JPH10243419A - 立体視画像符号化・復号化方法及び装置 - Google Patents

立体視画像符号化・復号化方法及び装置

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JPH10243419A
JPH10243419A JP4267597A JP4267597A JPH10243419A JP H10243419 A JPH10243419 A JP H10243419A JP 4267597 A JP4267597 A JP 4267597A JP 4267597 A JP4267597 A JP 4267597A JP H10243419 A JPH10243419 A JP H10243419A
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image signal
channel
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frame
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JP4267597A
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Inventor
Kenji Tomizawa
研二 冨澤
Koichi Kurihara
弘一 栗原
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の方向からの画像データを符号化・復号
化する際に、1系統の符号化経路及び復号化経路を用
い、簡単な回路構成で行うことができる立体視画像符号
化・復号化方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 被写体を複数の方向から撮影して得られ
る複数チャンネルの画像信号Si1,Si2,…Sinを、順
次化手段301 及びマルチプレクサ302 にて1フレーム又
は1フィールド毎に順次に配列して1つの画像信号と
し、符号化手段303で符号化して伝送路に出力する。符
号化されて伝送されてきた画像データは、復号化手段30
5 で復号化され、1つの画像信号で復号された後、デマ
ルチプレクサ306 で1フレーム又は1フィールド毎に各
チャンネルの画像信号を順次抜き取り、抜き取られた各
チャンネル画像信号を同時化手段307 にて同時化して、
撮影時と同様な複数チャンネルの画像信号So1,So2,
…Sonとして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の方向から撮
影することによって得られた各々の画像データを符号化
・復号化する立体視画像符号化・復号化方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル放送を含めた高画質画
像システムとして、立体画像システムに大きな期待が寄
せられている。これにより、立体的な映像認識が可能と
なる。
【0003】図15(a) に示すように人間が3本の円柱
A,B,Cを見る場合、図15(b)に示すように左目と
右目の網膜上に像の位置のずれつまり「視差」が生じ、
これによって人間が奥行きを知覚できることが知られて
いる。立体画像システムでは、この視差に相当する像の
ずれが生じるような画像を、左右それぞれの目に独立に
映し出すことで立体感を生み出させる。
【0004】即ち、立体視させたい像(或いは物)を複
数の方向から観測(撮影)し、この観測点から得られる
複数の画像を用いて視差を生じさせる。
【0005】なお、従来例および実施の形態では、説明
及び理解の容易さから左と右の2方向から観測した2種
類の画像(左画像信号と右画像信号)を用いる場合で主
に説明するが、3種類以上の画像を用いる場合にも容易
に拡張可能である。
【0006】ここで、放送や蓄積メディアに立体画像シ
ステムを応用する場合を考える。この場合、通常は左目
用の左画像信号と右目用の右画像信号の2信号を伝送或
いは記録する。
【0007】ところで、立体画像では左・右用の平面画
像が2枚必要であり、情報量が膨大であるため、これを
ディジタル伝送あるいは蓄積する際は、情報量の圧縮が
不可欠になる。
【0008】従来は、圧縮方法としては、国際標準化さ
れたMPEG(Moving Picture Expert Group )方式を
基本にしている。なお、MPEGの画像符号化方式につ
いては、刊行本である『最新MPEG教科書』(アスキ
ー出版局)に記載されいる。
【0009】MPEGの画像符号化方式においては、ハ
イブリッド方式が採用されている。この方式では、フレ
ーム内の画像をDCT処理するフレーム内圧縮の外に、
フレーム間の相関を利用して時間軸方向の冗長度を削減
するフレーム間圧縮(予測符号化)も採用する。フレー
ム間圧縮は、一般の動画像が前後のフレームでよく似て
いるという性質を利用して、前後のフレームの差分を求
め差分値(予測誤差)を符号化することによって、ビッ
トレートを一層低減させるものである。特に、画像の動
きを予測してフレーム間差を求めることにより予測誤差
を低減する動き補償フレーム間予測符号化が有効であ
る。
【0010】このように、ハイブリッド方式では、所定
フレームの画像データをそのままDCT処理して符号化
するフレーム内符号化の外に、所定フレームの画像デー
タとこのフレーム前後のフレームの参照画像データとの
差分データのみをDCT処理して符号化する予測符号化
とを採用する。予測符号化方法としては、時間的に前方
向の参照画像データを動き補償して予測誤差を求める前
方予測符号化と、時間的に後方向の参照画像データを動
き補償して予測誤差を求める後方予測符号化と、符号化
効率を考慮して、前方若しくは後方のいずれか一方又は
両方向の平均を用いた両方向予測符号化とがある。
【0011】フレーム間圧縮モードで符号化されたフレ
ームを復号化するためには参照画像が必要である。即
ち、フレーム間圧縮フレームのみでは元の画像を復元す
ることはできない。一方、フレーム内符号化によって符
号化されたフレーム(以下、Iピクチャという)はフレ
ーム内情報のみによって符号化されているので、単独の
符号化データのみによって復号可能である。従って、M
PEG規格においては、エラー伝播防止等のために、I
ピクチャを固定周期(例えば12フレーム)に1枚挿入
するようになっている。MPEG規格では、このIピク
チャを用いた前方予測符号化によってフレーム間符号化
フレーム(以下、Pピクチャという)を得る。なお、P
ピクチャは前方のPピクチャを前方予測符号化すること
によっても得られる。また、前方若しくは後方のいずれ
か一方又は両方向のI,Pピクチャを用いた両方向予測
符号化によって両方向予測適応切換フレーム(以下、B
ピクチャという)を得る。
【0012】また、立体画像圧縮に関しては、冊子『VI
EW VOL.15 NO.5(1996)』(NHKエンジニアリングサー
ビス編)や特開平7−250350号公報『立体動画像
符号化装置』(三洋電機)等に記載されている。
【0013】従来の立体画像システムにおいては、図1
6(a) に示すように、左・右画像信号を別々の画像列
(即ち、左画像列L1 ,L2 ,L3 ,……と、右画像列
R1 ,R2 ,R3 ,……)として各々圧縮するか、図1
6(b) のように例えば左画像列(L1 ,L2 ,L3 ,…
…)と左・右画像信号の差分信号つまり視差画像列(L
1 −R1 ,L2 −R2 ,L3 −R3 ,……)を圧縮する
かの方法がある。視差画像信号を圧縮するのは、左・右
の画像が似ている、つまり、相関があるため、差分の方
が圧縮効率が高いためである。
【0014】従来は、図16(a) ,(b) どちらの場合に
ついても左・右別々の圧縮経路が必要となる。
【0015】これを放送などの伝送システムを例に説明
する。図17は従来の伝送システムの概要を示すもので
