JPH10235742A - 歯付ベルト製造用スピニング装置 - Google Patents
歯付ベルト製造用スピニング装置Info
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- JPH10235742A JPH10235742A JP5825497A JP5825497A JPH10235742A JP H10235742 A JPH10235742 A JP H10235742A JP 5825497 A JP5825497 A JP 5825497A JP 5825497 A JP5825497 A JP 5825497A JP H10235742 A JPH10235742 A JP H10235742A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 歯付ベルトの製造装置で、心線ピッチを乱す
ことなくスピニングができ、帆布の突出や折れがあった
場合それを発見して自動的に装置の稼働を停止すること
によって、歯内部に帆布が入り込むのを防ぎ、歯内部に
帆布が入ったベルトが出荷されることを未然に防ぐこと
ができる歯付ベルト用スピニング装置を提供する。 【解決手段】 歯付ベルト製造用スピニング装置１にお
いて、心線を収容する溝を有する回転自在なタッチロー
ル８を金型１２に当接し、溝内に心線を通してスピニン
グを行う。そして、レーザ変位センサ２および反射板４
を用い、スピニング中に上記タッチロールが金型から離
れる変位量を求めることによって、ある一定量以上の変
位が発生した場合スピニングを停止し、歯内部に帆布が
入り込むベルトが製造されるのを未然に防ぐ。
ことなくスピニングができ、帆布の突出や折れがあった
場合それを発見して自動的に装置の稼働を停止すること
によって、歯内部に帆布が入り込むのを防ぎ、歯内部に
帆布が入ったベルトが出荷されることを未然に防ぐこと
ができる歯付ベルト用スピニング装置を提供する。 【解決手段】 歯付ベルト製造用スピニング装置１にお
いて、心線を収容する溝を有する回転自在なタッチロー
ル８を金型１２に当接し、溝内に心線を通してスピニン
グを行う。そして、レーザ変位センサ２および反射板４
を用い、スピニング中に上記タッチロールが金型から離
れる変位量を求めることによって、ある一定量以上の変
位が発生した場合スピニングを停止し、歯内部に帆布が
入り込むベルトが製造されるのを未然に防ぐ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は歯付ベルトの製造装
置に係り、詳しくは、歯付ベルト製造時に歯布で覆われ
た金型に心線をらせん状に巻きつけていくスピニング装
置に関する。
置に係り、詳しくは、歯付ベルト製造時に歯布で覆われ
た金型に心線をらせん状に巻きつけていくスピニング装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来歯付ベルトの製造装置で、凹凸状の
溝を持った金型に心線をらせん状に巻き付けるスピニン
グ装置において、帆布で覆った金型に心線をらせん状に
巻きつけるときに金型の近くで心線をガイドするものが
なければ、心線の張力の変動や帆布に皺があった場合に
心線が金型上で移動し、心線のピッチが乱れるという問
題があった。心線のピッチが乱れるのを防止するため
に、木製あるいは樹脂製の棒状の添え木を心線をガイド
するように金型にあてがい、スピニングを行っていた。
しかし、この方法では帆布を傷つけベルトの品質上問題
があった。
溝を持った金型に心線をらせん状に巻き付けるスピニン
グ装置において、帆布で覆った金型に心線をらせん状に
巻きつけるときに金型の近くで心線をガイドするものが
なければ、心線の張力の変動や帆布に皺があった場合に
心線が金型上で移動し、心線のピッチが乱れるという問
題があった。心線のピッチが乱れるのを防止するため
に、木製あるいは樹脂製の棒状の添え木を心線をガイド
するように金型にあてがい、スピニングを行っていた。
しかし、この方法では帆布を傷つけベルトの品質上問題
があった。
【０００３】また、帆布は図４のように通常端部どうし
を溶着を行い円筒状にエンドレスジョイントし、溶着部
の突出５を切り落としたのち図５のように突出部がなく
なった帆布３を金型に巻きつけるが、突出の切除忘れあ
るいは十分に突出が取り除かれていない場合、突出を巻
き込んだままスピニングを行うと、製品となったときに
帆布が歯の表面だけではなく歯の内部に迄入り込み、歯
欠けの原因となっていた。また、帆布の周長が金型周長
に比してかなり大きい場合、添え木でガイドし心線をら
せん状に巻くときに添え木によって帆布が折れ重なり、
