JPH10241485A - ゼロクロス投入電源装置 - Google Patents

ゼロクロス投入電源装置

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JPH10241485A
JPH10241485A JP4552097A JP4552097A JPH10241485A JP H10241485 A JPH10241485 A JP H10241485A JP 4552097 A JP4552097 A JP 4552097A JP 4552097 A JP4552097 A JP 4552097A JP H10241485 A JPH10241485 A JP H10241485A
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JP
Japan
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time
power supply
relay
zero
power
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JP4552097A
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Kikuo Kawashima
喜久雄 川島
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
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NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トライアックやサイリスタ等の半導体素子で
はなく、機械式リレーを用いて簡単かつ安価にゼロクロ
ス電源投入を可能にする。 【解決手段】 リレー24に対して駆動指令を与えてか
ら接点24aが閉成するまでのリレー動作所要時間Tb
及びゼロクロスから電源投入指令までの経過時間Taを
計測し、この経過時間Taとリレー動作所要時間Tbと
の合計時間を交流周期τを整数(n)倍した値で該合計
時間に最も近い値nτから減算し、電源投入指令を受け
てから減算により得られる動作調整時間nτ−(Ta+
Tb)だけ遅れてリレー24に対して駆動指令を与え、
ゼロクロス電源投入を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トライアックやサ
イリスタ等の半導体素子ではなく、機械式リレーを用い
て簡単かつ安価にゼロクロス電源投入を可能にしたゼロ
クロス投入電源装置に関する。
【0002】
【技術の技術】テレビジョン受像機は、リモコン送信器
から遠隔指令を受けて主電源を投入するものが多く、遠
隔指令を受信してデコードするマイクロプロセッサを常
に待機状態に置く必要があり、このためマイクロプロセ
ッサのための副電源を常時作動状態に保つ構成としたも
のが多い。副電源には電力消費の少ない5V出力の3端
子レギュレータ等が用いられるが、受像機内各部に所要
の直流電源を供給する主電源には、例えば商用交流電源
の全波整流出力を平滑して得られる直流をスイッチング
して昇圧するスイッチング電源がよく用いられる。
【0003】図4は、従来の電源装置の一例を示す回路
構成図である。同図に示す電源装置1は、テレビジョン
受像機用であり、主電源と副電源とから構成される。主
電源は、AC電源プラグ2を介して商用交流電源から給
電される交流電流を、ヒューズ3とリレー4の接点4a
及び突入電流制限抵抗Rrとを介して全波整流回路5に
印加し、全波整流回路5が整流した電流を平滑コンデン
サCmにより平滑し、スイッチング回路6が昇圧してテ
レビジョン受像機各部に所要の直流電圧を供給する構成
とされている。副電源は、AC電源プラグ2から給電さ
れる交流電流をヒューズ3を介してトランス7の一次側
に供給され、トランス7の二次側に接続された全波整流
回路8にて整流した電流を抵抗Rsと平滑コンデンサC
sにより平滑し、3端子レギュレータ9により例えば5
V一定に保たれた直流電圧を出力する構成とされてい
る。
【0004】3端子レギュレータ9の出力電圧は、本例
の場合、マイクロプロセッサ10の電源端子Vccに供
給され、常時マイクロプロセッサ10を作動状態に保
つ。リレー4は、マイクロプロセッサ10のリレー駆動
出力ポートに接続されたリレードライバ4dにより通電
励磁される励磁コイル4cと、この励磁コイル4cの両
端を結んで接続した逆阻止ダイオード4bと、励磁コイ
