JPH10251680A - エンジン油組成物 - Google Patents
エンジン油組成物Info
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- JPH10251680A JPH10251680A JP9070451A JP7045197A JPH10251680A JP H10251680 A JPH10251680 A JP H10251680A JP 9070451 A JP9070451 A JP 9070451A JP 7045197 A JP7045197 A JP 7045197A JP H10251680 A JPH10251680 A JP H10251680A
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Abstract
にも優れたエンジン油組成物を提供する。 【解決手段】 下記のA成分、B成分(B−1成分及び
/又はB−2成分)及びC成分を含有するエンジン油組
成物。 A成分:炭化水素油の1種又は2種以上。 B−1成分:芳香族ジカルボン酸と脂肪族一価アルコー
ルとをエステル化して得られる芳香族ジカルボン酸ジエ
ステル。 B−2成分:芳香族ジカルボン酸、脂肪族一価アルコー
ル及び脂肪族二価アルコールの3つの成分をエステル化
して得られる芳香族ジカルボン酸複合エステル。 C成分:粘度指数向上剤及び/又は流動点降下剤からな
る添加剤。
Description
に関し、より詳しくは、耐熱性及び低温流動性に優れ、
更には経済性にも優れたエンジン油組成物に関するもの
である。
寿命で交換期間が長く、燃費を抑えられるエンジン油の
要求が高まっている。エンジン油の寿命を長くするため
には酸化安定性が高く、蒸発によるオイル減りの少ない
ことが重要であり、また、省燃費のためには、高温から
低温までエンジン油の粘度変化が小さい(粘度指数が高
い)こと及び低温(−30℃程度)において粘度が低
く、始動性が良好であることが必要である。エンジン油
の性能を向上させるためには、エンジン油の大部分を占
める基油の性能を向上させることが重要である。
て、ポリ−α−オレフィン等の合成炭化水素系基油を用
いたエンジン油が、又、更に高グレード化し、合成炭化
水素系基油にエステル類を配合した混合基油を用いたエ
ンジン油等が開発されている。
比べて長寿命(耐熱性が良い)、使用温度範囲が広い
(流動点が低い、粘度指数が高い)、潤滑性が良い、揮
発性が低いなどの長所を持っている。エステルと炭化水
素油との混合基油の場合、上記のエステルの性能の他
に、ゴムシール性の向上やスラッジ(エンジン油劣化沈
着物)のエンジン油への溶解性が向上する効果が見られ
る。そのため、炭化水素油に特定の割合でエステルを混
合し、さらに種々の添加剤を配合してエンジン油として
いる。
油やポリ−α−オレフィンと異なり、エステル類は水分
と接触すると加水分解を起こし、酸とアルコールとを生
成する。加水分解により生成した酸は、金属の腐食やス
ラッジ、ワニス、コーク等の重合劣化物生成の原因とな
る。そのため、エンジン油の交換期間の延長を目的とし
てエステル類を使用する場合には、耐熱性及び加水分解
安定性に優れるエステルを選択することが重要である。
油に混合されているエステル類としては、アジピン酸や
セバシン酸等の脂肪族二塩基酸と一価アルコールから合
成される脂肪族二塩基酸エステルや、ペンタエリスリト
ールやトリメチロールプロパン等のネオペンチルポリオ
ールと一価のカルボン酸とから合成されるポリオールエ
ステル等が良く知られている。
デシル又はアジピン酸ジトリデシル等の脂肪族二塩基酸
エステルは、塩化ビニル樹脂用の可塑剤として用いられ
ているが、エンジン油を含めた潤滑油基油として見た場
合、特に低温流動性および粘度指数に優れ、エンジン油
の他、低温用途用あるいは高速回転軸受け用等のグリー
ス基油や金属加工油等に配合されている。しかし、耐熱
性はエステル類の中では決して高くはない。
