JPH10238446A - イオン電流検出装置 - Google Patents

イオン電流検出装置

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JPH10238446A
JPH10238446A JP3774897A JP3774897A JPH10238446A JP H10238446 A JPH10238446 A JP H10238446A JP 3774897 A JP3774897 A JP 3774897A JP 3774897 A JP3774897 A JP 3774897A JP H10238446 A JPH10238446 A JP H10238446A
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ignition
current
ion current
switching element
secondary winding
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Nobuaki Inagaki
信明 稲垣
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イオン電流の的確な検出に併せ、一次電流の通
電に起因するオン着火の発生をも防止するイオン電流検
出装置を提供する。 【解決手段】点火コイル32の二次巻線32b側にコン
デンサ40と抵抗器38とを直列に配置することによ
り、点火プラグ5の放電時に蓄えられたコンデンサ40
の電荷でイオン電流を検出するイオン電流検出装置にあ
っては、一次電流通電時に、二次巻線32bの誘導起電
力により、接地→抵抗器38→ツェナーダイオード36
→二次巻線32b→点火プラグ5→接地の経路で点火プ
ラグ5間に電流が流れてオン着火することがある。その
ためここでは、抵抗器38とツェナーダイオード36間
にスイッチング素子37を接続し、一次電流通電時には
スイッチング素子37を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の膨張
(燃焼)行程において燃焼室内に生じるイオンをイオン
電流として検出するイオン電流検出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車エンジン等に使用される内
燃機関は、吸気、圧縮、膨張(燃焼)及び排気の4行程
により、ピストンの2回の往復動をクランクシャフトの
2回転に変換して出力を得るようになっている。そして
近年、内燃機関のこのような行程は電子制御装置により
厳密に制御され、管理されている。
【0003】ところで、こうした内燃機関にあっては、
その各気筒の圧縮行程において圧縮された燃料(混合
気)が次の膨張(燃焼)行程において最適且つ確実に燃
焼されないと、他の気筒に対して異常な負荷がかかり、
内燃機関が損傷したり、未燃ガス流出による種々の障害
をもたらすことがある。したがって、内燃機関の安定し
た運転を確保するためには、各気筒において確実に燃焼
が行われたか否かを常に管理する必要がある。そして従
来、このような燃焼状態を検出する手段として、内燃機
関の膨張(燃焼)行程においてその燃焼室内に生じるイ
オンをイオン電流として検出する装置が提案されてお
り、例えば特開平4−194367号公報に記載された
イオン電流検出装置などが知られている。図6に、同公
報記載の装置も含め、従来一般に採用されているイオン
電流検出装置を示す。
【0004】同図6に示すように、この装置は、バッテ
リ81、一次巻線82a及び二次巻線82bを有する点
火コイル82、及び一次巻線82aと接地間に接続され
たパワートランジスタ83によって点火回路が構成され
ている。ここで、一次巻線82aの一端はバッテリ81
に接続されており、同他端はパワートランジスタ83に
接続されている。また、二次巻線82bの一端は点火プ
ラグ5に接続されている。この点火プラグ5は、二次巻
線82bの上記一端に接続された放電用電極5a、及び
放電用電極5aに対向配置され、接地されているグラン
ド電極5bによって構成されている。この点火プラグ5
は各気筒の燃焼室内(図示せず)に露出して設けられて
おり、そのグランド電極5bは燃焼室壁に接続されてい
る。
【0005】一方、二次巻線82bの他端は、コンデン
サ90及び点火電流の逆流防止用ダイオード85を介し