ル4cの励消磁に応じて開閉駆動される前記常開接点4
aとからなり、マイクロプロセッサ10のリレー駆動出
力ポートからリレー駆動信号が出力されてから個々のリ
レー4に固有の動作時間が経過したときに常開接点4a
が閉成するようになっている。
【0005】上記従来の電源装置1は、商用交流電源の
ゼロクロスすなわち交流電源の出力電圧がゼロボルトを
横切るタイミングとは無関係に主電源をオンオフ駆動す
る構成であり、このため殆どの電源投入時において突入
電流が流れることになり、このためヒューズ3の定格や
突入電流制限抵抗Rrの定格を、予想される最大の突入
電流に耐える大きなものにせざるを得ず、また突入電流
が主電源を構成する回路素子に過剰電圧或いは過剰電流
によるストレスを与えるため、部品寿命や動作信頼性の
点で不利である等の課題を抱えていた。
【0006】そこで、ゼロクロスに合わせて電源が投入
されるよう、半導体素子を用いた電源装置が提案され、
家庭用の様々な電気機器に用いられるようになった。図
5は、この種の従来の電源装置の一例を示す回路構成図
である。同図に示す電源装置11は、サイリスタCRと
トライアックBCRを用いてゼロクロス電源投入を実現
するものである。
【0007】まず、スイッチ12が閉成して電源投入指
令を発すると、抵抗R1を介して通電されたフォトカプ
ラ13内の発光ダイオード13aが点灯し、フォトトラ
ンジスタ13bが導通する。その結果、抵抗R2とフォ
トトランジスタ13bがベースに接続されたゼロボルト
スイッチ回路14内のトランジスタQ1が、導通状態か
ら遮断状態へと切り替わる。一方、抵抗R3,R4とト
ランジスタQ2によってゼロボルトの検出が行われ、検
出電圧が一定電圧(数V)以内のときはトランジスタQ
2も遮断状態にある。このため、サイリスタCRには抵
抗R5を介してゲート電流が流れ、サイリスタCRは導
通する。サイリスタCRが導通すると、ブリッジ接続さ
れた整流ダイオードD1〜D4を介してトライアックB
CRのゲートに電流が流れる。その結果、トライアック
BCRが導通し、負荷15に交流電源16から給電され
る。
【0008】スイッチ12を投入した時点が交流電源1
6のゼロボルト以外の位相の場合は、これが抵抗R3,
R4,トランジスタQ2により判定され、トランジスタ
Q2が導通することでサイリスタCRは遮断状態とな
り、トライアックBCRも遮断状態とされる。これに対
し、スイッチ12を開成した場合は、フォトトランジス
タ13bが非導通となり、トランジスタQ1が導通する
ため、サイリスタCRは導通しない。ただし、サイリス
タCRが非導通である期間のゼロボルト・スイッチ回路
14の漏れ電流でトライアックBCRがトリガされない
よう、トライアックBCRのゲートに抵抗R6を接続
し、トライアックBCRの感度が調整できるようにして
ある。なお、抵抗R7とコンデンサCは、サージ電圧を
吸収するためのアブソーバを構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電源装置1
1は、負荷15に給電する交流電源16に対し、サイリ
スタCRやトライアックBCRなどの整流素子がオフ状
態からオン状態に入る位相を制御する構成であり、多数
の半導体素子を用いるため、回路構成が非常に複雑であ
り、またスイッチングノイズや漏れ電流が不可避的に発
生するため、他回路への妨害対策を実施しなければなら
ないといった課題があった。また、ゼロボルトスイッチ
回路14がAC一次側に配設されるため、安全上の理由
からプリント配線基板の空間距離を十分に確保する必要
があり、こうした実装面での制約やノイズ対策要求が無
視できないため、設計や製造が容易ではなく、製造コス
トの切り下げが困難であるといった課題を抱えていた。
【0010】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、トライアックやサイリスタ等の半導体素子ではな
く、機械式リレーを用いて簡単かつ安価にゼロクロス電
源投入を可能にすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、外部の交流電源にリレーの接点を介して
接続される電源と、前記交流電源の出力電圧がゼロボル
トを横切るゼロクロスを検出するゼロクロス検出器と、
該ゼロクロス検出器の出力から交流周期を計測するとと
もに、前記リレーに対して駆動指令を与えてから接点が
閉成するまでのリレー動作所要時間及び前記ゼロクロス
から電源投入指令までの経過時間を計測し、該経過時間
