JPH1024621A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップを招くことなく画像信号による
不要妨害電波の発生を防ぐことができる画像記録装置を
提供すること。 【構成】 レーザビームプリンタ（画像記録装置）の本
体フレーム２８を非導電部材で構成し、該本体フレーム
２８に、接地した底板（第１の導電部材）２６とステー
（第２の導電部材）２７を取り付け、底板２６に信号発
生装置２３を取り付け、ステー２７にレーザ駆動装置１
１を取り付けるとともに、底板２６とステー２７をアー
スバネ（第３の導電部材）２９で接続し、伝送ケーブル
２５をアースバネ２９上に配置する。本発明によれば、
アースバネ２９がステー２７の接地機能と伝送ケーブル
２５のシールド機能を兼備するため、コストアップを招
くことなく画像信号による不要妨害電波の発生を防ぐこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パソコン等の外部
装置からの画像情報に基づいて画像記録を行う画像記録
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、パソコン等の外部装置からの画像
情報に基づいて画像記録を行う画像記録装置の主なもの
としては、カット紙に記録を行うページプリンタ、例え
ば電子写真プロセスを用いたレーザプリンタ等がある。

【０００３】上記レーザプリンタにおいては、コードデ
ータである画像情報を画像信号発生装置でビットデータ
である画像信号に変換し、この画像信号をレーザ発光を
行うレーザ駆動装置に伝送し、レーザ駆動装置は画像信
号に基づいてレーザ発光をＯＮ／ＯＦＦ変調し、その変
調されたレーザ光を回転多面ミラーを備えたレーザ走査
装置によって感光ドラム上に走査して該感光ドラム上に
静電潜像を形成している。

【０００４】又、近年、装置の小型軽量化及び低コスト
化のために、この種の装置においては本体フレームは一
体型モールドで構成される傾向にある。この場合、前述
した画像信号発生装置やレーザ駆動装置及びレーザ走査
装置等の電子装置は、耐ノイズ及び発生ノイズ低減等の
見地からこれらにシールド効果を持たせるため、板金部
材に取り付けられている。

【０００５】一方、小型の電子写真装置においては、ス
ペース効率を考慮すると、画像信号発生装置及びその他
の帯電器、モータ等の電子写真プロセスに必要な機器を
制御するための電子写真制御装置を装置本体の下部に配
置し、感光ドラムや各種帯電器等の電子写真部材を挟ん
で装置本体の上部にレーザ駆動装置やレーザ走査装置等
を配置することが望ましい。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
記録装置の構成においては、商用ＡＣ電源が入力される
電子写真制御装置及び画像信号発生装置が取り付けられ
ている装置下部板金を接地しており、又、レーザ駆動装
置やレーザ走査装置が取り付けられている装置上部板金
は別の金属部材を介して下部板金に接続することによっ
て接地されている。尚、画像記録装置においては、記録
紙を搬送するためのローラ軸に金属を用いる場合が多
く、このローラ軸は金属部材（接続金属部材）を介して
装置下部板金に接続されて接地されている。

【０００７】ところが、接地のための接続金属部材が多
くなると、本体フレームをモールド化することによるコ
ストダウン効果が低減されてしまう可能性がある。

【０００８】又、従来の画像記録装置の構成では、画像
信号発生装置からレーザ駆動装置に至る画像信号の伝送
距離は長くなる傾向にあり、そのためにケーブルを用い
て伝送している。そして、近年のレーザプリンタの高ス
ループット化や高解像度化に伴って画像信号のスイッチ
ング周波数が高くなり、ケーブルから不要妨害電波が発
生する問題があり、この問題に対する対策としてシール
ドケーブルを使用するとコストアップを招いてしまう。

