JPH10252658A - ポンプ及び燃料供給ポンプ - Google Patents

ポンプ及び燃料供給ポンプ

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JPH10252658A
JPH10252658A JP9082098A JP8209897A JPH10252658A JP H10252658 A JPH10252658 A JP H10252658A JP 9082098 A JP9082098 A JP 9082098A JP 8209897 A JP8209897 A JP 8209897A JP H10252658 A JPH10252658 A JP H10252658A
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JP
Japan
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bellows
plunger
fuel
chamber
pump
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Application number
JP9082098A
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English (en)
Inventor
Hideya Kikuchi
英弥 菊地
Etsuro Hozumi
悦郎 穂積
Nobuo Aoki
青木  伸夫
Akinao Minegishi
昭直 峯岸
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベローズの腐食を防止することができるポン
プ及び燃料供給ポンプを提供する。 【解決手段】 本発明による燃料供給ポンプ3は、プラ
ンジャ5とプランジャバレル33との摺動クリアランス
からのリーク流体を受けるベローズ27とを備えた燃料
供給ポンプ3において、ベローズ室27a内には、流入
機構63から流体が積極的に流入され、且つ流出機構6
3からベローズ室内の流体が流出されて、ベローズ室2
7a内の流体に流れを生じさせているので、流体がベロ
ーズ室内に長く留まって水を分離したり、長期の滞留に
よりベローズ27が腐食するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プランジャバレル
内をプランジャが摺動して流体を圧縮するポンプに関
し、特に、筒内直接噴射式燃焼噴射装置等に装備される
燃料供給ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のポンプとして、プランジャバレ
ル内を摺動するプランジャ端部を覆い、プランジャバレ
ルとプランジャとの摺動クリアランスからのリーク燃料
を受けるベローズを設けて、リーク燃料が他に漏れない
ようにシールした構成のポンプが公知である。
【0003】また、例えば、特開平8ー232848号
公報に開示されているように、プランジャによる流体の
作動室と、これと別の流体の作動室とをベローズにより
区画した構成のいわゆるベローズポンプが公知である。
【0004】これらのポンプにおいて、ベローズが画定
するベローズ室内は、燃料(流体)を受けて燃料を溜
め、或いは燃料で満たされた状態になる。かかるベロー
ズには、伸縮による機械的強度が要求されることから、
一般的に、金属製のものが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、燃料等の流体に
は、わずかであるが水分が含まれていたり、水分が含ま
れていない場合でも燃料の分解等により、水分が生じる
ことがある。そして、ベローズ室内に水分が溜まると金
属製のベローズが腐食するという問題点がある。
【0006】特に、ベローズがリークした燃料を受ける
構成の場合には、ベローズ室内(ベローズの内側)に流
れる燃料が微量であるため、ベローズ室内に溜められた
燃料の置換が行われにくいことから、局部的に水が溜ま
りやすく、ベローズの腐食が生じやすいという問題点が
ある。
【0007】そこで、本発明の目的は、ベローズの腐食
を防止することができるポンプ及び燃料供給ポンプを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、プランジャバレルと、プ
ランジャバレル内を摺動してポンプ室の流体を加圧する
プランジャと、プランジャとプランジャバレルとの摺動
クリアランスからのリーク流体を受けるベローズ室を形
成するベローズとを備えたポンプにおいて、前記ベロー
ス室内に流体を流入する流入機構及びベローズ室内の流
体を流出する流出機構とを備えることを特徴とするもの
