JPH10242740A - 多共振アンテナ - Google Patents

多共振アンテナ

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JPH10242740A
JPH10242740A JP9057168A JP5716897A JPH10242740A JP H10242740 A JPH10242740 A JP H10242740A JP 9057168 A JP9057168 A JP 9057168A JP 5716897 A JP5716897 A JP 5716897A JP H10242740 A JPH10242740 A JP H10242740A
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antenna
antenna element
resonant
parasitic
fitted
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Jinichi Inoue
仁一 井上
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Nippon Antenna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】離れた2つ以上の周波数帯で使用できるように
する。 【解決手段】直線状のホイップアンテナ素子2の上端部
に、コイル状の無給電アンテナ素子1の下端部を被嵌す
るように配置する。これにより、ホイップアンテナ素子
2と無給電アンテナ素子1とが絶縁されると共に、電磁
気的に結合するようになる。ホイップアンテナ素子2の
下端に信号源5を接続して給電すると、互いに離れた2
つの周波数帯で共振するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話や簡易型携帯
電話システム(PHS:personal handyphone system)
等で使用される互いに離れた周波数帯域において使用す
ることのできる多共振アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に携帯電話機においては、使用時に
筐体から伸張することができると共に、待機時に筐体内
に収納することができる伸縮自在とされたアンテナが備
えられている。なお、アンテナを筐体内に収納した場合
においても、送受信可能なようにヘリカルアンテナ素子
が筐体から常に突出するようにアンテナは構成されてい
る。このようなアンテナの構成を概略説明すると、一般
にアンテナはホイップアンテナ素子と、このホイップア
ンテナ素子の上端に位置するよう一体に設けられたヘリ
カルアンテナ素子とから構成される。そして、アンテナ
を伸張したときにはホイップアンテナ素子に給電される
ようにされていると共に、アンテナを収納したときには
ヘリカルアンテナ素子に給電されるようにされている。
【0003】また、PHS機においては、ヘリカルアン
テナ素子が筐体に固着されて、筐体から突出するように
設けられている。ヘリカルアンテナ素子としているの
は、その全長が短くなり取り扱いが容易になるためであ
る。なお、携帯電話機の周波数帯域として800MHz
帯および1500MHz帯が割り当てられており、PH
Sにおいては1900MHz帯が割り当てられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アンテ
ナが使用することのできる周波数帯域は狭いため、使用
する周波数帯域が異なる機器毎にアンテナを用意する必
要があった。また、機器が複数の周波数帯域に対応して
いる場合には、使用する周波数帯域毎にアンテナを交換
しなければならなくなる。そこで、本発明は、携帯電話
やPHSの様に互いに離れた周波数帯域であっても両周
波数帯域で使用可能な多共振アンテナを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の多共振アンテナは、一端が給電点と
された第1のアンテナ素子と、該第1のアンテナ素子に
電磁気的に結合するように、該第1のアンテナ素子に被
嵌されるコイル状の第2のアンテナ素子とを備えること
により、2つの離れた周波数帯で共振するようにされて
いる。このような本発明の第1の多共振アンテナでは、
前記第1のアンテナ素子が直線状の線材により構成され
ていると共に、前記第1のアンテナ素子の上端部に、そ
の下端部が嵌挿されている絶縁筒体の外周表面に形成さ
れた溝内に、前記第2のアンテナ素子を形成するように
してもよい。
【0006】また、本発明の第2の多共振アンテナは、
一端が給電点とされた直線状の第1のアンテナ素子に電
磁気的に結合するように、該第1のアンテナ素子に被嵌
されたコイル状の第2のアンテナ素子からなる2つの離
れた周波数帯で共振する第1アンテナと、該第1アンテ
ナの延伸方向に一体となるよう電気的に絶縁されて配置
されていると共に、一端が給電点とされたコイル状の第
3のアンテナ素子と、該第3のアンテナ素子に電磁気的
に結合するように、該第3のアンテナ素子に被嵌された
コイル状の第4のアンテナ素子とからなる、前記2つの
離れた周波数帯で共振する第2アンテナとから構成され
ている多共振アンテナであって、該多共振アンテナが取
