JPH10236781A - 作業機の安全装置 - Google Patents

作業機の安全装置

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JPH10236781A
JPH10236781A JP4039997A JP4039997A JPH10236781A JP H10236781 A JPH10236781 A JP H10236781A JP 4039997 A JP4039997 A JP 4039997A JP 4039997 A JP4039997 A JP 4039997A JP H10236781 A JPH10236781 A JP H10236781A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「調整モード」が選択された状態下において
も作業機の安全性を確実に確保作業機の安全性を確保す
る。 【解決手段】 操作入力手段2からの信号に基づいて駆
動制御される駆動手段8を備えた作業機に、該作業機の
作業状態を検出する検出器3と、該検出器3からの検出
信号を受けて上記作業機の稼働状態を判別し該作業機が
安全に稼働するように上記駆動手段8に制御信号を出力
する制御手段4とを備えたものにおいて、上記検出器3
の調整を行う時に選択される調整モードと該検出器から
の検出信号を受けて上記作業機が安全に稼働するように
演算制御する通常モードとを選択可能としたモード選択
手段1を備え、制御電源の投入時に調整モードが選択さ
れていた時には上記作業機の駆動が規制されるように構
成する。かかる構成とすることで、万一、上記モード選
択手段1が調整モードに選択された状態のまま作業機が
使用されたとしても、該作業機は駆動せず、作業機の安
全性がより一層向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、作業機の安全装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、高所作業車とかクレーン車等
の作業機には、例えば作業機に過大な負荷がかかってこ
れが転倒に至るのを未然に防止するための過負荷防止機
能とか、作業機の周辺構造物との干渉を防止する等のた
めに該作業機の動作を規制する動作規制機能等の安全監
視機能を備えた安全装置が装備されている。そして、こ
の安全装置においては、上記各機能を有効に作動させる
ために、作業機の動作状態を検出する各種の検出器を備
え、該各検出器の検出結果を用いて該作業機の安全度を
判定するようにしている。
【0003】この場合、安全装置の信頼性の確保という
点においては、上記各検出器が正常に作動し且つ精度の
良い検出を行うことが必須の条件となる。このため、作
業機においては、上記安全装置に上記各検出器の異常を
監視する異常監視機能を付加するとともに、上記各検出
器による正確な状態検出を行うための検出器の調整機能
を有している。そして、この検出器の調整動作を行う
「調整モード」と通常の動作を行う「通常モード」とを
選択可能としたモード選択手段を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モード選択
手段を「調整モード」に設定して検出器の調整動作を行
う場合には、該検出器に色々な調整値を入れて作業機を
動作させ、該検出器が正確な状態検出を行うように該検
出器を調整する関係上、上記異常監視機能を有効とした
まま調整動作を行うと、調整値の設定の如何によっては
調整中に上記異常監視機能が働いて「検出器の異常」と
判定し、該検出器の検出結果に基づく安全監視機能が作
動して作業機の動作が停止されるとか警報が発せられる
こととなり、調整動作に支障を来すことにもなる。
【0005】このため、一般に、検出器の調整動作時に
は、異常監視機能を無効とし、また場合によっては安全
監視機能のうち、作業機の安全確保上最も重要な過負荷
防止機能のみを有効とし、それ以外の機能、例えば動作
規制機能等は無効とするようにしていた。
【0006】ところが、このように検出器の調整動作時
に上記安全装置における異常監視機能を無効とすると、
例えば、調整動作の完了後に上記モード選択手段を「調
整モード」から「通常モード」に切り換えるべきとこ
ろ、万一、「調整モード」のまま放置された場合には、
該作業機を使用しての作業の安全確保上問題が生じる。
