JPH10233976A - テレビジョン信号受信装置 - Google Patents

テレビジョン信号受信装置

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JPH10233976A
JPH10233976A JP3659397A JP3659397A JPH10233976A JP H10233976 A JPH10233976 A JP H10233976A JP 3659397 A JP3659397 A JP 3659397A JP 3659397 A JP3659397 A JP 3659397A JP H10233976 A JPH10233976 A JP H10233976A
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JP
Japan
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signal
circuit
aspect ratio
image
vertical
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JP3659397A
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English (en)
Inventor
Katsunobu Kimura
勝信 木村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスペクト比が4対3の表示画面を有するデ
ィスプレイ装置を用いて上下に無画部のあるレターボッ
クス形式の映像信号の主画部を拡大して表示する。 【解決手段】 レターボックス形式の映像信号を垂直方
向と水平方向に拡大して、無画部を表示画面の外に追い
出し、主画部を表示画面一杯に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン信号
受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NTSC方式のテレビジョン信号には、
アスペクト比(テレビ画面の横と縦の長さの比)が4対
3の映像信号と、以下に述べるように映像の情報部分の
アスペクト比が4対3でなく、4対3の表示画面のテレ
ビジョン信号受信装置で受信して表示すると画面の上下
の部分に黒い部分の表れるレターボックス形式と呼ばれ
るものがある。レターボックス形式の代表的なものとし
て、テレビジョン学会誌Vol.49,No.9,p1
121〜1131(1995)に掲載されたEDTV−
II放送(ワイドクリアビジョン放送)方式がある。こ
の方式では、アスペクト比が4対3の画面の上下に映像
情報でない黒色の無画の部分(以下、無画部と呼ぶ)が
入れてあり、その無画部をはさんで中央部分にアスペク
ト比が16対9の横長の映像情報(以下、主画部と呼
ぶ)が挿入されている形式の信号を扱う。この信号の1
画面あたりの走査線の本数は、上部と下部にある無画部
がそれぞれ60本、映像部が360本である。この信号
をワイドテレビ受信機でそのまま受信すると、画面が横
に長い分、横に間延びした上下に押しつぶされたような
画像として表示されてしまう。このような画面表示を避
けるために、ワイドテレビ受信機側では、垂直拡大とい
う操作を行い、画面上下の無画部の部分を画面上に表示
しない程度に映像信号を垂直方向に拡大して、主画部分
の押しつぶされた映像を正しい映像として表示してい
る。このような画面の拡大を画面のワイド化と称してい
る。この垂直拡大の方法については、例えばテレビジョ
ン学会誌Vol.47,No.7,p949〜955
(1993)において、CRTの偏向回路で垂直方向の
偏向幅を拡大する方法及び信号処理により3本の走査線
数から4本の走査線数を作り出して実現する方法が述べ
られている。
【0003】一方、このワイドクリアビジョン放送信号
を従来からある4対3のテレビジョン受信機で受信する
と、ワイドテレビ受信機側の表示とは異なり間延びしな
い正しい映像がテレビ画面に表示できる。ただし、無画
部と主画部がそのまま画面内に表示され、主画部の表示
サイズが小さくなり、主画部の映像を犠牲にした表示と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
技術では、レターボックスの形式の映像信号を、ワイド
テレビ受信機で表示した場合、無画部をテレビの画面の
表示領域外に追いやるように垂直方向を拡大すること
で、主画部の画像が間延びしないで正しく画面一杯に表
示することができる。しかし、従来からあるアスペクト
比が4対3のテレビジョン受信機では、レーボックス形
式の映像信号を表示すると、上下の無画部の部分と横長
の主画部がそのまま表示されてしまうため、画面は上下
に押しつぶされたような表示にはならないが、4対3の
画像を表示した場合と比較すると主画部の高さが低いの
で、画像表示領域がかなり小さくしまうという問題点が
あった。したがって、レターボックス形式の映像信号
は、ワイドテレビ受信機の所有者にとっては、垂直拡大
するので、有益なものであるが、従来の4対3のテレビ
受信機の所有者にとっては、情報としては無益な無画部
の情報も表示してしまうという問題を有している。さら
に、その無画部の表示のために、主画部の表示サイズが
小さくなるため、複雑な画像や細かな文字情報などが見
ずらくなるという問題点があった。実際、どの程度、主
画部が小さく表示されるのかを、16:9等のレーボック
ス形式の映像信号を例にとり、走査線の本数の観点から
比較して説明する。16:9のレーボックス形式の1画面
あたりの映像信号の走査線の本数の内訳は、無画部が上
部と下部ともに60本、画像部分である主画部が360
本である。それに対し、通常の4対3の画像では画像情
報が480本である。よって、このレーボックス形式で
は無画部の上下合わせた120本分が画像情報でないの
で、アスペクト比が4対3の画像の表示領域と比べ、画
