JPH10242607A - 金属ベース基板及びその製造方法 - Google Patents

金属ベース基板及びその製造方法

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JPH10242607A
JPH10242607A JP4017997A JP4017997A JPH10242607A JP H10242607 A JPH10242607 A JP H10242607A JP 4017997 A JP4017997 A JP 4017997A JP 4017997 A JP4017997 A JP 4017997A JP H10242607 A JPH10242607 A JP H10242607A
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禎一 稲田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比誘電率が高く、誘電正接が低い絶縁接着材料
を有する接着性や加工性に富む金属ベース基板を提供す
る。 【解決手段】銅箔に絶縁接着材料を配置してなる銅箔付
き絶縁接着材料を金属板上に積層した金属ベース基板に
おいて、比誘電率が50以上の無機フィラーを40体積
%から80体積%含む絶縁接着材料を用いた金属ベース
基板とその製造方法。絶縁接着材料が少なくとも2層以
上から構成され、銅箔に接する第1層には、無機フィラ
ーを50体積%から80体積%含む絶縁接着材料を用
い、銅箔に接しない第2層の最外層には無機フィラーを
40体積%から50体積%含む絶縁接着材料を用い、第
1層を硬化度がBまたはCステージ、第2層をAまたは
Bステージとなるように銅箔付き絶縁接着材料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘電率の高い絶縁接
着材料をもちいた金属ベース基板及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高密度化、及
び使用周波数の高周波化が図られており、これらに対応
して、高周波ノイズの低減や配線板の小型化をはかるこ
とを目的として絶縁接着材料を高誘電率化する要求があ
る。比誘電率の高い積層基板を得る方法として、例え
ば、特開昭55−57212号公報、特開昭61−13
6281号公報、特開平3−221448号公報などの
ように絶縁層に高誘電体を含有させる方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらは、何れもガラ
ス布に絶縁材料を含浸させる工程が必要であり、積層板
とする加熱加圧工程で金属箔との接着性や積層板の板厚
精度向上のため絶縁材料に流動性が必要である。しかし
ながら、高誘電体を多量に含んだ絶縁材料は流動性が低
いため、高誘電体を多量に含ませることできず、比誘電
率を十分大きくすることは出来なかった。高誘電率の金
属ベース基板を製造することは、プリント回路学会第8
回学術講演大会要旨集117頁中に「高誘電率銅ベース
基板」と題して記載されているが、比誘電率が26程度
であり、配線板の小型化、高周波ノイズの低減に十分な
ものではなかった。また周波数が500MHz以上で
は、誘電正接(tanδ)が大きくなり、500MHz以
上での使用には十分でないという問題点があった。高誘
電体として高誘電率の無機フィラーがあり、絶縁材料に
高誘電率の無機フィラーを含有せしめ誘電率を高くする
ことは良く知られていることであるが、絶縁材料に無機
フィラーを高充填した場合、絶縁材料の溶融粘度が上昇
し、流動性が悪く金属板との接着性の低下、可撓性の低
下、絶縁層中にボイドが残るなど、多くの問題点が発生
し実用されるに至っていない。また、従来、高誘電率の
無機粉体を焼結した高誘電率のセラミック基板がある
が、外形加工等に対する加工性が十分とは言えなかっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる状況に鑑
みなされたもので、比誘電率が高く、誘電正接が低く、
金属との接着性に優れ、加工性が良好な金属ベース基板
を得ることを課題とした。この課題を解決するため、本
発明者等は鋭意検討した結果、絶縁接着材料の各層のフ
ィラー含有量、樹脂成分、硬化度を選定することによ
り、高誘電率の金属ベース基板を得ることができた。本
発明は、銅箔に絶縁接着材料を配置してなる銅箔付き絶
縁接着材料を金属板上に積層した金属ベース基板におい
て、絶縁接着材料中に比誘電率が50以上の無機フィラ
ーを40体積%から80体積%含有することを特徴とす
る金属ベース基板である。そして、銅箔上に少なくとも
2層に分けて作製した絶縁接着材料層のうち、銅箔に接
する絶縁接着材料層には比誘電率が50以上の無機フィ
ラーを50体積%から80体積%含有し、銅箔に接しな
い最外層の絶縁接着材料層には比誘電率が50以上の無