とリレー動作所要時間との合計時間を前記交流周期を整
数倍した値で該合計時間に最も近い値から減算し、前記
電源投入指令を受けてから前記減算により得られる動作
調整時間だけ遅れて前記リレーに対して駆動指令を与
え、ゼロクロス電源投入を行う制御手段とを具備するこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は、前記制御手段が、前記リ
レーの動作所要時間を電源投入のつど計測し、最新の動
作所要時間をメモリに更新登録すること、或いは前記制
御手段が、前記リレーに対して駆動指令を発した後、該
リレーの接点が閉成するまでの時間を計時する計時カウ
ンタを有すること、或いは前記ゼロクロス検出器が、前
記交流電源の半波整流出力を所定のしきい値電圧をもっ
てスライスし、矩形波電圧を出力する定電圧ダイオード
を含むこと等を特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図3を参照して説明する。図1は、本発明のゼロク
ロス投入電源装置の一実施形態を示す回路構成図、図2
は、図1に示したマイクロプロセッサの動作を説明する
ためのフローチャート、図3は、図1に示した回路各部
の信号波形図である。
【0014】図1に示すゼロクロス電源装置21は、交
流電源の出力電圧がゼロボルトを横切るときに電源を投
入するゼロクロス投入を簡易な回路構成をもって実現し
たものであり、前述の従来の電源装置1にゼロクロス検
出器22とリレー接点閉成検出手段を追加し、かつまた
マイクロプロセッサ23の動作ソフトウェアをゼロクロ
ス投入用に改良してある。ゼロクロス投入の対象となる
のはマイクロプロセッサ23に対し動作電源Vccを供
給する副電源ではなく、テレビジョン受像機の回路各部
に各種直流電源を供給するための主電源である。この主
電源は、ここでは交流電源にリレー24の接点24aを
介して接続された全波整流回路5と、この全波整流回路
5の全波整流出力を平滑する平滑コンデンサCmと、平
滑コンデンサCmの出力をスイッチングにより昇圧する
スイッチング回路6とから構成される。また、マイクロ
プロセッサ23に動作電源を供給する副電源は、3端子
レギュレータ9を主体に構成され、トランス7と全波整
流回路8と抵抗Rs及び平滑コンデンサCsを介して交
流電源に接続される。
【0015】ゼロクロス検出器22は、全波整流回路8
の整流ダイオードどうしの接続点に接続してあり、交流
電源の半波整流出力を所定のしきい値電圧をもってスラ
イスするツェナーダイオード(定電圧ダイオード)ZD
を、検出抵抗Rzの一端にシャント接続して構成してあ
る。ツェナーダイオードZDが出力する矩形波電圧は、
マイクロプロセッサ23のゼロクロス信号入力ポートに
供給され、マイクロプロセッサ23の内部でエッジパル
スに波形整形される。すなわち、このマイクロプロセッ
サ23は、ゼロクロス検出器22の出力から交流周期を
計測するとともに、リレー24に対して駆動指令を与え
てから接点24aが閉成するまでのリレー動作所要時間
Tb及びゼロクロスから電源投入指令までの経過時間T
aを計測する働きをする。なお、本実施形態では、リレ
ー動作所要時間Tbを計測するため、常開接点24aを
2接点有するリレー24を用い、一方の常開接点24a
を全波整流回路5への給電路に接続し、かつまた他方の
常開接点24aをマイクロプロセッサ23のリレー作動
検出用入力ポートに接続してある。24cはリレー24
の励磁コイルであり、24bは励磁コイル24cの両端
を結んで接続した逆阻止ダイオードである。Rpは、リ
レー動作検出用入力ポートを電源Vccに吊るためのプ
ルアップ抵抗である。リレードライバ24dとしては、
従来と同じ回路4dを用いることが可能である。
【0016】ところで、制御手段であるマイクロプロセ
ッサ23は、リレー24の動作所要時間Tbを電源投入
のつど計測し、最新の動作所要時間Tbを更新登録する
ためのメモリ(図示せず)と、ゼロクロス周期τを計時
するための計時カウンタ(図示せず)とを内蔵してお
り、後述するごとく、ゼロクロスから電源投入指令まで
の経過時間Taとリレー動作所要時間Tbとの合計時間
Tを交流周期τを整数(n)倍した値で合計時間Tに最
も近い値nτから減算し、電源投入指令を受けてから前
記減算により得られる動作調整時間ΔT(=nτ−T)
だけ遅れてリレー24に対して駆動指令を与え、これに
よりゼロクロス電源投入を実現する。
【0017】以下、上記構成になるゼロクロス電源装置
21の動作を、図2に示すフローチャートならびに図3
に示す回路各部の信号波形を参照して説明する。まず、