そのままスピニングをすると前記同様に歯の内部に帆布
が入り込んでしまい、歯欠けの原因となっていた。ま
た、歯の内部に入り込んだ帆布は製品となった場合、歯
部の材質がゴムで黒色のために社内では発見できず、ユ
ーザーがベルトを使用した場合に歯欠けが発生し、初め
て発見されていた。
を溶着を行い円筒状にエンドレスジョイントし、溶着部
の突出５を切り落としたのち図５のように突出部がなく
なった帆布３を金型に巻きつけるが、突出の切除忘れあ
るいは十分に突出が取り除かれていない場合、突出を巻
き込んだままスピニングを行うと、製品となったときに
帆布が歯の表面だけではなく歯の内部に迄入り込み、歯
欠けの原因となっていた。また、帆布の周長が金型周長
に比してかなり大きい場合、添え木でガイドし心線をら
せん状に巻くときに添え木によって帆布が折れ重なり、
そのままスピニングをすると前記同様に歯の内部に帆布
が入り込んでしまい、歯欠けの原因となっていた。ま
た、歯の内部に入り込んだ帆布は製品となった場合、歯
部の材質がゴムで黒色のために社内では発見できず、ユ
ーザーがベルトを使用した場合に歯欠けが発生し、初め
て発見されていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を改善するものであり、ベルトの品質を落とさない
とともに心線ピッチを乱すことがなくスピニングがで
き、帆布の突出部や折れがあった場合、それを発見して
自動的に装置の稼働を停止することによって、歯内部に
帆布が入り込むのを防ぎ、歯内部に帆布が入ったベルト
が出荷されることを未然に防ぐことができる歯付ベルト
用スピニング装置を提供することにある。
題点を改善するものであり、ベルトの品質を落とさない
とともに心線ピッチを乱すことがなくスピニングがで
き、帆布の突出部や折れがあった場合、それを発見して
自動的に装置の稼働を停止することによって、歯内部に
帆布が入り込むのを防ぎ、歯内部に帆布が入ったベルト
が出荷されることを未然に防ぐことができる歯付ベルト
用スピニング装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のうち請求項１記載の発明は、歯付ベルトの製造装置
で、回転軸の方向に延長した溝を有する歯付ベルト製造
用の金型に心線を螺旋状に巻きつけるスピニング装置に
おいて、心線をガイドし金型に導くためのタッチロール
と、タッチロールを金型に当接および金型から離すため
の移動手段と、タッチロールの変位量を計測する変位量
測定手段と、該変位量測定手段で計測された変位量とあ
らかじめ設定された数値とを比較し判断する比較手段
と、スピニング装置の電気回路を遮断する制御手段、と
を備えた歯付ベルト製造用スピニング装置にある。請求
項１に掛かる発明では、タッチロールを設けたことによ
ってピッチの乱れがなく心線を金型に巻きつけることが
できる。また、タッチロールの変位量を計測する変位量
測定手段と該変位量測定手段で計測された変位量とあら
かじめ設定された数値とを比較し判断する比較手段と、
スピニング装置の電気回路を遮断する制御手段、とを備
えることによって、タッチロールの変位量がわかり、そ
の変位量とあらかじめ設定された数値と比較判断し、ス
ピニング途中ででもスピニングを停止することができ
る。
明のうち請求項１記載の発明は、歯付ベルトの製造装置
で、回転軸の方向に延長した溝を有する歯付ベルト製造
用の金型に心線を螺旋状に巻きつけるスピニング装置に
おいて、心線をガイドし金型に導くためのタッチロール
と、タッチロールを金型に当接および金型から離すため
の移動手段と、タッチロールの変位量を計測する変位量
測定手段と、該変位量測定手段で計測された変位量とあ
らかじめ設定された数値とを比較し判断する比較手段
と、スピニング装置の電気回路を遮断する制御手段、と
を備えた歯付ベルト製造用スピニング装置にある。請求
項１に掛かる発明では、タッチロールを設けたことによ
ってピッチの乱れがなく心線を金型に巻きつけることが
できる。また、タッチロールの変位量を計測する変位量
測定手段と該変位量測定手段で計測された変位量とあら
かじめ設定された数値とを比較し判断する比較手段と、
スピニング装置の電気回路を遮断する制御手段、とを備
えることによって、タッチロールの変位量がわかり、そ
の変位量とあらかじめ設定された数値と比較判断し、ス
ピニング途中ででもスピニングを停止することができ
る。
【０００６】また、請求項２記載の発明では、上記タッ
チロールが心線をガイドしその乱れを防止するために、
心線を収容する少なくとも一つの溝を刻設した回転自在
なロールであることも他の特徴である。請求項２に掛か
る発明では、タッチロールとして心線を収容する少なく