即ち、例えば、検出器に異常が生じた場合でもこの検出
器の異常監視が為されないので、この検出器の正常でな
い検出結果に基づいて転倒防止等の安全監視が行われる
こととなり、安全性が十分に確保されないことも懸念さ
れる。
【0007】そこで本願発明は、「調整モード」が選択
された状態下においても作業機の安全性を確実に確保し
得るようにした作業機の安全装置を提供せんとしてなさ
れたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、操作入力手段から
の信号に基づいて駆動制御される駆動手段を備えた作業
機に、該作業機の作業状態を検出する検出器と、該検出
器からの検出信号を受けて上記作業機の稼働状態を判別
し該作業機が安全に稼働するように上記駆動手段に制御
信号を出力する制御手段とを備えた作業機の安全装置に
おいて、上記制御手段に、上記検出器の調整を行う時に
選択され該検出器の調整を可能とする調整モードと該検
出器からの検出信号を受けて上記作業機が安全に稼働す
るように演算制御する通常モードとを選択可能としたモ
ード選択手段を備え、制御電源の投入時に上記モード選
択手段が調整モードに選択されている時には上記作業機
の駆動を規制するように構成したことを特徴としてい
る。
【0010】本願の第2の発明では、操作入力手段から
の信号に基づいて駆動制御される駆動手段を備えた作業
機に、該作業機の作業状態を検出する検出器と、該検出
器からの検出信号を受けて上記作業機の稼働状態を判別
し該作業機が安全に稼働するように上記駆動手段に制御
信号を出力する制御手段とを備えた作業機の安全装置に
おいて、上記制御手段に、上記検出器の調整を行う時に
選択され該検出器の調整を可能とする調整モードと該検
出器からの検出信号を受けて上記作業機が安全に稼働す
るように演算制御する通常モードとを選択可能としたモ
ード選択手段を備え、制御電源の投入時に上記モード選
択手段が調整モードに選択されている時には該調整モー
ドの選択にかかわらず通常モードとして上記制御手段の
制御を立ち上げるように構成したことを特徴としてい
る。
【0011】本願の第3の発明では、操作入力手段から
の信号に基づいて駆動制御される駆動手段を備えた作業
機に、該作業機の作業状態を検出する検出器と、該検出
器からの検出信号を受けて上記作業機の稼働状態を判別
し該作業機が安全に稼働するように上記駆動手段に制御
信号を出力する制御手段とを備えた作業機の安全装置に
おいて、上記制御手段に、上記検出器の調整を行う時に
選択され該検出器の調整を可能とする調整モードと該検
出器からの検出信号を受けて上記作業機が安全に稼働す
るように演算制御する通常モードとを選択可能としたモ
ード選択手段を備え、制御電源の投入時には上記モード
選択手段の選択モードを通常モードに設定した状態で上
記制御手段の制御を立ち上げるように構成したことを特
徴としている。
【0012】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0013】 本願の第1の発明にかかる作業機の安
全装置によれば、制御電源の投入時にモード選択手段が
調整モードに選択されていた時には、作業機の駆動が規
制されるので、作業機の使用に際しては先ず最初に制御
電源が投入されるということを考慮すれば、例えば、検
出器の調整動作において選択された調整モードを調整動
作の完了後に通常モードに戻すのを万一忘れた場合であ
っても、その初期操作の段階で作業機の駆動が確実に規
制され、該作業機を駆動させて作業を行うことは不能と
される。従って、例えば、従来のように検出器の異常監
視が行われず安全監視機能が十分に働かない状態で作業
機が駆動される虞れがあるような場合に比して、作業機
の安全性がより一層向上し、作業上の高い信頼性が確保
されるものである。
【0014】 本願の第2の発明にかかる作業機の安
全装置によれば、制御電源の投入時に上記モード選択手
段が調整モードに選択されている時には該調整モードの
選択にかかわらず通常モードとして制御手段の制御が立
ち上げられるので、作業機の使用に際しては先ず最初に
制御電源が投入されるということを考慮すれば、例え
ば、検出器の調整動作において選択された調整モードを
調整動作の完了後に通常モードに戻すのを万一忘れた場
合であっても、その初期操作の段階で実際の選択モード
に左右されることなく通常モードとして制御が立ち上が