図2に示すステップ(101)において、ゼロクロス検
出器22から供給される交流周期に同期した図3(B)
に示す矩形波パルスを、マイクロプロセッサ23内部で
図3(C)に示すエッジパルスに波形整形し、このエッ
ジパルスの周期を計時カウンタが計測し、ゼロクロス周
期τを検出する。ゼロクロス周期τが決定されると、続
く判断ステップ(102)において、電源投入指令が電
源投入指令入力ポートに入力されたか否かが判断され
る。電源投入指令が入力されたことが判ると、矩形波パ
ルスの立ち下がりエッジで出力されるエッジパルスから
電源投入指令入力までの経過時間Taを、計時カウンタ
の1msec計時パルスの発生個数として計時する。ま
た、前回の電源投入時に、マイクロプロセッサ23が計
測したリレー動作所要時間Tbをメモリから読み出し、
時間TaとTbを合計した時間T(=Ta+Tb)を求
める。
【0018】なお、リレー動作所要時間Tbは、テレビ
ジョン受像機ごとに個体差がありしかも経時変化するた
め、電源投入ごとに最新のデータに更新されるよう、後
述するステップ(107)〜(110)が用意されてい
る。一方、時間Taの方は、リモコン操作等による電源
投入指令が交流周期とは無関係に発されるために、全く
ランダムな値であると考えるべきである。
【0019】次に、続く判断ステップ(104)におい
て、時間Tと周期τとを大小比較し、T≦τである場合
はステップ(105)に移行し、T>τである場合はス
テップ(106)へと移行する。すなわち、ステップ
(105)では、τ−Tの演算を行い、次の周期のゼロ
クロスに同期して電源投入するために必要な動作調整時
間ΔT1(=τ−T)を算出する。この算出はほぼ瞬時
にして行われるため、電源投入指令を受けた時点から動
作調整時間ΔT1が経過した時点で、図3(F)に示し
たように、リレー駆動信号を出力する。その結果、リレ
ー駆動信号から時間Tbが経過した時点、すなわち図3
(G)に示したように、ちょうど次の周期のゼロクロス
に同期して電源が投入され、ゼロクロス投入が実現す
る。
【0020】一方また、ステップ(106)では、2T
−τの演算を行い、次の次の周期のゼロクロスに同期し
て電源投入するために必要な動作調整時間ΔT2(=2
T−τ)を算出する。この算出はほぼ瞬時にして行われ
るため、電源投入指令を受けた時点から動作調整時間Δ
T2が経過した時点で、図3(H)に示したように、リ
レー駆動信号を出力する。その結果、リレー駆動信号か
ら時間Tbが経過した時点、すなわち図3(I)に示し
たように、ちょうど次の次の周期のゼロクロスに同期し
て電源が投入され、ゼロクロス投入が実現する。
【0021】なお、ステップ(107)に示したよう
に、電源投入指令から実際に主電源が起動するまでの時
間Tbは、リレー動作所要時間として毎回計測され、こ
のリレー動作所要時間Tbを格納するメモリの内容は、
常に最新のデータにより更新される。すなわち、リレー
駆動信号が出力されてから常開接点24aが閉成するま
での時間Tbが、計時カウンタにより計時され、判断ス
テップ(108)に続く判断ステップ(109)におい
て、前回使用したリレー動作所要時間Tbと一致するか
否かが判断される。両者が一致する場合は、そのまま処
理を終えるが、異なる場合には、ステップ(110)に
おいて、今回判明したリレー動作所要時間Tbが最新の
時データとしてメモリに格納され、次回の電源投入に際
してゼロクロス電源投入に必要なデータとして用いられ
る。
【0022】このように、上記ゼロクロス投入電源装置
21によれば、外部の交流電源にリレー24の接点24
aを介して接続される主電源と、交流電源の出力電圧が
ゼロボルトを横切るゼロクロスを検出するゼロクロス検
出器22を設け、マイクロプロセッサ23がゼロクロス
検出器22の出力から交流周期τを計測するとともに、
リレー24に対して駆動指令を与えてから接点24aが
閉成するまでのリレー動作所要時間Tb及びゼロクロス
から電源投入指令までの経過時間Taを計測し、この経
過時間Taとリレー動作所要時間Tbとの合計時間を交
流周期τを整数(n)倍した値で該合計時間に最も近い
値nτから減算し、電源投入指令を受けてから減算によ
り得られる動作調整時間nτ−(Ta+Tb)だけ遅れ
てリレー24に対して駆動指令を与え、ゼロクロス電源
投入を行う構成としたから、ゼロクロスから電源投入指
令までの経過時間Taとリレー動作所要時間Tbとの合
計時間Ta+Tbが交流周期τよりも短い場合は、合計
時間Ta+Tbと交流周期τとの差分として得られる遅
延調整時間τ−(Ta+Tb)をもってリレー駆動信号