とも一つの溝を刻設した回転自在なロールを使用するこ
とによって、帆布を傷つけずに心線のピッチも乱さず心
線を金型に巻きつけることができる。
チロールが心線をガイドしその乱れを防止するために、
心線を収容する少なくとも一つの溝を刻設した回転自在
なロールであることも他の特徴である。請求項２に掛か
る発明では、タッチロールとして心線を収容する少なく
とも一つの溝を刻設した回転自在なロールを使用するこ
とによって、帆布を傷つけずに心線のピッチも乱さず心
線を金型に巻きつけることができる。
【０００７】さらに、請求項３の発明では、上記移動手
段がシリンダーである歯付ベルト製造用スピニング装置
にある。請求項３に掛かる発明では、タッチロールの移
動手段をシリンダーとすることによって、スピニング時
帆布の折れや突出があった場合、タッチロールが金型か
ら離れる方向へ変位することによって、帆布の異常がわ
かる。
段がシリンダーである歯付ベルト製造用スピニング装置
にある。請求項３に掛かる発明では、タッチロールの移
動手段をシリンダーとすることによって、スピニング時
帆布の折れや突出があった場合、タッチロールが金型か
ら離れる方向へ変位することによって、帆布の異常がわ
かる。
【０００８】また、請求項４の発明では、上記変位量測
定手段がレーザー式変位センサにある。請求項４に掛か
る発明では、変位量測定手段がレーザー式変位センサで
あることより、タッチロールの移動量を精度良く測定す
ることができる。
定手段がレーザー式変位センサにある。請求項４に掛か
る発明では、変位量測定手段がレーザー式変位センサで
あることより、タッチロールの移動量を精度良く測定す
ることができる。
【０００９】請求項５の発明では、上記タッチロールが
金型の外径方向で金型より離れる方向に移動したとき
に、シリンダーに固定された反射板も移動し、そのタッ
チロールの移動量として、レーザー式変位センサが反射
板迄の距離の変化を検知し、その変化があらかじめ定め
られた量以上になったときに、スピニング装置の動作を
停止することも特徴とするところである。請求項５に掛
かる発明では、タッチロールの移動量としてレーザー式
変位センサが反射板迄の距離の変化を検知し、その変化
があらかじめ定められた量以上になったときにスピニン
グ装置の動作を停止することによって、スピニング中に
帆布の突出部や重なりがあった場合、上記タッチロール
が金型の外径ほうこうに金型とは離れる側に一定の量以
上動いたときに、スピニング装置が停止することによっ
て、帆布の突出部や重なりを含んだ歯付ベルトを製造す
ることがなく、不良品の製造を未然に防止できる。
金型の外径方向で金型より離れる方向に移動したとき
に、シリンダーに固定された反射板も移動し、そのタッ
チロールの移動量として、レーザー式変位センサが反射
板迄の距離の変化を検知し、その変化があらかじめ定め
られた量以上になったときに、スピニング装置の動作を
停止することも特徴とするところである。請求項５に掛
かる発明では、タッチロールの移動量としてレーザー式
変位センサが反射板迄の距離の変化を検知し、その変化
があらかじめ定められた量以上になったときにスピニン
グ装置の動作を停止することによって、スピニング中に
帆布の突出部や重なりがあった場合、上記タッチロール
が金型の外径ほうこうに金型とは離れる側に一定の量以
上動いたときに、スピニング装置が停止することによっ
て、帆布の突出部や重なりを含んだ歯付ベルトを製造す
ることがなく、不良品の製造を未然に防止できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図１は本発明に係る歯付ベルト製
造用スピニング装置の斜視図である。本発明に係る歯付
ベルト製造用スピニング装置１は、スピニング台１８
と、その上に設置された支持板１６と、支持板１６にて
支持され上記ロール８を金型１２に当接する為のシリン
ダー６と、それに設置されたレーザー式変位センサ２
と、シリンダーシャフト７に設置された反射板４と、反
射板の移動距離を測定し、前記移動距離をあらかじめ設
定された数値と比較し判断する比較手段およびその比較
手段が判断した結果に基づいて、スピニング回路の電気
回路を遮断するための信号を発する制御手段として、マ
イクロコンピュータを内蔵した演算装置９と、からなっ
ている。
参照しつつ説明する。図１は本発明に係る歯付ベルト製
造用スピニング装置の斜視図である。本発明に係る歯付
ベルト製造用スピニング装置１は、スピニング台１８
と、その上に設置された支持板１６と、支持板１６にて
支持され上記ロール８を金型１２に当接する為のシリン
ダー６と、それに設置されたレーザー式変位センサ２
と、シリンダーシャフト７に設置された反射板４と、反
