JPH10241319A - 記録媒体カートリッジ装置 - Google Patents

記録媒体カートリッジ装置

Info

Publication number
JPH10241319A
JPH10241319A JP9039503A JP3950397A JPH10241319A JP H10241319 A JPH10241319 A JP H10241319A JP 9039503 A JP9039503 A JP 9039503A JP 3950397 A JP3950397 A JP 3950397A JP H10241319 A JPH10241319 A JP H10241319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
recording medium
lid member
bearing space
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9039503A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiya Chiba
幸也 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9039503A priority Critical patent/JPH10241319A/ja
Priority to US09/025,431 priority patent/US6043964A/en
Publication of JPH10241319A publication Critical patent/JPH10241319A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/041Details
    • G11B23/045Covers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ本体とリッド部材との軸受部か
ら発生するダスト等の影響を抑制して長期間の使用に対
しても信頼性を保持する。 【解決手段】 カートリッジ本体11に形成される記録
媒体1の収納部15と記録再生開口部16を開閉するリ
ッド部材12を支持する支持空間部17とが、隔壁19
によって互いに隔離された空間部として構成される。支
持空間部17には、内周壁に環状凸部22と環状凹部2
3とを連続して設ける。リッド部材12には、外周部に
環状凹部30と環状凸部31とを連続して設けた支軸2
8が形成される。軸受空間部17と支軸28とは、相対
する環状凸部22と環状凹部30、環状凹部23と環状
凸部31とを互いに組み合わせて軸孔内に径方向の段差
を構成してその内方で軸受けされることにより、ダスト
等が外方に飛散しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク、光
磁気ディスク或いはフロッピーディスク等の円盤状記録
媒体や磁気テープ等の記録媒体をカートリッジ本体に収
納してなる記録媒体カートリッジ装置に関し、さらに詳
しくはカートリッジ本体に設けられた記録再生開口部を
開閉するリッド部材やシャッタ部材等の蓋体部材を備え
た記録媒体カートリッジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクや光磁気ディスク等の円盤
状記録媒体或いは磁気テープ等の記録媒体をカートリッ
ジ本体に収納してなる記録媒体カートリッジ装置におい
ては、一般に磁気ヘッド等が内部に進入するための記録
再生開口部がカートリッジ本体に設けられるとともに、
この記録再生開口部を開閉するリッド部材或いはシャッ
タ部材が組み付けられて構成されている。記録媒体カー
トリッジ装置は、これらシャッタ部材やリッド部材によ
って記録再生開口部からカートリッジ本体の内部に塵埃
や異物が進入して記録媒体に付着してこれが傷付けられ
たり記録特性が劣化することを防止している。
【0003】例えば、パーソナルコンピュータの外部記
憶装置としても用いられる磁気ディスクカートリッジ装
置50は、図12及び図13に示すように、矩形浅皿状
を呈して形成されたアッパハーフ52とロアハーフ53
とを組み合わせてカートリッジ本体51を構成してな
る。カートリッジ本体51には、その内部に磁気ディス
ク1が回転自在に収納されている。
【0004】アッパハーフ52とロアハーフ53には、
図13に示すように相対する内面に円弧状のガイド壁5
4が一体に立設されており、組み合わされた状態におい
てこれらガイド壁54が互いに突き合わされて磁気ディ
スク1を回転自在に収納するディスク収納部55が構成
されている。ロアハーフ53には、ディスク収納部55
の中央部に位置して磁気ディスク1のセンタハブ2を外
方に臨ませるハブ穴53aが設けられている。
【0005】カートリッジ本体51には、その前面部が
開放されて記録再生装置側の磁気ヘッドが進入する記録
再生開口部56が設けられるとともに、この記録再生開
口部56を開閉するリッド部材57が組み付けられてい
る。リッド部材57は、記録再生開口部56を閉塞する
に足る外形寸法を有する横長矩形の主面部57aと、こ
の主面部57aの両側に直交する状態でそれぞれ一体に
形成された側面部57b、57cとからなる全体コ字状
を呈している。このリッド部材57には、側面部57
b、57cの内面に互いに同一軸線上に位置してそれぞ
れ支軸58a、58bが一体に突設されている。
【0006】リッド部材57は、支軸58a、58b
が、アッパハーフ52とロアハーフ53の両側面部の突
き合わせ上端縁に形成されたU字状の凹部を組み合わせ
て構成した軸孔にそれぞれ嵌合されることによって、カ
ートリッジ本体51に回転自在に組み合わされる。リッ
ド部材57は、通常図示しないトーションスプリングの
弾性力によって記録再生開口部56を閉塞するととも
に、磁気ディスクカートリッジ装置50が記録再生装置
に装填されると開放部材によってトーションスプリング
の弾性力に抗して回転動作されて記録再生開口部56を
開放する。
【0007】磁気ディスクカートリッジ装置50には、
開放された記録再生開口部56から記録再生装置側の磁
気ヘッド装置が進入して、収納された磁気ディスク1の
主面に対向位置される。磁気ディスクカートリッジ装置
50は、磁気ヘッド装置によって磁気ディスク1に記録
された情報信号等の再生が行われ、或いは情報信号等の
記録が行われる。
【0008】また、ビデオテープレコーダやテープレコ
ーダに用いられるテープカートリッジ装置60において
も、図14に示すように、矩形浅皿状を呈して形成され
たアッパハーフ62とロアハーフ63とを組み合わせて
カートリッジ本体61を構成してなる。カートリッジ本
体61には、その内部に一対のテープリール3a、3b
が回転自在に収納されている。テープカートリッジ装置
60は、一方のテープリール3aから磁気テープ4を繰
り出してカートリッジ本体61の前面部に沿って走行さ
せて他方のテープリール3bによって巻き取る。
【0009】カートリッジ本体61は、磁気テープ4が
走行する前面部が開放されることによって記録再生開口
部65が構成されており、この記録再生開口部65を開
閉するリッド構体64が回転自在に組み付けられてい
る。リッド構体64は、詳細を省略するが、例えば磁気
テープ4の走行空間部を構成する前部リッドと後部リッ
ドの2部材から構成されている。リッド構体64は、通
常図示しないトーションスプリングの弾性力によって図
14に示すように記録再生開口部65を閉塞している。
リッド構体64は、テープカートリッジ装置60が記録
再生装置に装填されると開放部材によってトーションス
プリングの弾性力に抗して回転動作されて記録再生開口
部65を開放する。
【0010】テープカートリッジ装置60には、開放さ
れた記録再生開口部65から記録再生装置側の磁気ヘッ
ド装置が進入して、カートリッジ本体61の前面部に沿
って走行する磁気テープ4に摺擦される。テープカート
リッジ装置60は、磁気ヘッド装置によって磁気テープ
4に記録された情報信号等の再生が行われ、或いは情報
信号等の記録が行われる。
【0011】さらに、光磁気ディスク5を収納してなる
ディスクカートリッジ装置70においては、図15に示
すように、矩形浅皿状を呈して形成されたアッパシェル
72とロアシェル73とを組み合わせてカートリッジ本
体71を構成してなる。カートリッジ本体71には、ロ
アシェル73の中央部に光磁気ディスク5のセンタハブ
6を外方に臨ませるハブ穴73aが設けられるととも
に、アッパシェル72及びロアシェル73の主面にそれ
ぞれ記録再生開口部74が設けられている。
