JPH10254004A - カメラの可変焦点レンズ装置 - Google Patents

カメラの可変焦点レンズ装置

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JPH10254004A
JPH10254004A JP9058025A JP5802597A JPH10254004A JP H10254004 A JPH10254004 A JP H10254004A JP 9058025 A JP9058025 A JP 9058025A JP 5802597 A JP5802597 A JP 5802597A JP H10254004 A JPH10254004 A JP H10254004A
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Masashi Takamura
雅司 高村
Youji Naka
洋二 那珂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源スイッチの操作直後に、撮影場所が屋内な
のか屋外なのかを判断して、その被写体を最適な焦点距
離で迅速に撮影する。 【解決手段】AF装置40から比較器42に被写体の距
離が出力され、比較器42からは、前記距離が2m未満
の場合にはH信号、2m以上の場合にはL信号が出力さ
れる。電源スイッチが操作されると、CPU32は、比
較器42から出力される信号を読み出し、H信号の場合
には、屋内の被写体と判断して、可変焦点レンズの初期
位置をワイド側に位置させる。また、L信号の場合に
は、屋外の被写体と判断して、可変焦点レンズの初期位
置を屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに採用され
る可変焦点レンズ装置に係り、特に電源スイッチのON
操作で可変焦点レンズがカメラボディ内の沈胴位置から
初期位置に移動し、変倍スイッチの操作で可変焦点レン
ズが初期位置から所望の方向に移動するカメラの可変焦
点レンズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカメラの可変焦点レンズ
装置は図11に示すように、カメラ1の電源スイッチ2
をON操作すると、可変焦点レンズ3の鏡筒4がカメラ
ボディ内の沈胴位置からワイド撮影側に繰り出して図中
二点鎖線Aで示す初期位置(ワイド端位置)で停止す
る。
【0003】そして、カメラの変倍スイッチ5の操作
で、前記鏡筒4はテレ側方向に移動され、図中二点鎖線
Bで示すテレ端近傍位置、若しくは図中二点鎖線Cで示
すテレ端位置等の所望の焦点距離位置に位置される。こ
こで、カメラ1は、シャッターボタン6のレリーズ操作
によって撮影が行われる。また、前記可変焦点レンズ装
置は、電源スイッチ2をOFF操作すると鏡筒4が沈胴
位置に退避移動されてカメラボディ内に格納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カメラの可変焦点レンズ装置は、電源スイッチ2のON
操作直後の可変焦点レンズ3の初期位置がワイド端位置
に設定されているので、被写体に最適な焦点距離で被写
体を迅速に撮影することができないという場合がある。
屋内で撮影する場合には、一般的にワイド側で撮影する
傾向にあり、屋外で撮影する場合には一般的にワイド側
よりもテレ側で撮影する傾向にある。よって、従来のカ
メラは、可変焦点レンズが初期位置に移動したのち、屋
内か屋外かによって適正な焦点距離位置に可変焦点レン
ズを更に移動させなければならないので、撮影に手間が
かかるという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、電源スイッチの操作直後に被写体を最適な焦点
距離で迅速に撮影することができるカメラの可変焦点レ
ンズ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、カメラの電源スイッチと、カメラボディ内の
沈胴位置からテレ端位置までの範囲内で移動自在に設け
られた可変焦点レンズと、前記可変焦点レンズを前記範
囲内で移動させる駆動手段と、撮影場所が屋内なのか、
屋外なのかを検出する検出手段と、前記電源スイッチが
操作されると、前記検出手段の検出情報に基づいて、屋
内であると検出された場合には、前記可変焦点レンズの
