JPH10252862A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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Publication number
JPH10252862A
JPH10252862A JP5921297A JP5921297A JPH10252862A JP H10252862 A JPH10252862 A JP H10252862A JP 5921297 A JP5921297 A JP 5921297A JP 5921297 A JP5921297 A JP 5921297A JP H10252862 A JPH10252862 A JP H10252862A
Authority
JP
Japan
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differential
case
lock mechanism
shaft
fluid coupling
Prior art date
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Pending
Application number
JP5921297A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Mito
英治 三戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5921297A priority Critical patent/JPH10252862A/ja
Publication of JPH10252862A publication Critical patent/JPH10252862A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/61Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H48/42Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
    • F16H2048/423Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement

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  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】差動制限用の流体カップリングユニットに付設
された機械式の差動ロック機構へのオイル供給を効果的
に行えるようにする 【解決手段】出力軸5のフランジ部5aに流体カップリ
ングユニットとしてのカップリング部材6のケーシング
7を固定して、略カップ状の第1ケーシングが構成され
る。略リッド状の第2ケーシング8の外周端部がケーシ
ング7に螺合されて、螺合位置を調整することによって
差動制限特性が変更される。この第2ケーシング8のボ
ス部8aと入力軸3との間に、差動ロック機構Rが構成
される。差動ロック機構Rは、ボス部8aに形成された
第1噛合歯15と、入力軸3に一体的に形成された第2
噛合歯16と、歯付きスリ−ブ17とを有する。入力軸
3は、テーパベアリング19、20を介して、デフケー
ス31に連結された本体ケース1に回転自在に保持され
ている。ベアリング20が噛合歯16直近に位置され
て、ベアリング20を通過したオイルが噛合歯16に供
給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体カップリング
を用いて差動制限を行う動力伝達装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】動力伝達装置、例えば自動車の駆動系に
おいては、左右車輪間の差動制限のため、あるいは前後
車輪間の差動制限のために、ビスカスカップリングのよ
うな流体カップリングを用いることが多くなっており、
このような流体カップリングの一種として、2つのケー
シングの螺合位置を調整することによって差動制限特性
が変更されるカップリング部材がある。このカップリン
グ部材は、例えば特開平4ー224423号公報に示す
ように、基本的に、ケーシング内に、湿式多板クラッチ
と、押圧ピストンと、該押圧ピストンにより画成された
滞留室とを有して、滞留室内にブレードが配設された構
造となっている。このようなカップリング部材は、ケー