【0012】記録再生開口部74は、光磁気ディスク5
の表裏主面の一部を径方向に外方へと臨ませる矩形開口
からなり、例えばアッパシェル72側から記録再生装置
の光ピックアップ装置を進入させるとともにロアシェル
73側から磁気ヘッド装置を進入させてそれぞれ光磁気
ディスク5の主面に対向させる。記録再生開口部74
は、通常カートリッジ本体71にスライド自在に組み付
けられたシャッタ部材75によって閉塞されている。
【0013】シャッタ部材75は、詳細を省略するが、
記録再生開口部74を開閉するに足る外形寸法を有する
表裏のシャッタ部と、これらを連結する連結部とからな
る全体コ字状を呈している。シャッタ部材75は、シャ
ッタ部がアッパシェル72及びロアシェル73の主面に
凹設されたスライドガイド凹部76に位置されるととも
に連結部がカートリッジ本体71の前面部に沿って延在
されている。シャッタ部材75には、カートリッジ本体
71の前面部に設けたガイド凹部に係合された駆動片7
7が連結部に取り付けられている。シャッタ部材75
は、図示しないスプリングの弾性力によって通常シャッ
タ部が記録再生開口部74を閉塞するようにカートリッ
ジ本体71に組み合わされている。なお、シャッタ部材
75は、機械的なロック機構によって記録再生開口部7
4を閉塞した状態を保持するように構成されるもの提供
されている。
【0014】ディスクカートリッジ装置70は、記録再
生装置に装填されると、スプリングの弾性力に抗して駆
動片77がガイド凹部に沿って移動されることにより、
シャッタ部材75がスライドガイド凹部76内を摺動動
作する。ディスクカートリッジ装置70は、これによっ
て記録再生開口部74が開放されて、この記録再生開口
部74から記録再生装置側の光ピックアップ装置及び磁
気ヘッド装置とがそれぞれ収納された光磁気ディスク5
の表裏主面に対向位置される。
【0015】ディスクカートリッジ装置70は、光ピッ
クアップ装置によって光磁気ディスク5に記録された情
報信号等の再生が行われる。また、ディスクカートリッ
ジ装置70は、光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置と
によって、光磁気ディスク5に情報信号等の記録が行わ
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の記録媒体カートリッジ装置においては、カートリッジ
本体に記録再生開口部が設けられるとともに、この記録
再生開口部を開閉するリッド部材やシャッタ部材等の蓋
体部材が組み付けられて構成されている。蓋体部材は、
上述したように記録再生開口部から塵埃や異物がカート
リッジ本体の内部に侵入しないように作用する。しかし
ながら、従来の記録媒体カートリッジ装置においては、
蓋体部材が記録再生開口部を設けたカートリッジ本体の
主面部を摺擦して動作するため、この動作に伴って削り
かす(ダスト)が発生する。ダストは、カートリッジ本
体の内部に侵入して収納した記録媒体の記録面に付着
し、記録再生特性に悪影響を及ぼすといった問題があっ
た。
【0017】すなわち、図12及び図13に示した磁気
ディスクカートリッジ装置50においては、リッド部材
57が支点部57b、57cに設けた支軸58a、58
bをカートリッジ本体51に設けた軸孔に嵌合すること
によってこのカートリッジ本体51に回動自在に組み合
わされている。磁気ディスクカートリッジ装置50は、
カートリッジ本体51の軸孔が、図13に示すように、
アッパハーフ52とロアハーフ53の側面部を貫通して
ディスク収納部55に直接臨まされている。磁気ディス
クカートリッジ装置50は、リッド部材57が開閉操作
される際に、軸孔の内壁と支軸58a、58bの外周部
とがこすれてダストが発生する。
【0018】磁気ディスクカートリッジ装置50におい
ては、発生したダストがカートリッジ本体51の内部に
侵入して収納された磁気ディスク1の表面に付着するこ
とがある。磁気ディスクカートリッジ装置50は、カー
トリッジ本体51の磁気ディスク1とアッパハーフ52
との間に構成される限られた間隙中に磁気ヘッド装置が
侵入するとともに、磁気ディスク1と磁気ヘッドとの間
隔が0.05μm程度と極めて微小である。また、発生
するダストは、一般に1μm乃至20μmの粒子であ
る。
【0019】したがって、従来の磁気ディスクカートリ
ッジ装置50においては、このダストが原因となって情
報信号等の記録再生の欠落(ドロップアウト)や、磁気
ヘッドの破損といった重大事故が発生する虞があった。
また、磁気ディスクカートリッジ装置50においては、
発生したダストが記録再生装置にも侵入して磁気ヘッド
装置や各部に悪影響を生じさせるといった問題があっ
た。かかる現象は、磁気ディスクカートリッジ装置50
が長期間使用されるにしたがって顕著となり、信頼性を
劣化させるといった問題があった。
【0020】また、図14に示したテープカートリッジ
装置60においても、リッド構体64の両側面に支軸が
一体に突設されており、これら支軸をカートリッジ本体
61の両側面に形成した軸孔に嵌合することによってこ
のリッド構体61をカートリッジ本体61に回動自在に
組み付けている。したがって、テープカートリッジ装置
60は、リッド構体61を回転操作することによって軸
孔の内壁と支軸の外周部とがこすれてダストが発生す
る。
【0021】テープカートリッジ装置60は、発生した
ダストがカートリッジ本体61の内部に侵入してテープ
リール3a、3bに巻回された磁気テープ4の表面に付
着したり各層間に進入したりする。このため、テープカ
ートリッジ装置60は、このダストが原因となって磁気
テープ4が傷付けられたり情報信号等のドロップアウト
現象、磁気ヘッドの破損といった問題を生じさせること
があった。また、磁気ディスクカートリッジ装置50
は、発生したダストが記録再生装置にも侵入して磁気ヘ
ッド装置や各部に悪影響を生じさせるといった問題があ
った。
【0022】さらに、図15に示したディスクカートリ
ッジ装置70においては、シャッタ部材75がスライド
ガイド凹部76内を摺擦移動して記録再生開口部74を
開閉することから、このシャッタ部材75とスライドガ
イド凹部76の底面とがこすれてダストが発生する。ダ
ストは、シャッタ部材75の動作に伴ってスライドガイ
ド凹部76の底面から記録再生開口部74を介してカー
トリッジ本体71の内部へと送り込まれて、収納された
光磁気ディスク5の主面に付着する。
【0023】したがって、ディスクカートリッジ装置7
0は、ダストが原因となって情報信号等の記録再生の欠
落(ドロップアウト)や、磁気ヘッドの破損といった重
大事故が発生する虞があった。また、磁気ディスクカー
トリッジ装置50は、発生したダストが記録再生装置に
も進入して磁気ヘッド装置や各部に悪影響を生じさせる
といった問題があった。
【0024】上述した問題点を解決するため、上述した
各記録媒体カートリッジ装置においては、カートリッジ
本体51、61の軸孔内壁とリッド部材57、64の支
軸との間或いはシャッタ部材75の内面とスライドガイ
ド凹部76の底面との間にグリース等の粘性の高い潤滑
剤を充填することが考慮される。潤滑剤は、これら部材
間の回転、摺動抵抗を減少させてダストの発生を抑制す
るとともに発生したダストを取り込んで飛散させない作
用を奏する。
【0025】しかしながら、この潤滑剤は、カートリッ
ジ本体の内外に飛散して記録媒体や磁気ヘッド等に付着
して情報信号等の記録再生を不能とさせるといった問題
を生じさせてしまう。また、潤滑剤は、例えばディスク
収納部に漏出して円盤状記録媒体をその底面に貼り付け
て回転不能とさせるといった問題を生じさせる。さら
に、接着剤は、シャッタ部材をスライドガイド凹部の底
面に貼り付けて動作不能とさせるといった問題を生じさ
せる。かかる重大問題の虞から、従来の記録媒体カート
リッジ装置においては、リッド部材の回転、摺動部等に
潤滑剤を使用する対応については到底採用し得ないもの
であった。
【0026】したがって本発明は、カートリッジ本体と
蓋体部材との動作支点部から発生するダスト等の影響を
抑制して長期間の使用によってもドロップアウト等を生
じさせず信頼性が保持されるようにした記録媒体カート
リッジ装置を提供することを目的に提案されたものであ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る記録媒体カートリッジ装置は、カートリッジ本
体に形成される記録媒体収納部と蓋体支持部とが、一体
に形成された隔壁によって互いに隔離した空間部として
構成されてなる。また、記録媒体カートリッジ装置は、
カートリッジ本体側の蓋体支持部が内周壁に環状凸部と
