JPH10241930A - コイル組立体 - Google Patents

コイル組立体

Info

Publication number
JPH10241930A
JPH10241930A JP4758197A JP4758197A JPH10241930A JP H10241930 A JPH10241930 A JP H10241930A JP 4758197 A JP4758197 A JP 4758197A JP 4758197 A JP4758197 A JP 4758197A JP H10241930 A JPH10241930 A JP H10241930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
case
bobbin
gap
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4758197A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Yoneda
敏宏 米田
Tsutomu Kurita
勉 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea AccessSolutions Inc
Original Assignee
Honda Lock Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Lock Manufacturing Co Ltd filed Critical Honda Lock Manufacturing Co Ltd
Priority to JP4758197A priority Critical patent/JPH10241930A/ja
Publication of JPH10241930A publication Critical patent/JPH10241930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】合成樹脂製のボビンに巻付けられるコイルが合
成樹脂で被覆されて成るコイル組立体において、金型を
不要として安価に製造することを可能とした上で、優れ
た水密性を得ることができるようにする。 【解決手段】合成樹脂製のケース40内に、コイル39
との間に間隙55を形成してボビン38が収納され、間
隙55にポッティング剤41が充填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製のボビ
ンに巻付けられるコイルが合成樹脂で被覆されて成るコ
イル組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるコイル組立体において、コ
イルを合成樹脂で被覆するにあたっては、コイルの外周
に絶縁テープを巻付けたり、コイルが巻付けられている
状態のボビンを金型内に装着して合成樹脂によるモール
ド成形を行なうようにしたりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、絶縁テープ
を巻付けるものは、コイルに対して水密性(シール性)
が劣っており、たとえば被水するような電磁弁等のよう
に高水密性を必要とする装置に適用することができず、
またモールド成形を行なうようにしたものでは、金型が
必要であるので生産数が少ないコイル組立体に適用する
と製造コストが高くなってしまう。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、金型を不要として安価に製造することを可能
とした上で、優れた水密性を得ることができるようにし
たコイル組立体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、円筒部の両端に該円筒部の
半径方向外方に張出す第1および第2フランジ部がそれ
ぞれ設けられる合成樹脂製のボビンと、該ボビンの前記
円筒部に巻付けられるコイルとを備え、前記コイルが合
成樹脂で被覆されるコイル組立体において、合成樹脂製
のケース内に、コイルとの間に間隙を形成してボビンが
収納され、前記間隙にポッティング剤が充填されること
を特徴とする。
【0006】このような構成によれば、ボビンに巻付け
られたコイルおよびケース間の間隙にポッティング剤を
流し込んで固化することにより、ポッティング剤でコイ
ルを確実に被覆して優れた水密性を確保することがで
き、しかもモールド成形のような金型が不要であり、製
造コストの低減を図ることができる。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、円筒状の前記ケース