あり、MPEGの基本構成図を示してある。
【0016】MPEGエンコーダ部10では、入力端子
11に入力された画像データをフレーム内符号化/フレ
ーム間符号化切替えスイッチS1 の一方の入力端(フレ
ーム内符号化側端子)aに供給する一方、減算器12の
一方の入力端及び動き補償手段19に供給している。減
算器12の出力は、前記切替えスイッチS1 の他方の入
力端に供給される。
【0017】フレーム内符号化モードが指定されている
ときは、入力画像データは、スイッチS1 を経てそのま
まDCT回路13で8×8ブロックの2次元DCT処理
によって空間座標成分から周波数成分に変換する。これ
により、空間的な相関成分を削減できる。次に、DCT
回路13の出力は、量子化回路14に与えられて、所定
の量子化幅で量子化することによって、1ブロックの信
号の冗長度を低減する。量子化回路14からの量子化デ
ータは、ハフマン符号化回路20に入力しハフマン符号
表等に基づいて可変長符号化され、可変長符号化伝送路
に出力される。
【0018】フレーム間符号化モードが指定されている
ときは、前記切替えスイッチS1 は他方の入力端b(前
記減算器12の出力側端子)に切り替えられ、切替えス
イッチS2 は入力端bに接続される。入力画像データ
は、減算器12に与えられ、減算器12では、後述の動
き補償手段19から動き補償された参照画像のブロック
(参照ブロック)の画素データが与えられて、現フレー
ムのブロックとの差分を予測誤差としてDCT回路13
に出力する。DCT回路13は、差分データをDCT処
理する。一方、動き補償手段19からの参照ブロック
は、量子化出力を復号することにより得ている。即ち、
量子化回路14の出力は、逆量子化回路15にも与えら
れ、ここで逆量子化し、更に逆DCT回路16において
逆DCT処理して元の映像データ(これは差分データで
ある)に戻す。逆DCT回路16の出力は、加算器17
に与えられる。加算器17の出力は、動き補償手段19
を介して加算器17に帰還されており、加算器17は動
き補償手段19からの参照ブロックに前記差分データを
加算して現フレームのブロックデータを再生してフレー
ム遅延回路18に出力する。フレーム遅延回路18は、
加算器17からのブロックデータを画面位置に対応させ
て格納する。動き補償手段19は、前方予測用と後方予
測用の2つの動き補償回路と、この2つの動き補償回路
の両方の出力を平均した出力を得る手段と、現フレーム
のブロックデータとフレーム遅延回路18からの参照ブ
ロックデータとから動きベクトルを検出する動きベクト
ル検出回路と、前方予測,後方予測及び両方向予測の各
予測時に対応してそれぞれ、前記の2つの動き補償回路
のいずれか一方の出力又は両出力の平均出力を、動き補
償された参照ブロックデータとして選択する選択回路と
で構成されている。
【0019】動き補償手段19からの参照ブロックデー
タは減算器12に与えられる一方、スイッチS2 を介し
て前記加算器17に与えられる。
【0020】こうして、動き補償された参照ブロックデ
ータが減算器12に供給されることになり、減算器12
は現フレームのブロックと参照ブロックデータとの差分
から予測誤差が求められる。これにより、予測誤差に対
してDCT処理が行われる。
【0021】そして、エンコーダ部10から可変長符号
化伝送路を介して伝送された可変長符号化データは、デ
コーダ部21に供給される。デコーダ部21には、エン
コーダ部10からのフレーム内符号化及びフレーム間符
号化されたデータが順次入力され、ハフマン復号化回路
22で逆可変長符号化された後、逆量子化回路23で逆
量子化され、さらに逆DCT回路24で逆DCT処理さ
れ、加算器25に供給される。加算器25では、逆DC
T回路24からの画像データと動き補償手段27からの
動き補償された参照画像データとが加算されて出力端子
28に出力画像データとして出力される。また、加算器
25の出力は、フレーム遅延回路26に供給され、フレ
ーム遅延されて動き補償手段27に供給され、ここから
動き補償された前記参照画像データを加算器25に供給
している。
【0022】MPEGは基本的にDCT(離散コサイン
変換)を画像内の小ブロックに対して行い、高い周波数
成分ほどビットの割り当てを少なくしたうえで可変長符
号化している。そして、さらに効率を高めるために、量
子化(Quantize)による振幅方向の圧縮、フィールド間
あるいはフレーム間での動き補償による時間軸方向の圧
縮を行っている。動き補償により残った差分情報と、フ
ィールド内あるいはフレーム内の情報自体とで情報量の
少ないほうのみを切り替えて伝送している。
【0023】図18(a) ,(b) は、図17に示したMP
EG画像圧縮方式を用いて、立体画像の伝送システムを
構成した場合の従来例を示している。これらは、図16
(a),(b) にそれぞれ対応している。
【0024】図18(a) では、エンコーダ側に、左目,
右目の画像信号を入力し、これらをそれぞれ、左目用,
右目用に配設したMPEGエンコーダ部101 ,102 に供
給し、得られた左,右の各符号化出力をマルチプレクサ
103 に供給して1つの画像信号としてデコーダ側へ伝送
する。デコーダ側では、伝送されてきた画像信号を、デ
マルチプレクサ203 で左,右別に抜き取った後、それぞ
れを左目用,右目用のMPEGデコーダ部201 ,202 で
復号化し、左目,右目の画像信号として出力する。
【0025】図18(b) では、エンコーダ側に、左目,
右目の画像信号を入力し、これらをそれぞれ、左目用画
像信号はそのまま左用に配設したMPEGエンコーダ部
101に供給し、また左目用画像信号と右目用画像信号を
減算器104 に入力し、両者の差分として視差画像信号を
得、これを視差用に配設したMPEGエンコーダ部105
に供給し、左,視差の各符号化出力をマルチプレクサ10
3 に供給して1つの画像信号としてデコーダ側へ伝送す
る。デコーダ側では、伝送されてきた画像信号を、デマ
ルチプレクサ203 で左,視差別に抜き取った後、それぞ
れを左目用,視差用のMPEGデコーダ部201 ,202 で
復号化し、左目用のMPEGデコーダ部201 からは左目
の画像信号を出力する一方、この左目の画像信号と視差
用のMPEGデコーダ部204 からの視差画像信号とを減
算器205 に供給して両者の差分を取ることにより、減算
器205 から右目の画像信号として出力する。
【0026】しかしながら、図18(a) ,(b) のような
従来の伝送システムでは、MPEGにおけるエンコーダ
部とデコーダ部を左・右(または視差)画像信号用に2
系統持たなけれぱならない問題があった。
【0027】また、図18(a) ,(b) のように別系統で
左右別々に符号化すると復号する際にタイムベース信号
を作り、遅延用メモリを各系統ごとに配置するなどし
て、左・右画像信号の同期を取るための処理が難しくな
る問題があった。
【0028】さらに、前述の特開平7−250350号
公報には、1つの圧縮経路を左・右の画像信号で兼用し
ている実施例が記述されているが、同公報第7頁第12
段第14行目〜第20行目には、「複数の方向から撮影
することによって得られた各々の画像データを、符号化
手段403 で各々画像データ毎に符号化し、その画像の符
号化データのそれぞれに各撮影方向を識別する符号を付
加することにより、その復号装置においては、各撮影方
向を識別符号を参照することにより容易にその撮影方向
を決定することができる。」と記載されている。従っ
て、片方の画像信号の符号化圧縮が終了するまで、もう
片方の画像信号の符号化圧縮を時間的に待たせる必要が
あるため、放送などのリアルタイムが重要視されるシス
テムには不向きであり、待たせる時間分画像を保持しな
ければならず、時間合わせのために追加される遅延用メ
モリ等の保持回路の規模が大きくなると共に、エンコー
ダ側では、各撮影方向の画像データに対して識別符号の
生成及び付加を行い、デコーダ側では、識別符号を参照