付体から伸張されたときに、前記第1アンテナのみに給
電されると共に、該多共振アンテナが取付体に収納され
たときに、前記第2アンテナのみに給電されるようにさ
れている。
【0007】前記した本発明の第2の多共振アンテナに
おいては、第1のアンテナ素子が直線状の線材により構
成されていると共に、前記第1のアンテナ素子の上端部
に、その下端部が嵌挿された第1の絶縁筒体の外周表面
に形成されたヘリカル状の溝内に、前記第2のアンテナ
素子が形成されており、前記第3のアンテナ素子が第2
の絶縁筒体の外周表面に形成されたヘリカル状の溝内に
形成されていると共に、前記第2の絶縁筒体の上端部
に、その下端部が嵌挿された第3の絶縁筒体の外周表面
に形成されたヘリカル状の溝内に、前記第4のアンテナ
素子が形成されており、前記第1のアンテナ素子の下端
部に固着された導電性のストッパが、前記第1アンテナ
の給電点とされており、その下端部が前記第1の絶縁筒
体の上端に被嵌されていると共に、その上端部が前記第
2の絶縁筒体の下端に嵌挿されている導電性のトッププ
ラグが、前記第2アンテナの給電点とされていてもよ
い。
【0008】さらに、本発明の第3の多共振アンテナ
は、一端が給電点とされた直線状の第1のアンテナ素子
に電磁気的に結合するように、該第1のアンテナ素子に
被嵌されたコイル状の第2のアンテナ素子からなる2つ
の離れた周波数帯で共振する第1アンテナと、該第1ア
ンテナが内部を摺動できるように電気的に絶縁されて配
置されていると共に、一端が給電点とされたコイル状の
第3のアンテナ素子と、該第3のアンテナ素子に電磁気
的に結合するように、該第3のアンテナ素子に被嵌され
たコイル状の第4のアンテナ素子とからなる、前記2つ
の離れた周波数帯で共振する第2アンテナとから構成さ
れている多共振アンテナであって、該多共振アンテナが
取付体から伸張されたときに、前記第1アンテナに給電
されると共に、該多共振アンテナが取付体に収納された
ときに、前記第2アンテナのみに給電されるようにされ
ている。
【0009】さらにまた、本発明の第4の多共振アンテ
ナは、一端が給電点とされた第1のアンテナ素子と、該
第1のアンテナ素子に電磁気的に結合するように、該第
1のアンテナ素子に被嵌されるコイル状の第2のアンテ
ナ素子と、さらに、該第2のアンテナ素子に被嵌される
コイル状の第3のアンテナ素子とを備えることにより、
互いに離れた多周波数帯で共振するようにされている。
【0010】このような本発明によれば、複数の周波数
帯域で共振することが可能な多共振アンテナとすること
ができるので、携帯電話やPHSの様なシステムの異な
る通信システムにおける機器に、アンテナの構成を何ら
変更することなく使用することができるようになる。従
って、アンテナ単体のコストを低減することができるよ
うになる。また、複数の通信システムに対応する機器に
おいては、本発明に係る一本の多共振アンテナを備える
ことにより、複数のシステムにおける通信を可能とする
ことができるようになる。なお、この多共振アンテナ
は、800MHz帯、1500MHz帯および1900
MHz帯においてのみ使用することができるのではな
く、ホイップアンテナ素子2、無給電アンテナ素子1の
長さや、両者の結合度を調整することにより、種々の周
波数帯において共振させることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の多共振アンテナの第1の
実施の形態の概略図を図1および図2に示す。図1にお
いて、1はコイル状に形成されている無給電アンテナ素
子であり、2は直線状のホイップアンテナ素子である。
無給電アンテナ素子1の下端部は、ホイップアンテナ素
子2の上端部に被嵌されて、ホイップアンテナ素子2と
無給電アンテナ素子1とが絶縁されていると共に、電磁
気的に結合されている。そして、ホイップアンテナ素子
2の下端が給電点とされて、信号源5が接続されること
により、ホイップアンテナ素子2と無給電アンテナ素子
1が動作状態とされる。なお、無給電アンテナ素子1の
直径をφ1、その長さをl1、ホイップアンテナ素子2
の長さをL1とした時に、無給電アンテナ素子1の円周
長πφ1が、使用波長λに対してきわめて小さくなるよ
うに直径φ1が選定されている。また、多共振アンテナ
が高インピーダンスの動作モードとされる場合には、図
示する整合回路6を介してホイップアンテナ素子2が信
号源5により励振されるようになる。
【0012】次に図2に示す多共振アンテナは、コイル
状に形成されたヘリカルアンテナ素子4と、ヘリカルア
ンテナ素子4の径より大きい径でコイル状に形成されて
いる無給電アンテナ素子3とから構成されている。そし
て、無給電アンテナ素子3の下端部が、ヘリカルアンテ
ナ素子4の上端部に被嵌されることにより、ヘリカルア
ンテナ素子4と無給電アンテナ素子3とが絶縁されてい
ると共に、電磁気的に結合されている。なお、ヘリカル
アンテナ素子4の下端が給電点とされて、信号源5が接
続されている。なお、無給電アンテナ素子3の直径をφ
2、その長さをl2、ヘリカルアンテナ素子4の長さを
L2とした時に、無給電アンテナ素子3の円周長πφ
2、および、ヘリカルアンテナ素子3の円周長πφ3
が、使用波長λに対してきわめて小さくなるように直径
φ2、直径φ3が選定されている。
【0013】また、多共振アンテナが高インピーダンス
の動作モードとされる場合には、図示する整合回路6を