シングと常時一体回転する第1軸と、ケーシングと相対
回転可能とされた第2軸との間に生じた回転差に応じて
滞留室内に圧力が生じて、この圧力が押圧ピストンを介
して多板クラッチを押圧して、第1軸と第2軸との間で
動力伝達を行うことになる(差動制限機能)。そして、
ロータリブレードカップリングユニットを収納した本体
ケースを、デフケースまたはトランスファケースに一体
化することも提案されている(特開平7−12143号
公報参照)。
【0003】上記カップリング部材のケーシングは、通
常、略カップ状とされた第1ケーシングに対して、略リ
ッド状とされた第2ケーシングを螺合することにより構
成されて、使用状態では両ケーシング同士が常時一体回
転されるようになっている。そして、両ケーシングの螺
合位置つまり螺合量を調整することによって、滞留室内
の圧力つまり差動制限特性の初期値を変更することがで
きる。また、ブレードの形状を変更することにより差動
制限特性を変更することができ、例えばブレードを非対
称形状にすることにより、正転方向と逆転方向との差動
制限機能に相違を与えることができる。このように、カ
ップリング部材は、その差動制限特性の設定の自由度が
極めて高いことから、種々の動力伝達分野における差動
制限装置として大いに期待されている。
【0004】ところで、カップリング部材のような流体
式の差動制限装置においては、差動を完全にロックする
差動ロック装置の付設が望まれることが多く、機械的に
ロックを行う差動ロック機構が付設されることが多い。
このような要求を満足するため、前記特開平7ー224
423号公報に記載のように、差動制限および差動ロッ
クされる第1軸と第2軸との一方に、カップリング部材
における略カップ状のケーシングを固定する一方、この
略カップ状のケーシングと他方の軸との間に、機械式の
差動ロック機構(ドグクラッチ)を構成することが提案
されている。より具体的には、略カップ状のケーシング
の開口端縁部(略リッド状のケーシングが螺合される側
の端部)外周に、第1噛合歯を形成する一方、この第1
噛合歯に対抗させて他方の軸に第2噛合歯を形成して、
第1、第2の噛合歯の一方に常時係合する歯付きスリ−
ブを摺動自在に設けて、該スリ−ブを他方の噛合歯に係
合させることにより差動ロック状態とし、スリ−ブを他
方のクラッチから係合解除することによりカップリング
部材による差動制限状態を得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、流体カ
ップリングユニットに加えて、機械式に差動ロックを行
う差動ロック機構を設けた場合、この差動ロック機構に
対する潤滑オイルの供給を十分に行うことが、その作動
不良を防止するために望まれることになる。なお、前記
特開平7−12143号公報では、流体カップリングユ
ニットを収納した本体ケースをデフケ−ス等に一体化し
たものであれば、デフケ−ス内のオイルを有効にユニッ
トの冷却に利用できるものの、さらに差動ロック機構を
設けた場合にどのようにそのロック機構の潤滑を行うか
までは検討されていない。
【0006】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、流体カップリングの差動ロッ
クを機械式に行う場合に、差動ロック機構に対するオイ
ル供給を効果的に行えるようにした動力伝達装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあってはその第1の解決手法として次のよ
うにしてある。すなわち、デフケースまたはトランスフ
ァケースに対して一体的に取付けられる本体ケース内
に、差動制限を行う流体カップリングユニットが配置さ
れた動力伝達装置において、流体カップリングユニット
の差動制限を規制して差動ロックを行う差動ロック機構
が、流体カップリングユニットよりもデフケースまたは
トランスファケース側に設けられ、前記差動ロック機構
よりもデフケースまたはトランスファケース側に、該差
動ロック機構に対してオイルを供給するためのオイル供
給手段が配置されている、ようにしてある。上記解決手
法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲におけ
る請求項2〜請求項4に記載のとおりである。
【0008】前記目的を達成するため、本発明にあって
はその第2の解決手法として次のようにしてある。すな
わち、デフケースまたはトランスファケースに対して一
体的に取付けられる本体ケース内に、差動制限を行う流
体カップリングユニットが配置された動力伝達装置にお
いて、前記本体ケースに、互いに同一軸線上に位置させ
