JPH10246188A - スクロール型コンプレッサ - Google Patents

スクロール型コンプレッサ

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Publication number
JPH10246188A
JPH10246188A JP6385597A JP6385597A JPH10246188A JP H10246188 A JPH10246188 A JP H10246188A JP 6385597 A JP6385597 A JP 6385597A JP 6385597 A JP6385597 A JP 6385597A JP H10246188 A JPH10246188 A JP H10246188A
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JP
Japan
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scroll
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oscillating
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Application number
JP6385597A
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English (en)
Inventor
Norikatsu Kiso
教勝 木曽
Yuji Kawasaki
裕司 川崎
Nobukazu Takagi
伸和 高木
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルダムリングの潤滑性を向上させると共
に、スラストギャップを小さくすることのできるスクロ
ール型コンプレッサを提供する。 【解決手段】 固定スクロール部材及び揺動スクロール
部材はアルミ系合金より形成されると共に、前記固定ス
クロール部材の外周側壁をブロック側へ延出させてブロ
ックとの当接面を旋回スクロール部材とブロックの間の
当接面よりも駆動軸側に位置するようにすると共に、オ
ルダムリングは、軸方向において旋回スクロール部材の
第1のキー溝と摺動自在に係合する第1の爪部と、径方
向において固定スクロール部材の第2のキー溝と摺動自
在に係合する第2の爪部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、空気調和装置、
冷蔵庫等に使用されるスクロール型コンプレッサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型コンプレッサとして
実開平5−75493号公報(引用例1)に開示される
ものは、オルダムリング及びスラストガイドへの潤滑を
十分行なうことを目的として、シール部材によってブロ
ックと駆動軸の間の隙間と低圧室25との間をシール
し、可動スクロール部材(揺動スクロール部材)の接合
面に形成された前記オルダムリングが噛合するオルダム
溝が、前記可動スクロール部材の旋回運動によって移動
した時に、前記オルダム溝の一端が連通するオイルガイ
ド溝を前記ブロックの接合面に形成したものである。
【0003】また、特開平8−219043号公報(引
用例2)に開示されるスクロール型コンプレッサは、オ
ルダムリング及びブロック側キー溝への潤滑を効率良く
行なうことを目的として、シールリングによって高圧側
と低圧側を分離し、オルダムリングからキー溝に至る潤
滑油経路を直列に形成すると共に、前記オルダムリング
の一方の側面とオルダムリング収納溝との当接摺動面に
円弧状のオイル迂回路を形成し、ブロック側へのオイル
供給を安定させるようにしたものである。
【0004】さらに、特開平6−241178号公報
(引用例3)は、その図2において、固定スクロールと
揺動スクロールの間にオルダムリングが配されることを
開示し、さらに、オルダムリングは揺動スクロールのオ
ルダム案内溝に摺動自在に係合する一対の爪と、固定ス
クロールのオルダム案内溝に摺動自在に係合する一対の
爪とを有することを開示し、旋回スクロールとは軸方向
に、固定スクロールとは径方向に係合していることを開
示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、引用例
1及び2において、オルダムリングが係合するブロック
側キー溝は、揺動スクロール部材とブロックとの間のス
ラスト面よりも上方に位置しているために、オイルガイ
ド溝やオイル迂回路等を形成しなけれればならないとい
う問題点を有している。また、この構成のスクロール型
コンプレッサにおいて、揺動スクロール部材の旋回範囲
に周設するブロックは鉄系の材料によって形成され、ま
た揺動スクロール部材及び固定スクロール部材はアルミ