に、前記第1および第2フランジ部で前記ケースの両端
を塞ぐ前記ボビンが、該ボビンに巻付けられたコイルの
外周とケースの内周との間に環状の間隙を形成して挿入
され、前記円筒部の軸線方向に沿う外方に延びる第1内
壁部が第1フランジ部に一体に設けられ、前記軸線方向
に沿う外端を開口するとともに内端を前記間隙に通じさ
せる第1充填室を第1内壁部との間に形成する第1外壁
部が前記ケースに一体に設けられ、前記コイルの端末お
よびリード線を接続するためのターミナル部が前記第1
充填室に臨んで前記第1内壁部に一体に設けられ、第1
充填室から前記間隙に流し込まれるポッティング剤が前
記ターミナル部を封止すべく第1充填室に充填される。
したがって、第1充填室から間隙にポッティング剤を充
填させることが可能となるとともに、コイルの端末およ
びリード線の接続部をポッティング剤で被覆して、より
確実な水密性を得ることができる。
【0008】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、前記第1内壁部に対向し
て前記円筒部の軸線方向外方に延びる第2内壁部が第1
フランジ部に一体に設けられ、前記軸線方向に沿う外端
を開口するとともに内端を前記間隙に通じさせる第2充
填室が、前記ケースに一体に設けられる第2外壁部およ
び第2内壁部間に形成され、前記間隙から流出したポッ
ティング剤が第2充填室に充填されることにより、第1
充填室から間隙に流し込まれたポッティング剤が第2充
填室側に流れるようにして、コイルおよびケース間の間
隙での空気の滞溜を防止しつつポッティング剤を前記間
隙に確実に充填せしめ、より優れた水密性を得ることが
可能となる。
【0009】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項2または3記載の発明の構成に加えて、前記ター
ミナル部からケースの外方に引き出されるリード線を弾
発的に保持するクランプ部が前記ケースに一体に設けら
れることにより、第1充填室へのポッティング剤充填作
業時にリード線に不所望に外力が作用しても、クランプ
部でリード線が弾発保持されているのでターミナル部で
のコイルの端末およびリード線の接続が解除されてしま
うことはなく、コイルの端末およびリード線の接続を確
実に維持しつつポッティング剤で被覆することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0011】図1ないし図9は本発明を電磁弁に適用し
たときの一実施例を示すものであり、図1は電磁弁の縦
断面図、図2はソレノイドユニットの側面図、図3は図
2の3矢視拡大図、図4はケースの縦断面図、図5は図
4の5矢視拡大図、図6は図5の6−6線拡大断面図、
図7はポッティング剤充填前のコイル組立体の縦断面
図、図8は図7の8矢視拡大図、図9は磁路形成枠の斜
視図である。
【0012】先ず図1において、この電磁弁は、たとえ
ば車両用ブレーキ装置に用いられる常開型電磁弁であ
り、ソレノイドユニット11と、該ソレノイドユニット
11が発揮する電磁力で作動する弁作動ユニット12と
で構成される。
【0013】弁作動ユニット12は、先端部を閉じた有
底円筒状に形成されるガイド筒13の基端がハウジング
主体14に連設されて成る弁ハウジング15を備えるも
のであり、ガイド筒13の基端部内に固定配置される固
定コア16、固定コア16に対向してガイド筒13内に
摺動可能に収納される可動コア17、ハウジング主体1
4に固設された弁座部材18への着座を可能として可動
コア17に連動、連結される弁体19、ならびに可動コ
ア17を固定コア16から離反させる方向すなわち弁体
19を弁座部材18から離反させる方向に付勢する戻し
ばね20等の弁構成部品が弁ハウジング15に配設され
る。
【0014】ハウジング主体14は、磁性金属により段
付きの円筒状に形成されるものであり、その一端には円
筒状に形成される固定コア16が一体にかつ同軸に連設
される。ガイド筒13は、非磁性材たとえばステンレス
鋼により先端を半球状の閉塞端とした薄肉の有底円筒状
に形成されるものであり、ガイド筒13の基端が、その
基端部内に固定コア16を嵌入せしめるようにして、た
とえば溶接によりハウジング主体14に結合される。
【0015】基体22には、その一面22aに開口する
段付きの嵌合孔23がハウジング主体14を嵌合可能と
して穿設されており、嵌合孔23の開口端寄り内面には
ハウジング主体14に係合して該ハウジング主体14の
嵌合孔23からの離脱を阻止する止め輪24が装着され
る。しかもハウジング主体14の嵌合孔23への嵌合、
固定状態でガイド筒13は基体22の一面22aから突
出される。またハウジング主体14の外面の軸方向に間