【０００９】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、コストアップを招くことなく
画像信号による不要妨害電波の発生を防ぐことができる
画像記録装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、外部装置からの画像情報に
基づいて変調したレーザ光を感光ドラム上に走査するこ
とにより静電潜像を形成し、公知の電子写真プロセスを
経て画像記録を行う装置であって、外部装置からの画像
情報に基づいて画像信号を発生する画像信号発生装置
と、該画像信号発生装置が発生する画像信号に基づいて
レーザを発光させるレーザ駆動装置を有し、これらの画
像信号発生装置とレーザ駆動装置を伝送ケーブルで接続
して成る画像記録装置において、本体フレームを非導電
部材で構成し、該本体フレームに、接地した第１の導電
部材と第２の導電部材を取り付け、第１の導電部材に前
記信号発生装置を取り付け、第２の導電部材に前記レー
ザ駆動装置を取り付けるとともに、第１の導電部材と第
２の導電部材を第３の導電部材で接続し、前記伝送ケー
ブルを第３の導電部材上に配置したことを特徴とする。

【００１１】又、請求項２記載の発明は、請求項１記載
の発明において、記録紙を搬送する搬送ローラの軸を導
電部材で構成し、該軸を前記第３の導電部材に接続した
ことを特徴とする。

【００１２】従って、請求項１記載の発明によれば、第
３の導電部材が第２の導電部材の接地機能と伝送ケーブ
ルのシールド機能を兼備するため、コストアップを招く
ことなく画像信号による不要妨害電波の発生を防ぐこと
ができる。

【００１３】又、請求項２記載の発明によれば、第３の
導電部材は第２の導電部材の接地機能と伝送ケーブルの
シールド機能の他に、搬送ローラの接地機能も備えるた
め、更なるコストダウンを図ることができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。

【００１５】＜実施の形態１＞図１は本発明の実施の形
態１に係るレーザプリンタの構成を示す縦断面図であ
る。

【００１６】本実施の形態に係るレーザプリンタにおい
ては、レーザプリンタ本体１内の略中央部に画像形成部
６が設けられており、該画像形成部６の上方にはレーザ
スキャナ部５が配設されている。

【００１７】上記画像形成部６は、公知の電子写真プロ
セスに必要な感光ドラム１５、一次帯電ローラ１６、現
像器１７、転写帯電ローラ１８、クリーナ１９等を含ん
で構成されている。

【００１８】又、前記レーザスキャナ部５は、レーザ１
０、該レーザ１０を駆動するレーザ駆動装置１１、レー
ザ光Ｌを前記感光ドラム１５上に走査するためのポリゴ
ンモータ１２、結像レンズ群１３、折り返しミラー１４
等により構成されている。

【００１９】一方、レーザプリンタ本体１の一側には、
記録紙Ｓを収納した給紙トレイ２が斜めに差し込まれる
とともに、該給紙トレイ２から記録紙Ｓを繰り出す給紙
ローラ３等が設けられている。

【００２０】又、レーザプリンタ本体１内の上記給紙ロ
ーラ３の下流（記録紙Ｓの搬送方向に対して下流）に
は、給紙された記録紙Ｓの搬送状態を検知するための給
紙センサ４が設けられている。そして、同レーザプリン
タ本体１内の前記画像形成部６の下流（図１の左方）に
は、記録紙Ｓ上に形成されたトナー像を熱定着するため
の定着器７が設けられており、該定着器７の更に下流に
は排紙部での記録紙Ｓの搬送状態を検知するための排紙
センサ８、記録紙Ｓを本体１外へ排出するための排紙ロ
ーラ９が設けられている。

【００２１】ここで、上記定着器７は、加熱源であるセ
ラミックヒータ７ａ、該セラミックヒータ７ａの温度を
検知するためのサーミスタ７ｂ、これらのセラミックヒ
ータ７ａとサーミスタ７ｂを内包して記録紙Ｓの搬送に
伴って回転するポリイミドフィルム７ｃ、セラミックヒ
ータ７ａとサーミスタ７ｂ及びポリイミドフィルム７ｃ
を保持するステー７ｄ及び及びセラミックヒータ７ａに
ポリイミドフィルム７ｃを介して加圧接触している加圧
ローラ７ｅによって構成されている。