系の材料によって形成されているために、熱によって変
化する揺動スクロール部材の軸方向の寸法は、ブロック
と揺動スクロール部材間で異なることとなるために、揺
動スクロール部材とブロックとの間のスラストギャップ
を小さくすることができなかった。
【0006】また、引用例3の場合には、オルダムリン
グを固定スクロール部材及び揺動スクロール部材の間に
配しているために、前記オルダムリングを圧縮室を画成
する揺動スクロール及び固定スクロールの旋回範囲の外
側に設けなければならず、またオルダムリングの爪部と
係合する溝を旋回スクロール部分の外側に設ける必要が
あるため、揺動スクロール部材が大きくなってしまうと
いう不具合が生じる。さらに、オルダムリングが吸入ガ
ス経路上に配されることとなるため、このオルダムリン
グが吸入抵抗となり、性能を低下させる恐れがある。
【0007】このため、この発明は、オルダムリングの
潤滑性を向上させると共に、スラストギャップを小さく
することのできるスクロール型コンプレッサを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、入口パイプと出口パイプが装着された密閉ケース
と、該密閉ケース内に配された駆動手段と、該駆動手段
の駆動軸を回動自在に支持するブロックと、前記駆動軸
の軸方向の一端に偏心して装着され、軸方向に延出する
渦巻状の揺動スクロールを有する揺動スクロール部材
と、前記揺動スクロールと噛合して圧縮室を形成する固
定スクロールを有し、前記ブロックとの間に前記揺動ス
クロール部材を揺動自在に挟持して前記ブロックに固定
される固定スクロール部材と、前記駆動軸に回転に伴っ
て揺動する揺動スクロール部材の自転を防止する自転防
止機構とを有するスクロール型コンプレッサにおいて、
前記固定スクロール部材の前記軸方向の外周壁端部と前
記ブロックとの接合面を、前記旋回スクロール部材と前
記ブロックとの摺動面よりも駆動軸側へ位置させると共
に、前記自転防止機構は、前記旋回スクロール部材と前
記ブロックの間に配され、環状に形成されたリング部
と、該リング部の前記軸方向側面から前記軸方向に突出
する第1の爪部と、該第1の爪部の形成された位置と所
定の角度を有する位置に形成され、前記リング部の径方
向外方側面から径方向に突出する第2の爪部とからなる
オルダムリングと、前記旋回スクロール部材のブロック
側側面に形成され、前記第1の爪部が摺動自在に係合さ
れる第1のキー溝と、前記固定スクロール部材の外周壁
に径方向に形成され、前記第2の爪部が摺動自在に係合
される第2のキー溝とからなることにある(請求項
1)。
【0009】よって、この発明においては、固定スクロ
ール部材及び揺動スクロール部材はアルミ系合金より形
成されると共に、前記固定スクロール部材の外周側壁を
ブロック側へ延出させてブロックとの当接面を旋回スク
ロール部材とブロックの間の当接面よりも駆動軸側に位
置するようにしたことによって、揺動スクロール部材の
周囲には同様の材料により形成された固定スクロール部
材が囲設されるために、揺動スクロール部材と固定スク
ロール部材の軸方向の膨張率を同一とすることができる
ので、従来揺動スクロール部材とブロック(鉄系合金か
らなる)間の膨張率の差を吸収するために形成されてい
たスラストギャップを最小限にすることができる。
【0010】また、オルダムリングには、オルダムリン
グの軸方向において旋回スクロール部材の第1のキー溝
と摺動自在に係合する第1の爪部と、径方向において固
定スクロール部材の第2のキー溝と摺動自在に係合する
第2の爪部とが形成されることから、揺動スクロール部
材とブロックの間のスラスト面に供給された潤滑油は、
オルダムリングの第1の爪部と揺動スクロール部材に形
成の第1のキー溝との摺動当接部分を潤滑した後、オル
ダムリングの摺動方向に移動するだけで、固定スクロー
ル部材に形成の第2のキー溝とオルダムリングの第2の
爪部との当接摺動面を潤滑できるために、特別にオイル
迂回路やバイパス溝を形成する必要がなくなると共に、
従来問題となっていたオルダムリングの第2の爪部と第
2のキー溝との間への潤滑油の供給を安定して行うこと
ができるようになるものである。
【0011】さらに、スクロールアッシー(ブロック、
揺動スクロール部材、固定スクロール部材及びオルダム
リング)を組付ける際に、従来は、揺動スクロール部材
とオルダムリングとの間のオルダムクリアランス、オル
ダムリングとブロックとの間のオルダムクリアランス、
ブロックと固定スクロール部材との間のシャフトメイン
クリアランス及びシャフト揺動クリアランスとを考慮す
る必要があったが、揺動スクロール部材とオルダムリン
グ、オルダムリングと固定スクロール部材との間のオル
ダムリングクリアランスのみ、いわゆる両スクロール同
士の芯及び位相出しのみを考慮すればよいため、組付け
作業が簡略化される。
【0012】また、この発明は、前記ブロックの外周側