酸エステルに比べて高価であるが、その性能としては低
温流動性もさることながら、特に高温での熱安定性や酸
化安定性が優れていることが挙げられる。そのため、高
性能のエンジン油基油としては合成炭化水素(ポリ−α
−オレフィン)とポリオールエステルの組み合わせがも
っとも一般的である。又、ポリオールエステルは自動車
などのエンジン油にとどまらず、使用条件が苛酷化な分
野、即ち、ジェットエンジン油、ガスタービン油、コン
プレッサー油、チェーン油、油圧作動油、ギヤ油、軸受
油、グリース基油等の分野にも好んで使用されている。
エステルとを混合基油とするエンジン油よりもさらに優
れた酸化安定性、低蒸発性、加水分解安定性が要求され
るようになってきた。又、ポリオールエステルを含有す
るエンジン油は鉱油系エンジン油と比較して高価であ
り、普及を妨げている要因になっている。
ジ(2−エチルヘキシル)やフタル酸ジイソデシル等の
芳香族ジエステルは、脂肪族二塩基酸エステルとは対照
的に、コンプレッサー油等一部の用途を除いてエンジン
油等の潤滑油基油としては使用されていない。その理由
として、一般に芳香族ジエステルは、脂肪族二塩基酸エ
ステルやポリオールエステルに比較して流動点や揮発性
が高く、又、粘度指数が低いことが挙げられる。
発性及び加水分解安定性が良好で、且つ安価なエステル
を基油とする高性能なエンジン油は未だ見いだされてい
なかった。
つ従来のポリオールエステルを配合したエンジン油と同
等又はそれ以上に高温での劣化や蒸発が少なく、又、加
水分解安定性に優れ、良好な低温特性及び粘度指数を有
するエンジン油組成物を提供することを目的とする。
を達成すべく鋭意検討の結果、炭化水素油、特定の構造
を有する芳香族ジカルボン酸エステル及び特定の添加剤
より構成される組成物がエンジン油として所定の効果を
奏することを見いだし、かかる知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
下記のA成分、B成分(B−1成分及び/又はB−2成
分)及びC成分を含有してなるエンジン油組成物におい
て、A成分とB成分との合計量に対するB成分の重量比
率が5〜80重量%であり、A成分とB成分との合計量
100重量部に対するC成分の重量比率が0.05〜1
5重量部であることを特徴とする。 A成分:炭化水素油の1種又は2種以上。 B−1成分:一般式(1)で表される芳香族ジカルボン
酸若しくはその無水物と炭素数6〜18の直鎖状及び/
又は分岐鎖状の脂肪族一価アルコールとをエステル化し
て得られる芳香族ジカルボン酸ジエステルの1種若しく
は2種以上。 B−2成分:一般式(1)で表される芳香族ジカルボン
酸若しくはその無水物、炭素数6〜18の直鎖状及び/
又は分岐鎖状の脂肪族一価アルコール、及び炭素数2〜
10の脂肪族二価アルコールの3つの成分をエステル化
して得られる芳香族ジカルボン酸複合エステルの1種若
しくは2種以上。 C成分:粘度指数向上剤及び/又は流動点降下剤からな
る添加剤の1種若しくは2種以上。
又は1〜4の整数である。]
度指数100以上の水素化精製鉱油若しくは溶剤精製鉱
油、ワックス異性化油、ポリ−α−オレフィン、ポリブ
テン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン等が挙げ
られるが、粘度指数、酸化安定性及び低温での流動性の
面から、水素化精製鉱油、ワックス異性化油、ポリ−α
−オレフィンが好ましい。
ては、100℃の動粘度が3〜30[mm2/s]で、粘度指
数が100以上、さらには120以上のものが好まし
い。
〜16のα−オレフィン(例えばエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デ
セン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデ
セン等)の重合体又は共重合体で、100℃の動粘度が