【００２２】ところで、レーザプリンタ本体１内の前記
給紙ローラ３の下方にはメインモータ２０が配設されて
おり、該メインモータ２０は給紙ローラクラッチ２１を
介して給紙ローラ３に駆動力を与えるとともに、感光ド
ラム１５を含む前記画像形成部６の各ユニット、定着器
７及び排紙ローラ９にも駆動力を与えている。

【００２３】他方、レーザプリンタ本体１内の底部には
プリンタ制御装置２２が配置されており、該プリンタ制
御装置２２は、商用ＡＣ電源をＤＣ電源に変換する低圧
電源回路、電子写真プロセスに必要な高電圧を供給する
高圧電源、記録紙Ｓの搬送を行うためにメインモータ２
０を駆動するモータ駆動回路及び各負荷を電子写真プロ
セスに合わせてシーケンシャルに制御するマイクロコン
ピュータ（ＭＰＵ）の他、画像信号（ＶＤＯ信号）発生
装置２３を含んで構成されている。尚、画像信号発生装
置２３は、パーソナルコンピュータ（ＭＰＵ）等の不図
示の外部装置からセントロニクス等の汎用インターフェ
ース２４を介して受信した画像情報をビット情報に変換
し、その情報を電圧をＯＮ／ＯＦＦする２値信号（ＶＤ
Ｏ信号）として伝送ケーブル２５を介して前記レーザ駆
動装置１１に伝送する機能を有している。

【００２４】ところで、本実施の形態においては、プリ
ンタ制御装置２２は金属製の底板２６上に取り付けられ
ており、レーザスキャナ部５は金属製のステー２７に取
り付けられている。そして、底板２６とステー２７はモ
ールド製の本体フレーム２８に取り付けられている。

【００２５】以上の構成において、プリンタ制御装置２
２は不図示の外部装置から汎用インターフェース２４を
介して記録開始命令及び画像情報を受信すると、メイン
モータ２２を駆動して記録紙Ｓを搬送し、電子写真プロ
セスを順次実行して画像記録を行う。このとき、画像信
号発生装置２３は、画像情報に基づいてＶＤＯ信号を発
生し、このＶＤＯ信号は伝送ケーブル２５を経てレーザ
駆動装置１１に入力される。

【００２６】すると、レーザ駆動装置１１は、電圧のＯ
Ｎ／ＯＦＦであるＶＤＯ信号を電圧電流交換し、そのＯ
Ｎ／ＯＦＦ電流をレーザ１０に流すことにより画像情報
に基づいてＯＮ／ＯＦＦ変調したレーザ発光を行う。
尚、ＶＤＯ信号は最大周波数が数１０ＭＨｚの高速信号
である。

【００２７】ここで、本発明の要旨を図２及び図３に基
づいて説明する。尚、図２は図１のＡ−Ａ線断面図、図
３は図２の矢視Ｂ方向の図である。

【００２８】図２に示すように、モールド製の本体フレ
ーム２８はＨ構造を有しており、これの上下には、プリ
ンタ制御装置２２（画像信号発生装置２３を含む）を取
り付けた金属製の前記底板２６とレーザ駆動装置１１を
含むレーザスキャナ部５を取り付けた金属製の前記ステ
ー２７が互いに平行に取り付けられている。又、本体フ
レーム２８の一方の側壁の上下には矩形の開口部２８
ａ，２８ｂが形成されており、同側壁の外面には金属製
のアースバネ２９が配されている。そして、アースバネ
２９の直角に折り曲げられた下端部２９ａは底板２６に
取り付けられており、同アースバネ２９の直角に折り曲
げられた上端部２９ｂは本体フレーム２８の一側壁に開
口する前記開口部２８ｂを通ってステー２７に接触して
おり、従って、ステー２７はアースバネ２９及び底板２
６を介して接地されている。

【００２９】又、ＶＤＯ信号を伝送する伝送ケーブル２
５はプリンタ制御装置２２に接続され、この伝送ケーブ
ル２５は本体フレーム２８の開口部２８ａを通って本体
フレーム２８外に導出した後、アースバネ２９上を通っ
て上方に立ち上がり、本体フレーム２８の開口部２８ｂ
を通って本体フレーム２８内に再び導入されてレーザ駆
動装置１１に接続されている。

