JPH10249755A - ロボツト装置 - Google Patents

ロボツト装置

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JPH10249755A
JPH10249755A JP9060820A JP6082097A JPH10249755A JP H10249755 A JPH10249755 A JP H10249755A JP 9060820 A JP9060820 A JP 9060820A JP 6082097 A JP6082097 A JP 6082097A JP H10249755 A JPH10249755 A JP H10249755A
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JP
Japan
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output shaft
gear
actuator module
robot
driving system
Prior art date
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JP9060820A
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English (en)
Inventor
Hideki Noma
英樹 野間
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、性能劣化を生じさせることなく構成
ユニツトの耐久性を格段と向上し得るロボツト装置を実
現しようとするものである。 【解決手段】第1及び第2の構成ユニツト間に設けら
れ、第1の構成ユニツトを第2の構成ユニツトに対して
回転自在に支持する関節機構部を有するロボツト装置に
おいて、関節機構部は、回転自在に支持された回転軸
と、所定の回転力を出力する駆動手段と、駆動手段の回
転力を回転軸に伝達する回転力伝達機構とを第1の構成
ユニツト側に設けると共に、回転軸の両端を固定支持す
る支持部を第2の構成ユニツト側に設けたことにより、
回転軸に対してせん断応力が加えられても実用上十分な
強度を確保することができ、この結果、性能劣化を生じ
させることなく構成ユニツトの耐久性を格段と向上し得
るロボツト装置を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図4〜図5(B)) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図3) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明はロボツト装置に関
し、例えば関節型の複数の脚部を有する歩行ロボツトに
適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の歩行ロボツトとしては、
ロボツト本体内に組み込まれた電動モータの出力軸に各
脚部が間接的に係合された構成のものが提案されてお
り、当該電動モータの回転駆動力を各脚部の推力として
伝えることによつて歩行ロボツトを歩行動作させるよう
になされている。
【0005】このとき各脚部にはロボツト本体の全荷重
がかかることから、当該各脚部に伝えられる推力は電動
モータの回転駆動力よりも格段と大きくなることが要求
される。ところがこの電動モータは、ロボツト本体内に
装填し得るように比較的小型のものが用いられるため、
当該電動モータからは実用上十分な回転駆動力を得るこ
とは非常に困難であつた。
【0006】従つて電動モータの出力軸と各脚部との間
に相互に係合するように減速機構を設けることにより、
電動モータの回転速度を減速機構を介して格段と減速し
得ると共に当該電動モータの回転駆動力を減速機構を介
して格段と大きくし得、この結果、当該減速機構から各
脚部に大きな推力を与えることができる。
【0007】このような減速機構として、平歯車を複数
用いた多段減速機構、ハーモニツクドライブ型減速機
構、電動モータの出力軸にリードスクリユーを介してリ
ンク機構が係合され、当該電動モータの回転速度を減速
してリンク機構と係合する関節部を駆動する機構、及び
プラネタリギアヘツドを使用した機構等がある。
【0008】このうち平歯車を複数用いた多段減速機構