像の高さ(垂直方向)が3/4(=360/480)しか
ないことになる。このように、表示サイズが75%縮小表
示されることがわかる。
【0005】さらに、別の問題点としては、ワイドクリ
アビジョン放送では無画部にその放送特有のVTとV
H’という輪郭補正信号が多重されており、その信号が
無画部にノイズ妨害として現れることがあるという問題
点もあった。
【0006】本発明の目的は、従来からあるアスペクト
比が4対3のテレビジョン受信機でワイドクリアビジョ
ン放送信号を受信した時における上述した問題点を解決
するし、主画部の上下に無画部を備えたレターボックス
形式の映像信号が入力された際においても、無画部が表
示されることなく、主画部の情報を有益に表示すること
のできるテレビジョン受信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明では、レターボックス形式の映像信号の無
画部の信号がアスペクト比4対3のディスプレイから見
えないように垂直方向に拡大する垂直拡大手段と、映像
信号の水平方向を拡大する水平拡大手段とを備えること
を特徴とするテレビジョン受信装置を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【0009】図1において、映像入力端子101は、映
像信号の有無を判別する映像有無判別回路102の入力
端子と、水平同期信号と垂直同期信号とを映像信号から
分離する同期分離回路127の入力端子と、映像信号か
ら色信号を取り出してRGBの3原色信号を再生する色
信号再生回路132の入力端子とに接続されている。
【0010】映像有無判別回路102は、輝度信号成分
を通過させ搬送色信号及びカラーバースト信号を遮断す
るローパスフィルタ(LPF)103と、映像信号の有
無を判別して映像信号が存在するときに論理レベルHの
信号を出力する映像2値化回路104と、映像2値化回
路104のスライスレベルを設定するスライスレベル設
定回路105とから成り、LPF103の入力端子は映
像入力端子101に接続され、LPF103の出力端子
は映像2値化回路104の入力端子に接続されている。
映像2値化回路104の出力端子は、主画部のアスペク
ト比を検出する主画部アスペクト比検出回路106の入
力端子に接続され、映像2値化回路104のスライスレ
ベル設定端子はスライスレベル設定回路105の出力端
子に接続されている。
【0011】同期分離回路127は、垂直同期信号を分
離する垂直同期分離回路128と、水平同期信号を分離
する水平同期分離回路129とから成り、垂直同期分離
回路128及び水平同期分離回路129の各入力端子が
映像入力端子101に並列に接続されている。垂直同期
分離回路128の出力端子は、垂直偏向信号を生成する
垂直偏向回路130の第1の入力端子、及び主画部アス
ペクト比検出回路106の入力端子に並列に接続されて
いる。水平同期分離回路129の出力端子は、可変遅延
線136の入力端子と主画部アスペクト比検出回路10
6の入力端子とに並列に接続されている。
【0012】主画部アスペクト比検出回路106は、識
別制御信号の識別ビットより主画部のアスペクト比が4
対3か16対9かを判別してフラグ信号を出力する識別
アスペクト比判定回路107と、主画部の巾を検出する
映像幅検出回路111と、アスペクト比が4対3,16
対9,映画画像の各アスペクト比毎にそれぞれのアスペ
クト比の画像であることを示すフラグを出力する主画部
アスペクト比判別回路115とから成る。
【0013】識別アスペクト比判定回路107は、走査
線番号22H及び285Hのテレビジョン信号に存在す
る識別制御信号のビット番号1〜5がそれぞれ1である
か0であるかをデコードして出力する識別制御信号ビッ
トデコード回路108と、主画面のアスペクト比に応じ
て識別フラグ信号を出力するアスペクト比検出回路10
9とから成る。識別制御信号ビットデコード回路108
の入力端子は映像2値化回路104の出力端子に接続さ
れ、識別制御信号ビットデコード回路108の出力端子
はアスペクト比検出回路109の入力端子に接続されて
いる。アスペクト比検出回路109の4対3識別フラグ
を出力する出力端子は、主画部アスペクト比判別回路1
15の、入力映像信号の主画部のアスペクト比が4対3
であるか否かを判別する4対3画像判定回路116の一
方の入力端子と、映画画像であることを判定する映画画
像判定回路118の第1の入力端子とに接続されてい
る。アスペクト比検出回路109の16対9識別フラグ
を出力する出力端子は、主画部アスペクト比判別回路1
15の、入力映像信号の主画部のアスペクト比が16対
9であるか否かを判別する16対9画像判定回路116
の一方の入力端子と映画画像判定回路118の第2の入
力端子とに接続されている。
【0014】映像幅検出回路111は、映像信号の各走
査線毎に走査線番号を付加して出力する走査線番号付加
回路110と、奇数フィールド及び偶数フィールド毎に
映像2値化信号が最初に論理レベルHとなるときの走査
線番号を検出する映像開始走査線検出回路112と、奇
数フィールド及び偶数フィールド毎に映像2値化信号が
最後に論理レベルHとなるときの走査線番号を検出する
映像終了走査線検出回路113と、映像の総走査線数に
対する主画部の走査線数の占める割合(以後、垂直拡大
率Nと称する)を演算して求める垂直拡大率演算回路1
14と、主画部の中心線の走査線番号を求める中心走査
線検出回路125とからなる。
【0015】走査線番号付加回路110の3個の入力端
子には、映像2値化回路104の出力端子、垂直同期分
離回路128の出力端子及び水平同期分離回路129の
出力端子がそれぞれ接続されている。走査線番号付加回
路110の出力端子には映像開始走査線検出回路112
の入力端子及び映像終了走査線検出回路113の入力端
子が並列に接続されている。映像開始走査線検出回路1
12の出力端子は、垂直拡大率演算回路114の一方の
入力端子及び中心走査線検出回路の一方の入力端子に接
