JPH10249438A - 制振金属板の曲げ加工方法及びその曲げ加工製品 - Google Patents
制振金属板の曲げ加工方法及びその曲げ加工製品Info
- Publication number
- JPH10249438A JPH10249438A JP9057829A JP5782997A JPH10249438A JP H10249438 A JPH10249438 A JP H10249438A JP 9057829 A JP9057829 A JP 9057829A JP 5782997 A JP5782997 A JP 5782997A JP H10249438 A JPH10249438 A JP H10249438A
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- spot welding
- damping
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えば家庭用洗濯機等の振動／騒音防止用の
構成材料として使用される一対の鋼板１とその中間樹脂
層２とより成る制振鋼板ワークＷの折曲げ加工時に、い
わゆる“かもめ”形状変形現象等の発生を伴わない高寸
法精度の折曲げ加工方法を提供する。 【解決手段】 このため、所定の加工に先立って、予め
制振鋼板ワークＷの折曲げ加工ラインＬに沿って、所定
ピッチのスポット（点）溶接Ｓを施した。
構成材料として使用される一対の鋼板１とその中間樹脂
層２とより成る制振鋼板ワークＷの折曲げ加工時に、い
わゆる“かもめ”形状変形現象等の発生を伴わない高寸
法精度の折曲げ加工方法を提供する。 【解決手段】 このため、所定の加工に先立って、予め
制振鋼板ワークＷの折曲げ加工ラインＬに沿って、所定
ピッチのスポット（点）溶接Ｓを施した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、制振金属板の高
精度の折曲げ加工方法に関するものである。
精度の折曲げ加工方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】諸装置の振動／騒音防止用構成材料とし
ての“制振金属板”は、例えば家庭用洗濯機等の家電製
品等に近年広く使用されている。
ての“制振金属板”は、例えば家庭用洗濯機等の家電製
品等に近年広く使用されている。
【０００３】この種のワーク素材の制振金属板Ｗは、例
えば図２にその一例の制振鋼板の構成断面図を示すよう
に、少なくとも一対の鋼板あるいはステンレス鋼板（Ｓ
ＵＳ）１等の間にサンドイッチ状に中間粘弾性樹脂層２
を有するよう構成されている。
えば図２にその一例の制振鋼板の構成断面図を示すよう
に、少なくとも一対の鋼板あるいはステンレス鋼板（Ｓ
ＵＳ）１等の間にサンドイッチ状に中間粘弾性樹脂層２
を有するよう構成されている。
【０００４】このため、これらの制振鋼板ワークＷを、
例えば図３に示すように上／下金型パンチ／ダイ３／４
ににより、折曲げ加工を施して製品装置の構造部材を形
成する場合、２枚の鋼板１が粘弾性樹脂層２を境とし
て、互に面方向にずれ動く現象を生じ、図３に誇張して
示すように、折曲げ加工ラインＬを中心としていわゆる
“かもめ”（ガルウイング）形状を呈する傾向となり、
このため高い寸法加工精度を得ることが一般的には困難
であった。
例えば図３に示すように上／下金型パンチ／ダイ３／４
ににより、折曲げ加工を施して製品装置の構造部材を形
成する場合、２枚の鋼板１が粘弾性樹脂層２を境とし
て、互に面方向にずれ動く現象を生じ、図３に誇張して
示すように、折曲げ加工ラインＬを中心としていわゆる
“かもめ”（ガルウイング）形状を呈する傾向となり、
このため高い寸法加工精度を得ることが一般的には困難
であった。
【０００５】このため、曲げ加工中の中間樹脂層２の流
動的ずれを防止するために、ワーク素材Ｗを−２８℃以
下に冷却し、樹脂を硬化した後に曲げ加工を行う方法が
知られており、例えば特公平３−２９４０２０号公報ま
たは特開平４−８１２２７号公報等に折曲げ用冷却装置
及びその装置を用いた折曲げ方法が開示されている。
動的ずれを防止するために、ワーク素材Ｗを−２８℃以
下に冷却し、樹脂を硬化した後に曲げ加工を行う方法が
知られており、例えば特公平３−２９４０２０号公報ま
たは特開平４−８１２２７号公報等に折曲げ用冷却装置
及びその装置を用いた折曲げ方法が開示されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような冷却装置により、所定の折曲げ部を過大の冷却媒
体を要することなく、比較的低コストで均等に効率的に
冷却することは、技術的に極めて困難であった。
ような冷却装置により、所定の折曲げ部を過大の冷却媒
体を要することなく、比較的低コストで均等に効率的に
冷却することは、技術的に極めて困難であった。
【０００７】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、比較的容易かつ低コストで高精度寸法
のこの種のワークの折曲げ加工を行い得る制振金属板の
曲げ加工方法の提供を目的としている。
なされたもので、比較的容易かつ低コストで高精度寸法
のこの種のワークの折曲げ加工を行い得る制振金属板の
曲げ加工方法の提供を目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、つぎの各項のいずれかに示す曲げ加工方法を提供
することにより、前記目的を達成しようとするものであ
る。
ては、つぎの各項のいずれかに示す曲げ加工方法を提供
することにより、前記目的を達成しようとするものであ
る。
【０００９】（１）中間樹脂層を有する少なくとも一対
の金属板より成る制振金属板の折曲げ加工において、予
め、その折曲げ加工ラインに沿って前記少なくとも一対
の金属板に相互溶接加工を施すことを特徴とする制振金
属板の曲げ加工方法。
の金属板より成る制振金属板の折曲げ加工において、予
め、その折曲げ加工ラインに沿って前記少なくとも一対
の金属板に相互溶接加工を施すことを特徴とする制振金
属板の曲げ加工方法。
【００１０】（２）前記相互溶接加工は、所定の均等ピ
ッチのスポット溶接であることを特徴とする前項（１）
記載の制振金属板の曲げ加工方法。
ッチのスポット溶接であることを特徴とする前項（１）
記載の制振金属板の曲げ加工方法。
【００１１】
【作用】以上のような本発明による折曲げ加工方法を採
用することにより、高寸法精度の制振金属板の曲げ加工
製品が得られる。
用することにより、高寸法精度の制振金属板の曲げ加工
製品が得られる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る実施の形態を