して画像データの各撮影方向を識別する必要があり、回
路構成が複雑になる欠点がある。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の立
体画像システムでは、左・右画像信号に相関があるにも
関わらず、別々に符号化しているため、圧縮効率が悪く
なる。左・右別々に符号化すると復号する際にタイムベ
ース信号を作るなどして左・右画像信号の同期を取るた
めに処理が難しくなる。さらに、左・右画像信号を別々
に符号化するため、回路規模が1系統の画像信号を符号
化する場合の約2倍になる。
【0030】左・右画像信号を符号化する際、1系統の
符号化経路を兼用したとしても、各撮影方向の画像デー
タに対して識別符号の生成及び付加を行う必要があった
り、符号化圧縮を行うのに、待ち時間が生じ、リアルタ
イム性に欠けると共に時間合わせのために追加される保
持回路の規模が大きくなるなどの問題があった。
【0031】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、1系
統の符号化経路及び復号化経路を用い、簡単な回路構成
で、複数の方向からの画像データを符号化・復号化する
ことができる立体視画像符号化・復号化方法及び装置を
提供することを目的とするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】第1の発明による立体視
画像符号化方法は、複数の方向から撮影して得られる複
数チャンネルの画像信号を、1フレーム又は1フィール
ド毎に順次に配列し、1つの画像信号として符号化す
る。
【0033】第2の発明による立体視画像符号化方法
は、左右の方向から撮影して得られる2チャンネルの画
像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に交互に挿入
し、1つの画像信号としてI,B,Pピクチャによる符
号化を行う際に、N枚のピクチャからなるGOPに分割
して符号化し、1GOPのピクチャ枚数Nを奇数にし
た。
【0034】第3の発明による立体視画像符号化方法
は、左右の方向から撮影して得られる2チャンネルの画
像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に交互に挿入
し、1つの画像信号としてI,B又はPピクチャによる
符号化を行う際に、このピクチャ列でI又はPピクチャ
の現われる周期Mを奇数とした。
【0035】第4の発明による立体視画像符号化方法
は、複数の方向から撮影して得られるNチャンネルの画
像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に順次に配列
し、1つの画像信号としてI,B,Pピクチャによる符
号化を行う際に、Nチャンネル分の画像信号を同数持つ
グループに分割し、まず第1グループ内のI(又は
P),Pの各ピクチャについてはI(又はP)ピクチャ
を第1チャンネルの画像信号から生成し該ピクチャから
Pピクチャとして同時刻の他チャンネルの画像信号を予
測し、第2グループ内では同様にI(又はP),Pにつ
いて第2チャンネルの画像信号から同時刻の他チャンネ
ルの画像信号を予測し、……第Nグループ内では同様に
I(又はP),Pについて第Nチャンネルの画像信号か
ら同時刻の他チャンネルの画像信号を予測するとすると
いったように、各グループ内では各グループごとにそれ
ぞれ異なったチャンネルの画像信号から同時刻の他チャ
ンネルの画像信号を予測する。
【0036】第5の発明による立体視画像符号化方法
は、複数の方向から撮影して得られるNチャンネルの画
像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に順次に配列
し、1つの画像信号としてI,B,Pピクチャによる符
号化を行う際に、Nチャンネル分の画像信号を同数持つ
グループに分割し、時間軸方向に並んだ各グループ毎に
どのグループ内でも常に同時刻の所定の2チャンネルの
画像信号でI(又はP),Pピクチャを構成し、同一グ
ループ内の残りの各チャンネルの画像信号をBピクチャ
で符号化する。
【0037】第6の発明による立体視画像復号化方法
は、第1〜第5の発明のいずれか1つに記載の立体視画
像符号化方法により符号化された符号化画像信号を入力
し、該符号化画像信号を復号し、復号された画像信号か
ら各フレーム又はフィールドを交互に抜き取り、複数チ
ャンネルの画像信号を得る。
【0038】第1の発明では、複数チャンネルの画像信
号を、画像処理単位である1フレーム又は1フィールド
毎に順次に配列して、1つの画像信号として符号化する
ことができる。複数チャンネル信号を順次化するに当た
り、1フレーム又は1フィールド毎に順次に配列するだ
けであるので、その制御方法も比較的簡単である。
【0039】第2の発明では、N枚のピクチャからなる
GOPに分割して符号化するMPEGの場合、1GOP
のピクチャ枚数Nを奇数にすれば、1GOPごとに現れ
る先頭ピクチャ(即ち、Iピクチャ)は、左目用画像信
号と右目用画像信号が交互に現れ、一方のチャンネルに
エラーが生じた場合、その片方のチャンネルのエラーの
影響を次のGOPに伝搬させることがなく、エラー伝搬
をGOP単位で抑制することが可能となる。
【0040】第3の発明では、左目用,右目用の2チャ
ンネルの画像信号を1本化して符号化した場合、I又は
Pピクチャの現われる周期Mを奇数とすることにより、
I又はPピクチャについては、最初のIピクチャが左目
用画像信号であれば、次のPピクチャは右目用画像信号
となり、同様にして次のPピクチャは左目用画像信号、
その次のPピクチャは右目用画像信号、……というよう
に、前方予測されるPピクチャが左目用画像信号と右目
用画像信号の2つのチャンネルにつき交互に現れ、これ
らI又はPピクチャ間に配置されるBピクチャは、左目
用,右目用の両画像信号即ち必ず同じチャンネルを含ん
だ画像信号から予測されることになり、M=偶数の場合
のように常に他方のチャンネルの画像信号からBピクチ
ャを予測する場合に比べて、一方のチャンネルにエラー
が生じた場合、他方のチャンネルにエラーが伝搬する度
合いを軽減することができる。
【0041】第4の発明では、Nチャンネル分の画像信
号を同数持つグループに分割し、各グループ内ではI
(又はP),Pについて各グループごとにそれぞれ異な
ったチャンネルの画像信号から同時刻の他チャンネルの
画像信号を予測するので、予測が当たり易く、かつエラ
ー伝搬を抑制する効果がある。
【0042】第5の発明では、Nチャンネル分の画像信
号を同数持つグループに分割し、各グループ内では各グ
ループ毎に時間軸方向同時刻の2チャンネルでI(又は
P),Pピクチャを構成するので、予測が当たり易い効
果がある。
【0043】第6の発明では、復号化する際に、1つの
画像信号として復号した後、最初に伝送されてくるチャ
ンネルがどのチャンネルかが分かっているので、伝送信
号を検出した時点から1フレーム又は1フィールド毎に
画像信号を抜き取ることによって、複数チャンネルの画
像信号を容易に復号することができる。各チャンネルを
識別する符号を付加したり解読したりすることなく、比
較的簡単な制御方法で実現できる。
【0044】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。本発明の実施の形態では、説明及び
理解の容易さから左と右の2方向から観測した2種類の
画像(左画像信号と右画像信号)を用いる場合について
主に説明するが、複数方向から観測した3種類以上の画
像を用いる場合にも容易に拡張することが可能である。
【0045】図1は本発明の立体視画像符号化・復号化
方法及び装置に係る伝送システムのブロック図を示して
いる。
【0046】図1において、符号化装置では、入力端子
31,32にはそれぞれ左目,右目の各画像信号が入力
し、左目画像信号はそのままマルチプレクサ34の入力
