JPH10252747A - 円筒ころ軸受 - Google Patents

円筒ころ軸受

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JPH10252747A
JPH10252747A JP5654697A JP5654697A JPH10252747A JP H10252747 A JPH10252747 A JP H10252747A JP 5654697 A JP5654697 A JP 5654697A JP 5654697 A JP5654697 A JP 5654697A JP H10252747 A JPH10252747 A JP H10252747A
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JP
Japan
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bearing
retainer
rollers
cylindrical roller
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP5654697A
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English (en)
Inventor
Cho Maruyama
兆 丸山
Yukihiro Takeda
幸浩 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Publication of JPH10252747A publication Critical patent/JPH10252747A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒ころの適正な転動を確保する。 【解決手段】 保持器4のポケット4aの数は標準保持
器に比べて少なく、その分、柱部4cが幅広になってい
る。各柱部4cには、それぞれ、保持器4の重量を軽
減し、軸受内部における潤滑剤の流通を促進し、円
筒ころ3のポケット4aへの組み込みに必要な柱部4c
の弾性を確保するための、貫通穴4fが設けられてい
る。各貫通穴4fは、各柱部4cの円周方向中央部分を
半径方向に抜き加工したものでる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作用するラジアル
荷重が標準軸受の負荷容量に比較して小さい条件下で使
用される円筒ころ軸受に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】円筒ころ軸受は、円筒
状のころと軌道面とが線接触するためラジアル荷重の負
荷能力が大きく、また、ころが内輪又は外輪の鍔で案内
されるため高速回転にも適している。
【0003】しかし、組み込まれる相手装置等との関係
で、標準の負荷容量に比較してラジアル荷重が小さい条
件下で運転される場合があり、この場合、作用するラジ
アル荷重の大きさによっては、ころが円滑に転動せず
(滑りが発生する)、適正な軸受機能が確保されないこ
とがある。一般に、軸受に作用するラジアル荷重Pが、
当該軸受の基本静定格荷重の4%以下の場合に、ころの
円滑な転動が妨げられる現象が起こり得るといわれてい
る。特に、大型(軸受内径が300φ以上)で薄肉の軸
受の場合、ころの本数が多くなるため、その傾向が強
く、さらに、使用条件に応じてラジアル内部すきま(初
期すきま)を普通すきまより大きく設定する場合、その
傾向がより強い。
【0004】本発明は、軽ラジアル荷重下における円筒
ころの円滑な転動を確保し、それによって適正な軸受機
能を確保すると同時に、軸受の耐久性向上を図ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、作用するラジ
アル荷重Pが標準軸受の基本静定格荷重Corの4%以
下の条件で使用される円筒ころ軸受を対象とする。
【0006】本発明の円筒ころ軸受は、内輪と、外輪
と、内輪と外輪との間に介在する複数の円筒ころと、円
筒ころを保持する複数のポケットを有する削り加工によ
る保持器とを備えている。そして、当該軸受の基本静定
格荷重Cor’が上記ラジアル荷重Pに対してP>0.