は、電動モータの出力軸にリンク機構を係合させた機構
と比較して、複雑なリンク機構を必要とせず容易に大き
な回転駆動力を発生させ得る。またこの多段減速機構
は、1段毎の減速比が比較的低いため、電動モータの出
力軸に外部から衝撃を受けた場合であつても衝撃力を吸
収する方向に歯車列が回転することよつて当該衝撃から
保護され得る。さらにこの多段減速機構は、ハーモニツ
クドライブ型減速機構に比して構造が簡易であり、しか
も電動モータの出力軸方向に直結する構成でないため、
当該電動モータの高さ方向に対してコンパクトなアクチ
ユエータを設計し得る。かくしてこのような平歯車を複
数用いた多段減速機構が最もロボツトの脚部に適してい
ることがわかる。
【0009】因みに、電動モータにプラネタリギアヘツ
ドを組み込んだ減速機構として、ギアドモータが提案さ
れている(1996年2月2日公開 特開昭8−33274 )。
しかしこのギアドモータは、回転軸を中心として径方向
に厚みが増加することにより、ロボツト等の関節部分に
使用した場合には、関節部分の回転軸のみが巨大化する
ため当該回転軸同士をつなぐシヤフト部に対して実装が
困難となり、構造的に煩雑となるという点でロボツトの
脚部に用いるには適していない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際に上述
のような多段減速機構を利用したアクチユエータモジユ
ールとしては、図4(A)及び(B)に示す構成のもの
がある。アクチユエータモジユール1は、筐体2内部に
電動モータ3及び電気回路4を有し、当該電動モータ3
には外部から所定の駆動電圧が供給される。
【0011】また電動モータ3の出力軸3Aにはモータ
軸歯車5が固着され、当該モータ軸歯車5にはそれぞれ
ギアホイール及びピニオンが一体化された減速歯車6〜
10が順次連なるように係合されている。かくして電動
モータ3は、与えられた所定の駆動電圧に応じた回転駆
動力でモータ軸歯車5を回転させることにより、当該モ
ータ軸歯車5と順次係合する減速歯車列6〜10を経由
して最終出力軸11を回転させることができる。
【0012】なお、この減速歯車列6〜10のうち最端
の減速歯車10の回転軸でなる最終出力軸11の一端は
ポテンシヨメータ12内に装着され、当該ポテンシヨメ
ータ12によつて最終出力軸11の回転角度が測定され
るようになされている。
【0013】上述のアクチユエータモジユール1を例え
ば図5(A)及び(B)に示すようなロボツト装置の関
節機構部20に適用する場合、当該アクチユエータモジ
ユール1をコ字形状のフレーム21に組み合わせて関節
機構部20を構成するようになされている。
【0014】この関節機構部20では、アクチユエータ
モジユール1における筐体2の一面2Aから最終出力軸
11の一端が突出されると共に、当該筐体2の他面2B
には軸付き部材22の一面22Aが張り付けられ固定さ
れている。この軸付き部材22の他面22Bからは、最
終出力軸11と回転中心が同軸上に位置するように固定
軸22Cが突出形成されている。
【0015】アクチユエータモジユール1の最終出力軸
11の一端は、フレーム21の端部21Aに固定して取
り付けられると共に、軸付き部材22の固定軸22Cの
先端は、フレーム21の端部21Bに回転自在に軸支さ
れている。またフレーム21は、ロボツト装置の脚部を
構成する脚部リンク23の一端に固着されている。
【0016】これにより関節機構部20では、アクチユ
エータモジユール1及び軸付き部材22は、脚部リンク
23に固着されたフレーム21に対して、最終出力軸1
1及び固定軸22Cを回転中心として矢印aで示す方向
又はこれとは逆方向に電動モータ1の駆動に応じて回転
移動し得る。
【0017】ところが、この関節機構部20において
は、アクチユエータモジユール1の最終出力軸11と軸
付き部材22の固定軸22Cとが別体形成され、フレー
ム21に対して互いに独立して取り付けられた構成から
なるため、当該関節機構部20の構造が比較的大型化す
ることを避け得ず、この結果、ロボツト装置の脚部を小
型化することが困難であつた。
【0018】また、この関節機構部20では、アクチユ
エータモジユール1の最終出力軸11は、一端がポテン
シヨメータ12内に装着されていると共に他端がフレー
ム21の端部21Aに固定して取り付けられているた
め、当該最終出力軸11の軸方向の長さを実用上十分に