射板の移動距離を測定し、前記移動距離をあらかじめ設
定された数値と比較し判断する比較手段およびその比較
手段が判断した結果に基づいて、スピニング回路の電気
回路を遮断するための信号を発する制御手段として、マ
イクロコンピュータを内蔵した演算装置９と、からなっ
ている。
【００１１】図２および図３で示すタッチロール８は、
金型に当接して回転自在になっているため金型回転方向
とは逆方向に回転する。さらにこのタッチロール８には
心線ピッチに応じた間隔で、心線を収容する少なくとも
一つ溝２０が刻設されており、その溝の形状は半円状で
も楕円状でも良いが、心線を磨滅させないためには心線
よりも大きい径を持つ溝が好ましい。また、溝の数は少
なくとも一つ以上あれば良いが、通常Ｓ撚り心線とＺ撚
り心線を交互に金型に巻きつけるため、二つ以上が好ま
しい。さらに、三本以上の溝を刻設した場合には、心線
のピッチに応じてひとつおきに心線を通すこともでき
る。また、タッチロール８の材質は特に制限しないが、
心線によって摩耗しない鉄またはステンレスが好まし
い。
金型に当接して回転自在になっているため金型回転方向
とは逆方向に回転する。さらにこのタッチロール８には
心線ピッチに応じた間隔で、心線を収容する少なくとも
一つ溝２０が刻設されており、その溝の形状は半円状で
も楕円状でも良いが、心線を磨滅させないためには心線
よりも大きい径を持つ溝が好ましい。また、溝の数は少
なくとも一つ以上あれば良いが、通常Ｓ撚り心線とＺ撚
り心線を交互に金型に巻きつけるため、二つ以上が好ま
しい。さらに、三本以上の溝を刻設した場合には、心線
のピッチに応じてひとつおきに心線を通すこともでき
る。また、タッチロール８の材質は特に制限しないが、
心線によって摩耗しない鉄またはステンレスが好まし
い。
【００１２】図１の、レーザー式変位センサとしては半
導体レーザー、アルゴンーイオンレーザー等があるが、
ここでは半導体レーザーが好ましい。また、このセンサ
は、レーザー光発光部と受光部を有し、レーザーが時間
的にコヒーレントつまり、時間的に一定の振動になって
おり、一定周波数で連続発振するレーザーの出力はほと
んど完全な正弦波形となっている性質を利用している。
つまり、レーザー光のパルスを発射し、反射板にあたっ
て反射してパルスが戻ってくるまでの時間によって、反
射板迄の距離を知ることができる。
導体レーザー、アルゴンーイオンレーザー等があるが、
ここでは半導体レーザーが好ましい。また、このセンサ
は、レーザー光発光部と受光部を有し、レーザーが時間
的にコヒーレントつまり、時間的に一定の振動になって
おり、一定周波数で連続発振するレーザーの出力はほと
んど完全な正弦波形となっている性質を利用している。
つまり、レーザー光のパルスを発射し、反射板にあたっ
て反射してパルスが戻ってくるまでの時間によって、反
射板迄の距離を知ることができる。
【００１３】また、反射板４の材質としては、鉄、アル
ミ、ステンレス等特に制限しないが、表面は光が反射し
易いように白色が好ましい。
ミ、ステンレス等特に制限しないが、表面は光が反射し
易いように白色が好ましい。
【００１４】次に反射板の移動距離をあらかじめ設定さ
れた数値と比較し判断する比較手段について説明する。
上記判断はマイクロコンピュータを内蔵した演算装置９
にて行われる。演算装置９にはあらかじめ設定された数
値およびレーザ式変位センサから反射板迄の基準となる
距離が入力されており、演算装置内のマイクロコンピュ
ータには測定値と基準距離との差を演算し、その差とあ
らかじめ設定された数値とを比較し、判断するプログラ
ムが組み込まれている。
れた数値と比較し判断する比較手段について説明する。
上記判断はマイクロコンピュータを内蔵した演算装置９
にて行われる。演算装置９にはあらかじめ設定された数
値およびレーザ式変位センサから反射板迄の基準となる
距離が入力されており、演算装置内のマイクロコンピュ
ータには測定値と基準距離との差を演算し、その差とあ
らかじめ設定された数値とを比較し、判断するプログラ
ムが組み込まれている。
【００１５】レーザー式変位センサにて測定された反射
板迄の距離がレーザー式変位センサから電気的信号とし
て演算装置に送られる。演算装置内では、送られた信号
をデジタル変換して上記基準距離との差を演算し、その
差とあらかじめ設定された数値と比較し、スピニング回
路の電気回路を遮断する信号を発するかどうかを判断す
る。そこで、電気回路を遮断するという判断をすれば、
制御手段として演算装置９内のマイクロコンピュータが
スピニング装置の電気回路を停止する信号を発する。
板迄の距離がレーザー式変位センサから電気的信号とし
て演算装置に送られる。演算装置内では、送られた信号