機フィラーを絶縁接着材料中に40体積%から50体積%
含有する金属ベース基板であり、少なくとも最外層の絶
縁接着材料層に、分子量が500以下のエポキシ樹脂を
少なくとも20体積%以上含む金属ベース基板であると
好ましいものである。また、本発明は、比誘電率50以
上の無機フィラーが40体積%から80体積%となるよ
うに含有する絶縁接着材料ワニスを銅箔に塗布、乾燥し
銅箔付き絶縁接着材料を作製し、金属板と積層して成形
することを特徴とする金属ベース基板の製造方法であ
る。さらに、比誘電率50以上の無機フィラーが50体
積%から80体積%となるように含有する絶縁接着材料
ワニスを銅箔に塗布、乾燥した後、さらに、その上に比
誘電率50以上の無機フィラーが40体積%から50体
積%となるように含有する絶縁接着材料ワニスを銅箔に
塗布し、銅箔に接する側の絶縁接着材料層の硬化度がB
またはCステージであり、銅箔に接しない最外層の絶縁
接着材料層がAまたはBステージとなるように乾燥した
銅箔付き絶縁接着材料を作製し、金属板と積層して成形
する金属ベース基板の製造方法であり、銅箔に接しない
最外層となる絶縁接着材料ワニスに、分子量が500以
下のエポキシ樹脂を少なくとも20体積%となるように
含むワニスを用いる金属ベース基板の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁接着材料は、主とし
て樹脂成分と無機フィラーとからなる。樹脂成分として
しては、エポキシ樹脂系、ポリイミド樹脂系、フェノー
ル樹脂系などを使用することができ、これには、電気絶
縁性の良い高分子物質である可撓性付与成分を配合する
ことが好ましく、例えば、アクリルゴム、NBR、エポ
キシ変性アクリルゴム、エポキシ化ポリブタジエン、フ
ェノキシ樹脂などがある。また銅箔と絶縁接着材料との
接着性を向上させるためカップリング剤を使用すること
が好ましい。カップリング剤としては、シランカップリ
ング剤が好ましく、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレ
イドプロピルトリエトキシシラン、N−β−アミノエチ
ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げら
れる。
【0006】最外層の絶縁接着材料層には、成形時の流
動性を向上させるために、分子量500以下の低分子量
エポキシ樹脂を20体積%以上含有することが好まし
い。このようなエポキシ樹脂としては、一分子中にエポ
キシ基を2個以上有したビスフェノールA型またはビス
フェノールF型液状樹脂が挙げられ、油化シェルエポキ
シ株式会社から、エピコート807、エピコート82
7、エピコート828という商品名で市販されている。
また、ダウケミカル日本株式会社からは、D.E.R.
330、D.E.R.331、D.E.R.361とい
う商品名で市販されている。さらに、東都化成株式会社
から、YD128、YDF170という商品名で市販さ
れている。エポキシ樹脂の硬化剤としては特に制限する
ものではないが、ワニスライフの長い潜在性の高いもの
が望ましい。この例としては、3級アミン、酸無水物、
イミダゾール化合物、ポリフェノール樹脂、マスクイソ
シアネートなどの1種以上を使用することができる。ま
た、不純物イオンが原因となる、吸湿時の絶縁抵抗の低
下を防止するために、イオン吸着無機物質を添加するこ
とが好ましい。
【0007】比誘電率が50以上の無機フィラーとして
は以下にあげるものがあり、これらのうち1種または2
種以上を組み合わせて用いることができる。すなわち、
二酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウ
ム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸鉛、ジルコン酸
バリウム、ジルコン酸カルシウム、スズ酸バリウム、ス
ズ酸カルシウム等の粉末がある。また無機フィラーとし
てセラミックコンデンサー用原料を焼成し粉砕した粉末
で、その比誘電率が300以上であるものを用いること
で、更に高誘電率の基板を得ることができる。無機フィ
ラーの形状、粒径については特に制限するものではない
が、球状のフィラーを用いると成形時の絶縁接着材料の
流動性が向上し、破砕状、繊維状のものを用いると、機
械的強度が向上する。このような無機フィラーの配合量
は絶縁接着材料の内の40体積%から80体積%である
ことが必要である。この理由としては、配合量40体積
%未満では誘電率を高くする効果が少なく、80体積%
を超えると絶縁接着材料の流動性が低下し、ボイドの発
生により耐電圧が低下するためである。
【0008】次に銅箔付き絶縁接着材料の層構成につい
て、銅箔上に絶縁接着材料ワニスを第1層として塗工
し、これを硬化度がBまたはCステージに加熱硬化する
ことにより、流動性を小さくする。さらに絶縁接着材料
の上に第2層を塗工し、これを硬化度がAまたはBステ