て接地されており、これらコンデンサ90及びダイオー
ド85にはそれぞれ、ツェナーダイオード86及びイオ
ン電流検出用の抵抗器88が並列接続されている。コン
デンサ90、ツェナーダイオード86、及び抵抗器88
は、同装置のイオン電流検出回路84を構成するもので
あり、コンデンサ90及びツェナーダイオード86から
なる並列回路と抵抗器88との接続点が同検出回路84
の出力端子89となっている。
【0006】次に、この動作を説明する。内燃機関の膨
張(燃焼)行程において、電子制御装置からの制御信号
Cによりパワートランジスタ83がオン・オフ制御さ
れ、一次巻線82aに流れる一次電流I1 の通電・遮断
が行われると、一次電流I1 の遮断時に、二次巻線82
bに負の高電圧からなる二次電圧V2 が誘起される。こ
れにより、点火プラグ5のグランド電極5bから放電用
電極5aに向けて放電火花が生じ、燃焼室内の燃料(混
合気)が燃焼される。また、このとき同図6に示される
態様で流れる二次電流I2 によってコンデンサ90が充
電される。なお、この充電電圧は、同コンデンサ90に
並列接続されたツェナーダイオード86によって一定の
電圧に保たれる。
【0007】一方この膨張(燃焼)行程において、正常
に燃焼が行われると、燃焼室内には大量の陽イオンが発
生する。そして、この発生した陽イオンはイオン電流I
となって同図6に示した経路を流れる。すなわち、イオ
ン電流Iは、抵抗器88、コンデンサ90、二次巻線8
2b及び点火プラグ5を介した経路で流れ、コンデンサ
90の充電電荷を放電する。
【0008】そして、このイオン電流Iによって抵抗器
88の両端間に発生する電圧は、上記陽イオンの発生量
に応じた電圧値として出力端子89から出力される。こ
の出力電圧は電子制御装置に取り込まれて正常に燃焼が
行われたか否かの判定に供される。この判定において、
失火等の異常が認められた場合、電子制御装置は点火タ
イミングをフィードバック調整したり、危険防止のため
に休筒させるなどの処理を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】こうした装置にあって
はそもそも、上記点火電流(二次電流I2 )の逆流防止
用ダイオード85を設けることで、一次電流通電時に上
記点火回路に誘導される電流の流路を遮断し、いわゆる
オン着火を防止するようにしていた。
【0010】ところが、このような点火回路に上記コン
デンサ90、ツェナーダイオード86及び抵抗器88か
らなるイオン電流検出回路84を併設したことで、図7
に示す接地→抵抗器88→ツェナーダイオード86→二
次巻線82b→点火プラグ5→接地といった誘導電流I
2'の流路が新たに形成され、一次電流通電時に、同誘導
電流I2'によるオン着火が発生することがある。
【0011】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、イオン電流の的確な検出に
併せ、上記オン着火の発生をも好適に防止することので
きるイオン電流検出装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明は、点火コイル二次巻線の点火
プラグに接続された他方端をコンデンサとツェナーダイ
オードとの並列回路及び同並列回路に直列接続された抵
抗器を介して接地し、前記抵抗器の両端に生じる電圧に
基づいて前記点火プラグの電極間に発生するイオン電流
を検出するイオン電流検出装置において、少なくとも一
次電流通電時に遮断されるスイッチング素子を前記抵抗
器に直列に挿入したことをその要旨とするものである。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明では、一次
電流通電時に接地→抵抗器→ツェナーダイオード→点火
コイル二次巻線→点火プラグといった経路で流れようと
する点火コイル二次巻線への誘導電流の流路は、上記ス
イッチング素子によって確実に遮断される。このため、
一次電流通電時に上記誘導電流が流れることはなく、し
たがって前述したオン着火の発生も確実に防止される。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
オン電流検出装置において、前記スイッチング素子は、
前記点火プラグ電極間へのイオン電流発生時にのみオン
制御されることをその要旨とするものである。