端aに入力する。右目画像信号は、1フレーム遅延又は
1フィールド遅延の遅延メモリ33を経て前記マルチプ
レクサ34の入力端bに入力する。遅延メモリ33は、
左右画像信号がフレーム画像であれば、フレーム時間入
カされる信号を遅延させ、フィールド画像であれぱ、フ
ィールド時間遅延させる。マルチプレクサ34は、交互
に並べる時間単位(フレームあるいはフィールド時間
毎)にa側とb側を交互に切り替え、この切替えによっ
て2つの画像信号を1つの画像信号に変換して出力す
る。マルチプレクサ34は、制御手段36からのフレー
ム周期又はフィールド周期のスイッチング信号にてa側
とb側とが交互に導通される。マルチプレクサ34から
1つの画像信号として出力された信号は、MPEGエン
コーダ部35で可変長符号化されて図示しない伝送路に
出力される。
【0047】復号化装置では、伝送されてくる可変長符
号化信号をMPEGデゴーダ部37で復号化した後、そ
の復号化画像信号をデマルチプレクサ38の入力端に供
給する。デマルチプレクサ38は、交互に並べられた時
間単位(1フレーム又は1フィールド時間)で2つの出
力端c,dを交互に切り替える。制御手段42は、MP
EGデコーダ部37からの復号化信号を検出した時点よ
りフレーム周期又はフィールド周期のスイッチング信号
を出力して、デマルチプレクサ38をc側とd側に切り
替える。予めエンコーダ側で順次化するときの最初の画
像が左右のどちらのチャンネルかが分かっているので、
制御手段42は復号化信号を検出した時点でc側,d側
の順で交互に切替えを行う。デマルチプレクサ38の出
力端cからの左画像出力は、1フレーム遅延又は1フィ
ールド遅延の遅延メモリ39を経て出力端子40に出力
し、デマルチプレクサ38の出力端dからの右画像出力
はそのまま出力端子41に出力する。遅延メモリ39
も、遅延メモリ33と同様に左右画像信号がフレーム画
像であればフレーム時間、入カされる信号を遅延させ、
フィールド画像であれぱフィールド時間、入力される信
号を遅延させる。
【0048】このような構成では、符号化時には、左の
方向から撮影して得られるLチャンネルの画像信号と、
右の方向から撮影して得られるRチャンネルの画像信号
を遅延メモリ33で1フレーム又は1フィールド遅延し
た信号とを、マルチプレクサ34で1フレーム又は1フ
ィールド毎に交互に挿入して1つの画像信号とした後、
これをMPEGエンコーダ部35で符号化して、伝送路
に出力する。
【0049】復号化時には、前述のようにして符号化さ
れた符号化画像信号を入力し、MPEGデコーダ部37
で復号し、復号された画像信号から、デマルチプレクサ
38で各フレーム又はフィールドを交互に抜き取り、L
チャンネルの画像信号については遅延メモリ39にて1
フレーム又は1フィールド遅延して出力し、Rチャンネ
ルの画像信号についてはそのまま出力することにより、
左右チャンネルの画像信号を撮影時と同様に同時化して
出力する。
【0050】図1によれば、両チャンネルを1つの左右
画像信号として符号化するため、MPEGエンコーダ部
35とデコーダ部37が1つずつで済み、従来例図18
に比べ回路規模を約2分の1に縮小できることは勿論で
ある。
【0051】復号化時(再生時)においては、交互にL
とRチャンネルの画像が配置された左右画像信号の最初
の画像がどちらのチャンネルかが分かれば、制御手段3
8とデマルチプレクサ38と遅延メモリ39により、容
易に左画像信号と右画像信号の同期をとることが可能と
なり、従来例のように同期データの付加や解読といった
複雑な処理が必要なく、比較的簡単な制御で行える。
【0052】なお、図1の装置における遅延メモリ33
と遅延メモリ39は、左右画像信号の先頭チャンネルが
Lの場合の装置例であり、先頭チャンネルがRの場合
は、遅延メモリ33は左画像入力信号側に、遅延メモリ
39は右画像出力側に配置されることは、容易に推測で
き、本発明はこの構成を含むものである。
【0053】また、図1では、左,右の2つの方向から
撮影して得られる2チャンネルの画像信号を符号化・復
号化する場合について説明したが、本発明では、2つ以
上の複数の方向から撮影して得られる複数チャンネルの
画像信号について同様の伝送システムを構成することが
できる。
【0054】図2は図1の2チャンネルの伝送システム
を複数チャンネルの場合に拡張したブロック図を示すも
のである。
【0055】図2における符号化装置では、符号301
は、複数の方向から撮影して得られる複数チャンネルの
画像信号Si1,Si2,…Sinを、各チャンネル毎に順次
1フレーム又は1フィールドずつ遅延させる順次化手段
であり、ここで1フレーム又は1フィールドずつ遅延さ
れた各チャンネルの画像信号は、マルチプレクサ302 で
1フレーム又は1フィールドごとに順次に挿入されて1
つの画像信号として出力される。制御手段304 は、フレ
ーム周期又はフィールド周期のスイッチ信号を出力し
て、順次化手段301 から複数チャンネルの信号を順次に
取り出すよう、マルチプレクサ302 を制御する。マルチ
プレクサ302 からの1つの画像信号は、符号化手段303
で符号化して図示しない伝送路に出力される。
【0056】復号化装置では、復号化手段305 で前述の
符号化された符号化画像信号を入力し復号する。その
後、復号された画像信号からデマルチプレクサ306 で各
フレーム又はフィールドを順次に抜き取り、順次抜き取
られた各チャンネルの画像信号を、同時化手段307 にて
1フレーム又は1フィールドずつ順次遅延して同時化
し、撮影時と同様な複数チャンネルの画像信号So1,S
o2 ,…Sonとして出力する。
【0057】図2の構成により、2チャンネルを越える
複数チャンネルの画像信号を1つのエンコーダ部と1つ
のデコーダ部で容易に符号化・復号化することができ、
簡単な回路構成で済むと共に、復号化時(再生時)にお
いては、順次に配置された複数チャンネルの画像信号の
最初の画像がどのチャンネルかが分かれば、制御手段30
8 とデマルチプレクサ306 と同時化手段307 により、容
易に左画像信号と右画像信号の同期をとることが可能と
なり、従来例のように同期データの付加や解読といった
複雑な処理が必要なく、比較的簡単な制御で行える。
【0058】図3(a) ,(b) は本発明の立体視画像符号
化方法の第1の実施の形態を示す図である。図3(a) は
フレーム又はフィールド毎に左右画像信号を符号化した
時のピクチャ割り当てを、図3(b) は図3(a) のように
符号化する場合の予測方向を示している。ここでは、
I,B,Pピクチャによる符号化を行う場合について説
明する。Iピクチャはフレーム内符号化フレームであ
り、Pピクチャは既に符号化された時間的に前のIピク
チャから予測したフレーム間符号化フレームである。P
ピクチャは後方のPピクチャを前方予測符号化すること
によっても得られる。また、Bピクチャは前方若しくは
後方のいずれか一方又は両方向のI,Pピクチャから両
方向予測符号化した両方向予測適応切替フレームであ
る。
【0059】図3(a) は、図1における符号化装置で、
左画像信号Lと右画像信号Rを交互に並べ、I又はPピ
クチャが現れる周期Mを、M=2として1つの画像信号
で符号化を行う例を示している。L,Rの下の数字は、
この数字の順番が時間順を示し、同じ数字であると同じ
時刻であることを示している。LとRのことを以下チャ
ンネルと呼ぷことにする。つまり、Lチャンネルは交互
に並べる前の左画像信号ことであり、Rチャンネルは交
互に並べる前の右画像信号のことである。例えばL1 と
R1 とは、同時刻のL,Rチャンネルの最初の画像信号
であることを表している。
【0060】また、図3(b) に示すように、M=2で符
号化するため、各チャンネルの画像信号が冗長度(相
関)の高い同時刻の他チャンネルの画像信号から予測可
能である。例えば、R1 (Bピクチャ)は同時刻のL1
(Iピクチャ)の画像信号からも予測可能であり、同様