ージに加熱する。このような2層構成にすることにより
絶縁接着材料のボイド、クレータ、異物混入などの塗膜
欠陥による絶縁信頼性の低下の防止する。2層構成につ
いて説明したが、同様の操作を繰り返し3層構成以上に
してもさしつかえない。この場合、銅箔に接しない最外
層の絶縁接着材料は、硬化度がAまたはBステージにす
る。硬化度が、A,B,Cステージとは、接着剤の硬化
の程度を示し、Aステージはほぼ未硬化でゲル化してい
ない状態であり、全硬化発熱量の0から20%の発熱を
終えた状態である。Bステージは若干硬化、ゲル化が進
んだ状態であり全硬化発熱量の20から60%の発熱を
終えた状態である。Cステージはかなり硬化が進み、ゲ
ル化した状態であり、全硬化発熱量の60から100%
の発熱を終えた状態である。2層構成の絶縁接着材料の
場合、銅箔上に設ける第1層目の絶縁接着材料ワニスに
は、比誘電率が50以上の無機フィラーを50体積%か
ら80体積%となるように含有させ、塗布、乾燥させた
場合の無機フィラーが50体積%から80体積%となる
ようにする。第1層目の絶縁接着材料は、第2層目の絶
縁接着材料がその上に塗布、乾燥されるので、それを見
越した塗工、乾燥条件とする。そして、さらに、この上
に比誘電率が50以上の無機フィラーを40体積%から
50体積%となるように含有させた絶縁接着材料ワニス
を塗布、乾燥し、硬化度がBまたはCステージとなるよ
うにさせる。3層構成以上の場合は、銅箔と接しない最
外層の絶縁接着層には、無機フィラーを40体積%から
50体積%となるようにする。
【0009】絶縁接着材料ワニスを銅箔に塗工する方法
としてはバーコータ、リップコータ、ロールコータなど
があり、クレータ、ボイドなどの欠陥が少なく、塗工の
際の厚みを均一に塗工できるものであれば制限されな
い。本発明の金属ベース基板は、それを用いて多層配線
板とすることもできる。多層配線板の製造方法は、以下
のようにして行うことができる。銅箔付き絶縁接着材料
と金属板を加圧加熱一体化することにより金属ベース基
板を得る。これには、プレス、真空プレス、ホットロー
ルラミネータ、真空ラミネータなどを用いることが出来
る。得られた金属ベース基板は、常法により回路加工、
外形加工等を行い、金属ベース配線基板とする。この金
属配線基板の銅箔配線層の上にさらに、銅箔付き絶縁接
着材料を積層し加圧加熱一体化して、多層配線板とす
る。この場合、金属ベース基板の上に積層する銅箔付き
絶縁接着材料としては、無機フィラーを含まない銅箔付
き絶縁接着材料を積層してもよいし、ガラス基材のプリ
プレグや接着フィルムを介して積層しても良い。以下本
発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0010】
【実施例】
(実験例1) (1) 厚み35μmの銅箔を用い、この上に絶縁接着
材料の第1層として乾燥後の厚みが35μmになるよう
に表1に示す絶縁接着材料ワニスAを塗工し、150℃
で10分間乾燥し、さらに、この上に絶縁接着材料の第
2層として乾燥後の厚みが第1層、第2層合わせて70
μmになるように表1の絶縁接着材料ワニスBを塗工
し、110℃で10分間乾燥して銅箔付き絶縁接着材料
を作製した。 (2)上記の銅箔付き絶縁接着材料と表面を研磨処理し
た板厚2mmのアルミ板を積層し、170℃,30kg
f/cm2、60分間加熱加圧成形して、金属ベース基
板を作製した。 (3)金属ベース基板の銅箔を常法によりエッチング処
理し、金属ベース配線基板を得た。
【0011】(実験例2)厚み35μmの銅箔を用い、
この上に絶縁接着材料の第1層として乾燥後の厚みが1
8μmになるように表1に示す絶縁接着材料ワニスCを
塗工し、150℃で10分間乾燥し、さらに、この上に
絶縁接着材料の第2層として乾燥後の厚みが第1層、第
2層合わせて35μmになるように表1の絶縁接着材料
ワニスAを塗工し、150℃で10分間乾燥して銅箔付
き絶縁接着材料を作製した。そして、さらに、この上に
絶縁接着層の第3層として乾燥後の厚みが第1層から第
3層合わせて70μmになるように表1の絶縁接着材料
ワニスBを塗工し、110℃で10分間乾燥して銅箔付
き絶縁接着材料を作製した。この銅箔付き絶縁接着材料
を使用すること以外は、実施例1と同様にして、金属ベ
ース基板そして、金属ベース配線基板を得た。
【0012】(実験例3)厚み35μmの銅箔を使用
し、銅箔の上に乾燥後の厚みが70μmになるように表
1の絶縁接着材料ワニスAを塗工し、110℃で10分
間乾燥し、銅箔付き絶縁接着材料を作製するした。この
銅箔付き絶縁接着材料を使用すること以外は、実施例1
と同様にして、金属ベース基板そして、金属ベース配線
基板を得た。
【0013】(実験例4)厚み35μmの銅箔を使用
し、銅箔の上に乾燥後の厚みが70μmになるように表
1の絶縁接着材料ワニスBを塗工し、110℃で10分
間乾燥し、銅箔付き絶縁接着材料を作製した。この銅箔
付き絶縁接着材料を使用すること以外は、実施例1と同