を出力し、次の周期のゼロクロスに同期して電源を投入
することができ、またゼロクロスから電源投入指令まで
の経過時間Taとリレー動作所要時間Tbとの合計時間
Ta+Tbが交流周期τよりも長い場合は、合計時間T
a+Tbと2倍の交流周期2τとの差分として得られる
遅延調整時間2τ−(Ta+Tb)をもってリレー駆動
信号を出力し、次の次の周期のゼロクロスに同期して電
源を投入することができ、これによりリレー24とゼロ
クロス検出器22を用いた簡易な構成でゼロクロス電源
投入が可能である。また、従来部品を殆どそのまま利用
できるため、安価かつ簡易な回路で商用交流電源のゼロ
クロスでもって電源を投入することができ、また電源投
入時の突入電流が抑制されるため、ヒューズ3の定格や
突入電流制限抵抗Rrの定格を低減することができ、ま
た主電源を構成する回路素子に過剰電圧或いは過剰電流
によるストレスを与えないため、機器の信頼性を大幅に
向上することができ、またサイリスタやトライアックと
いった半導体素子を使用しないで済むため、輻射ノイズ
が放出されることはなく、雑音妨害等の対策が不要であ
り、さらにアフタサービス時にリレー等の部品を交換し
ても、使用部品の特性に合わせて遅延時間調整が行われ
るため、汎用性をもたせることができる。
【0023】また、マイクロプロセッサ23が、リレー
24の動作所要時間Tbを電源投入のつど計測し、最新
の動作所要時間Tbをメモリに更新登録するため、常に
最新のリレー動作所要時間をもってゼロクロス電源投入
を実現することができ、リレー24自体の個体差やリレ
ー動作特性の経年変化等に関係なく、常に最も信頼のお
ける時間データに基づいてゼロクロス電源投入を実現す
ることができ、特にアフタサービス時にリレー24を交
換しても、使用部品の特性に合わせて遅延時間調整が行
われるため、汎用性をもたせることができる。
【0024】また、マイクロプロセッサ23が、リレー
24に対して駆動指令を発した後、リレー24の接点2
4aが閉成するまでの時間を計時する計時カウンタを有
するため、リレー24の動作所要時間Tbを計時カウン
タの計時分解能をもって正確に計測することができ、こ
れによりゼロクロス電源投入に必要な遅延時間を正確に
割り出し、確実なゼロクロス電源投入が可能である。
【0025】さらにまた、ゼロクロス検出器22が、交
流電源の半波整流出力を所定のしきい値電圧をもってス
ライスし、矩形波電圧を出力する定電圧ダイオードZD
を含むため、交流電源の半波整流出力を定電圧ダイオー
ドZDの降伏電圧をしきい値電圧としてスライスし、ス
ライスされた電圧の急峻なエッジ部分を有する矩形波電
圧をもってゼロクロスを正確に検出することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゼロクロ
ス投入電源装置によれば、外部の交流電源にリレーの接
点を介して接続される電源と、交流電源の出力電圧がゼ
ロボルトを横切るゼロクロスを検出するゼロクロス検出
器を設け、マイクロプロセッサがゼロクロス検出器の出
力から交流周期を計測するとともに、リレーに対して駆
動指令を与えてから接点が閉成するまでのリレー動作所
要時間及びゼロクロスから電源投入指令までの経過時間
を計測し、この経過時間とリレー動作所要時間との合計
時間を交流周期を整数倍した値で該合計時間に最も近い
値から減算し、電源投入指令を受けてから減算により得
られる動作調整時間だけ遅れてリレーに対して駆動指令
を与え、ゼロクロス電源投入を行う構成としたから、ゼ
ロクロスから電源投入指令までの経過時間とリレー動作
所要時間との合計時間が交流周期よりも短い場合は、合
計時間と交流周期との差分として得られる遅延調整時間
をもってリレー駆動信号を出力し、次の周期のゼロクロ
スに同期して電源を投入することができ、一方またゼロ
クロスから電源投入指令までの経過時間とリレー動作所
要時間との合計時間が交流周期よりも長い場合は、合計
時間と例えば2倍の交流周期との差分として得られる遅
延調整時間をもってリレー駆動信号を出力し、次の次の
周期のゼロクロスに同期して電源を投入することがで
き、これによりリレーとゼロクロス検出器を用いた簡易
な構成でゼロクロス電源投入が可能であり、従来部品を
殆どそのまま利用できるため、安価かつ簡易な回路で商
用交流電源のゼロクロスでもって電源を投入することが
でき、また電源投入時の突入電流が抑制されるため、ヒ
ューズの定格や突入電流制限抵抗の定格を低減すること
ができ、また電源を構成する回路素子に過剰電圧或いは
過剰電流によるストレスを与えないため、機器の信頼性