環状凹部とを軸方向に連続して設けた筒状の軸受空間部
によって構成されるとともに、蓋体部材の動作支点部が
外周部に環状凹部と環状凸部とを軸方向に連続して設け
られた支軸によって構成される。軸受空間部と支軸と
は、環状凹部と環状凸部とを互いに組み合わせて軸孔内
に構成された段差を有する空間部の内方で軸受部を構成
して動作自在とされる。
【0028】以上のように構成された本発明に係る記録
媒体カートリッジ装置によれば、記録媒体収納部と蓋体
支持部とが隔壁により隔離されることから、蓋体部材が
動作されてその支軸と軸受空間部の内壁とがこすれて蓋
体支持部にダスト等が発生しても、このダスト等の記録
媒体収納部への侵入が抑制される。したがって、記録媒
体カートリッジ装置は、記録媒体にダストが付着して情
報信号のドロップアウト現象や磁気ヘッド等の破損とい
った事態の発生が確実に防止され、長期間の使用に対し
ても信頼性が保持される。
【0029】また、記録媒体カートリッジ装置は、段差
を有する空間部において軸受空間部の内方で発生したダ
スト等がその開口部から外方へ飛散することが抑制され
る。したがって、記録媒体カートリッジ装置は、記録媒
体収納部へのダストの侵入が抑制されるとともにダスト
等に起因する記録再生装置側への悪影響も抑制する。さ
らに、記録媒体カートリッジ装置は、動作支点部にグリ
ース等の潤滑剤を充填して各部の磨耗とダスト等の発生
を抑制するようにする場合であっても、このグリースの
飛散が防止されて情報信号等の記録再生を不能とさせる
といった問題を生じさせることは無い。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示した記録媒体カートリッジ装置は、パーソナルコンピ
ュータの外部記憶装置等に用いられる磁気ディスクカー
トリッジ装置10である。磁気ディスクカートリッジ装
置10は、詳細を後述するようにカートリッジ本体11
の内部に磁気ディスク1が回転自在に収納されるととも
に、リッド部材12が回転自在に組み合わされて構成さ
れている。カートリッジ本体11は、例えばABS樹脂
等の合成樹脂によって矩形浅皿状を呈して成形された図
示しないアッパハーフとロアハーフ13とを互いに突き
合わせて組み合わせ結合して構成される。
【0031】アッパハーフとロアハーフ13には、図1
に示すように、相対する内面に円弧状の複数個のディス
クガイド壁14a乃至14d(14)が磁気ディスク1
の外径よりもやや大径の同一円周上に位置して一体に立
設されている。これらディスクガイド壁14は、アッパ
ハーフとロアハーフ13とが組み合わされた状態におい
て、互いに突き合わされて磁気ディスク1を回転自在に
収納するディスク収納部15を構成する。ロアハーフ1
3には、ディスク収納部15の中央部に位置して磁気デ
ィスク1のセンタハブ2を外方に臨ませるハブ穴15a
が設けられている。なお、本明細書においては、例えば
ディスクガイド壁14のように、同一構成の複数の部位
からなる場合には、上述したように最初にディスクガイ
ド壁14a乃至14d(14)と表記して複数部位から
なることを表現し、以下の説明では特に個々の部分を説
明する以外、ディスクガイド壁14と総称して表記する
ものとする。
【0032】また、アッパハーフは、ハブ穴15aを除
く基本的な構成についてロアハーフ13の構成とほぼ同
等とされている。アッパハーフとロアハーフ13とは、
組み合わされた状態において個々の部位が上下対をなし
てディスク収納部15や後述する記録再生開口部16、
軸受部17等の各部を構成している。以下の説明におい
ては、図1に示されたロアハーフ13側の構成を参照し
て、カートリッジ本体11の全体の構成として説明す
る。さらに、以下の説明において、前後、左右、上下等
の用語は、図1を基準とし、同図の下側を「前」、上側
を「後」、紙面手前側を「上」、奥側を「下」と表現す
る。
【0033】カートリッジ本体11には、その前面外周
壁11aの一部が切り欠かれて開放されることによっ
て、記録再生装置側の磁気ヘッドが進入する横長矩形の
記録再生開口部16が形成されている。カートリッジ本
体11は、前方側の両側に形成されたディスクガイド壁
14a、14bの前方端と前面外周壁11aとを連結し
て記録再生開口部16の両側面壁を構成する記録再生開
口部構成隔壁18a、18b(18)が一体に形成され
ている。なお、各ディスクガイド壁14は、各ハーフの
外周壁とによってカートリッジ本体11のコーナ部に図
示しない誤記録防止部材や仕様検出部材等が配設される
略直角三角形の空間部を構成する。
【0034】カートリッジ本体11には、アッパハーフ
とロアハーフ13の前方側の両側に位置して一体に立設
された軸受部構成隔壁19a、19b(19)によっ
て、それぞれ一端部が側面外周壁11b、11cに開口
する半円筒形の空間部20a、20b(20)が構成さ
れている。これら半円筒空間部20は、アッパハーフと
ロアハーフ13とを組み合わせた状態において、一端が
開放された有底軸孔からなり後述するようにリッド部材
12を回動自在に支持する支持部を構成する左右一対の
軸受空間部17a、17b(17)を構成する。
【0035】軸受空間部17は、図2及び図3に示すよ
うに、側面外周壁11a、11bにそれぞれ開口される
とともに軸方向に対して内径寸法が異にされた段付軸孔
として構成された有底の軸孔からなる。すなわち、これ
ら軸受空間部17には、軸孔開口部21a、21b(2
1)からやや奥まった位置の内壁に、環状凸部22a、
22b(22)が形成されることによって細径軸孔部が
構成されている。軸受空間部17には、さらにこの環状
凸部22に連続して奥位置の内壁に環状凹部23a、2
3b(23)が形成されている。軸受空間部17は、こ
のように内壁に環状凹部24が形成されることによっ
て、細径軸孔部に連続する太径軸孔部が構成されてその
底部が大径のホール状を呈している。
【0036】環状凸部22は、同図に示すように、その
周回りの先端部25a、25b(25)がそれぞれ断面
円弧状に形成されている。環状凸部22は、後述するよ
うにカートリッジ本体11にリッド部材12が組み合わ
された状態において、その先端部25をリッド部材12
側の環状凹部30が摺擦回動する。環状凸部22は、先
端部25を断面円弧状としたことによって、リッド部材
12が摺擦回動する際の摩擦抵抗の低減を図っている。
勿論、これら環状凸部22は、その先端部25が平坦面
として構成されてもよい。
【0037】上述したカートリッジ本体11は、各部が
図3に示す寸法によって構成されている。すなわち、側
面外周壁11b、11cは、その対向間隔がAとされる
とともに、これら側面外周壁11b、11cに設けられ
た軸受空間部17の軸孔底面部24a、24b(24)
の間隔がBとされている。また、軸受空間部17は、軸
孔開口部21の内径がCa、Cb(C)とされるととも
に、環状凸部22の内径がDa、Db(D)とされ、さ
らに環状凹部24の内径がEa、Eb(E)とされてい
る。軸受空間部17は、その軸孔開口部21の孔径C
が、環状凸部22の内径Dよりも大とされるとともに、
環状凹部24の内径Eよりも大とされている。したがっ
て、軸受空間部17は、C>E>Dとなる孔径寸法を以
って構成されている。
【0038】さらに、軸受空間部17は、軸孔開口部2
1の軸方向の長さ寸法がFa、Fb(F)とされてい
る。また、軸受空間部17は、環状凸部22の軸方向の
長さ寸法がGa、Gb(G)とされるとともに、環状凹
部23の軸方向の長さ寸法がHa、Hb(H)とされて
いる。なお、この実施の形態においては、H>F>Gに
設定されているが、かかる構成に限定されるものではな
い。
【0039】軸受空間部17は、後述する説明から明ら
かなように、軸孔開口部21の内径Cに対して環状凹部
24の内径Eを同等若しくは小径に構成した場合であっ
ても、ダスト発生の抑制作用が保持される。したがっ
て、軸受空間部17は、軸孔開口部21の孔径C、環状
凸部22の内径D及び環状凹部24の内径Eとが、C>
D、E>Dの寸法条件を満たして構成されればよい。
【0040】リッド部材12は、合成樹脂材料によって
成形され、図2及び図4に示すようにカートリッジ本体
11の前面外周壁11aの外形寸法よりもやや大きな幅
寸法を有する横長矩形の主面部26と、この主面部26
の両側から互いに平行に対峙して直交状態でそれぞれ一
体に形成された側面部27a、27b(27)とからな
る全体コ字状を呈して形成されている。カートリッジ本
体11は、側面部27の対向間隔Iがカートリッジ本体
11の側面外周壁11b、11cの対向間隔Aよりもや
や大とされ、すなわちI>Aとされている。したがっ