2〜30[mm2/s]、粘度指数が100以上、さらには1
00℃の動粘度が3〜10[mm2/s]で、粘度指数が12
0以上のものが好ましい。
ル(以下「(B−1)エステル」という)又は芳香族ジ
カルボン酸複合エステルエステル(以下「(B−2)エ
ステル」といい、(B−1)エステル及び(B−2)エ
ステルを併せて「本エステル」という)は、所定の酸成
分とアルコール成分とを常法に従って、好ましくは窒素
等の不活性ガス雰囲気下、エステル化触媒の存在下又は
無触媒下で加熱攪拌しながら完全にエステル化すること
により調製されるエステル化合物である。
ボン酸としては、炭素数1〜4のアルキル置換基を有し
ていても良いフタル酸誘導体若しくはその無水物であ
り、より具体的にはフタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、3−メチルフタル酸、4−メチルフタル酸、ジメ
チルフタル酸、トリメチルフタル酸、テトラメチルフタ
ル酸、エチルフタル酸、プロピルフタル酸、ブチルフタ
ル酸、t−ブチルフタル酸及びそれらの無水物から選ば
れる1種若しくは2種以上のものが例示されるが、フタ
ル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸が工
業的に安価に入手しやすく特に推奨される。
ルコールとしては、炭素数6〜18の直鎖状及び/又は
分岐鎖状の脂肪族一価アルコールが挙げられ、より具体
的には、n−ヘキサノール、イソヘキサノール、n−ヘ
プタノール、イソヘプタノール、n−オクタノール、イ
ソオクタノール、2−エチルヘキサノール、n−ノナノ
ール、イソノナノール、3,5,5−トリメチルヘキサ
ノール、n−デカノール、イソデカノール、n−ウンデ
カノール、イソウンデカノール、n−ドデカノール、イ
ソドデカノール、n−トリデカノール、イソトリデカノ
ール、n−テトラデカノール、イソテトラデカノール、
n−ペンタデカノール、イソペンタデカノール、n−ヘ
キサデカノール、イソヘキサデカノール、n−ヘプタデ
カノール、イソヘプタデカノール、n−オクタデカノー
ル、イソオクタデカノール等が例示される。「オキソア
ルコール」として工業的に得られる一価アルコールに
は、直鎖成分と分岐成分の混合物、あるいは炭素数の異
なる複雑な混合物もあり、これらを使用することもでき
る。又、これらのアルコールの代わりに酢酸エステル等
の低級アルキルエステルを用いることも可能である。
族二価アルコールとしては、炭素数2〜10の直鎖状若
しくは分岐状の脂肪族二価アルコールが挙げられ、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,5−ペ
ンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−
オクタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、2−ブチル−2
−エチル−1,3−プロパンジオール、1,10−デカ
ンジオール等が例示される。
度指数が50以上、更には100以上のものが好まし
く、0℃程度の低温で結晶が析出しないものが良い。こ
のような(B−1)エステルは、その構成アルコールと
して直鎖成分及び分岐成分を有するもので、特に炭素数
8〜12の直鎖状アルコール及び分岐鎖状アルコールが
混合(分岐鎖状アルコールの含有量は20〜80モル
%)しているものが推奨される。分岐鎖状アルコールの
含有量が20モル%未満では結晶が析出しやすい傾向に
あり、80モル%を越えた場合は粘度指数が低くなる傾
向にある。
ルコール成分に炭素数11の「オキソアルコール」を用
いたフタル酸ジウンデシル、(n−ウンデカノールとイ
ソウンデカノールとの混合物)が推奨される。又、特に
耐熱性に優れる芳香族ジカルボン酸ジエステルとして、
フタル酸ジ(3,5,5−トリメチルヘキシル)が推奨
される。
ルボン酸と脂肪族一価アルコール及び脂肪族二価アルコ