て、デフケースまたはトランスファケース側に位置する
第1軸と、該第1軸よりもデフケースまたはトランスフ
ァケースとは反対側に位置する第2軸とが回転自在に保
持され、流体カップリングユニットが、前記第1軸に対
して回転自在とされると共に第2軸に対して常時一体回
転されるケーシングを備えて、該第1軸と第2軸との間
での差動制限を行うようにされ、前記流体カップリング
ユニットよりもデフケースまたはトランスファケース側
において、流体カップリングユニットのケーシングと前
記第1軸との間を機械式に連結するドグクラッチ式の差
動ロック機構が構成され、前記第1軸の前記本体ケース
による回転自在な保持が、少なくとも前記差動ロック機
構よりもデフケースまたはトランスファケース側でかつ
該差動ロック機構付近に位置するように設定されたテー
パベアリングを介して行われ、前記差動ロック機構付近
に位置された前記テーパベアリングを通過した後のオイ
ルが、該差動ロック機構に向けて供給される、ようにし
てある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特
許請求の範囲における請求項6に記載のとおりである。
【0009】
【発明の効果】請求項1によれば、デフケースまたはト
ランスファケースからのオイルを、差動ロック機構へ効
果的に供給して、つまり流体カップリングユニットに邪
魔されることなく供給して、差動ロック機構の作動を常
に確実なものとする上で好ましいものとなる。
【0010】請求項2によれば、テーパベアリングを有
効に利用して、つまり別途オイル供給用のジェット等を
設けることなく、請求項1に対応した効果を得ることが
できる。請求項3によれば、カップリング部材の差動制
限特性を得つつ、ビスカスカップリングを用いた場合に
比して差動ロック機構の切換操作力を小さなものとする
ことができる。請求項4によれば、差動ロック機構のう
ち噛合、噛合解除される部分に十分オイルを供給するこ
とができ、作動不良防止の上で極めて好ましいものとな
る。
【0011】請求項5によれば、請求項1、請求項2に
対応した効果を得ることのできるより具体的な解決手法
が提供される。請求項6によれば、請求項4に対応した
効果をより十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
もので、前輪駆動車をベースとして後輪をも駆動するよ
うにした4輪駆動車に適用した場合の例を示すものであ
る。この図1において、1は後述のようにデフケースあ
るいはトランスファケースに固定される本体ケースであ
り、本体ケース1は、ケース構成体1Aと1Bとをボル
ト2によって一体化することにより構成されている。
【0013】本体ケース1には、互いに同一軸線上に位
置するように、入力軸3、中間軸4、出力軸5が保持さ
れている。入力軸3と中間軸4とは、互いにスプライン
係合することにより常時一体回転するように構成され
て、実質的に1本の軸を構成する。この軸3、4と軸5
との一方が第1軸となり、他方が第2軸となる。
【0014】6は流体カップリングユニットとしてのカ
ップリング部材であり、このカップリング部材6は、2
つのケーシング7と8とを有とを有する。ケーシング7
は、略円筒状とされて、出力軸5の前端部に形成された
フランジ部5aに対してボルト9を利用して固定され
て、このフランジ部5aとケーシング7とによって、カ
ップリング部材6の略カップ状とされた第1ケーシング
が構成される。
【0015】ケーシング8は、略リッド状とされた第2
ケーシングを構成するもので、ケーシング7のうちフラ
ンジ部5aとは反対側の開口端縁部に対して螺合されて
いる。この螺合部分が符合10で示されるが、この螺合
はきつい状態つまりケーシング7と8とが相対回転しな
いように強固なものとされている。
【0016】カップリング部材6内には、ケーシング8
に対抗させて押圧ピストン11が軸線方向に摺動自在に
配設され、この押圧ピストン11とケーシング8とによ
って、滞留室12が画成されている。この滞留室12内
には、高粘性流体(例えばシリコンオイル)が充填され
ると共に、中間軸4と常時一体回転されるブレード13
が配設されている。
【0017】カップリング部材6内には、押圧ピストン
11を挟んで滞留室12とは反対側において、湿式多板
クラッチ14が配設されている。このクラッチ14は、
中間軸4つまり入力軸3と常時一体回転するドライブプ
レ−ト14aと、ケーシング7つまり出力軸5と常時一
体回転するドリブンプレ−ト14bとから構成されてい
る。
【0018】第2ケーシングとなるケーシング8と入力
軸3との間には、ドグクラッチ式の差動ロック機構Rが
