JPH10254843A - クロスバスイッチ、該クロスバスイッチを備えた並列計算機及びブロードキャスト通信方法 - Google Patents

クロスバスイッチ、該クロスバスイッチを備えた並列計算機及びブロードキャスト通信方法

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JPH10254843A
JPH10254843A JP9051475A JP5147597A JPH10254843A JP H10254843 A JPH10254843 A JP H10254843A JP 9051475 A JP9051475 A JP 9051475A JP 5147597 A JP5147597 A JP 5147597A JP H10254843 A JPH10254843 A JP H10254843A
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broadcast
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circuit
signal
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Takahiro Ogimoto
貴宏 荻本
Hamilton Patrick
ハミルトン パトリック
Masahito Ishii
将人 石井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/16Combinations of two or more digital computers each having at least an arithmetic unit, a program unit and a register, e.g. for a simultaneous processing of several programs
    • G06F15/163Interprocessor communication
    • G06F15/173Interprocessor communication using an interconnection network, e.g. matrix, shuffle, pyramid, star, snowflake
    • G06F15/17356Indirect interconnection networks
    • G06F15/17368Indirect interconnection networks non hierarchical topologies
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数ノードをスイッチ型のネットワークで接
続した並列計算機などで、複数ブロードキャストメッセ
ージの経路の取り合いによるデッドロックの発生を回避
する。 【解決手段】 複数ノード11〜14をクロスバスイッ
チ10で接続した並列計算機において、出力バッファ1
18〜121の空き容量を監視し、該空き容量がブロー
ドキャストメッセージを格納するのに十分である場合に
ブロードキャスト送出許可信号を発行する出力バッファ
監視回路122〜125、複数のブロードキャストメッ
セージが入力された場合、それから一つを選択し、該メ
ッセージを送出する全ての出力ポートのブロードキャス
ト送出許可信号が発行されているときのみ、メッセージ
送出許可信号をプライオリティ回路114〜117へ発
行するプライオリティコントローラ113を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の入力ポート
と複数の出力ポートを備えて入力ポートに入力されるメ
ッセージを任意の出力ポートへ送出するクロスバスイッ
チ、該クロスバスイッチを備えた並列計算機及びブロー
ドキャスト通信方法に関し、特に複数のプロセッサ間を
スイッチ型のネットワークで接続した並列計算機におい
て、ネットワーク内でのブロードキャストメッセージ同
士のデッドロックを回避するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセッサ(以下、ノードとい
う)でネットワークを介してデータ転送を行う並列計算
機において大量のデータを通信する場合、1つのメッセ
ージとして転送するのではなく、データを任意の長さに
分割し、複数のメッセージとして転送するという技術は
広く知られており、以下の記述におけるメッセージとは
このようにして生成された任意長のメッセージを表すも
のとする。
【0003】複数のノード間でネットワークを介してメ
ッセージ転送を行う並列計算機において重要なデータ転
送機能に、1つのノードから全てのノードへ並列にデー
タを転送するブロードキャスト機能がある。しかし、ス
イッチ型のネットワークを介して複数のノード間でメッ
セージ転送を行う並列計算機では、複数のノードから同
時にブロードキャストメッセージが転送されると、転送
経路を取り合うことによりデッドロックが発生する場合
がある。以下、図2乃至図4を用いて、この種の並列計
算機の従来の一般的構成及び動作について具体的に説明
する。
【0004】図2は、1段の4入力4出力クロスバスイ
ッチを介して4つのノードを接続した並列計算機であ
り、図3は、図2のヘッダデコード回路の構成図、図4
は図2のプライオリティコントローラの構成図である。
【0005】図2に示した並列計算機は4つのノード
(1)11〜(4)14、4入出力ポート0〜3のクロ
スバスイッチ10及び信号線150〜153、170〜
173から構成される。ノード(1)11は命令処理装
置(IP)101、主記憶装置(MS)102、メッセ
ージ受信部(RCV)103及びメッセージ送信部(S
ND)104で構成され、他のノード(2)12〜
(4)14もノード(1)11と同様に構成される。こ
こで、SND104は1サイクルに1ワードの転送を行
うとする。各ノード(1)11〜(4)14はクロスバ
スイッチ10と、それぞれ信号線150〜153を介し
て入力ポート0〜3に、また、それぞれ信号線170〜
173を介して出力ポート0〜3に接続されている。ク
ロスバスイッチ10は、入力バッファ105〜108、
ヘッダデコード回路109〜112、プライオリティコ
ントローラ113、プライオリティ回路114〜11
7、出力バッファ118〜121及び信号線154〜1
69から構成される。入力バッファ105〜108及び
ヘッダデコード回路109〜112は入力ポート0〜3
に対応して、また、プライオリティ回路114〜117
及び出力バッファ118〜121は出力ポート0〜3に
対応してそれぞれ設けられる。
【0006】初めに、クロスバスイッチ10内の各構成
要素の動作概要を説明する。入力バッファ105〜10
8はノード(1)11〜(4)14からのメッセージを
信号線150〜153を介して受け取り、一時的に格納
した後、プライオリティ回路114〜117を介して出
力バッファ118〜121へ転送を行う。ヘッダデコー
ド回路109〜112は入力バッファ105〜108か
らその先頭に格納されているメッセージワードを信号線
154〜157を介して受け取り、メッセージヘッダの
検出、デコードを行う。プライオリティコントローラ1
13はヘッダデコード回路109〜112からメッセー
ジヘッダ情報を信号線158〜161を介して受け取
り、その内部で出力ポート使用要求(リクエスト)の発
行及び調停処理を行い、信号線162〜165を介し、
プライオリティ回路114〜117に対してメッセージ
送出許可信号を発行する。プライオリティ回路114〜
117は、それぞれ入力バッファ105〜108からメ
ッセージを信号線154〜157を介して受け取り、プ
ライオリティコントローラ113からのメッセージ送出
許可信号にしたがい、それぞれ送出許可の下りた入力バ
ッファからのメッセージを出力バッファ118〜121
へ転送する。出力バッファ118〜121はプライオリ
ティ回路114〜117からメッセージを信号線166
〜169を介して受け取り、一時的に格納した後、信号
線170〜173を介してノード11〜14への転送を
行う。
【0007】次に、図3により、ヘッダデコード回路1
09について詳細に説明する。なお、他のヘッダデコー
ド回路110〜112についても同様である。ヘッダデ
コード回路109は、メッセージヘッダレジスタ20
1、クロスバ(XB)ステージ格納レジスタ202、同
期ラッチ203、AND回路204、セレクト回路20
5、デコード回路206、ブロードキャストレジスタ2
07、セレクト回路208、AND回路209、及び信
号線251〜264から構成される。ここで、ノードか
らクロスバスイッチに入力されるメッセージは図13に
示すようなフォーマットをしており、メッセージヘッダ
には、同期ビット、ブロードキャストビット及び多段構
成時のクロスバスイッチの各ステージ毎の宛先ポートが
含まれているとする。従って、メッセージヘッダレジス
タ201はメッセージ転送の際に毎サイクル更新される
が、その内容が有効になるのは入力バッファ105から
送られる信号がメッセージの先頭ワード(メッセージヘ
ッダ)の場合だけである。また、同期ビットはメッセー
ジの先頭で“0”に、最後で“1”になり、メッセージ
が到着しない間はずっと“1”を保持すると定める。従
って、メッセージヘッダレジスタ201の内容が有効に
なるのは、同期ビットが“1”から“0”へ変化した時
だけである。また、ブロードキャストビットはメッセー
ジがブロードキャストメッセージの場合“1”に、それ