【００３０】従って、本実施の形態においては、アース
バネ２９は、ステー２７を接地する機能と伝送ケーブル
をシールドする機能を兼備しているため、コストアップ
を招くことなく画像信号による不要妨害電波の発生を防
ぐことができる。

【００３１】＜実施の形態２＞次に、本発明の実施の形
態２を図４及び図５に基づいて説明する。尚、図４は本
発明の実施の形態２に係るレーザプリンタのフレーム構
造と画像信号伝送路との関係を示す断面図、図５は図４
の矢視Ｃ方向の図であり、これらの図においては図２及
び図３に示したと同一要素には同一符号を付しててお
り、以下、それらについての説明は省略する。

【００３２】本実施の形態においては、給紙ローラ３を
支持する金属軸３ａの両端が本体フレーム２８を貫通し
て支持されており、該金属軸３ａの一端はアースバネ３
０に接続されている。

【００３３】従って、アースバネ３０は、実施の形態１
のアースバネ２９と同様に、底板２６とステー２７を接
続してステー２７を接地する機能と伝送ケーブル２５を
シールドする機能に加えて、給紙ローラ３の金属軸３ａ
に接触して該金属軸３ａを接地する機能も有しているた
め、更なるコストダウンを図ることができる。

【００３４】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、画像記録
装置の本体フレームを非導電部材で構成し、該本体フレ
ームに、接地した第１の導電部材と第２の導電部材を取
り付け、第１の導電部材に前記信号発生装置を取り付
け、第２の導電部材に前記レーザ駆動装置を取り付ける
とともに、第１の導電部材と第２の導電部材を第３の導
電部材で接続し、前記伝送ケーブルを第３の導電部材上
に配置したため、第３の導電部材は第２の導電部材の接
地機能と伝送ケーブルのシールド機能を兼備することと
なり、コストアップを招くことなく画像信号による不要
妨害電波の発生を防ぐことができるという効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１に係るレーザプリンタの
構成を示す縦断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図２の矢視Ｂ方向の図である。

【図４】本発明の実施の形態２に係るレーザプリンタの
フレーム構造と画像信号伝送路との関係を示す断面図で
ある。

【図５】図４の矢視Ｃ方向の図である。

【符号の説明】

１ レーザプリンタ本体 ３ 給紙ローラ（搬送ローラ） ３ａ 金属軸（軸） １１ レーザ駆動装置 １５ 感光ドラム ２２ プリンタ制御装置 ２３ 画像信号発生装置 ２５ 伝送ケーブル ２６ 底板（第１の導電部材） ２７ ステー（第２の導電部材） ２８ 本体フレーム ２９，３０ アースバネ（第３の導電部材）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部装置からの画像情報に基づいて変調
   したレーザ光を感光ドラム上に走査することにより静電
   潜像を形成し、公知の電子写真プロセスを経て画像記録
   を行う装置であって、外部装置からの画像情報に基づい
   て画像信号を発生する画像信号発生装置と、該画像信号
   発生装置が発生する画像信号に基づいてレーザを発光さ
   せるレーザ駆動装置を有し、これらの画像信号発生装置
   とレーザ駆動装置を伝送ケーブルで接続して成る画像記
   録装置において、 本体フレームを非導電部材で構成し、該本体フレーム
   に、接地した第１の導電部材と第２の導電部材を取り付
   け、第１の導電部材に前記信号発生装置を取り付け、第
   ２の導電部材に前記レーザ駆動装置を取り付けるととも
   に、第１の導電部材と第２の導電部材を第３の導電部材
   で接続し、前記伝送ケーブルを第３の導電部材上に配置
   したことを特徴とする画像記録装置。
2. 【請求項２】 記録紙を搬送する搬送ローラの軸を導電
   部材で構成し、該軸を前記第３の導電部材に接続したこ
   とを特徴とする請求項１記載の画像記録装置。