をデジタル変換して上記基準距離との差を演算し、その
差とあらかじめ設定された数値と比較し、スピニング回
路の電気回路を遮断する信号を発するかどうかを判断す
る。そこで、電気回路を遮断するという判断をすれば、
制御手段として演算装置９内のマイクロコンピュータが
スピニング装置の電気回路を停止する信号を発する。
【００１６】
【実施例】図１において、レーザ式変位センサとして
は、半導体レーザであって、キーエンス社製のアナログ
電圧出力タイプでかつ高分解能タイプのセンサを使用し
た。また、反射板は鉄製の２ｍｍ厚の板を使用し、レー
ザ光が反射する面に白色のペンキで塗装した。さらにタ
ッチロール８としては、外径が３０ｍｍの鉄製のロール
を使用し、心線を通す溝を４本刻設した。その溝は半円
状の溝であり、半円の径としては、３ｍｍであった。さ
らに、溝のピッチが０．５ｍｍのものを使用した。ま
た、レーザー式変位センサから金属板迄の基準距離とし
て５０ｍｍ及び反射板の変位量の判断基準値を０．４ｍ
ｍに設定し、演算装置への入力を行った。
は、半導体レーザであって、キーエンス社製のアナログ
電圧出力タイプでかつ高分解能タイプのセンサを使用し
た。また、反射板は鉄製の２ｍｍ厚の板を使用し、レー
ザ光が反射する面に白色のペンキで塗装した。さらにタ
ッチロール８としては、外径が３０ｍｍの鉄製のロール
を使用し、心線を通す溝を４本刻設した。その溝は半円
状の溝であり、半円の径としては、３ｍｍであった。さ
らに、溝のピッチが０．５ｍｍのものを使用した。ま
た、レーザー式変位センサから金属板迄の基準距離とし
て５０ｍｍ及び反射板の変位量の判断基準値を０．４ｍ
ｍに設定し、演算装置への入力を行った。
【００１７】ここで、金型を覆う歯布としてはウーリー
６ナイロンからなる経糸と、６ナイロンからなる緯糸の
綾織帆布を用い、帆布を溶着して円筒状にする場合に、
溶着部を故意に５ｍｍ程度重ね合わせ、突出部とした。
そして、円筒状の帆布の半分は突出部を鋏で切り、残り
半分に関しては突出部を残したままにしておいた。エン
ドレスの筒状体に仕上げた上記歯布を金型にセットし、
その上からＳ、Ｚ一対のガラス繊維コードをピッチ０．
５ｍｍで交互に配置するように張力０．９ｋｇｆ／本で
巻き付けた。この時、心線はタッチロール８の溝を通る
ことによって０．５ｍｍのピッチを保ってガイドされ、
心線乱れを起こすことはなかった。
６ナイロンからなる経糸と、６ナイロンからなる緯糸の
綾織帆布を用い、帆布を溶着して円筒状にする場合に、
溶着部を故意に５ｍｍ程度重ね合わせ、突出部とした。
そして、円筒状の帆布の半分は突出部を鋏で切り、残り
半分に関しては突出部を残したままにしておいた。エン
ドレスの筒状体に仕上げた上記歯布を金型にセットし、
その上からＳ、Ｚ一対のガラス繊維コードをピッチ０．
５ｍｍで交互に配置するように張力０．９ｋｇｆ／本で
巻き付けた。この時、心線はタッチロール８の溝を通る
ことによって０．５ｍｍのピッチを保ってガイドされ、
心線乱れを起こすことはなかった。
【００１８】ここで、スピニングを続けていくと、突出
のある箇所にタッチロールが到達したとき、図６の位置
にあったタッチロールが図７のように金型外径方向で金
型より離れる方向に動き、そのため、シリンダーシャフ
トとともに反射板が移動し、反射板の移動量が０．４ｍ
ｍを越えたためスピニング装置の電源が切れ、スピニン
グ装置が停止した。
のある箇所にタッチロールが到達したとき、図６の位置
にあったタッチロールが図７のように金型外径方向で金
型より離れる方向に動き、そのため、シリンダーシャフ
トとともに反射板が移動し、反射板の移動量が０．４ｍ
ｍを越えたためスピニング装置の電源が切れ、スピニン
グ装置が停止した。
【００１９】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のうち、
請求項１記載の発明は歯付ベルト製造用スピニング装置
で、タッチロールを設けたことによってピッチの乱れが
なく心線を金型に巻きつけることができる。また、タッ
チロールの変位量を計測する変位量測定手段と該変位量
測定手段で計測された変位量とあらかじめ設定された数
値とを比較し判断する比較手段と、スピニング装置の電
気回路を遮断する制御手段、とを備えることによって、
タッチロールの変位量がわかり、その変位量とあらかじ
め設定された数値と比較判断し、スピニング途中ででも
スピニングを停止することができる。
請求項１記載の発明は歯付ベルト製造用スピニング装置
で、タッチロールを設けたことによってピッチの乱れが
なく心線を金型に巻きつけることができる。また、タッ
チロールの変位量を計測する変位量測定手段と該変位量
