JPH10235407A - T形鋼の製造方法 - Google Patents

T形鋼の製造方法

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JPH10235407A
JPH10235407A JP4316297A JP4316297A JPH10235407A JP H10235407 A JPH10235407 A JP H10235407A JP 4316297 A JP4316297 A JP 4316297A JP 4316297 A JP4316297 A JP 4316297A JP H10235407 A JPH10235407 A JP H10235407A
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section steel
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Teruo Fujibayashi
晃夫 藤林
Makoto Nakaseko
誠 中世古
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲がりや変形が少なく製造安定性に優れたT
形鋼の製造方法を提供する。 【解決手段】 仕上げユニバーサルミル群1によってH
形鋼2またはI形鋼を仕上げ圧延すると同時にホットソ
ー3でウェブ22を長手方向に切断してT形鋼4a、4
bを得、その後直ちにT形鋼をウェブ22同士を上下に
重ね合わせてローラテーブル5上を搬送させながら、フ
ランジ21の外面をスプレーノズル7で冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニバーサルミル
により熱間圧延されたH形鋼またはI形鋼からそのウェ
ブを長手方向に切断することによってT形鋼を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】T形鋼を製造する方法としては、例え
ば、特開昭58−135704号公報や特開昭64−1
5203号公報に開示されたものがあり、これらの方法
は、ユニバーサルミルによってH形鋼またはI形鋼を仕
上げ圧延すると同時に、そのH形鋼またはI形鋼のウェ
ブを長手方向に切断することによって2条のT形鋼を得
るものであり、生産性の向上をはかることを目的として
いる。
【0003】しかしながら、この製造方法では熱間のT
形鋼を冷却する際に、T形鋼のウェブ厚みがフランジ厚
みに比べて非常に薄いため、ウェブ切断後の冷却の際
に、ウェブが座屈して曲がりとなったり、ウェブの面外
変形からウェブ波と称する永久変形が発生していた。こ
れを防ぐ方法としてH形鋼の製造時に、特にウェブ厚み
の薄いH形鋼の製造ではフランジの外面を水冷する方法
が従来よりとられている。そこで、歪みのないT形鋼を
製造する方法としてはH形鋼でフランジを冷却した後に
ウェブを長手方向に切断する方法が考えられるが、H形
鋼が冷却される際に発生した応力が残留応力となって残
るため、冷却後に冷間でH形鋼を切断すると、ウェブに
亀裂を生じたり、変形が生じたりして問題であった。一
方、圧延直後に熱間でH形鋼を2条に切断した後にフラ
ンジ外面を冷却する方法では、H形鋼の状態ではフラン
ジがウェブの変形を拘束していたが、T形鋼に切断後は
そのフランジの拘束力が半減するので、冷却途中のフラ
ンジを強冷却してもウェブを中心としたフランジの反り
やねじれが発生しやすく非常に製造安定性に欠けてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、曲がりや変
形が少なく製造安定性に優れたT形鋼の製造方法を提供
することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るT形鋼の製
造方法は、ユニバーサルミルによってH形鋼またはI形
鋼を仕上げ圧延すると同時にそのウェブを長手方向に切
断し、2条のT形鋼を得た後、そのウェブ同士を上下に
重ね合わせてローラテーブル上を搬送しながら、フラン
ジ外面を冷却することを特徴とするものである。
【0006】本発明においては、仕上げ圧延終了後のH
形鋼から2条に切断されたT形鋼をそのウェブ同士を上
下に重ね合わせてローラテーブル上を搬送させることに
よって、まずウェブからの放熱量を減少させる。さら
に、高温のフランジを近づけることによって高温のフラ
ンジからの輻射伝熱によりウェブからの放熱を抑え低減
させる。これらの効果でウェブの温度降下が小さくな
る。加えて、フランジを外部から冷却することでフラン
ジとウェブ間の温度差をさらに小さくすることが可能と
なる。以上の効果によって、冷却中においてウェブとフ
ランジ間の温度差が広がらず、大きな応力が生じること
なく曲がりやウェブ波の発生が少ない。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明のT形鋼の製造方法
を示す概要図である。図1において、1はH形鋼2また
はI形鋼を仕上げ圧延する仕上げユニバーサルミル群
で、ユニバーサルミル11およびエッジャーミル12か
ら構成されている。3は仕上げユニバーサルミル群1の
下流側に設けられたホットソーで、H形鋼またはI形鋼
の仕上げ圧延が終了すると同時にそのウェブ22を長手
方向に切断するようになっている。この切断によって2
条のT形鋼4a、4bが得られる。
【0008】図2は切断されたT形鋼の搬送装置および
そのフランジを冷却する冷却装置の正面図、図3はその
側面図である。図2、図3において、5はローラテーブ
ル、6はT形鋼4a、4bのウェブ22同士を上下に重
ね合わせた状態で水平に支持する治具である。この治具
6は、図4に示すように水平板61の上に2つの垂直板
62を立設したもので、ローラテーブル5上に載置さ
れ、治具6の垂直板62の上端で、横置きのT形鋼4
a、4bの上下に重ね合わされたウェブ22を水平に支
持するようになっている。7はT形鋼4a、4bのフラ
ンジ21の外面に横方向から冷却水を噴射して冷却する
スプレーノズルで、ライン方向に所定のピッチで配設さ
れている。
【0009】上記のようにT形鋼4a、4bに切断され
ると直ちに、そのT形鋼を、図2、図3に示すようにロ