04Cor’となるように円筒ころの本数が設定され、
かつ、保持器の円周方向に隣り合ったポケット間の柱部
に半径方向に貫通した貫通穴を有することを特徴とす
る。
【0007】ここで、「基本静定格荷重」とは、一般
に、最大応力を受けている軌道面と転動体との接触部中
央で転動体直径の0.0001倍の総永久変形量を生じ
させる静荷重をいう。標準軸受の基本静定格荷重Cor
は、軸受形式、軸受サイズごとに製品カタログに表示さ
れている。
【0008】基本静定格荷重は転動体の数に比例し、転
動体の数が少なくなれば、それに比例して減少する。こ
のことを利用して、円筒ころの円滑な転動が確保される
荷重条件となるように円筒ころの本数を設定する。具体
的には、作用するラジアル荷重P、当該軸受の基本静定
格荷重をCor’として、P>0.04Cor’となる
ように、円筒ころの本数を標準軸受のそれよりも少なく
する。これにより、各円筒ころに適正なラジアル荷重が
負荷され、円筒ころの円滑な転動が確保される。
【0009】一方、円筒ころの本数を少なくすると、保
持器の柱部の円周方向寸法が増大し(ポケットの数が少
なくなるため)、保持器の重量増大につながる。保持器
の重量増大は、ころ案内(保持器を円筒ころで案内する
形式)では、保持器の振れ回り慣性の増大によって軸受
騒音の増大要因等となり、また、軌道輪案内(保持器を
軌道輪で案内する形式)では、保持器案内部の面圧上昇
による潤滑不足を招き易い。さらに、削り加工による保
持器(もみ抜き保持器)では、通常、柱部の内径側また
は外径側部分にころ落ち止めが設けられており、組込み
に際し、ころ落ち止めを弾性変形させながら円筒ころを
ポケット内に押し込む作業が必要になるが、柱部の円周
方向寸法が増大し、その剛性が高くなりすぎると、円筒
ころの組込み作業が困難になるという問題もある。
【0010】本発明において、保持器の柱部に半径方向
に貫通する貫通穴を形成したのは、円筒ころの本数を少
なくすることに伴う上記のような弊害を解消するためで
ある。すなわち、保持器の柱部に貫通穴を形成すること
により、保持器の重量が軽減され、軸受内部におけ
る潤滑剤の流通が促進され、円筒ころの組み込みに必
要な柱部の弾性が確保されるので、上記弊害が解消され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0012】図1に示す円筒ころ軸受は、呼び軸受内径
が300φ(mm)以上の大型円筒ころ軸受で、内輪
1、外輪2、内輪1と外輪2との間に介在する複数の円
筒ころ3、円筒ころ3を保持する削り加工による保持器
(もみ抜き保持器)4を備えている。この実施形態にお
いて、内輪1は軌道面1aの両側に鍔1bを有し、鍔1
bの鍔面で円筒ころ3の端面を接触案内し、鍔1bの外
径面で保持器4の内径面を接触案内する。外輪2は軌道
面2aのみを有し、鍔は備えていない。潤滑方式は、特
に限定されないが、油潤滑によるのが望ましい。
【0013】この実施形態の円筒ころ軸受は、ラジアル
荷重Pが同形式・同サイズの標準円筒ころ軸受の基本静
定格荷重Corの4%以下(P≦0.04Cor)の条
件下で使用される。また、ラジアル内部すきま(初期す
きま)は、普通すきまよりも大きく設定されている。そ
して、このような使用条件(軽ラジアル荷重)下におけ
る円筒ころ3の円滑な転動を確保するため、当該軸受の
基本静定格荷重Cor’が上記ラジアル荷重Pに対して
P>0.04Cor’となるように円筒ころの本数
(Z)が設定されている。
【0014】例えば、軸受内径500φの標準円筒ころ
軸受の場合、基本静定格荷重Corは292000kg
f(製品カタログの記載値)、普通すきまは180〜3
20μm、円筒ころの標準本数(Z)は27本である。
この場合、P≦0.04Cor=11680kgfであ
る。円筒ころの適正本数(Z’)はラジアル荷重Pの大
きさによって変わってくるが、P=10000kgfと
仮定すると、P=10000>0.04Cor’より、
Cor’<250000となり、また、基本静定格荷重
は円筒ころの本数に比例するから、 Z’<27×(250000/292000)=23.