て、側面部27は、後述するようにリッド部材12がカ
ートリッジ本体11に組み合わされた状態において、そ
れぞれ側面外周壁11b、11cに対向して位置され
る。
【0041】側面部27には、カートリッジ本体11の
軸受空間部17に対応する内面に、動作支点部を構成す
る支軸28a、28b(28)が互いに同一軸線上に位
置してそれぞれ一体に突設されている。支軸28は、後
述するように軸受空間部17に相対係合されることによ
ってリッド部材12の回転支点となる。支軸28には、
図2に示すように、基部29a、29b(29)の外周
部に、カートリッジ本体11の環状凸部22に対応して
環状凹部30a、30b(30)と、環状凹部23に対
応して環状凸部31a、31b(31)とが連続して周
回りに形成されている。
【0042】したがって、支軸27には、環状凹部30
によって細径軸部と、環状凸部31によって太径軸部と
がその外周部に連続して形成された段付き軸として構成
されている。環状凹部30は、後述するようにその軸方
向の長さ寸法Pがカートリッジ本体11の環状凸部22
の軸方向の長さ寸法Gよりもやや小とされている。ま
た、環状凸部31も、後述するようにその軸方向の長さ
寸法Qがカートリッジ本体11の環状凹部23の軸方向
の長さ寸法Hよりもやや小とされている。
【0043】環状凸部31は、図2に示すように、その
周回りの先端部32a、32b(32)が断面円弧状に
形成されている。環状凸部31は、後述するようにリッ
ド部材12がカートリッジ本体11に組み合わされた状
態において、その先端部32がカートリッジ本体11側
の環状凹部23を摺擦回転する。環状凸部31は、先端
部32を断面円弧状としたことによって、リッド部材1
2が摺擦回転する際の摩擦抵抗の低減を図っている。勿
論、環状凸部31は、その先端部32が平坦面として構
成されてもよい。
【0044】支軸27は、図2に示すように、環状凸部
31の軸方向の先端部33a、33b(33)が断面略
円錐形とされることによって、ピボット軸として構成さ
れている。先端部33は、後述するようにリッド部材1
2がカートリッジ本体11に組み合わされた状態におい
て、軸受空間部17の軸孔底面部24に突き当たって摺
擦回転することがある。環状凸部31は、その先端部3
3が断面略円錐形とされることによって、回転動作時の
摩擦抵抗の低減を図るとともにリッド部材12が安定し
た状態で回転されるように作用する。勿論、環状凸部3
1は、その先端部33を平坦面として構成されてもよ
い。
【0045】上述したリッド部材12は、各部が図4に
示す寸法によって構成されている。すなわち、側面部2
7a、27bは、上述したようにその対向間隔Iがカー
トリッジ本体11の側面外周壁11の対向間隔Aに対し
て、I>Aとなっている。側面部27に設けられる支軸
28は、その基部29の外径がJa、Jb(J)とされ
ている。また、支軸28は、環状凹部30の外径がK
a、Kb(K)とされるとともに、環状凸部31の外径
がLa、Lb(L)とされている。さらに、支軸28
は、環状凸部31の軸方向の先端部33a、33bの対
向間隔がMとされている。支軸28は、その基部29の
軸方向の長さ寸法がNa、Nb(N)、環状凹部30の
軸方向の長さ寸法がPa、Pb(P)、環状凸部31の
軸方向の長さ寸法がQa、Qb(Q)とされている。
【0046】支軸28は、その基部29の外径Jが、環
状凹部30の外径Kよりも大とされるとともに、環状凸
部31の外径Lよりも大とされている。したがって、支
軸28は、J>K>Lとなる孔径寸法を以って構成され
ている。勿論、支軸28は、軸受け部17が、軸孔開口
部21の孔径C、環状凸部22の内径D及び環状凹部2
4の内径EとをC>D、E>Dの寸法条件を満たして構
成する場合には、J>L、K>Lの寸法条件を満たして
構成されている。また、支軸28は、各部の軸方向の長
さ寸法が、N>P>Qの寸法条件式を満たして構成され
ている。
【0047】一方、支軸28は、カートリッジ本体11
に対してリッド部材12が回転自在に支持されることか
ら、上述した軸受空間部17の各部の寸法に対して次の
寸法条件式を満たすようにして構成されている。すなわ
ち、支軸28は、基部29の外径J、環状凹部30の外
径K及び環状凸部31の外径Lが、軸受空間部17の軸
孔開口部21の内径C、環状凸部22の内径D及び環状
凹部23の内径Eに対して、それぞれJ<C、K<D、
L<Eの寸法条件式を満たすようにして構成されてい
る。
【0048】さらに、支軸28は、その各部の軸方向の
長さ寸法が、軸受空間部17の各部の軸方向の長さ寸法
に対してそれぞれ次の寸法条件式を満たすようにして構
成されている。すなわち、基部29の長さ寸法N、環状
凹部30の長さ寸法P及び環状凸部31の長さ寸法Q
は、軸受空間部17の軸孔開口部21の長さ寸法F、環
状凸部22の長さ寸法G及び環状凹部23の長さ寸法H
に対して、それぞれN>F、P>G、Q>Hの寸法条件
を満たすようにして構成されている。
【0049】したがって、カートリッジ本体11とリッ
ド部材12とは、上述した各部の内径及び外径寸法が、 E−L<D−K E−L<C−J C−J>K−D、 の寸法条件式を満たすようにして構成されている。
【0050】以上のように構成されたリッド部材12
は、例えばロアハーフ13の前面側から側面部27を側
面外周壁11a、11bにそれぞれ当てがってその支軸
28を空間部20にそれぞれ相対係合させることによっ
て、カートリッジ本体11に組み合わされる。支軸28
は、図2に示すように空間部20によって構成される軸
受空間部17に対して、基部29が軸孔開口部21に、
環状凹部30が環状凸部22に、環状凸部31が環状凹
部23にそれぞれ相対係合して組み合わされる。
【0051】しかる後、ロアハーフ13には、トーショ
ンスプリングが組み込まれるとともに、さらにアッパハ
ーフが組み合わされる。勿論、ロアハーフ13には、磁
気ディスク1がディスク収納部15に装填されるととも
に、外周壁とディスクガイド壁14との間に構成された
コーナ部に図示しない誤記録防止部材や仕様検出部材等
が組み込まれる。アッパハーフとロアハーフ13とは、
各部材を組み込んだ後に、突き合わせ部位に例えば超音
波溶着等の処理を施すことによって磁気ディスクカート
リッジ装置10を完成させる。
【0052】磁気ディスクカートリッジ装置10は、上
述したカートリッジ本体11とリッド部材12の各部の
構成から、軸受空間部17と支軸28とを相対係合させ
た状態において、図5に示すように対応する各部の間に
軸方向の第1の間隙34a、34b(34)乃至第4の
間隙37a、37b(37)が構成される。勿論、カー
トリッジ本体11とリッド部材I2とは、側面外周壁1
1a、11bの対向間隔Iと側面部27の対向間隔Aと
が、上述したようにI>Aによって構成されていること
から、これら第1の間隙34乃至第4の間隙37の左右
の間隙量が互いに等しくはならない。しかしながら、第
1の間隙34乃至第4の間隙37は、全体としては一定
である。
【0053】カートリッジ本体11とリッド部材12と
は、側面外周壁11a、11bと側面部27の内側面と
の間に第1の間隙34を構成する。第1の間隙34は、
その間隙量がそれぞれRa、Rb(R)とされる。カー
トリッジ本体11とリッド部材12とは、軸受空間部1
7の環状凸部22の外側周側面と、支軸28の基部29
と環状凹部30の段部との間に、第2の間隙35を構成
する。第2の間隙35は、その間隙量がそれぞれSa、
Sb(S)とされる。
【0054】第3の間隙36は、軸受空間部17の環状
凸部22の内側周側面と、支軸28の環状凹部30と環
状凸部31の段部との間に構成される。第3の間隙36
は、その間隙量がそれぞれTa、Tb(T)とされる。
第4の間隙37は、軸受部17の環状凹部23の底面部
24と、環状凸部31の先端部33との間に構成され
る。第4の間隙37は、その間隙量がそれぞれUa、U
b(U)とされる。
【0055】カートリッジ本体11とリッド部材12と
は、上述した第1の間隙34乃至第4の間隙37の間隙
量を、 I−A=Ra+Rb=R、 M−B=Ua+Ub=U、 Ta+Tb<Ra、Ta+Tb<Rb、 Ua+Ub<Ra、Ua+Ub<Rb、 Ta+Tb<Sa、Ta+Tb<Sb、 Ua+Ub<Sa、Ua+Ub<Sb、 の組合せ条件式を満たすようにして各部が構成されてい
る。
【0056】リッド部材12は、上述したように支軸2
8の環状凸部31が軸受空間部17の環状凹部23と相
対係合されることから、この環状凸部31の外側周側面
が環状凹部23の内側周側面によって係止されて、カー
トリッジ本体11から抜け止めされる。支軸28は、軸