以外のメッセージの場合“0”になると定める。XBス
テージ格納レジスタ202には、多段構成時における各
クロスバスイッチ毎のステージ数が格納されるものとす
る。本例ではネットワークが1段のクロスバスイッチか
らなるため、XBステージ格納レジスタ202には
“0”を格納する。ブロードキャストレジスタ207に
は出力ポート数分のビットが設けられ(本例では4ビッ
ト)、ブロードキャストメッセージが出力されるポート
の対応するビットに“1”が格納されるものとする。こ
こでは、全ノードに対してブロードキャストを行うと仮
定し、ブロードキャストレジスタ207には“111
1”を格納する。また、信号線251及び264は束ね
られ、5ビット信号線158としてプライオリティコン
トローラ113に接続されるとする。
【0008】メッセージヘッダレジスタ201は入力バ
ッファ105からメッセージワードを信号線154を介
して受け取り、その内容を毎サイクル更新する。同期ラ
ッチ203はメッセージワード内の同期ビットを信号線
251を介して受け取り、1サイクルの間保持する。A
ND回路204はメッセージワード内の同期ビットの反
転信号を信号線251を介して受け取るとともに、同期
ラッチ203から1サイクル前の同期ビットを信号線2
58を介して受け取り、同期ビットが“1”から“0”
に変化するのを検出してメッセージヘッダを識別し、ヘ
ッダ識別信号を生成して信号線259に送出する。セレ
クト回路205はメッセージヘッダレジスタ201のス
テージ0〜3宛先ポートをそれぞれ信号線253〜25
6を介して受け取り、XBステージ格納レジスタ202
からクロスバスイッチのステージ数を信号線257を介
してセレクト信号として受け取り、宛先ポートを選択す
る。本例では、セレクト回路205は、ステージ0宛先
ポートを選択する。デコード回路206はセレクト回路
205から宛先ポートを信号線260を介して受け取
り、出力ポート数分のビット幅(本例では4ビット)
で、該当宛先ポートに対応するビットが“1”の信号に
デコードする。セレクト回路208は、デコード回路2
06からデコードされた宛先ポートを信号線261を介
して、また、ブロードキャストレジスタ207からブロ
ードキャストメッセージの出力ポートを信号線262を
介してそれぞれ受け取り、さらに、メッセージワード内
のブロードキャストビットを信号線252を介してセレ
クト信号として受け取り、ブロードキャストビットが
“1”の場合はブロードキャストレジスタ207からの
出力を、“0”の場合はデコード回路206からの出力
を、それぞれ出力先ポート信号として選択する。AND
回路209は、セレクト回路208から出力先ポート信
号を信号線263を介して、また、AND回路204か
らヘッダ識別信号を信号線259を介してそれぞれ受け
取り、現在入力バッファ105から送られているメッセ
ージワードがメッセージヘッダの場合のみ、出力先ポー
ト信号を信号線264に出力する。該信号線264の出
力先ポート信号(4ビット)及び信号線251の同期ビ
ット(1ビット)がメッセージヘッダ情報として信号線
158を介してプライオリティコントローラ113に対
して与えられる。
【0009】次に、図4により、プライオリティコント
ローラ113について詳細に説明する。プライオリティ
コントローラ113は、リクエスト発行回路(0)31
〜(3)34、リクエスト調停回路(0)35〜(3)
38及び信号線350〜354、360〜364、37
0〜374、380〜384、390〜393から構成
される。ここで、リクエスト発行回路(0)31〜
(3)34はそれぞれ入力ポート0〜3に対応して、ま
た、リクエスト調停回路(0)35〜(3)38はそれ
ぞれ出力ポート0〜3に対応して設けられる。リクエス
ト発行回路0(31)は、出力先ポートレジスタ301
からなり、リクエスト発行回路(1)32〜(3)34
も同様の構成をしている。リクエスト調停回路0(3
5)は、リクエストラッチ302、カウンタラッチ30
3、デコード回路304、AND回路305、OR回路
306、2ビットカウンタ307及び信号線355〜3
59からなり、リクエスト調停回路(1)36〜(3)
38も同様の構成をしている。
【0010】前述したように、本例では出力先ポート信
号は4ビットであり、リクエスト発行回路(0)31の
出力先ポートレジスタ301も同じく4ビットで構成さ
れ、信号線158内の信号線264を介して、メッセー
ジヘッダ情報中の出力先ポート信号が格納される。該出
力先ポートレジスタ301はそれぞれビットごとに信号
線350〜380に接続され、各出力ポート対応にリク
エスト信号を出力する。信号線158内の信号線251
の同期ビットはそのまま信号線390に出力される。他
のリクエスト発行回路(1)32〜(3)34について
も同様である。信号線354は、各リクエスト発行回路
(0)31〜(3)34における出力ポート0対応の信
号線350〜353を4本束ねた4ビット信号線であ
り、同様に、信号線364、374、384は、各リク
エスト発行回路(0)31〜(3)34における出力ポ
ート1対応の信号線360〜363、出力ポート2対応
の信号線370〜373、出力ポート3対応の信号線3
81〜383をそれぞれ4本束ねた信号線である。信号
線394は、各リクエスト発行回路(0)31〜(3)
34からの同期ビットが出力される信号線390〜39
3を4本束ねた信号線である。
【0011】出力ポート0に対応するリクエスト調停回
路(0)35のリクエストラッチ302は、それぞれ入
力ポート0〜4ごとに、すなわち、リクエスト発行回路
(0)31〜(3)34に対応して設けられ、本例では
4つで構成される。AND回路305も同様に4つで構
成される。4本束ねた信号線354の各信号線はリクエ
ストラッチ302中の対応する入力ポートのラッチのセ
ット端子にそれぞれ接続され、4本束ねた信号394の
各信号線は、そのリセット端子にそれぞれ接続される。
信号線162は、各AND回路305の出力を4本束ね
た信号線で、出力ポート0にメッセージを出力すべき入
力ポートに対応するメッセージ送出許可信号を図2のプ
ライオリティ回路114に送出する。出力ポート1〜3
に対応するリクエスト調停回路(1)36〜(3)38
についても同様である。
【0012】各入力ポート対応のリクエスト発行回路
(0)31〜(3)34は、図2の各入力ポート対応の
ヘッダデコード回路109〜112からメッセージヘッ
ダ情報をそれぞれ信号線158〜161を介して受け取
り、各出力ポート対応のリクエスト調停回路(0)35
〜(3)38に対してリクエスト信号をそれぞれ信号線
350〜353、360〜363、370〜373、3
80〜383を介して発行し、また、同期ビットを信号
線390〜393に出力する。リクエスト調停回路
(0)35〜(3)38は、リクエスト発行回路(0)
31〜(3)34からのリクエスト信号をそれぞれ信号
線354、364、374及び384を介して受け取
り、また、同期ビットを信号線390を介してそれぞれ
入力し、リクエストの調停処理を行って、メッセージを
出力すべき入力ポートに対応するメッセージ送出許可信
号をそれぞれ信号線162〜165を介してプライオリ
ティ回路114〜117に対して送出する。
【0013】ここで、リクエスト発行回路(0)31と
リクエスト調停回路(0)35を例にして、各構成要素
の動作を説明する。リクエスト発行回路(0)31内に
おいて、出力先ポートレジスタ301はヘッダデコード
回路109から出力先ポート信号を信号線264を介し
て受け取り、出力ポート対応のビット毎に格納し、それ
ぞれリクエスト信号として信号線350、360、37
0及び380を介して各リクエスト調停回路(0)35
〜(3)38に対して出力する。リクエスト調停回路
(0)35内において、各入力ポート対応のリクエスト
ラッチ302は、それぞれリクエスト発行回路(0)3
1〜(3)34からのリクエスト信号を信号線354を
介してセット信号として入力し、同期ビットをそれぞれ
信号線394を介してリセット信号として入力し、同期
ビットが“1”になるまで各入力ポートからのリクエス
トを保持する。カウンタラッチ303は2ビットカウン
タ307の出力信号を信号線359を介して受け取り、
リクエストの調停を行う入力ポート番号を保持する。デ
コード回路304はカウンタラッチ303の出力を信号
線356を介して受け取り、4ビットにデコードする。
各入力ポート対応のAND回路305は、それぞれリク
エストラッチ302に保持されたリクエストを信号線3
55を介して入力し、また、デコード回路304のデコ
ード出力信号をそれぞれ信号線358を介して入力し、
カウンタラッチ303の示す番号の入力ポートからリク
エストが発行されていた場合、該入力ポートに対するメ
ッセージ送出許可信号を信号線162を介してプライオ
リティ回路114に送出する。信号線162は4ビット
構成であり、例えば入力ポート0に対するメッセージ送
出許可信号は“0001”となる。OR回路306は各
AND回路305からの出力(メッセージ送出許可信
号)を信号線162を介して受け取り、そのORを取
る。2ビットカウンタ307はカウンタラッチ303か
らその出力信号を信号線356を介して受け取り、OR
回路306からその出力信号を信号線357を介してカ
ウント信号(CN)入力として受け取り、メッセージ送
出許可信号が送出されていない間はカウントを続け、一
度メッセージ送出許可信号が送出されると、メッセージ
の送出が完了するまでカウントを中断する。即ち、2ビ
ットカウンタ307は、カウンタラッチ303が示す入
