JPH10252015A - 橋梁構造物用のプレキャストコンクリート床板及びその接合方法 - Google Patents

橋梁構造物用のプレキャストコンクリート床板及びその接合方法

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JPH10252015A
JPH10252015A JP9054799A JP5479997A JPH10252015A JP H10252015 A JPH10252015 A JP H10252015A JP 9054799 A JP9054799 A JP 9054799A JP 5479997 A JP5479997 A JP 5479997A JP H10252015 A JPH10252015 A JP H10252015A
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bars
hook
truss
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新 本多
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政雄 名倉
Hiroshi Okamoto
浩 岡本
Masato Muto
正人 武藤
Shinichiro Sato
真一郎 佐藤
Masayoshi Naito
雅義 内藤
Katsutoshi Kimura
勝利 木村
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Tobishima Corp
Nihon Kaiser Co Ltd
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Tobishima Corp
Nihon Kaiser Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレキャストコンクリート床板の接合および
橋梁の構築を容易かつ効率的に行うことである。 【解決手段】 トラス筋３の上部がコンクリート板２か
ら突出されたプレキャストコンクリート板１の短辺方向
の両側に、地覆４を一体形成したことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は橋梁構造物用のプレ
キャストコンクリート床板及びその接合方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】道路橋などの橋梁にはプレキャストコン
クリート床板が多く使用されるようになっている。この
構築方法は、図９の（１）に示すように、橋桁２１に、
いわゆるフルプレキャストコンクリート床板２２を敷並
べて接合した後に、短辺方向の両側に、プレキャスト
製、あるいは現場打ちコンクリート製の地覆２３を形成
していた。またフルプレキャストコンクリート床板２２
の接合方法は、同図の（２）に示すように、側面のルー
プ筋２４を橋桁方向に重ね合わせ、そこに主鉄筋２５を
端から橋桁方向に挿入して配筋していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような橋梁は、プ
レキャストコンクリート床板を敷並べた後に、地覆をプ
レキャスト製、あるいは現場打ちコンクリート製で構築
していたために手間がかかっていた。またプレキャスト
コンクリート床板の接合も、ループ筋を橋桁方向に重ね
合わせ、そこに主鉄筋を橋桁方向に挿入していたため作
業効率が悪かった。
【０００４】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的はプレキャストコンクリート床板の
接合および橋梁の構築を容易かつ効率的に行うことであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの本発明の橋梁構造物用のプレキャストコンクリート
床板は、トラス筋の上部がコンクリート板から突出され
たプレキャストコンクリート板の短辺方向の両側に、地
覆を一体形成したことを特徴とする。また橋梁構造物用
のプレキャストコンクリート床板の接合方法は、上面か
らトラス筋が突出したプレキャストコンクリート床板
を、長辺方向の側面を突き合わせて橋桁上に敷並べ、こ
れらの側面から突出した湾曲径の異なるフック筋を橋桁
方向に重ね合わせてループを形成し、該ループには湾曲
径の異なるフック筋による鉄筋挿入用の間隙部が形成さ
れ、該間隙部からループ内に主鉄筋を配筋した後に、ト
ッピングコンクリートを打設したことを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の橋梁構造物用のプ
レキャストコンクリート床板およびその接合方法につい
て説明する。図１はプレキャストコンクリート床板の平
面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図、図３は同Ｂ−Ｂ線
断面図である。
【０００７】プレキャストコンクリート床板１はコンク
リート板２と、長辺方向に沿って適宜間隔ごとに配筋さ
れた４本のトラス筋３と、短辺方向の両側に一体形成さ
れた地覆４とから構成され、前記トラス筋３の上部がコ
ンクリート板２の上面から突出している。
【０００８】トラス筋３は、三角形状に配置された一本
の上端筋５と二本の下端筋６とが波形のラチス筋７で接
合した三角トラスである。これは三角トラスに限らず、
一本の上端筋と一本の下端筋とがラチス筋で接合された
トラス筋（図示せず）であってもよい。
【０００９】一方、コンクリート板２の長辺方向の両側
面には上側に湾曲したフック筋８が適宜間隔ごとに突出
され、一方の側面と他方の側面とは互いに位置がずれて
いる。これらのフック筋８は湾曲径が異なった小径のフ
ック筋８ａと大径のフック筋８ｂであり、一方の側面に
は小径のフック筋８ａが、また他方の側面には大径のフ
ック筋８ｂがそれぞれ突出している。該大径のフック筋
８ｂの下部は載置部１１に埋設され、該載置部１１には
凹部１２が形成されている。載置部１１は断面凹凸に形
成され、凸部１３に大径のフック筋８ｂの下部が埋設さ
れたことにより一定の強度が保持される。またコンクリ
ート板２の適宜箇所には位置決め孔１４が形成され、こ