介してヘリカルアンテナ素子4が信号源5により励振さ
れるようになる。なお、ヘリカルアンテナ素子4の巻き
方向と、無給電アンテナ素子3の巻き方向とは同方向で
も、逆方向でもよい。さらに、図1に示すホイップアン
テナ素子2の長さL1とヘリカルアンテナ素子4の長さ
L2と使用周波数帯における高周波数帯f1と低周波数
帯f2の関係を示すと、f1の1/4波長<L1,L2
<f2の1/4波長となる。このように、ホイップアン
テナ素子2とヘリカルアンテナ素子4は、一般に1/4
λモードのアンテナとされる。
【0014】図1に示す多共振アンテナにおいて、1/
4λモードとされたホイップアンテナ素子2単独の共振
周波数が約1400MHzとされ、このホイップアンテ
ナ素子2に電磁気的に結合されている無給電アンテナ素
子1の結合度と、無給電アンテナ素子1の長さを調整す
ることにより図13に示すように800MHz帯および
1900MHz帯において共振特性を示すようになる。
また、図2に示す多共振アンテナでは、1/4λモード
とされたヘリカルアンテナ素子4単独の共振周波数が約
1200MHzとされ、このヘリカルアンテナ素子4に
電磁気的に結合されている無給電アンテナ素子3の結合
度と、無給電アンテナ素子3の長さを調整することによ
り図14に示すように800MHz帯および1900M
Hz帯において共振特性を示すようになる。
【0015】従って、図1および図2に示す多共振アン
テナを使用することにより、例えば800MHz帯およ
び1900MHz帯において送受信可能な携帯用通信機
器を実現することができる。なお、本発明の多共振アン
テナは、800MHz帯および1900MHz帯におい
てのみ使用することができるのではなく、ホイップアン
テナ素子2、ヘリカルアンテナ素子4、無給電アンテナ
素子1,3の長さや、アンテナ素子間の結合度を調整す
ることにより、種々の周波数帯において共振させること
が可能である。
【0016】次に、図1に示す本発明の第1の実施の形
態の多共振アンテナを車載用アンテナに適用したときの
具体的構成を図3および図4に示す。図3は車体のルー
フに本発明に係る多共振アンテナを取り付けた状態を示
す。この図において、多共振アンテナ10はルーフ10
0のほぼ中央に取り付け部11により取り付けられてお
り、多共振アンテナ10の給電点に接続されているケー
ブル12が車体内に引き込まれている。このような多共
振アンテナ10の詳細構成を図4(a)〜図4(c)に
示す。多共振アンテナ10の外観を図4(a)に示す
が、多共振アンテナ10の外表面はFRP(fiber rein
forced plastic)等からなるアンテナカバー13により
覆われており、その下端には取付部11が固着されてい
る。取付部11は、磁石が内蔵されてルーフ100に固
着可能とされていたり、両面テープあるいはトランクリ
ッド金具によりルーフ100やトランクリッドに固着可
能とされている。また、アンテナカバー13に内蔵され
ている多共振アンテナ10に給電するためのケーブル1
2が下端部から引き出されている。
【0017】図4(b)はアンテナカバー13で覆われ
る多共振アンテナ10の内部構成を示し、図4(c)に
多共振アンテナ10の半断面図を示している。これらの
図に示すように棒状のホイップアンテナ素子2の上端部
に樹脂製の絶縁筒体20の下端部が嵌挿されている。こ
の絶縁筒体20の外周面にはヘリカル状の溝が形成され
て、この溝内に導電体がメッキあるいは蒸着等により形
成されている。これにより、絶縁筒体20の外周面に無
給電アンテナ素子1が形成されるようになる。このよう
に、ホイップアンテナ素子2と無給電アンテナ素子1と
は絶縁されて配置されていると共に、電磁気的には結合
されるように配置されている。なお、ホイップアンテナ
素子2の下端部には、同軸ケーブル12の芯線が接続さ
れている。また、無給電アンテナ素子1を、絶縁筒体2
0の外周面にヘリカル状に巻回されたコイルにより構成
するようにしてもよい。
【0018】図4に示す本発明の第1の実施の形態にか
かる多共振アンテナは、ホイップアンテナ素子2が、無
給電アンテナ素子1に電磁気的に結合されているが、こ
の結合度と、ホイップアンテナ素子2の長さ、無給電ア
ンテナ素子1の長さを調整することにより図13に示す
ように800MHz帯および1900MHz帯において
共振特性を示すようになる。したがって、互いに離れて
割り当てられている携帯電話の周波数帯やPHSの周波
数帯において何ら構成を変更することなくいずれの機器
用としても使用することができる。
【0019】次に、携帯機器に適用して好適な本発明の
多共振アンテナの第2の実施の形態の概略構成図を図5
および図6に示す。第2の実施の形態の多共振アンテナ
は、第1多共振アンテナと第2多共振アンテナとから構
成される。ただし、図5は第2の実施の形態の多共振ア
ンテナを伸張した状態を示す図であり、図6は第2の実
施の形態の多共振アンテナを収納した状態を示す図であ
る。図5および図6において、1は多共振アンテナの伸
長時に動作状態とされるコイル状に形成された第1無給
電アンテナ素子であり、2は多共振アンテナの伸長時に
動作状態とされる直線状のホイップアンテナ素子であ
り、第1無給電アンテナ素子1とホイップアンテナ素子
2とにより第1多共振アンテナが構成されている。この
第1無給電アンテナ素子1の下端部は、ホイップアンテ