様にして、金属ベース基板そして、金属ベース配線基板
を得た。
【0014】(実験例5)厚み35μmの銅箔を使用
し、絶縁接着材料の第1層として銅箔の上に、乾燥後の
厚みが35μmになるように表1の絶縁接着材料ワニス
Aを塗工し、150℃で10分間乾燥し、さらに、この
上に絶縁接着材料の第2層として、乾燥後の厚みが第1
層、第2層合わせて70μmになるように表1の絶縁接
着材料ワニスAを塗工し、150℃で10分間乾燥し、
第1層、第2層ともに硬化度をCステージとした銅箔付
き絶縁接着材料を作製した。この銅箔付き絶縁接着材料
を使用すること以外は、実施例1と同様にして、金属ベ
ース基板そして、金属ベース配線基板を得た。
【0015】比誘電率と誘電正接の測定は、JIS C
6481に準拠し、LCRメータ(モデル4274
A、ヒューレットパッカード製)及びトリプレート構造
直線線路共振器法により室温(25℃)で行った。耐電
圧は、絶縁接着材料をはさむ銅箔とアルミニウム板の間
の耐電圧を測定した。金属ベース基板の銅箔を直径20
mmの銅箔が残るようにエッチングで除去し、耐電圧計
を用いて測定した。そして、耐電圧不良率は、2KV未
満の耐電圧を示した試験数/評価した試験片の数とし
た。絶縁接着材料とアルミニウム板の密着性は、260
℃のはんだ浴中に3分間浸漬した際に、剥離が見られた
ものを不良、剥離がないものを良好とした。
【0016】実験例1〜5で作製した金属ベース基板の
試験結果を表2に示した。実験例1及び2は比誘電率が
大きくまた耐電圧、絶縁接着材料とアルミニウム板との
密着性も良好である。実験例3は比誘電率は大きいが、
絶縁接着材料とアルミニウム板の密着性が不良であり、
実験例4は、絶縁接着材料とアルミニウム板との密着性
を向上させるため、無機フィラーの配合量を低くした結
果、比誘電率が低い。実験例5は絶縁接着材料の硬化度
が好ましい範囲からはずれた場合であり、耐電圧、絶縁
接着材料とアルミニウム板との密着性も不良である。
【0017】
【表1】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 項 目 品 名 ワニスA ワニスB ワニスC ―――――――――――――――――――――――――――――――――― エホ゜キシ樹脂 エヒ゜コート828 60 60 0 エヒ゜コート1007 0 0 60 可とう化剤 フェノキシ樹脂 40 40 40 硬化剤 フェノールノホ゛ラック 30 30 15 硬化促進剤 2PZ-CN 0.5 0.5 0.5 シランカッフ゜ A187 2 0 2 リンク゛剤 無機フィラー チタン酸ハ゛リウム 800 450 450 チタン酸ハ゛リウムの体積% 55.6 41.7 44.6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――エヒ゜コート 828:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量=190、油化シェルエポキシ株式会社製商品
名)エヒ゜コート 1007:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量=2000、油化シェルエポキシ株式会社製商品
名)フェノキシ 樹脂:YP−50(東都化成株式会社商品名)フェノールノホ゛ラック :LF−2882(大日本インキ株式会社
商品名、水酸基当量=118)チタン 酸ハ゛リウム:富士チタン工業株式会社製、粒径1.4μ
m、比誘電率=1150
【0018】
【表2】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 項 目 単位 実験例1 実験例2 実験例3 実験例4 実験例5 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 比誘電率 ― 54 45 65 36 65 誘電正接 1MHz 0.001 0.001 0.002 0.003 0.002 誘電正接 100MHz 0.002 0.002 0.022 0.013 0.011 誘電正接 1000MHz 0.004 0.004 0.032 0.020 0.023 耐電圧 kV 5.6 6.6 4.5 6.1 4.0 耐電圧不良 % 0.1 0.1 2.4 0.1 1.2 率 アルミ板-絶縁 ― 良好 良好 不良 良好 不良 層間の密着 (層間で (層間で 性 剥離) 剥離) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0019】
【発明の効果】本発明の金属ベース基板を使用し、金属
ベース配線基板を形成した場合、絶縁接着材料が高誘電
率で基板自体が大きな静電容量を有しているため、配線
形成によりバイパスコンデンサー機能を付与することが
でき、新たにコンデンサを設けなくてもデジタル回路に
おいて電源ラインに混入する高周波ノイズを除去するこ