確保することが困難であつた。従つて、外部から最終出
力軸11に対してせん断応力が加えられたとき、当該せ
ん断応力が最終出力軸11を介してポテンシヨメータに
与えられ、当該ポテンシヨメータの測定精度や寿命に悪
影響を及ぼすおそれがあつた。
【0019】さらに上述したようにアクチユエータモジ
ユール1の最終出力軸11と軸付き部材22の固定軸2
2Cとは別体形成されているため、フレーム21の端部
21A及び21Bを一体成形された軸を取り付けた場合
と比較して、せん断応力に対する強度が格段と低くなる
という問題もあつた。
【0020】さらにアクチユエータモジユール1におい
て、筐体2内部には、電動モータ1から減速歯車列6〜
10を経由して最終出力軸11に至るまでの機械的駆動
系と、電気回路4及びポテンシヨメータ12等の電気的
駆動系とが隣接して配置されているため、機械的駆動系
から電気的駆動系に対して、グリスの飛沫等の汚物及び
異物が伝播するおそれがあり、この場合、電気的駆動系
の各回路に誤動作が生じるおそれがあつた。
【0021】さらに、アクチユエータモジユール1の筐
体2が例えばプラステイツク等のような熱伝導率が比較
的低い材質から形成されている場合、当該筐体2内の電
動モータ1の回転駆動によつて摩擦熱が発生したとき、
当該摩擦熱が筐体2内にこもり易くなる。このため電動
モータ1が適正温度環境下での性能を発揮し得なくなつ
たり、電動モータ1の回転駆動時の動作状態に異常が生
じるおそれがあつた。
【0022】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、性能劣化を生じさせることなく構成ユニツトの耐久
性を格段と向上し得るロボツト装置を提案しようとする
ものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1及び第2の構成ユニツト間に
設けられ、第1の構成ユニツトを第2の構成ユニツトに
対して回転自在に支持する関節機構部を有するロボツト
装置において、関節機構部は、回転自在に支持された回
転軸と、所定の回転力を出力する駆動手段と、駆動手段
の回転力を回転軸に伝達する回転力伝達機構とを第1の
構成ユニツト側に備えると共に、回転軸の両端を固定支
持する支持部を第2の構成ユニツト側に備えるようにす
る。
【0024】このように関節機構部において、両端が突
出した回転軸の当該両端を支持部に固定支持するように
したことにより、回転軸に対してせん断応力が加えられ
ても実用上十分な強度を確保することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0026】図1において、30は全体として本発明に
よるアクチユエータモジユールを適用した産業上又はア
ミユーズメント用の歩行ロボツトを示し、胴体フレーム
31の上面31Aの前端に首部32を介して頭部33が
配設されると共に、胴体フレーム31の下面31Bの前
後左右の4隅にそれぞれ太股部34、脛部35及び足部
36からなる左前脚部37A、右前脚部37B、左後脚
部37C及び右後脚部37D(以下、これらをまとめて
各脚部37A〜37Dと呼ぶ)が配設されることにより
構成されている。この場合、各脚部37A〜37Dにお
ける各足部36の先端にはそれぞれ接触センサ(図示せ
ず)が取り付けられている。
【0027】また胴体フレーム31の上面31Aの中央
部及び後端部には電源部38及び受信部39が対応して
配設されると共に、胴体フレーム31の下面31Bの中
央部には制御部40が配設されている。電源部38は、
制御部40の制御に基づいて、各構成ユニツト(頭部3
3、首部32、胴体フレーム31、各太股部34、各脛
部35及び各足部36)を連結する各関節機構部(図示
せず)内のアクチユエータモジユール50(図2)に対
して所定の駆動電圧を供給する。
【0028】さらにこの場合、オペレータは遠隔操作装
置(図示せず)を用いて外部から遠隔操作することによ
り、歩行ロボツト30に対して所望の動作及び姿勢を行
わせ得るようになされている。このとき遠隔操作装置か
ら発信される遠隔指令信号が、受信部39を介して制御
部40に入力されると、当該制御部40は遠隔指令信号
に基づいて、各構成ユニツトを連結する各関節機構部内
のアクチユエータモジユール50を必要に応じて駆動さ
せる。
【0029】これにより歩行ロボツト30においては、