隔をあけた2個所には環状のシール部材25,26が装
着されており、それらのシール部材25,26間で基体
22およびハウジング主体14間には環状室27が形成
される。
【0016】ハウジング主体14には円筒状の弁座部材
18が圧入、固着される。ガイド筒13内には、一端を
該ガイド筒13の先端閉塞部に対向させるとともに他端
を固定コア16に対向させた可動コア17が摺動可能に
嵌合されており、該可動コア17の他端に一端を当接さ
せる非磁性材料製の弁軸28がハウジング主体14に摺
動可能に嵌合される。この弁軸28の他端には、前記弁
座部材18に着座可能な球状の弁体19が固着される。
しかも弁軸28の他端および弁座部材18間に弁室29
が形成されており、弁軸28すなわち弁体19を弁座部
材18から離反する方向に付勢する戻しばね20が前記
弁室29に収納される。而して可動コア17に固定コア
16側への磁気吸引力が作用していない状態で、該可動
コア17は戻しばね20のばね力によりガイド筒13の
先端閉塞部で受けられるまで後退した位置に在り、可動
コア17に固定コア16側への磁気吸引力が作用したと
きには、戻しばね20のばね力に抗して弁体19を弁座
部材18に着座させるように弁軸28が作動する。
【0017】ところで、ガイド筒13の先端閉塞部およ
び可動コア17間に作動液が閉じ込められると、相互に
当接した可動コア17および弁軸28の円滑な作動が阻
害されることになるので、ガイド筒13の先端閉塞部お
よび可動コア17間と弁室29との間での作動液の流通
を可能とするために、可動コア17の外面にはその両端
間にわたって1あるいは複数の流通溝17aが設けら
れ、可動コア17および固定コア16間を弁室29に通
じさせる1あるいは複数の流通溝28aが弁軸28の外
面に設けられる。
【0018】ハウジング主体14には、基体22に設け
られたブレーキ圧路30と、弁座部材18との間に介在
するようにしてフィルタ31が装着される。また環状室
27に臨む部分でハウジング主体14の外周にはフィル
タ32が装着されており、該フィルタ32を介して弁室
29を環状室27に通じさせるための通路33がハウジ
ング主体14に設けられる。さらに基体22には、図示
しない車輪ブレーキに接続されるブレーキ圧路34が、
環状室27に連なって設けられる。
【0019】図2および図3を併せて参照して、ソレノ
イドユニット11は、コイル組立体36と、該コイル組
立体36に装着される磁路形成枠37とを備える。
【0020】コイル組立体36は、合成樹脂製のボビン
38と、該ボビン38に巻付けられるコイル39と、該
コイル39が巻付けられたボビン38が収納される合成
樹脂製のケース40と、ケース40およびコイル39間
に充填されるポッティング剤41とで構成される。
【0021】ボビン38は、円筒部38aと、該円筒部
38aの一端から半径方向外方に張出す第1フランジ部
38bと、前記円筒部38aの他端から半径方向外方に
張出す第2フランジ部38cと、第2フランジ部38c
から軸方向外方に突出するようにして円筒部38aの他
端に同軸に連設される円筒状の突部38dとを備え、円
筒部38aから突部38dまでのボビン38の軸方向全
長にわたって中心孔42が形成される。
【0022】第1フランジ部38bには、前記中心孔4
2の軸線方向に沿って外方に延びて相互に対向する第1
および第2内壁部43,44が、両内壁部43,44間
に中心孔42を挟むようにして一体に設けられ、第1お
よび第2内壁部43,44の両側端は第1フランジ部3
8bの外周縁から外側方にそれぞれ突出される。このよ
うな第1および第2内壁部43,44により、ボビン3
8の一端面には、円筒部38aの一直径線に沿って延び
て両端を開放した溝60が形成されることになり、中心
孔42の一端が該溝60に開口されることになる。
【0023】コイル39は、ボビン38において第1お
よび第2フランジ部38b,38c間の円筒部38aに
巻付けられる。
【0024】図4および図5を併せて参照して、ケース
40は、コイル39が巻付けられているボビン38を、
軸方向一方側(図4および図5の上方側)から挿入可能
として円筒状に形成されるものであり、該ケース40の
一端部には、該ケース40の中心側を開放した略コ字形
の横断面形状を有してケース40の外周よりも外側方に
膨らんだ第1外壁部45と、ケース40の中心側を開放
した略円弧状の横断面形状を有してケース40の外周よ
りも外側方に膨らんだ第2外壁部46とが、ケース40
の軸方向に沿う一方側に延びるようにして一体に設けら
れる。
【0025】第1外壁部46の両端には、第1内壁部4
3の両側端を嵌合せしめるべくケース40の軸方向に沿
って延びる嵌合溝47,47が設けられ、第2外壁部4