力ポート番号のメッセージ送出が完了して、リクエスト
ラッチ302の対応するものがリセットし、AND回路
305の対応する出力が“0”となり、その結果、OR
回路306の出力が“0”になると、カウントを再開す
る。
【0014】次に、図2において、ノード(1)11が
自ノード(1)11宛(ステージ0、宛先ポート0)の
通常の1対1通信メッセージ(以下、通常メッセージと
記す)を送出した場合を例に取って、クロスバスイッチ
10内の動作の流れを具体的に説明する。
【0015】ノード(1)11のSND104からクロ
スバスイッチ10へ送信された通常メッセージは、信号
線150を介して入力ポート0の入力バッファ105へ
一時的に格納される。入力バッファ105内のメッセー
ジの先頭ワードは信号線154を介してヘッダデコード
回路109へ入力され、ヘッダ部のデコードが行われ
る。
【0016】図3のヘッダデコード回路109内のメッ
セージヘッダレジスタ201では、まず、メッセージの
到着と共に同期ビットが“1”から“0”に変化し、A
ND回路204にてメッセージヘッダが識別され、ヘッ
ダ識別信号がアサートされる。前述したようにXBステ
ージ格納レジスタ202の出力は“0”であるため、セ
レクト回路205では、メッセージヘッダレジスタ20
1内のステージ0の宛先ポート(本例では“0”)が選
択され、デコード回路206で“0001”とデコード
された後、セレクト回路208へ入力される。通常メッ
セージの場合、メッセージヘッダレジスタ201内のブ
ロードキャストビットは“0”であり、セレクト回路2
08では、出力先ポート信号としてデコード回路206
の出力“0001”が選択される。ヘッダ識別信号がア
サートされているため、AND回路209がオンし、セ
レクト回路208の出力先ポート信号“0001”は信
号線264に出力され、信号線251の同期ビットとと
もに、メッセージヘッダ情報として信号線158を介し
てプライオリティコントローラ113へ伝達される。
【0017】なお、メッセージ送出中には、入力バッフ
ァ105から信号線154を介して伝送されるメッセー
ジワードは毎サイクル変化するため、メッセージヘッダ
レジスタ201の内容も毎サイクル更新され、セレクト
回路208等の出力は変化するが、メッセージの先頭以
外ではヘッダ識別信号がアサートされないため、AND
回路209はオフのままであり、プライオリティコント
ローラ113に対しての出力信号は同期ビット以外は
“0”のまま変化しない。
【0018】図4のプライオリティコントローラ113
内のリクエスト発行回路(0)31では、信号線158
中の信号線264の出力先ポート信号を出力先ポートレ
ジスタ301に出力ポート毎に分割して格納し、信号線
350、354を介してリクエスト調停回路(0)35
に対してリクエストを発行する。ここで、他のリクエス
ト発行回路(1)32〜(3)34からリクエストが発
行されていない場合、信号線354を伝達される信号は
“0001”となる。リクエスト調停回路(0)35〜
(3)38では、リクエスト発行回路(0)31〜
(3)34が発行する。リクエストの調停処理をラウン
ドロビンで行う。リクエスト調停回路(0)35では、
リクエスト発行回路(0)31からのリクエストを受け
ると、リクエスラッチ302の入力ポート0に対応する
ラッチをセットする。リクエストが発行されない間、2
ビットカウンタ307は、CN入力が“0”であるため
カウントを行い、カウンタラッチ303の出力は“0”
〜“3”で更新を続けている。リクエストラッチ302
の入力ポート0に対応するラッチがセットすると、次に
2ビットカウンタが“0”をカウントし、カウンタラッ
チ303の値が“0”になった時、デコード回路304
の出力が“0001”になるため、AND回路305の
入力ポート0に対応する出力が“1”となり、信号線1
62を介して出力ポート0のプライオリティ回路114
へ、入力ポート0に対するメッセージ送出許可信号
(“0001”)を伝達する。同時に、OR回路306
の出力が“1”になるため、2ビットカウンタ307の
カウントは一時停止する。
【0019】プライオリティ回路114は、入力ポート
0に対するメッセージ送出許可信号(“0001”)を
受信すると、入力バッファ105〜108のうちの入力
バッファ105の出力が出力バッファ118へ入力され
るよう内部のスイッチ切り替えを行い、入力ポート0か
らのメッセージの転送を開始する。該メッセージは出力
バッファ118に一時的に格納された後、出力ポート、
信号線170を介してノード1(11)のRCV103
へ転送される。入力バッファ105からのメッセージの
転送が終了すると、ヘッダデコード回路109内のメッ
セージヘッダレジスタ201の同期ビットは“1”にな
り、信号線251,390,394を介して、プライオ
リティコントローラ113内のリクエスト調停回路
(0)35のリクエストラッチ302のポート0に対応
するラッチをリセットするため、AND回路305はオ
フ、OR回路306の出力は“0”になり、2ビットカ
ウンタ307は再びカウントを開始する。
【0020】以上が一つのノードから通常メッセージが
入力された場合のクロスバスイッチ10の動作である
が、複数のノードからクロスバスイッチ10に対して、
同時に通常メッセージが入力され、プライオリティコン
トローラ113内の同一のリクエスト調停回路に対して
同時に複数の入力ポートからのリクエストが発行された
場合でも、リクエスト調停回路内でリクエストをラウン
ドロビンで順次処理することで問題なくメッセージを配
送することができる。即ち、図4のリクエストラッチ3
02の複数のラッチに“1”が立った場合(例えば“1
010”)でも、デコード回路304の出力には必ず
“1”が1つしか含まれておらず、しかも1つの入力ポ
ートに対してメッセージ送出許可が下りている間は2ビ
ットカウンタ307のカウントが停止し、デコード回路
304の出力が変化しないため、同時に複数の入力ポー
トに対してメッセージ送出許可が下りることはない。そ
のため何れかの入力ポート(例えばポート1)のメッセ
ージが先に処理され、送出が完了するまで他方(この場
合ポート3)のメッセージは入力バッファ内で待たされ
ることになるが、どちらのメッセージも転送できないと
いったデッドロック状態に陥ることはない。
【0021】次に、図2においてノード(1)11から
ブロードキャストメッセージを送出した場合のクロスバ
スイッチ10内の動作を説明する。
【0022】ノード(1)11から入力バッファ105
に格納されたメッセージの先頭ワードは、通常メッセー
ジの場合と同様に図3のヘッダデコード回路109でデ
コードされるが、前述したようにブロードキャストメッ
セージの場合ブロードキャストビットは“1”であるた
め、セレクト回路208では、メッセージヘッダレジス
タ201内の宛先ポートのデコード値の代わりにブロー
ドキャストレジスタ207の出力(前述したように“1
111”)を出力先ポート信号として選択する。この出
力先ポート信号が同期ビットとともに信号線158を介
してプライオリティコントローラ113へ伝達される。
【0023】図4のプライオリティコントローラ113
内のリクエスト発行回路(0)31では、出力先ポート
レジスタ301の全ビットが“1”となり、全出力ポー
トのリクエスト調停回路(0)35〜(3)38に対し
てリクエストが発行される。各リクエスト調停回路
(0)35〜(3)38内では、通常メッセージの場合
と同様にリクエストに対する調停処理が行われ、それぞ
れプライオリティ回路114〜117へ入力ポート0に
対してのメッセージ送出許可信号を伝達する。
【0024】各プライオリティ回路114〜117で
は、入力バッファ105の出力がそれぞれ出力バッファ
118〜121へ入力されるよう内部のスイッチ切り替
えを行い、全てのプライオリティ回路でスイッチ切り替
えが行われた後に、各出力ポート0〜3に対して一斉に
ブロードキャストメッセージの転送を開始する。
【0025】以上が一つのノードからブロードキャスタ
メッセージを送出した場合のクロスバスイッチ10内の
動作であり、この場合もデッドロック状態に陥ることは
ない。しかし、複数の入力ポートに対して同時にブロー
ドキャストメッセージが入力された場合には、デッドロ
ックが発生する場合がある。
【0026】ここでは、図2においてノード(1)11
及び(3)13から同時にブロードキャストメッセージ
が発行された場合を例に、デッドロックの発生について
説明する。この場合、それぞれのブロードキャストメッ
セージは、入力バッファ105及び107に格納された
後、それらの先頭ワードに基づきヘッダデコード回路1
09及び111の出力を通して、プライオリティコント
ローラ113内のリクエスト発行回路(0)31及び
(3)33から全てのリクエスト調停回路(0)35〜
(3)38に対して、それぞれリクエストを発行する。
各リクエスト調停回路(0)35〜(3)38では、そ
れぞれ通常メッセージの場合と同様の調停処理を行った
後、プライオリティ回路114〜117に対して、何れ
かの入力ポートに対するメッセージ転送許可信号を伝達
する。ここで、各リクエスト調停回路内で先に処理され
るリクエストが異なった場合に問題が発生する。例えば
リクエスト調停回路(0)35〜(2)37で入力ポー
ト0のリクエストが、リクエスト調停回路(3)38で
入力ポート2のリクエストがそれぞれ先に処理された場
合、プライオリティ回路114〜116には入力ポート
0に対するメッセージ転送許可が、プライオリティ回路
117には入力ポート2に対するメッセージ転送許可が