初期位置がワイド側に位置するように前記駆動手段を制
御すると共に、屋外であると検出された場合には、前記
可変焦点レンズの初期位置が前記屋内のワイド側の位置
よりもテレ側に位置するように前記駆動手段を制御する
制御手段と、から成ることを特徴としている。
【0007】本発明によれば、電源スイッチが操作され
ると、検出手段が検出した情報に基づき、検出手段が屋
内であると検出した場合には、可変焦点レンズの初期位
置がワイド側に位置する。また、検出手段が屋外である
と検出した場合には、可変焦点レンズの初期位置が前記
屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置する。これに
より、本発明は、カメラの電源スイッチをONした直後
に、屋内の被写体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離
で迅速に撮影することができる。
【0008】請求項2の発明は、検出手段の検出方法と
して、カメラのAF装置から出力される被写体との距離
に、しきい値(所定距離)を設定したもので、所定距離
未満の場合には屋内の被写体と検出し、所定距離以上の
場合には屋外の被写体と検出する。よって、本発明は、
AF装置から出力される情報を利用するようにしたの
で、屋内か屋外かを検出手段に検出させるための検出セ
ンサを別個に必要としない。
【0009】請求項3の発明は、前記所定距離を1.5
〜2.5mに設定したものである。屋内で撮影する場合
には、被写体との距離が一般的に1.5〜2.5mの範
囲であり、屋外で撮影する場合には一般的に2.5m以
上で撮影する傾向にあるからである。請求項4の発明
は、検出手段の検出方法として、カメラのAE装置から
出力される被写体の輝度に、しきい値(所定輝度)を設
定したもので、所定輝度未満の場合には屋内の被写体と
検出し、所定輝度以上の場合には屋外の被写体と検出す
る。よって、本発明は、AE装置から出力される情報を
利用するようにしたので、屋内か屋外かを検出手段に検
出させるための検出センサを別個に必要としない。
【0010】請求項5の発明は、前記所定輝度をLv9
〜Lv11に設定したものである。屋内で撮影する場合
には、被写体の輝度が一般的にLv9〜Lv11の範囲
であり、屋外で撮影する場合には一般的にLv11以上
であるからである。請求項6の発明は、検出手段の検出
方法として、カメラの色温度センサから出力される被写
体の色温度に、しきい値(所定輝度)を設定したもの
で、所定温度未満の場合には屋内の被写体と検出し、所
定温度以上の場合には屋外の被写体と検出する。よっ
て、本発明は、色温度センサから出力される情報で検出
したので、屋内か屋外かを容易に検出することができ
る。
【0011】請求項7の発明は、前記所定温度を450
0〜5500°Kに設定したものである。屋内で撮影す
る場合には一般的に、4500〜5500°Kの範囲で
あり、屋外で撮影する場合には一般的に5500°K以
上であるからである。請求項8記載の発明は、検出手段
の検出方法として、カメラに設けられたAE装置の受光
素子の出力信号に、人工光源のフリッカーによる変動成
分が存在するか否かを判断し、存在すると判断した時に
は屋内であると判断する。また、存在しないと判断した
時には屋外と判断する。
【0012】請求項9記載の発明は、タイマー手段が撮
影終了後一定時間計時した時に、制御手段が駆動手段を
制御して前記可変焦点レンズを前記初期位置に戻すよう
にしたものである。これにより、本発明では、次の撮影
時においても、最適な焦点距離で被写体を迅速に撮影す
ることができる。請求項10記載の発明は、被写体との
距離により屋内か屋外かを検出する第1の検出手段と、
被写体の輝度により屋内か屋外かを検出する第2の検出
手段と、被写体の色温度により屋内か屋外かを検出する
第3の検出手段とを有し、これらの検出手段の3つの検
出情報に基づいて、屋内か屋外かを制御手段が多数決に
より決定し、屋内であると決定した場合には初期位置を
ワイド側に、屋外であると決定した場合には初期位置を
テレ側の位置に設定するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るカメラの可変焦点レンズ装置の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。図1は、本発明に係るカメラの可変焦