り検出器の異常監視機能が有効とされた状態で安全監視
機能が働くので、作業機は高い精度の安全監視の下で駆
動される。従って、例えば、従来のように検出器の異常
監視が行われず安全監視機能が十分に働かない状態で作
業機が駆動される虞れがあるような場合に比して、作業
機の安全性がより一層向上し、作業上の高い信頼性が確
保されるものである。
【0015】 本願の第3の発明にかかる作業機の安
全装置によれば、制御電源の投入時に上記モード選択手
段が調整モードに選択されている時には該モード選択手
段の選択モードを通常モードに設定した状態で制御手段
の制御を立ち上げるようにしているので、作業機の使用
に際しては先ず最初に制御電源が投入されるということ
を考慮すれば、例えば、検出器の調整動作において選択
された調整モードを調整動作の完了後に通常モードに戻
すのを万一忘れた場合であっても、その初期操作の段階
で通常モードとされ、検出器の異常監視機能が有効とさ
れた状態で安全監視機能が働くので、作業機は高い精度
の安全監視の下で駆動される。従って、例えば、従来の
ように検出器の異常監視が行われず安全監視機能が十分
に働かない状態で作業機が駆動される虞れがあるような
場合に比して、作業機の安全性がより一層向上し、作業
上の高い信頼性が確保されるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる作業機の
安全装置を好適な実施形態に基づいて具体的に説明す
る。図1には、本願発明にかかる作業機の安全装置の機
能ブロック図を示している。この安全装置には、安全監
視手段5と作動規制手段6とを備えた制御手段4が設け
られている。そして、この安全監視手段5には、検出器
3において検出される作業機の作業状態信号と、次述の
モード選択手段1において選択されたモード信号とがそ
れぞれ入力される。また、上記作動規制手段6には、次
述の操作入力手段2から操作信号が入力される。
【0017】A:モード選択手段1 上記モード選択手段1は、上記検出器3からの検出信号
を受けて作業機が安全に稼働するように演算制御を行う
「通常モード」と、該検出器3の調整を行う時に選択さ
れて該検出器3の調整を可能とする「調整モード」との
間で動作モードを選択するものであって、その具体的形
態としては、作業者による切換操作によって「通常モー
ド」と「調整モード」との間で動作モードを選択する切
換スイッチで構成されるもの(後述する第1〜第3の実
施形態において想定するもの)とか、作業者の操作回数
に応じて「通常モード」と「調整モード」とを交互に選
択するマイクロスイッチで構成されるもの(後述する第
4の実施形態において想定するもの)、等である。
【0018】B:操作入力手段2 上記操作入力手段2は、一般ユーザーが作業機を使用し
て所要の作業を行う場合に操作される操作レバーで構成
され、その操作に対応して駆動手段8が駆動される。
【0019】C:制御手段4 C−1:安全監視手段5 上記安全監視手段5は、上記検出器3からの作業機の作
業状態にかかる情報を受けて、該作業機の安全監視を行
うものであって、その機能としては、例えば過大な負荷
による作業機の転倒等を未然に防止するための過負荷防
止機能とか、作業機とその周辺構造物との干渉を防止す
べく該作業機の動作を所定範囲内に規制する動作規制機
能等の安全監視のための直接的な機能の他に、安全監視
の基礎となる上記検出器3の異常監視を行う異常監視機
能等を備えている。
【0020】また、後述する各実施形態においては、上
記安全監視手段5は上記モード選択手段1における動作
モードの選択結果に応じて異なった機能を発揮するもの
として説明する。例えば、上記モード選択手段1が「通
常モード」に選択されている場合には該安全監視手段5
が備える総ての機能を有効とする一方、「調整モード」
が選択されている場合には該安全監視手段5が備える総
ての機能のうち、安全確保上において最も重要な過負荷
防止機能のみを有効とし、それ以外の機能は無効とする
ものとしている。
【0021】そして、上記安全監視手段5は、その過負
荷防止機能として、上記モード選択手段1が何れの動作
モードに設定されている場合においても、作業機に過大
な負荷がかかった場合のように該作業機の安全性が担保
できない状態となった場合には該作業機のそれ以上の動
作を禁止すべく次述の作動規制手段6に作動規制信号を
出力するとともに、上記警報手段7に警報信号を出力す