発行される。前述したように、ブロードキャストメッセ
ージは全ての入力ポートからのメッセージ転送許可が下
りるまで、転送を開始することができないので、入力ポ
ート0のメッセージはプライオリティ回路117に該ポ
ート0に対するメッセージ転送許可が下りるのを待ち続
け、入力ポート2のメッセージはプライオリティ回路1
14〜116に該ポート2に対するメッセージ転送許可
が下りるのを待ち続けることになり、どちらのポートも
メッセージを転送できず、また出力ポートを解放するこ
ともできないために、デッドロック状態に陥ってしま
い、それ以上のメッセージの転送が行えなくなる。
【0027】以上は、1段のクロスバスイッチで構成さ
れたネットワークの場合に発生するデッドロックについ
ての説明であるが、ネットワークが多段のクロスバスイ
ッチで構成されている場合には、さらにデッドロックが
発生しやすくなる。この場合のデッドロックの発生を図
2〜図4で説明したクロスバスイッチ10を、図12の
ように2×2段構成にし、8ノードを接続したシステム
を例に説明する。
【0028】図12のシステムは、ノード801〜80
8、クロスバスイッチ809〜812及び信号線850
〜873から構成される。ノード801〜808は図2
のノード11と同様の構成であり、クロスバスイッチ8
09〜812は図2〜図4で説明したクロスバスイッチ
10と同様の構成である。ノード801〜804はクロ
スバスイッチ809とそれぞれ信号線850〜853を
介して、クロスバスイッチ811とそれぞれ信号線86
6〜869を介して接続される。また、ノード805〜
808はクロスバスイッチ810とそれぞれ信号線85
4〜857を介して、クロスバスイッチ812とぞれぞ
れ信号線870〜873を介して接続され、クロスバス
イッチ809はクロスバスイッチ811と信号線858
及び859を介して、クロスバスイッチ812と信号線
862及び863を介して接続され、クロスバスイッチ
810はクロスバスイッチ811と信号線860及び8
61を介して、クロスバスイッチ812と信号線864
及び865を介して接続される。各ノード及び各クロス
バスイッチ内の動作は、図2〜図4で説明したとおりで
ある。
【0029】まず、ノード801がブロードキャストメ
ッセージを発行する場合の動作を説明する。ノード80
1から発行されたブロードキャストメッセージは、信号
線850を介してクロスバスイッチ809へ入力され、
その内部でリクエストの発行、調停処理を経て、クロス
バスイッチ811及び812へ配送される。この時、ク
ロスバスイッチ811へのメッセージの配送は出力ポー
ト0(信号線858)或いは出力ポート1(信号線85
9)のいずれか1方のみを使用し、いずれを使用するか
は図3のヘッダデコード回路内のブロードキャストレジ
スタ207で設定する。クロスバスイッチ812への経
路も同様であり、ここでは、それぞれ出力ポート0(信
号線858)及び出力ポート2(信号線862)を使用
するものとする。クロスバスイッチ809から信号線8
58を介してクロスバスイッチ811へ入力されたブロ
ードキャストメッセージはクロスバスイッチ811内で
も同様に処理され、今度は全ての出力ポートから信号線
866〜869を介してノード801〜804へ配送さ
れる。クロスバスイッチ812でも同様に信号線862
を介して入力されたブロードキャストメッセージは全出
力ポートから信号線870〜873を介してノード80
5〜808へ配送され、ブロードキャストの実行を終了
する。
【0030】次に、ノード801のブロードキャストの
実行前にノード805でブロードキャストが実行された
場合を考える。ノード805から発行されたブロードキ
ャストメッセージは、信号線854を介してクロスバス
イッチ810へ入力され、出力ポート0及び2から信号
線860及び864を介してそれぞれクロスバスイッチ
811及び812へ入力されるものとする。この時、ク
ロスバスイッチ812の入力ポート2の入力バッファに
前のメッセージが調停待ち、若しくは配送途中の状態で
残っていると、ブロードキャストメッセージはクロスバ
スイッチ810の出力ポート2の出力バッファ及びクロ
スバスイッチ812の入力ポート2の入力バッファの空
き容量分だけメッセージを転送するが、メッセージ量が
空き容量よりも多かった場合、残りのメッセージをポー
ト0の入力バッファ内に格納したまま、前のメッセージ
が処理されるまで転送を一時中断する。各出力ポートに
対するブロードキャストメッセージの転送は同時に行わ
れるため、クロスバスイッチ811への転送も同時に中
断される。この場合、メッセージ転送の途中であるため
クロスバスイッチ810の出力ポート0及び2はブロー
ドキャストメッセージの転送が終了するまで解放されな
い。転送が中断される前にクロスバスイッチ810から
信号線860を介してクロスバスイッチ811へ転送さ
れたブロードキャストメッセージは、クロスバスイッチ
811で他に処理するメッセージがない場合、調停処理
後すぐに全ての出力ポートを占有し、ノード801〜8
04への配送を開始するが、メッセージが最後まで流れ
てこないため、クロスバスイッチ810から転送された
分だけのメッセージを配送した後にクロスバスイッチ8
11も出力ポートを占有したままでメッセージの配送を
中断する。
【0031】この状態でノード801がブロードキャス
トの実行を開始すると、ノード801からのブロードキ
ャストメッセージはクロスバスイッチ809より信号線
858を介してクロスバスイッチ811へ転送される
が、その出力ポートは全てノード805からのブロード
キャストメッセージに占有されたままなので、クロスバ
スイッチ809の出力ポート0の出力バッファ及びクロ
スバスイッチ811の入力ポート0の入力バッファの空
き容量分だけ転送され、その処理は一時中断される。一
方、クロスバスイッチ809の出力ポート2から信号線
862を介して転送されたブロードキャストメッセージ
はクロスバスイッチ812の入力ポート0の入力バッフ
ァへ格納され、リクエストを発行する。この状態でクロ
スバスイッチ812の入力ポート2に残っているメッセ
ージの送出が完了すると、入力ポート2に到着している
ノード805からのブロードキャストメッセージより先
に入力ポート0に到着しているノード801からのブロ
ードキャストメッセージの処理が行われ、調停処理後に
クロスバスイッチ809から転送されたメッセージを全
出力ポートから信号線870〜873を介してノード8
05〜808へと配送するが、クロスバスイッチ809
では、メッセージの転送が中断されているため、ブロー
ドキャストメッセージが最後まで流れてこない。そのた
め、転送された分のメッセージを配送した後、クロスバ
スイッチ812も出力ポートを占有したままで配送を中
断する。このようにして全てのクロスバスイッチ809
〜812は出力ポートを占有したままブロードキャスト
メッセージの転送を中断するため、これ以上メッセージ
を転送することができず、デッドロック状態に陥ってし
まう。
【0032】このようなデッドロックを回避するため
に、例えばブロードキャストを実行するノードをシステ
ム中で唯一に限定した場合、他のブロードキャストを実
行したいノードは、一旦ブロードキャストを実行するノ
ードにメッセージ(ブロードキャスト依頼メッセージ)
を送って、ブロードキャストの代行をしてもらうといっ
た手続きが必要になり、ノードにブロードキャストの代
行を行わせるためのソフトウェアオーバーヘッドの発生
及びブロードキャストを実行するノードへのメッセージ
の集中によってそのノードの負荷が極端に増加し、シス
テム全体の処理性能の低下を招く恐れがある。
【0033】これを解決する方法として、例えば特開平
7−262155号公報では、ブロードキャストの代行
をノードではなく、特定の中継スイッチに行わせる方法
が紹介されている。この方法では、キューブ型のネット
ワークの格子点に設置されている中継スイッチ以外に、
ブロードキャストメッセージを受信しない少なくとも1
つの特定の中継スイッチを設定し、ブロードキャスト依
頼メッセージが前記特定の中継スイッチを通過する際
に、ブロードキャストメッセージに変換して全ノードへ
配送することで、ノードに負担をかけることなくデッド
ロックを回避して高速なブロードキャスト機能を実現で
きる。
【0034】しかし、この特定の中継スイッチを設ける
といった方法においてもいくつか問題がある。即ち、ノ
ードに接続されない特定の中継スイッチ及びそれを接続
するための拡張クロスバスイッチを用意するためのハー
ドウェア量の増加と、これらが故障した場合に代替機能
を行う手段がないこと、さらに、全てのブロードキャス
ト依頼メッセージが特定の中継スイッチを通過するた
め、ブロードキャストメッセージの送信経路が固定され
てしまい、複数のノードでブロードキャストが頻発した
場合に、特定の経路で通信負荷が増大し、周辺ノードの
通信性能が低下する恐れがある、等が挙げられる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、複数の
ノードを1段あるいは多段のクロスバスイッチで構成さ
れたネットワークを介して接続した並列計算機において
は、ブロードキャストメッセージ同士の経路の取り合い
によりデッドロックが発生する場合があり、これを回避
するための対策が不可欠である。
【0036】本発明の目的は、特定のノードや中継スイ
ッチにブロードキャストの代行をさせることなく、同時
に複数の入力ポートにブロードキャストメッセージが到
着した場合でも確実にデッドロックを回避し、かつ高速
にブロードキャストの実行を可能にするクロスバスイッ