続され、映像終了走査線検出回路113の出力端子は、
垂直拡大率演算回路114の他方の入力端子及び中心走
査線検出回路の他方の入力端子に接続されている。垂直
拡大率演算回路114の出力端子は、主画部アスペクト
比判別回路115の4対3画像判定回路116の他方の
入力端子、16対9画像判定回路116の他方の入力端
子及び映画画像判定回路118の第3の入力端子に接続
されている。中心走査線検出回路125の出力端子は、
入力された映像2値化信号を垂直方向にn(nは任意の
正数)倍に拡大して表示する処理を行う垂直n倍制御回
路122の第1の入力端子に接続されている。
【0016】主画部アスペクト比判別回路115は、4
対3画像判定回路116と、16対9画像判定回路11
6と、映画画像判定回路118とから成る。4対3画像
判定回路116の出力端子は、垂直偏向回路130の第
2の入力端子と、水平偏向信号を生成する水平偏向回路
131の第1の入力端子とに接続されている。16対9
画像判定回路116の出力端子は、垂直n倍制御回路1
22の第2の入力端子及び入力された映像2値化信号を
水平方向にn倍に拡大して表示する処理を行う水平n倍
制御回路の第1の入力端子に接続されている。映画画像
判定回路118の出力端子は垂直n倍制御回路122の
第3の入力端子及び水平n倍制御回路の第2の入力端子
に接続されている。
【0017】リモコン信号を受信するリモコン信号入力
端子137は、入力されたリモコン信号を解読して出力
するリモコン信号受信回路138の入力端子に接続さ
れ、リモコン信号受信回路138の出力端子は、水平同
期信号の遅延量を制御しかつn倍表示をオフする制御回
路139の入力端子に接続されている。制御回路139
の出力端子は、可変遅延線136の制御端子並びに垂直
n倍制御回路122の第4の入力端子及び水平n倍制御
回路128の第3の入力端子に接続されている。可変遅
延線136の出力端子は水平偏向回路131の第2の入
力端子に接続されて、垂直n倍制御回路122の出力端
子は垂直偏向回路130の第3の入力端子に接続され、
水平n倍制御回路126の出力端子は水平偏向回路13
1の第3の入力端子に接続されている。
【0018】垂直偏向回路130の出力端子は受像管1
35の垂直偏向コイルに接続され、水平偏向回路131
の出力端子は受像管135の水平偏向コイル134に接
続されている。
【0019】次に、本実施の形態の動作を説明する。映
像入力端子101より入力したレターボックス形式の映
像信号は、色信号再生回路132と同期分離回路127
と映像有無判別回路102のそれぞれ入力される。以
下、色信号再生回路132,同期分離回路127,映像
有無判別回路102の順にそれぞれの動作を説明する。
【0020】色信号再生回路132においては、入力さ
れたレターボックス形式の映像信号から色信号を抽出し
てRGBの3原色信号を出力する。この3原色信号は、
受像管135に入力される。
【0021】一方、同期分離回路127に入力されたレ
ターボックス形式の映像信号は、垂直同期分離回路12
8と水平同期分離回路129に入力される。垂直同期分
離回路128は、垂直同期信号のみを分離出力し、この
垂直同期信号は垂直偏向回路130に入力される。垂直
偏向回路130では、垂直同期信号の波形整形と増幅を
行い垂直偏向用のこぎり波電流を出力する。垂直偏向用
こぎり波電流は、垂直偏向コイル133に入力され、受
像管135の垂直方向の電子ビームが制御される。ま
た、水平同期分離回路129は、水平同期信号のみを分
離出力し、可変遅延線136に入力する。可変遅延線1
36で遅延出力した水平同期信号は、水平偏向回路13
1に入力される。水平偏向回路131では、水平同期信
号の波形整形と増幅を行い水平偏向用のこぎり波電流を
出力する。水平偏向用のこぎり波電流は、水平偏向コイ
ル134に入力され、受像管135の水平方向の電子ビ
ームが制御される。以上のように水平偏向と垂直偏向が
行われ、受像管135に映像が映し出される。
【0022】また、映像有無判別回路102に入力され
たレターボックス形式の映像信号は、LPF103に入
力され、搬送色信号ならびにカラーバースト信号が抑圧
され輝度信号のみが出力される。この輝度信号は映像2
値化回路104の入力端子に入力される。スライスレベ
ル設定回路105では予め設定された例えば15IRE
のスライスレベルの直流電圧値を出力する。このスライ
スレベル値が映像2値化回路104のスライスレベル設
定端子に入力される。映像2値化回路104では、LP
F103から出力される輝度信号とスライスレベル設定
回路105から出力されるスライスレベル値との大きさ
の比較が行われ、映像2値化回路104は、輝度信号の
信号レベルがこのスライスレベル値より大きければ映像
信号有りと判定しデジタル値1(論理レベルH)を出力
し、逆に輝度信号のレベルがこのスライスレベル値より
小さければ映像信号無しと判定しデジタル値0(論理レ
ベルL)とする映像2値化信号を出力する。このよう
に、映像2値化回路104により映像の輝度信号の有無
が2値化情報に変換される。この映像2値化信号は、レ
ターボックス信号検出回路106に入力される。
【0023】主画部アスペクト比検出回路106に入力
されたこの映像2値化信号は、識別アスペクト判定回路
107及び映像幅検出回路111の入力端子にそれぞれ
入力される。識別アスペクト判定回路107では、この
映像2値化信号は、ワイドクリアビジョン放送で主画部
映像信号の最初の走査線である22Hの走査線と第2フ
ィールドの最初の映像信号の走査線である285Hの走
査線上にそれぞれ多重されている識別制御信号のビット
信号をデコードし、その放送の主画部のアスペクト比を
決定する。
【0024】以下、この部分の動作を説明する。識別ア
スペクト判定回路107に入力された映像2値化信号
は、まず、識別制御信号ビットデコード回路108に入
力される。識別制御信号ビットデコード回路108で
は、映像信号の22Hと285Hの走査線上に存在する
識別制御信号のビット番号の1から5がそれぞれ1か0