壁を固定スクロール側へ延出させ、前記固定スクロール
部材を該外周側壁内に嵌合させて固定したことにある
(請求項2)。これによって、上記構成に加えてブロッ
クの外周側壁内へ固定スクロール部材を嵌合させること
で、スクロールアッシーのすべての芯出しを自動的に行
うことができるので、特別な芯出し工程を不要とするこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。
【0014】図1及び図2に示すスクロール型コンプレ
ッサ1は、入口パイプ2が装着された円筒ケース3と、
電源端子4及び出口パイプ5が装着された蓋部6と、前
記円筒ケース3の底を閉塞する底部7からなる密閉ケー
ス8を有する。この密閉ケース8の内部には、駆動手段
としてのブラシレスモータ10及びスクロールアッシー
20が配される。
【0015】前記ブラシレスモータ10は、前記密閉ケ
ース8の内周面に固着され、励磁コイル14が巻回され
たステータ11と、前記スクロールアッシー20に回転
を伝達する駆動軸12に固着され、永久磁石が装着され
たロータ13とによって構成され、前記ステータ11に
巻回された励磁コイル14に電力を供給することによっ
て前記ステータ11に回転磁界を発生させ、永久磁石が
装着されたロータ13が回転するようになっている。
【0016】前記駆動軸12の一端は、ベアリング15
を介して前記密閉ケース8に固着される保持プレート1
6に回転自在に保持され、前記駆動軸12の他端は、前
記スクロールアッシー20を構成するブロック30の貫
通孔31に装着されたメイン軸受32によって回転自在
に保持されている。この駆動軸の他端の軸方向端部に
は、この駆動軸12の軸心に偏心して軸方向に突出する
偏心軸60が形成され、前記駆動軸12のメイン軸受3
2との当接部分には、外周面に沿って螺旋状のスパイラ
ル溝18が形成されてメイン軸受32との当接摺動面に
潤滑油を供給するようになっている。さらに、この駆動
軸12には、下記する揺動スクロール部材40との回転
バランスをとるためのバランスウェート17が形成され
る。
【0017】前記偏心軸60は、揺動スクロール部材4
0に形成された揺動軸受41に摺動自在に嵌合し、前記
駆動軸12の回転に伴って揺動スクロール部材40を旋
回運動させるものである。また前記偏心軸60の周囲に
は、シールベアリング80が装着され、前記駆動軸12
を軸方向に支持すると共に、下記するオイル空間61と
下記する揺動スクロール部材40が揺動する揺動空間4
6との間を圧力的に遮断するようになっている。尚、前
記偏心軸60と前記揺動軸受41との間には、軸受空間
64が画成されるものである。
【0018】前記メイン軸受23の下部に位置するオイ
ル空間61は、前記スクロールアッシー20の上部に形
成されたオイル溜62とオイル通路65を介して連通し
ており、前記軸受空間64はこのオイル空間61と前記
偏心軸60内を貫通して形成されたオイルガイド孔19
によって連通している。尚、前記オイル通路65にはフ
ィルタ63が配され、各摺動当接部分へ供給される潤滑
油から不純物を除去するものである。
【0019】前記スクロールアッシー20は、密閉ケー
ス8の内周面に固着されたブロック30と、前記偏心軸
60に摺動自在に装着され、前記駆動軸12の回転によ
って旋回運動を行う揺動スクロール部材40と、前記ブ
ロック30に固定される固定スクロール部材50、さら
には前記揺動スクロール部材40の自転を防止する自転
防止機構とによって構成される。
【0020】ブロック30は、鉄系合金により形成され
るもので、前記駆動軸12を回転自在に保持するメイン
軸受32が装着される貫通孔31が形成され、前記オイ
ル空間61となるこの貫通孔31の一部と前記オイル溜
62となるブロック上部とを連通するオイル通路65が
放射方向に形成されるものである。また、ブロック30
の下端面には、下記する揺動スクロール部材40を軸方
向に摺動自在に保持するスラスト軸受33が形成され
る。さらに、このブロック30の上部には、前記駆動軸
12に形成されたバランスウェート17の回転範囲に囲
設される周壁91を有するカバー90が設けられる。こ
のカバー90の脚部92には冷媒通路93が形成され
る。
【0021】揺動スクロール部材40は、アルミ系合金
により形成されるもので、円盤状に形成された本体42
と、この本体42から突出形成された揺動軸受41を有
し、この揺動軸受41が形成された面には、図3に示す
ように、自転防止機構としてのオルダムリング70の揺
動スクロール側爪部(第1の爪部)71が噛合する第1
のキー溝44が形成され、さらにこの第1のキー溝44
が形成された面と反対側の面には渦巻状の揺動スクロー
ル43が形成される。
【0022】固定スクロール部材50は、前記揺動スク
ロール部材40と同様にアルミ系合金により形成される
もので、円筒状の本体58と、この本体58から立設し
て前記揺動スクロール部材40の揺動スクロール43と