チ及び該クロスバスイッチを備えた並列計算機を提供
し、更にはそのブロードキャスト通信方法を提供するこ
とにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、クロスバスイ
ッチ内に、メッセージが入力された際に、その種類を識
別し、メッセージが通常メッセージの場合は、その出力
ポートのリクエスト調停回路に対して直ちにリクエスト
を発行するが、ブロードキャストメッセージの場合は、
他に処理中のブロードキャストメッセージがあるか調査
し、ブロードキャストメッセージを処理中の場合はその
処理が終了するのを待って、リクエストを発行する手段
を設ける。このように、クロスバスイッチ内でリクエス
トを発行できるブロードキャストメッセージを1つに制
限することにより、複数のブロードキャストメッセージ
がクロスバスイッチ内で経路を取り合ってデッドロック
が発生することを回避できる。さらに、本発明は、クロ
スバスイッチ内に、最大のブロードキャストメッセージ
量以上の容量の出力バッファを持ち、リクエストが発行
されたブロードキャストメッセージの全ての出力ポート
の出力バッファ容量を調査し、ブロードキャストメッセ
ージを格納できるだけの容量が確保できることを確認し
てからブロードキャストメッセージの送出許可を発行す
る手段を設ける。このように、予め出力バッファの容量
を確保してからブロードキャストメッセージの転送を開
始することにより、1つのブロードキャストメッセージ
が複数のクロスバスイッチを解放しないでいることを避
け、幾つものクロスバスイッチに渡ってブロードキャス
トメッセージが留まり、デッドロックが発生するという
事態を回避できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例の4ノードと1
段のクロスバスイッチで構成された並列計算機の全体的
ブロック図であり、図5は図1中のヘッダデコード回路
の構成図、図6は図1中のプライオリティコントローラ
の構成図である。また、図7は図6のプライオリティコ
ントローラ中のリクエスト発行回路の構成図、図8は図
6のプライオリティコントローラ中のリクエスト調停回
路の構成図である。図9は図1中の出力バッファ監視回
路の構成図である。
【0039】図1において、従来技術の図2の構成との
相違点は、ヘッダデコード回路109〜112とプライ
オリティコントローラ113の変更、及び、出力バッフ
ァ監視回路122〜125と信号線174〜177が追
加されていることであり、それ以外の構成は図2と基本
的に同じである。なお、出力バッファ118〜121に
は、少なくとも最大長のブロードキャストメッセージ以
上の記憶容量を持たせる。
【0040】図1のクロスバスイッチの動作概要は以下
の通りである。入力バッファ105〜108はノード
(1)11〜(4)14からのメッセージを信号線15
0〜153を介して受け取り、一時的に格納した後、プ
ライオリティ回路114〜117を介して出力バッファ
118〜121へ転送を行う。ヘッダデコード回路10
9〜112は入力バッファ105〜108からその先頭
に格納されているメッセージワードを信号線154〜1
57を介して受け取り、メッセージヘッダの検出、デコ
ードを行う。ここで、ヘッダデコード回路109〜11
2は、出力先ポート信号と同期ビットの他にブロードキ
ャストビットからなるメッセージ情報を信号線158〜
161を介してプライオリティコントローラ113へ伝
達する。
【0041】プライオリティコントローラ113は、ヘ
ッダデコード回路109〜112からメッセージヘッダ
情報(出力先ポート信号、同期ビット、ブロードキャス
トビット)を信号線158〜161を介して、また、後
述の出力バッファ監視回路122〜125からブロード
キャスト送出許可信号を信号線174〜177を介して
それぞれ受け取り、リクエストの発行及び調停処理を行
い、通常メッセージの場合は直ちに、ブロードキャスト
メッセージの場合は他の処理中のブロードキャストメッ
セージが無い場合のみ、それぞれメッセージ送出許可信
号を信号線162〜165を介してプライオリティ回路
114〜117に送出する。プライオリティ回路114
〜117は、それぞれ入力バッファ105〜108から
のメッセージを信号線154〜157を介して受け取
り、プライオリティコントローラ113からのメッセー
ジ送出許可信号にしたがい、それぞれ送出許可の下りた
入力バッファからのメッセージを出力バッファ118〜
121へ転送する。出力バッファ118〜121はプラ
イオリティ回路114〜117からのメッセージを信号
線166〜169を介して受け取り、一時的に格納した
後、信号線170〜173を介してノード11〜14へ
の転送を行う。出力バッファ監視回路122〜125は
それぞれ出力バッファ118〜121の空き容量の監視
を行い、出力バッファ内にブロードキャストメッセージ
を格納できるだけの空き容量が残っている場合にブロー
ドキャスト送出許可信号を信号線174〜177を介し
てプライオリティコントローラ113へ伝達する。
【0042】次に、図5により、まず、図1のヘッダデ
コード回路109について詳細に説明する。なお、他の
ヘッダデコード回路110〜112についても同様であ
る。ヘッダデコード回路109は、メッセージヘッダレ
ジスタ201、クロスバ(XB)ステージ格納レジスタ
202、同期ラッチ203、AND回路204、セレク
ト回路205、デコード回路206、ブロードキャスト
レジスタ207、セレクト回路208、AND回路20
9、210、及び信号線251〜265から構成され
る。ここで、図3の構成との相違点は、AND回路21
0と信号線265が追加されていることであり、それ以
外は図3と同様である。なお、信号線158は信号線2
64(4ビット)、信号線251(1ビット)及び信号
線265が束ねられ、6ビット信号線としてプライオリ
ティコントローラ113に接続される。
【0043】図3で説明したように、メッセージヘッダ
レジスタ201は入力バッファ105からメッセージワ
ード信号を信号線154を介して受け取り、その内容を
毎サイクル更新する。同期ラッチ203はメッセージワ
ード内の同期ビットを信号線251を介して受け取り、
1サイクルの間保持する。AND回路204はメッセー
ジワード内の同期ビットを信号線251を介して、同期
ラッチ203から1サイクル前の同期ビットを信号線2
58を介してそれぞれ受け取り、同期ビットが“1”→
“0”に変化するのを検出してメッセージヘッダを識別
し、ヘッダ識別信号を信号線259に送出する。AND
回路210はメッセージヘッダレジスタ201内のブロ
ードキャストビットを信号線252を介して、AND回
路204からヘッダ識別信号を信号線259を介してそ
れぞれ受け取り、現在入力バッファから送られているメ
ッセージワードがメッセージヘッダの場合のみブロード
キャストビットの値を信号線265に対して出力する。
一方、セレクト回路205はメッセージヘッダレジスタ
201のステージ0〜3宛先ポートをそれぞれ信号線2
53〜256を介して、XBステージ格納レジスタ20
2からクロスバスイッチのステージ数を信号線257を
介してセレクト信号として受け取り、宛先ポートを選択
する。デコード回路206はセレクト回路205から宛
先ポートを信号線260を介して受け取り、出力ポート
数分のビット幅(本実施例では4ビット)にデコードす
る。セレクト回路208はデコード回路206からデコ
ードされた宛先ポートを信号線261を介して、ブロー
ドキャストレジスタ207からブロードキャストメッセ
ージの出力ポートを信号線262を介してそれぞれ受け
取り、さらにメッセージワード内のブロードキャストビ
ットを信号線252を介してセレクト信号として受け取
り、ブロードキャストビットが“1”の場合はブロード
キャストレジスタ207からの出力を、“0”の場合は
デコード回路206からの出力をそれぞれ出力ポート信
号として選択する。AND回路209はセレクト回路2
08から出力ポート信号を信号線263を介して、AN
D回路204からヘッダ識別信号を信号線259を介し
てそれぞれ受け取り、現在入力バッファから送られてい
るメッセージワードがメッセージヘッダの場合のみ出力
先ポート信号を信号線264に対して出力する。
【0044】このようにして、図5のヘッダデコード回
路109の場合、信号線264の出力先ポート信号(4
ビット)と信号線251の同期ビット(1ビット)及び
信号線265のブロードキャストビット(1ビット)が
メッセージヘッダ情報として信号線158を介してプラ
イオリティコントローラ113へ伝達される。
【0045】次に図6乃至図8により、図1のプライオ
リティコントローラ113について詳細に説明する。
【0046】図6において、プライオリティコントロー
ラ113は、入力ポート対応のリクエスト発行回路
(0)41〜(3)44、出力ポート対応のリクエスト
調停回路(0)45〜(3)48、ブロードキャスト調
停回路49及び信号線430〜434、440〜44
4、450〜454、460〜464、470〜47
4、480〜484、490〜494から構成される。
信号線434は信号線430〜433を4本束ねて構成
された4ビット信号線であり、信号線444、454、
464、474、484及び494もそれぞれ信号線4
40〜443、450〜453、460〜463、47
0〜473、480〜483及び490〜493を4本
束ねて構成された4ビット信号線である。ブロードキャ
スト調停回路49は、カウンタラッチ401、デコード