【0015】請求項2記載の発明では、イオン電流波形
への重畳が懸念される不要なノイズ成分の除去が併せ図
られ、より高い精度でイオン電流の検出が行われるよう
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を内燃機関としての
車両用ガソリンエンジンに設けられたイオン電流検出装
置に具体化した実施の形態を図1〜図4に従って説明す
る。
【0017】図1は本実施の形態におけるエンジン1の
概略構成を示す。エンジン1は複数のシリンダ2(図1
には一つのみ図示)を備える。各シリンダ2にそれぞれ
上下動可能に設けられたピストン3は、出力軸としての
クランクシャフト1aに連結されている。各シリンダ2
においてピストン3の上側は燃焼室4を形成する。各燃
焼室4に対応して設けられた点火プラグ5は燃焼室4に
導入された混合気に点火する。各燃焼室4に対応して設
けられた吸気ポート6a及び排気ポート7aの各々は吸
気通路6及び排気通路7の一部を構成する。各燃焼室4
に対応して設けられた吸気バルブ8及び排気バルブ9は
各ポート6a,7aをそれぞれ開閉する。各バルブ8,
9は互いに異なるカムシャフト10,11の回転に基づ
き作動する。各カムシャフト10,11の先端に各々設
けられたタイミングプーリ12,13はタイミングベル
ト14を介してクランクシャフト1aに連結されてい
る。
【0018】すなわち、エンジン1の運転時に、クラン
クシャフト1aの回転力はタイミングベルト14及び各
タイミングプーリ12,13を介して各カムシャフト1
0,11に伝達される。各カムシャフト10,11が回
転することにより、各バルブ8,9が作動する。各バル
ブ8,9はクランクシャフト1aの回転に同期して、す
なわち各ピストン3の上下動に対応した吸気行程、圧縮
行程、膨張(燃焼)行程及び排気行程に同期して、所定
のタイミングで開閉駆動される。
【0019】吸気通路6の入口に設けられたエアクリー
ナ15は同通路6に取り込まれる外気を清浄化する。各
吸気ポート6aの近傍に各々設けられたインジェクタ1
6は吸気ポート6aへ向かって燃料を噴射する。エアク
リーナ15を介して吸気通路6に取り込まれた外気は、
各インジェクタ16から噴射された燃料と混合され混合
気となる。この混合気は、吸入行程において吸気バルブ
8が吸気ポート6aを開くときに燃焼室4に吸入され
る。燃焼室4に吸入された混合気は、点火プラグ5によ
り点火され燃焼する。その結果、ピストン3が作動し、
クランクシャフト1aが回転してエンジン1の出力が得
られる。燃焼後の排気ガスは、排気行程において排気バ
ルブ9が排気ポート7aを開くときに、燃焼室4から排
気通路7を通って外部へ排出される。
【0020】吸気通路6に設けられたスロットルバルブ
17はアクセルペダル19の操作に応じて作動する。こ
のバルブ17の開度が調節されることにより、燃焼室4
に導入される空気の量、すなわち、吸入空気量が調節さ
れる。スロットルバルブ17の下流側に設けられたサー
ジタンク18は吸入空気の脈動を減少させる。
【0021】電子制御装置(以下「ECU」という)2
0は、エンジン1に設けられた各種センサの検出結果に
基づき、エンジン1の運転状態を判定し、その結果から
エンジン1の運転制御を併せ実施するものである。また
このECU20は、各点火プラグ5を駆動(点火)させ
るための制御信号Cをその駆動装置であり且つ各気筒に
おいて確実に燃焼が行われたか否かを検出するイオン電
流検出装置30に所定のタイミングで出力する。イオン
電流検出装置30による検出結果もECU20に取り込
まれる。ECU20は、この検出結果に基づき、正常に
燃焼が行われたか否かの判定とともに、後述する所定の
処理を実行する。
【0022】次に、本実施の形態におけるイオン電流検
出装置30について説明する。図2は、本実施の形態に
おけるイオン電流検出装置30の回路図である。図2に
示すように、イグナイタ21が、バッテリ31、及び該
バッテリ31からの高電圧が印加される点火コイル32
の一次巻線32aと接地間に接続されたパワートランジ
スタ33を有して構成されている。また、点火コイル3
2の二次巻線32bの一端は点火プラグ5に接続されて
いる。この点火プラグ5は、二次巻線32bの上記一端
に接続された放電用電極5a、及びこの放電用電極5a
に対向配置され、接地されているグランド電極5bによ
って構成されている。この点火プラグ5は各気筒の燃焼