オペレータの遠隔指令に応じて各脚部37A〜37Dを
自在に駆動し得ることから、オペレータが所望する動作
(歩行動作)や姿勢(伏臥姿勢、座り姿勢、作業姿勢及
び立ち姿勢等)を自由に行うことができる。
【0030】ここで図2(A)及び(B)において、各
構成ユニツトを連結する各関節機構部内のアクチユエー
タモジユール50の構成を示す。このアクチユエータモ
ジユール50は、従来のアクチユエータモジユール1
(図4(A)及び(B))と同様に多段減速機構を利用
した構造からなり、筐体51内部の一端側には駆動手段
としての電動モータ52の外部形状とほぼ同一形状を有
するモータ室51Aが形成され、当該モータ室51Aを
形成する周囲壁51Bを隔てて電気回路53及び角度測
定手段としてのポテンシヨメータ54がそれぞれ内蔵さ
れている。
【0031】この場合、電動モータ52には電源部38
(図1)から制御部40の制御に基づく駆動電圧が供給
されると共に、ポテンシヨメータ54による測定結果が
電気回路53を介して制御部40に供給される。
【0032】また電動モータ52の出力軸52Aにはモ
ータ軸歯車55が固着され、当該モータ軸歯車55には
第1〜第4の減速歯車56〜59及び出力軸歯車60が
順次連なるように係合されている。この減速歯車列のう
ち第1〜第3の減速歯車56〜58は、それぞれギアホ
イール56A〜58A及びピニオン56B〜58Bが同
軸上に一体化された構成からなり、モータ軸歯車55及
び第1の減速歯車56のギアホイール56A間、第1の
減速歯車56のピニオン56B及び第2の減速歯車57
のギアホイール56A間、並びに第2の減速歯車57の
ピニオン57B及び第3の減速歯車58のギアホイール
58A間がそれぞれ噛み合うように係合されている。
【0033】続いて第4の減速歯車59は、ギアホイー
ル59A、ピニオン59B及び軸歯車59Cが同軸上に
一体化された構成からなり、当該ギアホイール59Aが
第3の減速歯車58のピニオン58Bと係合すると共
に、軸歯車59Cがポテンシヨメータ54の測定軸54
Aに固着された中継歯車61と係合するようになされて
いる。
【0034】さらに出力軸歯車60は、ギアホイール6
0A及び最終出力軸60Bが同軸上に一体化された構成
からなり、第4の減速歯車59のピニオン59B及びギ
アホイール60A間が噛み合うように係合されると共
に、当該ギアホイール60Aを貫通する最終出力軸60
Bが筐体51の両端側から突出されている。これにより
最終出力軸60Bの回転角度は、第4の減速歯車59の
ピニオン59B及び中継歯車61を介してポテンシヨメ
ータ54によつて測定され得る。
【0035】因みにこの場合、電動モータ52の出力軸
52Aの出力軸歯車60の最終出力軸60Bに対する減
速率は、モータ軸歯車55と出力軸歯車60のギアホイ
ール60Aとの歯数比によつて決定される。このためギ
アホイール60Aの歯数及び遊び歯車としての第2〜第
4の減速歯車57〜59のギアホイール57A〜59A
及びピニオン57B〜59Bの歯数を、アクチユエータ
モジユール50の駆動状態に応じて予め設定しておくよ
うにする。
【0036】またアクチユエータモジユール50の筐体
51内部において、ポテンシヨメータ54及び出力軸歯
車60間は仕切壁51Cを介して隔離されている。これ
によりポテンシヨメータ54は、仕切壁51C及びモー
タ室51Aを形成する周囲壁51Bのみならず中継歯車
61によつて取り囲まれ、この結果、第1〜第4の減速
歯車56〜59及び出力軸歯車60を含む機械的駆動系
から隔離される。なお図示しないが、電気回路53も筐
体51内部において上述の機械的駆動系から空間的に隔
離された状態で設けられている。
【0037】さらにアクチユエータモジユール50の筐
体(保持手段)51は、例えばマグネシウム、アルミニ
ウム及び銅等の熱伝導率が比較的高い金属材を用いて成
形されている。これにより電動モータ52の回転駆動に
よつて摩擦熱が発生した場合でも、当該摩擦熱が筐体5
3外部に放熱され易くなる。
【0038】以上の構成において、アクチユエータモジ
ユール50では、電動モータ52の回転駆動力がモータ
軸歯車55を介して第1〜第4の減速歯車56〜59を
順次経由して出力軸歯車60に伝えられる。このとき出
力軸歯車60の最終出力軸60Bの回転角度は、第4の
減速歯車59とポテンシヨメータ54の測定軸54Aと
が係合されていることにより、当該第4の減速歯車59