測定手段で計測された変位量とあらかじめ設定された数
値とを比較し判断する比較手段と、スピニング装置の電
気回路を遮断する制御手段、とを備えることによって、
タッチロールの変位量がわかり、その変位量とあらかじ
め設定された数値と比較判断し、スピニング途中ででも
スピニングを停止することができる。
【００２０】請求項２記載の発明はタッチロールとして
心線を収容する少なくとも一つの溝を刻設した回転自在
なロールを使用することによって、帆布を傷つけずに心
線のピッチも乱さず心線を金型に巻きつけることができ
る。
心線を収容する少なくとも一つの溝を刻設した回転自在
なロールを使用することによって、帆布を傷つけずに心
線のピッチも乱さず心線を金型に巻きつけることができ
る。
【００２１】請求項３記載の発明はタッチロールの移動
手段としてシリンダーを使用することによって、スピニ
ング時帆布の折れや突出部があった場合、タッチロール
が金型から離れる方向へ変位することによって、帆布の
異常がわかる。
手段としてシリンダーを使用することによって、スピニ
ング時帆布の折れや突出部があった場合、タッチロール
が金型から離れる方向へ変位することによって、帆布の
異常がわかる。
【００２２】請求項４記載の発明は、タッチロールの変
位量測定手段がレーザー式変位センサであることより、
タッチロールの移動量を精度良く測定することができ
る。
位量測定手段がレーザー式変位センサであることより、
タッチロールの移動量を精度良く測定することができ
る。
【００２３】請求項５記載の発明は、タッチロールの移
動量としてレーザー式変位センサが反射板迄の距離の変
化を検知し、その変化があらかじめ定められた量以上に
なったときにスピニング装置の動作を停止することによ
って、スピニング中に帆布の突出部や重なりがあった場
合、上記タッチロールが金型の外径方向に金型とは離れ
る側に一定の量以上動いたときに、スピニング装置が停
止することによって、帆布の突出部や重なりを含んだ歯
付ベルトを製造することがなく、不良品の製造を未然に
防止できる。
動量としてレーザー式変位センサが反射板迄の距離の変
化を検知し、その変化があらかじめ定められた量以上に
なったときにスピニング装置の動作を停止することによ
って、スピニング中に帆布の突出部や重なりがあった場
合、上記タッチロールが金型の外径方向に金型とは離れ
る側に一定の量以上動いたときに、スピニング装置が停
止することによって、帆布の突出部や重なりを含んだ歯
付ベルトを製造することがなく、不良品の製造を未然に
防止できる。
【図１】本発明の歯付ベルト製造用スピニング装置の斜
視図である。
視図である。
【図２】本発明の歯付ベルト製造用スピニング装置で使
用されるタッチロールの斜視図である。
用されるタッチロールの斜視図である。
【図３】本発明の歯付ベルト製造用スピニング装置で使
用されるタッチロールの溝の形状を示す図である。
用されるタッチロールの溝の形状を示す図である。
【図４】溶着後の帆布の状態で突出を切除する前の図で
ある。
ある。
【図５】溶着後の帆布の状態で突出を切除した後の図で
ある。
ある。
【図６】正常なスピニング状態を示した図である。
【図７】帆布の突出箇所でのスピニング状態を示した図
である。
である。
１ 歯付ベルト製造用スピニング装置 ２ レーザ式変位センサ ４ 反射板 ６ シリンダー ７ シリンダーシャフト ８ タッチロール ９ 演算装置 １２ 歯布で被覆した金型 １４ 心線 １６ 支持板 １８ スピニング台 ２０ 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｂ２９Ｋ 105:18
Claims (5)
- 【請求項１】 回転軸の方向に延長した溝を有する歯付
ベルト製造用の金型に心線を螺旋状に巻きつけるスピニ
ング装置において、心線をガイドし金型に導くためのタ
ッチロールと、タッチロールを金型に当接および金型か
ら離すための移動手段と、タッチロールの変位量を計測
する変位量測定手段と、該変位量測定手段で計測された
変位量とあらかじめ設定された数値とを比較し判断する
比較手段と、スピニング装置の電気回路を遮断する制御
手段、とを備えたことを特徴とする歯付ベルト製造用ス
ピニング装置。 - 【請求項２】 上記タッチロールが心線をガイドしその
乱れを防止するために、心線を収容する少なくとも一つ
の溝を刻設した回転自在なロールであることを特徴とす
る請求項１記載の歯付ベルト製造用スピニング装置。 - 【請求項３】 上記移動手段がシリンダーである請求項
１記載の歯付ベルト製造用スピニング装置。 - 【請求項４】 上記変位量測定手段がレーザー式変位セ
ンサである請求項１記載の歯付ベルト製造用スピニング