る。また、上記モード選択手段1が「通常モード」に設
定されている場合には、上記動作規制機能として、作業
機とその周辺構造物との干渉の危険性がある場合には干
渉方向への動作を規制すべく後述の作動規制手段6に作
動規制信号を出力するとともに、上記検出器3の異常監
視をも行う。さらに、上記モード選択手段1が「調整モ
ード」に設定されている場合には、後述の作動規制手段
6に作動規制信号を出力する(後述の第1及び第2の実
施形態の場合)。
【0022】C−2:作動規制手段6 上記制御手段4における上記作動規制手段6は、上記安
全監視手段5から作動規制信号を受けた場合に、上記操
作入力手段2の操作を無効とし、該操作入力手段2の操
作に拘わらず上記駆動手段8の作動を規制するものであ
る。
【0023】D:各実施形態における制御の説明 上述した安全装置の機能を踏まえた上で、実際の制御を
以下に示す各実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0024】D−1:第1の実施形態 図2には、第1の実施形態における制御を示しており、
これを説明すると次の通りである。
【0025】即ち、作業機の作業開始に際して制御電源
を投入すると、先ずステップS1において、現時点にお
ける選択モードの判定、即ち、「通常モード」と「調整
モード」のうちの何れの動作モードが選択されているか
の判定が行われる。ここで、「通常モード」が選択され
ている場合には、通常動作が実行される(ステップS
3)。即ち、この通常動作においては、上記安全監視手
段5のもつ機能の総てが有効に働いた状態で作業機が駆
動され、該作業機により所定の作業が行われる。そし
て、作業機の安全性が損なわれる状態となった場合に
は、上記安全監視手段5から作動規制手段6に作動規制
信号が出力され、駆動手段8の動作が規制される。ま
た、同時に警報手段7から所定の警報が発せられ、作業
者に注意を促す。
【0026】この通常動作は、その動作の途中において
上記モード選択手段1が操作され且つ動作モードとして
「調整モード」が選択されるまで継続される(ステップ
S2→ステップS3)。そして、実際に「調整モード」
の選択が行われると通常動作に変わって調整動作が実行
される(ステップS4)。そして、この調整動作は、再
度、上記モード選択手段1が操作され且つ動作モードと
して「通常モード」が選択されるまで継続される(ステ
ップS2→ステップS4)。
【0027】一方、ステップS1での判定の結果、現在
の動作モードが「調整モード」であるとされた場合に
は、上記安全監視手段5から上記作動規制手段6に作動
規制信号が出力され、上記駆動手段8の作動規制が実行
され(ステップS5)、上記作業機は非動作のまま維持
される。また、これと同時に、上記警報手段7から警報
が発せられる(ステップS6)。
【0028】即ち、この実施形態の安全装置において
は、制御電源の投入時にモード選択手段1が調整モード
に選択されていた時には、作業機の駆動が規制される。
従って、作業機の使用に際しては先ず最初に制御電源が
投入されるということを考慮すれば、例えば、検出器3
の調整動作において選択された「調整モード」を調整動
作の完了後に「通常モード」に戻すのを万一忘れたよう
な場合であっても、制御電源の投入という初期操作の段
階において、作業機の駆動が確実に規制され、該作業機
を駆動させて作業を行うことは不能とされるものであ
る。このため、例えば、従来のように検出器の異常監視
が行われず安全監視機能が十分に働かない状態で作業機
が駆動される虞れがあるような場合に比して、作業機の
安全性がより一層向上し、作業上の高い信頼性が確保さ
れるものである。
【0029】尚、制御電源の投入時に「調整モード」が
選択されており、作業機の作動規制が実行された場合に
おいて、通常動作を希望する場合には、一旦、制御電源
を切り、上記モード選択手段1を「通常モード」に設定
した状態で制御電源を再投入すれば良い。
【0030】D−2:第2の実施形態 図3には、第2の実施形態における制御を示しており、
これを説明すると次の通りである。
【0031】即ち、作業機の作業開始に際して制御電源
を投入すると、先ずステップS1において、現時点にお
ける選択モードの判定、即ち、「通常モード」と「調整
モード」のうちの何れの動作モードが選択されているか
の判定が行われる。ここで、「通常モード」が選択され