ナ素子2の上端部に被嵌されて、ホイップアンテナ素子
2と第1無給電アンテナ素子1とが絶縁されていると共
に、電磁気的に結合されている。なお、多共振アンテナ
伸長時には図5に示すようにホイップアンテナ素子2の
下端の給電点に信号源5が接続される。
【0020】この際に、第1無給電アンテナ素子1とホ
イップアンテナ素子2とからなる第1多共振アンテナが
高インピーダンスの動作モードとされる場合には、信号
源5とのインピーダンス整合をとるために、図示する整
合回路6を介してホイップアンテナ素子2が信号源5に
より励振されるようになる。また、4は多共振アンテナ
の収納時に動作状態とされるコイル状に形成されたヘリ
カルアンテナ素子であり、3は多共振アンテナの収納時
に動作状態とされるヘリカルアンテナ素子4の径より大
きい径でコイル状に形成されている第2無給電アンテナ
素子であり、ヘリカルアンテナ素子4と無給電アンテナ
素子3とにより第2多共振アンテナが構成される。この
第2無給電アンテナ素子3の下端部は、ヘリカルアンテ
ナ素子4の上端部に被嵌されることにより、ヘリカルア
ンテナ素子4と第2無給電アンテナ素子3とが絶縁され
ていると共に、電磁気的に結合されている。なお、多共
振アンテナが収納されているときには、図6に示すよう
にヘリカルアンテナ素子4の下端の給電点に信号源5が
接続される。
【0021】この際に、ヘリカルアンテナ素子4と第2
無給電アンテナ素子3とからなる第2多共振アンテナが
高インピーダンスの動作モードとされる場合には、信号
源5とのインピーダンス整合をとるために、図示する整
合回路6を介してヘリカルアンテナ素子4の下端に信号
源5が接続される。なお、ヘリカルアンテナ素子4の巻
き方向と、第2無給電アンテナ素子3の巻き方向とは同
方向でも、逆方向でもよい。また、図5および図6に示
すようにホイップアンテナ素子2と第1無給電アンテナ
素子2からなる第1多共振アンテナと、ヘリカルアンテ
ナ素子4と第2無給電アンテナ素子3からなる第2多共
振アンテナとは直線上に配置されて一体とされている。
この場合、第1多共振アンテナの上に第2多共振アンテ
ナが配置されている。
【0022】次に、携帯機器に適用して好適な本発明の
多共振アンテナの第3の実施の形態の概略構成図を図7
および図8に示す。第3の実施の形態の多共振アンテナ
は、上記した第2の実施の形態の多共振アンテナと比較
して、第2多共振アンテナ内を第1多共振アンテナが摺
動可能とされている構成において相違しており、他の構
成においては同様とされている。図7は、第3の実施の
形態の多共振アンテナにおいて、第1多共振アンテナを
伸張した状態を示す図であり、図8は、第3の実施の形
態の多共振アンテナにおいて、第1多共振アンテナを収
納した状態を示す図である。
【0023】図7および図8において、1は第1多共振
アンテナの伸長時に動作状態とされるコイル状に形成さ
れた第1無給電アンテナ素子であり、2は第1多共振ア
ンテナの伸長時に動作状態とされる直線状のホイップア
ンテナ素子であり、第1無給電アンテナ素子1とホイッ
プアンテナ素子2とにより第1多共振アンテナが構成さ
れる。この第1無給電アンテナ素子1の下端部は、ホイ
ップアンテナ素子2の上端部に被嵌されて、ホイップア
ンテナ素子2と第1無給電アンテナ素子1とが絶縁され
ていると共に、電磁気的に結合されている。なお、多共
振アンテナ伸長時には図7に示すようにホイップアンテ
ナ素子2の下端の給電点に信号源5が接続される。ま
た、同時にヘリカルアンテナ素子4と第2無給電アンテ
ナ素子3からなる第2多共振アンテナも信号源5に接続
される。この際に、第1多共振アンテナおよび第2多共
振アンテナが高インピーダンスの動作モードとされる場
合には、信号源5とのインピーダンス整合をとるため
に、図示する整合回路6を介してホイップアンテナ素子
2およびヘリカルアンテナ素子4が信号源5により励振
されるようになる。
【0024】この第2多共振アンテナにおいて、4はコ
イル状に形成されたヘリカルアンテナ素子であり、3は
ヘリカルアンテナ素子4の径より大きい径でコイル状に
形成されている第2無給電アンテナ素子であり、ヘリカ
ルアンテナ素子4と無給電アンテナ素子3とにより第2
多共振アンテナが構成される。この第2無給電アンテナ
素子3の下端部は、ヘリカルアンテナ素子4の上端部に
被嵌されることにより、ヘリカルアンテナ素子4と第2
無給電アンテナ素子3とが絶縁されていると共に、電磁
気的に結合されている。なお、第1多共振アンテナが収
納されているか否かに関わらず、図7および図8に示す
ようにヘリカルアンテナ素子4の下端の給電点に信号源
5が接続される。なお、第1多共振アンテナが収納され
たときには、第2多共振アンテナだけに給電されるよう
になる。
【0025】この際に、第1無給電アンテナ素子1とホ
イップアンテナ素子2とからなる第1多共振アンテナが
高インピーダンスの動作モードとされる場合には、信号
源5とのインピーダンス整合をとるために、図示する整
合回路6を介してホイップアンテナ素子2が信号源5に
より励振されるようになる。なお、ヘリカルアンテナ素
子4の巻き方向と、第2無給電アンテナ素子3の巻き方
向とは同方向でも、逆方向でもよい。そして、図7およ
び図8に示すようにホイップアンテナ素子2と第1無給
電アンテナ素子1からなる第1多共振アンテナは、ヘリ
カルアンテナ素子4と第2無給電アンテナ素子3からな