6の両端には、第2内壁部44の両側端を嵌合せしめる
べくケース40の軸方向に沿って延びる嵌合溝48,4
8が設けられる。しかも嵌合溝48…は、図6で示すよ
うに、ケース40の軸方向に沿う内端を閉じるとともに
外端を開放して形成されるものであり、嵌合溝47…
も、ケース40の軸方向に沿う内端を閉じるとともに外
端を開放するようにして形成される。しかも嵌合溝47
…,48…の外端には、前記軸方向に沿う外方側に向う
につれて拡大するガイド部47a…,48a…がそれぞ
れ設けられる。
【0026】ケース40には、図7および図8で示すよ
うに、ボビン38が挿入される。すなわちボビン38
は、第1および第2フランジ部38b,38cでケース
40の両端を塞ぐようにして、ケース40に挿入される
ものであり、第1フランジ部38bの外周にはケース4
0の一端内面に食込むようにして横断面三角形状の突条
49が設けられ、また第2フランジ部38cの外周には
ケース40の他端内面に食込むようにして横断面三角形
状の突条50が設けられる。また第1および第2内壁部
43,44の両側端は、第1および第2外壁部45,4
6の両端の嵌合溝47…,48…にそれぞれ嵌合される
のであるが、第1および第2内壁部43,44の両側端
両面には、嵌合溝47…,48…の内側面に食込むべく
横断面三角形状に形成される突条51,51…;52,
52…が、ケース40の軸方向に沿って突設される。さ
らに、各嵌合溝47…,48…の内端には、第1および
第2外壁部45,46の両側内端に食込むべく横断面三
角形状に形成される突条53…,54…がそれぞれ突設
される。
【0027】コイル39が巻付けられたボビン38のケ
ース40への挿入に応じて、コイル39の外周およびケ
ース40の内周間には環状の間隙55が形成される。ま
たボビン38の第1内壁部43とケース40の第1外壁
部45との間には、ケース40の軸線方向に沿う外端を
開口するとともに内端を前記間隙55に通じさせる第1
充填室56が形成され、ボビン38の第2内壁部44と
ケース40の第2外壁部46との間には、ケース40の
軸線方向に沿う外端を開口するとともに内端を前記間隙
55に通じさせる第2充填室57が形成される。而して
ケース40の一端には、第1充填室56の内端を間隙5
5に通じさせる切欠き58と、第2充填室57の内端を
間隙55に通じさせる切欠き59とが設けられる。
【0028】ボビン38の第1内壁部43には、第1充
填室56に臨んで一対のターミナル部61,61が一体
に設けられており、それらのターミナル部61,61に
は、接続孔63…をそれぞれ備える導電金属製の端子部
材62,62がモールド結合される。而してコイル39
の両端末39a…がそれらの端子部材62…にそれぞれ
巻き付けられた状態で、一対のリード線64,64の端
部が前記接続孔63…にそれぞれ嵌入される。これらの
リード線64…は、第1外壁部43の上端に設けられて
いる凹部65からケース40の外側方に引き出されるの
であるが、第1外壁部43の外面には、略C字状に形成
されるクランプ部66,66が、それらのクランプ部6
6…に嵌合されたリード線64…をそれぞれ弾発的に保
持することを可能として一体に設けられる。
【0029】ところで、ポッティング剤41は、ケース
40にボビン38が取付けられた状態で第1充填室56
から流し込まれるものであり、第1充填室56に流し込
まれたポッティング剤41は、図7の矢印で示すよう
に、間隙55内を流通し、さらに間隙55から第2充填
室57へと流れることになり、第1および第2充填室5
6,57にもポッティング剤41が充填されることにな
る。
【0030】図9を併せて参照して、磁路形成枠37
は、コイル組立体36におけるボビン38の一端の溝6
0に嵌合される平板矩形状の磁路板68と、コイル組立
体36の他端に対向するとともにハウジング主体14に
当接する皿状の当接部70を閉塞端とした有底円筒状に
形成されてコイル組立体36の他端側を挿入せしめる磁
路筒71と、該磁路筒71の一直径線上における開口端
に一体に連設される一対の連結腕部72,72とを備え
る。而して前記溝60に嵌合された状態でコイル組立体
36から両側方に突出する磁路板68の両端に、前記連
結腕部72…の先端がそれぞれ当接され、両連結腕部7
2…の先端部両側にそれぞれ設けられた一対のかしめ部
72a,72a…が、各連結腕部72…の先端に当接し
た状態に在る磁路板68の両端部にかしめ係合されるこ
とにより、磁路形成枠37が構成されることになる。
【0031】磁路板68には、ボビン38の中心孔42
に挿入されて該ボビン38の第1フランジ部38bから
突出されるガイド筒13の先端部を嵌合せしめる嵌合孔
