JPH10253899A - 接眼光学系及び接眼映像表示装置 - Google Patents
接眼光学系及び接眼映像表示装置Info
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- JPH10253899A JPH10253899A JP9054970A JP5497097A JPH10253899A JP H10253899 A JPH10253899 A JP H10253899A JP 9054970 A JP9054970 A JP 9054970A JP 5497097 A JP5497097 A JP 5497097A JP H10253899 A JPH10253899 A JP H10253899A
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Abstract
まで均一で鮮明な画像表示が実現でき、適切な瞳径とア
イリリーフを備えることで瞳位置の自由度が大きい接眼
光学系と、この接眼光学系により拡大虚像を形成する接
眼映像表示装置を提供する。 【解決手段】 2次元表示素子上の平面像を眼球に虚像
として拡大投影する機能を有する光学系で、該光学系は
眼球側から順に、眼球側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズL1と軸上屈折力が正の両面非球面レンズL2と軸
上屈折力が正で中心近傍が両凸の両面非球面レンズL3
より構成される正の第1レンズ群G1,軸上屈折力が負
で中心近傍が両凹の非球面レンズL4より構成される第
2レンズ群G2より構成される。また、接眼映像表示装
置は上記接眼光学系を搭載する。
Description
くは顔面に保持することが可能な頭部又は顔面装着式視
覚表示装置に適用可能な接眼光学系と、この接眼光学系
を搭載した接眼映像表示装置に関する。
いは、個人的に大画面の映像を楽しむことを目的とし
て、ヘルメット型、ゴーグル型の頭部又は顔面に保持す
る視覚表示装置が開発されている。例えば、液晶表示素
子,EL表示素子等の小型の表示素子上の像をレンズ等の
接眼光学系で眼球に拡大投影するものがある。そのよう
な接眼表示装置の光学系を図22に示す。図22におい
て、2次元表示素子を3、2次元表示素子3を空中に拡
大投影する接眼レンズを20、観察者Hの眼球を10と
する。従来装置では、2次元表示素子3に形成された原
画像の拡大虚像を接眼レンズ20により形成し、眼球1
0でこの拡大虚像を鑑賞するよう構成されていた。
双眼鏡、望遠鏡、ファインダー等の接眼レンズがある
(実公昭40−9090号公報,特開昭50−1511
63号公報,特開昭51−120231号公報,特開昭
52−72242号公報,特開平3−87709号公
報)。
式視覚表示装置にとって、装置全体の大きさを小さくす
ることと軽量化が装着性を向上させる上で重要である。
また、大きな画角を確保することが画面の臨場感を増す
上で必要であり、臨場感は提示画角で決まってしまうと
言っても過言でない。立体感、迫力感、没入感等の臨場
感を観察者に与えるためには対角方向で100度以上の
表示画角を実現することが望ましい。
設計瞳径が小さいと、瞳の自由度が小さく、装置の最適
装着状態から少しずれるだけで観察視野周辺に暗黒部が
生じ、臨場感を損なうこととなり、好ましくない。つま
り、接眼光学系のFナンバーを小さくすることが要求さ
れる。
らに、Fナンバーを小さくすると、光学系の周辺部を光
線が通過するため、収差の発生が大きくなり、コンパク
トな構成では収差の補正が困難となり、さらに像面湾曲
の影響もあいまって周辺画像の解像度が低下することが
問題となる。特に像面湾曲については、レンズ枚数の少
ないコンパクトな接眼レンズでは、光線高の高い箇所に
正レンズ、低い箇所に負レンズを配置して、正負のパワ
ー配分によってペッツバール和を小さくするような構成
をとることができず、その補正が困難である。
記の条件を同時に満たすものである。 (1) 対角110°以上の大きな画角 (2) 小さいFナンバー(大きな瞳径) (3) 適切なアイリリーフ(観察者の目〜接眼レンズ
第1面間の距離) (4) 良好な収差補正 一方、上記した従来の接眼レンズは、50°〜70°程
度の比較的大きな画角を確保してはいるものの、バーチ