る第2多共振アンテナ内を摺動可能に配置されている。
この場合、第2多共振アンテナは機器の筐体に固定され
るように取り付けられる。
【0026】次に、図5および図6に示す携帯機器に適
用して好適な第2の実施の形態の多共振アンテナの具体
的な構成を図9ないし図11に示す。ただし、図9は多
共振アンテナの外観図であり、図10はその半断面図、
図11(a)は携帯機器の筐体に対して第2の実施の形
態の多共振アンテナを伸長させた状態を示しており、図
11(b)は携帯機器の筐体に対して第2の実施の形態
の多共振アンテナを収納させた状態を示している。以
下、これらの図を参照しながら第2の実施の形態の多共
振アンテナの具体的構成を説明する。第2の実施の形態
の多共振アンテナは、図9および図10に示すように先
端にABSやエラストマー等の樹脂製のトップ31が固
着されており、その下に導電性のトッププラグ32が形
成されている。トップ31は円筒状とされており、その
内部には第2多共振アンテナが内蔵されている。
【0027】すなわち、トップ31の内部にはヘリカル
アンテナ素子4と第2無給電アンテナ素子3が内蔵され
ており、このヘリカルアンテナ素子4と第2無給電アン
テナ素子3とで第2多共振アンテナが構成されている。
また、ヘリカルアンテナ素子4は樹脂製の第2絶縁筒体
41の外周面に形成されている。この絶縁筒体41の外
周面にはヘリカル状の溝が形成されており、この溝内に
ヘリカルアンテナ素子4となる導電体が蒸着やメッキに
より形成されている。この第2絶縁筒体41の上端部に
は第3絶縁筒体40が嵌挿されており、この第3絶縁筒
体40の外周面には第2無給電アンテナ素子3が形成さ
れている。この場合、第3絶縁筒体40の外周面にはヘ
リカル状の溝が形成されており、この溝内に第2無給電
アンテナ素子3となる導電体が蒸着あるいはメッキによ
り形成されている。これにより、ヘリカルアンテナ素子
4と第2無給電アンテナ素子3とが絶縁されると共に、
電磁気的に結合するようになる。
【0028】そして、第2絶縁筒体41の下端部が導電
性のトッププラグ32に嵌合されることにより、第2絶
縁筒体4の外周面に形成されたヘリカルアンテナ素子4
とトッププラグ32とが電気的に接続されている。この
トッププラグ32には下端から穿設された挿通孔がその
途中まで形成されており、この挿通孔内に、第1絶縁筒
体42の先端部が嵌挿されて固着されている。この第1
絶縁筒体42の外周面には第1無給電アンテナ素子1が
形成されている。この場合、第1絶縁筒体42の外周面
にはヘリカル状の溝が形成されており、この溝内に第1
無給電アンテナ素子1となる導電体が蒸着あるいはメッ
キにより形成されている。
【0029】さらに、この第1絶縁筒体42の下端部に
は棒状のホイップアンテナ素子2の先端部が嵌挿されて
いる。これにより、ホイップアンテナ素子2と第1無給
電アンテナ素子1とが絶縁されると共に、電磁気的に結
合するようになる。また、ホイップアンテナ素子2の下
端部に導電性のストッパー35が固着されている。さら
に、ホイップアンテナ素子2と第1無給電アンテナ素子
1からなる第1多共振アンテナの外周は被覆チューブ3
3により覆われている。
【0030】さらにまた、被覆チューブ33とトッププ
ラグ32に摺動可能に導電性のホルダー34が被覆チュ
ーブ33に嵌挿されている。このホルダー34は多共振
アンテナを携帯機器等の筐体に固着する際に、筐体に固
着される部分である。また、ホルダー34内にストッパ
ー35が嵌入された際にはストッパー35と電気的に接
続されて第1多共振アンテナが励振されると共に、ホル
ダー34内にトッププラグ32が嵌入された際にはトッ
ププラグ32と電気的に接続されて第2多共振アンテナ
が励振される。なお、第1絶縁筒体42,第2絶縁筒体
41,第3絶縁筒体40の外周面に形成されているヘリ
カル状の溝内に導電線を巻回することにより、第1無給
電アンテナ素子1,ヘリカルアンテナ素子4,第2無給
電アンテナ素子3を形成するようにしてもよい。
【0031】次に、図9および図10に示す第2の実施
の形態の多共振アンテナを携帯機器等の筐体に取り付け
た際の動作状態を、図11を参照しながら説明する。図
11(a)は多共振アンテナを筐体50から伸長した状
態を示している。この多共振アンテナは、ホルダー34
を筐体34に形成されている挿通孔に嵌入し、ホルダー
34の下端側からネジ部51を螺合することにより、筐
体50に取り付けられている。図示するように多共振ア
ンテナが伸長されると、多共振アンテナの下端に設けら
れているストッパー35がホルダー34内に嵌入される
ようになる。これにより、ホルダー34を介して信号源
5からホイップアンテナ素子2に給電されるようにな
る。さらに、第1無給電アンテナ素子1にもホイップア
ンテナ素子2を介して給電されるようになる。
【0032】この際に、第1無給電アンテナ素子1とホ
イップアンテナ素子2とからなる第1多共振アンテナが
高インピーダンスの動作モードとされる場合には、信号
源5とのインピーダンス整合をとるために、図示する整
合回路6を介してホイップアンテナ素子2が信号源5に
より励振されるようになる。なお、多共振アンテナが伸
長されたときには、ヘリカルアンテナ素子4と第2無給
電アンテナ素子3からなる第2多共振アンテナには給電
されないので、第2多共振アンテナは動作しない。
【0033】図11(b)は多共振アンテナを筐体50