である。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、ベロ
ーズ室内には、プランジャとプランジャバレルとの摺動
クリアランスから漏れたリーク流体が溜められるが、流
入機構から、ベローズ室内に流体が積極的に流入され、
且つ流出機構からベローズ室内の流体が流出される。こ
のため、ベローズ室内の流体に流れが生じるので、同じ
流体が長く留まって水を分離したり、流体自体が腐食し
てベローズを腐食させるということが少ない。従って、
ベローズの腐食を防止できる。
【0010】請求項2に記載の発明は、プランジャバレ
ル内をプランジャが摺動して、燃料を加圧するポンプ室
と、プランジャとプランジャを摺動させるプッシュロッ
ドとプランジャバレルとで画成される脈動低減空間と、
この脈動低減空間を燃料吸入部に連通する脈動低減通路
と、プランジャとプランジャバレルとの摺動クリアラン
スからのリーク流体を受けるベローズ室を形成するベロ
ーズと、ベローズ室内の流体を流出する流出通路とを備
えた燃料供給ポンプにおいて、前記プランジャバレルに
は、一端がプランジャバレルのプッシュロッド摺動面に
開口し、他端がベローズ室内に開口して燃料を流入する
流入通路を備えることを特徴とするものである。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、脈動
低減機構を有する燃料供給ポンプにおいて、バレルに
は、プッシュロッドの摺動面とベローズ室とを連通して
燃料をベローズ室に導入する流入通路を設けているの
で、ベローズ室には、リーク流体の他、流入通路から積
極的に燃料が流入される。そして、ベローズ室内の燃料
は流出通路から流出されるので、ベローズ室内ではここ
に溜められる燃料に積極的な流れが生じるので、流体が
長く留まって水を分離してベローズを腐食させることが
少ない。従って、ベローズの腐食を防止できる。しか
も、プランジャバレルに流入通路の開口を形成するだけ
であるから、構成が簡易であり且つ製造が容易である。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記流入通路におけるプッシュロッド
摺動面側の開口は、ベローズが伸びる方向にプッシュロ
ッドが移動すると開いて前記脈動低減空間に連通し、ベ
ローズが縮む方向に移動すると前記開口が閉じる位置に
形成されていることを特徴とするものである。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、ベロ
ーズ室に燃料を流入する流入通路の開口は、プランジャ
バレルに対するプッシュロッドの移動に連動して、開閉
する。従って、流入通路の開口時期が限定されるから、
燃料置換に必要な量のみをベローズ室に流入できるの
で、燃料の流出入により他に与える影響、例えば、燃料
供給ポンプやこの燃料供給ポンプに燃料を供給する低圧
供給ポンプ等に与える影響を最小限度にすることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図3
を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
尚、図1は本発明の実施の形態にかかる燃料供給ポンプ
を正面側から切断した断面図であり、図2はプランジャ
バレル及びベローズを含む部分を拡大して示す断面図で
あり、図3はプッシュロッドとベローズとの作動状態を
示す図である。
【0015】本実施の形態にかかる燃料供給ポンプ3
は、ガソリンエンジンの燃焼室にガソリンを直接噴射す
るもので、いわゆる直接噴射式ガソリンエンジンと言わ
れる燃料供給系に使用され、高圧のガソリンを圧送する
ものである。
【0016】この燃料供給ポンプ3は、プランジャー5
を収納したポンプハウジング7と、このプランジャー5
を駆動するカム9を収納した下本体部10とを備えてい
る。カム9は、図示しないエンジンによって駆動される
シャフト8に連結されており、エンジンの駆動によりカ
ム9が回転し、プランジャー5の下端に配置されたカム
当接シュー11に周接してプランジャー5を上下に駆動
する構成になっている。
【0017】ポンプハウジング7には、低圧の燃料が供
給される吸入ポート13と、プランジャー5により加圧
された燃料を吐出する吐出ポート17とが設けられてい
る。吸入ポート13は、ポンプハウジング7に形成され
た燃料供給路19を介してポンプ室(燃料圧縮室)21
に連通されており、吐出ポート17は燃料吐出通路23
を介してポンプ室21に連通されて、弁の開閉により、
ポンプ室21で圧縮した燃料を吐出ポート17から吐出
している。
【0018】ポンプハウジング7に形成された大径孔に
は、固装部材29がねじ噛合されており、この固装部材
29の内側にプランジャー5の摺動を案内するプランジ
ャバレル33が固定されている。固装部材29の下側に