1(本) である。したがって、この場合、円筒ころ3の本数
(Z’)を23本以下の本数に設定することにより、各
円筒ころ3に適正なラジアル荷重を与えて、それらの円
滑な転動を確保することができる。
【0015】図2に拡大して示すように、保持器4は、
円筒ころ3を収容保持するための複数のポケット4aを
円周等配位置に備え、ポケット4aの軸方向両側が内輪
1に案内される環状部4b、円周方向に隣り合ったポケ
ット4a間が幅広の柱部4cになった環体である。上述
のように、この実施形態の円筒ころ軸受は、標準軸受に
比べ、円筒ころ3の本数を少なくしているため、保持器
4のポケット4aの数が標準保持器に比べて少なく、そ
の分、柱部4cが幅広になっている。
【0016】柱部4cの内径側部分には、円筒ころ3の
脱落を防止するためのころ落ち止め4eが設けられてい
る。円筒ころ3をポケット4aに収容するに際しては、
円筒ころ3を内径側からころ落ち止め4eに押し当て、
ころ落ち止め4eを円周方向に弾性的に押し広げながら
円筒ころ3をポケット4a内に押し込む。
【0017】さらに、各柱部4cには、それぞれ、保
持器4の重量を軽減し、軸受内部における潤滑剤の流
通を促進し、円筒ころ3のポケット4aへの組み込み
に必要な柱部4cの弾性を確保するための、貫通穴4f
が設けられている。各貫通穴4fは、各柱部4cの円周
方向中央部分を半径方向に抜き加工したものでる。この
実施形態における貫通穴4fは長穴状で、軸方向幅はポ
ケット4aのそれと同程度、円周方向幅は柱部4cのそ
れの1/3程度である。貫通穴4fの軸方向両端部は円
弧になっているが、これは応力集中を緩和するためであ
る。尚、貫通穴の形状、寸法、個数は上記の機能
を確保し得る範囲で適宜決めれば良く、特に上記の例示
内容に限定されるものではない。例えば、貫通穴の形状
として、円形、長方形や六角形等の多角形状を採用する
こともできる。
【0018】貫通穴4fの体積相当分だけ保持器4の
重量が軽減することにより、保持器4と内輪1との接触
部分(案内部)における接触面圧が低減されるので、案
内部の摩耗軽減につながる。また、軸受内部の潤滑油
が貫通穴4fを介して内径側または外径側に流通するこ
とができるので、軌道面1a、2aや保持器4の案内部
における潤滑条件が有利になる。さらに、貫通穴4f
を形成することにより、柱部4cに適度な弾性が付与さ
れるので、円筒ころ3をポケット4aに組み込む際の作
業も容易になる。
【0019】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、当該軸
受の基本静定格荷重Cor’がラジアル荷重Pに対して
P>0.04Cor’となるように円筒ころの本数を設
定したので、軽ラジアル荷重下においても円筒ころの円
滑な転動が確保され、適正な軸受機能が発揮される。こ
れにより、軸受寿命の増大を図ることができる。同時
に、保持器の柱部に形成した貫通穴により、保持器の重
量が軽減され、軸受内部における潤滑剤の流通が促進さ
れ、円筒ころの組み込みに必要な柱部の弾性が確保され
るので、上記手段を採用することに伴う軸受騒音増大、
保持器案内部の面圧増大、潤滑不足、円筒ころの組み込
み上の問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係わる大型円筒ころ軸受の断面図で
ある。
【図2】保持器の一部平面図(図a)、一部断面図(図
b)である。
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 3 円筒ころ 4 保持器 4a ポケット 4c 柱部 4f 貫通穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用するラジアル荷重Pが標準軸受の基
    本静定格荷重Corの4%以下の条件で使用される円筒
    ころ軸受であって、 内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に介在する複数の円
    筒ころと、円筒ころを保持する複数のポケットを有する
    削り加工による保持器とを備え、 当該軸受の基本静定格荷重Cor’が上記ラジアル荷重
    Pに対してP>0.04Cor’となるように円筒ころ
    の本数が設定され、かつ、保持器の円周方向に隣り合っ
    たポケット間の柱部に半径方向に貫通した貫通穴を有す
    ることを特徴とする円筒ころ軸受。
JP5654697A 1997-03-11 1997-03-11 円筒ころ軸受 Pending JPH10252747A (ja)

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