67がボビン38の中心孔42に整合するようにして設
けられ、磁路筒71における当接部70には、固定コア
16を挿入せしめる挿通孔69が前記中心孔42に整合
するようにして設けられる。
【0032】このように磁路形成枠37がコイル組立体
36に装着された状態で、磁路板68はガイド筒13を
介して可動コア17に磁気的に結合されることになり、
また磁路筒71は、ハウジング主体14を介して固定コ
ア16に磁気的に結合されることになる。
【0033】次にこの実施例の作用について説明する
と、合成樹脂製のケース40と、コイル39との間に環
状の間隙55を形成してケース40に収納されるボビン
38と、前記間隙55に充填されるポッティング剤41
とでコイル組立体36が構成されるので、ポッティング
剤41でコイル39を確実に被覆して優れた水密性を確
保することができ、モールド成形のような金型を不要と
して製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0034】またボビン38の第1フランジ部38bに
一体に設けられた第1内壁部43と、ケース40に一体
に設けられた第1外壁部45とで、前記間隙55に通じ
る第1充填室56が形成されており、第1充填室56か
ら間隙55にポッティング剤41を流し込むことが可能
である。しかも第1内壁部43には、第1充填室56に
臨む一対のターミナル部61,61が設けられており、
コイル39の両端末39a…と一対のリード線64,6
4とがターミナル部61…で接続され、第1充填室56
から前記間隙55に流し込まれるポッティング剤41が
前記ターミナル部61…を封止すべく第1充填室56に
充填されるので、コイル39の端末39a…およびリー
ド線64…の接続部をポッティング剤41で被覆して、
より確実な水密性を得ることができる。
【0035】さらに第1内壁部43に対向する第2内壁
部44が中心孔42を相互間に挟むようにして第1フラ
ンジ部38bに一体に設けられており、ケース40に一
体に設けられた第2外壁部46と第2内壁部44との間
に、間隙55に通じる第2充填室57が形成されるの
で、第1充填室56から間隙55に流し込まれたポッテ
ィング剤41が第2充填室57側に流れるようにして、
コイル39およびケース40間の間隙55での空気の滞
溜を防止しつつポッティング剤41を間隙55に確実に
充填することができ、より優れた水密性を得ることが可
能となる。
【0036】前記ターミナル部61…から一対のリード
線64…がケース40の外方に引き出されるのである
が、ケース40に一体に設けられているクランプ部66
…で両リード線64…が弾発的に保持されるので、第1
充填室56へのポッティング剤41の充填作業時にリー
ド線64…に不所望に外力が作用しても、ターミナル部
61…でのコイル39の端末39a…およびリード線6
4…の接続が解除されてしまうことはなく、コイル39
の端末39a…およびリード線64…の接続を確実に維
持しつつ、その接続部をポッティング剤41で被覆する
ことができる。
【0037】しかも、コイル組立体36を磁路筒71に
挿入せしめた状態で、ボビン38の溝60に嵌合した磁
路板68の両端に、磁路筒71に連なる一対の連結腕7
2,72の両端をかしめ係合するだけで、固定コア16
および可動コア17間を磁気的に結合する磁路形成枠3
7の組立およびコイル組立体36への装着を同時に行な
うことができ、コイル組立体36への磁路形成枠37の
装着が容易となる。
【0038】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0039】たとえば本発明は、上記実施例で説明した
電磁弁だけでなく、電磁力を発揮するためのコイル組立
体として広く適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ボビンに巻付けられたコイルおよびケース間の間隙
にポッティング剤を流し込んで固化するようにして、ポ
ッティング剤でコイルを確実に被覆して優れた水密性を
確保することができ、モールド成形のような金型を不要
として製造コストの低減を図ることができる。
【0041】また請求項2記載の発明によれば、第1充
填室から間隙にポッティング剤を充填させることを可能
とし、コイルの端末およびリード線の接続部をポッティ
ング剤で被覆してより確実な水密性を得ることができ
る。
【0042】請求項3記載の発明によれば、第1充填室
から間隙に流し込まれたポッティング剤が第2充填室側
に流れるようにして、コイルおよびケース間の間隙での
空気の滞溜を防止しつつポッティング剤を間隙に確実に
充填せしめ、より優れた水密性を得ることが可能とな
る。
【0043】さらに請求項4記載の発明によれば、第1