ャルリアリティ用途等において十分な臨場感と実使用上
の容易性を実現する上で不可欠の上記条件を同時に満た
しているとはいえない。従って、上記従来例の接眼レン
ズを接眼映像表示装置に搭載しても、大きな観察画角と
大きな瞳位置の自由度と周辺まで平坦性の良い鮮明な画
像とを同時に提供することはできない。
めになされたものであり、その第1の目的は、単眼で対
角110°以上の大きな観察画角を提示でき、適切な瞳
径とアイリリーフを備えることで瞳位置の自由度が大き
く、かつ、周辺まで均一で鮮明な観察画像を提示できる
よう収差補正された接眼光学系を提供するものである。
系を接眼レンズとして搭載した広画角で臨場感に優れ、
かつ鮮明な映像表示が可能な小型・軽量の接眼映像表示
装置を提供するものである。
2群4枚構成のレンズ系より成り、眼球側から順に、眼
球側に凹面を向けた正メニスカスレンズL1と軸上屈折
力が正の両面非球面レンズL2と中心近傍が両凸で軸上
屈折力が正の両面非球面レンズL3とより構成される正
の第1レンズ群G1,中心近傍が両凹で軸上屈折力が負
の両面非球面レンズL4より成る第2レンズ群G2より
構成され、2次元表示素子上の平面像を眼球に虚像とし
て拡大投影するものである。
周辺部が眼球側に凹面を向けるように湾曲した形状より
成るものである。
を各々f13、f4とし、全系の焦点距離をfとした場
合、 0.25 <f13/f< 0.45 -0.3 <f4/f< -0.1 なる条件を満足するものである。
を各々f13、f4とした場合、 -2.7 <f13/f4< -1.2 なる条件を満足するものげある。
焦点距離を各々f3、f4とした場合、 -2.7 <f3/f4< -1.2 なる条件を満足するものである。
3を構成する硝材のアッベ数の平均値をν13、及びG
2群のレンズL4を構成する硝材のアッベ数をν4とし
た場合、 ν13> 40 ν4< 30 なる条件を満足するものである。
材のアッベ数を各々ν3,ν4とした場合、 ν3> 40 ν4< 30 なる条件を満足するものである。
像を表示する1個もしくは2個の2次元表示素子と、該
2次元表示素子上の平面像の各々を眼球に虚像として拡
大投影する2次元表示素子と同個数の接眼光学系とから
なり、該接眼光学系は眼球側から順に、眼球側に凹面を
向けた正メニスカスレンズL1と軸上屈折力が正の両面
非球面レンズL2と中心近傍が両凸で軸上屈折力が正の
両面非球面レンズL3より構成される正の第1レンズ群
G1,中心近傍が両凹で軸上屈折力が負の両面非球面レ
ンズL4より成る第2レンズ群G2より構成されるもの
である。
眼映像表示装置に用いられる接眼光学系の実施の形態1
〜10につき説明する。図1〜図10は各々実施の形態
1〜10の接眼光学系の断面図である。また、図1〜図
10は各々後に記載する数値実施例1〜10に対応する
ものである。なお、実施の形態1〜10の各断面図の構
成は図面上では類似の構成であるので、代表例として実
施の形態1を示す図1につき以下説明し、実施の形態2
〜10については構成の説明を省略する。
の眼球の瞳孔にあたる接眼光学系の入射瞳、2は本発明
による接眼光学系、3は原画像を表示するLCD (Liqu
id Crystal Display)、ELD(Electroluminescent Dis
play)、FED (Field Emission Display)、CRT(Cat
hode Ray tube)等の小型2次元表示素子の画像表示面で
ある。
1レンズ群G1,第2レンズ群G2の順に配置されてい
る。G1群は、入射瞳側1に凹面を向けた正メニスカス
レンズL1と、軸上屈折力が正の両面非球面レンズL2
と、中心近傍が両凸で軸上屈折力が正の両面非球面レン
ズL3とから構成され、正の屈折力を有する。また、G
2群は中心近傍が両凹で軸上屈折力が負の両面非球面レ
ンズL4より構成され、負の屈折力を有する。
1,L2,L3には低分散硝材が使用され、負レンズで
あるL4には高分散硝材が使用されている。L1,L
2,L3を構成する硝材のアッベ数平均値をν13と
し、L4を構成する硝材のアッベ数をν4とすると、ν
13,ν4は以下の不等式(1),(2)を同時に満たすこ
とで色収差を良好に補正している。 ν13> 40 (1) ν4< 30 (2) また、G1群の正の屈折力の殆どがL3にあるので、L