内に収納した状態を示している。図示するように多共振
アンテナが収納されると、多共振アンテナのトップ31
の下に固着されているトッププラグ32がホルダー34
内に嵌入されるようになる。これにより、ホルダー34
を介して信号源5からヘリカルアンテナ素子4に給電さ
れるようになる。さらに、第2無給電アンテナ素子3に
もヘリカルアンテナ素子4を介して給電されるようにな
る。この際に、第2無給電アンテナ素子3とヘリカルア
ンテナ素子4とからなる第2多共振アンテナが高インピ
ーダンスの動作モードとされる場合には、信号源5との
インピーダンス整合をとるために、図示する整合回路6
を介してホイップアンテナ素子2が信号源5により励振
されるようになる。なお、多共振アンテナが収納された
ときには、ホイップアンテナ素子2と第1無給電アンテ
ナ素子1からなる第1多共振アンテナには給電されない
ので、第1多共振アンテナは動作しない。
【0034】また、図11(a)に示すように多共振ア
ンテナを伸長させた場合は、ホイップアンテナ素子2
が、第1無給電アンテナ素子1に電磁気的に結合されて
いるが、この結合度と、ホイップアンテナ素子2の長
さ、第1無給電アンテナ素子1の長さを調整することに
より図13に示すように800MHz帯および1900
MHz帯において共振特性を示すようになる。また、図
11(b)示すように多共振アンテナを収納させた場合
は、ヘリカルアンテナ素子4が、第2無給電アンテナ素
子3に電磁気的に結合されているが、この結合度と、ヘ
リカルアンテナ素子4の長さ、第2無給電アンテナ素子
3の長さを調整することにより図14に示すように80
0MHz帯および1900MHz帯において共振特性を
示すようになる。
【0035】従って、図10ないし図11に示す本発明
の第2の実施の形態の多共振アンテナを使用することに
より、例えば800MHz帯および1900MHz帯に
おいて送受信可能な携帯用通信機器を実現することがで
きる。なお、本発明の第2の実施の形態の多共振アンテ
ナは、800MHz帯および1900MHz帯において
のみ使用することができるのではなく、ホイップアンテ
ナ素子2、ヘリカルアンテナ素子4、第1無給電アンテ
ナ素子1,第2無給電アンテナ素子3の長さや、結合度
を調整することにより、種々の周波数帯において共振さ
せることが可能である。
【0036】次に、本発明の多共振アンテナの第4の実
施の形態の概略構成を図12(a)(b)に示す。第4
の実施の形態における多共振アンテナは、3以上の周波
数帯に共振することのできる多共振アンテナである。図
12(a)に示す第4の実施の形態の多共振アンテナに
おいて、1はコイル状に形成されている第1無給電アン
テナ素子であり、2は直線状のホイップアンテナ素子で
あり、7はコイル状に形成されている第3無給電アンテ
ナ素子である。第1無給電アンテナ素子1の下端部は、
ホイップアンテナ素子2の上端部に被嵌されて、ホイッ
プアンテナ素子2と第1無給電アンテナ素子1とが絶縁
されていると共に、電磁気的に結合されている。さら
に、第3無給電アンテナ素子7の下端部は、第1無給電
アンテナ素子1の上端部に被嵌されて、第1無給電アン
テナ素子1と第3無給電アンテナ素子7とが絶縁されて
いると共に、電磁気的に結合されている。なお、ホイッ
プアンテナ素子2の下端が給電点とされて、信号源5が
接続されている。
【0037】また、この多共振アンテナが高インピーダ
ンスの動作モードとされる場合には、図示する整合回路
6を介してホイップアンテナ素子2が信号源5により励
振されるようになる。なお、第1無給電アンテナ素子1
の巻き方向と、第3無給電アンテナ素子7の巻き方向と
は同方向でも、逆方向でもよい。また、第1無給電アン
テナ素子1の直径をφ1、その長さをl1、ホイップア
ンテナ素子2の長さをL1、第3無給電アンテナ素子7
の直径をφ4、その長さをl11とした時に、第1無給
電アンテナ素子1の円周長πφ1、および、第3無給電
アンテナ素子7の円周長πφ4が、使用波長λに対して
きわめて小さくなるように直径φ1、直径φ4が選定さ
れている。
【0038】次に図12(b)に示す第4の実施の形態
の多共振アンテナの変形例では、コイル状に形成された
ヘリカルアンテナ素子4と、ヘリカルアンテナ素子4の
径より大きい径でコイル状に形成されている第2無給電
アンテナ素子3と、第2無給電アンテナ素子3の径より
大きい径でコイル状に形成されている第4無給電アンテ
ナ素子8とから構成されている。そして、第4無給電ア
ンテナ素子8の下端部が、第2無給電アンテナ素子3の
上端部に被嵌されることにより、第4無給電アンテナ素
子8と第2無給電アンテナ素子3とが絶縁されていると
共に、電磁気的に結合されている。さらに、第2無給電
アンテナ素子3の下端部が、ヘリカルアンテナ素子4の
上端部に被嵌されることにより、ヘリカルアンテナ素子
4と無給電アンテナ素子3とが絶縁されていると共に、
電磁気的に結合されている。
【0039】なお、ヘリカルアンテナ素子4の下端が給
電点とされて、信号源5が接続されている。また、この
多共振アンテナが高インピーダンスの動作モードとされ
る場合には、図示する整合回路6を介してヘリカルアン
テナ素子4が信号源5により励振されるようになる。さ
らに、ヘリカルアンテナ素子4の巻き方向と、第2無給
電アンテナ素子3の巻き方向と、第4無給電アンテナ素
子8の巻き方向とは、同方向でも、逆方向でもよい。さ