にR2 (Bピクチャ)は同時刻のL2 (Pピクチャ)か
らも予測可能である。このため、視差画像信号を符号化
していることと等価となり、従来例(図16(b) 及び図
18(b) )と同等またはそれ以上の圧縮効率を得ること
ができる。
【0061】図4(a) ,(b) は本発明の立体視画像符号
化方法の第2の実施の形態を示す図である。図4(a) は
フレーム又はフィールド毎に左右画像信号を符号化した
時のピクチャ割り当てを、図4(b) は図4(a) のように
符号化する場合の予測方向を示している。図4(b) にあ
るように、左画像信号Lと右画像信号Rを交互に並べ、
I又はPピクチャの周期Mを、M=3として1つの画像
信号で符号化を行う。図3の実施の形態のようにM=偶
数とした場合、左右画像信号の先頭チャンネル(図3
(b) に示すようにL)でないチャンネル(図3ではR)
の画像信号が必ず先頭チャンネル(L)の画像信号から
予測されることになる。もし、ある時刻に先頭チャンネ
ルLにエラーが含まれた場合、もう一方のチャンネルR
にもそのエラーが伝搬し、左画像信号がエラー修復され
ない限り、右画像信号はエラーを取り除くことができな
い。これは、図3では、L,Rの各チャンネルの画像信
号を符号化する際に、I,B,Pピクチャを割り当てて
いるが、仮にPピクチャの代わりにIピクチャを割り当
て、I,Bピクチャで構成した場合でも同様である。
【0062】このようなエラー伝搬を抑制する方法の1
つが、図4の第2の実施の形態に示すM=奇数とするこ
とである。ここで、図4では、L,Rの各チャンネルの
画像信号を符号化する際に、I,B,Pピクチャを割り
当てておりIピクチャであるL1 からフレーム間符号化
画像(Pピクチャ)であるR2 が前方予測されるためL
チャンネルにエラーがあるとRチャンネルにエラー伝搬
する虞れがある。しかし、仮にPピクチャの代わりにフ
レーム内符号化画像(Iピクチャ)を割り当て、I,B
ピクチャのみで構成したとすると、L1 からR2 にエラ
ー伝搬することがなく、図4(b) から分かるようにBピ
クチャであるR1 ,L2 は、IピクチャであるL1 ,R
2 のいずれか一方又は両方から予測可能となり、L,R
の両チャンネルとも同じチャンネルから予測することが
可能となり、他チャンネルからのエラー伝搬を抑制する
ことができる。即ち、M=奇数とすることによってエラ
ー伝搬を抑止する効果を生ずる。
【0063】図5(a) ,(b) は本発明の立体視画像符号
化方法の第3の実施の形態を示す図である。第3の実施
の形態は、エラー伝搬を抑制するもう1つの方法を示し
ている。
【0064】MPEGでは、ピクチャのインサートなど
の符号化データの編集機能に対応するため、GOP(Gr
oup of Picture)という下位層構造を持つ。通常、この
GOPを構成するピクチャの枚数をNで表す。MPEG
規則では、GOPの先頭ピクチャ(最初に符号化するピ
クチャであり、時間軸方向で最初のピクチャでないこと
に注意)はIピクチャでなければならない。
【0065】図5(a) にN=偶数の例を示し、図5(b)
にN=奇数の例を示している。図5(a) の場合、L,R
の2チャンネルの場合は、あるGOPの先頭ピクチャが
Lチャンネルの画像信号ならば、次のGOPの先頭ピク
チャもLチャンネルの画像信号である。従って、撮影時
にLチャンネル画像信号にエラーが生じた場合は、エラ
ー伝搬をGOP内に留めることができない。
【0066】MPEGの場合、図5(b) に示すようにN
=奇数とすることでGOPの先頭ピクチャのチャンネル
をGOP毎にL,Rを交互に配置することができ、ある
GOPがLチャンネルから符号化が開始されたなら、次
のGOPはRチャンネルから符号化が開始されることに
なる。この結果、あるGOPで先頭ピクチャのLチャン
ネル画像信号にエラーが生じた場合でも、次のGOPで
は先頭ピクチャのRチャンネル画像信号にはエラーの影
響が及ばないことになる。つまり、片チャンネルのエラ
ーの影響をGOP単位で抑制することが可能となる。
【0067】従って、左画像信号と右画像信号とを第
1,第2の実施の形態のように交互に配置した左右画像
列の場合、つまり2チャンネル配列の場合、上記Nを奇
数にすることで、各GOPの先頭ピクチャにL,Rを交
互に配置でき、エラー伝搬を抑制し得る。
【0068】図5の第3の実施の形態は、M=3、N=
7とした場合である。なお、本発明は、各GOPの先頭
ピクチャにL,Rを交互に配置する方法をN=奇数とす
ることに限定するものではない。
【0069】図6(a) ,(b) は本発明の立体視画像符号
化方法の第4の実施の形態を示す図である。図6(a) は
フレーム又はフィールド毎に左右画像信号を符号化した
時のピクチャ割り当てを、図6(b) は図6(a) のように
符号化する場合の予測方向を示している。
【0070】MPEGにおいて、現在一般的に利用され
ようとしているのは第2スペックのMPEG2であり、
MPEG2ではGOP構造はオプションとなっており、
必ずしもGOP構造を持つ必要がない。よって、ピクチ
ャ複数枚によるグループの構成方法をGOPとせずにエ
ラー伝搬を抑制する方法が第4の実施の形態である。
【0071】ここで、第4の実施の形態を説明するため
に、冗長距離=JDなる語を定義する。冗長距離とは、
2つのピクチャ同士の冗長度(相関性)を示す値であ
り、チャンネルが変わると1増加し、時間軸方向にピク
チャが変わると1増加する。図3〜図7,図11の中に
は予測方向を示すために実線・点線・一点鎖線の3種類
を用いて表現しているが、これは冗長距離の値によって
変えてある。実線:JD=1、点線:JD=2、一点鎖
線:JD=3を表している。
【0072】例えば、前述の図4(b) において、L1 と
R2 ではJD=2、R2 とL4 ではJD=3となる。
【0073】この冗長距離が大きいほど冗長度(相間
性)が低く、予測が当たりにくくなり、圧縮効率低下の
原因となる。
【0074】いま、図4(a) のM=3のようにBピクチ
ャ2枚を、IまたはPピクチャ2枚から予測する場合を
考える。
【0075】図4(b) より、L3 を符号化する場合、J
D=2のR2 からか、JD=1のL4 からか、またはそ
の両方から予測が行われる。冗長距離から考えると、L
4 からの方が予測が当たりやすいが、L4 は、JD=3
のR2 から予測されているため、L3 は同チャンネルの
L4 から予測符号化できるものの、L4 がJD=3も離
れた他チャンネルのR2 から予測符号化されているた
め、エラー伝搬の抑制率はそれほど高くない。つまり、
Bピクチャの元になる参照画像の1つであるPピクチャ
の冗長距離が大きいために、予測効率が低くなってい
る。
【0076】そこで、図6の第4の実施の形態では、各
チャンネルの画像フレームもしくはフィールドを同数含
むグループに分割し、点線枠にて示す各グループにおけ
る時間軸方向同時刻の最初のLRチャンネルの画像信号
(L1 /R1 ,L3 /R3 ,L5 /R5 ,…… )を
I,Pピクチャとしこれらのピクチャから残りの同グル
ープ内の各チャンネルの画像信号(L2 /R2 ,L4 /
R4 ,L6 /R6 ,……)をBピクチャとして予測する
ことで、Bピクチャの元になる参照画像の1つであるP
ピクチャの冗長距離を小さく(最小すなわちJD=1
に)し、予測効率を高め、エラー伝搬の抑制を行う。図
6では、例えばL1 をIピクチャで符号化し、これより
冗長距離JD=1のR1 を前方予測してPピクチャと
し、I,PピクチャであるL1 ,R1 よりL2 ,R2 を
両方向予測している。これを以下に詳しく説明する。
【0077】図6では、グループとして、(L1 /R1
・L2 /R2 )、(L3 /R3 ・L4 /R4 )、(L5
/R5 ・L6 /R6 )、……のように、同時刻の両チャ
ンネルを1組とし、これを2組で1グループとした例で
ある。各グループの参照画像となるI、Pピクチャは、
