JPH10229331A - 入力回路 - Google Patents

入力回路

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JPH10229331A
JPH10229331A JP9029993A JP2999397A JPH10229331A JP H10229331 A JPH10229331 A JP H10229331A JP 9029993 A JP9029993 A JP 9029993A JP 2999397 A JP2999397 A JP 2999397A JP H10229331 A JPH10229331 A JP H10229331A
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JP
Japan
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input
hysteresis
transistor
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film semiconductor
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JP9029993A
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Inventor
Koji Hori
浩二 堀
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Texas Instruments Japan Ltd
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Texas Instruments Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短いサイクルでスイッチングさせたりヒステ
リシス電圧を大きくしても、電力消費が増大しないよう
にする。 【解決手段】 ヒステリシス発生用のMISTrM3
は、そのゲートが、入力部12の信号入力端子に接続し
てある。また、入力部12のMISTrM2が導通状態
にあるときに、MISTrM3が接続された第1の電源
VDDと入力部12の出力ノードND1との間の電気経路
を遮断状態に保持する手段(例えば、スイッチング用の
MISTrM4)を接続させた。これにより、MIST
rM2の導通時に、MISTrM3の動作電流i3 が、
貫通電流IDCとしてMISTrM2側に流れ込むことが
ない。また、貫通電流IDCを増大させずにヒステリシス
電圧を上げるには、ヒステリシス発生用のMISTrM
5とスイッチング用のMISTrM6とを、第2の電源
VSS側に更に設けるとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCMOSイ
ンバータを用いた入力回路に係わり、特にノイズを除去
しながら波形整形ができるように、出力パルスを立上げ
る場合と立下げる場合とで、その回路しきい値電圧に履
歴特性(ヒステリシス)をもたせたヒステリシス付き入
力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヒステリシス付きCMOS入力回
路として、例えばインバータ入力回路を例示すると、図
3に示す回路構成がとられていた。すなわち、この入力
回路2は、pMOSトランジスタM1とnMOSトラン
ジスタM2とから構成した通常のインバータ入力部4の
出力VOUT に対し、ヒステリシス発生用のMOSトラン
ジスタM3を、電源電圧供給線VDD又は基準電圧供給線
VSSの何れか一方側(ここでは、pMOSトランジスタ
M3を電源供給線VDD側)に挿入させるとともに、この
ヒステリシス発生用MOSトランジスタM3をコントロ
ールするコントロール用インバータ6を、インバータ入
力部4の出力VOUT に接続させて構成していた。
【0003】つぎに、この図示の入力回路2の動作を説
明する。まず、インバータ入力部4の入力VINがハイレ
ベルからローレベルに移行すると、pMOSトランジス
タM1が遮断状態から導通状態に、nMOSトランジス
タM2が導通状態から遮断状態にそれぞれ移行し、イン
バータ入力部4の出力V OUT が、ローレベルからハイレ
ベルに移行して出力パルスが立ち上がる。同時に、コン
トロール用インバータ6により、ヒステリシス発生用M
OSトランジスタM3のゲートがローレベルとなり、こ
のMOSトランジスタM3も導通状態となる。このと
き、pMOSトランジスタM1,M3には、図3に示す
ように、それぞれ動作電流i1 ,i3 が流れる。この動
作電流i1 ,i3 は、負荷側のキャパタを充電すること
から、時定数に応じた時間だけ流れる。
【0004】ここで、ヒステリシス発生用MOSトラン
ジスタM3及びコントロール用インバータ6がない場合
を想定し、このときの出力VOUT に現れる出力パルスの
ハイレベルをVH 、ローレベルをVL とする。よく知ら
れているように、このインバータの回路しきい値電圧V
thc は、電源電圧供給線VDD側のpMOSトランジスタ
M1と基準電圧供給線VSS側のnMOSトランジスタM
2とのオン抵抗の比できまり、両者が同じ場合では、理
論的にはVthc0=(VH −VL )/2=VDD/2の値を
とる。
【0005】これに対し、図3の場合は、上記のように
pMOSトランジスタM1に連動して導通状態になるヒ
ステリシス発生用MOSトランジスタM3が設けられて
いることで、見かけ上、その分だけpMOSトランジス
タM1側のオン抵抗が、nMOSトランジスタM2側に
比べ小さくなる。このため、回路しきい値電圧Vthc
が、次のパルス立下げに備えて、Vthc0に対しΔVthc
(以下、ヒステリシス電圧という)だけ上がることとな
る(以下、回路しきい値電圧Vthc(off)で示す)。
【0006】一方、インバータ入力部4の入力VINがロ
ーレベルからハイレベルに移行すると、pMOSトラン
ジスタM1が導通状態から遮断状態となる一方、nMO
SトランジスタM2が遮断状態から導通状態に遷移する
ので、インバータ入力部4の出力VOUT では、出力パル
スが立ち下がる。これに連動して、ヒステリシス発生用
pMOSトランジスタM3が遮断状態になり、回路しき
い値電圧Vthc が、次のパルス立上げに備えて、もとの
Vthc0に戻ることとなる(以下、回路しきい値電圧Vth
c(on) で示す)。
【0007】このように、このヒステリシス付きインバ
ータ入力回路2の出力電圧は、図4に示すように、入力
INがハイレベルからローレベルに移るときは、通常の
回路しきい値電圧Vthc0と等しい回路しきい値電圧Vth
c(on) で、出力パルスを立ち上げる。また、入力VIN
ローレベルからハイレベルに移るときは、通常の回路し
きい値電圧Vthc0よりヒステリシス電圧ΔVthc だけ大
きな値をとる回路しきい値電圧Vthc(off)で、出力パル
スを立ち下げる。
【0008】図5は、このヒステリシス付きインバータ
入力回路2の作用を、通常のインバータと比較して示す
図である。ここでの説明では、通常のインバータの動作
は、インバータ入力部4で説明する。通常のインバータ
入力部4では、回路しきい値電圧Vthc をまたぐノイズ
が入力VINにのっている場合、図5(a)に示すよう
に、出力パルスの立ち下がり(又は立ち上がり)で、短
い時間にパルスが繰り返す現象(チャタリング)を伴う
ことがある。この出力パルスのチャタリングがあると、
これを入力したCPU等の内部回路が誤動作を起こして
しまう。
【0009】これに対し、ヒステリシス付きインバータ
入力回路2では、図5(b)に示すように、出力パルス
の立ち上がりと立ち下がりとで、回路しきい値電圧Vth
c を異にし、これにより出力パルスのチャタリングの発
生を防止している。すなわち、回路しきい値電圧Vthc
の差であるヒステリシス電圧ΔVthc を、ノイズによる
入力の繰り返し変動幅より予め大きく設定しておくこと
で、ノイズの影響を抑えることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のヒ
ステリシス付き入力回路2では、入力VINがハイレベル
からローレベルに変化した後の出力パルスが立上がった
状態では、次に入力がハイレベルに移り出力パルスが立
下がるまでは、ヒステリシス発生用MOSトランジスタ
M3の導通状態が長く続き、このため電力消費が大くな
るといった課題を有していた。
【0011】通常のインバータ入力部4においては、図
3に示すように、この出力パルスが立上がった状態での
出力VOUT には、そのパルス立上げ初期に、インバータ
入力部4を構成するpMOSトランジスタM1の動作電
流i1 が流れるのみであった。また、出力パルスが立下
がった状態での出力VOUT からは、そのパルス立下げ初
期に、インバータ入力部4を構成するnMOSトランジ
スタM2に動作電流i 2 が負荷側から供給される。さら
に、出力パルスの切り替え、即ちスイッチング時の前後
には、両トランジスタM1,2を貫いて貫通電流IDCが
流れ、これらの総合で消費電力の大きさが決まる。
【0012】これに対し、従来のヒステリシス付き入力
回路2では、図3に示すように、出力パルスの立上げ時
に出力VOUT 側に流れる電流には、動作電流i1 のほか
に、ヒステリシス発生用MOSトランジスタM3の動作
電流i3 が加えられる。また、続けてスイッチングが行
われた場合、この動作電流i3 が収束せずに増大し、そ
の増大分i31が、スイッチング時前後に流れる貫通電流
IDCに付加される。さらに、入力側ノイズの影響を抑え
るために、ヒステリシス電圧ΔVthc を大きくしようと
すると、これに伴ってヒステリシス発生用MOSトラン
ジスタM3のサイズ(例えば、ゲート幅)が大きくな
り、それだけ消費電流が大きくなる。
【0013】このため、短いサイクルでスイッチングさ
せたりヒステリシス電圧ΔVthc を大きくしても、消費
電力が増大しないようなヒステリシス付き入力回路が強
く望まれていた。本発明は、このような実情に鑑みてな
され、短いサイクルでスイッチングさせたりヒステリシ
ス電圧を大きくしても、消費電力が増大しないヒステリ
シス付き入力回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上記目的を達成するために、本発明の入力
回路では、ヒステリシス発生用の金属絶縁膜半導体(M
IS:Metal Insulator Semiconductor )トランジスタ
は、その電気経路を、入力部を構成する逆導電型のMI
Sトランジスタの導通時に、入力部の出力ノードから切
り離すようにした。
【0015】具体的に、本発明の入力回路は、第1の電
源と出力ノードとの間に接続された第1導電型を有する
第1のMISトランジスタ、及び第2の電源と出力ノー
ドとの間に接続された第2導電型を有する第2のMIS
トランジスタを有して構成され、両トランジスタの各ゲ
ートが信号入力端子にそれぞれ接続された入力部と、第
1の電源と入力部の出力ノードとの間に接続され、(例
えば、ゲートが信号入力端子に接続されることで)ゲー
トに入力信号と同レベルの信号が入力される第1導電型
を有する第3のMISトランジスタとを備え、ヒステリ
シス特性を有する信号を得る入力回路であって、入力部
の第2のMISトランジスタが導通状態にあるときに、
第3のMISトランジスタが接続された第1の電源と入
力部の出力ノードとの間の電気経路を遮断状態に保持す
る手段(例えば、第1導電型を有する第4のMISトラ
ンジスタ等のスイッチング素子)を有することを特徴と
する。
【0016】このような回路構成にすると、スイッチン
グ動作時には、電気経路を遮断状態に保持する手段が切
られるので、入力部のスイッチング時の貫通電流に、第
3のMISトランジスタ側から電流が流れ込むようなこ
とがない。このため、従来よりも消費電力を低減するこ
とができる。
【0017】また、従来では、ヒステリシス電圧を大き
くするには、第3のMISトランジスタのサイズ(例え
ば、ゲート幅)を大きくせざるを得なかったが、本発明
の入力回路では、連動動作するMISトランジスタの入
力が並列接続されていることから、例えば第1のMIS
トランジスタと第3のMISトランジスタとの総合的な
サイズで、ヒステリシス電圧の大きさが決まり、このた
め第3のMISトランジスタをあまり大きくしなくても
よい。
【0018】また、動作電流を増大させずにヒステリシ
ス電圧を上げるには、ヒステリシス発生用トランジスタ
とその遮断手段として、第2導電型を有する第5のMI
Sトランジスタと電気経路を遮断状態に保持する第2の
手段(例えば、第2の導電型を有する第6のMISトラ
ンジスタ)とを、上記とは反対に、出力ノードと第2の
電源側との間に更に設けるとよい。
【0019】このような回路構成にすると、通常のイン
バータ入力回路に比べ、個々のトランジスタサイズを変
えることなく、回路しきい値電圧を正側のみならず負側
にも変化させることができるので、ヒステリシス電圧を
大きくすることが容易であり、この意味で好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる入力回路
を、図面にもとづいて詳細に説明する。第1実施形態 本実施形態は、本発明に係わる入力回路として、インバ
ータ入力回路を図1に例示し、説明する。
【0021】このインバータ入力回路10は、大まかに
は、第1の電源としての電源電圧供給線VDDと第2の電
源としての基準電圧供給線VSSとの間に、入力側から順
に、第1の導電型を有する第1のMISトランジスタと
第2の導電型を有する第2のMISトランジスタとから
