガラス76の第1の平板ガラス部
74が光軸上に位置しているので、駆動コイル78への
通電は行わず光ディスク6に対して記録再生を行う。
がCD等の光ディスク(基板厚1.2mm)の場合、平行
平板ガラス76の第2の平板ガラス部75が光ビームの
光軸上に位置するように電流を駆動コイル78に流す。
この結果、駆動コイル78の発生磁界と永久磁石77の
磁化との相互作用により移動板70が移動し、長孔72
とガイドピン73により移動量が規制され、駆動コイル
78に通電し続け、平行平板ガラス76の第2の平板ガ
ラス部75を光ビームの光軸上に保持し光ディスク6に
対して記録再生を行う。その他の作用は第1の実施の形
態と同じである。
対して、移動板70を案内する本体部材67の段差部7
1の内側側面71aの倒れを規制するために、調整部材
64を介在させ、該調整部材64の端面をキサゲ加工処
理などの2次加工処理を施することで調整部材としてい
る。
ラムユニットの基準面に対して、内側側面71aの傾き
をオートコリメータなどの測定器により容易に測定でき
る。
の実施の形態と同様に、半導体レーザ2からの発散光束
内に平行平板ガラス9a、9bを配置させるために、本
体部材67を調整部材64を介して保持部材63に取り
付ける際に、ディスク6上での非点収差の発生が抑制で
き、光学系が要求する精度で集積型光学ユニット61を
組み立てることができ、また、球面収差の補正する平行
平板ガラスの移動を駆動コイル78と永久磁石77によ
り行っているので、小型に構成することができる。
代わりに第1の実施の形態のロータ9を用いて構成して
もよい。
の形態に係わり、図10は集積型光学ユニットの構成を
示す構成図、図11は図10の集積型光学ユニットの第
1の変形例の光学系の構成を示す構成図、図12は図1
0の集積型光学ユニットの第2の変形例の光学系の構成
を示す構成図である。
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
限光学系における集積型光学ユニットについて説明した
が、本実施の形態では有限光学系における集積型光学ユ
ニットについて説明する。
型光学ユニット91は、グレーティング24及びホログ
ラム25を備えた光分割素子10と、半導体レーザ2及
び光検出器3からなるレーザ光学系92とからなるホロ
グラムユニット93のフランジ部が円筒状の第1の本体
部94の内面に嵌合され、圧入あるいは紫外線硬化型の
接着剤で固定・保持され、この第1の本体部94は結合
ピン95により円筒状の第2の本体部96に固定されて
いる。また、第1の本体部94の内側側面94aには、
必要に応じて機械的な2次加工が施されており、第1の
実施の形態のロータ9が止めネジ14により回転自在に
固定され、駆動コイル17及び永久磁石15の空冷等の
ため窓部97が設けられている。
電流を流さないで保持するために、図示はしないが、駆
動コイル17の周辺の第1の本体部94の所定に位置に
磁性材を埋め込み、永久磁石15との吸引力により、常
に初期位置に復元するように構成してもよい。
れている平行平板ガラス9a、9bの厚さは第1の実施
の形態の無限光学系に比べやや厚くなっている。また、
ロータ9の第1の本体部94への取り付けの際は、例え
ばディスク6上で発生する非点収差を抑制するために平
行平板ガラス9a、9bの傾きを30分以内にしてい
る。そのため、ホログラムユニット93のフランジ部と
嵌合する第1の本体部94の内面に対して、第1の本体
部94におけるロータ9と接触する面94aとの直角度
の精度は30分以内に加工されている(なお、ロータ9
の材質の反り及びロータ9に平行平板ガラス9a、9b
を接合する際の傾きも含む)。
貫通させる貫通孔98が形成され、光ディスク6に光ビ
ームを集光させる対物レンズ99を備えフォーカス及び
トラッキング制御のために対物レンズ99を駆動する対
物レンズ駆動装置100が上面に設けられ、この対物レ
ンズ駆動装置100は、光ディスク6に対して傾きを調
整する圧縮バネ101を介してスキュー補正ネジ102
により球面部103が貫通孔98の開口部に面接触で支
持されている。
にするためにロータ9(平行平板ガラス9a,9b)と
対物レンズ99との間に反射ミラー105を設けてもよ
く、この場合は、図11に示すように、反射ミラー10
5によりホログラムユニット93からの光軸を対物レン
ズ99の光軸に曲げることにより、集積型光学ユニット
91を薄型にすることが可能となる。
形態においても、第1及び第2の実施の形態の無限光学
系と同様な効果を得ることができる。
ば、DVD−RAM、DVD−R)の場合、図12に示
すように、例えば反射ミラー105からの戻り光を1/
4波長板106を介して偏光ビームスプリッタ107に
より光軸を直角に曲げハーフミラー108により、絞り
109を介した4分割光検出部35と、光検出部36、
37及び4分割光検出部38とで分離して検出するよう
にしてもよい。
た戻り光による検出を行う4分割光検出部38に代え、
6分割光検出器(図示せず)によりプッシュプル法によ
るトラッキングエラー検出及びビームサイズ法によるフ
ォーカスエラー検出を行う。
えば開口数の異なる1対の対物レンズを切り換えること
のできる2レンズアクチュエータや、対物レンズの入射
面にホログラムを形成した2焦点対物レンズ等に置き換
えても同様な効果を得ることができる。
載置され、前記シリコン基板と前記同一部材とを接合し
たことを特徴とする請求項1乃至3に記載の集積型光学
ユニット。
導体レーザ、回折格子、光検出器及びホログラムからな
るホログラムユニットのパッケージであって、前記パッ
ケージの円筒部と前記同一部材とを接合したことを特徴
とする請求項1乃至3に記載の集積型光学ユニット。
ンズとを前記同一部材上で保持し、前記駆動コイルを前
記調整部材に配置したことを特徴とする請求項3に記載
の集積型光学ユニット。
ガラスまたは絞りであって、往路及び復路において前記
光ビームを透過させることを特徴とする請求項1乃至3
に記載の集積型光学ユニット。
記同一部材における他の部材との結合面よりも突出して
いることを特徴とする請求項1または2に記載の集積型
光学ユニット。
ユニットによれば、駆動コイルにより永久磁石に対して
電磁作用により斥力を生じさせ、可動部を光軸に対して
直角に移動させて光学素子の1つを選択的に光ビームの
光軸上に位置させると共に、半導体レーザ部と駆動コイ
ルを同一部材で結合しているので、球面収差の補正する