点レンズ装置に適用された35mmフイルムを使用する
カメラの一部破断を含む側面図である。
【0014】同図に示すカメラ10の、図中破線で示す
可変焦点レンズ12は図中破線で示す鏡筒14に保持さ
れている。この鏡筒14は、図中実線で示すカム筒16
の内部に光軸P方向に移動自在に配置されると共に、カ
ム筒16に形成されたカム溝18に従動ピン20を介し
て係合されている。また、鏡筒14とカム筒16は、鏡
筒14の外周部に突設された図示しない突起部が、カム
筒16の内周面に光軸Pと平行に形成された図示しない
溝に摺動自在に係合されることにより、突起部と溝とを
介して連結されている。
【0015】前記カム筒16の後端外周部にはギヤ22
が刻設される。このギヤ22は、変倍モータ24のギヤ
26に噛合されている。したがって、変倍モータ24か
らの駆動力でカム筒16が光軸Pを中心に回動される
と、前記鏡筒14は、前記突起部と前記溝との直進作用
によって、カム溝18に沿って光軸P方向に前後動す
る。図中二点鎖線で示す鏡筒14のW端位置は、可変焦
点レンズ12のワイド端の位置であり、T端位置は、可
変焦点レンズ12のテレ端の位置である。
【0016】一方、前記鏡筒14は、電源が投入されて
いない時には、カメラボディ11内に沈胴されており、
カメラの電源スイッチ28のON操作によって、例えば
図中A位置で示す初期位置に電動で繰り出されて停止す
る。前記鏡筒14は、カメラ10の変倍スイッチ30の
操作で、ワイド端方向又はテレ端方向に段階的又は無段
階に移動される。
【0017】本実施の形態のカメラ10では、前記初期
位置を取得するため、カメラの電源スイッチ28のON
操作によってAF装置40(図2参照)が駆動される。
初期位置は、この時のAF装置40で検出された被写体
との距離、又は焦点位置に基づいて検出された焦点距離
位置に設定される。図2は、前記可変焦点レンズ12の
駆動制御系を示すブロック図である。前記カメラ10に
はカメラを統括、制御する中央演算装置(CPU)32
が内蔵されており、このCPU32は電源スイッチ28
及び変倍スイッチ30からの信号に基づいて変倍モータ
24を駆動制御する。この変倍モータ24の駆動力によ
って前記鏡筒14が移動され、そして、鏡筒14の移動
位置はカメラボディに内蔵された位置センサ34によっ
て常時検出される。そして、前記CPU32には、前記
位置センサ34から前記鏡筒14の移動位置を示す信号
が出力され、そして、CPU32は位置センサ34から
所定の位置信号が出力された際に変倍モータ24を停止
する。これにより、可変焦点レンズ12が所望の焦点距
離位置に位置される。
【0018】また、駆動制御系にはタイマ回路36が設
けられる。タイマ回路36は、CPU32が信号無入力
状態になった時にCPU32からタイマスタート信号が
出力されて計時しはじめる。そして、前記信号無入力状
態が一定時間(例えば、30秒)経過すると前記CPU
32に信号を出力する。CPU32は、タイマ回路36
から前記信号が出力されると、前記変倍モータ24を駆
動制御して可変焦点レンズ12を図1で示した初期位置
Aに復帰移動させ、同時に電源OFFさせても良い。こ
の場合、撮影動作を再開する時には、再び電源スイッチ
28をON操作する。
【0019】ところで、前記CPU32には比較器42
が設けられる。この比較器42には、電源スイッチ28
のON操作の直後にAF装置40から被写体との距離を
示す信号、又は焦点検出を示す信号が出力される。本実
施の形態のAF装置40は、図1に示すようにカメラ1
0の前面に投光部44と受光部46とを備えて被写体と
の距離を検出するアクティブタイプのAF装置である
が、これに限られるものではなく、焦点検出のAF装置
を適用しても良い。
【0020】AF装置40から比較器42に前記距離を
示す信号が出力されると、比較器42は、その距離が
2.5m以下であるか超であるかを比較して、2.5m
以下であるとH信号を、2.5m超であるとL信号をC
PU32に出力する。次に、前記の如く構成された可変
焦点レンズ装置の作用について説明する。電源スイッチ
28をONすると、その直後にAF装置40が駆動され
て、AF装置40から被写体との距離を示す信号、又は
焦点検出を示す信号が比較器42に出力される。そし
て、CPU32は、比較器42から出力されているH信