はベローズ27が、その軸線をプランジャー5の軸線と
略一致させて配置されている。ベローズ27の上端はポ
ンプハウジング7に組み付けられた固装部材29に固定
されており、ベローズ27の下端は、プランジャー5の
下端に当接する支持部材31に固定されている。このべ
ローズ27はプランジャー5の上下動に連動して伸縮
し、プランジャー5とプランジャバレル33との摺動ク
リアランスからリークした燃料を受けるものであり、ベ
ローズ27の内側に形成されたベローズ室27a内にリ
ーク燃料を受けて、カム室9aに対してシールするもの
であり、金属製の蛇腹形状をなして構成されている。
【0019】ベローズ27の上端部が固定された固装部
材29には、リターンポート14に連通された開口(流
出機構)61が形成されており(図1参照)、この開口
61はベローズ空間27aに連通されて、ベローズ空間
27a内の流体をリターンポート14に流出させるよう
になっている。
【0020】一方、プランジャ5と上述のカム当接シュ
ー11との間には、プッシュロッド24が介在されてお
り、このプッシュロッド24を介してプランジャ5を押
圧してプランジャバレル33内に摺動させている。本実
施の形態では、このプッシュロッド24は、プランジャ
5と別体に設けられているが、プランジャ5の下端に当
接してプランジャ5と一体に往復動するものであり、実
質的にプランジャ5と一体のものでもよい。そして、プ
ランジャー5は、このプランジャバレル33に沿って上
下に摺動するようになっている。プランジャー5には、
スプリング35の下端部が当接されている。このスプリ
ング35は、プランジャー5を常時下方に付勢するもの
であり、図1に示すように、スプリング35の上端は固
定部材37の下面に支持されている。そして、固定部材
37の下面とプランジャー5との間に燃料を加圧するポ
ンプ室21を形成している。
【0021】プランジャバレル33には、プランジャ5
の下端側(ポンプ室と反対の側)であってプランジャ5
とプッシュロッド24とで画定される脈動低減空間26
が形成されている。この脈動低減空間26は、第1低圧
通路28を介して燃料吸入ポート13に連通されてお
り、ポンプ室21の往復動作により発生する低圧側の脈
動を低減するようになっている。即ち、脈動低減空間2
6は、プランジャ5の下部に形成されており、プランジ
ャ5が下降動作すると、脈動低減空間26内の燃料が第
1低圧通路28を介して、燃料吸入通路19に戻され、
プランジャ5が上昇すると燃料供給ポート13側から燃
料供給通路19を通って脈動低減空間26に燃料を吸入
するものである。本実施の形態では、脈動低減空間26
とポンプ室21との容積比が例えば1:2となってお
り、燃料供給ポート13における吸入量は、プランジャ
5の下降時には、ポンプ室21に吸入される燃料の容積
比2に対して脈動低減空間26からの戻し量1となり、
プランジャ5の上昇時には、燃料供給通路19から脈動
低減空間26にのみ燃料が供給されるので、燃料供給ポ
ート13への戻し量が−1になる。従って、燃料供給ポ
ート13から吸入される燃料の容積比は、プランジャ5
の下降時及び上昇時において、それぞれの場合に全体的
には1になる。これにより、吸入の間欠脈動を解消して
いる。
【0022】プランジャバレル33には、更に、プッシ
ュロッド24の摺動部位に流入通路63が形成されてお
り、この流入通路63は一端63aがプッシュロッド2
4の摺動面に開口され、他端63bがベローズ室27a
内に開口している。この流入通路63は、プッシュロッ
ド24が下端位置にある場合には脈動低減空間26に連
通され、プッシュロッド24が上端位置にある場合には
一端63aの開口をプッシュロッド24が塞いで脈動低
減空間26との連通を遮断する位置に形成されている。
換言すれば、ベローズ室27aの燃料はエンジンを運転
するごとに置換する構成になっている。
【0023】この流入通路63は、プランジャバレルの
周面に直線状の孔を形成するだけで容易に形成すること
ができる。
【0024】一方、燃料吐出通路23は、ポンプハウジ
ング7の上部に設けられた高圧ダンパ39を通るように
なっており、この高圧ダンパ39が燃料吐出通路23に
おける高圧の脈動を抑制している。高圧ダンパ39はガ
スが封入された受圧部41を備えており、この受圧部4
1は、ケース45とダイヤフラム43とで画定されてい
る。そして、受圧部41側にはダイヤフラム43の背面
にストッパ(規制部材)46を備えており、受圧部41
側へのダイヤフラム43の変形が過大になって破損する
のを防止している。尚、燃料吐出通路23側への変形は
その通路が形成されているポンプ本体7により過大の変
形を防止している。
【0025】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。カム9が回転すると、カム当接シュー11を介して