時間軸方向最初のLRチャンネルの画像信号であるか
ら、L1 /R1 、L3 /R3 、L5 /R5 、……であ
る。
【0078】まず、第1のグループ(L1 /R1 ・L2
/R2 )を考える。L1 をIピクチャで符号化後、L1
からR1 を予測し、R1 をPピクチャとして符号化す
る。このときL1 からのR1 の冗長距離がJD=1と最
小となるため、相関性が非常に高く、予測が非常に当た
りやすい。
【0079】第1グループの残りの各チャンネルの画像
信号L2 、R2 は、Bピクチャとして、L1 、R1 の両
チャンネルから予測することになり、この楊合、冗長距
離がJD=1の同チャンネルから予測が可能となり、予
測が非常に当たりやすく、エラー伝搬を抑制できる。
【0080】第2のグループ(L3 /R3 ・L4 /R4
)においては、L3 あるいはR3 のどちらかを最初に
IまたはPピクチャで符号化することになる。
【0081】Iピクチャの場合は、第1グループと同様
の予測が行われるが、Pピクチャの場合は、前の第1グ
ループのIまたはPピクチャから予測が行われる。図6
では、R3 を第2グループの先頭ピクチャとし、前グル
ープのPピクチャであるR1から予測を行っている。こ
のときのR1 からR3 への冗長距離JD=2である。
【0082】図6の第4の実施の形態では、各グループ
の先頭ピクチャをL1 ,R3 ,L5,R7 ,……という
ように、LとRで交互に配置することで、仮にこれら先
頭ピクチャを全てIピクチャとした場合には片チャンネ
ルのエラーの影響を抑制して、エラー伝搬の抑制率を高
めることができる。
【0083】なお、図6の第4の実施の形態では、1グ
ループをLRチャンネル画像信号の2組としているが、
本発明は2組に限定することなく、2組以上の場合に拡
張することができる。
【0084】図7(a) ,(b) は本発明の立体視画像符号
化方法の第5の実施の形態を示すものである。図7(a)
はフレーム又はフィールド毎に左右画像信号を符号化し
た時のピクチャ割り当てを、図7(b) は、図7(a) のよ
うに符号化する場合の予測方向を示している。これは、
図6の第4の実施の形態を、LRチャンネル画像信号の
3組に拡張した場合を示している。
【0085】なお、図6,図7の第4,第5の各実施の
形態では、LRの2チャンネルの画像信号について述べ
たが、本発明はLRの2チャンネルに限定されず、2チ
ャンネル以上の画像信号に対しても拡張することができ
る。
【0086】図8は本発明の立体視画像符号化方法の第
6の実施の形態を示すものである。これは、図6の第4
の実施の形態を、L,C(センター),Rの3チャンネ
ルに拡張した場合を示している。図8(a) は3つのチャ
ンネルの観測点を示しており、図8(b) は3チャンネル
の画像信号(画像フレームもしくはフィールド)を2組
含むグループに分割し、L,C,Rを交互に符号化した
場合の画像信号の並びを示している。
【0087】まず、第1グループ内のI(又はP),P
の各ピクチャについてはIピクチャをLチャンネルの画
像信号(L1 )から生成し該ピクチャからPピクチャと
して同時刻のRチャンネルの画像信号(R1 )を予測
し、第2グループ内では同様にI(又はP),Pについ
てRチャンネルの画像信号(R3 )から同時刻のLチャ
ンネルの画像信号(L3 )を予測し、第3グループ内で
は同様にI(又はP),PについてCチャンネルの画像
信号(C5 )から同時刻のLチャンネルの画像信号(L
5 )を予測するといったように、I(又はP),Pにつ
いて各グループごとに各グループ内でそれぞれ異なった
チャンネルの画像信号から同時刻の他チャンネルの画像
信号を予測することになる。
【0088】この図8の第6の実施の形態の場合も、各
グループ内のあるチャンネルからそれと同時刻のチャン
ネルを予測するため、予測は当たりやすい。各グループ
の先頭ピクチャが交互に異なったチャンネルの画像信号
となっているため、仮に各グループの先頭ピクチャが全
てIピクチャとされる場合には、撮影時に先頭ピクチャ
に相当するチャンネルにエラーが発生しても、エラー伝
搬はグループ内に留まり、他チャンネルへの影響を抑制
することができる。
【0089】図9は本発明の立体視画像符号化方法の第
7の実施の形態を示すものである。これは、図6の第4
の実施の形態を、L,LS ,RS ,Rの4チャンネルに
拡張した場合を示している。図9(a) は4つのチャンネ
ルの観測点を示しており、図9(b) は4チャンネルの画
像信号(画像フレームもしくはフィールド)を2組含む
グループに分割し、L,LS ,RS ,RをL側とR側と
で交互に符号化した場合の画像信号の並びを示してい
る。
【0090】まず、第1グループ内のI(又はP),P
の各ピクチャについてはIピクチャをLチャンネルの画
像信号(L1 )から生成し該ピクチャからPピクチャと
して同時刻のRチャンネルの画像信号(R1 )を予測
し、第2グループ内では同様にI(又はP),Pについ
てRチャンネルの画像信号(R3 )から同時刻のLチャ
ンネルの画像信号(L3 )を予測し、第3グループ内で
は同様にI(又はP),PについてRS チャンネルの画
像信号(RS5)から同時刻のLチャンネルの画像信号
(L5 )を予測し、第4グループ内では同様にI(又は
P),PについてLS チャンネルの画像信号(LS7)か
ら同時刻のRチャンネルの画像信号(R7 )を予測する
といったように、I(又はP),Pについて各グループ
内では各グループごとにそれぞれ異なったチャンネルの
画像信号から同時刻の他チャンネルの画像信号を予測す
ることになる。
【0091】この図9の第7の実施の形態の場合も、各
グループ内のあるチャンネルからそれと同時刻のチャン
ネルを予測するため、予測は当たりやすい。各グループ
の先頭ピクチャが交互に異なったチャンネルの画像信号
となるため、仮に各グループの先頭ピクチャが全てIピ
クチャとされる場合には、撮影時に先頭ピクチャに相当
するチャンネルにエラーが発生しても、エラー伝搬はグ
ループ内に留まり、他チャンネルへの影響を抑制するこ
とができる。
【0092】図10は本発明の立体視画像符号化方法の
第8の実施の形態を示すものである。これは、図6の第
4の実施の形態を、L,LS ,RS ,Rの4チャンネル
に拡張した場合を示している。ただし、図10は同時刻
の4チャンネルの画像信号(画像フレームもしくはフィ
ールド)を1組ずつ含むグループに分割し、L,LS,
RS ,RをL側とR側とで交互に符号化した場合の画像
信号の並びを示している。
【0093】まず、第1グループ内のI(又はP),P
の各ピクチャについてはIピクチャをLチャンネルの画
像信号(L1 )から生成し該ピクチャからPピクチャと
して同時刻のRチャンネルの画像信号(R1 )を予測
し、第2グループ内では同様にI(又はP),Pについ
てRチャンネルの画像信号(R2 )から同時刻のLS チ
ャンネルの画像信号(LS2)を予測し、第3グループ内
では同様にI(又はP),PについてRS チャンネルの
画像信号(RS3)から同時刻のLチャンネルの画像信号
(L3 )を予測し、第4グループ内では同様にI(又は
P),PについてLS チャンネルの画像信号(LS4)か
ら同時刻のRS チャンネルの画像信号(RS4)を予測す
るといったように、I(又はP),Pについて各グルー
プ内では各グループごとにそれぞれ異なったチャンネル
の画像信号から同時刻の他チャンネルの画像信号を予測
する。
【0094】この図10の第7の実施の形態の場合も、
各グループ内のあるチャンネルからそれと同時刻のチャ
ンネルを予測するため、予測は当たりやすい。各グルー
プの先頭ピクチャが交互に異なったチャンネルの画像信
号となるため、仮に各グループの先頭ピクチャが全てI
ピクチャとされる場合には、撮影時に先頭ピクチャに相
当するチャンネルにエラーが発生しても、エラー伝搬は
グループ内に留まり、他チャンネルへの影響を抑制する
ことができると共に、ある時刻にエラーが発生しても、