ールの混合物をエステル化反応することによって得られ
る。又、(B−1)エステルを原料とし、二価アルコー
ルを加えてエステル交換することによっても得ることが
できる。
アルコールと二価アルコールとの比は、一価アルコー
ル:二価アルコール=95:5〜50:50(当量%)
のものが推奨され、特に、95:5〜70:30(当量
%)のものが好ましい。二価アルコールが5%未満では
適度な粘度が得られにくい傾向にあり、50当量%を越
えると高分子量のポリマーが多量に生成し、流動性に大
きく影響する。
して配合されてきた脂肪族二塩基酸エステルよりも耐熱
性が高く、更には、ネオペンチルポリオールエステル
(例えば、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプ
ロパンやペンタエリスリトールと炭素数7〜10の一価
モノカルボン酸のエステル)と同等以上に耐熱性が良
く、又、加水分解に対して著しく安定である。
油とする場合、本エステルの配合量は混合基油全体に対
して5〜80重量%である。配合量が5%未満ではエス
テルの添加効果が見られず、又、80%を越えた場合、
耐熱性の面で劣ると共に低温において結晶が析出した
り、ゴム材を膨潤させたりするのでいずれも好ましくな
い。
いては結晶が析出するものもある。そこで炭化水素油に
本エステルを組み合わせて混合基油とし、更に、粘度指
数向上剤及び/又は流動点降下剤を配合してエンジン油
組成物とする。当該組成物は現用のポリオールエステル
と同等又はそれ以上に耐熱性及び低温粘度の良好な組成
物となる。
としては、ポリアルキルメタクリレート系、アルキルメ
タクリレート−プロピレンコポリマー系、アルキルメタ
クリレート−エチレンコポリマー系、ポリイソブチレ
ン、ポリアルキルスチレン、エチレン−プロピレンコポ
リマー系、スチレン−ブタジエンコポリマー系、スチレ
ン−無水マレイン酸エステル共重合体系の化合物が挙げ
られ、通常、基油に対して1〜20重量%添加される。
しては、ポリアルキルメタクリレートの他にポリアルキ
ルアクリレート、塩素化パラフィンとナフタレンの縮合
物、塩素化パラフィンとフェノールの縮合物、ポリブテ
ン、ポリアルキルスチレン、ポリビニルアセテートなど
が挙げられ、通常基油に対して0.1〜1%添加され
る。
レートは粘度指数向上効果の他に流動点降下作用も併せ
持つことから特に好ましい。
は、その性能を向上させるために、粘度指数向上剤、流
動点降下剤の添加剤の他に酸化防止剤、耐摩耗剤、摩擦
調整剤、無灰清浄分散剤、金属清浄剤、金属不活性剤、
金属腐食防止剤、防錆剤、増稠剤、消泡剤等の添加剤の
1種又は2種以上を適宜配合することも可能である。所
定の効果を奏する限り特に限定されるものではないが、
その具体的処方例を以下に示す。
チルパラクレゾール、4,4’−メチレンビス(2,6
−ジ−t−ブチルフェノール)等のヒンダードフェノー
ル系、N−フェニル−α−ナフチルアミン、p,p’−
ジオクチルジフェニルアミン等の芳香族アミン系、4,
4’−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)、フェノチアジン等の硫黄系、フォスファイト系、
ジアルキルジチオリン酸亜鉛系、ジアルキルジチオカル
バミン酸亜鉛系の化合物が例示され、通常、基油に対し
て0.1〜5重量%添加される。
ァイド、硫化油脂、ジアルキルポリサルファイド等の有
機硫黄系、塩素化パラフィン、アルキル及びアリルりん
酸エステル、アルキル及びアリル亜りん酸エステル等の
有機リン系、ジアルキルジチオリン酸亜鉛系、ジアルキ
ルジチオカルバミン酸亜鉛系、長鎖脂肪酸系の化合物が
例示され、通常、基油に対して0.05〜10重量%添
加される。
イン酸などの脂肪酸類、ステアリルアルコール、オレイ
ルアルコールなどのアルコール類、オレイルアミン等の
アミン系、モリブデンジチオカーバメート等の有機モリ
ブデン類が挙げられ、通常基油に対し0.1〜5.0重
量%添加される。