号、又はL信号を取り込み、この信号に対応した焦点距
離位置(初期位置A)に、変倍モータ24を制御して鏡
筒14を位置させる。
【0021】例えば、比較器42からH信号が出力され
ていると、即ち被写体との距離が2.5m以下である
と、CPU32は、屋内の被写体であると検出して、可
変焦点レンズ12の初期位置をワイド側(例えば、30
〜80mmの可変焦点レンズを有するカメラでは40m
mの位置)に位置させる。また、比較器42からL信号
が出力されていると、即ち被写体との距離が2.5m超
であると、CPU32は、屋外の被写体であると検出し
て、可変焦点レンズ12の初期位置をテレ端(80mm
の位置)に位置させる。
【0022】これにより、本実施の形態は、屋内の被写
体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影す
ることができる。屋内で撮影する場合には、被写体との
距離が一般的に1.5〜2.5mの範囲であり、屋外で
撮影する場合には一般的に2.5m超で撮影する傾向に
あるので、前記比較器42によるしきい値を2.5mと
したが、これに限られるものではなく、任意のしきい値
に設定しても良い。
【0023】一方、本実施の形態では、CPU32が信
号無入力状態になるとタイマスタート信号がタイマ回路
36に出力されてタイマ回路36が計時しはじめる。そ
して、前記信号無入力状態が一定時間(例えば、30
秒)経過すると、タイマ回路36からCPU32に信号
が出力されて、可変焦点レンズ12が初期位置Aに戻
る。これにより、本実施の形態では、次の撮影時におい
ても、適正な焦点距離で被写体を迅速に撮影することが
できる。
【0024】図3は、可変焦点レンズ装置の第2の実施
の形態を示すブロック図であり、図2に示した第1の実
施の形態と同一、若しくは類似の部材については同一の
符号を付してその説明は省略する。同図の可変焦点レン
ズ装置は、電源スイッチ28のON操作で駆動されるA
E装置48を備え、このAE装置48から出力される被
写体の輝度に、しきい値(所定輝度)を設定したもの
で、所定輝度未満の場合には屋内の被写体と検出し、所
定輝度以上の場合には屋外の被写体と検出する。屋内で
撮影する場合には、被写体の輝度が一般的にLv9〜1
1の範囲であり、屋外で撮影する場合には一般的にLv
11超であるので、比較器42の前記しきい値はLv1
1に設定されている。なお、このしきい値は、任意に設
定することができる。
【0025】前記可変焦点レンズ装置によれば、電源ス
イッチ28をONすると、その直後にAE装置48が駆
動され、AE装置48から被写体の輝度信号が比較器4
2に出力される。そして、CPU32は、比較器42か
ら出力されているH信号、又はL信号を取り込み、この
信号に対応した焦点距離位置(初期位置A)に、変倍モ
ータ24を制御して鏡筒14を位置させる。比較器42
からH信号が出力されていると、即ち被写体の輝度がL
v11以下であると、CPU32は屋内の被写体である
と検出して、可変焦点レンズ12の初期位置をワイド側
(40mmの位置)に位置させる。また、比較器42か
らL信号が出力されていると、即ち被写体の輝度がLv
11超であると、CPU32は屋外の被写体であると検
出して、可変焦点レンズ12の初期位置をテレ端(80
mmの位置)に位置させる。
【0026】これにより、本実施の形態は、屋内の被写
体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影す
ることができる。図4は、可変焦点レンズ装置の第3の
実施の形態を示すブロック図であり、図2に示した第1
の実施の形態と同一、若しくは類似の部材については同
一の符号を付してその説明は省略する。
【0027】同図の可変焦点レンズ装置は、電源スイッ
チ28のON操作で駆動される色温度センサ50を備
え、この色温度センサ50から出力される被写体の色温
度に、しきい値(所定輝度)を設定したもので、所定温
度未満の場合には屋内の被写体と検出し、所定温度以上
の場合には屋外の被写体と検出する。屋内で撮影する場
合には一般的に、4500°K〜5500°Kの範囲で
あり、屋外で撮影する場合には一般的に5500°K以
上であるので、比較器42の前記しきい値は5500°
Kに設定されている。なお、このしきい値は、任意に設
定することができる。