3,L4を構成する硝材のアッベ数をν3,ν4とする
と、ν3,ν4は以下の不等式(3),(4)を同時に
満たすことで色収差が良好に補正される。 ν3> 40 (3) ν4< 30 (4)
る両面非球面レンズより構成されている。L2は周辺部
が両面共入射瞳1側(眼球側)に凹面を向けるように大
きく湾曲する構成であり、大きな傾斜を有する周辺光線
に対する入射角を小さく保っている。このために、後に
数値実施例1〜10の表中に示すように、第4面の6次
の非球面係数[A6]S4,第5面の4次の非球面係数[A
4]S5に関して下記(5)式,(6)式の条件を満足し
ている。 -1.3e-6 <[A6]S4< -2e-7 (5) -1.4e-4 <[A4]S5< +7e-5 (6) (5)式の上限値を超えると、第4面周辺部が入射瞳1
側と反対側に湾曲してしまう。また(5)式の下限値を
超えると、第4面周辺部が入射瞳1側に湾曲しすぎて実
用性を失う。(6)式の上限値を超えると、第5面周辺
部が入射瞳1側と反対側に湾曲してしまう。また(6)
式の下限値を超えると、第5面周辺部が入射瞳1側に湾
曲しすぎて実用性を失う。
G2群(レンズL4)の軸上焦点距離を各々f13,f
4とし、全系の焦点距離をfとした場合、下記(7),
(8)式を満足している。 0.25 <f13/f< 0.45 (7) -0.3 <f4/f< -0.1 (8) (7)式,(8)式は、本発明による接眼光学系のパワ
ー配分を規定するものである。(7)式の上限値を超え
ると、G1群の正のパワーが弱くなって軸上色収差が補
正過剰になる。また(7)式の下限値を超えるとG1群
の正のパワーが強くなって、適切なバックフォーカル長
が確保できなくなり表示素子の配置が困難になるととも
に、軸上色収差が補正不足になり、また軸外の高次収差
の補正が困難となる。(8)式の上限値を超えると、G
2群の負のパワーが強くなって、軸上色収差が補正過剰
になるとともに、レンズL4の作成精度,配置精度が厳
しくなって実用性がなくなる。また軸外の高次収差の補
正が困難になる。(8)式の下限値を超えると、G2群
の負のパワーが弱くなって、適切なバックフォーカル長
が確保できなくなり表示素子の配置が困難になるととも
に、軸上色収差が補正不足となる。
を各々f13、f4とした場合、(9)式を満足する。 -2.7 <f13/f4< -1.2 (9) (9)式はG1群と、G2群の焦点距離の比の範囲を制
限するものである。(9)式の下限値を超えるとG2群
の負のパワーが相対的に強くなる。この結果、G2群
(レンズL4)で生じる高次の軸外収差の補正が困難に
なり、また軸上色収差が補正過剰となる。(9)式の上
限値を超えるとG1群の正のパワーが相対的に強くな
り、全系のバックフーカル長の確保が困難になるととも
にG1群で生じる高次の軸外収差の補正が困難になる。
離を各々f3,f4とした場合、(10)式を満足す
る。 -2.7 <f3/f4< -1.2 (10) (10)式はG1群のパワーを支配するレンズL3と、
G2群を構成するレンズL4の焦点距離の比の範囲を制
限するものである。(10)式の下限値を超えるとレン
ズL4の負のパワーが相対的に強くなる。この結果、レ
ンズL4で生じる高次の軸外収差の補正が困難になり、
また軸上色収差が補正過剰となる。また、レンズL4の
作成精度,配置精度が厳しくなり実用性を失う。(1
0)式の上限値を超えるとレンズL3の正のパワーが相
対的に強くなり、全系のバックフーカル長の確保が困難
になるとともにレンズL3で生じる高次の軸外収差の補
正が困難になる。また、レンズL3の作成精度,配置精
度が厳しくなり実用性を失う。
実施例を示す。各数値実施例の断面図は各々図1〜10
に対応する。又、表の記号の意味は以下の通りである。
る距離(厚さ,空気間隔; (mm)) ni : 入射瞳から数えて第i面直後の媒質の波長5
87.6nm(d線)における屈折率 νi : 入射瞳面から数えて第i面直後の媒質のアッ
ベ数 AST: 開口絞り面(入射瞳面と等価) ASP: 非球面 上記焦点距離、Fナンバ、半画角は波長546nmにお
ける値である。また、上記ASPで示された非球面の形
状は、(11)式,(15)式で定義される。 Z=(h2 /r)/{1+〔1−(1+K)・(h/r)2 〕1/2 } +A4h4 +A6h6 + A8h8+ A10h10 (11) h2 =X2 +Y2 (12) 但し、rは中心曲率半径,Kは円錐定数,A4,A6,