回路402、AND回路403、OR回路404、2ビ
ットカウンタ405及び信号線420〜423からな
る。なお、AND回路403は、それぞれ入力ポートご
と、すなわち、リクエスト発行回路(0)41〜(3)
44に対応して設けられる。
【0047】まず、該プライオリティコントローラ11
3の動作概要を説明する。リクエスト発行回路(0)4
1〜(3)44は、それぞれ、ヘッダデコード回路10
9〜112からメッセージヘッダ情報(同期ビット、ブ
ロードキャストビット、出力先ポート信号からなる)を
信号線158〜161を介して、ブロードキャスト調停
回路49からブロードキャストリクエスト発行許可信号
を信号線430〜433を介して受け取り、リクエスト
調停回路(0)45〜(3)48に対してそれぞれ、ブ
ロードキャスト信号を信号線440〜443を介して、
リクエスト信号を信号線450〜453、460〜46
3、470〜473及び480〜483を介して、同期
ビットを信号線490〜493を介して送出する。さら
に、該リクエスト発行回路(0)41〜(3)44は、
ブロードキャスト調停回路49に対してもブロードキャ
スト信号を信号線440〜443を介して送出する。リ
クエスト調停回路(0)45〜(3)48は、それぞ
れ、リクエスト発行回路(0)41〜(3)44からリ
クエスト信号を信号線454、464、474及び48
4を介して、同期ビットを信号線494を介して受け取
り、リクエスト調停処理を行い、メッセージ送出許可信
号を信号線162〜165を介してプライオリティ回路
114〜117に対して発行する。さらに、該リクエス
ト調停回路(0)45〜(3)48は、それぞれ、リク
エスト発行回路(0)41〜(3)44からブロードキ
ャスト信号を信号線444を介して、また、出力バッフ
ァ監視回路122〜125からブロードキャスト送出許
可信号を信号線174〜177を介して受け取り、メッ
セージがブロードキャストメッセージの場合、ブロード
キャスト送出許可信号が出されているのを確認してから
メッセージ送出許可信号を信号線162〜165を介し
てプライオリティ回路114〜117に発行する。ブロ
ードキャスト調停回路49は、リクエスト発行回路
(0)41〜(3)44からブロードキャスト信号を信
号線444を介して受け取り、それらをラウンドロビン
で処理して、ブロードキャストリクエスト発行許可信号
を信号線434を介してリクエスト発行回路(0)41
〜(3)44へ発行する。
【0048】ここで、ブロードキャスト調停回路49の
動作を少し詳しく説明する。カウンタラッチ401は2
ビットカウンタ405の出力を信号線423を介して受
け取り、入力ポート番号を保持する。デコード回路40
2はカウンタラッチ401の出力を信号線420を介し
て受け取り、4ビットにデコードする。各入力ポート対
応のAND回路403は、それぞれ、リクエスト発行回
路(0)41〜(3)44からブロードキャスト信号を
信号線444を介して、デコード回路402の出力を信
号線421を介して入力し、カウンタラッチ401の示
す入力ポート番号のリクエスト発行回路からブロードキ
ャスト信号が出力されていた場合、該リクエスト発行回
路に対してブロードキャストリクエスト発行許可信号を
信号線434を介して発行する。OR回路404は各A
ND回路204からの出力(ブロードキャストリクエス
ト発行許可信号)を信号線434を介して入力し、その
ORを取る。2ビットカウンタ405はカウンタラッチ
401の出力を信号線420を介して受け取り、OR回
路404の出力を信号線422を介してカウント(C
N)入力として受け取り、ブロードキャストリクエスト
発行許可信号が送出されていない間はカウントを続け、
一度ブロードキャストリクエスト発行許可信号が送出さ
れると、該ブロードキャストメッセージの送出が終了す
るまでカウントを中断する。
【0049】次に、図7により、図6のリクエスト発行
回路(0)41の構成及び動作を詳細に説明する。な
お、他のリクエスト発行回路(1)42〜(3)44に
ついても同様である。リクエスト発行回路(0)41
は、ブロードキャストラッチ502、出力先ポートラッ
チ503〜506、AND回路507〜511及び信号
線550〜558から構成される。
【0050】図5のヘッダデコード回路109で述べた
ように、本実施例では、信号線264を介して伝達され
る出力先ポート信号は4ビットであり、これらは出力ポ
ート0〜3に対応するビット毎に分割され、それぞれ信
号線550〜553を介して出力先ポートラッチ503
〜506へ入力される。信号線251を介して伝達され
る同期ビットは、そのまま信号線490を介してリクエ
スト調停回路(0)45〜(3)48へ送出されるとと
もに、ブロードキャストラッチ502へ入力される。信
号線265を介して伝達されるブロードキャストビット
もブロードキャストラッチ502へ入力される。
【0051】ブロードキャストラッチ502は、ヘッダ
デコード回路109からのブロードキャストビットを信
号線265を介してセット信号として、同期ビットを信
号線251を介してリセット信号として受け取り、同期
ビットが“1”になるまでブロードキャストビットを保
持し、ブロードキャスト信号として信号線440を介し
てリクエスト調停回路(0)45〜(3)48及びブロ
ードキャスト調停回路49に対して送出する。出力先ポ
ートラッチ503〜506は、それぞれ、出力先ポート
信号のポート0〜3に対応するビットを信号線550〜
553を介してセット信号として、AND回路508〜
511からリクエスト信号を信号線450、460、4
70及び480を介してリセット信号として受け取り、
リクエストが発行されるまでその出力を保持する。AN
D回路507はブロードキャストラッチ502からブロ
ードキャスト信号を信号線440を介して、ブロードキ
ャスト調停回路49からブロードキャストリクエスト発
行許可信号を信号線430を介して受け取り、ブロード
キャスト信号が出力されている場合はブロードキャスト
リクエスト発行許可信号が立つまで“1”を出力する。
AND回路508〜511は、それぞれ出力先ポートラ
ッチ503〜506の出力を信号線554〜557を介
して、AND回路507の出力を信号線558を介して
受け取り、通常メッセージならば直ちに、ブロードキャ
ストメッセージならばブロードキャストリクエスト発行
許可信号が発行されるのを待って、リクエスト信号を信
号線450、460、470、480を介してリクエス
ト調停回路(0)45〜(3)48に対して発行する。
【0052】次に、図8により、図6のリクエスト調停
回路(0)45の構成及び動作を詳細に説明する。な
お、他のリクエスト調停回路(1)46〜(3)48に
ついても同様である。リクエスト調停回路(0)45
は、リクエストラッチ601、カウンタラッチ602、
デコード回路603、AND回路604、OR回路60
5、2ビットカウンタ606、AND回路607〜60
8、OR回路609、メッセージ送出許可ラッチ610
及び信号線650〜658から構成される。
【0053】ここで、信号線454は各リクエスト発行
回路(0)41〜(3)44からのリクエスト信号が伝
達される信号線450〜453を4本束ねた信号線、同
様に、信号線494は同期ビットが伝達される信号線4
90〜493を4本束ねた信号線、信号線444はブロ
ードキャスト信号が伝達される信号線440〜443を
4本束ねた信号線である。リクエストラッチ601、A
ND回路604、607、608及びメッセージ送出許
可ラッチ610は、それぞれ、入出力ポート0〜3、す
なわち、リクエスト調停回路(0)41〜(3)44に
対応して設けられる。図1の出力バッファ監視回路12
2からのブロードキャスト送出許可信号が伝達される信
号線174は、AND回路607のそれぞれに共通に接
続される。信号線162は、メッセージ送出許可ラッチ
610のそれぞれの出力を束ねた4ビット信号線であ
り、出力ポート0にメッセージを出力すべき入力ポート
に対応するメッセージ送出許可信号を図1のプライオリ
ティ回路114に送出する。
【0054】各リクエストラッチ601は、リクエスト
発行回路(0)41〜(3)44から各リクエスト信号
を信号線454を介してセット信号として、同期ビット
を信号線494を介してリセット信号としてそれぞれ受
け取り、同期ビットが“1”になるまで各入力ポート0
〜3からの当該出力ポート0に対するリクエストを保持
する。カウンタラッチ602は2ビットカウンタ606
の出力を信号線655を介して受け取り、入力ポート番
号を保持する。デコード回路603はカウンタラッチ6
02の出力を信号線651を介して受け取り、それを4
ビットにデコードする。各入力ポート対応のAND回路
604は、それぞれ、リクエストラッチ601に保持さ
れたリクエストを信号線650を介して入力し、また、
デコード回路603のデコード出力を信号線652を介
して入力し、カウンタラッチ602の示す番号の入力ポ
ートからリクエストが発行されていた場合、該入力ポー
トに対応するAND回路が“1”を出力する。OR回路
605は各AND回路604の出力を信号線653を介
して受け取り、そのORを取る。2ビットカウンタ60
6は、カウンタラッチ602の出力を信号線651を介
して受け取り、OR回路605の出力を信号線654を
介してCN入力として受け取り、カウンタラッチ602
の示す番号の入力ポートからリクエストが発行されてい
ない場合はカウントを続けて、カウンタラッチ602の
値を更新し、リクエストが発行されていれば、対応する
リクエストがリセットされるまで、すなわち、メッセー