室内(同図2では図示せず)に露出して設けられてお
り、そのグランド電極5bは燃焼室壁に接続されてい
る。
【0023】一方、二次巻線32bの他端は、コンデン
サ40及び点火電流の逆流防止用ダイオード35を介し
て接地されており、これらコンデンサ40及びダイオー
ド35にはそれぞれ、ツェナーダイオード36及びスイ
ッチング素子37とイオン電流検出用の抵抗器38との
直列回路が並列接続されている。コンデンサ40、ツェ
ナーダイオード36、スイッチング素子37、及び抵抗
器38は、同実施形態の装置のイオン電流検出回路34
を構成するものであり、スイッチング素子37と抵抗器
38との接続点が同検出回路34の出力端子39となっ
ている。
【0024】またECU20は、イグナイタ21を構成
する上記パワートランジスタ33に対して制御信号Cを
印加するとともに、同制御信号Cに基づき点火プラグ5
が放電した後に該プラグ5に生じるイオン電流Iを上記
出力端子39を介して検出する。更にこのECU20
は、上記スイッチング素子37の導通・遮断を制御する
スイッチ信号Sを出力する。同スイッチング素子37
は、このスイッチ信号Sに基づきその導通・遮断が制御
されるようになっている。
【0025】次に、図3を参照して本イオン電流検出装
置の動作について説明する。なお、同図3において、図
3(a)はECU20からの制御信号Cに基づく点火コ
イル32の二次放電時の動作を示し、図3(b)は点火
後のイオン電流検出時の動作を示す。
【0026】図3(a)に示すように、エンジン1の膨
張(燃焼)行程において、ECU20からの制御信号C
によりパワートランジスタ33がオン・オフ制御され、
一次巻線32aに流れる一次電流I1 の通電遮断が行わ
れると、一次電流I1 の遮断時に、二次巻線32bに負
の高電圧からなる二次電圧V2 が誘起される。これによ
り、点火プラグ5のグランド電極5bから放電用電極5
aに向けて放電火花が生じ、燃焼室内の燃料(混合気)
が燃焼される。またこのとき、同図3(a)に示される
態様で流れる二次電流(点火電流)I2 によりコンデン
サ40が充電される。なおこの充電電圧は、同コンデン
サ40に並列接続されたツェナーダイオード36によっ
て一定の電圧に保たれる。
【0027】一方既述のように、正常に燃焼が行われる
と図3(b)に示すように、イオン電流Iが流れる。す
なわち、イオン電流Iは、抵抗器38、スイッチング素
子37、コンデンサ40、二次巻線32b及び点火プラ
グ5を介した経路で流れ、コンデンサ40の充電電荷を
放電させる。
【0028】そして、このイオン電流Iによって抵抗器
38の両端間に発生する電圧は、点火プラグ5部分での
陽イオンの発生量に応じた電圧値となって出力端子39
から出力され、ECU20における上記正常に燃焼が行
われたか否かの判定に供される。そして、失火等の異常
が判定された場合、ECU20は点火タイミングをフィ
ードバック調整したり、危険防止のために休筒させるな
どの処理を行う。
【0029】ここで、本実施の形態においては、制御信
号Cのオン時に点火プラグ5の電極間に電流が流れてい
わゆるオン着火するのを防止するために、スイッチング
素子37を設けている。このスイッチング素子37とし
ては例えばサイリスタなどを使用する。この場合、スイ
ッチング素子37のゲートGにスイッチ信号Sとして零
又はマイナスの電圧が印加されているとき、スイッチン
グ素子37は遮断される。一方、同ゲートGにスイッチ
信号Sとしてプラスの電圧が印加されると、スイッチン
グ素子37は導通する。すなわちここで、ECU20は
図4に示すように、制御信号Cがオンとなるタイミング
(図4(a))ではスイッチ信号Sを零(又はマイナ
ス)としてオフ(遮断)し、制御信号Cがオフとなるタ
イミング(図4(a))ではスイッチ信号Sをプラスと
してオン(導通)する(図4(b))。
【0030】このような制御が行われることにより、制
御信号Cのオン時に二次巻線32bに誘導される起電力
により、接地→抵抗器38→ツェナーダイオード36→
二次巻線32b→点火プラグ5→接地の経路で電流が流
れようとしても、上記スイッチング素子37によって同
経路は遮断される。すなわち、一次電流の通電に伴う前
述したオン着火の発生は的確に防止される。
【0031】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・一次電流通電時に二次巻線32bに誘導される起電力