A8,A10は各々4次,6次,8次,10次の非球面
係数、hは光軸Zからの高さである。又、非球面の中心
は座標系(X,Y,Z)の原点に位置し、光軸はZ方向に
合わせられているものとする。
7.969819e−13 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− EPD = 6 mm f = 24.17 mm F/# = 4.03 ω = 56 deg ---------------------------------------------------------------------- m ri di ni νi 1 Infinity 10.5 AST 2 -60.59758 4.790476 1.8830 40.8 3 -21.63433 0.25 4 74.16574 3.907311 1.7859 43.9 ASP 5 -171.287 0.25 ASP 6 25.68461 12.11108 1.7130 53.9 ASP 7 -6.21696 0.25 ASP 8 -13.65374 1.5 1.8052 25.5 ASP 9 5.005129 ASP ---------------------------------------------------------------------- <Aspherical Coefficient> m K A4 A6 A8 A10 4 -235.1343 4.990294e-05 -6.218591e-07 9.885815e-10 -1.550543e-12 5 -4799.484 -0.0001008259 2.470179e-07 -1.353647e-09 1.216031e-12 6 -52.81693 -2.733744e-06 -5.3756e-10 7.702574e-13 6.655573e-14 7 -7.851063 -1.739428e-05 -3.02908e-09 2.334678e-11 1.006921e-13 8 -0.957450 5.762577e-05 3.409564e-08 -6.923643e-11 2.146387e-14 9 -16.95332 1.102747e-05 7.821638e-08 3.373738e−11
−7.553734e−13 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− EPD = 6 mm f = 21.66 mm F/# = 3.61 ω = 56 deg ---------------------------------------------------------------------- m ri di ni νi 1 Infinity 10.5 AST 2 -83.94958 5.591225 1.8830 40.8 3 -22.0421 0.25 4 78.22017 3.043829 1.7859 43.9 ASP 5 -260.3543 0.25 ASP 6 34.5409 11.89978 1.7130 53.9 ASP 7 -5.852684 0.5 ASP 8 -16.05312 1.0 1.8052 25.5 ASP 9 5.467511 ASP ---------------------------------------------------------------------- <Aspherical Coefficient> m K A4 A6 A8 A10 4 -214.0301 3.087361e-05 -4.692963e-07 8.720126e-10 -2.358515e-12 5 -27509 -7.97848e-05 1.990878e-07 -1.416872e-09 1.455528e-12 6 -17.17738 -2.673446e-06 -3.643e-10 -3.132968e-13 5.020345e-14 7 -12.9347 -1.674952e-05 -6.40618e-09 2.007374e-11 8.914182e-14 8 -0.91542 4.112962e-05 4.345367e-08 -5.467466e-11 1.621502e-14 9 -15.7538 5.456956e-06 9.362635e-08 2.322972e-11 −7.3461