基性金属スルホネート、過塩基性金属スルホネート、金
属フェネート、塩基性金属フェネート、過塩基性金属フ
ェネート、金属チオピロホスホネート、金属ホスホネー
ト、サリシレート、カルボキシレート等が例示され、通
常基油に対して2〜10重量%添加される。
ハク酸イミド、ポリアルケニルコハク酸アミド、ポリア
ルケニルベンジルアミン、ポリアルケニルコハク酸エス
テル等が挙げられ、通常基油に対して2〜10重量%添
加される。
ンゾトリアゾール、2,5−ビス(n−ドデシルジチ
オ)−1,3,4−チアジゾール等のチアジアゾール系
の化合物が例示され、通常、基油に対して0.01〜
0.4重量%程度配合される。
ボン酸系、有機アミン石けん系、ソルビタン部分エステ
ル系の化合物が例示され、基油に対して0.05〜3重
量%が通常の添加量である。
等のシリコーン系化合物が例示され、通常、基油に対し
て1〜100ppm程度添加される。
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。尚、
実施例に先立って実施例で用いる各エステル、炭化水素
油の物理性状を下記の方法にて評価した。又、エンジン
油組成物の物理性状についても同様に下記の方法により
評価した。
83に基づき測定を行った。粘度指数は温度と粘度の関
係を表す指標であり、数値は大きい程良い。温度−粘度
特性の良好な油とは粘度指数100以上が目安である。
測定を行った。流動点は潤滑油を冷却したとき、流動性
を失う直前の温度であり、この値が低いほど低温での使
用が可能になり、エンジン油基油及び組成物として好ま
しい。
定を行った。
エステルを室温から350℃まで加熱し、酸化あるいは
分解に伴うピーク出現の温度を測定し、酸化開始温度と
した。酸化開始温度は劣化の始まる温度の指標となり、
数値が高い程良い。
0.7重量%、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン
0.7重量%、リン酸トリクレジル2.0重量%及びベ
ンゾトリアゾール0.1重量%を添加溶解させて試料油
を調製した。次いで、内径33mm、高さ85mmのガラス
製試験管に上記添加油0.1gと鋼、アルミ、銅の針金
をそれぞれ2mmの長さに切ったものを入れて共栓の蓋を
し、蓋が開かないように止め金を付けた。その試験管を
オーブンに入れ、204℃で30時間加熱した。その
後、試料油の酸価を測定して加熱試験前の酸価との比較
を行い、酸価の上昇値を調べた。酸価の上昇値は極力低
い方が良い。
D STD.791b−3462に基づき、酸化安定性
試験で用いたものと同一の試料油を用いて行った。コー
キング価は316℃、8時間で試験を行ったときのアル
ミ板へのコークの付着量をmgで表したもので、数値が
小さいもの程良い。コーク(炭化物)が生じると潤滑に
必要な適正な粘度を保てなくなったり、コークが摺動部
に堆積して潤滑油が行き渡らなくなる問題が生じる。
の試料油3.0gを入れ、204℃で6.5時間加熱後
の添加油の重量を測定し、揮発量を加熱前の重量に対す
る重量百分率で求め、揮発率とした。揮発性はオイル交
換の時期にも影響を及ぼし、数値の小さいものほど揮発
しにくく、エンジン油として好ましい。
験管(内径6.5mm)に各々のエステル2.0g、
鉄、銅、アルミ製の針金各4cm、蒸留水0.2gを入
れて封管した。175℃で20時間加熱後の酸価を測定
し、試験前と試験後の酸価の値から上昇値を求めた。
30℃に冷却し、ブルックフィールド型粘度計を用いて
粘度を測定した。
物100重両部に市販のジ(sec−アルキル)ジチオ
りん酸亜鉛0.8重量部を加え試料油とした。290℃
に加熱した内径2mmのガラス管に試料油を3ml/
h、空気を10ml/hの速度で16時間流し続けた。
試験後、ガラス管に付着したラッカーと色見本とを比較
し、透明の場合は10点、黒の場合は0点として評点を
つけた。点数の高いものほど耐久性が良好である。
ラス試験管(内径6.5mm)にエンジン油組成物2.