プランジャー5が上下動し、これによって、燃料供給路
19を通ってポンプ室21に燃料が供給されるととも
に、ポンプ室21内の燃料が加圧され、燃料吐出通路2
3へ吐出される。
【0026】プランジャ5が上昇すると燃料供給ポート
13側から脈動低減空間26に燃料を吸入する。プラン
ジャ5の下降時には、燃料供給路19からポンプ室21
に燃料が供給されるが、脈動低減空間26の燃料も燃料
供給路19を介してポンプ室21に供給されるので、燃
料供給路19からの燃料供給量は、プランジャ5の下降
時及び上昇時において、それぞれ同じになり、吸入ポー
ト13から吸入される燃料の量が、図5に示すように均
等化ないし平準化されるので、吸入脈動を低減する。
【0027】一方、プッシュロッド24とプランジャバ
レル33との周動面における摺動クリアランスからは、
わずかであるが、ベローズ室27a内に燃料が漏れて、
ベローズ室27a内には次第に燃料が溜まる。更に、ベ
ローズ室27a内には図3に示すように、プッシュロッ
ド24が下方に移動して、ベローズ27が伸びる位置で
は、流入通路63の一端63aからプッシュロッド24
がずれて一端63aが脈動低減空間26に開口し、脈動
低減空間26とベローズ室27aとが連通されるので、
脈動低減空間にある燃料がベローズ室27aへ流れる。
同時に、ベローズ室27a内の燃料は流出機構である開
口61からリターンポート14へ導出される。従って、
流入通路63の開口時期が限定されるから、燃料置換に
必要な量のみをベローズ室27aに流入できるので、こ
の高圧燃料ポンプに低圧の燃料を供給する低圧供給ポン
プ能力を損なうことがない。
【0028】次に、図2に示すように、プッシュロッド
24が上方に移動して、ベローズ27が縮むと、プッシ
ュロッド24は、流入通路63の一端63aの開口をそ
の摺動面で閉じる。特に、ベローズ室27aが縮むの
で、ベローズ室27a内の燃料は開口61から積極的導
出される。
【0029】即ち、本実施の形態によれば、エンジンを
運転するごとに、ベローズ室27a内を燃料が積極的に
流入及び流出して、ベローズ室27a内に流れを生じさ
せているので、ベローズ室27aに燃料が長い間滞留し
て生じる水分の分離を防止できる。従って、ベローズの
腐食を防止する。しかも、ベローズ室に常時燃料を流入
するのでなく、一定の時期に限って、燃料置換量を最小
限度にしているので、ポンプ能力に与える影響がほとん
どない。
【0030】次に、図4及び図5を参照して、本実施の
形態の変形例について説明する。図4及び図5に示す変
形例では、上述した実施の形態と同一部分には同一の符
号を付することによって、その部分の詳細な説明を省略
することとし、特徴的部分のみを説明するものとする。
【0031】図4に示す実施の形態では、プランジャバ
レル33に形成する流入通路63を直線状でなく、略L
字形状に形成してプッシュロッド24の下側に向けて開
口したものである。この図5に示す変形例では、燃料が
滞留しやすいベローズ室27aの下側に向けて燃料を流
入することができるから、ベローズ室27a全体に渡っ
て燃料の流通を高めることができる。
【0032】図5に示す実施の形態では、プランジャバ
レルに形成する流入通路63を略T字形状にするもので
あり、プランジャバレル33の外側に向けて開口63b
させるほかプッシュロッド24の下側に向けて開口63
cしたものである。この図4に示す変形例では、プラン
ジャバレル33の側方と下側との両方に向けてベローズ
室27a内に燃料を流入しているから、より効果的にベ
ローズ室27a内を流動させることができ、燃料の滞留
を確実に防止できる。
【0033】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例
えば、本発明にかかる燃料供給ポンプは、ガソリン燃料
の噴射ポンプに用いることに限らず、ディーゼル機関に
用いられる軽油用の燃料噴射ポンプ等や、オイルその他
の流体用のポンプであっても同様な効果を得ることがで
きる。
【0034】また、ベローズ室の燃料をエンジンを運転
するごとに置換する構成に限らず、流入通路の開閉駆動
は、カム9により直接開閉する構成としたり、カムシャ
フト8の駆動により流入通路63を開閉する開閉機構を
別途に設けるものであってもよい。
【0035】更に、上述した実施の形態では、プランジ
ャ5とプッシュロッド24とは、別体の構成としたが、
これらを一体に構成し、プッシュロッド24が実質的に
プランジャ5の一部を形成している構成であっても同様
な効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ベロー
ズ室内には、流入機構から流体が積極的に流入し、且つ
流出機構からベローズ室内の流体が流出し、ベローズ室
内の流体に流れを生じさせているので、同じ流体がベロ