かをデコードした信号を出力する。この出力信号は、ア
スペクト比検出回路109に入力される。識別制御信号
はデコードしたビット1から5の組み合わせでアスペク
ト比が16対9か4対3か等を識別する指示が含まれて
いるので、アスペクト比検出回路109では、(ビット
1,ビット2,ビット3,ビット4,ビット5)の値
が、(1,0,0,0,0)か(1,0,0,1,1)
の値の時、画面のアスペクト比は4対3であり、この時
の値をデコードした時だけ1とする4対3識別フラグ信
号を出力する。この4対3識別フラグ信号は、4対3判
定回路116と映画判定回路118に入力される。ま
た、アスペクト比検出回路109は、(1,0,1,
1,0)か(1,0,1,0,1)の値の時、画面のア
スペクト比は16対9であり、この時の値をデコードし
た時だけ1とする16対9識別フラグ信号を出力する。
この16対9識別フラグ信号は、16対9画像判定回路
117と映画画像判定回路118とに入力される。以上
のように、識別アスペクト判定回路107では、識別制
御信号の識別ビットより、主画部のアスペクト比が4対
3か16対9かを判別するフラグ信号を出力する。ちな
みに、上記5ビットの識別信号のビット1,ビット2の
1,0の値は識別信号を表す固定値であり、ビット3の
値が0のとき4対3のアスペクト比、1のとき16対9
のアスペクト比を表し、ビット4とビット5は不定であ
る。
【0025】次に、映像幅検出回路111の動作を説明
する。この映像幅検出回路111では、この映像2値化
信号の映像の開始走査線と終了走査線を検出する。以
下、その詳細を説明していく。映像幅検出回路111に
入力された映像2値化信号は、走査線番号付加回路11
0に入力される。一方、先に述べた垂直同期分離回路1
28より出力された垂直同期信号と水平同期分離回路1
29より出力された水平同期信号も走査線番号付加回路
110に入力される。走査線番号付加回路110では、
まず、垂直同期信号と水平同期信号との相互の位相関係
に基づいてフィールド判別を行い、映像2値化信号の各
走査線に対応させて、図2の(a)に示すように、奇数
フィールドの走査線には22番から262番、偶数フィ
ールドの走査線には285番から525番の番号を付け
る。ここでは、例として図2の(a)は、ワイドクリア
ビジョン放送のアスペクト比が16対9等のレーボック
ス形式の映像信号を示す。走査線番号付加回路110
は、奇数フィールドの走査線には、上部の無画部の識別
信号が存在する走査線に番号22をつけ、上部無画部の
最終走査線を52番、主画部の先頭走査線を53番とし
て、主画部の最終走査線を232番、下部無画部の先頭
走査線を233番とし、下部の無画部の最終走査線を2
62番とする。また、偶数フィールドの走査線には、上
部の無画部の識別信号が存在するラインを285番と
し、上部無画部の最終走査線を315番、主画部の先頭
走査線を316番、主画部の最終走査線を495番、下
部無画部の先頭走査線を496番、下部の無画部の最終
走査線を525番と付番して出力する。この走査線番号
を付加した信号は、映像開始走査線検出回路112と映
像終了走査線検出回路113にそれぞれ入力される。
【0026】映像開始走査線検出回路112は、奇数フ
ィールド及び偶数フィールドの検出が開始される毎に映
像2値化信号が最初に1になる時の走査線番号の検出を
開始する。図2の(a)の画像201の例では、映像開
始走査線検出回路112は、奇数フィールドでは最初に
映像が検出される、即ち映像2値化信号が最初に1にな
るのは53番の走査線、偶数フィールドでは最初に映像
が検出される、即ち映像2値化信号が最初に1になるの
は316番であり、その映像開始走査線番号の53番と
316番とをそれぞれ出力する。また、映像終了走査線
検出回路113は、奇数フィールド及び偶数フィールド
につき、それぞれ映像2値化信号が最後に1になった
時、つまり映像終了走査線の番号を検出する。図2の
(a)の画像201の例では、映像終了走査線検出回路
113は、奇数フィールドでは232番、偶数フィール
ドでは495番を検出し、その番号を出力する。
【0027】これらの映像開始走査線番号と映像終了走
査線番号は、垂直拡大率演算回路114に入力される。
垂直拡大率演算回路114では、映像の総走査線数に対
する主画部の走査線数の占める割合(垂直拡大率N)を
演算によって求める。垂直拡大率Nは下記演算式: 垂直拡大率N=(映像走査線の総数)/(主画部の走査線の総数) =480/[(B−A+1)+(D−C+1)] ただし、 A:奇数フィールドの映像開始走査線番号 B:奇数フィールドの映像終了走査線番号 C:偶数フィールドの映像開始走査線番号 D:偶数フィールドの映像終了走査線番号 により求まる。
【0028】ここでは、A=53、B=232、C=3
16、D=495であるので、垂直拡大率は N=480/[(232―53+1)+(495―316+1)] =480/360 =4/3 が求まる。
【0029】ここでは、16対9のレターボックス信号
の垂直拡大率Nを求めたが、無画部のない4対3の映像
が入力されれば、上記のような演算の課程の説明はここ
では割愛するが、垂直拡大率N=1となる。
【0030】垂直拡大率演算回路114では、求めた垂
直拡大率Nは、4対3画像判定回路116、16対9画
像判定回路117、映画画像判定回路118に入力さ
れ、各々の回路では、以下に詳細説明する主画部のアス
ペクト比情報を判定する信号を出力する。
【0031】一方、映像開始走査線検出回路112より
出力される先頭走査線の番号は、中心走査線検出回路1
25の一方の入力端子に入力される。映像終了走査線検
出回路113より出力される終了走査線の番号は、中心
走査線検出回路125の他方の入力端子に入力される。
中心走査線検出回路125では、この先頭走査線の番号
と終了走査線の番号とを加算して2で割った値、つまり
主画部の中心線の走査線番号をもとめ、その主画部の中
心走査線番号を垂直n倍制御回路122に入力する。
【0032】4対3画像判定回路116は、入力された
垂直拡大率N=1又は前述したアスペクト比検出回路1
09出力の(4対3識別フラグ信号)=1の状態が、例
えば5フィールド連続で検出されれば、入力映像信号の
主画部のアスペクト比が4対3であると判定し、(4対
3画像フラグ信号)=1を出力する。また、4対3画像
判定回路116は、入力された垂直拡大率N=0で且つ
アスペクト比検出回路109出力の(4対3識別フラグ
信号)=0であることが検出されれば、入力映像信号の
主画部のアスペクト比が4対3ではないと判定し、(4
対3画像フラグ信号)=0を出力する。つまり、4対3
画像判定回路116では、送られてくる映像信号のアス
ペクト比が4対3であれば、(4対3画像フラグ信号)
=1、そうでなければ(4対3画像フラグ信号)=0を
出力する。
【0033】16対9画像判定回路117は、入力され
た垂直拡大率N=4/3又は前述したアスペクト比検出
回路109出力の(16対9識別フラグ信号)=1の値
が、例えば5フィールド連続で検出されれば、入力映像
信号の主画部のアスペクト比が16対9であると判定
し、(16対9画像フラグ信号)=1を出力する。ま
た、16対9画像判定回路117は、入力された垂直拡
大率N=0で且つアスペクト比検出回路109出力の
(16対9識別フラグ信号)=0であることが検出され
れば、入力映像信号の主画部のアスペクト比が16対9
ではないと判定し、(16対9画像フラグ信号)=0を
出力する。つまり、16対9画像判定回路116では、
送られてくる映像信号のアスペクト比が16対9であれ
ば、(16対9画像フラグ信号)=1、そうでなければ
(16対9画像フラグ信号)=0を出力する。
【0034】映画画像判定回路118は、入力された垂
直拡大率N=4/3,1以外の正数nという値を持ち、
垂直拡大率N=nが例えば5フィールド連続で検出され
れば、入力映像信号の主画部のアスペクト比が16対9
でも4対3でもない映画画面でよく使用されるような横
に細長いアスペクト比画面であると判定し、垂直拡大率
N=nの値を出力する。つまり、映画画像判定回路11
8は、垂直拡大率がN=4/3,1の値でないとき、垂
直拡大率演算回路114出力の垂直拡大率がN=nの値
そのまま出力する。
【0035】上述してきた4対3画像判定回路116出
力の4対3画像フラグ信号は、垂直偏向回路130及び
水平偏向回路131に入力される。また、16対9画像
判定回路117出力の16対9画像フラグ信号は、垂直
n倍制御回路122と水平n倍制御回路126とに入力
される。そして、映画画像判定回路118出力の正数値
nは、垂直n倍制御回路122と水平n倍制御回路12
6とに入力される。
【0036】まず、(4対3画像フラグ信号)=1が垂
直偏向回路130及び水平偏向回路131に入力された
場合、つまり、映像入力端子101より、図3に示す、
レターボックス形式でないアスペクト比が4対3の映像
信号301が入力された場合について説明する。画像3
02はその信号を4対3の受像管135に表示した画像
を示している。この場合は、垂直偏向回路130及び水
平偏向回路131は通常の垂直偏向及び水平偏向をそれ
ぞれ行い、図3に示すようにアスペクト比が4対3の入
力の映像信号301をアスペクト比が4対3の受像管1
35にそのまま画像302として忠実に画面表示する。
【0037】次に、上記の場合とは異なり、映像入力端
子101より、図2に示すように主画部のアスペクト比
が16対9のレターボックス型の画像201が入力され
た場合について説明する。画像201が入力されると、
(16対9画像フラグ信号)=1が、垂直n倍制御回路
121に入力される。垂直n制御回路121は、垂直偏
向回路130を制御し、中心走査線検出回路125より
出力された主画部の走査線番号を中心に垂直偏向を4/
3倍に拡大偏向を行う。水平n倍制御回路126は、水
平偏向回路131を制御し水平偏向を4/3倍に拡大偏
向する。図2の画像201の点線202で囲んだ部分を
水平方向と垂直方向に拡大した画像が、受像管135
に、画像203として示すように、無画部が中心部のア
スペクト比が4対3となる表示画像の外に追いやられる
ように拡大表示される。なお、映像入力端子101に入
力された映像信号が、映画画像のアスペクト比を有して
いる場合には、映画画像判定回路118から出力される
制すうちえぬの値に応じて垂直偏向回路130と水平偏
向回路131の拡大率を設定して、映画画像が受像管1
35のアスペクト比4対3の画面一杯に表示される。
【0038】一方、リモコン信号入力端子137より入
力されたリモコン信号により送られてきたデータ信号
は、リモコン信号受信回路138に入力され、リモコン
信号受信回路138はこのデータを解読し、制御回路1
39に入力する。制御回路139は、可変遅延線136
にすでに入力されている水平同期分離回路129出力の
水平同期信号の遅延量を制御して出力する。その制御の
仕方を説明した図が図4である。図4において、符号4
01は画像201の左端から時間T0だけ遅延した位置
の水平同期信号である。この位置を中心位置として、左
寄り位置の時間T1,右寄り位置の時間T2に可変遅延
線136の遅延量を設定する。よって、リモコンより送
られてきたこの水平同期信号を遅延するための時間T
0,T1,T2といった遅延情報を送信すると、制御回
路139は、それらの遅延情報に応じて可変遅延線13
6の可変遅延量を変えることができる。このことによ
り、水平と垂直の拡大偏向する領域部分をそれぞれ、点
線202で囲んだ部分,それより左寄りの点線403で
囲んだ部分,それより右寄りの点線406で囲んだ部分
のように変えることができるので、受像管135上に
は、それぞれ真中部分が表示される画像203,左寄り
の画像405,右寄りの画像408が表示される。ユー
ザはこのように表示部分をずらせて、受像管135の左
端部分と右端部分の欠けた画像を容易に見ることができ
る。また、リモコンにより、垂直n倍制御回路122及
び水平n倍制御回路126が動作しないように指令し、
画像のアスペクト比が4対3でない映像信号が入力され
た場合にも、入力された映像信号をそのまま受像管13
5上に表示するように制御することもできる。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、主
画部アスペクト比検出回路106が入力端子101より
入力した映像信号の主画部のアスペクト比を検出する。
従って、レターボックス形式の映像信号が入力した際で
も、垂直n倍制御回路122が垂直偏向回路130を制
御し、レターボックス形式の映像信号の無画部の信号が
アスペクト比4対3のディスプレイから見えないように
垂直方向に拡大することができる。水平n倍制御回路1
26は、垂直方向の拡大率と同じだけ映像信号を水平方
向に拡大するので、無画部が表示されることなく、主画
部の映像を4対3の受像管135の表示画面一杯に大き
く、しかも真円率を保った状態で拡大表示することがで
きる。このように大きく映像を表示した上に、リモコン
を使用して拡大表示領域部分の外の左寄り右寄り映像画
面もユーザは容易に見ることができる。以上のように、
上下に無画部のあるレターボックス信号が入力されて
も、従来の4対3のテレビ受信機のように無画部がその
まま表示されることによる主画部の表示サイズが縮小表
示されることなく、アスペクト比が4対3のディスプレ
イ内に無画部を表示しないように映像信号を拡大するこ
とができるので、違和感なく細かな映像までも大きく見
やすく、ノイズ妨害のない映像を提供することができる
効果がある。
【0040】図5は本発明の第2の実施の形態の構成を
示すブロック図である。図5において、図に示した第1
の実施の形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符
号を付してその説明を省略する。本実施の形態が図1の
第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態で水
平同期分離回路129と水平偏向回路131の間に設け
られた可変遅延線136を用いないことと、水平n倍制
御回路126の代わりに水平非線形伸縮制御回路501
を用いていることである。
【0041】以下、上述した第1の実施の形態と異なる
部分につきその動作を説明する。水平非線形伸縮制御回
路501は、水平方向中央部に対し、相対的に左右端に
近付くに従って徐々に拡大率を下げて表示するように水
平偏向回路131を制御する。図6にこのようにして非
線形表示された画像の一例を示す。図6の画像601
は、レターボックス型の映像信号を4対3の受像管13
5上にそのまま表示したものであり、画像602が、中
心に表示されている大きな正円部分が表示されている位
置までは、水平方向の拡大率を同一にし、その位置より
左右端部分は、中心部分に対して水平方向の拡大率を下
げ、圧縮して表示した非線形画像である。すなわち、本
表示例においては水平方向に2段階の拡大率を設定して
画像表示を行っている。従って、本実施の形態において
は、第1の実施の形態とは異なり、受像管135の表示
画面の水平方向にはみ出た部分がなくなるので、可変遅
延線136が不要となる。
【0042】また、別の表示方法としては、水平方向中
央部に対し相対的に表示画面の左右端に近付くに従って
徐々に画像を縮小させて表示する。この場合、左右端は
歪んだ映像となるが、画面の中央部は真円率を保持して
いるので違和感が少ない画像が表示できる。
【0043】以上のように、本実施の形態によれば、水
平非線形伸縮制御回路501は、画面中心部分、面積で
言うと例えば75%は真円率を保った状態で拡大表示
し、残りの両サイド、例えばそれぞれ12.5%、の部
分は水平方向を圧縮して表示することで4対3の画面に
レターボックス信号の主画部のみを拡大表示することが
できる。従って、第1の実施の形態の効果に加え、本実
施の形態では、映像が欠けることなく細かな映像情報を
違和感が少ない状態で、画像を大きく見やすく表示し、
従来の4対3のテレビ受信機のディスプレイに拡大した
映像信号を表示することができる効果を有する。
【0044】図7は、本発明の第3の実施の形態の構成
を示すブロック図である。図7において、図1に示した
第1の実施の形態又は図5に示した第2の実施の形態の
構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0045】本実施の形態においては、輝度信号と色信
号を分離するY/C分離回路701が映像有無判別回路
102及び同期分離回路127と並列に映像入力端子に
接続され、Y/C分離回路701の色信号の出力端子に
は、色信号を復調する色復調回路711の入力端子が接
続され、Y/C分離回路701の輝度信号の出力端子に
は、最適の映像表示ができるように信号処理する映像表
示最適化信号処理回路700Aの入力端子が接続されて
いる。
【0046】映像表示最適化信号処理回路700Aは、
水平方向に映像を非線形に拡大する信号処理を行う水平
非線形拡大信号処理回路702と、垂直方向の走査線の
本数を増やして画像を垂直方向に拡大する信号処理を行
う垂直拡大信号処理回路706とから成り、水平非線形
拡大信号処理回路702の入力端子がY/C分離回路7
01の出力端子に接続され、水平非線形拡大信号処理回
路702の出力端子が垂直拡大信号処理回路706の入
力端子に接続されている。水平非線形拡大信号処理回路
702は、メモリ703と、メモリ703への輝度信号
の書込動作を制御する書込制御回路704と、メモリ7
03から輝度信号を読み出す読出動作を制御する読出制
御回路705とから成り、メモリ703の信号入力端子
がY/C分離回路701の出力端子に接続され、メモリ
703の信号出力端子が垂直拡大信号処理回路706の
入力端子に接続されている。垂直拡大信号処理回路70
6の出力端子は、画面表示のためのエンコードを行うエ
ンコーダ712の第1の入力端子に接続されている。
【0047】色復調回路711の2個の出力端子には、
映像表示最適化信号処理回路700Aとほぼ同一構成の
映像表示最適化信号処理回路700B及び700Cがそ
れぞれ接続され、映像表示最適化信号処理回路700B
及び700Cの出力端子は、それぞれエンコーダ712
の第2及び第3の入力端子に接続されている。エンコー
ダ712の出力端子は映像出力端子713に接続されて
いる。
【0048】主画部アスペクト比判別回路115の4対
3画像判定回路116の出力端子は、表示画像の垂直方
向の拡大を制御する垂直拡大制御回路119中の、垂直
拡大率を1倍に制御する垂直通常(1倍)メモリ制御回
路707の入力端子、及び表示画像の水平方向の拡大を
制御する水平拡大制御回路123中の、水平拡大率を1
倍に制御する水平通常(1倍)メモリ制御回路709の
入力端子に接続されている。
【0049】主画部アスペクト比判別回路115の16
対9画像判定回路117の出力端子は、垂直拡大制御回
路119中の、垂直拡大率をn倍に制御する垂直n倍メ
モリ制御回路708の第1の入力端子、及び水平拡大制
御回路123中の、水平拡大率を非線形に制御する水平
非線形メモリ制御回路710の第1の入力端子に接続さ
れている。
【0050】主画部アスペクト比判別回路115の映画
画像判定回路118の出力端子は、垂直n倍メモリ制御
回路708の第2の入力端子、及び水平非線形メモリ制
御回路710の第2の入力端子に接続されている。
【0051】制御回路139の出力端子は、垂直n倍メ
モリ制御回路703の第3の入力端子及び水平非線形メ
モリ制御回路709の第3の入力端子に接続されてい
る。また、映像幅検出回路111中の中心走査線検出回
路125の出力端子が垂直n倍メモリ制御回路708の
第4の入力端子に接続されている。
【0052】垂直通常(1倍)メモリ制御回路707の
出力端子及び垂直通常n倍メモリ制御回路708の出力
端子は、垂直拡大信号処理回路706のそれぞれ第1及
び第2の制御入力端子に接続され、水平通常(1倍)メ
モリ制御回路709出力端子は、書込制御回路704の
第1の入力端子及び読出制御回路705の第1の入力端
子に接続されている。水平非線形メモリ制御回路710
の出力端子は、書込制御回路704の第2の入力端子及
び読出制御回路705の第2の入力端子に接続されてい
る。
【0053】次に本実施の形態の動作を説明する。映像
入力端子101より入力したレターボックス形式の映像
信号は、映像有無判別回路102,同期分離回路127
と共に、Y/C分離回路701に入力される。Y/C分
離回路701は、入力された映像信号を輝度信号Yと色
信号Cに分離出力する。そして、輝度信号Yは水平非線
形拡大信号処理回路702へ入力される。一方、色信号
Cは色復調回路711に入力される。
【0054】まず、水平非線形拡大信号処理回路702
の説明を行う。書込制御回路704はメモリ703を制
御し、メモリ703へ、輝度信号Yの画素データ列が書
き込まれる。ここで、16対9画像判定回路117より
出力された入力映像信号のアスペクト比が16対9であ
ることを示す(16対9画像フラグ信号)=1が、水平
非線形メモリ制御回路710に入力されると、水平非線
形メモリ制御回路710は、メモリ703のデータを水
平方向に非線形に読み出すように読出制御回路705を
制御する信号を生成し、読出制御回路705に出力す
る。読出制御回路705は、表示画像の中心部分水平方
向の画素数よりも左右端の画素数を間引いて読み出した
輝度信号Yをメモリ703から出力するようにメモリ7
03を制御する。すなわち、図8に示すように、メモリ
703に書き込んだ輝度信号をそのまま再生したときの
画像を画像801とすると、画像802のように、中心
部分が水平方向に例えば4/3倍に拡大され、この画像
の場合は横長の楕円となり、左右端の円が中心部より間
引いて読み出され縦長の楕円となるようにメモリ703
より画像データが読み出される。
【0055】メモリ703から読み出されたこの輝度信
号802は、垂直拡大信号処理回路706に入力され
る。垂直拡大信号処理回路706は、垂直通常n倍メモ
リ制御回路708により指示された垂直拡大率に従って
画像を垂直方向に拡大する。例えば垂直拡大率が4/3
倍であるとすると、垂直拡大信号処理回路706は、例
えば前後の走査線を足し合わせて平均を取ることにより
新たな走査線を生成し、走査線の本数を比率的に3本の
走査線から4本の走査線に増やして、4/3倍の垂直拡
大処理を行う。4/3倍に垂直拡大処理して垂直拡大信
号処理回路706より出力された映像が図8に示す画像
803である。なお、仮に、映像入力端子101より入
力する映像信号のアスペクト比が4対3であれば、水平
通常(1倍)メモリ制御回路709が読出制御回路70
5を制御して、読出制御回路705はメモリ703に書
き込んだ図8の画像801の映像信号を読み出す。さら
に、垂直通常(1倍)メモリ制御回路707が垂直拡大
信号処理回路706の垂直拡大率を1倍にし、垂直拡大
信号処理回路706から、図8に示す画像801が出力
される。なお、映像信号がレターボックス形式の映像信
号であっても、リモコン走査により垂直n倍メモリ制御
回路708と水平非線形メモリ制御回路710の動作を
禁止し、上述のアスペクト比が4対3の信号に対するの
同様に、入力された映像信号をそのまま画像表示するこ
とも可能である。
【0056】以上のように、本実施の形態によれば、水
平非線形拡大信号処理回路702は、映像の中心部分の
水平方向の画素数よりも左右端の水平部分の画素数を少
なくして読み出した映像信号を出力する。その出力信号
に対して垂直拡大信号処理回路706は、主画部のライ
ン数を例えば360本から480本のとするような垂直
拡大信号処理を行う。従って、アスペクト比が16対9
のレターボックス信号の主画部のみを拡大してアスペク
ト比が4対3の走査線が480本に増えた映像信号を出
力することができる。よって、第2の実施の形態と全く
同じ効果がある。さらに、この映像信号を映像入力端子
を備えたアスペクト比が4対3のテレビジョン受信装置
に接続しても、ディスプレイ画面全体に映像が表示され
るので、第2の実施の形態と同じ効果ように映像が欠け