構成されている。すなわち、ケーシング8は、中間軸4
つまり入力軸3に対して相対回転可能に嵌合保持されて
いるが、このケーシング8には、中間軸4に沿って入力
軸3側に向けて若干長く伸びるボス部8aが形成されて
いる。このボス部8aは、ケーシング7、8よりも十分
小さな径とされて、当該ボス部8aの先端部(前端部)
外周には、差動ロック機構R用の第1噛合歯15が形成
されている。
【0019】一方、入力軸3には、別途小さな径の歯車
15が常時一体回転するように例えばスプライン結合に
よって取付けられ、その外周に形成されている歯部が、
差動ロック機構Rの第2噛合歯16とされている。この
第2噛合歯16は、前記第1噛合歯15に対して、軸方
向に小間隔をあけて対向されている。
【0020】差動ロック機構Rは、さらに、スリ−ブ1
7を備えている。このスリ−ブ17は、軸線方向に変位
可能とされて、その内面に、噛合歯15、16に噛合可
能な歯部17aを有する。このようなスリ−ブ17は、
常時第1噛合歯15に対して噛合された状態で、ケーシ
ング8に保持されている。スリ−ブ17(の歯部17
a)が、図1実線で示すように、第2噛合歯16と噛合
解除された状態が、差動制限状態(差動ロック解除状
態)となる。また、スリ−ブ17(の歯部17a)が、
図1一点鎖線で示すように第1噛合歯16と噛合するよ
うに変位されたときは、入力軸3とケーシング8(つま
り出力軸5)とが機械式に連結された差動ロック状態と
なる。
【0021】スリ−ブ17は、本体ケース1に軸方向に
摺動自在に保持された操作ロッド18に対して連結され
ている。図示を略すアクチュエ−タによって操作ロッド
18を摺動変位させることによって、スリ−ブ17が前
述した差動制限状態(に対応した位置)と差動ロック状
態(に対応した位置)とに切換えられる。
【0022】カップリング部材6のケーシング7と8と
の螺合部分において、ケーシング8の外周縁部には、螺
合部分10を軸方向に比較的長く確保するために、軸方
向に若干長く伸びるフランジ部8bが形成されて、この
フランジ部8bに雄ねじ部が形成される一方、ケーシン
グ7の内周面には当該雄ねじ部が螺合される雌ねじ部が
形成されている。なお、ケーシング7と8とは、所定の
差動制限特性が得られるように(滞留室12の初期圧力
が所定のものとなるように)、所定の螺合位置(螺合
量)で螺合されるものである。
【0023】以上のような実施の形態において、スリ−
ブ17と第2噛合歯16との係合が解除された状態、つ
まり差動制限状態(差動ロック解除状態)を考える。こ
のとき、エンジンからの駆動力を受ける入力軸3の回転
数(前輪の回転数)に対して、後輪つまり出力軸5の回
転数が小さくなるほど(回転数差が大きくなるほど)、
滞留室12で発生する圧力が大きくなって、押圧ピスト
ン11による多板クラッチ14の押圧力が大きくなる。
つまり、入力軸3と出力軸5との回転数差が小さいとき
は出力軸5へは小さなトルクしか伝達されないが、この
回転数差が大きくなると出力軸5へ大きなトルクが伝達
されることになる。上記回転数差と出力軸5へ伝達され
るトルクの大きさとの関係となる差動制限特性の変更
は、前述のように螺合部分10での螺合位置を変更する
ことによりできる他、ブレード13の形状(大きさを含
む)を変更することによりできる。
【0024】次に、スリ−ブ17と第2噛合歯16との
係合が行われた状態、つまり差動ロック状態を考える。
このときは、入力軸3の回転は、第2噛合歯16、スリ
−ブ17、第1噛合歯15、ケーシング8、螺合部分1
0(=ピン部材22)、ケーシング7を介して、出力軸
5へ伝達される。つまり、カップリング部材6の多板ク
ラッチ14をバイパスした動力伝達となって、前輪と後
輪との直結状態となる。
【0025】上述のように、流体カップリングとしての
カップリング部材6を考えた場合、ケーシング7、8、
ドリブンプレ−ト14bがアウタ部材となり、軸3、
4、ドライブプレ−ト14aがインナ部材となり、この
アウタ部材とインナ部材との間での差動制限を行うもの
となる。
【0026】図2に示すように、カップリング部材6の
本体ケース1は、その前端部が、前輪用デフケース31
に対して、ボルト32を利用して構成されて、デフケー
ス31内と本体ケース1内とが連通するようにされてい
る。つまり、デフケース31内で撹拌されたオイルが、
本体ケース1側へ容易かつ十分に導入される構造となっ
ている。
【0027】図2中、33、34は回転キャリア35に
保持された左右の前駆動軸、36は変速機出力軸からの
回転を回転キャリア35に伝達する入力ギア、37は回
転キャリア35の回転を入力軸3に伝達するための中間