により、接地→抵抗器38→ツェナーダイオード36→
二次巻線32b→点火プラグ5→接地の経路で電流が流
れようとするとき、スイッチング素子37によって同経
路は遮断されている。したがって、一次電流の通電に伴
うオン着火の発生は的確に防止される。
【0032】なお、本実施の形態は次のように変更する
こともできる。 ・上記実施の形態においては、制御信号Cのオン時のみ
スイッチング素子37を遮断することとした。これに対
し図5に示すように、制御信号Cがオンとなるタイミン
グ(図5(a))ではスイッチング素子37をオフに維
持するとともに、エンジン1の点火時期に合わせて、燃
料(混合気)の燃焼に伴うイオン発生後の所定の期間の
みスイッチング素子37をオンするようスイッチ信号S
を設定してもよい(図5(d))。因みに、イオン電流
波形は燃焼によって点火プラグ5の両電極5a,5b間
に発生するイオンに電圧を印加することにより流れる電
流であり、燃焼中、すなわち二次電圧V2 の放電終了後
に検出されるものである(図5(b)及び図5
(c))。ところが、点火コイル32の誘導起電力を利
用する点火方式においては、点火プラグ5の放電終了後
の残留磁気ノイズによりLC共振が発生し、これがイオ
ン電流波形に重畳し大きな弊害となることがあった(図
5(c))。この点、同図5(d)に示す態様でスイッ
チング素子37をオン・オフさせることとすれば、こう
した不要なノイズを除去することができるようにもな
る。
【0033】・上記実施の形態においては、スイッチン
グ素子37をツェナーダイオード36と抵抗器38との
間に挿入した。しかし同スイッチング素子37は、ツェ
ナーダイオード36と抵抗器38とによって構成される
直列回路上のどの位置に挿入してもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、一次電流通電
時に接地→抵抗器→ツェナーダイオード→点火コイル二
次巻線→点火プラグといった経路で流れようとする点火
コイル二次巻線への誘導電流の流路は、上記スイッチン
グ素子によって確実に遮断される。このため、一次電流
通電時に上記誘導電流が流れることはなく、したがって
前述したオン着火の発生も確実に防止される。
【0035】請求項2記載の発明では、イオン電流波形
への重畳が懸念される不要なノイズ成分の除去が併せ図
られ、より高い精度でイオン電流の検出が行われるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン電流検出装置が適用されるエン
ジン及びその周辺装置の概要を示すブロック図。
【図2】イオン電流検出装置の一実施形態を示す回路
図。
【図3】同実施形態のイオン電流検出装置の動作例を示
す回路図。
【図4】スイッチング素子の制御例を示すタイムチャー
ト。
【図5】スイッチング素子の他の制御例を示すタイムチ
ャート。
【図6】従来のイオン電流検出装置を示す回路図。
【図7】同装置のイグニションスイッチオン時の動作を
示す回路図。
【符号の説明】
5…点火プラグ、20…ECU、21…イグナイタ、3
1…バッテリ、32…点火コイル、34…イオン電流検
出回路、35…ダイオード、36…ツェナーダイオー
ド、37…スイッチング素子、38…抵抗器、39…出
力端子、40…コンデンサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイル二次巻線の点火プラグに接続
    された他方端をコンデンサとツェナーダイオードとの並
    列回路及び同並列回路に直列接続された抵抗器を介して
    接地し、前記抵抗器の両端に生じる電圧に基づいて前記
    点火プラグの電極間に発生するイオン電流を検出するイ
    オン電流検出装置において、 少なくとも一次電流通電時に遮断されるスイッチング素
    子を前記抵抗器に直列に挿入したことを特徴とするイオ
    ン電流検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のイオン電流検出装置にお
    いて、 前記スイッチング素子は、前記点火プラグ電極間へのイ
    オン電流発生時にのみオン制御されることを特徴とする
    イオン電流検出装置。
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