の回転角度に基づいて測定され得る。
【0039】このように出力軸歯車60を、第4の減速
歯車59を介してポテンシヨメータ54と係合させると
共に、ポテンシヨメータ54とは仕切壁51Cを介して
筐体51内部で空間的に隔てることにより、出力軸歯車
60の最終出力軸60Bを筐体51の両端側から突出さ
せることができる。
【0040】従つてアクチユエータモジユール50と略
コ字状のフレーム(図示せず)とを組み合わせて関節機
構部を構成する場合、当該フレームに対して、アクチユ
エータモジユール50の筐体51の両端側から突出され
た最終出力軸60Bを直接的に連結することができ、か
くして関節機構部の構成を比較的小型化することができ
ると共に、最終出力軸60Bに対してせん断応力が加え
られても実用上十分な強度を確保することができる。
【0041】またアクチユエータモジユール50の筐体
51内部において、電動モータ52から減速歯車列56
〜59を経由して最終出力軸60に至るまでの機械的駆
動系と、電気回路53及びポテンシヨメータ54等の電
気的駆動系とを隔離して配置したことにより、機械的駆
動系から電気的駆動系に対して、グリスの飛沫等の汚物
及び異物が伝播するのを防止することができ、この結
果、電気的駆動系の各回路に誤動作が生じるのを回避す
ることができる。
【0042】さらにアクチユエータモジユール50の筐
体(保持手段)51の材質を、熱伝導率が比較的高い金
属材を用いて成形したことにより、電動モータ52の回
転駆動によつて発生する摩擦熱を筐体53外部に放熱す
ることができ、この結果、電動モータ1の性能及び動作
状態に異常が生じるのを防止することができる。
【0043】以上の構成によれば、電動モータ52の出
力軸52Aがモータ軸歯車55を介して第1〜第4の減
速歯車56〜59を順次経由して出力軸歯車60と係合
された構成を有するアクチユエータモジユール50にお
いて、出力軸歯車60及びポテンシヨメータ54間を、
第4の減速歯車59を介して互いに係合させると共に仕
切壁51Cを介して空間的に隔離するようにしたことに
より、出力軸歯車60の最終出力軸60Bを筐体51の
両端側から突出させることができ、この結果、最終出力
軸60Bに対してせん断応力が加えられても実用上十分
な強度を確保し得ると共に、電気回路53及びポテンシ
ヨメータ54等の電気的駆動系の各回路に誤動作が生じ
るのを回避し得る。
【0044】なお上述の実施例においては、アクチユエ
ータモジユール50内に設けられたポテンシヨメータ5
4の測定軸54Aを、当該測定軸54Aに固着された中
継歯車61を介して3段歯車でなる第4の減速歯車59
の軸歯車59Cと係合させるようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、図2(B)との対応部
分に同一符号を付した図3のアクチユエータモジユール
70に示すように、第4の減速歯車71としては、ギア
ホイール71A、ピニオン71B及びプーリ71Cが同
軸上に一体化させた構成のものを用いるようにしても良
い。
【0045】この場合、ポテンシヨメータ72はその測
定軸72Aが筐体51の周囲壁51Bに回転自在に軸支
され、当該測定軸72Aにプーリ73が固着されてい
る。このプーリ73と第4の減速歯車71のプーリ71
Cとの間に所定幅のベルト74を巻き掛けることによ
り、原車としてのプーリ71Cから従車としてのプーリ
73に運動が伝達されるようにすれば良い。
【0046】また上述の実施例においては、歩行ロボツ
ト30の脚部37A〜37Dとしてそれぞれ第1及び第
2の構成ユニツトを適用すると共に、当該第1及び第2
の構成ユニツト間を連結する関節機構部内にアクチユエ
ータモジユール50を設けるようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、この他の例えば首部3
2及び頭部33からなる頭部機構の関節機構部や、腕部
を有するロボツトであれば腕機構の関節機構部にもそれ
ぞれアクチユエータモジユール50を設けるようにして
も良い。要は、アクチユエータモジユール50を有する
関節機構部は、ロボツト装置の第1及び第2の構成ユニ
ツト間に設けられ、第1の構成ユニツトを第2の構成ユ
ニツトに対して回転自在に支持するこの他種々の機構部
(膝機構部及び腕機構部等)に広く適用することができ
る。
【0047】さらに上述の実施例においては、電動モー