ジの送出が完了するまでカウントを中断する。
【0055】一方、各AND回路607は、それぞれ、
リクエスト発行回路(0)41〜(3)44からブロー
ドキャスト信号を信号線444を介して、出力バッファ
監視回路122からブロードキャスト送出許可信号を信
号線174を介して受け取り、ブロードキャスト送出許
可が下りていなければ、ブロードキャスト信号が立って
いる入力ポートに対応するAND回路が“1”を出力す
る。各AND回路608は、各AND回路604の出力
を信号線653を介して、各AND回路656の出力を
信号線656を介してそれぞれ受け取り、通常メッセー
ジならば直ちに、ブロードキャストメッセージの場合は
ブロードキャスト送出許可信号が立っているのを確認し
てから、対応するAND回路604の出力をそのまま出
力する。OR回路609は各AND回路608の出力を
信号線657を介して受け取り、そのORを取る。各メ
ッセージ送出許可ラッチ610は、各AND回路608
の出力を信号線657を介して受け取り、OR回路60
9の出力をイネーブル(EN)入力として受け取り、A
ND回路608の出力の何れかに“1”が立っていた場
合、それに対応する入力ポートに対してのメッセージ送
出許可信号を信号線162を介してプライオリティ回路
114に発行する。メッセージ送出許可ラッチ610の
内容はメッセージの送出が終了し、他のポートに対して
送出許可が下りるまで保持されるので、ブロードキャス
トメッセージ送出の途中で出力バッファの空き容量が減
り、ブロードキャスト送出許可信号が落ちたとしても、
ブロードキャストメッセージの送出が中断されることは
ない。
【0056】次に、図9により、出力バッファ監視回路
122の構成及び動作を詳細に説明する。なお、出力バ
ッファ監視回路123〜125についても同様である。
出力バッファ監視回路122は、レジスタ701、70
2、コンペア回路703及び信号線710〜713から
構成される。レジスタ702にはノードから送出される
ブロードキャストメッセージの最大容量が予め格納され
ているものとする。
【0057】出力バッファ監視回路122は、出力バッ
ファ118からその空き容量を信号線710を介して受
け取り、レジスタ701に保持する。コンペア回路70
3はレジスタ701及び702の格納値をそれぞれ信号
線712及び713を介して受け取り、両者を比較し
て、出力バッファ118の空き容量がレジスタ702に
格納されているブロードキャストメッセージの最大容量
以上の場合、プライオリティコントローラ113に対し
てブロードキャスト送出許可信号を信号線174を介し
て発行する。
【0058】次に、図1及び図5〜図9に基づいて、4
ノードと4入力4出力のクロスバスイッチ1段で構成さ
れた本発明の並列計算機の一実施例の処理動作について
述べるが、通常メッセージの処理動作は図2〜図4で説
明した従来構成のものと基本的に同じであるため、ここ
では本発明の特徴であるブロードキャストメッセージが
同時に複数のノードから到着した場合の処理動作につい
て説明する。
【0059】例として、図1において、ノード(1)1
1及びノード(3)13が同時にブロードキャストを実
行する場合を考える。それぞれのブロードキャストメッ
セージは信号線150及び152を介してクロスバスイ
ッチ10へ入力され、それぞれ入力バッファ105及び
107へ一時的に格納される。それぞれのメッセージヘ
ッダはヘッダデコード回路109及び111でデコード
され、メッセージヘッダ情報(ブロードキャストビッ
ト、出力先ポート信号及び同期ビット)は信号線158
及び160を介してプライオリティコントローラ113
へ伝達され、それぞれ図6のリクエスト発行回路(0)
41及び(2)43へと入力される。
【0060】図7の入力ポート0対応のリクエスト発行
回路(0)41において、ブロードキャストラッチ50
2は、信号線265を介してメッセージヘッダのブロー
ドキャストビットによりセットされ、その値は信号線2
51を介しての同期ビットによってリセットされるまで
保持される。またブロードキャストメッセージであるた
め、信号線550〜553を介して、出力先ポート信号
は全ての出力先ポートラッチ503〜506をセットす
る。入力ポート0に到着したメッセージが通常メッセー
ジの場合は、図5のヘッダデコード回路109のAND
回路210でブロードキャスト信号がアサートされない
ため、AND回路507の出力は“0”であり、出力先
ポートラッチ503〜506がセットされた場合、AN
D回路508〜511はリクエスト調停回路(0)45
〜(3)48に対してリクエスト信号を直ちに発行し、
同時に出力先ポートラッチ503〜506をリセットす
る。しかし、到着したメッセージはブロードキャストメ
ッセージであるため、ブロードキャスト信号がアサート
され、AND回路507の出力は“1”で、AND回路
508〜511はオフとなり、リクエストの発行はブロ
ードキャスト調停回路49からブロードキャストリクエ
スト発行許可信号が発行されるまで待たされる。リクエ
スト発行回路2(43)でも同様の処理が行われ、ブロ
ードキャスト信号がアサートされ、リクエストの発行は
待たされる。
【0061】図6のブロードキャスト調停回路49で
は、ブロードキャストメッセージが複数到着した場合、
リクエスト発行の調停をラウンドロビンで行う。ブロー
ドキャストメッセージが何れかの入力ポートに到着する
まで、OR回路404の出力であるCN入力が“0”で
あるため、2ビットカウンタ405はカウントを行い、
カウンタラッチ401の出力は“0”〜“3”で更新を
続け、これがデコード回路402でデコードされて、カ
ウンタラッチ401の出力に対応する入力ポートからブ
ロードキャスト信号がアサートされるのを待っている。
ノード(1)11及びノード(3)13から同時にブロ
ードキャストメッセージが送出された場合、リクエスト
発行回路(0)41、(2)43より信号線440、4
42を介して、ブロードキャスト調停回路49のAND
回路403中の入力ポート0と2に対応するものに信号
線444を介してブロードキャスト信号が入力され、カ
ウンタラッチ401の値により、信号線434を介し、
ポート0或いは2の何れかのリクエスト発行回路に対し
てブロードキャストリクエスト発行許可信号が発行され
る。ここでは、入力ポート0のリクエスト発行回路
(0)41に対して先にブロードキャストリクエスト発
行許可信号が発行される場合を述べる。ブロードキャス
トリクエスト発行許可信号が信号線434、430を介
してリクエスト発行回路(0)41に伝えられると、図
7のAND回路507の出力が“0”になり、AND回
路508〜511から信号線450、460、470、
480を介して全てのリクエスト調停回路(0)45〜
(3)48に対してリクエスト信号が発行されると同時
に、出力先ポートラッチ503〜506がリセットされ
る。また、ブロードキャストラッチ502は、ポート0
のブロードキャストメッセージの送出が終了するとリセ
ットされる。これにより、ブロードキャスト調停回路4
9内の2ビットカウンタ405はカウントを再開する。
【0062】なお、調停に破れたポート2のブロードキ
ャストメッセージについては、ポート0のブロードキャ
ストメッセージの送出が終了した後に、ブロードキャス
ト調停回路49内の2ビットカウンタ405がカウント
を再開し、カウンタラッチ401の値が“2”になるの
を待って、リクエスト発行回路(2)43が信号線43
4、432を介してリクエスト発行許可信号を受け取る
ことで、全てのリクエスト調停回路(0)45〜(3)
48に対してリクエストが発行される。
【0063】図8のリクエスト調停回路(0)45にお
いては、ポート0からのリクエスト発行により、リクエ
ストラッチ601のポート0に対応するものに“1”が
セットされる。リクエストが到着するまで、2ビットカ
ウンタ606はCN入力が“0”であるためカウントを
行い、カウンタラッチ602の出力は“0”〜“3”で
更新を続けている。そして、ポート0からリクエストが
到着すると、2ビットカウンタ606がカウントを行
い、次にカウンタラッチ602の値が“0”になるのを
待って、デコード回路603のデコード出力により、A
ND回路604のポート0に対応する出力に“1”が立
ち、2ビットカウンタ606のカウントが停止する。こ
こで、通常メッセージのリクエストの場合は、ブロード
キャスト信号がアサートされないため、AND回路60
7のポート0に対応する出力は“0”であり、AND回
路604のポート0の出力が直ちにAND回路608の
同じくポート0の出力に現れ、メッセージ送出許可ラッ
チ610の対応するラッチに格納された後、ポート0の
メッセージ送出許可信号(“0001”)としてプライ
オリティ回路114に対して信号線162を介して伝達
される。
【0064】しかし、いまは到着したメッセージはブロ
ードキャストメッセージであるため、ブロードキャスト
信号がアサートされ、次のようにして、出力バッファ監
視回路122からブロードキャスト送出許可信号が発行
されるのを待って、メッセージ送出許可信号が発行され
る。図9の出力バッファ監視回路122内では、常に出
力バッファ118の空き容量が監視されており、その値
が予めレジスタ702に格納されているブロードキャス
トメッセージの最大容量よりも多ければ、ブロードキャ
ストメッセージの送出を禁止し、空き容量が多くなる
と、ブロードキャスト送出許可信号を信号線174を介
してプライオリティコントローラ113に対して発行す
る。ここで、ブロードキャスト送出許可信号が発行され
ないとAND回路607のポート0に対応する出力は