係合して圧縮室82を画成する固定スクロール51と、
この固定スクロール51を囲むように立設する外周壁5
2とによって構成される。この外周壁52には、前記冷
媒通路93と連通して冷媒通路となる貫通孔53が形成
され、さらに前記外周壁52及び本体82には前記固定
スクロール51の外方向端部側と前記入口パイプ2とを
連通する連通路(吸入側空間)54が形成される。ま
た、前記固定スクロール部材50の本体58には、前記
固定スクロール51の内方向端部側に吐出孔55が貫通
形成される。この吐出孔55には逆止弁56が配され、
この吐出孔55の開口端部には逆止弁保持プレート57
が設けられる。尚、固定スクロール部材50には、吐出
空間84を画成するカバー83が固着され、前記吐出孔
55と貫通孔53とを連通するようになっている。
【0023】さらにまた、前記圧縮室82の途中部分に
は、前記本体58を貫通して前記圧縮室82と吐出空間
84とを連通するバイパス孔94が形成され、このバイ
パス通路94の吐出空間側開口端は、前記逆止弁保持プ
レート57によって固定されたリリ−フ弁95によって
開閉されるようになっている。また、固定スクロール部
材50の外周壁52の上端面59であって前記ブロック
40との間の当接面には、第2のキー溝73が形成され
る。
【0024】前記自転防止機構としてのオルダムリング
70は、リング状に形成された本体部74と、該本体部
74の厚さ方向に突出する一対の爪部(第1の爪部)7
1と、該第1の爪部71と所定の角度(本実施の形態に
おいては90°)の位置から径方向へ突出する一対の爪
部(第2の爪部)72とからなり、前記第1の爪部71
は軸方向において前記揺動スクロール部材40の第1の
キー溝44に摺動自在に係合し、さらに第2の爪部72
は径方向において前記固定スクロール部材50に形成さ
れた第2のキー溝73に摺動自在に係合するものであ
る。
【0025】これによって、揺動スクロール部材40は
自転が防止されて、前記固定スクロール部材50に対し
て旋回運動を行ない、揺動スクロール43及び固定スク
ロール51によって画成された圧縮室8を、外方から内
方にかけて漸次縮小して圧縮作業を行なうものである。
そして、吐出孔55から吐出された高圧の冷媒は、吐出
空間84から冷媒通路(貫通孔53、冷媒通路93)を
通過して前記ブラシレスモータ10が配された空間(高
圧空間)25に至り、出口パイプ5から次ぎ成る工程に
吐出されるものである。
【0026】さらに、上記構成のスクロール型コンプレ
ッサにおいて、オイル溜62に滞留する潤滑油は、前記
高圧空間25と圧縮室82の吸入側空間54の圧力差及
びスパイラル溝19のポンプ作用により、オイル通路6
5からオイル空間61に至る。このオイル空間61に至
った潤滑油は、一方ではスパイラル溝19のポンプ作用
によって前記メイン軸受32と駆動軸12との摺動当接
面を潤滑しながら上昇し、メイン軸受32の上端部分か
らオイル溜62に回帰する循環経路を流れる。
【0027】また、オイル空間61に至った潤滑油は、
他方では前記高圧空間25と吸入側空間54との圧力差
によって、オイルガイド孔19から軸受空間43に至
り、偏心軸60と揺動軸受41との間を潤滑して揺動空
間94に至り、ブロック30と揺動スクロール部材40
の当接摺動部分であるスラスト軸受33を潤滑し、そし
てオルダムリング70と揺動スクロール部材40との当
接摺動部分及び前記オルダムリング70の第1の爪部7
1と第1のキー溝44との摺動部分を潤滑するものであ
る。そして、固定スクロール部材40に形成の第2のキ
ー溝73と前記オルダムリング70の第2の爪部72と
の間の潤滑を行なって、前記吸入側空間54に至り、冷
媒と共に高圧空間25に至り、オイル分離されてオイル
溜62に回帰する循環経路を流れるものである。
【0028】本発明によれば、オルダムリング70の第
2の爪部72がオルダムリング70の径方向に突出して
形成されているために、第2の爪部72と第2のキー溝
73との当接摺動部分への潤滑油は水平方向の移動だけ
で済むため、従来の構造に比べて潤滑性能を向上させる
ことができるものである。
【0029】また、固定スクロール部材50の外周壁5
2は、揺動スクロール部材40の側方からブロック側へ
延出するように形成されているために、揺動スクロール
部材40と固定スクロール部材50の膨張率を同一とす
ることができるために、揺動スクロール部材40とスラ
スト軸受33との間のギャップ(従来はブロック30と
揺動スクロール部材40との膨張率の差による寸法の変
動を吸収していた)を最小にすることが可能となるた
め、圧縮室82のシール性を向上させることができるも
のである。
【0030】図4に示すものは、ブロック30の外周端
部から下方へ延出する外壁部34を形成し、この外壁部
34に、前記固定スクロール部材50を嵌め込んで固定
したものである。これによって、固定スクロール部材5
0と揺動スクロール部材40の芯、及び位相を容易に決