グループ内のピクチャが同時刻の画像信号だけであるの
で、エラー伝搬は同時刻のピクチャに対してだけであ
り、他のグループ内の異なった時刻の画像信号に対して
はエラー伝搬することがない。
【0095】以上の図6〜図10の実施の形態によれ
ば、Nチャンネル分の画像信号を同数持つグループに分
割し、各グループ内ではI(又はP),Pについて各グ
ループごとにそれぞれ異なったチャンネルの画像信号か
ら同時刻の他チャンネルの画像信号を予測するので、予
測が当たり易く、かつエラー伝搬を抑制する効果があ
る。
【0096】なお、図6〜図10の実施の形態では、各
グループ内ではI(又はP),Pについて各グループご
とにそれぞれ異なったチャンネルの画像信号から同時刻
の他チャンネルの画像信号を予測するものであったが、
各グループ内のI(又はP),PについてLR画像信号
列の並びを統一するように構成することも可能である。
【0097】図11(a) ,(b) は本発明の立体視画像符
号化方法の第9の実施の形態を示すものである。図11
(a) はフレーム又はフィールド毎に左右画像信号を符号
化した時のピクチャ割り当てを、図11(b) は図11
(a) のように符号化する場合の予測方向を示している。
【0098】図11の第9の実施の形態は、各グループ
のLR画像信号列の並びを統一した例を示している。L
Rの2チャンネルについて、どのグループにおいても、
I(又はP),Pについて先頭ピクチャI(又はP)は
Lチャンネル画像信号であり、これから前方予測される
Pピクチャは同時刻のRチャンネル画像信号とされてい
る。
【0099】まず、第1グループ内のI(又はP),P
の各ピクチャについてはIピクチャをLチャンネルの画
像信号(L1 )から生成し該ピクチャからPピクチャと
して同時刻のRチャンネルの画像信号(R1 )を予測
し、第2グループ内では同様にI(又はP),Pについ
てLチャンネルの画像信号(L3 )から同時刻のRチャ
ンネルの画像信号(R3 )を予測し、第3グループ内で
は同様にI(又はP),PについてLチャンネルの画像
信号(L5 )から同時刻のRチャンネルの画像信号(R
5 )を予測するといったように、I(又はP),Pにつ
いて各グループごとに各グループ内で常に同じチャンネ
ル(L)の画像信号から同時刻の他チャンネル(R)の
画像信号を予測することになる。
【0100】この場合、必ずLチャンネルからRチャン
ネルのように片方のチャンネルの画像信号のみが予測に
おける参照画像となってしまうため、予測は当たりやす
いが、エラー伝搬の抑制率は高くない。
【0101】なお、図11の第9の実施の形態では、L
Rの2チャンネルの画像信号について述べたが、本発明
は2チャンネル以上の画像の場合にも拡張することがで
きる。
【0102】図12は本発明の立体視画像符号化方法の
第10の実施の形態を示すものである。これは、図11
の実施の形態を、L,C(センター),Rの3チャンネ
ルに拡張した場合を示している。図12(a) は3つのチ
ャンネルの観測点を示しており、図12(b) は3チャン
ネルの画像信号(画像フレームもしくはフィールド)を
2組含むグループに分割し、L,C,Rを交互に符号化
した場合の画像信号の並びを示している。
【0103】まず、第1グループ内のI(又はP),P
の各ピクチャについてはIピクチャをLチャンネルの画
像信号(L1 )から生成し該ピクチャからPピクチャと
して同時刻のRチャンネルの画像信号(R1 )を予測
し、第2グループ内では同様にI(又はP),Pについ
てLチャンネルの画像信号(L3 )から同時刻のRチャ
ンネルの画像信号(R3 )を予測し、第3グループ内で
は同様にI(又はP),PについてLチャンネルの画像
信号(L5 )から同時刻のRチャンネルの画像信号(R
5 )を予測するといったように、I(又はP),Pにつ
いて各グループ内ではどのグループでも同じチャンネル
の画像信号から同時刻の所定の他チャンネルの画像信号
を予測することになる。同一グループ内の残りの各チャ
ンネルの画像信号については、Bピクチャで符号化して
いる。
【0104】この図12の第10の実施の形態の場合
も、予測は当たりやすいが、各グループの先頭ピクチャ
が常に同じチャンネルの画像信号となるため、撮影時に
先頭ピクチャに相当するチャンネルにエラーが発生した
場合に他のグループにエラー伝搬するので、エラー伝搬
の抑制率は高くない。
【0105】図13(a) ,(b) は本発明の立体視画像符
号化方法の第11の実施の形態を示すものである。これ
は、図11の第9の実施の形態を、L,LS ,RS ,R
の4チャンネルに拡張した場合を示している。図13
(a) は4つのチャンネルの観測点を示しており、図13
(b) は4チャンネルの画像信号(画像フレームもしくは
フィールド)を2組含むグループに分割し、L,LS ,
RS ,RをL側とR側で交互に符号化した場合の画像信
号の並びを示している。
【0106】第1,第2,…の各グループ内のI(又は
P),Pの各ピクチャについては、図12の第10の実
施の形態と同様にI(又はP)ピクチャをLチャンネル
の画像信号から生成し、該ピクチャからPピクチャとし
て同時刻のRチャンネルの画像信号を予測することにな
る。第1グループでは、I(又はP),PについてL1
からR1 を予測し、第2グループでは、L3 からR3 を
予測し、第3グループでは、L5 からR5 を予測すると
いったように、I(又はP),Pについて各グループ内
ではどのグループでも同じチャンネルの画像信号から同
時刻の所定の他チャンネルの画像信号を予測することに
なる。同一グループ内の残りの各チャンネルの画像信号
については、Bピクチャで符号化している。
【0107】この図13の第11の実施の形態の場合
も、予測は当たりやすいが、各グループの先頭ピクチャ
が常に同じチャンネルの画像信号となるため、撮影時に
先頭ピクチャに相当するチャンネルにエラーが発生した
場合に他のグループにエラー伝搬するので、エラー伝搬
の抑制率は高くない。
【0108】図14は本発明の立体視画像符号化方法の
第12の実施の形態を示すものである。これは、図11
の第9の実施の形態を、L,LS ,RS ,Rの4チャン
ネルに拡張した場合を示している。ただし、図14は同
時刻の4チャンネルの画像信号(画像フレームもしくは
フィールド)を1組ずつ含むグループに分割し、符号化
した場合の画像信号の並びを示している。
【0109】第1,第2,…の各グループ内のI(又は
P),Pの各ピクチャについては、図12の実施の形態
と同様にI(又はP)ピクチャをLチャンネルの画像信
号から生成し、該ピクチャからPピクチャとして同時刻
のRチャンネルの画像信号を予測することになる。第1
グループでは、I(又はP),PについてL1 からR1
を予測し、第2グループでは、L2 からR2 を予測し、
第3グループでは、L3 からR3 を予測するといったよ
うに、I(又はP),Pについて各グループ内ではどの
グループでも同じチャンネルの画像信号から同時刻の所
定の他チャンネルの画像信号を予測することになる。同
一グループ内の残りの各チャンネルの画像信号について
は、Bピクチャで符号化している。しかも、各グループ
は、同時刻の4チャンネルの画像信号のみで構成されて
いる。
【0110】この図14の第12の実施の形態の場合
も、予測は当たりやすいが、各グループの先頭ピクチャ
が常に同じチャンネルの画像信号となるため、撮影時に
先頭ピクチャに相当するチャンネルにエラーが発生した
場合に他のグループにエラー伝搬するので、エラー伝搬
の抑制率は高くない。しかし、仮に各グループの先頭ピ
クチャがIピクチャとされる場合には、ある時刻にエラ
ーが発生しても、グループ内のピクチャが同時刻の画像
信号だけであるので、エラー伝搬は同時刻のピクチャに
対してだけつまり同グループ内だけであり、他のグルー
プ内即ち異なった時刻の画像信号に対してはエラー伝搬