0g、鉄、銅、アルミ製の針金各4cm、蒸留水0.2
gを入れて封管した。200℃で20時間加熱後の酸価
を測定し、試験前と試験後の酸価の値から上昇値を求め
た。
ットルの四ツ口フラスコに無水フタル酸148.0g
(1.0モル)、ウンデカノール(直鎖:分岐=46:
54モル比)378.4g(2.2モル)及び金属触媒
を仕込み、減圧にて200℃まで昇温した。理論的にで
きる水の量を目処にして生成した水を水分分留受器にと
りながらエステル化反応を約5時間行った。反応終了
後、過剰のアルコールを蒸留で除去し、苛性ソーダ水溶
液で中和して、その後中性になるまで水洗した。次いで
活性炭処理を行い、更に濾過をしてフタル酸ジ(n−ウ
ンデシル、イソウンデシル)(エステルA)440.8
g(収率93%)を得た。第1表に用いた原料の種類及
び組成を示す。又、エステルAの動粘度(40℃、10
0℃)、粘度指数、流動点、揮発性、耐熱性試験、コー
キング価及び加水分解安定性試験の結果を粘度指数、流
動点を第2表に示す。
ル、更にはポリオールエステルより酸化開始温度が高
く、酸価の上昇が低い。更に、コークの生成量が少ない
ことも特長である。一方、揮発率は低く、ポリオールエ
ステルと同等以上の耐揮発性を有している。又、脂肪族
ジエステルやポリオールエステルに比較して著しく加水
分解に対する安定性が高い。
と同様の操作により化合物B〜Iを合成した。その動粘
度、粘度指数、流動点、揮発性、耐熱性試験、コーキン
グ価及び加水分解安定性試験の結果を動粘度、粘度指
数、流動点を第2表に示す。いずれのエステルとも、エ
ステルAと同様、耐熱性に優れ、コーク生成量も少な
く、更には、加水分解安定性が高い。
同様の操作によりエステルa〜cを合成した。その動粘
度、粘度指数、流動点、揮発性、耐熱性試験、コーキン
グ価及び加水分解安定性試験の結果を第2表に示す。
ジン油基油に配合されている最も一般的な脂肪族ジエス
テルである。これらのエステルはエステルA〜Iの本エ
ステルと比較して耐熱性が低く、コーク生成量も多く、
加水分解安定性も悪い。
ステルとして一般的なポリオールエステルである。当該
ポリオールエステルはエステルA〜Iの本エステルと比
較して、耐熱性が若干劣り、加水分解安定性は悪い。
市販のポリオールエステルである。その動粘度、粘度指
数、流動点、揮発性、耐熱性試験、コーキング価及び加
水分解安定性試験の結果を第2表に示す。当該ポリオー
ルエステルはエステルA〜Iの本エステルと比較して耐
熱性はやや劣り、加水分解安定性は悪い。
動粘度、粘度指数、流動点、揮発製、耐熱性試験、コー
キング価及び加水分解安定性試験の結果を第2表に示
す。
る。)の動粘度、粘度指数、流動点、揮発製、耐熱性試
験、コーキング価及び加水分解安定性試験の結果を第2
表に示す。
ルに比較して揮発性が高く、酸化しやすい。又、パネル
コーキング試験に見られるように劣化した場合に非常に
多くのコークを生成する。炭化水素油に耐熱性の高い本
エステルを混合すれば、混合基油全体の耐熱性は向上す
る。
得られた基油100重量部に、添加剤として市販のメタ
クリレート系粘度指数向上剤兼流動点降下剤を7重量部
配合しエンジン油組成物とした。エンジン油組成物の動
粘度、粘度指数、流動点、低温粘度(−30℃)、ホッ
トチューブテスト及び加水分解安定性試験を行った。そ
の結果を第3表に示す。
で混合して得られた基油100重量部に、添加剤として
市販のポリアルキルメタクリレート系粘度指数向上剤兼
流動点降下剤を7重量部配合し試料油とした。各組成物
の動粘度、流動点、低温粘度(−30℃)、ホットチュ
ーブテスト及び加水分解安定性試験を実施例1と同様に
行った。その結果を第3表に示す。
して得られた基油100重量部に、市販のメタクリレー
ト系粘度指数向上剤兼流動点降下剤を7重量部配合し試
料油とした。試料油の動粘度、流動点、低温粘度(−3
0℃)、ホットチューブテスト及び加水分解安定性試験
を実施例1と同様に行った。その結果を第3表に示す。
得られた基油の動粘度、流動点、低温粘度(−30
℃)、ホットチューブテスト及び加水分解安定性試験を
実施例1と同様に行った。その結果を第3表に示す。