ている場合には、さらにステップS2において、新たに
上記モード選択手段1による動作モードの選択が行われ
たかどうかの判定がされる。ここで、新たな選択操作は
行われていないと判定された場合(即ち、動作モードは
「通常モード」のままである場合)には、通常動作が実
行される(ステップS3)とともに、新たな選択操作が
行われるまで「通常モード」がそのまま継続される(ス
テップS2→ステップS3)。
【0032】これに対して、新たな選択操作が行われた
と判定された場合(即ち、動作モードは当初の「通常モ
ード」から「調整モード」に変更されている場合)に
は、調整動作が実行される(ステップS4)とともに、
新たな選択操作が行われるまで「調整モード」がそのま
ま継続される(ステップS2→ステップS4)。
【0033】一方、制御電源の投入時における動作モー
ドが「調整モード」であると判定された場合には、上記
安全監視手段5から作動規制手段6に作動規制信号が出
力され、作業機の作動が規制される(ステップS5)と
ともに、警報が発せられる(ステップS6)。また、こ
の作動規制が実行された場合には、さらにステップS7
において、新たに上記モード選択手段1による動作モー
ドの選択が行われたかどうかの判定がされる。
【0034】ここで、新たな選択操作は行われていない
と判定された場合(即ち、動作モードは「調整モード」
のままである場合)には、新たな選択操作が行われるま
で作動規制がそのまま継続される(ステップS5→ステ
ップS7)。これに対して、新たな選択操作が行われた
と判定された場合(即ち、動作モードは当初の「調整モ
ード」から「通常モード」に変更されている場合)に
は、通常動作を実行する(ステップS3)とともに、新
たな選択操作が行われるまで「通常モード」が継続され
る(ステップS2→ステップS3)。また、ステップS
2において、新たな選択操作が行われたと判定された場
合(即ち、動作モードが「通常モード」から「調整モー
ド」に変更された場合)には、調整動作が実行される
(ステップS4)とともに、新たな選択操作が行われる
まで「調整モード」が継続される(ステップS2→ステ
ップS4)。
【0035】即ち、この実施形態の安全装置において
は、制御電源の投入時にモード選択手段1が調整モード
に選択されていた時には、作業機の駆動が規制される。
従って、作業機の使用に際しては先ず最初に制御電源が
投入されるということを考慮すれば、例えば、検出器3
の調整動作において選択された「調整モード」を調整動
作の完了後に「通常モード」に戻すのを万一忘れたよう
な場合であっても、制御電源の投入という初期操作の段
階において、作業機の駆動が確実に規制され、該作業機
を駆動させて作業を行うことは不能とされるものであ
る。このため、例えば、従来のように検出器の異常監視
が行われず安全監視機能が十分に働かない状態で作業機
が駆動される虞れがあるような場合に比して、作業機の
安全性がより一層向上し、作業上の高い信頼性が確保さ
れるものである。
【0036】D−3:第3の実施形態 図4には、第3の実施形態における制御を示しており、
これを説明すると次の通りである。
【0037】即ち、作業機の作業開始に際して制御電源
を投入すると、先ずステップS1において、現時点にお
ける選択モードの判定、即ち、「通常モード」と「調整
モード」のうちの何れの動作モードが選択されているか
の判定が行われる。ここで、「通常モード」が選択され
ている場合にはフラグを「0」に設定する(ステップS
2)。これに対して、「調整モード」が選択されている
場合には、フラグを「1」に設定する(ステップS
3)。
【0038】ここで、これ以降の制御を、制御電源投入
時の動作モードが「通常モード」である場合と、制御電
源投入時の動作モードが「調整モード」である場合とに
分けてそれぞれその制御を説明する。
【0039】先ず、制御電源投入時の動作モードが「通
常モード」である場合には、ステップS2からステップ
S4に移行し、新たな動作モードの選択操作が行われた
か否かの判定を行う。新たな選択操作は行われていない
場合(即ち、動作モードは「通常モード」のままである
場合)には、フラグを「0」に再設定し(ステップS
5)、通常動作を実行する(ステップS6)。この通常
動作は、新たに動作モードの選択操作が行われるまで継
続される(ステップS4→ステップS6)。これに対し
て、ステップS4において新たな動作モードの選択操作