とができ、小型化や高密度化に寄与する。また本発明で
は、また熱伝導率の大きい金属板を必須の構成として使
用しており、金属板のため放熱性に優れ、局所的な温度
上昇が少なく、基板全域にわたり温度の均一化が図れ
る。このため、特性の温度依存性の大きい部品を使用し
た場合でも、温度上昇による特性の不安定化を解消でき
る。比誘電率は、温度による変化がおおきく、特に比誘
電率の高いものでは顕著であったが、金属板の熱伝導に
よる温度均一性により、温度による比誘電率の変化が少
なくなり、電子機器を安定して作動させることができ
る。比誘電率の大きい金属ベース基板は、ADコンバー
タ、ハイブリッドIC等に使用すると、電源ラインに混
入する高周波ノイズを除去でき、また、ICの温度上昇
を抑制することもできる。また、無線送受信機等に使用
される高周波回路用途に使用すると、インピーダンスを
マッチングさせるための回路パターンの幅を狭くする作
用があり、回路全体の小型化を図ることができる。そし
て、基板全域にわたり温度の均一化が図れるため、特性
が安定する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅箔に絶縁接着材料を配置してなる銅箔
    付き絶縁接着材料を金属板上に積層した金属ベース基板
    において、絶縁接着材料中に比誘電率が50以上の無機
    フィラーを40体積%から80体積%含有することを特
    徴とする金属ベース基板。
  2. 【請求項2】 銅箔上に少なくとも2層に分けて作製し
    た絶縁接着材料層のうち、銅箔に接する絶縁接着材料層
    には比誘電率が50以上の無機フィラーを50体積%か
    ら80体積%含有し、銅箔に接しない最外層の絶縁接着
    材料層には比誘電率が50以上の無機フィラーを絶縁接
    着材料中に40体積%から50体積%含有することを特徴
    とする金属ベース基板。
  3. 【請求項3】 少なくとも最外層の絶縁接着材料層に、
    分子量が500以下のエポキシ樹脂を少なくとも20体
    積%以上含むことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の金属ベース基板。
  4. 【請求項4】 比誘電率50以上の無機フィラーが40
    体積%から80体積%となるように含有する絶縁接着材
    料ワニスを銅箔に塗布、乾燥し銅箔付き絶縁接着材料を
    作製し、金属板と積層して成形することを特徴とする金
    属ベース基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 比誘電率50以上の無機フィラーが50
    体積%から80体積%となるように含有する絶縁接着材
    料ワニスを銅箔に塗布、乾燥した後、さらに、その上に
    比誘電率50以上の無機フィラーが40体積%から50
    体積%となるように含有する絶縁接着材料ワニスを塗布
    し、銅箔に接する側の絶縁接着材料層の硬化度がBまた
    はCステージであり、銅箔に接しない最外層の絶縁接着
    材料層がAまたはBステージとなるように乾燥した銅箔
    付き絶縁接着材料シートを作製し、金属板と積層して成
    形することを特徴とする金属ベース基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の金属ベース基板の製造
    方法において、銅箔に接しない最外層となる絶縁接着材
    料ワニスに、分子量が500以下のエポキシ樹脂を少な
    くとも20体積%となるように含むワニスを用いること
    を特徴とする金属ベース基板の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6570099B1 (en) 1999-11-09 2003-05-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal conductive substrate and the method for manufacturing the same
JP2006045388A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Kaneka Corp 絶縁性接着シートおよびその利用
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CN110655875A (zh) * 2018-06-28 2020-01-07 昆山雅森电子材料科技有限公司 具有高Dk和低Df特性的高频高速粘结片及制备方法
WO2021112134A1 (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 東洋紡株式会社 低誘電積層体

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