定できるので、上記実施の形態と同様の効果を奏すると
共に、スクロールアッシー20を組み立てるだけで揺動
スクロール部材40及び固定スクロール部材50に対す
る駆動軸12及びメイン軸受32の芯出しを簡単に行な
うことができるものである。尚、図4において、同一の
箇所及び同一の作用を奏するものは、同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、オルダムリングの爪部が係合するキー溝を水平方向
(固定スクロール部材に形成のキー溝)及び下方(揺動
スクロール部材に形成のキー溝)に形成できるために、
オルダムリングの摺動部分への潤滑油の供給を安定して
行なうことができるため、オルダムリングの耐久性を向
上させることができる。
【0032】また、固定スクロール部材の外周壁が揺動
スクロール部材を囲むように延出されるので、同一部材
で形成される揺動スクロール部材と固定スクロール部材
の軸方向の熱膨張率が同一となり、ブロックと揺動スク
ロール部材の間にギャップを最小とすることができるの
で、圧縮室の漏れ隙間を低減することができ、コンプレ
ッサの性能を向上させることができる。
【0033】さらに、固定スクロール部材をブロックに
係合させるようにしたことによって、スクロール芯出し
を安定化させることができ、コンプレッサの性能のばら
つきを抑制することができる。また、駆動軸の芯出しを
ブロック−固定スクロール部材の外径で行うことができ
るので、ブロック組み付け性を向上させることができ、
製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施の形態に係るスクロー
ル型コンプレッサの断面図である。
【図2】図2は、上記スクロール型コンプレッサの部分
拡大断面図である。
【図3】図3は、自転防止機構の構成を示した分解斜視
図である。
【図4】図4は、固定スクロール部材をブロックに組み
込むようにしたスクロール型コンプレッサの部分拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 スクロール型コンプレッサ 8 密閉ケース 10 ブラシレスモータ 12 駆動軸 20 スクロールアッシー 30 ブロック 40 揺動スクロール部材 44 第1のキー溝 50 固定スクロール部材 60 偏心軸 70 オルダムリング 71 第1の爪部 72 第2の爪部 73 第2のキー溝 80 シールベアリング 82 圧縮室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口パイプと出口パイプが装着された密
    閉ケースと、該密閉ケース内に配された駆動手段と、該
    駆動手段の駆動軸を回動自在に支持するブロックと、前
    記駆動軸の軸方向の一端に偏心して装着され、軸方向に
    延出する渦巻状の揺動スクロールを有する揺動スクロー
    ル部材と、前記揺動スクロールと噛合して圧縮室を形成
    する固定スクロールを有し、前記ブロックとの間に前記
    揺動スクロール部材を揺動自在に挟持して前記ブロック
    に固定される固定スクロール部材と、前記駆動軸に回転
    に伴って揺動する揺動スクロール部材の自転を防止する
    自転防止機構とを有するスクロール型コンプレッサにお
    いて、 前記固定スクロール部材の前記軸方向の外周壁端部と前
    記ブロックとの接合面を、前記旋回スクロール部材と前
    記ブロックとの摺動面よりも駆動軸側へ位置させると共
    に、 前記自転防止機構は、 前記旋回スクロール部材と前記ブロックの間に配され、
    環状に形成されたリング部と、該リング部の前記軸方向
    側面から前記軸方向に突出する第1の爪部と、該第1の
    爪部の形成された位置と所定の角度を有する位置に形成
    され、前記リング部の径方向外方側面から径方向に突出
    する第2の爪部とからなるオルダムリングと、 前記旋回スクロール部材のブロック側側面に形成され、
    前記第1の爪部が摺動自在に係合される第1のキー溝
    と、 前記固定スクロール部材の外周壁に径方向に形成され、
    前記第2の爪部が摺動自在に係合される第2のキー溝と
    からなることを特徴とするスクロール型コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記ブロックの外周側壁を固定スクロー
    ル側へ延出させ、前記固定スクロール部材を該外周側壁
    内に嵌合させて固定したことを特徴とする請求項1記載
    のスクロール型コンプレッサ。
JP6385597A 1997-03-03 1997-03-03 スクロール型コンプレッサ Pending JPH10246188A (ja)

Priority Applications (3)

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