らにまた、第2無給電アンテナ素子3の直径をφ2、そ
の長さをl2、第4無給電アンテナ素子8の直径をφ
5、その長さをl22、ヘリカルアンテナ素子4の直径
をφ3、その長さをL2とした時に、第2無給電アンテ
ナ素子3の円周長πφ2、および、第4無給電アンテナ
素子8の円周長πφ5、ヘリカルアンテナ素子の円周長
πφ3が、使用波長λに対してきわめて小さくなるよう
に直径φ2、直径φ5、直径φ3が選定されている。
【0040】図12(a)に示す第4の実施の形態の多
共振アンテナにおいては、ホイップアンテナ素子2の長
さL1、第1無給電アンテナ素子1の長さl1を図1に
示す多共振アンテナと同寸法として、ホイップアンテナ
素子2、第1無給電アンテナ素子1、および、第3無給
電アンテナ素子7間の電磁気的結合の結合度と、第3無
給電素子7の長さを調整することにより図15に示すよ
うに800MHz帯、1000MHz帯、1600MH
z帯、および1900MHz帯において共振特性を示す
ようになる。
【0041】また、図12(b)に示す第4の実施の形
態の多共振アンテナにおいては、ヘリカルアンテナ素子
4の長さL2、第2無給電アンテナ素子3の長さl2を
図2に示す多共振アンテナと同寸法として、ヘリカルア
ンテナ素子4、第2無給電アンテナ素子3、第4無給電
アンテナ素子8間の電磁気的結合の結合度と、第4無給
電アンテナ素子8の長さを調整することにより図15に
示す共振特性と同様の共振特性を得ることができる。
【0042】従って、図12(a)(b)に示す第4の
実施の形態の多共振アンテナを使用することにより、多
周波の周波数帯において送受信可能な携帯用通信機器を
実現することができる。なお、本発明の第4の実施の形
態の多共振アンテナは、ホイップアンテナ素子2、ヘリ
カルアンテナ素子4、第1無給電アンテナ素子1〜第4
無給電アンテナ素子8の長さや、結合度を調整すること
により、種々の周波数帯において共振させることが可能
である。
【0043】ここで、図4,図9〜図11に示すような
絶縁筒体の外周にアンテナ素子を形成する方法の一例を
説明すると、まず、絶縁筒体の外周にヘリカル状の溝を
形成し、絶縁筒体の全表面に蒸着やメッキにより導電層
を形成する。次いで、絶縁筒体の外周面を切削すると、
その外周面に形成された溝内に形成された導電層を残し
て、導電層が除去される。これにより、絶縁筒体の外周
面にコイル状のアンテナ素子を形成することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、複数の周波数帯域で共振することの可能な多共振
アンテナとすることができ、携帯電話やPHSの様なシ
ステムの異なる通信システムにおける機器に、構成を何
ら変更することなく使用することができるようになる。
従って、アンテナ単体のコストを低減することができる
ようになる。また、複数の通信システムに対応する機器
においては、本発明に係る一本の多共振アンテナを備え
ることにより、複数のシステムにおける通信を可能とす
ることができるようになる。なお、この多共振アンテナ
は、800MHz帯、1500MHz帯および1900
MHz帯においてのみ使用することができるのではな
く、ホイップアンテナ素子2、無給電アンテナ素子1の
長さや、両者の結合度を調整することにより、種々の周
波数帯において共振させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の多共振アンテナの
概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の多共振アンテナの
変形例の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の多共振アンテナを
車載用アンテナに適用した際の構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の多共振アンテナを
車載用アンテナに適用した際の詳細構成を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態の多共振アンテナの
伸長時の概略構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の多共振アンテナの
収納時の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の多共振アンテナの
伸長時の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の多共振アンテナの
収納時の概略構成を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の多共振アンテナを
携帯機器用アンテナに適用した際の外観構成を示す図で
ある。
【図10】本発明の第2の実施の形態の多共振アンテナ
を携帯機器用アンテナに適用した際の詳細構成を示す半
断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の多共振アンテナ
の伸長時の状態、および、収納時の状態を示す図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施の形態の多共振アンテナ
の概略構成、および、その変形例を示す図である。
【図13】図1に示す本発明の多共振アンテナの共振特