がなされたと判定された場合(即ち、動作モードが「通
常モード」から「調整モード」に変更された場合)に
は、ステップS7においてフラグの判定を行うが、この
フラグは「0」であるため、ステップS7からステップ
S8に移行して調整動作を実行する。この調整動作は、
新たに動作モードの選択操作が行われるまで継続される
(ステップS4→ステップS7→ステップS8)。そし
て、ステップS4において、新たな動作モードの選択操
作がなされたと判定された場合には、フラグを「0」に
設定し(ステップS5)、通常動作に移行する(ステッ
プS6)。
【0040】一方、制御電源投入時の動作モードが「調
整モード」である場合には、ステップS3からステップ
S4に移行し、新たな動作モードの選択操作が行われた
か否かの判定を行う。新たな選択操作は行われていない
場合(即ち、動作モードは「調整モード」のままである
場合)には、ステップS4からステップS7を経て、ス
テップS6において通常動作を実行する。この通常動作
は、新たに動作モードの選択操作が行われるまで継続さ
れる(ステップS4→ステップS7→ステップS6)。
【0041】これに対して、ステップS4において新た
な動作モードの選択操作がなされたと判定された場合
(即ち、動作モードが「調整モード」から「動作モー
ド」に変更された場合)には、ステップS5においてフ
ラグを「0」に設定した後、通常動作に移行する(ステ
ップS6)。この通常動作は、新たに動作モードの選択
操作が行われるまで継続される(ステップS4→ステッ
プS5→ステップS6)。
【0042】また、この通常動作の実行中にステップS
4において、新たな動作モードの選択操作がなされたと
判定された場合(即ち、動作モードが「通常モード」か
ら「調整モード」に変更された場合)には、ステップS
7を経てステップS8に移行し、調整動作が実行され
る。
【0043】即ち、この実施形態の安全装置において
は、制御電源の投入時に上記モード選択手段1が「調整
モード」に選択されている時には該調整モードの選択に
かかわらず「通常モード」として制御が立ち上げられる
ものである。従って、作業機の使用に際しては先ず最初
に制御電源が投入されるということを考慮すれば、例え
ば、検出器3の調整動作において選択された「調整モー
ド」を調整動作の完了後に「通常モード」に戻すのを万
一忘れた場合であっても、その初期操作の段階で実際の
選択モードに左右されることなく「通常モード」として
制御が立ち上がり、検出器3の異常監視機能が有効とさ
れた状態で安全監視機能が働くので、作業機は高い精度
の安全監視の下で駆動される。従って、例えば、従来の
ように検出器の異常監視が行われず安全監視機能が十分
に働かない状態で作業機が駆動される虞れがあるような
場合に比して、作業機の安全性がより一層向上し、作業
上の高い信頼性が確保されるものである。
【0044】D−4:第4の実施形態 図5には、第4の実施形態における制御を示しており、
これを説明すると次の通りである。尚、上記第1〜第3
の実施形態においては、上記モード選択手段1を切換ス
イッチで構成したものを想定しているが、この第4の実
施形態においては、上記モード選択手段1を押しボタン
式のマイクロスイッチで構成したものを想定している。
【0045】作業機の作業開始に際して制御電源を投入
すると、先ずステップS1において初期の動作モードが
「通常モード」に自動的に設定され、そのまま通常動作
が実行される(ステップS2)。
【0046】次に、ステップS3において、モード選択
スイッチ、即ち、マイクロスイッチで構成される上記モ
ード選択手段1が操作されたか否かの判定が行われる。
ここで、操作はされていないと判定された場合には、そ
のまま通常動作が継続される。これに対して、ステップ
S3において、モード選択スイッチが操作されたと判定
された場合には、動作モードが「通常モード」から「調
整モード」に変更設定され(ステップS4)、調整動作
が実行される(ステップS5)。調整動作への移行後
は、さらにステップS6においてモード選択スイッチの
操作の判定がなされ、操作されていない場合にはそのま
ま調整動作が継続されるが、操作された場合にはステッ
プS1に移行し、動作モードが「通常モード」に設定さ
れ、通常動作が実行される(ステップS2)。
【0047】即ち、この実施形態の安全装置において
は、制御電源の投入時に上記モード選択手段1の選択モ