受空間部17内において、相対する環状凹部30の外周
面と環状凸部22の先端部25及び環状凸部31の先端
部32と環状凹部23の内周面との間で軸受け支持され
る。支軸28は、上述したように環状凸部22の先端部
25と環状凸部31の先端部32とをそれぞれ円弧状に
形成したことから、初期回動時の摩擦抵抗が低減されて
軸受空間部17内において円滑に回転動作する。
【0057】リッド部材12は、カートリッジ本体11
に組み合わされた状態において、図示しないトーション
スプリングの弾性力によって、図1に示すように記録再
生開口部16を閉塞した状態に保持される。リッド部材
12は、磁気ディスクカートリッジ装置10が記録再生
装置に装填されると、開放部材によりトーションスプリ
ングの弾性力に抗して回転動作されて記録再生開口部1
6を開放する。なお、リッド部材12は、トーションス
プリングに変えて機械的なロック機構によって記録再生
開口部16を閉塞した状態に保持されるように構成して
もよい。
【0058】磁気ディスクカートリッジ装置10には、
開放された記録再生開口部16から記録再生装置側の磁
気ヘッド装置が進入して、搭載された磁気ヘッドが収納
された磁気ディスク1の主面に対向位置される。磁気デ
ィスクカートリッジ装置10は、磁気ヘッド装置によっ
て磁気ディスク1に記録された情報信号等の再生が行わ
れ、或いは情報信号等の記録が行われる。
【0059】ところで、磁気ディスクカートリッジ装置
10は、上述したようにカートリッジ本体11の軸受空
間部17がその軸孔内に連続して環状凸部22と環状凹
部23とを設けることによって軸方向の孔径を異にして
構成されるとともに、リッド部材12の支軸28がその
外周部に連続して環状凹部30と環状凸部31とを設け
ることによって軸方向の外径を異にして構成されてい
る。換言すれば、磁気ディスクカートリッジ装置10に
おいては、カートリッジ本体11の軸受空間部17とリ
ッド部材12の支軸28とが、いわゆるラビリンズ構造
(迷路構造)によって組み合わされている。
【0060】また、軸受空間部17と支軸28とは、各
部が上述した寸法条件式を満たすとともに、J>Kにお
いて、 J>D+(E−L) の寸法条件式も満たして構成されている。
【0061】したがって、磁気ディスクカートリッジ装
置10においては、図6に示すように軸受空間部17と
支軸28との軸受部分、すなわち環状凸部22と環状凹
部30との間の間隙及び環状凹部23と環状凸部31と
の間の間隙が、軸孔開口部21と基部29との間の間隙
から直接視認されないように構成されている。
【0062】磁気ディスクカートリッジ装置10は、カ
ートリッジ本体11の軸受空間部17とリッド部材12
の支軸28とをラビリンズ構造によって組み合わせたこ
とによって、リッド部材12が回転操作された際に軸受
空間部17の各部と支軸28の各部とがこすれて発生す
るダストの飛散現象の発生が抑制されている。すなわ
ち、磁気ディスクカートリッジ装置10は、支軸28を
軸受空間部17の内部において軸受けする構造であるこ
とから、ダストが内部で発生する。また、磁気ディスク
カートリッジ装置10は、これら支軸28と軸受空間部
17とがラビリンズ構造によって組み合わされているこ
とから、内部で発生したダストが軸孔開口部21から外
方へと出にくくなっている。
【0063】一方、磁気ディスクカートリッジ装置10
は、リッド部材12の支軸28を回動自在に支持する軸
受空間部17を構成する空間部20が、軸受部構成隔壁
19によってディスク収納部15と隔離された構造とな
っている。したがって、磁気ディスクカートリッジ装置
10は、リッド部材12が回動されることによってダス
トが発生しても、ラビリンズ構造によるダストの外方へ
の飛散の抑制作用と、ディスク収納部15と軸受空間部
17との隔離構造とによって、このダストがディスク収
納部15に収納された磁気ディスク1に付着する現象の
発生が大幅に低減される。
【0064】磁気ディスクカートリッジ装置10は、こ
れによってドロップアウトや磁気ヘッドの破損といった
重大事故の発生が抑制され、長期間の使用によっても信
頼性が保持される。また、磁気ディスクカートリッジ装
置10は、外方に飛散したダストによる記録再生装置の
磁気ヘッドや各部への悪影響の問題が改善される。
【0065】ところで、磁気ディスクカートリッジ装置
10においては、カートリッジ本体11の軸受空間部1
7とリッド部材12の支軸28との間において、潤滑性
を向上させるとともに、発生するダストを取り込んで外
方への飛散を抑制するために、グリース等の粘性の高い
潤滑剤38を用いることが可能とされている。すなわ
ち、磁気ディスクカートリッジ装置10においては、上
述したように軸受空間部17と支軸28とがラビリンズ
構造によって組み合わされている。軸受空間部17と支
軸28とは、環状凹部23と環状凸部31との係合空間
部が環状凸部22によって開口部分が狭まれたいわゆる
蟻溝状の空間部として構成されている。
【0066】磁気ディスクカートリッジ装置10は、図
2に示すように、この環状凹部23と環状凸部31との
係合空間部に潤滑剤38が充填されている。したがっ
て、潤滑剤38は、全体のラビリンズ構造とともにこの
係合空間部の構成とによって、軸受空間部17の内部に
滞留し、軸孔開口部21から外方へと漏出することはほ
とんど生じることが無い。磁気ディスクカートリッジ装
置10は、潤滑剤38が、その潤滑作用によるダストの
発生の低減とともに軸受部から発生が発生してもこれを
効率的に取り込むことから、ダストを外方に飛散させる
ことは無い。
【0067】上述した磁気ディスクカートリッジ装置1
0においては、軸受空間部17側に環状凸部22と環状
凹部23とを設けるとともに支軸28側に環状凹部30
と環状凸部31とを設けて軸方向に対して1個の段差が
構成されたラビリンズ構造が採用されたが、これを多段
の段差からなるラビリンズ構造によって構成してもよ
い。かかる構成は、ダスト或いは潤滑剤38を軸孔内に
留めて外方への飛散防止作用をより向上させる。
【0068】本発明は、上述した磁気ディスクカートリ
ッジ装置10に限定されるものではなく、カートリッジ
本体11の軸受空間部17とリッド部材12の支軸28
との支持構造については、以下に説明する各種の構造も
採用される。なお、以下の説明において、上述した各部
とほぼ同等の構成についは同一符号を付すことによって
その詳細な説明を省略する。
【0069】例えば、図7に示した支持構造において
は、カートリッジ本体11に設けられた軸受空間部17
の環状凹部23の底面部40に、その軸方向の中心に位
置してピボット軸受部41を一体に形成されてなる。し
たがって、軸受空間部17は、環状凹部23の底面部4
0が略円錐形の凹部として構成される。また、リッド部
材12の支軸28は、同図に示すように、基部29の先
端部に外周に径方向の段差を有しない細径の軸部42が
一体に形成されてなる。支軸28は、その軸部42の外
径が軸受空間部17の環状凸部22の内径よりもやや小
径とされるとともに軸部42の先端部43が円弧状とさ
れてピボットを構成している。勿論、この支持構造にお
いても、軸受空間部17は、軸受部構成隔壁19によっ
て図示しないディスク収納部15と隔離された空間部と
して構成されている。
【0070】以上の構成において、支軸28は、リッド
部材12がカートリッジ本体11に組み合わされた状態
において、その軸部42の外周部を軸受空間部17側の
環状凸部22の先端部25によって支持されるととも
に、そのピボット先端部43が底面部40のピボット軸
受部41に突き当てられる。支軸28は、このように軸
部42の外周部を環状凸部22によって支持されるとと
もにそのピボット先端部43をピボット軸受部41によ
って支持されて、軸受空間部17に回転自在に支持され
ることから、カートリッジ本体11に対してリッド部材
12を回転自在に組み合わせる。
【0071】この図7に示した支持構造によれば、支軸
28を、そのピボット先端部43とピボット軸受部41
とで軸受けすることによってカートリッジ本体11に対
してリッド部材12がより安定した状態で回転動作され
るようになる。また、この支持構造においては、リッド
部材12が回転動作する際に発生するダストの量もより
少ない。そして、この支持構造においても、支軸28の
支持部位が軸受空間部17の環状凸部22の内方におい
て構成されるとともに、軸孔開口部21と基部28及び
環状凸部22と軸部42との間においてラビリンズ構造
を構成することから、リッド部材12が回転動作する際
に発生するダストの軸孔開口部21からの外方への飛散
が防止される。
【0072】また、図8に示した支持構造は、カートリ