【0028】前記可変焦点レンズ装置によれば、電源ス
イッチ28をONすると、その直後に色温度センサ50
が駆動され、色温度センサ50から被写体の色温度を示
す信号が比較器42に出力される。そして、CPU32
は、比較器42から出力されているH信号、又はL信号
を取り込み、この信号に対応した焦点距離位置(初期位
置A)に、変倍モータ24を制御して鏡筒14を位置さ
せる。比較器42からH信号が出力されていると、即ち
被写体の色温度が5500°K以下であると、CPU3
2は、屋内の被写体であると検出して、可変焦点レンズ
12の初期位置をワイド側(40mmの位置)に位置さ
せる。また、比較器42からL信号が出力されている
と、即ち被写体の色温度が5500°K超であると、C
PU32は、屋外の被写体であると検出して、可変焦点
レンズ12の初期位置をテレ端(80mmの位置)に位
置させる。
【0029】これにより、本実施の形態は、屋内の被写
体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影す
ることができる。図5は、色温度センサ50の構造図で
ある。同図に示すように色温度センサ50は、可変焦点
レンズ12の向いている被写界から入射光52を受け、
これに応動して光起電流が変化する色温度検出素子54
を有している。入射光側には、入射光52の赤(R)成
分を透過する光学フイルタ56R、及び青(B)成分を
透過する光学フイルタ56Bが配設されている。色温度
検出素子54のフォトダイオード54R、54Bは、入
射光52のR成分とB成分との比に応じて光起電流に差
が生じる。この差を示す信号は、対数変換回路58に電
流信号として出力されたのち、対数変換回路58によっ
て対数圧縮されて減算回路60に出力される。減算回路
60では両成分信号RとBとの差をとり、この差を示す
信号は増幅器62で増幅されて前記比較器42に出力さ
れる。
【0030】なお、本実施の形態では、輝度、距離、色
温度を別々に検出することにより屋内か屋外かを検出す
るようにしたが、これに限られるものではなく、電源ス
イッチ28をONした直後に前記3つを同時に判断し、
その結果が例えば輝度=屋外、距離=屋内、色温度=屋
外と判断した場合には、検出結果の多い屋外と判断する
ようにしても良い。
【0031】図6は、可変焦点レンズ装置の第4の実施
の形態を示すブロック図である。同図に示す可変焦点レ
ンズ装置は、電源スイッチのON直後に、カメラのAE
受光センサであるフォトダイオード70から出力される
光の強さに対応する電気信号に基づいて、50Hz又は
60Hzの商用電源によって点灯される蛍光灯のフリッ
カーによる変動成分が存在するか否かを判断し、存在す
ると判断した時には屋内であると判断するようにしたも
のである。
【0032】前記電気信号は、測光アンプ72によって
増幅された後、BPF(バンドパスフイルタ)74によ
って50Hz〜60Hzの周波数成分のみが通過され
る。図7は、BPF74を通過した波形信号である。こ
の波形信号は、図6に示すハイパスフイルタ76によっ
て直流成分がカットされて図8に示す波形信号となり、
更に、この波形信号は図6に示すシュミット回路78に
よって0以上の信号がCPU80にH信号として出力さ
れる。そして、CPU80は、出力されたH信号の間隔
(Δt)を測定し、このΔtが16.7msであれば、
60Hzのフリッカーが存在していると判断し、Δtが
20msであれば、50Hzのフリッカーが存在してい
ると判断し、屋内と判断して、可変焦点レンズを所定の
初期位置に移動させる。また、Δtが15ms〜20m
s範囲以外であれば、フリッカーが存在しないと判断
し、屋外と判断して、可変焦点レンズを所定の初期位置
に移動させる。なお、図6のブロック図では、BPF7
4から出力される波形信号を、AE情報として取得して
いる。
【0033】図10は、可変焦点レンズ装置の第5の実
施の形態を示すブロック図であり、図6に示した第4の
実施の形態と同一若しくは類似の部材については同一の
符号を付して説明する。図10に示す可変焦点レンズ装
置は、フォトダイオード70から出力される電気信号を
測光アンプ72によって増幅し、BPF74によって5
0Hz〜60Hzの周波数成分のみを通過させ、この信
号を平滑回路82で平滑化した後、この平滑した出力電
圧と、所定の電圧とをコンパレータ84で比較するよう