一実施例に基づき、図面を用いて詳細に説明する。
一実施例に基づき、図面を用いて詳細に説明する。
【００１３】
【実施例】図１（ａ），（ｂ）に、一実施例の制振金属
板としての制振鋼板ワークＷの折曲げ加工予定線に沿っ
て所定ピッチのスポット（点）溶接を施した表面斜視
図、及びそのスポット溶接部の拡大断面図をそれぞれ示
す。
板としての制振鋼板ワークＷの折曲げ加工予定線に沿っ
て所定ピッチのスポット（点）溶接を施した表面斜視
図、及びそのスポット溶接部の拡大断面図をそれぞれ示
す。
【００１４】図中、１は一対の鋼板、２は粘弾性樹脂の
中間層、Ｌは折曲げ加工ライン、Ｓはスポット溶接点、
５はスポット溶接用電極を示す。
中間層、Ｌは折曲げ加工ライン、Ｓはスポット溶接点、
５はスポット溶接用電極を示す。
【００１５】以上のような曲げ加工前処理を施すことに
より、所定の曲げ加工時における樹脂層２の両方向のず
れがスポット溶接部により抑制されるため、従来の“か
もめ”形状の発生が防止され、高寸法精度の曲げ加工成
形を達成し得る。しかも、この事前のスポット溶接処理
は、事前の任意時点で行うことができるため極めて好都
合であり、従来の前記同時冷却方式に要求される諸技術
条件とそれに伴うコストとを実質的に無視し得る利点を
有する。
より、所定の曲げ加工時における樹脂層２の両方向のず
れがスポット溶接部により抑制されるため、従来の“か
もめ”形状の発生が防止され、高寸法精度の曲げ加工成
形を達成し得る。しかも、この事前のスポット溶接処理
は、事前の任意時点で行うことができるため極めて好都
合であり、従来の前記同時冷却方式に要求される諸技術
条件とそれに伴うコストとを実質的に無視し得る利点を
有する。
【００１６】（他の実施例）なお、叙上の実施例は一対
の鋼板１に中間樹脂層２を有する制振鋼板ワークＷの例
について説明したが、本発明にはこれのみに限定される
ものでなく、鋼鉄系以外の他の材質の金属板であっても
差支えなく、またその構成枚数も一対の場合のみに限定
されるものでないことはもちろんである。
の鋼板１に中間樹脂層２を有する制振鋼板ワークＷの例
について説明したが、本発明にはこれのみに限定される
ものでなく、鋼鉄系以外の他の材質の金属板であっても
差支えなく、またその構成枚数も一対の場合のみに限定
されるものでないことはもちろんである。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも一対の金属板とその中間樹脂層とより成る制
振金属板の折曲げ加工前に、その折曲げ加工予定線に沿
って所定ピッチのスポット溶接等の溶接処理を施すよう
にしたため、極めて簡単かつ低コストで高寸法精度の折
曲げ加工成形が得られるようになった。
少なくとも一対の金属板とその中間樹脂層とより成る制
振金属板の折曲げ加工前に、その折曲げ加工予定線に沿
って所定ピッチのスポット溶接等の溶接処理を施すよう
にしたため、極めて簡単かつ低コストで高寸法精度の折
曲げ加工成形が得られるようになった。
【図１】 一実施例の制振鋼板ワークの折曲げ加工予定
ライン上に施したスポット溶接を示す表面斜視図（ａ）
及びそのスポット溶接部の拡大断面図（ｂ）
ライン上に施したスポット溶接を示す表面斜視図（ａ）
及びそのスポット溶接部の拡大断面図（ｂ）
【図２】 制振金属板の一例の断面図
【図３】 “かもめ”形状説明図
１ 一対の金属板 ２ 中間樹脂層 ３ パンチ ４ ダイ ５ 電極 Ｌ 折曲げ加工ライン Ｓ スポット（点）溶接 Ｗ 制振金属板ワーク
Claims (3)
- 【請求項１】 中間樹脂層を有する少なくとも一対の金
属板より成る制振金属板の折曲げ加工において、予め、
その折曲げ加工ラインに沿って前記少なくとも一対の金
属板に相互溶接加工を施すことを特徴とする制振金属板
の曲げ加工方法。 - 【請求項２】 前記相互溶接加工は、所定の均等ピッチ
のスポット溶接であることを特徴とする請求項１記載の
制振金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項３】 請求項１及び２のいずれかの制振金属板
の曲げ加工方法を用いたことを特徴とするその曲げ加工
製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9057829A JPH10249438A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 制振金属板の曲げ加工方法及びその曲げ加工製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9057829A JPH10249438A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 制振金属板の曲げ加工方法及びその曲げ加工製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10249438A true JPH10249438A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13066833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9057829A Withdrawn JPH10249438A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 制振金属板の曲げ加工方法及びその曲げ加工製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10249438A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6460949B2 (en) * | 2000-07-20 | 2002-10-08 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Cabinet for washing machine |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP9057829A patent/JPH10249438A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6460949B2 (en) * | 2000-07-20 | 2002-10-08 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Cabinet for washing machine |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |