JPH102294A - ターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付構造 - Google Patents

ターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付構造

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Publication number
JPH102294A
JPH102294A JP15384596A JP15384596A JPH102294A JP H102294 A JPH102294 A JP H102294A JP 15384596 A JP15384596 A JP 15384596A JP 15384596 A JP15384596 A JP 15384596A JP H102294 A JPH102294 A JP H102294A
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JP
Japan
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base
stator
spacer
core
turbo
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Application number
JP15384596A
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English (en)
Inventor
Takahiko Uno
登彦 宇野
Masao Ono
正雄 大野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースの塑性変形を招くことなく、ポンプ運
転温度領域の全体に亘ってステータのコアをベースに確
実に固定できるターボ分子ポンプにおける取付構造を提
供する。 【解決手段】 この取付構造は、環状のベース5と、環
状ベースと同じアルミ材で作製されており、環状ベース
5の周面5Aに弾性域でしまりばめされている環状のス
ペーサ6と、スペーサ6の軸方向端面6Aと6Bにボル
ト14と15とで固定されたステータ2の鉄製のコア
7,ステータ4の鉄製のコア8とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空チャンバ等
を真空にするターボ分子ポンプにおけるステータのベー
スへの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ターボ分子ポンプにおけるステー
タのベースへの取付構造としては、図5に示すものがあ
る。このターボ分子ポンプは、相対回転するステータ翼
110とロータ翼106によって、吸込口112に接続
される真空チャンバ(図示せず)からガスや水分を吸引し
て吐出口113から排出するものである。
【0003】そして、ロータ翼106と筒105は同一
材料から加工され、締結部材を用いてシャフト103に
固定されている。また、ステータ翼110は、筒108
を介してアルミニウム製のベース107に固定されてい
る。このベース107の内周面に、ステータ102の環
状の鉄製のコア115が焼き嵌めされて固定されてい
る。
【0004】ところで、アルミニウムの線膨張係数は鉄
の線膨張係数よりも大きい。このため、図2の特性曲線
に示すように、ポンプ運転温度域Rの上限においても
コア115がベース107から外れないようにすると、
常温の領域(X)においてベース107が弾性変形領域を
越えて塑性変形領域に達してしまう。すると、クリープ
等が生じてステータ102とシャフト103との接触や
軸受の損傷などが発生し易くて信頼性が低下するという
問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、ベースの塑性変形を招くことがなく、ポンプ運転
温度域の全体に亘ってステータのコアをベースに確実に
固定できるベースのステータへの取付構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明のターボ分子ポンプにおけるステー
タのベースへの取付構造は、環状のベースと、ベースと
線膨張係数が略等しい材料で作製されており、環状ベー
スの周囲に弾性域でしまりばめされている環状スペーサ
と、スペーサの軸方向端面に締結手段で固定されたコア
を有するステータとを備えたことを特徴としている。
【0007】この請求項1の発明によれば、環状ベース
の周面に、弾性域内で締まり嵌めされている環状のスペ
ーサは、上記ベースと線膨張係数が略等しい材質で作製
されているから、図2の特性曲線で示すように、どの
温度領域においても締まり量は略一定でかつ弾性域にあ
る。そして、このスペーサの端面にステータのコアが締
結手段で固定されている。したがって、この発明によれ
ば、ポンプ運転領域の全体に亘って、ベースの塑性変形
を招くことなく、ステータのコアをベースにクリープ等
を生じることなく確実に固定することができる。したが
って、信頼性および安全性を向上できる。また、上述の
ように締まり量を略一定にできるから、やきばめによる
締まり量を最小限に抑えることができ、焼き嵌め温度を
低下させて作業安全性を向上させることができる。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付
構造において、線膨張係数がベースおよびスペーサより
小さい材料で作製されたコアを有するステータを備えた
ことを特徴としている。
【0009】この請求項2の発明によれば、ステータの
コアの線膨張係数が、ベースおよびスペーサの線膨張係
数よりも小さい。したがって、次の請求項3に記載され
ているように、ステータとスペーサとをベースの内周面
に配して、ステータのコアをベースに弾性域でしまりば
めさせた場合にも、温度上昇時にコアがベースを塑性変
形させることがない。また、この場合、ベースへのコア
の弾性域でのしまりばめによって、上記ステータの径方
向位置精度を確保できる。したがって、組み立て後にス
テータの径方向位置精度を確保するためにステータのコ
アの内周面を加工する必要がなくなる。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項2の発明
において、ステータとスペーサとをベースの内周面に配
して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた。こ
の場合には、このすきまばめの後に、ステータを円筒研
磨機などで仕上げれば良い。したがって、組み立て前の
部品単体としてのステータのコアの寸法精度を上げなく
て良い。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項2の発明
において、ステータとスペーサとをベースの外周面に配
して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた。こ
の場合には、ステータがベースの外周面にあるから、ス
テータの仕上げ加工が容易になる。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項1に記載
のターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付
構造において、線膨張係数がベースおよびスペーサと略
等しい材料で作製されたコアを有するステータを備えた
ことを特徴としている。
【0013】この請求項6の発明によれば、ステータの
コアの線膨張係数が、ベースおよびスペーサの線膨張係
数と略等しい。従って、請求項7に記載されているよう
に、ステータとスペーサとをベースの内周面に配し、ス
テータのコアをベースに弾性域で締まり嵌めさせた場合
にも、温度上昇時のベースの塑性変形を招かない。ま
た、この場合、ベースへのコアの弾性域での締まり嵌め
によって、上記ステータの径方向位置精度を確保でき
る。したがって、組み立て後にステータの径方向位置精
度を確保するためにステータのコアの内周面を加工する
必要がなくなる。
【0014】また、請求項8の発明は、請求項6の発明
において、ステータおよびスペーサをベースの内周面に
配して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた。
この場合には、このすきまばめの後に、ステータを円筒
研磨機などで仕上げれば良い。したがって、組み立て前
の部品単体としてのステータのコアの寸法精度を上げな
くて良い。
【0015】また、請求項9の発明は、請求項6の発明
において、ステータおよびスペーサはベースの外周面に
配し、ステータのコアはベースに弾性域で締まりばめさ
れている。この場合には、ベースへのコアの弾性域での
締まり嵌めによって、上記ステータの径方向位置精度を
確保できる。
【0016】また、請求項10の発明は、請求項6の発
明において、ステータおよびスペーサはベースの外周面
に配し、ステータのコアはベースにすきまばめされてい
る。この場合には、ステータがベースの外周面にあるか
ら、ステータの仕上げ加工が容易になる。
【0017】また、請求項11の発明は、請求項1に記
載のターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取
付構造において、線膨張係数がベースおよびステータよ
り大きい材料で作製されたコアを有するステータを備え
たことを特徴としている。
【0018】請求項11の発明によれば、ステータのコ
アの線膨張係数が、ベースおよびスペーサの線膨張係数
よりも大きい。したがって、請求項12に記載されてい
るように、ステータとスペーサとがベースの内周面に配
されている場合には、ステータのコアをベースにすきま
ばめすれば、温度上昇時にコアがベースを塑性変形させ
ることがない。
【0019】また、請求項12の発明は、請求項11の
発明において、ステータとスペーサをベースの内周面に
配して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた。
この場合には、このすきまばめの後に、ステータを円筒
研磨機などで仕上げれば良い。したがって、組み立て前
の部品単体としてのステータのコアの寸法精度を上げな
くて良い。
【0020】また、請求項13の発明は、ステータとス
ペーサとをベースの外周面に配して、ステータのコアを
ベースに弾性領域で締まりばめさせた。この場合には、
このベースへのステータの弾性域での締まり嵌めによっ
て、上記ステータの径方向位置精度を確保できる。した
がって、組み立て後にステータの径方向位置精度を確保
するためにステータのコアの周面を加工する必要がなく
なる。
【0021】また、請求項14の発明は、ステータとス
ペーサとをベースの外周面に配して、ステータのコアを
ベースにすきまばめした。この場合には、このすきまば
めの後に、ステータを円筒研磨機などで仕上げれば良
く、ステータがベースの外周面にあるから、ステータの
仕上げ加工が容易になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0023】図1に本発明のターボ分子ポンプにおける
ベースへのステータの取付構造の実施の形態を示す。な
お、このターボ分子ポンプは、図1に示した部分以外は
図5に示した従来のターボ分子ポンプと同じ構造であ
る。この実施の形態は、アルミニウムで作製されている
環状のベース5と環状の第1ステータ2および第2ステ
ータ4を備えている。第1ステータ2は環状の鉄製のコ
ア7とコイル10とを有している。また、上記第2ステ
ータ4は環状の鉄製のコア8とコイル11を有してい
る。第1ステータ2および第2ステータ4はロータ1に
対して所定の隙間を隔てている。
【0024】そして、環状ベース5の内周面5Aに環状
スペーサ6がやきばめによって弾性域でしまりばめされ
ている。この環状スペーサ6は、ベース5と同じように
アルミニウムで作製されている。したがって、上記ベー
ス5の線膨張係数と上記スペーサ6の線膨張係数とは等
しい。
【0025】そして、上記第1ステータ2のコア7は、
上記スペーサ6の軸方向の一方の端面6Aに密着された
状態で、コア7に穿たれた貫通孔7Aに挿通されてスペ
ーサ6のネジ孔12に螺合されたボルト14によってス
ペーサ6に締結されている。さらに、このコア7は、上
記ベース5の周面5Aに対して弾性域でしまりばめされ
ている。詳しくは、図2の特性曲線に示すように、コ
ア7は常温領域においてベース5に対して弾性領域での
しまりばめになされている。
【0026】一方、上記第2ステータ4のコア8は、上
記スペーサ6の軸方向の他方の端面6Bに密着された状
態で、コア8に穿たれた貫通孔8Aに挿通されてスペー
サ6のネジ孔13に螺合されたボルト15によってスペ
ーサ6に締結されている。また、このコア8は、上記ベ
ース5の周面5Aに対してすきまばめされている。詳し
くは、図2の特性曲線に示すように、コア8は常温領
域においてベース5に対してすきまばめになされてい
る。
【0027】上記構成のターボ分子ポンプにおけるベー
スへのステータの取付構造によれば、上記ステータ2,
4のコア7,8に巻かれたコイル10,11が回転磁界を
発生することによって、ロータ1を軸回りに回転させ
て、図示しないロータ翼とステータ翼とを相対回転させ
て真空引きを行う。
【0028】ここで、この取付構造は、環状ベース5の
内周面5Aに弾性域内でしまりばめされている環状のス
ペーサ6は、上記ベース5と同じ材質で作製されていて
線膨張係数が等しいから、図2の特性曲線で示すよう
に、どの温度領域においても締まり量は一定でかつ弾性
域内にある。そして、第1ステータ2および第2ステー
タ4は、ボルト14と15でもって、スペーサ6の端面
6Aおよび6Bに固定されている。したがって、この取
付構造によれば、図2に示すようなポンプ運転領域Rの
全体に亘って、ベース5の塑性変形を招くことなく、ス
テータ2のコア7と8をスペーサ6を介してベース5に
クリープ等を生じることなく確実に固定することができ
る。従って、信頼性および安全性を向上できる。また、
上述のように締まり量を一定にできるから、やきばめに
よる締まり量を最小限に抑えることができ、やきばめ温
度を低下させて作業安全性を向上させることができる。
【0029】また、この取付構造は、第1ステータ2の
コア7がベース5の周面5Aに弾性域でしまりばめされ
ている。このベース5へのコア7のしまりばめによっ
て、上記第1ステータ2の径方向位置精度を確保でき
る。したがって、組み立て後に第1ステータ2の径方向
位置精度を確保するために第1ステータ2のコア7の内
周面7Bを加工する必要がない。
【0030】また、この取付構造は、第2ステータ4の
コア8がベース5の内周面5Aにすきまばめされてい
る。したがって、この取付構造によれば、ベース5に第
2ステータ4のコア8をすきまばめして組み立ててか
ら、コア8の内周面8Bを円筒研磨機などで仕上げれば
良い。したがって、組み立て前の部品単体としてのコア
8の寸法精度を上げなくて良い。
【0031】尚、この実施の形態では、ベース5とスペ
ーサ6とを同じアルミニウムで作製したが、ベース5と
スペーサ6とをかならず同一の材質で作製する必要はな
く、線膨張係数が略等しい材料でベース5とスペーサ6
とが作製されていればよい。
【0032】また、上記実施の形態では、図1に示すよ
うに、ロータ1の周囲にベース5およびステータ2と4
を配置したインナーロータ型とし、ベース5の内周面5
Aにスペーサ6とステータ2,4とを配置したが、図4
に示すように、ベース65,スペーサ6,ステータ2,4
の周囲にロータ61を配置したアウターロータ型として
もよい。なお、図4において、41,42は、コア7,8
に対向するターゲットである。
【0033】また、上記実施の形態では、ステータ2,
4のコアを鉄製のコア7,8としたので、コアの線膨張
係数がベース5およびスペーサ6の線膨張係数よりも小
さかった。この場合には、図4に示すアウターロータ型
では、コア7,8をベース65の外周面65Bにすきま
ばめして、ベース65とスペーサ6の膨張によるコア
7,8の塑性変形を防止する。
【0034】また、ステータ2,4のコア7,8の線膨
張係数をベース5およびスペーサ6の線膨張係数よりも
大きくしてもよい。この場合、図3のようなインナーロ
ータ型においては、コア7と8を両方ともベース55の
内周面55Aに対してすきまばめにして、コア7と8の
膨張によるベース55の塑性変形を防止する。なお、図
3において、31,32は、コア7,8に対向するターゲ
ットである。なお、図4に示すようなアウターロータ型
においては、コア7と8の線膨張係数がベース55およ
びスペーサ6の線膨張係数よりも大きい場合にも、コア
7と8をベース65の外周面65Bに弾性域でしまりば
めさせてもよい。
【0035】また、ステータ2,4のコア7,8の線膨張
係数をベース5およびスペーサ6の線膨張係数と同等に
しても良い。この場合、インナーロータ型およびアウタ
ーロータ型のいずれにおいても、コア7,8をベース5
に対してすきまばめしてもよいし、しまりばめしてもよ
い。
【0036】また、この実施の形態では、締結手段とし
てボルト14と15を用いたが、締結手段としてピンま
たは、かしめ,溶接,ロウ付け,接着を使用してもよ
い。また、上記実施形態は、磁気軸受用のコア7とモー
タ用のコア8とをスペーサ6の両端に締結したものであ
るが、軸方向に複数のラジアル磁気軸受を有する場合に
は、これらコアをスペーサ6の両端に締結する構成とし
てもよい。
【0037】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取
付構造は、環状のベースと、ベースと線膨張係数が略等
しい材料で作製されており、環状ベースの周囲に弾性域
でしまりばめされている環状スペーサと、スペーサの軸
方向端面に締結手段で固定されたコアを有するステータ
とを備えている。
【0038】この請求項1の発明によれば、環状ベース
の周面に、弾性域内でしまりばめされている環状のスペ
ーサは、上記ベースと線膨張係数が略等しい材質で作製
されているから、図2の特性曲線で示すように、どの
温度領域においても締まり量は略一定でかつ弾性域にあ
る。そして、このスペーサの端面にステータのコアが締
結手段で固定されている。したがって、この発明によれ
ば、ポンプ運転領域の全体に亘って、ベースの塑性変形
を招くことなく、ステータのコアをベースにクリープ等
を生じることなく確実に固定することができる。したが
って、信頼性および安全性を向上できる。また、上述の
ように締まり量を略一定にできるから、やきばめによる
締まり量を最小限に抑えることができ、やきばめ温度を
低下させて作業安全性を向上させることができる。
【0039】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付
構造において、線膨張係数がベースおよびスペーサより
小さい材料で作製されたコアを有するステータを備えて
いる。
【0040】この請求項2の発明によれば、ステータの
コアの線膨張係数が、ベースおよびスペーサの線膨張係
数よりも小さい。したがって、次の請求項3に記載され
ているように、ステータとスペーサとをベースの内周面
に配して、ステータのコアをベースに弾性域でしまりば
めさせた場合にも、温度上昇時にコアがベースを塑性変
形させることがない。また、この場合、ベースへのコア
の弾性域でのしまりばめによって、上記ステータの径方
向位置精度を確保できる。したがって、組み立て後にス
テータの径方向位置精度を確保するためにステータのコ
アの内周面を加工する必要がなくなる。
【0041】また、請求項4の発明は、請求項2の発明
において、ステータとスペーサとをベースの内周面に配
して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた。こ
の場合には、このすきまばめの後に、ステータを円筒研
磨機などで仕上げれば良い。したがって、組み立て前の
部品単体としてのステータのコアの寸法精度を上げなく
て良い。
【0042】また、請求項5の発明は、請求項2の発明
において、ステータとスペーサとをベースの外周面に配
して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた場合
には、ステータがベースの外周面にあるから、ステータ
の仕上げ加工が容易になる。
【0043】また、請求項6の発明は、請求項1に記載
のターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付
構造において、線膨張係数がベースおよびスペーサと略
等しい材料で作製されたコアを有するステータを備えた
ことを特徴としている。
【0044】この請求項6の発明によれば、ステータの
コアの線膨張係数が、ベースおよびスペーサの線膨張係
数と略等しい。したがって、請求項7に記載されている
ように、ステータとスペーサとをベースの内周面に配
し、ステータのコアをベースに弾性域でしまりばめさせ
た場合にも、温度上昇時のベースの塑性変形を招かな
い。また、この場合、ベースへのコアの弾性域でのしま
りばめによって、上記ステータの径方向位置精度を確保
できる。したがって、組み立て後にステータの径方向位
置精度を確保するためにステータのコアの内周面を加工
する必要がなくなる。
【0045】また、請求項8の発明は、請求項6の発明
において、ステータおよびスペーサをベースの内周面に
配して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた。
この場合には、このすきまばめの後に、ステータを円筒
研磨機などで仕上げれば良い。したがって、組み立て前
の部品単体としてのステータのコアの寸法精度を上げな
くて良い。
【0046】また、請求項9の発明は、請求項6の発明
において、ステータおよびスペーサはベースの外周面に
配し、ステータのコアはベースに弾性域でしまりばめさ
れている場合には、ベースへのコアの弾性域でのしまり
ばめによって、上記ステータの径方向位置精度を確保で
きる。
【0047】また、請求項10の発明は、請求項6の発
明において、ステータおよびスペーサはベースの外周面
に配し、ステータのコアはベースにすきまばめされてい
る。この場合には、ステータがベースの外周面にあるか
ら、ステータの仕上げ加工が容易になる。
【0048】また、請求項11の発明は、請求項1に記
載のターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取
付構造において、線膨張係数がベースおよびステータよ
り大きい材料で作製されたコアを有するステータを備え
たことを特徴としている。
【0049】請求項11の発明によれば、ステータのコ
アの線膨張係数が、ベースおよびスペーサの線膨張係数
よりも大きい。したがって、請求項12に記載されてい
るように、ステータとスペーサとがベースの内周面に配
されている場合には、ステータのコアをベースにすきま
ばめすれば、温度上昇時にコアがベースを塑性変形させ
ることがない。
【0050】また、請求項12の発明は、請求項11の
発明において、ステータとスペーサをベースの内周面に
配して、ステータのコアをベースにすきまばめさせた。
この場合には、このすきまばめの後に、ステータを円筒
研磨機などで仕上げれば良い。したがって、組み立て前
の部品単体としてのステータのコアの寸法精度を上げな
くて良い。
【0051】また、請求項13の発明は、ステータとス
ペーサとをベースの外周面に配して、ステータのコアを
ベースに弾性領域でしまりばめさせた場合には、このベ
ースへのステータの弾性域でのしまりばめによって、上
記ステータの径方向位置精度を確保できる。したがっ
て、組み立て後にステータの径方向位置精度を確保する
ためにステータのコアの周面を加工する必要がなくな
る。
【0052】また、請求項14の発明は、ステータとス
ペーサとをベースの外周面に配して、ステータのコアを
ベースにすきまばめした。この場合には、このすきまば
めの後に、ステータを円筒研磨機などで仕上げれば良
く、ステータがベースの外周面にあるから、ステータの
仕上げ加工が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のターボ分子ポンプにおけるステー
タのベースへの取付構造の実施の形態を示す部分断面図
である。
【図2】 上記実施の形態および従来例でのやきばめ締
まり量の温度変化を示す特性図である。
【図3】 上記実施形態のインナーロータ型の変形例の
要部断面図である。
【図4】 上記実施形態のアウターロータ型の変形例の
要部断面図である。
【図5】 従来のターボ分子ポンプの全体を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…ロータ、2…第1ステータ、3…軸部、4…第2ス
テータ、5…ベース、5A…周面、6…スペーサ、7…
コア、7A…貫通孔、7B…周面、8…コア、8A…貫
通孔、8B…周面、10,11…コイル、12,13…ネ
ジ孔、14,15…ボルト。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状のベース(5)と、ベース(5)と線膨
    張係数が略等しい材料で作製されており、環状ベース
    (5)の周囲に弾性域でしまりばめされている環状スペー
    サ(6)と、スペーサ(6)の軸方向端面(6A,6B)に締
    結手段(14,15)で固定されたコア(7,8)を有するス
    テータ(2,4)とを備えたことを特徴とするターボ分子
    ポンプにおけるステータのベースへの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 線膨張係数がベース(5)およびスペーサ(6)より小さい
    材料で作製されたコア(7,8)を有するステータ(2,4)
    を備えたことを特徴とするターボ分子ポンプにおけるス
    テータのベースへの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(5)の内
    周面に配し、ステータ(2)のコア(7)はベース(5)に弾
    性域でしまりばめされていることを特徴とするターボ分
    子ポンプにおけるステータのベースへの取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(5)の内
    周面に配し、ステータ(4)のコア(8)はベース(5)にす
    きまばめされていることを特徴とするターボ分子ポンプ