にしたものである。所定の電圧とは、屋内か屋外かを判
断するしきい値である。したがって、前記出力電圧が、
所定の電圧よりも大きい場合には、フリッカーが存在す
ると判断して屋内と判断する。また、出力電圧が、所定
の電圧よりも小さい場合には、フリッカーが存在しない
と判断して屋外と判断する。
【0034】以上説明した実施の形態では、焦点距離が
30〜80mmで35mmフイルムを使用するカメラの
可変焦点レンズ装置について説明したが、これに限られ
るものではない。例えば、縦寸法が約17ミリで横寸法
が約30ミリの画面サイズをもつ新写真フイルムを使用
するカメラ、縦寸法が60ミリで横寸法が45ミリの画
面サイズをもつブローニーフイルムを使用するカメラ等
の可変焦点レンズ装置にも適用することができる。
【0035】また、焦点距離が20〜40mmの可変焦
点レンズの場合には、屋内では35mm、屋外では40
mmに初期位置を設定し、焦点距離が35〜105mm
の可変焦点レンズの場合には、屋内では35mm、屋外
では50mmに設定することで最適な初期位置となる。
即ち、屋外の初期位置は、屋内のワイド側の位置よりも
テレ側に位置すれば良い。
【0036】更に、本実施の形態の可変焦点レンズ装置
として、2焦点レンズも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の可変焦点レンズ装置によれば、電源スイッチが操作さ
れると、検出手段が検出した情報に基づき、検出手段が
屋内であると検出した場合には、可変焦点レンズの初期
位置をワイド側に位置させ、また、検出手段が屋外であ
ると検出した場合には、可変焦点レンズの初期位置を前
記屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置させるよう
にしたので、カメラの電源スイッチをONした直後に、
被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの可変焦点レンズ装置が適
用されたカメラの一部破断を含む側面図
【図2】AF装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆動
制御系を示すブロック図
【図3】AE装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆動
制御系を示すブロック図
【図4】色温度センサで検出した可変焦点レンズ装置の
駆動制御系を示すブロック図
【図5】色温度センサの構造図
【図6】AF装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆動
制御系を示すブロック図
【図7】図6の駆動制御系のバンドパスフイルタから出
力された波形信号を示す説明図
【図8】図6の駆動制御系のハイパスフイルタから出力
された波形信号を示す説明図
【図9】図6の駆動制御系のシュミット回路から出力さ
れた波形信号を示す説明図
【図10】AF装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆
動制御系を示すブロック図
【図11】従来の可変焦点レンズ装置が適用されたカメ
ラの斜視図
【符号の説明】
10…カメラ 12…可変焦点レンズ 24…変倍モータ 28…電源スイッチ 30…変倍スイッチ 32…CPU 36…タイマ回路 40…AF装置 42…比較器 48…AE装置 50…色温度センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラの電源スイッチと、 カメラボディ内の沈胴位置からテレ端位置までの範囲内
    で移動自在に設けられた可変焦点レンズと、 前記可変焦点レンズを前記範囲内で移動させる駆動手段
    と、 撮影場所が屋内なのか、屋外なのかを検出する検出手段
    と、 前記電源スイッチが操作されると、前記検出手段の検出
    情報に基づいて、屋内であると検出された場合には、前
    記可変焦点レンズの初期位置がワイド側に位置するよう
    に前記駆動手段を制御すると共に、屋外であると検出さ
    れた場合には、前記可変焦点レンズの初期位置が前記屋
    内のワイド側の位置よりもテレ側に位置するように前記
    駆動手段を制御する制御手段と、 から成ることを特徴とするカメラの可変焦点レンズ装