度指数向上剤兼流動点降下剤を7重量部配合し試料油と
した。試料油の動粘度、流動点、低温粘度(−30
℃)、ホットチューブテスト及び加水分解安定性試験を
実施例1と同様に行った。その結果を第3表に示す。
ホットチューブテスト、及び加水分解安定性試験を実施
例1と同様に行った。その結果を第3表に示す。
−30℃程度の低温におかれた場合、非常に粘度が高く
なるか、結晶が析出する(特に粘度指数100をこえる
ようなエステルにこの傾向が見られる。)場合があるた
め、単独ではエンジン油としての使用が難しい。又、本
エステルと炭化水素油の組み合わせ(比較例5)あるい
は本エステルと流動点降下剤(又は粘度指数向上剤)と
の組み合わせ(比較例6)でも低温で結晶が析出しやす
い。実施例1〜9に示したように、本エステル、炭化水
素油、粘度指数向上剤(流動点降下剤)の組み合わせか
らなるエンジン油組成物は、比較例1〜4のような現在
実用されているエンジン油組成物と同様又はそれ以上の
優れた性能を示す。
公知のエンジン油と比較して耐熱性、加水分解安定性に
優れ、更に安価に供給できるため、自動車エンジン(ガ
ソリンエンジン、ディーゼルエンジン)、2サイクルエ
ンジン油、ギヤ油等に適用でき、実用上極めて有用であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】下記のA成分、B成分(B−1成分及び/
又はB−2成分)及びC成分を含有してなるエンジン油
組成物において、A成分とB成分との合計量に対するB
成分の重量比率が5〜80重量%であり、A成分とB成
分との合計量100重量部に対するC成分の重量比率が
0.05〜15重量部であるエンジン油組成物。 A成分:炭化水素油の1種又は2種以上。 B−1成分:一般式(1)で表される芳香族ジカルボン
酸若しくはその無水物と炭素数6〜18の直鎖状及び/
又は分岐鎖状の脂肪族一価アルコールとをエステル化し
て得られる芳香族ジカルボン酸ジエステルの1種若しく
は2種以上。 B−2成分:一般式(1)で表される芳香族ジカルボン
酸若しくはその無水物、炭素数6〜18の直鎖状及び/
又は分岐鎖状の脂肪族一価アルコール、及び炭素数2〜
10の脂肪族二価アルコールの3つの成分をエステル化
して得られる芳香族ジカルボン酸複合エステルの1種若
しくは2種以上。 C成分:粘度指数向上剤及び/又は流動点降下剤からな
る添加剤の1種若しくは2種以上。 【化1】 [式中、Aは炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0
又は1〜4の整数である。] - 【請求項2】 炭化水素油が、ポリ−α−オレフィン、
水素化精製鉱油又はワックス異性化油である請求項1に
記載のエンジン油組成物。 - 【請求項3】 芳香族ジカルボン酸ジエステルを構成す
る一価アルコールが、直鎖状アルコール及び分岐鎖状ア
ルコールの混合アルコールであり、混合アルコール中の
分岐鎖状アルコールの割合が20〜80モル%である請
求項1又は請求項2に記載のエンジン油組成物。 - 【請求項4】 芳香族ジカルボン酸ジエステルを構成す
る脂肪族一価アルコールが、n−ウンデカノールとイソ
ウンデカノールとの混合アルコールである請求項1〜3
のいずれかの請求項に記載のエンジン油組成物。 - 【請求項5】 芳香族ジカルボン酸ジエステルを構成す
る脂肪族一価アルコールが3,5,5−トリメチルヘキ
サノールである請求項1〜3のいずれかの請求項に記載
のエンジン油組成物。 - 【請求項6】 芳香族ジカルボン酸複合エステルを構成
する脂肪族二価アルコールが、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール及び1,6−ヘキサンジオールから選
ばれる1種若しくは2種以上である請求項1又は請求項
2に記載のエンジン油組成物。 - 【請求項7】 添加剤が分子量1万〜30万のポリアル
キルメタクリレートである請求項1〜6のいずれかの請
求項に記載のエンジン油組成物。
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