軸である。そして、回転キャリア35内には、前軸差動
用の小ピニオン38および大ピニオン39が収納されて
いる。なお、このようなデフケース31内の構造そのも
のは周知なのでこれ以上詳細な説明は省略する。
【0028】再び図1において、前記入力軸3は、本体
ケース1に対して、前後2組のテーパベアリング19、
20を介して回転自在に保持されている。後方のテーパ
ベアリング20(の回転子)は、後方に向うにつれて入
力軸3の径方向外方側へ向うように傾斜されており、そ
の後端は、差動ロック機構Rの噛合歯16直近に位置さ
れている。そして、噛合歯16の外周径とテーパベアリ
ング20の外周径とはほぼ同じ程度とされているが、テ
ーパベアリング20の回転子の軸線延長線が、ほぼ噛合
歯16に指向するように設定されている。
【0029】前述のように、入力軸3側に位置されるデ
フケース31内において撹拌されたオイルは、テーパベ
アリングに供給されるが、このテーパベアリング20を
通過した後のオイルが、噛合歯16に十分供給されるこ
とになる。特に、テーパベアリング20の回転子の傾斜
方向の設定によって、テーパベアリング20から入力軸
3の径方向外方側へ向けてオイルが効果的に流れるによ
うになり(図1の矢印参照)、噛合歯16へ十分オイル
が供給されることになる。
【0030】なお、図1において、51はロックナッ
ト、52はオイルのドレンプラグ、53はディスタンス
ピ−スである。また、テーパベアリング19(20)を
構成する部材のうち、54がローラ、55がインナレス
レ−ス、56がアウタレ−スを示す。
【0031】以上実施の形態について説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもの
である。流体カップリングとしては、ビスカスカップリ
ングとすることもできる。また、流体カップリングを収
納した本体ケースが一体化されるケースとしては、デフ
ケース31に限らず、内部でオイルの撹拌作用があるト
ランスファケースとすることもできる。
【0032】本発明は、後輪駆動車をベースとして前輪
を駆動する場合の差動制限、差動ロック用として適用し
たり(例えばトランスファ中に組み込む)、左右車輪の
間での差動制限、差動ロック用として適用する等、自動
車において用いられている差動制限、差動ロック部分の
適宜の位置に適用することができる。勿論、自動車用に
限らず、差動制限、差動ロックが要求される適宜の動力
伝達系路中に組み込んで使用することができる。また、
略カップ状とされた第1ケーシングは、略円筒状部分
(7)とその底壁部分(5a)を一体成形することもで
きる。
【0033】差動ロック機構Rは、ドグクラッチに回転
同期機構を組み込むようにしてもよく、またドグクラッ
チ式に限らず適宜の形式のものを採択することができ
る。また、差動ロック機構Rへオイルを供給する手段と
しては、テーパベアリング20によって構成する他、例
えばデフケース側に開口されると共に噛合歯16に指向
するようなオイル通路を、別途本体ケース1内に形成す
る等により構成することもできる。さらに、本発明の目
的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいある
いは利点として表現されたものを提供することをも暗黙
的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面断面図。
【図2】カップリング部材の本体ケースとデフケースと
の連結部分を示す側面断面図。
【符合の説明】
1:本体ケース 3:入力軸 4:中間軸 5:出力軸 5a:フランジ部(第1ケーシングの底壁部) 6:カップリング部材(流体カップリングユニット) 7:ケーシング(第1ケーシングの略円筒状部分) 8:ケーシング(第2ケーシング) 10:螺合部分 11:押圧ピストン 12:滞留室 13:ブレード 14:多板クラッチ 15:第1噛合歯(係合部) 16:第2噛合歯(係合部) 17:スリ−ブ 17a:歯部 19:テーパベアリング 20:テーパベアリング(差動ロック機構に近い位置) 31:デフケース R:差動ロック機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフケースまたはトランスファケースに対
    して一体的に取付けられる本体ケース内に、差動制限を
    行う流体カップリングユニットが配置された動力伝達装
    置において、 流体カップリングユニットの差動制限を規制して差動ロ
    ックを行う差動ロック機構が、流体カップリングユニッ
    トよりもデフケースまたはトランスファケース側に設け