    置。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、前記カメラのAF装置か
    ら出力される被写体との距離を取り込み、この距離が所
    定距離未満の場合には屋内であると検出すると共に、所
    定距離以上の場合には屋外であると検出することを特徴
    とする請求項1記載のカメラの可変焦点レンズ装置。
  3. 【請求項3】前記所定距離は、1.5m〜2.5mであ
    ることを特徴とする請求項2記載のカメラの可変焦点レ
    ンズ装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段は、前記カメラに設けられた
    AE装置から出力される被写体の輝度を取り込み、この
    輝度が所定輝度未満の場合には屋内であると検出すると
    共に、所定輝度以上の場合には屋外があると検出するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカメラの可変焦点レンズ
    装置。
  5. 【請求項5】前記所定輝度は、Lv9〜Lv11である
    ことを特徴とする請求項4記載のカメラの可変焦点レン
    ズ装置。
  6. 【請求項6】前記検出手段は、前記カメラに設けられた
    色温度センサから出力される被写体の色温度を取り込
    み、この色温度が所定温度未満の場合には屋内であると
    検出すると共に、所定温度以上の場合には屋外であると
    検出することを特徴とする請求項1記載のカメラの可変
    焦点レンズ装置。
  7. 【請求項7】前記所定温度は、4500°K〜5500
    °Kであることを特徴とする請求項6記載のカメラの可
    変焦点レンズ装置。
  8. 【請求項8】前記検出手段は、前記カメラに設けられた
    AE装置の受光素子の出力信号に、人工光源のフリッカ
    ーによる変動成分が存在するか否かを判断し、存在する
    と判断した時には屋内であると判断することを特徴とす
    る請求項1記載のカメラの可変焦点レンズ装置。
  9. 【請求項9】撮影終了直後に計時がスタートされるタイ
    マー手段が設けられ、前記制御手段は、該タイマー手段
    で計時された時間が一定時間を経過すると、前記駆動手
    段を制御して、前記可変焦点レンズを前記初期位置に復
    帰移動させることを特徴とする請求項1記載のカメラの
    可変焦点レンズ装置。
  10. 【請求項10】前記検出手段は、 前記カメラのAF装置から出力される被写体との距離を
    取り込み、この距離が所定距離未満の場合には屋内であ
    ると検出すると共に、所定距離以上の場合には屋外であ
    ると検出する第1の検出手段と、 前記カメラに設けられたAE装置から出力される被写体
    の輝度を取り込み、この輝度が所定輝度未満の場合には
    屋内であると検出すると共に、所定輝度以上の場合には
    屋外があると検出する第2の検出手段と、 前記カメラに設けられた色温度センサから出力される被
    写体の色温度を取り込み、この色温度が所定温度未満の
    場合には屋内であると検出すると共に、所定温度以上の
    場合には屋外であると検出する第3の検出手段と、から
    構成され、 前記制御手段は、前記第1、第2、第3の検出手段の3
    つの検出情報に基づいて、屋内か屋外かを多数決により
    決定し、屋内であると決定した場合には、前記可変焦点
    レンズの初期位置がワイド側に位置するように前記駆動
    手段を制御すると共に、屋外であると決定した場合に
    は、前記可変焦点レンズの初期位置が前記屋内のワイド
    側の位置よりもテレ側に位置するように前記駆動手段を
    制御することを特徴とする請求項1記載のカメラの可変
    焦点レンズ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US7864239B2 (en) * 2003-12-11 2011-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Lens barrel and imaging apparatus

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