平行平板ガラスの移動を光学系が要求する精度で、かつ
小型に構成し集積化に対応することができるという効果
がある。
概念構成を示す概念構成図
す構成図
ームと光ディスクのトラックとの関係を説明する説明図
を示す構成図
成を示す構成図
ニットの構成を示す構成図
ユニットの構成を示す構成図
の光学系の構成を示す構成図
の光学系の構成を示す構成図
Claims (3)
- 【請求項1】 光ビームを照射する半導体レーザ部と、 前記光ビームの光軸に対して平行に磁化された永久磁石
及び光学特性を変化させる光学素子を有し、前記光ビー
ムの光軸に対して直交する方向に移動可能な可動部と、 前記永久磁石に対して電磁作用による吸引力あるいは反
発力を生じさせ、前記可動部を前記光軸に対して直交す
る方向に移動させて前記光学素子を前記光ビームの光軸
上に対して挿脱させる駆動コイルとを備え、 前記半導体レーザ部を保持する保持部分と、前記可動部
と接触する接触面とを同一部材に形成したことを特徴と
する集積型光学ユニット。 - 【請求項2】 光ビームを照射する半導体レーザ部と、 前記光ビームの光軸に対して平行に磁化された永久磁石
及び光学特性の異なる複数の光学素子を有し、前記光ビ
ームの光軸に対して直交する方向に移動可能な可動部
と、 前記永久磁石に対して電磁作用による吸引力あるいは反
発力を生じさせ、前記可動部を前記光軸に対して直交す
る方向に移動させて前記光学素子の1つを選択的に前記
光ビームの光軸上に位置させる駆動コイルとを備え、 前記半導体レーザ部を保持する保持部分と、前記可動部
と接触する接触面とを同一部材に形成したことを特徴と
する集積型光学ユニット。 - 【請求項3】光ビームを照射する半導体レーザ部と、 前記光ビームの光軸に対して平行に磁化された永久磁石
及び光学特性の異なる複数の光学素子を有し、前記光ビ
ームの光軸に対して直交する方向に移動可能な可動部
と、 前記永久磁石に対して電磁作用による吸引力あるいは反
発力を生じさせ、前記可動部を前記光軸に対して直交す
る方向に移動させて前記光学素子の1つを選択的に前記
光ビームの光軸上に位置させる駆動コイルとを備え、 前記半導体レーザ部を保持する保持部と前記可動部を保
持する保持部とを調整部材を介して結合したことを特徴
とする集積型光学ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05953497A JP3819987B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 集積型光学ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05953497A JP3819987B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 集積型光学ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10255318A true JPH10255318A (ja) | 1998-09-25 |
JP3819987B2 JP3819987B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=13116036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05953497A Expired - Fee Related JP3819987B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 集積型光学ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3819987B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003506810A (ja) * | 1999-07-28 | 2003-02-18 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光学走査装置 |
WO2005124750A1 (ja) * | 2004-06-16 | 2005-12-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 光学ヘッドおよび光ディスク装置 |
US7120107B1 (en) | 1999-07-28 | 2006-10-10 | Nec Corporation | Optical head for optical recording having a hologram element that generates multiple diffracted light beams of different orders |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP05953497A patent/JP3819987B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003506810A (ja) * | 1999-07-28 | 2003-02-18 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光学走査装置 |
US7120107B1 (en) | 1999-07-28 | 2006-10-10 | Nec Corporation | Optical head for optical recording having a hologram element that generates multiple diffracted light beams of different orders |
WO2005124750A1 (ja) * | 2004-06-16 | 2005-12-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 光学ヘッドおよび光ディスク装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3819987B2 (ja) | 2006-09-13 |
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