ることなく、細かな映像情報を違和感を少なくして大き
く見やすく表示する映像信号を出力できる効果がある。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、上下に無画部のあるレ
ターボックス信号が入力されても、アスペクト比が4対
3のディスプレイ内に無画部を表示しないように映像信
号を拡大することができる。さらに、画面一杯に映像が
最適に拡大表示することができるので、細かな映像情報
を違和感なく見ることができ、ノイズ妨害のない映像を
提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビジョン信号受信装置の第1
の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施の形態により表示される画像の例を
示す図である。
【図3】図1の実施の形態により表示される画像の他の
例を示す図である。
【図4】図1の実施の形態により表示される画像の他の
例を示す図である。
【図5】本発明によるテレビジョン信号受信装置の第2
の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の実施の形態により表示される画像の例を
示す図である。
【図7】本発明によるテレビジョン信号受信装置の第3
の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の実施の形態により表示される画像の例を
示す図である。
【符号の説明】
102 映像有無判別回路 104 映像2値化回路 105 スライスレベル設定回路 106 主画部アスペクト比検出回路 107 識別アスペクト判定回路 108 識別制御信号ビットデコード回路 109 アスペクト比検出回路 110 走査線番号付加回路 111 映像幅検出回路 112 映像開始走査線検出回路 113 映像終了走査線検出回路 114 垂直拡大率演算回路 115 主画部アスペクト比判別回路 116 4対3画像判定回路 117 16対9画像判定回路 118 映画画像判定回路 119 垂直拡大制御回路 122 垂直n倍制御回路 123 水平拡大制御回路 126 水平n倍制御回路 127 同期分離回路 128 垂直同期分離回路 129 水平同期分離回路 130 垂直偏向回路 131 水平偏向回路 132 色信号再生回路 135 受像管 136 可変遅延線 138 リモコン信号受信回路 139 制御回路 201,203,302,405,408,601,6
02,801,802,803 画像 501 水平非線形伸縮制御回路 700A,700B,700C 映像表示最適化信号処
理回路 701 Y/C分離回路 702 水平非線形拡大信号処理回路 703 メモリ 704 書込制御回路 705 読出制御回路 706 垂直拡大信号処理回路 707 垂直通常(1倍)メモリ制御回路 708 垂直n倍メモリ制御回路 709 水平通常(1倍)メモリ制御回路 710 水平非線形メモリ制御回路 711 色復調回路 712 エンコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の画像情報を含む主画部信号と
    前記主画部信号の上側と下側に画像情報でない無画部と
    から構成するレターボックス形式の映像信号を入力と
    し、前記映像信号の主画部信号がアスペクト比が4対3
    のディスプレイ手段の画面に合致するように画像を処理
    して表示出力する主画部4対3変換表示手段を備えるこ
    とを特徴とするテレビジョン受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテレビジョン受信装置に
    おいて、前記レターボックス形式の映像信号を一方の入
    力とし、前記主画部4対3変換手段の出力をもう一方の
    入力とし、どちらか入力を選択して出力する切替手段を
    備えることを特徴とするテレビジョン受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテレビジョン受信装置に
    おいて、前記アスペクト比4対3のディスプレイ手段に
    映像を走査するための水平偏向手段並びに垂直偏向手段
    と、前記水平偏向手段に入力される水平同期信号の入力
    タイミングを変えられる遅延手段と、前記レターボック
    ス形式の映像信号の主画部信号のアスペクト比を検出す
    る主画部アスペクト比検出手段と、前記主画部アスペク
    ト比検出手段より出力するアスペクト比情報を入力とし
    前記水平偏向手段の水平偏向角を拡大制御する水平偏向
    拡制御手段と、前記アスペクト比検出手段出力のアスペ
    クト比情報を入力とし前記垂直偏向手段の垂直偏向角を
    拡大制御する垂直拡大制御手段と、を備えたことを特徴
    とするテレビジョン受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のテレビジョン受信装置に
    おいて、アスペクト比が4対3のディスプレイ手段と、
    前記ディスプレイ手段に映像を走査するための水平偏向
    手段並びに垂直偏向手段と、前記レターボックス形式の
    映像信号の主画部信号のアスペクト比を検出するアスペ
    クト比検出手段と、前記アスペクト比検出手段より出力
    するアスペクト比情報を入力とし前記水平偏向手段を水
    平方向中央部に対し相対的に左右端に近付くに従って徐
    々に縮小させて表示するように水平偏向角を非線形制御
    する水平偏向非線形伸縮制御手段と、前記アスペクト比
    検出手段出力のアスペクト比情報を入力とし前記垂直偏
    向手段の垂直偏向角を拡大制御する垂直拡大制御手段
    と、を備えたことを特徴とするテレビジョン受信装置。
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