ーラテーブル5上に載置された治具6によりウェブ22
を上下に重ね合わせた状態で支持することによりH形姿
勢を保持させながら、ローラテーブル5上を搬送する。
そしてこの搬送中に、スプレーノズル7からフランジ2
1の外面に冷却水を噴射して冷却する。この場合、各々
のスプレーノズル7の流量を調整し、また必要に応じて
スプレーノズル7を間欠的に間引くことによってフラン
ジ冷却を制御する。このようにして、T形鋼4a、4b
をウェブ22同士を上下に重ね合わせてローラテーブル
5上を搬送しながら、そのフランジ21の外面をスプレ
ーノズル7から冷却水を噴射して冷却する。
【0010】図5はT形鋼のウェブの他の支持方法を示
すもので、上記の治具6に代えてウェブ支持ロールを設
けた場合を示す正面図である。このウェブ支持ロール8
はローラテーブル5の各ローラの間に設けられ、高さが
調節可能になっている。各T形鋼4a、4bのウェブ2
2面の間は、図5に示すように若干開いているが、ウェ
ブ22からの放熱量を低減させる効果は図2の例と同様
である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。まず、図
1に示した装置を使用し、仕上げユニバーサルミル群1
によってリバース圧延しながらH形鋼2を圧延した。圧
延されたH形鋼2は圧延終了時の各部寸法が、幅800
mm、高さ200mm、フランジ厚み22mm、ウェブ
厚み13mm、圧延長さ50mであった。このH形鋼2
を直ちにホットソー3によってウェブ22の中心部を長
手方向に切断した。
【0012】このようにして2条に切断されたT形鋼4
a、4bを、切断後直ちに、図2、図3に示すように治
具6を用いてウェブ22を上下に重ね合わせた状態で支
持しながらローラテーブル5上を搬送させ、搬送中にフ
ランジ21の外面をスプレーノズル7から冷却水を噴射
して冷却した。この冷却装置は市販のスプレーノズルを
連続的に並べた長さ60mの水冷装置で、200mmピ
ッチでスプレーノズル7が配置されており、それぞれの
ノズルの流量を調節することおよびノズルを間欠的に間
引くことによって冷却を制御可能としている。そして、
本実施例ではフランジ外面の冷却条件として400mm
ピッチのスプレーノズル7からそれぞれ30リットル/
minの冷却水を噴射することでフランジ外面を冷却し
た。冷却装置を通過後、T形鋼はさらに冷却床に搬送さ
れて、冷却床上で自然放冷され常温で冷却を行った。そ
の結果、このT形鋼のウェブおよびフランジに大きな変
形や曲がり、ねじれの発生はなかった。このように、本
発明では、T形鋼のウェブを重ね合わせたうえでフラン
ジ外面を冷却することにより、ウェブからの放熱を抑え
つつフランジ外面を冷却することになるため、ウェブと
フランジ間の温度差を小さくすることができ、大きな応
力を生じることなく変形や曲がり等を極めて小さく抑え
ることができたのである。
【0013】(比較例)比較例は、上記実施例と同じ図
1の製造装置を使用し、仕上げユニバーサルミル群1に
よってリバース圧延しながらH形鋼2を圧延した。圧延
終了時のH形鋼の各部寸法は実施例と同じで、幅800
mm、高さ200mm、フランジ厚み22mm、ウェブ
厚み13mm、圧延長さ50mであった。このH形鋼を
直ちにホットソー3によってウェブの中心部を長手方向
に切断した。切断後、2条のT形鋼はウェブを下にフラ
ンジを上にした状態で相互に離したまま自然放冷させて
冷却した。その結果、この比較例ではウェブ側を凸にフ
ランジに10mあたり50mmの曲がりが発生した。こ
のような大きな曲がりが発生した理由は、ウェブ厚みが
フランジ厚みに比べて非常に薄いため、ウェブのほうが
速く冷え、これに遅れてフランジが冷えるため、ウェブ
とフランジ間に大きな温度差ひいては応力差が生じため
である。このため、後で矯正機によって形状矯正を施さ
なければならなかった。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を得ることができる。 (1)H形鋼またはI形鋼を仕上げ圧延すると同時にそ
のウェブを長手方向に切断してT形鋼とした後、直ちに
そのT形鋼のウェブ同士を上下に重ね合わせてローラテ
ーブル上を搬送しながらフランジ外面を冷却するもので
あるから、冷却後のウェブ波や曲がりの発生がなく、し
かも矯正等の精整工程を要しないため、歩留まりがよく
能率の高いT形鋼製造が可能となる。 (2)現状のH形鋼の製造ラインをそのまま用いてT形
鋼を能率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるT形鋼の製造ラインを示す概要図
である。
【図2】T形鋼の搬送装置及びフランジ冷却装置の正面
図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】T形鋼のウェブ支持用の治具の斜視図である。
【図5】T形鋼のウェブの他の支持方法示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 仕上げユニバーサルミル群 2 H形鋼 3 ホットソー 4a、4b T形鋼 5 ローラテーブル 6 治具 7 スプレーノズル 8 ウェブ支持ロール 11 ユニバーサルミル 12 エッジャーミル 21 フランジ 22 ウェブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニバーサルミルによってH形鋼または
    I形鋼を仕上げ圧延すると同時にそのウェブを長手方向
    に切断し、2条のT形鋼を得た後、そのウェブ同士を上
    下に重ね合わせてローラテーブル上を搬送しながら、フ
    ランジ外面を冷却することを特徴とするT形鋼の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104014587A (zh) * 2014-06-12 2014-09-03 中冶赛迪工程技术股份有限公司 电梯t型导轨的长尺轧制方法及其生产线
CN109967790A (zh) * 2019-04-21 2019-07-05 河南德威科技股份有限公司 一种金属棒切割装置和金属棒的切割方法

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