13e−13 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
の焦点距離,焦点距離の比,アッベ数の平均値を下表に
まとめて示す。但し、表の記号の意味は以下の通りであ
る。 f : 全系の焦点距離(mm) f1: レンズL1の焦点距離(mm) f2: レンズL2の軸上焦点距離(mm) f3: レンズL3の軸上焦点距離(mm) f4: レンズL4(G2群)の軸上焦点距離(mm) f13: G1群(レンズL1〜L3)の合成軸上焦点距
離(mm) ν13: レンズL1,L2,L3を構成する硝材のア
ッベ数の平均値 上記の各種焦点距離は波長546nmにおける値であ
る。
に対応する横収差図を示す。EYはメリジオナル断面
内、EXはサジッタル断面内の収差を示す。WL1,W
L2,WL3は各々波長470nm,546nm,61
0nmに対する曲線であり、4種類の入射画角(無限遠
入射)に対して小さな共役側(画像表示素子3)の面上の
横収差をプロットした。図11〜図20より、本願の数
値実施例はいずれも良好に横収差,色収差補正されてお
り、対角110°以上の広画角で高解像な拡大虚像の形
成が可能であることがわかる。
1〜10で述べた接眼光学系を実装した接眼映像表示装
置の構成につき、図21により説明する。図21におい
て、3は2次元表示素子、2は数値実施例1〜10にて
説明した本発明に係る接眼光学系、20は接眼光学系2
を実装した接眼光学装置、10は観察者Hの眼球、30
L,30Rは、2次元表示素子3と接眼光学装置20か
ら成る表示ユニット、50は左右の表示ユニット30
L,30Rを観察者Hの頭部に固定するためのベルト機
構である。2次元表示素子3は従来例を示す図22と同
様にLCD,ELD,FED,CRT等の小型表示素子
が用いられる。これらのうちLCDを用いる場合、LC
Dは自発光でない表示素子ゆえ、例えば蛍光灯,LE
D,EL等からなる光源(図示せず)が表示素子3に組
み込まれている。また、ELD,FED,CRT等の自
発光表示素子を2次元表示素子に用いる場合には、この
ような光源の組み込みは不要である。
た原画像は、接眼光学系2により拡大虚像に変換され、
眼球10でこの拡大虚像を鑑賞する。図21の接眼表示
装置は本発明に係る接眼光学系2を実装しているので、
110°以上の大きな観察画角を提示でき、適切な瞳径
とアイリリーフを備えることで瞳位置の自由度が大き
く、かつ、周辺まで均一で鮮明な観察画像を提示でき
る。この結果、広画角で臨場感に優れ、かつ鮮明な映像
表示が可能である。
重ね合わせても本発明に係る接眼光学系の画角は全角で
110°以上と十分大きい。しかし公知のように水平方
向外側に左右の提示画像をずらして表示することで、水
平画角を拡大することができる。このために、(1)画像
表示素子3の中心を接眼光学系2の光軸に対して水平方
向にシフトさせ虚像を水平方向外側に移動させる、(2)
接眼光学装置20と2次元表示素子3を組み合わせた表
示ユニット(30L,30R)全体を各々水平面内で傾
斜させ虚像形成位置を見かけ上外側方向に移動させる、
等の方法で左右の目に対応する形成画像を左右方向外側
にシフトするのが望ましい。左右の拡大表示画像を10
0%重ね合せた状態で双方の2次元表示素子に同一の画
像を表示しても十分表示画像の画角が大きいので臨場感
のよい結果が得られる。さらに、左右の拡大画像を10
0%重ね合せた場合、及び水平方向外側にシフトして重
ね合せた場合のいずれにおいても、左右の2次元表示素
子に両眼視差画像を表示すれば、立体視の効果によりさ
らに臨場感が高まる。
3は、実際の装置では一体に組み込まれ、さらに装置全
体を観察者Hの頭部に固定するベルト機構50が設けら
れている。しかし表示ユニット30L,30Rを共通の
匡体に収めた覗き込み型の接眼表示装置を構成する場
合、必ずしもベルト機構50は必要でない。また、接眼
光学装置20と2次元表示素子3の光軸方向間隔、及び
表示ユニット30L,30R間の間隔は、観察者Hの目
の特性及び瞳孔間隔に応じて適宜調整する機構(図示省
略)を備えることで、観察者毎に最適の表示特性が提供