性を示す図である。
【図14】図2に示す本発明の多共振アンテナの共振特
性を示す図である。
【図15】図12に示す本発明の多共振アンテナの共振
特性を示す図である。
【符号の説明】 1,3,7,8 無給電アンテナ素子 2 ホイップアンテナ素子 4 ヘリカルアンテナ素子 5 信号源 6 整合回路 10 多共振アンテナ 11 取付部 12 ケーブル 13 アンテナカバー 20,40,41,42 絶縁筒体 31 トップ 32 トッププラグ 33 被覆チューブ 34 ホルダー 35 ストッパー 50 筐体 51 ネジ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が給電点とされた第1のアンテナ素
    子と、該第1のアンテナ素子に電磁気的に結合するよう
    に、該第1のアンテナ素子に被嵌されるコイル状の第2
    のアンテナ素子とを備えることにより、2つの離れた周
    波数帯で共振するようにされていることを特徴とする多
    共振アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記第1のアンテナ素子が直線状の線材
    により構成されていると共に、前記第1のアンテナ素子
    の上端部に、その下端部が嵌挿されている絶縁筒体の外
    周表面に形成された溝内に、前記第2のアンテナ素子が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の多共振
    アンテナ。
  3. 【請求項3】 一端が給電点とされた直線状の第1のア
    ンテナ素子に電磁気的に結合するように、該第1のアン
    テナ素子に被嵌されたコイル状の第2のアンテナ素子か
    らなる2つの離れた周波数帯で共振する第1アンテナ
    と、 該第1アンテナの延伸方向に一体となるよう電気的に絶
    縁されて配置されていると共に、一端が給電点とされた
    コイル状の第3のアンテナ素子と、該第3のアンテナ素
    子に電磁気的に結合するように、該第3のアンテナ素子
    に被嵌されたコイル状の第4のアンテナ素子とからな
    る、前記2つの離れた周波数帯で共振する第2アンテナ
    とから構成されている多共振アンテナであって、 該多共振アンテナが取付体から伸張されたときに、前記
    第1アンテナのみに給電されると共に、該多共振アンテ
    ナが取付体に収納されたときに、前記第2アンテナのみ
    に給電されるようにされていることを特徴とする多共振
    アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記第1のアンテナ素子が直線状の線材
    により構成されていると共に、前記第1のアンテナ素子
    の上端部に、その下端部が嵌挿された第1の絶縁筒体の
    外周表面に形成されたヘリカル状の溝内に、前記第2の
    アンテナ素子が形成されており、前記第3のアンテナ素
    子が第2の絶縁筒体の外周表面に形成されたヘリカル状
    の溝内に形成されていると共に、前記第2の絶縁筒体の
    上端部に、その下端部が嵌挿された第3の絶縁筒体の外
    周表面に形成されたヘリカル状の溝内に、前記第4のア
    ンテナ素子が形成されており、 前記第1のアンテナ素子の下端部に固着された導電性の
    ストッパが、前記第1アンテナの給電点とされており、
    その下端部が前記第1の絶縁筒体の上端に被嵌されてい
    ると共に、その上端部が前記第2の絶縁筒体の下端に嵌
    挿されている導電性のトッププラグが、前記第2アンテ
    ナの給電点とされていることを特徴とする請求項3記載
    の多共振アンテナ。
  5. 【請求項5】 一端が給電点とされた直線状の第1のア
    ンテナ素子に電磁気的に結合するように、該第1のアン
    テナ素子に被嵌されたコイル状の第2のアンテナ素子か
    らなる2つの離れた周波数帯で共振する第1アンテナ
    と、 該第1アンテナが内部を摺動できるように電気的に絶縁
    されて配置されていると共に、一端が給電点とされたコ
    イル状の第3のアンテナ素子と、該第3のアンテナ素子
    に電磁気的に結合するように、該第3のアンテナ素子に
    被嵌されたコイル状の第4のアンテナ素子とからなる、
    前記2つの離れた周波数帯で共振する第2アンテナとか
    ら構成されている多共振アンテナであって、 該多共振アンテナが取付体から伸張されたときに、前記
    第1アンテナに給電されると共に、該多共振アンテナが
    取付体に収納されたときに、前記第2アンテナのみに給
    電されるようにされていることを特徴とする多共振アン
    テナ。
  6. 【請求項6】 一端が給電点とされた第1のアンテナ素
    子と、該第1のアンテナ素子に電磁気的に結合するよう
    に、該第1のアンテナ素子に被嵌されるコイル状の第2
    のアンテナ素子と、さらに、該第2のアンテナ素子に被
    嵌されるコイル状の第3のアンテナ素子とを備えること
    により、互いに離れた多周波数帯で共振するようにされ
    ていることを特徴とする多共振アンテナ。
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