装置。 - 【請求項５】 上記歯付ベルトのスピニング装置におい
て、心線をガイドする上記タッチロールが金型の外径方
向で金型より離れる方向に移動したときに、シリンダー
シャフトに固定された反射板も移動し、そのタッチロー
ルの移動量として、レーザー式変位センサが反射板迄の
距離の変化を検知し、その変化があらかじめ定められた
量以上になったときに、スピニング装置の動作を停止す
ることを特徴とする請求項２または３記載の歯付ベルト
製造用スピニング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5825497A JPH10235742A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 歯付ベルト製造用スピニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5825497A JPH10235742A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 歯付ベルト製造用スピニング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10235742A true JPH10235742A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=13079017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5825497A Pending JPH10235742A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 歯付ベルト製造用スピニング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10235742A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002086581A (ja) * | 2000-09-13 | 2002-03-26 | Mitsuboshi Belting Ltd | 伝動ベルト成形用心線巻付け装置 |
| JP2002301775A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-10-15 | Mitsuboshi Belting Ltd | 無端歯付ベルトの製造方法およびその装置 |
| JP4571287B2 (ja) * | 2000-08-29 | 2010-10-27 | 三ツ星ベルト株式会社 | 伝動ベルト成形用心線巻付け装置 |
| CN103726286A (zh) * | 2014-01-03 | 2014-04-16 | 成都瑞克西自动化技术有限公司 | 织带规格更换识别装置 |
| US10716912B2 (en) | 2015-03-31 | 2020-07-21 | Fisher & Paykel Healthcare Limited | User interface and system for supplying gases to an airway |
| US11324908B2 (en) | 2016-08-11 | 2022-05-10 | Fisher & Paykel Healthcare Limited | Collapsible conduit, patient interface and headgear connector |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP5825497A patent/JPH10235742A/ja active Pending
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| US11904097B2 (en) | 2015-03-31 | 2024-02-20 | Fisher & Paykel Healthcare Limited | User interface and system for supplying gases to an airway |
| US11324908B2 (en) | 2016-08-11 | 2022-05-10 | Fisher & Paykel Healthcare Limited | Collapsible conduit, patient interface and headgear connector |
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