ッジ本体11の軸受空間部17が、軸孔開口部21を細
径とするようにして環状凸部45を形成し、この環状凸
部45に連続して大径空間部となる環状凹部46が設け
られている。また、環状凹部46には、その底面部47
の軸方向の中心位置に断面半球状のピボット48が一体
に突設されている。したがって、軸受部17は、全体と
して略蟻溝状を呈して構成されている。勿論、軸受空間
部17は、軸受部構成隔壁19によって図示しないディ
スク収納部15と隔離された空間部として構成されてい
る。
【0073】これに対して、リッド部材12の支軸28
は、側面部から直接細径の軸部49が一体に突設される
とともに、この軸部49の先端部に環状凹部46と相対
係合される環状凸部50が一体に形成されてなる。環状
凸部50には、その端面の軸方向の中心位置にピボット
軸受部51が形成されている。支軸28は、その軸部4
9の外径が環状凸部45の内径よりもやや小さく、かつ
環状凸部50の外径が環状凹部46の内径よりも小さ
い。
【0074】以上のように構成された支持構造において
は、支軸28がそのピボット軸受部51にピボット48
が相対係合されることによって、カートリッジ本体11
に対してリッド部材12がより安定した状態で回転動作
される。また、この支持構造においても、リッド部材1
2が回転動作する際に発生するダストの量がより少なく
なる。そして、この支持構造においても、支軸28の支
持部位が軸受空間部17の環状凸部45の内方において
構成されるとともに、軸孔開口部21と軸部49及び環
状凹部46と環状凸部50との間においてラビリンズ構
造を構成することから、リッド部材12が回転動作する
際に発生するダストの軸孔開口部21からの外方への飛
散が防止される。
【0075】さらに、図9に示した支持構造は、基本的
な構成を上述した第1の実施の形態と同様にしている
が、軸受空間部17に設けられた環状凸部22の先端両
側縁55、56と、この環状凸部22に連続して設けら
れた環状凹部23に相対係合される支軸28の環状凸部
31の先端両側縁57、58とにそれぞれ面取りを施し
た構成において特徴を有している。これら両環状凸部2
2、31は、カートリッジ本体11に対してリッド部材
12が回転操作される際に、相対する環状凹部23、3
0との間において軸受空間部17と支軸28との摺動部
を構成する。
【0076】かかる支持構造によれば、環状凸部22の
先端両側縁55、56及び環状凸部31の先端両側縁5
7、58とにそれぞれ面取りを施したことにより、軸受
空間部17内において支軸28が引っかかることなく円
滑に回動する。したがって、支持構造は、カートリッジ
本体11に対してリッド部材12がより安定した状態で
回転動作される。
【0077】なお、上述した各実施の形態においては、
内部に磁気ディスク1を収納した磁気ディスクカートリ
ッジ装置について説明したが、円盤状記録媒体として光
磁気ディスクやフロッピーディスクを収納したディスク
カートリッジ装置にも適用されることは勿論である。ま
た、本発明は、円盤状記録媒体ばかりでなく磁気テープ
等のテープ状記録媒体を収納したテープカートリッジ装
置にも適用することができる。
【0078】また、上述した各実施の形態においては、
カートリッジ本体11に対してコ字状に形成されたリッ
ド部材12が回動動作されて前面部に設けられた記録再
生開口部16を開閉する磁気ディスクカートリッジ装置
1について説明したが、本発明は、図10及び図11に
示すようにカートリッジ本体61にスライド自在に組み
付けたシャッタ部材62を備えたディスクカートリッジ
装置60にも適用される。なお、以下の説明において、
磁気ディスクカートリッジ装置1と共通する構成につい
ては同一符号を付すことによってその説明を省略する。
また、磁気ディスク1については、情報信号等の再生を
光学的に行うとともに情報信号等の記録を可能とした光
磁気ディスクとする。
【0079】ディスクカートリッジ装置60は、アッパ
ハーフ63とロアハーフ64とが組み合わされてカート
リッジ本体61が構成される。カートリッジ本体61に
は、アッパハーフ63及びロアハーフ64の主面に、互
いに相対して矩形の記録再生開口部65a、65b(6
5)が設けられている。カートリッジ本体61には、互
いに突き合わされて一方側面を構成するアッパハーフ6
3の立上り周壁63aと、ロアハーフ64の立上り周壁
64aの内方に位置して、これら立上り周壁63a、6
4aと平行に対峙するシャッタガイド隔壁66a、66
b(66)がそれぞれ一体に立設されている。
【0080】シャッタガイド隔壁66a、66bは、立
上り周壁63a、64aとほぼ同一の高さ寸法を有して
おり、アッパハーフ63とロアハーフ64とが一体に組
み合わされた状態において相対する端面が互いに突き合
わされる。シャッタガイド隔壁66a、66bは、突合
せ端面に超音波溶着の処理が施されることによって一体
化されて、シャッタガイド隔壁66を構成する。シャッ
タガイド隔壁66は、一体化された立上り周壁63a、
64aとの間に前後方向のシャッタガイド空間部67を
構成する。
【0081】カートリッジ本体61には、アッパハーフ
63とロアハーフ64の立上り周壁63a、64aの一
部を切り欠くことによって、その一方側面にシャッタガ
イド空間部67を外方に臨ませるシャッタガイド溝68
が形成されている。シャッタガイド溝68は、後述する
ようにシャッタ部材62がスライド動作して記録再生開
口部65を開閉するに足る領域の範囲でカートリッジ本
体61に形成されている。
【0082】シャッタ部材62は、例えば合成樹脂を材
料として一体に成形されてなり、アッパハーフ63側の
記録再生開口部65aを閉塞するに足る外形寸法を有す
る第1のシャッタ部69と、この第1のシャッタ部69
と平行に対峙するとともにロアハーフ64側の記録再生
開口部65bを閉塞するに足る外形寸法を有する第2の
シャッタ部70と、これら第1のシャッタ部69と第2
のシャッタ部70とを連結する連結部71とを有してい
る。また、シャッタ部材62は、連結部71の内面に第
1のシャッタ部69と第2のシャッタ部70と平行して
一体に突設された連結片72と、この連結片72の先端
部に一体に形成されたスライド部73とを有している。
【0083】連結部71は、その高さ寸法がカートリッ
ジ本体61の厚み寸法よりも幾分大とされている。連結
片72は、立上り周壁63a、64aの厚み寸法よりも
幾分大とされている。スライド部73は、その断面の外
形寸法がシャッタガイド空間部67の断面の寸法よりも
幾分小とされている。
【0084】なお、シャッタ部材62は、各シャッタ部
69、70がハブ穴15aを閉塞するに足る充分な長さ
寸法を有している。また、シャッタ部材62は、各シャ
ッタ部69、70の先端部がアッパハーフ63とロアハ
ーフ64の主面にそれぞれ形成された図示しないガイド
部と相対係合される。勿論、ガイド部は、記録再生開口
部65と隔離された位置に形成されている。
【0085】以上のように構成されたシャッタ部材62
は、ロアハーフ64に対して第2のシャッタ部70をそ
の主面と対向させるとともにスライド部73をシャッタ
ガイド空間部67に相対係合させて組み付けられる。ロ
アハーフ64には、誤記録防止部材やシャッタロック機
構等の構成部材が組み付けられ、さらにシャッタ部材6
2の第1のシャッタ部69を押し上げながらアッパハー
フ63が組み合わされる。アッパハーフ63とロアハー
フ64とは、各突合せ部に超音波溶着の処理が施されて
一体化され、カートリッジ本体61が構成される。ま
た、構成部材の組立方法については、上述した順序に限
定されるものではなく、例えばアッパハーフ63とロア
ハーフ64とを組み立てるとともにこれらを仮結合した
状態で、シャッタ部材62を組み付けるようにしてもよ
い。
【0086】なお、シャッタ部材62は、図示しないロ
ック機構によって各シャッタ部69、70が記録再生開
口部62を閉塞した状態に保持される。シャッタ部材6
2のロック機構については、例えばトーションスプリン
ク゛であってもよい。
【0087】ディスクカートリッジ装置60は、記録再
生装置に装填されることによって、開放部材によりロッ
ク機構が解除されるとともにシャッタ部材62がスライ
ド動作される。シャッタ部材62は、シャッタガイド空
間部67の内部をスライド部73がスライド動作するこ
とによって、各シャッタ部69、70が記録再生開口部
65を閉塞した位置から開放する位置へと移動する。デ
ィスクカートリッジ装置60には、開放された記録再生
開口部65から例えば記録再生装置側の光ピックアップ
装置と磁気ヘッド装置とがそれぞれ進入して、ディスク