構成されるインバータ入力部12,ヒステリシス発生部
14,コントロール用インバータ16を並列に挿入させ
て構成されている。
【0022】入力部12は、例えば、第1の導電型を有
するpMOSトランジスタM1と第2の導電型を有する
nMOSトランジスタM2とが、電源電圧供給線VDDと
基準電圧供給線VSSとの間に直列に接続され、それぞれ
のゲート同士は、互いに結線されて入力VINに接続され
ている。
【0023】ヒステリシス発生部14も、同様な構成の
2つのヒステリシス発生用MOSトランジスタ、即ち第
3のMISトランジスタ(pMOSトランジスタM3)
と第5のMISトランジスタ(nMOSトランジスタM
5)とを有している。これらのゲート同士も、互いに結
線されてVINに接続されている。また、pMOSトラン
ジスタM3とnMOSトランジスタM5とのドレイン同
士の結線途中には、そのpMOSトランジスタM3側に
第4のMISトランジスタ(スイッチング用のpMOS
トランジスタM4)、nMOSトランジスタM5側に第
6のMISトランジスタ(スイッチング用のnMOSト
ランジスタM6)が、それぞれ接続されている。両者の
中間点は、インバータ入力部12の出力ノードND1に
接続してある。なお、これらスイッチング用のMOSト
ランジスタM4,M6は、それぞれ電源電圧供給線VDD
側又は基準電圧供給線VSS側に接続させてもよい。
【0024】コントロール用インバータ16も、同様な
構成の2つのMOSトランジスタ、即ちpMOSトラン
ジスタM7とnMOSトランジスタM8とを有してい
る。それらのゲートは、前記出力ノードND1に接続さ
れており、それらのドレイン同士の接続点から出力V
OUT が取り出されている。また、コントロール用インバ
ータ16の出力は、それぞれ前記スイッチング用MOS
トランジスタM4,M6のゲートに接続されている。
【0025】つぎに、回路動作について説明する。ま
ず、インバータ入力部12の入力VINがハイレベルから
ローレベルに移行すると、pMOSトランジスタM1が
遮断状態から導通状態に、nMOSトランジスタM2が
導通状態から遮断状態にそれぞれ遷移する。この動作
は、ヒステリシス発生部14においても同様で、pMO
SトランジスタM3は導通状態に遷移し、nMOSトラ
ンジスタM5は遮断状態に遷移する。
【0026】このとき、インバータ入力部12の出力ノ
ードND1から取り出した出力VOU T では、出力パルス
が立ち上がる。このため、コントロール用インバータ1
6のインバータ動作により、スイッチング用のpMOS
トランジスタM4が導通状態となるが、他方のスイッチ
ング用のnMOSトランジスタM6は遮断したままであ
る。従って、図示のように、pMOSトランジスタM
1,M3から、それぞれの動作電流i1 ,i3 が出力V
OUT に向かって、負荷側のキャパシタンスを充電するま
で流れる。
【0027】ここで、ヒステリシス発生部14及びコン
トロール用インバータ16がない場合を想定し、このと
きの出力VOUT に現れる出力パルスのハイレベルをVH
、ローレベルをVL とする。よく知られているよう
に、このインバータの回路しきい値電圧Vthc は、電源
電圧供給線VDD側のpMOSトランジスタM1と基準電
圧供給線VSS側のnMOSトランジスタM2とのオン抵
抗の比できまり、両者が同じ場合では、理論的にはVth
c0=(VH −VL )/2=VDD/2の値をとる。
【0028】これに対し、図1の場合は、上記のように
pMOSトランジスタM1に連動して導通状態になるヒ
ステリシス発生用のMOSトランジスタM3及びMOS
トランジスタM4が設けられていることで、見かけ上、
その分だけpMOSトランジスタM1側のオン抵抗が、
nMOSトランジスタM2側に比べ小さくなる。このた
め、回路しきい値電圧Vthc が、次のパルス立下げに備
えて、Vthc0に対しΔVth(ヒステリシス電圧)だけ上
がり、第1の回路しきい値電圧Vthc(on) から第2の回
路しきい値電圧Vthc(off)に移行する。
【0029】つぎに、インバータ入力部12の入力VIN
がローレベルからハイレベルに移行するスイッチングの
際、そのときの回路しきい値電圧Vthc(off)を入力VIN
が横切る前後では、pMOSトランジスタM1とnMO
SトランジスタM2のどちらも、少しチャネルが開いた
過渡的な状態が存在する。このため、電源電圧供給線V
DDから基準電圧供給線VSSに向かって、両MOSトラン
ジスタM1,M2を貫く貫通電流IDCが流れることにな
る。
【0030】スイチングが完了すると、pMOSトラン
ジスタM1,M3が導通状態から遮断状態に、nMOS
トランジスタM2,M5が遮断状態から導通状態にそれ
ぞれ遷移する。それに伴って、出力VOUT に現れていた
出力パルスが、ハイレベルVH からローレベルVL に移
行して立ち下がる。このため、コントロール用インバー
タ16のインバータ動作により、スイッチング用のpM
OSトランジスタM4が遮断し、他方のスイッチング用
のnMOSトランジスタM6は導通する。従って、図示
のように、出力VOUT 側から、nMOSトランジスタM
2,M5の各動作電流i2 ,i5 が供給され、これが負
荷側のキャパシタが放電するまで流れる。また、nMO
SトランジスタM2に連動して遮断状態に遷移するヒス
テリシス発生用のnMOSトランジスタM5が設けられ
ていることで、見かけ上、その分だけnMOSトランジ
スタM2側のオン抵抗が、pMOSトランジスタM1側
に比べ小さくなる。このため、このパルス立下げ時の第
2の回路しきい値電圧Vthc(off)が、Vthc0に対しヒス
テリシス電圧ΔVthc だけ今度は下がり、第1の回路し
きい値電圧Vthc(on) に移行する。
【0031】このように、このヒステリシス付きインバ
ータ入力回路10では、互いに反転動作するスイチング
用のMOSトランジスタM4,M6の存在により、ヒス
テリシス発生用MOSトランジスタM3,M5の動作電
流i3 ,i5 が、貫通電流IDC側に流れ込むことがな
く、その分、消費電流の低減を図ることができる。
【0032】また、本入力回路10では、入力VINがハ
イレベルからローレベルに移るときは、通常の回路しき
い値電圧Vthc0よりヒステリシス電圧ΔVthc だけ小さ
な値をとる第1の回路しきい値電圧Vthc(on) で、出力
パルスを立ち上げる。これに対し、入力がローレベルか
らハイレベルに移るときは、通常の回路しきい値電圧V
thc0よりヒステリシス電圧ΔVthc だけ大きな値をとる
第2の回路しきい値電圧Vthc(off)で、出力パルスを立
ち下げる。これら、第1の回路しきい値電圧ΔVthc(o
n) ,第2の回路しきい値電圧ΔVthc(off)は、それぞ
れヒステリシス発生用のMOSトランジスタM3,M5
のサイズ(例えば、ゲート幅)を変えることにより調整
される。このように、互いに反転動作するヒステリシス
発生用のMOSトランジスタを2つ有する場合は、これ
が片側のみの場合に比べ、ヒステリシス電圧ΔVthc の
大きさを、例えば2倍程度に大きくできる。
【0033】さらに、従来では、ヒステリシス電圧ΔV
thc を大きくするには、ヒステリシス発生用MOSトラ
ンジスタM3,M5のサイズを大きくせざるを得なかっ
た。これに対し、本発明の入力回路10では、連動動作
するMOSトランジスタ(M1とM3,M2とM5)の
入力が並列接続されていることから、例えばpMOSト
ランジスタM1とヒステリシス発生用MOSトランジス
タM3との総合的なサイズで、ヒステリシス電圧ΔVth
c の大きさが決まる。このため、ヒステリシス発生用M
OSトランジスタM3,M5のサイズをあまり大きくし
なくてもよい利点がある。
【0034】本入力回路10では、消費電流を大きくす
ることなく、出力パルスの立ち上がりと立ち下がりと
で、ヒステリシス電圧ΔVthc を大きくでき、これによ
り出力パルスのチャタリングの発生を防止できる。すな
わち、ヒステリシス電圧ΔVthc を、ノイズによる入力
の繰り返し変動半値幅より予め大きく設定しておくこと
で、ノイズの影響を極力抑えることが可能である。この
結果、入力にノイズがのっている場合でも、これによっ
て入力回路10の出力パルスが短い時間内に繰り返すチ
ャタリングの発生を抑え、これにより次段のCPU等の
内部回路における誤動作を有効に防止することが可能と
なる。
【0035】第2実施形態 本実施形態は、ヒステリシス発生部14を片側構成とし
た場合である。ここでは、図3の場合でいうとヒステリ
シス発生用インバータの出力側6aから出力を取り出し
た形態のバッファ入力回路を図2に示し、以下、このバ
ッファ入力回路について説明する。なお、先に説明した
第1実施形態と重複する回路構成及びその動作について
は、図1と同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
【0036】このバッファ入力回路20は、ヒステリシ
ス発生部14が、ヒステリシス発生用pMOSトランジ
スタM3と、これとバッファ入力部12の出力ノードN
D1との間に接続させたスイッチング用のpMOSトラ
ンジスタM4とから構成されている。また、ヒステリシ
ス発生用pMOSトランジスタM3のゲートは、バッフ
ァ入力部12を構成するMOSトランジスタM1,M2
とともに、入力VINに並列接続されている。なお、本実
施形態の入力回路20では、その出力VOUT は、コント
ロール用インバータ16の出力から取り出されている。
【0037】入力VINがハイレベルからローレベルに移
行すると、pMOSトランジスタM1,M3が共に導通
状態に遷移し、出力ノードND1の電位がハイレベルと
なり、コントロール用インバータ16のインバータ動作
により、スイッチング用のpMOSトランジスタM4の
入力レベルが下がって、これが導通状態に遷移する。こ
の一連の動作に伴って、出力VOUT に出力パルスが立ち
上がる。これにより、pMOSトランジスタM1,M3
の動作電流i1 ,i3 が、負荷側のキャパタを充電する
まで流れる。
【0038】スイッチング前後では、図示の方向に、第
1実施形態の場合と同様な貫通電流IDCが流れる。続い
て、入力VINがローレベルからハイレベルに移行する
と、pMOSトランジスタM1,M3が共に遮断し、n
MOSトランジスタM2が導通する。また、出力ノード
ND1の電位がローレベルとなり、コントロール用イン
バータ16のインバート動作により、pMOSトランジ
スタM4が遮断する。この一連の動作に伴って、出力V
OUT に現れていた出力パルスが立ち下がる。これによ
り、出力VOUT 側から、nMOSトランジスタM2の動
作電流i2 が供給される。
【0039】本実施形態の場合も、ヒステリシス発生用
pMOSトランジスタM3の遮断と同時に、pMOSト
ランジスタM4が遮断し、以後、この動作電流i3 が貫
通電流IDC側に流れ込むことがない。従って、その分、
従来よりも消費電流を小さくできる。ただ、第1実施形
態と比べると消費電流の低減効果は小さい。
【0040】また、従来の回路に対してpMOSトラン
ジスタM4が付加されており、第1実施形態の場合と同
様に、ヒステリシス発生用pMOSトランジスタM3の
サイズを小さくできるので、全体としては回路専有面積
の増大を余り招くことがない。
【0041】もちろん、第1実施形態と同様、ヒステリ
シス回路部14を基準電圧供給線VSS側に設けてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係わ
る入力回路によれば、ヒステリシス発生用の第3,6の
MISトランジスタの電気経路が、この電気経路を遮断
する手段(例えば、MISトランジスタ等のスイッチン
グ素子)により、ヒステリシス発生用MOSトランジス
タの導通とともに切られるので、短いサイクルでスイッ
チングを繰り返すような場合であっても、入力部の貫通
電流が増大することがない。
【0043】また、ヒステリシス用のMISトランジス
タのサイズ(例えば、ゲート幅)を余り大きくしなくて
も、ヒステリシス電圧を大きくできる。これにより、本
発明が、半導体装置等の入力回路として、その低消費電
力化及びノイズ耐性強化に大きく貢献するものと期待さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるインバータ入力
回路の回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係わるバッファ入力回
路の回路図である。
【図3】従来のヒステリシス付き入力回路の解決課題を
説明するために用いた回路図である。
【図4】従来のヒステリシス付き入力回路の入出力電圧
伝達特性図である。
【図5】従来のヒステリシス付き入力回路の作用を、ヒ
ステリシスがない通常の入力回路と比較して示す説明図
である。
【符号の説明】
2…従来のヒステリシス付き入力回路、4…インバータ
入力部、6…コントロール用インバータ、10…インバ
ータ入力回路(入力回路)、12…インバータ入力部,
バッファ入力部(入力部)、14…ヒステリシス発生
部、16…コントロール用インバータ、20…バッファ
入力回路(入力回路)、M1…pMOSトランジスタ
(第1導電型を有する第1のMISトランジスタ)、M
2…nMOSトランジスタ(第2導電型を有する第2の
MISトランジスタ)、M3…ヒステリシス発生用のp
MOSトランジスタ(第1導電型を有する第3のMIS
トランジスタ)、M4…スイッチング用のpMOSトラ
ンジスタ(第1導電型を有する第3のMISトランジス
タ)、M5…ヒステリシス発生用のnMOSトランジス
タ(第2導電型を有する第5のMISトランジスタ)、
M6…スイッチング用のnMOSトランジスタ(第2導
電型を有する第6のMISトランジスタ)、M7…コン
トロール用インバータを構成するpMOSトランジス
タ、M8…コントロール用インバータを構成するnMO
Sトランジスタ、VIN…入力(信号入力端子)、VOUT
…出力、ND1…入力部の出力ノード、i1 ,i2 ,i
3 ,i5 …動作電流、IDC…貫通電流、Vtho …従来の
回路しきい値電圧、Vthc(on) …パルス立上げ時の回路
しきい値電圧、Vthc(off)…パルス立下げ時の回路しき
い値電圧、△Vthc …ヒステリシス電圧。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源と出力ノードとの間に接続さ
    れた第1導電型を有する第1の金属絶縁膜半導体トラン
    ジスタ、及び第2の電源と出力ノードとの間に接続され
    た第2導電型を有する第2の金属絶縁膜半導体トランジ
    スタを有して構成され、両トランジスタの各ゲートが信
    号入力端子にそれぞれ接続された入力部と、 上記第1の電源と上記入力部の出力ノードとの間に接続
    され、ゲートに入力信号と同レベルの信号が入力される
    第1導電型を有する第3の金属絶縁膜半導体トランジス
    タとを備え、 ヒステリシス特性を有する信号を得る入力回路であっ
    て、 上記入力部の第2の金属絶縁膜半導体トランジスタが導
    通状態にあるときに、上記第3の金属絶縁膜半導体トラ
    ンジスタが接続された上記第1の電源と上記入力部の出
    力ノードとの間の電気経路を遮断状態に保持する手段を
    有する入力回路。
  2. 【請求項2】 上記第3の金属絶縁膜半導体トランジス
    タのゲートは、上記信号入力端子に接続され、 上記遮断状態を保持する手段は、上記第3の金属絶縁膜
    半導体トランジスタと上記入力部の出力ノードとの間に
    接続され、当該出力ノードのレベルに応じて導通状態と
    非導通状態とが切り換わるスイッチング素子により構成
    されている請求項1に記載の入力回路。
  3. 【請求項3】 上記スイッチング素子は、ゲートが上記
    出力ノードに接続された第1導電型を有する第4の金属
    絶縁膜半導体トランジスタにより構成されている請求項
    2に記載の入力回路。
  4. 【請求項4】 上記第2の電源と上記入力部の出力ノー
    ドとの間に接続され、ゲートに入力信号と同レベルの信
    号が入力される第2導電型を有する第5の金属絶縁膜半
    導体トランジスタと、 上記入力部の上記第1の金属絶縁膜半導体トランジスタ
    が導通状態にあるときに、上記第5の金属絶縁膜半導体
    トランジスタが接続された上記第2の電源と上記入力部
    の出力ノードとの間の電気経路を遮断状態に保持する第
    2の手段とを有する請求項1,2または3に記載の入力
    回路。
  5. 【請求項5】 上記第5の金属絶縁膜半導体トランジス
    タのゲートは、上記信号入力端子に接続され、 上記第2の手段は、上記第5の金属絶縁膜半導体トラン
    ジスタと上記入力部の出力ノードとの間に接続され、当
    該出力ノードのレベルに応じて導通状態と非導通状態と
    が切り換わる第2のスイッチング素子により構成されて
    いる請求項4に記載の入力回路。
  6. 【請求項6】 前記第2のスイッチング素子は、ゲート
    が上記出力ノードに接続された第2導電型を有する第6
    の金属絶縁膜半導体トランジスタにより構成されている
    請求項5に記載の入力回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005260602A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Seiko Epson Corp 高ヒステリシス幅入力回路
JP2008211707A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Nec Electronics Corp 入力回路
JP2011103607A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Seiko Instruments Inc 入力回路
JP2014027593A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Fujitsu Ltd 判定回路および半導体装置

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