を大幅に向上することができ、またサイリスタやトライ
アックといった半導体素子を使用しないで済むため、輻
射ノイズが放出されることはなく、雑音妨害等の対策が
不要であり、さらにアフタサービス時にリレー等の部品
を交換しても、使用部品の特性に合わせて遅延時間調整
が行われるため、汎用性をもたせることができる等の優
れた効果を奏する。
【0027】また、本発明は、制御手段が、リレーの動
作所要時間を電源投入のつど計測し、最新の動作所要時
間をメモリに更新登録するため、常に最新のリレー動作
所要時間をもってゼロクロス電源投入を実現することが
でき、リレー自体の個体差やリレー動作特性の経年変化
等に関係なく、常に最も信頼のおける時間データに基づ
いてゼロクロス電源投入を実現することができ、アフタ
サービス時にリレーを交換しても、使用部品の特性に合
わせて遅延時間調整が行われるため、汎用性をもたせる
ことができる等の優れた効果を奏する。
【0028】また、制御手段が、リレーに対して駆動指
令を発した後、リレーの接点が閉成するまでの時間を計
時する計時カウンタを有するため、リレーの動作所要時
間を計時カウンタの計時分解能をもって正確に計測する
ことができ、これによりゼロクロス電源投入に必要な遅
延時間を正確に割り出し、確実なゼロクロス電源投入が
可能である等の優れた効果を奏する。
【0029】さらにまた、ゼロクロス検出器が、交流電
源の半波整流出力を所定のしきい値電圧をもってスライ
スし、矩形波電圧を出力する定電圧ダイオードを含むた
め、交流電源の半波整流出力を定電圧ダイオードの降伏
電圧をしきい値電圧としてスライスし、スライスされた
電圧の急峻なエッジ部分を有する矩形波電圧をもってゼ
ロクロスを正確に検出することができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゼロクロス投入電源装置の一実施形態
を示す回路構成図である。
【図2】図1に示したマイクロプロセッサの動作を説明
するためのフローチャートである。
【図3】図1に示した回路各部の信号波形図である。
【図4】従来の電源装置の一例を示す回路構成図であ
る。
【図5】従来の電源装置の他の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
2 AC電源プラグ 3 ヒューズ Rr 突入電流制限抵抗 5 全波整流回路 6 スイッチング回路 21 ゼロクロス電源装置 22 ゼロクロス検出器 23 マイクロプロセッサ 24 リレー 24a 常開接点 24c 励磁コイル 24d リレードライバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の交流電源にリレーの接点を介して
    接続される電源と、前記交流電源の出力電圧がゼロボル
    トを横切るゼロクロスを検出するゼロクロス検出器と、
    該ゼロクロス検出器の出力から交流周期を計測するとと
    もに、前記リレーに対して駆動指令を与えてから接点が
    閉成するまでのリレー動作所要時間及び前記ゼロクロス
    から電源投入指令までの経過時間を計測し、該経過時間
    とリレー動作所要時間との合計時間を前記交流周期を整
    数倍した値で該合計時間に最も近い値から減算し、前記
    電源投入指令を受けてから前記減算により得られる動作
    調整時間だけ遅れて前記リレーに対して駆動指令を与
    え、ゼロクロス電源投入を行う制御手段とを具備するこ
    とを特徴とするゼロクロス投入電源装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記リレーの動作所要
    時間を電源投入のつど計測し、最新の動作所要時間をメ
    モリに更新登録することを特徴とする請求項1記載のゼ
    ロクロス投入電源装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記リレーに対して駆
    動指令を発した後、該リレーの接点が閉成するまでの時
    間を計時する計時カウンタを有することを特徴とする請
    求項1記載のゼロクロス投入電源装置。
  4. 【請求項4】 前記ゼロクロス検出器は、前記交流電源
    の半波整流出力を所定のしきい値電圧をもってスライス
    し、矩形波電圧を出力する定電圧ダイオードを含むこと
    を特徴とする請求項1記載のゼロクロス投入電源装置。
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