    におけるステータのベースへの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(65)の
    外周面に配し、ステータ(2,4)のコア(7,8)はベー
    ス(5)にすきまばめされていることを特徴とするターボ
    分子ポンプにおけるステータのベースへの取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 線膨張係数がベース(5)およびスペーサ(6)と略等しい
    材料で作製されたコア(7,8)を有するステータ(2,4)
    を備えたことを特徴とするターボ分子ポンプにおけるス
    テータのベースへの取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(5)の内
    周面に配し、ステータ(2)のコア(7)はベース(5)に弾
    性域でしまりばめされていることを特徴とするターボ分
    子ポンプにおけるステータのベースへの取付構造。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(5,5
    5)の内周面に配し、ステータ(2,4)のコア(7,8)
    はベース(5,55)にすきまばめされていることを特徴
    とするターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの
    取付構造。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のターボ分子ポンプにお
    けるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(65)の
    外周面に配し、ステータ(2,4)のコア(7,8)はベー
    スに弾性域でしまりばめされていることを特徴とするタ
    ーボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付構
    造。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のターボ分子ポンプに
    おけるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(65)の
    外周面に配し、ステータ(2,4)のコア(7,8)はベー
    ス(65)にすきまばめされていることを特徴とするター
    ボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付構造。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のターボ分子ポンプに
    おけるステータのベースへの取付構造において、 線膨張係数がベース(5)およびステータ(6)より大きい
    材料で作製されたコア(7,8)を有するステータ(2,4)
    を備えたことを特徴とするターボ分子ポンプにおけるス
    テータのベースへの取付構造。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のターボ分子ポンプ
    におけるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(5,5
    5)の内周面に配し、ステータ(2,4)のコア(7,8)
    はベース(5,55)にすきまばめされていることを特徴
    とするターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの
    取付構造。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載のターボ分子ポンプ
    におけるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(65)の
    外周面に配し、ステータ(2,4)のコア(7,8)はベー
    ス(65)に弾性領域でしまりばめされていることを特徴
    とするターボ分子ポンプにおけるステータのベースへの
    取付構造。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載のターボ分子ポンプ
    におけるステータのベースへの取付構造において、 ステータ(2,4)およびスペーサ(6)はベース(65)の
    外周面に配し、ステータ(2,4)のコア(7,8)はベー
    ス(65)にすきまばめされていることを特徴とするター
    ボ分子ポンプにおけるステータのベースへの取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130328459A1 (en) * 2010-11-11 2013-12-12 Grundfos Holding A/S Wet-running electric motor and pump unit
JP2022007580A (ja) * 2020-06-26 2022-01-13 株式会社島津製作所 真空ポンプ

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