充填室へのポッティング剤充填作業時にリード線に不所
望に外力が作用してもクランプ部でリード線が弾発保持
されるようにして、ターミナル部でのコイルの端末およ
びリード線の接続が解除されることを回避し、コイルの
端末およびリード線の接続を確実に維持しつつ該接続部
をポッティング剤で確実に被覆することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電磁弁の縦断面図である。
【図2】ソレノイド装置の側面図である。
【図3】図2の3矢視拡大図である。
【図4】ケースの縦断面図である。
【図5】図4の5矢視拡大図である。
【図6】図5の6−6線拡大断面図である。
【図7】ポッティング剤充填前のコイル組立体の縦断面
図である。
【図8】図7の8矢視拡大図である。
【図9】磁路形成枠の斜視図である。
【符号の説明】
36・・・コイル組立体 38・・・ボビン 38a・・・円筒部 38b・・・第1フランジ部 38c・・・第2フランジ部 39・・・コイル 39a・・・コイルの端末 40・・・ケース 41・・・ポッティング剤 43・・・第1内壁部 44・・・第2内壁部 45・・・第1外壁部 46・・・第2外壁部 55・・・間隙 56・・・第1充填室 57・・・第2充填室 61・・・ターミナル部 64・・・リード線 66・・・クランプ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部(38a)の両端に該円筒部(3
    8a)の半径方向外方に張出す第1および第2フランジ
    部(38b,38c)がそれぞれ設けられる合成樹脂製
    のボビン(38)と、該ボビン(38)の前記円筒部
    (38a)に巻付けられるコイル(39)とを備え、前
    記コイル(39)が合成樹脂で被覆されるコイル組立体
    において、合成樹脂製のケース(40)内に、コイル
    (39)との間に間隙(55)を形成してボビン(3
    8)が収納され、前記間隙(55)にポッティング剤
    (41)が充填されることを特徴とするコイル組立体。
  2. 【請求項2】 円筒状の前記ケース(40)に、前記第
    1および第2フランジ部(38b,38c)で前記ケー
    ス(40)の両端を塞ぐ前記ボビン(38)が、該ボビ
    ン(38)に巻付けられたコイル(39)の外周とケー
    ス(40)の内周との間に環状の間隙(55)を形成し
    て挿入され、前記円筒部(38a)の軸線方向に沿う外
    方に延びる第1内壁部(43)が第1フランジ部(38
    b)に一体に設けられ、前記軸線方向に沿う外端を開口
    するとともに内端を前記間隙(55)に通じさせる第1
    充填室(56)を第1内壁部(43)との間に形成する
    第1外壁部(45)が前記ケース(40)に一体に設け
    られ、前記コイル(39)の端末(39a)およびリー
    ド線(64)を接続するためのターミナル部(61)が
    前記第1充填室(56)に臨んで前記第1内壁部(4
    3)に一体に設けられ、第1充填室(56)から前記間
    隙(55)に流し込まれるポッティング剤(41)が前
    記ターミナル部(61)を封止すべく第1充填室(5
    6)に充填されることを特徴とする請求項1記載のコイ
    ル組立体。
  3. 【請求項3】 前記第1内壁部(43)に対向して前記
    円筒部(38a)の軸線方向外方に延びる第2内壁部
    (44)が第1フランジ部(38b)に一体に設けら
    れ、前記軸線方向に沿う外端を開口するとともに内端を
    前記間隙(55)に通じさせる第2充填室(57)が、
    前記ケース(40)に一体に設けられる第2外壁部(4
    6)および第2内壁部(44)間に形成され、前記間隙
    (55)から流出したポッティング剤(41)が第2充
    填室(57)に充填されることを特徴とする請求項2記
    載のコイル組立体。
  4. 【請求項4】 前記ターミナル部(61)からケース
    (40)の外方に引き出されるリード線(64)を弾発
    的に保持するクランプ部(66)が前記ケース(40)
    に一体に設けられることを特徴とする請求項2または3
    記載のコイル組立体。