ードを「通常モード」に設定した状態で制御が立ち上げ
られるものである。従って、作業機の使用に際しては先
ず最初に制御電源が投入されるということを考慮すれ
ば、例えば、検出器3の調整動作において選択された
「調整モード」を調整動作の完了後に「通常モード」に
戻すのを万一忘れた場合であっても、その初期操作の段
階で「通常モード」とされ、検出器3の異常監視機能が
有効とされた状態で安全監視機能が働くので、作業機は
高い精度の安全監視の下で駆動されることになる。この
ため、例えば、従来のように検出器の異常監視が行われ
ず安全監視機能が十分に働かない状態で作業機が駆動さ
れる虞れがあるような場合に比して、作業機の安全性が
より一層向上し、作業上の高い信頼性が確保されるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる作業機の安全装置の機能ブロ
ック図である。
【図2】図1に示した安全装置の第1の実施形態におけ
る制御フローチャートである。
【図3】図1に示した安全装置の第2の実施形態におけ
る制御フローチャートである。
【図4】図1に示した安全装置の第3の実施形態におけ
る制御フローチャートである。
【図5】図1に示した安全装置の第4の実施形態におけ
る制御フローチャートである。
【符号の説明】
1はモード選択手段、2は操作入力手段、3は検出器、
4は制御手段、5は安全監視手段、6は作動規制手段、
7は警報手段、8は駆動手段である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作入力手段からの信号に基づいて駆動
    制御される駆動手段を備えた作業機に、該作業機の作業
    状態を検出する検出器と、該検出器からの検出信号を受
    けて上記作業機の稼働状態を判別し該作業機が安全に稼
    働するように上記駆動手段に制御信号を出力する制御手
    段とを備えた作業機の安全装置において、 上記制御手段に、上記検出器の調整を行う時に選択され
    該検出器の調整を可能とする調整モードと該検出器から
    の検出信号を受けて上記作業機が安全に稼働するように
    演算制御する通常モードとを選択可能としたモード選択
    手段を備え、 制御電源の投入時に上記モード選択手段が調整モードに
    選択されている時には上記作業機の駆動を規制するよう
    に構成したことを特徴とする作業機の安全装置。
  2. 【請求項2】 操作入力手段からの信号に基づいて駆動
    制御される駆動手段を備えた作業機に、該作業機の作業
    状態を検出する検出器と、該検出器からの検出信号を受
    けて上記作業機の稼働状態を判別し該作業機が安全に稼
    働するように上記駆動手段に制御信号を出力する制御手
    段とを備えた作業機の安全装置において、 上記制御手段に、上記検出器の調整を行う時に選択され
    該検出器の調整を可能とする調整モードと該検出器から
    の検出信号を受けて上記作業機が安全に稼働するように
    演算制御する通常モードとを選択可能としたモード選択
    手段を備え、 制御電源の投入時に上記モード選択手段が調整モードに
    選択されている時には該調整モードの選択にかかわらず
    通常モードとして上記制御手段の制御を立ち上げるよう
    に構成したことを特徴とする作業機の安全装置。
  3. 【請求項3】 操作入力手段からの信号に基づいて駆動
    制御される駆動手段を備えた作業機に、該作業機の作業
    状態を検出する検出器と、該検出器からの検出信号を受
    けて上記作業機の稼働状態を判別し該作業機が安全に稼
    働するように上記駆動手段に制御信号を出力する制御手
    段とを備えた作業機の安全装置において、 上記制御手段に、上記検出器の調整を行う時に選択され
    該検出器の調整を可能とする調整モードと該検出器から
    の検出信号を受けて上記作業機が安全に稼働するように
    演算制御する通常モードとを選択可能としたモード選択
    手段を備え、 制御電源の投入時には上記モード選択手段の選択モード
    を通常モードに設定した状態で上記制御手段の制御を立
    ち上げるように構成したことを特徴とする作業機の安全
    装置。
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