こには橋桁のスタッドボルトが貫入されるようになって
いる。
【００１０】次に、上記のようなプレキャストコンクリ
ート床板１の接合方法を、橋梁の構築に基づいて説明す
る。図４は、３本のＩ形状の鋼桁１６上にプレキャスト
コンクリート床板１を、長辺方向の側面を突き合わせて
敷並べたものであり、一方のプレキャストコンクリート
床板１の小径のフック筋８ａが、他方のプレキャストコ
ンクリート床板１の載置部１１の凹部１２に載せられて
いる。したがって、これらフック筋８ａと大径のフック
筋８ｂとが鋼桁方向に交互に重なり合ってループ９を形
成している。このループ９はフック筋８が小径および大
径であるため、その上部に鉄筋挿入用の間隙部１０が形
成される。
【００１１】次に、間隙部１０からループ９内に２本の
主鉄筋１７を挿入して配筋するとともに、間隙部１０に
も２本の主鉄筋１７を配筋する。これらの主鉄筋１７は
横方向からループ９内に挿入して配筋できる。またコン
クリート板２の位置決め孔１４には鋼桁１６のスタッド
ボルト１５が貫入されて、プレキャストコンクリート床
板１の位置ずれを防止している。
【００１２】このような方法でプレキャストコンクリー
ト床板１を敷並べるとともに、側面に形成されたループ
９に横方向から主鉄筋１７を配筋する。そしてプレキャ
ストコンクリート床板１上にトッピングコンクリート
（図示せず）を打設し、地覆４の上には高欄（図示せ
ず）を取り付けて橋梁の構築を完了する。このように地
覆４が一体形成されたプレキャストコンクリート床板１
を使用することにより、地覆４の構築が省略できるとと
もに、主鉄筋１７も横方向から配筋できるため橋梁が効
率的に構築できる。
【００１３】
【発明の効果】コンクリート板の上面からトラス筋の上
部が突出したプレキャストコンクリート床板、いわゆる
ハーフＰＣ床板の短辺方向の両側に地覆を一体形成した
ので、現場においてのプレキャストまたは現場打ちコン
クリートでの地覆の形成が省略できる。
【００１４】いわゆるハーフＰＣに地覆を一体形成する
ので、重量の面でも支障なく運搬できる。
【００１５】湾曲径が異なった小径のフック筋と大径の
フック筋とが、長辺方向に交互に重なり合ってループと
なり、該ループの上部には鉄筋挿入用の間隙部が形成さ
れたことにより、該間隙部からループ内に主鉄筋を挿入
して配筋できる。
【００１６】地覆が一体形成されたプレキャストコンク
リート床板を使用するとともに、ループ内に主鉄筋を横
方向から配筋できるため橋梁が効率的に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】プレキャストコンクリート床板の平面図であ
る。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】（１）および（２）はプレキャストコンクリー
ト床板の一部の側面図である。
【図５】橋桁上にプレキャストコンクリート床板を敷並
べた平面図である。
【図６】図５のＣ−Ｃ線断面図である。
【図７】図５のＤ−Ｄ線断面図である。
【図８】（１）は接合部の拡大断面図、（２）は（１）
のＥ−Ｅ線断面図である。
【図９】（１）は従来のプレキャストコンクリート床板
を使用した橋梁の構築方法を示す斜視図、（２）は従来
のプレキャストコンクリート床板の接合方法の断面図で
ある。
【符号の説明】
１ プレキャストコンクリート床板 ２ コンクリート板 ３ トラス筋 ４ 地覆 ５ 上端筋 ６ 下端筋 ７ ラチス筋 ８ フック筋 ９ ループ １０ 間隙部 １１ 鍔部 １２ 凹部 １３ 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 浩 千葉県東葛飾郡関宿町木間ケ瀬5472 飛島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 武藤 正人 千葉県東葛飾郡関宿町木間ケ瀬5472 飛島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 真一郎 東京都渋谷区東３丁目15番７号 日本カイ ザー株式会社内 (72)発明者 内藤 雅義 東京都渋谷区東３丁目15番７号 日本カイ ザー株式会社内 (72)発明者 木村 勝利 東京都渋谷区東３丁目15番７号 日本カイ ザー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 トラス筋の上部がコンクリート板から突
    出されたプレキャストコンクリート板の短辺方向の両側
    に、地覆を一体形成したことを特徴とする橋梁構造物用
    のプレキャストコンクリート床板。
  2. 【請求項２】 前記プレキャストコンクリート板の長辺
    方向の両側面に、上側に湾曲したフック筋が適宜間隔ご
    とに突設され、一方のフック筋の湾曲径が他方のフック
    筋よりも大きく、かつ湾曲径の大きなフック筋の下部が
    プレキャストコンクリート板の長辺方向の側面の載置部
    に埋設され、該載置部のフック筋間には凹部が形成され
    ていることを特徴とする請求項１に記載の橋梁構造物用
    のプレキャストコンクリート床板。
  3. 【請求項３】 前記トラス筋は三角形状に配置された一
    本の上端筋と二本の下端筋とが波型のラチス筋で連結さ
    れたものであることを特徴とする請求項１に記載の橋梁
    構造物用のプレキャストコンクリート床板。
  4. 【請求項４】 前記トラス筋は各一本の上端筋と下端筋
    とが、波型のラチス筋で連結されたものであることを特
    徴とする請求項１に記載の橋梁構造物用のプレキャスト
    コンクリート床板。
  5. 【請求項５】 上面からトラス筋が突出したプレキャス
    トコンクリート床板を、長辺方向の側面を突き合わせて
    橋桁上に敷並べ、これらの側面から突出した湾曲径の異
    なるフック筋を橋桁方向に重ね合わせてループを形成
    し、該ループには湾曲径の異なるフック筋による鉄筋挿
    入用の間隙部が形成され、該間隙部からループ内に主鉄
    筋を配筋した後に、トッピングコンクリートを打設した
    ことを特徴とする橋梁構造物用のプレキャストコンクリ
    ート床板の接合方法。
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