することがない。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
チャンネルの画像信号を、画像処理単位である1フレー
ム又は1フィールド毎に順次に配列して、1つの画像信
号として符号化することができるので、立体視画像を符
号化する際の符号化効率を向上させることが可能である
と共に、また、復号化する際にも1つの画像信号として
復号した後、1フレーム又は1フィールド毎に画像信号
を抜き取ることによって、複数チャンネルの画像信号の
同期を容易にとることができる。さらに、1系統の符号
化経路及び復号化経路を用い、かつ同期回路が簡単にな
るので、立体視画像符号化・復号化装置の回路規模を縮
小することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体視画像符号化・復号化方法及び装
置に係る画像伝送システムを示すブロック図。
【図2】図1の伝送システムを複数チャンネルに適用し
たブロック図。
【図3】本発明の立体視画像符号化方法の第1の実施の
形態を示す図。
【図4】本発明の立体視画像符号化方法の第2の実施の
形態を示す図。
【図5】本発明の立体視画像符号化方法の第3の実施の
形態を示す図。
【図6】本発明の立体視画像符号化方法の第4の実施の
形態を示す図。
【図7】本発明の立体視画像符号化方法の第5の実施の
形態を示す図。
【図8】本発明の立体視画像符号化方法の第6の実施の
形態を示す図。
【図9】本発明の立体視画像符号化方法の第7の実施の
形態を示す図。
【図10】本発明の立体視画像符号化方法の第8の実施
の形態を示す図。
【図11】本発明の立体視画像符号化方法の第9の実施
の形態を示す図。
【図12】本発明の立体視画像符号化方法の第10の実
施の形態を示す図。
【図13】本発明の立体視画像符号化方法の第11の実
施の形態を示す図。
【図14】本発明の立体視画像符号化方法の第12の実
施の形態を示す図。
【図15】人間による立体的な映像認識を説明する図。
【図16】立体画像システムを示す図。
【図17】MPEGによる画像伝送システムの概要を示
す図。
【図18】従来の立体視画像符号化・復号化方法及び装
置を説明するブロック図。
【符号の説明】
31…左目画像信号入力端子、32…右目画像入力端
子、33…遅延メモリ、34…マルチプレクサ、35…
MPEGエンコーダ部、37…MPEGデコーダ部、3
8…デマルチプレクサ、39…遅延メモリ、40…左目
画像信号出力端子、41…右目画像出力端子、301 …順
次化手段、302 …マルチプレクサ、303 …符号化手段、
305 …復号化手段、306 …デマルチプレクサ、307 …同
時化手段、Si1,Si2,…,Sin…複数チャンネルの入
力画像信号、So1,So2,…,Son…複数チャンネルの
出力画像信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の方向から撮影して得られる複数チ
    ャンネルの画像信号を、1フレーム又は1フィールド毎
    に交互に挿入し、1つの画像信号として符号化すること
    を特徴とする立体視画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 左右の方向から撮影して得られる2チャ
    ンネルの画像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に
    交互に挿入し、1つの画像信号としてI,B,Pピクチ
    ャによる符号化を行う際に、N枚のピクチャからなるG
    OPに分割して符号化し、1GOPのピクチャ枚数Nを
    奇数にしたことを特徴とする立体視画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 左右の方向から撮影して得られる2チャ
    ンネルの画像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に
    交互に挿入し、1つの画像信号としてI,B又はPピク
    チャによる符号化を行う際に、このピクチャ列でI又は
    Pピクチャの現われる周期Mを奇数としたことを特徴と
    する立体視画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 複数の方向から撮影して得られるNチャ
    ンネルの画像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に
    交互に挿入し、1つの画像信号としてI,B,Pピクチ
    ャによる符号化を行う際に、Nチャンネル分の画像信号
    を同数持つグループに分割し、まず第1グループ内のI
    (又はP),Pの各ピクチャについてはI(又はP)ピ
    クチャを第1チャンネルの画像信号から生成し該ピクチ
    ャからPピクチャとして同時刻の他チャンネルの画像信
    号を予測し、第2グループ内では同様にI(又はP),
    Pについて第2チャンネルの画像信号から同時刻の他チ
    ャンネルの画像信号を予測し、……第Nグループ内では
    同様にI(又はP),Pについて第Nチャンネルの画像
    信号から同時刻の他チャンネルの画像信号を予測すると
    するといったように、各グループ内では各グループごと
    にそれぞれ異なったチャンネルの画像信号から同時刻の
    他チャンネルの画像信号を予測することを特徴とする立
    体視画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 複数の方向から撮影して得られるNチャ
    ンネルの画像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に
    交互に挿入し、1つの画像信号としてI,B,Pピクチ
    ャによる符号化を行う際に、Nチャンネル分の画像信号
    を同数持つグループに分割し、時間軸方向に並んだ各グ
    ループ毎にどのグループ内でも常に同時刻の所定の2チ
    ャンネルの画像信号でI(又はP),Pピクチャを構成
    し、同一グループ内の残りの各チャンネルの画像信号を
    Bピクチャで符号化することを特徴とする立体視画像符
    号化方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の立
    体視画像符号化方法により符号化された符号化画像信号
    を入力し、該符号化画像信号を復号し、復号された画像
    信号から各フレーム又はフィールドを交互に抜き取り、
    複数チャンネルの画像信号を得ることを特徴とする立体
    視画像復号化方法。
  7. 【請求項7】 複数の方向から撮影して得られる複数チ
    ャンネルの画像信号を、各チャンネル毎に順次1フレー
    ム又は1フィールドずつ遅延させる手段と、 1フレーム又は1フィールドずつ遅延された各チャンネ
    ルの画像信号を交互に挿入し、1つの画像信号として出
    力する手段と、 この1つの画像信号として出力された信号を符号化する
    手段とを具備したことを特徴とする立体視画像符号化装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の立体視画像符号化装置に
    より符号化された符号化画像信号を入力し、復号する手
    段と、 復号された画像信号から各フレーム又はフィールドを交
    互に抜き取る手段と、 各フレーム又はフィールドごとに順次抜き取られた各チ
    ャンネルの画像信号を1フレーム又は1フィールドずつ
    順次遅延して同時化し、複数チャンネルの画像信号とし
    て出力する手段とを具備したことを特徴とする立体視画
    像復号化装置
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