ーズ室内に長く留まって水を分離したり、長期の滞留に
よりベローズを腐食させるということが少ない。従っ
て、ベローズの腐食を防止できる。
【0037】請求項2に記載の発明によれば、脈動低減
機構を有する燃料供給ポンプにおいて、バレルには、プ
ッシュロッドの摺動面とベローズ室とを連通して燃料を
ベローズ室に導入する流入通路を設けているので、ベロ
ーズ室には、リーク流体のほか、流入通路から積極的に
燃料が流入され、燃料流出通路から流出されるので、同
じ流体が長く留まって水を分離してベローズが腐食する
のを防止できる。しかも、プランジャバレルに流入通路
の開口を形成するだけであるから、構成が簡易であり且
つ製造が容易にである。
【0038】請求項3に記載の発明によれば、ベローズ
室に燃料を流入する流入通路の開口は、プランジャバレ
ルに対するプッシュロッドの移動に連動して、開閉する
とともに、ベローズが伸びる位置で脈動低減空間に連通
して、縮む際に連通を閉じる構成であるから、ベローズ
の伸縮を利用して、積極的に脈動低減空間の燃料をベロ
ーズ室に吸入し又は流出できるので、ベローズ室内にお
ける流動をより活発にすることができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる燃料供給ポンプを正面側から切
断した断面図である。
【図2】図1に示す燃料供給ポンプのベローズを含む部
分を拡大して示す断面図である。
【図3】図2に示すベローズを含む部分の作動状態を示
す断面図である。
【図4】本実施の形態にかかる燃料供給ポンプの変形例
を示す断面図である。
【図5】本実施の形態にかかる燃料供給ポンプの他の変
形例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 燃料供給ポンプ(ポンプ) 5 プランジャ 21 ポンプ室(燃料圧縮室) 24 プッシュロッド 26 脈動低減空間 27 ベローズ 27a ベローズ室 61 開口(流出機構) 63 流入通路(流入機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯岸 昭直 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャバレルと、プランジャバレル
    内を摺動してポンプ室の流体を加圧するプランジャと、
    プランジャとプランジャバレルとの摺動クリアランスか
    らのリーク流体を受けるベローズ室を形成するベローズ
    とを備えたポンプにおいて、 前記ベロース室内に流体を流入する流入機構及びベロー
    ズ室内の流体を流出する流出機構とを備えることを特徴
    とするポンプ。
  2. 【請求項2】 プランジャバレル内をプランジャが摺動
    して、燃料を加圧するポンプ室と、プランジャとプラン
    ジャを摺動させるプッシュロッドとプランジャバレルと
    で画成される脈動低減空間と、この脈動低減空間を燃料
    吸入部に連通する脈動低減通路と、プランジャとプラン
    ジャバレルとの摺動クリアランスからのリーク流体を受
    けるベローズ室を形成するベローズと、ベローズ室内の
    流体を流出する流出通路とを備えた燃料供給ポンプにお
    いて、 前記プランジャバレルには、一端がプランジャバレルの
    プッシュロッド摺動面に開口し、他端がベローズ室内に
    開口して燃料を流入する流入通路を備えることを特徴と
    する燃料供給ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記流入通路におけるプッシュロッド摺
    動面側の開口は、ベローズが伸びる方向にプッシュロッ
    ドが移動すると開いて前記脈動低減空間に連通し、ベロ
    ーズが縮む方向に移動すると前記開口が閉じる位置に形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料供
    給ポンプ。
JP9082098A 1997-03-14 1997-03-14 ポンプ及び燃料供給ポンプ Pending JPH10252658A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094277A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 株式会社デンソー 高圧ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094277A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 株式会社デンソー 高圧ポンプ

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