収納部15に回転自在に収納された光磁気ディスク1の
主面に対向位置される。ディスクカートリッジ装置60
は、これら光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置とによ
って、光磁気ディスク1に記録された情報信号等の再生
が行われ、或いは情報信号等の記録が行われる。
【0088】ディスクカートリッジ装置60は、上述し
たようにカートリッジ本体61に対してスライド動作さ
れるシャッタ部材62が、シャッタガイド隔壁66によ
ってディスク収納部15と隔離されたシャッタガイド空
間部67内においてスライド部73を支持するように構
成している。したがって、ディスクカートリッジ装置6
0においては、シャッタ部材62のスライド動作に伴っ
てスライド部73がシャッタガイド空間部67内でこす
れてダストが発生しても、このダストが記録再生開口部
65から侵入することが抑制される。ディスクカートリ
ッジ装置60は、これによってダストが光磁気ディスク
1に付着して記録再生特性が劣化したり記録再生装置に
悪影響を及ぼすといった不都合が大幅に低減され、長期
間に亘って使用した場合においても信頼性が保持され
る。
【0089】なお、ディスクカートリッジ装置60は、
カートリッジ本体61の内部に収納されるディスク1が
磁気ディスク或いは再生用光ディスクの場合には、記録
再生開口部65が例えばアッパハーフ63側に形成され
る。したがって、シャッタ部材62は、第1のシャッタ
部69がこの記録再生開口部65を閉塞するに足る外形
寸法を以って形成され、上述した第2のシャッタ部70
が小さな外形寸法のガイド部として構成される。
【0090】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
記録媒体カートリッジ装置によれば、カートリッジ本体
に回動自在に組み合わされて記録再生開口部を開閉する
蓋体部材の動作支持部が記録媒体を収納する記録媒体収
納部と一体に形成された隔壁によって互いに隔離された
空間部として構成されることによって、長期間に亘って
使用された場合でも蓋体部材と動作支持部とから発生す
るダスト等が記録媒体収納部に進入して記録媒体に付着
することが抑制される。したがって、記録媒体カートリ
ッジ装置は、記録媒体に付着したダスト等によるドロッ
プアウトの発生を抑制し或いは磁気ヘッド等の記録再生
手段の破損等を防止して長期間の使用に対しても信頼性
が保持される。
【0091】また、記録媒体カートリッジ装置は、カー
トリッジ本体の動作支持部と蓋体部材の支軸とにそれぞ
れ環状凸部と環状凹部とを設けるとともにこれらを互い
に相対係合することによって段差を構成し、この段差の
内方で回動自在に軸支するようにしたことから、上記動
作支持部と支軸とがこすれてダスト等が発生しても、こ
のダスト等が動作支持部から外方へと飛散することが抑
制される。したがって、記録媒体カートリッジ装置は、
記録媒体へのダスト等の付着が大幅に抑制されるととも
に記録再生装置への悪影響も大幅に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体のカートリッジ装置の実
施の形態として示す磁気ディスクカートリッジ装置の内
部機構を省略して示す横断面図である。
【図2】同磁気ディスクカートリッジ装置のカートリッ
ジ本体とリッド部材とを組み合わせた状態の構成を説明
する要部横断面図である。
【図3】同カートリッジ本体のリッド支持部(軸受空間
部)の寸法説明図である。
【図4】同リッド部材の動作支点部(支軸)の寸法説明
図である。
【図5】同カートリッジ本体とリッド部材とを組み合わ
せた状態において、各部に構成される間隙を説明する要
部横断面図である。
【図6】同支持部が外部から直接視認されない構成を説
明する図である。
【図7】同軸受部の他の実施の形態を示す要部横断面図
である。
【図8】同軸受部のさらに他の実施の形態を示す要部横
断面図である。
【図9】同軸受部のさらに他の実施の形態を示す要部横
断面図である。
【図10】本発明に係る記録媒体のカートリッジ装置の
他の実施の形態として示すディスクカートリッジ装置の
内部機構を省略して示す横断面図である。
【図11】同ディスクカートリッジ装置の要部縦断面図
である。
【図12】従来の磁気ディスクカートリッジ装置の斜視
図である。
【図13】同磁気ディスクカートリッジ装置の内部機構
を省略して示す横断面図である。
【図14】従来のテープカートリッジ装置の斜視図であ
る。
【図15】従来のディスクカートリッジ装置の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 磁気ディスク(記録媒体)、10 磁気ディスクカ
ートリッジ装置、11カートリッジ本体、12 リッド
部材(蓋体部材)、13 ロアハーフ、15ディスク収
納部(記録媒体収納部)、16 記録再生開口部、17
軸受空間部、19 軸受部構成隔壁(隔壁)、21
軸孔開口部、22 環状凸部、23環状凹部、24 軸
孔底面部、26 リッド部材の主面部、27 側面部、
28 支軸、29 支軸の基部、30 環状凹部、31
環状凸部、34乃至37間隙、38 潤滑剤

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に記録媒体を収納する記録媒体収納
    部が設けられるとともに少なくとも上記記録媒体の一部
    を外方に臨ませて記録及び/又は再生手段が進入する記
    録再生開口部が設けられたカートリッジ本体と、 このカートリッジ本体に一体に設けた蓋体支持部に動作
    支点部が動作自在に組み付けられて上記記録再生開口部
    を開閉する蓋体部材とを備え、 上記記録媒体収納部と蓋体支持部とは、一体に形成され
    た隔壁によって互いに隔離した空間部として上記カート
    リッジ本体の内部にそれぞれ構成されたことを特徴とす
    る記録媒体カートリッジ装置。
  2. 【請求項2】 上記カートリッジ本体は、上記蓋体支持
    部が、小ならしめられた開口寸法の開口部を介して内部
    に設けられた支持空間部によって構成され、 上記蓋体部材は、上記開口部に対応して外形寸法が小な
    らしめられた頚部を介してその先端部に一体に形成され
    た上記動作支点部を上記支持空間部内に相対係合するこ
    とによって、上記開口部の内方位置でカートリッジ本体
    に対して動作自在に支持されることを特徴とする請求項
    1に記載の記録媒体カートリッジ装置。
  3. 【請求項3】 上記カートリッジ本体には、前面部に上
    記記録再生開口部が設けられるとともに、内周壁に環状
    凸部と環状凹部とが連続して設けられることによって軸
    方向の孔径を異にされた筒状の軸受空間部からなる上記
    蓋体支持部が上記前面部と直交する両側面部の内面に設
    けられ、 上記蓋体部材には、上記カートリッジ本体の記録再生開
    口部が設けられた前面部と対向する主面部と、この主面
    部に直交して上記カートリッジ本体の蓋体支持部が設け
    られた両側面部とそれぞれ対向する側面部と、これら側
    面部の内面に一体に突設されそれぞれ外周部に軸方向に
    連続して環状凹部と環状凸部とが設けられることによっ
    て軸方向の外径が異にされるとともに上記軸受空間部に
    相対係合される支軸からなる上記動作支点部とが設けら
    れ、 上記蓋体部材は、上記カートリッジ本体に対して、上記
    それぞれの環状凹部と環状凸部とを互いに組み合わせる
    ことによって軸孔内に構成された段差の内方位置で回転
    自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載の記
    録媒体カートリッジ装置。
  4. 【請求項4】 上記カートリッジ本体側の軸受空間部と
    上記蓋体部材の支軸とに形成される環状凸部は、先端部
    が断面円弧状に形成されて相手側の環状凹部の底面を摺
    擦することを特徴とする請求項3に記載の記録媒体カー
    トリッジ装置。
  5. 【請求項5】 上記カートリッジ本体に設けられる軸受
    空間部には、上記環状凸部とによって上記段差を構成す
    る上記環状凹部に粘性を有する潤滑剤が充填されること
    を特徴とする請求項3に記載の記録媒体カートリッジ装
    置。
  6. 【請求項6】 上記カートリッジ本体に設けられる軸受
    空間部には、軸方向の底面部に、上記支軸の先端部を軸
    受けするピボット軸受部が形成されたことを特徴とする
    請求項3に記載の記録媒体カートリッジ装置。