タ52の出力軸52Aを回転力伝達機構としての第1〜
第4の減速歯車56〜59を介して出力軸歯車60と係
合させるようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、回転力伝達機構としての減速歯車列の数及
び当該各減速歯車の歯数は、電動モータ52の出力軸5
2Aの出力軸歯車60の最終出力軸60Bに対して所定
の減速率が得られれば任意の数にしても良い。さらに回
転力伝達機構としては、第1〜第4の減速歯車56〜5
9のような多段減速機構に限らず、例えばハーモニツク
ドライブ型減速機構等の種々の減速機構に広く適用して
も良い。
【0048】さらに上述の実施例においては、本発明を
4脚型の歩行ロボツト30に適用した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成のロボ
ツト装置に広く適用し得る。
【0049】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1及び
第2の構成ユニツト間に設けられ、第1の構成ユニツト
を第2の構成ユニツトに対して回転自在に支持する関節
機構部を有するロボツト装置において、関節機構部は、
回転自在に支持された回転軸と、所定の回転力を出力す
る駆動手段と、駆動手段の回転力を回転軸に伝達する回
転力伝達機構とを第1の構成ユニツト側に設けると共
に、回転軸の両端を固定支持する支持部を第2の構成ユ
ニツト側に設けたことにより、回転軸に対してせん断応
力が加えられても実用上十分な強度を確保することがで
き、この結果、性能劣化を生じさせることなく構成ユニ
ツトの耐久性を格段と向上し得るロボツト装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歩行ロボツトの一実施例を示す略
線的側面図である。
【図2】実施例によるアクチユエータモジユールの構成
を示す部分的断面図である。
【図3】他の実施例によるアクチユエータモジユールの
構成を示す部分的断面図である。
【図4】従来のアクチユエータモジユールの構成を示す
部分的断面図である。
【図5】従来のアクチユエータモジユールを用いた関節
機構部の構成を示す側面図及び斜視図である。
【符号の説明】
1、50、70……アクチユエータモジユール、2、5
1……筐体、3、52……電動モータ、4……電気回
路、5、55……モータ軸歯車、6〜10、56〜5
9、71……減速歯車列、11、60B……最終出力
軸、12、54、72……ポテンシヨメータ、20……
関節機構部、30……歩行ロボツト、31……胴体フレ
ーム、37A〜37D……脚部、38……電源部、39
……受信部、40……制御部、51A……モータ室、5
1B……周囲壁、51C……仕切壁、60……出力軸歯
車。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の構成ユニツト間に設けら
    れ、上記第1の構成ユニツトを上記第2の構成ユニツト
    に対して回転自在に支持する関節機構部を有するロボツ
    ト装置において、 上記関節機構部は、 第1の構成ユニツト側に設けられ、回転自在に支持され
    た回転軸と、 所定の回転力を出力する駆動手段と、 上記駆動手段の上記回転力を上記回転軸に伝達する回転
    力伝達機構と、 上記第2の構成ユニツト側に設けられ、上記回転軸の両
    端を固定支持する支持部とを具えたことを特徴とするロ
    ボツト装置。
  2. 【請求項2】上記回転力伝達機構と係合され、当該回転
    力伝達機構を介して上記回転軸の回転角度を測定する角
    度測定手段を具えたことを特徴とする請求項1に記載の
    ロボツト装置。
  3. 【請求項3】上記回転軸を機械的に駆動する機械的駆動
    系と上記回転軸を電気的に駆動する電気的駆動系とが空
    間的に隔離されたことを特徴とする請求項1に記載のロ
    ボツト装置。
  4. 【請求項4】上記第1の構成ユニツト側に設けられ、上
    記回転軸、上記駆動手段及び上記回転力伝達機構を所定
    状態に一体に保持する保持手段を具え、上記保持手段
    は、金属材からなることを特徴とする請求項1に記載の
    ロボツト装置。
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