できる。さらに、図21では接眼光学装置20と2次元
表示素子3を2組設け両眼で鑑賞する接眼映像表示装置
を示したが、接眼光学装置20と2次元表示素子3を1
組設けた構成により単眼で鑑賞する装置にも変形可能で
ある。
ているので、以下に示すような効果を奏する。
同時に満たすものである。 (1) 対角110°以上の大きな画角 (2) 小さいFナンバー(大きな瞳径) (3) 適切なアイリリーフ(観察者の目〜接眼レンズ第1
面間の距離) (4) 良好な収差補正。 この結果、本発明に係る接眼光学系によれば、単眼で1
10°以上の大きな観察画角を提示でき、適切な瞳径と
アイリリーフを備えることで瞳位置の自由度が大きく、
かつ、周辺まで均一で鮮明な観察画像を提示できるよう
収差補正された接眼光学系を実現できる。
れば、上記接眼光学系を接眼レンズとして搭載した広画
角で臨場感に優れ、かつ鮮明な映像表示が可能な小型・
軽量の接眼映像表示装置が得られる。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
の断面図である。
差図である。
差図である。
差図である。
差図である。
差図である。
差図である。
差図である。
差図である。
差図である。
収差図である。
示装置の構成図である。
2次元表示素子、 G1 第1レンズ群、 G2 第2レ
ンズ群。
Claims (8)
- 【請求項1】 2次元表示素子上の平面像を眼球に虚像
として拡大投影する機能を有する光学系で、該光学系は
眼球側から順に、眼球側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズL1と軸上屈折力が正の両面非球面レンズL2と中
心近傍が両凸で軸上屈折力が正の両面非球面レンズL3
とより構成される正の第1レンズ群G1,中心近傍が両
凹で軸上屈折力が負の両面非球面レンズL4より成る第
2レンズ群G2より構成されることを特徴とする接眼光
学系。 - 【請求項2】 上記両面非球面レンズL2は両面の周辺
部が眼球側に凹面を向けるように湾曲した形状であるこ
とを特徴とする請求項1記載の接眼光学系。 - 【請求項3】 前記G1群,G2群の軸上焦点距離を各
々f13,f4とし、全系の焦点距離をfとした場合、 0.25 <f13/f< 0.45 -0.3 <f4/f< -0.1 なる条件を満足する請求項1記載の接眼光学系。 - 【請求項4】 前記G1群,G2群の軸上焦点距離を各
々f13,f4とした場合、 -2.7 <f13/f4< -1.2 なる条件を満足する請求項1記載の接眼光学系。 - 【請求項5】 前記レンズL3,L4の軸上焦点距離を
各々f3,f4とした場合、 -2.7 <f3/f4< -1.2 なる条件を満足する請求項1記載の接眼光学系。 - 【請求項6】 前記G1群のレンズL1,L2,L3を
構成する硝材のアッベ数の平均値をν13、及びG2群
のレンズL4を構成する硝材のアッベ数をν4とした場
合、 ν13> 40 ν4< 30 を満足することを特徴とする請求項1記載の接眼光学
系。 - 【請求項7】 前記レンズL3,L4を構成する硝材の
アッベ数を各々ν3,ν4とした場合、 ν3> 40 ν4< 30 を満足することを特徴とする請求項1記載の接眼光学
系。 - 【請求項8】 原画像を表示する1個もしくは2個の2
次元表示素子と、該2次元表示素子上の平面像の各々を
眼球に虚像として拡大投影する前記2次元表示素子と同
個数の接眼光学系とからなり、該接眼光学系は眼球側か
ら順に、眼球側に凹面を向けた正メニスカスレンズL1
と軸上屈折力が正の両面非球面レンズL2と中心近傍が
両凸で軸上屈折力が正の両面非球面レンズL3とより構
成される正の第1レンズ群G1,中心近傍が両凹で軸上
屈折力が負の両面非球面レンズL4より成る第2レンズ
群G2より構成されることを特徴とする接眼映像表示装
置。
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- 1997-03-10 JP JP05497097A patent/JP3647185B2/ja not_active Expired - Fee Related
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