“1”であり、AND回路608の対応する出力は
“0”、メッセージ送出許可ラッチ610の対応するラ
ッチはリセットのままで、メッセージ送出許可信号は発
行されない。ブロードキャスト送出許可信号が発行され
ると、AND回路607のポート0に対応する出力が
“0”となり、この時、AND回路604のポート0の
出力は、AND回路608の対応する出力にそのまま現
れ、信号線657を介してOR回路609及びメッセー
ジ送出許可ラッチ610の対応するラッチに伝達され、
信号線162を介して、入力ポート0に対するメッセー
ジ送出許可信号(“0001”)としてプライオリティ
回路114へ伝達される。
【0065】リクエスト調停回路(1)46〜(3)4
8内でも同様の処理が行われて、時間的なずれはあるも
のの、それぞれ入力ポートに対するメッセージ送出許可
信号(“0001”)がプライオリティ回路115〜1
17に対して発行される。
【0066】プライオリティ回路114〜117では、
入力ポート0に対するメッセージ送出許可信号(“00
01”)を受けると、それぞれ入力バッファ105の出
力が出力バッファ118〜121へ入力されるよう内部
のスイッチ切り替えを行い、全てのプライオリティ回路
でスイッチ切り替えが完了したのを確認した後に、入力
バッファ105から全ての出力バッファ118〜121
へブロードキャストメッセージが同時に転送される。入
力ポート0のブロードキャストメッセージの転送が終了
すると、入力ポート2のブロードキャストメッセージの
調停処理が行われ、入力ポート0と同様にブロードキャ
ストメッセージが転送される。
【0067】図10に出力バッファ監視回路の他の実施
例を示す。これは、図11のように、メッセージヘッダ
にメッセージ容量を格納し、これを出力バッファの空き
容量との比較に利用する方法である。出力バッファ監視
回路122は、ヘッダデコード回路158内でメッセー
ジヘッダから読み出されたメッセージ容量を信号線71
1′を介して受け取りレジスタ702に格納する。出力
バッファ118の空き容量はレジスタ701に格納され
る。コンペア回路703は、レジスタ701の出力バッ
ファ空き容量とレジスタ702のメッセージ容量を比較
し、メッセージ容量以上の空き容量が確保できる場合に
ブロードキャスト送出許可信号を信号線174を介して
プライオリティコントローラ113へ伝達する。他の出
力バッファ監視回路123〜125についても同様であ
る。この実施例の場合、ブロードキャストメッセージの
容量がその最大容量よりも少なかった場合でも効率よく
ブロードキャストメッセージの転送を行うことができ
る。
【0068】以上、図1の実施例においては、クロスバ
スイッチ内で同時に処理を行うブロードキャストメッセ
ージのリクエストを1つに制限したことで、同じクロス
バスイッチ内で経路を取り合って、デッドロックを発生
することを回避すると共に、ブロードキャストメッセー
ジの全ての出力先ポートの出力バッファの空き容量を監
視し、出力バッファ内にブロードキャストメッセージが
格納されることが確認できるまで、ブロードキャストメ
ッセージの転送を待つようにしたため、ブロードキャス
トメッセージの転送途中で入力バッファ内にメッセージ
を残したまま転送を中断するといった事態を避けること
ができ、ブロードキャストメッセージが多段のクロスバ
スイッチに渡って留まり出力ポートを解放しない、とい
ったデッドロック状態を回避できる。これは、例えば図
12のようにクロスバスイッチを2×2段構成にした場
合あるいはそれ以上の多段構成した場合でもまったく同
じであり、同様にデッドロックを起こさずにブロードキ
ャスト機能を実現できる。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ク
ロスバスイッチあるいはスイッチ型のネットワーク内で
同時に処理するブロードキャストメッセージを1つに制
限したことで、クロスバスイッチやネットワーク内でブ
ロードキャストメッセージ同士が経路を取り合って、デ
ッドロック状態を発生させることを回避できる。さら
に、ブロードキャストメッセージの最大容量以上の出力
バッファをクロスバスイッチやネットワーク内に用意
し、全ての出力先の出力バッファにブロードキャストメ
ッセージを格納できるだけの空き容量が確保できる時の
みにブロードキャストメッセージの転送を行うようにし
たことで、メッセージがクロスバスイッチやネットワー
クの多段に渡って留まり、デッドロック状態を発生させ
ることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の4ノードと4入力4出力の
クロスバスイッチ1段で構成された並列計算機の全体構
成図である。
【図2】従来技術における4ノードと4入力4出力のク
ロスバスイッチ1段で構成された並列計算機の全体構成
図である。
【図3】図2におけるヘッドデコード回路の構成図であ
る。
【図4】図2におけるプライオリティコントローラの構
成図である。
【図5】図1におけるヘッドデコーダ回路の構成図であ
る。
【図6】図1におけるプライオリティコントローラの全
体構成図である。
【図7】図6におけるリクエスト発行回路の構成図であ
る。
【図8】図6におけるリクエスト調停回路の構成図であ
る。
【図9】図1における出力バッファ監視回路の構成図で
ある。
【図10】図1における出力バッファ監視回路の他の実
施例の構成図である。
【図11】図10の出力バッファ監視回路を使用する際
のメッセージヘッダの構成例である。
【図12】本発明及び従来技術に係わる8ノードと4入
力4出力のクロスバスイッチ2×2段で構成された並列
計算機の一実施例の構成図である。
【図13】ノードからクロスバスイッチへ転送されるメ
ッセージのフォーマットの一例である。
【符号の説明】
10 クロスバスイッチ 11〜14 ノード 105〜108 入力バッファ 109〜112 ヘッダデコード回路 113 プライオリティコントローラ 114〜117 プライオリティ回路 118〜121 出力バッファ 122〜125 出力バッファ監視回路 41〜44 リクエスト発行回路 45〜48 リクエスト調停回路 49 ブロードキャスト調停回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力ポートと複数の出力ポートを
    備え、入力ポートに入力されるメッセージを任意の出力
    ポートへ送出するクロスバスイッチにおいて、 各入力ポート対応にクロスバスイッチに到着したメッセ
    ージを格納する入力バッファと、 各出力ポート対応にクロスバスイッチから送出するメッ
    セージを格納する出力バッファと、 前記入力ポートに入力されたメッセージの種類を識別す
    る手段と、 前記出力バッファの空き容量を監視し、該空き容量がブ
    ロードキャストメッセージを格納するのに十分である場
    合にブロードキャスト送出許可信号を発行する手段と、 入力されたメッセージが通常メッセージの場合には、該
    メッセージを送出する出力ポートに対するメッセージ送
    出許可信号をそのまま発行し、複数の入力ポートにそれ
    ぞれブロードキャストメッセージが入力された場合に
    は、該複数のブロードキャストメッセージから一つを選
    択し、該ブロードキャストメッセージを送出する出力ポ
    ートのブロードキャスト送出許可信号が発行されていれ
    ば、該出力ポートに対するメッセージ送出許可信号を発
    行する手段と、 前記メッセージ送出許可信号に基づいて、入力バッファ
    と出力バッファの間の経路を切り替えてメッセージの転
    送を行う手段と、を有することを特徴とするクロスバス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロスバスイッチをM×
    N段構成(M,Nは2以上の自然数)としたことを特徴
    とする多段クロスバスイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは2記載のクロスバスイ
    ッチを備え、複数のプロセッサの間で、前記クロスバス
    イッチを介してメッセージ転送を行うことを特徴とする
    並列計算機。
  4. 【請求項4】 複数の入力ポートと複数の出力ポートを
    具えたスイッチ型のネットワークを介してメッセージ転
    送を行うシステムのブロードキャスト通信方法におい
    て、 前記ネットワークの複数の入力ポートにそれぞれブロー
    ドキャストメッセージが到着した場合に、該複数のブロ
    ードキャストメッセージから一つを選択して、該ブロー
    ドキャストメッセージを複数の出力ポートへ転送する処
    理を行い、それが終了するのを待って別の入力ポートの
    ブロードキャストメッセージを選択することを特徴とす
    るブロードキャスト通信方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のブロードキャスト通信方
    法において、 各出力ポート対応に少なくとも最大長のブロードキャス
    トメッセージ以上の記憶容量を持つ出力バッファを備
    え、前記出力バッファの空き容量を監視し、該空き容量
    がブロードキャストメッセージを格納するのに十分であ
    る場合に、選択されたブロードキャストメッセージの転
    送を行うことを特徴とするブロードキャスト通信方法。
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