    られ、 前記差動ロック機構よりもデフケースまたはトランスフ
    ァケース側に、該差動ロック機構に対してオイルを供給
    するためのオイル供給手段が配置されている、ことを特
    徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記本体ケースに、流体カップリングユニットによって
    差動制限される対象となる軸がテーパベアリングを介し
    て回転自在に保持され、 前記テーパベアリングが、前記差動ロック機構付近でか
    つ該差動ロック機構よりも前記デフケースまたはトラン
    スファケース側に位置されて、該テーパベアリングを介
    してオイルが前記差動ロック機構へ供給されることによ
    り、該テーパベアリングが前記オイル供給手段として設
    定されている、ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記流体カップリングユニットが、2つのケーシングの
    螺合位置を調整することによって差動制限特性が変更さ
    れるカップリング部材とされている、ことを特徴とする
    動力伝達装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、 前記差動ロック機構が、ドグクラッチ式とされて、スリ
    −ブを軸方向にスライドさせることにより差動ロックお
    よび差動ロック解除が行われるように設定され、 前記スリ−ブを、デフケースまたはトランスファケース
    側へ向けて移動させたときに差動ロック状態となるよう
    に設定されている、ことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 【請求項5】デフケースまたはトランスファケースに対
    して一体的に取付けられる本体ケース内に、差動制限を
    行う流体カップリングユニットが配置された動力伝達装
    置において、 前記本体ケースに、互いに同一軸線上に位置させて、デ
    フケースまたはトランスファケース側に位置する第1軸
    と、該第1軸よりもデフケースまたはトランスファケー
    スとは反対側に位置する第2軸とが回転自在に保持さ
    れ、 流体カップリングユニットが、前記第1軸に対して回転
    自在とされると共に第2軸に対して常時一体回転される
    ケーシングを備えて、該第1軸と第2軸との間での差動
    制限を行うようにされ、 前記流体カップリングユニットよりもデフケースまたは
    トランスファケース側において、流体カップリングユニ
    ットのケーシングと前記第1軸との間を機械式に連結す
    るドグクラッチ式の差動ロック機構が構成され、 前記第1軸の前記本体ケースによる回転自在な保持が、
    少なくとも前記差動ロック機構よりもデフケースまたは
    トランスファケース側でかつ該差動ロック機構付近に位
    置するように設定されたテーパベアリングを介して行わ
    れ、 前記差動ロック機構付近に位置された前記テーパベアリ
    ングを通過した後のオイルが、該差動ロック機構に向け
    て供給される、ことを特徴とする動力伝達装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 ドグクラッチ式とされた前記差動ロック機構が、前記流
    体カップリングユニットのケーシングに設けられた第1
    噛合歯と、該第1噛合歯と対抗させて前記第1軸と一体
    回転するように設けられた第2噛合歯と、常時該第1噛
    合歯と係合されてると共に該第2噛合歯に向けて変位さ
    れたときに該第2噛合歯に噛合されるスリ−ブと、を備
    え、 前記差動ロック機構付近に位置する前記テーパベアリン
    グが、前記第2噛合歯に向うにつれて前記第1軸の径方
    向外方側へ向うように傾斜されて、該テーパベアリング
    を通過した後のオイルが該第2噛合歯に供給される、こ
    とを特徴とする動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016020180A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 株式会社ショーワ 動力伝達装置
CN111692307A (zh) * 2020-05-30 2020-09-22 宁波凯明机器制造有限公司 一种拖拉机底盘中差速器安装结构

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