JP4758197A 1997-03-03 1997-03-03 コイル組立体 Pending JPH10241930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4758197A JPH10241930A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 コイル組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4758197A JPH10241930A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 コイル組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10241930A true JPH10241930A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12779229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4758197A Pending JPH10241930A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 コイル組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10241930A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107210555A (zh) * 2015-01-07 2017-09-26 优尼克株式会社 引线连接器及包括其的电磁阀
CN113764171A (zh) * 2021-09-08 2021-12-07 康金沙 一种新型潜水泵变压器及其制造方法
CN114039433A (zh) * 2021-10-18 2022-02-11 智新科技股份有限公司 一种扁线电机的壳定子总成及其装配方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107210555A (zh) * 2015-01-07 2017-09-26 优尼克株式会社 引线连接器及包括其的电磁阀
US20180006397A1 (en) * 2015-01-07 2018-01-04 Unick Corporation Lead wire connector and solenoid valve including same
JP2018505554A (ja) * 2015-01-07 2018-02-22 ユニック コーポレイション リード線コネクタ及びこれを含むソレノイド弁
US10424869B2 (en) 2015-01-07 2019-09-24 Unick Corporation Lead wire connector and solenoid valve including same
CN113764171A (zh) * 2021-09-08 2021-12-07 康金沙 一种新型潜水泵变压器及其制造方法
CN113764171B (zh) * 2021-09-08 2023-07-14 福建元华泵业有限公司 一种潜水泵变压器及其制造方法
CN114039433A (zh) * 2021-10-18 2022-02-11 智新科技股份有限公司 一种扁线电机的壳定子总成及其装配方法
CN114039433B (zh) * 2021-10-18 2023-05-30 智新科技股份有限公司 一种扁线电机的壳定子总成及其装配方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6778051B2 (en) Electromagnetic valve
US5346176A (en) Solenoid valve
JPH10241930A (ja) コイル組立体
JP3760328B2 (ja) ソレノイド
JPH10241932A (ja) 電磁弁
JPH0582042B2 (ja)
JP4042963B2 (ja) 電磁装置
JP3981848B2 (ja) 電磁弁
JP2599102Y2 (ja) 電磁弁
JP2603608Y2 (ja) 電磁弁用ソレノイド
JPH043452Y2 (ja)
JP3624557B2 (ja) 電磁弁の端子構造
JP3149809B2 (ja) 電磁弁装置
JPH07260029A (ja) 電磁弁
JP2889679B2 (ja) ソレノイドバルブの製造方法
JPH0221666Y2 (ja)
JP3592385B2 (ja) 電磁弁装置
JP2587772Y2 (ja) 電磁弁装置
JPH10270239A (ja) コイル組立体の成形構造
JP3290572B2 (ja) 電磁弁装置
JPH10270240A (ja) コイル組立体
JPH07263224A (ja) ソレノイド装置および電磁弁
JPH09144930A (ja) 電磁弁装置
JP4109954B2 (ja) 三方電磁弁
JPS646448Y2 (ja)