  7. 【請求項7】 上記蓋体部材に設けられる支軸は、上記
    軸受空間部の軸方向の底面部と対向する先端部が断面略
    円錐形とされたピボット軸からなることを特徴とする請
    求項3に記載の記録媒体カートリッジ装置。
  8. 【請求項8】 上記カートリッジ本体と上記蓋体部材と
    は、相対係合される上記軸受空間部と上記支軸の各部
    が、 I>A、M>B、 E−L<D−K、 E−L<C−J、 ただし、 A:カートリッジ本体の側面外周壁間の対向間隔、 B:同軸受空間部の底面部の対向間隔、 C:同軸受空間部の軸孔開口部の内径、 D:同軸受空間部に形成された環状凸部の内径、 E:同軸受空間部に形成された環状凹部の内径、 I:蓋体部材の側面部の対向間隔、 J:同基部の外径、 K:同基部に形成された環状凹部の外径、 L:同基部に形成された環状凸部の外径、 M:同支軸の対向間隔、 の組合せ条件式を満たす寸法仕様によって構成されるこ
    とにより、上記蓋体部材の側面部が相対する上記カート
    リッジ本体の側面外周壁の主面を摺動しないようにして
    回転するように構成されたことを特徴とする請求項3に
    記載の記録媒体カートリッジ装置。
  9. 【請求項9】 上記カートリッジ本体と上記蓋体部材と
    は、上記軸受空間部と動作支点部の各部が、 I−A=Ra+Rb、M−B=Ua+Ub、 Ta+Tb<Ra、Ta+Tb<Rb、 Ta+Tb<Sa、Ta+Tb<Sb、 Ua+Ub<Ra、Ua+Ub<Rb、 Ua+Ub<Sa、Ua+Ub<Sb、 ただし、 Ra、Rb:カートリッジ本体の側面外周壁と蓋体部材
    の側面部との間に構成された第1の間隙の間隙量、 Sa、Sb:カートリッジ本体の軸受空間部に形成され
    た環状凸部と蓋体部材の支軸に形成された環状凹部によ
    って構成される外側の第2の間隙の間隙量、 Ta、Tb:同軸受空間部に形成された環状凸部と同支
    軸に形成された環状凹部によって構成される内側の第3
    の間隙の間隙量、 Ua、Ub:同軸受空間部の底面部と同支軸の先端部と
    の間に構成される第4の間隙の間隙量、 の組合せ条件式を満たす寸法仕様によって構成されるこ
    とにより、上記蓋体部材の側面部が相対する上記カート
    リッジ本体の側面部を摺動しないようにして回動するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項8に記載の記録
    媒体カートリッジ装置。
  10. 【請求項10】 上記カートリッジ本体と上記リッド部
    材とは、相対係合される上記軸受空間部と上記支軸の各
    部を、 C−J>K−D、 J>K、 の組合せ条件式を満たす寸法仕様によって構成したこと
    により、上記環状凹部と環状凸部とを互いに組み合わせ
    て軸孔内に構成された段差を有する軸受空間部の内方の
    軸受部が外方から直接視認されないように構成したこと
    を特徴とする請求項8に記載の記録媒体カートリッジ装
    置。
JP9039503A 1997-02-24 1997-02-24 記録媒体カートリッジ装置 Withdrawn JPH10241319A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9039503A JPH10241319A (ja) 1997-02-24 1997-02-24 記録媒体カートリッジ装置
US09/025,431 US6043964A (en) 1997-02-24 1998-02-18 Cartridge for a recording medium having cover bearing elements that prevent dust from entering the cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9039503A JPH10241319A (ja) 1997-02-24 1997-02-24 記録媒体カートリッジ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10241319A true JPH10241319A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12554858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9039503A Withdrawn JPH10241319A (ja) 1997-02-24 1997-02-24 記録媒体カートリッジ装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6043964A (ja)
JP (1) JPH10241319A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998038641A1 (fr) * 1997-02-28 1998-09-03 Sony Corporation Cartouche de disque, mecanisme d'ouverture et de fermeture de porte et unite de disque
US6219201B1 (en) * 1999-07-28 2001-04-17 Hewlett-Packard Company Tape cartridge including passive cleaner
US7017170B2 (en) * 2001-06-29 2006-03-21 Sony Corporation Disk cartridge with inner shell supported for rotation in guide groove formed in an upper shell

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525097Y2 (ja) * 1987-05-29 1993-06-24
JPH0521734Y2 (ja) * 1987-06-18 1993-06-03

Also Published As

Publication number Publication date
US6043964A (en) 2000-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10241319A (ja) 記録媒体カートリッジ装置
US4916566A (en) Magnetic tape cassette which avoids flange/housing contact
US6371654B1 (en) Actuator bearing cartridge for disc storage system
JPS6141069B2 (ja)
JP2700146B2 (ja) 光テープのカートリッジ
US4170029A (en) Multiple speed drive mechanism for cassette recorders
KR20050084749A (ko) 정보기록매체 카트리지
JP2696054B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3480288B2 (ja) 情報記憶装置
JPS59157879A (ja) デイスク用カ−トリツジ
JP2822235B2 (ja) テープカセット
JP2005293691A (ja) テープカートリッジ
US20040179301A1 (en) Disc cartridge
KR100976483B1 (ko) 디스크의 착탈이 가능한 디스크 카트리지
JPS5847558Y2 (ja) キヤプスタン軸受装置
JPH09190617A (ja) Vcr用のヘッドドラム組立体
JPS6192486A (ja) デイスク用カ−トリツジ
JPH01109535A (ja) 光テープ装置
JPH05274780A (ja) 磁気ディスク装置のスピンドルモータ
JPS63244474A (ja) 情報処理装置
JPH0444685A (ja) 光ディスクカートリッジ
JPH0276147A (ja) 光テープ装置
JP2002313046A (ja) ディスクカートリッジ
JP2003085922A (ja) ディスクカートリッジ
JP2005209257A (ja) ディスクカートリッジ及びカートリッジシェルの射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511